JP2011218750A - 液体噴射ヘッドユニットの位置決め機構、液体噴射ヘッドユニット、液体噴射装置及び液体噴射ヘッドユニットの製造方法 - Google Patents

液体噴射ヘッドユニットの位置決め機構、液体噴射ヘッドユニット、液体噴射装置及び液体噴射ヘッドユニットの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】液体噴射ヘッドを容易に、かつ高精度に位置決めできる液体噴射ヘッドユニット
の位置決め機構、液体噴射ヘッドユニット、液体噴射装置及び液体噴射ヘッドユニットの
製造方法を提供する。
【解決手段】
シリコン単結晶基板からなる流路形成基板12の側面に、外側に突出する凸部である第1
の位置決め部11x、11yをフォトリソグラフィー法により設け、保持部材41の底部
に、第1の位置決め部11x、11yに当接される円柱状の第2の位置決め部42x、4
2yを設け、第2の位置決め部42x、42yに第1の位置決め部11x、11yが当接
された記録ヘッド10同士の相対位置が所定の配置となるように第2の位置決め部42x
、42yを保持部材41に設ける。
【選択図】図5

Description

本発明は、液体噴射ヘッドユニットの位置決め機構、液体噴射ヘッドユニット、液体噴
射装置及び液体噴射ヘッドユニットの製造方法に関し、特に液体としてインクを吐出する
インクジェット式記録ヘッドユニットの位置決め機構、インクジェット式記録ヘッドユニ
ット、インクジェット式記録装置及びインクジェット式記録ヘッドの製造方法に関する。
インクジェット式プリンターやプロッター等のインクジェット式記録装置に代表される
液体噴射装置は、カートリッジやタンク等に貯留されたインクなどの液体を液滴として噴
射可能な液体噴射ヘッドが複数設けられた液体噴射ヘッドユニット(以下、ヘッドユニッ
トとも言う)を具備する。
複数の液体噴射ヘッドは、共通の保持部材に載置されており、複数の液体噴射ヘッドは
、各液体噴射ヘッドのノズル開口の相対位置が所定の配置となるように保持部材に位置決
めされた状態で固定される。
このような液体噴射ヘッドの位置決めは、例えば、ノズル開口が位置合わせされるアラ
イメントマークが所定の配置で設けられたガラスマスクを用い、アライメントマークに各
液体噴射ヘッドのノズル開口を重ねることで、液体噴射ヘッドのノズルの相対位置を所定
の配置とする技術がある(例えば特許文献1参照)。
特開2008−36512号公報(段落86〜111等)
しかしながら、特許文献1に係る技術では、アライメントマークとノズル開口とを撮像
する光学系や、撮像した像を処理する画像処理装置や、液体噴射ヘッドを保持したり、光
学系を移動させる移動手段等を備えた組立装置を要するため、装置が大型化し、コストが
かかる。また、アライメントマークと液体噴射ヘッドのノズル開口との位置調整に時間を
要してしまう。
なお、このような問題はインクジェット式記録ヘッドユニットだけではなく、インク以
外の液体を噴射する液体噴射ヘッドユニットにおいても同様に存在する。
本発明はこのような事情に鑑み、液体噴射ヘッドを容易に、かつ高精度に位置決めでき
る液体噴射ヘッドユニットの位置決め機構、液体噴射ヘッドユニット、液体噴射装置及び
液体噴射ヘッドユニットの製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明は、複数のノズル開口が形成されたノズルプレートと前記ノ
ズル開口に連通する複数の圧力発生室が形成された流路形成基板を含む液体噴射ヘッドを
複数並べて構成される液体噴射ヘッドユニットの位置決め機構であって、前記ノズルプレ
ート又は前記流路形成基板には、前記ノズル開口が形成されたノズル面に直交する側面に
形成された第1の位置決め部と、前記第1の位置決め部に当接される第2の位置決め部が
設けられた位置決め部材とを備え、前記第2の位置決め部は、当該第2の位置決め部に前
記第1の位置決め部が当接された前記各液体噴射ヘッド同士の相対的な位置が所定位置と
なるように前記位置決め部材に配設され、前記第1の位置決め部が形成された前記ノズル
プレート又は前記流路形成基板は、シリコン基板から形成され、当該第1の位置決めはフ
ォトリソグラフィー法により形成されていることを特徴とする液体噴射ヘッドユニットの
位置決め機構にある。
かかる態様では、第1の位置決め部は、フォトリソグラフィー法により形成されている
ため、樹脂を射出成型するなどして形成される第1の位置決め部よりも寸法公差が小さい
ものとなっている。したがって、第2の位置決め部に第1の位置決め部を当接させた各液
体噴射ヘッドは、位置決め機構により位置決め部材の所定位置に高精度に配置することが
できる。このように、各液体噴射ヘッドが高精度に配置されるので、各液体噴射ヘッド間
のノズル開口の相対位置は高精度に所定の配置に位置決めされ、液体の着弾精度が向上し
て高品質な印刷を行うことができる。
また、第1の位置決め部は、シリコン基板からなる流路形成基板又はノズルプレートに
形成することができる。すなわち、第1の位置決め部を、液体噴射ヘッドを構成する部材
とは別途の部材に形成し、当該部材を用いて液体噴射ヘッドの位置決めを行う必要がない
。このような別途の位置決め用の部材が不要となり、コストを低減することができる。
ここで、前記第1の位置決め部は、前記ノズル面をXY平面としたとき、前記ノズルプ
レート又は前記流路形成基板の何れか一方のX軸方向及びY軸方向の側面に形成されてい
ることが好ましい。これにより、液体噴射ヘッドは、XY平面における位置が規定される
と共に、XY平面における角度も規定される。
また、前記第1の位置決め部は、前記ノズルプレートの一部を切り欠いて形成され、前
記第2の位置決め部は、円柱状に形成され、前記第2の位置決め部は、上面が前記流路形
成基板に当接すると共に側面が前記ノズルプレートの切り欠きに当接して前記第1の位置
決め部に位置決めされていることが好ましい。これにより、液体噴射ヘッドのXY平面に
おける位置が規定されると共に、第2の位置決め部の高さを調整することで、記録ヘッド
の高さ方向の位置も調整することができる。
また、前記第1の位置決め部は、前記流路形成基板に形成され、前記ノズルプレートに
は、当該ノズルプレートの一部を切り欠いた逃げ部が形成され、前記第1の位置決め部は
、前記ノズル面の平面視において、前記逃げ部の内側に位置していることが好ましい。こ
れにより、第1の位置決め部を確実に第2の位置決め部に当接させることができる。
また、前記位置決め部材には、前記ノズル開口が対向する領域に貫通孔が設けられてい
ることが好ましい。これにより、位置決め部材の底面側から液滴を吐出することができる
また、本発明の他の態様は、上記態様の位置決め機構に液体噴射ヘッドが位置決めされ
て配設されたことを特徴とする液体噴射ヘッドユニットにある。
かかる態様では、液体噴射ヘッドが高精度に位置決めされて、液滴の吐出精度に優れた
液体噴射ヘッドユニットが提供される。
また、本発明の他の態様は、上記態様の液体噴射ヘッドユニットを備えることを特徴と
する液体噴射装置にある。
かかる態様では、液体噴射ヘッドが高精度に位置決めされて、液滴の吐出精度に優れた
液体噴射装置が提供される。
また、本発明の他の態様は、複数のノズル開口が形成されたノズルプレートと、前記ノ
ズル開口に連通する複数の圧力発生室が形成された流路形成基板を含む液体噴射ヘッドと
、複数の前記液体噴射ヘッドが配設された位置決め部材とを具備し、前記ノズルプレート
又は前記流路形成基板の何れか一方は、シリコン基板から形成され、当該一方には、前記
ノズル開口が形成されたノズル面に直交する側面にフォトリソグラフィー法により形成さ
れた凹部である第1の位置決め部が形成されている液体噴射ヘッドユニットの製造方法で
あって、前記第1の位置決め部に当接される第2の位置決め部が設けられた位置決め治具
であって、当該第2の位置決め部が、前記各液体噴射ヘッド同士の相対的な位置を規定す
る所定位置に配置されたものを用いて、前記位置決め治具の第2の位置決め部に、前記各
液体噴射ヘッドの前記第1の位置決め部を当接させた状態で、当該各液体噴射ヘッドを前
記位置決め部材に固定することを特徴とする液体噴射ヘッドユニットの製造方法にある。
かかる態様では、各液体噴射ヘッドを所定の配置に位置決めするためには、第2の位置
決め部に第1の位置決め部を当接させるだけでよいので、従来技術のようにアライメント
マークが設けられたガラスマスクを用いてノズル開口の位置を合わせるなどの作業や装置
が不要である。すなわち、簡易に液体噴射ヘッドを位置決め部材に位置決めして液体噴射
ヘッドユニットを製造することができる。
ここで、前記第2の位置決め部が設けられ、前記位置決め治具を兼ねた前記位置決め部
材を用いて、前記第2の位置決め部に前記第1の位置決め部を当接させた状態で当該液体
噴射ヘッドを前記位置決め部材に固定することが好ましい。これによれば、合理的に液体
噴射ヘッドユニットを製造することができる。
実施形態1に係る記録ヘッドユニットの平面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドユニットの底面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドユニットの断面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの断面図である。 図3のA−A線断面図である。 実施形態1に係る位置決め部材の平面図である。 実施形態2に係る記録ヘッドユニットの断面図である。 実施形態3に係る記録ヘッドユニットの断面図である。 図8のA−A線断面図である。 実施形態4に係る記録装置の概略構成を示す斜視図である。 記録ヘッドユニットの製造方法を示す斜視図である。
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
〈実施形態1〉
図1は、実施形態1に係るインクジェット式記録ヘッドユニットの平面図であり、図2
は、インクジェット式記録ヘッドユニットの底面図であり、図3は、図1のA−A線断面
図であり、図4は、図1のB−B線断面図(記録ヘッドの断面図)である。
図示するように、液体噴射ヘッドユニットの一例であるインクジェット式記録ヘッドユ
ニットI(以下、記録ヘッドユニットIとも言う)は、インクを噴射する液体噴射ヘッド
10(以下、記録ヘッド10とも言う)と、複数の記録ヘッド10の相対位置が所定の配
置となるように位置決めする位置決め機構40とを具備する。
図1〜図3に示すように、位置決め部材の一例であり、有底四角箱状をなす保持部材4
1には、凹部である保持部43が設けられ、保持部43には記録ヘッド10が収容されて
いる。本実施形態に係る記録ヘッドユニットIでは、5つの記録ヘッド10がX方向に略
等間隔で並設されて保持部43に収容されている。
これらの記録ヘッド10は、各記録ヘッド10の相対位置が所定の配置となるように位
置決め機構40により位置決めされて保持部材41に固定されている。
位置決め機構40は、各記録ヘッド10の流路形成基板12に形成された第1の位置決
め部11x、11yと、位置決め部材の一例であり、記録ヘッド10を保持する保持部材
41と、保持部材41に形成された第2の位置決め部42x、42yとから構成されてい
る。
詳細は後述するが、保持部材41に形成された第2の位置決め部42x、42yに、記
録ヘッド10の流路形成基板12に形成された第1の位置決め部11x、11yが当接す
ることで、記録ヘッド10の保持部材41に対する位置が規定されている。
また、保持部43のY方向の両端部には、保持部43の底面よりもZ方向の上方に位置
する載置面45を有する段差部46が設けられている。記録ヘッド10には、長手方向に
延設されたフランジ部38が設けられ、フランジ部38には、固定ネジ47が挿通する挿
通孔39が形成されている。挿通孔39に固定ネジ47が挿通して、段差部46に形成さ
れた雌ねじ46aに螺合することで、位置決め機構40により位置決めされた各記録ヘッ
ド10は、保持部材41に固定されている。
また、保持部43の底部には、その厚さ方向に貫通する貫通孔である開口部44が一つ
の記録ヘッド10につき一つ設けられている。各開口部44は、Y方向に長尺な開口形状
を有し、記録ヘッド10のノズルプレート14の形状よりも小さく形成されている。各開
口部44には、各記録ヘッド10のノズルプレート14に設けられたノズル開口13が露
出しており、保持部材41の底面がインクを吐出する吐出面となっている。
各ノズルプレート14は、一方向に複数のノズル開口13が列設されたノズル列13A
を2列有しており、このノズル列13AがY方向に沿うように各記録ヘッド10が保持部
43に保持されている。これらの各記録ヘッド10に異なる色のインクを供給し、印刷用
紙などの被噴射媒体にX方向に沿って往復移動を繰り返しつつ、各色のインク滴を紙面に
向かって吐出する。なお、各記録ヘッド10に供給されるインクは、4色に限られず、1
色や6色など任意の数とすることが可能である。
図4に基づいて記録ヘッド10について説明する。図示するように、記録ヘッド10は
、複数の圧力発生室17が設けられた流路形成基板12と、各圧力発生室17に連通する
複数のノズル開口13が穿設されたノズルプレート14と、流路形成基板12のノズルプ
レート14とは反対側の面に設けられる振動板15と、振動板15上の各圧力発生室17
に対応する領域に設けられる圧力発生手段としての圧電素子とを有する。
流路形成基板12はシリコン単結晶基板からなり、その一方面側の表層部分には、複数
の隔壁によって画成された圧力発生室17がその幅方向(Y方向)に並設されている。ま
た、各圧力発生室17の長手方向一端部側には、各圧力発生室17に液体の一例であるイ
ンクを供給するためのマニホールド18がインク供給路19を介して連通されている。ま
た、流路形成基板12の圧力発生室17の開口面側は振動板15で封止され、他方面側に
はノズル開口13が穿設されたノズルプレート14が接着剤や熱溶着フィルムを介して接
着されている。
流路形成基板12上に形成された振動板15は、例えば、樹脂フィルム等の弾性部材か
らなる弾性膜27と、この弾性膜27を支持する、例えば、金属材料等からなる支持板2
8との複合板で形成されており、弾性膜27側が流路形成基板12に接合されている。例
えば、本実施形態では、弾性膜27は、厚さが数μm程度のPPS(ポリフェニレンサル
ファイド)フィルムからなり、支持板28は、厚さが数十μm程度のステンレス鋼板(S
US)からなる。また、振動板15の各圧力発生室17に対向する領域内には、圧電素子
の先端部が当接する島部29が設けられている。すなわち、振動板15の各圧力発生室1
7の周縁部に対向する領域に他の領域よりも厚さの薄い薄肉部30が形成され、この薄肉
部30の内側にそれぞれ島部29が設けられている。本実施形態では、振動板15に島部
29を設けることで、振動板15に他の領域(薄肉部30)よりも厚い厚肉部が設けられ
ている。
また、振動板15のマニホールド18に対向する領域には、薄肉部30と同様に、支持
板28がエッチングにより除去されて実質的に弾性膜27のみで構成されるコンプライア
ンス部31が設けられている。なお、このコンプライアンス部31は、マニホールド18
内に圧力変化が生じた時に、このコンプライアンス部31の弾性膜27が変形することに
よって圧力変化を吸収し、マニホールド18内の圧力を常に一定に保持する役割を果たす
振動板15上には、複数のインクカートリッジ(図示せず)に接続される液体供給路の
一例であるインク供給路33を有するヘッドケース36が固定されており、このヘッドケ
ース36には、圧電素子ユニット34が高精度に位置決めされて固定されている。具体的
には、ヘッドケース36には厚さ方向に貫通した収容部25が設けられており、この収容
部25の一方の内側面に圧電素子ユニット34が固定されている。また、各圧電素子の先
端は、振動板15上の各圧力発生室17に対応する領域に設けられた各島部29(厚肉部
)に接着剤等を介して固定されている。
圧電素子ユニット34は、複数の圧電素子がその幅方向に並設された圧電素子形成部材
16と、圧電素子形成部材16の先端部(一端部)側が自由端となるようにその基端部(
他端部)側が固定端として接合される固定板24とを有する。圧電素子形成部材16は、
圧電材料21と電極形成材料22及び23とを縦に交互にサンドイッチ状に挟んで積層す
ることにより形成されている。このような圧電素子ユニット34は、固定板24の圧電素
子形成部材16が固定された面とは反対側の面が、ヘッドケース36の収容部25の内側
面に固定される。
ヘッドケース36上には、流路部材37が配設されている。流路部材37は、外部から
のインクをヘッドケース36のインク供給路33、流路形成基板12のマニホールド18
、インク供給路19、圧力発生室17に供給し、又は吐出されなかったインクを外部に排
出するものである。流路部材37の上面には、特に図示しないが、外部の流路が接続され
る液体流路口と、外部からの印刷信号等の電気信号が供給されるコネクターとが設けられ
ている。
圧電素子ユニット34には、圧電素子を駆動するための駆動IC(図示なし)が搭載さ
れた回路基板35が接続されている。回路基板35は、例えば、本実施形態では、チップ
オンフィルム(COF)からなる。回路基板35の各配線は、その基端部側では、例えば
、半田、異方性導電材等によって圧電素子を構成する電極に接続されている。一方、先端
部側では、特に図示しないが、流路部材37に設けられたコネクターに接続されている。
なお、ヘッドケース36のコンプライアンス部31に対向する部分には、コンプライア
ンス部31の変形を許容する空間である空間部32が形成されている。この空間部32は
ヘッドケース36に設けられる連通孔(図示せず)を介して外部と連通している。つまり
空間部32は大気開放されている。これによりコンプライアンス部31がマニホールド1
8の圧力変化に伴って良好に変形する。
このような記録ヘッド10は、インク滴を吐出する際に、圧電素子及び振動板15の変
形によって各圧力発生室17の容積を変化させて所定のノズル開口13からインク滴を吐
出させるようになっている。具体的には、図示しないインクカートリッジから、流路部材
37及びインク供給路33を介してマニホールド18にインクが供給されると、インク供
給路19を介して各圧力発生室17にインクが分配される。実際には、圧電素子に電圧を
印加することにより圧電素子を収縮させる。これにより、振動板15が圧電素子と共に変
形されて圧力発生室17の容積が広げられ、圧力発生室17内にインクが引き込まれる。
そして、ノズル開口13に至るまで内部にインクを満たした後、配線基板を介して供給さ
れる記録信号に従い、圧電素子の電極に印加していた電圧を解除する。これにより、圧電
素子が伸張されて元の状態に戻ると共に振動板15も変位して元の状態に戻る。結果とし
て圧力発生室17の容積が収縮して圧力発生室17内の圧力が高まりノズル開口13から
インク滴が吐出される。
図5及び図6に基づいて位置決め機構40について説明する。
図5に示すように、流路形成基板12の側面には、外側に突出した凸部である第1の位
置決め部11x、11yがフォトリソグラフィー法により形成されている。第1の位置決
め部11x、11yの頂面は、平坦になっており、それぞれ第2の位置決め部42x、4
2yが当接される。本実施形態では、ノズルプレート14のインクの吐出面(XY平面)
に直交する流路形成基板12の側面のうち、X軸方向の一側面に一つの第1の位置決め部
11xが形成され、Y軸方向の一側面に二つの第1の位置決め部11yが形成されている
第1の位置決め部11x、11yは、ノズル列13Aを基準とした位置に形成されてい
る。このノズル列13Aを基準とする所定位置とは、記録ヘッド10の平面視において、
ノズル列13AからX方向及びY方向に所定距離だけ離れた位置をいう。当該所定距離は
、全ての記録ヘッド10において共通としてあるので、後述するように、第2の位置決め
部42x、42yに第1の位置決め部11x、11yが当接されると、各第2の位置決め
部42x、42y同士の相対的な位置関係を保ってノズル列13Aが配列されることとな
る。
このような第1の位置決め部11x、11yは、ノズル列13Aを基準とする所定位置
に、第1の位置決め部11x、11yが現れるように所定形状のフォトレジストパターン
を流路形成基板12に形成し、その後エッチングすることにより形成されている。
また、ノズルプレート14には、第1の位置決め部11x、11yに対向する位置に逃
げ部14aが形成されている。逃げ部14aは、ノズルプレート14を切り欠いて形成さ
れており、平面視において逃げ部14a内に第1の位置決め部11x、11yが位置して
いる。ノズルプレート14に逃げ部14aが形成されることで、第2の位置決め部42x
、42yに対してノズルプレート14の側面が当接してしまうことを防止し、流路形成基
板12に形成された第1の位置決め部11x、11yを確実に当接させることができる。
図6に示すように、保持部43の底部には、円柱状の第2の位置決め部42x、42y
が設けられている。本実施形態では、各開口部44のX方向の一辺の近傍に1個の第2の
位置決め部42x、Y方向の一辺の近傍に2個の第2の位置決め部42yが設けられてい
る。
これらの第2の位置決め部42x、42yは、保持部43の所定位置に設けられている
。第2の位置決め部42x、42yが保持部43の底部の所定位置に設けられているとは
、第2の位置決め部42xに記録ヘッド10の第1の位置決め部11xが当接され、第2
の位置決め部42yに記録ヘッド10の第1の位置決め部11yが当接された状態におい
て各記録ヘッド10の相対位置が所定の配置となるように、第2の位置決め部42x、4
2yが保持部43に設けられていることをいう。
本実施形態では、各記録ヘッド10の相対位置は、次のような所定の配置となっている
。すなわち、図1及び図2に示すように、各記録ヘッド10は、記録ヘッド10のノズル
列13AがY方向に平行であり、Y方向の位置が揃い、さらに、各記録ヘッド10間のノ
ズル列13AのX方向の間隔が等しくなるように配置されている。
図3及び図5に示すように、保持部43に収容された各記録ヘッド10は、第2の位置
決め部42x、42yに、流路形成基板12に設けられた第1の位置決め部11x、11
yが当接している。第1の位置決め部11x、11y、第2の位置決め部42x、42y
がそれぞれX軸方向及びY軸方向に形成されているため、第2の位置決め部42x、42
yに当接した状態の記録ヘッド10は、XY平面における位置が規定されると共に、XY
平面における角度も規定される。本実施形態では、記録ヘッド10は、各記録ヘッド10
同士のX方向の間隔が略等距離となり、Y方向の位置が揃えられ、かつ、ノズル列13A
が延設された方向がY方向に平行となるような角度に位置決めされる。
上述したように、第2の位置決め部42x、42yは記録ヘッド10の相対位置が所定
の配置となるように配設されているので、記録ヘッド10は、その相対位置を保って保持
部43に配設されている。さらに、各記録ヘッド10では、ノズル列13Aと第1の位置
決め部11x、11yとの相対位置が所定の配置となっているので、各記録ヘッド10の
ノズル列13A同士の相対位置は、所定の配置に位置決めされる。
上述したように、第1の位置決め部11x、11yは、フォトリソグラフィー法により
形成されているため、樹脂を射出成型するなどして形成される第1の位置決め部よりも寸
法公差が小さいものとなっている。したがって、第2の位置決め部42x、42yに第1
の位置決め部11x、11yを当接させた各記録ヘッド10は、保持部43の所定位置に
高精度に配置することができる。このように、各記録ヘッド10が高精度に配置されるの
で、ノズル列13Aの相対位置は高精度に所定の配置に位置決めされるので、インクの着
弾精度が向上して高品質な印刷を行うことができる。
また、インクの流路を形成する流路形成基板12はシリコン単結晶基板からなるが、こ
の流路形成基板12に、フォトリソグラフィー法により第1の位置決め部11x、11y
を形成することができる。すなわち、第1の位置決め部11x、11yを、記録ヘッド1
0を構成する部材とは別途の部材に形成し、当該部材を用いて記録ヘッド10の位置決め
を行う必要がない。このように本実施形態に係る位置決め機構40を備える記録ヘッドユ
ニットIでは、記録ヘッド10を構成する部材のシリコンからなる部材に第1の位置決め
部11x、11yを設けることで、別途の位置決め用の部材が不要となり、コストを低減
することができる。
さらに、各記録ヘッド10を所定の配置に位置決めするためには、第2の位置決め部4
2x、42yに第1の位置決め部11x、11yを当接させるだけでよいので、従来技術
のようにアライメントマークが設けられたガラスマスクを用いてノズル開口13の位置を
合わせるなどの作業や装置が不要である。すなわち、簡易に記録ヘッド10を保持部材4
1に位置決めすることができる。
このように保持部材41に位置決めされた各記録ヘッド10は、固定ネジ47で保持部
材41に固定されている。具体的には、保持部43のY方向の両端部には、保持部43の
底面よりもZ方向の上方に位置する載置面45を有する段差部46が設けられている。記
録ヘッド10には、長手方向に延設されたフランジ部38が設けられ、フランジ部38に
は、固定ネジ47が挿通する挿通孔39が形成されている。挿通孔39に固定ネジ47が
挿通して、段差部46に形成された雌ねじに螺合することで、記録ヘッド10は保持部材
41に固定されている。
なお、挿通孔39は、固定ネジ47のネジ部47aの直径よりも若干大きく形成されて
いる。すなわち、挿通孔39と固定ネジ47のネジ部47aとの間には空隙が生ずるので
、記録ヘッド10が保持部材41に対してXY方向に若干移動可能になっている。これは
、記録ヘッド10が固定ネジ47によりXY方向の位置が固定されてしまうことを防止す
るためである。
〈実施形態2〉
上述した実施形態1においては、第1の位置決め部11x、11yは、流路形成基板1
2に形成されていたが、これに限定されず、例えば、シリコン単結晶基板からなるノズル
プレートに形成されていてもよい。
図7は、実施形態2に係るヘッドユニットの断面図である。なお、実施形態1と同一の
者には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図示するように、流路形成基板12Aは、略長方形状に形成され、シリコン単結晶基板
からなるノズルプレート14Aは、流路形成基板12Aよりも大きく形成されている。
ノズルプレート14Aの側面には、外側に突出した凸部である第1の位置決め部11x
、11yがフォトリソグラフィー法により形成されている。第1の位置決め部11x、1
1yの頂面は、平坦になっており、それぞれ第2の位置決め部42x、42yが当接され
る。本実施形態では、ノズルプレート14Aの側面のうち、X軸方向の一側面に一つの第
1の位置決め部11xが形成され、Y軸方向の一側面に二つの第1の位置決め部11yが
形成されている。実施形態1と同様に、第1の位置決め部11x、11yは、ノズル列1
3Aを基準とした位置に形成されている。
このような第1の位置決め部11x、11yは、保持部43に収容された各記録ヘッド
10の第2の位置決め部42x、42yに当接している。これにより、各記録ヘッド10
は、保持部材41に対して、X方向及びY方向の位置が規定され、またXY平面における
角度が規定される。
本実施形態においても、第2の位置決め部42x、42yは記録ヘッド10の相対位置
が所定の配置となるように配設されているので、記録ヘッド10は、その相対位置を保っ
て保持部43に配設されている。さらに、各記録ヘッド10では、ノズル列13Aと第1
の位置決め部11x、11yとの相対位置が所定の配置となっているので、各記録ヘッド
10のノズル列13A同士の相対位置は、所定の配置に位置決めされる。
このように、本実施形態においても各記録ヘッド10は、相対位置が所定の配置となる
ように位置決めされるので、高品質な印刷を行うことができる。
〈実施形態3〉
上述した実施形態1及び実施形態2では、第2の位置決め部42x、42yの側面を、
流路形成基板12又はノズルプレート14Aに設けられた第1の位置決め部11x、11
yに当接させたが、これに限定されない。例えば、第2の位置決め部42x、42yの上
面に流路形成基板12の底面が当接してもよい。
図8は、実施形態3に係るヘッドユニットの断面図であり、図9は、図8のA−A線断
面の要部を拡大した図である。
図示するように、流路形成基板12Bとノズルプレート14Bとは、外形の形状が略等
しく、略長方形状に形成され、ノズルプレート14Bはシリコン単結晶基板から形成され
ている。
ノズルプレート14Bの側面には、内側に窪んだ凹部である第1の位置決め部11x、
11yがフォトリソグラフィー法により形成されている。第1の位置決め部11x、11
yの底面は、平坦になっており、それぞれ第2の位置決め部42x、42yの側面が当接
される。本実施形態では、ノズルプレート14Bの側面のうち、X軸方向の一側面に一つ
の第1の位置決め部11xが形成され、Y軸方向の一側面に二つの第1の位置決め部11
yが形成されている。実施形態1と同様に、第1の位置決め部11x、11yは、ノズル
列13Aを基準とした位置に形成されている。
このような第1の位置決め部11x、11yは、保持部43に収容された各記録ヘッド
10の第2の位置決め部42x、42yに当接している。これにより、各記録ヘッド10
は、保持部材41に対して、X方向及びY方向の位置が規定され、またXY平面における
角度が規定される。
本実施形態においても、第2の位置決め部42x、42yは記録ヘッド10の相対位置
が所定の配置となるように配設されているので、記録ヘッド10は、その相対位置を保っ
て保持部43に配設されている。さらに、各記録ヘッド10では、ノズル列13Aと第1
の位置決め部11x、11yとの相対位置が所定の配置となっているので、各記録ヘッド
10のノズル列13A同士の相対位置は、所定の配置に位置決めされる。
このように、本実施形態においても各記録ヘッド10は、相対位置が所定の配置となる
ように位置決めされるので、高品質な印刷を行うことができる。
さらに、第2の位置決め部42x、42yの上面42tは、流路形成基板12Bの底面
に当接している。これにより、流路形成基板12Bの底面のZ方向の位置は、第2の位置
決め部42x、42yの高さにより規定されることになるので、第2の位置決め部42x
、42yの高さを調節することで、流路形成基板12B、すなわち記録ヘッド10のZ方
向の高さを調節することができる。
〈実施形態4〉
上述した実施形態1〜実施形態3に係る記録ヘッドユニットIを備えるインクジェット
式記録装置について説明する。図10は、液体噴射装置の一例であるインクジェット式記
録装置の概略斜視図である。
図示するように、本実施形態の液体噴射装置であるインクジェット式記録装置1は、例
えば、ブラック(B)、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)等の複数の異な
る色のインクが貯留される貯留室を有するインクカートリッジ(液体貯留手段)2が装着
された記録ヘッドユニットIを具備する。記録ヘッドユニットIはキャリッジ3に搭載さ
れており、記録ヘッドユニットIが搭載されたキャリッジ3は、装置本体4に取り付けら
れたキャリッジ軸5に軸方向移動自在に設けられている。そして、駆動モーター6の駆動
力が図示しない複数の歯車およびタイミングベルト7を介してキャリッジ3に伝達される
ことで、キャリッジ3はキャリッジ軸5に沿って移動される。一方、装置本体4にはキャ
リッジ軸5に沿ってプラテン8が設けられており、図示しない給紙装置等により給紙され
た紙等の被記録媒体Sがプラテン8上を搬送されるようになっている。
〈実施形態5〉
インクジェット式記録ヘッドユニットの製造方法について説明する。図11は、記録ヘ
ッドユニットIの製造方法を示す概略斜視図である。
本実施形態に係る記録ヘッドユニットの製造方法では、治具60を用いて記録ヘッド1
0の相対位置を所定位置に位置決めした後、保持部材(図示せず。図1参照)に収容し、
固定する。
治具60は、平板状の部材であり、一方面に第2の位置決め部42x、42yが所定の
配置で設けられている。第2の位置決め部42x、42yの所定の配置は、実施形態1と
同様に、第2の位置決め部42xに記録ヘッド10の第1の位置決め部11xが当接され
、第2の位置決め部42yに記録ヘッド10の第1の位置決め部11yが当接された状態
において各記録ヘッド10の相対位置が所定の配置となるように、第2の位置決め部42
x、42yが保持部43(図1参照)に設けられていることをいう。
本実施形態においても、各記録ヘッド10の相対位置は、記録ヘッド10のノズル列1
3AがY方向に平行であり、Y方向の位置が揃い、さらに、各記録ヘッド10間のノズル
列13AのX方向の間隔が等しくなるように配置されている。
また、各記録ヘッド10には、実施形態2に示したものと同様の第1の位置決め部11
x、11yが形成されている。すなわち、流路形成基板よりも形状が大きい略長方形状の
ノズルプレート14Aの側面に、外側に突出する凸部である第1の位置決め部11x、1
1yが形成されている。
このような治具60に各記録ヘッド10を配置する。具体的には、各記録ヘッド10の
ノズルプレート14Aを下側にして治具60上に配置し、第1の位置決め部11x、11
yを第2の位置決め部42x、42yに当接させる。これにより、各記録ヘッド10同士
、各ノズル列同士の相対位置が所定の配置となる。
各記録ヘッド10が位置決めされた状態を維持し、各記録ヘッド10を保持部材の保持
部に収容して固定することで、記録ヘッドユニットIが形成される。かかる治具60を用
いて記録ヘッドユニットIを形成する場合には、保持部材自体に第2の位置決め部を設け
ておく必要はない。
なお、このような専用の治具60を用いずに、実施形態1に示した保持部材41に直接
的に記録ヘッド10を位置決めし、固定してもよい。
〈他の実施形態〉
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の基本的な構成は上述したもの
に限定されるものではない。
例えば、上述した実施形態1〜5では、第1の位置決め部11x、11yは凸状また
は凹状に形成され、第2の位置決め部42x、42yは円柱状に形成されていたが、この
ような形状に限定されない。第1の位置決め部及び第2の位置決め部は何れも、互いに当
接しうる面が設けられていればよい。
また、第1の位置決め部11x、11y及び第2の位置決め部42x、42yは、それ
ぞれXY平面のX軸、Y軸に平行な側面に形成されていたが、第1の位置決め部と第2の
位置決め部とが当接された際に、記録ヘッド10の保持部材41に対する位置及び角度が
規定されれば、そのような側面に形成される場合に限定されない。例えば、流路形成基板
やノズルプレートが長方形状でない多角形などの場合では、それらの形状に応じて、少な
くとも二辺に第1の位置決め部を設け、これに対応するように保持部材(位置決め部材)
に第2の位置決め部を設ければよい。
また、上述したインクジェット式記録装置1では、インクジェット式記録ヘッドユニッ
トIがキャリッジ3に搭載されて主走査方向に移動するものを例示したが、特にこれに限
定されず、例えば、インクジェット式記録ヘッドユニットIが固定されて、紙等の被記録
媒体Sを副走査方向に移動させるだけで印刷を行う、所謂ライン式記録装置にも本発明を
適用することができる。
なお、上記各実施形態においては、液体噴射ヘッドの一例としてインクジェット式記録
ヘッドを、また液体噴射装置の一例としてインクジェット式記録装置を挙げて説明したが
、本発明は、広く液体噴射装置全般を対象としたものであり、インク以外の液体を噴射す
る液体噴射装置にも勿論適用することができる。その他の液体噴射ヘッドとしては、例え
ば、プリンター等の画像記録装置に用いられる各種の記録ヘッド、液晶ディスプレイ等の
カラーフィルターの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイ、FED(
電界放出ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip
製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等が挙げられ、かかる液体噴射ヘッドを備えた液
体噴射装置にも適用できる。
I インクジェット式記録ヘッドユニット(液体噴射ヘッドユニット)、 1 インクジ
ェット式記録装置(液体噴射装置)、 10 液体噴射ヘッド(記録ヘッド)、 11x
、11y 第1の位置決め部、 12、12A、12B 流路形成基板、 13 ノズル
開口、 13A ノズル列、 14、14A、14B ノズルプレート、 34 圧電素
子ユニット、 36 ヘッドケース、 40 位置決め機構、 41 保持部材、 42
x、42y 第2の位置決め部、 60 治具

Claims (9)

  1. 複数のノズル開口が形成されたノズルプレートと前記ノズル開口に連通する複数の圧力
    発生室が形成された流路形成基板を含む液体噴射ヘッドを複数並べて構成される液体噴射
    ヘッドユニットの位置決め機構であって、
    前記ノズルプレート又は前記流路形成基板には、前記ノズル開口が形成されたノズル面
    に直交する側面に形成された第1の位置決め部と、
    前記第1の位置決め部に当接される第2の位置決め部が設けられた位置決め部材とを備
    え、
    前記第2の位置決め部は、当該第2の位置決め部に前記第1の位置決め部が当接された
    前記各液体噴射ヘッド同士の相対的な位置が所定位置となるように前記位置決め部材に配
    設され、
    前記第1の位置決め部が形成された前記ノズルプレート又は前記流路形成基板は、シリ
    コン基板から形成され、当該第1の位置決め部はフォトリソグラフィー法により形成され
    ている
    ことを特徴とする液体噴射ヘッドユニットの位置決め機構。
  2. 請求項1に記載する液体噴射ヘッドユニットの位置決め機構において、
    前記第1の位置決め部は、前記ノズル面をXY平面としたとき、前記ノズルプレート又
    は前記流路形成基板の何れか一方のX軸方向及びY軸方向の側面に形成されている
    ことを特徴とする液体噴射ヘッドユニットの位置決め機構。
  3. 請求項1又は請求項2に記載する液体噴射ヘッドユニットの位置決め機構において、
    前記第1の位置決め部は、前記ノズルプレートの一部を切り欠いて形成され、
    前記第2の位置決め部は、円柱状に形成され、
    前記第2の位置決め部は、上面が前記流路形成基板に当接すると共に側面が前記ノズル
    プレートの切り欠きに当接して前記第1の位置決め部に位置決めされている
    ことを特徴とする液体噴射ヘッドユニットの位置決め機構。
  4. 請求項1又は請求項2に記載する液体噴射ヘッドユニットの位置決め機構において、
    前記第1の位置決め部は、前記流路形成基板に形成され、
    前記ノズルプレートには、当該ノズルプレートの一部を切り欠いた逃げ部が形成され、
    前記第1の位置決め部は、前記ノズル面の平面視において、前記逃げ部の内側に位置し
    ている
    ことを特徴とする液体噴射ヘッドユニットの位置決め機構。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか一項に記載する液体噴射ヘッドユニットの位置決め機構に
    おいて、
    前記位置決め部材には、前記ノズル開口が対向する領域に貫通孔が設けられている
    ことを特徴とする液体噴射ヘッドユニットの位置決め機構。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか一項に記載する液体噴射ヘッドユニットの位置決め機構に
    前記液体噴射ヘッドが位置決めされて配設されたことを特徴とする液体噴射ヘッドユニッ
    ト。
  7. 請求項6に記載する液体噴射ヘッドユニットを備えることを特徴とする液体噴射装置。
  8. 複数のノズル開口が形成されたノズルプレートと、
    前記ノズル開口に連通する複数の圧力発生室が形成された流路形成基板を含む液体噴射
    ヘッドと、
    複数の前記液体噴射ヘッドが配設された位置決め部材とを具備し、
    前記ノズルプレート又は前記流路形成基板の一方は、シリコン基板から形成され、当該
    一方には、前記ノズル開口が形成されたノズル面に直交する側面にフォトリソグラフィー
    法により形成された第1の位置決め部が形成されている液体噴射ヘッドユニットの製造方
    法であって、
    前記第1の位置決め部に当接される第2の位置決め部が設けられた治具であって、当該
    第2の位置決め部が、前記各液体噴射ヘッド同士の相対的な位置を規定する所定位置に配
    置されたものを用いて、
    前記治具の第2の位置決め部に、前記各液体噴射ヘッドの前記第1の位置決め部を当接
    させた状態で、当該各液体噴射ヘッドを前記位置決め部材に固定する
    ことを特徴とする液体噴射ヘッドユニットの製造方法。
  9. 請求項8に記載する液体噴射ヘッドユニットの製造方法において、
    前記第2の位置決め部が設けられ、前記位置決め治具を兼ねた前記位置決め部材を用い
    て、
    前記第2の位置決め部に前記第1の位置決め部を当接させた状態で当該液体噴射ヘッド
    を前記位置決め部材に固定する
    ことを特徴とする液体噴射ヘッドユニットの製造方法。
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