JP2011209912A - 応力歪解析装置及び応力歪の解析方法 - Google Patents

応力歪解析装置及び応力歪の解析方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザが指定する任意の指定領域の応力(応力歪)を、有限要素法のアルゴリズムより再計算せずに、簡便かつ精度良く算出する。
【解決手段】算出手段17により解析対象データDの複数の節点Yの応力を算出した後、解析対象データDの全領域に対してユーザが指定する指定領域ALを、入力手段3,4を介して任意に設定する。この状態で参照節点生成手段19が指定領域ALの輪郭線AL1上に複数の参照節点P1〜P4を生成する。このとき、指定領域ALの参照節点P5を解析すべき節点に近接させて配置すると、算出手段20が、複数の参照節点P1〜P4に隣接する周囲の節点Yの応力の値に基づいて各参照節点P1〜P4の値を求め、求めた複数の参照節点の値をさらに平均化して、解析すべき指定領域ALの応力とする。これにより、有限要素法のアルゴリズムより再計算せずに、指定領域ALの節点Yの応力が求められる。
【選択図】図6

Description

本発明は有限要素法による応力歪の解析装置及び応力歪の解析方法に関するものである。
従来、形状や境界条件が複雑な解析対象の解析法として、有限要素法が知られている。この有限要素法は、解析対象をメッシュ単位で複数に分割し、要素の節点ごとに応力を解析することにより、解析対象の応力歪を解析する。図1は従来の有限要素法のアルゴリズムにより解析する解析処理前の状態を示す。同図に示すように、有限要素法で応力を解析するためには、あらかじめ解析対象データDを複数の節点Y(ガウス点を含む、以下同じ)を有する四角形又は三角形等のメッシュMにより複数に分割しておく必要がある。
図2は図1に示した解析対象データDを、有限要素法のアルゴリズムにより解析した結果を示すものである。有限要素法のアルゴリズムでは、要素E−1〜E−18の節点Y1〜Y28における応力が解析され、要素Eの節点Yは解析後の座標位置に移動される。これにより、応力の高い部分は歪みが大きくなり、ゆがみの状態によって応力歪の大きさを視覚的に捉えることができる。
節点の変位、節点間距離の変位は、歪の大きさとして捉えることができる。図示例では、解析対象データDの下面中央部で要素Eの変形が大きく上面中央部で小さいこと、各要素Eの変形の形状から全体として曲げが働いていること、解析対象データDの下面中央部に応力が集中していることが分かる。
また、従来の有限要素法のアルゴリズムには、算出した応力に基づいて応力の等高線を作成しコンター図として表示する機能が組み込まれている。コンター図を表示すると、応力分布を視覚的に把握することができるので、利便性が高くなる。なお、従来の有限要素法の数値解析方法において、四角形のメッシュを用いると精度のよい応力の解析が可能なため、均一な四角形のメッシュの作成方法も検討されている(特許文献1)。
特開平5−298409号公報
ところで、自動二輪車や自動車等の車両の開発においては、ユーザが指定した指定領域の複数の節点の応力を平均化して指定領域の応力歪とし、これを歪ゲージにより測定した実際のデータと対比して評価することによって開発に役立てている。
しかし、ユーザの指定領域の位置、サイズが任意であり、また、要素のサイズもメッシュMのサイズによって左右されるので、ユーザが指定した指定領域の位置、サイズ、及びメッシュMのサイズによっては、図3に示すようにユーザが指定した指定領域AL内において複数の節点Yが相対的に偏ってしまうことがある。また、図4に示すように節点Yの数が大幅に不足してしまうことがあり、結果的に、節点Yの応力の平均値の信頼性が損なわれてしまうことがある。また、節点Yの応力の値も各節点Yにおける応力の計算精度に依存しているため、計算精度が影響してしまうこともある。
そこで、ユーザの任意な領域指定に対応する節点間距離の小さなメッシュMを用い、解析対象データDを再分割し、ユーザが指定した指定領域の応力歪についての計算を再度、実行することが考えられる。
しかし、メッシュサイズの小さなメッシュMにより再分割を行い、応力歪の再計算を行うと、節点数の増大によって計算数が膨大になるので手間がかかるとともに、計算の負荷が増大し、計算の終了までに時間がかかってしまう課題がある。
また、このような再分割、再計算をせずに、はじめからユーザの任意な領域指定ALに対応できるように解析対象データDを複数の要素に分割し、指定領域の応力歪を計算することも考えられるが、上述の節点数の増大に伴う課題を解決することができない。
また、他の方法として、ユーザの指定領域ALのみの再分割を行い、再計算を行うことも考えられるが、これでは他の要素との関係を把握することができないという課題が発生する。
本発明は上記課題に鑑みて案出されたもので、ユーザが指定する任意の指定領域の応力(応力歪)を、有限要素法のアルゴリズムより再計算せずに、簡便にかつ精度良く算出することが可能な応力歪解析装置及び応力歪の解析方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本願の請求項1記載にかかる発明は、解析対象としての解析対象データ(D)を有限個の節点で互いに接合された集合体とみなし、解析対象データ(D)を複数の節点を有するメッシュ(M)により複数に分割して各要素(E)における応力を有限要素法のアルゴリズムにより解析する応力歪解析装置において、前記解析対象データ(D)の複数の節点(Y)の応力を算出する算出手段(17)と、前記解析対象データ(D)の全領域に対してユーザが指定する指定領域(AL)を入力手段(3,4)を介して任意に指定する領域指定手段(18)と、前記指定領域(AL)の応力歪を解析するための複数の参照節点(P1〜P5)を前記指定領域(AL)の輪郭線(AL1)上及びその内部に生成する参照節点生成手段(19)と、前記参照節点生成手段(19)が生成した複数の参照節点(P1〜P4)の応力値のそれぞれを各参照節点(P1〜P4)に隣接する周囲の節点(Y)の既知の応力値に基づいてそれぞれ求め、求めた複数の参照節点(P1〜P4)の応力値に基づいて指定領域(AL)の応力歪を算出する算出手段(20)とを備えることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記参照節点(P1〜P4)の応力値がこれに隣接する周囲の節点(Y)との距離に応じて重み付けされることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記参照節点(P1〜P4)の応力値が周囲の節点(Y)との距離が短い程、重み付けを大きくすることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3いずれかに記載の発明において、前記指定領域(AL)の応力値を前記指定領域の参照節点(P5)の値とし、前記算出手段(20)が、前記指定領域の内側にある参照節点(P5)及び前記複数の参照節点(P1〜P4)を平均した値に基づいて前記指定領域(AL)の応力歪を求めることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明において、前記指定領域(AL)内側の参照節点(P5)の値が、前記指定領域(AL)の略中心点の応力であることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記指定領域(AL)の形状が矩形であることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記指定領域(AL)の形状が矩形であり、前記参照節点(P1〜P4)が矩形の頂点を含むことを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1の発明において、前記参照節点の生成箇所が少なくとも五箇所であることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、解析対象としての解析対象データ(D)を有限個の節点で互いに接合された集合体とみなし、解析対象を複数の節点を有するメッシュ(M)により複数に分割して各要素(E)における応力を有限要素法のアルゴリズムにより解析する応力歪の解析方法において、前記解析対象データ(D)の複数の節点(Y)の応力を算出するステップと、前記解析対象データ(D)の全領域に対してユーザが指定する指定領域(AL)を任意に指定するステップと、前記指定領域(AL)の応力歪を解析するための複数の参照節点(P1〜P5)を前記指定領域(AL)の輪郭線(AL1)上及びその内部に生成するステップと、複数の参照節点(P1〜P4)の応力値のそれぞれを各参照節点(P1〜P4)に隣接する周囲の節点(Y)の既知の応力値に基づいてそれぞれ求めるステップと、求めた複数の参照節点(P1〜P4)の応力値に基づいて前記指定領域(AL)の応力歪を算出するステップとを含むことを特徴とする。
請求項1及び請求項9記載の発明によれば、従来の有限要素法を用いた応力歪み解析装置のアルゴリズムを用いつつ、ユーザが指定した任意の指定領域における応力(応力歪)の解析を精度よく行うことができるという効果を奏する。また、メッシュサイズを再分割して計算する必要がなくなり、処理時間を低減することが可能になる。
請求項2記載の発明によれば、指定領域の応力歪の値をより精度良く求めることができる。
請求項3記載の発明によれば、より一層各参照節点の値を精度良く求めることができるという効果を奏する。
請求項4記載及び5記載の発明によれば、指定領域内側の参照節点の値も参照することで、指定領域における応力解析精度をより一層向上させることができる。
請求項6及び請求項7記載の発明によれば、指定領域の四個の頂点を指定領域の位置決めに利用することができるで、精度のよい位置決めを容易に行うことができる。また、位置決めが容易なので操作性が大幅に向上する。
請求項8記載の発明によれば、参照節点の生成箇所が少なくとも五箇所であるので、応力歪を精度よく算出することができ、信頼性を大幅に向上させることができる。
従来の有限要素法のアルゴリズムにより解析する解析処理前の状態を示す図 従来の有限要素法のアルゴリズムにより解析した応力歪解析図 本発明に係る応力歪解析装置の課題を提示する応力歪解析図 本発明に係る応力歪解析装置の課題を提示する応力歪解析図 本発明の実施の形態に係る応力歪解析装置を示す概略図 本発明の実施の形態に係る応力解析装置(コンピュータ)の構成を示すブロック図 ユーザが指定した指定領域の応力歪を求めるための手順を示す解説図 本発明の実施の形態に係る応力解析プログラムを示すフローチャート 本解析によるメッシュベースでの結果評価を示す図 本解析によるジオメトリベースでの結果評価を示す図
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態に係る応力歪解析装置を説明する。
なお、本実施形態では、従来例同様の構成部については、基本的に同一符号(添え字を除く)を用いて説明する。
図5は本発明の実施の形態に係る応力歪解析装置を示す概略図、図6は応力解析装置としてのコンピュータの構成を示すブロック図、図7は、要素の節点における応力の解析後にユーザが指定した指定領域の応力歪を求めるための手順を示す解説図、図8は解析対象データの節点における応力とユーザが指定した指定領域の応力歪を求めるための応力解析プログラムを示すフローチャートである。
図5に示すように、本実施形態に係る応力歪解析装置1は、コンピュータ2と、このコンピュータ2に対してユーザが指示を入力するための入力装置としてのキーボード3及びマウス4と、コンピュータ2から出力されたデータを画面上に表示する表示装置としてのLCD5と、コンピュータ2から出力されたデータを印刷する印刷装置6とを、備えて構成されている。コンピュータ2のハードウエア資源は、図5に示すように、データを読み書きする記憶装置としてのハードディスク7と、メモリ8と、メモリ8のデータを保持するバックアップ電源9と、データを処理するCPU10とを含んで構成されている。
メモリ8は、CPU10が参照するデータを保持しており、ハードディスク7には、このコンピュータ2のハードウエア資源を、応力歪解析装置1として機能させるためのプログラム(以下、応力解析プログラムという)と、解析対象としての解析対象データD(図1参照)と、応力歪の解析及び表示に必要なデータを格納している。
応力解析プログラムは、主プログラムと、サブプログラムとを含んで構成されており、主プログラムは、図6に示すように、コンピュータ2のハードウエア資源を、LCD5に解析対象の解析対象データDを表示させる表示手段15と、この解析対象データDを、複数の節点Yを有する矩形のメッシュMを用いて複数の要素Eに分割する分割手段16と、複数の要素Eの各節点Yの応力を公知の有限要素法のアルゴリズムにより算出する算出手段17として機能させるように構成されている。
サブプログラムは、コンピュータ2のハードウエア資源を、入力手段としてのマウス4又はキーボード3を介して解析対象データDの全領域に対してユーザが任意に指定領域ALを指定するための領域指定手段18と、領域指定手段18が指定した指定領域ALの応力歪を解析するための複数の参照節点(図7、P1〜P5参照)を指定領域ALの輪郭線AL1上及びその内部に生成する参照節点生成手段19と、生成した複数の参照節点P1〜P4のそれぞれの応力値を、各参照節点に隣接する周囲の複数の節点Yの応力の値に基づいてそれぞれ求め、求めた複数の参照節点の値に基づいてユーザが指定した指定領域ALの応力歪を算出する算出手段20として機能させるように構成されている。
ここで、主プログラムにおける表示手段15、分割手段16、算出手段17は、主として、CPU、メモリ、ハードディスクを中心として構成されており、相互間でのデータのやり取りにより、表示機能、分割機能、算出機能を実現する。表示手段15は、後述する応力解析プログラムの手順にしたがって解析対象データDをLCD5の画面に表示させ、分割手段16は、ハードディスク7に格納されていた複数のメッシュデータから選択された形状のメッシュMを読み込み、図1に示したようにユーザが指定した分割数にて解析対象データDを複数に分割する。本実施の形態においては、後述する手順により、指定領域ALの解析対象データDの節点Yに対して指定領域AL略中心の参照節点P5が略合致するように指定領域ALの指定がなされるため、解析対象データDの分割数は、従来と同等となる。
主プログラムの算出手段17は、分割手段16によって複数に分割された解析対象データDの複数の節点Yにおける応力を離散の手法の一つである有限要素法のアルゴリズムにより算出し、これらの応力に基づいてコンター図を作成する。また、各節点Yの応力、応力歪をリンクデータとして検索してハードディスク7に格納する。
表示手段15は、ハードディスク7に格納した各節点Yの応力、コンター図のデータを読み出して、各節点Yを座標位置に配置し、コンター図を配置する。これにより、ユーザは、各節点Yの座標、節点間距離の変化により、応力の大きさ、方向を視覚的に知り、コンター図により、応力の分布状態を把握することができる。
サブプログラムにおいて、領域指定手段18は、CPU10、マウスボタン、選択キー、又は画面上に表示された確定キー、キャンセルキー等と共同してLCD5の画面上の解析対象データDに対する指定領域ALを作成し、これをユーザが指定する位置に配置する。
指定領域ALは、伸縮可能なオブジェクト(枠)からなる矩形、多角形、円形のいずれの形状でもよい。本実施形態では、位置決めの容易さ、操作性の容易さ、位置決め精度の高さから対角線方向に伸縮し、かつ対角線方向の操作により面積が拡縮する矩形のオブジェクトを用いて指定領域ALを作成する。CPU10は、マウスボタン、選択キー、又は画面上に表示された確定キー、キャンセルキーによるユーザの領域指定操作を検知するようになっており、指定領域ALの開始点と終点を検知した後、確定キーの操作を検知すると、ユーザの指定領域ALを確定する。
また、移動キーを検知すると指定領域ALの移動を検知し、キャンセルキー操作を検知すると、指定領域ALによる領域指定操作をキャンセルする。これにより、解析対象データDの任意な位置に指定領域ALを配置することができる。
CPU10は、確定キーの操作を検知すると、参照節点生成手段19に対して参照節点の生成指示を出力する。参照節点生成手段19は、この指示により、指定領域ALの輪郭線AL1上、すなわち、矩形状の指定領域ALの各頂点に、参照節点P1〜P4を生成し、指定領域ALの内部、より好ましくは指定領域ALの略中央点に参照節点P5を生成する。参照節点P1〜P5の生成を終了すると、参照節点生成手段19がサブプログラムの算出手段20に対して指定領域ALの応力(応力歪)の算出要求を出力する。
サブプログラムの算出手段20は、この算出要求を受けると、参照節点P1〜P5のそれぞれの値を各参照節点P1〜P5に隣接する周囲の複数の節点Yの応力の値から外挿法を用いて算出する。具体的に、図7に示す上辺の左側頂点上の参照節点P1に対しては、これに隣接する指定領域ALの外側の3箇所の3節点Y31,Y32,Y33と指定領域AL略中心の参照節点P1によって応力の解析点として指定される節点Y34の応力の値とを参照節点P1の値を参照節点P1の応力値の算出に用いる。次に、算出手段20は、これらの節点Y31,Y32,Y33,Y34の応力値にそれぞれ参照節点P1までの距離(直線距離)の逆数を乗算し重みつけ平均を行う。
例えば、図7に示すように、Y31,Y32,Y33,Y34の応力値をそれぞれ0.1、0.1、0.03、0.05とし、節点Y31、Y32,Y33,Y34からそれぞれ参照節点P1までの距離を2mm、4mm、3mm、4mmとしたときは、参照節点P1の重み付け平均後の応力値は、0.1×(1/2)(1/2+1/4+1/3+1/4)+0.1×(1/4)(1/2+1/4+1/3+1/4)+0.03×(1/3)(1/2+1/4+1/3+1/4)+0.05×(1/4)(1/2+1/4+1/3+1/4)=0.073(MPa)となる。
同様にして参照節点P2、P3、P4の重み付け平均後の応力値を求めると、参照節点P2、P3、P4の重み付け平均後の応力値は、それぞれ、0.075MPa、0.137MPa、0.135MPaとなる。一方、参照節点P5の位置をユーザの領域指定の際に節点Y32と略合致する位置に配置すると、節点Y32の応力値と近似する値とみなすことができる。このため、この例では、節点Y32の応力値を参照節点P5の応力値(この例では0.1(MPa))とする。
次に、各参照節点P1,P2,P3,P4,P5の重み付け平均を行い、これをユーザが指定した指定領域ALの応力の値とする。重みは、指定領域ALの頂点位置で1/4、指定領域ALの中心で1とする。このため、重み付け平均に対する参照節点P5の重みは1となる。
従って、指定領域ALの応力は、0.073×1/8+0.075×1/8+0.137×1/8+0.135×1/8+0.1×1/2=0.103(MPa)となる。
指定領域ALの応力値を算出した後は、この応力値に基づいて指定領域ALの応力歪を算出する。
このように、指定領域ALの中心に参照節点P5を生成し、指定領域ALの領域指定の際に、参照節点P5を要素Eの節点Y32に略合致させ、指定領域ALの外側と内側の節点Y31,Y32,Y33,Y34の値を利用して外挿法を用いて指定領域ALの応力歪の解析を行う。これらの節点Y31,Y32,Y33,Y34は、有限要素法のアルゴリズムにより既に求められている精度のよい値であり、各参照節点P1〜P4の応力値は、これらの精度の高いY31,Y32,Y33,Y34の応力値に距離に応じた重み付け平均を行った値であるのでそれぞれ精度がよく信頼性の高い値となる。また、指定領域ALの略中心の値である参照節点P5の値も参照することで、指定領域ALにおける応力解析精度をより一層向上させ、信頼性を向上することができる。
これにより、歪ゲージで測定した測定値との照合など種々の用途に適した指定領域ALの応力値、応力歪を得ることができる。
次に、図8を参照して本発明に係る応力歪解析装置の解析手順について説明する。応力解析プログラムが起動すると、ステップS1においてCPU10がLCD5に解析条件の入力を要求する。解析条件としては、たとえば、解析対象の材質、ヤング率、荷重条件(位置、方向、種別)、拘束条件、応力歪の解析に用いるメッシュMのサイズ等を入力する。解析条件の入力をユーザが確定すると、ステップS2に進む。
ステップS2では、CPU10は、分割手段16として機能し、あらかじめ、ハードディスク7又は外部記憶装置(図示せず)から読み込んだ解析対象の解析対象データ(図面データ)Dを、矩形のメッシュM(図1参照)を用いて複数に分割する。分割を終了すると、ステップS3に進む。このステップS3では、CPU10は算出手段として主プログラムを起動する。
主プログラムが起動すると、CPU10はステップS4に進む。ステップS4では、CPU10は算出手段17として機能し、分割後の解析対象データDの各要素Eの各節点Yにおける応力を周知の有限要素法のアルゴリズムにより解析する。各節点Yにおける応力の解析を終了すると、ステップS5に進む。
ステップS5では、CPU10は算出手段17として機能し、各要素Eの各節点Yにおける応力の値に基づいて解析対象データDの全領域に対して応力歪の等高線を生成することによりコンター図を作成する。コンター図の生成が終了するとステップS6に進み、LCD5に各節点Yの応力値とコンター図とをLCD5に出力し、このLCD5への出力を保持した状態で主プログラムを終了する。次にステップS7に進んでサブプログラムを起動する。
サブプログラムが起動するとステップS8に進み、指定領域の入力要求を、LCD5を介してユーザに指示する。次に、ステップS9に進み、指定領域ALが指定されたか否かを判定する。ステップS9において、確定ボタンが押下されると、ステップS10に進む。
ステップS10では、CPU10は算出手段20として機能し、図7、図8にて説明したように指定領域ALの応力(応力歪)とコンター図を計算する。計算を終了すると、結果をLCD5に出力する。計算後、ユーザがマウス4のマウスボタン、キーボードの操作キー、又はLCDに表示された指定解除ボタンを操作してCPU10に対して指定解除要求を入力すると、CPU10が、指定領域AL及び参照節点P1〜P5の表示を消去する指示をLCD5に出力する。
図9はメッシュベースでの結果評価を示し、図10はジオメトリベースでの結果評価を示す。いずれの場合でも、任意に指定したポイントは、いずれも同じ数値(この例では、232.021MPa)を示した。したがって、メッシュをバックグランドとして持ち、これを非表示とするジオメトリベースの表示上にて任意のポイントを評価できることになるので、応力歪みの解析を容易にできるようになる。
なお、本願発明は上記の各実施例に限定されるものではなく、発明の原理内において種々に変形や応用が可能であり、例えば、領域指定は矩形に限らず、3角又は5角以上の多角形さらには円等自由に設定できる。
3:キーボード、4:マウス、17:算出手段、19:参照節点生成手段、20:算出手段、
D:解析対象データ、Y:節点、AL:指定領域、AL1:輪郭線、P1〜P4:複数の参照節点、P5:指定領域内側の参照節点

Claims (9)

  1. 解析対象としての解析対象データ(D)を有限個の節点で互いに接合された集合体とみなし、解析対象データ(D)を複数の節点を有するメッシュ(M)により複数に分割して各要素(E)における応力を有限要素法のアルゴリズムにより解析する応力歪解析装置において、前記解析対象データ(D)の複数の節点(Y)の応力を算出する算出手段(17)と、前記解析対象データ(D)の全領域に対してユーザが指定する指定領域(AL)を入力手段(3,4)を介して任意に指定する領域指定手段(18)と、前記指定領域(AL)の応力歪を解析するための複数の参照節点(P1〜P5)を前記指定領域(AL)の輪郭線(AL1)上及びその内部に生成する参照節点生成手段(19)と、前記参照節点生成手段(19)が生成した複数の参照節点(P1〜P4)の応力値のそれぞれを各参照節点(P1〜P4)に隣接する周囲の節点(Y)の既知の応力値に基づいてそれぞれ求め、求めた複数の参照節点(P1〜P4)の応力値に基づいて指定領域(AL)の応力歪を算出する算出手段(20)とを備えることを特徴とする応力歪解析装置。
  2. 前記参照節点(P1〜P4)の応力値がこれに隣接する周囲の節点(Y)との距離に応じて重み付けされることを特徴とする請求項1に記載した応力歪解析装置。
  3. 前記参照節点(P1〜P4)の応力値が周囲の節点(Y)との距離が短い程、重み付けを大きくすることを特徴とする請求項2に記載した応力歪解析装置。
  4. 前記指定領域(AL)の応力値を前記指定領域(AL)の内側の参照節点(P5)の値とし、前記算出手段(20)が、前記指定領域(AL)内側の参照節点(P5)及び前記複数の参照節点(P1〜P4)を平均した値に基づいて前記指定領域(AL)の応力歪を求めることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載した応力歪解析装置。
  5. 前記指定領域(AL)内側の参照節点(P5)の応力値が、前記指定領域(AL)の略中心点の応力であることを特徴とする請求項4に記載した応力歪解析装置。
  6. 前記指定領域の形状が矩形であることを特徴とする請求項1に記載した応力歪解析装置。
  7. 前記指定領域の形状が矩形であり、前記参照節点が矩形の頂点を含むことを特徴とする請求項1に記載した応力歪解析装置。
  8. 前記参照節点の生成箇所が少なくとも五箇所であることを特徴とする請求項1に記載した応力歪解析装置。
  9. 解析対象としての解析対象データ(D)を有限個の節点で互いに接合された集合体とみなし、解析対象を複数の節点を有するメッシュ(M)により複数に分割して各要素(E)における応力を有限要素法のアルゴリズムにより解析する応力歪の解析方法において、前記解析対象データ(D)の複数の節点(Y)の応力を算出するステップと、前記解析対象データ(D)の全領域に対してユーザが指定する指定領域(AL)を任意に指定するステップと、前記指定領域(AL)の応力歪を解析するための複数の参照節点(P1〜P5)を前記指定領域(AL)の輪郭線(AL1)上及びその内部に生成するステップと、複数の参照節点(P1〜P4)の応力値のそれぞれを各参照節点(P1〜P4)に隣接する周囲の節点(Y)の既知の応力値に基づいてそれぞれ求めるステップと、求めた複数の参照節点(P1〜P4)の応力値に基づいて前記指定領域(AL)の応力歪を算出するステップとを含むことを特徴とする応力歪の解析方法。
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