JP2011208859A - 天井設置型の空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【課題】電装品箱の蓋を、電気配線等の作業中に作業者の視野に入る位置に吊下げて仮置き可能とする。
【解決手段】天井設置型の空気調和機1は、送風機および熱交換器を収容するケーシング100の底部に配設される電装品箱200を備える。電装品箱200は、電装品箱本体210と蓋220とからなる。電装品箱本体210は、電装品箱本体210に取付けられた電装品の背面側となる側の側板における内壁面下端縁部に設けられた突起部213を有し、ケーシング100の底部に固定され、蓋220は、その縁部に突起部213と嵌脱可能な係合部223を有し、前記電装品を対象とする作業時に突起部213に吊下げ可能とされ、配設状態において、電装品箱本体210の下方に形成された開口部を覆う。
【選択図】図1
【解決手段】天井設置型の空気調和機1は、送風機および熱交換器を収容するケーシング100の底部に配設される電装品箱200を備える。電装品箱200は、電装品箱本体210と蓋220とからなる。電装品箱本体210は、電装品箱本体210に取付けられた電装品の背面側となる側の側板における内壁面下端縁部に設けられた突起部213を有し、ケーシング100の底部に固定され、蓋220は、その縁部に突起部213と嵌脱可能な係合部223を有し、前記電装品を対象とする作業時に突起部213に吊下げ可能とされ、配設状態において、電装品箱本体210の下方に形成された開口部を覆う。
【選択図】図1
Description
本発明は、天井設置型の空気調和機に関する。
空気調和機には、当該空気調和機に対する電源供給や制御等を行うための電装品や、当該電装品に接続される配線用の配線端子等が、電装品箱に収容されて配設されている。天井設置型の空気調和機の場合、前記電装品に対する電気配線等の作業を行う際に、作業者は、脚立に上って高所作業を行う必要がある。この高所作業においては、前記電装品や配線端子等を露出させるために、当該作業者は、電気品箱本体から蓋を外して仮置きする必要がある。
脚立上での高所作業においては、作業姿勢が拘束的になるため、作業姿勢を変更して(屈んで)取り外した前記蓋を当該脚立の天板等に仮置きすることは面倒な動作である。さらに、取り外した前記蓋をこのように仮置きすることは、当該蓋の落下等のおそれがあり安全上好ましくない。しかし、取り外した前記蓋を、脚立を降りて床置きすることは、一層面倒な動作である。
このような不具合を解消すべく、例えば特許文献1に開示されている天吊型空気調和機では、電装品箱本体が空気調和機本体に吊下可能に形成されると共に、電装品箱の蓋が電装品箱本体または空気調和機本体に吊下可能に形成されている。
しかしながら特許文献1の空気調和機においては、前記蓋が吊下げられる位置は、作業中の作業者の視野から外れる位置となる可能性がある。例えば特許文献1の図4には、前記空気調和機本体から取り外した前記電装品箱本体を当該空気調和機本体に吊下げ、電装品箱本体から取り外した前記蓋を、電装品箱本体にさらに吊下げた状態が図示されている。特許文献1の段落0021に記載のように、作業者が、回路図面の貼付面を表にして当該蓋を吊下げ、当該図面を見ながらメンテナンスをするとしても、当該図4に示される前記蓋の位置では、当該メンテナンス時に当該電装品箱本体内の電装品を当該作業者が注視している状態では、当該蓋が作業者の視線よりも下方に位置するため、当該蓋が当該メンテナンス中の作業者の視野から外れる可能性がある。
また、特許文献1の段落0020および図6に開示されている他の実施形態、すなわちフックを有する前記蓋を空気調和機本体の下縁部に引っかけて吊下げる実施形態であっても、作業中の前記作業者の視野から外れる位置に、当該作業者が当該蓋を引っかけて吊下げる可能性がある。この場合も、当該蓋が当該メンテナンス中の作業者の視野から外れる。
本発明は、このような従来の問題点を解決するためになされたものであり、前記電装品箱の前記蓋を、電気配線等の作業中に作業者の視野に入る位置に吊下げて仮置き可能とする空気調和機を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る発明は、送風機(110)と、熱交換器(120)と 前記送風機(110)および前記熱交換器(120)を収容するケーシング(100)と、前記ケーシング(100)の底部に配設される電装品箱(200)と、を備え、前記電装品箱(200)は、電装品が収容される電装品箱本体(210)と、蓋(220)とからなり、前記電装品箱本体(210)は、配設状態において当該電装品箱本体(210)の上部となる天板(210b)と、配設状態において下方となる方向に前記天板の縁部から延設された側板(210c1〜210c4)と、前記天板(210b)の内壁面であって、前記電装品が取付けられる電装品取付面(216)と、前記電装品取付面(216)に取付けられた前記電装品の背面側となる側の前記側板(210c1)における内壁面下端縁部に設けられた突起部(213)と、を有し、配設状態において下方となる位置に、前記側板(210c1〜210c4)の下端部を縁部とする開口部(210a)が前記天板(210b)と対向して形成され、前記ケーシング(100)の前記底部に固定され、前記蓋(220)は、当該蓋(220)の縁部に前記突起部(213)と嵌脱可能な係合部(223)を有し、前記電装品を対象とする作業時に前記突起部(213)に吊下げ可能とされ、配設状態において前記開口部(210a)を覆う天井設置型の空気調和機である。
請求項1に係る発明において、前記突起部は、前記電装品取付面に取付けられた前記電装品の背面側となる側の前記側板における内壁面下端縁部に設けられている。ここで、前記電装品取付面に取付けられた前記電装品の背面側となる側の前記側板における内壁面下端縁部は、電気配線等の作業を行う作業者が、前記電装品箱本体から前記蓋を取り外した際に、当該作業者の視野に入る部位である。したがって、請求項1に係る発明によれば、前記作業者は、前記作業時に、当該作業者の視野に入る位置に前記蓋を吊下げて仮置きすることが可能となる。
しかも、請求項1に係る発明において、前記蓋を吊下げるための部位は、前記電装品箱本体から前記蓋を取り外した際に前記作業者の視野に入る位置に、突起部という特徴的な形状に形成されている。したがって、請求項1に係る発明によれば、当該作業者は、前記蓋の縁部に設けられた前記係合部が当該突起部と嵌脱可能であることを直感的に把握することができる。
一方、特許文献1に開示されている構造は、前記蓋の吊下げ方法を作業者が直感的に気づき易い構造とは言い難い。例えば特許文献1の図4に図示されている吊下げ方法は、前記蓋の嵌脱に用いる達磨状の係止孔を利用して当該蓋を吊下げるものであるが、当該蓋の嵌脱と吊下げという異なる用途に同一の係止孔を利用することは推考容易なことではなく、しかも、当該蓋を吊下げるためには当該蓋の上下を入れ替える必要があるため、作業者は、当該蓋を取り外した際に、当該図4に示される吊下げ方法を直感的には気づき難い。
また、フックを有する前記蓋を空気調和機本体の下縁部に引っかけて吊下げる特許文献1の他の実施形態に係る吊下げ方法であっても、当該空気調和機本体の当該下縁部は、当該フックを引っかける箇所としての特徴的な形態を備えてはいないので、やはり作業者は、当該蓋を取り外した際に、当該吊下げ方法を直感的には気づき難い。
さらに、請求項1に係る発明によれば、前記作業時に前記作業者の視野から外れる位置に前記蓋が吊下げられる可能性がある特許文献1の空気調和機とは異なり、前記突起部に吊下げられた前記蓋は、前記作業時に前記作業者の視野内に位置することになり、当該作業者が作業中に誤って当該蓋に接触することを防止することが可能となるので、特許文献1の空気調和機よりも、当該作業の安全性を向上させることが可能となる。
さらに、請求項1に係る発明によれば、前記突起部は、前記電装品箱本体に設けられているので、特許文献1の段落0020および図6に開示されている構成、すなわちフックを有する前記蓋を空気調和機本体の下縁部に引っかけて吊下げる構成とは異なり、当該蓋を吊下げ可能な形状とするために当該ケーシングを新規に設計および製造することなく、当該蓋を吊下げることが可能となる。
本発明の請求項2に係る発明は、前記作業対象となる前記電装品は、前記電装品取付面(210b)における複数箇所に取付けられ、前記突起部(213)は、前記複数箇所に取付けられた前記電装品の配設位置の間に設けられる請求項1に記載の天井設置型の空気調和機である。
請求項2に係る発明によれば、前記突起部は、前記電装品に対する作業部位を避けた位置となる前記電装品取付面における複数箇所に取付けられた前記電装品の配設位置の間に設けられるので、前記作業者は、前記作業の効率を低下させることなく、前記突起部に前記蓋を吊下げて仮置きすることが可能となる。
本発明の請求項3に係る発明は、前記電装品取付面(216)の両端側に前記電装品として配線端子(310、320)が取付けられ、前記突起部(213)は、前記配線端子(310、320)の間に設けられる請求項2に記載の天井設置型の空気調和機である。
請求項3に係る発明によれば、前記電装品取付面の両端側に前記電装品として配線端子が取付けられ、前記突起部は、当該配線作業の妨げとならない位置である前記配線端子の間に設けられているので、当該配線端子に対する配線作業において、前記作業者は、当該配線作業の効率を低下させることなく、前記蓋を吊下げて仮置きすることが可能となる。
本発明の請求項4に係る発明は、前記係合部(223)は、孔部(223a)と、当該孔部(223a)と前記蓋(220)の外縁部とを連通する溝部(223b)と、によって形成される請求項1〜3のいずれか1項に記載の天井設置型の空気調和機である。
請求項4に係る発明によれば、前記作業者が、前記蓋を前記電装品箱本体に吊下げるために、前記突起部と当該蓋の前記係合部とを嵌め合わせる際に、前記溝部を当該突起部に通して当該蓋をスライドさせることができる。そのため、前記作業者が、前記蓋を前記突起部に吊下げる際に、当該蓋を上方に動かしすぎて当該蓋の上端を前記電装品に誤って接触させ、当該電装品を破損する可能性を低減できる。
本発明によれば、前記電装品箱の前記蓋を、電気配線等の作業中に作業者の視野に入る位置に吊下げて仮置きすることが可能となる。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る天井埋込型の空気調和機1において、電装品箱200の蓋220を電装品箱本体210から外し、蓋220を電装品箱本体210に吊下げた状態を示す斜視図である。図2は、図1のII―II断面図であり、空気調和機1の内部構造を模式的に示す図である。
空気調和機1は、いわゆるラウンドフロー型の空気調和機であり、空気調和機1を構成する送風機110や熱交換器120等は、ケーシング100内に収容されている。4つの長辺と、当該4つの長辺の間に位置する4つの短辺とからなる略八角形を呈するケーシング100の底部には、電装品箱200が配設されている。空気調和機1は、当該底部の外縁部から上方に向かって延設されたケーシング100の側部の外形に応じた形状に図略の天井に設けられた開口に嵌め込まれ、当該底部の全体を覆って取付けられる図略の化粧パネルの表側が天井面と一体になるように設置される。
ケーシング100は、前記底部に、1つの吸入口101と、4つの吹出口102と、3つの補助吹出口103と、を備える。吸入口101は、ケーシング100の底部中央を凹没させて設けられ、下面からの平面視で略正方形を呈する。吹出口102は、吸入口101の周囲に吸入口101を囲んで設けられ、前記底部の4つの長辺の各々に沿う方向に延びる。補助吹出口103は、吸入口101の周囲に吸入口101を囲んで設けられ、図1において右側に位置する熱交換器120の両端部が設けられている短辺を除く、前記底部の3つの短辺の各々に沿う方向に延びる。
送風機110は、例えばターボファンであり、ケーシング100の中央上寄りに配置され、室内空気を吸入口101から吸込み、熱交換器120を通過した調和空気を吹出口102および補助吹出口103から吹き出す。送風機110の吸入側には、室内空気の吸入効率を向上させるために、ベルマウス130の小径側の開口部が嵌め込まれている。
熱交換器120は、送風機110の外周を囲むように曲げられて形成された、例えばクロスフィンチューブ型の熱交換器であり、屋外等に設置された不図示の室外機に冷媒配管を介して接続されている。
電装品箱200は、ケーシング100の底部を凹没させて形成された吸入口101の垂直面の1つに接し、かつ、ベルマウス130の大径側に接する位置に配設されている。電装品箱200は、細長い直方体を呈する板金製の箱体である電装品箱本体210と、細長い長方形の板状を呈する板金製の蓋220とからなる。電装品箱本体210は、ケーシング100に固定され、蓋220は、配設状態において、電装品箱本体210に形成された後述する開口部210aを覆う。
図3は、電装品箱本体210の形状を示す斜視図である。電装品箱本体210は、配設状態において電装品箱本体210の上部となり、細長い略長方形を呈する天板210bと、配設状態において下方となる方向に天板210bの4つの縁部から延設された側板210c1〜210c4と、を備える。
天板210bの内壁面は、電装品であるプリント基板や接続端子を取付けるための電装品取付面216とされている。電装品取付面216の両端側には、前記接続端子として、一端側に強電用配線接続端子310と、他端側に弱電用配線接続端子320と、が取付けられている(図1参照)。さらに、電装品箱200の配設状態において下方となる位置に、側板210c1〜210c4の下端部を縁部とする開口部210aが天板210bと対向して形成されている。
天板210bの長辺側の縁部から延設される2枚の側板のうち、電装品取付面216に取付けられた前記電装品の背面側となる側の側板210c1の内壁面下端縁部には、折り返し縁部211と、蓋掛けフック213(突起部)と、が板金加工により形成されている。
折り返し縁部211は、側板210c1の縁部が蓋掛けフック213部分を残して折り返し加工されて形成される。詳しくは、側板210c1の縁部を、側板210c1に対して電装品箱本体210の内側に略直交させて折り曲げた後、折り曲げた部分の先端部分を電装品箱本体210の外側に略180度折り返して折り返し縁部211は形成される。
蓋掛けフック213(突起部)は、折り返し縁部211が設けられている側板210c1の内壁面下端縁部において、強電用配線接続端子310と弱電用配線接続端子320
との間に設けられる。本実施形態では、側板210c1の内壁面下端縁部の略中央からわずかに強電用配線接続端子310に寄った位置に、蓋掛けフック213が形成されている。
との間に設けられる。本実施形態では、側板210c1の内壁面下端縁部の略中央からわずかに強電用配線接続端子310に寄った位置に、蓋掛けフック213が形成されている。
天板210bの長辺側の縁部から延設される2枚の側板のうち、側板210c1と対向する側の側板210c3の下端縁部には、本体側ねじ止めタブ212が板金加工により形成されている。本体側ねじ止めタブ212は、側板210c3の下端縁部の2箇所を、側板210c3の外壁面の側に曲げ加工することにより形成されている。平面視で略長方形を呈する本体側ねじ止めタブ212の略中央部には、ねじ穴212aが設けられている。
天板210bの短辺側の縁部から延設される2枚の側板210c2と側板210c4とには、強電用配線引出部214と、弱電用配線引出部215と、が板金加工により形成されている。
強電用配線引出部214は、電装品取付面216の一端側に取付けられた強電用配線接続端子310に近い側の側板210c2を切り欠いて形成されている。弱電用配線引出部215は、電装品取付面216の他端側に取付けられた弱電用配線接続端子320に近い側の側板210c4を切り欠いて形成されている。強電用の配線は、強電用配線引出部214を通して強電用配線接続端子310に接続され、弱電用の配線は、弱電用配線引出部215を通して弱電用配線接続端子320に接続される。強電用配線接続端子310と弱電用配線接続端子320とを離して位置させることで、強電部分と弱電部分との互いのノイズ干渉を抑制している。
図4は、蓋220の形状を示す斜視図である。蓋220には、クリップ部221と、蓋側ねじ止めタブ222と、係合部223と、が板金加工により形成されている。
クリップ部221は、細長い長方形を呈する蓋220の長辺をなす一方の縁部の両端近傍を、それぞれ所定の長さで折り返し加工することで形成されている。クリップ部221は、蓋220を電装品箱本体210に嵌める際に、電装品箱本体210の折り返し縁部211とスライド可能に嵌合する。
蓋側ねじ止めタブ222は、蓋220を電装品箱本体210に取付けた状態で、本体側ねじ止めタブ212に対向する位置となる蓋220の長辺をなす他方の縁部の両端近傍を、曲げ加工することにより形成されている。蓋側ねじ止めタブ222は、本体側ねじ止めタブ212と略相似形状となる平面視で略長方形を呈する形状とされ、蓋側ねじ止めタブ222の略中央部には、ねじ穴としてだるま穴222aが設けられている。ねじ穴をだるま穴222aとすることで、前記の配線作業等を行う作業者は、蓋側ねじ止めタブ222と本体側ねじ止めタブ212とを締結しているねじを外すことなく蓋220を電装品箱本体210から取り外すことが可能となる。
係合部223は、蓋側ねじ止めタブ222が形成されている側の縁部の一端側を、打ち抜き加工して形成されている。係合部223は、電装品箱本体210の蓋掛けフック213と、嵌脱自在に係合する。
蓋掛けフック213および係合部223の形状の詳細について図5(A)および図5(B)に基づいて以下に説明する。図5(A)は、図3のV部の拡大図であり、蓋掛けフック213の形状を示す平面図である。図5(B)は、図4のV部の拡大図であり、係合部223の形状を示す平面図である。
図5(A)に示すように、蓋掛けフック213は、側板210c1の内壁面下端縁部から突出する頸部213aと、蓋掛けフック213の遊端側となり頸部213aよりも幅広に形成されたストッパー部213bとを備える。図5(B)に示すように、係合部223は、孔部223aと、孔部223aと蓋220の外縁部とを連通する溝部223bと、によって形成される。
孔部223aの幅(蓋220を蓋掛けフック213に吊下げた状態における水平方向の長さ。図5(B)において左右方向に相当する)は、ストッパー部213bの幅(電装品箱本体210の配設状態において水平方向の長さ。図5(A)において左右方向に相当する)よりも短く、かつ、頸部213aの幅に対して所定のクリアランスを有する長さとされている。この寸法設定により、ストッパー部213bを抜け止め部材として機能させ、蓋掛けフック213に吊下げられた蓋220が落下することを防止している。
溝部223bは、蓋220を蓋掛けフック213に吊下げた状態における孔部223aの上縁部を避けた位置に形成される。本実施形態においては、溝部223bの下方側の縁部は、孔部223aの下縁部と一直線に連続する形状に形成されている。溝部223bの幅(蓋220を蓋掛けフック213に吊下げた状態における垂直方向の長さ。図5(B)において上下方向に相当する)は、孔部223aの高さ(蓋220を蓋掛けフック213に吊下げた状態における垂直方向の長さ。図5(B)において上下方向に相当する)よりも小さく、かつ、頸部213aの厚み(電装品箱本体210の板金厚み)に対して所定のクリアランスを有する長さとされる。
蓋掛けフック213および係合部223の各部は、上記のような寸法関係に形成されているので、前記作業者が、蓋220を電装品箱本体210に吊下げるために、蓋掛けフック213と係合部223とを嵌め合わせる際に、蓋掛けフック213に溝部223bを通して蓋220をスライドさせることができる。
以下に、作業者が空気調和機1に対して配線作業を開始するまでの手順を示しつつ、本実施形態の効果について説明する。空気調和機1は天井埋込型であるため、当該配線作業は脚立を用いた高所作業となる。前記作業者は、電装品箱200を露出させるために、最初に空気調和機1のケーシング100底面に取付けられた図略の化粧パネルを外す。続いて前記作業者は、強電用配線接続端子310および弱電用配線接続端子320を露出させるため、電装品箱本体210から蓋220を外す。
電装品箱本体210から蓋220を外す手順は以下の通りである。前記作業者は、蓋側ねじ止めタブ222と本体側ねじ止めタブ212とを締結しているねじを緩め、当該ねじの頭がだるま穴222aの大径部に位置するまで蓋220をスライドさせて(このとき蓋側ねじ止めタブ222と対向する蓋220の縁部においては、クリップ部221が折り返し縁部211嵌合しつつスライドする)、蓋側ねじ止めタブ222と本体側ねじ止めタブ212とを締結を解く。続いて当該作業者は、クリップ部221を折り返し縁部211から外す。これにより、電装品箱本体210から蓋220が外れる。
蓋掛けフック213は、折り返し縁部211が設けられている側板210c1の内壁面下端縁部に設けられ、側板210c1は、電装品取付面216に取付けられた前記電装品の背面側となる。したがって、前記作業者がクリップ部221を折り返し縁部211から外す際に、蓋掛けフック213は必ず当該作業者の視野に入る。しかも、蓋掛けフック213は、折り返し縁部211が途切れて突起状になっているので、前記作業者は、蓋220の一端側に形成された鍵穴状の係合部223と蓋掛けフック213とが嵌脱可能であり、蓋220を蓋掛けフック213に吊下げて、蓋220を仮置きできることを直感的に把握することができる。
蓋220を蓋掛けフック213に吊下げる手順は以下の通りである。前記作業者は、溝部223bを頸部213aに通して、孔部223aの最深部に頸部213aが突き当たるまで(頸部213aの幅方向両端が、孔部223aの幅方向の両端間に位置するまで)蓋220を水平方向にスライドさせる。この状態で当該作業者が蓋220から手を離すと、頸部213aと孔部223aとが遊嵌した状態となり、蓋220が、蓋掛けフック213から吊下がる。
このように、前記作業者が蓋220を蓋掛けフック213に吊下げる際に、蓋220を水平方向にスライドさせて蓋掛けフック213と係合部223とを遊嵌させることができるので、当該作業者が蓋220を蓋掛けフック213に吊下げる際に、蓋220を上方に動かしすぎて蓋220の上端を誤って電装品取付面216に配設された電装品に接触させ、当該電装品を破損する可能性を低減できる。
前記作業者は、蓋220を蓋掛けフック213に吊下げて仮置きした状態で、強電用配線引出部214を通過させて電装品取付面216の長さ方向一端側に位置する強電用配線接続端子310に配線を接続し、弱電用配線引出部215を通過させて電装品取付面216の長さ方向他端側に位置する弱電用配線接続端子320に配線を接続する配線作業を行う。
前述の通り、蓋掛けフック213は、折り返し縁部211が設けられている側板210c1の内壁面下端縁部において、強電用配線接続端子310と弱電用配線接続端子320
との間に設けられている。そのため、当該配線作業において、蓋220は、当該配線作業の妨げとならない位置で電装品箱本体210に吊下げられることになる。したがって、前記作業者は、当該配線作業の効率を低下させることなく、蓋220を吊下げて仮置きすることが可能となる。
との間に設けられている。そのため、当該配線作業において、蓋220は、当該配線作業の妨げとならない位置で電装品箱本体210に吊下げられることになる。したがって、前記作業者は、当該配線作業の効率を低下させることなく、蓋220を吊下げて仮置きすることが可能となる。
しかも、蓋掛けフック213に吊下げられた蓋220は、前記配線作業時に前記作業者の視野内に位置するので、当該作業者が当該配線作業中に誤って蓋220に接触することを防止することが可能となり、当該配線作業の安全性を向上させることが可能となる。
以上説明したように、本実施形態によれば、脚立を用いた高所作業となる電気配線作業時に、作業者は、電装品箱本体210から取り外した蓋220を、当該脚立の天板に仮置きしたり、脚立を降りて床置きしたりすることなく、当該作業者の視野に入る位置に、図1に示すように、取り外した蓋220を電装品箱本体210に吊下げて仮置きすることが可能となる。そのため、当該作業の安全性および作業効率が向上する。
さらに本実施形態によれば、蓋掛けフック213は、電装品箱本体210に設けられているので、空気調和機1のケーシング100に蓋220を吊下げる構成とは異なり、蓋220を吊下げ可能な形状とするためにケーシング100を新規に設計および製造することなく、蓋220を吊下げることが可能となる。
以上、本発明の実施形態に係る電装品箱200について説明したが、上記実施形態はあくまでも例示であり、本発明は、当該実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更、改良等が可能である。例えば、上記実施形態では、空気調和機1は天井埋込型の空気調和機であるが、本発明は、天井吊下げ型の空気調和機にも適用可能である。
1 空気調和機
100 ケーシング
110 送風機
120 熱交換器
200 電装品箱
210 電装品箱本体
210a 開口部
210b 天板
210c1〜210c4 側板
213 蓋掛けフック(突起部)
216 電装品取付面
220 蓋
223 係合部
223a 孔部
223b 溝部
100 ケーシング
110 送風機
120 熱交換器
200 電装品箱
210 電装品箱本体
210a 開口部
210b 天板
210c1〜210c4 側板
213 蓋掛けフック(突起部)
216 電装品取付面
220 蓋
223 係合部
223a 孔部
223b 溝部
Claims (4)
- 送風機(110)と、
熱交換器(120)と
前記送風機(110)および前記熱交換器(120)を収容するケーシング(100)と、
前記ケーシング(100)の底部に配設される電装品箱(200)と、を備え、
前記電装品箱(200)は、電装品が収容される電装品箱本体(210)と、蓋(220)とからなり、
前記電装品箱本体(210)は、
配設状態において当該電装品箱本体(210)の上部となる天板(210b)と、
配設状態において下方となる方向に前記天板の縁部から延設された側板(210c1〜210c4)と、
前記天板(210b)の内壁面であって、前記電装品が取付けられる電装品取付面(216)と、
前記電装品取付面(216)に取付けられた前記電装品の背面側となる側の前記側板(210c1)における内壁面下端縁部に設けられた突起部(213)と、
を有し、
配設状態において下方となる位置に、前記側板(210c1〜210c4)の下端部を縁部とする開口部(210a)が前記天板(210b)と対向して形成され、前記ケーシング(100)の前記底部に固定され、
前記蓋(220)は、
当該蓋(220)の縁部に前記突起部(213)と嵌脱可能な係合部(223)を有し、前記電装品を対象とする作業時に前記突起部(213)に吊下げ可能とされ、配設状態において前記開口部(210a)を覆う天井設置型の空気調和機。 - 前記作業対象となる前記電装品は、前記電装品取付面(210b)における複数箇所に取付けられ、
前記突起部(213)は、前記複数箇所に取付けられた前記電装品の配設位置の間に設けられる請求項1に記載の天井設置型の空気調和機。 - 前記電装品取付面(216)の両端側に前記電装品として配線端子(310、320)が取付けられ、
前記突起部(213)は、前記配線端子(310、320)の間に設けられる請求項2に記載の天井設置型の空気調和機。 - 前記係合部(223)は、孔部(223a)と、当該孔部(223a)と前記蓋(220)の外縁部とを連通する溝部(223b)と、によって形成される請求項1〜3のいずれか1項に記載の天井設置型の空気調和機。
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