JP2011201473A - 空調機器駆動装置およびそれを用いた車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】モジュール化されたアクチュエータと、モジュール化されていないアクチュエータとを備える場合において、さらなる部品コストの低減を図る。
【解決手段】1つのハウジング34に収容されてモジュール化されたドア駆動用の電動式の第1、第2アクチュエータ31、32と、このハウジング34から離れた位置に配置されたドア駆動用の電動式の第3アクチュエータ33とを備える場合において、第1、第2、第3アクチュエータ31、32、33の駆動回路を1つのICチップ内または1つの電子回路基板内に形成し、これをモジュール化された方のハウジング34に収容する。
【選択図】図3

Description

本発明は、空調機器駆動装置およびそれを用いた車両用空調装置に関するものである。
特許文献1には、車両用空調装置に適用される空調機器駆動装置として、空気流路を開閉する開閉ドア等の空調機器駆動用の複数のアクチュエータをそれぞれ個別の部品とし、各アクチュエータ毎にアクチュエータの駆動回路を設けたものが開示されている。
これに対して、特許文献2には、複数のアクチュエータおよびこれらの駆動回路を1つのハウジング内に収容してモジュール化することにより、部品コストの低減を図ったものが開示されている。
特開2003−134720号公報 特開2002−52924号公報
特許文献2に記載の技術のように、全てのアクチュエータを互いに近い位置に配置できれば、全てのアクチュエータについて、モジュール化によるコスト低減の効果が得られる。
しかし、空調ケースに設けられた各ドアの位置によって、全てのアクチュエータを互いに近い位置に配置できない場合や、一部のアクチュエータを他のアクチュエータから離れた位置に配置した方が好ましい場合がある。
これらの場合では、互いに近い位置にあるアクチュエータ同士のモジュール化は可能であるが、これらから離れた位置にあるアクチュエータを含めたモジュール化は不可能であり、モジュール化したアクチュエータとモジュール化しないアクチュエータとが存在することとなる。
このため、モジュール化しないアクチュエータについては、モジュール化によるコスト低減の効果を得ることが困難である。
本発明は上記点に鑑みて、モジュール化したアクチュエータと、モジュール化していないアクチュエータとを備える場合において、さらなる部品コストの低減を図ることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、1つのハウジング(34)に収容され、第1、第2空調機器(16、17、18、11)をそれぞれ駆動する電動式の第1、第2アクチュエータ(31、32)と、
前記ハウジング(34)から離れた位置に配置され、第3空調機器(5)を駆動する電動式の第3アクチュエータ(33)と、
第1、第2、第3アクチュエータ(31、32、33)の駆動を制御する駆動制御部(41)とを備え、
駆動制御部(41)は、第1、第2、第3アクチュエータ(31、32、33)の駆動回路を1つのICチップ内または1つの電子回路基板内に形成したものであって、前記ハウジング(34)に収容されていることを特徴としている。
ここで、一般的に、複数の電子回路を1つのICチップに集約して形成した方が複数のICチップに別々に形成するよりも製造コストを低減でき、また、複数の電子回路を1つの電子回路基板に集約して形成した方が複数の電子回路基板に形成するよりも製造コストを低減できる。
このため、本発明によれば、モジュール化した第1、第2アクチュエータと、モジュール化していない第3アクチュエータの駆動回路を1つのICチップ内または1つの電子回路基板内に形成したので、第1、第2アクチュエータの駆動回路と、第3アクチュエータの駆動回路とを別々のICチップや、別々の電子回路基板に形成した場合と比較して、駆動制御部を安価に製造することができ、部品コストの低減が可能となる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、ハウジング(34)に、駆動制御部(41)と電気的に接続された1つのコネクタ(42)が設けられ、
このコネクタ(42)を介して、駆動制御部(41)と第3アクチュエータ(33)とが電気的に接続されるとともに、駆動制御部(41)と駆動制御部(41)に対して制御信号を出力する空調制御装置(50)とが電気的に接続されることを特徴としている。
これによると、ハウジングに設けるコネクタについて、駆動制御部と第3アクチュエータとを接続するコネクタと、駆動制御部と空調制御装置とを接続するコネクタとを共通化しているので、共通化しない場合と比較して、コネクタ数を削減でき、部品コストを低減できる。
また、請求項1、2に記載の発明においては、請求項3に記載の発明の構成を採用できる。すなわち、請求項3に記載の発明は、空調機器駆動装置は、車両用空調装置に適用されるものであって、
第1アクチュエータは、車室内に吹き出す吹出口を切り替える吹出モード切替ドア(16、17、18)駆動用のアクチュエータ(31)であり、
第2アクチュエータは、車室内に吹き出す空気の温度を調節する温度調節ドア(11)駆動用のアクチュエータ(32)であり、
第3アクチュエータは、車室内の空気と外気とを切り替えて導入するための内外気切替ドア(5)駆動用のアクチュエータ(33)であることを特徴としている。
また、請求項4に記載の発明では、ブロワユニット(21)に設けられ、車室内の空気と外気とを切り替えて導入するための内外気切替ドア(5)と、
エアコンユニット(22)に設けられ、車室内に吹き出す空気の温度を調節する温度調節ドア(11)と、
エアコンユニット(22)に設けられ、車室内に吹き出す吹出口(12、13、14)を切り替える吹出モード切替ドア(16、17、18)と、
吹出モード切替ドア(16、17、18)を駆動する第1アクチュエータ(31)と、
温度調節ドア(11)を駆動する第2アクチュエータ(32)と、
内外気切替ドア(5)を駆動する第3アクチュエータ(33)とを備える車両用空調装置において、
ブロワユニット(21)およびエアコンユニット(22)は、ブロワユニット(21)がエアコンユニット(22)の車両左側もしくは車両右側に位置するように車両に搭載され、
第1、第2アクチュエータ(31、32)は、1つのハウジング(34)に収納されて、エアコンユニット(22)に取り付けられるとともに、第3アクチュエータ(33)は、ブロワユニット(21)に取り付けられており、
第1、第2、第3アクチュエータ(31、32、33)の駆動を制御する駆動制御部(41)を備え、
駆動制御部(41)は、第1、第2、第3アクチュエータ(31、32、33)の駆動回路を1つのICチップ内または1つの電子回路基板内に形成したものであって、前記ハウジング(34)に収容されていることを特徴としている。
このように、ブロワユニットがエアコンユニットの車両左側もしくは車両右側に位置する車両用空調装置においては、エアコンユニットを左ハンドル車用と右ハンドル車用とで共通化するために、内外気切替ドアを駆動する第3アクチュエータを、吹出モード切替ドア、温度調節ドアを駆動する第1、第2アクチュエータとモジュール化しない方が良い。
このため、第1、第2アクチュエータをモジュール化すれば、モジュール化によるコスト低減の効果が得られるが、モジュール化しない第3アクチュエータについては、モジュール化によるコスト低減の効果を得ることが困難である。
そこで、本発明では、このような場合に、モジュール化した第1、第2アクチュエータと、モジュール化していない第3アクチュエータの駆動回路を1つのICチップ内または1つの電子回路基板内に形成したので、第1、第2アクチュエータの駆動回路と、第3アクチュエータの駆動回路とを別々のICチップや、別々の電子回路基板に形成した場合と比較して、駆動制御部を安価に製造することができ、部品コストの低減が可能となる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態における車両用空調装置の全体構成を示す模式図である。 第1実施形態の室内空調ユニットの外観図である。 各アクチュエータの概略構成を示す図である。 比較例1の各アクチュエータの概略構成を示す図である。 非悪例3の各アクチュエータの概略構成を示す図である。 第1実施形態の室内空調ユニットの外観図である。 比較例3の室内空調ユニットの外観図である。 比較例3の室内空調ユニットの外観図である。
(第1実施形態)
図1に、本実施形態における車両用空調装置の全体構成を示す。
車両用空調装置は、計器盤内に収納される室内空調ユニット1を備えており、室内空調ユニット1は、車室内に向かう送風空気の流路を形成する空調ケース2を有している。
空調ケース2の空気上流側部位には、車室内の空気を吸入するための内気吸入口3と、外気を吸入するための外気吸入口4と、これらの吸入口3、4を選択的に開閉することで、車室内の空気と外気とを切り替えて導入するための内外気切替ドア5とが設けられている。
空調ケース2の内外気切換ドア5の空気流れ下流側には、車室内に向かう送風空気を形成する送風機6と、蒸発器7と、ヒータコア8とが、順に配置されている。
蒸発器7は、冷媒との熱交換によって送風空気を冷却する冷却用熱交換器であり、図示しない圧縮機、放熱器、減圧装置とともに冷凍サイクルを構成する。ヒータコア8は、エンジン(E/G)9の冷却水との熱交換によって、蒸発器7通過後の送風空気を加熱する加熱用熱交換器である。
また、空調ケース2には、ヒータコア8を迂回するバイパス通路10が形成されており、ヒータコア8の空気上流側に、エアミックスドア11が配置されている。このエアミックスドア11は、ヒータコア8を通る風量とバイパス通路10を通る風量との風量割合を調節することにより、車室内に吹き出す空気の温度を調節する温度調節ドアである。
また、空調ケース2の最下流側部位には、車室内乗員の上半身に空調空気を吹き出すためのフェイス吹出口12と、車室内乗員の足元に空気を吹き出すためのフット吹出口13と、フロントガラス15の内面に向かって空気を吹き出すためのデフロスタ吹出口14とが形成されている。そして、これらの吹出口12、13、14の空気上流側部位には、これらの吹出口を選択的に開閉して、吹出モードを切り替える吹出モード切替ドア16、17、18が配置されている。
吹出モード切替ドア16、17、18は、図示しないリンク機構を介して、後述する図3中の電動式の第1アクチュエータ31によって駆動される。また、エアミックスドア11は、図3中の電動式の第2アクチュエータ32によって駆動され、内外気切替ドア5は、図3中の電動式の第3アクチュエータ33によって駆動される。また、これらの第1、第2、第3アクチュエータ31、32、33の作動は、空調制御装置(ECU)からの制御信号によって制御される。
本実施形態では、吹出モード切替ドア16、17、18が第1空調機器に相当し、エアミックスドア11が第2空調機器に相当し、内外気切替ドア5が第3空調機器に相当し、第1、第2、第3アクチュエータ31、32、33が空調機器駆動装置に相当する。
ここで、図2に、本実施形態の室内空調ユニットの外観図を示す。図中の左右上下方向は車両に搭載された状態での方向を示しており、図の奥側が車両前方であり、図の手前側が車両後方である。
本実施形態の室内空調ユニット1は、具体的には、セミセンター置きタイプであって、ブロワユニット21がエアコンユニット22の車両左側に位置する右ハンドル車用のものである。ブロワユニット21は、送風機6と内外気切替ドア5とを有する部分であり、エアコンユニット22は、図示しないが、エアコンユニットケース22a内に、蒸発器7とヒータコア8とが車両前後方向に配置された部分である。ブロワユニット21とエアコンユニット22とが連結されることで、室内空調ユニット1が構成される。
そして、エアコンユニットケース22aの右側側面に、吹出モード切替ドア駆動用の第1アクチュエータ31とエアミックスドア駆動用の第2アクチュエータ32とが取り付けられている。
また、ブロワユニットケース21aの右側側面には、内外気切替ドア駆動用の第3アクチュエータ33が取り付けられている。このように、第3アクチュエータ33は、第1、第2アクチュエータ31、32から離れた位置に配置されている。
図3に、これらのアクチュエータの概略構成を示す。図3に示すように、吹出モードドア駆動用の第1アクチュエータ31とエアミックスドア駆動用の第2アクチュエータ32とは、同じ第1ハウジング34に収容されて、モジュール化されている。
第1アクチュエータ31は、第1電動モータ31aと、減速機構を構成する複数の歯車31b、31c、31d、31eとを有している。複数の歯車のうち出力側歯車31eには第1出力軸31fと第1位置検出センサ31gとが設けられている。第1出力軸31fは、吹出モード切替ドア16、17、18を駆動するための駆動力を出力する部分である。第1位置検出センサ31gは、第1出力軸31fの回転位置を検出するものであり、例えば、ポテンショメータが用いられる。
同様に、第2アクチュエータ32は、第2電動モータ32aと、減速機構を構成する複数の歯車32b、32c、32d、32eとを有しており、複数の歯車のうち出力側歯車32eに第2出力軸32fと第2位置検出センサ32gとが設けられている。第2出力軸32fからエアミックスドア11を駆動するための駆動力を出力する。
一方、内外気切替ドア駆動用の第3アクチュエータ33は、第1ハウジング34とは別の第2ハウジング35の内部に収容されており、第1、第2アクチュエータ31、32とはモジュール化されていない。第3アクチュエータ33は、第1、第2アクチュエータ31、32と同様に、第3電動モータ33aと、減速機構を構成する複数の歯車33b、33c、33d、33eとを有しており、複数の歯車のうち出力側歯車33eに第3出力軸33fと第3位置検出センサ33gとが設けられている。第3出力軸33fから内外気切替ドア5を駆動するための駆動力を出力する。
そして、第1ハウジング34の内部に、ECU50からの制御信号に応じて、第1、第2、第3電動モータ31a、32a、33aの駆動を制御する駆動制御部41が収容されている。駆動制御部41は、第1、第2、第3位置検出センサ31g、32g、33gの検出結果が入力され、入力された検出結果をECU50に出力する機能も有する。
図示しないが、駆動制御部41は、電子回路基板と、この電子回路基板上に実装されたICチップとを備えており、1つのICチップに、第1、第2、第3電動モータに対して所望の駆動電力を供給するための駆動回路が形成されている。この1つのICチップもしくは電気回路基板には、ECU50との間での通信を行うための通信回路が形成されている。この通信回路によって、ECU50からの制御信号の入力や、位置検出センサの検出結果の出力が可能となっている。
駆動制御部41は、第1ハウジング34の内部において、第1、第2電動モータ31a、32aおよび第1、第2位置検出センサ31g、32gと配線によって電気的に接続されている。
また、駆動制御部41は、ワイヤーハーネス(電気配線)60を介して、ECU50と電気的に接続されるとともに、第3アクチュエータ33の第3電動モータ33aおよび第3位置検出センサ33gと電気的に接続される。
具体的には、第1ハウジング34には、第1ハウジング側のコネクタ42が1つ設けられている。この第1ハウジング側のコネクタ42は、駆動制御部41と電気的に接続された端子を有している。一方、第2ハウジング35には、第2ハウジング側のコネクタ43が1つ設けられている。この第2ハウジング側のコネクタ43は、第3電動モータ33aおよび第3位置検出センサ33gと電気的に接続されている端子を有している。
ワイヤーハーネス60は、ECU50に接続されるECU接続用コネクタ61と、第1ハウジング接続用コネクタ62と、第2ハウジング接続用コネクタ63とを有している。
そして、ワイヤーハーネス60のECU接続用コネクタ61とECU50のECU側のコネクタ51とを連結し、第1ハウジング側のコネクタ42とワイヤーハーネス60の第1ハウジング接続用コネクタ62とを連結することで、駆動制御部41とECU50とが電気的に接続される。
また、ワイヤーハーネス60の第1ハウジング接続用コネクタ62と第1ハウジング側のコネクタ42には、駆動制御部41と、第3電動モータ33aおよび第3位置検出センサ33gとを電気的に接続するための端子が設けられている。このため、ワイヤーハーネス60の第1ハウジング接続用コネクタ62と第1ハウジング側のコネクタ42とを連結し、ワイヤーハーネス60の第2ハウジング接続用コネクタ63と第2ハウジング側のコネクタ43とを連結することで、駆動制御部41と第3電動モータ33aおよび第3位置検出センサ33gとが電気的に接続される。
このように、第1ハウジング34に設けられた1つのコネクタ42を介して、駆動制御部41は、ECU50と電気的に接続されるとともに、第3アクチュエータ33の第3電動モータ33aおよび第3位置検出センサ33gと電気的に接続されるようになっている。
このような構成の第1〜第3アクチュエータ31、32、33は、次のように作動する。
オートエアコン時では、ECU50は、設定温度や、各種センサから入力される車両空調熱負荷情報に基づいて、吹出モード切替ドア16、17、18、エアミックスドア11および内外気切替ドア5の目標位置を決定し、各ドア位置を目標位置とするための制御信号を出力する。
そして、駆動制御部41は、入力されたECU50からの制御信号に応じて、第1、第2、第3電動モータ31a、32a、33aのそれぞれに対して供給する駆動電力を制御する。これにより、吹出モード切替ドア16、17、18、エアミックスドア11および内外気切替ドア5それぞれのドア位置が目標位置となるように、第1、第2、第3電動モータ31a、32a、33aが駆動する。
また、駆動制御部41は、第1、第2、第3位置検出センサ31g、32g、33gの検出結果を出力する。ECU50は、入力されたこれらの位置検出センサ31g、32g、33gの検出結果に基づいて、フィードバック制御を行い、ドア位置が目標位置でなければ、修正指示のための制御信号を出力する。
次に、本実施形態の特徴について説明する。
図4、5にそれぞれ比較例1、2における各アクチュエータの概略構成を示す。
図4の比較例1は、第1、第2、第3アクチュエータ31、32、33が、それぞれ別々のハウジング内に収容されており、モジュール化されていないものである。また、比較例1では、各アクチュエータ31、32、33と接続されるワイヤーハーネス70の各コネクタ71、72、73に駆動制御部71a、72a、73aが内蔵されており、各アクチュエータ71、72、73毎に駆動制御部71a、72a、73aが設けられている。
また、図5の比較例2は、第1、第2アクチュエータ31、32の駆動制御部81とは別に、第3アクチュエータ33の駆動制御部82を、ワイヤーハーネス60の第2ハウジング接続用コネクタ63に内蔵したものである。このため、第1、第2アクチュエータ31、32それぞれの駆動回路と、第3アクチュエータ33の駆動回路とを別々のICチップに形成している。なお、その他の構成は本実施形態と同様である。
本実施形態では、第1、第2アクチュエータ31、32を同じ第1ハウジング34内に収容してモジュール化しているので、図4の比較例1と比較して、コネクタ数の削減と、ハウジングの総面積低減によるハウジング材料の低減化と、ハウジングの空調ケースへの組み付け工数の低減化等が可能となり、ドア駆動用のアクチュエータの低コスト化を実現できる。
さらに、本実施形態では、モジュール化した第1、第2アクチュエータ31、32それぞれの駆動回路と、モジュール化していない第3アクチュエータ33の駆動回路とを1つのICチップ内に形成したので、図5の比較例2と比較して、駆動制御部の製造コストを低減できる。一般的に、複数の電子回路を1つのICチップに集約して形成した方が複数のICチップに別々に形成するよりも製造コストを低減できるからである。
また、本実施形態によると、次の効果を奏する。
図6に、本実施形態の室内空調ユニットの外観図を示す。図6は、図2に示す室内空調ユニット1を左ハンドル車用に変更したものである。
図6に示す室内空調ユニット1は、ブロワユニット21がエアコンユニット22の車両右側に位置している。エアコンユニット22は、図2の右ハンドル車用のエアコンユニット22と内部構成が同一であり、製造時におけるヒータコア8等の構成部品の挿入方向も同一である。ブロワユニット21は、図2の右ハンドル車用に対して、エアコンユニット22に対する位置が左側から右側に変更されることに伴って、内外気切替ドア5の第3アクチュエータとの連結位置が、ブロワユニットケース21aの右側から左側に変更されている。
また、図7、8に比較例3における室内空調ユニットの外観図を示す。比較例3は、第1〜第3アクチュエータ31、32、33およびこれらの駆動を制御する駆動制御部を1つのハウジング90内に収容してモジュール化したものであり、図7は、右ハンドル車用を示し、図8は、左ハンドル車用を示している。
比較例3では、第1〜第3アクチュエータ31、32、33をモジュール化した場合、各ドアにおけるアクチュエータとの連結部位を1箇所に集中させる必要が生じる。このため、右ハンドル車用と左ハンドル車用では、エアコンユニット22の構成部品の配置や、構成部品の組み付け方法が異なるという問題が生じる。
すなわち、ブロワユニット21の内外気切替ドア5と、エアコンユニット22の吹出モード切替ドアおよびエアミックスドアとを駆動させるために、アクチュエータのハウジング90をブロワユニット21とエアコンユニット22との間に配置する必要が生じる。このため、アクチュエータのハウジング90を、図7に示す右ハンドル車用では、エアコンユニット22の左側に配置し、図8に示す左ハンドル車用では、エアコンユニット22の右側に配置しなければならない。
この結果、右ハンドル車用と左ハンドル車用で、エアコンユニット22の吹出モード切替ドアやエアミックスドアのアクチュエータとの連結位置が異なるので、エアコンユニット22内部の構成部品の配置を変更したり、製造時におけるヒータコア8等の構成部品の挿入方向を変更したりする必要が生じる。このため、右ハンドル車用と左ハンドル車用で、エアコンユニット22を別々に製造しなければならず、室内空調ユニット1の製造コストが高くなってしまう。
これに対して、本実施形態では、内外気切替ドア駆動用の第3アクチュエータ33を、吹出モードドア駆動用、エアミックスドア駆動用の第1、第2アクチュエータ31、32とはモジュール化していないので、これらのアクチュエータの全てをブロワユニット21とエアコンユニット22との間に配置する必要が無い。このため、図6に示すように、左ハンドル車用であっても、図2の右ハンドル車用と同様に、エアコンユニット22の右側に、吹出モードドア駆動用、エアミックスドア駆動用のアクチュエータ31、32を収容した第1ハウジングを配置できる。これにより、エアコンユニットの構成や組み付け方法を、右ハンドル車用と左ハンドル車用とで共通化することができ、共通化による室内空調ユニットの製造コスト低減が可能となる。
なお、第3アクチュエータ33の取付位置を、図2に示す右ハンドル車用と同じ位置であるブロワユニットケース21aの右側側面としても良い。
(他の実施形態)
(1)上述の実施形態では、第1、第2、第3電動モータ31a、31b、31cの駆動回路を1つのICチップ内に形成したが、1つの電子回路基板内に形成しても良い。すなわち、これらの駆動回路を別々のICチップに形成し、これらのICチップを1つの電子回路基板に実装しても良い。これによっても、第1、第2、第3電動モータ31a、31b、31cの駆動回路を別々の電子回路基板に形成する場合と比較して、駆動制御部の製造コストを低減できる。一般的に、複数の電子回路を1つの電子回路基板に集約して形成した方が、電子回路基板の総面積の小型化等により、複数の電子回路基板に形成するよりも製造コストを低減できるからである。
(2)上述の実施形態では、図3に示す余蘊、第3アクチュエータ33は第3アクチュエータ専用の第2ハウジング35に収容されていたが、専用の第2ハウジングに収容されていなくても良い。
(3)上述の実施形態では、吹出モードドア駆動用とエアミックスドア駆動用のアクチュエータ同士をモジュール化したが、これらに他のアクチュエータを加えて、モジュール化しても良く、また、これら以外の組み合わせのアクチュエータ同士をモジュール化しても良い。例えば、吹出モードドア駆動用のアクチュエータが複数用いられる場合は、吹出モードドア駆動用の複数のアクチュエータ同士をモジュール化しても良い。
また、上述の実施形態では、モジュール化されていない第3アクチュエータが、内外気切替ドア駆動用のアクチュエータ33であったが、他のアクチュエータであっても良い。このような第3アクチュエータとしては、例えば、後席吹出口の開閉を切り替える後席吹出口切替ドア駆動用のアクチュエータ、左右の座席で独立して温度調整が可能な車両用空調装置における左右片方の温度調節ドア駆動用のアクチュエータ、左右片方の吹出モード切替ドア駆動用のアクチュエータが挙げられる。
(4)上述の実施形態では、第1、第2、第3アクチュエータの駆動対象の空調機器が、いずれも、空気流路を開閉する空気流路用開閉ドアであったが、他の空調機器であっても良い。他の空調機器としては、例えば、加熱用熱交換器に流入する温水流量を調整する温水流量調整弁、冷凍サイクルの膨張弁等が挙げられる。
(5)上述の実施形態では、駆動制御部41は第1〜第3位置検出センサ31g、32g、33gの検出結果をECU50に出力する機能を有していたが、車両空調熱負荷情報を取得するための各種センサの検出結果をECU50に出力する機能を有していても良い。このような各種センサとしては、例えば、蒸発器の温度を検出する蒸発器温度センサ、蒸発器に吸入される空気の湿度を検出する湿度センサ等が挙げられる。
(6)上述の実施形態では、室内空調ユニット1がセミセンター置きタイプであったが、他のタイプの室内空調ユニット1に対しても本発明を適用することができる。
5 内外気切換ドア(第3空調機器)
11 エアミックスドア(温度調節ドア、第2空調機器)
16、17、18 吹出モード切替ドア(第1空調機器)
21 ブロワユニット
22 エアコンユニット
31 吹出モード切替ドア駆動用の第1アクチュエータ
32 エアミックスドア駆動用の第2アクチュエータ
33 内外気切替ドア駆動用の第3アクチュエータ
34 第1ハウジング
41 駆動制御部
42 第1ハウジング側のコネクタ

Claims (4)

  1. 1つのハウジング(34)に収容され、第1、第2空調機器(16、17、18、11)をそれぞれ駆動する電動式の第1、第2アクチュエータ(31、32)と、
    前記ハウジング(34)から離れた位置に配置され、第3空調機器(5)を駆動する電動式の第3アクチュエータ(33)と、
    前記第1、第2、第3アクチュエータ(31、32、33)の駆動を制御する駆動制御部(41)とを備え、
    前記駆動制御部(41)は、前記第1、第2、第3アクチュエータ(31、32、33)の駆動回路を1つのICチップ内または1つの電子回路基板内に形成したものであって、前記ハウジング(34)に収容されていることを特徴とする空調機器駆動装置。
  2. 前記ハウジング(34)に、前記駆動制御部(41)と電気的に接続された1つのコネクタ(42)が設けられ、
    前記コネクタ(42)を介して、前記駆動制御部(41)と前記第3アクチュエータ(33)とが電気的に接続されるとともに、前記駆動制御部(41)と前記駆動制御部(41)に対して制御信号を出力する空調制御装置(50)とが電気的に接続されることを特徴とする請求項1に記載の空調機器駆動装置。
  3. 前記空調機器駆動装置は、車両用空調装置に適用されるものであって、
    前記第1アクチュエータは、車室内に吹き出す吹出口を切り替える吹出モード切替ドア(16、17、18)駆動用のアクチュエータ(31)であり、
    前記第2アクチュエータは、車室内に吹き出す空気の温度を調節する温度調節ドア(11)駆動用のアクチュエータ(32)であり、
    前記第3アクチュエータは、車室内の空気と外気とを切り替えて導入するための内外気切替ドア(5)駆動用のアクチュエータ(33)であることを特徴とする請求項1または2に記載の空調機器駆動装置。
  4. 車室内への送風空気を形成する送風機(6)を収容するブロワユニット(21)と、
    前記ブロワユニット(21)に設けられ、車室内の空気と外気とを切り替えて導入するための内外気切替ドア(5)と、
    送風空気を冷却する冷却用熱交換器(7)および送風空気を加熱する加熱用熱交換器(8)を収容するエアコンユニット(22)と、
    前記エアコンユニット(22)に設けられ、車室内に吹き出す空気の温度を調節する温度調節ドア(11)と、
    前記エアコンユニット(22)に設けられ、車室内に吹き出す吹出口(12、13、14)を切り替える吹出モード切替ドア(16、17、18)と、
    前記吹出モード切替ドア(16、17、18)を駆動する第1アクチュエータ(31)と、
    前記温度調節ドア(11)を駆動する第2アクチュエータ(32)と、
    前記内外気切替ドア(5)を駆動する第3アクチュエータ(33)とを備える車両用空調装置において、
    前記ブロワユニット(21)および前記エアコンユニット(22)は、前記ブロワユニット(21)が前記エアコンユニット(22)の車両左側もしくは車両右側に位置するように車両に搭載され、
    前記第1、第2アクチュエータ(31、32)は、1つのハウジング(34)に収納されて、前記エアコンユニット(22)に取り付けられるとともに、前記第3アクチュエータ(33)は、前記ブロワユニット(21)に取り付けられており、
    前記第1、第2、第3アクチュエータ(31、32、33)の駆動を制御する駆動制御部(41)を備え、
    前記駆動制御部(41)は、前記第1、第2、第3アクチュエータ(31、32、33)の駆動回路を1つのICチップ内または1つの電子回路基板内に形成したものであって、前記ハウジング(34)に収容されていることを特徴とする車両用空調装置。
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