JP2003344041A - ワーク形状評価装置およびその方法ならびにそのプログラム - Google Patents

ワーク形状評価装置およびその方法ならびにそのプログラム

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JP2003344041A JP2002152952A JP2002152952A JP2003344041A JP 2003344041 A JP2003344041 A JP 2003344041A JP 2002152952 A JP2002152952 A JP 2002152952A JP 2002152952 A JP2002152952 A JP 2002152952A JP 2003344041 A JP2003344041 A JP 2003344041A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1支持状態でのワークの形状測定結果か
ら、第2支持状態でのワークの形状を予測する。 【解決手段】 ワーク形状評価装置は、第1支持状態で
のワークの形状を測定して得られる点群データを記憶す
るRAM340やハードディスク390を有しており、
CPU380は、第1支持状態でのワークについて有限
要素法で求めた有限要素の節点座標と前記点群データと
の間の関係式を導出し、導出された関係式に基づいて、
前記第1支持状態と異なる第2支持状態での前記ワーク
の形状を予測する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワーク形状の評価
装置および評価方法ならびにそのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】板状のワークを支持治具に配置した場
合、ワークは自重によって変形する。そして、この変形
しているワークの本来の形状を簡単な測定によって求め
る技術が特開2000−131047号公報および特開
2000−146565号公報に開示されている。これ
らの公報に記載の技術によれば、ワークの分布荷重から
重力の影響を計算してワークの高さ方向(Z方向)の値
を補正することによって、無重力状態でのワークの形状
を予測することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載の技術は、ワークの支持状態を変更した場合の
ワークの形状を予測することができない。すなわち、第
1支持状態でのワークの形状から第1支持状態と異なる
第2支持状態でのワークの形状を予測することはできな
い。
【0004】本発明は、以上の問題を解決するためにな
されたものである。したがって、本発明の目的は、第1
支持状態でのワークの形状測定結果から、第2支持状態
でのワークの形状を予測することができるワーク形状評
価装置およびその方法ならびにプログラムを提供するも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記の手段によって達成される。
【0006】(1)本発明のワーク形状評価装置は、第
1支持状態でのワークの形状を測定して得られる点群デ
ータを記憶する記憶手段と、前記第1支持状態でのワー
クについて有限要素法で求めた有限要素の節点座標と前
記点群データとの間の関係式を導出し、導出された関係
式に基づいて、前記第1支持状態と異なる第2支持状態
での前記ワークの形状を予測する形状予測手段と、を有
することを特徴とする。
【0007】(2)本発明のワーク形状評価方法は、第
1支持状態でのワークの形状を測定して点群データを得
る工程と、前記第1支持状態でのワークの荷重ベクトル
を測定する工程と、前記第1支持状態に対応する第1の
境界条件と前記荷重ベクトルとに基づいて、前記第1支
持状態でのワークについての有限要素の節点座標を有限
要素法により算出する工程と、前記点群データと前記節
点座標との関係式を導出する工程と、前記第1支持状態
と異なる第2支持状態に対応する第2の境界条件に基づ
いて、第2支持状態での前記節点座標の変位を有限要素
法により算出する工程と、前記節点座標の変位を前記関
係式に適用することによって、前記第2支持状態でのワ
ークの形状を予測する工程と、を有することを特徴とす
る。
【0008】
【発明の効果】本発明によれば、第1支持状態でのワー
クについて有限要素法で求めた有限要素の節点座標と実
測された点群データとの間の関係式を導出し、導出され
た関係式に基づいて、前記第1支持状態と異なる第2支
持状態での前記ワークの形状を予測するので、第1支持
状態でのワークの形状測定結果から、第2支持状態での
ワークの形状を予測することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、図面
を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
【0010】図1は、本発明の第1の実施の形態におけ
るワーク形状評価装置の構成を示すブロック図である。
また、図2は、ワーク形状評価装置による形状評価の対
象となるワークの一例を説明する概略図である。
【0011】ワーク形状評価装置10は、第1支持状態
でのワークの測定形状から、第1支持状態と異なる第2
支持状態でのワークの形状を予測するものである。ワー
ク形状評価装置10は、三次元形状測定器(形状測定手
段)100と、荷重検出器(荷重測定手段)200と、
コンピュータ(以下「PC」という)300とを備え
る。
【0012】三次元形状測定器100は、第1支持状態
でのワークの形状を測定し、点群データ(実測値)を得
るための装置あり、好ましくはレーザ光を利用してワー
クの三次元形状を測定する装置である。
【0013】荷重検出器200は、第1支持状態でのワ
ークに対する荷重ベクトル(Fx、Fy、Fz)を測定
するものである。ここで、Fx、Fy、およびFzは、
それぞれX、Y、Z方向にかかる荷重である。たとえ
ば、荷重検出器200は、支持治具40(図2参照)の
上部または下部等に組み込まれたロードセル、および支
持治具40の側面に貼り付けられた歪ゲージである。
【0014】PC300は、第1支持状態でのワークの
三次元形状の点群データを三次元形状測定器100から
受信し、種々の処理を実行することによって、第2支持
状態でのワークの形状を予測するものである。
【0015】PC300は、第1インタフェース31
0、第2インタフェース320、ROM330、RAM
340、ディスプレイ350、入力装置360、ハード
ディスク370、およびCPU380を有する。
【0016】第1インタフェース310は、三次元形状
測定器100からワークの三次元形状の点群データを受
信するためのインタフェースである。一方、第2インタ
フェース320は、荷重検出器200から荷重ベクトル
(Fx、Fy、Fz)の測定値を受信するためのインタ
フェースである。
【0017】ROM330は、種々の制御プログラムや
パラメータを記憶するメモリである。RAM(記憶手
段)340は、上記の三次元形状の点群データや荷重ベ
クトル(Fx、Fy、Fz)の測定値などの各種データ
を一時的に記憶するメモリである。RAM340とハー
ドディスク370は、第1支持状態でのワークの形状を
測定して得られる点群データを記憶する記憶手段として
機能する。
【0018】ディスプレイ(表示手段、形状表示手段)
350は、種々の表示をするCRTまたは液晶ディスプ
レイであり、たとえば、第2支持状態でのワークの形状
の予測結果を表示する。
【0019】入力装置360は、マウスやキーボードな
どのポインティングデバイスである。入力装置360
は、解析を希望する支持状態の指定やワークの設計CA
Dデータの入力などに用いられる。
【0020】ハードディスク(記憶手段)370は、入
力装置360によって入力されたCADデータ、および
CPU380による各種の解析結果を記録するものであ
る。なお、CPU80による解析結果は、ハードディス
ク370内にデータベース390として記録されてい
る。また、ハードディスク370には、有限要素法(F
EM)による構造解析ソフトウエアやデータベースソフ
トウエアがインストールされている。構造解析ソフトウ
エアとしては、たとえば、米国NASAで開発されたN
ASTRAN(NASA structural analysis)が用いられ
る。
【0021】CPU(形状予測手段)380は、各支持
状態でのワーク30について有限要素法による解析を実
行する。特に、CPU380は、第1支持状態でのワー
ク30について有限要素法で求めた各有限要素の節点座
標と三次元形状測定器100によって得られた点群デー
タとの間の関係式を導出し、この関係式に基づいて、第
2支持状態でのワーク30の形状を予測する。なお、C
PU380による処理内容については後述する。
【0022】以上のように構成される形状評価装置10
によれば、一の支持状態でのワークの形状測定結果に基
づいて、種々の支持状態でのワークの形状が予測され
る。
【0023】次に支持状態について説明する。
【0024】支持状態には、たとえば、図2に示される
とおり、横置き状態と縦置き状態とがある。横置き状態
とは、ワーク30が基準面に対して水平に置かれた状態
である。また、縦置き状態とは、ワーク30が基準面に
垂直に置かれた状態である。ここで、基準面は、好適に
は地面である。さらに、支持状態には、ワーク30が他
部品に取り付けられた状態であってもよい。
【0025】さらに細かくみれば、支持状態は、同じ横
置き状態であっても、支持治具40とワーク30との位
置関係、特に支持治具40とワーク30とが接触する支
持点の位置によって異なる。また、ワーク30が基準面
に斜めに置かれた状態も一つの支持状態である。
【0026】図3、図4、および図5は、支持状態の例
を示す。図6、図7、および図8はそれぞれ図3、図
4、および図5におけるA〜Iの各部分の変位を示す。
なお、図3、図4、および図5において、鉛直方向(高
さ方向)をZ軸とし、Z軸に垂直に交わる面をX−Y平
面とする。また、各図中L1は、X、Y、Zのすべての
方向に拘束されている支持点(以下「完全拘束支持点」
と称する)であり、L2〜L4は、Z軸方向にのみ拘束
されている支持点(以下「Z方向支持点」と称する)で
ある。たとえば、完全拘束支持点は、スポット溶接され
ている点やボルトなどによって固着されている点であ
る。一方、Z方向支持点は、ワーク30が支持治具40
上に載置されている接触点であり、ワーク30は、X−
Y方向に移動可能である。
【0027】図3に示される支持状態では、一つの完全
拘束支持点があり、三つのZ方向支持点がある。これら
四つの支持点によってワーク30が支持されている。こ
れらの合計四つの支持点は、ワーク30の端縁部(特に
角部)に配置されている。
【0028】図4に示される支持状態では、一つの完全
拘束支持点があり、三つのZ方向支持点がある。この点
では、図3の場合と同様である。しかしながら、これら
四つの支持点は、図3の場合と比べて、ワーク30の中
央側へ配置されている。
【0029】さらに、図5に示される支持状態は、ワー
ク30が基準面に対して斜めに置かれた状態である。
【0030】以上、図2〜図5に示されるとおり、本実
施の形態では、支持点の位置、支持点の内容(完全拘束
支持点であるか否か)、支持点の数(完全拘束支持点の
数、Z方向支持点の数、および両者の合計)、および、
ワーク30と基準面との角度、ワークが他部品に取り付
けられているか否か、といった各要素によって異なる複
数の支持状態が存在する。
【0031】そして、図6、図7、および図8に示され
るとおり、重力によるワーク30の撓みと、各支持状態
に対応した境界条件(拘束条件)とに起因して、図3〜
図5におけるA〜Iの各部分は、Z方向のみならず、
X、Y、およびZ方向(三次元方向)のすべての方向へ
変位し得る。また、その変位の度合は、上記の支持状態
によって異なる。
【0032】本実施の形態のワーク形状評価装置10に
は、上記の複数の支持状態のうちの一つの支持状態(第
1支持状態)でのワーク30の形状測定結果から他の支
持状態(第2支持状態)でのワーク30での形状を予測
することができる。また、Z方向のみならず三次元方向
(X、Y、およびZ方向)のすべての変位を取り扱うこ
とができる。これらの点は、無重力状態での形状のみを
予測し、Z方向のみの変位を予測する上記の従来技術の
場合と異なり、本発明の特徴点の一つである。
【0033】本実施の形態のワーク形状評価装置は、種
々の形状のワーク30に対して用いることができる。特
にパネル形状のワーク30は、支持状態の違いによって
形状が変化しやすいため、本実施の形態のワーク形状評
価装置が好適に適用される。
【0034】以上のように構成される本実施の形態のワ
ーク形状評価装置10は、以下のように動作する。
【0035】図9は、第1の実施の形態におけるワーク
形状評価装置の処理内容を示すフローチャートである。
【0036】まず、三次元形状測定器100は、第1支
持状態でのワーク形状を測定し、点群データPjを取得
する。測定して得られた点群データPjは、RAM34
4やハードディスク390に記憶される(ステップS1
00)。ここで、点群データPjは、ワーク30の表面
形状を点の座標の集まりで表した実測値である。たとえ
ば、第1支持状態は、上記の横置き状態である。
【0037】次に、荷重検出器200は、各支持治具4
0の位置毎に第1支持状態でのワークの荷重ベクトル
(Fx、Fy、Fz)を測定する(ステップS10
1)。
【0038】次に、CPU380は、第1支持状態での
ワーク30の形状について有限要素法を用いた変形計算
を実行する(ステップS102)。有限要素法を用いた
変形計算では、微小で単純な形状をした有限要素が用い
られる。本実施の形態では、4節点の四角形状の有限要
素が用いられる。
【0039】図10は、図9のステップS102におけ
る変形計算の処理についてのフローチャートである。図
10の処理は、ハードディスク370に記録されたプロ
グラムをCPUP380が実行することによって実現さ
れる。
【0040】まず、データベース390に所望の条件で
の有限要素法の解析結果がすでに保存されているか否か
が判断される(ステップS200)。すでに所望の条件
での解析結果が保存されている場合には(ステップS2
00:YES)、ステップS201〜S205の処理が
スキップされ、ステップS206に進む。この結果、同
じ内容の解析を繰り返し実行する手間を省くことができ
る。所望の条件は、たとえば、境界条件(拘束条件)や
荷重ベクトルである。境界条件は、上述したとおり、完
全拘束支持点およびZ方向支持点の位置、内容、および
個数等によって定まる。一方、所望の条件での解析結果
が保存されていない場合には(ステップS200:N
O)、新たな解析が必要となる。したがって、処理は、
ステップS201に進む。
【0041】ステップS201では、設計CADデータ
がハードディスク370から取得される。設計CADデ
ータは、予め登録されたワーク30の設計形状を示すデ
ータとして用いられる。設計CADデータとして、ワー
ク30の設計時に作成されたCADデータを転用するこ
とができる。
【0042】次に、CPU380は、取得した設計CA
Dデータを有限要素法解析ソフト用データに変換する
(ステップS202)。この処理によって、設計CAD
データでの設計形状が複数の有限要素の集合体によって
表され、メッシュ化される。
【0043】そして、支持状態に対応した境界条件、荷
重ベクトル(Fx、Fy、Fz)、および重力効果が付
加される(ステップS203)。図9のステップS10
2の処理では、第1支持状態に対応する境界条件(第1
境界条件)が入力装置360から入力される。また、荷
重ベクトル(Fx、Fy、Fz)は、図9のステップS
101において荷重検出器200によって測定された測
定値が用いられる。
【0044】次に、実際の有限要素法を用いた計算が実
行される(ステップS204)。なお、有限要素法自体
は、従来の方法と変わらないので詳しい説明は省略す
る。簡単に説明すれば、上記の荷重ベクトル(Fx、F
y、Fz)、要素の硬さ(K)、および第1変位ベクト
ルDNj1の相互関係を表すマトリックス方程式に基づ
いて、第1変位ベクトルDNj1が算出される。ここ
で、第1変位ベクトルDNj1は、各節点において、第
1支持状態でのワーク形状の変位を示すベクトルであ
り、設計形状からの三次元方向への変位を示す。なお、
説明の簡略のために、第1変位ベクトルDNj1を単に
第1変位DNj1と称する。また、要素の硬さ(K)
は、ワーク30の形状と材質で定まる。
【0045】そして、解析結果、すなわち第1変位DN
1の算出結果がデータベース390に登録される(ス
テップS205)。そして第1変位DNj1が読み出さ
れ、処理が終了する(ステップS206)。なお、解析
によって得られた第1変位DNj1に基づいて、ワーク
30についての有限要素の節点座標(Nj)が算出され
る。具体的には、設計形状についての有限要素の節点座
標に第1変位DNj1を加えることにより第1支持状態
でのワーク30についての節点座標(Nj)が求められ
る。
【0046】以上のとおり、ステップS200〜ステッ
プS206の処理は、第1支持状態に対応する第1境界
条件と荷重ベクトルとに基づいて、前記第1支持状態で
のワークについての有限要素の各節点座標(Nj)を有
限要素法により算出する工程に対応する。
【0047】ステップS206の処理が終了すると、処
理は、図9のステップS103の処理に戻る。
【0048】ステップS103では、ステップS100
で取得された各点群データPjの近傍において当該各点
群データPjを取り囲む節点(Np、Nq、Nr、N
s)が、ステップS103の処理によって得られた複数
の節点の中から選択される。
【0049】図11は、点群データPjと節点(Np、
Nq、Nr、Ns)の関係を模式的に示す図である。図
11に示されるとおり、点群データ(の1点)Pjに最
も近い一組の節点(Np、Nq、Nr、Ns)が選択さ
れる。
【0050】次に、CPU380は、選択された節点の
座標(Np、Nq、Nr、Ns)を用いて点群データP
jを表す(ステップS104)。換言すれば、CPU3
80は、第1支持状態でのワーク30について有限要素
法で求めた有限要素の節点座標(Np、Nq、Nr、N
s)と三次元形状測定器100によって得られた点群デ
ータとの間の関係式を導出する。
【0051】以下に、導出される関係式の一例を示す。
ここでは、図11に示されるとおり、点群データPjを
通過する線分Lを想定する。また、この線分Lの両端点
は、四角形有限要素NpNqNrNsにおいて対向する
辺NpNqおよび辺NsNr上に位置するものとする。
さらに、この線分Lとの交点によって、辺NpNqは、
比率a:(1−a)で区画され、この線分Lとの交点に
よって、辺NsNrは、比率b:(1−b)で区画さ
れ、さらに、線分L自体は、点Pjによって、比率c:
(1−c)で区画されているものとする。
【0052】この場合、点群データPjと節点座標(N
p、Nq、Nr、Ns)との間の関係式は以下の(1)
式で与えられる。
【0053】 Pj = c(aNq+(1−a)Np)+(1−c)(bNr+(1−b) Ns)・・・(1)式 ここで、a、b、およびcは、有限要素法で求めた有限
要素の節点座標(Np、Nq、Nr、Ns)と実測値で
ある点群データPjとを比較することによって導出され
る。
【0054】次に、第1支持状態とは異なる第2支持状
態が指定されたか否かが判断される(ステップS10
5)。第2支持状態は、ユーザが入力装置360を用い
て指定する。
【0055】第2支持状態が指定されるのを待って(ス
テップS105:YES)、境界条件が変更される(ス
テップS106)。すなわち、第1支持状態に対応する
第1境界条件から第2支持状態に対応する第2境界条件
へと境界条件が変更される。さらに、荷重ベクトルにつ
いても変更される。支持状態が変化してもワーク30の
重量自体は変更されないため、好ましくは、第1支持状
態で測定された荷重ベクトルに基づいて、第2支持状態
でのワーク30の荷重ベクトルが算出される。ここで、
第2境界条件は、たとえば縦置き状態に相当する。
【0056】次に、CPU380は、第2支持状態での
ワーク30の形状について有限要素法を用いた変形計算
を実行する(ステップS107)。ステップS107の
処理は、図10に示される処理と略同様であるので、詳
しい説明を省略する。
【0057】ステップS107の処理の概略を説明すれ
ば、設計CADデータを変換してなる有限要素法解析ソ
フト用データに対して、第2支持状態に対応する第2境
界条件、荷重ベクトル、および重力効果を適用し、有限
要素法を用いた計算を実行する。具体的には、CPU3
80は、第2支持状態でのワーク30についての節点座
標の第2変位ベクトルDNj2を有限要素法により算出
する。ここで、第2変位ベクトルDNj2は、各節点に
おいて、第2支持状態でのワーク形状の変位を示すベク
トルであり、設計形状からの変位を示す。なお、説明の
簡略のために、第2変位ベクトルDNj2を単に第2変
位DNj2と称する。
【0058】ステップS108では、CPU380は、
この第2変位DNj2から上記の第1変位DNj1を差し
引いて、変位ベクトルDNj1-2を求める。ここで、こ
の変位ベクトルDNj1-2は、第1支持状態から第2支
持状態へと支持状態が変わることに伴う、節点座標のN
jの変位である。なお、説明の簡略化のために変位ベク
トルDNj1-2を変位DNj1-2と称する。さらに、CP
U380は、ステップS103で選択された節点座標
(Np、Nq、Nr、Ns)の変位(DNp1-2、DN
1-2、DNr1-2、DNs1-2)を算出する。
【0059】次に、CPU380は、算出された節点座
標の変位(DNp1-2、DNq1-2、DNr1-2、DNs
1-2)を上記(1)式に適用する。より具体的には、変
位(DNp1-2、DNq1-2、DNr1-2、DNs1-2)を
上記(1)式の右辺のNq、Np、Nr、Nsの箇所に
代入する。この結果、支持状態が第1支持状態から第2
支持状態へ変化することに伴う、点群データPjの変位
DPj(戻りベクトルともいう)の予測値が算出される
(ステップS109)。すなわち、点群データの変位D
Pjの予測値は、以下の(1)´式で表される。
【0060】 DPj=c(aDNq1-2+(1−a)DNp1-2) +(1−c)(bDNr1-2+(1−b)DNs1-2)・・・(1)´式 そして、算出された変位DPjに第1支持状態での実測
値Pjを加えることによって、第2支持状態でのワーク
30の点群データが予測される。すべての点群データP
jについて、第2支持状態での予測値を求めることによ
って、第2支持状態でのワーク30の形状(ワーク30
の表面プロファイル)が予測される(ステップS11
0)。
【0061】次に、ディスプレイ350は、予測された
第2支持状態でのワーク30の形状を表示する(ステッ
プS111)。したがって、ユーザは、第1支持状態と
異なる第2支持状態でのワーク30の形状の予測結果を
知ることができる。
【0062】なお、上記のステップS100は、点群デ
ータPjを記憶する記憶手段に対応し、ステップS10
2(図10)〜ステップS110の処理は、第1支持状
態でのワークについて有限要素法で求めた有限要素の節
点座標と実測値である点群データとの間の関係式を導出
し(ステップS102〜S104)、導出された関係式
に基づいて、第2支持状態でのワークの形状を予測する
形状予測手段に対応する。
【0063】次に、図12を参照して、本実施の形態の
ワーク形状評価装置10をボディーサイド部30aの形
状評価に用いる場合を例について説明する。ここで、ボ
ディーサイド部30aとは、自動車の車体の側面の一部
を構成する部品である。ボディーサイド部30aには、
右側面用と左側面用とがある。自動車の車体の組立で
は、右側面用のボディーサイド部30aと左側面用のボ
ディーサイド部30aをそれぞれ組み立てておき、これ
らをフロアメーンに対して取り付ける。ここで、フロア
メーンは、自動車の車体の底面を構成する部品である。
【0064】各ボディーサイド部30aは、各種の部品
をスポット溶接により仮止めすることによって構成され
る。ボディーサイド部30aの各種部品の仮止め時に
は、支持治具(この場合は、作業台)上に横置き状態で
支持され、作業が実行される。そして、この横置き状態
で、ボディーサイド部30aの形状が測定される。一
方、ボディーサイド部30aをフロアメーンに取り付け
る際には、もちろん、縦置き状態となる。
【0065】上記のワーク形状評価装置10をボディー
サイド部30aの形状評価に用いることによって、横置
き状態のボディーサイド部30aの測定形状から、縦置
き状態のボディーサイド部30aの形状を予測すること
ができる。
【0066】図13は、本実施の形態のワーク形状評価
装置10を用いてボディーサイド部30aの形状を評価
した結果を示す。図13は、図12のボディーサイド部
30aのNo.1〜のNo.7までの箇所の設計形状と実
際の形状との乖離dX(mm)を示している。図13
中、実線は、横置き状態での実測値を示す。一方、黒四
角は、車両取り付け状態での予測値を示す。ただし、本
実施の形態での予測値には、他部品との干渉の影響は考
慮されていない。ディスプレイ350は、第2支持状態
でのワークの形状とワークの設計形状との間の乖離の予
測結果を表示する。
【0067】以上のとおり、本実施の形態のワーク形状
評価装置10によれば、第1支持状態でのワークの測定
形状に基づいて、第1支持状態と異なる第2支持状態で
のワークの形状を予測することができる。
【0068】(第2の実施の形態)次に、第2の実施の
形態のワーク形状評価装置について説明する。第2の実
施の形態では、ワークが他部品に取り付けられた状態を
第2支持状態とし、この第2支持状態でのワークの形状
を予測する際に、ワークと他部品との当接面での当該他
部品の寸法に基づいて、有限要素の節点座標の変位(D
Np1-2、DNq1-2、DNr1-2、DNs1-2)を算出す
る。すなわち、本実施の形態では、ワークが他部品に取
り付けられた状態が第2支持状態に相当する。また、ワ
ークと他部品との干渉に起因してワークが変形する点を
考慮し、第2支持状態でのワークの形状を予測する。
【0069】図14は、第2の実施の形態におけるワー
ク形状評価装置の処理内容を示すフローチャートであ
る。
【0070】ステップS300〜ステップS306まで
は、図9のステップS100〜ステップS106と同様
であるの説明を省略する。
【0071】ステップS307では、CPU380は、
第2支持状態でのワーク30の形状について、干渉部品
を考慮した変形計算を実行する。
【0072】図15は、図14のステップS307にお
ける変形計算の処理についてのフローチャートである。
図15の処理は、ハードディスク370に記録されたプ
ログラムをCPUP380が実行することによって実現
される。
【0073】ステップS400およびステップS401
の処理は、図10のステップS200およびステップS
201の処理と同様であるので、説明を省略する。
【0074】CPU380は、取得した設計CADデー
タに基づいて複数の有限要素に分けて、メッシュ化の処
理を実行する(ステップS402)。
【0075】次に、当接面での他部品(干渉部品)の形
状寸法を取得する(ステップS403)。なお、当接面
での他部品の形状寸法として、事前に三次元形状測定装
置100により実測されて記憶されている形状データを
用いることができる。
【0076】そして、CPU380は、ステップS40
3で取得された他部品の形状寸法に応じて、ステップS
402で得られた有限要素の形状(メッシュの形状)を
適宜に変更(調整)する(ステップS404)。
【0077】次に、有限要素の形状が変更されたデータ
を有限要素法解析ソフト用データに変換する(ステップ
S405)。そして、その後のステップS406〜ステ
ップS409の処理は、第1変位と第2変位のどちらを
取り扱うかについての違いを除いて、図10のステップ
S203〜ステップS206の処理と同様である。CP
U380は、計算を実行し、第2変位DNj2を算出
し、その算出された解析結果を必要に応じてデータベー
ス390に登録する。
【0078】その後、図14のステップS308に戻
り、第2変位DNj2から第1変位DNj1を差し引いて
変位DNj1-2を算出する。そして、選択された節点座
標(Np、Nq、Nr、Ns)の変位(DNp1-2、D
Nq1-2、DNr1-2、DNs1-2)を求める。そして、
この節点座標の変位(DNp1-2、DNq1-2、DNr
1-2、DNs1-2)を上記(1)式に適用することによっ
て、点群データPjの変位DPj(戻りベクトル)の予
測値が算出される(ステップS309)。そして、最終
的に、ワーク30が他部品へ取り付けられた状態である
第2支持状態でのワーク30の形状が予測される(ステ
ップS310)。
【0079】次に、ディスプレイ350は、ワーク30
が他部品に取り付けられた状態における、ワーク30お
よび他部品の双方の形状を表示する(ステップS31
1)。より好ましくは、ディスプレイは、ワーク30お
よび他部品の各視覚情報を反映しつつワーク30の予測
形状を表示する。ここで視覚情報には、たとえば、色
彩、光の反射率、および平滑度が含まれる。たとえば、
色彩、光の反射率、および平滑度の標準的な値をデジタ
ルデータとしてROM330等に予め記憶しておき、ワ
ーク30の形状の変化に伴って、このデジタルデータの
値が変更される。
【0080】たとえば、図16に示されるとおり、ディ
スプレイ350は、CPU350の指示を受けて、ワー
ク30(この場合は、ボディーサイド部30aの一部)
の形状の変化の度合、および/またはワーク30の変化
に応じた他部品60との間での整合性の度合に応じてワ
ーク表面および他部品表面の各視覚情報を変更して表示
する。
【0081】なお、図16(A)、(B)、(C)に示
される例では、(A)が他部品60との整合性が低く、
(C)が他部品60との整合性が最も高く合格水準であ
る。(B)は、(A)と(B)の中間程度の整合性を示
している。この結果、ユーザは、ワーク30の形状の変
化や他部品との間での整合性を即座に判断することがで
きる。また、実際のワーク30の形状の変化にともなう
ワーク表面の視覚情報の変化に対応して、表示するワー
ク表面の視覚情報を変化させることも可能である。この
結果、取り付け時の全体感をつかむことが容易となり、
実際の取り付け工程前に、見栄えを評価することが可能
となる。
【0082】次に、図17を参照して、本実施の形態の
ワーク形状評価装置10をボディーサイド部30aの形
状評価に用いる場合を例をとって説明する。まず、ボデ
ィーサイド部30aが他部品(この場合はフロアメーン
50)に取り付けられる前にボディーサイド部30aの
形状が測定される。そして、この形状測定結果から、フ
ロアメーン50へ取り付けられた状態でのボディーサイ
ド部30aの形状が予測される。この際、ボディーサイ
ド部30aとフロアメーン50との当接面での当該フロ
アメーン50の寸法精度に基づいて、ボディーサイド部
30aの有限要素の節点座標の変位が算出される。した
がって、フロアメーン50の干渉によるボディーサイド
部30aの形状の変化を考慮して、ボディーサイド部3
0aの形状を予測することができる。
【0083】図18は、本実施の形態のワーク形状評価
装置10を用いて形状を評価した結果を示す。具体的に
は、図18は、図17のボディーサイド部30aのN
o.1〜のNo.7までの箇所の設計形状と実際の形状と
の乖離dX(mm)を示している。図18中、実線は、
横置き状態での実測値を示し、黒四角は、干渉による効
果を考慮していない場合の車両取り付け状態での予測値
である。また、黒三角は他部品(フロアメーン50)の
寸法精度であり、白四角は、ボディーサイド部30aの
フロアメーン50への取り付け後の当接面の形状の予測
値である。
【0084】以上のとおり、本実施の形態のワーク形状
評価装置10によれば、第1支持状態でのワークの測定
形状に基づいて、他部品に取り付けられた支持状態での
ワークの形状を他部品との干渉に起因する変形も含めて
予測することができる。
【0085】以上のとおり、第1および第2の実施の形
態について述べたがこれらの実施の形態によれば、以下
の効果が得られる。
【0086】(イ)ワークのスポット溶接点などの完全
拘束支持点の位置や個数についても考慮して、ワークの
形状を予測するので、ワークを取り付けた後でワークの
形状が仕様を満たさないといった事態の発生を軽減する
ことができる。したがって、試作を繰り返すといった工
数を軽減し、開発を効率的に進めることができる。
【0087】(ロ)測定時のワークの支持状態と検討し
たい支持状態とを指定することによって、測定時のワー
クの形状に基づいて予測される形状を表示することがで
き、所定の評価ポイントにおける設計形状との乖離(d
x、dy、dz)を表示することができる。したがっ
て、ワーク開発中であっても、ワークの取り付け後の使
用段階での撓みを認識することができる。この結果、形
状だしの精度やスポット溶接の位置が妥当であるか否か
についても判断できる。
【0088】(ハ)高さ方向(Z方向)のみならず、他
の方向(X方向、Y方向)への変位を考慮して、ワーク
の形状を予測することができる。したがって、三次元の
各方向へワークが変形する状態を想定して、ワーク形状
評価を実行することができる。
【0089】(二)第2の実施の形態によれば、当接面
での相手部品との干渉度合を考慮にいれた対策をワーク
の開発の早期段階で実行することができる。すなわち、
相手部品の形状寸法精度に応じて、ワークの形状修正や
支持方法の変更等を検討することが可能となる。
【0090】(ホ)第2の実施の形態によれば、取り付
け時の形状表示に加えて、ワークや他部品の表面特性や
色彩を変更することができる。したがって、ワークの組
み込み前の早期段階において、ワーク取り付け時の見栄
えの評価を実行することができる。
【0091】上記のとおり、本発明の好適な実施の形態
について説明したが、本発明はこれらの場合に限られ
ず、本発明の技術思想の範囲内で当業者により種々の変
形、削除、および追加が可能であることはいうまでもな
い。
【0092】たとえば、上記の説明ではワーク形状評価
装置10に三次元形状測定器100が含まれている場合
が示された。しかしながら、本発明はこの場合に限られ
ない。たとえば、汎用のワーク形状測定装置により測定
された点群データをフレキシブルディスクを媒体として
PC300に記憶することもできる。すなわち、ワーク
形状測定装置は、少なくとも実測値である点群データを
記憶する記憶手段を有していれば、三次元形状測定器を
有している必要はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態であるワーク形状
評価装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 ワーク形状評価装置による形状評価の対象と
なるワークの一例を説明する概略図である。
【図3】 支持状態の一例を示す模式図である。
【図4】 支持状態の他の例を示す模式図である。
【図5】 支持状態のさらに別の例を示す模式図であ
る。
【図6】 図3のワークの所定部分の変位を示す図であ
る。
【図7】 図4のワークの所定部分の変位を示す図であ
る。
【図8】 図5のワークの所定部分の変位を示す図であ
る。
【図9】 第1の実施の形態におけるワーク形状評価装
置の処理内容を示すフローチャートである。
【図10】 図9のステップS102に対応するサブル
ーチンを示すフローチャートである。
【図11】 点群データPjと節点との関係を模式的に
示す図である。
【図12】 ワークの一例であるボディーサイド部につ
いての概略図である。
【図13】 図12に示されるボディーサイド部の変位
についての予測結果を示す図である。
【図14】 第2の実施の形態におけるワーク形状評価
装置の処理内容を示すフローチャートである
【図15】 図14のステップS307に対応するサブ
ルーチンを示すフローチャートである。
【図16】 ワーク表面および他部品表面の視覚情報を
変更して取り付け状態を表示する場合の一例を示す図で
ある。
【図17】 ボディーサイド部をフロアメーンに取り付
けた状態についての概略図である。
【図18】 図17に示されるボディーサイド部の変位
についての予測結果を示す図である。
【符号の説明】
10…ワーク形状評価装置、 30…ワーク、 40…支持治具、 100…三次元形状測定器、 200…荷重検出器、 300…コンピュータ、 310…第1インタフェース、 320…第2インタフェース、 330…ROM、 340…RAM、 350…ディスプレイ、 360…入力装置、 370…ハードディスク、 380…CPU、 340…RAM。
【手続補正書】
【提出日】平成14年6月4日(2002.6.4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図6】
【図11】
【図13】
【図5】
【図7】
【図8】
【図9】
【図12】
【図16】
【図10】
【図14】
【図15】
【図17】
【図18】

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1支持状態でのワークの形状を測定し
    て得られる点群データを記憶する記憶手段と、 前記第1支持状態でのワークについて有限要素法で求め
    た有限要素の節点座標と前記点群データとの間の関係式
    を導出し、導出された関係式に基づいて、前記第1支持
    状態と異なる第2支持状態での前記ワークの形状を予測
    する形状予測手段と、 を有することを特徴とするワーク形状評価装置。
  2. 【請求項2】 第1支持状態でのワークの形状を測定し
    て点群データを得る形状測定手段を有し、前記記憶手段
    は、当該形状測定手段によって得られた前記点群データ
    を記憶することを特徴とする請求項1に記載のワーク形
    状評価装置。
  3. 【請求項3】 さらに、前記第2支持状態での前記ワー
    クの形状とワークの設計形状との間の乖離の予測結果を
    表示する表示手段を有することを特徴とする請求項1に
    記載のワーク形状評価装置。
  4. 【請求項4】 前記形状予測手段は、第2支持状態での
    前記ワークについての前記節点座標の変位を有限要素法
    により算出し、 算出された前記節点座標の変位を前記関係式に適用する
    ことによって、前記第2支持状態でのワークの形状を予
    測することを特徴とする請求項1に記載のワーク形状評
    価装置。
  5. 【請求項5】 前記第1支持状態は、ワークが基準面に
    対して水平に置かれた状態に相当し、前記第2支持状態
    は、ワークが基準面に対して垂直に置かれた状態に相当
    することを特徴とする請求項1に記載のワーク形状評価
    装置。
  6. 【請求項6】 前記第2支持状態は、前記ワークが他部
    品に取り付けられた状態に相当することを特徴とする請
    求項1に記載のワーク形状評価装置。
  7. 【請求項7】 前記形状予測手段は、前記ワークと前記
    他部品との当接面での当該他部品の寸法に基づいて、前
    記節点座標の変位を算出することを特徴とする請求項6
    に記載のワーク形状評価装置。
  8. 【請求項8】 前記ワークが前記他部品に取り付けられ
    た状態での当該ワークおよび当該他部品の形状を表示す
    る形状表示手段を有し、当該形状表示手段は、前記ワー
    クの設計形状からの形状変化に応じてワーク表面および
    他部品表面の各視覚情報を変更して表示することを特徴
    とする請求項6に記載のワーク形状評価装置。
  9. 【請求項9】 前記ワークは、自動車の車体の側面の一
    部を構成するボディーサイド部であることを特徴とする
    請求項1に記載のワーク形状評価装置。
  10. 【請求項10】 第1支持状態でのワークの形状を測定
    して点群データを得る工程と、 前記第1支持状態でのワークの荷重ベクトルを測定する
    工程と、 前記第1支持状態に対応する第1の境界条件と前記荷重
    ベクトルとに基づいて、前記第1支持状態でのワークに
    ついての有限要素の節点座標を有限要素法により算出す
    る工程と、 前記点群データと前記節点座標との関係式を導出する工
    程と、 前記第1支持状態と異なる第2支持状態に対応する第2
    の境界条件に基づいて、第2支持状態での前記節点座標
    の変位を有限要素法により算出する工程と、 前記節点座標の変位を前記関係式に適用することによっ
    て、前記第2支持状態でのワークの形状を予測する工程
    と、 を有することを特徴とするワーク形状評価方法。
  11. 【請求項11】 第1支持状態でのワークの形状を測定
    して得られる点群データを記憶する取得する手順と、 前記第1支持状態でのワークについて有限要素法で求め
    た有限要素の節点座標と前記点群データとの間の関係式
    を導出する手順と、 導出された関係式に基づいて、前記第1支持状態と異な
    る第2支持状態での前記ワークの形状を予測する手順
    と、をコンピュータに実行させるワーク形状評価プログ
    ラム。
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