JP2011214175A - 繊維用集束剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】 マトリックス樹脂であるポリオレフィン樹脂と繊維の両方と親和性が高く、複合材料の曲げ強度が十分である繊維用集束剤を提供することを目的とする。
【解決手段】 プロピレンを必須成分としたポリオレフィン系重合体であって、アミノ基を分子内に1個以上有するポリオレフィン樹脂(A)および水性媒体を含有する水性溶液もしくは水性エマルジョン状であることを特徴とするオレフィン系熱可塑性樹脂強化用繊維の集束剤である。
【選択図】 なし

Description

本発明は繊維強化樹脂用の繊維に使用される集束剤に関する。
炭素繊維、アラミド繊維、セラミック繊維、金属繊維、鉱物繊維、岩石繊維およびスラッグ繊維などの高弾性繊維が、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化樹脂と組み合わされ、複合材料としてスポーツ、レジャー、航空宇宙分野等に広く利用されている。
しかし、これら熱硬化性樹脂は、硬化後の物性に優れるものの、硬化・脱型に数分から数時間を要するため生産性が低い。
そこで近年、生産性向上のため、ポリオレフィン、ポリアミドなどの熱可塑性樹脂をマトリックスとする複合材料が検討されている。特にポリオレフィンは比重が小さく、これら複合材料の特長である軽量化を最大限発揮できる樹脂として注目されている。しかしながら、ポリオレフィンは繊維との親和性に乏しいため、複合材料の強度が思うように向上しないという課題があった。
このため、繊維表面に処理する集束剤にポリオレフィンと繊維との親和性を向上させる機能をもたせて、この課題を解決しようという提案がなされている。
例えば、特許文献1では酸で変性されたポリオレフィンが集束剤に用いられている。この方法は一定の効果はあるものの、繊維と集束剤との親和性が十分ではないため複合材料の曲げ強度は満足できるものではなかった。
また、特許文献2ではポリアリルアミンが集束剤として用いられている。しかしながらこの方法では、ポリアリルアミンとポリオレフィンとの親和性が乏しいため、複合材料の曲げ強度は不十分であった。
特開2006−241623号公報 特開平7−266462号公報
本発明の目的は、繊維との親和性が高く、複合材料の曲げ強度が十分である繊維用集束剤を提供することである。
本発明者らは、上記の目的を達成するべく検討を行った結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、プロピレンを必須成分とした重合体であって、アミノ基を分子内に1個以上有するポリオレフィン樹脂(A)および水性媒体を含有する水性溶液もしくは水性エマルジョン状であることを特徴とするオレフィン系熱可塑性樹脂強化用繊維の集束剤である。
本発明の繊維用集束剤は、曲げ強度に優れた繊維強化樹脂を与えることができる。
その結果、複合材料からなる成形品を軽量化することができるので経済性に優れる。
本発明のオレフィン系熱可塑性樹脂強化用の集束剤は、アミノ基を分子内に1個以上有するポリオレフィン樹脂(A)および水性媒体を含有し、その性状は水性溶液もしくは水性エマルジョン状である。そして、このポリオレフィン樹脂(A)はプロピレンを必須成分とした重合体でもある。
プロピレンを必須成分とする重合体は、プロピレン単独の重合体でもかまわないが、プロピレン以外に共重合成分として、オレフィン(a1)、ジエン(a2)、ビニル化合物(a3)などの炭素―炭素二重結合を分子内に1個以上有するモノマーから選ばれる1種以上を用いることもできる。
上記のオレフィン(a1)としては、炭素数2〜18のオレフィン、例えばエチレン、1−ブテン、イソブテン、1−ペンテン、4−メチル−1ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−ドデセン、などが挙げられる。
上記のジエン(a2)としては、炭素数4〜10のジエン、例えばブタジエン、イソプレン、シクロペンタジエン、エチリデンノルボルネン、ジシクロペンタジエン、などが挙げられる。
上記のビニル化合物としては、炭素数3〜8の不飽和モノカルボン酸や炭素数8〜10の芳香族系ビニル化合物などが挙げられる。不飽和モノカルボン酸としては、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸アルキルエステル(アルキル基は、メチル、エチル、プロピル、ブチルなど)、芳香族系ビニル化合物としては、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、t−ブチルスチレンなどが挙げられる。
これらの共重合モノマーとして好ましいものは、オレフィン(a1)、ジエン(a2)であり、さらに好ましいものは、エチレン、ブタジエンである。プロピレンとこれら共重合比は通常、プロピレン/共重合モノマー=40〜100/60〜0(mol%)である。好ましくは、50〜100/50〜0であり、さらに好ましくは70〜98/30〜2である。これら共重合はブロックでもランダムでもかまわない。
本発明のポリオレフィン樹脂(A)は、アミノ基を分子内に1個以上有する。(A)は、プロピレンを必須成分とする(共)重合体を変性することにより得ることができる。
アミノ基の導入量は、アミン価(JIS K7237記載の方法)を測定することにより求められる。
ポリオレフィン樹脂(A)のアミン価は通常、0.5〜500である。0.5未満であると、繊維との親和性が低くなり、500を超えると、マトリックス樹脂であるポリオレフィンとの親和性が低くなる。いずれも複合材料の曲げ強度が十分ではなくなる。アミン価として好ましくは、1〜450であり、さらに好ましくは5〜400である。

<実施例のアミン価は7と390なので、書き換えました。>
プロピレンを必須成分とする(共)重合体に、アミノ基を導入する方法としては、
(1)プロピレンを必須成分とする(共)重合体を一旦、窒素などの不活性ガス下で300〜400℃で30分程度、熱減成処理する方法、
(2)プロピレンを必須成分とする(共)重合体を熱減成せずに直接アミノ基を導入する方法が挙げられる。
(3)(1)の熱減成処理で得られる重合体に不飽和ジカルボン酸類を反応させた酸変性ポリプロピレン系重合体を経由する方法
などがある。
なお、(1)の熱減成処理で得られる重合体としては、三洋化成工業株式会社製「ビスコール330−P」、「ビスコール440−P」、「ビスコール550−P」、「ビスコール660−P」、「ビスコール770−P」や、これらの二種以上の混合物を使用することができる。
また、(3)の酸変性ポリプロピレン系重合体としては、三洋化成工業株式会社製「ユーメックス1001」、「ユーメックス1010」、「ユーメックス100TS」、「ユーメックス110TS」や、これら二種以上の混合物を使用することができる。
さらに、アミノ基を導入する方法について説明する。具体的には以下の方法などが挙げられる。
(1−1)熱減成プロピレン系重合体に活性ガス下、不飽和アミン(アリルアミン、アミノスチレンなど)を150〜250℃で1〜5時間反応させる方法
(1−2)熱減成プロピレン系重合体に不活性ガス下、アクリルアミドを150〜250℃で1〜5時間反応させ、アミド基を水素還元させる方法
(2−1)プロピレン系重合体に不活性ガス下、パーオキサイド存在下、不飽和アミンを150〜300℃で1〜5時間反応させる方法
(2−2)プロピレン系重合体に不活性ガス下、パーオキサイド存在下、アクリルアミドを150〜300℃で1〜5時間反応させ、アミド基を水素還元させる方法
(3−1)酸変性ポリプロピレン系重合体に不活性ガスをバブリングさせて多官能アミンを100〜200℃で1〜5時間反応させる方法
これらのうち、好ましいものは、不純物を低減し構造を制御する観点から、(1−1)、(3−1)の方法が好ましい。さらに好ましいのは、(3−1)の方法である。
酸変性ポリプロピレン系重合体と反応させる多官能アミンとしては、ポリアルキレンポリアミン(エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミンなど)、ポリアリルアミン(日東紡株式会社製 PAAシリーズなど)、ポリエチレンイミン(日本触媒株式会社製 エポミンシリーズなど)、ポリアルキレングリコールの末端アミノ基変性物(三洋化成工業株式会社製 ケミスタットY−400など)などが挙げられる。
これらのうち、好ましいものは、繊維との親和性の観点から、ポリアリルアミン、ポリエチレンイミン、ポリアルキレングリコールの末端アミノ基変性物が好ましい。
本発明のポリオレフィン樹脂(A)の構成成分のうち、プロピレン系重合体、熱減成プロピレン系重合体、酸変性ポリプロピレン系重合体とアミンに由来する成分の重量比は通常、90/10〜10/90であり、好ましくは、70/30〜30/70である。アミンに由来する成分の重量比が10未満であると、繊維との親和性が低くなり、プロピレン系重合体、熱減成プロピレン系重合体、酸変性ポリプロピレン系重合体の重量比が10未満であるとマトリックス樹脂であるポリオレフィンとの親和性が低くなる。いずれも複合材料の曲げ強度が十分ではなくなる。
(A)の数平均分子量(Mn)は通常、3,000〜300,000であり、好ましくは5,000〜100,000である。Mnが3,000未満であると、複合材料の曲げ強度が十分ではなくなる。また、Mnが300,000より大きいと繊維表面での集束剤皮膜が硬くなりすぎ、毛羽や糸切れが発生する。
なお、Mnはゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法で下記の条件で測定することができる。
<Mnの測定方法>
(1)装置:Water製AllianceGPCV2000
(2)分離カラム:PLgel10μmMIXED−B
(3)測定温度:135℃
(4)キャリア:オルトジクロロベンゼン
(5)流量:1.0mL/分
(6)注入量:215μL
(7)検出器:示差屈折
(8)分子量標準:標準ポリスチレン
本発明の集束剤は、水性溶液状若しくは水性エマルジョン状であり、水性媒体を含有する。水性媒体を含有すると、繊維へのポリオレフィン樹脂(A)の付着量を適量にすることが容易であるため、複合材料としたときの強度が更に優れる。水性媒体としては、公知の水性媒体、例えば、水及び親水性有機溶媒[炭素数1〜4の低級アルコール(メタノール、エタノール及びイソプロパノール等)、炭素数3〜6のケトン(アセトン、エチルメチルケトン及びメチルイソブチルケトン等)、炭素数2〜6のグリコール(エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール及びトリエチレングリコール等)及びそのモノアルキル(炭素数1〜2)エーテル、ジメチルホルムアミド並びに炭素数3〜5の酢酸アルキルエステル(酢酸メチル及び酢酸エチル等)等]が挙げられる。これらは2種以上を併用してもよい。これらのうち、安全性等の観点から、水並びに親水性有機溶媒及び水の混合溶媒が好ましく、更に好ましいのは水である。
本発明の集束剤は、水性媒体を除去した純分中にポリオレフィン樹脂(A)を少なくとも30質量%以上含む。好ましくは70重量%以上含む。(A)が30重量%未満であると、繊維およびマトリックスとの親和性が低下し、複合材料の曲げ強度が低下する。
本発明の集束剤中に含まれる、水性媒体および(A)以外の成分としては、乳化剤、平滑剤、防腐剤および酸化防止剤などが挙げられる。
乳化剤としては、非イオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤及び両性界面活性剤などの公知の界面活性剤(特開2006−124877号公報、WO2003/37964号公報記載のもの)等が挙げられる。これらは2種以上を併用してもよい。
なお、乳化剤としては、上記公知文献に記載されているもの以外に、多価(2〜8価)アルコール(炭素数2〜6;エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ペンタエリスリトール及びソルビタン等)のアルキレンオキサイド付加物{重量平均分子量(以下、Mwと略記)500〜100,000}、アルキルフェノール(炭素数10〜20)のアルキレンオキサイド付加物(Mw500〜5,000)の硫酸エステル塩(ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩及びアルカノールアミン塩等)、アリールアルキルフェノール{スチレン化フェノール(炭素数14〜62)、スチレン化クミルフェノール及びスチレン化クレゾール(炭素数15〜61)等}のアルキレンオキサイド付加物(Mw500〜5,000)の硫酸エステル塩等が挙げられる。なお、これら乳化剤において、アルキレンオキサイドは、エチレンオキサイド単独、又はプロピレンオキサイド及びブチレンオキサイドの少なくとも一方とエチレンオキサイドとからなる。
プロピレンオキサイド及びブチレンオキサイドの少なくとも一方を含む場合、ランダム付加物、ブロック付加物及びこれらの混合付加物が含まれる。
上記乳化剤のうち、非イオン界面活性剤が好ましく、さらに好ましくは高級アルコールのアルキレンオキサイド付加物である。これら乳化剤は通常、(A)100に対して、0〜50の質量比であり、好ましくは0〜20の質量比であり、さらに好ましくは0〜5の質量比である。(A)100に対する乳化剤の質量比が50より大きいと繊維およびマトリックスとの親和性が低下し、複合材料の曲げ強度が低下する。
平滑剤としては、ワックス類(ポリエチレン、ポリプロピレン、酸化ポリエチレン、酸化ポリプロピレン、変性ポリエチレン及び変性ポリプロピレン等)、高級脂肪酸アルキル(炭素数1〜24)エステル類(メチルステアレート、エチルステアレート、プロプルステアレート、ブチルステアレート、オクチルステアレート及びステアリルステアレート等)、高級脂肪酸(ミリスチン酸、パルミチン酸及びステアリン酸等)、天然油脂(ヤシ油、牛脂、オリーブ油及びナタネ油等)及び流動パラフィン等が挙げられる。
防腐剤としては、安息香酸類、サリチル酸類、ソルビン酸類及び第4級アンモニウム塩類イミダゾール類等が挙げられる。
酸化防止剤としては、フェノール類(2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール等)、チオジプロピオネート類(ジラウリル 3,3’−チオジプロピオネート等)及びホスファイト類(トリフェニルホスファイト等)等が挙げられる。
本発明の集束剤は、水性溶液状若しくは水性エマルジョン状である。公知の混合装置を用いて50〜200℃の温度をかけて1〜20時間攪拌することにより本発明の集束剤を得ることができる。
混合装置に制限はなく、撹拌羽根(羽根形状:カイ型及び三段パドル等)、ナウターミキサー、リボンミキサー、コニカルブレンダー、モルタルミキサー、万能混合機(万能混合攪拌機5DM−L、株式会社三英製作所製等)及びヘンシェルミキサー等が使用できる。これらの混合装置は、耐圧性を有していることが好ましい。
本発明の集束剤を適用できる繊維としては、炭素繊維、アラミド繊維、セラミック繊維、金属繊維、鉱物繊維、岩石繊維およびスラッグ繊維が挙げられ、成形体強度の観点から、好ましくは炭素繊維である。これらの繊維は2種以上を併用してもよい。
本発明の繊維束は、これらの繊維からなる群から選ばれる少なくとも1種の単繊維を、3,000〜3万本程度を束ねて、上記の集束剤で処理して得られる。
繊維の処理方法としては、スプレー法又は浸漬法等が挙げられる。繊維上へのポリオレフィン樹脂(A)の付着量(重量%)は、繊維の重量に基づいて、0.05〜10が好ましく、更に好ましくは0.5〜5である。0.05より少ない場合は、繊維表面上を十分に覆うことができず、複合材料の曲げ強度が低下する。また、10より多い場合は、繊維表面上の集束剤層が厚くなりすぎ、複合材料の曲げ強度が低下する。
本発明の複合中間体は、上記繊維束にマトリックス樹脂を含浸させた後、切断することにより得られる。
マトリックス樹脂として用いられるオレフィン系熱可塑性樹脂としては、前記のプロピレン系重合体と同じ樹脂が用いられる。
これらのうち、好ましいものは、ポリプロピレンまたはプロピレンとエチレンの共重合体である。
これらのオレフィン系熱可塑性樹脂を処理浴中で150〜300℃に熱溶融させて、ここに上記繊維束を浸漬させることにより含浸させ、冷却後、0.3〜100mmの適当な長さに切断することにより、複合中間体を得ることができる。この複合中間体は、通常、プレス成形や射出成形し、複合材料成形体とすることができる。
マトリックス樹脂と繊維束との重量比(マトリックス樹脂/繊維束)は、成形体強度等の観点から、90/10〜50/50が好ましく、さらに好ましくは80/20〜60/40である。
マトリックス樹脂/繊維束の重量比が90/10より大きいと十分な複合効果が出ず、曲げ強度が向上しない。また、50/50よりも小さいと成形性が悪化する。
以下、実施例及び比較例により本発明をさらに説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。以下、特に定めない限り、%は重量%、部は重量部を示す。
製造例1:繊維用集束剤製造用のポリオレフィン樹脂(A−1)の製造
Mn150,000のエチレン/プロピレン共重合体(モル比で78/22)を窒素通気下、有機過酸化物不存在下で、360℃×30分間熱減成してMn29,000、炭素原子1,000個当たりの二重結合数0.5個のポリオレフィンを得た。この98部を冷却管付き4ツ口ガラス反応装置に仕込み、窒素置換した後、窒素通気下に180℃まで加熱昇温し溶融させた。これに無水マレイン酸2部を加え、均一に混合した後、キシレン10部に溶解したジ−t−ブチルパーオキサイド0.3部を滴下し、180℃で3時間撹拌を続けた。その後、減圧下でキシレンを留去し、酸価11のエチレン/プロピレン共重合体の無水マレイン酸変性物を得た。
ここに分子量約1,800のポリエチレンイミン(日本触媒(株)製「エポミンSP−018」)50部を仕込み、窒素流通下、190℃で2時間反応させ、アミノ基で変性された全アミン価390のポリオレフィン樹脂(A−1)150部を得た。
製造例2:繊維用集束剤製造用のポリオレフィン樹脂(A−2)の製造
窒素導入管、温度計、排ガス流出管および攪拌棒を備えた1Lの4ツ口ガラス反応装置に無水マレイン酸変性された酸価26のポリプロピレン樹脂(三洋化成工業(株)製「ユーメックス1001」)100部とポリエチレングリコール(Mn=4,000)の両末端アミノプロピルエーテル化物(三洋化成工業(株)製「ケミスタットY−400」)208部を仕込み、窒素流通下、190℃で2時間反応させ、1級アミノ基で変性された全アミン価7のポリオレフィン樹脂(A−2)300部を得た。
製造例3:水性分散体(X−1)の製造
攪拌機を備えた1Lの耐圧容器に製造例1で得たポリオレフィン樹脂(A−1)100部と水400部を仕込み、150℃で1時間攪拌し、分散させた。常温まで冷却し、1級アミノ基で変性されたポリオレフィン樹脂の20%水性分散体(X−1)500部を得た。
製造例4:水性分散体(X−2)の製造
(A−1)の代わりに(A−2)を使用した他は製造例3と同様にしてアミノ基で変性されたポリオレフィン樹脂の20%水性分散体(X−2)500部を得た。
比較製造例1:水性分散体(X’−1)の製造
攪拌機を備えた1Lの耐圧容器に、無水マレイン酸で変性された酸価26のポリプロピレン樹脂(三洋化成工業(株)製「ユーメックス1001」)(A’−1)97部と水酸化カリウム3部と水400部を仕込み、150℃で1時間攪拌し、分散させた。常温まで冷却し、無水マレイン酸で変性されたポリオレフィン樹脂の20%水性分散体(X’−1)500部を得た。
比較製造例2:水性溶液(X’−2)の製造
攪拌機を備えた1Lの4ツ口ガラス反応装置に、ポリアリルアミン (日東紡績(株)製、「PAA HCl 10S」、分子量約80,000) (A’−2)を50部、水450部を仕込み、50℃で3時間攪拌し、1級アミンで変性されたポリオレフィン樹脂の10%水性溶液(X’−2)500部を得た。
ポリプロピレンとの相溶性、炭素繊維との親和性、複合材料の曲げ強度を下記に示した方法で測定した。その結果を表1に示す。
Figure 2011214175
<ポリプロピレンとの相溶性>
ポリプロピレン(サンアロマー(株)製「PM771M」)90部と製造例1で得たポリオレフィン樹脂10部を、ホットプレート上で220℃に加熱して溶融混合させ、広げた離型紙上に100μm厚みで流し入れ、冷却することによりシートを作成した。このシートの外観により、ポリプロピレンとの相溶性を判断した。
製造例2で得た(A−2)、比較製造例1で用いた「ユーメックス1001」(A’−1)←<これでわかりやすくなります。>、比較製造例2で用いた「PAA HCl 10S」(A’−2)も同様にしてポリプロピレンと溶融混合し、シートの外観で判定した。
○:相分離なし
×:相分離あり
<集束剤処理した炭素繊維束の作成>
本発明の集束剤(X−1)、(X−2)、および比較製造例1、2で作成した比較のためのアミン価0の集束剤(X’−1)と、アミン価980の集束剤(X’−2)を用いて、これらの集束剤中のポリオレフィン樹脂の含有濃度が1.5重量%になるように水で希釈し、炭素繊維(繊度800tex、フィラメント数12000本)を浸漬して集束剤を含浸させた。これを、150℃で3分間熱風乾燥させて炭素繊維束を作成した。
<炭素繊維との親和性の評価>
上記の方法で作成した炭素繊維束100gを、80℃に加熱したキシレン500ml中に30分間浸漬させた後取り出して、25℃のキシレン100mlで洗浄した。この操作を3回繰り返した。この繊維束を105℃で1時間乾燥させ、糸の重量を測定した。
炭素繊維との親和性は以下の式に基づき、炭素繊維表面に残存した集束剤の割合(%)として求めた。炭素繊維表面への集束剤残存率が高いほど炭素繊維との親和性が高い。
炭素繊維との親和性(%)=(Wa−Wb)×100/Wa
但し、Wa:洗浄後の炭素繊維束の重量、Wb:洗浄前の炭素繊維束の重量
<複合材料の曲げ強度の評価>
集束剤処理した炭素繊維束を250℃で溶融させたポリプロピレン(サンアロマー(株)製 PM771M)に浸漬させ、冷却後長さ30mmに切断した。得られたペレットの炭素繊維/ポリプロピレンの重量比率は、20/80であった。このペレットを熱プレス機を用いて厚さ2mmのシート状に加工し、JIS K7017「繊維強化プラスチック−曲げ特性の求め方」に準じて曲げ強度を測定した。
本発明のポリオレフィン樹脂(A−1)および(A−2)は、プロピレンを必須成分とした重合体であって、アミノ基を分子内に1個以上有するため、ポリプロピレン、炭素繊維の両方と親和性が高いため、複合材料の曲げ強度が高い。一方、アミノ基を持たない(A’−1)やプロピレンを必須成分とした重合体ではない(A’−2)は、ポリプロピレンまたは炭素繊維いずれかとの親和性に劣るため、複合材料の曲げ強度が不十分である。
本発明の繊維用集束剤は、炭素繊維、アラミド繊維、セラミック繊維、金属繊維、鉱物繊維、岩石繊維およびスラッグ繊維用の集束剤として利用できる。また、本発明の繊維用集束剤で処理して得られた繊維束を強化繊維とし、熱可塑性樹脂をマトリックスとして強度の高い複合材料を得ることができる。

Claims (4)

  1. プロピレンを必須成分とした重合体であって、アミノ基を分子内に1個以上有するポリオレフィン樹脂(A)および水性媒体を含有する水性溶液もしくは水性エマルジョン状であることを特徴とするオレフィン系熱可塑性樹脂強化用繊維の集束剤。
  2. 該ポリオレフィン樹脂(A)のアミン価が0.5〜500である請求項1記載の集束剤。
  3. 炭素繊維、アラミド繊維、セラミック繊維、金属繊維、鉱物繊維、岩石繊維およびスラッグ繊維からなる群より選ばれる1種以上の繊維を、請求項1または2いずれか記載の集束剤で処理して得られる繊維束。
  4. 請求項3に記載の繊維束にマトリックス樹脂を含浸させた後、切断して得られる複合中間体。
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