JP2011211489A - 画像読取装置および画像読取装置における原稿搬送方法 - Google Patents

画像読取装置および画像読取装置における原稿搬送方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011211489A
JP2011211489A JP2010077406A JP2010077406A JP2011211489A JP 2011211489 A JP2011211489 A JP 2011211489A JP 2010077406 A JP2010077406 A JP 2010077406A JP 2010077406 A JP2010077406 A JP 2010077406A JP 2011211489 A JP2011211489 A JP 2011211489A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
document
reading
sensor
control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010077406A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5321518B2 (ja
Inventor
Yuji Fujita
祐史 藤田
昌人 ▲高▼田
Masato Takada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Business Technologies Inc
Original Assignee
Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Business Technologies Inc filed Critical Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority to JP2010077406A priority Critical patent/JP5321518B2/ja
Publication of JP2011211489A publication Critical patent/JP2011211489A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5321518B2 publication Critical patent/JP5321518B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Registering Or Overturning Sheets (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】読取画像の品質を向上させることのできる画像読取装置を提供する。
【解決手段】画像読取装置では読取前ローラよりもその上流のレジストローラの方が速く回転していることで、搬送される原稿はいったん読取前ローラを先端としてループを形成した後、読取位置に搬送される。原稿の後端が給紙ローラ近傍の給紙検出センサの位置を通過したことが時刻T1で検出されると、原稿の先端が読取後ローラに達した時刻T2までレジストローラの回転速度を徐々に遅くして、時刻T2までは徐々にループを解消させる。原稿の先端が読取後ローラに達した時刻T2のタイミングでレジストローラの回転を停止させ、次の原稿の搬送を開始する。
【選択図】図5

Description

この発明は画像読取装置および画像読取装置における原稿搬送方法に関し、特に、原稿を読取位置まで自動で搬送するシートスルータイプの画像読取装置および当該画像読取装置における原稿搬送方法に関する。
従来の画像読取装置には、搬送経路を挟んだローラ対が複数備えられて、複数のローラ対の回転によって搬送経路内で原稿を読取位置まで搬送する。原稿は、搬送方向の上流側のローラ対と下流側のローラ対とによって少なくとも2箇所が拘束され、それぞれの位置でのローラ対の回転によって搬送される。
このような画像読取装置では少なくとも2箇所を拘束されることで搬送されるため、隣接する上流側のローラ対と下流側のローラ対とのそれぞれの回転速度の差によって、搬送される原稿に負荷が生じたり搬送経路内での傾き(スキュー)が生じたりする。読取位置での原稿にかかる負荷やスキューは、読取画像の品質の劣化につながる。
たとえば特開2001−60023号公報(以下、特許文献1)は、定着搬送ローラの回転速度が加熱により変化することによりその下流側のローラの回転速度との間の差が生じ、それらローラ対によって搬送される用紙に負荷が生じる課題を挙げている。特許文献1はこの課題を解決するために、これらローラ対の回転速度を調整することで定着搬送ローラと下流側のローラとの間の搬送経路内において原稿にループ(たるみ)を形成させ、用紙に作用する力を緩衝する技術を提案している。
また、特開2003−34450号公報(以下、特許文献2)は、読取位置直前のローラ対を原稿の後端が通過する際に発生する振動によって読取画像の品質が落ちることを防止するため、後端が通過する以前に該ローラ対を離間させる技術を提案している。
特開2001−60023号公報 特開2003−34450号公報
搬送経路内を搬送される原稿について、上流側のローラ対に原稿の先端が達したタイミングで当該ローラ対の回転を停止させることで、上流側のローラ対とそれに隣接する下流側のローラ対との間の搬送経路内において、上流側のローラ対の位置を先頭として同様のループ形成させることができる。このループは上流側のローラ対の回転を再開させることで解消される。
このようなループを読取位置よりも上流側でいったん形成させた後に解消させることで、搬送経路内の原稿の傾き(スキュー)を補正することができる。また、読取位置の直前にこのようなループをいったん形成させた後に解消させて読取位置に搬送することで、読取時の原稿に対する負荷を軽減することができ、読取画像の品質を向上させることにつながる。
しかしながら、このようにいったんループを形成させて原稿を読取位置まで搬送させる方法を採用しても、読取画像の乱れが生じる場合がある、という問題があった。特に、画像読取装置の小型化に伴って搬送経路の曲率を大きくするに伴ってこの問題が顕著化することを本願の発明者らは発見した。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであって、読取画像の品質を向上させることのできる画像読取装置および画像読取装置における原稿搬送方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、画像読取装置は、搬送経路に面して設けられた読取位置まで搬送経路内で原稿を搬送し、原稿を読取位置で読取らせて画像データを取得する画像読取装置であって、搬送経路の最上流に位置する給紙トレイから1枚の原稿を搬送経路に給紙するための第1のローラと、第1のローラよりも下流側に配され、搬送経路内を搬送される原稿の位置を調整するための第2のローラと、第2のローラよりも下流側であって読取位置を挟んで搬送経路の上流側および下流側に配され、搬送経路内を搬送されてきた原稿を読取位置を通過させるための第3のローラおよび第4のローラと、第1のローラと第2のローラとを回転駆動させるための第1の駆動手段と、第3のローラと第4のローラとを回転駆動させるための第2の駆動手段と、第1の駆動手段の駆動制御の第2のローラへの伝達をオンオフするためのクラッチと、読取位置の原稿の表面を光学的に読取って画像データを得るための読取手段と、第1の駆動手段および第2の駆動手段に接続され、第1の駆動手段および第2の駆動手段を制御するための制御手段とを備え、制御手段は、搬送される原稿の搬送方向の先端が第2のローラに達した後から、原稿の搬送方向の先端が第4のローラに達するまでであって原稿の搬送方向の後端が第1のローラと第2のローラとの間の所定位置を通過するまでの第1の期間、第2のローラを給紙速度で回転させ、かつ、第3のローラを第2のローラの回転速度よりも遅い予め規定された読取速度で回転させる第1の制御と、第1の期間の後から、少なくとも先端が第4のローラに達するまでの第2の期間、第2のローラの回転速度を徐々に遅くさせる第2の制御と、第2の期間が経過した後に第2のローラの回転を停止させる第3の制御とを実行する。
好ましくは、画像読取装置は、第1のローラの近傍であって第1のローラと第2のローラとの間に配され、当該原稿の次の原稿を搬送経路に給紙するタイミングを検知するために搬送経路上のセンシング位置での当該原稿の有無を検出するための第1のセンサをさらに備え、第1の期間の終端である原稿の搬送方向の後端が通過する所定位置は第1のセンサのセンシング位置である。
好ましくは、画像読取装置は原稿の搬送方向の長さを判定するための判定手段をさらに備え、制御手段は、判定手段において原稿の搬送方向の長さが第2のローラから第4のローラまでの搬送経路の長さ以上と判定された場合に、第1〜第3の制御をその順で実行する。
より好ましくは、制御手段は、判定手段において原稿の搬送方向の長さが第2のローラから第4のローラまでの搬送経路の長さ未満であり、かつ第2のローラから第3のローラまでの搬送経路の長さと第3のローラから第4のローラまでの搬送経路の長さとのうちの長い方の長さ以上と判定された場合に、第1の制御に替えて、第1の期間の後から、原稿の後端が第2のローラを通過するまでの第3の期間、第2のローラを給紙速度で回転させ、かつ、第3のローラを読取速度で回転させる第4の制御と、第2の制御および第3の制御に替えて、第3の期間が経過した後に第2のローラの回転を停止させる第5の制御とを実行する。
より好ましくは、画像読取装置は、給紙トレイに、給紙トレイのセンシング位置での原稿の有無を検出するための第2のセンサをさらに備え、判定手段は第2のセンサからのセンサ信号に基づいて原稿の搬送方向の長さを判定する。
より好ましくは、画像読取装置は、第1のローラの近傍であって第1のローラと第2のローラとの間に配され、当該原稿の次の原稿を搬送経路に給紙するタイミングを検知するために搬送経路上のセンシング位置での当該原稿の有無を検出するための第1のセンサをさらに備え、第1の期間の終端である原稿の搬送方向の後端が通過する所定位置は第1のセンサのセンシング位置であり、判定手段は、第1のセンサからのセンサ信号から得られる、原稿が第1のセンサのセンシング位置を通過した時間に基づいて原稿の搬送方向の長さを判定する。
好ましくは、制御手段は、第1の制御の前に、少なくとも原稿の搬送の開始から、原稿の搬送方向の先端が第2のローラに達してから所定時間後までの期間、第1のローラを予め規定された給紙速度で回転させ、かつ、第2のローラの回転を停止させる制御をさらに実行する。
本発明の他の局面に従うと、画像読取装置における原稿搬送方法は、画像読取装置において、搬送経路に面して設けられた読取位置まで搬送経路内で原稿を搬送し、原稿を読取位置で読取らせて画像データを取得するための方法であって、画像読取装置は、搬送経路の最上流に位置する給紙トレイから1枚の原稿を搬送経路に給紙するための第1のローラと、第1のローラよりも下流側に配され、搬送経路内を搬送される原稿の位置を調整するための第2のローラと、第2のローラよりも下流側であって読取位置を挟んで搬送経路の上流側および下流側に配され、搬送経路内を搬送されてきた原稿を読取位置を通過させるための第3のローラおよび第4のローラと、読取位置の原稿の表面を光学的に読取って画像データを得るための読取手段とを含み、搬送される原稿の搬送方向の先端が第2のローラに達した後から、原稿の搬送方向の先端が第4のローラに達するまでであって原稿の搬送方向の後端が第1のローラと第2のローラとの間の所定位置を通過するまでの第1の期間、第2のローラを給紙速度で回転させ、かつ、第3のローラを第2のローラの回転速度よりも遅い予め規定された読取速度で回転させるステップと、第1の期間の後から、少なくとも先端が第4のローラに達するまでの第2の期間、第2のローラの回転速度を徐々に遅くさせるステップと、第2の期間が経過した後に第2のローラの回転を停止させるステップとを備える。
この発明によると、読取画像の品質を向上させることができると共に、読取効率の向上を図ることもできる。
実施の形態にかかる画像読取装置の構成の具体例を示す図である。 実施の形態にかかる画像読取装置の制御ブロック図である。 画像処理部のブロック図である。 自動原稿送り装置のローラ構成を示す概略図である。 原稿読取のための搬送動作の具体例を示すフローチャートである。 搬送動作における制御のタイミングチャートである。 原稿読取のための搬送動作の他の具体例を示すフローチャートである。 原稿読取のための搬送動作の他の具体例を示すフローチャートである。
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。
図1を参照して、実施の形態にかかる画像読取装置1は、シートスルータイプの自動原稿送り装置(以下、ADF(Auto Document Feeder)ともいう)101と、読取装置103とを含む。図1に表わされた画像読取装置1は、複写機、プリンタ、スキャナ、ファクシミリ送受信機、またはこれら装置のうちのいずれか2以上の装置の機能を備えた複合機であるMFP(Multi Function Peripheral)などである画像形成装置の一部であってもよい。
ADF101においては、原稿トレイ200に積載された原稿100は、ピックアップローラ201および給紙ローラ220によって1枚ずつ搬送経路に送り出される。以降の説明において、搬送経路の搬送方向、つまり原稿トレイ200から積載トレイ214に向かう方向の元側を「搬送方向の上流側」といい、該方向の先側を「搬送方向の下流側」ということもある。また、搬送経路の上流側を「前」、下流側を「後」ということもある。
搬送経路に送り出された原稿は、給紙ローラ220、レジストローラ219、および読取前ローラ213などの複数の、搬送経路を挟んで配置されたローラ対の回転により、搬送経路(1)から(2)を通り、読取装置103による読取位置211へ搬送される。給紙ローラ220はピックアップローラ201よりも下流のピックアップローラ201近傍に配され、回転することによってピックアップローラ201で原稿トレイ200から取り出された1枚の原稿100を搬送経路に送り出す。レジストローラ219は給紙ローラ220よりも下流に配される。読取前ローラ213はレジストローラ219よりも下流であって、読取装置103の読取ガラス215に対応した搬送経路上の位置の直前に配される。
読取位置211を通過した原稿はそれぞれ搬送経路を挟んで配置されたローラ対である読取後ローラ212および排紙ローラ223の回転により搬送経路(3)の方向に搬送され、積載トレイ214へ排出される。読取後ローラ212は読取前ローラ213よりも下流であって、読取装置103の読取ガラス215に対応した搬送経路上の位置の直後に配される。排紙ローラ223は搬送経路の最下流に配される。
原稿の裏面を読取る場合には、排紙ローラ223を搬送経路(3)の方向に搬送されてきた原稿100のその搬送方向に対する後端部を狭持した状態でいったん回転を停止させた後に逆回転させる。これにより原稿100は、先に後端部であった部分を先端として、搬送経路(3)から搬送経路(3)と(4)との分岐部を経て搬送経路(2)と(4)との合流部に向かう方向に搬送される。搬送経路(3)と(4)との分岐部には図示しない搬送経路切替機構が設けられており、搬送経路(3)から排紙ローラ223の逆回転によって搬送されてきた原稿100は、搬送経路(4)から(2)に搬送され、レジストローラ219および読取前ローラ213の回転によって読取位置211へ再度搬送される。
ピックアップローラ201、給紙ローラ220、およびレジストローラ219は図1においてM1で表わされた駆動パルスモータである第1の駆動モータ231によって回転駆動され、読取後ローラ212、読取前ローラ213、および排紙ローラ223はM2で表わされた駆動パルスモータである第2の駆動モータ232によって回転駆動される。これらローラの回転駆動は制御部501によって回転速度や回転方向などが制御される。制御部501で実行されるプログラム等はメモリ601に記憶されている。
原稿トレイ200には、給紙時の原稿100の傾きを防止するための図示しないガイド部材と、原稿サイズを検出するためのセンサ221とが設けられる。センサ221は原稿トレイ200上の原稿100の搬送方向に対して後端位置に備えられ、そのセンシング位置での原稿の有無を検出する。センサ221からのセンサ信号は制御部501に入力される。なお、原稿サイズの検出は後述するように、センサ221からのセンサ信号に基づく方法以外でも可能であるため、センサ221は備えられていなくてもよい。
また、搬送経路上にも、搬送される原稿を検出するためのセンサがいくつか設けられる。その内の一つとして、給紙ローラ220近傍の下流側の搬送経路上にそのセンシング位置での原稿の有無を検出するためのセンサ222が配される。センサ222が配される位置は、後述するように次の原稿を搬送するタイミングを決定するために用いられるため、予め規定されている原稿の搬送間隔に応じた位置に配される。また、レジストローラ219の近傍にそのセンシング位置での原稿の有無を検出することでレジストローラ219を通過する原稿を検出するためのセンサ224が配され、読取前ローラ213の近傍にそのセンシング位置での原稿の有無を検出することで読取前ローラ213を通過する原稿を検出するためのセンサ217が配される。これらセンサ222,224,217からのセンサ信号は、いずれも制御部501に入力される。なお、レジストローラ219を通過する原稿の検出は後述するように、センサ224からのセンサ信号に基づく方法以外でも可能であるため、センサ224は備えられていなくてもよい。
読取装置103はたとえばCCD(Charged Coupled Device)方式を採用することができる。この場合、原稿100が読取位置211を通過すると、光源206が、図1において下方に表わされる第1の面を照射する。照射光によって原稿の第1の面から反射された光は、板状の透明部材の一例である読取ガラス215、読取装置103内のミラー群207およびレンズ208を通して、CCDセンサ209によって受光される。CCDセンサ209は、光電変換により、受光信号をRGBデータに変換して制御部503に対して出力する。制御部503で実行されるプログラム等はメモリ603に記憶されている。
光源206、ミラー群207、レンズ208およびCCDセンサ209を含む読取スライダーユニットは可動であり、図1においてMで表わされた駆動モータ235によって読取位置211へ移動させるよう駆動される。読取スライダーユニットの移動は制御部503によって制御される。
図2を参照して、ADF101の制御部501および読取装置103の制御部503は、それぞれ、CPU(Central Processing Unit)515,513を含み、メモリ601,603に記憶されているプログラムを実行する。ADF101のCPU515と読取装置103のCPU513とは電気的に接続され、原稿のサイズ情報や動作モードや原稿を読取るタイミング情報などの制御情報を互いに通信する。
ADF101のCPU515には、第1の駆動モータ231を駆動するためのモータ駆動IC511および第2の駆動モータ232を駆動するためのモータ駆動IC512が接続される。CPU515は、励磁信号φ0〜φ3をモータ駆動IC511,512を介して入力することによりこれら駆動モータ231,232を回転駆動させる。CPU515は、読取倍率や読取モードに応じて給紙速度や読取速度などを可変し、原稿搬送間隔や読取装置103とのタイミングの同期合わせなどを制御する。
ADF101のCPU515にはセンサ221からのセンサ信号が入力され、CPU515は当該センサ信号に基づいて原稿100のサイズを判別可能である。または、上記ガイド部材に位置検出センサが設けられていてもよく、また、原稿トレイ200の原稿搬送方向に複数の原稿検出部材が設けられていてもよく、これらの組み合わせによって原稿100のサイズが判別可能であってもよい。図示しない操作パネルから原稿サイズが同一サイズのみであることを示す非混載モードが選択されたときに、CPU515はセンサ221からのセンサ信号に基づいて原稿の読取量を算出することができる。
また、ADF101のCPU515にはセンサ222,224,217からのセンサ信号が入力され、CPU515はこれらセンサ信号に基づいて搬送されている原稿100の位置を検出することができる。すなわち、CPU515はセンサ222からのセンサ信号に基づいて原稿100が搬送経路に送り出され、搬送が開始したことを検出することができる。また、センサ224からのセンサ信号に基づいて原稿100がレジストローラ219を通過する(または経過した)タイミングであることを検出することができる。また、センサ217からのセンサ信号に基づいて原稿100が読取前ローラを通過する(または経過した)タイミングであることを検出することができる。
読取装置103のCPU513には、駆動モータ235を駆動するためのモータ駆動IC505が接続される。CPU513は、上述のようにして検出されたタイミングに基づいて、励磁信号φ0〜φ3をモータ駆動IC505を介して入力することにより駆動モータ235を回転駆動させる。
また、読取装置103の制御部503にはCCD209からのRGBデータの入力を受付けるための画像入力部518と、RGBデータを処理して画像データを生成するための画像処理部519とが含まれ、画像処理部519はCPU513に接続される。
図3を参照して、画像処理部519は、入力部11で画像入力部518からのRGBデータの入力を受け付ける。入力されたアナログ画像データであるRGBデータは、A/D(Analog/Digital)変換部12においてデジタルの画像データに変換される。
SH補正部13は予め設定されているSH値を読み出してA/D変換部12から入力される画像データをシェーディング補正し、シェーディング補正後の画像データを明度・色差分離部14に出力する。明度・色差分離部14は、画像データを明度成分と色差成分とに分離し、それぞれを画像調整部に出力する。
画像調整部は、シャープネス調整部15、HVC調整部16および濃度補正部17を含む。シャープネス調整部15は、画像を鮮明化する処理を実行し、HVC調整部16は、画像の色相(H)、明度(V)および彩度(C)を調整する。濃度補正部17は、画像の濃度を補正する。画像調整部は、処理したRGBそれぞれの画像データを色空間変換部18に出力する。色空間変換部18は、画像データの色空間をRGB色空間からL*a*b*色空間に変換し、圧縮伸張部19に出力する。圧縮伸張部19は、画像データを圧縮する。圧縮伸張部19は、圧縮した画像データを、HDD(ハードディスク)等の画像メモリ30に記憶する。または外部の装置に出力する。シャープネス調整部15・HVC調整部16・濃度補正部17に対しては、画像濃度等の調整のための画像パラメータ設定32により、読取画像の最適化が図られる。
次に、図4を用いて、ADF101のローラ構成について説明する。図4(A)は第1の駆動モータ231によって駆動されるピックアップローラ201、給紙ローラ220、およびレジストローラ219の構成の概略を表わしている。図4(A)を参照して、ピックアップローラ201、給紙ローラ220、レジストローラ219、および第1の駆動モータ231の回転軸にはそれぞれギアが取り付けられている。ピックアップローラ201、給紙ローラ220、およびレジストローラ219の回転軸に取り付けられたギアは、直接または間接に第1の駆動モータ231の回転軸に取り付けられたギアに噛合する。これにより、第1の駆動モータ231の回転がピックアップローラ201、給紙ローラ220、およびレジストローラ219に伝達する。
給紙ローラ220およびレジストローラ219の回転軸には、給紙ローラ220およびレジストローラ219とギアとの間にそれぞれクラッチが取り付けられており、これらクラッチによってギアの回転の給紙ローラ220およびレジストローラ219への伝達がオン/オフされる。以降の説明において、給紙ローラ220の回転軸に取り付けられたクラッチを「給紙クラッチ」、レジストローラ219の回転軸に取り付けられたクラッチを「レジストクラッチ」ともいう。両クラッチはCPU515に接続され、CPU515からの制御信号に従ってオン/オフする。さらに、レジストローラ219とレジストクラッチとの間にはワンウェイクラッチが取り付けられている。これにより、ギアによる回転のうちの一方向の回転のみがレジストローラ219へ伝達される。
図4(B)は第2の駆動モータ232によって駆動される読取後ローラ212、読取前ローラ213、および排紙ローラ223の構成の概略を表わしている。図4(B)を参照して、読取後ローラ212、読取前ローラ213、排紙ローラ223、および第2の駆動モータ232の回転軸にはそれぞれギアが取り付けられている。読取後ローラ212、読取前ローラ213、および排紙ローラ223の回転軸に取り付けられたギアは、直接または間接に第2の駆動モータ232の回転軸に取り付けられたギアに噛合する。これにより、第2の駆動モータ232の回転が読取後ローラ212、読取前ローラ213、および排紙ローラ223に伝達する。
画像読取装置1では、搬送経路内の原稿の傾き(スキュー)を補正するため、搬送された原稿100をレジストローラ219の位置を先端としたループを形成させた後に解消させる。以降の説明において、レジストローラ219の位置を先端としたループを「第1のループ」ともいう。次に、読取位置211での原稿の負荷を軽減するため、搬送された原稿100を読取前ローラ213の位置を先端としたループを形成させた後に解消させる。以降の説明において、読取前ローラ213の位置を先端としたループを「第2のループ」ともいう。これにより、画像読取装置1では、読取画像の品質の向上を図る。
ところで、図1に表わされたように、ADF101では小型化の観点から搬送経路を曲線とし、原稿100をその搬送経路に沿ってカーブさせて搬送している。昨今、画像読取装置の小型化に伴い、その曲率は大きくなる傾向にある。特に、図1に表わされたように、レジストローラ219から読取前ローラ213までの搬送経路の曲率が大きくなる傾向にある。本願発明者らは、画像読取装置の小型化を進め搬送経路の曲率を大きくするに連れて、その過程において読取画像の乱れが顕著化してくることに気付いた。そして、発明者らは、その理由の一つとして、上記第2のループの解消時における衝撃の可能性を考察した。なぜなら、搬送経路の曲率が大きくなるほどそこで形成された第2のループの曲率も大きくなり、解消する際の衝撃も大きくなるため読取位置の原稿に対する影響も大きくなると考えられるからである。そこで、画像読取装置1は、第2のループの解消時における衝撃を抑えるための制御を行なう。
図5のフローチャートを用いて、ADF101における原稿搬送の流れの第1の具体例を説明する。図5のフローチャートに示された動作は、ユーザが原稿トレイ200に1枚または複数枚の原稿100を載荷し、図示しない操作パネルなどによって読取動作の開始を指示したタイミングなどに開始される。併せて、図6(A)および図6(B)のタイミングチャートを用いて、CPU515での制御のタイミングを説明する。
図5を参照して、始めに読取動作が開始すると、ステップS100でCPU515は読取る対象の原稿100のサイズを検出する。原稿サイズの検出は、操作パネルからの操作信号に基づいて行なわれてもよいし、原稿トレイ200に設けられたセンサ221からのセンサ信号に基づいて行なわれてもよい。ここで検出される原稿サイズは、搬送方向の原稿の長さがレジストローラ219から読取後ローラ212までの長さL1以上であるものが「大」、長さL1未満であり、かつレジストローラ219から読取前ローラ213までの長さと読取前ローラ213から読取後ローラ212までの長さとのうちの長い方の長さL2以上であるものが「小」と区分される。すなわち、原稿の先端が読取後ローラ212に達した時点で後端がレジストローラ219よりも上流にある長さの原稿サイズを「大」、先端が読取後ローラ212に達した時点ですでに後端がレジストローラ219を通過しておりかつ読取前ローラ213よりも上流にある長さの原稿サイズを「小」と判定する。
ステップS100の判定で原稿サイズ「大」と判定された場合(ステップS100で「大」)、ステップS101でCPU515は給紙クラッチおよびレジストクラッチをオフにして給紙ローラ220およびレジストローラ219への回転の伝達を遮断する。その後、ステップS103でCPU515は第1の駆動モータ231および第2の駆動モータ232を、それぞれ、予め規定されている給紙速度に応じた回転速度Vfおよび読取速度に応じた回転速度Vrまで加速させる。なお、図5のフローチャートおよび図6のタイミングチャートでは、第1の駆動モータ231は「給紙モータ」、第2の駆動モータ232は「読取モータ」と表わされている。ここで、給紙速度に応じた第1の駆動モータ231の回転速度Vfと読取速度に応じた第2の駆動モータ232の回転速度Vrとには、Vf>Vrの関係が成立している。
第1の駆動モータ231の回転速度が予め規定された速度になるまで加速が完了すると(ステップS105でYES)、ステップS107でCPU515は給紙クラッチをオンし、給紙ローラ220の回転を開始させる。これにより、原稿トレイ200に載荷された原稿の内の1枚の原稿100の搬送が開始され、予め規定された給紙速度で搬送経路上を搬送される。この時点ではレジストクラッチがオフされているので、搬送されてきた原稿100はレジストローラ219の位置までしか搬送されずに先端がレジストローラ219を通過しない。しかしながら、給紙ローラ220の回転は継続しているため、原稿100の搬送は継続される。そのため、ステップS107からレジストローラ219の位置を先端とした第1のループの形成が開始される。
ステップS109でCPU515は、第1のループが予めスキューの補正が完了するループ量として規定されている所定のループ量まで形成されたか否かを検出することで、スキューの補正の完了を検出する。ステップS109では、たとえば、ステップS107での搬送開始からの経過時間が予めループ量に対応させて記憶されている所定時間に達したことを検出してもよいし、図示しないループ量を検出するためのセンサによって所定のループ量に達したことを検出してもよい。
第1のループが所定のループ量に達してスキューの補正が完了したことが検出されると(ステップS109でYES)、ステップS111でCPU515は、給紙クラッチをオフして給紙ローラ220の回転を停止させ、かつレジストクラッチをオンする。そして、第1の駆動モータ231を給紙速度から読取時の速度まで減速する。これにより、レジストローラ219は予め規定された給紙速度で回転を開始する。
上記ステップS101(または後述するステップS119)でレジストクラッチをオフしてレジストローラ219の回転を停止させた上で第1のループのループ量が所定量となるまで給紙ローラ220を回転させる動作は、搬送される原稿100のスキューを補正するための動作の一例である。したがって、これら動作に替えてスキューを補正するための他の動作が行なわれてもよい。または、これら動作が行なわれなくてもよい。すなわち、原稿100の先端がレジストローラ219に達した時点で、CPU515は第1のループを形成させることなくレジストクラッチをオンし、レジストローラ219の回転を開始してもよい。
原稿サイズ「大」の場合には図6(A)のタイミングチャートを参照して、ステップS111のタイミングは時刻T0に該当する。ステップS111の制御により、原稿トレイ200からの新たな原稿の搬入経路への送り出しは停止すると共に、時刻T0から第1のループの解消が開始される。原稿100はセンサ222の位置を通過中であるので、この状態ではCPU515ではセンサ222からのセンサ信号がONとして検出されている。
ステップS111の制御により原稿100の先端がレジストローラ219を通過して読取前ローラ213に達すると、原稿100の先端付近は読取前ローラ213に狭持され上流側はレジストローラ219に狭持されて、その先端が読取前ローラ213よりも下流側に送り出される。読取前ローラ213は予め規定されている読取速度で回転している。読取前ローラ213より下流側で原稿100は、その先端が読取後ローラ212に到達していない状態であっても、原稿100の先端付近が読取前ローラ213に狭持されて下流に向けて搬送されることにより予め規定されている読取速度で読取位置211を通過する。これにより、原稿100は読取装置103によって読取られる。
ここで、読取速度よりも給紙速度の方が速いために原稿100の読取前ローラ213に狭持された部分の搬送速度よりもレジストローラ219に狭持された部分の搬送速度の方が速くなる。これにより、原稿100の先端が読取前ローラ213に到達した時点から原稿100は読取前ローラ213の位置を先端とした第2のループの形成を開始する。
ステップS113でCPU515は、センサ222からのセンサ信号の入力を監視し、そのセンサ信号がOFFとなった図6(A)の時刻T1でセンサ222の位置を原稿100の後端が通過したことを検出する。原稿100の後端がセンサ222の位置を通過したタイミングは、予めCPU515に次の原稿の搬送の準備を開始するタイミングとして設定されている。そこでCPU515は時刻T1で原稿100の後端がセンサ222の位置を通過したことを検出すると、以降、次の原稿の搬送のための準備、または現在読取の対象としている原稿100の搬送を終了するための処理を開始する。
次の原稿の搬送を開始するため、または当該原稿100の搬送を終了するためには、給紙速度で回転しているレジストローラ219の回転を停止させる必要がある。しかしながら、第2のループが形成されている状態でレジストローラ219の回転を停止させると第2のループが一挙に解消されてしまう。そこでCPU515は、原稿100の後端がセンサ222の位置を通過したことを検出すると(ステップS113でYES)、ステップS115で第1の駆動モータ231の回転速度の減速を開始する。これにより原稿100によって形成されていた第2のループのループ量が徐々に減少していく。つまり、ステップS115のタイミングである図6(A)の時刻T1から第2のループの解消が開始される。図6(A)に表わされるように、ステップS115の制御によって時刻T1から第1の駆動モータ231の回転速度が徐々に減少する。
なお、図4(A)に示されたように、レジストローラ219とレジストクラッチとの間にはワンウェイクラッチが取り付けられているため、レジストローラ219の回転速度は読取前ローラ213の回転速度に対して従動的となり、これらローラで狭持されている原稿100の負荷を小さくすることができる。
CPU515は、第1の駆動モータ231の回転速度の減速を開始した時刻T1から時刻T2までの所定時間の経過を検出すると、第1の駆動モータ231の回転速度の減速が完了したとして(ステップS117でYES)、第1の駆動モータ231の回転速度の減速を終了する。時刻T2は原稿100の先端が読取後ローラ212に到達する時刻以降の時刻であって、原稿サイズ、給紙速度、読取速度、および各ローラの配置位置などに基づいて上記所定時間は予め規定されている。
または、読取後ローラ212近傍に図示しないセンサが配されてそのセンシング位置における原稿の有無を検出可能である場合、CPU515は、上記所定時間の経過の検出に替えて、そのセンサからのセンサ信号に基づいて原稿100の先端が読取後ローラ212に到達したことを検出し、それに基づいて第1の駆動モータ231の回転速度の減速を終了してもよい。
時刻T2で第1の駆動モータ231の回転速度の減速が完了した時点で(ステップS117でYES)、ステップS119でCPU515はレジストクラッチをオフする。これによりレジストローラ219の回転が停止する。
読取の対象とする次の原稿がある場合(ステップS121でYES)、ステップS123でCPU515は、ステップS115で減速されていた第1の駆動モータ231の回転速度を給紙速度に応じた回転速度Vfまで加速させる。そして、第1の駆動モータ231の回転速度が回転速度Vfに達すると(ステップS125でYES)、処理をステップS107に戻して、以降の処理を繰り返す。すなわち、CPU515は第1の駆動モータ231の回転速度が回転速度Vfに達したことを確認した後にステップS107で給紙クラッチをオンする。図6(A)のタイミングチャートでは、次の原稿があることが確認された時刻T3から第1の駆動モータ231の回転速度が加速され、回転速度Vfに達した時刻T4で給紙クラッチがオンされている。これにより、時刻T4で給紙ローラ220が給紙速度で回転を開始し、次の原稿100の搬送が開始される。
一方、読取の対象とする次の原稿がない場合には(ステップS121でNO)、当該原稿100の積載トレイ214への排紙が完了すると(ステップS127でYES)、ステップS129でCPU515は第1の駆動モータ231および第2の駆動モータ232を停止させて、一連の原稿読み取りのための搬送動作を終了する。
通常、次の原稿の搬送を開始するため、または当該原稿100の搬送を終了するため、原稿100の後端がセンサ222の位置を通過したことが検出されるとその時点でレジストクラッチをオフにしてレジストローラ219の回転を停止させた上で給紙クラッチをオンして、次の原稿の搬送を開始する制御が考えられる。しかしながら、そのようにすると、上述のように、原稿100の後端がセンサ222の位置を通過したことが検出された時点では原稿100は読取前ローラ213の位置を先端とした第2のループを形成しており、その第2のループが一挙に解消されてしまう。第2のループが解消されたときに原稿100の先端が読取後ローラ212に到達する前である場合には、第2のループの解消に伴う振動が原稿100に発生し、読取位置211で原稿100が振動することになる。
または、原稿100の先端が読取後ローラ212に到達するまでレジストローラ219の回転速度Vfを維持して、原稿100の先端が読取後ローラ212に到達した時点でレジストクラッチをオフにしてレジストローラ219の回転を停止させた上で給紙クラッチをオンして、次の原稿の搬送を開始する制御が考えられる。これにより、原稿100が読取位置211を挟んで読取前ローラ213と読取後ローラ212とで狭持された状態で第2のループが解消されることになるので、第2のループの解消に伴う振動の読取位置211での原稿100に対する影響を抑えることができるからである。しかしながら、そのようにすると、原稿100の先端が読取後ローラ212に到達するまで次の原稿の搬送を開始することができず、読取効率を低下させることにつながる。
これに対して、上述の動作において、ステップS115で第1の駆動モータ231の回転速度の減速を開始して時刻T1から時刻T2までの間に徐々に減速させることで、時刻T1からT2の間、つまり、少なくとも原稿100の先端が読取前ローラ213を通過して読取後ローラ212に到達する前の期間では、第2のループが徐々に解消される。これにより、原稿100の先端が読取前ローラ213を通過して読取後ローラ212に到達する前の期間での第2のループの解消に伴う振動の発生を抑えることができる。すなわち、読取効率の向上と読取画像の品質向上とを両立することができる。
なお、原稿サイズが「小」と判定された場合(ステップS100で「小」)、原稿サイズ「大」と判定された場合のステップS101〜S111と同様の動作であるステップS101’〜S111’が実行される。しかしながら、この場合、原稿サイズ「大」と判定された場合のステップS115での第1の駆動モータ231の減速は行なわれない。その動作に替えて、原稿の後端がレジストローラ219を通過したことが検出されると(ステップS113’でYES)、ステップS119’でCPU515はレジストクラッチをオフする。
なお、ステップS113’の検出は、ADF101に図1に示されるようなセンサ224が備えられる場合にはセンサ224からの検出信号に基づいてなされる。センサ224が備えられない場合には、レジストローラ219までの搬送距離と給紙速度とに基づいて得られる搬送時間が予め記憶されており、原稿100の搬送開始からの経過時間に基づいてなされてもよい。
原稿サイズ「小」の場合には図6(B)のタイミングチャートを参照して、原稿サイズ「小」の場合には搬送方向の原稿の長さが原稿サイズ「大」の場合のそれよりも短いため、原稿100の後端がセンサ222の位置を通過する時刻T1’が原稿サイズ「大」のときの時刻T1よりも早くなる。しかしながら、原稿サイズ「小」の場合にはCPU515は時刻T1’から第1の駆動モータ231の減速を開始することなく、第1の駆動モータ231の回転速度Vfを維持する。そして、原稿100の後端がレジストローラ219を通過した時刻T2’にレジストクラッチをオフする。すなわち、第2のループを事前に徐々に解消させることなくレジストクラッチをオフし、レジストローラ219の回転を停止させる。
これは、原稿100の後端がレジストローラ219を通過することが検出された時点で先端が読取後ローラ212を通過しているのでその時点で原稿100は読取位置211を挟んで読取前ローラ213と読取後ローラ212とで狭持されており、その時点でレジストローラ219の回転を停止させても、第2のループが解消されたことによる衝撃が読取位置211の原稿に与える影響は小さいためである。また、原稿100の搬送方向の長さが原稿サイズ「大」の場合と比較して十分に短いため、原稿100の後端がレジストローラ219を通過することを検出してからレジストクラッチをオフにして次の原稿の搬送を開始しても、原稿サイズ「大」の場合に同様のタイミングで次の原稿の搬送を開始する場合と比較して読取効率を低下させることがないためである。
以降、原稿サイズ「小」の場合にも、原稿サイズ「大」の場合のステップS121〜S129と同様の動作が行なわれ、一連の原稿読み取りのための搬送動作を終了する。
原稿サイズ「小」の場合にこのように原稿サイズ「大」の場合の動作と異なる動作が行なわれる、つまり第1の駆動モータ231の回転速度を徐々に減速して第2のループを徐々に解消させる動作を行なわないようにすることで、原稿サイズ「小」の場合には次の原稿の搬送を開始するタイミングを早めることができる。このため、読取効率の向上と読取画像の品質向上とを両立することができる。
[変形例1]
なお、図5のフローチャートに示された動作の具体例では、ステップS100で原稿トレイ200上のセンサ221からのセンサ信号または図示しない操作パネルからの操作信号に基づいて原稿サイズが判定されている。しかしながら、原稿サイズの判定はこの方法には限定されず、他の方法であってもよい。他の方法として、変形例1では、図7のフローチャートを用いて、センサ222からのセンサ信号に基づいて判定する例を説明する。
図7を参照して、第1の変形例にかかる動作においては、ステップS100で原稿サイズの判定を行なうことなく、上述のステップS101〜S111の動作が実行される。ステップS111で給紙ローラ220の回転を停止させてレジストローラ219の回転を開始させると、CPU515はセンサ222からのセンサ信号を監視し、原稿100の先端から後端までのセンサ222の位置の通過時間を計時する。すなわち、原稿100の後端がセンサ222の位置を通過した時点で(ステップS113でYES)、原稿100のセンサ222の位置の通過時間が予め規定した所定時間以上である場合、すなわち、搬送方向の原稿100の長さが所定長さ以上である場合にはCPU515は原稿サイズ「大」と判定し(ステップS114で「大」)、以降、上述のステップS115以降の動作を行なう。そうでない場合にはCPU515は原稿サイズ「小」と判定し(ステップS113でYES、かつS114で「小」)、以降、上述のステップS119’以降の動作を行なう。
なお、原稿トレイ200上のセンサ221や操作パネルでの操作を用いないで原稿サイズの判定を行なう例としてのセンサ222からのセンサ信号に基づいて原稿サイズの判定を行なう例を示しているが、他のセンサからのセンサ信号を用いても同様に判定することができる。
このように原稿サイズの判定を行なうことで、複数枚数の原稿群のうちで原稿のサイズが混在していたり原稿の縦横の向きが異なるものが混在していたりしても、精度よく原稿サイズの判定を行なうことができる。
[変形例2]
以上の説明では搬送する原稿のサイズに応じて第2のループを徐々に解消させるための動作(図5のフローチャートの左側の動作)とそのような動作を行なわない動作(図5のフローチャートの右側の動作)とに分岐するものとしていた。そのようにすることで、原稿サイズが大きい場合には読取画像の品質を確保することができ、かつ、そのような動作が不要な原稿サイズが小さい場合には読取動作の効率を確保することができる。
しかしながら、原稿の読取りを行なう際には、読取画像の品質よりも読取動作の効率(速さ)を重視する場合もあり得る。そのようなユーザの要望に応じるため、画像読取装置1には読取モードとして、読取動作の効率(速さ)よりも読取画像の品質を重視する「画質優先モード」と、読取画像の品質よりも読取動作の効率(速さ)を重視する「速度優先モード」とが設けられるものとする。この場合CPU515は、図8のフローチャートに表わされたように、まずステップS99で読取モードがいずれのモードであるかを確認し、「画質優先モード」である場合には(ステップS99でYES)、上述の図5のフローチャートで表わされた動作と同様の動作を行なう。一方、「速度優先モード」である場合には(ステップS99でNO)、ステップS100の原稿サイズの判定を行なうことなく、すなわち原稿のサイズに関わらず、原稿サイズ「小」である場合の動作、すなわち、図5のフローチャートの右側の動作を行なう。図8のフローチャートでは、説明の簡便のためにステップS103,S103’までの動作しか表わされていないが、以降、図5のフローチャートに表わされたステップS129までの動作が行なわれる。
このように読取画像の品質と読取動作の効率(速さ)とのうちのいずれを優先するかによって動作を分岐することによって、読取効率の向上と読取画像の品質向上とを両立することができる。
なお、上述の動作を実行させるためのプログラムを提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびメモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
かかるプログラムは、コンピュータのオペレーティングシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも上述の動作を実行させるためのプログラムに含まれ得る。
また、かかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも上述の動作を実行させるためのプログラムに含まれ得る。
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 画像読取装置、11 入力部、12 A/D変換部、13 SH補正部、14 明度・色差分離部、15 シャープネス調整部、16 HVC調整部、17 色空間変換部、18 濃度補正部、19 圧縮伸張部、30 画像メモリ、32 画像パラメータ設定、100 原稿、101 ADF、103 読取装置、200 原稿トレイ、201 ピックアップローラ、206 光源、207 ミラー群、208 レンズ、209 CCDセンサ、211 読取位置、212 読取後ローラ、213 読取前ローラ、214 積載トレイ、215 読取ガラス、217 センサ、219 レジストローラ、220 給紙ローラ、221 センサ、222 センサ、223 排紙ローラ、224 センサ、231 第1の駆動モータ、232 第2の駆動モータ、235 駆動モータ、501 制御部、503 制御部、505 モータ駆動IC、511 モータ駆動IC、512 モータ駆動IC、515 CPU、513 CPU、518 画像入力部、519 画像処理部、601 メモリ、603 メモリ。

Claims (8)

  1. 搬送経路に面して設けられた読取位置まで前記搬送経路内で原稿を搬送し、前記原稿を前記読取位置で読取らせて画像データを取得する画像読取装置であって、
    前記搬送経路の最上流に位置する給紙トレイから1枚の原稿を前記搬送経路に給紙するための第1のローラと、
    前記第1のローラよりも下流側に配され、前記搬送経路内を搬送される前記原稿の位置を調整するための第2のローラと、
    前記第2のローラよりも下流側であって前記読取位置を挟んで前記搬送経路の上流側および下流側に配され、前記搬送経路内を搬送されてきた前記原稿を前記読取位置を通過させるための第3のローラおよび第4のローラと、
    前記第1のローラと前記第2のローラとを回転駆動させるための第1の駆動手段と、
    前記第3のローラと前記第4のローラとを回転駆動させるための第2の駆動手段と、
    前記第1の駆動手段の駆動制御の前記第2のローラへの伝達をオンオフするためのクラッチと、
    前記読取位置の前記原稿の表面を光学的に読取って前記画像データを得るための読取手段と、
    前記第1の駆動手段および前記第2の駆動手段に接続され、前記第1の駆動手段および前記第2の駆動手段を制御するための制御手段とを備え、
    前記制御手段は、
    搬送される前記原稿の前記搬送方向の先端が前記第2のローラに達した後から、前記原稿の前記搬送方向の先端が前記第4のローラに達するまでであって前記原稿の搬送方向の後端が前記第1のローラと前記第2のローラとの間の所定位置を通過するまでの第1の期間、前記第2のローラを前記給紙速度で回転させ、かつ、前記第3のローラを前記第2のローラの回転速度よりも遅い予め規定された読取速度で回転させる第1の制御と、
    前記第1の期間の後から、少なくとも前記先端が前記第4のローラに達するまでの第2の期間、前記第2のローラの回転速度を徐々に遅くさせる第2の制御と、
    前記第2の期間が経過した後に前記第2のローラの回転を停止させる第3の制御とを実行する、画像読取装置。
  2. 前記第1のローラの近傍であって前記第1のローラと前記第2のローラとの間に配され、前記原稿の次の原稿を前記搬送経路に給紙するタイミングを検知するために前記搬送経路上のセンシング位置での前記原稿の有無を検出するための第1のセンサをさらに備え、
    前記第1の期間の終端である前記原稿の前記搬送方向の後端が通過する前記所定位置は前記第1のセンサのセンシング位置である、請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記原稿の前記搬送方向の長さを判定するための判定手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記判定手段において前記原稿の前記搬送方向の長さが前記第2のローラから前記第4のローラまでの前記搬送経路の長さ以上と判定された場合に、前記第1〜第3の制御をその順で実行する、請求項1または2に記載の画像読取装置。
  4. 前記制御手段は、前記判定手段において前記原稿の前記搬送方向の長さが前記第2のローラから前記第4のローラまでの前記搬送経路の長さ未満であり、かつ前記第2のローラから前記第3のローラまでの前記搬送経路の長さと前記第3のローラから前記第4のローラまでの前記搬送経路の長さとのうちの長い方の長さ以上と判定された場合に、前記第1の制御に替えて、前記第1の期間の後から、前記原稿の後端が前記第2のローラを通過するまでの第3の期間、前記第2のローラを前記給紙速度で回転させ、かつ、前記第3のローラを前記読取速度で回転させる第4の制御と、前記第2の制御および前記第3の制御に替えて、前記第3の期間が経過した後に前記第2のローラの回転を停止させる第5の制御とを実行する、請求項3に記載の画像読取装置。
  5. 前記給紙トレイに、前記給紙トレイのセンシング位置での前記原稿の有無を検出するための第2のセンサをさらに備え、
    前記判定手段は前記第2のセンサからのセンサ信号に基づいて前記原稿の前記搬送方向の長さを判定する、請求項3に記載の画像読取装置。
  6. 前記第1のローラの近傍であって前記第1のローラと前記第2のローラとの間に配され、前記原稿の次の原稿を前記搬送経路に給紙するタイミングを検知するために前記搬送経路上のセンシング位置での前記原稿の有無を検出するための第1のセンサをさらに備え、
    前記第1の期間の終端である前記原稿の前記搬送方向の後端が通過する前記所定位置は前記第1のセンサのセンシング位置であり、
    前記判定手段は、前記第1のセンサからのセンサ信号から得られる、前記原稿が前記第1のセンサのセンシング位置を通過した時間に基づいて前記原稿の前記搬送方向の長さを判定する、請求項3に記載の画像読取装置。
  7. 前記制御手段は、前記第1の制御の前に、少なくとも前記原稿の搬送の開始から、前記原稿の前記搬送方向の先端が前記第2のローラに達してから所定時間後までの期間、前記第1のローラを予め規定された給紙速度で回転させ、かつ、前記第2のローラの回転を停止させる制御をさらに実行する、請求項1〜6のいずれかに記載の画像読取装置。
  8. 画像読取装置において、搬送経路に面して設けられた読取位置まで前記搬送経路内で原稿を搬送し、前記原稿を前記読取位置で読取らせて画像データを取得するための、前記原稿の搬送方法であって、
    前記画像読取装置は、
    前記搬送経路の最上流に位置する給紙トレイから1枚の原稿を前記搬送経路に給紙するための第1のローラと、
    前記第1のローラよりも下流側に配され、前記搬送経路内を搬送される前記原稿の位置を調整するための第2のローラと、
    前記第2のローラよりも下流側であって前記読取位置を挟んで前記搬送経路の上流側および下流側に配され、前記搬送経路内を搬送されてきた前記原稿を前記読取位置を通過させるための第3のローラおよび第4のローラと、
    前記読取位置の前記原稿の表面を光学的に読取って前記画像データを得るための読取手段とを含み、
    搬送される前記原稿の前記搬送方向の先端が前記第2のローラに達した後から、前記原稿の前記搬送方向の先端が前記第4のローラに達するまでであって前記原稿の搬送方向の後端が前記第1のローラと前記第2のローラとの間の所定位置を通過するまでの第1の期間、前記第2のローラを前記給紙速度で回転させ、かつ、前記第3のローラを前記第2のローラの回転速度よりも遅い予め規定された読取速度で回転させるステップと、
    前記第1の期間の後から、少なくとも前記先端が前記第4のローラに達するまでの第2の期間、前記第2のローラの回転速度を徐々に遅くさせるステップと、
    前記第2の期間が経過した後に前記第2のローラの回転を停止させるステップとを備える、画像読取装置における原稿搬送方法。
JP2010077406A 2010-03-30 2010-03-30 画像読取装置および画像読取装置における原稿搬送方法 Active JP5321518B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010077406A JP5321518B2 (ja) 2010-03-30 2010-03-30 画像読取装置および画像読取装置における原稿搬送方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010077406A JP5321518B2 (ja) 2010-03-30 2010-03-30 画像読取装置および画像読取装置における原稿搬送方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011211489A true JP2011211489A (ja) 2011-10-20
JP5321518B2 JP5321518B2 (ja) 2013-10-23

Family

ID=44942087

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010077406A Active JP5321518B2 (ja) 2010-03-30 2010-03-30 画像読取装置および画像読取装置における原稿搬送方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5321518B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016129300A (ja) * 2015-01-09 2016-07-14 キヤノン株式会社 画像読み取り装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004104187A (ja) * 2002-09-04 2004-04-02 Ricoh Co Ltd ディジタル複写装置
JP2005343668A (ja) * 2004-06-04 2005-12-15 Ricoh Co Ltd 画像読み取り装置
JP2006206247A (ja) * 2005-01-27 2006-08-10 Ricoh Co Ltd 自動原稿搬送装置および画像形成装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004104187A (ja) * 2002-09-04 2004-04-02 Ricoh Co Ltd ディジタル複写装置
JP2005343668A (ja) * 2004-06-04 2005-12-15 Ricoh Co Ltd 画像読み取り装置
JP2006206247A (ja) * 2005-01-27 2006-08-10 Ricoh Co Ltd 自動原稿搬送装置および画像形成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016129300A (ja) * 2015-01-09 2016-07-14 キヤノン株式会社 画像読み取り装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5321518B2 (ja) 2013-10-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8059314B2 (en) Image reading apparatus
JP2009161292A (ja) 画像読取装置
JP4382561B2 (ja) 自動原稿送り装置
US7880933B2 (en) Image reading apparatus, image forming apparatus, control method, and program that accounts for time intervals from one document to another document
US8547585B2 (en) Apparatus, program, and method for high speed image reading using a sheet feeding device
US8970928B2 (en) Image forming apparatus, control method thereof and storage medium
JP2008278297A (ja) 画像読取装置
JP2014120914A (ja) 原稿読取装置及び原稿読取方法
JP5556777B2 (ja) シートスルー方式の原稿読取装置
JP2017041678A (ja) 画像読取装置
US8861049B2 (en) Image reading apparatus for reading a conveyed document at a reading position
JP5585255B2 (ja) 画像読み取り装置
JP2007281718A (ja) 画像読み取り装置
JP5321518B2 (ja) 画像読取装置および画像読取装置における原稿搬送方法
JP2012151631A (ja) 画像読取装置および画像形成装置
JP2006312512A (ja) シート斜行修正搬送装置と画像形成装置
JP5994510B2 (ja) 原稿読取装置および画像形成装置
JP2012030939A (ja) 自動原稿送り装置
JP2013011812A (ja) 画像読取装置
JP4660451B2 (ja) 原稿読取装置
JP2012034270A (ja) 自動原稿読取装置
JP2013013009A (ja) 画像読取装置
JP5483844B2 (ja) 原稿読取装置
JP2010278870A (ja) 画像読取装置
JP2008263355A (ja) 画像読取装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110826

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120710

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120731

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121001

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20130415

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130618

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130701

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5321518

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150