以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は、図示例に限定されるものではない。
図1〜図5を参照して、本実施の形態の装置構成を説明する。先ず、図1を参照して、本実施の形態のオーダエントリシステム1の全体構成を説明する。図1に、本実施の形態のオーダエントリシステム1の構成を示す。
オーダエントリシステム1は、レストラン等の飲食店の店舗に設置され、店員としてのウエイター等の接客担当者が顧客の注文した商品(料理)の商品名及び数量のオーダ情報を入力し、そのオーダ情報を厨房に通知するシステムである。図1に示すように、オーダエントリシステム1は、サーバ装置10と、オーダ端末20A,20Bと、テーブル端末30A,30Bと、プリンタとしてのテーブルプリンタ40A,40Bと、厨房端末50と、キッチンプリンタ60と、アクセスポイント70と、を備える。サーバ装置10、テーブル端末30A,30B、厨房端末50、キッチンプリンタ60及びアクセスポイント70は、通信ネットワークNに接続されている。
サーバ装置10は、オーダエントリシステム1における情報の管理装置である。オーダ端末20A,20Bは、それぞれ、店舗の接客担当者が所持して使用する携帯端末である。テーブル端末30A,30Bは、それぞれ、顧客用の異なるテーブルに設置され、顧客が使用するための端末装置である。テーブルプリンタ40A,40Bは、それぞれ、顧客用の異なるテーブルに設置されたプリンタである。テーブル端末30A及びテーブルプリンタ40Aは、所定の一つのテーブルに設置されているものとする。テーブル端末30B及びテーブルプリンタ40Bは、テーブル端末30Aとは別のテーブルに設置されているものとする。
なお、本実施の形態では、テーブル端末30A,30Bをテーブルに設置される端末装置としたが、これに限定されず、テーブル端末30A,30Bを無線携帯端末装置として一時的に顧客に貸し出し、テーブル端末30A,30Bとサーバ装置10とを無線通信ネットワークを介して接続するように構成してもよい。
アクセスポイント70は、オーダ端末20A,20Bと、通信ネットワークNに有線接続されている機器との間の通信を中継する。通信ネットワークNは、店舗内の有線LAN(Local Area Network)である。通信ネットワークNは、アクセスポイント70とオーダ端末20A,20Bとの間の無線LANに接続されている。なお、通信ネットワークNは、ECRや、POSシステムの機器等の店舗内の機器や、インターネット等の外部の通信ネットワークに接続されることとしてもよい。
テーブルプリンタ40A,40Bは、サーマルプリンタ等で構成され、テーブルの顧客用の伝票等を印刷するプリンタである。キッチンプリンタ60は、サーマルプリンタ等で構成され、店員としての調理担当者等用のオーダ情報等を印刷するプリンタである。
なお、オーダ端末の台数は、図1に示すような2台に限定されるものではない。また、テーブル端末及びテーブルプリンタの各台数(テーブルの台数)は、図1に示すような2台に限定されるものではない。
次いで、図2〜図5を参照して、オーダエントリシステム1の各機器の機能構成を説明する。図2に、サーバ装置10の機能構成を示す。図3に、オーダ端末20Aの機能構成を示す。図4に、テーブル端末30Aの機能構成を示す。図5に、厨房端末50の機能構成を示す。
図2を参照して、サーバ装置10の内部の機能構成を説明する。図2に示すように、サーバ装置10は、CPU(Central Processing Unit)11と、操作部12と、RAM(Random Access Memory)13と、表示部14と、記憶部15と、通信部16と、を備える。サーバ装置10の各部は、バス17を介して接続されている。
CPU11は、サーバ装置10の各部を制御する。CPU11は、記憶部15からプログラムを読み出してRAM13に展開し、RAM13に展開されたプログラムとの協働で各種処理を実行する。
操作部12は、文字入力キー、カーソルキー等の各種キーが配置されたキーボードを有し、各種キーの操作入力を受け付け、その操作信号をCPU11に出力する。また、操作部12は、マウス等のポインティングデバイスを含み、操作入力された位置信号をCPU11に出力することとしてもよい。
RAM13は、揮発性の半導体メモリであり、各種データ及び各種プログラムを格納するワークエリアを有する。
表示部14は、LCD(Liquid Crystal Display)等で構成され、CPU11から入力される表示情報に応じて各種表示を行う。
記憶部15は、HDD(Hard Disk Drive)等により構成され、各種データ及び各種プログラムを読み出し及び書き込み可能に記憶する記憶部である。記憶部15には、後述する商品メニューテーブル80、オーダテーブル110が記憶される。
通信部16は、ネットワークカード等で構成され、通信ネットワークN上の機器との通信を行う。
図3を参照して、オーダ端末20Aの内部の機能構成を説明する。オーダ端末20Bの構成は、オーダ端末20Aの構成と同様である。図3に示すように、オーダ端末20Aは、送信部としてのCPU21と、第1の操作部としての操作部22と、RAM23と、第2の表示部としての表示部24と、ROM(Read Only Memory)25と、送信部としての通信部26と、フラッシュメモリ27と、電源部28と、を備える。オーダ端末20Aの各部は、バス29を介して接続されている。
CPU21、RAM23は、順に、サーバ装置10のCPU11、RAM13と同様の構成であり、異なる部分を主として説明する。
CPU21は、ROM25から読み出されてRAM23に展開されたプログラムとの協働で各種処理を実行する。具体的には、CPU21は、オーダ入力プログラム251に従い、顧客からのオーダ受け付け時に、接客担当者からのオーダ情報の入力を訂正可能に受け付け、そのオーダ情報をテーブル端末30A,30B及びサーバ装置10に送信する。
また、CPU21は、配膳済入力プログラム252に従い、顧客に商品の配膳をした後に、接客担当者からの配膳済の入力を受け付け、その状態情報をオーダ番号とともにテーブル端末30A,30B及びサーバ装置10に送信する。
操作部22は、商品の選択入力キー等のキー群を有し、各キー群の入力に応じた操作信号をCPU21に出力する。操作部22のキー群には、注文の確定を入力するための注文確定キーと、商品の配膳済を入力するための配膳済キーと、を含む。なお、操作部22は、表示部24に対応するタッチパネルを含める構成としてもよい。
表示部24は、LCD、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等により構成され、CPU21から入力される表示情報に応じて各種表示を行う。
ROM25は、読み出し専用の半導体メモリであり、各種データ及び各種プログラムが記憶されている。ROM25には、オーダ入力プログラム251、配膳済入力プログラム252が記憶されている。
通信部26は、通信アンテナ、信号処理部、変調部、復調部等を備え、アクセスポイント70と無線通信する無線通信部である。通信部26は、送信情報の信号を信号処理部で処理し、変調部で変調して通信アンテナから電波としてアクセスポイント70に送信情報を無線送信する。また、通信部26は、通信アンテナによりアクセスポイント70から送信された電波を受信して復調部で復調し、その信号を信号処理部で信号処理して受信情報を取得する。オーダ端末20Aは、通信部26により、アクセスポイント70を介して通信ネットワークN上の機器と通信を行う。
フラッシュメモリ27は、各種データを読み出し及び書き込み可能な不揮発性の半導体メモリである。フラッシュメモリ27には、後述する商品メニューテーブル80が記憶される。
電源部28は、二次電池等で構成され、オーダ端末20Aの各部に電力供給を行う。
図4を参照して、テーブル端末30Aの内部の機能構成を説明する。テーブル端末30Bの構成は、テーブル端末30Aの構成と同様である。図4に示すように、テーブル端末30Aは、受信部、制御部としてのCPU31と、第2の操作部としての操作部32と、RAM33と、第1の表示部としての表示部34と、ROM35と、受信部としての通信部36と、記憶部としてのフラッシュメモリ37と、I/F(インタフェース)部38と、音声出力部39と、を備える。テーブル端末30Aの各部は、バス39aを介して接続されている。
CPU31、RAM33、表示部34、通信部36、ROM35、フラッシュメモリ37は、順に、サーバ装置10のCPU11、RAM13、表示部14、通信部16、オーダ端末20AのROM25、フラッシュメモリ27と同様の構成であり、異なる部分を主として説明する。
CPU31は、ROM35から読み出されてRAM33に展開されたプログラムとの協働で各種処理を実行する。具体的には、CPU31は、オーダ表示プログラム351に従い、オーダ端末20A,20B、サーバ装置10、厨房端末50から、オーダ情報、お客様注文順、状態情報、配膳情報を受信し、表示テーブル90に格納して表示部34に表示する。
また、CPU31は、精算指定プログラム352に従い、顧客から精算方法の指定入力を受け付け、当該入力された精算方法に応じて表示テーブル90のオーダ情報を集計し、集計したオーダ情報に対応する伝票をテーブルプリンタ40A又は40Bに印刷させる。
操作部32は、表示部34の画面に設けられたタッチパネルであり、このタッチパネルにタッチ入力された操作情報をCPU31に出力する。操作部32が、キー操作部を備える構成としてもよい。
表示部34は、LCD、有機ELディスプレイ等により構成され、CPU31から入力される表示情報に応じて各種表示を行う。
ROM35には、オーダ表示プログラム351及び精算指定プログラム352が記憶されている。フラッシュメモリ37には、後述する商品メニューテーブル80及び表示テーブル90が記憶される。
I/F部38は、テーブルプリンタ40Aとケーブルを介して接続する接続部である。
音声出力部39は、音声信号生成部、アンプ及びスピーカを有する。音声出力部39では、CPU31の指示に従い音声信号生成部により音声合成音の音声信号が生成され、アンプにより音声信号が増幅され、その増幅された音声信号がスピーカから音声として出力される。音声出力部39は、顧客に向けて、各種案内等のメッセージの音声を出力する。
図5を参照して、厨房端末50の内部の機能構成を説明する。図5に示すように、厨房端末50は、CPU51と、操作部52と、RAM53と、表示部54と、ROM55と、通信部56と、フラッシュメモリ57と、を備える。厨房端末50の各部は、バス58を介して接続されている。
CPU51、操作部52、RAM53、表示部54、ROM55、通信部56、フラッシュメモリ57は、順に、テーブル端末30AのCPU31、操作部32、RAM33、表示部34、ROM35、通信部36、フラッシュメモリ37と同様の構成であり、異なる部分を主として説明する。
CPU51は、ROM55から読み出されてRAM53に展開されたプログラムとの協働で各種処理を実行する。具体的には、CPU51は、状態入力プログラム551に従い、サーバ装置10のオーダテーブル110を参照して表示部54に表示し、調理担当者から調理の進行に応じたオーダの状態情報の入力を受け付け、その状態情報をオーダ番号とともにテーブル端末30A,30B及びサーバ装置10に送信する。
ROM55には、状態入力プログラム551が記憶されている。
次いで、図6〜図9を参照して、オーダエントリシステム1の各装置に記憶される情報を説明する。図6に、サーバ装置10に記憶される商品メニューテーブル80の構成を示す。図7に、テーブル端末30A,30Bに記憶される表示テーブル90の構成を示す。図8に、割勘指定時の表示テーブル90aの構成を示す。図9に、割勘精算後の表示テーブル90bの構成を示す。図10に、サーバ装置10に記憶されるオーダテーブル110の構成を示す。
サーバ装置10の記憶部15には、メニューとして提供可能な商品に関する予め設定された商品メニューテーブル80が記憶されている。図6に示すように、商品メニューテーブル80は、商品コード81と、商品分類82と、商品名83と、単価84と、の項目を有する。
商品コード81は、メニューの商品の識別情報である。商品分類82は、商品コード81の商品のメニューにおける種類の分類情報である。商品名83は、商品コード81の商品の名称である。単価84は、商品コード81の商品の単価である。
また、商品メニューテーブル80は、オーダ端末20A,20Bのフラッシュメモリ27と、テーブル端末30A,30Bのフラッシュメモリ37とにも記憶されているものとする。
テーブル端末30Aのフラッシュメモリ37には、表示部14に表示する情報のテーブルである表示テーブル90が記憶されている。テーブル端末30Bでも同様にフラッシュメモリ37に記憶されている。図7に示すように、表示テーブル90は、オーダ番号91と、お客様注文順92と、商品名93と、単価94と、数量95と、合計96と、状態97と、配膳98と、全合計99と、の項目を有する。
オーダ番号91は、テーブル端末30Aが設置されているテーブルにおけるオーダの順番を示す識別情報である。お客様注文順92は、テーブル端末30Aが設置されているテーブルで食事をする各顧客のオーダの順番を示す情報であり、各顧客を識別する識別情報でもある。商品名93は、オーダ番号91のオーダで注文した商品の商品名である。単価94は、商品名93の商品の単価である。数量95は、商品名93の商品の注文数である。合計96は、商品名93の商品の小計(単価94×数量95)である。
状態97は、オーダ番号91のオーダの商品名93の商品の状態を示す情報である。状態97としては、注文済、調理中、配膳待ちがある。配膳98は、商品名93の商品が配膳されたか否かを示す情報である。配膳98としては、未(配膳)、配膳済がある。全合計99は、数量95と、合計96との全行(レコード)の合計値である。
後述する精算指定処理の実行により、表示テーブル90は、例えば、図8に示す表示テーブル90aに変更される。表示テーブル90aは、オーダ番号91と、お客様注文順92と、商品名93と、単価94と、数量95と、合計96と、全合計99と、お客様区分100と、の項目を有する。
表示テーブル90aは、食事後の精算指定の際の情報であるので、状態97及び配膳98が削除されている。そして、表示テーブル90aには、お客様区分100の項目が追加されている。お客様区分100は、テーブル端末30Aが設置されているテーブルで食事をする全顧客のうち、精算を一つにする個人又はグループの識別情報(識別記号)である。
表示テーブル90aでは、テーブル端末30Aのテーブルには、顧客C1,C2,C3の3人が食事をしており、顧客C1,C3を、お客様区分100が「A」のグループとし、顧客C2を、お客様区分100が「B」の個人とする。さらに、表示テーブル90aでは、商品名93がシーザーサラダの商品を顧客C1,C2,C3の3人で割勘する設定にされている。このため、表示テーブル90aには、商品名93がシーザーサラダの行に続いて、商品名93を「割勘1/3」とし、単価94をシーザーサラダの600[円]×1/3にした3つの行が追加されている。
さらに、後述する精算指定処理の実行により、表示テーブル90aは、例えば、図9に示す表示テーブル90bに変更される。表示テーブル90bは、全行がお客様区分100(「A」、「B」)別に2つの行群に分けられ、各行群に全合計99がとられている。表示テーブル90aのオーダ番号91は、表示テーブル90bにおいて、客様区分100別の新たな昇順の番号101に変更されている。表示テーブル90bは、お客様区分100が「A」、「B」のグループ/個人それぞれの伝票を作成するためのテーブルとなる。
サーバ装置10の記憶部15には、顧客からの注文内容を示すオーダテーブル110が記憶されている。図10に示すように、オーダテーブル110は、テーブル番号111と、オーダ番号112と、商品名113と、状態114と、配膳115と、数量116と、の項目を有する。
テーブル番号111は、テーブル端末が設置されているテーブルの識別情報である。オーダ番号112は、テーブル番号111のテーブルにおけるオーダの識別情報である。商品名113は、オーダ番号112のオーダでの商品の商品名である。状態114は、オーダ番号112のオーダの状態を示す情報である。配膳115は、オーダ番号112の商品名113の商品の配膳の状態を示す情報である。数量116は、オーダ番号112の商品名113の商品のオーダされた数量である。
次に、図11〜図17を参照して、オーダエントリシステム1の動作を説明する。図11に、オーダ端末20A,20Bで実行されるオーダ入力処理を示す。図12に、テーブル端末30A,30Bで実行されるオーダ表示処理を示す。図13に、厨房端末50で実行される状態入力処理を示す。図14に、オーダ端末20A,20Bで実行される配膳済入力処理を示す。図15に、テーブル端末30A,30Bで実行される精算指定処理を示す。図16に、図15の精算指定処理の続きを示す。図17(a)に、お客様区分が「A」の顧客用の伝票の一例を示す。図17(b)に、お客様区分が「B」の顧客用の伝票の一例を示す。
図11を参照して、オーダ端末20A,20Bで実行されるオーダ入力処理を説明する。オーダ入力処理は、接客担当者が顧客のテーブルに行ってオーダを聞いた際に、当該接客担当者からのオーダ情報の入力を受け付ける処理である。ここでは、説明を簡単にするために、オーダ端末20Aにより、テーブル端末30Aが設置されたテーブルの顧客のオーダ情報を入力するオーダ入力処理について説明する。しかし、オーダ端末20B、テーブル端末30Bでも同様である。
オーダ端末20Aにおいて、操作部22を介して接客担当者からオーダ入力処理の実行指示の入力を受け付けたことをトリガとして、CPU21は、ROM25から読み出されて適宜RAM23に展開されたオーダ入力プログラム251との協働で、オーダ入力処理を実行する。
先ず、CPU21は、操作部22を介して、接客担当者から、オーダをとるテーブルのテーブル番号の入力を受け付ける(ステップS11)。そして、CPU21は、操作部22を介して、接客担当者から、注文の種類(新規注文又は追加注文)の入力を受け付け、通信部26、アクセスポイント70、通信ネットワークNを介して、注文の種類の情報をステップS11で入力されたテーブル番号とともに、テーブル端末30A,30Bに送信する(ステップS12)。
そして、CPU21は、操作部22を介して、接客担当者から、お客様注文順の入力を受け付ける(ステップS13)。お客様注文順は、同一のテーブルで食事をする顧客毎に昇順に設定されるものとする。そして、CPU21は、ステップS13で入力されたお客様注文順を、ステップS11で入力されたテーブル番号とともに、通信部26、アクセスポイント70、通信ネットワークNを介して、テーブル端末30A,30Bに送信する(ステップS14)。
ここで、接客担当者は、注文する商品の商品名と、その数量とを顧客から聞く。そして、CPU21は、操作部22を介して、接客担当者から、注文があった商品の商品名の入力を受け付ける(ステップS15)。そして、CPU21は、フラッシュメモリ27に記憶されている商品メニューテーブル80を参照し、ステップS13で入力された商品名83に対応する商品コード81を、昇順のオーダ番号と、ステップS11で入力されたテーブル番号とともに、通信部26、アクセスポイント70、通信ネットワークNを介して、テーブル端末30A,30Bに送信する(ステップS16)。
そして、CPU21は、操作部22を介して、接客担当者から、ステップS13で入力された商品名の注文の数量の入力を受け付ける(ステップS17)。そして、CPU21は、ステップS17で入力された数量を、ステップS11で入力されたテーブル番号とともに、通信部26、アクセスポイント70、通信ネットワークNを介して、テーブル端末30A,30Bに送信する(ステップS18)。
ここで、接客担当者は、同じ顧客(同じお客様注文順)の注文を終了するか否かと、全顧客の注文を終了するか否かと、を顧客から聞く。そして、CPU21は、操作部22を介して接客担当者からの同じ顧客の注文を終了するか否かの入力を受け付け、その入力に応じて、同じ顧客の注文を終了するかを判別する(ステップS19)。同じ顧客の注文を終了しない場合(ステップS19;NO)、ステップS15に移行される。
同じ顧客の注文を終了する場合(ステップS19;YES)、CPU21は、操作部22を介した、接客担当者からの全顧客の注文を終了するか否かの入力を受け付け、その入力に応じて、全顧客の注文を終了するか否かを判別する(ステップS20)。全顧客の注文を終了しない場合(ステップS20;NO)、ステップS13に移行される。全顧客の注文を終了する場合(ステップS20;YES)、CPU21は、フラッシュメモリ27に記憶されている商品メニューテーブル80を参照し、ステップS13,S15で入力された注文した商品名及びその数量を含む注文内容のオーダ情報を生成して表示部24に表示する(ステップS21)。ステップS21で表示されるオーダ情報は、例えば、オーダ番号、お客様注文順、注文した商品の商品名83、数量、単価84、合計金額、合計数量である。
ここで、接客担当者は、注文を訂正するか否かと、訂正する場合の商品名とを顧客から聞く。そして、CPU21は、操作部22を介した、接客担当者からの注文を訂正するか否かの入力を受け付け、その入力に応じて、注文を訂正するか否かを判別する(ステップS22)。注文を訂正する場合(ステップS22;YES)、CPU21は、ステップS21で作成したオーダ情報のうち、訂正箇所のオーダ情報(商品名、数量、オーダ番号)を削除する(ステップS23)。そして、CPU21は、ステップS23で訂正したオーダ情報を示す訂正情報を、ステップS11で入力されたテーブル番号とともに、通信部26、アクセスポイント70、通信ネットワークNを介して、テーブル端末30A,30Bに送信し(ステップS24)、ステップS20に移行する。
注文を訂正しない場合(ステップS22;NO)、CPU21は、操作部22を介して、接客担当者から、注文確定キーの押下入力を受け付ける(ステップS25)。そして、CPU21は、通信部26、アクセスポイント70、通信ネットワークNを介して、オーダ情報を、ステップS11で入力されたテーブル番号とともにサーバ装置10に送信する(ステップS26)。ステップS26で送信されるオーダ情報は、ステップS18で生成されたオーダ情報のうち、オーダ番号、注文した商品の商品コード、数量、を含む情報である。
ステップS26に対応して、サーバ装置10のCPU11は、通信ネットワークN、通信部16を介して、テーブル番号及びオーダ情報を受信する。そして、CPU11は、記憶部15に記憶されている商品メニューテーブル80を参照し、受信したテーブル番号、オーダ情報のオーダ番号、オーダ情報の商品コード81に対応する商品名83、オーダ情報の数量を、記憶部15に記憶されているオーダテーブル110のテーブル番号111、オーダ番号112、商品名113、数量116に格納する。
そして、CPU21は、通信部26、アクセスポイント70、通信ネットワークNを介して、注文済の状態情報と、未配膳の配膳情報と、をオーダ番号及びテーブル番号とともに、サーバ装置10及びテーブル端末30A,30Bに送信し(ステップS27)、オーダ入力処理を終了する。
ステップS27に対応して、サーバ装置10のCPU11は、通信ネットワークN、通信部16を介して、テーブル番号、オーダ番号、状態情報及び配膳情報を受信する。そして、CPU11は、受信したテーブル番号、オーダ番号、状態情報及び配膳情報を、記憶部15に記憶されているオーダテーブル110のテーブル番号111、オーダ番号112に対応する状態114、配膳115に格納する。
次いで、図12を参照して、テーブル端末30A,30Bで実行されるオーダ表示処理を説明する。オーダ表示処理は、テーブル端末30A,30Bが設置されたテーブルのオーダに対応するオーダ情報を表示する処理である。ここでは、説明を簡単にするために、テーブル端末30Aの処理について説明するが、テーブル端末30Bでも同様である。
テーブル端末30Aにおいて、例えば、操作部32を介して接客担当者から電源オンの入力を受け付けたことをトリガとして、CPU31は、ROM35から読み出されて適宜RAM33に展開されたオーダ表示プログラム351との協働で、オーダ表示処理を実行する。
先ず、CPU31は、オーダ入力処理のステップS12,S14,S16,S18,S24,S27、状態入力処理のステップS57、又は配膳済入力処理のステップS64に対応して、(アクセスポイント70)、通信ネットワークN、通信部36を介して、オーダ端末20A,20B、サーバ装置10又は厨房端末50から、各種データの受信を待つ(ステップS31)。そして、CPU31は、オーダ端末20A,20B、サーバ装置10又は厨房端末50から、自機(テーブル端末30A)が設置されているテーブルのテーブル番号を受信したか否かを判別する(ステップS32)。自機に対応するテーブル番号を受信していない場合(ステップS32;NO)、ステップS31に移行される。
自機に対応するテーブル番号を受信した場合(ステップS32;YES)、CPU31は、(アクセスポイント70)、通信ネットワークN、通信部36を介して、オーダ端末20A,20B、又は厨房端末50から、各種データを受信する(ステップS33)。そして、CPU31は、ステップS33で受信したデータの種類を判別する(ステップS34)。
オーダ入力処理のステップS12に対応して、受信したデータの種類が新規の注文の種類である場合(ステップS34;新規)、CPU31は、フラッシュメモリ37に記憶されている表示テーブル90の全行をクリアする(ステップS35)。そして、CPU31は、フラッシュメモリ37に記憶されている表示テーブル90に応じて、新規注文画面を生成して表示部34に表示し(ステップS36)、ステップS31に移行する。新規注文画面は、例えば、オーダ番号、商品名、注文数、(単価の)合計、(注文の)状態、配膳(の状態)、(注文数及び単価の)全合計値の各項目のデータが空欄になっている注文画面である。
オーダ入力処理のステップS12に対応して、受信したデータの種類が追加の注文の種類である場合(ステップS34;追加)、CPU31は、フラッシュメモリ37に記憶されている表示テーブル90に応じて、追加注文画面を生成して表示部34に表示し(ステップS37)、ステップS31に移行する。追加注文画面は、例えば、オーダ番号、商品名、注文数、(単価の)合計、(注文の)状態、配膳(の状態)、(注文数及び単価の)全合計値の各項目のうち、注文済のデータが表示され、追加するデータが空欄になっている注文画面である。
オーダ入力処理のステップS24に対応して、受信したデータの種類が訂正情報である場合(ステップS34;訂正)、CPU31は、受信した訂正情報に基づいて、フラッシュメモリ37に記憶されている表示テーブル90の訂正するオーダ番号の行を削除し(ステップS38)、ステップS31に移行する。ステップS38の表示テーブル90の行削除は、表示部34に表示中の注文画面に反映される。
オーダ入力処理のステップS16に対応して、受信したデータの種類が商品コード及びオーダ番号である場合(ステップS34;商品コード)、CPU31は、フラッシュメモリ37に記憶されている商品メニューテーブル80を参照し、受信した商品コード81で商品名83を検索する(ステップS39)。そして、CPU31は、ステップS39で検索した商品名を表示テーブル90の商品名93に格納し、受信したオーダ番号をオーダ番号91に格納し、そのオーダ番号91、商品名93を表示部34の注文画面中に表示する(ステップS40)。そして、CPU31は、フラッシュメモリ37に記憶されている商品メニューテーブル80を参照し、直前に表示した商品名93に対応する単価84を表示テーブル90の単価94に格納し、その単価94を表示部34の注文画面中に表示し(ステップS41)、ステップS31に移行する。
オーダ入力処理のステップS18に対応して、受信したデータの種類が数量である場合(ステップS34;数量)、CPU31は、直前に表示した商品名93に対応する受信した数量を表示テーブル90の数量95に格納し、その数量95を表示部34の注文画面中に表示する(ステップS42)。そして、CPU31は、受信した数量95×表示中の単価94を合計値として算出して表示テーブル90の合計96に格納し、その合計96を、表示部34の注文画面中に表示し(ステップS43)、ステップS31に移行する。ステップS43において、CPU31は、数量95の合計値と、合計96の合計値と、を算出し、表示テーブル90の全合計99に格納し、その全合計99を表示部34の注文画面中に表示する。
オーダ入力処理のステップS14に対応して、受信したデータの種類がお客様注文順である場合(ステップS34;お客様注文順)、CPU31は、受信したお客様注文順を表示テーブル90のお客様注文順92に格納し、そのお客様注文順92を表示部34の注文画面中に表示する(ステップS44)。ステップS44で格納されたお客様注文順92は、その値が変更されるまで、表示テーブル90の次に設定する行に同じ値が格納されていき、その値が注文画面中に表示される。
オーダ入力処理のステップS27又は状態入力処理のステップS57に対応して、受信したデータの種類が注文の状態情報及びオーダ番号である場合(ステップS34;状態)、CPU31は、表示部34の表示中の注文画面の受信したオーダ番号の行にカーソルを合わせる(ステップS45)。そして、CPU31は、受信したオーダ番号に対応する受信した状態情報を表示テーブル90のオーダ番号91に対応する状態97に格納し、その状態97を表示部34の注文画面中のカーソルの行に表示し(ステップS46)、ステップS31に移行する。
オーダ入力処理のステップS27又は配膳済入力処理のステップS64に対応して、受信したデータの種類が商品の配膳情報及びオーダ番号である場合(ステップS34;配膳)、CPU31は、表示中の注文画面の受信したオーダ番号の行にカーソルを合わせる(ステップS47)。そして、CPU31は、受信したオーダ番号に対応する受信した配膳情報を表示テーブル90のオーダ番号91に対応する配膳98に格納し、その配膳98を表示部34の注文画面中のカーソルの行に表示し(ステップS48)、ステップS31に移行する。
次いで、図13を参照して、厨房端末50で実行される状態入力処理を説明する。状態入力処理は、調理の進行に応じて、調理担当者から商品の調理の状態情報の入力を受け付けてテーブル端末に送信する処理である。
厨房端末50において、例えば、操作部52を介して、調理担当者から状態入力処理の実行指示入力が受け付けられたことをトリガとして、CPU51は、ROM55から読み出されて適宜RAM53に展開された状態入力プログラム551との協働で、状態入力処理を実行する。
先ず、CPU51は、サーバ装置10にオーダテーブル110の問い合わせを行い、通信ネットワークN、通信部56を介して、サーバ装置10からオーダテーブル110を受信して参照する(ステップS51)。そして、CPU51は、ステップS51で受信したオーダテーブル110の情報を表示部54に表示する(ステップS52)。ステップS52で表示された画面は、選択中のオーダ番号(商品名)を移動させるためのカーソルキーと、商品の調理中を設定するための調理中キーと、商品の調理完了による配膳待ち中を設定するための配膳待ちキーと、を含むものとする。
そして、CPU51は、操作部52を介して調理担当者からの入力キーのタッチ入力を受付け、入力されたキーの種類を判別する(ステップS53)。入力されたキーが無い場合(ステップS53;無)、ステップS51に移行される。入力されたキーがカーソルキーである場合(ステップS53;カーソルキー)、CPU51は、カーソルキーの押下に応じて、表示部54に表示中のオーダテーブル110の選択中のオーダ番号112を移動表示し(ステップS54)、ステップS51に移行する。
入力されたキーが調理中キーである場合(ステップS53;調理中キー)、CPU51は、調理中キーの押下に応じて、表示部54に表示中のオーダテーブル110の選択中のオーダ番号112の状態114を調理中に設定する(ステップS55)。入力されたキーが配膳待ちキーである場合(ステップS53;配膳待ちキー)、CPU51は、配膳待ちキーの押下に応じて、表示部54に表示中のオーダテーブル110の選択中のオーダ番号112の状態114を配膳待ちに設定する(ステップS56)。
そして、CPU51は、表示部54に表示中のオーダテーブル110の状態114を、対応するテーブル番号111及びオーダ番号112とともに、通信部56、通信ネットワークNを介して、テーブル端末30A,30B及びサーバ装置10に送信し(ステップS57)、状態入力処理を終了する。ステップS57は、オーダ表示処理のステップS45,S46に対応する。また、サーバ装置10のCPU11は、ステップS57に対応して、記憶部15に記憶されているオーダテーブル110を、厨房端末50から受信したテーブル番号111、オーダ番号112及び状態114で、更新する。
次いで、図14を参照して、オーダ端末20A,20Bで実行される配膳済入力処理を説明する。配膳済入力処理は、接客担当者から商品の配膳済の入力を受け付けてテーブル端末に送信する処理である。ここでは、オーダ端末20Aが配膳済入力処理を実行する例を説明するが、オーダ端末20Bでも同様である。
オーダ端末20Aにおいて、例えば、接客担当者による商品の配膳後に、操作部22を介してその接客担当者からの配膳済入力処理の実行指示の入力を受け付けたことをトリガとして、CPU21は、ROM25から読み出されて適宜RAM23に展開された配膳済入力プログラム252との協働で、配膳済入力処理を実行する。
先ず、CPU21は、操作部22を介して接客担当者から配膳したテーブル番号の入力を受け付ける(ステップS61)。そして、CPU21は、操作部22を介して接客担当者から配膳した商品のオーダ番号の入力を受け付ける(ステップS62)。そして、CPU21は、操作部22を介して接客担当者から配膳済を入力するための配膳済キーの押下入力を受け付ける(ステップS63)。
そして、CPU21は、通信部26、アクセスポイント70、通信ネットワークNを介して、配膳済情報をステップS61で入力されたテーブル番号とステップS62で入力されたオーダ番号とともに、テーブル端末30A,30B及びサーバ装置10に送信する(ステップS64)。ステップS64は、オーダ表示処理のステップS47,S48に対応する。また、サーバ装置10のCPU11は、通信ネットワークN、通信部16を介して、テーブル番号、オーダ番号及び配膳済情報をオーダ端末20Aから受信し、記憶部15に記憶されているオーダテーブル110を、受信したテーブル番号111、オーダ番号112及び配膳115で更新する。
そして、CPU21は、操作部22を介する接客担当者からの配膳終了の旨の入力の有無に応じて、配膳を終了するか否かを判別する(ステップS65)。配膳を終了しない場合(ステップS65;NO)、ステップS62に移行される。配膳を終了する場合(ステップS65;YES)、配膳済入力処理が終了する。
次いで、図15〜図17を参照して、テーブル端末30A,30Bで実行される精算指定処理を説明する。精算指定処理は、顧客の食事後、顧客の操作に応じて精算方法を指定し、その精算方法で精算した伝票を印刷する処理である。テーブル端末30Aで処理を実行する例を説明するが、テーブル端末30Bでも同様である。
テーブル端末30Aにおいて、例えば、操作部32を介して顧客から精算指定処理の実行指示が入力されたことをトリガとして、CPU31は、ROM35から読み出されて適宜RAM33に展開された精算指定プログラム352との協働で、状態入力処理を実行する。
先ず、CPU31は、表示部34に精算方法指定画面を表示し、精算方法指定入力要求の旨を音声出力部39に音声出力させる(ステップS71)。ステップS71の音声出力内容は、例えば、「精算方法を指定して下さい」である。精算方法は、テーブルの全顧客の商品を一括して精算する一括精算と、テーブルの全商品を全顧客で割勘して精算する割勘精算と、テーブルの商品の個別精算や割勘するグループを設定して精算する個別/グループ別精算と、があるものとする。
そして、CPU31は、表示部34に表示中の精算方法指定画面に精算方法指定用の入力キーを表示し、操作部32を介して顧客からの精算方法指定の入力キーのタッチ入力を受け付ける(ステップS72)。精算方法指定の入力キーは、一括精算指定キー、割勘精算指定キー、個別/グループ別精算指定キーを含む。そして、CPU31は、ステップS72での入力キーの種類を判別する(ステップS73)。
入力されたキーが一括精算指定キーである場合(ステップS73;一括精算)、CPU31は、フラッシュメモリ37に記憶されている表示テーブル90の情報を含む一括精算の伝票の画像データを生成し、当該画像データでテーブルプリンタ40Aに伝票を印刷させ(ステップS74)、精算指定処理を終了する。
入力されたキーが割勘精算指定キーである場合(ステップS73;割勘精算)、CPU31は、割勘人数入力要求の旨を音声出力部39に音声出力させる(ステップS75)。ステップS75の音声出力内容は、例えば、「割勘精算ですね。人数を入力して下さい」である。そして、CPU31は、表示部34に表示中の精算方法指定画面に割勘人数入力用の数字キーを表示し、操作部32を介して顧客からの数字キーのタッチ入力を受け付ける(ステップS76)。
そして、CPU31は、ステップS76で入力された数字キーに応じて、割勘人数を確定し、フラッシュメモリ37に記憶されている表示テーブル90の合計96の全合計99を割勘人数で除算して一人当たりの金額を算出し、その金額を音声出力部39に音声出力させる(ステップS77)。ステップS77の音声内容は、例えば、「n(n:割勘人数)人ですね。一人m(m:割勘金額)円です」である。
そして、CPU31は、表示テーブル90の情報と、ステップS77で取得した割勘人数及び割勘金額とを含む割勘精算の伝票の画像データを生成し、当該画像データでテーブルプリンタ40Aに伝票を印刷させ(ステップS78)、精算指定処理を終了する。
入力されたキーが個別/グループ別精算指定キーである場合(ステップS73;個別/グループ別精算)、CPU31は、個別/グループ別のオーダ番号入力要求の旨を音声出力部39に音声出力させる(ステップS79)。ステップS79の音声出力内容は、例えば、「個別/グループ別精算ですね。一人ずつ又は一グループ毎にオーダ番号を入力して下さい」である。
そして、CPU31は、人数割りがある場合の人数割りの指定入力と、全員の入力を終了した場合の全員終了の指定入力との案内を音声出力部39に音声出力させる(ステップS80)。ステップS80の音声出力内容は、例えば、「人数割する場合は、人数割りキーを入力して下さい。全員の入力が終わりましたら全員終了キーを入力して下さい」である。人数割りとは、一つの商品を任意の複数の人数で割る割勘である。
そして、CPU31は、表示部34に表示中の精算方法指定画面に、フラッシュメモリ37に記憶されている表示テーブル90と、各種キーとを表示し、操作部32を介して顧客からの各種キーのタッチ入力を受け付ける(ステップS81)。ステップS81で表示される表示テーブル90は、図8に示す表示テーブル90aのように、状態97及び配膳98の項目を削除し、お客様区分100の項目を追加した表示テーブルに変更されるものとする。ステップS81で表示される各種キーは、オーダ番号入力用の数字キーと、お客様区分入力用の記号入力キーと、人数割り指定用の人数割りキーと、全員終了指定用の全員終了キーと、伝票発行指定用の伝票発行キーとを含む。そして、CPU31は、ステップS81での入力キーの種類を判別する(ステップS82)。
入力されたキーがオーダ番号の数字キーである場合(ステップS82;オーダ番号)、CPU31は、数字キーにより入力されたオーダ番号に応じて、表示されている表示テーブル90のオーダ番号91行のお客様区分100にカーソルを移動する(ステップS83)。そして、CPU31は、ステップS83でカーソル移動したオーダ番号91行のお客様区分100の記号入力要求の旨を音声出力部39に音声出力させ(ステップS84)、ステップS81に移行する。ステップS84の音声出力内容は、例えば、「お客様区分記号を入力して下さい」である。
入力されたキーがお客様区分の記号入力キーである場合(ステップS82;お客様区分記号)、CPU31は、記号入力キーにより入力されたお客様区分の記号を、表示テーブル90のカーソルがあるオーダ番号91行のお客様区分100に格納して、このお客様区分100を表示部34に表示し(ステップS85)、ステップS81に移行する。
入力されたキーが人数割りの指定キーである場合(ステップS82;人数割り)、CPU31は、ステップS83でカーソル移動したオーダ番号91行の商品の人数割りの人数入力要求の旨を音声出力部39に音声出力させる(ステップS86)。ステップS86の音声出力内容は、例えば、「人数割りですね。人数を入力して下さい」である。そして、CPU31は、表示部34に表示中の精算方法指定画面に、人数割りの人数入力用の数字キーを表示し、操作部32を介して顧客からの各種キーのタッチ入力を受け付ける(ステップS87)。
そして、CPU31は、ステップS87で入力された人数に応じて、表示テーブル90のステップS83でカーソル移動したオーダ番号91行のお客様区分100に「人数割り(人数)」を格納し、そのお客様区分100を表示部34に表示する(ステップS88)。そして、CPU31は、表示テーブル90のステップS83でカーソル移動したオーダ番号91行の単価94、数量95、合計96をステップS87で入力された人数で割り、それらの割った値を有する単価94、数量95、合計96と、人数割りした各人のお客様区分100とを含む人数分の行を表示テーブル90に追加し、その追加した行を表示部34に表示し(ステップS89)、ステップS81に移行する。ステップS89で表示される表示テーブル90は、例えば、図8に示す表示テーブル90aとなる。
入力されたキーが全員終了の指定キーである場合(ステップS82;全員終了)、CPU31は、表示テーブル90の全行をお客様区分100の値別にソートし、お客様区分別にオーダ番号91を新たな昇順の番号101として表示テーブル90を変更し、その変更した表示テーブル90を表示部34に表示する(ステップS90)。そして、CPU31は、表示テーブル90のお客様区分別の各全行について、お客様区分別の数量95、合計96の全合計を算出して新たな全合計99に更新し、この更新した全合計99を表示部34に表示する(ステップS91)。ステップS91で表示される表示テーブル90は、例えば、図9に示す表示テーブル90bとなる。
そして、CPU31は、伝票発行の入力要求の旨を音声出力部39に音声出力させ(ステップS92)、ステップS81に移行する。ステップS92の音声出力内容は、例えば、「伝票を印刷する場合は伝票発行を入力して下さい」である。
入力されたキーが伝票発行の指定キーである場合(ステップS82;伝票発行)、CPU31は、表示テーブル90の全行をお客様区分100の記号別に分け、未選択のお客様区分を一つ選択し、選択したお客様区分の全行から伝票の画像データを生成し、当該画像データをテーブルプリンタ40Aに伝票として印刷させる(ステップS93)。そして、ステップS93において表示テーブル90の全てのお客様区分の伝票を印刷したか否かを判別する(ステップS94)。全てのお客様区分の伝票を印刷していない場合(ステップS94;NO)、ステップS93に移行される。
全てのお客様区分の伝票を印刷した場合(ステップS94;YES)、精算指定処理が終了する。ステップS93で印刷される伝票は、例えば、図17(a)に示す伝票D1や、図17(b)に示す伝票D2である。伝票D1,D2は、図9に示す表示テーブル90bに対応する伝票である。伝票D1は、お客様区分が「A」の伝票である。伝票D2は、お客様区分が「B」の伝票である。伝票D1,D2は、お客様区分と、このお客様区分の顧客がオーダした商品名と、その商品の単価及び数量と、商品毎の合計と、全商品の合計と、を含む。
顧客は、印刷された伝票をECR等のレジスタのある精算所に所持し、接客担当者にレジスタを操作してもらって伝票の商品の精算を行う。
以上、本実施の形態によれば、オーダエントリシステム1において、オーダ端末20A,20Bは、オーダがあったテーブルのテーブル番号、商品名及び数量の操作入力を受け付け、前記入力されたテーブル番号、商品名の商品コード及び数量を対応付けてオーダ情報としてテーブル端末30A,30Bに送信する。テーブル端末30A,30Bは、オーダ情報を受信して表示テーブル90に記憶し、オーダ情報の商品の精算方法の指定入力を受け付け、当該入力された精算方法に応じて、表示テーブル90のオーダ情報を集計し、当該集計したオーダ情報に対応する伝票をテーブルプリンタ40A,40Bに印刷させる。このため、顧客がオーダした商品の精算とその伝票の印刷とをテーブルで完了することができ、精算所での接客担当者による集計を防ぐことができ、精算所に行く前に顧客が支払いの準備をすることができ、商品の精算にかかる時間と顧客及び接客担当者の負担とを低減できる。
また、テーブル端末30A,30Bは、前記受信されたオーダ情報の表示テーブル90を表示部34に表示する。このため、顧客は、オーダ端末20A,20Bに入力されたオーダ情報を目視により確認できる。
また、オーダ端末20A,20Bは、オーダした顧客のお客様注文順の入力を受け付け、前記入力されたテーブル番号、商品コード及び数量を、前記お客様注文順に対応付けてオーダ情報としてテーブル端末30A,30Bに送信する。このため、お客様注文順を用いて顧客毎にオーダ情報を区分できる。
また、テーブル端末30A,30Bは、前記受信したオーダ情報の表示テーブル90をお客様注文順92とともに表示する。このため、顧客は、顧客毎にオーダ情報を区分して目視により確認できる。
また、テーブル端末30A,30Bは、前記表示されたお客様注文順92に応じて、精算を別にする個人又はグループの指定入力を受け付け、当該入力された個人又はグループの情報に応じて、オーダ情報としての表示テーブル90を個別又はグループ別に集計する。このため、個別又はグループ別の精算の集計を容易かつ正確に行うことができる。また、個別又はグループ別に伝票を分けて印刷できる。
また、オーダ端末20A,20Bは、入力されたオーダ情報を表示した後に、当該オーダ情報をテーブル端末30A,30B及びサーバ装置10に送信する。このため、接客担当者がオーダ情報を目視により確認した後に、正確なオーダ情報を送信でき、スムーズにオーダ情報を確認でき、オーダミスを防ぐことができる。
また、テーブル端末30A,30Bは、一括精算、割勘精算、個別/グループ別精算、共通オーダ商品の人数割り精算の精算方法の入力を受け付け、当該入力された精算方法に応じて、オーダ情報としての表示テーブル90の情報を集計する。このため、多様な精算方法を顧客に提供でき、精算所での接客担当者による集計をさらに防ぐことができ、接客担当者の負担をさらに低減できる。
なお、上記実施の形態における記述は、本発明に係るオーダエントリシステムの一例であり、これに限定されるものではない。
上記実施の形態では、オーダ端末20A,20Bで顧客識別情報としてお客様注文順を入力する構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、オーダ端末20A,20Bで顧客識別情報としてテーブルの席番号(席の識別情報)を入力する構成としてもよい。
また、上記実施の形態におけるオーダエントリシステムの各構成要素の細部構成及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。