JP3042179B2 - 氷蓄熱装置 - Google Patents

氷蓄熱装置

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JP3042179B2
JP3042179B2 JP4162042A JP16204292A JP3042179B2 JP 3042179 B2 JP3042179 B2 JP 3042179B2 JP 4162042 A JP4162042 A JP 4162042A JP 16204292 A JP16204292 A JP 16204292A JP 3042179 B2 JP3042179 B2 JP 3042179B2
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/14Thermal energy storage

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、氷蓄熱装置に係わり、
特に製氷した氷の解氷水を空調用冷熱源として利用する
氷蓄熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電力需要は昼間と夜間で相当の格差があ
り、近年その格差は益々大きくなる傾向にある。この
為、電力負荷の平準化が急務の課題になっていることか
ら、電力会社では夜間の電力料金を引下げて夜間電力の
有効利用を奨励している。このような背景から、夜間に
製氷した氷の解氷水を昼間の空調用冷熱源として利用す
る氷蓄熱装置が脚光を浴びている。現在、各種の氷蓄熱
装置が検討されているが、製氷方法としては、図6に示
すようなスタティック型のアイス−オン−コイル方式が
一般的に採用されている。
【0003】従来のこの種の氷蓄熱装置1を図6で説明
すると、製氷運転は、電力料金の安価な夜間に行われ、
蓄熱槽2に満たされた水に埋没するように設けられた製
氷用熱交換コイル3の出口4から出たブラインは、ブラ
インポンプ5により熱源装置6に配管7Aで送られて冷
却される。前記熱源装置6で冷却されたブラインは、第
1の二方弁8Aを介して前記製氷用熱交換コイル3の入
口9に配管7Bで送られ、製氷用熱交換コイル3を通っ
て前記製氷用熱交換コイル3を冷却し、前記製氷用熱交
換コイル3の出口4に戻る。この時、第1の二方弁8A
は全開とし、後述する第2の二方弁8Bは全閉としてお
く。このブラインの循環により前記製氷用熱交換コイル
3周囲の水が冷やされ、次第に前記蓄熱槽2の水が製氷
される。
【0004】解氷運転は日中の空調機11の稼働に伴っ
て行われ、前記蓄熱槽2内の氷12を解氷した解氷水
は、解氷水ポンプ13により解氷水取口14から取水さ
れ三方弁10を介して前記空調機11に配管15で送ら
れ、空調機11で図示していない空調空気と熱交換して
空調空気を冷却する。一方、前記空調空気と熱交換して
昇温した解氷水は、ブライン−水熱交換器16を経由し
て前記蓄熱槽2の水面上方に設置された散水管17に配
管18で送られる。前記散水管17に送られた解氷水
は、散水管17から蓄熱槽2内に散水されて蓄熱槽2の
氷12を解氷した後、前記解氷水取口14から再び取水
される。また、前記散水管17の手前で配管18が分岐
され、一部の解氷水は、蓄熱槽2に戻らずに前記三方弁
10に戻り解氷水取口14から取水された解氷水と混合
される。この時、三方弁10の開度により、散水管17
に戻る解氷水の水量と三方弁10に戻る解氷水の水量を
制御し、空調機11に所定の温度の解氷水を供給できる
ようになっている。
【0005】この解氷水循環により、日中の空調機11
稼働中は前記熱源装置6を稼働せずに空調機11に空調
用冷熱源を供給することができる。しかし、上記蓄熱槽
2の氷12を解氷する解氷水循環だけでは上記所定の温
度が維持されない場合は、第1の二方弁8Aを全閉し、
第2の二方弁8Bを全開して、前記熱源装置6と前記ブ
ライン−水熱交換器16との間をブラインが循環する配
管径路7A、7B、19を形成する。そして、前記熱源
装置6と前記ブライン−水熱交換器16との間にブライ
ンを循環させて、解氷水を補助冷却する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
氷蓄熱装置は、前記散水管17が前記解氷水取口14と
反対側の蓄熱槽2水面上方に設けられている。この為、
前記散水管17から散水された解氷水は散水管17の略
真下近傍の氷に当たってから前記解氷水取口14に向か
って流れる一定の道筋を形成する傾向がある。即ち、解
氷水は通水抵抗の少ない部分の氷を解氷しながら前記解
氷水取口14に向かって流れるので、氷と解氷水との接
触が限定され、蓄熱槽内に氷の解けやすい部分と解け難
い部分とが生じる。この結果、解氷効率が悪くなる為、
蓄熱槽2内に氷が充分あるにも係わらず、解氷水取口1
4の解氷水温度が7〜8°Cを越え空調機11の冷熱源
として不適切になる傾向がある。このような状況になる
と蓄熱槽2からの解氷水だけでは空調機11の空調空気
の温度を所定の温度に維持できない。この為、蓄熱槽2
に氷が残っているにも係わらず前記熱源装置6を稼働し
なくてはならず、電力料金の安価な夜間蓄熱のメリット
を充分生かすことができないという欠点がある。
【0007】また、解氷水取口14から取水される際、
解氷水の密度差等により蓄熱槽2内に温度分布が生じ、
低温冷水を効率よく取り出せないという欠点がある。本
発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、蓄熱槽
内の氷を効率よく解氷して冷水を取り出すことができる
ので、氷の潜熱を有効に利用することのできる氷蓄熱装
置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決する為の手段】本発明は、前記目的を達成
する為に、蓄熱槽に満たされた水の中に埋没するように
設けられた熱交換コイル出口からブラインポンプ、冷却
手段を経由して前記熱交換コイル入口に戻るブライン循
環により前記蓄熱槽内の水を製氷する製氷装置と、前記
蓄熱槽内の水底近傍に設けられた解氷水取口から解氷水
ポンプ、空調機、を経由して前記蓄熱槽の上方に設けら
れた散水管から前記蓄熱槽に戻る解氷水循環により前記
蓄熱槽内に製氷された氷の解氷水を前記空調機の冷熱源
とする解氷装置と、から成る氷蓄熱装置に於いて、前記
散水管を前記蓄熱槽水面の上方に複数配設し、前記夫々
の散水管に弁機構を具備すると共に前記蓄熱槽内の所定
位置には前記氷の有無位置を検知する検知センサを1個
以上設け、前記検知センサの検知結果に基づいて前記夫
々の弁機構を開閉することを特徴とする
【0009】
【作用】第1の発明によれば、蓄熱槽内の所定位置に設
けられた1個以上の検知センサの検知結果に基づいて、
前記蓄熱槽内全体に氷がある場合は、全ての弁機構を開
き全ての散水管から散水することができる。また、蓄熱
槽内に製氷された氷の解氷が進み前記蓄熱槽内に氷の有
る位置と無い位置が生じた場合は、前記検知センサの検
知結果に基づいて前記複数の散水管のうち氷の無い位置
の弁機構が閉じられ,氷の有る位置の散水管のみから散
水することができる。これにより、前記散水管から散水
される解氷水は氷と常に直接接触するので、氷の解氷効
率を高めることができると共に前記氷が略完全に無くな
るまで氷の潜熱を有効に取り出すことができる。
【0010】また、第2の発明によれば、蓄熱槽内の所
定位置に設けられた1個以上の検知センサの検知結果に
基づいて、前記蓄熱槽の氷の有る位置に前記散水管を移
動させて散水することができるので、前記同様の効果を
得ることができる。また、第3の発明によれば、解氷水
取口の移動方向に沿って設けられた検知センサの検知結
果に基づいて前記蓄熱槽に生じる解氷水の上下方向の温
度分布に応じて前記解氷水取口を移動させて取水するこ
とができるので、最も低温の解氷水の層から取水するこ
とができ、低温冷水を効率よく取り出すことができる。
【0011】
【実施例】以下添付図面に従って本発明に係る氷蓄熱装
置20の好ましい実施例について詳説する。図1に本発
明に係わる氷蓄熱装置20の第1の実施例が示され、先
ず、ブラインの循環系から説明すると、蓄熱槽22内に
満たされた水の中に埋没するように製氷用熱交換コイル
24が設置されている。そして、前記製氷用熱交換コイ
ル24の出口26からブラインポンプ28を介して熱源
装置30入口に配管32で接続されている。また、前記
熱源装置30出口からの配管34が二方に分岐され、一
方の配管36が第1の二方弁38を介して前記製氷用熱
交換コイル入口40に接続され、他方の配管42が第2
の二方弁44を介してブライン−水熱交換器46の入口
に接続されている。また、前記ブライン−水熱交換器4
6の出口から前記ブラインポンプ28入口に配管48で
接続され、前記第1の二方弁38と第2の二方弁44の
弁操作により、前記熱源装置30を出たブラインは前記
製氷用熱交換コイル24若しくは前記ブライン−水熱交
換器46のどちらかを循環するようになっている。
【0012】次に、解氷水循環系を説明すると、前記蓄
熱槽22の水底近傍に解氷水取口50が設けられ、前記
解氷水取口50から三方弁52、解氷水ポンプ54を介
して空調機56に配管58で接続されている。また、前
記空調機56から前記ブライン−水熱交換器46に配管
60で接続され、前記ブライン−水熱交換器46出口か
らの配管が二方に分岐し、一方の配管64は蓄熱槽22
水面66の上方面に配設された第1の散水管68、第2
の散水管70、第3の散水管72に夫々第3の二方弁7
4、第4の二方弁76、第5の二方弁78を介して接続
されている。また、前記分岐された他方の配管62は前
記三方弁52に接続されている。これにより、前記三方
弁52の開度により、前記散水管68、70、72に戻
る解氷水の水量と三方弁52に戻る解氷水の水量を制御
し、前記空調機56に所定の温度の解氷水を供給できる
ようになっている。もし、上記蓄熱槽22の氷を解氷す
る解氷水循環だけでは前記所定の温度が維持されない場
合は、第1の二方弁38を全閉し、第2の二方弁44を
全開して、前記熱源装置30と前記ブライン−水熱交換
器46との間をブラインが循環する配管径路32、3
4、42、48を形成する。そして、前記熱源装置30
と前記ブライン−水熱交換器46との間にブラインを循
環させて、解氷水を補助冷却する。
【0013】また、前記蓄熱槽22内には3個の温度セ
ンサ79、80、82が所定箇所に設置され、前記温度
センサ79、80、82の温度を測定することにより前
記蓄熱槽22内の氷の有無位置を検知できるようになっ
ている。上記の如く構成された氷蓄熱装置20の製氷運
転は、従来と全く同様な為、省略する。そして、解氷運
転は日中の空調機56の稼働に伴って行われ、前記蓄熱
槽22内の氷84を解氷した解氷水は、解氷水ポンプ5
4により解氷水取口50から取水され三方弁52を介し
て前記空調機56に送られ、空調機56で図示していな
い空調空気と熱交換して空調空気を冷却する。一方、前
記空調空気と熱交換して昇温した解氷水は、ブライン−
水熱交換器46を経由して前記ブライン−水熱交換器4
6の出口の分岐配管で分流され、一部の解氷水は、蓄熱
槽22に戻らずに前記三方弁52に戻り解氷水取口50
から取水された解氷水と混合される。また、他の大部分
の解氷水は前記蓄熱槽22水面の上方面全体に配設され
た3個の散水管68、70、72に送られる。
【0014】そして、図2に示すように、解氷開始時
は、前記温度センサ79、80、82の測定温度が全て
氷の温度となり、前記蓄熱槽全体に氷84が有ることを
検知する。この検知結果に基づいて、前記第3、第4、
第5の二方弁74、76、78全てが全開になり前記3
個の散水管68、70、72から散水される。これによ
り、前記蓄熱槽22内に製氷された氷84を複数位置か
ら解氷できるので、解氷水86と氷84との接触面積が
大きくなり、冷熱を大量に取り出すことができる。
【0015】また、解氷運転が経過して前記氷84の解
氷が進み、例えば図3に示すように解氷水取口50側の
氷84が先に解け切ってしまった場合は、前記蓄熱槽2
2内の所定位置に設けられた3個の温度センサ79、8
0、82のうち解氷水取口近傍に設置された第3の温度
センサ82の測定温度が上昇して氷が無くなったことを
検知する。この検知結果に基づいて、第5の三方弁78
が閉じ、第3の散水管72からの散水が止められる。同
様に、前記蓄熱槽22内の所定位置に設置された3個の
温度センサ79、80、82の測定温度により氷84の
有無位置を検知して、前記3個の散水管68、70、7
2の夫々の二方弁74、76、78の開閉を操作する。
【0016】これにより、前記蓄熱槽22に氷84の有
る位置と無い位置ができた時は、前記3個の散水管6
8、70、72のうち氷84の有る位置の散水管から散
水することができる。従って、散水される解氷水86は
氷84と常に直接接触することができるので、解氷効率
を高めることができると共に前記氷84が略完全に無く
なるまで氷84の潜熱を有効に取り出すことができる。
【0017】尚、第1の実施例では3個の散水管を用い
たが、この数に限ったことではなく、要は蓄熱槽水面全
体に散水可能なように散水管を配設すればよい。また、
温度センサを3個用いたが、この数に限ったことではな
く、要は蓄熱槽内で氷のある位置と無い位置を検知でき
ればよい。また、前記温度センサの替わりに氷厚センサ
を製氷用熱交換コイルの数カ所に設けてもい。
【0018】また、図4に本発明に係わる氷蓄熱装置の
第2の実施例が示され、第1の実施例で示した部材と同
一若しくは類似の部材については同一の符号を付して説
明する。前記第1の実施例で述べた配管64の途中から
フレキシブルチューブ88が接続され、前記フレキシブ
ルチューブ88の先端部が散水管90に接続されてい
る。また、前記蓄熱槽22上端の対向部から2本のアー
ム92、94が上方に伸び、散水管駆動レール96を前
記蓄熱槽22水面66上方に配設している。そして、前
記散水管90が前記散水管駆動装置98に固定され、前
記散水管駆動装置98が前記散水管駆動レール96上を
移動すると、前記散水管90も移動するようになってい
る。また、前記3個の温度サンサ79、80、82は第
1の実施例と同様に蓄熱槽22の所定の位置に設けられ
ている。
【0019】これにより、前記3個の温度センサ79、
80、82の温度測定結果により、前記蓄熱槽22内の
氷84の有無位置を検知し、前記検知結果に基づいて前
記散水管90を氷84の有る位置に移動させて散水する
ことができるので、前記第1の実施例と同様の効果を得
ることができる。次に、図5には本発明に係わる氷蓄熱
装置の第3の実施例が示され、第1の実施例で示した部
材と同一若しくは類似の部材については同一の符号を付
して説明する。
【0020】前記解氷水取口50から前記蓄熱槽内を上
方に伸びた配管102の先端部にフレキシブルチューブ
104の一方側が接続され前記フレキシブルチューブ1
04の他方側と前記三方弁52が接続されている。ま
た、前記配管102の先端部が駆動装置106に取付け
られ、前記駆動装置106は鉛直に設けられたレール1
08上を上下方向に移動できるようになっている。これ
により、前記解氷水取口50は蓄熱槽の水面と水底との
間を移動できるようになっている。また、前記解氷水取
口50配管102に沿って上下方向4箇所を検知できる
温度センサ100が設けられている。
【0021】上記の如く構成された氷蓄熱装置の作用を
説明すると、水の密度は4°Cの時が最大である為、4
°Cの密度の大きな解氷水は蓄熱槽の下方に層を形成
し、1〜2°Cの前記4°Cの解氷水よりも密度の小さ
な解氷水は蓄熱槽22の上方に層を形成する傾向があ
る。この為、蓄熱槽22内で解氷水の温度分布層が生じ
ることがある。この場合、前記解氷水取口50を蓄熱槽
22の水面66と水底との間を移動可能にしたので、前
記蓄熱槽22の解氷水温度分布に対し、最も低温の解氷
水の層から取水することができる。これにより、低温冷
水を効率よく回収することができる。
【0022】尚、第3の実施例では解氷水取口を移動さ
せる手段として前記解氷水取口の配管を駆動用モータを
作動してレール上を移動させるようにしたが、複数の解
氷水取口を上下方向に設け、取水する解氷水取口を切り
換えるようにしてもよい。また、温度センサを設ける位
置は解氷水取口近傍に限ったものではなく、蓄熱槽内の
数カ所に設けてもよい。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように第1の発明の氷蓄熱
装置によれば、前記蓄熱槽水面の上方に弁機構を具備し
た複数の散水管を配設し、前記蓄熱槽内には氷の有無位
置を検知する検知センサを1個以上設け、前記検知結果
に基づいて前記散水管の弁機構を開閉するようにした。
これにより、前記蓄熱槽全体に氷がある解氷開始時は、
前記全ての散水管から散水して解氷面積を大きくし、前
記解氷が進んで前記蓄熱槽に氷の有る位置と無い位置が
できた時は、前記複数の散水管のうち氷の無い位置の弁
機構を閉じて、氷の有る位置の散水管のみから散水する
ことができる。これにより、前記散水管から散水される
解氷水は氷とを常に直接接触することができるので、解
氷効率を高めることができると共に前記氷が略完全に無
くなるまで氷の潜熱を有効に取り出すことができる。
【0024】また、第2の発明の氷蓄熱装置によれば、
散水管を前記蓄熱槽の水面に沿って移動させる移動手段
を設け、更に前記蓄熱槽内には氷の有無位置を検知する
検知センサを1個以上設けた。これにより、前記蓄熱槽
の氷の有る位置に前記散水管を移動させて散水すること
ができるので、前記同様の効果を得ることができる。ま
た、第3の発明によれば、解氷水取口を蓄熱槽水面と水
底との間で移動させる移動手段を設け、更に前記蓄熱槽
内の解氷水温度分布を検知する検知センサを前記解氷水
取口の移動方向に沿って複数配置した。これにより、前
記蓄熱槽に生じる解氷水の上下方向の温度分布に応じて
前記解氷水取口を移動させることができるので、最も低
温の解氷水の層から取水することができ、低温冷水を効
率よく取り出すことができる。
【0025】従って、以上の発明の氷蓄熱装置は、従来
の氷蓄熱装置のように蓄熱槽に氷が残っているにも係わ
らず、散水された解氷水が氷と接触しにくい為に、氷の
潜熱を有効に取り出すことができないという欠点がなく
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る氷蓄熱装置の第1の実施例の構成
【図2】本発明に係る氷蓄熱装置の第1の実施例の作用
説明図
【図3】本発明に係る氷蓄熱装置の第1の実施例の作用
説明図
【図4】本発明に係る氷蓄熱装置の第2の実施例の構成
【図5】本発明に係る氷蓄熱装置の第3の実施例の構成
【図6】従来の氷蓄熱装置の構成図
【符号の説明】
20…氷蓄熱装置 22…蓄熱槽 24…熱交換コイル 28…フラインポンプ 30…熱源装置 50…解氷水取口 54…解氷水ポンプ 56…空調機 68、70、72…散水管 74、76、78…二方弁 79、80、82…温度センサ 98、106…移動手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 5/00 F28D 20/00 F25C 1/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蓄熱槽に満たされた水の中に埋没するよう
    に設けられた熱交換コイル出口からブラインポンプ、冷
    却手段を経由して前記熱交換コイル入口に戻るブライン
    循環により前記蓄熱槽内の水を製氷する製氷装置と、 前記蓄熱槽内の水底近傍に設けられた解氷水取口から解
    氷水ポンプ、空調機、を経由して前記蓄熱槽の上方に設
    けられた散水管から前記蓄熱槽に戻る解氷水循環により
    前記蓄熱槽内に製氷された氷の解氷水を前記空調機の冷
    熱源とする解氷装置と、から成る氷蓄熱装置に於いて、 前記散水管を前記蓄熱槽水面の上方に複数配設し、前記
    夫々の散水管に弁機構を具備すると共に前記蓄熱槽内の
    所定位置には前記氷の有無位置を検知する検知センサを
    1個以上設け、前記検知センサの検知結果に基づいて前
    記夫々の弁機構を開閉することを特徴とする氷蓄熱装
    置。
  2. 【請求項2】蓄熱槽に満たされた水の中に埋没するよう
    に設けられた熱交換コイル出口からブラインポンプ、冷
    却手段を経由して前記熱交換コイル入口に戻るブライン
    循環により前記蓄熱槽内の水を製氷する製氷装置と、 前記蓄熱槽内の水底近傍に設けられた解氷水取口から解
    氷水ポンプ、空調機、を経由して前記蓄熱槽の上方に設
    けられた散水管から前記蓄熱槽に戻る解氷水循環により
    前記蓄熱槽内に製氷された氷の解氷水を前記空調機の冷
    熱源とする解氷装置と、から成る氷蓄熱装置に於いて、 前記散水管を前記蓄熱槽水面に沿って移動させる移動手
    段を設けると共に前記蓄熱槽内の所定位置には前記氷の
    有無位置を検知する検知センサを1個以上設け、前記検
    知センサの検知結果に基づいて前記散水管を移動させて
    散水することを特徴とする氷蓄熱装置。
  3. 【請求項3】蓄熱槽に満たされた水の中に埋没するよう
    に設けられた熱交換コイル出口からブラインポンプ、冷
    却手段を経由して前記熱交換コイル入口に戻るブライン
    循環により前記蓄熱槽内の水を製氷する製氷装置と、 前記蓄熱槽内の水底近傍に設けられた解氷水取口から解
    氷水ポンプ、空調機、を経由して前記蓄熱槽の上方に設
    けられた散水管から前記蓄熱槽に戻る解氷水循環により
    前記蓄熱槽内に製氷された氷の解氷水を前記空調機の冷
    熱源とする解氷装置と、から成る氷蓄熱装置に於いて、 前記解氷水取口を前記蓄熱槽の水面と水底との間に移動
    させる移動手段を設けると共に前記解氷水取口の移動方
    向に沿って前記解氷水の温度分布を検知する検知センサ
    を複数設け、前記検知センサの検知結果に基づいて前記
    解氷水取口の位置を変えて取水することを特徴とする氷
    蓄熱装置。
JP4162042A 1992-05-28 1992-05-28 氷蓄熱装置 Expired - Lifetime JP3042179B2 (ja)

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