JP2011205210A - ノイズフィルタ - Google Patents

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Abstract

【課題】チョークコイルとしてトロイダルコイルを使用し、両側の1次側,2次側ライン構造部を円盤状に組み付けることにより、全体として円筒状構造体に構成でき、また、電子・電気機器に実装する際にも、円筒状の狭いスペースに有効に組み込むことができるノイズフィルタを提供する。
【解決手段】トロイダルコイル7の端面両側にコンデンサを配置したノイズフィルタにおいて、コンデンサを含む1次側および2次側のライン構造部22,23をそれぞれ円盤状に組み付け、トロイダルコイル7およびライン構造部22,23を全体として円筒状構造体に構成した。この円筒状構造体は円筒状の絶縁ケース25内に収容し、このケース25を円筒状構造体に対して回転可能とし、円筒状構造体の周縁に形成した端子部をケース25の回転位置により開閉するようにすることができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、電子・電気機器に組み込まれるノイズフィルタに関し、特に、トロイダルコイルとライン構造部をコンパクトに組み込んだ円筒型ノイズフィルタに関する。
この種のノイズフィルタは一般に、チョークコイルの両側に1次側ラインと2次側ラインが引き出され、これらの1次側および2次側ラインにそれぞれライン間コンデンサ(Cxコンデンサ)が設けられ、さらに2次側ラインにライン・グラウンド間コンデンサ(Cyコンデンサ)が設けられている。例えば特許文献1に示されるノイズフィルタは、ライン−グラウンド間に流れるコモンモードノイズを減衰させるためのトロイダル形磁心に巻線されたコモンモードチョークコイルと、コモンモードチョークコイルで除去できないコモンモードノイズを減衰させるCyコンデンサと、ライン間に流れるノーマルモードノイズを減衰させるCxコンデンサとを備えたノイズフィルタが開示されている。
また、特許文献2では、電源ラインの相間に接続されるCxコンデンサと、前記電源ラインの各相とグラウンド間に接続されるCyコンデンサとを有するノイズフィルタにおいて、前記Cyコンデンサとグラウンド間に開閉可能なスイッチ手段を設け、前記Cyコンデンサの容量が大きく、Cyコンデンサからの漏洩電流が大きい仕様のものでも、各国それぞれの事情(電源事情)で、例えば小さな漏洩電流しか対応しない電源環境の下で一時的に使用する場合に、前記スイッチ手段によって前記Cyコンデンサとグラウンド間を切断することにより漏洩電流をなくし、漏洩遮断器が作動しないようにしている。
そのほか、LC複合部品を小型の素子体に構成して電子回路を小形化し、ノイズ或いは増幅器の高調波除去のためのローパスフィルタとしての機能を確保したLC複合部品も開示されている(例えば特許文献3)。
特開2002−252535号公報 特開2005−184074号公報 特開2005−348013号公報
ノイズフィルタを電子・電気機器や大型の電機設備に組み込む場合、その組込箇所によっては筒状のスペースに組み込まなければならない場合があり、ノイズフィルタの外形形状が角形のものでは、その周囲に無駄な空間が生じる。また、ノイズフィルタのチョークコイルがトロイダルコイルの形状の場合、外殻を成す筐体が直方体等角形の形状では、トロイダルコイルの周囲およびその両端側のコンデンサを含む1次、2次ライン構造部の上下あるいは左右に空隙が生じ、全体として外形の大きなノイズフィルタとなってしまう。
上述した特許文献1,2のノイズフィルタはいずれも外形が角形のケース内に配置されており、チョークコイルの側方あるいは上下方向に空間が生じる。また、これらの文献では角形ケースの両端に端子台が形成され、接続端子が端子台から常時露出した構造となっており、端子ねじの汚れや腐食が生じるおそれがある。
さらに、従来のノイズフィルタはチョークコイルおよび1次,2次ライン構造部が一体に構成されてケース内に収容され、それぞれノイズフィルタごとにフィルタ定数や特性値の仕様が定まっており、使用箇所に応じて内蔵するコンデンサなどを交換して所望の特性値のものを得るということは不可能である。ノイズフィルタの定数や特性値を変えるためには、別の仕様のノイズフィルタと取り換え必要があり、機器設計の自由度が制約されていた。
本発明は、上述した問題点を解決し、チョークコイルとしてトロイダルコイルを使用し、両側の1次側,2次側ライン構造部を円盤状に組み付けることにより、全体として円筒状構造体に構成でき、また、電子・電気機器に実装する際にも、円筒状の狭いスペースに有効に組み込むことができるノイズフィルタを提供することを目的とする。
本発明はまた、チョークコイルを挟む両側のライン回路構造部をユニット化して、この部分のみを交換したり、チョークコイルとライン回路構造部の組み合せを任意に変えることができ、これによって特性の異なる仕様に容易に変更できるノイズフィルタを提供することにある。
本発明はさらに、接続端子部を外殻の円筒状のケースで開閉可能に覆うことができるようにして端子部の保護を図ったノイズフィルタを提供することにある。
本発明によれば、トロイダルコイルの端面両側にコンデンサを配置したノイズフィルタであって、前記コンデンサを含む1次側および2次側のライン構造部をそれぞれ円盤状に組み付け、前記トロイダルコイルおよび前記ライン構造部を全体として円筒状構造体に構成したノイズフィルタが提供される。
本発明の1つの実施形態では、前記トロイダルコイルおよび前記1次側,2次側のライン構造部を円筒状の絶縁ケースで一体に囲包したことを特徴とする。
本発明の他の実施形態では、前記トロイダルコイルの一方の端面側に配置されるCxコンデンサを含む1次側ライン構造部、および前記トロイダルコイルの他方の端面側に配置されるCxコンデンサとCyコンデンサを含む2次側ライン構造部をそれぞれ脱着可能なユニットとして構成されている。
本発明のさらに他の実施形態では、前記ライン構造部の周部に接続端子部を形成し、前記絶縁ケースを内部の円筒状構造体に対して回転可能に形成するとともに該ケースの周部に前記接続端子部が露出可能な開口部を形成し、前記絶縁ケースの回転位置によって前記接続端子部が遮蔽されるようにしている。
本発明に係るノイズフィルタは、1次側,2次側のライン構造部が円盤状に組み付けられているので、チョークコイルとなるトロイダルコイルとともに内部に無駄な空間を生じることなく全体として円筒状の構造体に構成でき、軸線方向の寸法を小さくでき、小形化が図られる。電子・電機機器に組み込む場合にも、機器側のフィルタ組込部を筒形にすることにより、その筒形の内周部に無駄なく収まり、機器自体を小形化できる。
本発明に係るノイズフィルタの三相回路を示す図である。 図1に示す三相回路の変形例を示す図である。 本発明に係るノイズフィルタの単相回路を示す図である。 本発明の実施例1による円柱状ノイズフィルタの外観斜視図である。 本発明の実施例1によるノイズフィルタのケースを除去した状態における斜視図である。 本発明に係るノイズフィルタの1次側ライン構造部の斜視図である。 図6に示す1次側ライン構造部の平面図(A)および側面図(B)である。 本発明の実施例1によるノイズフィルタの2次側ライン構造部の斜視図である。 図8に示す2次側ライン構造部の平面図(A)および側面図(B)である。 本発明の実施例1に係るノイズフィルタの各種取付例を示す図である。 本発明の実施例2に係るノイズフィルタを組み込んだマイクロフォンの一部分裁断した側面図である。 従来の角形ノイズフィルタの外観斜視図である。
次に、本発明の各種の実施例について図面を参照しつつ説明する。本発明に係るノイズフィルタは三相回路または単相回路として構成される。まず本発明が適用される三相回路について説明すれば、図1において、三相式のノイズフィルタは1次側ライン構造部10,2次側ライン構造部11にそれぞれ3端子部1〜6およびアース端子を有している。本発明ではチョークコイルとしてトロイダルコイル7が使用され、トロイダル形の磁心に巻線してライン−グラウンド間に流れるコモンモードノイズを減衰させるコモンモードチョークコイルと、ライン間に流れるノーマルモードノイズを減衰させるべく1次側と2次側の各ライン間にそれぞれ接続されるCxコンデンサ12,13と、コモンモードノイズを減衰させる2次側の各ラインとグラウンドG間に接続されるCyコンデンサ14と、1次側の各ライン間に接続されるコンデンサ放電用のブリーダ抵抗15とを有している。なお、グラウンドからのノイズの侵入を抑制するアースインダクタなどを備えてもよい。
図1に示す三相回路の変形例として、図2に示すように、容量の大きいCyコンデンサと容量の小さいCyコンデンサを組にして並列に接続し、3組のCyコンデンサ16としてライン−グラウンド間に配置している。その他の構成は図1と同様である。
図3に示す実施例の単相回路の場合も基本的には三相回路と同様であり、トロイダルコイル7の1次側に2端子部17,18と、1次側ライン間に配置されるCxコンデンサ12、ブリーダ抵抗15、および2次側の2端子部19,20と2次側ライン間に配置されるCxコンデンサ12、グラウンドGと2次側各ライン間に設けられるCyコンデンサ14を備えている。
図4は本発明の実施例1に係る円柱状ノイズフィルタの外観斜視図であり、同図(A)は接続端子部を露呈した状態、同図(B)は接続端子部をケース内に遮蔽した状態を示している。この実施例1ではトロイダルコイルの両端側に設けられる1次側,2次側のライン構造部22,23が後述するように円盤状に形成され、その外周部がトロイダルコイルを含めて円筒形の絶縁ケース25内に収容されている。1次側,2次側ともライン構造部の3つの端子部26,27は円盤状の外周部に周方向等間隔(60°間隔)で形成されている。また、円筒形の絶縁ケース25はその両端部にそれぞれライン構造部の各端子部に対応するように切欠き状の開口部が形成されている。この絶縁ケース25は内部構造物、つまりトロイダルコイルおよび両側のライン構造部に対して周方向に或る程度の摩擦力で回転可能となっており、したがって、ケース25を回転させることによってライン構造部周囲の接続端子部の端子ねじ29をケース周面で閉塞、あるいは露出させ得る。端子ねじ29をケース25で閉塞した状態で外部との接続線はライン構造部の外端面から引き出される。
1次側ライン構造部
次に、図5〜図7を参照して1次側ライン構造部についてさらに説明する。
図5は本発明の実施例1によるノイズフィルタのケースを除去した状態における斜視図であり、2次側ライン構造部23の外端面側からみたものである。また、図6は1次側ライン構造部22の斜視図であり、その裏面側、つまりトロイダルコイル7(図5)に対面する側からみた状態を示している。図7は図6に示す1次側ライン構造部の平面図および側面図である。なお、図7の(A)は1次側ライン構造部22の外端面からみた平面図、図7(B)は図7(A)の矢視Fからみた側面図である。これらの図を参照すれば、ノイズフィルタの1次側ライン構造部22はトロイダルコイル7に対して脱着可能にユニット化された構造となっている。1次側ライン構造部22は、外面に露出する1次側端板31の裏面(コイル側)の周囲に、3個の円弧状側部をもつ側柱32が形成され、各円弧状側部の頂部には、トロイダルコイル7を保持する保持枠53と脱着可能に係合する係合孔39が形成されている。この係合孔39と対向する保持枠53の係合部と係合し、または、係合孔39をねじ止めする等の手法により側柱32と保持枠53とは、脱着可能に係合するようになっている。さらに中心部には、トロイダルコイル7の磁心端面と接する中心支柱33が形成されている。34は中心支柱33に形成された放熱孔である。
隣接した側柱同士の間に3個の導体板35が設けられ、この導体板35の外側部にそれぞれトロイダルコイルに接続されるコイル端子ねじ36および1次側導線ラインに接続されるライン端子ねじ37が設けられている。また、円周方向に隣接した3個の導体板35の間に3個の抵抗素子38および3個のCxコンデンサ40が配置されている。図示のように、コイル端子ねじ36およびライン端子ねじ37は各側柱32の間から外周側に露出している。このようにユニット化された1次側ライン構造部22は抵抗素子38およびCxコンデンサ40でもたらされるフィルタ定数およびフィルタ特性値の異なる仕様のものが複数個用意されるが、いずれの仕様のものも3個の側柱32で構成されるライン構造部22の外径(および端板外形)、軸線方向の幅厚みLは同一に形成される。
2次側ライン構造部
次に、2次側ライン構造部の構成を図8および図9を参照して説明する。図8は本発明の実施例1によるノイズフィルタの2次側ライン構造部23の斜視図であり、図6と同様にその裏面側、つまりトロイダルコイルに対面する側からみた状態を示している。図9は図8に示す2次側ライン構造部23の平面図および側面図である。なお、図9(A)は2次側ライン構造部23の外端面からみた平面図であり、図9(B)は図9(A)の矢視Eからみた側面図である。1次側ライン構造部と同様に、2次側ライン構造部もトロイダルコイルに対して脱着可能にユニット化された構造となっている。2次側ライン構造部23は、ノイズフィルタの外面に露出する2次側端板41の裏面(コイル側)の周囲に、3個の円弧状側部をもつ側柱32が形成され、各円弧状側部の頂部には、トロイダルコイル7を保持する保持枠53と脱着可能に係合する係合孔39が形成されている。この係合孔39と対向する保持枠53の係合部と係合し、または、係合孔39をねじ止めする等の手法により側柱32と保持枠53とは、脱着可能に係合するようになっている。さらに中心部には、トロイダルコイル7の磁心端面と接する中心支柱33が形成されている。42は中心支柱33に形成された放熱孔である。
隣接した側柱32同士の間に3個の導体板35が設けられ、この導体板35の外側部にそれぞれトロイダルコイルに接続されるコイル端子ねじ36および2次側導線ラインに接続されるライン端子ねじ37が設けられている。また、この円周方向に隣接した3個の導体板の間に3個のCxコンデンサ40および3組のCyコンデンサ43が配置されている。なお、この実施例は図2の回路図に示すノイズフィルタに対する例であり、Cyコンデンサ43は各組2個の並列接続したコンデンサを3組接続して構成されているが、図1の回路図に係るノイズフィルタでは全体で3個のCyコンデンサが設けられる。また、2次側ライン構造部23の端板41の外面にはグラウンドに接続するアース端子板44が設けられ、その中心にはアース導線をつなぐアース端子ねじ45が設けられている。
図示のように、コイル端子ねじ36およびライン端子ねじ37は各側柱32の間から外周側に露出している。このようにユニット化された2次側ライン構造部23は、1次側ライン構造部22のユニットと同様に、Cxコンデンサ40およびCyコンデンサ43でもたらされるフィルタ定数およびフィルタ特性値の異なる仕様のものが複数個用意されるが、いずれの仕様のものも3個の側柱32で構成されるライン構造部の外径(および端板外形)、軸線方向の幅厚みH、および中心支柱33のトロイダル形磁心との係合部は同一に形成される。
本発明に係るノイズフィルタの回路は、上述の実施例1のように図1または図2に示す三相回路で構成した場合だけでなく、図3に示すような単相回路の場合にも同様に1次側,2次側とも円盤状ライン構造部に構成され、対応する回路構成によってCxコンデンサ、Cyコンデンサ、ブリーダ抵抗やアースインダクタなどが前記側柱や端板を利用して取り付けられる。
円筒状の絶縁ケース25を有する実施例1のノイズフィルタは、電子・電気機器内の円筒状スペースに直接収容することができるが、円筒状のケース25の部分を利用して任意の外部機器や外部の取付台にも容易に取り付けることが可能である。図10(A)は吊下げ式の取付例であり、円筒状ケース25の周部に帯材46を巻き付け、この帯材46を吊下げロッド47に連結して外部機器の外面に吊り下げることができる。図10(B)はケースの周部に締め付けた帯材46を取付台あるいは取付座に固着した例である。ケース25に対して内部のライン構造部およびトロイダルコイル側を回転させることにより、接続端子部の開閉が可能である。
上述の実施例はいずれも円筒状のケース内にトロイダルコイルおよび1次側,2次側ライン構造部を収容した構成としたが、ノイズフィルタの組み込み箇所によっては必ずしも円筒状ケースを用いなくてもよい。図11は本発明の実施例2に係るケースのないノイズフィルタの適用例を示した図である。この例では手持ち式のマイクロフォン50の筒状掴み部51に円筒状ケースのないノイズフィルタ52を内蔵したものであり、筒状掴み部51自体がノイズフィルタ52の円筒状ケースを兼ねるため、ノイズフィルタ52はトロイダルコイルと1次側,2次側ライン構造部を一体にした図5のような状態で直接マイクロフォン50の筒状掴み部51内に収容される。このほかの例として、例えば電動ドライバや半田ごての把持部内に円筒状ケースなしでノイズフィルタを収容することもでき、この種の手持ち式のコンパクトな機器にも無駄なスペースを生じることなく内蔵させることができる。
図12に示すような角形形状を成す従来のノイズフィルタ60ではマイクロフォンや電動ドライバのような筒形の握り部内に緊密に組み込むことができないが、本発明に係るノイズフィルタは、ケースが有る場合、無い場合のいずれも外形が円柱状を成すため、このような狭い筒状のスペースでも有効に活用して無駄なく収容できる。
また、例えば工場の電力コントロール室のような大型設備では、内部の複雑な電気装置、電気配線が入っているが、このような内部装置の間に互いにノイズの影響を及ばせたくない時に、本発明に係る円柱状のノイズフィルタは大きなスペースを取らずに、簡単に配線ケーブルの中継ぎとして、機器内部に分散配置することができる。そのほか、このような円柱状のノイズフィルタは、薄型テレビ、インバータ蛍光灯などのフレーム部分、あるいは車載装置などにも無駄なスペースを生じることなく内蔵することが可能となる。
本発明に係るノイズフィルタは、1次側、2次側のライン構造部をユニット化することで、フィルタの定数や特性値の仕様変更があっても、1次側ユニット22や2次側ユニット23の交換によって容易に対応が可能である。例えば、使用する電源環境下で、1次側および2次側のCxコンデンサの容量をそれぞれ3.3μF、2次側のCyコンデンサの容量を1.5μFで使用している通常の状態から、電源まわりの大ノイズを除去する必要性が生じて、1次側のCxコンデンサの容量を2.2μF、2次側のCxコンデンサの容量を0.22μF、2次側のCyコンデンサの容量0.22μFとする仕様変更があったとき、これに対応する種類のコンデンサを採用した1次側、2次側ユニットと交換することで迅速に対応できる。
また、逆に、例えば微少ノイズを除去するために1次側、2次側のCxコンデンサを2.2μF、2次側のCyコンデンサを3300pFにする必要があったような場合にも、これに対応したセラミックコンデンサを用いた1次側、2次側ユニットと交換することで、ノイズフィルタ全体を取り換えることなく、容易かつ迅速に対応できる。また、例えば2次側のCyコンデンサの容量を0.47μF、1次側、2次側のCxコンデンサの容量を2.2μFの特性をもつユニット、そのほか種々の特性値のユニットを用意しておくだけで電源環境の変更にも容易に対処できる。1次側、2次側の組み合わせの実施例を表1に示す。
Figure 2011205210
7 トロイダルコイル
10,22 1次側ライン構造部
11,23 2次側ライン構造部
12,13,40 Cxコンデンサ
14,16,43 Cyコンデンサ
15 ブリーダ抵抗
17,18,19,20端子部
25 円筒形の絶縁ケース
26 端子部
27 端子部
29 端子ねじ
31 端板
32 側柱
33 中心支柱
34 係合部
35 導体板
36 コイル端子ねじ
37 ライン端子ねじ
38 抵抗素子
39 係合孔
40 Cxコンデンサ
41 端板
42 放熱孔
43 Cyコンデンサ
44 アース端子板
45 アース端子ねじ
46 帯材
47 ロッド
50 マイクロフォン
51 筒状掴み部
52 ノイズフィルタ
53 保持枠
60 ノイズフィルタ

Claims (4)

  1. トロイダルコイルの端面両側にコンデンサを配置したノイズフィルタであって、前記コンデンサを含む1次側および2次側のライン構造部をそれぞれ円盤状に組み付け、前記トロイダルコイルおよび前記ライン構造部を全体として円筒状構造体に構成したことを特徴とするノイズフィルタ。
  2. 前記トロイダルコイルおよび前記1次側,2次側のライン構造部を円筒状の絶縁ケースで一体に囲包したことを特徴とする請求項1に記載のノイズフィルタ。
  3. 前記トロイダルコイルの一方の端面側に配置されるCxコンデンサを含む1次側ライン構造部、および前記トロイダルコイルの他方の端面側に配置されるCxコンデンサとCyコンデンサを含む2次側ライン構造部をそれぞれ脱着可能なユニットとして構成したことを特徴とする請求項1または2に記載のノイズフィルタ。
  4. 前記ライン構造部の周部に接続端子部を形成し、前記絶縁ケースを内部の構造部に対して回転可能に形成するとともに該ケースの周部に前記接続端子部が露出可能な開口部を形成し、前記絶縁ケースの回転位置によって前記接続端子部が遮蔽されるようにしたことを特徴とする請求項2乃至3のいずれかに記載のノイズフィルタ。
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