JP2011202774A - 転がり軸受、シール、及びシール取付方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】接着剤のシールへの半径方向の塗布範囲を明確にするとともに、シールが半径方向に位置決めされているか確認することができるようにする。
【解決手段】シール8の半径方向の一端部12に接着剤16を塗布した状態で、軌道輪2のシール溝9と半径方向に対向する位置から、そのシール8をシール溝9に半径方向に挿入して接着する転がり軸受1において、シール8に、一端部12をシール溝9に挿入した状態で当該シール溝9から軸方向外方に連続する軌道輪2の軸方向外端部10に周方向全周にわたって接触するように一端部12から軸方向外方に突出した段差部13を設け、その段差部13の軸方向外側の角を落とした形状の面取り部19を形成し、一端部12及び段差部13に接着剤16を塗布した状態でシール8をシール溝9に半径方向に挿入して接着したときに、その段差部13と軸方向外端部10との間からはみ出た接着剤16が面取り部19に溜まるようにする。
【選択図】図1
【解決手段】シール8の半径方向の一端部12に接着剤16を塗布した状態で、軌道輪2のシール溝9と半径方向に対向する位置から、そのシール8をシール溝9に半径方向に挿入して接着する転がり軸受1において、シール8に、一端部12をシール溝9に挿入した状態で当該シール溝9から軸方向外方に連続する軌道輪2の軸方向外端部10に周方向全周にわたって接触するように一端部12から軸方向外方に突出した段差部13を設け、その段差部13の軸方向外側の角を落とした形状の面取り部19を形成し、一端部12及び段差部13に接着剤16を塗布した状態でシール8をシール溝9に半径方向に挿入して接着したときに、その段差部13と軸方向外端部10との間からはみ出た接着剤16が面取り部19に溜まるようにする。
【選択図】図1
Description
この発明は、深溝玉軸受などの転がり軸受、その転がり軸受に装着するシール、及びそのシール取付方法に関する。
一般に密封型の転がり軸受51は、図5(a)に示すように、一対の軌道輪としての外輪52および内輪53と、外輪52の軌道面54と内輪53の軌道面55との間に介在する複数の転動体56と、その転動体56を等間隔に保持する保持器57と、外輪52と内輪53の間の軸方向両端部に装着されるシール58とを有する。
上記シール58は、CTスキャナ装置などに使用される大型軸受に装着される場合、図5(a)に示すように、長方形断面に形成されたものが一般的に用いられている(特許文献1図3参照)。このシール58は、帯状に形成されており、周方向一端部と他端部を周方向に突き合わせるように丸めて円環状に形成することができるようになっている。また、シール58は、例えば、ゴムなどの弾性材料からなり、外輪52の軌道面54の軸方向側方に形成された半径方向外側に凹む断面コ字状のシール溝59に外径端部60を挿入して接着剤61により接着されている。
具体的に言うと、シール58は、外径端部60とシール溝59の間に接着剤61の適量が介在できるように若干の隙間が形成されるように設計されており、例えば、図2(b)に示すように、外周面58a全体と軸方向外側の側面58bの一部に接着剤61を塗布した状態で、シール58を外輪52のシール溝59と半径方向に対向する位置に非接触に配し、この位置から、シール58をその一端部から周方向他端側へシール溝59に沿うように円弧状に変形させながらシール58をシール溝59に半径方向に挿入していき、シール58の一端部と他端部を周方向に突き合わせて環状のシール58に形成する。
このとき、シール58の外周面58aをシール溝59の底面59aに押し付け、外径端部60の周方向全周をシール溝59に接着する。これにより、シール58は、外周面58aとシール溝59の底面59aとの接着で半径方向に位置決めされる。
しかし、上記転がり軸受51は、シール58の軸方向側面58bが半径方向にまっすぐなので、接着剤61により接着するときに、軸方向側面58bのシール溝59の側面59bに接着される半径方向の範囲がどこまでか分かりにくかった。このため、例えば、図5(b)に示すように、シール58のシール溝59に接着される範囲を超えて接着剤61を塗りつけてしまうことがあった。特に、シール58の軸方向内側の側面58cのシール溝59に接着される範囲を超えて接着剤61を塗りつけた場合には、接着剤61が軸受内部に侵入してしまい、軸受が音響不具合になりやすい。
また、シール58の外周面58aとシール溝59の底面59aとの接着部が軸受外部から見えないので、シール58の外周面58aがシール溝59の底面59aに接着しているか確認することが困難であった。このため、上記転がり軸受51は、シール58が半径方向に位置決めされていない状態で使用してしまうことがあり、軸受回転時に、シール58の接着不良によるグリース漏れが発生することがあった。
この発明は、接着剤のシールへの半径方向の塗布範囲を明確にするとともに、シールが半径方向に位置決めされているか確認することができるようにすることを課題とする。
上記課題を解決するために、この発明の転がり軸受は、シールの半径方向の一端部に接着剤を塗布した状態で、軌道輪のシール溝と半径方向に対向する位置から、そのシールを前記シール溝に半径方向に挿入して接着し、前記シールに、前記一端部を前記シール溝に挿入した状態で当該シール溝から軸方向外方に連続する前記軌道輪の軸方向外端部に周方向全周にわたって接触するように当該一端部から軸方向外方に突出した段差部を設け、その段差部の軸方向外側の角を落とした形状の面取り部を形成し、前記一端部及び前記段差部に接着剤を塗布した状態で前記シールを前記シール溝に半径方向に挿入して接着したときに、その段差部と前記軸方向外端部との間からはみ出た接着剤が前記面取り部に溜まるようにしたのである。
このようにすると、シールのシール溝に接着される半径方向の範囲が、半径方向の一端から段差部までと明確になるので、接着剤のシールへの半径方向の塗布範囲が明確になる。
また、シールの段差部とシール溝の軸方向外方に隣接する軸方向外端部との接着部を軸受外部から見ることができるので、シールが段差部により半径方向に位置決めされているか確認することができる。さらに、段差部の軸方向外側の角を落とした形状の面取り部を形成しているので、軸受外部から面取り部に溜まる接着剤を見ることができる。このため、シールが段差部により半径方向に位置決めされているかの確認が容易となる。
前記シールは、前記段差部の前記軸方向外端部への接着を周方向全周で行なうと好ましい。このようにすると、転がり軸受用シールのシール溝への接着が確実なものとなり、シールの接着不良によるグリース漏れが発生しにくくなる。
また、前記一端部及び前記段差部に接着剤を塗布した状態で前記シールを前記シール溝に半径方向に挿入したときに、前記一端部と前記シール溝の底面との間に半径方向の隙間が形成されるようにすると好ましい。このようにすると、シールの半径方向の一端部をシール溝に挿入したときに、シールの公差とシール溝の公差のばらつきにより、シールの段差部が軸方向外端部に接触するよりも先に、シールの一端部がシール溝の底に接触して、段差部が軸方向外端部に接触できないという状態を避けることができる。
前記シールは、前記段差部及び前記一端部から半径方向他端側に向って同じ半径方向寸法の周面を形成する本体部を有するようにしてもよく、また、前記段差部よりも半径方向他端側に位置する本体部の軸方向内側に、軸方向外方に凹む第二の段差部を設けるようにしてもよい。
このように、前記段差部及び前記一端部から半径方向他端側に向って同じ半径方向寸法の周面を形成する本体部にすると、段差部よりも半径方向他端側に位置する本体部の軸方向内側に軸方向外方に凹む第二の段差部を設けた場合と比して、シールの一端部を半径方向にシール溝に挿入したとき、段差部から半径方向他端側に延びたシール部分が軸方向外方に倒れる変形を防止し、段差部が軸方向外端部に対して斜めに接触することを防止できる。一方、前記段差部よりも半径方向他端側に位置する本体部の軸方向内側に軸方向外方に凹む第二の段差部を設けると、比較的にシール材料を節約することができる。
前記転がり軸受は、その軸受外径が800mm以上の大型軸受とすることができる。
上記課題を解決するために、この発明のシールは、半径方向の一端部に接着剤を塗布した状態で、軌道輪のシール溝と半径方向に対向する位置から、前記シール溝に半径方向に挿入して接着し、前記一端部を前記シール溝に挿入した状態で当該シール溝から軸方向外方に連続する前記軌道輪の軸方向外端部に周方向全周にわたって接触するように当該一端部から軸方向外方に突出した段差部を設け、その段差部の軸方向外側の角を落とした形状の面取り部を形成し、前記一端部及び前記段差部に接着剤を塗布した状態で前記シールを前記シール溝に半径方向に挿入するようにしたのである。
このようにすると、一端部及び前記段差部に接着剤を塗布した状態で前記シールを前記シール溝に半径方向に挿入したときに、その段差部と前記軸方向外端部との間からはみ出た接着剤を前記面取り部に溜めることができ、シールが半径方向に位置決めされているかの確認が容易となる。
前記段差部及び前記一端部から半径方向他端側に向って同じ半径方向寸法の周面を形成するように延長された本体部を有するようにしてもよく、前記段差部よりも半径方向他端側に位置する本体部の軸方向内側に、軸方向外方に凹む第二の段差部を設けることができる。
前記シールの前記段差部と、前記一端部の周面及び軸方向外方の側面のみに接着剤を塗布した状態で、そのシールを前記軌道輪のシール溝と半径方向に対向する位置に非接触に配し、この位置から半径方向に挿入して接着するようにすると好ましい。
このようにすると、一端部の軸方向内方の側面に接着剤を塗布しないので、軌道面側のはみ出しを防止できる。また、一端部の周面及び段差部に接着剤を塗布して軌道輪に接着するので、シール溝の底だけでなく、軌道輪の軸方向外端部でも接着を得ることができ、シールの接着を確実とすることができる。また、シール溝の底と一端部の接着が外れても、軸方向外端部と段差部の接着で接着強度を確保することができる。また、シールをシール溝に非接触に半径方向に対向する位置に配し、この位置から半径方向に挿入して接着するので、挿入時に一端部の周面及び段差部の接着剤量は正規の状態に保つことができ、上述の接着を確実に得ることができる。
この発明の転がり軸受によれば、シール溝に接着される半径方向の範囲が、シール溝への挿入端から段差部までと明確なので、接着剤の半径方向の塗布範囲が明確になる。このため、シールのシール溝に接着される範囲を超えて接着剤を塗りつけないようにすることができ、接着剤の軸受内部浸入を防止することができる。
また、この発明の転がり軸受によれば、段差部とシール溝の軸方向外方に隣接する軸方向外端部との接着部を軸受外部から見ることができるので、シールが段差部により半径方向に位置決めされているか確認することができ、シールの接着不良によるグリース漏れの発生を防止することができる。さらに、段差部の軸方向外側の角を落とした形状の面取り部を形成しているので、軸受外部から面取り部に溜まる接着剤を見ることができる。このため、シールが段差部により半径方向に位置決めされているかの確認が容易となる。
この発明の実施形態の転がり軸受を図面に基づいて説明する。図1(a)に示すように、転がり軸受1は、一対の軌道輪としての外輪2および内輪3と、外輪2に形成された軌道面4と内輪3に形成された軌道面5との間に介在される複数の玉6と、その玉6を等間隔に保持する環状の保持器7と、外輪2と内輪3の間の軸方向両端部に装着されるシール8、8とを有し、軸受外径が800mm以上の大型軸受である。
外輪2は、図1(b)に示すように、その軌道面4の位置よりも軸方向外方に半径方向外側に凹む断面コ字状のシール溝9、9が周方向全周に延びるように形成されており、シール溝9から軸方向外方に連続する軸方向外端部10の内径が外輪2の軌道面4とシール溝9に連なる内周面11の内径よりも大きくなっている。
シール8は、帯状に形成されており、周方向一端部と他端部を周方向に突き合わせるように丸めて円環状に形成することができるようになっている。このシール8は、例えば、ゴムなどの弾性材料からなり、図1(b)に示すように、シール溝9に挿入する半径方向の一端部をなす外径端部12と、外径端部12をシール溝9に挿入した状態で外輪2の軸方向外端部10に周方向全周にわたって接触するように外径端部12から軸方向外方に突出した段差部13とを有する。
また、シール8は、段差部13よりも内径側に位置する本体部14が内輪3の近傍まで至っており、その本体部14の軸方向内側に、軸方向外方に凹む第二の段差部15が設けられている。
外径端部12は、シール溝9に挿入したときに、シール溝9の底面9aおよび軸方向側面9b、9bとの間に若干の隙間が設けられる嵌め合いになるように形成されている。これにより、前記隙間に接着剤16の適量が介在できるようになっている。また、外径端部12は、その外周面17の軸方向両側の角を落とした形状の面取り部18、18が周方向全周にわたって形成されている。
段差部13は、軸方向外端部10との間に若干の隙間が設けられており、その隙間に接着剤16の適量が介在できるようになっている。また、段差部13は、その軸方向外側の角を落とした形状の面取り部19が周方向全周にわたって形成されている。
このように構成された転がり軸受1は、次のようにしてシール8を装着する。
まず、図2(a)に示すように、シール8の外径端部12の外周面17全体と、外径端部12の軸方向外側の側面20全体と、段差部13全体に接着剤16を塗布し、次いで、接着剤16が塗布されたシール8を外輪2のシール溝9と半径方向に対向する位置に非接触に配し、この位置から、シール8をその一端部から周方向他端側へシール溝9に沿うように円弧状に変形させながらシール8をシール溝9に半径方向に挿入していき、シール8の一端部と他端部を周方向に突き合わせて環状のシール8に形成する。
上述のようにシール8をシール溝9に挿入しながら、外径端部12の外周面17をシール溝9の底面9aに、また、段差部13を外輪2の軸方向外端部10に押し付け、外径端部12の周方向全周をシール溝9に接着するとともに、段差部13の周方向全周を外輪2の軸方向外端部10に接着する。これにより、シール8は、段差部13と軸方向外端部10との接着、および外径端部12の外周面17とシール溝9の底面9aとの接着のそれぞれにおいて半径方向に位置決めされている。
また、シール8をシール溝9に半径方向に挿入して接着したときに、図1(b)に示すように、段差部13と軸方向外端部10との間からはみ出た接着剤16が面取り部19に溜まる。
転がり軸受1は、段差部13の軸方向外側の角を落とした形状の面取り部19を設けているので、面取り部19に接着剤16が全周にわたって溜まっているか軸受外部から確認することができる。このため、面取り部19に接着剤16が溜まっていると確認した場合は、段差部13と軸方向外端部10との全周にわたる接着を意味するので、シール8が半径方向に位置決めされているものと確認でき、そのまま使用することができる。
また、面取り部19に接着剤16が溜まっていないと確認した場合は、シール8が段差部13または外径端部12の外周面17により半径方向に位置決めされていないものとして不良品として扱い、シール8の接着不良によるグリースの漏洩を防止することができる。
また、転がり軸受1は、シール8のシール溝9に接着される半径方向の範囲が、外径端部12の外周面17から段差部13までと明確なので、接着剤16の半径方向の塗布範囲が明確である。このため、シール8のシール溝9に接着される半径方向の範囲を超えて接着剤16を塗りつけないようにすることができ、接着剤16の軸受内部浸入を防止することができる。
上記実施形態では、外径端部12及び段差部13に接着剤16を塗布した状態でシール8を前記シール溝9に半径方向に挿入して接着したときに、シール8の外径端部12がシール溝9の底面9aに接触しているが、図3に示すように、外径端部12とシール溝9の底面9aとの間に半径方向の隙間21が形成されるようにしてもよい。
このようにすると、シール8の外径端部12をシール溝9に挿入したときに、シール8の公差とシール溝9の公差のばらつきにより、段差部13が軸方向外端部10に接触するよりも先に、外径端部12の外周面17がシール溝9の底面9aに接触して、段差部13が軸方向外端部10に接触できないという状態を避けることができる。
また、上記実施形態では、シール8は、外輪2のシール溝9に接着したが、内輪3にシール溝9を形成し、内輪3のシール溝9にシール8を接着するようにしてもよい。この場合、シール8は、その内径端部を内輪3のシール溝に挿入した状態で、内輪3のシール溝から軸方向外方に連続する軸方向外端部に周方向全周にわたって接触するように内径端部から軸方向外方に突出した段差部を設けるようにする。
また、上記実施形態では、図1に示すように、シール8は、段差部13よりも内径側に位置する本体部14の軸方向内側に、軸方向外方に凹む第二の段差部15を設けるようにしたが、図4に示すように、シール31は、段差部13及び外径端部12から内径側に向って同じ半径方向寸法の周面を形成する本体部32を有するようにしてもよい。このようにすると、本体部32に腰があるので、段差部13を外輪2の軸方向外端部10に押し付けたときに、シール31が倒れ難く、段差部13が軸方向外端部10に対して斜めに接することを防ぎ、シール31の半径方向の位置決めの狂いを防止することができる。
1 転がり軸受
2 外輪
8 シール
9 シール溝
9a 底面
10 軸方向外端部
12 外径端部
13 段差部
14 本体部
15 第二の段差部
16 接着剤
17 外周面
19 面取り部
20 側面
21 隙間
32 本体部
2 外輪
8 シール
9 シール溝
9a 底面
10 軸方向外端部
12 外径端部
13 段差部
14 本体部
15 第二の段差部
16 接着剤
17 外周面
19 面取り部
20 側面
21 隙間
32 本体部
Claims (10)
- シール(8)の半径方向の一端部(12)に接着剤(16)を塗布した状態で、軌道輪(2)のシール溝(9)と半径方向に対向する位置から、そのシール(8)を前記シール溝(9)に半径方向に挿入して接着する転がり軸受(1)において、
前記シール(8)に、前記一端部(12)を前記シール溝(9)に挿入した状態で当該シール溝(9)から軸方向外方に連続する前記軌道輪(2)の軸方向外端部(10)に周方向全周にわたって接触するように当該一端部(12)から軸方向外方に突出した段差部(13)を設け、その段差部(13)の軸方向外側の角を落とした形状の面取り部(19)を形成し、前記一端部(12)及び前記段差部(13)に接着剤(16)を塗布した状態で前記シール(8)を前記シール溝(9)に半径方向に挿入して接着したときに、その段差部(13)と前記軸方向外端部(10)との間からはみ出た接着剤(16)が前記面取り部(19)に溜まるようにしたことを特徴とする転がり軸受。 - 前記段差部(13)の前記軸方向外端部(10)への接着を周方向全周で行った請求項1に記載の転がり軸受。
- 前記一端部(12)及び前記段差部(13)に接着剤(16)を塗布した状態で前記シールを前記シール溝(9)に半径方向に挿入して接着したときに、前記一端部(12)と前記シール溝(9)の底面(9a)との間に半径方向の隙間(21)が形成されるようにした請求項1又は2に記載の転がり軸受。
- 前記シール(8)は、前記段差部(13)及び前記一端部(12)から半径方向他端側に向って同じ半径方向寸法の周面を形成する本体部(32)を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の転がり軸受。
- 前記シール(8)は、前記段差部(13)よりも半径方向他端側に位置する本体部(14)の軸方向内側に軸方向外方に凹む第二の段差部(15)を設けた請求項1〜3のいずれかに記載の転がり軸受。
- 軸受外径が800mm以上である請求項1〜5のいずれかに記載の転がり軸受。
- 半径方向の一端部(12)に接着剤(16)を塗布した状態で、軌道輪(2)のシール溝(9)と半径方向に対向する位置から、前記シール溝(9)に半径方向に挿入して接着するシール(8)において、
前記一端部(12)を前記シール溝(9)に挿入した状態で当該シール溝(9)から軸方向外方に連続する前記軌道輪(2)の軸方向外端部(10)に周方向全周にわたって接触するように当該一端部(12)から軸方向外方に突出した段差部(13)を設け、その段差部(13)の軸方向外側の角を落とした形状の面取り部(19)を形成し、前記一端部(12)及び前記段差部(13)に接着剤(16)を塗布した状態で前記シール(8)を前記シール溝(9)に半径方向に挿入することを特徴とするシール。 - 前記段差部(13)及び前記一端部(12)から半径方向他端側に向って同じ半径方向寸法の周面を形成するように延長された本体部(32)を有する請求項7に記載のシール。
- 前記段差部(13)よりも半径方向他端側に位置する本体部(14)の軸方向内側に、軸方向外方に凹む第二の段差部(15)を設けた請求項7に記載のシール。
- 請求項7から9のいずれか1項に記載のシール(8)の前記段差部(13)と、前記一端部(12)の周面(17)及び軸方向外方の側面(20)のみに接着剤(16)を塗布した状態で、そのシール(8)を前記軌道輪(2)のシール溝(9)と半径方向に対向する位置に非接触に配し、この位置から半径方向に挿入して接着するシール取付方法。
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Cited By (2)
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