JP5550963B2 - 駐機航空機への冷気供給設備および駐機航空機への冷気供給方法 - Google Patents

駐機航空機への冷気供給設備および駐機航空機への冷気供給方法 Download PDF

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Description

この発明は、駐機中の航空機へ冷気を供給する冷気供給設備に関し、とくに霜取り時間の短縮および省エネルギーを図ることが可能な駐機航空機への冷気供給設備および駐機航空機への冷気供給方法に関する。
空港では、駐機中の航空機に対する冷気の供給などの地上サービスが行われている。航空機への冷気供給は、グランドクーラと呼ばれる冷気供給設備から延びる送気用フレキシブルホースを機体に接続することにより行われている。冷気供給設備は、空気を冷却するためのアフターコイルを有しており、このアフターコイルには冷媒であるブラインが流れるようになっている。冷気供給設備の運転中には、アフターコイルの表面への霜の付着により冷却能力が低下するので、デフロスト(霜取り)を行う必要がある。
従来から、ブラインの熱を利用して熱交換器の表面に付着した霜を取り除く技術(例えば、特許文献1参照。)や、開放式冷却塔において暖気を利用して氷結を融解する技術(例えば、特許文献2参照。)が知られている。また、人工スキー場等の造雪設備において不凍液を加熱して氷結を防止する技術(例えば、特許文献3参照。)や、ヒートポンプ式空気調和装置において給水により熱交換器に付着している霜を取り除く技術(例えば特許文献4参照)も知られている。
特開2006−234227号公報 特開2003−194492号公報 特公平7−71608号公報 特開2010−2156号公報
しかし、航空機へ冷気を供給するグランドクーラと呼ばれる上述の冷気供給設備では、ブライン配管系に設けた電気ヒータによってブラインを加熱することによりデフロストを行っているので、大きなエネルギーが必要になるとともに、デフロストに要する時間が長くなるという問題がある。すなわち、デフロストを行うためには、ブラインの全保有量を所定温度までに昇温させる必要があり、昇温のためのエネルギーが多くなるとともに、デフロストに要する時間が長くなるという問題がある。
具体的には、従来のグランドクーラでは、−6℃に冷却されているブランインの全保有量を0℃まで昇温させてデフロストを行ない、デフロスト終了時には、再度−6℃までブラインを冷却する必要がある。そのため、デフロストには多量の無駄なエネルギーを必要とし、デフロストに要する時間も長かった。ここで、単純にブラインを冷却するブラインチラーの運転を止め、送気の熱のみで霜を溶かすオフサイクルデフロストの適用も可能であるが、ブラインチラーの残留運転によってアフターコイル内にブラインが流れ、またブラインの流れが止まってからもアフターコイル内のブラインが冷熱を保有しているため、さらに霜取りに時間がかかるという問題がある。
空港では、駐機時間に合わせて航空機へ冷気を供給する必要があるため、冷気供給設備ではデフロスト時間をできる限り短縮することが要求されている。
特許文献1の技術は、上述のグランドクーラと同様にヒータによってブラインを昇温するので、ブラインを昇温させるためのエネルギーが多くなり、霜取りに要する時間が長くなる。特許文献2の技術は、開放式冷却塔に関するものであり、ブラインをアフターコイル内に流すことにより冷気を供給する装置には適用することができない。特許文献3の造雪設備では、液加熱器で不凍液を加熱しているので、同様に大きなエネルギーを必要とする。特許文献4の技術は、暖房運転時の水を利用して霜を取り除くものであり、グランドクーラと呼ばれる上記の冷気供給設備には適用できない。
そこでこの発明は、デフロスト時の無駄なエネルギーを削減し、デフロスト時間の短縮および省エネルギーを図ることが可能な駐機航空機への冷気供給設備および駐機航空機への冷気供給方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、空気と熱交換して駐機中の航空機へ供給する冷気を作り出すために、0℃以下に調温されたブラインが流れる冷却コイルを有し、駐機航空機への冷気供給設備であって、前記冷却コイルに供給されるブラインを冷却するブラインチラーと、前記ブラインチラーに冷却ポンプを介して冷却水を供給する冷却塔と、前記冷却水を前記冷却コイルの表面に散水するために形成された水管路である散水管路と、前記冷却コイルの表面に散水された冷却水を、前記冷却塔へ戻すための管路と、を備え、前記冷却コイルに付着した霜を除去するデフロスト運転時には、前記冷却塔からの冷却水を前記冷却コイルの表面に散水することを特徴とする駐機航空機への冷気供給設備である。
この発明によれば、デフロスト運転時には、冷却コイルの表面に散水される冷却水により冷却コイルに付着した霜が溶かされ、霜の除去が可能となる。
請求項2に記載の発明は、空気と熱交換して駐機中の航空機へ供給する冷気を作り出すために、0℃以下に調温されたブラインが流れる冷却コイルを有し、駐機航空機への冷気供給設備であって、前記冷却コイルに供給されるブラインを冷却するブラインチラーと、前記ブラインチラーによって冷却された前記ブラインを前記冷却コイルに供給するブラインポンプと、前記ブラインチラーに冷却ポンプを介して冷却水を供給する冷却塔と、を備え、前記冷却コイルに付着した霜を除去するデフロスト運転時には、前記冷却塔の冷却水を熱交換器に供給し、該熱交換器により前記冷却水と熱交換された前記ブラインを前記ブラインポンプによって前記冷却コイルに供給することを特徴とする駐機航空機への冷気供給設備である。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の駐機航空機への冷気供給設備において、前記冷却コイルの表面に散水された冷却水を受取るドレンパンは、管路を介して前記冷却コイルの上流側に配置されるプレコイルと接続されており、該プレコイルには前記冷却コイルに付着した霜を溶かした冷却水が供給可能であることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項1または3に記載の駐機航空機への冷気供給設備において、前記戻り管路には、前記冷却コイルの表面に散水された冷却水を、プレコイルに供給するための水ポンプが配設され、前記水ポンプの吐出圧力は、前記冷却ポンプの吐出圧力よりも高く設定されている、ことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の駐機航空機への冷気供給設備において、前記ブラインチラーから前記冷却コイルに供給されるブラインの管路から分岐して、前記熱交換器にブラインを供給するために形成された分岐管路と、前記熱交換器により前記冷却水と熱交換された前記ブラインを前記ブラインの管路に戻すための戻り管路と、を備えることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、空気と熱交換して駐機中の航空機へ供給する冷気を作り出すために、0℃以下に調温されたブラインが流れる冷却コイルを有し、駐機航空機への冷気供給設備であって、前記冷却コイルに供給されるブラインを冷却するブラインチラーと、前記ブラインチラーに冷却ポンプを介して冷却水を供給する冷却塔と、前記冷却水を前記冷却コイルの表面に散水するために形成された水管路である散水管路と、前記冷却コイルの表面に散水された冷却水を、前記冷却塔へ戻すための戻り管路と、を備えた駐機航空機への冷気供給設備における駐機航空機への冷気供給方法であって、前記冷却コイルに付着した霜を除去するデフロスト運転時には、前記ブラインチラーの運転を停止し、前記冷却塔からの冷却水を前記冷却コイルの表面に散水する、ことを特徴とする駐機航空機への冷気供給方法である。
請求項7に記載の発明は、空気と熱交換して駐機中の航空機へ供給する冷気を作り出すために、0℃以下に調温されたブラインが流れる冷却コイルを有し、駐機航空機への冷気供給設備であって、前記冷却コイルに供給されるブラインを冷却するブラインチラーと、前記ブラインチラーによって冷却された前記ブラインを前記冷却コイルに供給するブラインポンプと、前記ブラインチラーに冷却ポンプを介して冷却水を供給する冷却塔と、を備えた駐機航空機への冷気供給設備における駐機航空機への冷気供給方法であって、前記冷却コイルに付着した霜を除去するデフロスト運転時には、前記ブラインチラーの運転を停止し、前記冷却塔の冷却水を熱交換器に供給し、該熱交換器により前記冷却水と熱交換された前記ブラインを前記ブラインポンプによって前記冷却コイルに供給することを特徴とする駐機航空機への冷気供給方法である。
請求項1、請求項4、請求項6に記載の発明によれば、デフロスト運転時には、冷却塔からの冷却水を冷却コイルの表面に散水するようにしているので、霜を散水によって直接溶かすことが可能となり、デフロスト時間を短縮することができる。また、霜取りに冷却塔の冷却水を利用しているので、電気ヒータでブラインの全保有量を加熱する従来技術に比べて、霜取りに要するエネルギーを削減することが可能となり、省エネルギーを図ることができる。
請求項2、請求項5、請求項7に記載の発明によれば、デフロスト運転時には、冷却塔の冷却水を熱交換器に供給し、熱交換器により冷却水と熱交換されたブラインを冷却コイルに供給するようにしているので、電気ヒータでブラインの全保有量を加熱する従来技術に比べて、霜取りに要するエネルギーを削減することが可能となり、省エネルギーを図ることができる。また、冷却塔の冷却水との熱交換によってブラインを短時間で昇温させることが可能となり、デフロスト時間の短縮することができる。
請求項3に記載の発明によれば、ドレンパンは、管路を介して冷却コイルの上流側に配置されるプレコイルと接続されるので、霜取りに使用された低温の冷却水をプレコイルに供給することができ、プレコイルの冷却能力をさらに高めることができる。
本発明の実施の形態1に係わる駐機航空機への冷気供給設備の概要を示す正面図である。 図1の変形例を示す正面図である。 本発明の実施の形態2に係わる駐機航空機への冷気供給設備の概要を示す正面図である。
つぎに、この発明の実施の形態について図面を用いて詳しく説明する。
(実施の形態1)
つぎに、この発明の実施の形態について図面を用いて詳しく説明する。
図1および図2は、この発明の実施の形態1を示している。図1の冷気供給設備1は、一般にグランドクーラと呼ばれており、空港に駐機している航空機へ冷気を供給するために用いられる。図1に示すように、冷気供給設備1は、機器収納室2を有している。機器収納室2の室内3には、各種機器類が収納されている。室内3の下方には、冷媒であるブラインBを貯留するブラインタンク4が設けられている。ブラインタンク4の近傍には、ブラインBを冷却するブラインチラー(冷凍機)6が設けられている。ブラインタンク4とブラインチラー6とを接続する管路21の途中には、ブラインポンプ5が設けられている。ブラインポンプ5は、ブラインタンク4からのブラインBをブラインチラー6を介して後述するアフターコイル14に供給する機能を有している。
図1に示すように、室内3の上方には、冷気供給部11が設けられている。冷気供給部11内には、上流側から順にプレコイル12と、メインコイル13と、冷却コイルとしてのアフターコイル14が配置されている。プレコイル12の上流には、送風機15が配置されている。送風機15は、冷気供給部11内で作りだされる冷気を空港に駐機している航空機へ供給する機能を有している。冷気供給設備1の通常運転時には、例えばプレコイル12は48℃の空気を35℃まで低下させる冷却能力を有しており、メインコイル13はプレコイル12で冷却された35℃の空気をさらに10℃まで低下させる冷却能力を有している。アフターコイル14は、プレコイル12で冷却された10℃の空気をマイナス2℃まで低下させる冷却能力を有している。
プレコイル12は、室内3の側面側に配置された冷却塔7からの冷却水Wを利用して冷気を作り出す機能を有している。冷却塔7内には、給水管8により冷水Wが一定量となるように供給されている。冷却塔7の外側面には、外気を冷却塔7内に流入させるためのガラリ7cが形成されており、散水器7bから散水される冷却水Wは、ファン7aによって冷却塔7内に流入した外気によって冷却されるようになっている。冷却塔7内の冷却水Wは、送水管路35を介してブラインチラー6の凝縮器に供給されている。送水管路35の途中には、冷却水Wをブラインチラー6およびプレコイル12に送るためのポンプ9が設けられている。ブラインチラー6およびプレコイル12への冷却水Wの分配量は、調整弁(図示略)によって調整することが可能となっている。ブラインチラー6に供給された冷却水Wは、戻り管路37を介して冷却塔7内に戻されるようになっている。戻り管路37の下流端は、冷却塔7内に設けられた散水器7bに接続されている。プレコイル12は、流入側が管路36を介して送水管路35に接続されており、流出側が管路38を介して戻り管路37に接続されている。
メインコイル13は、地域冷暖房(DHC)と呼ばれる熱供給プラントから同地域内の住宅やビルなどに供給される冷水W1を利用して冷気を作り出す機能を有している。メインコイル13は、流入側がDHC側からの送水管31に接続されており、流出側がDHC側へ延びる排水管32に接続されている。この実施の形態においては、メインコイル13に供給する冷水W1は、DHCから供給する構成としているが、これに限定されることはなく、例えば別の冷凍機からの冷水や同一建物の他系統の冷水をメインコイル13に供給する構成としてもよい。
冷却コイルとしてのアフターコイル14は、マイナス6℃程度に冷却されたブラインBを利用して冷気を作り出す機能を有している。図1および図2に示すように、アフターコイル14の流入側は、管路22を介してブラインチラー6に接続されている。アフターコイル14の流出側には管路24の上流端が接続されており、管路24の下流端はブラインタンク4内まで延びている。ブラインタンク4内のブラインBは、ブラインポンプ6によってブラインチラー6に供給され、ブラインチラー6によって冷却された後、アフターコイル14に供給されるようになっている。
図1に示すように、管路35の途中には、ブラインチラー6に冷却水Wを流通させる管路35を開閉する第1の電磁弁41が設けられている。管路35における冷却ポンプ9と第1の電磁弁41との間には、管路43の上流端が接続されている。管路43の下流側は、冷気供給部11内まで延びている。冷気供給部11内には、アフターコイル14に付着した霜を除去するための霜取り用散水器や分配器などの給水器45が配置されている。管路43の下流端は、霜取り用シャワー45に接続されている。
管路43の途中には、管路43を開閉する第2の電磁弁42が設けられている。冷気供給部11内における霜取り用の給水器45の直下には、ドレンパン46が設けられている。ドレンパン46は、給水器45から散水される冷却水Wを受取る機能を有している。ドレンパン46には、受取った冷却水Wを冷却塔7へ戻すための管路44が接続されている。デフロスト運転には、第2の電磁弁42が開弁状態となることにより、冷却塔7からの冷却水Wを霜取り用散水器45に供給し、アフターコイル14の表面に散水すること可能となっている。
この実施の形態1においては、ブラインポンプ5、ブラインチラー6、各電磁弁41、42およびその他の電気機器類は、冷気供給設備1の電気制御装置(図示略)と電気的に接続されており、電気制御装置からの指令によって作動するようになっている。
つぎに、実施の形態1における各機器の動作および作用について説明する。
冷気供給設備1の通常運転時には、ブラインタンク4に貯留されているブラインBは、ブラインポンプ5によってブラインチラー6に供給され、ブラインチラー6によって冷却された後、アフターコイル14に供給される。これにより、航空機へ冷気を供給する冷気供給部11内の空気が冷却される。また、通常運転時には、第1の電磁弁41が開弁状態となり、運転状態にあるブラインチラー6は冷却塔7からの冷却水Wによって冷却される。
冷気供給設備1における通常運転を継続すると、アフターコイル14によって冷却された周りの空気中の水分が霜となってアフターコイル14の表面に付着する。アフターコイル14に付着した霜が増加すると、空気との熱交換が阻害され空気の冷却能力が低下するので、必要に応じてデフロスト(霜取り)が行われる。デフロストの時期は、冷気供給設備1のタイマや指令信号に基づき行われる。
デフロスト運転時には、ブラインチラー6の運転は停止される。この状態では、第2の電磁弁42が開弁状態となり、霜取り用の給水器45からアフターコイル14に向けて冷却水Wが散水され、アフターコイル14の表面に付着した霜が除去される。ここで、夏季の冷却水Wの水温が32℃程度の場合は、霜取りに用いられる冷却水Wの水量は、例えばブラインチラー6に供給される冷却水Wの3〜5割程度に設定される。すなわち、霜取りに用いられる冷却水Wの水量は、ブラインチラー6の運転に支障をきたさない程度に設定されている。
このように、ブラインBよりも暖かい冷却水Wを直接霜に散水するため、デフロストに要する時間を短縮することができる。また、散水した冷却水Wは、ドレンパン46を経由して冷却塔7へ戻されるので、霜の冷却熱量も回収することができる。これにより、プレコイル12の冷却能力が向上し、その結果、メインコイル13の冷却熱量を削減することができる。したがって、従来の電気ヒータによる加熱がなくなる分と合わせて、省エネルギーを図ることができる。
デフロスト運転時には、上述のようにブラインチラー6の運転を停止させるのが基本であるが、ブラインチラー6の運転を継続させても霜取りは可能である。すなわち、ブラインポンプ5を低速で運転したり、給水器45からの冷却水Wの散水量を増加したりすることで、ブラインチラー6を運転した状態で霜を除去することが可能となる。なお、ブラインチラー6の停止時には、ブラインチラー6の機器保護のために、冷却水Wを流し続けること、つまり残留運転が必要であるが、ブラインチラー6の運転を継続した状態で霜取りを行うことで、残留運転が不要となる。
図2は、図1の変形例を示している。図2に示すように、ドレンパン46と接続される管路44の下流端は、管路36に接続されている。管路44の途中には、水ポンプ48が設けられている。水ポンプ48は、霜取りに使用されたドレンパン46内の冷却水Wをプレコイル12に供給する機能を有している。すなわち、水ポンプ48の吐出圧力は、冷却ポンプ9の吐出圧力よりも高く設定されており、水ポンプ48から吐出された冷却水Wは、冷却ポンプ9からの冷却水Wに押し戻されることなく、プレコイル12に供給されるようになっている。このように構成することにより、霜取りに使用された低温の冷却水Wをプレコイル12に供給することができるので、プレコイル12へ供給される冷却水Wの温度が低下し、プレコイル12の冷却能力をさらに高めることができる。
ここで、図2のデフロスト運転時における残留運転は、例えばつぎの手順で行われる。例えば給水器45による散水時間を5分間とした場合、まず、ブラインチラー6の停止命令により残留運転が開始され、この残留運転が1〜2分間行われた後、ブラインチラー6が停止する。その後、ブラインチラー6の起動命令により、ブラインチラー6の立ち上げ運転が1〜2分間行われ、ブラインチラー6の起動が起動する。ここで、デフロスト運転時におけるブラインチラー6の残留運転および立ち上げ運転時には、ポンプ9のみが供給可能水量に対して100%で運転される。この間、アフターコイル14への散水は継続される。
(実施の形態2)
図3は、この発明の実施の形態2を示している。実施の形態2が実施の形態1と異なるところは、アフターコイル14の霜取りの構造のみであり、その他の部分は実施の形態1に準ずるので、準じる部分に実施の形態1と同一の符号を付すことにより、準じる部分の説明を省略する。
図3に示すように、管路43と管路44との間には、熱交換器50が設けられている。熱交換器50内には、冷却塔7からの冷却水Wとブラインチラー6からのブラインBが独立して流れるようになっている。熱交換器50は、冷却水Wと熱交換によりアフターコイル14に供給されるブラインBを所定時間内で一定の温度まで昇温させる機能を有している。ブラインBを熱交換器50に流入させる管路には、第3の電磁弁51が設けられている。管路22における熱交換器50と並列になる部位には、第4の電磁弁52が設けられている。第3の電磁弁51は、デフロスト運転時には開弁状態となり、通常運転時は閉弁状態となっている。第4の電磁弁52は、デフロスト運転時には閉弁状態となり、通常運転時は開弁状態となっている。
このように構成された実施の形態2においては、通常運転時には、ブラインチラー6によって冷却されたブラインBは、第4の電磁弁52を介してアフターコイル14に供給される。これにより、航空機へ冷気を供給する冷気供給部11内の空気が冷却される。
デフロスト運転時には、ブラインチラー6の運転は停止される。この状態では、第4の電磁弁52が閉弁状態となり、第3の電磁弁51は開弁状態となる。この状態では、ブラインポンプ5は動作しているので、ブラインチラー6からのブライン8は熱交換器50に流入する。熱交換器50に流入したブライン8は、冷却水Wと熱交換により昇温し、アフターコイル14に供給される。これにより、アフターコイル14が暖められ、アフターコイル14に付着した霜が除去される。
このように、デフロスト運転時には、冷却塔7の冷却水を熱交換器50に供給し、熱交換器50により冷却水Wと熱交換されたブラインBをアフターコイル14に供給するようにしているので、電気ヒータでブラインの全保有量を加熱する従来技術に比べて、霜取りに要するエネルギーを削減することが可能となり、省エネルギーを図ることができる。また、冷却塔7の冷却水Wとの熱交換によってブラインBを短時間で一定温度まで昇温させることが可能となり、デフロスト時間の短縮することができる。この実施の形態2においては、実施の形態1のように、冷却水Wを散水しないので、ドレンパン46に溜まったゴミなどが冷却塔7に戻されることがなく、冷却水系へのゴミの混入を防止することが可能となる。
実施の形態2においても、デフロスト運転時にはブラインチラー6の運転を停止させるのが基本であるが、ブラインチラー6の運転を継続させても霜取りは可能である。例えば、ブラインチラー6から出るブラインBの温度をマイナス6℃から2℃に上昇させることで、ブラインチラー6を運転した状態で霜を除去することが可能となる。なお、ブラインチラー6の停止時には、上記の残留運転が必要であるが、ブラインチラー6の運転を継続した状態で霜取りを行うことで、残留運転が不要となる。
以上、この発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、図2に示すドレンパン46から戻される冷却水Wが流れる管路44を断熱効果の高い構造とすることにより、冷却水Wを低温に保った状態でプレコイル12に供給することができ、プレコイル12の冷却能力をさらに高めることが可能となる。
1 冷気供給設備
4 ブラインタンク
5 ブラインポンプ
6 ブラインチラー
7 冷却塔
9 冷却ポンプ
11 冷気供給部
12 プレコイル
13 メインコイル
14 アフターコイル(冷却コイル)
15 送風機
41 第1の電磁弁
42 第2の電磁弁
45 霜取り用シャワー
46 ドレンパン
48 水ポンプ
50 熱交換器
51 第3の電磁弁
52 第4の電磁弁
B ブライン

Claims (7)

  1. 空気と熱交換して駐機中の航空機へ供給する冷気を作り出すために、0℃以下に調温されたブラインが流れる冷却コイルを有し、駐機航空機への冷気供給設備であって、
    前記冷却コイルに供給されるブラインを冷却するブラインチラーと、
    前記ブラインチラーに冷却ポンプを介して冷却水を供給する冷却塔と、
    前記冷却水を前記冷却コイルの表面に散水するために形成された水管路である散水管路と、
    前記冷却コイルの表面に散水された冷却水を、前記冷却塔へ戻すための戻り管路と、
    を備え、
    前記冷却コイルに付着した霜を除去するデフロスト運転時には、前記冷却塔からの冷却水を前記冷却コイルの表面に散水することを特徴とする駐機航空機への冷気供給設備。
  2. 空気と熱交換して駐機中の航空機へ供給する冷気を作り出すために、0℃以下に調温されたブラインが流れる冷却コイルを有し、駐機航空機への冷気供給設備であって、
    前記冷却コイルに供給されるブラインを冷却するブラインチラーと、
    前記ブラインチラーによって冷却された前記ブラインを前記冷却コイルに供給するブラインポンプと、
    前記ブラインチラーに冷却ポンプを介して冷却水を供給する冷却塔と、
    を備え、
    前記冷却コイルに付着した霜を除去するデフロスト運転時には、前記冷却塔の冷却水を熱交換器に供給し、該熱交換器により前記冷却水と熱交換された前記ブラインを前記ブラインポンプによって前記冷却コイルに供給することを特徴とする駐機航空機への冷気供給設備。
  3. 前記冷却コイルの表面に散水された冷却水を受取るドレンパンは、管路を介して前記冷却コイルの上流側に配置されるプレコイルと接続されており、該プレコイルには前記冷却コイルに付着した霜を溶かした冷却水が供給可能であることを特徴とする請求項1に記載の駐機航空機への冷気供給設備。
  4. 前記戻り管路には、前記冷却コイルの表面に散水された冷却水を、プレコイルに供給するための水ポンプが配設され、
    前記水ポンプの吐出圧力は、前記冷却ポンプの吐出圧力よりも高く設定されている、
    ことを特徴とする請求項1または3に記載の駐機航空機への冷気供給設備。
  5. 前記ブラインチラーから前記冷却コイルに供給されるブラインの管路から分岐して、前記熱交換器にブラインを供給するために形成された分岐管路と、
    前記熱交換器により前記冷却水と熱交換された前記ブラインを前記ブラインの管路に戻すための戻り管路と、
    を備えることを特徴とする請求項2に記載の駐機航空機への冷気供給設備。
  6. 空気と熱交換して駐機中の航空機へ供給する冷気を作り出すために、0℃以下に調温されたブラインが流れる冷却コイルを有し、駐機航空機への冷気供給設備であって、
    前記冷却コイルに供給されるブラインを冷却するブラインチラーと、
    前記ブラインチラーに冷却ポンプを介して冷却水を供給する冷却塔と、
    前記冷却水を前記冷却コイルの表面に散水するために形成された水管路である散水管路と、
    前記冷却コイルの表面に散水された冷却水を、前記冷却塔へ戻すための戻り管路と、
    を備えた駐機航空機への冷気供給設備における駐機航空機への冷気供給方法であって、
    前記冷却コイルに付着した霜を除去するデフロスト運転時には、前記ブラインチラーの運転を停止し、前記冷却塔からの冷却水を前記冷却コイルの表面に散水する、
    ことを特徴とする駐機航空機への冷気供給方法。
  7. 空気と熱交換して駐機中の航空機へ供給する冷気を作り出すために、0℃以下に調温されたブラインが流れる冷却コイルを有し、駐機航空機への冷気供給設備であって、
    前記冷却コイルに供給されるブラインを冷却するブラインチラーと、
    前記ブラインチラーによって冷却された前記ブラインを前記冷却コイルに供給するブラインポンプと、
    前記ブラインチラーに冷却ポンプを介して冷却水を供給する冷却塔と、
    を備えた駐機航空機への冷気供給設備における駐機航空機への冷気供給方法であって、
    前記冷却コイルに付着した霜を除去するデフロスト運転時には、前記ブラインチラーの運転を停止し、前記冷却塔の冷却水を熱交換器に供給し、該熱交換器により前記冷却水と熱交換された前記ブラインを前記ブラインポンプによって前記冷却コイルに供給することを特徴とする駐機航空機への冷気供給方法。
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