JP2011208866A - 駐機航空機への冷気供給設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】 デフロスト時の無駄なエネルギーを削減し、デフロスト時間の短縮および省エネルギーを図ることが可能な駐機航空機への冷気供給設備を提供する。
【解決手段】 アフターコイル14に供給されるブラインBを冷却するブラインチラー6と、アフターコイル14からのブラインBを貯留するブラインタンク4と、ブラインタンク4からのブラインBをアフターコイル14に供給するブラインポンプ5と、を備え、アフターコイル14に付着した霜を除去するデフロスト運転時には、アフターコイル14内のブラインBをブラインタンク4内に排出させることによりアフターコイル14内に空気を流入させるとともに、ブラインタンク4内のブラインをアフターコイル14を通過させることなくブラインポンプ5によって循環させるバイパス経路20を形成する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、駐機中の航空機へ冷気を供給する冷気供給設備に関し、とくに霜取り時間の短縮および省エネルギーを図ることが可能な駐機航空機への冷気供給設備に関する。
空港では、駐機中の航空機に対する冷気の供給などの地上サービスが行われている。航空機への冷気供給は、グランドクーラと呼ばれる冷気供給設備から延びる送気用フレキシブルホースを機体に接続することにより行われている。冷気供給設備は、空気を冷却するためのアフターコイルを有しており、このアフターコイルには冷媒であるブラインが流れるようになっている。冷気供給設備の運転中には、アフターコイルの表面への霜の付着により冷却能力が低下するので、デフロスト(霜取り)を行う必要がある。
従来から、ブラインの熱を利用して熱交換器の表面に付着した霜を取り除く技術(例えば、特許文献1参照。)や、開放式冷却塔において暖気を利用して氷結を融解する技術(例えば、特許文献2参照。)が知られている。また、人工スキー場等の造雪設備において不凍液を加熱して氷結を防止する技術(例えば、特許文献3参照。)や、ヒートポンプ式空気調和装置において給水により熱交換器に付着している霜を取り除く技術(例えば特許文献4参照)も知られている。
特開2006−234227号公報 特開2003−194492号公報 特公平7−71608号公報 特開2010−2156号公報
しかし、航空機へ冷気を供給するグランドクーラと呼ばれる上述の冷気供給設備では、ブライン配管系に設けた電気ヒータによってブラインを加熱することによりデフロストを行っているので、大きなエネルギーが必要になるとともに、デフロストに要する時間が長くなるという問題がある。すなわち、デフロストを行うためには、ブラインの全保有量を所定温度までに昇温させる必要があり、昇温のためのエネルギーが多くなるとともに、デフロストに要する時間が長くなるという問題がある。
具体的には、従来のグランドクーラでは、−6℃に冷却されているブランインの全保有量を0℃まで昇温させてデフロストを行ない、デフロスト終了時には、再度−6℃までブラインを冷却する必要がある。そのため、デフロストには多量の無駄なエネルギーを必要とし、デフロストに要する時間も長かった。ここで、単純にブラインを冷却するブラインチラーの運転を止め、送気の熱のみで霜を溶かすオフサイクルデフロストの適用も可能であるが、ブラインチラーの残留運転によってアフターコイル内にブラインが流れ、またブラインの流れが止まってからもアフターコイル内のブラインが冷熱を保有しているため、さらに霜取りに時間がかかるという問題がある。
空港では、駐機時間に合わせて航空機へ冷気を供給する必要があるため、冷気供給設備ではデフロスト時間をできる限り短縮することが要求されている。
特許文献1の技術は、上述のグランドクーラと同様にヒータによってブラインを昇温するので、ブラインを昇温させるためのエネルギーが多くなり、霜取りに要する時間が長くなる。特許文献2の技術は、開放式冷却塔に関するものであり、ブラインをアフターコイル内に流すことにより冷気を供給する装置には適用することができない。特許文献3の造雪設備では、液加熱器で不凍液を加熱しているので、同様に大きなエネルギーを必要とする。特許文献4の技術は、暖房運転時の水を利用して霜を取り除くものであり、グランドクーラと呼ばれる上記の冷気供給設備には適用できない。
そこでこの発明は、デフロスト時の無駄なエネルギーを削減し、デフロスト時間の短縮および省エネルギーを図ることが可能な駐機航空機への冷気供給設備を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、0℃以下に調温されたブラインが流れる冷却コイルを有し、駐機中の航空機へ冷気を供給する駐機航空機への冷気供給設備であって、前記冷却コイルに供給されるブラインを冷却するブラインチラーと、前記冷却コイルからの前記ブラインを貯留するブラインタンクと、前記ブラインタンクからの前記ブラインを前記冷却コイルに供給するブラインポンプと、を備え、前記冷却コイルに付着した霜を除去するデフロスト運転時には、前記冷却コイル内の前記ブラインを前記ブラインタンク内に排出させることにより前記冷却コイル内に機外空気を流入させるとともに、前記ブラインタンク内の前記ブラインを前記冷却コイルを通過させることなく前記ブラインポンプによって循環させるバイパス経路を形成することを特徴とする駐機航空機への冷気供給設備である。
この発明によれば、デフロスト運転時には、冷却コイル内に流入した機外空気の熱によって冷却コイルに付着した霜が暖められ、霜の除去が可能となる。また、デフロスト運転時には、冷却コイル内のブラインが排出されるため、冷却コイルの熱容量の減少によって冷却コイルを短時間で昇温させることができ、短時間での霜取りが可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の駐機航空機への冷気供給設備において、前記冷却コイルと前記ブラインタンクとを接続する管路には、前記デフロスト運転終了後に前記冷却コイル内の残存している前記機外空気を外部に排出させるエア抜き弁が設けられていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の駐機航空機への冷気供給設備において、前記ブラインチラーからのブラインは、弁の切替え動作により前記冷却コイルまたは前記ブラインタンクへ選択的に供給可能であることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、デフロスト運転時には、冷却コイルからブラインを排出するようにしたので、ブラインの排出によって冷却コイルの熱容量が減少し、冷却コイル内に流入した機外空気の熱により短時間での霜取りが可能となる。したがって、デフロスト時間を短縮することができ、駐機時間内での航空機への冷気供給を確実に行うことが可能となる。
また、デフロストは、冷却コイル内に流入する機外空気の熱を利用しているので、電気ヒータでブラインの全保有量を加熱する従来技術に比べて、デフロストに要するエネルギーを削減することが可能となり、省エネルギーを図ることができる。さらに、バイパス経路を形成することで、再起動時のブラインの再冷却に要する無駄なエネルギーが不要となり、デフロスト運転から通常運転への復帰時におけるブラインの冷却の応答性も速くなる。
請求項2に記載の発明によれば、冷却コイルとブラインタンクとを接続する管路には、デフロスト運転終了後に冷却コイル内の残存している機外空気を外部に排出するエア抜き弁を設けるようにしたので、ブライン中に機外空気が混入することを回避することができ、設備の冷却能力を維持および空気混入による管路の腐食を防止することができる。
請求項3に記載の発明によれば、ブラインチラーからのブラインを弁の切替え動作により冷却コイルまたはブラインタンクへ選択的に供給可能としたので、通常運転からデフロスト運転への切替え操作が容易となる。
本発明の実施の形態1に係わる駐機航空機への冷気供給設備の概要を示す正面図である。 図1の冷気供給設備における各機器の接続関係を斜視図である。 図1の冷気供給設備における通常運転時のブラインの流れを示す斜視図である。 図1の冷気供給設備におけるデフロスト運転時のブラインの流れを示す斜視図である。 本発明の実施の形態2に係わる駐機航空機への冷気供給設備の概要図である。
つぎに、この発明の実施の形態について図面を用いて詳しく説明する。
(実施の形態1)
図1ないし図4は、この発明の実施の形態1を示している。図1の冷気供給設備1は、一般にグランドクーラと呼ばれており、空港に駐機している航空機へ冷気を供給するために用いられる。図1に示すように、冷気供給設備1は、機器収納室2を有している。機器収納室2の室内3には、各種機器類が収納されている。室内3の下方には、冷媒であるブラインBを貯留するブラインタンク4が設けられている。ブラインタンク4の近傍には、ブラインBを冷却するブラインチラー(冷凍機)6が設けられている。ブラインタンク4とブラインチラー6とを接続する管路21の途中には、ブラインポンプ5が設けられている。ブラインポンプ5は、ブラインタンク4からのブラインBをブラインチラー6を介して後述するアフターコイル14に供給する機能を有している。
図1に示すように、室内3の上方には、冷気供給部11が設けられている。冷気供給部11内には、上流側から順にプレコイル12と、メインコイル13と、冷却コイルとしてのアフターコイル14が配置されている。プレコイル12の上流には、送風機15が配置されている。送風機15は、冷気供給部11内で作りだされる冷気を空港に駐機している航空機へ供給する機能を有している。冷気供給設備1の通常運転時には、例えばプレコイル12は48℃の空気を35℃まで低下させる冷却能力を有しており、メインコイル13はプレコイル12で冷却された35℃の空気をさらに10℃まで低下させる冷却能力を有している。アフターコイル14は、メインコイル13で冷却された10℃の空気をマイナス2℃まで低下させる冷却能力を有している。
プレコイル12は、室内3の側面側に配置された冷却塔7からの冷却水Wを利用して冷気を作り出す機能を有している。冷却塔7内には、給水管8により冷水Wが一定量となるように供給されている。冷却塔7の外側面には、外気を冷却塔7内に流入させるためのガラリ7cが形成されており、散水器7bから散水される冷却水Wは、ファン7aによって冷却塔7内に流入した外気によって冷却されるようになっている。冷却塔7内の冷却水Wは、送水管路35を介してブラインチラー6の凝縮器に供給されている。送水管路35の途中には、冷却水Wをブラインチラー6およびプレコイル12に送るためのポンプ9が設けられている。また、ブラインチラー6およびプレコイル12への冷却水Wの供給切り替えやその分配量は、調整弁(図示略)によって調整することが可能となっている。ブラインチラー6に供給された冷却水Wは、戻り管路37を介して冷却塔7内に戻されるようになっている。戻り管路37の下流端は、冷却塔7内に設けられた散水器7bに接続されている。プレコイル12は、流入側が管路36を介して送水管路35に接続されており、流出側が管路38を介して戻り管路37に接続されている。
メインコイル13は、地域冷暖房(DHC)と呼ばれる熱供給プラントから同地域内の住宅やビルなどに供給される冷水W1を利用して冷気を作り出す機能を有している。メインコイル13は、流入側がDHC側からの送水管31に接続されており、流出側がDHC側へ延びる排水管32に接続されている。この実施の形態においては、メインコイル13に供給する冷水W1は、DHCから供給する構成としているが、これに限定されることはなく、例えばブラインチラー6を冷却する冷却水Wをメインコイル13に供給する構成としてもよい。
冷却コイルとしてのアフターコイル14は、マイナス6℃程度に冷却されたブラインBを利用して冷気を作り出す機能を有している。図1および図2に示すように、アフターコイル14の流入側は、管路22を介してブラインチラー6に接続されている。管路22の途中には、管路22を開閉する第1の電磁弁26が設けられている。管路22における第1の電磁弁26とアフターコイル14との間には、管路25の上流端が接続されている。管路25の下流端は、ブラインタンク4内まで延びている。管路25の途中には、管路25を開閉する第2の電磁弁27が設けられている。管路22における第1の電磁弁26とブラインチラー6との間には、管路23の上流端が接続されている。管路23の下流端は、ブラインタンク4内まで延びている。管路23の途中には、管路23を開閉する第3の電磁弁28が設けられている。
アフターコイル14の流出側には、管路24の上流端が接続されている。管路24の下流端は、ブラインタンク4内まで延びている。管路24の途中には、アフターコイル14内に機外空気A1を流入させるための第4の電磁弁29が設けられている。また、管路24における第4の電磁弁29とブラインタンク4との間には、エア抜き弁としての自動エア抜き弁30が設けられている。各電磁弁26〜29は、電気信号によって開閉する2方電磁弁から構成されている。自動エア抜き弁30は、デフロスト後にアフターコイル14内に残存している機外空気A1を自動で外部に排出する機能を有している。第4の電磁弁29は、ブラインBの往管である管路22に設けてもよいが、この実施の形態においてはブラインBの還管である管路24が管路22よりも高い位置にあるため、管路24に設けている。また、この実施の形態においては、アフターコイル14内に機外空気A1を流入させるために第4の電磁弁29を使用しているが、第4の電磁弁29に代えて、真空状態を大気圧状態に切替えるのに使用されるバキュームブレーカ弁を採用する構成としてもよい。
図4に示すように、第2の電磁弁27および第4の電磁弁29は、デフロスト運転開始時には開弁され、アフターコイル14内へ機外空気A1を流入させるとともに、アフターコイル4内のすべてのブラインBをブラインタンク4に排出させる機能を有している。第1の電磁弁26および第3の電磁弁28は、デフロスト運転時には、ブラインタンク4内のブラインBをアフターコイル14を通過させることなくブラインポンプ5によって循環させるバイパス経路20を形成する機能を有している。すなわち、デフロスト運転時には、第1の電磁弁26が閉弁状態となり、第3の電磁弁28が開弁状態となることにより、バイパス経路20が形成され、ブラインBのアフターコイル14への供給が停止されるようになっている。
バイパス経路20は、図4の太線で示すように、ブラインタンク4とブラインポンプ5との間のバイパス管路20aと、ブラインポンプ5とブラインチラー6との間のバイパス管路20bと、ブラインチラー6とブラインタンク4との間のバイパス管路20cとから構成されている。ブラインBは、バイパス経路20の形成時には、ブラインタンク4からブラインポンプ5を介してブランインチラー6へ流れ、ブランインチラー6からブラインタンク4に戻される。このように、バイパス経路20を形成してブラインBを循環させるのは、停止したブラインチラー6を再度立ち上げるまでには時間がかかるので、デフロスト運転時にもブラインチラー6の運転を継続し、デフロスト運転の終了後、駐機中の機体にすぐに冷気を送ることを可能にするためである。
この実施の形態1においては、ブラインポンプ5、ブラインチラー6、各電磁弁26〜29およびその他の電気機器類は、冷気供給設備1の電気制御装置(図示略)と電気的に接続されており、電気制御装置からの指令によって作動するようになっている。
つぎに、実施の形態1におけるデフロスト運転時の各機器の動作および作用について説明する。
図3は、冷気供給設備1における通常運転時におけるブラインBの流れを示している。図3に示すように、通常運転時では、ブラインタンク4に貯留されているブラインBは、ブラインポンプ5によってブラインチラー6に供給される。ブラインチラー6に供給されたブラインB1は、例えば−6℃まで冷却された後、ブラインポンプ5によってアフターコイル14に供給される。これにより、冷気供給部11内の空気がアフターコイル14によって冷却され、この冷気は送風機15によって空港に駐機している航空機へ供給される。そして、アフターコイル14を冷却したブラインB2は、管路24を介してブラインタンク4に戻される。
冷気供給設備1における通常運転を継続すると、アフターコイル14によって冷却された周りの空気中の水分が霜となってアフターコイル14の表面に付着する。アフターコイル14に付着した霜が増加すると、空気との熱交換が阻害され空気の冷却能力が低下するので、必要に応じてデフロスト(霜取り)が行われる。デフロストの時期は、冷気供給設備1のタイマや指令信号に基づき行われる。この実施の形態においては、ブラインチラー6からのブラインBを各電磁弁26〜29の切替え動作によりアフターコイル14またはブラインタンク4へ選択的に供給可能としたので、通常運転からデフロスト運転への切替えを自動で行うことが可能となり、操作が容易となる。
図4は、冷気供給設備1におけるデフロスト運転時におけるブラインBの流れを示している。デフロスト運転時には、第1の電磁弁26が閉弁状態となるので、アフターコイル14には、ブラインBは供給されなくなる。そして、ブラインBは、第1の電磁弁26と第3の電磁弁28との動作によって形成されたバイパス経路20を循環することになる。ここで、デフロスト運転時には、第2の電磁弁27および第4の電磁弁29が開弁状態となるので、アフターコイル14内は大気と連通した状態となり、アフターコイル14内に機外空気A1が導入される。これにより、アフターコイル14内のブラインBは、ブラインタンク4に排出される。すなわち、アフターコイル14は、ブラインタンク4よりも上方に設けられているので、アフターコイル14内のブラインBは自重によって全量がブラインタンク4に落下する。
デフロスト運転時には、アフターコイル14内へ機外空気A1が導入されることにより、アフターコイル14に付着した霜は、アフターコイル14内に導入された機外空気A1の熱によって暖められ、霜の除去が可能となる。また、デフロスト運転時には、アフターコイル14内からのブラインBの排出によりアフターコイル14の熱容量が減少するので、アフターコイル14内に導入された機外空気A1の熱によって短時間でアフターコイル14を暖めることができ、短時間での霜取りが可能となる。ここで、アフターコイル14内に導入された機外空気A1は、霜の蒸発に伴う気化熱によって冷却されるので、ブラインチラー6の運転を停止しても、送風機15によって航空機へ供給される冷気の温度上昇を防止することが可能となる。
デフロスト運転が終了すると、各電磁弁26〜29の動作によって管路の接続が切替えられ、ブラインタンク4のブラインBは再びアフターコイル14に供給される。この状態では、アフターコイル14内に機外空気A1が残存しているが、この残存している機外空気A1は自動エア抜き弁30を介して外部に排出されるので、冷気供給設備1の冷却能力を維持することができ、また機外空気A1に起因する管路の腐食を防止することができる。
このように、デフロスト運転時には、アフターコイル14からブラインBを排出するようにしたので、ブラインBの排出によってアフターコイル14の熱容量が減少し、アフターコイル14内に導入された機外空気A1の熱により短時間での霜取りが可能となる。したがって、デフロスト時間を短縮することができ、駐機時間内での航空機への冷気供給を確実に行うことが可能となる。
また、デフロストは、アフターコイル14内に流入する機外空気A1の熱を利用しているので、電気ヒータでブラインの全保有量を加熱する従来技術に比べて、デフロストに要するエネルギーを削減することが可能となり、省エネルギーを図ることができる。さらに、バイパス経路20を形成することで、再起動時のブラインBの再冷却に要する無駄なエネルギーが不要となり、デフロスト運転から通常運転への復帰時におけるブラインBの冷却の応答性も速くなる。また、空調機自体の運転を停止し、ブラインチラー6の運転継続が不要な場合でも、ブラインチラー6の機器保護のために、冷却水Wを流し続けること、つまり残留運転が必要である。これに対して、この実施の形態では、バイパス経路20が構築されるため、ブラインチラー6の残留運転にも対応することができ、かつ、デフロストを即座に実施することが可能となる。
(実施の形態2)
図5は、この発明の実施の形態2を示している。実施の形態2が実施の形態1と異なるところは、ブラインBをバイパスさせる経路の構成のみであり、その他の部分は実施の形態1に準ずるので、準じる部分に実施の形態1と同一の符号を付すことにより、準じる部分の説明を省略する。
図5に示すように、ブラインチラー6とブラインタンク4は、往管である管路41と還管である管路42とを介して接続されている。管路41の途中には、ブラインチラー6からのブラインBをブラインタンク4に供給する第2のブラインポンプ5bが設けられている。ブラインタンク4とアフターコイル14は、往管である管路43と還管である管路24とを介して接続されている。管路43の途中には、ブラインタンク4内のブラインBをアフターコイル14に供給する第1のブラインポンプ5aが設けられている。管路43における第1のブラインポンプ5aとアフターコイル14との間には、電磁弁26が設けられている。アフターコイル14とブラインタンク4は、還管である管路24を介して接続されている。管路24の途中には、実施の形態1と同様に電磁弁29と自動エア抜き弁30が設けられている。管路43における第1のブラインポンプ5aと電磁弁26との間には、ブラインBをブラインタンク4に戻すための管路44の上流端が接続されている。管路44の下流端は、ブラインタンク4内まで延びている。管路44の途中には、電磁弁28が設けられている。
電磁弁26および電磁弁28は、デフロスト運転時には、ブラインタンク4内のブラインBをアフターコイル14を通過させることなくブラインポンプ5aによって循環させるバイパス経路50を形成する機能を有している。すなわち、デフロスト運転時には、電磁弁26が閉弁状態となり電磁弁28が開弁状態となることにより、バイパス経路50が形成され、ブラインBのアフターコイル14への供給が停止されるようになっている。バイパス経路50は、管路43の一部と管路44とから構成されており、バイパス経路50の形成時には、ブラインBは図5の破線で示す方向に流れるようになっている。このように、バイパス経路50を形成してブラインBを循環させるのは、実施の形態1と同様に、デフロスト運転時にもブラインチラー6の運転を継続し、デフロスト運転の終了後、駐機中の機体にすぐに冷気を送ることを可能にするためである。
このように構成された実施の形態2においては、通常運転時には、電磁弁26が開弁し電磁弁28が閉弁することにより、ブラインタンク4内のブラインBは、アフターコイル14に供給され、アフターコイル14によって航空機へ供給される冷気が作り出される。
デフロスト運転時には、電磁弁26が閉弁状態となるので、アフターコイル14には、ブラインBは供給されなくなる。そして、ブラインBは、電磁弁26と電磁弁28との動作によって形成されたバイパス経路50を循環することになる。ここで、ブラインタンク4内のブラインBは、デフロスト運転時にも第2のブラインポンプ5bおよびブラインチラー6の運転によって冷却される。デフロスト運転時には、電磁弁29が開弁によってアフターコイル14内は大気と連通した状態となり、アフターコイル14内に機外空気が流入するので、アフターコイル14内のブラインBは、自重によって全量がブラインタンク4内に落下する。これにより、アフターコイル14の表面に付着した霜は、アフターコイル14内に流入した機外空気の熱によって暖められ、短時間での霜の除去が可能となる。
実施の形態2においては、アフターコイル14へ供給されるブラインBの恒温を図るために、往管である管路43またはブラインタンク4内にブラインBの温度を計測する温度センサを設け、この温度センサからの信号に基づきブラインチラー6の圧縮機とブラインポンプ5bの回転数を制御するコントローラを備える構成としてもよい。
以上、この発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、実施の形態1においては、第1の電磁弁26と第2の電磁弁27の2個の電磁弁を用いてブラインBの流れ方向を制御しているが、管路22と管路25との分岐部22aに三方電磁弁を設けるようにすれば、1個の三方電磁弁で通常運転時とデフロスト運転時におけるブラインBの流れ方向を制御することができ、管路の構成を簡素化することが可能となる。
また、デフロスト運転時におけるブラインBのブラインタンク4への排出を促進するために、アフターコイル14はブラインタンク4よりも高い位置に配置するのが好適である。
1 冷気供給設備
4 ブラインタンク
5 ブラインポンプ
6 ブラインチラー
7 冷却塔
11 冷気供給部
12 プレコイル
13 メインコイル
14 アフターコイル(冷却コイル)
15 送風機
20 バイパス経路
26 第1の電磁弁(弁)
27 第2の電磁弁(弁)
28 第3の電磁弁(弁)
29 第4の電磁弁
A1 機外空気
B ブライン

Claims (3)

  1. 0℃以下に調温されたブラインが流れる冷却コイルを有し、駐機中の航空機へ冷気を供給する駐機航空機への冷気供給設備であって、
    前記冷却コイルに供給されるブラインを冷却するブラインチラーと、
    前記冷却コイルからの前記ブラインを貯留するブラインタンクと、
    前記ブラインタンクからの前記ブラインを前記冷却コイルに供給するブラインポンプと、
    を備え、
    前記冷却コイルに付着した霜を除去するデフロスト運転時には、前記冷却コイル内の前記ブラインを前記ブラインタンク内に排出させることにより前記冷却コイル内に機外空気を流入させるとともに、前記ブラインタンク内の前記ブラインを前記冷却コイルを通過させることなく前記ブラインポンプによって循環させるバイパス経路を形成することを特徴とする駐機航空機への冷気供給設備。
  2. 前記冷却コイルと前記ブラインタンクとを接続する管路には、前記デフロスト運転終了後に前記冷却コイル内の残存している前記機外空気を外部に排出させるエア抜き弁が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の駐機航空機への冷気供給設備。
  3. 前記ブラインチラーからのブラインは、弁の切替え動作により前記冷却コイルまたは前記ブラインタンクへ選択的に供給可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の駐機航空機への冷気供給設備。
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