JP2006262368A - ノイズフィルタ - Google Patents
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Abstract
【課題】 製造が容易であり、製造コストの低減を図ることが可能なノイズフィルタを提供することを目的とする。
【解決手段】 ノイズフィルタ1は、ケース2と、ケース2内に収容されると共にコイル70及びコンデンサ80A、80B、82A、82Bを有するフィルタ回路とを備える。箱型形状を呈するケース2は、2つの端子台20、30が一体に形成された樹脂製のハウジング10と、ハウジング10に取り付けられる金属製のベース12とを有する。各端子台には、フィルタ回路に電気的に接続される第1の金属端子22、24、32、34がそれぞれ2つずつ配される。ハウジング10には、フィルタ回路に電気的に接続される第2の金属端子50、52が配される。各第2の金属端子は、ベース2がハウジング10に取り付けられることにより、ベース2と機械的に接触してベース2に電気的に接続される。
【選択図】 図1
【解決手段】 ノイズフィルタ1は、ケース2と、ケース2内に収容されると共にコイル70及びコンデンサ80A、80B、82A、82Bを有するフィルタ回路とを備える。箱型形状を呈するケース2は、2つの端子台20、30が一体に形成された樹脂製のハウジング10と、ハウジング10に取り付けられる金属製のベース12とを有する。各端子台には、フィルタ回路に電気的に接続される第1の金属端子22、24、32、34がそれぞれ2つずつ配される。ハウジング10には、フィルタ回路に電気的に接続される第2の金属端子50、52が配される。各第2の金属端子は、ベース2がハウジング10に取り付けられることにより、ベース2と機械的に接触してベース2に電気的に接続される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ノイズフィルタに関するものである。
この種のノイズフィルタとして、チョークコイルとコンデンサとからなるフィルタ回路を金属製の箱型ケース内に収容したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のノイズフィルタでは、ノイズ除去のため、グラウンド端子を備え、それを金属製のケースに溶接し、そのケースからアースをとっている。
特開2000−114905号公報
ところで、ノイズフィルタにおいて、コスト低減及び軽量化の要求は非常に強い。しかし、特許文献1に記載のノイズフィルタでは、金属製のケースを用いており十分なコスト低減及び軽量化を図ることが困難である。そこで、本発明者等は、コスト低減及び軽量化の双方の要求を満たすべく、ケースを樹脂製とすることを発案するに至った。しかし、単にケース全体を樹脂製としただけでは、ケースからアースをとることができず、実装上不都合が生じてしまい、ノイズフィルタの機能を十全に発揮することが困難となる。
また、ノイズフィルタでは、通常ノイズ除去のためアースをとる。アースをとるためには、グラウンド端子をノイズフィルタの金属からなる部分(例えば、ケースが金属製の場合には、ケース)に接続させなければならない。特許文献1に記載のノイズフィルタでは、グラウンド端子を金属製のケースに溶接して、ケースからアースをとっている。しかし、アースをとるのに溶接を用いたのでは、溶接装置が別途必要となってしまい、ノイズフィルタの製造工程が煩雑となり、製造コストも高くなってしまう。
本発明は、上記問題点すべてを解消するためになされたものであり、コストの低減及び軽量化を図ると共に、実装が容易で、かつ製造も容易であるノイズフィルタを提供することを目的とする。
このような目的を達成するために、本発明によるノイズフィルタは、ケースと、ケース内に収容されると共にコイル及びコンデンサを有するフィルタ回路と、を備えるノイズフィルタであって、ケースは、開口部を有した箱型形状を呈すると共に2つの端子台が一体に形成された樹脂製のハウジングと、開口部を覆うようにハウジングに取り付けられる金属製のベースと、を有し、各端子台には、フィルタ回路と電気的に接続される第1の金属端子がそれぞれ少なくとも2つずつ配され、ハウジングには、フィルタ回路と電気的に接続される少なくとも2つの第2の金属端子が配されており、各第2の金属端子は、ベースがハウジングに取り付けられることにより、ベースに機械的に接触してベースに電気的に接続されることを特徴とする。
このノイズフィルタでは、ケースが樹脂製のハウジングを有している。そのため、コスト低減及び軽量化の双方を実現することができる。さらに、ハウジングが樹脂製であることから、端子台をハウジングと一体に形成することが可能となる。端子台をハウジングと一体に形成することにより、これらを別々に形成する場合と比べ、部品の点数を少なくでき、さらなるコストの低減を図ることができる。また、このノイズフィルタは、ケース全体を樹脂製とはせず、樹脂製のハウジングに金属製のベースを取り付けた構成としている。そのため、金属製のベースからアースをとることが可能となり、このノイズフィルタを電子機器等に実装する上で都合がよい。さらに、このノイズフィルタでは、機械的な接触により、第2の金属端子と金属製のベースとが電気的に接続される。したがって、第2の金属端子から金属製のベースからアースをとることができ、アースをとるのに溶接等をする必要がない。その結果、このノイズフィルタでは製造が容易となり、製造コストの低減を図ることが可能となる。このように、このノイズフィルタでは、コストの低減及び軽量化を図ることができると共に、電子機器等への実装が容易にでき、かつ製造も容易とすることができる。
各端子台には、第3の金属端子がそれぞれ配されており、ベースは、第3の金属端子にネジ止めされることにより、第3の金属端子に電気的に接続された状態でハウジングに取り付けられていてもよい。ベースをハウジングにこのように取り付けることによって、ベースはハウジングに固定されると同時に、第3の金属端子に電気的に接続されることにもなる。そのため、第3の金属端子を介して、アースをとることも可能となる。
ハウジングは、各端子台と異なる位置に、第2の金属端子を保持する保持部を有しており、第2の金属端子は、保持部に保持された状態で、ベースがハウジングに取り付けられることにより、ベースに機械的に接触してベースに電気的に接続されることが好ましい。第2の金属端子は、保持部で保持されることによって、ベースと安定して機械的に接触できる。
保持部には、ベースがハウジングに取り付けられた状態で、第2の金属端子の少なくとも一部と、ベースにおける保持部に対応する位置に設けられた突片部とが挿入される穴が形成されており、第2の金属端子は、第2の金属端子の少なくとも一部と突片部とが機械的に接触することにより、ベースに電気的に接続されることが好ましい。第2の金属端子の少なくとも一部とベースの突片部とが共に挿入される穴を保持部が有することによって、第2の金属端子とベースとの機械的な接触を確実なものとすることができる。
本発明によれば、コストの低減及び軽量化を図ると共に、実装が容易で、かつ製造も容易であるノイズフィルタを提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明に係るノイズフィルタの好適な実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
(第1実施形態)
図1〜図4を参照して、第1実施形態に係るノイズフィルタ1の構成について説明する。図1は第1実施形態に係るノイズフィルタの断面構成を説明するための図、図2は第1実施形態に係るノイズフィルタの平面図である。
図1〜図4を参照して、第1実施形態に係るノイズフィルタ1の構成について説明する。図1は第1実施形態に係るノイズフィルタの断面構成を説明するための図、図2は第1実施形態に係るノイズフィルタの平面図である。
ノイズフィルタ1は、ケース2とその中に収容されるフィルタ回路とを備える。ケース2は、図1に示すように、樹脂製のハウジング10と金属製のベース12とを有する。図2は、ベース12をはずした状態で、ハウジング10内でのフィルタ回路等の配置を表す平面図である。
ハウジング10は、図1及び図2に示すように、底面の1つに開口部を有する箱型形状を呈する。ハウジング10の対向する2つの側面上には、ハウジング10と一体に樹脂製の端子台20、30がそれぞれ形成されている。
各端子台20、30は、当該端子台20、30の側部外郭を規定する外枠20a、30aと、外枠20a、30aの内側に配置された仕切り部20b、30bとから構成されている。各外枠20a、30aの内側は、外枠20a、30aと仕切り部20b、30bとにより3つの空間に区画されている。
仕切り部20bによって区画された3つの空間のうち、両端の2つの空間には第1の金属端子22、24が配され、固定されている。真ん中の空間には第3の金属端子26が配され、固定されている。このように、端子台20には2つの第1の金属端子22、24及び第3の金属端子26が配されている。これらの金属端子は、樹脂製の仕切り部20bによって電気的に絶縁されている。また、第1の金属端子22、24は、後述のフィルタ回路と電気的に接続されている。
仕切り部30bによって区画された3つの空間のうち、両端の2つの空間には第1の金属端子32、34が配され、固定されている。真ん中の空間には第3の金属端子36が配され、固定されている。このように、端子台30には2つの第1の金属端子32、34及び第3の金属端子36が配されている。これらの金属端子は、樹脂製の仕切り部30bによって電気的に絶縁されている。また、第1の金属端子32、34は、後述のフィルタ回路と電気的に接続されている。
端子台20、30とは異なる位置、すなわち端子台20、30が形成されていないハウジング10の対向する2つの側面内側には、端子台20、30を保持する樹脂製の保持部40、42がそれぞれ形成されている。保持部40には第2の金属端子50が配され、保持部42には第2の金属端子52が配されている。すなわち、ハウジング10には、2つの第2の金属端子50、52が配される。第2の金属端子50、52は、後述のフィルタ回路と電気的に接続されている。
保持部40、42にはそれぞれ穴44、46が形成されている。第2の金属端子50は、その一部が保持部40の穴44に、第2の金属端子52は、その一部が保持部42の穴46に挿入されて保持されている。
図3は、ベース12がハウジング10に取り付けられ、第2の金属端子50、52と機械的に接触することを説明するための図である。図3では、ベース12と第2の金属端子50、52とが機械的に接触することを理解しやすくするため、第1の金属端子22、24、32、34及びハウジング10内のフィルタ回路については省略している。平板状のベース12は、図3に示すように、ハウジング10の開口部を覆うようにハウジング10に取り付けられる。ベース12は、ハウジング10に取り付けられた状態で、ハウジング10の保持部40、42に対応する位置に突片部60を有する。保持部40、42の穴44、46は、ベース12がハウジング10に取り付けられた状態で、第2の金属端子50、52の少なくとも一部と、ベース12に設けられた突片部60とが挿入されるように形成されている。そのため、ベース12の突片部60は、図3に示すように、ベース12がハウジング10に取り付けられた状態で、保持部40、42に形成された穴44、46に挿入され、第2の金属端子50、52の少なくとも一部とそれぞれ機械的に接触する。すなわち、第2の金属端子50、52は、保持部40、42に保持された状態で、ベース12がハウジング10に取り付けられることにより、ベース12に機械的に接触する。こうして第2の金属端子50、52とベース12とが機械的に接触することにより、ベース12と第2の金属端子50、52とは電気的に接続される。
また、ベース12は、図3に示すように、ネジ90で第3の金属端子26、36にネジ止めされて、ハウジング10に取り付けられている。
次に、図1及び図2に戻ってフィルタ回路について説明する。ケース2のハウジング10内に収容されるフィルタ回路は、チョークコイル70と、第1のコンデンサであるXコンデンサ80A、80Bと、第2のコンデンサであるYコンデンサ82A、82Bと、抵抗84とを有する。ノイズフィルタ1の等価回路については図4に示す。なお、図4では、ケース12及び第3の金属端子26,36からアースをとっている場合の回路図を示している。
チョークコイル70は、トロイダルコア72に巻かれ、互いに磁気結合する2つのコイル74A、74Bによって構成されている。コイル74Aを形成するリード線の一端は第1の金属端子22に、他端は第1の金属端子32に半田付けされる。コイル74Bを形成するリード線の一端は第1の金属端子24に、他端は第1の金属端子34に半田付けされる。また、チョークコイル70の内側には、コイル74Aとコイル74Bとの間の電気的な絶縁を確実にするために絶縁板が挿入されている。
2つのXコンデンサ80A、80Bはそれぞれ、リード線間に流入するノイズを除去するため、2つのコイル74A、74B間に電気的に接続される。具体的には、Xコンデンサ80Aは、第1の金属端子22、24に半田付けされて、第1の金属端子22、24と電気的に接続される。Xコンデンサ80Bは、第1の金属端子32、34に半田付けされて、第1の金属端子32、34と電気的に接続される。
2つのYコンデンサ82A、82Bはそれぞれ、リード線とアースとの間に流入するノイズを除去するため2つのコイル74A、74Bと第2の金属端子50、52との間に電気的に接続される。具体的には、Yコンデンサ82Aは、そこから引き出されている二本のリード線のうち一方が第1の金属端子22と、他方が第2の金属端子50と半田付けされる。第1の金属端子22にはコイル74Aが接続されているため、Yコンデンサ82Aは、第1の金属端子22を介してコイル74Aと第2の金属端子50との間に電気的に接続されることとなる。Yコンデンサ82Bは、そこから引き出されている二本のリード線のうち一方が第1の金属端子24と、他方が第2の金属端子52と半田付けされる。第1の金属端子24にはコイル74Bが接続されているため、Yコンデンサ82Bは、第1の金属端子24を介してコイル74Bと第2の金属端子52との間に電気的に接続されることとなる。
抵抗84は、そこから引き出されている二本のリード線のうち一方が第1の金属端子22に、他方を第1の金属端子24と半田付けされることによって、第1の金属端子22、24に電気的に接続される。
ノイズフィルタ1では、ケース2が樹脂製のハウジング10を有している。そのため、ケース全体が金属製の場合に比べ、コストが低減され、またノイズフィルタ自身が軽量化される。
樹脂製のハウジング10を備えるノイズフィルタ1と異なり、ケースが金属製のノイズフィルタでは、絶縁材料からなる端子台をケースとは別に形成しなければならない。しかし、ノイズフィルタ1では、ハウジング10が樹脂製であるため、端子台20、30をハウジング10と一体に形成することが可能である。このように、端子台20、30をハウジングと一体に形成することにより、これらを別々に形成する場合に比べ部品の点数を少なくでき、さらなるコストの低減を図ることができる。
ノイズフィルタ1は、ケース全体を樹脂製とはせず、樹脂製のハウジング10に金属製のベース12を取り付けた構成としている。そのため、金属製のベース12からアースをとることが可能となり、このノイズフィルタを電子機器等に実装する上で都合がよく、ノイズフィルタ1の効果を十全に発揮することができる。
また、ノイズフィルタ1では、ベース12をハウジング10に取り付ける際、第2の金属端子50、52の一部とベース12の突片部60とが保持部40、42の穴44、46に挿入され、ベース12と第2の金属端子50、52とが機械的に接触する。ベース12及び第2の金属端子50、52は金属製であるため、機械的な接触によって電気的な接続が実現される。すなわち、ベース12がハウジング10に取り付けられることにより、第2の金属端子50、52はベース12と機械的に接触し、これらの電気的な接続が実現される。したがって、溶接や半田付け等をすることなく、ベース12と第2の金属端子50、52とを電気的に接続することが可能となる。その結果、第2の金属端子50、52を介してベース12からアースをとることができ、ノイズフィルタ1ではアースをとるために別途溶接装置や半田付けのための金属加工等の必要がなくなる。これにより、ノイズフィルタ1の製造は容易となり、製造コストの低減を図ることが可能となる。なお、突片部60との接触をより確実なものとするために、第2の金属端子50、52において突出する部分が設けられていてもよい。
このように、このノイズフィルタ1では、コストの低減及び軽量化を図ることができると共に、電子機器等への実装が容易にでき、かつ製造も容易とすることが可能となる。
また、第2の金属端子50、52とベース12とは、機械的な接触により電気的に接続されるため、これらの間をつなぐリード線を必要としない。さらに、第2の金属端子50、52はベース12と機械的に接触できさえすれば、フィルタ回路すなわちYコンデンサ82A、82Bとの間をつなぐリード線の長さを短くする位置に配することもできる。第2の金属端子50、52とフィルタ回路との間をつなぐリード線を短くするということは、フィルタ回路からアースに至るまでのリード線の長さを短くするということである。フィルタ回路からアースに至るまでのリード線の長さを短くすることによって、ノイズフィルタ1ではリード線によって発生する磁束の増大を抑えることができ、ノイズフィルタの減衰特性を向上させることが可能となる。
ベース12は、ネジ90によって第3の金属端子26、36にネジ止めされて、ハウジング10に取り付けられている。このように、ノイズフィルタ1では、ネジ90を用いてベース12を第3の金属端子26、36に固定しているため、固定時にはネジ90を介してベース12と第3の金属端子26、36とが電気的に接続される。そのため、第2の金属端子50、52とベース12とを介して、第3の金属端子26、36からもアースをとることが可能となる。
第2の金属端子50、52は保持部40、42で保持された状態で、ベース12に機械的に接触している。そのため、第2の金属端子50、52はベース12と安定して機械的な接触を保つことができる。
保持部40、42には穴44、46が形成されており、この穴44、46に第2の金属端子50、52の一部とベース12の突片部60とが共に挿入され機械的に接触している。これにより、第2の金属端子50、52とベース12との間の機械的な接触を確実なものとすることが可能となる。
(第2実施形態)
図5〜図7を参照して、第2実施形態に係るノイズフィルタ100の構成について説明する。図5は第2実施形態に係るノイズフィルタの断面構成を説明するための図、図6は第2実施形態に係るノイズフィルタの平面図である。
図5〜図7を参照して、第2実施形態に係るノイズフィルタ100の構成について説明する。図5は第2実施形態に係るノイズフィルタの断面構成を説明するための図、図6は第2実施形態に係るノイズフィルタの平面図である。
ノイズフィルタ100は、ケース2とその中に収容されるフィルタ回路とを備える。ケース2は、図5に示すように、樹脂製のハウジング10と金属製のベース12とを有する。図6は、ベース12をはずした状態で、ハウジング10内でのフィルタ回路等の配置を表す平面図である。
ハウジング10内に収容されるフィルタ回路104は、チョークコイル70、71と、第1のコンデンサであるXコンデンサ80A、80B、80Cと、第2のコンデンサであるYコンデンサ82A、82Bと、抵抗84A、84Bとを有する。ノイズフィルタ100の等価回路については図7に示す。なお、図7では、ケース12及び第3の金属端子26,36からアースをとっている場合の回路図を示している。
チョークコイル70は、トロイダルコア72に巻かれ、互いに磁気結合する2つのコイル74A、74Bによって構成されている。チョークコイル71は、トロイダルコア73に巻かれ、互いに磁気結合する2つのコイル75A、75Bによって構成されている。
コイル74Aを形成するリード線の一端は第1の金属端子22に、他端はチョークコイル71のコイル75Aに半田付けされる。コイル74Bを形成するリード線の一端は第1の金属端子24に、他端はチョークコイル71のコイル75Bに半田付けされる。
コイル75Aのリード線の一端は第1の金属端子32に、他端はチョークコイル70のコイル74Aに半田付けされる。コイル75Bを形成するリード線の一端は第1の金属端子34に、他端はチョークコイル70のコイル74Bに半田付けされる。
3つのXコンデンサ80A、80B、80Cはそれぞれ、リード線間に流入するノイズを除去するため、コイル間に電気的に接続される。具体的には、Xコンデンサ80Aは、第1の金属端子22、24に半田付けされて、第1の金属端子22、24と電気的に接続される。Xコンデンサ80Bは、コイル74A、74B、75A、75Bに半田付けされて、2つのチョークコイル70、71と電気的に接続される。Xコンデンサ80Cは、第1の金属端子32、34に半田付けされて、第1の金属端子32、34と電気的に接続される。
Yコンデンサ82Aは、リード線とアースとの間に流入するノイズを除去するため2つのコイル74A、75Aと第2の金属端子50との間に電気的に接続される。Yコンデンサ82Bは、リード線とアースとの間に流入するノイズを除去するため2つのコイル74B、75Bと第2の金属端子52との間に電気的に接続される。具体的には、Yコンデンサ82Aは、そこから引き出されている二本のリード線のうち一方がコイル74A及びコイル75Aと、他方が第2の金属端子50と半田付けされる。したがって、Yコンデンサ82Aは、コイル74A及びコイル75Aと第2の金属端子50との間に電気的に接続されることとなる。Yコンデンサ82Bは、そこから引き出されている二本のリード線のうち一方がコイル74B及びコイル75Bと、他方が第2の金属端子52と半田付けされる。したがって、Yコンデンサ82Bは、コイル74B及びコイル75Bと第2の金属端子52との間に電気的に接続されることとなる。
抵抗84Aは、そこから引き出されている二本のリード線のうち一方が第1の金属端子22に、他方を第1の金属端子24と半田付けされることによって、第1の金属端子22、24に電気的に接続される。
抵抗84Bは、そこから引き出されている二本のリード線のうち一方が第1の金属端子32に、他方を第1の金属端子34と半田付けされることによって、第1の金属端子32、34に電気的に接続される。
ノイズフィルタ100も、ノイズフィルタ1と同様、製造が容易となり、製造コストの低減を図ることが可能である。
また、ノイズフィルタ1同様、ノイズフィルタ100でもリード線によって発生する磁束の増大を抑えることができ、ノイズフィルタの減衰特性を向上させることが可能である。
また、端子台20、30はハウジング10と一体に形成されているため、ハウジング10と端子台20、30とを別々に形成する場合に比べ、部品の点数を少なくでき、コストの低減を図ることが可能となる。
また、ノイズフィルタ100では、ノイズフィルタ1同様、第2の金属端子50、52とベース12との機械的な接触を安定して保つことができ、さらには第2の金属端子50、52とベース12との間の機械的な接触を確実なものとすることも可能である。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、ベース2は第3の金属端子にネジ止めされていなくてもよい。さらには、各端子台に第3の金属端子が配されていなくてもよい。
また、第2の金属端子50、52は、保持部40、42に保持されていなくてもよい。さらには、ハウジング10は、保持部40、42を有していなくてもよい。
また、第1の金属端子及び第2の金属端子はそれぞれ、少なくとも2つあればよく、2つ以上であってもよい。
また、ベース12に形成される突片部は、本実施形態に開示されたような細長い矩形状でなくてもよい。突片部60は、保持部40、42に形成された穴44、46に挿入されずに第2の金属端子50、52と機械的に接触してもよい。さらに、ベース12は、少なくともその一部が第2の金属端子50、52と機械的に接触できれていればよく、接触する箇所は突片部60でなくてもよい。さらには、ベース12は、第2の金属端子50、52との機械的な接触が実現されれば、必ずしも突片部60を備えていなくてもよい。
また、フィルタ回路を構成するチョークコイルの数は、上記実施形態のように1つあるいは2つに限らず、3つ以上であってもよい。フィルタ回路は、コイル及びコンデンサ以外に例えば抵抗などを有していてもよい。なお、抵抗は必要に応じて備えればよく、備えていなくてもよい。ただし、抵抗を備えることによって、電源オフ時のコンデンサの放電、ノイズ除去を効果的に行うことができる。
1、100…ノイズフィルタ、2…ケース、10…ハウジング、12…ベース、20、30…端子台、22、24、32、34…第1の金属端子、26、36…第3の金属端子、40、42…保持部、44、46…穴、50、52…第2の金属端子、60…突片部、70、71…チョークコイル、72、73…トロイダルコア、74A、74B、75A、75B…コイル、80A、80B、80C…Xコンデンサ、82A、82B…Yコンデンサ、84、84A、84B…抵抗、90…ネジ
Claims (5)
- ケースと、当該ケース内に収容されると共にコイル及びコンデンサを有するフィルタ回路と、を備えるノイズフィルタであって、
前記ケースは、開口部を有した箱型形状を呈すると共に2つの端子台が一体に形成された樹脂製のハウジングと、前記開口部を覆うように前記ハウジングに取り付けられる金属製のベースと、を有し、
前記各端子台には、前記フィルタ回路と電気的に接続される第1の金属端子がそれぞれ少なくとも2つずつ配され、
前記ハウジングには、前記フィルタ回路と電気的に接続される少なくとも2つの第2の金属端子が配されており、
前記各第2の金属端子は、前記ベースが前記ハウジングに取り付けられることにより、前記ベースに機械的に接触して当該ベースに電気的に接続されることを特徴とするノイズフィルタ。 - 前記各端子台には、第3の金属端子がそれぞれ配されており、
前記ベースは、前記第3の金属端子にネジ止めされることにより、当該第3の金属端子に電気的に接続された状態で前記ハウジングに取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のノイズフィルタ。 - 前記ハウジングは、前記各端子台と異なる位置に、前記第2の金属端子を保持する保持部を有しており、
前記第2の金属端子は、前記保持部に保持された状態で、前記ベースが前記ハウジングに取り付けられることにより、前記ベースに機械的に接触して当該ベースに電気的に接続されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のノイズフィルタ。 - 前記保持部には、前記ベースが前記ハウジングに取り付けられた状態で、前記第2の金属端子の少なくとも一部と、前記ベースにおける前記保持部に対応する位置に設けられた突片部とが挿入される穴が形成されており、
前記第2の金属端子は、前記第2の金属端子の少なくとも一部と前記突片部とが機械的に接触することにより、当該ベースに電気的に接続されることを特徴とする請求項3に記載のノイズフィルタ。 - 前記フィルタ回路は、
前記コイルとして、互いに磁気結合する少なくとも2つのコイルを含み、
前記コンデンサとして、前記少なくとも2つのコイル間に電気的に接続される第1のコンデンサと、前記各コイルと前記第2の金属端子との間に電気的に接続される第2のコンデンサとを含んでいることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか一項に記載のノイズフィルタ。
Priority Applications (1)
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2005
- 2005-03-18 JP JP2005080198A patent/JP2006262368A/ja not_active Withdrawn
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