JP2011204032A - 溶鋼鍋の稼働負荷推定方法及び稼働負荷推定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】所定時間内における溶鋼処理に必要な溶鋼鍋数を把握可能にすること。
【解決手段】演算部14が、出鋼計画データに基づいて、溶鋼鍋の占有が開始される時刻及び溶鋼鍋の占有が終了する時刻をそれぞれ鍋占有開始時刻及び鍋占有終了時刻として出鋼チャージ毎に算出する。そして、演算部14は、出鋼チャージ毎の鍋占有開始時刻及び鍋占有終了時刻に基づいて、所定時間内における溶鋼処理に必要な溶鋼鍋数の時間推移を算出し、算出された溶鋼鍋数に関する情報を端末装置21に出力する。これにより、オペレータは、出力結果に基づいて所定時間内における溶鋼処理に必要な溶鋼鍋数を把握し、溶鋼鍋の数が足りない等の理由によって操業が維持できなくなることを抑制できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、製鋼工場内における溶鋼処理に必要な溶鋼鍋数の時間推移を推定する溶鋼鍋の稼働負荷推定方法及び稼働負荷推定装置に関するものである。
製鋼工場内における溶鋼処理では、転炉から出鋼された溶鋼は、内壁面が耐火物で覆われた溶鋼鍋に注がれ、二次精錬設備において目的の成分及び温度に調整された後、溶鋼鍋から連続鋳造設備に注がれてスラブやビレット等の中間製品に鋳造される。そして、溶鋼が空けられた溶鋼鍋は整備された後に再び転炉に搬送され、同様の作業が繰り返し行われる。
このような溶鋼処理では、溶鋼の出鋼から鋳造までのリードタイム、すなわち溶鋼鍋が占有されている時間が出鋼チャージ毎で同じであれば、溶鋼鍋を連続的に使用できることから、溶鋼処理に必要な溶鋼鍋数の時間推移を容易に算出することができる。なお、出鋼チャージとは、転炉における吹錬を1単位とするバッチプロセス、換言すれば、1回の出鋼工程によって転炉から出鋼される溶鋼を意味する。
特開2000−315109号公報
しかしながら、実際の溶鋼処理では、多品種の鉄鋼製品を製造するために、二次精錬設備や連続鋳造設備における処理内容が出鋼チャージによって異なる。このため、溶鋼が二次精錬設備や連続鋳造設備を通過するために要する時間は出鋼チャージによって異なり、溶鋼の出鋼から鋳造までのリードタイムは出鋼チャージによって変化する。これにより、実際の溶鋼処理では、例えば1日に必要な溶鋼鍋数等、所定時間内における溶鋼処理に必要な溶鋼鍋数の時間推移を算出することが困難であった。
一般に、実際の溶鋼処理では、転炉、二次精錬設備、及び連続鋳造設備それぞれにおける処理時間及び処理順序に基づいて溶鋼を順次出鋼して運搬している。このため、転炉から順次出鋼される溶鋼を受けて運搬する溶鋼鍋の数を正確に把握できないと、溶鋼鍋の数が足りない等の理由によって操業を維持することができなくなる。このことから、所定時間内における溶鋼処理に必要な溶鋼鍋数をオペレータが把握可能な溶鋼鍋の稼働負荷推定方法及び稼働負荷推定装置の提供が望まれている。
なお、特許文献1には、多品種の製造ロットが転炉、二次精錬設備、及び連続鋳造設備において処理される順序と各処理の開始時刻とを算出する方法が開示されている。この方法によれば、各処理の開始時刻に基づいて溶鋼鍋が占有されている時間を把握することができる。しかしながら、この方法では、所定時間内における溶鋼処理に必要な溶鋼鍋数を把握することはできない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、所定時間内における溶鋼処理に必要な溶鋼鍋数を把握可能な溶鋼鍋の稼働負荷推定方法及び稼働負荷推定装置を提供することにある。
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る溶鋼鍋の稼働負荷推定方法は、少なくとも出鋼チャージ毎の出鋼開始時刻、鋳造終了時刻、通過工程、及び鋼種成分に関する情報を含む出鋼計画データに基づいて、溶鋼鍋の占有が開始される時刻及び溶鋼鍋の占有が終了する時刻をそれぞれ鍋占有開始時刻及び鍋占有終了時刻として出鋼チャージ毎に算出する時刻算出ステップと、時刻算出ステップによって算出された出鋼チャージ毎の鍋占有開始時刻及び鍋占有終了時刻に基づいて、所定時間内における溶鋼処理に必要な溶鋼鍋数の時間推移を算出する鍋数算出ステップと、鍋数算出ステップによって算出された溶鋼鍋数に関する情報を出力する出力ステップと、を含む。
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る溶鋼鍋の稼働負荷推定装置は、少なくとも出鋼チャージ毎の出鋼開始時刻、鋳造終了時刻、通過工程、及び鋼種成分に関する情報を含む出鋼計画データを格納する製鋼データベースと、製鋼データベース内に格納されている出鋼計画データに基づいて、溶鋼鍋の占有が開始される時刻及び溶鋼鍋の占有が終了する時刻をそれぞれ鍋占有開始時刻及び鍋占有終了時刻として出鋼チャージ毎に算出し、算出された出鋼チャージ毎の鍋占有開始時刻及び鍋占有終了時刻に基づいて、所定時間内における溶鋼処理に必要な溶鋼鍋数の時間推移を算出し、算出された溶鋼鍋数に関する情報を出力する演算部と、を備える。
本発明に係る溶鋼鍋の稼働負荷推定方法及び稼働負荷推定装置によれば、所定時間内における溶鋼処理に必要な溶鋼鍋数の時間推移を推定するので、所定時間内における溶鋼処理に必要な溶鋼鍋数を把握することができる。
図1は、溶鋼処理の流れを説明するための模式図である。 図2は、本発明の一実施形態である稼働負荷推定装置の構成を示すブロック図である。 図3は、本発明の一実施形態である稼働負荷推定処理の流れを示すフローチャートである。 図4−1は図3に示すステップS3の処理を説明するための図であり、図4−1(a),(b)はそれぞれ所定時間内における出鋼予定及び各出鋼チャージの鍋占有時間帯を示す図である。 図4−2は図3に示すステップS3の処理を説明するための図であり、図4−2(c),(d)はそれぞれ所定時間内における稼働鍋数及び非稼働鍋数の時間推移を示す図である。 図5は出鋼計画データの変更に伴う所定時間内における稼働鍋数の時間推移の変化を説明するための図であり、図5(a),(b),(c)はそれぞれ所定時間内における出鋼予定、稼働鍋数の時間推移、及び非稼働鍋数の時間推移を示す図である。 図6は図3に示すステップS6の処理を説明するための図であり、図6(a),(b)はそれぞれガス攪拌対象チャージ及びガス攪拌非対象チャージによる鍋の占有数の時間推移を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態である溶鋼鍋の稼働負荷推定方法及び稼働負荷推定装置について説明する。
〔溶鋼処理の流れ〕
初めに、図1を参照して、本発明の一実施形態である溶鋼鍋の稼働負荷推定方法及び稼働負荷推定装置の処理対象となる溶鋼処理の流れについて説明する。
図1は、溶鋼処理の流れを説明するための模式図である。なお、図1では、説明を簡略化するために、主要な工程のみを図示している。図1に示すように、製鋼工場における溶鋼工程では、始めに、転炉1から出鋼された溶鋼2は、内壁面が耐火物で覆われた溶鋼鍋3に注がれる。次に、溶鋼鍋3に注がれた溶鋼2は、二次精錬設備において目的の成分及び温度に調整される(二次精錬)。具体的には、二次精錬設備では、出鋼成分や規格等に応じて、導入管4を介して成分調整用の合金鉄や薬剤等の添加物が溶鋼2に加えられる。そして、ノズル5を介して溶鋼鍋3の底面から不活性ガスを供給することによって添加物を攪拌(ガス攪拌処理)することにより、溶鋼2は目的の成分及び温度に調整される。次に、目的の成分及び温度が調整された溶鋼2は、溶鋼鍋3に入れられた状態で連続鋳造機6に搬送され、連続鋳造設備6に注がれてスラブやビレット等の中間製品に鋳造される(連続鋳造)。そして、溶鋼2が空けられた溶鋼鍋3は、内壁面の養生やノズル5の整備/交換等の整備(空鍋整備)が行われた後に再び転炉1に搬送され、同様の作業が繰り返し行われる。
〔稼働負荷推定装置の構成〕
次に、図2を参照して、本発明の一実施形態である稼働負荷推定装置の構成について説明する。
図2は、本発明の一実施形態である稼働負荷推定装置の構成を示すブロック図である。図2に示すように、本発明の一実施形態である稼働負荷推定装置10は、ワークステーション等の演算処理装置によって構成され、製鋼データベース(DB)11、計算条件データベース(DB)12、端末インターフェイス13、及び演算部14を備える。
製鋼DB11は、製鋼工場において計画された出鋼計画データを格納する。出鋼計画データは、1日等の所定時間毎の出鋼チャージ数と各出鋼チャージとに関するデータを含む。各出鋼チャージに関するデータは、転炉から溶鋼が出鋼される時刻(出鋼開始時刻)、溶鋼の鋳造が終了する時刻(鋳造終了時刻)、転炉から出鋼された溶鋼に対して行われる処理工程(通過工程)、及び転炉から出鋼された溶鋼の成分(鋼種成分)に関するデータを少なくとも含む。製鋼DB11内に格納されている出鋼開始時刻や鋳造終了時刻等のデータは、オペレータが稼働負荷推定装置10に接続された端末装置21を操作することによって、端末インターフェイス13を介して書き換えることができる。
計算条件DB12は、出鋼チャージが二次精錬設備においてガス攪拌処理が必要な出鋼チャージ(ガス攪拌対象チャージ)又はガス攪拌処理が不要な出鋼チャージ(ガス攪拌非対象チャージ)のどちらであるかを判別するための判別条件式及び溶鋼鍋やノズルの整備に必要な時間を算出するための算出式を計算条件データとして記憶する。出鋼チャージがガス攪拌対象チャージ又はガス攪拌非対象チャージのどちらであるかは、各出鋼チャージの処理工程及び鋼種成分に基づいて決定される。計算条件DB12内に格納されている情報は、オペレータが端末装置21を操作することによって、端末インターフェイス13を介して書き換えることができる。
演算部14は、CPU等の演算処理装置によって構成されている。演算部14は、図示しないROMに格納されている稼働負荷推定プログラムをRAM内へとロードし、RAM内にロードされた稼働負荷推定プログラムを実行することによって、溶鋼処理に必要な溶鋼鍋の時間推移を演算する。演算部14は、端末インターフェイス13を介して演算結果をオペレータが操作する端末装置21の表示装置や出力装置に出力することができる。
〔稼働負荷推定処理〕
このような構成を有する稼働負荷推定装置10は、以下に示す稼働負荷推定処理を実行することによって、溶鋼処理に必要な溶鋼鍋の時間推移を演算する。以下、図3に示すフローチャートを参照して、この稼働負荷推定処理を実行する際の稼働負荷推定装置10の動作について説明する。
図3は、本発明の一実施形態である稼働負荷推定処理の流れを示すフローチャートである。図3に示すフローチャートは、オペレータが端末装置21を操作することによって端末インターフェイス13を介して演算部14に稼働負荷推定処理の実行を指示したタイミングで開始となり、稼働負荷推定処理はステップS1の処理に進む。
ステップS1の処理では、演算部14が、製鋼DB11及び計算条件DB12それぞれから出鋼計画データ及び計算条件データを取得する。なお、演算部14は、出鋼計画データに関しては、所定時間毎の出鋼チャージに関するデータを取得し、所定時間を処理単位として以下の処理を実行する。これにより、ステップS1の処理は完了し、稼働負荷推定処理はステップS2の処理に進む。
ステップS2の処理では、演算部14が、ステップS1の処理によって取得された出鋼計画データ及び計算条件データに基づいて、溶鋼鍋の占有が開始される時刻(鍋占有開始時刻)及び溶鋼鍋の占有が終了する時刻(鍋占有終了時刻)を出鋼チャージ毎に算出する。具体的には、始めに、演算部14は、各出鋼チャージの出鋼開始時刻を各出鋼チャージの鍋占有開始時刻に設定する。次に、演算部14は、各出鋼チャージの処理工程及び鋼種成分のデータに基づいて処理対象の出鋼チャージがガス攪拌対象チャージ又はガス攪拌非対象チャージのどちらであるのかを判別し、判別結果に基づいて計算条件データを用いて二次精錬設備の通過に要する時間及び溶鋼鍋の整備に必要となる時間を出鋼チャージ毎に算出する。そして、演算部14は、算出された時間を出鋼開始時刻に加算した時刻を各出鋼チャージの鍋占有終了時刻に設定する。これにより、ステップS2の処理は完了し、稼働負荷推定処理はステップS3の処理に進む。
ステップS3の処理では、演算部14が、ステップS2の処理によって算出された各出鋼チャージの鍋占有開始時刻と鍋占有終了時刻とに基づいて、所定時間内における溶鋼処理に必要な溶鋼鍋の数(稼働鍋数)を算出する。具体的には、始めに、演算部14は、m1(=1〜ガス攪拌対象チャージの総数Ma)番目のガス攪拌対象チャージの鍋占有開始時刻TSa[m1]及び鍋占有終了時刻TEa[m1]と所定時間内における時刻T[i]との関係が以下の数式1又は数式2に示す関係のどちらの関係を満足するかを判別する。
判別の結果、数式1に示す関係を満足する場合、演算部14は、時刻T[i]ではm1番目のガス攪拌対象チャージが溶鋼鍋を占有していると判断し、判定係数δa[m1,i]を1に設定する。一方、数式2に示す関係を満足する場合には、演算部14は、時刻T[i]ではm1番目のガス攪拌対象チャージは溶鋼鍋を占有していないと判断し、判定係数δa[m1,i]を0に設定する。そして、演算部14は、同様の処理を全てのガス攪拌対象チャージ(総数Ma)に対して実行することによって、各ガス攪拌対象チャージの判定係数δa[m1,i]を求める。
Figure 2011204032
Figure 2011204032
次に、演算部14は、m2(=1〜ガス攪拌非対象チャージの総数Mb)番目のガス攪拌非対象チャージの鍋占有開始時刻TSb[m2]及び鍋占有終了時刻TEb[m2]と時刻T[i]との関係が以下の数式3又は数式4に示す関係のどちらの関係を満足するかを判別する。判別の結果、数式3に示す関係を満足する場合、演算部14は、時刻T[i]ではm2番目のガス攪拌非対象チャージが溶鋼鍋を占有していると判断し、判定係数δb[m2,i]を1に設定する。一方、数式4に示す関係を満足する場合には、演算部14は、時刻T[i]ではm2番目のガス攪拌非対象チャージは溶鋼鍋を占有していないと判断し、判定係数δb[m2,i]を0に設定する。そして、演算部14は、同様の処理を全てのガス攪拌非対象チャージに対して実行することによって、各ガス攪拌非対象チャージの判定係数δb[m2,i]を求める。
Figure 2011204032
Figure 2011204032
次に、演算部14は、以下の数式5,6を用いて、ガス攪拌対象チャージの判定係数δa[m1,i]の総和Na[i]とガス攪拌非対象チャージの判定係数δb[m2,i]の総和Nb[i]とを算出する。ここで、判定係数δa[m1,i]及び判定係数δb[m2,i]は共に溶鋼鍋が占有されている時に1になる値である。このため、判定係数δa[m1,i]の総和Na[i]と判定係数δb[m2,i]の総和Nb[i]は、時刻T[i]においてガス攪拌対象チャージ及びガス攪拌非対象チャージによって占有されている溶鋼鍋の数と等価になる。従って、所定時間内における各時刻T[i]の判定係数δa[m1,i]の総和Na[i]と判定係数δb[m2,i]の総和Nb[i]とを算出することによって、所定時間内における溶鋼処理に必要な溶鋼鍋の数(稼働鍋数)を算出することができる。これにより、ステップS3の処理は完了し、稼働負荷推定処理はステップS4の処理に進む。
Figure 2011204032
Figure 2011204032
ここで、図4−1及び図4−2を参照して、このステップS3の処理をより具体的に説明する。図4−1(a)は、所定時間(1:00〜15:00)内における溶鋼の出鋼予定を示す図である。図4−1(b)は、所定時間内における各出鋼チャージの鍋占有時間帯を示す図である。図4−2(c)は、所定時間内における稼働鍋数の時間推移を示す図である。図4−2(d)は、所定時間内における非稼働鍋数の時間推移を示す図である。
図4−1(a)に示す所定時間内における鋼板の出鋼予定は、出鋼チャージ毎の転炉、二次精錬設備(精錬1〜8)、及び連続鋳造機(鋳造1〜3)への溶鋼の搬送スケジュールを示すものであり、製鋼DB11に格納されている出鋼計画データに基づいて作成することができる。例えば、一点鎖線L1で示す出鋼チャージの搬送スケジュールは、時刻2:00に転炉から二次精錬設備(精錬5)に溶鋼が搬送され、時刻3:30に二次精錬設備(精錬5)から他の二次精錬設備(精錬8)に溶鋼が搬送され、時刻4:00に二次精錬設備(精錬8)から連続鋳造機(鋳造3)に溶鋼が搬送されるというものである。従って、各出鋼チャージの溶鋼の搬送スケジュールに基づいて各出鋼チャージの鍋占有時間帯(鍋占有開始時刻〜鍋占有終了時刻)を図4−1(b)に示すように算出することができる。
図4−1(b)に示すような各出鋼チャージの鍋占有時間帯が算出されると、所定時間内の時間軸と鍋占有時間帯を示す線分とが交差する数を積算することによって、所定時間内の各時刻における稼働鍋数を算出することができる。例えば、図4−1(b)に示すように、時刻3:00を示す時間軸Tと鍋占有時間帯を示す線分とが交差する数は8個であるので、時刻3:00には稼働鍋数は8個であることがわかる。この処理を所定時間内の各時間軸に対して行うことによって、図4−2(c)に示すような所定時間内における稼働鍋数の時間推移を算出することができる。また、操業に使用可能な溶鋼鍋の総数と稼働鍋数の差分を算出することによって、図4−2(d)に示すような所定時間内における非稼働鍋数の時間推移を算出することもできる。
ステップS4の処理では、制御部14が、ステップS3の処理によって算出された所定時間内における稼働鍋数の時間変化幅を算出し、算出された時間変化幅が所定範囲内にあるか否かを判別する。例えばステップS3の処理によって図4−2(c)に示す稼働鍋数の時間遷移が算出された場合、制御部14は、稼働鍋数の時間変化幅を5個と算出する。判別の結果、稼働鍋数の時間変化幅が所定範囲内にない場合、制御部14は、稼働負荷推定処理をステップS5の処理に進める。一方、稼働鍋数の時間変化幅が所定範囲内にある場合には、制御部14は、稼働負荷推定処理をステップS6の処理に進める。なお、この所定範囲のデータは、計算条件DB12内に予め記憶されており、オペレータが端末装置21を操作することによって変更することができる。
ステップS5の処理では、オペレータが、端末装置21を操作することによって、稼働鍋数の時間変化幅が所定範囲内に収まるように製鋼DB11に格納されている出鋼計画データを変更する。なお、本実施形態では、オペレータが出鋼計画データを変更することとしたが、出鋼計画データを変更する際の条件式を予め計算条件DB12に格納しておくことにより、制御部14が条件式に基づいて出鋼計画データを自動的に変更するようにしてもよい。これにより、ステップS5の処理は完了し、稼働負荷推定処理はステップS2の処理に戻る。
ここで、図5参照して、出鋼計画データの変更に伴う所定時間内における稼働鍋数の時間推移の変化について説明する。図5(a),(b),(c)はそれぞれ、所定時間(1:00〜15:00)内における出鋼予定、稼働鍋数の時間推移、及び非稼働鍋数の時間推移を示す図である。
既に述べた図4−1(a)に示す出鋼予定に基づいた算出された稼働鍋数の時間変化では、図4−2(c)に示すように稼働鍋数の時間変化幅は5個であった。一般に、溶鋼鍋の温度は、連続鋳造機に溶鋼を注いだ後は低下する。そして、溶鋼鍋の温度が大きく低下した場合には、溶鋼鍋を転炉に搬送する際に溶鋼鍋を再加熱する付加的な作業が発生する。このため、溶鋼鍋の温度が大きく低下することを抑制するために、稼働鍋数の時間変化幅ができるだけ小さくすることによって、溶鋼鍋を連続的に使用することが望ましい。
そこで、稼働鍋数の時間変化幅が所定範囲内にない場合、オペレータは、例えば図4−1(a)に示す出鋼予定を図5(a)に示す出鋼予定に変更する。図5(a)に示す出鋼予定では、図4−1(a)に示す連続鋳造機(鋳造3)に溶鋼を供給する出鋼チャージL1,L2,L3が1つの出鋼チャージL4にまとめられている。このように出鋼予定を変更すると、所定時間内における稼働鍋数の時間推移及び非稼働鍋数の時間推移はそれぞれ図4−1(b)及び図4−2(c)に示す状態から図5(b)及び図5(c)に示す状態へと変化する。すなわち、図5(b)から明らかなように、稼働鍋数の時間変化幅は5個から2個に減少している。従って、稼働鍋数の時間変化幅が所定範囲内にない場合に出鋼予定を変更することによって、溶鋼鍋を転炉に搬送する際に溶鋼鍋を再加熱する付加的な作業が発生することを抑制し、溶鋼処理をより効率的に行うことが可能になる。
ステップS6の処理では、制御部14が、ステップS4の処理によって算出された所定時間内における稼働鍋数及び非稼働鍋数の時間推移のデータを端末インターフェイス13を介して端末装置21に出力する。この処理によれば、オペレータは、出力された情報に基づいて、製鋼工場内における溶鋼処理に必要な溶鋼鍋数の時間推移を把握することができる。なお、この処理の際、制御部14は、図6(a),(b)に示すようなガス攪拌対象チャージ及びガス攪拌非対象チャージによる鍋の占有数の時間推移のデータを出力するようにしてもよい。これにより、ステップS6の処理は完了し、一連の稼働負荷推定処理は終了する。
以上の説明から明らかなように、本発明の一実施形態である稼働負荷推定処理によれば、演算部14が、出鋼計画データに基づいて、溶鋼鍋の占有が開始される時刻及び溶鋼鍋の占有が終了する時刻をそれぞれ鍋占有開始時刻及び鍋占有終了時刻として出鋼チャージ毎に算出する。そして、演算部14は、出鋼チャージ毎の鍋占有開始時刻及び鍋占有終了時刻に基づいて、所定時間内における溶鋼処理に必要な溶鋼鍋数の時間推移を算出し、算出された溶鋼鍋数に関する情報を端末装置21に出力する。すなわち、演算部14は、所定時間内における溶鋼処理に必要な溶鋼鍋数の時間推移を推定する。このような稼働負荷推定処理によれば、オペレータは、出力結果に基づいて所定時間内における溶鋼処理に必要な溶鋼鍋数を把握し、溶鋼鍋の数が足りない等の理由によって操業が維持できなくなることを抑制できる。
また、本発明の一実施形態である稼働負荷推定処理によれば、演算部14が、所定時間内における溶鋼処理に必要な溶鋼鍋数の時間変化幅が所定範囲内にあるか否かを判別し、時間変化幅が所定範囲内にない場合、時間変化幅が所定範囲内に収まるように出鋼計画データを変更し、変更された出鋼計画データに基づいて所定時間内における溶鋼処理に必要な溶鋼鍋数を再計算する。このような稼働負荷推定処理によれば、溶鋼鍋を転炉に搬送する際に溶鋼鍋を再加熱する付加的な作業が発生することを抑制し、溶鋼処理をより効率的に行うことができる。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施の形態について説明したが、本実施形態による本発明の開示の一部をなす記述および図面により本発明は限定されることはない。すなわち、本実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施の形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれる。
1 転炉
2 溶鋼
3 溶鋼鍋
4 導入管
5 ノズル
6 連続鋳造機
10 稼働負荷推定装置
11 製鋼データベース
12 計算条件データベース
13 端末インターフェイス
14 演算部
21 端末装置

Claims (5)

  1. 少なくとも出鋼チャージ毎の出鋼開始時刻、鋳造終了時刻、通過工程、及び鋼種成分に関する情報を含む出鋼計画データに基づいて、溶鋼鍋の占有が開始される時刻及び溶鋼鍋の占有が終了する時刻をそれぞれ鍋占有開始時刻及び鍋占有終了時刻として該出鋼チャージ毎に算出する時刻算出ステップと、
    前記時刻算出ステップによって算出された出鋼チャージ毎の鍋占有開始時刻及び鍋占有終了時刻に基づいて、所定時間内における溶鋼処理に必要な溶鋼鍋数の時間推移を算出する鍋数算出ステップと、
    前記鍋数算出ステップによって算出された溶鋼鍋数に関する情報を出力する出力ステップと、
    を含むことを特徴とする溶鋼鍋の稼働負荷推定方法。
  2. 前記鍋数算出ステップによって算出された所定時間内における溶鋼処理に必要な溶鋼鍋数の時間変化幅が所定範囲内にあるか否かを判別し、該時間変化幅が該所定範囲内にない場合、該時間変化幅が該所定範囲内に収まるように前記出鋼計画データを変更し、変更された出鋼計画データに基づいて前記時間算出ステップ及び前記鍋数算出ステップを再実行するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の溶鋼鍋の稼働負荷推定方法。
  3. 前記時刻算出ステップは、二次精錬設備においてガス攪拌処理が必要であるか否かを前記出鋼チャージ毎に判別し、判別結果に基づいて鍋占有開始時刻及び鍋占有終了時刻を算出するステップを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の溶鋼鍋の稼働負荷推定方法。
  4. 前記鍋数算出ステップは、溶鋼処理に使用されていない溶鋼鍋数、二次精錬設備においてガス攪拌処理が必要な溶鋼鍋数、及び二次精錬設備においてガス攪拌処理が不要な溶鋼鍋数のうちの少なくとも一つを算出するステップを含むことを特徴とする請求項1〜3のうち、いずれか1項に記載の溶鋼鍋の稼働負荷推定方法。
  5. 少なくとも出鋼チャージ毎の出鋼開始時刻、鋳造終了時刻、通過工程、及び鋼種成分に関する情報を含む出鋼計画データを格納する製鋼データベースと、
    前記製鋼データベース内に格納されている出鋼計画データに基づいて、溶鋼鍋の占有が開始される時刻及び溶鋼鍋の占有が終了する時刻をそれぞれ鍋占有開始時刻及び鍋占有終了時刻として該出鋼チャージ毎に算出し、算出された出鋼チャージ毎の鍋占有開始時刻及び鍋占有終了時刻に基づいて、所定時間内における溶鋼処理に必要な溶鋼鍋数の時間推移を算出し、算出された溶鋼鍋数に関する情報を出力する演算部と、
    を備えることを特徴とする溶鋼鍋の稼働負荷推定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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