JP2011214550A - シリンダヘッドの排気再循環装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】伝熱する表面積を大きくしてEGRガスの冷却効率を向上させることができ、また、EGR通路を鋳込むことによって簡易にシリンダヘッドに配設しつつ、EGRガス及び冷却水のシール性、及び、EGR通路の剛性を確保することができる、シリンダヘッドの排気再循環装置を提供する。
【解決手段】熱交換器用偏平伝熱管40は、EGRパイプ31の他端に連通される排気ガス流入端部41と、EGRバルブ32に連通される排気ガス流出端部42と、を備えるとともに、排気ガス流入端部41と排気ガス流出端部42のそれぞれが、排気ガスの流通方向に対して垂直な平面による断面において円形状に形成され、排気ガス流入端部41と排気ガス流出端部42とのそれぞれが、シリンダヘッド11の排気側及び吸気側に鋳込まれることにより、熱交換器用偏平伝熱管40がシリンダヘッド11のウォータージャケット15の内部に配設される。
【選択図】図1

Description

本発明は、シリンダヘッドの排気再循環装置に関し、詳しくは、排気再循環装置が備える熱交換器用偏平伝熱管をシリンダヘッドのウォータージャケットの内部に配設する技術に関する。
従来、エンジン等の内燃機関において、燃焼時に発生する窒素酸化物(NOx)の低減化や燃費向上を達成するために、排気再循環装置(EGR(Exhaust Gas Recirculation)装置)が用いられている。
有害成分である窒素酸化物は、エンジン燃焼室の燃焼温度が高くなることによって、空気中の窒素が酸化して発生する。排気再循環装置は、不活性な(酸素量の少ない)気体となった排気ガスの一部(EGRガス)を、シリンダヘッドの排気側から吸気側に再び環流して吸入空気と混合させ、燃焼室内の燃焼温度を低下させることにより、発生する窒素酸化物の低減を図るものである。
このような排気再循環装置において、熱交換器用の伝熱管(EGR通路)をシリンダヘッドのウォータージャケットの内部に配設することにより、EGRガスを効率的に冷却する技術が公知となっている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
実開平6−76644号公報 特開2007−224784号公報
前記特許文献1においては、シリンダヘッドのウォータージャケット内に、EGR通路としてステンレス管やセラミックス管を鋳込む技術が開示されている。
しかし、前記従来技術においては、シリンダヘッドの排気側から吸気側に至るまでのEGR通路の形状が直線的で単純であり、冷却水に伝熱するためのEGR通路の表面積に限界があるため、EGRガスの冷却効率が良くないという問題があった。
また、EGRガスの冷却効率を向上させるためにEGR通路として偏平管を用いた場合は、偏平管をシリンダヘッドに鋳込む際に、溶湯であるアルミが収縮することによって偏平管の鋳込部分が圧縮される。この際、偏平管の鋳込部分における直線部分と他の部分との間で剛性に偏りがあるため、剛性の低い直線部分にたわみが生じることがある。これにより、偏平管の鋳込部分における偏平面とシリンダヘッドの間に隙間ができ、EGRガス及び冷却水のシール性が悪化するという問題があった。
さらに、上記の如くEGR通路として偏平管をウォータージャケット内に配設する場合は、偏平管をウォータージャケット形成用の中子の内部に埋設して当該中子を成形する必要がある。この際に、偏平管が中子の材料である砂に押圧され、EGR通路が閉塞してしまうという問題があった。
また、前記特許文献2においても、EGR通路である接続管の断面が直径の大きな円形状であることから、冷却水に伝熱する表面積が小さくなるため冷却効率が向上しない。また、EGR通路の中心部を通るEGRガスは冷却され難くなるため、EGRガスの冷却効率が良くないという問題があった。
加えて、特許文献2に記載の技術では、シリンダヘッドを成形した後に、EGR通路である接続管をシリンダヘッドに取付ける作業が別途必要となるという問題があった。
そこで本発明は、上記現状に鑑み、シリンダヘッドの排気側から吸気側に至るまでのEGR通路の形状を改良して、冷却水に伝熱する表面積を大きくすることにより、EGRガスの冷却効率を向上させることができ、また、EGR通路を鋳込むことによって簡易にシリンダヘッドに配設しつつ、EGRガス及び冷却水のシール性、及び、EGR通路の剛性を確保することができる、シリンダヘッドの排気再循環装置を提供するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、シリンダヘッドと、該シリンダヘッドの吸気ポートに接続される吸気管と、前記シリンダヘッドの排気ポートに接続される排気管と、を備える内燃機関に配設され、前記シリンダヘッドの排気ポート配設側でその一端が前記排気管に連通されるEGRパイプと、前記シリンダヘッドの吸気ポート配設側で前記吸気管に連通されるEGRバルブと、前記シリンダヘッドの内部に配置されて前記EGRパイプの他端と前記EGRバルブとを連通する熱交換器用偏平伝熱管と、を備える、シリンダヘッドの排気再循環装置であって、前記熱交換器用偏平伝熱管は、前記EGRパイプの他端に連通される排気ガス流入端部と、前記EGRバルブに連通される排気ガス流出端部と、を備えるとともに、前記排気ガス流入端部と前記排気ガス流出端部のそれぞれが、排気ガスの流通方向に対して垂直な平面による断面において円形状に形成され、前記排気ガス流入端部と前記排気ガス流出端部とのそれぞれが、前記シリンダヘッドの排気ポート配設側部分及び吸気ポート配設側部分に鋳込まれることにより、前記熱交換器用偏平伝熱管が前記シリンダヘッドのウォータージャケットの内部に配設されるものである。
請求項2においては、前記熱交換器用偏平伝熱管は、その中途部が前記ウォータージャケットを形成するための中子の内部に埋設されるとともに、前記排気ガス流入端部と前記排気ガス流出端部とが前記中子から延出された状態で、前記シリンダヘッドに鋳込まれることにより、前記シリンダヘッドのウォータージャケットの内部に配設されるものである。
請求項3においては、前記熱交換器用偏平伝熱管の中途部には、対向する二つの内周面において、内側に突出する多数の内突起部が、対向する側の内周面に形成された前記内突起部と互いに当接して形成されるものである。
請求項4においては、前記内突起部は、排気ガスの流れる方向における上流側に向かって縮幅して形成されるものである。
請求項5においては、前記熱交換器用偏平伝熱管は、一本の偏平伝熱管の中途部を、外周面が順に対向するように蛇行させて曲げることにより形成されるものである。
請求項6においては、前記熱交換器用偏平伝熱管の中途部には、外周面において、外側に突出する多数の外突起部が、対向する側の外周面に形成された前記外突起部と互いに当接して形成されるものである。
請求項7においては、前記外突起部は、冷却水の流れる方向における上流側に向かって縮幅して形成されるものである。
請求項8においては、前記熱交換器用偏平伝熱管の、排気ガス流入端部の内周面には、排気ガスの流れる方向に沿って整流板が形成されるものである。
請求項9においては、前記熱交換器用偏平伝熱管の中途部は、冷却水の流れる方向における上流側の端面が尖角形状に形成されるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
本発明により、シリンダヘッドの排気再循環装置において、EGRガスの冷却効率を向上させることができ、また、EGR通路を鋳込むことによって簡易にシリンダヘッドに配設しつつ、EGRガス及び冷却水のシール性、及び、EGR通路の剛性を確保することができる。
本実施形態に係るシリンダヘッドの排気再循環装置を備えた内燃機関の概略図。 (a)は同じくシリンダヘッドの一部切欠断面図、(b)は同じくシリンダヘッドを鋳造する際の概略図。 同じくシリンダヘッドの排気再循環装置が備える熱交換器用偏平伝熱管の排気ガス流入端部を示した断面図。 (a)は同じく熱交換器用偏平伝熱管の排気ガス流入端部を示した斜視図、(b)は図3におけるA−A線断面図、(c)は図3におけるB−B線断面図。 (a)は熱交換器用偏平伝熱管に形成される内突起部(外突起部)の平面図及び側面図、(b)は同じく内突起部(外突起部)の間を流通するガス(冷却水)の流れを示した図。
次に、発明の実施の形態を説明する。
なお、本発明の技術的範囲は以下の実施例に限定されるものではなく、本明細書及び図面に記載した事項から明らかになる本発明が真に意図する技術的思想の範囲全体に、広く及ぶものである。
[内燃機関10の構成]
まず始めに、本発明の一実施形態に係るシリンダヘッドの排気再循環装置を備えた内燃機関10の概略について、図1を用いて説明する。なお、本明細書においては説明の便宜上、図1における上側を上方、下側を下方とし、同じく左側を左側方、右側を右側方とし、同じく紙面手前側を前方、紙面奥行側を後方として説明する。
図1に示す如く、内燃機関10はシリンダブロック21の上面にシリンダヘッド11が配設されて構成される。そして、シリンダヘッド11には、スロットルバルブ22aを備える吸気管22、及び、排気管23が接続されている。
シリンダブロック21には、上面に開口部を有する円筒形状のシリンダ21aが形成されており、シリンダ21aの内部には図示しないピストンがシリンダ21aの軸心方向に往復して摺動可能に収容されている。
シリンダヘッド11の内部には燃焼室14が形成されており、シリンダヘッド11がシリンダブロック21に配設された際には、燃焼室14はシリンダブロック21のシリンダ21aと連通される。また、燃焼室14には図示しない点火プラグが配設される。
シリンダヘッド11の内部には、吸気管22と燃焼室14とを連通する吸気ポート12が形成されており、吸気ポート12の燃焼室14を挟んだ反対側の位置には、排気管23と燃焼室14とを連通する排気ポート13が形成されている。吸気ポート12及び排気ポート13には、燃焼室14に対して開閉するための図示しない排気弁及び吸気弁がそれぞれ設けられる。
また、シリンダヘッド11の内部には排気ポート13等を冷却するために、中空状のウォータージャケット15が形成されている。ウォータージャケット15の内部には冷却水が満たされており(図2(a)参照)、シリンダヘッド11の外部において図示しない冷却ポンプやラジエータと接続されている。そして、冷却ポンプを駆動させることによって、ウォータージャケット15の内部を冷却水が流通し、シリンダヘッド11の内部を冷却するように構成されている。本実施形態においては、冷却水はウォータージャケット15の内部を前側から後側に向かって(図1における紙面奥行方向及び図4(a)から(b)における矢印βの方向に向かって)流れるように構成されている。
内燃機関10は、EGRパイプ31、EGRクーラーである熱交換器用偏平伝熱管40、及び、EGRバルブ32で構成されるシリンダヘッドの排気再循環装置を備える。熱交換器用偏平伝熱管40は、その中途部43が偏平状に形成されるとともに、同じく中途部43の外周面が順に対向するように蛇行させて曲げることにより、蛇腹状に形成されている。そして、熱交換器用偏平伝熱管40は、シリンダヘッド11におけるウォータージャケット15の内部に配設され、その内部は排気ガス流入端部41及び排気ガス流出端部42を介して外部と連通される。
EGRパイプ31は、シリンダヘッド11の排気ポート13の配設側、つまり排気ガス流入端部41側に配設され、排気管23と熱交換器用偏平伝熱管40における排気ガス流入端部41とを連通している。また、EGRバルブ32は、シリンダヘッド11の吸気ポート12の配設側、つまり排気ガス流出端部42の側に配設され、排気ガス流出端部42と吸気管22の間に介装されて両者を連通している。換言すれば、熱交換器用偏平伝熱管40は、シリンダヘッド11の内部に配置されて、EGRパイプ31とEGRバルブ32とを連通するのである。
上記の如く構成された内燃機関10においては、スロットルバルブ22aが開かれることにより、図1中の矢印Aに示す如く吸気管22に空気が流入する。そして、図1中の矢印Bの如く吸気ポート12を通じてシリンダヘッド11に空気が流入し、燃料とともに燃焼室14で燃焼する。その後、排気ガスが図1中の矢印Cの如くシリンダヘッド11から排気ポート13を通じて流出し、さらに図1中の矢印Dの如く排気管23を通じて外気に排出されるのである。
内燃機関10の駆動中にEGRバルブ32が開かれると、排気ガスの一部(EGRガス)が図1中の矢印Eの如くEGRパイプ31に流入する。そして、EGRガスは図1中の矢印Fの如く熱交換器用偏平伝熱管40へと導かれ、熱交換器用偏平伝熱管40を流通する際にウォータージャケット15の内部を流れる冷却水によって冷却される。その後、EGRガスは図1中の矢印Gの如く、EGRバルブ32を介して吸気管22へと還流されるのである。
内燃機関10においては上記の如く、本実施形態に係るシリンダヘッドの排気再循環装置を駆動させることにより、不活性な(酸素量の少ない)気体となったEGRガスをシリンダヘッド11の排気管23から吸気管22に再び環流して吸入空気と混合させている。これにより、燃焼室14の内部の燃焼温度を低下させることで窒素酸化物の低減化を図っているのである。
[熱交換器用偏平伝熱管40の構成]
次に、本実施形態に係るシリンダヘッドの排気再循環装置が備える熱交換器用偏平伝熱管40の構成について、図2から図5を用いて説明する。
熱交換器用偏平伝熱管40は図2(a)に示す如く、シリンダヘッド11のウォータージャケット15の内部に配設されており、EGRパイプ31に連通される排気ガス流入端部41と、EGRバルブ32に連通される排気ガス流出端部42と、排気ガス流入端部41と排気ガス流出端部42との間に形成される中途部43と、を備える。そして、排気ガス流入端部41と排気ガス流出端部42のそれぞれが、排気ガスの流通方向(図1及び図2(a)においては略左側方)に対して垂直な平面による断面において円形状に形成されている(図3及び図4(a)(b)参照)。
また、熱交換器用偏平伝熱管40の中途部43は、図1及び図2(a)に示す如く、偏平状に形成されるとともに、その外周面が順に対向するように蛇行させて曲げることにより、蛇腹状に形成されている。
熱交換器用偏平伝熱管40の材料は、シリンダヘッド11を形成する材料と融点が同じアルミニウムか、若しくはそれより融点が高い鉄等が用いられる。
本実施形態に係るシリンダヘッドの排気再循環装置においては、上記の如く熱交換器用偏平伝熱管40の中途部43を蛇行させて曲げている。これにより、冷却水に伝熱するための熱交換器用偏平伝熱管40における、排気ガス流入端部41から排気ガス流出端部42へ至るまでの中途部43の長さを大きく確保することができ、該中途部43の表面積を大きくして、EGRガスの冷却効率を向上させる構成としているのである。
また、1本の熱交換器用偏平伝熱管40の中途部43を蛇行させる構成とすることにより、直線的な熱交換器用偏平伝熱管を多数設ける必要がない。換言すれば、単純な形状の熱交換器用偏平伝熱管であれば、EGRガスの冷却効率を確保するために複数本を設ける必要のあるところ、1本の熱交換器用偏平伝熱管40を設けるだけでよいため、熱交換器用偏平伝熱管の本数を低減させることが可能となるのである。
シリンダヘッド11は図2(b)に示す如く、下型101、上型102、及び横型103・103からなる金型、並びに中子61を備えるシリンダヘッドの製造装置を用いて鋳造する。そして、ウォータージャケット15は、中子61をキャビティの内部に配置した状態でシリンダヘッド11を鋳造することにより形成される。
具体的には、図2(b)に示す如く、下型101の上方に中子61を配設した状態で、上型102、横型103・103で型閉じするのである。これにより、下型101、上型102、及び、横型103・103からなる金型における間隙がキャビティとして形成され、中子61がキャビティの内部に配置されるのである。
さらに、図2(b)に示す如くキャビティの内部に溶湯Mを供給することにより、シリンダヘッド11を鋳造するのである。即ち、シリンダヘッド11を鋳造して、中子61を除去した後には、図2(a)に示す如く中子61の部分がウォータージャケット15として形成されるのである。
なお、シリンダヘッド11を鋳造する際には、実際は吸気ポート12や排気ポート13を形成するために他の中子がキャビティの内部に配設されるが、本明細書においては便宜上これらの他の中子についての図示及び説明を省略する。
本実施形態においては図2(b)に示す如く、熱交換器用偏平伝熱管40は、その中途部43が中子61の内部に埋設されるとともに、排気ガス流入端部41と排気ガス流出端部42とが中子61から延出された状態で、キャビティの内部に溶湯Mが供給される。これにより、熱交換器用偏平伝熱管40の排気ガス流入端部41と排気ガス流出端部42とのそれぞれが、シリンダヘッド11の排気側及び吸気側に鋳込まれるとともに、中途部43がウォータージャケット15内に配置されることとなる。つまり、熱交換器用偏平伝熱管40がシリンダヘッド11のウォータージャケット15の内部に配設されるのである。
ここで、熱交換器用偏平伝熱管40の排気ガス流入端部41と排気ガス流出端部42とのそれぞれは、上記の如く排気ガスの流通方向に対して垂直な平面による断面において円形状に形成されている。このため、排気ガス流入端部41と排気ガス流出端部42とのそれぞれを、シリンダヘッド11の排気側及び吸気側に鋳込む際の鋳込み性を向上させることができる。
具体的には、溶湯であるアルミが収縮しても、円形状の排気ガス流入端部41と排気ガス流出端部42との外周面で均等に圧縮力(図4(b)に示す矢印P)を受けることができるのである。即ち、偏平管を鋳込んだ場合と比較して、排気ガス流入端部41及び排気ガス流出端部42の鋳込部分に剛性の偏りがなくたわみが発生しない。このため、鋳込部分とシリンダヘッド11との間に隙間ができず、EGRガス及び冷却水のシール性が悪化することを防止できるのである。
上記の如く、本実施形態においては、EGR通路である熱交換器用偏平伝熱管40をシリンダヘッド11に鋳込む構成としている。これにより、熱交換器用偏平伝熱管40を簡易にシリンダヘッド11のウォータージャケット15に配設することができるため、シリンダヘッド11を成形した後に別途作業を行う必要がないのである。
また、本実施形態においては図3、図4(a)及び(c)に示す如く、熱交換器用偏平伝熱管40の中途部43には、扁平形状を形成する内周面のうち、対向する二つの平面状の内周面において、内側に突出する多数の内突起部45が、対向する側の内周面に形成された内突起部45と互いに当接して形成されている。
さらに、熱交換器用偏平伝熱管40の中途部43には、外周面において、外側に突出する多数の外突起部46が、対向する側の外周面に形成された外突起部46と互いに当接して形成されている。
本実施形態においては上記の如く構成することにより、熱交換器用偏平伝熱管40の中途部43を中子61の内部に埋設する際に中途部43が中子61の材料である砂に押圧された場合や、熱交換器用偏平伝熱管40をシリンダヘッド11に鋳込む際に溶湯Mから圧縮力を受けた場合でも、熱交換器用偏平伝熱管40の閉塞や変形を防止することができる。即ち、内突起部45及び外突起部46が互いに当接することにより、熱交換器用偏平伝熱管40の強度が向上するため、中途部43がつぶれて塞がったり、形が変わったりすることを防いでいるのである。
また、熱交換器用偏平伝熱管40の中途部43に内突起部45及び外突起部46を形成することにより、冷却水に伝熱するための熱交換器用偏平伝熱管40の表面積をより大きくして、EGRガスの冷却効率を向上させることができるのである。
さらに、内突起部45及び外突起部46を互いに当接させる構成にすることにより、突起部を一方の面から突出させて他方の面に当接させる構成と比較して、EGRガスや冷却水の流れを円滑にすることができる。即ち、内突起部45及び外突起部46のそれぞれの突起量(高さ)を半分にすることができるのである。これにより、EGRガスや冷却水が内突起部45及び外突起部46を通過した後で、EGRガスや冷却水の流れが阻害されて淀むことが少なくなるため、EGRガスの冷却効率の悪化を防止できるのである。
熱交換器用偏平伝熱管40の中途部43に形成される内突起部45は、図5(a)に示す如く、排気ガス(EGRガス)の流れる方向(図3に示す矢印α)における上流側に向かって縮幅して形成される。また、外突起部46についても、図5(a)に示す如く、冷却水の流れる方向(図4(a)から(c)に示す矢印β)における上流側に向かって縮幅して形成される。
上記の如く構成することにより、図5(b)に示す如く、EGRガスや冷却水の流れを内突起部45及び外突起部46に当てて方向を変えて、次の内突起部45及び外突起部46の方向に流れるようにしている。これにより、EGRガスや冷却水の流れの圧損を低減させるとともに、EGRガスや冷却水の流れを乱してEGRガスの冷却効率の向上を図っているのである。なお、内突起部45及び外突起部46は、EGRガスや冷却水の流れの圧損を低減させないために、図5(b)に示すそれぞれの間隔Dの大きさを十分にとって形成されている。
また、図3、図4(a)及び(b)に示す如く、熱交換器用偏平伝熱管40における排気ガス流入端部41の内周面には、排気ガスの流れる方向に沿って整流板49が形成されている。本実施形態においては、整流板49は3枚配設されており、それぞれの整流板49は中途部43の側(EGRガスの流れ方向の下流側)に向かうに従って高さが小さくなるように形成されている。また、外側に配設される2枚の整流板49は中途部43に向かうに従って外側に開くように、即ち互いの間隔が広くなるように配設されている。なお、整流板49の枚数や形状は本実施形態に限定されるものではなく、熱交換器用偏平伝熱管40における排気ガス流入端部41や中途部43の大きさ、形状等によって適宜変更することが可能である。
上記の如く構成することにより、排気ガス流入端部41から中途部43に流入したEGRガスの流速が、中央部と両端部(図4(b)における左右両側)とで略均一になるようにしているのである。換言すれば、EGRガスが排気ガス流入端部41から中途部43に流れ込む際に、それぞれの整流板49がEGRガスを両端部に導くため、EGRガスが両端部に円滑に流れ込むことができ、EGRガスの冷却効率が低下するのを防いでいるのである。
また、図4(a)から(c)に示す如く、熱交換器用偏平伝熱管40の中途部43は、冷却水の流れる方向(図4(a)から(c)に示す矢印β)における上流側の端面43aが尖角形状に形成される。
上記の如く構成することにより、端面43aにおいて冷却水の抵抗を下げて淀みを少なくすることができる。即ち、冷却水の流れが円滑となるため、EGRガスの冷却効率を向上させることが可能となるのである。
10 内燃機関
11 シリンダヘッド
15 ウォータージャケット
22 吸気管
23 排気管
31 EGRパイプ
32 EGRバルブ
40 熱交換器用偏平伝熱管
41 排気ガス流入端部
42 排気ガス流出端部

Claims (9)

  1. シリンダヘッドと、該シリンダヘッドの吸気ポートに接続される吸気管と、前記シリンダヘッドの排気ポートに接続される排気管と、を備える内燃機関に配設され、
    前記シリンダヘッドの排気ポート配設側でその一端が前記排気管に連通されるEGRパイプと、前記シリンダヘッドの吸気ポート配設側で前記吸気管に連通されるEGRバルブと、前記シリンダヘッドの内部に配置されて前記EGRパイプの他端と前記EGRバルブとを連通する熱交換器用偏平伝熱管と、を備える、シリンダヘッドの排気再循環装置であって、
    前記熱交換器用偏平伝熱管は、前記EGRパイプの他端に連通される排気ガス流入端部と、前記EGRバルブに連通される排気ガス流出端部と、を備えるとともに、前記排気ガス流入端部と前記排気ガス流出端部のそれぞれが、排気ガスの流通方向に対して垂直な平面による断面において円形状に形成され、
    前記排気ガス流入端部と前記排気ガス流出端部とのそれぞれが、前記シリンダヘッドの排気ポート配設側部分及び吸気ポート配設側部分に鋳込まれることにより、前記熱交換器用偏平伝熱管が前記シリンダヘッドのウォータージャケットの内部に配設される、
    ことを特徴とする、シリンダヘッドの排気再循環装置。
  2. 前記熱交換器用偏平伝熱管は、その中途部が前記ウォータージャケットを形成するための中子の内部に埋設されるとともに、前記排気ガス流入端部と前記排気ガス流出端部とが前記中子から延出された状態で、前記シリンダヘッドに鋳込まれることにより、前記シリンダヘッドのウォータージャケットの内部に配設される、
    ことを特徴とする、請求項1に記載のシリンダヘッドの排気再循環装置。
  3. 前記熱交換器用偏平伝熱管の中途部には、対向する二つの内周面において、内側に突出する多数の内突起部が、対向する側の内周面に形成された前記内突起部と互いに当接して形成される、
    ことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載のシリンダヘッドの排気再循環装置。
  4. 前記内突起部は、排気ガスの流れる方向における上流側に向かって縮幅して形成される、
    ことを特徴とする、請求項3に記載のシリンダヘッドの排気再循環装置。
  5. 前記熱交換器用偏平伝熱管は、一本の偏平伝熱管の中途部を、外周面が順に対向するように蛇行させて曲げることにより形成される、
    ことを特徴とする、請求項1から請求項4の何れか1項に記載のシリンダヘッドの排気再循環装置。
  6. 前記熱交換器用偏平伝熱管の中途部には、外周面において、外側に突出する多数の外突起部が、対向する側の外周面に形成された前記外突起部と互いに当接して形成される、
    ことを特徴とする、請求項5に記載のシリンダヘッドの排気再循環装置。
  7. 前記外突起部は、冷却水の流れる方向における上流側に向かって縮幅して形成される、
    ことを特徴とする、請求項6に記載のシリンダヘッドの排気再循環装置。
  8. 前記熱交換器用偏平伝熱管の、排気ガス流入端部の内周面には、排気ガスの流れる方向に沿って整流板が形成される、
    ことを特徴とする、請求項1から請求項7の何れか1項に記載のシリンダヘッドの排気再循環装置。
  9. 前記熱交換器用偏平伝熱管の中途部は、冷却水の流れる方向における上流側の端面が尖角形状に形成される、
    ことを特徴とする、請求項1から請求項8の何れか1項に記載のシリンダヘッドの排気再循環装置。
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