JP2011212035A - スロットマシン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】当選役の少なくとも一部が異なる第1の当選状態と第2の当選状態があり、第1の当選状態及び第2の当選状態で異なるリール停止制御を行ない、第1の当選状態において、所定の役2に対応した図柄と、所定の役1に対応した図柄を有効ライン上に表示し、第2の当選状態において、所定の役1に対応した図柄を有効ライン上に表示し、遊技者のリール停止操作で所定の役1に対応する図柄が表示されたとき、演出制御手段により、第1の当選状態における表示か第2の当選状態における表示か識別可能な報知演出を行なうスロットマシンを提供する。
【選択図】図16
Description
ここで、「役」には、一般的に、遊技を遊技者にとって有利に進行させる「当たり遊技」を行なうための「当たり役」と、入賞すると予め定められた数の遊技媒体の払い出しを行なう一般役と、遊技媒体を投入しないで遊技を再実施できる「再遊技」のための「再遊技役」とが含まれる。
また、「再遊技役」とは、抽選で再遊技役に当選し、再遊技役に対応した図柄が停止して入賞したときに、遊技媒体を投入することなく遊技を再実施できる「再遊技」(「リプレイ」ともいう)を実施することができる役である。また、再遊技役が当選し入賞したときには、再遊技役に当選した前の遊技でのベット数(投入した遊技媒体の枚数)と同じベット数で再遊技を行なうこともできるし、異なるベット数で再遊技を行なうこともできる。また、1回の遊技で投入できる遊技媒体の枚数である規定枚数としては、任意の枚数を用いることができ、複数種類の再遊技役を設定することもできる。
なお、遊技状態として、役抽選における再遊技役の当選確率が高く設定された再遊技選択高状態があるが、この再遊技選択高状態における再遊技役の当選確率は、通常の遊技より僅かでも高い値であれば、任意の確率を設定することができる。
「図柄が表示されたリール」については、モータ等によって物理的に回転、停止が行なわれるリールも含まれるし、表示装置に表示され、画像上で回転、停止が行なわれる画像上のリールも含まれる。「リール制御手段」は、遊技者の停止操作に基づいて発信された停止信号を受信したときに、回転しているリールの停止制御を行なう。この場合、1つの停止操作で、全てのリールの回転を停止させる設定も可能であるし、各々のリールに対応した操作に基づいて、停止操作されたリールだけを停止させるように設定することも可能である。
逆に、「対応する図柄の組み合わせが停止しない」とは、上記の「対応する図柄の組み合わせが停止する」に該当するための要件を、満たさないようにすることを意味する。従って、例えば、要件とされているリールのうち、一部のリールで停止すべき図柄が停止しないときでも、「停止しない」ことになる。もちろん、要件とされた全てのリールで停止すべき図柄が停止しないときも、「停止しない」ことになる。
「当選状態」とは、1つの役または2以上の役の組み合わせが役抽選で当選した状態を意味し、この当選状態のことを「条件装置」と称する場合もある。当選状態を構成する当選役の少なくとも一部が異なる場合には、異なる当選状態となる。例えば、複数の役が同時当選する当選状態において、複数の役のうち少なくとも1つの役が異なれば、異なる当選状態になる。
本実施態様では、第1の当選状態の当選役として、所定の役1及び所定の役2が含まれ、第2の当選状態の当選役として、所定の役1が含まれる。この場合、第2の当選状態の当選役に、所定の役2が含まれる場合もあり得るし、第1の当選状態や第2の当選状態の当選役に、その他の役(例えば、後述する所定の役3)が含まれる場合もあり得る。
また、所定の役1に対応した第1の滑りコマ数(所定の滑りコマ数1)と、所定の役2に対応した第2の滑りコマ数(所定の滑りコマ数2)とは同一のコマ数の場合もあり得るし、異なるコマ数の場合もあり得る。
この場合、遊技者のリール停止操作で所定の役1に対応する図柄が表示されたとき、遊技者は、第1の当選状態における表示か第2の当選状態における表示か判別が困難である。そのため、本実施態様では、遊技者のリール停止操作で所定の役1に対応する図柄が表示されたとき、演出制御手段により、第1の当選状態における表示か第2の当選状態における表示か識別可能な報知演出を行なう。
しかし、本実施態様では、報知演出によって、役抽選でどのような役に当選したときの結果であるか認識でき、また報知演出に含まれる情報に基づいて、適切なタイミングでリール停止操作を行なうことができたか否かについても認識できる。よって、遊技者は自己のリール停止操作を適正に評価でき、これにより、遊技者のリール停止操作に対する関心が高まり、延いては遊技に対する関心が高まることが期待できる。
ただし、これに限られるものではなく、例えば、所定の滑りコマ数2として2コマの滑りコマ数を採用することもできるし、所定の滑りコマ数1よりも所定の滑りコマ数2の方が小さいという条件を満たせば、その他の任意のコマ数を採用することができる。
このとき、上述のように、所定の役1に対応した図柄が表示されたとき、報知演出により、遊技者は、第1の当選状態における表示か第2の当選状態における表示か識別可能なので、所定の滑りコマ数1または所定の滑りコマ数2に対応した適正なタイミングでリール停止操作を行なうことができたか否か判別することができ、遊技者は自己のリール停止操作を適正に評価できる。
ここで、第2の当選状態において、リール停止信号を受信したタイミングで、滑りコマ数2以内に所定の役2に対応した図柄が存在しているにも関わらず、結果として、所定の役1に対応した図柄が有効ライン上に表示されるケースとしては、第2の当選状態の当選役に所定の役2が含まれない場合もあり得るし、第2の当選状態の当選役に所定の役2が含まれているが、所定の役1に対応した図柄を、所定の役2に対応した図柄よりも優先的に有効ライン上に表示するリール停止制御を行なう場合もあり得る。
よって、遊技者のリール停止操作で所定の役1に対応する図柄が表示されたとき、第1の当選状態において表示されたときに報知演出を行なう場合には、報知演出の出現頻度と役抽選における設定との間に正の相関を有することになり、逆に、第2の当選状態において表示されたときに報知演出を行なう場合には、報知演出の出現頻度と役抽選における設定との間に負の相関を有することになる。
従って、本実施態様では、報知演出により、遊技者は、遊技者が最も高い関心を払う当選確率の設定について、通常より容易に推測することができるので、報知演出に対する遊技者の関心が高まり、延いては遊技者の遊技に対する関心が高まることが期待できる。
また、報知演出によって、遊技者は、遊技者が最も高い関心を払う当選確率の設定について、通常より容易に推測することができるので、報知演出に対する遊技者の関心が高まり、延いては遊技者の遊技に対する関心が高まることが期待できる。
本実施形態に係るスロットマシン10の外観を図1に示す。
図1は、本実施形態に係るスロットマシンの外観を示す正面図である。同図において、スロットマシン10の筐体の前面部には、フロントパネル20が設けてある。このフロントパネル20の略中央には、垂直方向に縦長矩形の3つの表示窓22L、22C及び22Rが形成してある。
各リール40L、40C及び40Rは、上述した表示窓22L、22C及び22Rを介してそれぞれ視認可能となっている。リールが停止しているときには、1つの表示窓において、1本のリールの連続した3つの図柄が視認可能となる。このため、3つの表示窓22L、22C及び22Rの全てからは、合計9つの図柄が視認可能となる。
後述するように、各リール40L、40C及び40Rは、それぞれモータ(図示せず)により回転駆動され、各表示窓22L、22C及び22Rにおいて、各リール40L、40C及び40Rの外周面に描かれた図柄が上から下に向かって移動する。
遊技媒体投入口38から遊技媒体が投入されると、遊技媒体カウンタ(図示せず)が遊技媒体の枚数を計数する。この遊技媒体投入口38から規定枚数以上の遊技媒体が投入された場合には、規定以上の枚数をクレジット数として後述するRAM110に記憶するとともに、このクレジット数をクレジット数表示部53に表示するようになっている。
1−ベットスイッチ32は、クレジット数のうちの1枚だけを遊技の賭けの対象とするためのスイッチである。2−ベットスイッチ34は、クレジット数のうちの2枚だけを遊技の賭けの対象とするためのスイッチである。3−ベットスイッチ36は、クレジット数のうちの3枚のメダルを遊技の賭けの対象とするためのスイッチである。
遊技者が、スタートスイッチ50を傾動操作すると、上述した3つのリール40L、40C及び40Rが一斉に回転を開始する。これらリール40L,40C及び40Rの回転速度が一定速度に達すると、遊技者によるリール停止スイッチ52L、52C及び52Rの操作が有効となる。
遊技者が、リール停止スイッチ52Lを押動操作すると左リール40Lが停止する。リール停止スイッチ52Cを押動操作すると中リール40Cが停止する。リール停止スイッチ52Rを押動操作すると右リール40Rが停止する。
各リール40L、40C又は40Rが停止したときは、それぞれの外周面に描かれた図柄が、上述した表示窓22L、C、R中に見える縦3つのコマの位置に停止するように停止制御している。
上述したように、スロットマシン10における遊技は、停止させた複数のリール40L、40C又は40Rの図柄の組み合わせによって遊技結果が定まるというものである。また、この遊技は、スタートスイッチ50を遊技者が傾動操作するたびに行なわれ、複数のリール40L、40C又は40Rの回転開始から回転停止までの行程を1単位の遊技として、繰り返し行なうことができる。
更に、当たり役として、ミドルボーナス役(以下、MB役と称する)やシングルボーナス(以下、SB役)を設定することもできる。MB役(「2種BB役」と称する場合がある)は、当たり遊技の1つであるMB遊技(「2種BB遊技」と称する場合がある)に移行させる役であり、このMB遊技は、役抽選の結果によらず常に一般役に当選した状態になり、対応する図柄の組み合わせが停止したとき入賞処理が行なわれる遊技(「CB遊技」という場合がある))を、予め定められた遊技媒体の払い出し数に達するまで、連続して行なうことができる。SB役は、当たり遊技の1つであるSB遊技に移行させる役であり、このSB遊技は、1遊技だけ行なわれる当たり遊技である。
スロットマシン10を制御する制御手段は、主制御回路100と副制御回路200から構成される。ここで、主制御回路100のブロック図を図2に示し、これに電気的に接続されている副制御回路200のブロック図を図3に示す。
上述したスタートスイッチ50は、主制御回路100のインターフェイス回路102に接続され、インターフェイス回路102は、入出力バス104に接続されている。スタートスイッチ50から発せられたリール回転開始信号は、インターフェイス回路102において所望の信号に変換された後、入出力バス104に供給される。入出力バス104は、中央処理回路(以下、CPUと称する)106にデータ信号又はアドレス信号が入出力されるようになされている。上述したリール回転開始信号は、「操作信号」の1つを構成する。
上述した入出力バス104には、ROM(リード・オンリー・メモリ)108及びRAM(ランダム・アクセス・メモリ)110も接続されている。ROM108は、スロットマシンの全体の流れを制御する制御プログラムや、制御プログラムを実行するための初期データを記憶する。また、RAM110は、上述した制御プログラムで使用するフラグや変数の値を一時的に記憶することができる。
入出力バス104には、モータ駆動回路114が接続されている。モータ駆動回路114には、上述した3つのリール40L、40C及び40Rの各々を回転駆動するステッピングモータ80L、80C及び80Rが接続されている。ステッピングモータ80L、80C及び80Rの各々は、3つのリール40L、40C及び40Rの内部に設けられ、ステッピングモータ80L、80C及び80Rの回転シャフトがリール40L、40C及び40Rの回転中心となるように、ステッピングモータ80L、80C及び80Rに取り付けられている。
CPU106が、上述したように、ステッピングモータ80L、80C及び80Rに対する制御をすることにより、リール40L、40C及び40Rの回転制御及び停止制御を行なうとともに、回転速度の制御を行なうことができる。
上述した接続線118は、副制御回路200のインターフェイス回路202に接続され、インターフェイス回路202は、入出力バス204に接続されている。主制御回路100から副制御回路200に送信された信号は、インターフェイス回路202において所望の信号に変換された後、入出力バス204に供給される。入出力バス204は、中央処理回路(以下、CPUと称する)206にデータ信号又はアドレス信号が入出力されるようになされている。
入出力バス204には、各表示ランプ124を駆動するためのランプ駆動回路218も接続されている。CPU206は、主制御回路100から供給される制御情報に応じて駆動指令をランプ駆動回路218に発し、駆動指令に応じて表示ランプ124を点灯駆動する。
更に、入出力バス204には、スピーカ64を駆動するためのスピーカ駆動回路222も接続されている。CPU206は、主制御回路100から供給される制御情報に応じてROM208に記憶されている音声データを読み出し、そのデータをスピーカ駆動回路222に供給する。このようにすることにより、スピーカ64から所定の音声が発せられる。
次に、スロットマシン10の制御の機能ブロック図を図4に示す。
制御回路として、主制御回路100と副制御回路200が電気的に接続され、主制御回路100には、操作手段300が電気的に接続され、また、リール40L、40C及び40Rの各々に設けられたモータ80L、80C及び80Rが電気的に接続されている。副制御回路200には、表示装置70、表示ランプ124、及びスピーカ64が電気的に接続されている。
3つのリール停止スイッチ52L、52C及び52Rから停止操作手段310が構成され、この停止操作手段310と、スタートスイッチ50と、ベットスイッチ32、34及び36とから操作手段300が構成される。この操作手段300は、スイッチに限られず、遊技者の四肢を用いた操作に基づいて操作信号を発生させるものであれば、あらゆる手段が適用できる。
主制御回路100は、役抽選手段410と、リール制御手段440と、入賞処理制御手段450と、再遊技制御手段460と、再遊技選択高状態制御手段470とを含む。
役抽選手段410は、役抽選処理によって、役(当たり役、一般役、再遊技役等)の抽選を行なうものである。役抽選手段410は、例えば、役抽選用の乱数発生器112(ハード乱数等)と、この乱数発生器112が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段420と、乱数抽出手段420が抽出した乱数値に基づいて役の当選の有無及び当選役を判定する乱数判定手段430とを備えている。この役抽選手段410による制御処理は、役抽選処理サブルーチン(図6〜図8参照)に示される。
再遊技制御手段460は、抽選処理で再遊技役が当選し、停止した図柄に関する入賞図柄判定により、再遊技役に対応した図柄が揃ったと判別したときに、遊技媒体を投入しないで、次の遊技を行なうための制御を行なう。なお、入賞処理制御手段450や再遊技制御手段460による制御処理は、後述する入賞判定・フラグオフ処理サブルーチン(図10〜15参照)に示される。
副制御回路200には、画像制御手段510、音声制御手段520、ランプ制御手段530及び演出制御手段540が設けられている。画像制御手段510は、演出制御手段540等から受信した画像データに基づいて、表示駆動回路220を制御して、表示装置70に所定の演出画像を表示することができる。なお、表示装置70、表示駆動回路220、画像制御手段510を含めて、画像表示手段と称する場合もある。
また、演出制御手段540は、上述の画像制御手段510、ランプ制御手段520、及び音声制御手段530に演出データを含む制御信号を送信して、所定の演出を実施するための制御処理を行なう。この制御処理の一例が、後述する報知演出制御サブルーチン(図16、17参照)やBB遊技時報知制御サブルーチン(図18参照)に示される。
以下に、上述した制御手段において行なわれる各種の制御について、フローチャートを用いながら詳細に説明する。
図5には、主制御回路100で行なわれる制御処理のメインルーチンを示す。図6から図15には、このメインルーチンで行なわれる制御処理である各サブルーチンを示す。
図6〜図8には、役抽選手段410により行なわれる役抽選と、役抽選に引き続き行なわれるフラグオン処理を行なう役抽選処理サブルーチンを示す。図9には、リール制御手段440により、リールの回転、停止のための制御を行なうリール変動、停止サブルーチンを示す。図10には、リール変動、停止サブルーチンにより図柄が停止した後の制御処理である入賞判定・フラグオフ処理サブルーチンを示す。
図14には、役当選時処理サブルーチンの制御処理の一部であるBB、MB判定処理サブルーチンを示し、図15には、役当選時処理サブルーチンの制御処理の一部である再遊技役・一般役判定処理サブルーチンを示す。
図17には、副制御回路200における制御処理である、主制御回路100から受信した信号に基づいて、報知演出(第1の当選状態において報知演出を実施するケース2の場合)を実施するための制御処理を行なう報知演出制御サブルーチンを示す。
図18には、副制御回路200における制御処理である、主制御回路100から受信した信号に基づいて、BB遊技時に報知演出を実施するための制御処理を行なうBB遊技時報知制御サブルーチンを示す。
まず、メインルーチンの制御処理の説明を、図5のフローチャートを用いながら説明する。このメインルーチンでは、遊技者が遊技媒体を投入して、複数の図柄が表示された複数のリールを回転させて停止させるまでの1工程を1回とする遊技を、1回行なうときの制御処理を示す。
まず、パラメータNRPの値が、0より大きいか否かを判断する(ステップS10)。ここでNRPは、再遊技を行なうか否かを定めるパラメータであり、0より大きい場合には再遊技を行ない、0以下の場合には再遊技を行なわないように設定されている。また、図15のステップSステップS702に示すように、役抽選で再遊技役に当選し、当選役に対応した図柄が停止して入賞したときに、NRPの値として1をインプットするようになっている。
ステップS12の判断において、もし、遊技媒体が投入されていない(NO)と判断したときには、次に、クレジットされた遊技媒体が有るか否かを判断する(ステップS14)。この判断で、もし、クレジットされた遊技媒体はない(NO)と判別したときには、再びステップS12へ戻り、ステップS12とステップS14の判断処理を繰り返し実行する。
役抽選処理サブルーチン(ステップS24)に引き続いて、この役抽選の結果に基づいて、リール40L、40C、40Rを回転させてから停止させるリールの動きに関する制御処理を行なうリール変動、停止サブルーチン(ステップS26)が行なわれる。このリール変動、停止サブルーチンは、リール制御手段440によって行なわれ、このサブルーチンの詳細については、図9のフローチャートを用いて後述する。
そして、役抽選、入賞図柄判定の結果に基づいて、入賞した当たり遊技に対応した所定枚数の遊技媒体を払い出す払い出し処理(ステップS30)が行なわれる。この払い出し処理は、実際に遊技媒体を遊技媒体払出口62から払い出すことも可能であるし、払い出す代わりに、所定枚数の遊技媒体をクレジットすることも可能である。以上の制御処理によって1回分の遊技が終了する。このメインルーチンに示される制御処理を繰り返すことによって、遊技者は複数回数の遊技を行なうことができる。
次に、メインルーチンのステップS24で行なわれる役抽選処理サブルーチンについて、図6〜図8に示したフローチャートを用いながら詳細に説明する。
まず、スタートスイッチONの信号を受信したか否か判断する(ステップS50)。このスタートスイッチONの信号は、遊技者によるスタートスイッチ50の操作をしたときに操作手段300により発信される信号であり、この信号に基づいてリール制御手段440は、リールの回転を開始する制御を行なう(図9のステップS134参照)。
ステップS50の判断で、もし、スタートスイッチONの信号を受信した(YES)と判別したときには、次に、パラメータNBBの値が0より大きい値であるか否かを判断する(ステップS52)。ここで、NBBは、BB遊技を行なうか否か定めるパラメータであり、BB役に当選し入賞したときに、NBBの値に1をインプットするようになっている(図14のステップS602参照)。この判断で、もし、NBBの値が0より大きい(YES)と判別したときには、ROM108に記憶されたBB作動時一般抽選表を読み出す(ステップS54)。
BB作動時抽選表の実施例を図20に示す。BB作動時抽選表では、図柄番号1〜5の一般役1〜5と、図柄番号6のはずれとが設定されている。
図柄番号2の一般役2は、役抽選における当選確率が1/6であって、左・中・右リールで図柄ベル、ベル、ベルが表示される場合に入賞するように設定されている。
図柄番号3の一般役3は、役抽選における当選確率が1/6であって、左・中・右リールで図柄赤7、ベル、ベルが表示される場合に入賞するように設定されている。
図柄番号5の一般役5は、役抽選において、常に一般役1〜4の何れかの役と同時当選するようになっている、よって、役抽選における一般役5の当選確率は、一般役1〜4の当選確率の合計と一致し、約1/1.01(=1/100+1/6+1/6+1/1.34)となる。また、左・中・右リールで図柄リプレイ、ベル、ベルが表示される場合に、入賞するように設定されている。なお、後述するように、右、中、左リールの順番にリールを停止操作する所謂「逆押し」をした場合に、一般役5に対応した図柄が表示される。
また、図柄番号6のはずれの確率は、約1/96.2という低い値が設定されている。なお、リール上の図柄配置は、図27に示されている。
図28から明らかなように、一般役5に設定された置数の領域と、一般役1〜4に設定された置数の領域は重なり合っており、一般役5は、常に一般役1〜4の何れかの役と同時当選するようになっている。
なお、以降の記載においては、一般役2と一般役3と一般役5とに同時当選している当選状態を「第1の当選状態」と称し、一般役2と一般役5とに同時当選している当選状態を「第2の当選状態」と称する場合がある。
遊技図26で明らかなように、第1の当選状態が成立する確率は、役抽選における設定値1〜6に応じて、異なる値が設定されている。第1の当選状態が成立する確率が、設定1では1/20に設定され、設定2では1/16に設定され、設定3では1/12に設定され、設定4では1/10に設定され、設定5では1/8に設定され、設定6では1/6に設定されている。
従って、第1の当選状態を一般役で構成することにより、役抽選における設定の推測に関して、遊技者の技量の要素が加えることができるので、遊技者に遊技的な面白さを与え、遊技者の遊技に対する関心を高めることが期待できる。
更に、役抽選における設定の高低ではなく、役抽選における設定の値が偶数の場合と奇数の場合で、第1の当選状態が成立する確率を変化させることもできる。例えば、設定が奇数の場合に、第1の当選状態が成立する確率を高くし、設定が偶数の場合に、第1の当選状態が成立する確率を低くするように設定することもできる。また、逆に、設定が奇数の場合に、第1の当選状態が成立する確率を低くし、設定が偶数の場合に、第1の当選状態が成立する確率を高くするように設定することもできる。
ステップS56の判断で、もし、NMBの値が0より大きい(YES)と判別したときには、抽選処理は行なわずにステップS70(図7参照)へ進む。MB遊技では、役抽選の結果によらず、一般役のフラグがオンになった状態で、リール停止制御が行なわれる。
NRTは、初期状態では0に設定されており、RT作動状態の開始要件が満たされたとき、NRTに1〜4の値をインプットして、RT作動状態の設定を行なう(図11のステップS314、図12のステップS410、図7のステップS74、S80参照)。
ここで、RT作動状態を含む遊技状態の流れを、図19の模式図を用いて説明する。ボーナス・RT未作動一般遊技において、役抽選でBB役に当選してBBフラッグがオンの状態になったとき、NRTの値として3をインプットして(図7のステップS74参照)、内部中RTであるRT3作動状態を設定する。また、ボーナス・RT未作動一般遊技において、役抽選でMB役に当選してMBフラッグがオンの状態になったとき、NRTの値として4をインプットして(図7のステップS80参照)、内部中RTであるRT4作動状態を設定する。
また、MB内部中のRT4作動状態の遊技において、MB役が入賞したときには、NMBの値に1をインプットして、MB遊技を開始する(図14のステップS606参照)。そして、MB遊技が終了したときに、NRTの値として2をインプットして(図12のステップS410参照)、RT2作動状態を設定する。
RT1作動状態及びRT2作動状態においては、実施可能な最大遊技数が設定されている。RT1作動状態において、BB役、MB役に当選することなく、60遊技を消化した場合には(図11のステップS316参照)、RT1作動状態を終了して、ボーナス・RT未作動時一般遊技に戻る(図8のステップS106参照)。
RT2作動状態において、BB役、MB役に当選することなく、30遊技を消化した場合には(図12のステップS412参照)、RT2作動状態を終了して、ボーナス・RT未作動時一般遊技に戻る(図8のステップS106参照)。
次に、図8のフローチャートを用いて、ステップS60に示すRT作動時処理サブルーチンの詳細な説明を行なう。
図8において、まず、ROM108に記憶されたRTn作動時一般抽選表(n=1〜4)を読み出す。(ステップS100)。ここで、RTn作動時一般抽選表(n=1〜4)の実施例を図21〜図24に示す。
また、内部中に実施されるRT3〜RT4作動時抽選表は、上述のBB作動時抽選表に比べて、図柄番号6の再遊技役が追加されている。つまり、図柄番号1〜5の一般役1〜5と、図柄番号6の再遊技役と、図柄番号7のはずれとが設定されている。
図柄番号1〜5の一般役1〜5については、上述のBB作動時抽選表に比べて、各役に対応する図柄は同一であり、各役に設定された当選確率は、図柄番号1〜3の一般役1〜3については同一である。
図柄番号4の一般役4の当選確率は、1/80となっており、BB作動時抽選表に比べてかなり低くなっている。なお、後述するボーナス・RT未作動時一般抽選表における一般役4の当選確率とは、同一の値になっている。
また、図柄番号5の一般役5の当選確率は、一般役1〜4の当選確率の合計と一致するので、約1/3.91(=1/100+1/6+1/6+1/80)となる。
RT1及びRT2において(RT3、RT4は内部中のためBB役、MB役は抽選されない)、図柄番号7のBB役については、役抽選における当選確率が1/600であって、左・中・右リールで図柄赤7、赤7、青7が表示される場合に、入賞するように設定されている。
図柄番号8のMB役については、役抽選における当選確率が1/600であって、左・中・右リールで図柄青7、青7、赤7が表示される場合に、入賞するように設定されている。
図柄番号9のはずれの確率は、RT1で約1/2.45、RT2で約1/2.04、RT3及び4で約1/1.66に設定されている。
ステップS101の判断で、もし、NRTの値が1及び2の何れかである(YES)、つまりRT1またはRT2作動状態であると判別したときには、次に、RTKAISUの値に1を加える処理を行なう(ステップS102)。ここでRTKAISUは、RT作動状態での遊技回数を数えるためのカウンタである。RT作動状態を設定するときに、RTKAISUの値に1をインプットして初期化し(図11のステップS316、図12のステップS412参照)、RT作動状態で遊技を行なうたびに、RTKAISUの値に1を加えていく処理を行なう。
そして、図6に引き続いて図7に移り、抽選判定の結果、BB役に当選したか否かを判断する(ステップS70)。この判断で、もし、BB役に当選した(YES)と判別したときには、BBフラグをオンにして、RAM110に記憶する(ステップS72)。そして、NRTの値に3をインプットして、RT4作動状態の設定を行なって(ステップS74)、ステップS90へ進む。
ステップS82の判断で、もし、再遊技役に当選していない(NO)と判別したときには、次に、一般役に当選したか否かを判断する(ステップS86)。この判断で、もし、役抽選によって一般役に当選した(YES)と判別したときには、一般役フラグをオンにして、RAM110に記憶し(ステップS88)、ステップS90へ進む。
なお、役抽選で複数の役(例えば、一般役2、一般役3及び一般役5)に同時当選したとき、当選した各々の役に対応したフラグが設定される。
以上のようにフラグオンに関する一連の処理を行なった後、ステップ90において、役抽選で当選した役に対応した図柄番号、制御図柄データをROM108から読み出して、後述するリール変動、停止サブルーチンに用いるため、このデータをRAM110に記憶する(ステップS90)。
そして、役抽選情報信号を副制御回路200へ送信して(ステップS92)、本サブルーチンを終了する。ステップS92で副制御回路200へ送信した役抽選情報信号は、図16、17の報知演出制御サブルーチンのステップ800の制御処理、及び図18のBB遊技時報知制御サブルーチンのステップS900の制御処理で用いられる。
次に、図5のメインルーチンにおいて、上述の役抽選処理サブルーチン(ステップS24)が終了すると、次に、リール変動、停止サブルーチン(ステップS26)を行なう。図9に示すフローチャートを用いて、リール変動、停止サブルーチンの詳細な説明を行なう。
まず、図7のステップS90で記憶した図柄番号と制御図柄データを読み出す(ステップS130)。そして、予め定められた最短時間を経過したか否かの判断を行なう(ステップS132)。この判断で、もし、最短時間が経過していない(NO)と判別したときには、このステップS132の判断処理を繰り返し実行する。つまり、最短時間が経過するまで次の工程であるリールの回転開始を行なえないようなっている。この制御によって、一定時間に行なわれる遊技の回数を、所定の回数以内に抑える制御を行なっている。
次に、回転を始めたリールが定速回転になっているか否かを判断する(ステップS136)。この判断で、もし、リールの回転がまだ定速回転になっていない(NO)と判別したときには、このステップS136の判断処理を繰り返す。つまり、リールの回転が定速回転に達するまでは、次の工程であるリールの停止制御が行なえないようになっている。
ステップS138の判断で、もし、リール停止信号を受信した(YES)と判別したときには、リール制御手段440は、リール停止信号を発信した停止スイッチに対応するリールの図柄組み合わせ制御(停止制御)を行なう(ステップS140)。
ステップS140の図柄組み合わせ制御(停止制御)は、ステップS130で読み出した図柄番号、制御図柄データに基づいて、リール停止信号を受信したときのコマを1コマ目として、最大5コマ目までリールを滑らして、その範囲内で、所定の図柄を(有効ライン上に)表示させる図柄組み合わせ制御(引き込み制御)、または表示させない図柄組み合わせ制御(蹴飛ばし制御)を行なうものである。
なお、所謂「ビタ押し」のリール停止制御においては、リール停止信号を受信したときに有効ライン上に存在する図柄(1コマ目の図柄)を表示させる図柄組み合わせ制御(引き込み制御)を行なう場合がある。また、その他のリール停止制御として、リール停止信号を受信したときのコマを1コマ目として、最大2コマ目までリールを滑らして、その範囲内で、所定の図柄を(有効ライン上に)表示させる図柄組み合わせ制御(引き込み制御)を行なうこともできる。
ここで、図27のリール図柄配置表を用いて、当選役に一般役2を含む第1の当選状態及び第2の当選状態を例にとって、具体的なリール停止制御について説明する。
上述のように、一般役5(対応図柄:リプレイ、ベル、ベル)は、常に一般役1〜4の何れかの役と同時当選するように置数が配置されている(図28参照)。また、一般役2(対応図柄:ベル、ベル、ベル)は、役抽選において、一般役5とのみ同時当選する置数領域と、一般役5に加えて一般役3(対応図柄:赤7、ベル、ベル)とも同時当選する置数領域を有する(図28参照)。
なお、左リールにおいて、NO.18及び20のコマに図柄赤7が配置されている。
一方、逆押し以外のリール停止順でリール停止操作を行なったときには、引き込み制御で図柄ベル、ベル、ベルが、同時当選した他の役に対応した図柄よりも優先的に表示され、一般役2が入賞するようになっている。つまり、左リールにおいて、図柄ベルも図柄リプレイも、常に有効ライン上に引き込み可能な滑りコマ数(5コマ)以内に存在するが、逆押しの場合には、図柄リプレイが優先的に表示され、その他のリール停止順の場合には、図柄ベルが優先的に表示される。
一方、BB遊技において、一般役5が1回入賞すると、15枚払い出しが19回と14枚払い出しが1回で、総払い出し枚数が299枚となる。この場合には、総払い出し枚数が300枚に達していないのでBB遊技は継続され、継続したBB遊技で、更に15枚の払い出しを受けることができる。この場合には、BB遊技において総計314枚の遊技媒体の払い出しを受けることができる。
一方、逆押し以外のリール停止制御を行なった場合において、左リールのリール停止操作を行なったタイミングで、有効ライン上(1コマ目)に図柄赤7が存在しないときには、通常のリール停止制御における滑りコマ数(5コマ)以内に存在する図柄ベルが、同時当選した他の役に対応した図柄よりも優先的に表示されて、一般役2が入賞する。
上述の第1の当選状態及び第2の当選状態におけるリール停止制御は、BB遊技、RT1〜RT4作動中の遊技及びボーナス・RT未作動時の通常の遊技において適用される。
例えば、MB遊技中の役抽選で、一般役2と一般役3と一般役5とに同時当選した第1の当選状態が成立して、逆押し以外のリール停止制御を行なった場合において、リール停止信号を受信したタイミングで、左リールの有効ライン上(1コマ目)に一般役3に対応した図柄赤7が存在するときには、図柄赤7を表示させるリール停止制御を行ない、第1の当選状態が成立しない場合には、このようなリール停止制御を行なわないようにすることもできる。
また、MB遊技で第1の当選状態が成立した場合において、リール停止制御で左リールに図柄赤7が表示されて図柄赤7・ベル・ベルが表示されたとき、または表示されないときに応じて、後述するようなビタ押しの成功の可否に関する報知演出を実施することもできる(図17参照)。
この判断で、もし、全てのリールが停止してはいない(NO)と判別したときには、再びステップS138に戻り、ステップS138からステップS142の制御処理を繰り返す。以上により、全リールが停止するまで、リール停止信号を受信するごとに、対応するリールの図柄組み合わせ制御(停止制御)を行なう工程を繰り返す。
ステップS142の判断で、もし、全てのリールが停止している(YES)と判別したときには、全リール停止信号を副制御回路200へ送信して(ステップS144)、本サブルーチンを終了する。ステップS144で副制御回路200へ送信した全リール停止信号は、図18のBB遊技時報知制御サブルーチンのステップS910、914の制御処理で用いられる。
図5のメインルーチンにおいて、上述のリール変動、停止サブルーチン(ステップS26)が終了すると、次に、入賞判定、フラグオフ処理サブルーチン(ステップ28)を行なう。図12に示すフローチャートを用いて、入賞判定、フラグオフ処理サブルーチンの詳細な説明を行なう。
ステップS160の判断で、もし、遊技の状態がBB遊技中ではない(NO)と判別したときには、次に、遊技の状態がMB遊技中であるか否かを判断する(ステップS164)。この判断で、もし、MB遊技中である(YES)と判別したときには、MB遊技中処理サブルーチン(ステップS166)を行なって、本サブルーチンを終了する。MB遊技中処理サブルーチンの詳細な説明は後述する。
以下に、ステップS162、S166、S170に示されるサブルーチンの詳細な説明を行なう。
次に、入賞判定、フラグオフ処理サブルーチン(図10参照)において、ステップS160でBB遊技中であると判別したときに実施するBB遊技中処理サブルーチン(ステップS162参照)の詳細な説明を、図11に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、上述のリール変動、停止サブルーチンによって停止したリール図柄が入賞しているか入賞図柄判定を行ない(ステップS300)、次に、表示図柄情報信号を副制御回路200へ送信して(ステップS301)、ステップS302へ進む。ステップS301で副制御回路200へ送信した表示図柄情報信号は、図16、17の報知演出制御サブルーチンのステップS802の制御処理で用いられる。なお、表示図柄情報信号には、有効ライン上に表示された図柄の情報だけでなく、リール停止信号を受信したタイミングにおける有効ラインに対する図柄の位置に関する情報も含まれる。
ステップS302では、入賞図柄判定の結果、何らかの役が入賞しているか否かを判断する(ステップS302)。この判断で、もし、入賞がない(NO)と判別したときには、一般役のフラグがオンになっていればフラグオフにして(ステップS304)、ステップS310へ進む。
右、中、左リールの順に逆押しでリール停止操作を行なったときにだけ、一般役5に対応した図柄リプレイ・ベル・ベルが有効ライン上に表示されて入賞する。その他のリール停止順でリール停止操作をする場合には、一般役1〜4の何れかの役に対応した図柄が表示されて入賞することはあっても、一般役5が入賞することはない。
後述するように、これを実現するため、副制御回路200の演出制御手段540により、所定の演出を行なうようになっている(図18参照)。
次に、入賞判定、フラグオフ処理サブルーチン(図10参照)において、ステップS164でMB遊技中であると判別したときに実施するMB遊技中処理サブルーチン(ステップS166参照)の詳細な説明を、図12に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、上述のリール変動、停止サブルーチンによって停止したリール図柄が入賞しているか入賞図柄判定を行ない(ステップS400)、次に、表示図柄情報信号を副制御回路200へ送信して(ステップS401)、ステップS402へ進む。ステップS401で副制御回路200へ送信した表示図柄情報信号は、図16、17の報知演出制御サブルーチンのステップS802の制御処理で用いられる。
ステップS402では、入賞図柄判定の結果、何らかの役が入賞しているか否かを判断する(ステップS402)。この判断で、もし、入賞がない(NO)と判別したときには、そのままステップS406へ進む。
ステップS406では、MB遊技の終了条件が達成したか否かを判断する(ステップS406)。この判断で、もし、MB遊技の終了条件を達成してない(NO)と判別したときには、そのまま、本サブルーチンを終了する。また、ステップS406の判断で、もし、MB遊技の終了条件を達成している(YES)と判別したときには、NMBの値に0をインプットしてMB遊技状態を解除する(ステップS408)。次に、NRTの値に2をインプットしてRT2作動状態を設定し(ステップS410)、RTKAISUの値に1をインプットし、RTMAXの値に30をインプットして(ステプS412)、本サブルーチンを終了する。
次に、入賞判定、フラグオフ処理サブルーチン(図10参照)において、ステップS168で当選役ありと判別したときに実施する役当選時処理サブルーチン(ステップS170参照)の詳細な説明を、図13に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、上述のリール変動、停止サブルーチンによって停止したリール図柄が入賞しているか入賞図柄判定を行ない(ステップS500)、次に、表示図柄情報信号を副制御回路200へ送信して(ステップS501)、ステップS502へ進む。ステップS501で副制御回路200へ送信した表示図柄情報信号は、図16、17の報知演出制御サブルーチンのステップS802の制御処理で用いられる。
ステップS502では、この入賞図柄判定の結果、何らかの役が入賞しているか否かを判断する(ステップS502)。この判断で、もし、入賞している(YES)と判別したときには、次に、BB役またはMB役が入賞したのか否かの判断を行なう(ステップS504)。この判断で、もし、BB役またはMB役が入賞した(YES)と判別したときには、BB、MB判定処理サブルーチンを行なって(ステップS506)、本サブルーチンを終了する。
ステップS510の判断で、もし、BBフラグがオンになっていない(NO)と判別したときには、フラグオンになっているフラグ(再遊技役、一般役)をオフにして(ステップS514)、本サブルーチンを終了する。
次に、図14に示すフローチャートを用いて、図13の役当選時処理サブルーチンのステップS506に示すBB、MB判定処理サブルーチンの詳細な説明を行なう。
図14において、まず、BB役が入賞したか否か判断する(ステップS600)。この判断で、もし、BB役が入賞した(YES)と判別したときには、NBBの値に1をインプットして(ステップS602)、BB遊技を設定し、BBフラグをオフにして(ステップS604)、ステップS610へ進む。
ステップS610においては、NRTの値に0をインプットして初期化し(ステップS610)、本サブルーチンを終了する。
次に、図15に示すフローチャートを用いて、図13の役当選時処理サブルーチンのステップS508に示す再遊技役、一般役判定処理サブルーチンの詳細な説明を行なう。
図15において、まず、再遊技役が入賞したか否か判断する(ステップS700)。この判断で、もし、再遊技役が入賞した(YES)と判別したときには、次に、NRPの値に1をインプットする(ステップS702)。この制御処理により、次の遊技においては、遊技媒体を投入せずに遊技を行なう再遊技が実施される(図5のステップS22参照)。そして、再遊技フラグをフラグオフにし、BBフラグまたはMBフラグがオンであれば、フラグの持ち越し処理を行なって(ステップS704)、本サブルーチンを終了する。
以上のように、ステップS162、S166、S170に示されるサブルーチンが終了して、図10に示す入賞判定、フラグオフ処理サブルーチンが終了する。ここで、図5のメインルーチンに戻り、ステップS28の入賞判定、フラグオフ処理サブルーチンを終了し、ステップS30の払い出し処理を終了して、本メインルーチンを終了する。これにより、図柄が変動してから停止するまでの1工程を1回とする遊技を行なうための制御処理が終了する。
<報知演出制御サブルーチンの説明>
次に、主制御回路100から受信した信号に基づいて、副制御回路200の演出制御手段540によって行なわれる報知演出制御サブルーチンの説明を、図16及び17のフローチャートを用いて行なう。本サブルーチンでは、遊技者のリール停止操作で一般役2に対応する図柄ベル・ベル・ベルが表示されて入賞したとき、遊技者のリール停止操作の確かさに関する報知演出を実施するための制御処理を行なう。この報知演出は、BB遊技、RT1〜RT4作動時の遊技及びボーナス・RT未作動時の通常の遊技において実施される。
はじめに、図16のフローチャートを用いて、役抽選で一般役2に当選しているが一般役3には当選していない第2の当選状態において、報知演出を実施するケース1について説明する。なお、一般役5も同時当選しているが、ここでは一般役5に関する記載は省略する。
図16において、はじめに、主制御回路100から役抽選情報信号(図7のステップS92参照)を受信したか否か判断する(ステップS800)。この判断で、もし役抽選情報信号を受信していない(NO)と判別したときには、そのままステップS800の判断処理を繰り返す。つまり、抽選処理終了時に送信される役抽選情報信号を受信するまで待機状態になっている。
ここで、「所定の要件」とは、例えば、第1の当選状態が成立したときには、常に(100%の確率で)示唆の演出を実施し、第2の当選状態が成立したときには、抽選の結果に応じて(例えば、当選確率50%)、示唆の演出を実施し、その他の当選状態のときには、示唆の演出を実施しないようにすることを例示することができる。ただし、これに限られるものではなく、その他の任意の要件を設定することができる。
ステップS802の判断で、もし、表示図柄情報信号を受信した(YES)と判別したときには、次に、受信した役抽選情報信号に基づき、役抽選で一般役2には当選しているが一般役3には当選していない第2の当選状態であるか否か判断する(ステップS804)。
ステップS812の判断で、もし、演出実施時間が経過した(YES)と判別したときには、実施していた報知演出を終了して(ステップS814)、本サブルーチンを終了する。
更に、この報知演出により、遊技者は、有効ライン上に一般役3に対応した図柄赤7が存在するタイミングでリール停止操作ができたこと(「ビタ押し」に成功したこと)を認識できるので、遊技者は自己のリール停止操作に自信を持ち、遊技者のリール停止操作に対する関心が高まることが期待できる。
次に、図17のフローチャートを用いて、役抽選で一般役2及び一般役3に同時当選した第1の当選状態において、報知演出を実施するケース2について説明する。なお、一般役5も同時当選しているが、ここでは一般役5に関する記載は省略する。
図17において、はじめに、主制御回路100から役抽選情報信号(図7のステップS92参照)を受信したか否か判断する(ステップS800)。この判断で、もし役抽選情報信号を受信していない(NO)と判別したときには、そのままステップS800の判断処理を繰り返す。つまり、抽選処理終了時に送信される役抽選情報信号を受信するまで待機状態になっている。
ここで、「所定の要件」とは、例えば、第1の当選状態が成立したときには、常に(100%の確率で)示唆の演出を実施し、第2の当選状態が成立したときには、抽選の結果に応じて(例えば、当選確率50%)、示唆の演出を実施し、その他の当選状態のときには、示唆の演出を実施しないようにすることを例示することができる。ただし、これに限られるものではなく、その他の任意の要件を設定することができる。
ステップS802の判断で、もし、表示図柄情報信号を受信した(YES)と判別したときには、ステップS800の判断で、もし、役抽選情報信号を受信した(YES)と判別したときには、次に、受信した役抽選情報信号に基づき、役抽選で一般役2及び一般役3に同時当選した第1の当選状態であるか否か判断する(ステップS804)。
なお、図16に示すケース1おいては、左リールについて、リール停止信号を受信したタイミングで、有効ライン上に一般役3に対応した図柄赤7が存在するか否か判断する制御処理を行なったが、ケース2においては、一般役2が入賞するか一般役3は入賞するかによって、それを判別することができるので、この判断処理を行なっていない。
また、本実施形態では、一般役3が入賞することにより自明なので、同時当選した一般役3に対応する図柄のビタ押しに成功したことを示す報知演出を実施していないが、このようなビタ押しの成功を示す報知演出を実施して、第1の当選状態では、常に報知演出が実施されるようにすることができる。この場合には、後述するように、報知演出の出現頻度と役抽選における設定との間の相関関係がより明確になる。
ステップS810の判断で、もし、演出実施時間が経過した(YES)と判別したときには、実施していた報知演出を終了して(ステップS812)、本サブルーチンを終了する。
この報知演出によって、遊技者は、まず、第1の当選状態におけるものか、第2の当選状態のおけるものか識別できる。つまり、遊技者は、役抽選でどのような役に当選したか判別できる。
更に、この報知演出により、遊技者は、自己のリール停止操作技能を適正に評価でき、これにより、遊技者のリール停止操作に対する関心が高まることが期待できる。
よって、一般役2には当選しているが一般役3には当選していない第2の当選状態において、一般役2に対応する図柄ベル・ベル・ベルが表示されたとき、一般役3に対応する図柄赤7のビタ押しが成功したことを示す報知演出を実施するケース1では、報知演出の出現頻度と設定との間に負の相関を有することになる。特に、一般役3に対応する図柄赤7のビタ押しが失敗したときも、その旨を報知する報知演出を実施する場合には、報知演出の出現頻度と設定との間の負の相関がより明確になる。
よって、第2の当選状態で報知演出を実施するケース1では、リール停止操作で一般役2に対応する図柄ベル・ベル・ベルが表示されたとき、遊技者は、報知演出の実施頻度が高い場合には、設定があまり高くないことを予想し、報知演出の実施頻度が低い場合には、設定が比較的高いことを予想する。
よって、第1の当選状態で報知演出を実施するケース2では、リール停止操作で一般役2に対応する図柄ベル・ベル・ベルが表示されたとき、遊技者は、報知演出の実施頻度が高い場合には、設定が比較的高いと予想し、報知演出の実施頻度が低い場合には、設定があまり高くないことを予想する。
従って、本実施態様では、報知演出により、遊技者は、遊技者が最も高い関心を払う当選確率の設定について、通常より容易に推測することができるので、報知演出に対する遊技者の関心が高まり、延いては遊技者の遊技に対する関心が高まることが期待できる。
この場合には、MB遊技においても、第1の当選状態が成立する確率が、役抽選における設定に応じて、図26に示すように変化する場合には、報知演出の出現頻度と役抽選における設定との間に正または負の相関を有することになる。よって、遊技者は、報知演出の実施頻度に応じて、役抽選における設定を予想することができる。
次に、主制御回路100から受信した信号に基づいて、副制御回路200の演出制御手段540によって行なわれるBB遊技時報知制御サブルーチンの説明を、図18のフローチャートを用いて行なう。本サブルーチンでは、BB遊技において最多枚数の遊技媒体の総払い出し受けるため、BB遊技中に、入賞時の遊技媒体の払い出し枚数が他の一般役より1枚少ない一般役5を1回だけ入賞させることを実現するための報知演出を実施する制御処理を行なう
ステップS902の判断で、もし、BB遊技中信号を受信した(YES)と判別したときには、次に、受信した役抽選情報信号に基づき、役抽選で一般役に当選したか否か判断する(ステップS904)。この判断で、もし、役抽選で一般役に当選していない(NO)と判別したときには、そのまま本サブルーチンを終了する。
ステップS910の判断で、もし、全リール停止信号を受信した(YES)と判別したときには、実施していた報知演出を終了して(ステップS916)、本サブルーチンを終了する。
次に、主制御回路100から全リール停止信号(図9のステップS144参照)を受信したか否か判断する(ステップS914)。この判断で、もし全リール停止信号を受信していない(NO)と判別したときには、ステップS912及びS914の制御処理を繰り返す。つまり、全リールが停止するまで、報知演出の実施が継続される。
ステップS914の判断で、もし、全リール停止信号を受信した(YES)と判別したときには、実施していた報知演出を終了して(ステップS916)、本サブルーチンを終了する。
このような報知演出により、遊技者は、BB遊技中に1回だけ一般役5を入賞させることにより、確実にBB遊技中に最多枚数の遊技媒体の払い出しを受けることができる。これにより、遊技者の遊技に対する関心を高めることが期待できる。
38 遊技媒体投入口
32、34、36 ベットスイッチ
40L、40C、40R リール
50 スタートスイッチ(操作手段)
52L、52C、52R リール停止スイッチ(操作手段)
70 表示装置
80L、80C、80R ステッピングモータ
100 主制御回路
106 CPU
108 ROM
110 RAM
112 乱数発生器
114 モータ駆動回路
124 表示ランプ
200 副制御回路
220 表示駆動回路
300 操作手段
310 停止操作手段
410 役抽選手段
420 乱数抽出手段
430 乱数判定手段
440 リール制御手段
450 入賞処理制御手段
460 再遊技制御手段
470 再遊技選択高状態制御手段
510 画像制御手段
520 音声制御手段
530 ランプ制御手段
540 演出制御示手段
Claims (5)
- 遊技媒体を投入して、複数の図柄が表示された複数のリールを回転させて停止させるまでの工程を1回とする遊技を実施可能なスロットマシンであって、
抽選処理により複数の役の中から少なくとも1つの役またははずれを決定する役抽選を行なうための役抽選手段と、
リールの図柄表示領域が区分されて形成された各コマに図柄が描かれた複数のリールを回転させた後、遊技者のリール停止操作に基づくリール停止信号を受信したタイミングで、有効ライン上または有効ラインに到達する直前の所定の数の前記コマの中(以下、「有効ラインに対して所定の滑りコマ数以内」という)に前記役抽選で決定された役に対応した図柄が存在するとき、該対応する図柄が有効ライン上に表示されるようにリールを停止させるリール停止制御を行なうリール制御手段と、
前記役抽選で何れかの役に決定したときフラグを設定し、前記フラグが設定された状態で、前記リール停止制御により前記役抽選で決定された役に対応した図柄の組み合わせが有効ライン上に表示されて入賞したと判断したとき、該入賞したと判断された役に対応した入賞処理を行なう入賞処理制御手段と、
所定の演出を行なうための制御処理を行なう演出制御手段と、
を備え、
前記役抽選で少なくとも所定の役1を含む1または2以上の役に当選した状態であって、前記役抽選で当選する役(以下、「当選役」という)の少なくとも一部が異なる第1の当選状態と第2の当選状態があり、
前記第1の当選状態における当選役に、所定の役2が含まれ、
前記第1の当選状態及び前記第2の当選状態で異なるリール停止制御を行ない、
前記第1の当選状態において、リール停止信号を受信したタイミングで、有効ラインに対して所定の滑りコマ数2以内に前記所定の役2に対応した図柄が存在するとき、前記所定の役2に対応した図柄を有効ライン上に表示し、
前記第1の当選状態において、リール停止信号を受信したタイミングで、有効ラインに対して前記所定の滑りコマ数2以内に前記所定の役2に対応した図柄が存在せず、かつ有効ラインに対して所定の滑りコマ数1以内に前記所定の役1に対応した図柄が存在するとき、前記所定の役1に対応した図柄を有効ライン上に表示し、
前記第2の当選状態において、リール停止信号を受信したタイミングで、有効ラインに対して前記所定の滑りコマ数1以内に前記所定の役1に対応した図柄が存在するとき、前記所定の役1に対応した図柄を有効ライン上に表示し、
遊技者のリール停止操作で前記所定の役1に対応する図柄が表示されたとき、前記演出制御手段により、前記第1の当選状態における表示か前記第2の当選状態における表示か識別可能な報知演出を行なうことを特徴とするスロットマシン。 - 前記所定の滑りコマ数1よりも前記所定の滑りコマ数2の方が小さく、
前記第1の当選状態において、リール停止信号を受信したタイミングで、有効ラインに対して前記所定の滑りコマ数1以内に前記所定の役1に対応した図柄及び前記所定の役2に対応した図柄の両方が存在する場合において、
有効ラインに対して前記所定の滑りコマ数2以内に前記所定の役2に対応した図柄が存在するときには、前記所定の役2に対応した図柄を、前記所定の役1を含むその他の当選役に対して優先的に有効ライン上に表示し、
有効ラインに対して前記所定の滑りコマ数2以内に前記所定の役2に対応した図柄が存在しないときには、前記所定の役1に対応した図柄を、前記所定の役2を含むその他の当選役に対して優先的に有効ライン上に表示することを特徴とする請求項1に記載のスロットマシン。 - 前記第2の当選状態で、リール停止信号を受信したタイミングで、有効ラインに対して前記滑りコマ数2以内に前記所定の役2に対応した図柄が存在し、かつ有効ラインに対して前記滑りコマ数1以内に前記所定の役1に対応した図柄が存在して、前記所定の役1に対応した図柄を有効ライン上に表示したとき、
前記演出制御手段により、有効ラインに対して前記滑りコマ数2以内に前記所定の役2に対応した図柄が存在するタイミングでリール停止操作が行なわれた旨を報知する前記報知演出を行なうことを特徴とする請求項2に記載のスロットマシン。 - 前記役抽選における役の当選確率の設定に関し、該設定の高低と前記第1の当選状態が成立する確率とが正の相関を有し、前記報知演出の出現頻度と該設定との間に正または負の相関を有することを特徴とする請求項1または2に記載のスロットマシン。
- 前記第1の当選状態及び前記第2の当選状態における当選役に、前記所定の役1及び前記所定の役2と異なる所定の役3が含まれ、
前記所定の役3が入賞したときの遊技媒体の払出枚数が、前記所定の役1及び前記所定の役2が入賞したときの遊技媒体の払出枚数よりも少ないことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載のスロットマシン。
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