JP2011198864A - 電力用半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】絶縁シートの欠けを防ぐことができる電力用半導体装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】絶縁シート10が板状のヒートシンク12の主面に接着されている。ヒートシンク12は、プレス加工により外形加工されている。ヒートシンク12の主面の外周部にダレ32が形成されている。絶縁シート10は、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂と、熱硬化性樹脂に混錬された熱伝導性のセラミックス微粉フィラーとを有する。絶縁シート10上にダイパッド14が配置され、ダイパッド14上に電力用半導体素子16がダイボンドされている。ヒートシンク12の一部、絶縁シート10、ダイパッド14、及び電力用半導体素子16がモールド樹脂26により封止されている。ヒートシンク12の主面の外周部の少なくとも一部に、絶縁シート10が接着されていない領域が存在する。
【選択図】図3

Description

本発明は、絶縁シートの欠けを防ぐことができる電力用半導体装置及びその製造方法に関する。
近年、モーター駆動などに利用される電力用半導体装置として、トランスファーモールド法により製造されたモールドパッケージが実用化されている。こうした電力用半導体装置では、電力用半導体素子がフレーム上にダイボンドされ、モールド樹脂で封止される。この電力用半導体素子が発した熱を効率的に装置外に伝達するため、電力用半導体素子の下のフレームに熱伝導率の高い絶縁シートを介して、ヒートシンクが配置される。ヒートシンクの少なくとも一面が装置外に露出している(例えば、特許文献1参照)。
絶縁シートは、フィルム上に塗工され、真空プレスなどの工程を経てヒートシンクに接着される。この絶縁シートをヒートシンクに接着する工法として以下の3つ工法がある。
第1の工法では、絶縁シートをヒートシンクの上面と同じ外形に打ち抜いた後に、1枚ずつヒートシンクに接着する。このようなシート状態の絶縁シートの裁断は、プレス装置で簡単に行うことができる。ただし、1枚ずつヒートシンクに載せ、それぞれ位置ずれしないようにプレスを行う必要があるため、接着の生産性は低くなる。
第2の工法では、複数のヒートシンクを並べたものの上に大きい絶縁シートを一括して接着した後に、絶縁シートを裁断する。これにより、精密な位置合わせが不要であり、フィルムをまとめて剥離できるため、接着の生産性が高くなる。ただし、裁断に関しては若干の工夫を要する。
第3の工法では、ヒートシンクの材料となる平板上に絶縁シートを塗工又は貼付した後、一括してプレス加工により打ち抜いてヒートシンク及び絶縁シートの外形を形成する。これにより、絶縁シートの裁断の手間がかからないため、合理的である。
特開平2001−189325号公報
絶縁シートは、ベース樹脂に多くのフィラーを混錬するほど、熱伝導率を高められるが、極めて脆くなる。従って、絶縁シートがヒートシンク外形よりはみ出している場合、フレームとヒートシンクの沿面距離が長くなって絶縁耐圧は向上するが、製造工程においてヒートシンクをハンドリングする際に絶縁シートが欠けてしまう。例えば、自動化のためヒートシンクを多段に重ねてマガジンに格納した場合に、マガジン搬送時のマガジン内壁面との擦れにより、絶縁シートが欠けてしまう。
欠けによる小片屑が絶縁シート上に残ると、ダイパッドとの密着不良の原因となる。また、ヒートシンクの表面に小片屑が付着すると、ヒートシンクに凹みや傷を生じる。従って、欠けの不具合を防止するには、絶縁シートがヒートシンク外形と同じになるように裁断されていることが望ましい。しかし、以下のような問題がある。
ヒートシンクの外形加工を行う場合、通常、コストの低いプレス加工が用いられる。プレス加工により平板を打ち抜くと、切り口においてダレと呼ばれる沈み込みが上面の外周部に形成され、カエリ(バリ)と呼ばれる突起が裏面に形成される。カエリが形成された面は絶縁耐圧の観点から不利となるため、ダレが形成された面に絶縁シートを貼付する。
第1の工法又は第2の工法では、プレス用の平板により絶縁シートにほぼ均一に圧力をかけながら加熱して、絶縁シートをヒートシンクに接着する。ただし、絶縁シートはフィラー含有量が多く、樹脂成分が少ないため、接着には2MPa以上の圧力をかける必要がある。しかし、ダレが形成された外周部において、圧力が弱まるため、絶縁シートとヒートシンクの接着力が弱まる。従って、ダレが形成された外周部において絶縁シートが剥離して欠けやすいという問題があった。
第3の工法では、ヒートシンク厚みが2mmを超えるような場合、一括打ち抜きの衝撃により、ダレが形成された外周部を中心にして大きく絶縁シートが剥離するという問題があった。
また、電力用半導体装置をフィンなどの冷却装置に固定するための固定用ネジを挿入する貫通孔が、電力用半導体装置に設けられている。そのため、ヒートシンクにも貫通孔又は貫通孔の一部を取り巻くU字形状の切り欠きが設けられている。これにより、固定用ネジを締め付ける際の応力がヒートシンクにかかり、モールド樹脂にかかる応力を低減できる。従って、固定用ネジを締め付ける際の応力に対する装置の機械的強度を高めることができる。
しかし、貫通孔やU字形状の切り欠きのような複雑な形状にヒートシンクを打ち抜き加工すると、切断面が長くなる。従って、切り欠きや貫通孔の近傍において特にダレが大きくなる。
また、打ち抜き工程で用いるパンチとダイの適切な空隙幅はヒートシンクの厚みにほぼ比例して大きくなる。従って、ヒートシンク厚みが2.5mm以上になると、ダレが大きくなり、上記のダレによる問題が顕著となる。なお、切削加工でヒートシンクを作製すれば、ダレが形成されないが、コストが数倍になるため実用的でない。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、絶縁シートの欠けを防ぐことができる電力用半導体装置及びその製造方法を得るものである。
本発明は、プレス加工により外形加工され、主面の外周部にダレが形成された板状のヒートシンクと、圧力をかけて前記ヒートシンクの前記主面に接着された絶縁シートと、前記絶縁シート上に配置されたダイパッドと、前記ダイパッド上にダイボンドされた電力用半導体素子と、前記ヒートシンクの一部、前記絶縁シート、前記ダイパッド、及び前記電力用半導体素子を封止するモールド樹脂とを備え、前記絶縁シートは、熱硬化性樹脂と、前記熱硬化性樹脂に混錬された熱伝導性のフィラーとを有し、前記ヒートシンクの前記主面の前記外周部の少なくとも一部に、前記絶縁シートが接着されていない領域が存在することを特徴とする電力用半導体装置である。
本発明により、絶縁シートの欠けを防ぐことができる。
実施の形態1に係る電力用半導体装置を示す上面図である。 実施の形態1に係る電力用半導体装置を示す断面図である。 実施の形態1に係る絶縁シート及びヒートシンクを示す図である。 図3の構造をC方向から見た側面図である。 図3の構造をD方向から見た側面図である。 実施の形態1に係る電力用半導体装置のヒートシンクの長辺の近傍を拡大した断面図である。 実施の形態1に係る電力用半導体装置の製造方法を説明するための図である。 実施の形態1に係る電力用半導体装置の製造方法を説明するための図である。 実施の形態1に係る電力用半導体装置の製造方法を説明するための図である。 実施の形態1に係る電力用半導体装置の製造方法を説明するための図である。 実施の形態2に係る絶縁シート及びヒートシンクを示す図である。 図11の構造をC方向から見た側面図である。 図11の構造をD方向から見た側面図である。 実施の形態2に係る電力用半導体装置のヒートシンクの長辺の近傍を拡大した断面図である。 実施の形態3に係る絶縁シート及びヒートシンクを示す図である。 図15の構造をC方向から見た側面図である。 図15の構造をD方向から見た側面図である。 実施の形態4に係る電力用半導体装置の製造方法を説明するための図である。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係る電力用半導体装置を示す上面図であり、図2はその断面図である。
絶縁シート10が板状のヒートシンク12の上面(主面)に接着されている。ここで、ヒートシンク12は、アルミニウム、銅、又はそれらを主成分とする合金などからなり、プレス加工により外形加工されている。絶縁シート10は、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂と、熱硬化性樹脂に混錬された熱伝導性のセラミックス微粉フィラーとを有する。また、絶縁シート10は、銅箔やPET(Poly Ethylene Terephthalate)などのフィルム上に塗工されている。
絶縁シート10上にダイパッド14が配置され、ダイパッド14上にIGBTやダイオードなどの電力用半導体素子16がダイボンドされている。電力用半導体素子16を制御するための制御チップ18(ロジックチップ)がダイパッド20上にダイボンドされている。電力用半導体素子16と制御チップ18及びリード22とがワイヤ24により接続されている。
ヒートシンク12の一部、絶縁シート10、ダイパッド14、及び電力用半導体素子16がモールド樹脂26により封止されている。ただし、ヒートシンク12の下面はモールド樹脂26から露出している。
この電力用半導体装置には、貫通孔28が設けられている。放熱フィンなどの冷却装置に電力用半導体装置を固定する際に、貫通孔28に固定用ネジを挿入する。この際にヒートシンク12の露出面に熱伝導性グリースを塗工し、グリースを介して放熱フィンを外付けする。
なお、絶縁シート10の厚みの下限は、ダイパッド14,20やリード22などのリードフレームの寸法精度や接着特性を考慮すると80μm、好ましくは130μmである。そして、絶縁シート10の厚みの上限は、塗工の問題や熱抵抗を考慮すると300μm、好ましくは250μmである。
図3は、実施の形態1に係る絶縁シート及びヒートシンクを示す図である。図4は図3の構造をC方向から見た側面図であり、図5は図3の構造をD方向から見た側面図である。なお、図3にはダイパッド14,20及びリード22も図示する。
ヒートシンク12は、貫通孔28の一部を取り巻くU字形状の切り欠き30を有する。ヒートシンク12の上面において、切り欠き30から遠い領域Aに絶縁シート10が接着されている。一方、切り欠き30の近傍領域Bには絶縁シート10が接着されていない。
電力用半導体素子16用のダイパッド14は絶縁シート10に接触する必要がある。一方、制御チップ18用のダイパッド14は、絶縁シート10に接触する必要はないため、ヒートシンク12の外側に配置してもよい。リード22がヒートシンク12の長辺側から突き出している。なお、モーター駆動用の3相出力の電力用半導体装置では、一般に6個のIGBTとダイオードが、ダイパッド14上に略一列に配置される。
図6は、実施の形態1に係る電力用半導体装置のヒートシンクの長辺の近傍を拡大した断面図である。ヒートシンク12の上面の外周部にダレ32と呼ばれる沈み込みが形成されている。また、電力用半導体素子16用のダイパッド14には、リード22からの沈め込み(ディプレス)が設けられている。この沈め込みの距離を0.3mm以上にすれば、モールド樹脂26を介してリード22とヒートシンク12との間に2kV以上の耐電圧を確保できる。このように必要とされる耐電圧を確保できるように、ダイパッド14と絶縁シート10の端部との沿面距離を設定する。
続いて、実施の形態1に係る半導体装置の製造方法について説明する。まず、図7に示すように、プレス加工により板状のヒートシンク12の外形を加工する。この際に、図8に示すように、ヒートシンク12の上面の外周部にダレ32が形成される。
次に、図9に示すように、プレス用の平板34により絶縁シート10にほぼ均一に2MPa以上の圧力をかけながら加熱して、絶縁シート10をヒートシンク12の上面に接着する。ただし、切り欠き30の近傍領域Bには絶縁シート10を接着しない。この時点では、絶縁シート10のエポキシ樹脂は完全に硬化した状態ではなく、ほとんど硬化していない状態、又は、硬化反応が未完了の半硬化状態である。
ここで、絶縁シート10をヒートシンク12に接着する工法として上記の3つ工法がある。第1の工法では、長方形に裁断した絶縁シート10を1枚ずつヒートシンク12上に配置し、加熱プレスによって接着する。このように長方形に裁断すると、裁断後の残留分が少なくなり、効率的に部材を利用してコストを削減できる。通常は、絶縁シート10を接着した後に塗工用のフィルムを剥離する。
また、第2の工法では、複数のヒートシンク12を並べたものの上に、領域Aと同じ幅の短冊状の絶縁シート10を一括して接着する。その後に、フィルムを剥離してから絶縁シート10をヒートシンク12の長辺方向にブレードなどにより裁断する。
また、第3の工法では、短冊状の絶縁シート10をヒートシンク12の材料となる平板に接着した後、一括してプレス加工により打ち抜いてヒートシンク12及び絶縁シート10の外形を形成する。
次に、図10に示すように、ダイパッド14上に電力用半導体素子16をダイボンドし、制御チップ18をダイパッド20上にダイボンドする。電力用半導体素子16と制御チップ18及びリード22とをワイヤ24により接続する。その後、絶縁シート10上にダイパッド14を接着する。これらをモールド金型36内に配置する。そして、モールド金型36内にモールド樹脂26を注入し、モールド金型36により加熱及び加圧して成形する。これにより、ヒートシンク12の一部、絶縁シート10、ダイパッド14、及び電力用半導体素子16をモールド樹脂26により封止する。
その後、電力用半導体装置をモールド金型36から取り出し、樹脂注入径路の余分なモールド樹脂26を取り除く。キュアと呼ばれる加熱工程によりモールド樹脂26を完全に硬化し、リード22を加工する。なお、この時点で、モールド樹脂26と共に絶縁シート10のエポキシ樹脂も完全に硬化する。以上の構成により本実施の形態に係る半導体装置が製造される。
以上説明したように、切り欠き30のような複雑な形状にヒートシンク12を打ち抜き加工すると、切断面が長くなる。従って、切り欠き30の近傍領域Bにおいて特にダレ32が大きくなる。そこで、本実施の形態では、切り欠き30の近傍領域Bには絶縁シート10を接着しない。これにより、ダレ32が形成された領域において絶縁シート10とヒートシンク12の接着力が弱まるという問題を回避できるため、絶縁シート10の欠けを防ぐことができる。
なお、ヒートシンク12の長辺部分は比較的ダレ32が小さく、絶縁シート10の欠けが比較的少ない。そこで、本実施の形態では、絶縁距離を確保するため、ヒートシンク12の長辺の近傍に絶縁シート10を接着する。
実施の形態2.
実施の形態2に係る電力用半導体装置について図面を参照しながら説明する。図11は、実施の形態2に係る絶縁シート及びヒートシンクを示す図である。図12は図11の構造をC方向から見た側面図であり、図13は図11の構造をD方向から見た側面図である。
ヒートシンク12の厚みが大きくなるほど、図8に示すダレの幅Wと深さDが大きくなる。例えばアルミニウム製のヒートシンク12の厚みが2.5mmを超えて3mm以上になると、ヒートシンク12の長辺の近傍においてもダレの問題が顕著となる。そこで、本実施の形態では、切り欠き30の近傍領域Bだけでなく、ヒートシンク12の長辺の近傍にも絶縁シート10を接着しない。絶縁シート10をヒートシンク12に接着する工法として第1の工法を用いる。その他の構成は実施の形態1と同様である。
図14は、実施の形態2に係る電力用半導体装置のヒートシンクの長辺の近傍を拡大した断面図である。ヒートシンク12の外周からのクリアランス距離CLを次の関係式を満たすように決める。
CL≧W・(1−k・d/D)
ここで、dは絶縁シート10の厚み、kは定数である。
アルミニウム製のヒートシンク12と、窒化ホウ素フィラーを50vol%含有した絶縁シート10を用いた実験の結果、定数kを0.3とすれば絶縁シート10の欠けを防ぐことができた。なお、A5052アルミニウム合金製のヒートシンク12を用いた場合、W及びDの値は小さくなるため、精度の高い実験を行うことが困難となる。しかし、この場合にも定数kの値として0.3を用いることは合理的である。
実施の形態3.
実施の形態3に係る電力用半導体装置について図面を参照しながら説明する。図15は、実施の形態3に係る絶縁シート及びヒートシンクを示す図である。図16は図15の構造をC方向から見た側面図であり、図17は図15の構造をD方向から見た側面図である。
本実施の形態では、ヒートシンク12は、その中央部に貫通孔38を有する。この1点の貫通孔38でのネジ留めにより放熱フィンに固定される。ダレの大きい貫通孔38の近傍とコーナー部には絶縁シート10が接着されていない。これにより、絶縁シート10の欠けを防ぐことができる。
実施の形態4.
実施の形態4に係る電力用半導体装置の製造方法について図面を参照しながら説明する。まず、実施の形態1と同様に、プレス加工により板状のヒートシンク12の外形を加工する。この際に、ヒートシンク12の上面の外周部にダレ32が形成される。
次に、実施の形態1と同様に、プレス用の平板により絶縁シート10にほぼ均一に2MPa以上の圧力をかけながら加熱して、絶縁シート10をヒートシンク12の上面に接着する。ただし、本実施の形態では、ヒートシンク12の主面の外周部にも絶縁シート10を接着する。なお、絶縁シート10をヒートシンク12に接着する工法として第1〜第3の工法の何れを用いてもよい。
次に、図18に示すように、絶縁シート10の外周部をレーザー照射により選択的に加熱して、絶縁シート10の他の領域よりも硬化反応を進行させる。レーザー照射には、YAGレーザーやCOやArなどの気体レーザーを用いることができる。また、レーザー照射に限らず、加熱された金属枠を押し当ててもよい。金属枠の温度を、絶縁シート10の樹脂のガラス転移温度(Tg)よりも10〜30℃高くする。押し当てる時間は例えば2秒から5秒程度である。
次に、実施の形態1と同様に、ダイパッド14上に電力用半導体素子16をダイボンドしてからワイヤボンディングを行う。そして、絶縁シート10上にダイパッド14を接着する。その後、実施の形態1と同様に樹脂封止などを行うことで、本実施の形態に係る半導体装置が製造される。
以上説明したように、本実施の形態では、ダレ32により接着性の弱い絶縁シート10の外周部を選択的に加熱する。これにより、絶縁シート10の切断面をいったん軟化させて表面を安定化させ、続いて外周部の表面のみ硬化反応を進行させることで、絶縁シート10の外周部の強度が増す。さらに、ダレ32が形成されたヒートシンク12の主面の外周部と絶縁シート10の外周部との密着を高めることもできる。よって、絶縁シート10の欠けを防ぐことができる。
10 絶縁シート
12 ヒートシンク
14 ダイパッド
16 電力用半導体素子
26 モールド樹脂
30 切り欠き
32 ダレ
38 貫通孔

Claims (5)

  1. プレス加工により外形加工され、主面の外周部にダレが形成された板状のヒートシンクと、
    圧力をかけて前記ヒートシンクの前記主面に接着された絶縁シートと、
    前記絶縁シート上に配置されたダイパッドと、
    前記ダイパッド上にダイボンドされた電力用半導体素子と、
    前記ヒートシンクの一部、前記絶縁シート、前記ダイパッド、及び前記電力用半導体素子を封止するモールド樹脂とを備え、
    前記絶縁シートは、熱硬化性樹脂と、前記熱硬化性樹脂に混錬された熱伝導性のフィラーとを有し、
    前記ヒートシンクの前記主面の前記外周部の少なくとも一部に、前記絶縁シートが接着されていない領域が存在することを特徴とする電力用半導体装置。
  2. 前記ヒートシンクは切り欠き又は貫通孔を有し、
    前記切り欠き又は前記貫通孔の近傍に、前記絶縁シートが接着されていない領域が存在することを特徴とする請求項1に記載の電力用半導体装置。
  3. 前記ヒートシンクの前記主面の外周と前記絶縁シートの外周との最短距離CLは、前記ダレの幅をW、前記ダレの深さをD、前記絶縁シート厚みをdとして、CL≧W・(1−0.3d/D)の関係を満たすことを特徴とする請求項1又は2に記載の電力用半導体装置。
  4. プレス加工により板状のヒートシンクの外形を加工して、前記ヒートシンクの主面の外周部にダレが形成される工程と、
    熱硬化性樹脂と、前記熱硬化性樹脂に混錬された熱伝導性のフィラーとを有する絶縁シートを、圧力をかけて前記ヒートシンクの前記主面に接着する工程と、
    前記絶縁シート上にダイパッドを配置し、前記ダイパッド上に電力用半導体素子をダイボンドする工程と、
    前記ヒートシンクの一部、前記絶縁シート、前記ダイパッド、及び前記電力用半導体素子をモールド樹脂により封止する工程とを備え、
    前記ヒートシンクの前記主面の前記外周部の少なくとも一部に、前記絶縁シートが接着されていない領域が存在することを特徴とする電力用半導体装置の製造方法。
  5. プレス加工により板状のヒートシンクの外形を加工して、前記ヒートシンクの主面の外周部にダレが形成される工程と、
    熱硬化性樹脂と、前記熱硬化性樹脂に混錬された熱伝導性のフィラーとを有する絶縁シートを、圧力をかけて前記ヒートシンクの前記主面に接着する工程と、
    前記絶縁シートの外周部を選択的に加熱して、前記絶縁シートの他の領域よりも硬化反応を進行させる工程と、
    前記絶縁シート上にダイパッドを配置し、前記ダイパッド上に電力用半導体素子をダイボンドする工程と、
    前記ヒートシンクの一部、前記絶縁シート、前記ダイパッド、及び前記電力用半導体素子をモールド樹脂により封止する工程とを備えることを特徴とする電力用半導体装置の製造方法。
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