JP2011211672A - 圧電振動片、圧電デバイスおよび圧電振動片の製造方法 - Google Patents

圧電振動片、圧電デバイスおよび圧電振動片の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、支持腕のスプリアスと振動腕の共振周波数とを遠ざけた圧電振動片、圧電デバイスおよび圧電振動片の製造方法を提供する。
【解決手段】 圧電振動片は、圧電材料により形成された基部(11)と、第1厚さを有し基部から所定方向に一直線に伸びる一対の振動腕(12)と、一対の振動腕の両外側で基部から所定方向に一直線に伸び、第1厚さと異なる第2厚さの第2厚さ領域(AR1)を有する一対の支持腕(13)と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、支持腕の厚さが変えられた圧電振動片、その圧電振動片を用いる圧電デバイスおよび圧電振動片の製造方法に関する。
基部から伸びた一対の振動腕を有する音叉型の圧電振動片が知られている。この音叉型の圧電振動片に駆動電圧が印加されると、圧電効果によって、一対の振動腕は互いに接近・離間するように屈曲振動する。たとえば音叉型の圧電振動片は屈曲振動の共振周波数(例えば、32.768kHz)で振動する。圧電振動片が小型化すると、振動腕から基部へ振動漏れ(音響リーク)が多く発生する。そこで、振動漏れを少なくするため、一対の振動腕の両外側に一対の支持腕を形成した圧電振動片が登場している。
しかし、支持腕も振動腕に似た構造を有することから、支持腕にスプリアス(不要振動)が発生することがある。支持腕に発生するスプリアスは、一対の支持腕と基部との接続部において振動が発生する。このような支持腕のスプリアスが振動腕の共振周波数に近い場合、振動腕の振動が不安定となりCI値増加と出力周波数の変動とを招く。そこで、たとえば特許文献1の圧電振動片は、支持腕に錘用金属膜を形成して、支持腕のスプリアスと振動腕の共振周波数とを遠ざけるようにしている。
特開2008−098909号公報
しかし、特許文献1の圧電振動片は、振動腕に形成された励振電極から支持腕へ伸びる引出電極に対して、さらに錘用の電極を形成しなければならなかった。
本発明は、支持腕の厚さを変えることにより、支持腕のスプリアスと振動腕の共振周波数とを遠ざけるようにする。そして安定した共振周波数で振動する圧電振動片を提供することを目的とする。
第1観点の圧電振動片は、圧電材料により形成された基部と、第1厚さを有し基部から所定方向に一直線に伸びる一対の振動腕と、一対の振動腕の両外側で基部から所定方向に一直線に伸び、第1厚さと異なる第2厚さの第2厚さ領域を有する一対の支持腕と、を備える。
第2観点の圧電振動片は、第1観点において、一対の支持腕は、第2厚さ領域のみで形成される。
第3観点の圧電振動片は、第1観点において、一対の支持腕は、第1厚さの第1厚さ領域と第2厚さ領域とにより形成されている
第4観点の圧電振動片は、第1観点から第3観点において、振動腕は所定方向に一直線に伸びる励振溝部と、励振溝部に形成され振動腕を励振させる励振電極とを有しており、支持腕は励振電極に接続され基部側から支持腕の先端側まで伸びる引出電極を有している。
第5観点の圧電振動片は、第4観点において、第2厚さ領域の第2厚さは第1厚さ領域の第1厚さよりも薄く、一対の支持腕は、第1厚さから第2厚さを形成する側壁を有する支持腕溝部を有し、支持腕溝部の一部には引出電極が形成されている。
第6観点の圧電振動片は、第1観点から第4観点において、一対の支持腕および基部を囲むようにして形成された枠体と、支持腕の先端側の一部に接続し、一対の支持腕と枠体とを接続される接続腕と、を備え、支持腕と接続腕と枠体とが一体に形成される。
第7観点の圧電デバイスは、プリント基板に実装される圧電デバイスにおいて、第5観点に記載の圧電振動片を収納するキャビティを有するパッケージを備え、パッケージは、プリント基板側に形成される外部電極と、キャビティ側に形成され外部電極と接続する接続電極とを有し、支持腕溝部は、接続電極の形状に合わせて形成される圧電デバイス。
第8観点の圧電振動片の製造方法は、圧電材料により形成された基部と、第1厚さを有し基部から所定方向に一直線に伸びる一対の振動腕と、一対の振動腕の両外側で基部から所定方向に一直線に伸びる一対の支持腕と、を備える圧電振動片の製造方法において、振動腕に第1厚さよりも薄い第2厚さの励振溝部を形成する第1工程と、支持腕に第2厚さの第2厚さ領域を形成する第2工程と、を備える。
第9観点の圧電振動片の製造方法は、第8観点において、第1工程および第2工程とは、同時に圧電材料をエッチングすることで形成される。
本発明は、支持腕の厚さを変えることにより、支持腕のスプリアスと振動腕の共振周波数とを遠ざけるようにして、安定した共振周波数で振動する圧電振動片を提供できる。
(a)は、圧電振動片100の平面図である。 (b)は、図1(a)のB−B断面における圧電振動片100の断面図である。 (c)は、図1(a)のC−C断面における圧電振動片100の断面図である。 (a)は、圧電デバイス1000の斜視図である。 (b)は、+Z軸方向より−Z軸方向へ見た圧電デバイス1000の図である。 (c)は、図2(b)のD−D断面における圧電デバイス1000の断面図である。 (a)は、圧電材ウエハ150の平面図である。 (b)は、図3(a)の点線の枠60を拡大した図である。 金属膜及びフォトレジスト膜形成工程のフローチャート及びその説明のための図である。 圧電材ウエハ50のエッチング工程のフローチャート及びその説明のための図である。 (a)は、圧電振動片110の概略断面図である。 (b)は、圧電振動片120の概略断面図である。 (c)は、圧電振動片130の概略断面図である。 (d)は、圧電振動片140の概略断面図である。 (e1)は、圧電振動片150の平面図である。 (e2)は、図5(e1)のG−G断面における圧電振動片150の断面図である。 圧電振動片110の作製方法を示したフローチャート及びその説明の図を示す。 (a)は、圧電振動片200の平面図である。 (b)は、図8(a)のH−H断面における圧電デバイス2000の分解断面図である。 (a)は、圧電振動片300の平面図である。 (b)は、図9(a)のI−I断面における圧電振動片300の断面図である。 (c)は、図9(a)のJ−J断面における圧電振動片300の断面図である。 (a)は、+Z軸方向から−Z軸方向に見たときの圧電デバイス3000の断面図である。 (b)は、図10(a)のK−K断面における圧電デバイス3000の断面図である。 (a)は、圧電振動片310の平面図である。 (b)は、図11(a)のM−M断面における圧電振動片310の断面図である。 (c)は、圧電振動片320の平面図である。 (d)は、図11(c)のN−N断面における圧電振動片320の断面図である。
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明の範囲は以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
(第1実施形態)
第1実施例として、基部と支持腕との厚さが異なる音叉型の圧電振動片100について図1を参照しながら説明する。
<音叉型圧電振動片100の構成>
図1(a)は、圧電振動片100の平面図である。圧電振動片100は、基部11と基部11から互いに平行に伸びている一対の振動腕12とを備えた音叉型の圧電振動片である。また圧電振動片100は、振動腕12の外側に、振動腕12と平行に伸びている一対の支持腕13を有している。以下、振動腕12が伸びている方向をY軸方向、一対の振動腕12が並んでいる方向をX軸方向、X軸方向とY軸方向とに直交する方向をZ軸方向として説明する。
振動腕12は、−Y軸側の端部で基部11と接続されており一直線に伸びている。一対の支持腕13も、−Y軸側の端部で基部11と接続されており一直線に伸びている。ここで一直線に伸びるとは振動腕12又は支持腕13がX軸又はZ軸方向に曲がっていないことをいう。
振動腕12は、+Y軸側の先端に振動腕12の振動を安定させる錘領域14およびその−Y軸側に溝領域15を備えている。さらに、溝領域15の+Z軸側と−Z軸側との面(表裏面)にはY軸方向に一直線に伸びる溝を有する励振溝部16が形成されている。支持腕13は、基部11の厚さと異なる厚さの厚さ領域AR1を有している。厚さ領域AR1のX軸方向の幅はW1、Y軸方向の長さはL1である。
圧電振動片100の、基部11の厚さD1は例えば0.08〜0.12mmである。また支持腕13厚さ領域AR1の厚さは、例えば0.08mmである。また、厚さ領域AR1の幅W1は50〜100μm、長さL1は300〜400μmである。
圧電振動片100は、圧電材料を基材とした圧電基板AKと、圧電基板AKの表面に形成された電極とにより構成されている。電極は、溝領域15に形成された励振電極RDと、励振電極RDから錘領域14および基部11を通り支持腕13に引き出された引出電極HDとにより構成される。図1(a)には、圧電振動片100に形成された互いに電気的に接続されていない2つの電極が、それぞれ異なるハッチングで示されている。
図1(b)は、図1(a)のB−B断面における圧電振動片100の断面図である。図1(b)には、振動腕12の溝領域15における断面と、支持腕13との断面が示されている。振動腕12の溝領域15の+Z軸側と−Z軸側とには励振溝部16が形成されているため振動腕12の断面形状はH型になっており、振動腕12の厚さD1は、基部11の厚さに等しい。また、支持腕13の厚さD2は励振溝部16における振動腕12の厚さに等しい。そのため、励振溝部16の深さをD3とすると、振動腕12の厚さD1は、支持腕13の厚さD2と溝16の深さD3との合計になる。
振動腕12と支持腕13とには電極が形成されている。1つの振動腕12の溝領域15における励振溝部16と溝領域15の側面とに形成された電極は互いに電気的に接続されていない。電極の材料としては金等が用いられるが、金等の金属は圧電材料に対する付着強度が弱い。そのため、電極は圧電材料の表面に形成される電極下地層17と、電極下地層17の上に形成される電極上地層18とにより構成される。圧電材料には、水晶、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム等が用いられる。また、電極上地層18の材料には金(Au)、銀(Ag)等が用いられ、電極下地層17の材料には、Cr、Ni等が用いられる。
図1(c)は、図1(a)のC−C断面における圧電振動片100の断面図である。支持腕13の厚さ領域AR1は、厚さがD2であり、Y軸方向の長さはL1である。また、支持腕13の厚さD2は基部11の厚さD1よりも薄い。
<圧電デバイス1000の構成>
圧電振動片100は圧電デバイス1000に組み込まれて用いられる。図2を参照して圧電デバイス1000について説明する。図2(a)は、圧電デバイス1000の斜視図であり、図2(b)は、+Z軸方向より−Z軸方向へ見た圧電デバイス1000の図であり、図2(c)は、図2(b)のD−D断面における圧電デバイス1000の断面図である。
図2(a)は、圧電デバイス1000の斜視図である。圧電デバイス1000は、パッケージPKとリッドLDと圧電振動片100とにより構成されている。パッケージPKは、セラミックスを基材とした凹型の箱であり、リッドLDは、パッケージPK内を密封する。パッケージPKの外側底面には外部電極GDが形成されている。圧電振動片100は、パッケージPK内に収納されている。
図2(b)は、リッドLDを取り外して+Z軸方向より−Z軸方向へ見た圧電デバイス1000の図である。また、図2(b)に示すハッチングは、図1(a)のハッチングと異なり、圧電振動片100の厚さD2の領域を示している。圧電振動片100は、各支持腕13の先端部付近の領域とパッケージPK内に形成されている2つの接続電極SDとをそれぞれ導電性接着材DSにより接着することにより固定される。
図2(c)は、図2(b)のD−D断面における圧電デバイス1000の断面図である。リッドLDとパッケージPKとは封止材FZにより接着され封止される。圧電振動片100とパッケージPKとは、支持腕13の先端部付近の領域と接続電極SDとにおいて、導電性接着材DSを通して接続されている。すなわち、支持腕13の先端部付近の領域に形成されている引出電極HDと接続電極SDとは電気的に接続される。接続電極SDは外部電極GDにパッケージPK内に形成される導通部(不図示)を通して電気的に接続されているため、引出電極HDは外部電極GDと電気的に接続される。
振動腕12は、振動腕の側面に形成された電極と励振電極RDとの間の電界により、X軸方向に振動する主振動を発生する。また、支持腕13がもつ固有振動である不要な振動(スプリアス)を発生させる。スプリアスの共振周波数が主振動の共振周波数に近い場合はモード結合が生じ、振動が不安定となってCI値を増加させ、出力周波数に誤差を生じさせる。圧電振動片100は、支持腕13の厚さを薄くすることによってスプリアスの共振周波数を高くし、主振動の共振周波数との差を大きくする。そして圧電振動片100は、モード結合の発生を抑え、CI値の増加と出力周波数の誤差とを抑えることができる。また、支持腕13と基板11又は振動腕12との厚さを変えることにより、支持腕13で発生したスプリアスを振動腕12に伝わらないようにする振動漏れ(音響リーク)も抑えることができる。圧電振動片100では、X軸方向のスプリアスを主に対象としているが、Z軸方向の振動であるZ同相モードを抑える効果も期待できる。
<圧電振動片100の作製方法>
圧電振動片100は、振動腕12の励振溝部16の形成のためのエッチングをする際に、支持腕13の厚さ調整のためのエッチングも同時に行う。したがって作業工数を増やすことなく支持腕13の厚みを薄くすることができる。図3から図5を参照して圧電振動片100の製造方法について説明する。
図3(a)は、圧電材ウエハ150の平面図である。圧電材ウエハ50の周縁部の一部には結晶方向を特定するためのオリエンテーションフラット51が形成されている。圧電材ウエハ50は、例えば厚さ約0.12mmのZカットの水晶板からなり、直径は3インチまたは4インチである。圧電材ウエハ50上には複数の圧電振動片100が形成される。図3(a)には3つの圧電基板AKの形成例を示している。点線の枠60内には、1つの圧電基板AKが形成されている。
図3(b)は、図3(a)の点線の枠60を拡大した図である。圧電材ウエハ50を貫通した貫通孔52を形成することにより圧電基板AKの平面外形が形成される。この時点では、圧電基板AKは連結部DDを通して圧電材ウエハ50と繋がっている。圧電振動片100は、圧電材ウエハ50と繋がった状態で平面外形を形成し、電極を形成することで一度に大量の圧電振動片100を作製することができる。
図4は、金属膜及びフォトレジスト膜形成工程のフローチャート及びその説明のための図である。図4(a)から図4(e)は図3(b)のF−F断面における圧電基板AKの形成過程を示している。
ステップS101では、圧電材ウエハ50の全面に金属膜を蒸着又はスパッタリングで形成し、金属膜の上からフォトレジストを塗布する。金属膜は、クロム(Cr)膜と金(Au)膜とにより構成されている。最初にCr膜が圧電材ウエハ50上に形成され、次にCr膜の上にAu膜が形成される。さらに、Au膜上にはスピンコート等によりフォトレジストが塗布され、フォトレジスト膜PMが形成される(図4(a)参照)。
ステップS102では、フォトレジスト膜PMを露光する(図4(b)参照)。露光は、貫通孔52(図3(b)を参照)のパターン、すなわち圧電振動片100の外形形状が形成されたフォトマスク(不図示)を用いて行われ、フォトレジスト膜PMに露光部RBが形成される。
ステップS103では、フォトレジスト膜PMを現像して、露光部RBを除去する(図4(c)参照)。
ステップS104では、ステップS103で除去した露光部RBの下層にある金属膜(Au膜、Cr膜)をエッチングする(図4(d)参照)。Au膜はたとえばヨウ素とヨウ化カリウムとの水溶液でエッチングされ、Cr膜はたとえば硝酸第2セリウムアンモニウムと酢酸との水溶液でエッチングされる。
ステップS105では、圧電材ウエハ50上に残っているフォトレジスト膜PMを除去し、圧電材ウエハ50の全面に再びフォトレジストを塗布してフォトレジスト膜PMを形成する(図3(4)参照)。
図5は、圧電材ウエハ50のエッチング工程のフローチャート及びその説明のための図である。図5(a)から図5(f)は、図3(a)のF−F断面における圧電基板AKの形成過程を示している。
ステップS201は、図4(e)のステップS105から継続した工程である。ステップS201では、図4(e)で形成したフォトレジスト膜PMを露光する(図5(a)参照)。露光では、支持腕13と貫通孔52と励振溝部16とのパターンが形成されたフォトマスク(不図示)を用いて行われ、フォトレジスト膜PMに露光部RBを形成する。図5(a)では、露光部RBがハッチングで示されている。
ステップS202では、フォトレジスト膜PMを現像して、露光部RBを除去する(図5(b)参照)。
ステップS203では、圧電材ウエハ50をエッチングする(図5(c)参照)。貫通孔52が形成される領域の厚さがT1になるようにハーフエッチングする。ここで、T1はT1≦2×D3を満たす。D3は励振溝部16の深さである(図1(b)参照)。圧電材ウエハ50のエッチングは、55%フッ酸又はフッ酸にフッ化アンモニウムを混合した液であるバッファードフッ酸等を用いたウエットエッチングにより行うことができる。
ステップS204では、金属膜(Au膜、Cr膜)をエッチングする(図5(d)参照)。金属膜のエッチングは、ステップS104と同様の方法で行われる。支持腕13と励振溝部16との上部にあるフォトレジスト膜PMは除去されているため、エッチングされる金属膜は支持腕13及び励振溝部16上に形成された金属膜である。
ステップS205では、圧電材ウエハ50をウエットエッチングして圧電材ウエハ50上のフォトレジスト膜PMを除去する(図5(e)参照)。圧電材ウエハ50は励振溝部16の深さD3だけエッチングされるため、貫通孔52が形成されることで圧電振動片100の外形形状が完成し、同時に、支持腕13の厚さと励振溝部16の厚さとがD2に形成される(図2(b)のハッチング領域)。
ステップS206では、金属膜(Au膜、Cr膜)を除去する(図5(f)参照)。図5(f)に示されている圧電基板AKは、図3(b)のF−F断面の断面図を示している。図5(f)の後には、圧電基板AK上に電極が形成され、圧電材ウエハ50から切り離されて圧電振動片100が作製される。
以上に示した圧電振動片100の圧電基板AKの形成では、支持腕13の厚さを薄く形成する工程を励振溝部16の形成と同時に行う。圧電振動片100の支持腕13の厚さの調整は、励振溝部16の形成する場合と同じ工程で行うことができる。
<支持腕13の変形例1>
支持腕13の断面形状は、圧電振動片100で示した支持腕13以外の形状を有していても良い。図6を参照して支持腕13の変形例1について説明する。
図6(a)は、圧電振動片110の概略断面図である。圧電振動片110は、支持腕13の厚さD4が励振溝部16における厚さD2より厚く、振動腕12の厚さD1よりも薄い。圧電振動片100では、支持腕13の厚さと振動腕12の厚さとが異なることにより、スプリアスの振動数を主振動の振動数から遠ざけることができた。そして、支持腕13の厚さは、振動腕12の厚さと異なれば異なるほど振動数に差ができるため好ましい。そのため、支持腕13の厚さは薄い方が良い。その一方で、支持腕13の厚さが薄くなれば支持腕13の強度に問題が生じるため、支持腕13の厚さは強度の問題とスプリアスの問題とを考慮しなければならない。圧電振動片110における支持腕13の厚さD4は、支持腕13の強度とスプリアスの問題を考慮している。励振溝部16における振動腕12の厚さD2の値によっては、支持腕13の厚さD4が厚さD2よりも薄い場合もある。
<圧電振動片110の作製方法>
圧電振動片110は、支持腕13の厚さD4と励振溝部16における振動腕12の厚さD2とが異なるため、図5に示したフローチャートの方法とは異なる方法で作製する。図7を参照して圧電振動片110の作製方法を説明する。
図7に、圧電振動片110の作製方法を示したフローチャート及びその説明の図を示す。
ステップS301は、図4のステップS105から継続した工程である。ステップS301では、貫通孔52と励振溝部16とのパターンを有したフォトマスク(不図示)を用いてフォトレジスト膜PMを露光し、フォトレジスト膜PMに露光部RBを形成する(図7(a)参照)。図7(a)では、露光部RBがハッチングで示されている。
ステップS302では、フォトレジスト膜PMを現像して露光部RBを除去し、圧電材ウエハ50をエッチングして貫通孔52を形成する(図7(b)参照)。圧電材ウエハ50のエッチングでは、図5(c)のように貫通溝52の位置の圧電材ウエハ50の厚さをT1だけ残しても良いし、貫通孔52を形成しても良い。
ステップS303では、励振溝部16に形成されている金属膜(Au膜、Cr膜)がエッチングされ、励振溝部16の位置の圧電材ウエハ50がエッチングされる(図7(c)参照)。圧電材ウエハ50はT2だけエッチングされ、T2は、T2<D3を満たす。
ステップS304では、ステップS303の後に圧電材ウエハ50に残っているフォトレジスト膜PMが全て除去され、新たに圧電材ウエハ50にフォトレジストが塗布され、形成されたフォトレジスト膜PMが支持腕13、貫通孔52及び励振溝部16のパターンを有するフォトマスク(不図示)を用いて露光され、フォトレジスト膜PMに露光部RBが形成される。(図7(d)参照)。図7(d)では、露光部RBがハッチングで示されている。
ステップS305では、フォトレジスト膜PMが現像され、支持腕13上の金属膜(Au膜、Cr膜)がエッチングされ、支持腕13と励振溝部16との圧電材ウエハ50が厚さT3だけエッチングされる(図7(e)参照)。ここで、ステップS303での圧電材ウエハ50のエッチング量T2と、ステップS305での圧電材ウエハ50のエッチング量T3との合計が励振溝部16の深さD3である。また、2×T3+D4=D1である。
ステップS306では、フォトレジスト膜PMと金属膜(Au膜、Cr膜)とを除去する(図7(f)参照)。図7(f)は、図6(a)の状態を示している。
以上の圧電振動片110の作製方法では、一度の金属膜(Au膜、Cr膜)の形成で、支持腕13の厚さと、励振溝部16の厚さとがそれぞれ異なった状態に形成を行うことができる。
<支持腕13の他の変形例2>
図6に戻って、支持腕13の他の変形例の説明を行う。
図6(b)は、圧電振動片120の概略断面図である。圧電振動片120は、支持腕13の−Z軸側の面と、振動片12もしくは基部11の−Z軸側の面とのZ軸方向の位置が一致している。圧電振動片120の製造方法は、圧電振動片120の支持腕13の厚さD5が、励振溝部16の深さD3と励振溝部16における振動腕12の厚さD2との合計に等しい場合は、図5のステップS201において、支持腕13の−Z軸側の面を露光しないことにより作製できる。その他の場合の圧電振動片120の製造方法は、図7のステップS304において、支持腕13の−Z軸側の面を露光せず、D5=D1−T2−T3となるようにT2及びT3のエッチング量を調整することにより作製することができる。支持腕13の+Z軸側の面と、振動片12もしくは基部11の+Z軸側の面とのZ軸方向の位置が一致した形状の圧電振動片も圧電振動片120と同様に作製することができる。
図6(c)は、圧電振動片130の概略断面図である。圧電振動片130の支持腕13の厚さD6は基板11の厚さD1よりも厚い。支持腕13の厚さは基板11の厚さよりも厚くすることでもスプリアスを主振動の振動数から遠ざけることができる。支持腕13の厚さを振動腕12の厚さよりも厚くする方法は大きく分けて2つある。1つ方法は、振動腕12に圧電材CRを付け足して支持腕の厚さを厚くする方法である。もう一つの方法は、振動腕12の厚さを薄く形成する方法である。どちらの方法にしろ、支持腕の厚さが振動腕の厚さと異なるため、スプリアスの振動数は主振動と離れ、スプリアスの主振動に対する影響を小さくすることができる。
図6(d)は、圧電振動片140の概略断面図である。圧電振動片140では、支持腕13の厚さが薄く形成され、さらに支持腕13にZ軸方向に伸びた側壁19が形成されている。圧電振動片140は、支持腕13の厚さはD1であり、側壁19を除いた支持腕13の厚さをD7とする。仮に側壁19を有さず厚さD7だけの支持腕13であると強度が弱くなるが、支持腕13が側壁19を有することにより支持腕13の強度を強くすることができる。
圧電振動片140は、図7に示した方法により作製することができる。まず図7のステップS301において、励振溝部16上に形成されたフォトレジスト膜PMを露光せず、+Z軸側の支持腕13上であり側壁19を除いた面に形成されたフォトレジスト膜PMを露光する。そして、側壁19を除いた支持腕13には、ステップS301とステップS304とで2度エッチングされ、溝(以後、支持腕溝部と称する)が形成される。支持腕13は、この2度のエッチングで側壁19を除いた支持腕13の厚さがD7になるように調節される。
圧電振動片140の支持腕13は、その側壁19の厚さがD1以下に形成されても良い。また支持腕13の断面形状は、支持腕溝部の形成位置、深さ等を調節することにより、図6(d)に示すような逆T字型のみではなく、L字型、U字型等様々な形状に形成することができる。
図6(e1)は、圧電振動片150の平面図である。圧電振動片150には、支持腕13のY軸方向の中間に厚さD8で長さL2の薄肉領域AR2が形成されている。また、図6(e1)に示すハッチングは、図1(a)のハッチングと異なり、圧電振動片150の厚さD8の領域を示している。
図6(e2)は、図6(e1)のG−G断面における圧電振動片150の断面図である。圧電振動片150は、パッケージPKの接続電極SD(図2(c)参照)と接着される+Y軸側の支持腕13の先端部の厚さは基部11と同じ厚さD1に形成されているが、薄肉領域AR2は厚さD8、長さL2に形成されている。支持腕13は、その一部においても支持腕13の厚さが基部11の厚さと異なっていれば、スプリアスの振動数を主振動の振動数より遠ざけることができ、また振動腕12から支持腕13の先端への音響リークを防ぐことができる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、支持腕付きの圧電振動片100について説明したが、圧電振動片100は圧電振動片の周囲を取り囲む枠体を有していても良い。図8を参照して、枠体付きの圧電振動片200について説明する。
<圧電振動片200の構成>
図8(a)は、圧電振動片200の平面図である。圧電振動片200には、図1で説明した圧電振動片100を取り囲むように枠体201が形成されている。枠体201と圧電振動片100の支持腕13の先端部とは接続腕202によって接続されている。圧電振動片200は、支持腕13と、接続腕202と、枠体201と、励振溝部16とが基部11よりも厚さが薄くなっている。また、図8(b)に示すハッチングは、図1(a)のハッチングと異なり、圧電振動片100の厚さが薄い領域を示している。
圧電振動片200の支持腕13の形状、厚さは図6に示したような形状、厚さを有することができる。また、枠体201又は接続腕202の厚さは、適度な強度を持てばどのような厚さでも良い。振動腕12に形成される励振電極RD(図8(b)参照)と接続されている引出電極(図8(b)参照)は、支持腕13、枠体201を通り、枠体201の隅の電極接続部203まで引き出され、電極接続部203においてベースBSに取り付けられた接続電極SD(図8(b)参照)と接続される。支持腕13の厚さを振動腕12よりも薄く形成することによって、支持腕13で発生するスプリアスの周波数と振動腕12で発生する主振動の周波数との差を広げることができる。
図8(b)は、図8(a)のH−H断面における圧電デバイス2000の分解断面図である。圧電デバイス2000は、圧電振動片200が凹み付きのリッドLDと凹み付きのベースBSとに挟まれて形成される。枠体201の電極接続部203に形成された引出電極HDとベースBSに形成されている接続電極SDとが接続される。さらに、接続電極SDとベースBSの外側に形成される外部電極GDとは導通部CDを通して電気的に接続されているため、圧電デバイス200の励振電極RDは外部電極GDと電気的に接続される。また、リッドLDとベースBSと枠体201とはシロキサン結合により接続され、圧電振動片2000の中が密封される。
以上のような構成により、枠付きの圧電振動片200においても、支持腕13の厚さを基部11と異ならせることにより、支持腕13のスプリアスが振動腕12へ影響を及ぼしにくくする構成を取ることができる。
(第3実施形態)
図6では、様々な形状の支持腕13を有する圧電振動片について説明したが、支持腕13の形状を工夫することにより、支持腕13のスプリアスの主振動への影響を抑えるとともに、支持腕13と接続電極SDとの接着を強化させてCI値を下げることができる。図9を参照して、支持腕13に支持腕溝部が形成された圧電振動片300について説明する。
<圧電振動片300の構成>
図9(a)は、圧電振動片300の平面図である。圧電振動片300の支持腕13の先端付近には、支持腕溝部301が形成されている。支持腕溝部301が形成された領域の支持腕13の厚さは、基部11の厚さD1よりも薄い。図9(a)には、基部11の厚さD1と異なる厚さを有している領域をハッチングで示している。支持腕溝部301の大きさは、Y軸方向の長さL3が70〜300μm、X軸方向の幅W2が50〜100μmに形成される。
図9(b)は、図9(a)のI−I断面における圧電振動片300の断面図である。圧電振動片300の支持腕13の先端付近には、深さがD9である支持腕溝部301が形成されている。支持腕溝部301のX軸方向の両端には側壁19が形成されている。
図9(c)は、図9(a)のJ−J断面における圧電振動片300の断面図である。圧電振動片300に形成された支持腕溝部301のY軸方向の端部にも側壁19が形成されている。すなわち支持腕溝部301は側壁19で四方向から囲まれている。
<圧電デバイス3000の構成>
圧電振動片300は、圧電デバイス3000に組み込まれて使用される。図10を参照して、圧電デバイス3000について説明する。
図10(a)は、+Z軸方向から−Z軸方向に見たときの圧電デバイス3000の断面図である。また、図10(a)に示すハッチングは、圧電振動片100の厚さD1と異なる領域を示している。圧電振動片300は、支持腕溝部301がパッケージPKのキャビティCTに形成されている接続電極SDに接続されることにより固定される。
図10(b)は、図10(a)のK−K断面における圧電デバイス3000の断面図である。圧電デバイス3000はパッケージPKとリッドLDとが封止材FZにより接着されてキャビティCTが形成され、キャビティCTには圧電振動片300が配置される。パッケージPKはベースBSと側面部SBとにより構成される。また、パッケージPKのキャビティCTには接続電極SDが形成されている。接続電極SDは、ニッケル―タングステン(Ni−W)とNi−W上に形成された金層(Au)とにより構成されており、Ni−Wはスクリーン印刷により形成され、金層Auは電界メッキにより形成される。ベースBS内には内部電極NDが形成されており、接続電極SDは内部電極NDを通して外部電極(不図示)に電気的に接続される。
圧電振動片300の支持腕13の支持腕溝部301と、パッケージPKの接続電極SDとは、導電性接着材DSを介して互いに接着される。支持腕13には支持腕溝部301が形成されているため、支持腕溝部301が形成されていない場合と比べて導電性接着材DSとの接着領域が広くなる。そのため、圧電振動片30の接着強度を強めることができる。圧電振動片30の接着強度を高めるために、側壁19で囲まれる支持腕溝部301の大きさが、パッケージPKの接続電極SDの大きさよりも若干大きいことが好ましい。
<圧電振動片300の変形例>
図11には、圧電振動片300の変形例を示す。図11に示すハッチングは、圧電振動片310又は圧電振動片320の厚さD1と異なる領域を示している。
図11(a)は、圧電振動片310の平面図である。圧電振動片310は、支持腕13の先端付近に支持腕溝部301が形成されており、支持腕溝部301以外の部分は支持腕13のX軸方向の幅W3が支持腕13の先端付近の幅W1より短く形成されている。そのため、支持腕13から振動腕12に伝わる音響リークを少なくすることができる。
図11(b)は、図11(a)のM−M断面における圧電振動片310の断面図である。支持腕13の支持腕溝部301は、支持腕13の先端付近に支持腕溝部301が形成されている。支持腕溝部301以外の場所では、支持腕13の厚さはD1である。
図11(c)は、圧電振動片320の平面図である。圧電振動片320は、支持腕13の厚さが薄く、また、支持腕13の先端付近に支持腕溝部301が形成されている。圧電振動片302は、支持腕13が基部11よりも薄く形成されることで、支持腕13のスプリアスの影響を抑えることができる。さらに、支持腕溝部301で接続電極SDと接続されることにより、CI値を下げることができる。
図11(d)は、図11(c)のN−N断面における圧電振動片320の断面図である。支持腕13の厚さD10は基部11の厚さD1に比べて薄い。また、支持腕13の先端付近には、支持腕溝部301が形成されている。
以上、本発明の最適な実施例について詳細に説明したが、当業者に明らかなように、本発明はその技術的範囲内において実施例に様々な変更・変形を加えて実施することができる。
11 基部
12 振動腕、 13 支持腕
14 錘領域、 15 溝領域、 16 励振溝部
17 電極下地層、 18 電極上地層
19 側壁
50 圧電材ウエハ、 51 オリエンテーションフラット
52 貫通孔、 60 圧電材ウエハ50の拡大部
100、110、120、130、140、150、200、300、310、320 圧電振動片
201 枠体、 202 接続腕、 203 電極接続部
301 支持腕溝部
1000、2000、3000 圧電デバイス
AR1、AR2 厚さ領域
BS ベース
CD 導通部
CR 圧電材
CT キャビティ
D1 振動腕12(又は基部11)の厚さ
D2 支持腕13の厚さ
D3 励振溝部16の深さ
D4 圧電振動片110の支持腕13の厚さ
D5 圧電振動片120の支持腕13の厚さ
D6 圧電振動片130の支持腕13の厚さ
D7 圧電振動片140の側壁19を除いた支持腕13の厚さ
D8 圧電振動片150の支持腕13の厚さ
D9 圧電振動片300の支持腕溝部の深さ
D10 圧電振動片320
DS 導電性接着材
FZ 封止材
GD 外部電極
HD 引出電極
LD リッド
ND 内部電極
PK パッケージ
RD 励振電極
SD 接続電極
W1 厚さ領域AR1の幅
W2 圧電振動片300の支持腕溝部301の幅
W3 圧電振動片310の支持腕13の幅

Claims (9)

  1. 圧電材料により形成された基部と、
    第1厚さを有し前記基部から所定方向に一直線に伸びる一対の振動腕と、
    前記一対の振動腕の両外側で前記基部から前記所定方向に一直線に伸び、前記第1厚さと異なる第2厚さの第2厚さ領域を有する一対の支持腕と、
    を備える圧電振動片。
  2. 前記一対の支持腕は、前記第2厚さ領域のみで形成されている請求項1に記載の圧電振動片。
  3. 前記一対の支持腕は、前記第1厚さの第1厚さ領域と前記第2厚さ領域とにより形成されている請求項1に記載の圧電振動片。
  4. 前記振動腕は前記所定方向に一直線に伸びる励振溝部と、前記励振溝部に形成され前記振動腕を励振させる励振電極とを有しており、
    前記支持腕は前記励振電極に接続され前記基部側から前記支持腕の先端側まで伸びる引出電極を有している請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の圧電振動片。
  5. 前記第2厚さ領域の第2厚さは前記第1厚さ領域の第1厚さよりも薄く、前記一対の支持腕は、前記第1厚さから前記第2厚さを形成する側壁を有する支持腕溝部を有し、
    前記支持腕溝部の一部には前記引出電極が形成されている請求項4に記載の圧電振動片。
  6. 前記一対の支持腕および前記基部を囲むようにして形成された枠体と、
    前記支持腕の先端側の一部に接続し、前記一対の支持腕と前記枠体とを接続される接続腕と、を備え、
    前記支持腕と前記接続腕と前記枠体とが一体に形成される請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の圧電振動片。
  7. プリント基板に実装される圧電デバイスにおいて、
    請求項5に記載の圧電振動片を収納するキャビティを有するパッケージを備え、
    前記パッケージは、前記プリント基板側に形成される外部電極と、前記キャビティ側に形成され前記外部電極と接続する接続電極とを有し、
    前記支持腕溝部は、前記接続電極の形状に合わせて形成される圧電デバイス。
  8. 圧電材料により形成された基部と、第1厚さを有し前記基部から所定方向に一直線に伸びる一対の振動腕と、前記一対の振動腕の両外側で前記基部から前記所定方向に一直線に伸びる一対の支持腕と、を備える圧電振動片の製造方法において、
    前記振動腕に前記第1厚さよりも薄い第2厚さの励振溝部を形成する第1工程と、
    前記支持腕に前記第2厚さの第2厚さ領域を形成する第2工程と、
    を備える圧電振動片の製造方法。
  9. 前記第1工程および前記第2工程とは、同時に前記圧電材料をエッチングすることで形成される請求項9に記載の圧電振動片の製造方法。
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