JP2011217048A - デジタルオーディオミキサ - Google Patents

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Abstract

【課題】セットアップの設定が異なっていても、スナップショットデータをリコールできるようにする。
【解決手段】セットアップAに対応したスナップショットデータを、セットアップBに設定されているミキサにリコールする場合、セットアップA,Bが一致するセットアップ一致部分121は、スナップショットデータをそのままカレントメモリに上書きする。他方、セットアップA,Bが異なる相違部分122は、所定の修正ルールに基づいて、セットアップAに対応するスナップショットデータの内容を、リコール先のセットアップBに合わせるように修正して、修正後のデータをカレントメモリに上書きする。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数チャンネルのオーディオ信号を信号処理するデジタルオーディオミキサに関し、詳しくはミキサにおけるパラメータの設定に関する。
下記特許文献1には、オーディオ信号処理部をプログラムに従って動作可能なプロセッサ(デジタルミキシングエンジン)によって構成したデジタルオーディオミキサが開示されている。このミキサによれば、オペレータは、ミキサに外部接続されたPCで起動する専用エディタにおいて、例えば、各種信号処理要素の配置や、各要素間の接続、チャンネル数やバス数の設定、或いは、チャンネルやバスに対するタイプ設定など、ミキサにおける信号処理の構成をユーザが任意に編集できた。
また、従来から知られるデジタルオーディオミキサにおいて、現在のミキサの信号処理に用いる全パラメータの設定状態を1つのスナップショットとするスナップショットデータ(シーンデータとも呼ばれる)をメモリに記録しておき、メモリに記録された1つのスナップショットデータをリコールすることで、そのスナップショットデータに対応するパラメータ設定状態を再現できる機能があった(例えば下記非特許文献1を参照)。
特開2006‐33153号公報
"PM5D/PM5D-RH V2,DSP5D 取扱説明書"、[online]、ヤマハ株式会社、[平成21年3月17日検索]、インターネット〈URL:http://www2.yamaha.co.jp/manual/pdf/pa/japan/mixers/pm5dv2_ja_om_g0.pdf〉
従来のミキサにおいて「セットアップ」の設定が変更された場合には、変更以前のセットアップに対応するスナップショットデータを、変更後のセットアップ設定に対応して作り直さなければ適切なスナップショットリコールを行うことができなかった。ここで、セットアップとは、例えば、チャンネル数やバス数の設定、或いは、チャンネルやバスに対するタイプ設定など、ミキサにおける信号処理の構成を規定する設定である。
一方、特許文献1のミキサは、リコール元のスナップショットデータが前提とするミキサの構成(セットアップ)が、リコール先のミキサの構成と部分的に一致しない場合、所定の上書きルールに従って、ミキサの構成(セットアップ)が一致する部分のみスナップショットデータで上書きし、一致しない部分はスナップショットデータを無視して、リコール以前の設定値を残す方法を開示していた。
図8、図9は、前記所定の上書きルールに従う部分的スナップショットデータのリコールを説明する図である。図8はMIXバスタイプに関するセットアップ例である。セットアップA、Bは16本のMIXバス1〜16のそれぞれに対して、MIXバス毎に設定されたバスタイプを規定している。セットアップAではMIXバス5、6の組、及びMIXバス7,7の組の各組に対してステレオバスタイプ(ST_L,ST_R)が設定されているのに対して、セットアップBではMIXバス5〜8がモノラルバス(mono)に設定されている点で、セットアップA,Bが相違する。図8では相違部分がハッチングで示されている。
図9は、図8のセットアップAとセットアップBの間でスナップショットデータをリコールする動作を概念的に説明する図である。図9(a)において、符号90のブロックはセットアップAを示し、符号91のブロックはセットアップBを示す。セットアップA、Bをそれぞれ合同な方形で描くことで、それぞれに含まれるセットアップ要素(図8のでは16本の各MIXバスに対するタイプ設定)が共通していることを表現した。セットアップAのブロック90内の円形部分90aと、セットアップBのブロック91内のヒシ型部分91aは、セットアップA,Bのセットアップ要素中の相違部分(バスタイプの違い)を示す。
セットアップAに対応したスナップショットデータを、セットアップBに設定されているミキサにリコールした場合、図9(b)に示す通り、リコール先ではセットアップ設定の相違部分92(セットアップBのヒシ型部分91aに対応する部分)について、スナップショットデータリコール以前の値が残り、スナップショットデータが反映されなかった。
また、図9(c)は、別の例として、各セットアップA、Bにおけるセットセットアップ要素が異なる状態(例えば要素数が異なる場合)を、セットアップA、Bを示す各ブロック93,94の形状の違いにより表現した。この場合、セットアップAに対応するスナップショットデータを、セットアップBのミキサにリコールすると、(d)に示すように、セットアップA、Bを示す各枠の互いに重なる部分95(ハッチング部分)のみ、スナップショットデータの値により上書きされ、相違部分についてはスナップショットデータが反映されなかった。
特許文献1のミキサは、ミキサにおける信号処理の構成をユーザが任意に編集できるという特異な構成であり、信号処理の構成変更に関してフレキシブルであった。従って、特許文献1のミキサの技術をそのまま通常のミキサに適用することはできなかった。
この発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、セットアップの設定が異なっていても、スナップショットデータをリコールできるようにしたデジタルオーディオミキサを提供することを目的とする。
この発明は、複数のチャンネルと複数のバスを用いてオーディオ信号に対する信号処理を行うデジタルオーディオミキサであって、それぞれ異なる信号処理の構成を規定するセットアップ情報を複数記憶するセットアップ情報記憶手段と、前記セットアップ情報記憶手段のうちいずれか1つのセットアップ情報が設定され、設定されたセットアップ情報に基づく構成で、前記オーディオ信号に対する信号処理を実行する信号処理手段と、前記信号処理手段が現在実行している信号処理を制御するために利用される複数の制御データを記憶するカレントメモリ手段と、前記カレントメモリ手段に記憶された複数の制御データと、それら複数の制御データが利用される前記信号処理の構成を規定するセットアップ情報を対応付けたスナップショットデータを複数記憶するスナップショットデータ記憶手段と、オペレータの指示に応じて、前記スナップショットデータの1つをリコールするスナップショットデータリコール手段であって、前記リコール指示されたスナップショットデータに含まれるセットアップ情報が、当該リコール指示の時点でカレントメモリ手段に記憶された複数の制御データに対応する信号処理の構成と完全に一致する場合、当該スナップショットデータの複数の制御データを前記カレントメモリ手段に上書きし、他方、前記セットアップ情報が前記信号処理の構成と部分的に一致する場合、当該スナップショットデータに含まれる複数の制御データのうちの、前記部分的に一致している制御データを前記カレントメモリ手段に上書きするスナップショットデータリコール手段を具備するデジタルオーディオミキサである。
本発明によれば、セットアップの設定が異なっていても、スナップショットデータをリコールできるようになるという優れた効果を奏する。従って、セットアップの変更に対して、スナップショットデータを作り直さなくても済み、セットアップの設定を変更可能なミキサにおいてスナップショット機能の使い勝手が良くなる。
本発明に従い、異なるセットアップ設定の間でスナップショットデータのリコールを行う動作を概念的に説明する図。 本発明のデジタルオーディオミキサにおける信号処理構成を説明するブロック図。 図1のミキサにおけるミキシング処理の概要を説明するブロック図。 図1のミキサのメモリに記憶されるセットアップ情報のデータ構成図。 図1のミキサにおいてMIXバスのセットアップ設定画面の構成例。 図1のミキサのメモリに記憶されるスナップショットデータのデータ構成図。 スナップショットデータリコール処理の要点を説明するフローチャート。 従来技術の説明であって、セットアップの一例を説明する図。 従来技術の説明であって、異なる設定のセットアップの間でスナップショットデータのリコールを行う動作を概念的に説明する図。
以下に、本発明に係るデジタルオーディオミキサについて、添付図面を参照して、説明する。
図1は、異なる設定のセットアップの間でスナップショットデータをリコールする動作を概念的に説明する図である。セットアップとは、例えば、チャンネル数やバス数の設定、或いは、チャンネルやバスに対するタイプ設定など、ミキサにおける信号処理の構成を規定する設定である。
図1において、符号100で示すブロックはセットアップAを示し、符号110のブロックはセットアップBを示す。セットアップA、Bをそれぞれ合同な方形で描くことで、それぞれに含まれるセットアップ要素が共通していることを表現した。セットアップAのブロック100内の円形部分101と、セットアップBのブロック110内のヒシ形部分111は、セットアップA、Bのセットアップ要素中の相違部分を示す。
セットアップAに対応したスナップショットデータを、セットアップBに設定されているミキサにリコールした場合、符号120で示す通り、セットアップA,Bが一致するセットアップ一致部分121(ハッチングで示した部分)は、セットアップAに対応するスナップショットデータをそのまま上書きできる。他方、セットアップA,Bが異なる相違部分122(セットアップBのヒシ型部分111に対応する部分)は、スナップショットデータをそのまま上書きできない(通常ルールではリコールできない)ので、所定の修正ルールに基づいて、セットアップAに対応するスナップショットデータの内容を、リコール先のセットアップBに合わせるように修正して、修正後のデータを上書きする。これにより、セットアップの設定が異なっていても、スナップショットデータをリコールできるようになる。
図2は、本実施例のデジタルオーディオミキサ(「デジタルミキサ」又は、単に「ミキサ」とも言う)のハードウェア構成を示すブロック図である。デジタルミキサ1は、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置)10、ROM(Read Only Memory、リードオンリーメモリ)11、RAM(Random Access Memory、ランダムアクセスメモリ)12、操作子13、表示部14、オーディオ信号I/O15、信号処理回路(DSP(Digital Signal Processing))16、及び、通信I/O17を備え、各構成要素がデータ及び通信バス18を介して接続される。
CPU10は、ROM11又はRAM12に記憶された制御プログラムを実行して、デジタルミキサ1の全体動作を制御する。ROM11は、CPU10が実行する各種のプログラムや各種のデータなどを格納したメモリであり、書き換え可能な不揮発性メモリ(フラッシュメモリ)で構成される。RAM12は、CPU10が実行するプログラムのロード領域やワーク領域に使用する揮発性メモリである。ROM11には、ミキサ1が現在実行している信号処理に用いる全ての制御データ(全てのパラメータの設定値)を記憶したカレントメモリ、複数のセットアップデータを記憶したセットアップメモリ、及び、複数のスナップショットデータを記憶したスナップショットデータメモリが設けられている。
操作子13は、ミキサ1の操作卓(コンソール)の操作パネル上に配置された操作子群である。操作子13は操作検出回路23を介してバス18に接続される。表示部14は、操作パネル上に設けられた液晶ディスプレイであって、表示制御回路24を介してバス18に接続され、CPU10からバス18を介して与えられた表示制御信号に基づく各種画面を表示でき、また、表示部14に表示された各種設定画面からオペレータによる各種指示を受け付けることができる。CPU10は、オペレータにより操作子13又は表示部14から入力された指示に応じて、ROM11に設けられたカレントメモリを更新する。
オーディオ信号I/O15は、複数チャンネルのオーディオ信号を入出力するためのインターフェースであってオーディオ信号入出力回路25を介してバス18及び信号処理回路16に接続される。オーディオ信号I/O15は、アナログデジタル変換(AD変換)、デジタルアナログ変換(DA変換)、及びデジタル変換(フォーマット変換)を行うための機構を含む。ミキサ1は、オーディオ信号I/O15を介して、複数チャンネル分のアナログオーディオ信号及び複数チャンネル分のデジタルオーディオ信号の入出力を行う。ミキサ1は、オーディオ信号I/O15を介して、1又は複数のオーディオ信号の入力機器及び出力機器(図において外部機器28)に接続できる。
信号処理回路16は、CPU10の制御により各種のマイクロプログラムを実行することにより、カレントメモリの記憶内容(各種パラメータの設定値)に基づいて、オーディオ信号入出力回路25から入力されたオーディオ信号に対するミキシング処理やエフェクト処理などを行い、処理結果のオーディオ信号をオーディオ信号入出力回路25へ出力する。DSP部16は、1つのDSP(Digital Signal Processor)で構成してもよいし、バスで相互接続された複数のDSPで構成し、複数のDSPで信号処理を分散処理するようにしてもよい。
また、通信I/O17は通信制御回路27を介してバス18に接続される。ミキサ1は通信I/O17を介して、その他周辺機器(外部機器28)と接続可能である。
《ミキシング処理の構成》
図3は、信号処理回路16が実行するミキシング処理の構成を説明するブロック図である。ミキサ1は複数の入力チャンネル(Input_Channel)30を有する。なお、本明細書では「チャンネル」という文言を「ch」と表記することがある。各入力ch30には、オーディオ信号I/O15から供給された複数N個のオーディオ信号In_1〜In_Nが1つずつ割り当てられる。
各入力ch30は、入力されたオーディオ信号に対して、カレントメモリの値に基づき、ヘッドアンプゲイン、アッテネータ、ディレイ、フェーズ切り替え、EQ(イコライザ)、コンプレッサ、音量レベル、チャンネルオン・オフ、後段のMIXバス31へのセンドレベル及びパン等の各種の信号処理を行い、信号処理後のオーディオ信号を、後段のMIXバス31のうちの任意の1又は複数のバスへ出力する。
複数M個のMIXバス31のそれぞれは、入力ch30から供給されたオーディオ信号をミキシングし、ミキシング後のオーディオ信号を後段の出力ch32へ出力する。
M個のMIXバス31のそれぞれに対応するM個の出力ch32(Output Channel)が具備されている。各出力ch32は、対応するMIXバス31から入力されるオーディオ信号に対して、カレントメモリの値に基づき、EQ、コンプレッサ、音量レベル、及びチャンネルオン・オフ等の各種の信号処理を行い、信号処理後の出力信号(MIX_1〜MIX_M)を、オーディオ信号I/O15へ出力する。
図4は、ROM(フラッシュメモリ)11に設けられたセットアップデータメモリ40の構成例を示す。セットアップデータメモリ40には、複数のセットアップデータ41(セットアップA〜セットアップX)が記憶される。セットアップデータ41は、信号処理回路16が実行するミキシング処理の構成(セットアップ)を規定するデータである。セットアップデータメモリ40に記憶されたうちの1つのセットアップデータ41に基づいて、信号処理回路16が実行するミキシング処理の構成が設定される。セットアップデータ41を変更することで、信号処理回路16が実行するミキシング処理の構成を変更できる。
各セットアップデータ41には、入力ch設定データ42や出力バス設定データ43が含まれている。入力ch設定データ42は、入力ch30の本数や各入力ch30に対するチャンネルタイプの設定等、入力chのセットアップを規定するデータである。また、出力バス設定データ43は、MIXバス31の本数や各MIXバス31に対するバスタイプの設定等、MIXバスのセットアップを規定するデータである。なお、セットアップデータ41には、入力ch設定データ42やMIXバス設定データ43のほかには、出力ch設定データの(出力chのセットアップ)や、入出力ポート設定(入出力ポートのセットアップ)などがある。
各入力ch30に対して設定されるチャンネルタイプとは、モノラル(Mono)、ステレオ(ST_L,ST_R)、又は、5.1chサラウンド(Surround_L,Surround_C,Surround_R,Surround_Ls,Surround_Rs,Surround_LFE)の3つのタイプのいずれかである。
chタイプとしてMonoが設定された各入力ch(モノラルch)は、それぞれ独立して制御される。モノラルchは、1chモノラル構成の信号が入力される入力chに対して設定される。
chタイプとしてST_L及びST_Rが設定された2つの入力ch(ステレオch)は1組のステレオchグループを形成する。ステレオchグループでは、1グループ内の各入力chのパラメータの一部が相互にリンクして制御される。リンクするパラメータは、1グループ内の各入力chで同じ値に設定される。スレテオchは、2chステレオ構成の2つの信号を入力する2つの入力chに対して設定される。
chタイプとしてSurround_L,Surround_C,Surround_R,Surround_Ls,Surround_Rs及びSurround_LFEが設定された6つの入力ch(サラウンドch)は1組のサラウンドchグループを形成する。サラウンドchグループでは1グループ内の各入力chのパラメータの一部が相互にリンクして制御される。リンクするパラメータは、1グループ内の各入力chで同じ値に設定される。サラウンドchは、5.1chサラウンド構成の6つの信号を入力する6つの入力chに対して設定される。
また、各MIXバスに対して設定されるバスタイプとは、モノラル(Mono)、ステレオ(ST_L,ST_R)、又は、5.1chサラウンド(Surround_L,Surround_C,Surround_R,Surround_Ls,Surround_Rs,Surround_LFE)の3つのタイプのいずれかである。
バスタイプとしてMonoが設定された各MIXバス31(モノラルバス)は、1つずつ独立したバスとして使用及び制御され、それぞれ1ch単独のモノラル信号を出力する。
バスタイプとしてST_L及びST_Rが設定された2つのMIXバス31(ステレオバス)は1組のステレオバスグループを形成し、1グループを形成する2つのMIXバス31から2chステレオ構成の2つの出力信号を出力する。ステレオバスグループの各バスは、パラメータの一部が相互にリンクする。
バスタイプとしてSurround_L,Surround_C,Surround_R,Surround_Ls,Surround_Rs,及びSurround_LFEが設定された6つのMIXバス31(サラウンドバス)は1組のサラウンドバスグループを形成し、1グループを形成する6つのMIXバス31から5.1chサラウンド構成の6つの出力信号を出力する。サラウンドバスグループは、パラメータの一部が相互にリンクする。
オペレータはセットアップデータの内容(入力ch設定や、出力バス設定)を任意に設定・変更できる。図5は、表示部14に表示されるセットアップ設定画面の一例であって、MIXバスのタイプ設定画面を示す。タイプ設定画面には、バス番号(No.)順に並べて表示された各MIXバス(Mix1〜Mix16)に対応する各行毎に、対応するMIXバスに設定するタイプを選択及び表示するタイプ表示欄60と、対応するMIXバスの名称を表示する名称表示欄61が設けられている。
各タイプ表示欄60には、それぞれ対応するMIXバスに設定されたタイプを示す文字列「Mono」、「ST_L」,「ST_R」、「Surround_L」,「Surround_C」,「Surround_R」,「Surround_Ls」,「Surround_Rs」,及び「Surround_LFE」いずれかが表示される。
タイプ表示欄60の右端に設けられたリスト表示ボタン62の操作に応じて、当該表示欄60には、選択可能なタイプを示す文字列を一覧列挙したリストがドロップダウン表示される。オペレータは、表示されたリストから1つのタイプを選択することで、対応するMIXバスのタイプを設定できる。
名称表示欄61は編集可能なフィールドとなっており、任意の名称を入力できる。オペレータは、MIXバスの名称として、例えば、当該MIXバスに供給されている信号の入力元を特定する名称や、当該MIXバスの出力先を示す名称などを設定できる。
OKボタン63の操作により、MIXバスタイプ設定画面において設定した内容に対応する出力バス設定データ43を、既存のセットアップデータ41に上書きしたり、或いは、新たなセットアップデータ41としてセットアップデータメモリ40に保存したりできる。新たなセットアップデータ41を保存するとき、そのセットアップデータ41に当該セットアップを特定する名称を設定できる。また、CANCELボタン64の操作によりタイプ設定画面において設定した内容を保存せずにキャンセルできる。
オペレータは、図5のMIXバスのタイプ設定画面と同様な構成の各種セットアップ設定用画面から、セットアップデータ41の内容(入力chタイプの設定等)を任意に設定し、設定されたセットアップデータ41を、新たなセットアップデータ41としてセットアップデータメモリ40に保存したり、既存のセットアップデータ41に上書きしたりできる。
オペレータは、操作子13又は表示部14の画面から、セットアップデータ41を選択する指示を入力でき、セットアップデータ41が選択されたとき、CPU10は、選択されたセットアップデータ41に基づいて、信号処理回路16におけるミキシング処理の構成(セットアップ)を変更する制御を行う。
オペレータは、ミキサ1を使用する現場の状況(必要な入出力ch数や、入出力chのタイプ)に対応するセットアップデータ41を呼び出すだけで、煩雑なステレオchグループ設定やサラウンドchグループの設定作業等を個別に行うことなく、一括して簡単に所望のミキシング処理の構成(セットアップ)を信号処理回路16に設定できる。
図6は、ROM11に設けられたスナップショットデータメモリの構成例を示す。スナップショットデータメモリ50には、複数のスナップショットデータ51(スナップショットA〜スナップショットX)が記憶される。スナップショットデータ51は、信号処理回路16が現在実行中のミキシング処理に用いる全ての制御データ(パラメータの設定値)、つまりカレントメモリに記憶された全ての制御データ(パラメータの設定値)を、1つのスナップショットとして保存したデータである。オペレータは、操作子13を用いてスナップショットのストアを指示することで、その時点のミキサ1の設定状態を、1つのスナップショットデータ51としてスナップショットデータメモリ50に保存できる。
1つのスナップショットデータ51は、複数のパラメータの値52(パラメータAの値、パラメータBの値、・・・パラメータXの値)と、セットアップ名53を含んで構成される。複数のパラメータの値52は、当該スナップショットデータ51がストアされた時点で信号処理回路16が実行中のミキシング処理に用いる全ての制御データ(カレントメモリの記憶内容)に相当する。
セットアップ名53は、当該スナップショットデータ51に含まれる複数のパラメータの値52が利用されるミキシング処理の構成を規定するセットアップデータ41、つまり、当該スナップショットデータ51がストアされたときのミキシング処理の構成を規定するセットアップデータ41を特定する情報である。セットアップ名53は、セットアップデータメモリ40の中から、スナップショットデータ51に対応する1つのセットアップデータ41を特定できる情報であれば、「名称」に限らず、ID番号や、メモリ40内の位置を特定するポインタなど、どのような情報であってもよい。スナップショットデータ51に、セットアップ名53が含まれることで、当該スナップショットデータ51に対応するセットアップデータ41を特定することができる。
ここで、セットアップデータ41に応じて信号処理回路16におけるミキシング処理の構成(具体的にはチャンネル数及びバス数、並びに、チャンネルタイプ及びバスタイプ)が異なるため、当該ミキシング処理に用いる全ての制御データ(パラメータの設定値)を記憶するカレントメモリの構成(データのサイズや、記憶されるパラメータの種類など)もセットアップデータ41に応じて異なる。従って、各スナップショットデータ51に含まれる複数のパラメータの値52は、それぞれ、対応するセットアップデータ41に応じて、データ構成(データのサイズや、記憶されるパラメータの種類など)が異なる。
このため、或るセットアップデータ41に対応するスナップショットデータ51をリコールするとき、リコール元となるスナップショットデータ51に対応するセットアップデータ41と、当該リコールの時点で信号処理回路16が実行中のミキシング処理の構成を規定するセットアップデータ41(つまり、リコール先となるカレントメモリに対応するセットアップデータ41)が異なっている場合、当該スナップショットデータ51に含まれる複数のパラメータの値52の構成とカレントメモリの構成には部分的に相違が生じる。この相違が、図1にて説明したセットアップA、B間の相違部分122に該当する。
この場合、前記の相違部分122(図1の符号122)については、スナップショットデータ51をそのままカレントメモリに上書きすることはできないので、以下に述べる所定の修正ルールに従い、スナップショットデータ51のパラメータの値52を、リコール先となるカレントメモリに対応するセットアップデータ41に合わせて修正する。
《第1の修正ルール》
第1の修正ルールは、セットアップデータ41(セットアップ設定)の違いに応じてスナップショットデータ51の一部を修正するために適用する修正ルールである。一例として、入力ch設定データ42におけるchタイプの設定が異なる場合に適用する修正ルールを説明する。
(1)リコール元(スナップショットデータ51)のモノラルchのパラメータの値を、リコール先(ミキサのカレントメモリ)のステレオchグループに上書きする場合:リコール元のモノラルchのパンパラメータの値が中央(Center)を示す値に修正され、修正後の値がリコール先のステレオchグループの各chのパンパラメータとして書き込まれる。つまり、リコール元(スナップショットデータ51)のパンパラメータの値は無視して、別の値に置き換える。
また、パンパラメータ以外のパラメータについては、リコール元のモノラルchの各パラメータの値を、修正なしにそのままリコール先のステレオchグループの2chに展開して上書きする。例えば、リコール先のステレオchグループの一方のch(例えば奇数番号ch)に対応するリコール元のモノラルchのパラメータの値を、リコール先(ミキサのカレントメモリ)のステレオchグループの各chに上書きし、リコール先のステレオchグループの他方のch(偶数番号)に対応するリコール元のモノラルchのパラメータの上書きは行わない。これにより、リコール先のステレオchグループの2chにおいて、スナップショットリコールの結果に対して、相互にリンクすべきパラメータの値のリンクを保つことができる。
なお、パンパラメータ以外のパラメータのうち音量レベル(フェーダ)パラメータについては、リコール元のモノラルchのパンパラメータの値に応じて、リコール先の対応するステレオchグループの2chの音量レベルを修正してもよい。すなわち、リコール元のモノラルchのパンパラメータの値に対応する2ch間左右音量レベルのバランスを、リコール先のステレオchグループの各chの音量レベルに上書きする。
また、リコール元のモノラルchのパラメータを、リコール先のサラウンドchグループに上書きする場合も、上記ステレオchグループの場合と同様な修正ルールに則り、パンパラメータは無視し、且つ、それ以外の各パラメータについては、リコール元のモノラルchのパラメータを、リコール先のサラウンドchグループの6chに展開する。
(2)リコール元のステレオchのパラメータを、リコール先のモノラルchに上書きする場合:リコール元のステレオchグループの2ch間の左右音量レベルのバランスを、リコール先のモノラル入力chのパンパラメータとして上書きする。また、リコール元のステレオchグループの各chのその他のパラメータの値は、修正せずにそのまま、リコール先の対応するモノラルchの対応するパラメータの値に上書きする。つまり、リコール先のモノラルchでは、パンパラメータも含めた全てのパラメータの値が、リコール元(スナップショットデータ51)の内容で上書きされる(ただし、ステレオchグループの2ch間の左右バランスをモノラルchのパンパラメータに置き換えている)。なお、リコール元のステレオchグループの各chのパラメータの値はリンクしているので、リコール元のステレオchグループの各chに対応するリコール先の2つのモノラルchには、それぞれ共通するパラメータの値が書き込まれることになる。
(3)リコール元のサラウンドchのパラメータを、リコール先のモノラルchに上書きする場合:リコール元の入力chがサラウンドchグループの「Surround_L」,「Surround_C」,「Surround_R」,「Surround_Ls」,又は「Surround_Rs」の場合、リコール元のサラウンドchグループの5ch間の左右音量レベルのバラスンスを、リコール先のモノラル入力chのパンパラメータに上書きする。リコール先のモノラルchでは、5・1chサラウンドにおける前後定位は不要なので前後バランスは無視する。また、リコール元サラウンドchのその他のパラメータの値は、修正せずにそのまま、リコール先のモノラルchの対応するパラメータの値に上書きする。なお、リコール元のサラウンドchグループの各chのパラメータの値はリンクしているので、2つのchで1つ設定されるので、リコール元のステレオchグループの各chに対応するリコール先の2つのモノラルchには、それぞれ共通するパラメータの値が書き込まれる。
また、リコール元の入力chがサラウンドchグループの「Surround_LFE」の場合、リコール先のモノラル入力chのパンパラメータに対して、中央(Center)を示す値を書き込み、また、リコール元サラウンドchのその他のパラメータの値は、修正せずにそのまま、リコール先のモノラルchの対応するパラメータの値に上書きする。
(4)リコール元のステレオchグループのパラメータを、リコール先のサラウンドchグループに上書きする場合、及び、リコール元のサラウンドchのパラメータを、リコール先のサラウンドchグループに上書きする場合には、いずれの場合もスナップショットデータ51の修正を行わずに、スナップショットデータ51のデータをそのままカレントメモリの対応するパラメータの値に上書きする。
なお、第1の修正ルールの一例として、入力ch設定データ42におけるchタイプの設定の相違に対して適用する修正ルールを説明したが、(1)リコール元のスナップショットデータの内容を無視してリコール先で別のパラメータの値に置き換えること、(2)相互に置換可能なパラメータをリコール先のパラメータにそのまま適用すること、(3)リコール先において、スナップショットリコールの結果に対して、相互にリンクすべきパラメータの値のリンクを保つこと、という第1の修正ルールは、例えばMIXバス設定データ43におけるバスタイプの設定の相違等、その他のセットアップ相違部分に対しても適用できる。
《第2の修正ルール》
第2の修正ルールは、一致部分121に該当するパラメータと相違部分122に該当するパラメータの間に依存関係がある場合に適用する修正ルールである。一例として、一致部分121に該当するパラメータと、相違部分122に該当するパラメータの間にパラメータリンク機能が設定されている場合を説明する。パラメータリンク機能とは、同種の複数chにおける同種のパラメータの値を相互にリンクさせる機能である。パラメータリンク機能によれば、パラメータリンクが組まれた複数chのうちのいずれか1つのchのパラメータがマスタパラメータとなり、パラメータリンクが組まれた複数chのうちのマスタパラメータ以外の各パラメータ(スレーブパラメータ)の値が、マスタパラメータの値に追従して、何らかの値に設定される。
パラメータリンク機能に関して適用される第2の修正ルールは、カレントメモリにおいてパラメータリンクに組まれた一群のchが、前述した2つのセットアップ間の一致部分と相違部分にまたがって存在する場合、スナップショットデータ51に含まれた複数のパラメータのうち1つのパラメータリンクに組まれた一群のスレーブパラメータの値を、個々のchが一致部分121に該当するか、相違部分122に該当するのかの区別に関係なく、そのパラメータリンクにおけるマスタパラメータの値に追従して修正し、修正したパラメータの値をカレントメモリに上書きする、というものである。つまり、スナップショットデータのリコール結果においても、パラメータリンク機能が作用する。スレーブパラメータの値をマスタパラメータの値に追従させる動作は、周知のパラメータリンク機能と同じもので、例えば、スレーブパラメータの値をマスタパラメータの値と同じ値に設定することや、或いは、マスタパラメータの値が変化したときに、その変化分に応じてスレーブパラメータの値を変更することなどが含まれる。
なお、第2の修正ルールの一例として、パラメータリンク機能に対して適用する修正ルールを説明したが、依存関係にある複数パラメータのうち1つのパラメータのリコール結果に従い、該依存関係にある他のパラメータの値を修正するという第2の修正ルールは、パラメータリンク機能に限らず、依存関係にある複数パラメータに関するスナップショットデータリコールに適用できる。
《リコール処理》
オペレータは、操作子13を用いて、スナップショットデータメモリ50に保存された複数のスナップショットデータ51のうち1つをリコールする指示を行うことができる。図7は、オペレータによるスナップショットデータリコール指示に応じて、CPU10が実行する処理のフローチャートである。図7は、一例として、スナップショットデータ51とカレントメモリにおける全ての入力chに関するセットアップ設定について、1chずつ一致・不一致を判断して、スナップショットデータ51をリコールする処理を示す。CPU10は、指示されたスナップショットデータ51を、スナップショットデータメモリ50から読み出す。読み出したスナップショットデータ51にはセットアップ名53が含まれているので、当該スナップショットデータ51の使用するセットアップデータ41を特定できる。
ステップS1において、CPU10は、全ての入力chについてステップS2以下の処理を行ったかどうか判断し、未処理のchが有る場合(ステップS1のNO)、1chずつ処理対象に設定して、設定された処理対象の1chに対してステップS2〜ステップS7の処理を行う。
ステップS2において、CPU10は、スナップショットデータ51とカレントメモリの各セットアップデータ41における入力ch設定データ42に基づいて、処理対象の入力chに設定された入力chタイプがスナップショットデータ51のセットアップとカレントメモリのセットアップとで一致しているかどうか調べる。ステップS2において不一致と判断する場合とは、リコール元がモノラルchでリコール先がステレオchグループ又はサラウンドchグループの場合、リコール元がステレオchグループでリコール先がモノラルchの場合、又は、リコール元がサラウンドchグループでリコール先がモノラルchの場合のいずれかの場合である。不一致の場合(ステップS2のNO)、CPU10は、ステップS3において、前述した第1の修正ルールに基づいてスナップショットデータ51のリコールを行う。すなわち、スナップショットデータ51における当該処理対象chのパラメータを第1の修正ルールに基づいて修正して、修正されたデータをカレントメモリの対応する値(当該入力chのパラメータの値)に上書きする。
chタイプが一致する場合(ステップS2のYES)、CPU10は、ステップS4において、通常ルールに基づいて、スナップショットデータ51における当該処理対象chのパラメータを、カレントメモリにおける当該入力chのパラメータの値に上書きする。通常ルールとは、リコール元のスナップショットデータ51をそのままカレントメモリの対応する値に上書きすることである。
ステップS5において、CPU10は、スナップショットデータ51とカレントメモリの各セットアップデータ41における入力ch設定データ42に基づいて、処理対象の入力chにパラメータリンクが設定されているかどうか調べる。その入力chのパラメータにパラメータリンクが設定されている場合(ステップS5のYES)、CPU10は、ステップS6において、前述した第2の修正ルールに基づいてスナップショットデータ51のリコールを行う。すなわち、処理対象の入力chがパラメータリンクに組まれた一群の入力chのリンク対象パラメータのうちからマスタパラメータを特定して、特定されたマスタパラメータの値に従って、スナップショットデータ51における当該処理対象の入力chのリンク対象パラメータの値を修正して、修正されたデータをカレントメモリの対応する値(当該処理対象の入力chのリンク対象パラメータの値)に上書きする。
パラメータリンク機能が設定されていない場合(ステップS5のNO)、CPU10は、ステップS7において、通常ルールに基づいて、スナップショットデータ51における当該処理対象chのパラメータを、カレントメモリにおける当該入力chのパラメータの値に上書きする。
CPU10は、全ての入力chについてステップステップS2〜ステップS7によるスナップショットデータリコール処理を行った後(ステップS1のYES)、今回のオペレータによるリコール指示に応じた処理を終了する。これにより、リコール元のスナップショットデータとリコール先のカレントメモリとでセットアップ設定に相違部分122がある場合、第1の修正ルール又は第2の修正ルールによりリコール元のスナップショットデータの一部(相違部分122)を修正したデータを、カレントメモリに上書きできる。
リコール元のスナップショットデータとリコール先のカレントメモリとでセットアップに相違部分122がなければ、ステップS2をYESに、ステップS5をNOに、それぞれ分岐するので、通常ルールによりリコール元のスナップショットデータがリコール先のカレントメモリにそのまま上書きされる。なお、第1の修正ルール及び第2の修正ルールが適用されない相違部分については、従来と同様に処理する。例えば、リコールによるカレントメモリ上書きを行わずに、カレントメモリの内容を残してよい。この処理も通常ルールを適用したリコール(ステップS4、S7)に含まれる。
なお、図7では、一例としてステップS2,S5において入力ch設定データ42に基づいて入力chのセットアップ(chタイプ、パラメータリンク)を確認する処理を説明したが、MIXバス設定データ43に基づくMIXバス毎のセットアップなど、その他全てのセットアップについても、リコール元のスナップショットデータとリコール先のカレントメモリの全てのセットアップの一致部分/不一致部分を確認して、第1の修正ルール又は第2修正ルールを適用してスナップショットデータを修正して、修正されたスナップショットデータをカレントメモリにリコールできる。
以上の通り、本発明によれば、セットアップの設定が異なっていても、所定の修正ルールに応じて、スナップショットデータの一部(相違部分122)を、リコール先となるカレントメモリに対応するセットアップ(リコール時点での信号処理の構成を規定するセットアップデータ41)に合わせて修正して、修正した内容のスナップショットデータをリコールできるという優れた効果を奏する。このため、例えば、セットアップの設定を微小に変更した場合、その変更に合わせてスナップショットデータを作り直さなくても、スナップショットデータのリコールを行うことができる。従って、セットアップの設定を変更可能なミキサにおいて、スナップショット機能の使い勝手が良くなる。
なお、本発明を適用するミキサ1は、機能毎に独立した装置をネットワーク経由で接続するミキシングシステムであってもよい。
1 ミキサ、10 CPU、11 ROM、12 RAM、13 操作子、14 表示部、15 オーディオ信号I/O、16 信号処理回路、17 通信I/O、18 通信バス、30 入力ch、31 MIXバス、32 出力ch、40 セットアップメモリ、41 セットアップデータ、50 スナップショットデータメモリ、51 スナップショットデータ、52 パラメータの値、53 セットアップ名、100,110 セットアップ、121 一致部分、122 相違部分

Claims (3)

  1. 複数のチャンネルと複数のバスを用いてオーディオ信号に対する信号処理を行うデジタルオーディオミキサであって、
    それぞれ異なる信号処理の構成を規定するセットアップ情報を複数記憶するセットアップ情報記憶手段と、
    前記セットアップ情報記憶手段のうちいずれか1つのセットアップ情報が設定され、設定されたセットアップ情報に基づく構成で、前記オーディオ信号に対する信号処理を実行する信号処理手段と、
    前記信号処理手段が現在実行している信号処理を制御するために利用される複数の制御データを記憶するカレントメモリ手段と、
    前記カレントメモリ手段に記憶された複数の制御データと、それら複数の制御データが利用される前記信号処理の構成を規定するセットアップ情報を対応付けたスナップショットデータを複数記憶するスナップショットデータ記憶手段と、
    オペレータの指示に応じて、前記スナップショットデータの1つをリコールするスナップショットデータリコール手段であって、前記リコール指示されたスナップショットデータに含まれるセットアップ情報が、当該リコール指示の時点でカレントメモリ手段に記憶された複数の制御データに対応する信号処理の構成と完全に一致する場合、当該スナップショットデータの複数の制御データを前記カレントメモリ手段に上書きし、他方、前記セットアップ情報が前記信号処理の構成と部分的に一致する場合、当該スナップショットデータに含まれる複数の制御データのうちの、前記部分的に一致している制御データを前記カレントメモリ手段に上書きするスナップショットデータリコール手段
    を具備するデジタルオーディオミキサ。
  2. 前記スナップショットデータリコール手段は、前記セットアップ情報が前記信号処理の構成と部分的に一致する場合、当該スナップショットデータに含まれる複数の制御データのうち、前記部分的に一致している制御データ以外の制御データを、所定の修正ルールに基づき修正し、修正された制御データを前記カレントメモリ手段に上書きすること(S3)を特徴とする請求項1に記載のデジタルオーディオミキサ。
  3. 前記スナップショットデータリコール手段は、前記部分的に一致している1又は複数の制御データと、該部分的に一致している制御データ以外の1又は複数の制御データが互いにリンクすべき複数の制御データである場合、それら互いにリンクすべき複数の制御データのうち1つのマスタ制御データに従って、互いにリンクすべき複数の制御データのうちの前記マスタ制御データ以外の制御データを修正して、修正された制御データを前記カレントメモリ手段に上書きすることを特徴とする請求項2に記載のデジタルオーディオミキサ。
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