JP2011199069A - 希土類焼結磁石の製造方法及び希土類焼結磁石用材料 - Google Patents

希土類焼結磁石の製造方法及び希土類焼結磁石用材料 Download PDF

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Abstract

【課題】希土類焼結磁石を製造するにあたって、磁性粉末を作製する際における合金の粉砕性の確保と磁気特性の確保との両立を図ること。
【解決手段】R、T、及びBを含む合金溶湯を鋳造して合金を得る工程、上記合金を不活性ガス雰囲気中又は真空中700℃以上900℃以下の温度範囲で熱処理する工程、及びda<d50<dbとするとともに、粉砕雰囲気中の酸素濃度を500ppm以上5000ppm以下として、上記合金を粉砕する工程を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、希土類焼結磁石の製造方法及び希土類焼結磁石用材料に関する。
R−T−B(ただし、RはYを含む希土類元素の1種又は2種以上、TはFe又はFe及びCoを必須とする1種又は2種以上の遷移金属元素)の組成を有する希土類焼結磁石(R−T−B系希土類焼結磁石)は、優れた磁気特性を有する磁石である。特許文献1には、R(RはYを含む希土類元素のうち1種又は2種以上)、Fe、Bからなる合金溶湯をストリップキャスト法で厚さ1mm以下の薄板に急冷鋳造し、前記薄板を不活性ガス雰囲気中又は実質的な真空中で800℃以上1100℃以下の温度範囲で熱処理し、次いで粗粉砕、微粉砕、磁場中成形、焼結、熱処理する希土類永久磁石の製造方法が開示されている。
特許文献2には、工程中に、粉末が大気に接触する希土類永久磁石の製造方法が開示されている。これは、R−T−B(ただし、RはYを含む希土類元素の1種又は2種以上、TはFe又はFe及びCoを必須とする1種又は2種以上の遷移金属元素)系永久磁石の合金原料を粗粉砕する粗粉砕工程と、前記粗粉砕工程で得られる粗粉末を酸素濃度が500以上4500ppm以下の窒素ガス雰囲気中で気流粉砕する微粉砕工程と、前記微粉砕工程で得られる粉末を成形し成形体を得る工程と、前記成形体を焼結する焼結工程と、を備える希土類永久磁石の製造方法である。
特開平08−264363号公報 特許第4247977号公報
希土類焼結磁石は、磁性粉末を成形して焼結することにより得られる。ストリップキャスト法等のような、溶湯を急冷する方法によってR−T−B系合金を得た場合、このようなR−T−B系合金から作製された粉末は、粉末粒子内に、Rの濃度が相対的に高い領域(以下、必要に応じてRリッチ相という)が含まれる。このような合金を粉砕すると、磁性粉末内にもRリッチ相が含まれ、磁性粉末を焼結して得られた希土類焼結磁石の磁気特性が十分に得られないおそれがある。また、粉砕前の合金に熱処理を施すと、合金の粉砕性が低下するおそれがある。
特許文献1、2には、希土類焼結磁石の磁気特性を向上させつつ、合金を粉砕して磁性粉末を作製する際の粉砕性を向上させることについては言及されておらず、改善の余地がある。本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、希土類焼結磁石を製造するにあたって、磁性粉末を作製する際における合金の粉砕性の確保と磁気特性の確保との両立を図ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明者はR−T−B系の希土類焼結磁石について鋭意研究した。その結果、本発明者は、磁性粉末を得るための合金中に含まれる、熱処理前後におけるRリッチ相の間隔と、磁性粉末の粒径との関係を規定することによって、合金の粉砕性の確保と磁気特性の確保との両立を図る可能性があることを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて完成されたものである。
本発明に係る希土類焼結磁石の製造方法は、R(Yを含む希土類元素のうち1種又はまたは2種以上)と、T(Fe又はFe及びCoを必須とする1種又は2種以上の遷移金属元素)と、Bと、を含む合金溶湯を鋳造して合金を得る工程と、前記合金を不活性ガス雰囲気中又は真空中において、700℃以上900℃以下の温度範囲で所定時間保持して前記合金を熱処理する工程と、酸素濃度が500ppm以上5000ppm以下の雰囲気中で前記熱処理後における前記合金を粉砕して、累積体積比率の50%の粒径d50が、前記熱処理前における前記合金の平均Rリッチ相間隔daよりも大きく、かつ前記熱処理後における前記合金の平均Rリッチ相間隔dbよりも小さい磁性粉末を得る工程と、前記磁性粉末を成形して前記磁性粉末の成形体を得る工程と、前記成形体を焼結する工程と、を含むことを特徴とする。
本発明は、溶湯を鋳造することによって得られた合金を熱処理することにより、合金内に現れる隣接するRリッチ相の間隔を熱処理前よりも大きくすることができる。このような合金を、粉砕後における磁性粉末の粒径d50がdbよりも小さくなるように粉砕することにより、結晶の配向方向が一方向の磁性粉末が多く、結晶の配向方向が異なる磁性粉末を少なくすることができる。このような磁性粉末を磁場中で成形すると、配向方向が同じ方向を向いた領域の割合が多い成形体を得ることができる。その結果、この成形体を焼結することによって得られた希土類焼結磁石は、磁気特性(特に、残留磁束密度Br)の高いものとなる。また、d50がdaよりも大きくなるようにすることで、合金の粉砕性を確保できる。その結果、本発明は、希土類焼結磁石を製造するにあたって、磁性粉末を作製する際における合金の粉砕性の確保と磁気特性の確保との両立を図ることができる。
本発明は、合金を熱処理する温度を700℃以上とすることで、Rリッチ相の間隔を十分広くすることができる。これによって、複数の配向方向を有する磁性粉末の割合を低減できるので、十分な磁気特性を確保できる。また、本発明は、合金を熱処理する温度を900℃以下とすることで、合金内部から合金表面へ染み出す希土類元素の量を抑制できるので、合金同士が表面の希土類元素によって接合されるおそれを低減できる。その結果、本発明は、磁性粉末や希土類焼結磁石の生産性を向上させることができる。さらに、本発明は、合金を粉砕する雰囲気中の酸素濃度を500ppm以上とすることで、大気中に磁性粉末を取り出した場合においては粉末の急激な酸化を抑制できる。また、本発明は、前記酸素濃度を5000ppm以下とすることで、粉砕時における粉末の急激な酸化を抑制して安全性を十分に確保することができる。
本発明の望ましい態様としては、ストリップキャスト法又は遠心鋳造法を用いて前記合金溶湯を鋳造することが好ましい。これらの手段によれば、合金の薄片を容易に製造できる。
本発明に係る希土類焼結磁石用材料は、R(Yを含む希土類元素のうち1種又は2種以上)と、T(Fe又はFe及びCoを必須とする1種又は2種以上の遷移金属元素)と、Bと、を含み、かつ内部にRリッチ相を1以上含み、さらに、累積体積比率の50%の粒径d50が6.0μm以上の磁性粉末の割合が20%以下であることを特徴とする。
この希土類焼結磁石用材料は、1以上のRリッチ相を含んでいる磁性粉末の割合を少なくしている。このため、この希土類焼結磁石用材料は、結晶の配向方向が一方向の磁性粉末が多く、結晶の配向方向が異なる磁性粉末の割合が少ない。このような希土類焼結磁石用材料を磁場中で成形すると、配向方向が同じ方向を向いた領域の割合が多い成形体を得ることができる。その結果、この成形体を焼結することによって得られた希土類焼結磁石は、磁気特性(特に、残留磁束密度Br)の高いものとなる。
本発明は、希土類焼結磁石を製造するにあたって、磁性粉末を作製する際における合金の粉砕性の確保と磁気特性の確保との両立を図ることができる。
図1は、本実施形態に係る希土類焼結磁石の製造方法の手順を示すフローチャートである。 図2は、熱処理前における合金の断面の模式図である。 図3は、熱処理後における合金の断面の模式図である。 図4は、熱処理前における合金のRリッチ相と磁性粉末との関係を示す模式図である。 図5は、熱処理後における合金のRリッチ相と磁性粉末との関係を示す模式図である。 図6は、磁性粉末の模式図である。 図7は、本実施形態に係る希土類焼結磁石の製造方法によって得られた磁性粉末の模式図である。 図8は、合金に熱処理を施さないで得られた磁性粉末の模式図である。
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明により本発明が限定されるものではない。また、以下の説明における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。また、以下に開示する構成は、適宜組み合わせることが可能である。
本実施形態に係る希土類焼結磁石の製造方法は、鋳造により得られた原料の合金を所定の温度範囲で熱処理し、熱処理後における合金を粉砕して磁性粉末を得る際に、熱処理前における合金の平均Rリッチ相間隔daと、熱処理後における合金の平均Rリッチ相間隔dbと、磁性粉末粒径の累積体積比率の50%の粒径d50との関係が、da<d50<dbとなるように、熱処理後における合金を粉砕する点に特徴がある。合金を粉砕する雰囲気中の酸素濃度は500ppm以上5000ppm以下とすることが好ましい。
図1は、本実施形態に係る希土類焼結磁石の製造方法の手順を示すフローチャートである。図2は、熱処理前における合金の断面の模式図である。図3は、熱処理後における合金の断面の模式図である。本実施形態に係る希土類焼結磁石の製造方法を用いて希土類焼結磁石を製造するにあたり、まず、ステップS1において、磁性粉末を得るための合金を作製する。この工程が、合金を得る工程である。
[合金を得る工程]
この工程は、R(RはYを含む希土類元素のうち1種又は2種以上)、T(Fe又はFe及びCoを必須とする1種又は2種以上の遷移金属元素)、及びBを含む合金溶湯を鋳造して合金を得る工程である。本工程においては、R14B相を主体とする合金(以下、低R合金)の粉末(主相系合金)と、低R合金よりRを多く含む合金(以下、高R合金)の粉末(粒界系合金)とを混合する混合法を適用することができる。また、最終的に得たいR−T−B系永久磁石と実質的に同一の組成を有する単一の合金を原料とする単一法を適用することもできる。以下では、単一の合金を原料とする単一法について説明する。
まず、希土類磁石の各構成元素の原料金属を準備し、これらを用いてストリップキャスト法等を行なうことにより原料合金を作製する。原料金属としては、例えば、希土類金属や希土類合金、純鉄、フェロボロン、又はこれらの合金が挙げられる。そして、これらを用い、所望とする希土類焼結磁石の組成が得られる原料合金を作製する。なお、原料合金としては、組成が異なる複数のものを準備してもよい。本実施形態においては、合金溶湯を水冷された回転ドラム上に注いで急冷するストリップキャスト法を鋳造に用いることができるが、これに限定されるものではない。例えば、回転する鋳型に合金溶湯を注入し、遠心力を利用して鋳造する遠心鋳造方法を用いることもできる。本実施形態において、真空又は不活性ガス、好ましくはAr雰囲気中で混合物を溶解させるとともに、合金を鋳造することが好ましい。これによって、希土類元素の酸化を抑制できる。
ストリップキャスト法や遠心鋳造法により、図2に示すような合金1aが得られる。この合金1aは、薄片状であり、図2は、冷却面(面積が最も大きい面)1Cと直交する平面で合金1aを切ったときの断面を示している。冷却面1Cの反対側が反冷却面1Rである。ストリップキャスト法及び遠心鋳造法によれば、溶湯を急冷することにより、冷却面1C側から反冷却面1R側に向かって柱状晶2aが成長した、薄片状の合金1aを容易に得ることができる。本実施形態において、合金1aの作製方法は、合金1a中に柱状晶2aを成長させることができるものであれば、ストリップキャスト法等に限定されるものではない。隣接する柱状晶2aの界面がRリッチ相A1である。Rリッチ相A1からは、複数のアームA2が枝分かれすることがある。Rリッチ相とは、合金中の所定領域において、R(Yを含む希土類元素のうち1種又は2種以上)の濃度が主相に比べて高い領域を意味する。後述する磁性粉末のRリッチ相量(vol%)は、粉砕後の大気に0時間暴露した合金粉末を蛍光X線分析(XRF)することにより求められる。合金1aが得られたら、ステップS2へ進む。
[合金を熱処理する工程]
ステップS2は、合金を熱処理する工程である。ステップS2において、ステップS1で得られた合金は、不活性ガス雰囲気中又は真空中で熱処理される。この熱処理は、700℃以上900℃以下の温度範囲で合金を所定時間保持するものである。図3は、熱処理前の合金1aに熱処理を施した後の合金1bである。図3は、図2と同様に、冷却面(面積が最も大きい面)1Cと直交する平面で合金1bを切ったときの断面を示している。合金1bにおいて、隣接する柱状晶2bの界面がRリッチ相B1である。合金1aに熱処理を施すことにより、隣接するRリッチ相B1の間隔(Rリッチ相間隔)db1、db2は、熱処理前における合金1aの隣接するRリッチ相A1の間隔(Rリッチ相間隔)da1、da2、da3、da4、da5よりも大きくなる。これは、熱処理によって合金1aの柱状晶2aが成長する過程で、複数のRリッチ相A1が統合されて、合金1bのRリッチ相B1になるためであると考えられる。
Rリッチ相間隔da1、db1等とは、それぞれ、隣接するRリッチ相A1、A1同士、B1、B1同士の間隔であって、合金1a、1b内に存在する柱状晶2a、2bの成長方向(冷却面1Cから反冷却面1Rに向かう方向)における中点での寸法である。前記中点で、合金1a、1bの冷却面1C又は反冷却面1Rと平行な方向に向かって、隣接するRリッチ相A1、A1同士、B1、B1同士の間隔を求めると、Rリッチ相間隔da1、db1等が得られる。柱状晶2a、2bは、通常、合金1a、1bの冷却面1Cから反冷却面1Rまで成長しているので、前記中点は、合金1a、1bの厚さ、すなわち、冷却面1C又は反冷却面1Rと直交する方向における合金1a、1bの中間点としてもよい。また、柱状晶2a、2bは、隣接するRリッチ相A1、A2の間に存在する。したがって、Rリッチ相間隔da1等は、隣接するRリッチ相A1、A1それぞれの中点同士の距離、Rリッチ相間隔db1等は、隣接するRリッチ相B1、B1それぞれの中点同士の距離としてもよい。
本実施形態においては、後述する磁性粉末の粒径d50を規定するために、平均Rリッチ相間隔da、dbを用いる。熱処理前における合金1aの平均Rリッチ相間隔daは、図2に示すように、複数のRリッチ相間隔da1、da2、da3、da4、da5の平均値である。同様に、熱処理後における合金1bの平均Rリッチ相間隔dbは、図3に示すように、複数のRリッチ相間隔db1、db2の平均値である。平均値を求める際に用いるRリッチ相間隔da1、db1等の数は限定されるものではない。
Rリッチ相間隔da1、db1等は、例えば、合金の断面を顕微鏡により観察するとともに撮像手段で撮像して得られた画像を画像処理することにより求められる。Rリッチ相A1、B1が枝分かれしてアームA2、B2(一次アーム)を形成している場合、Rリッチ相間隔da1、db1等を求める際には、冷却面1Cから反冷却面1Rに向かって延在するRリッチ相A1、B1(一次アーム)についてのみ考慮する。そして、枝分かれしたアームA2、B2については無視してRリッチ相間隔da1、db1等を求める。
熱処理温度は700℃以上とすることで、Rリッチ相の間隔を十分広くすることができる。これに対し、熱処理温度は900℃以下とする。この結果、合金同士の溶着を抑制できるので、生産性が向上する。熱処理の雰囲気は、不活性ガス雰囲気中又は真空中とする。これによって、合金中に存在する希土類元素の酸化を抑制できるので、希土類焼結磁石の磁気特性の低下を抑制できる。熱処理後の合金1bが得られたら、ステップS3へ進む。
[合金を粉砕する工程]
ステップS3は、合金を粉砕する工程である。この工程は、熱処理後の合金1bを粉砕する工程であり、粗粉砕工程(ステップS31)と、微粉砕工程(ステップS32)とを含む。粉砕工程は、この例に限定されるものではない。粉砕工程においては、熱処理前の合金1aの平均Rリッチ相間隔da(図2参照)と、熱処理後の合金1bの平均Rリッチ相間隔db(図3参照)と、累積体積比率の50%の粒径d50(累積体積比率の50%の粒径、メジアン径)との関係を、da<d50<dbとする。また、合金1bを粉砕する雰囲気中の酸素濃度は、500ppm以上5000ppm以下とする。本実施形態において、累積体積比率の50%の粒径d50とは、レーザ光線のフラウンフォーファー回折法により測定されたd50平均粒径をいい、累積体積比率が50%になる粒径をいう。
粗粉砕工程(ステップS31)において、合金1bは、平均粒径が数百μm程度になるまで粉砕される。例えば、水素を合金1bに吸蔵させ、放出させることにより、合金1bを粗粉砕することができる。また、粗粉砕工程(ステップS31)においては、スタンプミル、ジョークラッシャー、ブラウンミル等の機械的な粉砕機器を用いて合金1bを粉砕してもよい。さらに、粗粉砕工程(ステップS31)は、水素の吸蔵・放出処理と機械的な粉砕機器とを組み合わせてもよい。
粗粉砕工程(ステップS31)が終了した後、微粉砕工程(ステップS32)に移行する。微粉砕工程(ステップS32)において、平均粒径が数百μmから数mm程度の粗粉砕粉は、平均粒径が3μm以上10μm以下、好ましくは3μm以上8μm以下になるまで微粉砕される。微粉砕は、例えば、気流式の粉砕機器(ジェットミル)を用いることが好ましい。微粉砕工程(ステップS32)においては、粉砕条件(時間やノズルから噴射される気体の圧力等)を調整することにより、粗粉末を目標の粒径とする。これによって、磁性粉末が作製される。
図4は、熱処理前における合金のRリッチ相と磁性粉末との関係を示す模式図である。図5は、熱処理後における合金のRリッチ相と磁性粉末との関係を示す模式図である。図6は、磁性粉末の模式図である。図6中の符号3A、3B、3Cは、それぞれ磁性粉末を示し、矢印Vが結晶の配向方向、RRがRリッチ相である。
図4に示すように、熱処理前における合金1aの平均Rリッチ相間隔daは、熱処理後における合金1bの平均Rリッチ相間隔dbよりも小さい。磁性粉末の粒径が、熱処理前における合金1aと熱処理後における合金1bとで同じ大きさであるとする。すると、図4、図5に示すように、熱処理前における合金1aから得られる磁性粉末3aは、熱処理後における合金1bから得られる磁性粉末3bよりも多くのRリッチ相A1を含む。磁性粉末の粒径d50を、熱処理後の合金1bの平均Rリッチ相間隔dbより大きくした場合も、磁性粉末は多くのRリッチ相A1を含むことになる。
その結果、熱処理前における合金1aから得られる磁性粉末3aは、図6に示す磁性粉末3C、3Bの割合が多く、磁性粉末3Aの割合は少ない。磁性粉末の粒径d50を、熱処理後の合金1bの平均Rリッチ相間隔dbより大きくした場合も、磁性粉末は多くのRリッチ相A1を含むことになり、磁性粉末3C、3Bの割合が多く、磁性粉末3Aの割合が少なくなる。一方、熱処理後における合金1bから得られる磁性粉末3bは、図6に示す磁性粉末3C、3Bの割合が少なく、磁性粉末3Aの割合は多い。図6の磁性粉末3Aは、結晶の配向方向が一方向であり、磁性粉末3Bは、内部にRリッチ相RRを含むとともに結晶の配向方向を複数有する。磁性粉末3Cは、内部にRリッチ相RRを含むとともに結晶の配向方向は複数存在し、かつ異なる。
結晶の配向方向が複数かつ異なる磁性粉末3Cの割合が多いものを磁場中で成形すると、配向方向が異なる領域が多い成形体が得られる。このような成形体を焼結して得られた希土類焼結磁石は、磁気特性(特に、残留磁束密度Br)は低下してしまう。しかし、結晶の配向方向が一方向の磁性粉末3Aの割合が多いものを磁場中で成形すると、配向方向が一方向に揃った領域が多い成形体が得られる。このような成形体を焼結して得られた希土類焼結磁石は、磁気特性(特に、残留磁束密度Br)が高くなる。
本実施形態に係る希土類焼結磁石の製造方法は、粉砕工程において得られる磁性粉末の粒径d50を、熱処理後の合金1bの平均Rリッチ相間隔dbよりも小さくする。これによって、結晶の配向方向が一方向の磁性粉末3Aの割合を多くすることができる。すなわち、磁場中での成形においては、同じ向きに配向する磁性粉末3Aを多く得ることができる。本実施形態では、このような磁性粉末を用いることにより、希土類焼結磁石の磁気特性を高くすることができる。また、熱処理後の合金1bは、熱処理によって組織が変化して、粉砕性が低下する。粉砕工程において得られる磁性粉末の粒径d50は、熱処理前の合金1aの平均Rリッチ相間隔daよりも大きくする。これによって、熱処理後における合金1bの粉砕性を確保できる。
粉砕性とは、磁性粉末を製造する際における合金の粉砕のしやすさを評価する尺度である。本実施形態では、粉砕機器に投入した粗粉末の質量に対する、粉砕機器から吐き出された磁性粉末の質量の割合(粉末回収率)を、粉砕性を表す指標とした。本実施形態において、粉末回収率は、百分率(%)で表す。粉末回収率が高いほど粉砕性は優れている、すなわち、合金は粉砕しやすいといえる。本実施形態では、熱処理後における合金1bを粉砕して得られる磁性粉末の粒径d50をda<d50<dbとすることで、粉砕性を確保し、かつ磁気特性(特に、残留磁束密度Br)を確保することができる。
本実施形態では、粉砕工程における雰囲気(粉砕雰囲気)中の酸素濃度を500ppm以上5000ppm以下とする。粗粉末や磁性粉末中の酸素濃度が低いと、粗粉末や磁性粉末を大気中に取り出したときに大気中の酸素によって粗粉末や磁性粉末中の希土類元素の酸化が促進されるおそれがある。また、粗粉末や磁性粉末中の酸素濃度が低いと、複数の磁性粉末においては含有酸素量のばらつきが大きくなる結果、焼結時に異常組織が発生して磁気特性を低下させることがある。このため、製造された希土類焼結磁石の磁気特性の低下や粉末の発熱等を招くおそれがある。
粉砕雰囲気中の酸素濃度を500ppm以上とすることで、大気中に磁性粉末を取り出した場合においては粉末の発熱も抑制できる。また、粉砕雰囲気中の酸素濃度を500ppm以上とすることで、複数の磁性粉末においては、含有酸素量のばらつきを低減できる。一方、粉砕雰囲気中の酸素濃度を5000ppm以下とすることで、粉砕時における粗粉末や磁性粉末の発熱を抑制して安全性を十分に確保することができる。このようにすることで、大気中で粗粉末や磁性粉末を取り扱うことができるので、大気中で磁性粉末の成形等を実現できる。その結果、不活性ガス雰囲気中等で磁性粉末を成形する必要はないので、希土類焼結磁石を簡易に製造できる。
本実施形態では、大気中で磁性粉末を成形できるように、有酸素雰囲気中で合金1bを粉砕する。磁性粉末の粒径が小さいと、比表面積が増大する結果、磁性粉末に過剰な酸素が含まれてRが酸化し、磁気特性を低下させるおそれがある。本実施形態では、熱処理後における合金1bを粉砕して得られる磁性粉末の粒径d50をda<d50<dbとする。このようにすれば、磁性粉末の比表面積の増大が抑制されるので、磁性粉末に含まれる酸素量を適切なものとすることができるので、磁性粉末中のRの酸化は抑制されて磁気特性を確保できる。このように、本実施形態に係る希土類焼結磁石の製造方法は、有酸素雰囲気中で合金1bを粉砕することに好適である。
図7は、本実施形態に係る希土類焼結磁石の製造方法によって得られた磁性粉末の模式図である。図8は、合金に熱処理を施さないで得られた磁性粉末の模式図である。上述した、合金を得る工程と、合金を熱処理する工程と、合金を粉砕する工程とを経て、図7に示すような磁性粉末3Iが得られる。磁性粉末3Iは、表面の一部にRリッチ相RRが残っているが、内部にはRリッチ相RRは存在しないものが主体である。この磁性粉末3Iは、結晶の配向方向が一方向(磁区が単数)である。また、複数の磁性粉末3Iにおいては、含有酸素量のばらつきは少ない。一方、図8に示すように、熱処理を施さない合金から得られた磁性粉末3Wは、内部に1以上(この例では複数)のRリッチ相RRを有するものが主体である。この磁性粉末3Wは、結晶の配向方向が多方向であるものが多い。磁性粉末3Iは、顕微鏡により観察できるので、本実施形態にかかる希土類焼結磁石の製造方法によって得られた磁性粉末は、容易に判別できる。
Rリッチ相を1以上含む磁性粉末3Wの割合が全磁性粉末に対して20%以下である希土類焼結磁石用材料を用いれば、磁気特性(特に残留磁束密度Br)を確保できる。例えば、前記希土類焼結磁石用材料から所定数(例えば、100個)の磁性粉末を無作為に抽出し、例えば、顕微鏡により磁性粉末のRリッチ相を観察する。そして、前記所定数の磁性粉末に対してRリッチ相を1以上含む磁性粉末3Wの割合を求める。磁性粉末3Iが得られたら、ステップS4に進む。
[成形工程]
ステップS4が成形工程である。成形工程は、得られた磁性粉末を成形することにより、磁性粉末の成形体を得る工程である。磁性粉末は、磁場中で成形される。この場合、磁場は、例えば、1.2T以上、成形圧力は、69MPa以上196MPa以下とすることが好ましい。本実施形態においては、粉末を粉砕する際において、粉砕雰囲気中の酸素濃度を500ppm以上5000ppm以下としたので、上述したように、大気中で磁性粉末を取り扱うことができる。その結果、簡易に磁性粉末を成形できる。次に、ステップS5へ進む。
[焼結工程]
ステップS5が焼結工程である。焼結工程において、成形体は、真空又は不活性ガス雰囲気中で焼結される。焼結条件は、磁性粉末の組成や粉砕方法、あるいは粒度や粒度分布等により調節する。本実施形態においては、1000℃以上1150℃以下で、1時間以上5時間以下の間、成形体を焼結した。焼結が終了したら、成形体が急冷されることにより、焼結体が得られる。次に、ステップS6に進む。
[時効工程]
ステップS6が時効工程である。得られた焼結体は、時効処理が施されることが好ましい。時効処理は、希土類焼結磁石に高い磁気特性(保磁力HcJや良好な角型性)を付与する処理である。二段階で時効処理する場合、800℃近傍において所定時間焼結体を保持する一段時効、及び600℃近傍で所定時間焼結体を保持する二段時効が有効である。焼結後に800℃近傍で時効処理をすると、希土類焼結磁石の保磁力HcJが増大する。また、600℃近傍で時効処理をすると、保磁力HcJが大きく増大する。このため、一段階で時効処理する場合には、600℃近傍での時効処理を施すことが好ましい。時効処理の終了した焼結体は、必要に応じて加工され、腐食抑制のための表面処理(めっきや樹脂の被覆)が施されて、希土類焼結磁石が完成する(ステップS7)。なお、この後に着磁される。このようにして得られた希土類焼結磁石は、高い磁気特性(特に残留磁束密度Br)が得られる。
[評価]
本実施形態及び比較例に係る希土類焼結磁石の製造方法によって複数の希土類金属磁石を作製し、評価した。なお、本実施形態によるものが実施例である。比較例は、従来例を示すものではない。
[希土類焼結磁石の作製]
ストリップキャスト法により、32質量%R(そのうち4質量%はDy)、0.5質量%Co、0.1質量%Cu、0.3質量%Al、1.0質量%B、残部がFeの組成を有する合金の薄片を作製した。
得られた合金の薄片を焼成炉(島津製作所社製)中にセットし、不活性ガス(本実施例では窒素ガス)雰囲気中において850℃で1時間熱処理をした。なお、比較例1〜比較例3は熱処理をしていない。熱処理後における合金の薄片を室温まで冷却した後、合金の薄片に水素を吸収させた。その後、Ar雰囲気(4000ppm未満の酸素濃度)中で合金の薄片を600℃で1時間保持することにより、合金の薄片から水素を放出させ(脱水素)、その過程で合金の薄片を粉砕した(粗粉砕)。このように、本実施形態では、水素粉砕処理を用いて合金の薄片を粗粉砕した。
粗粉砕した後の粉末に、粉砕助剤としてオレイン酸アミドを0.1質量%添加して混合した後、4000ppmの酸素濃度でジェットミル(ホソカワミクロン社製)によって粉砕した(微粉砕処理)。この微粉砕処理によって、d50が4μm以上10μm以下の磁性粉末(実施例1〜実施例3及び比較例1〜比較例5)を得た。d50は、測定装置(MALVERN社製マスターマイザー2000)を用いて測定された値である。熱処理前におけるRリッチ間隔da及び熱処理後におけるRリッチ間隔dbは、合金の薄片を、冷却面と直交する平面で切断したときの断面を、顕微鏡(日本電子社製)により観察して求めた。本実施形態では、顕微鏡による観察画像を撮像装置で撮像された画像を画像処理(ノイズ除去処理や二値化処理等)することによって評価用の画像を作成し、この評価用の画像から求めた。なお、顕微鏡の視野内に設けられるスケールによってda、dbを求めてもよい。これらの結果を表1に示す。
Figure 2011199069
得られた実施例1〜実施例3及び比較例1〜比較例5の磁性粉末について、粉末回収率(%)、粉末中の酸素量(ppm)、及びRリッチ相量(質量%)についての測定結果を表2に示す。粉末回収率(%)は、微粉砕処理において用いたジェットミルに投入した粗粉末の質量に対する、ジェットミルから吐き出された磁性粉末の質量の割合である。粉末中の酸素量(ppm)は、窒素・酸素同時測定ガス分析装置(堀場製作所社製)を用いて測定した。具体的には、得られた磁性粉末に対し、酸素濃度が500ppmに制御された窒素中で30分間安定化処理を施した後、磁性粉末を大気中に取り出し、その後室温(25℃)で湿度50%の大気中に0時間又は6時間放置して酸素量を測定した。安定化処理が終了して大気中に取り出されたタイミングが、表2中の粉砕0時間後であり、安定化処理が終了して大気中に取り出されてから6時間経過後が、表2中の粉砕6時間後である。Rリッチ相量(vol%)は、粉砕後の大気に0時間暴露した磁性粉末の組成を蛍光X線分析(XRF)し、その組成から計算することで求めた。
Figure 2011199069
得られた実施例1〜実施例3及び比較例1〜比較例5の粉末を、1.5Tの磁場中、かつ4000ppm未満の酸素濃度雰囲気で成形して、実施例1〜3及び比較例1〜5の成形体を得た。成形圧力は約1.2ton/cm(117.7MPa)である。
さらに、実施例1〜実施例3及び比較例1〜比較例5の成形体を、4000ppm未満の酸素濃度雰囲気で、かつ、表3に示す1020℃以上1080℃以下の温度で焼結した後、急冷することにより、実施例1〜3及び比較例1〜5の焼結体を得た。得られた各焼結体に対して、850℃で1時間、及び540℃で2時間(ともに不活性ガス(Ar)雰囲気中で酸素濃度は4000ppm未満とした)時効処理を施した。このようにして、実施例1〜実施例3及び比較例1〜比較例5の希土類焼結磁石を得た。表3に、焼結体密度を併記する。焼結体密度は、焼結体寸法と質量から計算して求めた。
Figure 2011199069
[希土類焼結磁石の磁気特性評価]
上記のようにして得られた実施例1〜実施例3及び比較例1〜比較例5の希土類焼結磁石についての磁気特性を評価した。評価した磁気特性は、残留磁束密度Br(mT)、及び保磁力HcJ(kA/m)である。作製された希土類焼結磁石の磁気特性は、パルス磁場方式のBHトレーサーを用いて評価された。評価結果を表4に示す。
Figure 2011199069
本実施形態に係る希土類焼結磁石の製造方法は、熱処理温度を700℃以上900℃以下とし、及びda<d50<dbとし、及び粉砕時における雰囲気中の酸素濃度を500ppm以上5000ppm以下とする。実施例1〜実施例3及び比較例1〜比較例5は、いずれも熱処理温度を850℃としており、かつ、粉砕時における酸素濃度を4000ppmとしている。表4から、da<d50<dbを満たすものは、実施例1〜実施例3である。
表2から、実施例1〜実施例3に係る希土類焼結磁石は、熱処理がないもの(比較例1〜比較例3)の少なくともいずれかには及ばないものの、比較例4(合金に熱処理を施し、かつd50=da)よりも高い粉末回収率を有することが分かる。このように、da<d50<dbを満たすことにより、合金に熱処理を施してRリッチ相の間隔を大きくした場合でも、粉砕性を確保できる。粉砕性は、熱処理をした合金を用いて磁性粉末を作製する場合、d50は6.0μm以上あれば良好である。粉砕性は、d50が大きいほど向上するが、d50が大きくなりすぎると、磁気特性が低下するため、d50はdbよりも小さくすることが好ましい。すなわち、磁性粉末のd50は、粉砕直前の合金(熱処理した後の合金)における平均Rリッチ相間隔dbよりも小さくすることが好ましい。
表4から、実施例1〜実施例3に係る希土類焼結磁石は、合金に熱処理を施さないもの(比較例1〜比較例3)と比較して、高い残留磁束密度Brを有することが分かる。実施例1〜実施例3の希土類焼結磁石は、比較例4(合金に熱処理を施し、かつd50=da)と比較して保磁力HcJは低いが、高い残留磁束密度Brを有する。実施例1〜実施例3の希土類焼結磁石は、比較例5(合金に熱処理を施し、かつd50=db)と比較して保磁力HcJが高く、残留磁束密度Brは同等である。このように、本実施形態に係る希土類焼結磁石の製造方法は、磁性粉末を作製する際における合金の粉砕性の確保と磁気特性(特に残留磁束密度Br)の確保との両立を図ることができる。
以上のように、本発明に係る希土類焼結磁石の製造方法は、希土類焼結磁石の原料となる磁性粉末の粉砕性を向上させつつ、磁気特性を確保することに有用である。
1a、1b 合金
1C 冷却面
1R 反冷却面
2a、2b 柱状晶
3a、3b、3A、3B、3C、3I、3W 磁性粉末

Claims (3)

  1. R(Yを含む希土類元素のうち1種又は2種以上)と、T(Fe又はFe及びCoを必須とする1種又は2種以上の遷移金属元素)と、Bと、を含む合金溶湯を鋳造して合金を得る工程と、
    前記合金を不活性ガス雰囲気中又は真空中において、700℃以上900℃以下の温度範囲で所定時間保持して前記合金を熱処理する工程と、
    酸素濃度が500ppm以上5000ppm以下の雰囲気中で前記熱処理後における前記合金を粉砕して、累積体積比率の50%の粒径d50が、前記熱処理前における前記合金の平均Rリッチ相間隔daよりも大きく、かつ前記熱処理後における前記合金の平均Rリッチ相間隔dbよりも小さい磁性粉末を得る工程と、
    前記磁性粉末を成形して前記磁性粉末の成形体を得る工程と、
    前記成形体を焼結する工程と、
    を含むことを特徴とする希土類焼結磁石の製造方法。
  2. ストリップキャスト法又は遠心鋳造法を用いて前記合金溶湯を鋳造する請求項1に記載の希土類焼結磁石の製造方法。
  3. R(Yを含む希土類元素のうち1種又は2種以上)と、T(Fe又はFe及びCoを必須とする1種又は2種以上の遷移金属元素)と、Bと、を含み、かつ内部にRリッチ相を1以上含み、さらに、累積体積比率の50%の粒径d50が6.0μm以上の磁性粉末の割合が20%以下であることを特徴とする希土類焼結磁石用材料。
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