JP2011211632A - 通信装置、通信方法および通信プログラム - Google Patents

通信装置、通信方法および通信プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】緊急通報を行ったことを第3者に隠蔽しつつ、緊急連絡先に緊急情報を提供することを課題とする。
【解決手段】携帯端末は、緊急連絡先に発信して緊急連絡先との通信を確立する。そして、携帯端末は、緊急連絡先との通信が確立されている状態で、他の連絡先への発信操作を受け付ける。すると、携帯端末は、他の連絡先への発信操作が受け付けられた場合に、既に確立している緊急連絡先との通信を維持しつつ、当該緊急連絡先との通信で使用されているチャネルを他のチャネルに切り替えるまたは使用されているチャネル以外の他のチャネルを用いて、他の連絡先との通信を確立する。
【選択図】図5

Description

本発明は、通信装置、通信方法および通信プログラムに関する。
従来、携帯端末などの音声通信端末が警察等の緊急連絡先への緊急通報(例えば、110番)で使用する回線は特殊な回線であり、通報者が一方的に電話を切っても、受付側の受理台で回線を切断しない限り、ネットワーク上の回線は強制的に継続される。また、緊急連絡先である受理台は、通報者の呼び返しや逆探知も実施できる。
例えば、110番通報の際、110番受理台で通報を受けた警察は、通報者との間で会話ができないと、通報自体が事件か否かを判断することができないため、初動捜査を実施することができない。ところが、犯罪者が近くにいるなどの危険性がある事件では、110番発信ができたとしても、通話することができない。この場合、警察は、100番受理台で緊急通報を受信しても、通報者と会話することができず、事件を認識できない。したがって、初動動作が行われず、事件解決も遅れ、被害が拡大する。
そして、このような110番通報の際、110番通報をしたことを犯罪者等の第3者に気付かれないようにする携帯端末等が開示されている。例えば、緊急通報プログラムなどの特定用途アプリケーションを起動することにより、携帯端末は、110番などの緊急情報の発信を開始する。そして、携帯端末は、待受画面を表示したり、画面を表示しないように制御し、110番通報先の警察と通信中であることを第3者から隠蔽する。また、携帯端末は、携帯端末の所有者のみが知る緊急通報終了キュー操作を受け付けなければ、110番通報先の警察と切断を終了しない。このような携帯端末を用いることで、通報者は、110番発信したことを第3者に気付かれずに、警察と通話することができる。
特開2005−341302号公報
しかしながら、従来の技術では、緊急通報を行った端末が第3者に壊される危険性が高く、緊急連絡先との通信が切断されて、緊急情報を提供することができないという課題があった。
具体的には、第3者が、特定用途アプリケーションが起動される携帯端末を奪って発信を行ったとする。この場合、携帯端末のディスプレイは、待受画面を表示していたり、何も表示をしていない状態である。したがって、第3者は、ダイアル番号入力など通常操作で発信を行う。ところが、携帯端末は、例えば110番受理台と通信が接続されている状態であるため、第3者からの発信を受け付けない。
この結果、第3者は、不信に思ったり、110番に連絡されたことに気付き、携帯端末を破壊する可能性が高い。そして、携帯端末が破壊されると、110番受理台との通信が切断されて、警察に緊急情報を提供することができない。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、緊急通報を行ったことを第3者に隠蔽しつつ、緊急連絡先に緊急情報を提供することが可能である通信装置、通信方法および通信プログラムを提供することを目的とする。
本願の開示する通信装置、通信方法および通信プログラムは、一つの態様において、緊急連絡先に発信して緊急連絡先との通信を確立する第1通信確立部と、前記第1通信確立部によって緊急連絡先との通信が確立されている状態で、他の連絡先への発信操作を受け付ける受付部と、前記受付部によって他の連絡先への発信操作が受け付けられた場合に、既に確立している緊急連絡先との通信を維持しつつ、当該緊急連絡先との通信で使用されているチャネルを他のチャネルに切り替えるまたは前記使用されているチャネル以外の他のチャネルを用いて、前記他の連絡先との通信を確立する第2通信確立部とを有する。
本願の開示する通信装置、通信方法および通信プログラムの一つの態様によれば、緊急通報を行ったことを第3者に隠蔽しつつ、緊急連絡先に緊急情報を提供することが可能であるという効果を奏する。
図1は、実施例1に係る携帯端末を説明する図である。 図2は、確立されるチャネルの組み合わせを説明する図である。 図3は、個別チャネルを制御チャネルに切り替える制御を説明する図である。 図4は、実施例1に係る携帯端末における処理の流れを示すフローチャートである。 図5は、実施例2に係る携帯端末の構成を示すブロック図である。 図6は、通常状態と緊急モード状態との状態遷移の関係を示す図である。 図7は、緊急モード状態の待受状態から圏外状態への状態遷移を示す図である。 図8は、緊急モード状態の待受状態から電池切れ状態への状態遷移を示す図である。 図9は、実施例2に係る緊急モードの待受状態への遷移を示すシーケンス図である。 図10は、実施例2に係る第二発信制御の概要を示す図である。 図11は、実施例2に係る第二発信制御のシーケンス図である。 図12は、実施例2に係る電源OFF制御の概要を示す図である。 図13は、実施例2に係る電源OFF制御のシーケンス図である。 図14は、実施例2に係る圏外制御の概要を示す図である。 図15は、実施例2に係る圏外制御のシーケンス図である。 図16は、実施例2に係る電池切れ制御の概要を示す図である。 図17は、実施例2に係る電池切れ制御のシーケンス図である。 図18は、実施例2に係るオンフック制御のシーケンス図である。 図19は、実施例2に係る音声非検出制御のシーケンス図である。 図20は、メール取得による自動制御のシーケンス図である。
以下に、本願の開示する通信装置、通信方法および通信プログラムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、実施例1に係る携帯端末を説明する図である。ここでは、携帯端末を例にして説明するが、本願はこれに限定されるものではなく、PHS(Personal Handy-phone System)端末、移動体通信端末またはPDAなどの音声通信が可能な情報処理装置であれば、どのような端末にも適用することができる。
[携帯端末の構成]
そして、実施例1に係る携帯端末1は、電話による音声通信機能、インターネット通史などのWeb通信機能、電子メールやSMS(Short Message Service)を送受信するメール送受信機能、画像を撮像して処理する画像処理機能などを有する。つまり、携帯端末1は、一般的な携帯端末と同様の機能を有している。さらに、携帯端末1は、図1に示すように、第1通信確立部1aと受付部1bと第2通信確立部1cとを有する。
第1通信確立部1aは、緊急連絡先に発信して緊急連絡先との通信を確立する。例えば、第1通信確立部1aは、110番のダイアル信号の入力をユーザから受け付けると、110番号に発信して、警察の110番受理台から応答を受け付ける。そして、第1通信確立部1aは、警察の110番受理台から応答を受け付けると、回線交換(CS:Circuit Switching)ネットワークにおいて、通常の通話等に用いられるCS個別チャネルを使用して、警察の110番受理台との通信を確立する。
より具体的には、第1通信確立部1aは、犯罪を目撃した携帯端末1の所有者からの操作によって、110番のダイアル信号の入力を受け付けると、110番号に発信して警察の110番受理台から応答を受け付ける。そして、第1通信確立部1aは、警察の110番受理台から応答を受け付けると、CS個別チャネルを使用して、警察の110番受理台との通信を確立する。
受付部1bは、第1通信確立部1aによって緊急連絡先との通信が確立されている状態で、他の連絡先への発信操作を受け付ける。例えば、受付部1bは、第1通信確立部1aによって110番受理台との通信が確立されている状態で、03−xxx−xxxxのダイアル信号の入力を受け付けて、受け付けたダイアル信号を第2通信確立部1cに出力する。
より具体的には、受付部1bは、第1通信確立部1aによって110番受理台との通信が確立されている状態で、携帯端末1が犯罪者に奪われ、犯罪者の操作によって、03−xxx−xxxxのダイアル信号の入力を受け付ける。すると、受付部1bは、受け付けたダイアル信号を第2通信確立部1cに出力する。
第2通信確立部1cは、受付部1bによって他の連絡先への発信操作が受け付けられた場合に、既に確立している緊急連絡先との通信を維持しつつ、他の連絡先との通信を確立する。具体的には、第2通信確立部1cは、当該緊急連絡先との通信で使用されているチャネルを他のチャネルに切り替えるまたは使用されているチャネル以外の他のチャネルを用いて、他の連絡先との通信を確立する。
例えば、第2通信確立部1cは、110番受理台との間でCS個別チャネルを用いて通信が確立されている場合、回線交換ネットワークにおいて通常は通話以外の制御信号の送受信に使用されるCS制御チャネルを用いて、他の連絡先との通信を確立する。より具体的には、第2通信確立部1cは、110番受理台との間でCS個別チャネルを用いて通信が確立されている場合、CS制御チャネルを用いて、新たに受け付けた03−xxx−xxxxに発信する。そして、第2通信確立部1cは、03−xxx−xxxxから応答を受け付けると、CS個別チャネルの通信を維持しつつ、03−xxx−xxxxとの間ではCS制御チャネルを用いて通信を確立する。
また、第1通信確立部1aは、CS制御チャネルを用いて、110番への発信を実施してもよく、その場合、第2通信確立部1cは、CS個別チャネルを用いて、03−xxx−xxxxへ発信する。また、第1通信確立部1aおよび第2通信確立部1cは、回線交換ネットワーク以外にもパケット交換(PS:Packet Switched)ネットワークを用いて、通信を確立することができる。このような第2通信確立部1cは、第1通信確立部1aで通信が確立されたチャネル以外のチャネルを用いることもでき、第1通信確立部1aで通信が確立されたチャネルを他のチャネルに切り替えて、通信を確立することができる。つまり、第1通信確立部1aが確立するチャネルと第2通信確立部1cが確立するチャネルとの組み合わせは任意に選択することができる。
そこで、図2を用いて、第1通信確立部1aが確立するチャネルと第2通信確立部1cが確立するチャネルとの組み合わせについて説明する。図2は、確立されるチャネルの組み合わせを説明する図である。
図2に示す「緊急呼」とは、例えば上記した110番であり、第1通信確立部1aによって発信された緊急連絡先との通信を示す。「犯罪者呼(新規発呼)」とは、例えば上記した03−xxx−xxxxであり、緊急連絡先との通信が確立されている状態で第2通信確立部1cによって発信された通信を示す。「切替先」は、緊急呼が接続されている状態で犯罪者呼を発信した場合に、それぞれでどのチャネルを使用するかを示す。
また、図2に示す「CS個別」とは、回線交換ネットワークにおいて通常の通話等に用いられる通話用チャネルであり、「CS制御」とは、回線交換ネットワークにおいて通常は通話以外の制御信号の送受信に使用される制御用チャネルを示す。また、図2に示す「PS個別」とは、パケット交換ネットワークにおいて通常のパケット通信等に用いられる通信用チャネルであり、「PS制御」とは、パケット交換ネットワークにおいて通常の通信以外の制御信号の送受信に使用される制御用チャネルを示す。
例えば、第2通信確立部1cは、「緊急呼」が「CS個別チャネル」で確立されている状態で、「犯罪者呼」をCSネットワークのチャネルを用いて発信するとする。この場合、第2通信確立部1cは、「緊急呼」の「CS個別チャネル」を維持しつつ、「CS制御チャネル」を用いて「犯罪者呼」を発信することができる。また、第2通信確立部1cは、「緊急呼」のチャネルを「CS個別チャネル」から「CS制御チャネル」に切り替えて通信を維持しつつ、「CS個別チャネル」を用いて「犯罪者呼」を発信することができる。また、第2通信確立部1cは、「緊急呼」のチャネルを「CS個別チャネル」から「PS個別チャネル」に切り替えて通信を維持しつつ、「CS個別チャネル」を用いて「犯罪者呼」を発信することができる。また、第2通信確立部1cは、「緊急呼」のチャネルを「CS個別チャネル」から「PS制御チャネル」に切り替えて通信を維持しつつ、「CS個別チャネル」を用いて「犯罪者呼」を発信することができる。
例えば、第2通信確立部1cは、「緊急呼」が「CS個別チャネル」で確立されている状態で、「犯罪者呼」をPSネットワークのチャネルを用いて発信するとする。なお、PSネットワークのチャネルを用いて発信するとは、例えばSIP(Session Initiation Protocol)などを用いたVoIP(Voice over Internet Protocol)を用いて発信する場合などのことである。また、インターネットなどのWeb通信によってコネクションを確立することも、PSネットワークのチャネルを用いて発信することに該当する。この場合、第2通信確立部1cは、「緊急呼」の「CS個別チャネル」を維持しつつ、「PS個別チャネル」を用いて「犯罪者呼」を発信することができる。
例えば、第2通信確立部1cは、「緊急呼」が「PS個別チャネル」で確立されている状態で、「犯罪者呼」をCSネットワークのチャネルを用いて発信するとする。この場合、第2通信確立部1cは、「緊急呼」の「PS個別チャネル」を維持しつつ、「CS個別チャネル」を用いて「犯罪者呼」を発信することができる。
例えば、第2通信確立部1cは、「緊急呼」が「PS個別チャネル」で確立されている状態で、「犯罪者呼」をPSネットワークのチャネルを用いて発信するとする。この場合、第2通信確立部1cは、「緊急呼」の「PS個別チャネル」を維持しつつ、「PS制御チャネル」を用いて「犯罪者呼」を発信することができる。また、第2通信確立部1cは、「緊急呼」のチャネルを「PS個別チャネル」を維持しつつ、別コネクションの「PS個別チャネル」を用いて「犯罪者呼」を発信することができる。このとき、第2通信確立部1cは、「緊急呼」の「PS個別チャネル」がディスプレイ等に表示されないように隠蔽する。また、第2通信確立部1cは、「緊急呼」のチャネルを「PS個別チャネル」から「PS制御チャネル」に切り替えて通信を維持しつつ、「PS個別チャネル」を用いて「犯罪者呼」を発信することができる。
次に、図3を用いて、個別チャネルを制御チャネルに切り替える制御について説明する。図3に示すように、通信に利用する物理チャネル(DPDCH:Dedicated Physical Data Channel)は、個別チャネル(DTCH:Dedicated Traffic Channel)と制御チャネル(DCCH:Dedicated Control Channel)を有する。そして、第1通信確立部1aは、通常、通信対象のユーザデータにCRC(Cyclic Redundancy Check)符号を付加してターボ復号化したデータを、インターリービング手法によって複数の物理チャネルに分割し、パケットとして送信する。
一方、制御チャネルは、ヘッダとユーザデータを格納するデータ領域とパケットの長さを調整するPadding領域とを有する。通常、制御チャネルのデータ領域には、制御信号などが格納されるが、本願では、個別チャネルでやり取りされるデータをこのデータ領域に格納して送信することで、チャネル切り替えを実施する。具体的には、第2通信確立部1cは、ユーザデータを格納したデータ領域とヘッダとPaddingとを有するデータにCRC符号を付加する。続いて、第2通信確立部1cは、Viterbiデコーダによってデコードされたデータを、インターリービング手法によって複数の物理チャネルに分割し、パケットとして送信する。なお、図3は、個別チャネルを制御チャネルに切り替える制御を説明する図である。
このように、携帯端末1は、物理チャネルが有する個別チャネルと制御チャネルのいずれかを用いて通信を行うように制御することで、チャネル切り替えを実施する。
[処理の流れ]
次に、図4を用いて、上述した携帯端末1による処理の流れを説明する。図4は、実施例1に係る携帯端末における処理の流れを示すフローチャートである。
図4に示すように、第1通信確立部1aは、緊急連絡先への発信操作を受け付けると(ステップS101肯定)、緊急連絡先へ発信する(ステップS102)。その後、第1通信確立部1aは、緊急連絡先から応答を受け付けて、任意のチャネルを用いて緊急連絡先との音声通信を確立する(ステップS103)。
この状態において、第2通信確立部1cは、受付部1bによって他の連絡先への発信操作が受け付けられた場合に(ステップS104肯定)、自装置が緊急モード状態であるか否かを判定する(ステップS105)。例えば、第2通信確立部1cは、受付部1bによって他の連絡先への発信操作が受け付けられた時点で、自装置が緊急連絡先と通話中であるか否かを判定する。
そして、第2通信確立部1cは、自装置が緊急モード状態である場合(ステップS105肯定)、緊急連絡先の通信を維持しつつチャネル制御を実施する(ステップS106)。続いて、第2通信確立部1cは、チャネル制御によって選択されたチャネルを用いて、
緊急連絡先の通信を維持しつつ、他の装置へ発信して音声通信を確立する(ステップS107)。
一方、第2通信確立部1cは、自装置が緊急モード状態でない場合(ステップS105否定)、緊急連絡先との通信で使用するチャネルを開放する(ステップS108)。続いて、第2通信確立部1cは、他の装置へ発信し(ステップS109)、他の装置から応答を受け付けて、任意のチャネルを用いて他の装置との音声通信を確立する(ステップS110)。
[実施例1による効果]
このように、実施例1によれば、110番などの緊急連絡先との通話中に、他の装置へ発信を受け付けた場合でも、緊急連絡先との通信を維持しつつ、他の装置へ発信することができる。例えば、犯罪者を目撃した人が携帯端末で110番した後、その携帯端末を犯罪者に奪われたとしても、犯罪者は、発信操作をすることができるので、不信に思わず、110番に連絡されたことにも気付かず、携帯端末を破壊する可能性も低い。したがって、緊急通報を行ったことを第3者に隠蔽しつつ、緊急連絡先に緊急情報を提供することが可能である。
ところで、本願の開示する携帯端末は、実施例1で説明した機能以外にも様々な機能を有していてもよい。そこで、実施例2では、様々な機能を有する携帯端末について説明する。
[携帯端末の構成]
まず、図5を用いて、実施例2に係る携帯端末の構成について説明する。図5は、実施例2に係る携帯端末の構成を示すブロック図である。
図5に示すように、携帯端末10は、送受信制御部11とメモリ部12と音声ファイル保存部13とキー操作部14とキー制御部15と表示部16と表示制御部17と電源ボタン制御部18とマイク19とスピーカー20と音声制御部21とを有する。さらに、携帯端末10は、カメラ制御部22とメール制御部23とデータ通信制御部24と録音制御部25と圧縮制御部26と電池電圧監視部27とデバイス検索部28と圏内復旧制御部29と端末制御部30とを有する。さらに、携帯端末10は、緊急モード端末制御部31と緊急モード電源制御部32と緊急モードリモート制御部33とを有する。そして、携帯端末10は、使用チャネル制御部34とVoIP変換部34aとCS個別チャネル通話制御部34bとCS制御チャネル通話制御部34cとPS個別チャネル通話制御部34dとPS制御チャネル通話制御部34eとを有する。
送受信制御部11は、端末制御部30から出力された信号を電波にして接続先または接続要求先に対して送信し、接続先または接続要求先から電波を受信して端末制御部30に出力する。また、送受信制御部11は、メール制御部23から送信されたメールを接続先または接続要求先に送信し、接続先または接続要求先から受信したメールをメール制御部23に出力する。
メモリ部12は、物理的なメモリ領域であり、例えば携帯端末10が緊急連絡先と通話中であることを示す緊急モード状態であるか否かを記憶する。音声ファイル保存部13は、音声ファイルを記憶する領域であり、例えば音声制御部21から音声ファイルを受け付けて記憶する。
キー操作部14は、ダイアル信号や各種操作を受け付ける操作部であり、キー制御部15は、キー操作部14によって受け付けられたキー押下情報を端末制御部30にイベントして出力する。表示部16は、各種情報を表示するディスプレイやモニタであり、表示制御部17は、表示部16に各種情報を表示させる表示制御を実施する。
電源ボタン制御部18は、携帯端末10の電源ONまたはOFFを実行する電源ボタンが操作されたことを検出し、操作を受け付けた場合には、その情報を緊急モード電源制御部32に出力する。マイク19は、音声を集音して音声制御部21に出力し、スピーカー20は、音声制御部21から出力された信号を音声信号として出力する。音声制御部21は、マイク19によって集音された音声を音声ファイル保存部13に格納して保存したり、圧縮制御部26に出力したりする。また、音声制御部21は、スピーカー20を介して音声を出力する。
カメラ制御部22は、携帯端末10に搭載されるデジタルカメラ及びビデオの制御を実施し、撮像した画像等を端末制御部30に出力したり、所定の記憶部等に格納したりする。メール制御部23は、メール送受信機能であり、ユーザ操作によるメールの作成および削除等のメールに関する各種制御を実施する。
データ通信制御部24は、IP(Internet Protocol)プロトコル等のデータ通信機能を制御する。録音制御部25は、圧縮制御部26によって圧縮された音声ファイルを音声制御部21を介して音声ファイル保存部13に格納する。圧縮制御部26は、使用チャネル制御部34や音声制御部21によって取得された音声データを、音声通信に使用するチャネル種別及び通信の形態に対応した最適な圧縮を実施する。
電池電圧監視部27は、移動端末の電池残量を監視し、電池残量が所定値以下になった場合には、アラームを緊急モード電源制御部32等に出力する。デバイス検索部28は、ブルートゥース(登録商標)を用いて、周辺の端末を検索する。圏内復旧制御部29は、携帯端末10が圏外または圏内かを判断し、それぞれに応じた各種処理を実行する。
端末制御部30は、接続される各種制御部に指示操作を送信し、緊急連絡先との通信が確立していない状態の通常時における携帯端末10の全体的な動作を制御する。緊急モード端末制御部31は、緊急時に発生する様々な状況のイベントを受信し、その状況に必要な機能を起動する。例えば、緊急モード端末制御部31は、携帯端末10が緊急モード状態であるか否かを判定し、緊急モード状態である場合に、その旨をメモリ部12に格納し、緊急モード状態から通常状態に遷移した場合には、メモリ部12から緊急モード状態を削除する。また、緊急モード端末制御部31は、緊急モード状態であると判定した場合には、接続される各種制御部に指示操作を出力して、緊急モード状態に適した制御を実施する。
緊急モード電源制御部32は、電源ボタンの押下の電気信号を実際の処理用イベントに変換して緊急モード端末制御部31に出力する。また、緊急モード電源制御部32は、緊急時において、端末の電源を見かけ上ON/OFFする機能を制御する。緊急モードリモート制御部33は、緊急時や電池切れ時に、近隣の無線端末を制御し、緊急呼を継続するための各種制御を実施する。
使用チャネル制御部34は、VoIP変換部34aとCS個別チャネル通話制御部34bとCS制御チャネル通話制御部34cとPS個別チャネル通話制御部34dとPS制御チャネル通話制御部34eとのそれぞれと各種情報をやり取りする。この使用チャネル制御部34は、緊急モード時に、第二発信に使用するチャネルを制御する制御部であり、例えば使用チャネルの設定やチャネルの切り替えなどを実施する。
VoIP変換部34aは、音声信号とVoIP信号とを相互変換する制御部であり、例えば、使用チャネル制御部34によって受け付けられた音声信号をVoIPパケットに変換してデータ通信制御部24に出力する。CS個別チャネル通話制御部34bは、使用チャネル制御部34からの指示に従って、CS個別チャネルの使用、切断、切り替えを制御する制御部であり、データを生成してCS個別チャネルに投入する。CS制御チャネル通話制御部34cは、使用チャネル制御部34からの指示に従って、CS制御チャネルの使用、切断、切り替えを制御する制御部であり、データを生成してCS制御チャネルに投入する。PS個別チャネル通話制御部34dは、使用チャネル制御部34からの指示に従って、PS制御チャネルの使用、切断、切り替えを制御する制御部であり、データを生成してPS個別チャネルに投入する。PS制御チャネル通話制御部34eは、使用チャネル制御部34からの指示に従って、PS制御チャネルの使用、切断、切り替えを制御する制御部であり、データを生成してPS制御チャネルに投入する。
[携帯端末の状態遷移]
次に、図6〜図7を用いて、実施例2に係る携帯端末の状態遷移について説明する。図6は、通常状態と緊急モード状態との状態遷移の関係を示す図であり、図7は、緊急モード状態の待受状態から圏外状態への状態遷移を示す図であり、図8は、緊急モード状態の待受状態から電池切れ状態への状態遷移を示す図である。
(通常状態と緊急モード状態との状態遷移の関係)
図6に示すように、携帯端末10は、通常4つの状態を遷移させる。具体的には、携帯端末10は、電源OFF状態で電源ボタンが押下されると、待受状態に状態を遷移させる。そして、携帯端末10は、待受状態でオフフックやダイアル信号がキー操作部14によって受け付けられると、発信中状態に状態を遷移させ、その後応答信号を受信すると、通信中状態に状態を遷移させる。また、携帯端末10は、通信中状態でオンフックがキー操作部14によって受け付けられると、待受状態に状態を遷移させる。また、携帯端末10は、待受状態で電源ボタンが押下されると、電源OFF状態に状態を遷移させる。
そして、携帯端末10は、待受状態で110番などの緊急連絡先のダイアル番号がキー操作部14によって受け付けられると、緊急モード発信中状態に状態を遷移させ、その後応答信号を受信すると、緊急モード待受状態に状態を遷移させる。緊急モード待受状態にある携帯端末10は、緊急連絡先である110番受理台と通話状態である。また、携帯端末10は、緊急モード発信中状態で任意のボタン操作がキー操作部14によって受け付けられた場合でも、緊急モード発信中状態を維持し、通常の待受画面を表示部16に出力する。
そして、携帯端末10は、緊急モード待受状態で電源ボタンが押下されると、緊急モード電源OFF状態に状態を遷移させる。このとき、携帯端末10は、緊急連絡先である110番受理台と通話状態であるが、画面表示をOFFにする。また、携帯端末10は、緊急モード電源OFF状態で任意のボタン操作がキー操作部14によって受け付けられた場合でも、緊急モード電源OFF状態を維持する。また、携帯端末10は、緊急モード待受状態で任意のボタン操作がキー操作部14によって受け付けられた場合でも、緊急モード待受状態を維持する。
そして、携帯端末10は、緊急モード待受状態でオフフックや新たなダイアル信号がキー操作部14によって受け付けられると、緊急モード第二発信中状態に状態を遷移させる。このとき、携帯端末10は、緊急連絡先である110番受理台と通話状態を維持しつつ、チャネル切り替えなどの制御を実施して、新たなダイアル信号にチャネルを割り当てて発信する。その後、携帯端末10は、応答信号を受信すると、緊急モード第二発信中状態から緊急モード第二発信通信中状態に状態を遷移させる。このとき、携帯端末10は、緊急連絡先である110番受理台との通話状態を維持しつつ、新たに割り当てたチャネルを用いて、第二発信先と通話を確立する。
そして、携帯端末10は、緊急モード第二発信中状態でオンフックがキー操作部14によって受け付けられると、緊急モード待受状態に状態を遷移させる。このとき、携帯端末10は、緊急連絡先である110番受理台との通話状態を維持しつつ、第二発信先との通話を切断する。また、携帯端末10は、緊急モード待受状態で圏外になった場合には図7の状態遷移を実行し、緊急モード待受状態で電池切れになった場合には図8の状態遷移を実行する。
(緊急モード状態の待受状態から圏外状態への状態遷移)
図7に示すように、携帯端末10は、緊急モード待受状態で圏外になった場合、緊急モード待受状態から緊急モード圏外状態に状態を遷移させる。このとき、携帯端末10は、緊急連絡先である110番受理台との通話状態が切断されるが、録音制御部25によって音声録音等が開始される。また、携帯端末10は、SMSなどのメール手法を用いて、接続される110番受理台の情報を受信し、自装置の情報を110番受理台に提供する。
その後、携帯端末10は、圏内になった場合、緊急モード圏外状態から緊急モード再接続状態に状態を遷移させる。このとき、携帯端末10は、SMSなどで受信しておいた110番受理台情報を用いて、圏外前に通話状態であった110番受理台に対して再接続する。
そして、携帯端末10は、110番受理台から応答を受信すると、緊急モード再接続通話中状態に状態を遷移させる。このとき、携帯端末10は、圏外前に通話状態であった110番受理台と通話状態となり、音声録音を終了する。音声録音を終了した携帯端末10は、緊急モード再接続通話中状態から緊急モード情報送信状態に状態を遷移させる。このとき、携帯端末10は、圏外時に録音した音声信号を110番受理台に送信する。また、携帯端末10は、録音した音声信号を送信している間は、圏外表示等を表示部16に表示させる。そして、携帯端末10は、録音した音声信号の送信を完了すると、緊急モード待受状態に状態を遷移させる。
(緊急モード状態の待受状態から電池切れ状態への状態遷移)
図8に示すように、携帯端末10は、緊急モード待受状態で電池切れになった場合、緊急モード待受状態から緊急モード携帯検索状態に状態を遷移させる。このとき、携帯端末10は、110番受理台との通話状態を維持しつつ、デバイス検索部28を用いて周辺に存在する携帯端末を検索する。
続いて、携帯端末10は、周辺に存在する携帯端末を検出すると、緊急モード検索携帯起動状態に状態を遷移させる。このとき、携帯端末10は、110番受理台との通話状態を維持しつつ、デバイス検索部28によって検索された携帯端末と通信を開始する。
そして、携帯端末10は、検索された携帯端末が起動されると、緊急モード検索携帯状態確認状態に状態を遷移させる。このとき、携帯端末10は、110番受理台との通話状態を維持しつつ、検索された携帯端末が通話中でなく空き状態であるかを確認する。なお、携帯端末10は、空き状態でない場合には、リトライする。
その後、携帯端末10は、検索された携帯端末が空き状態である場合、緊急モード検索携帯に状態送信状態に状態を遷移させる。このとき、携帯端末10は、110番受理台との通話状態を維持しつつ、検索された携帯端末に対して、通話中の110番受理台の情報を送信する。こうすることで、検索された携帯端末は、携帯端末10と通話中である110番受理台と接続することができる。
そして、携帯端末10は、検索された携帯端末への情報送信が完了すると、緊急モード切断情報送信状態に状態を遷移させる。このとき、携帯端末10は、110番受理台に対して、自装置の情報など切断情報を送信する。その後、携帯端末10は、110番受理台への切断情報送信が終了すると、緊急モード切断処理状態に状態を遷移させる。このとき、携帯端末10は、110番受理台と通話状態を切断し、緊急モードを解除し、通常の待受状態に状態を遷移させる。
[処理の流れ]
次に、実施例2に係る携帯端末10における各種処理の流れを説明する。具体的には、携帯端末10が緊急モードに状態を遷移する場合の処理の流れと緊急モード状態で実行する各種処理の流れを説明する。
(緊急モードの待受状態への流れ)
まず、図9を用いて、緊急モードの待受状態への遷移の流れを説明する。図9は、実施例2に係る緊急モードの待受状態への遷移を示すシーケンス図である。
図9に示すように、携帯端末10のキー操作部14によってダイアルが受け付けられると(ステップS201)、キー制御部15は、受け付けられたダイアル信号を端末制御部30に出力する(ステップS202)。
そして、端末制御部30は、受け付けたダイアル信号が110番などの緊急呼であるか否かを判定する(ステップS203)。そして、端末制御部30では、受け付けたダイアル信号が緊急呼でない場合には(ステップS203否定)、通常の発信処理を実施する(ステップS204)。
一方、端末制御部30は、受け付けたダイアル信号が緊急呼である場合には(ステップS203肯定)、緊急モード端末制御部31に対して緊急呼制御を指示する(ステップS205)。このとき、端末制御部30は、緊急モード端末制御部31に対して、受け付けたダイアル信号を出力する。
続いて、緊急モード端末制御部31は、メモリ部12にアクセスして、通常の待受状態から緊急モード発信中状態に状態を変更する(ステップS206)。例えば、緊急モード端末制御部31は、メモリ部12にフラグを立てるなどして、携帯端末10を緊急モード発信中状態に遷移させる。
その後、緊急モード端末制御部31は、表示制御部17に対して発呼画面の表示指示を出力し(ステップS207)、表示制御部17は、表示部16に発呼画面を表示させる(ステップS208)。
続いて、緊急モード端末制御部31は、受け付けた緊急呼のダイアル信号への発信指示を送受信制御部11に送信し、送受信制御部11は、緊急呼のダイアル信号へ発信する(ステップS209)。なお、ステップS207〜ステップS210の処理は必ずしも実行する必要はない。
その後、緊急モード端末制御部31は、送受信制御部11から緊急呼先から発信に対する応答があったことが通知されると(ステップS210)、使用チャネル制御部34にチャネル選択指示を送信する(ステップS211)。
続いて、使用チャネル制御部34は、実施例1で説明したチャネル選択を実施して、CS個別、CS制御、PS個別、PS制御のいずれかのチャネルを選択して、音声通話を確立する(ステップS212)。例えば、使用チャネル制御部34は、選択したチャネルを制御するCS個別チャネル通話制御部34bとCS制御チャネル通話制御部34cとPS個別チャネル通話制御部34dとPS制御チャネル通話制御部34eのいずれかに確立指示を送信する。そして、この指示を受け付けた制御部が自身の管理するチャネルを用いて、通話を確立する。
その後、緊急モード端末制御部31は、メモリ部12にアクセスして、緊急モード発信中状態から緊急モード待受状態に状態を変更する(ステップS213)。例えば、緊急モード端末制御部31は、メモリ部12にフラグを立てるなどして、携帯端末10を緊急モード待受状態に遷移させる。
(第二発信制御の流れ)
次に、図10と図11を用いて、緊急モードの待受状態時において、緊急連絡先との通話を維持しつつ、他の装置へ発信する第二発信制御の流れを説明する。図10は、実施例2に係る第二発信制御の概要を示す図であり、図11は、実施例2に係る第二発信制御のシーケンス図である。
図10に示すように、携帯端末10における第二発信制御とは、携帯端末10と緊急連絡先である110番受理台との通話が確立しているときに、他のダイアル信号を受け付けると、110番受理台との接続を維持しつつ、新たに受け付けたダイアル信号に発信する。そして、110番受理台との接続を維持しつつ、新たに発信した発信先との通話を確立する制御である。例えば、犯罪を目撃したユーザが携帯端末10を用いて110番通報した後に、犯罪者によって携帯端末10が奪われて、犯罪者が他の連絡先に発信する場合に、第二発信制御を実施する。
続いて、図11を用いて第二発信制御の流れを説明する。図11に示すように、携帯端末10のキー操作部14によってダイアルが受け付けられると(ステップS301)、キー制御部15は、受け付けられたダイアル信号を端末制御部30に出力する(ステップS302)。
すると、端末制御部30は、メモリ部12から携帯端末10の状態を読み出し(ステップS303)、携帯端末10の状態が緊急モード通話中状態または緊急モード待受状態であるかを判定する(ステップS304)。
そして、端末制御部30は、携帯端末10の状態が緊急モード通話中状態または緊急モード待受状態のいずれでもない場合には(ステップS304否定)、通常の発信処理を実施する(ステップS305)。
一方、端末制御部30は、携帯端末10の状態が緊急モード通話中状態または緊急モード待受状態である場合には(ステップS304肯定)、緊急モード端末制御部31に対して緊急呼制御を指示する(ステップS306)。このとき、端末制御部30は、緊急モード端末制御部31に対して、受け付けたダイアル信号を出力する。
そして、緊急モード端末制御部31は、使用チャネル制御部34に対して、チャネル選択処理を指示する(ステップS307)。続いて、使用チャネル制御部34は、現地点で緊急呼(110番受理台)が使用しているチャネルの切り替えなどチャネル制御処理を実行する(ステップS308)。そして、使用チャネル制御部34は、緊急呼のチャネルを切り替えた場合には、圧縮制御部26に対して、切り替えたチャネルに対応した圧縮モードに変更する指示を出力する(ステップS309)。その後、使用チャネル制御部34は、チャネル制御処理が完了したことを示す完了通知を緊急モード端末制御部31に出力する(ステップS310)。
続いて、緊急モード端末制御部31は、表示制御部17に対して発呼画面の表示指示を出力し、表示制御部17は、表示部16に発呼画面を表示させる(ステップS311)。続いて、緊急モード端末制御部31は、受け付けたダイアル信号への第二発信指示を送受信制御部11に送信し、送受信制御部11は、受け付けたダイアル信号へ第二発信する(ステップS312)。
そして、緊急モード端末制御部31は、第二発信先から応答があったことが送受信制御部11から通知されると(ステップS313)、使用チャネル制御部34にチャネル選択指示を送信する(ステップS314)。また、表示制御部17は、表示部16に発呼中の画面を表示させる(ステップS315)。
続いて、使用チャネル制御部34は、実施例1で説明したチャネル選択を実施して、緊急呼と第二発信とで別々のチャネルを用いるように制御し、第二発信向けのチャネルを確定し、第二発信の音声通話を確立する(ステップS316)。
(電源OFF制御の流れ)
次に、図12と図13を用いて、緊急モードの待受状態時において、携帯端末10に電源OFF操作が実行された場合に実行する電源OFF制御の流れを説明する。図12は、実施例2に係る電源OFF制御の概要を示す図であり、図13は、実施例2に係る電源OFF制御のシーケンス図である。
図12に示すように、携帯端末10における電源OFF制御とは、携帯端末10と110番受理台との通話が確立しているときに、電源OFF操作が実行されると、110番受理台との接続を維持しつつ、あたかも電源がOFFされたかのように制御する。例えば、犯罪を目撃したユーザが携帯端末10を用いて110番通報した後に、犯罪者によって携帯端末10が奪われて、犯罪者が携帯端末10の電源OFFを実行した場合に、電源OFF制御して、電源OFFが実行されたかのように偽装する。
続いて、図13を用いて電源OFF制御の流れを説明する。図13に示すように、携帯端末10の電源ボタン制御部18は、電源ボタンの長押しを検出する(ステップS401)。すると、電源ボタン制御部18は、メモリ部12から携帯端末10の状態を読み出し(ステップS402)、携帯端末10の状態が緊急モード通話中状態または緊急モード待受状態であるかを判定する(ステップS403)。
そして、電源ボタン制御部18は、携帯端末10の状態が緊急モード通話中状態または緊急モード待受状態のいずれでもない場合には(ステップS403否定)、通常通り、携帯端末10の電源をOFFにする(ステップS404)。
一方、電源ボタン制御部18は、携帯端末10の状態が緊急モード通話中状態または緊急モード待受状態である場合には(ステップS403肯定)、緊急モード端末制御部31に対して電源OFFを指示する(ステップS405)。そして、緊急モード端末制御部31は、緊急モード電源制御部32に対して、緊急モード電源制御を指示する(ステップS406)。
続いて、緊急モード電源制御部32は、表示制御部17に対して電源OFF制御指示を出力し(ステップS407)、表示制御部17は、表示部16のディスプレイの電源をOFFにする(ステップS408とステップS409)。このとき通信に必要な他機能への電源通知を行っていないため、表示のみ電源OFFにした状態で、通信は継続している。
また、緊急モード端末制御部31は、メモリ部12に記憶される携帯端末10の状態を、緊急モード待受状態から緊急電源OFF状態に遷移させる(ステップS410)。
(圏外制御の流れ)
次に、図14と図15を用いて、緊急モードの待受状態時の携帯端末10が圏外状態になった場合に実行する圏外制御の流れを説明する。図14は、実施例2に係る圏外制御の概要を示す図であり、図15は、実施例2に係る圏外制御のシーケンス図である。
図14に示すように、携帯端末10における圏外制御とは、携帯端末10がF県管轄の110番受理台との通話が確立している状態で圏外になった後、S県管轄の圏内に入ったとする。この場合、通常ならば、携帯端末10は、S県管轄の110番受理台と再接続される。ところが、本願の携帯端末10における圏外制御では、携帯端末10がF県管轄からS管轄に移動した場合であっても、元々接続されていたF県管轄の110番受理台と再接続するように制御する。
続いて、図15を用いて圏外制御の流れを説明する。図15に示すように、携帯端末10のメール制御部23は、緊急連絡先と通話が接続されると、早い段階で緊急連絡先に対して緊急連絡先情報の送信依頼を送信し、受信した緊急連絡先情報を緊急モード端末制御部31に送信する(ステップS501)。なお、緊急連絡先情報は、どこが管轄する110番受理台であるか、110番受理台のIPアドレスなど緊急呼によって接続される緊急連絡先と接続可能な接続情報である。
続いて、緊急モード端末制御部31は、メール制御部23によって取得された緊急連絡先情報をメモリ部12などに記憶する(ステップS502)。
その後、緊急モード端末制御部31は、携帯端末10が圏外になったことの通知を圏内復旧制御部29から受信する(ステップS503)。すると、緊急モード端末制御部31は、メモリ部12に記憶される携帯端末10の状態を、緊急モード待受状態から緊急圏外状態に遷移させる(ステップS504)。
続いて、緊急モード端末制御部31は、録音制御部25に対して録音開始を指示する(ステップS505)。すると、録音制御部25は、メモリ部12に記憶される状態を参照して、現状態が緊急圏外状態であることを確認する(ステップS506)。その上で、録音制御部25は、音声制御部21に対して、マイクで集音した音声などの録音する指示を出力して録音を開始する(ステップS507)。
続いて、緊急モード端末制御部31は、カメラ制御部22に対して撮影開始を指示する(ステップS508)。すると、カメラ制御部22は、メモリ部12に記憶される状態を参照して、現状態が緊急圏外状態であることを確認する(ステップS509)。その上で、カメラ制御部22は、携帯端末10に搭載されるデジタルカメラ及びビデオを用いて、携帯端末10周辺の画像を撮像して所定の記憶部に格納する撮影を開始する(ステップS510)。
なお、ステップS505〜ステップS507の処理と、ステップS508〜ステップS510の処理とは、どちらを先に実行してもよい。また、携帯端末10は、録画時のLCD非点灯、液晶ディスプレイ非表示、フラッシュ停止等を行い、犯罪者に気づかれないよう情報を収集する。
その後、緊急モード端末制御部31は、携帯端末10が圏内になったことの通知を圏内復旧制御部29から受信する(ステップS511)。すると、緊急モード端末制御部31は、メモリ部12に記憶される携帯端末10の状態を、緊急圏外状態から緊急モード再接続状態に遷移させる(ステップS512)。
そして、緊急モード端末制御部31は、表示制御部17に対して発呼画面の表示指示を出力し(ステップS513)、表示制御部17は、表示部16に発呼画面を表示させる(ステップS514)。
続いて、緊急モード端末制御部31は、圏外前に接続されていた緊急連絡先への発信指示を送受信制御部11に送信し、送受信制御部11は、圏外前に接続されていた緊急連絡先へ発信する(ステップS515)。このとき、緊急モード端末制御部31は、ステップS502で記憶した緊急連絡先情報を送受信制御部11に送信する。送受信制御部11は、緊急連絡先情報にIPアドレスやSIP−URI(SIP−Uniform Resource Identifier)が含まれる場合には、これらを用いた接続要求を送信する。
そして、緊急モード端末制御部31は、発信先から応答があったことが送受信制御部11から通知されると(ステップS516)、使用チャネル制御部34にチャネル選択指示を送信する(ステップS517)。
続いて、使用チャネル制御部34は、実施例1で説明したチャネル選択を実施して、CS個別、CS制御、PS個別、PS制御のいずれかのチャネルを選択して、接続を確立する(ステップS518)。例えば、使用チャネル制御部34は、緊急連絡先情報にIPアドレスやSIP−URIが含まれる場合には、PS個別チャネル通話制御部34dとPS制御チャネル通話制御部34eに対してチャネル確立指示を出力する。そして、この指示を受け付けたPS個別チャネル通話制御部34dとPS制御チャネル通話制御部34eが自身の管理するチャネルを用いて、通話を確立する。
その後、緊急モード端末制御部31は、メモリ部12にアクセスして、緊急モード再接続状態から緊急モード再接続通話中状態に状態を変更する(ステップS519)。
続いて、緊急モード端末制御部31は、録音制御部25に対して録音終了を指示して録音を終了する(ステップS520)。また、緊急モード端末制御部31は、カメラ制御部22に対して撮影終了を指示して撮影を終了する(ステップS521)。
続いて、緊急モード端末制御部31は、圏外中に録音制御部25によって録音された録音データとカメラ制御部22によって撮影された撮影データとを再接続された緊急連絡先に送信する指示をデータ通信制御部24に出力する(ステップS522)。この指示を受信したデータ通信制御部24は、所定の記憶部や音声ファイル保存部13に記憶される録音データと撮影データとを再接続された緊急連絡先に送信する。
その後、緊急モード端末制御部31は、録音データと撮影データとの送信が完了したことをデータ通信制御部24から受信する(ステップS523)。すると、緊急モード端末制御部31は、メモリ部12にアクセスして、緊急モード再接続通話中状態から緊急モード待受状態を変更する(ステップS524)。
(電池切れ制御の流れ)
次に、図16と図17を用いて、緊急モードの待受状態時において、携帯端末10の電池切れが発生した場合に、緊急情報の情報提供を途切れさせないために実行する制御である電池切れ制御の流れを説明する。図16は、実施例2に係る電池切れ制御の概要を示す図であり、図17は、実施例2に係る電池切れ制御のシーケンス図である。
図16に示すように、携帯端末10における電池切れ制御とは、携帯端末10の電池切れが発生した場合に、緊急情報の情報提供を途切れさせないために実行する制御である。具体的には、携帯端末10が110番受理台との通話が確立している状態で、電池切れを知らせるアラームが鳴ったとする。この場合、携帯端末10は、ブルートゥース(登録商標)などの近距離無線通信を用いて周辺の携帯端末を検索する。そして、携帯端末10は、110番受理台との接続情報を検索された携帯端末に送信する。検索された携帯端末は、この接続情報を用いて、携帯端末10が接続していた110番受理台と接続する。こうすることで、緊急情報を途切れさせずに提供することができる。
続いて、図17を用いて電池切れ制御の流れを説明する。図17に示すように、携帯端末10は、電池電圧監視部27によって電池残量警告を検出する(ステップS601)。すると、携帯端末10は、緊急モードリモート制御部33とデバイス検索部28とを用いて、携帯端末10周辺の携帯端末を検索する(ステップS602)。なお、以下では、検索された携帯端末を検索端末として説明する。
そして、携帯端末10の緊急モードリモート制御部33は、検索端末に対して、無線レイヤ等の近距離無線通信接続要求を送信する(ステップS603)。その後、携帯端末10の緊急モードリモート制御部33は、検索端末から接続応答を受信すると(ステップS604)、検索端末の状態を確認する要求を送信する(ステップS605)。そして、携帯端末10の緊急モードリモート制御部33は、検索端末から状態情報を受信する(ステップS606)。このとき、検索端末は、自装置の電話番号などを付加して送信する。
続いて、緊急モードリモート制御部33は、状態情報から検索端末が代理接続可能な状態であるか否かを判定する(ステップS607)。例えば、緊急モードリモート制御部33は、検索端末が通話中である場合などは代理接続不可能と判断する。そして、緊急モードリモート制御部33は、検索端末が代理接続可能な状態でないと判定した場合には(ステップS607否定)、ステップS602に戻って以降の処理を実行する。
一方、緊急モードリモート制御部33は、検索端末が代理接続可能な状態であると判定した場合には(ステップS607肯定)、携帯端末10が接続している緊急連絡先の接続情報を検索電話に送信する(ステップS608)。
その後、緊急モード端末制御部31は、検索端末からの応答を緊急モードリモート制御部33が受信すると(ステップS609)、接続が確立している緊急連絡先の110番受理台に電池が切れることを、データ通信制御部24を介してメールで送信する(ステップS610)。そして、携帯端末10の電源断が発生する(ステップS611)。
その後、緊急連絡先と検索端末との間で呼接続制御が実行され、接続が確立されると(ステップS612)、検索端末は、自装置が携帯端末10の代理接続であることを通知する(ステップS613)。
(オンフック制御の流れ)
次に、図18を用いて、緊急モードの待受状態時において、携帯端末10がオンフックを受け付けた場合の制御であるオンフック制御の流れを説明する。図18は、実施例2に係るオンフック制御のシーケンス図である。
図18に示すように、キー制御部15は、キー操作部14によってオンフックが受け付けられる(ステップS701)。すると、キー制御部15は、メモリ部12から携帯端末10の状態を読み出し(ステップS702)、携帯端末10の状態が緊急モード通話中状態または緊急モード待受状態であるかを判定する(ステップS703)。
そして、キー制御部15は、携帯端末10の状態が緊急モード通話中状態または緊急モード待受状態のいずれでもない場合には(ステップS703否定)、通常のオンフック処理を実施する(ステップS704)。すなわち、携帯端末10は通話を切断する。
一方、キー制御部15は、携帯端末10の状態が緊急モード通話中状態または緊急モード待受状態である場合には(ステップS703肯定)、緊急モード端末制御部31に対してオンフック制御を指示する(ステップS705)。
そして、緊急モード端末制御部31は、端末制御部30に対して緊急待受要求を送信し(ステップS706)、端末制御部30は、表示制御部17に対して待受表示指示を出力する(ステップS707)。すると、表示制御部17は、表示部16に待受画面を表示させる(ステップS708)。
(音声非検出制御の流れ)
次に、図19を用いて、緊急モードの待受状態時において、一定時間音声信号の入力が確認されなかった場合の制御である音声非検出制御の流れを説明する。図19は、実施例2に係る音声非検出制御のシーケンス図である。
図19に示すように、音声制御部21は、マイク19からの入力状況によって、一定時間音声信号の入力が確認できないことを検出する(ステップS801)。音声制御部21は、メモリ部12から携帯端末10の状態を読み出し(ステップS802)、携帯端末10の状態が緊急モード通話中状態または緊急モード待受状態であるかを判定する(ステップS803)。
そして、音声制御部21は、携帯端末10の状態が緊急モード通話中状態または緊急モード待受状態のいずれでもない場合には(ステップS803否定)、ステップS801に戻って以降の処理を繰り返す。
一方、音声制御部21は、携帯端末10の状態が緊急モード通話中状態または緊急モード待受状態である場合には(ステップS803肯定)、緊急モード端末制御部31に対して音声非検出制御を指示する(ステップS804)。
そして、緊急モード端末制御部31は、表示制御部17に対して待受表示指示を出力する(ステップS805)。表示制御部17は、表示部16に待受画面を表示させる(ステップS806)。
[実施例2による効果]
このように、実施例2によれば、緊急通報時に携帯端末の状態に応じて、「電源制御」、「画面制御」、「第二発信」、「圏外制御」、「電池切れ制御」などの機能を制御することができる。したがって、犯罪者に察知されず、携帯端末と緊急呼受付側の担当が継続的に通信を可能とすることができる。
このことにより、緊急事態が発生している現場の状況をリアルタイムに継続して入手することができ、現場の状況を把握することができる。よって、今まで警察と通報者間で会話できないと初動捜査が行われなかったが、事件か否かの判断材料をより多く収集することが可能になるため、判断材料をもとに、初動捜査を開始するかどうかを早期に決定することが可能となる。また、捜査に必要な情報も同時に入手できるため早期事件解決や事件解決率のアップが期待できる。
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下に異なる実施例を説明する。
(メールによる制御)
例えば、本願の開示する携帯端末は、実施例2で実施した各種制御を緊急連絡先から受信したメールに基づいて実行することができる。具体的な例を図20を用いて説明する。図20は、メール取得による自動制御のシーケンス図である。図20に示すように、データ通信制御部24は、緊急連絡先からメールを受信すると(ステップS901)、受信した受信メールをメール制御部23に出力する(ステップS902)。
続いて、メール制御部23は、メモリ部12から携帯端末10の状態を読み出し(ステップS903)、携帯端末10の状態が緊急モード通話中状態または緊急モード待受状態であるかを判定する(ステップS904)。そして、メール制御部23は、携帯端末10の状態が緊急モード通話中状態または緊急モード待受状態のいずれでもない場合には(ステップS904否定)、通常のメール受信処理を実行する(ステップS905)。
一方、メール制御部23は、携帯端末10の状態が緊急モード通話中状態または緊急モード待受状態である場合には(ステップS904肯定)、受信メールを解析し(ステップS906)、操作要求を示すメールであるか否かを判定する(ステップS907)。
そして、メール制御部23は、操作要求を示すメールでない場合には(ステップS907否定)、通常のメール受信処理を実行する(ステップS905)。一方、メール制御部23は、操作要求を示すメールである場合には(ステップS907肯定)、メールによって特定される処理の実行依頼を緊急モード端末制御部31に送信する(ステップS908)。その後、緊急モード端末制御部31は、メールによって特定される処理を実施例2で説明した処理内容で実行する。
この結果、携帯端末を全く操作できない状況でも、不信に思った緊急連絡先側で適切な制御を携帯端末に施すことができるので、携帯端末と緊急呼受付側の担当が継続的に通信を可能とすることができる。
(メールに付加する信号例:緊急連絡先から携帯端末へのメール)
例えば、携帯端末10が緊急連絡先からメールを受信して制御を実施する場合には、メールに各種制御情報が付加されている必要がある。ここでは、メールに付加する各種制御情報について説明する。例えば、緊急連絡先が、携帯端末10に待受画面を表示させる画面制御をメールで依頼する場合、「携帯端末への要求=待受画面表示、付加情報=なし」の制御情報をメールに付加して送信する。したがって、携帯端末10のメール制御部23は、受信したメールに「携帯端末への要求=待受画面表示、付加情報=なし」が存在する場合には、図18や図19などの処理を実行する。
また、緊急連絡先が、携帯端末10に自装置の情報をメールで送信する場合、「携帯端末への要求=情報通知、付加情報=圏外−圏内復旧時の接続先ダイアル情報」の制御情報をメールに付加して送信する。なお、接続先ダイアル情報としては、例えば局線、DID、SIP番号、IPアドレスなどがある。したがって、携帯端末10のメール制御部23は、受信したメールに「携帯端末への要求=待受画面表示、付加情報=圏外−圏内復旧時の接続先ダイアル情報」が存在する場合には、図15などの処理を実行する。
また、緊急連絡先が、携帯端末10に自装置の情報をメールで送信する場合、「携帯端末への要求=情報通知、付加情報=録音データや録画データなどの送信先情報」の制御情報をメールに付加して送信する。なお、送信先情報としては、例えばIPアドレスやURL(Uniform Resource Locator)などがある。したがって、携帯端末10のメール制御部23は、受信したメールに「携帯端末への要求=待受画面表示、付加情報=録音データや録画データなどの送信先情報」が存在する場合には、図15などの処理を実行する。
また、緊急連絡先が、携帯端末10に自装置の情報をメールで送信する場合、「携帯端末への要求=情報通知、付加情報=メール送信先情報」の制御情報をメールに付加して送信する。なお、メール送信先情報としては、例えばメールアドレスなどがある。この情報は、図15や図17などで緊急連絡先が自装置の情報を携帯端末10に送信する場合などに使用される。
(メールに付加する信号例:携帯端末から緊急連絡先へのメール)
また、図17などで電池切れアラームを緊急連絡先に送信する場合、携帯端末10は、「通知=電池アラーム通知、付加情報=携帯端末のIPアドレスや電話番号」などを含むメールを緊急連絡先に送信する。また、図15などで代理接続通知を緊急連絡先に送信する場合、検索電話は、「通知=代理接続通知、付加情報=依頼元の携帯端末のIPアドレスや電話番号」などを含むメールを緊急連絡先に送信する。
(制御の組み合わせ)
また、携帯端末は、実施例2で説明した各種処理を全て実行している必要はなく、任意に選択した処理を実行することができる。また、複数の処理を任意に選択することもできる。また、実施例では、緊急連絡先として110番受理台を例にして説明しているが、これに限定されるものではなく、例えば119番など様々な緊急連絡先に適用することができる。
(切り戻し)
例えば、緊急呼のチャネルを異なるチャネルに切り替えた上で、緊急呼で使用していたチャネルを用いて第二発信の通信を確立したとする。その後、第二発信が切断された場合に、緊急呼を元のチャネルに戻すように制御してもよい。このようにすることで、元々用いていたチャネルを使用することができる。したがって、緊急呼が、第二発信によって切り替えられたチャネルで不都合が生じていた場合でも、元のチャネルを用いることができるので、情報のロスを最小限にできる。
(システム)
また、本実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともできる。あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、例えば図2等に示した各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られない。例えば、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され得る。
(プログラム)
なお、本実施例で説明した光スイッチ制御方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。このプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することができる。また、このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。
10 携帯端末
11 送受信制御部
12 メモリ部
13 音声ファイル保存部
14 キー操作部
15 キー制御部
16 表示部
17 表示制御部
18 電源ボタン制御部
19 マイク
20 スピーカー
21 音声制御部
22 カメラ制御部
23 メール制御部
24 データ通信制御部
25 録音制御部
26 圧縮制御部
27 電池電圧監視部
28 デバイス検索部
29 圏内復旧制御部
30 端末制御部
31 緊急モード端末制御部
32 緊急モード電源制御部
33 緊急モードリモート制御部
34 使用チャネル制御部
34a VoIP変換部
34b CS個別チャネル通話制御部
34c CS制御チャネル通話制御部
34d PS個別チャネル通話制御部
34e PS制御チャネル通話制御部

Claims (7)

  1. 緊急連絡先に発信して緊急連絡先との通信を確立する第1通信確立部と、
    前記第1通信確立部によって緊急連絡先との通信が確立されている状態で、他の連絡先への発信操作を受け付ける受付部と、
    前記受付部によって他の連絡先への発信操作が受け付けられた場合に、既に確立している緊急連絡先との通信を維持しつつ、当該緊急連絡先との通信で使用されているチャネルを他のチャネルに切り替えるまたは前記使用されているチャネル以外の他のチャネルを用いて、前記他の連絡先との通信を確立する第2通信確立部と
    を有することを特徴とする通信装置。
  2. 前記第1通信確立部によって緊急連絡先との通信が確立された場合に、各種画面を表示する表示部に対して、当該通信装置における通常操作を受け付ける際に表示する所定画面表示させる表示制御部をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記表示制御部は、前記第1通信確立部によって緊急連絡先との通信がパケット交換ネットワークのチャネルを用いて接続されている状態で、前記第2通信確立部によって前記他の連絡先との通信が前記パケット交換ネットワークのチャネルを用いて接続された場合には、前記第1通信確立部によって通信が接続されていることを示す画面を前記表示部に表示させないように制御することを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記表示制御部は、前記第1通信確立部によって緊急連絡先との通信が確立された場合に、自装置の電源をOFFにする操作が受け付けられると、自装置の電源をONのまま、電源をOFFにしたこと示す偽装画面を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  5. 前記第2通信確立部は、前記他のチャネルを用いて確立される前記他の連絡先との通信が切断された場合には、前記他のチャネルから切り替え前のチャネルに再度切り替えて、前記緊急連絡先との通信を確立することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  6. 緊急連絡先に発信して緊急連絡先との通信を確立する第1通信確立ステップと、
    前記第1通信確立ステップによって緊急連絡先との通信が確立されている状態で、他の連絡先への発信操作を受け付ける受付ステップと、
    前記受付ステップによって他の連絡先への発信操作が受け付けられた場合に、既に確立している緊急連絡先との通信を維持しつつ、当該緊急連絡先との通信で使用されているチャネルを他のチャネルに切り替えるまたは前記使用されているチャネル以外の他のチャネルを用いて、前記他の連絡先との通信を確立する第2通信確立ステップと
    を含んだことを特徴とする通信方法。
  7. 緊急連絡先に発信して緊急連絡先との通信を確立する第1通信確立手順と、
    前記第1通信確立手順によって緊急連絡先との通信が確立されている状態で、他の連絡先への発信操作を受け付ける受付手順と、
    前記受付手順によって他の連絡先への発信操作が受け付けられた場合に、既に確立している緊急連絡先との通信を維持しつつ、当該緊急連絡先との通信で使用されているチャネルを他のチャネルに切り替えるまたは前記使用されているチャネル以外の他のチャネルを用いて、前記他の連絡先との通信を確立する第2通信確立手順と
    をコンピュータに実行させることを特徴とする通信プログラム。
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