JP2011196365A - 内燃機関の燃料供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成でありながら、燃料を効率よく加熱し、その加熱した燃料を迅速に供給することができる内燃機関の燃料供給装置を提供すること。
【解決手段】燃料供給装置1は、燃料噴射弁4に燃料Fを供給するための燃料レール2と、燃料Fを加熱するための加熱部材3とを有する。燃料レール2は、燃料Fを流通させる燃料流通部21と、燃料Fを滞留させると共にその滞留させた燃料Fを加熱部材3によって加熱する燃料滞留部22とを有する。燃料滞留部22は、燃料流通部21に連通していると共に、燃料流通部21の外側において燃料流通方向Xに対して平行な方向に形成されている。加熱部材3は、その加熱面30が燃料レール2の燃料滞留部22に面するように配置されている。燃料レール2の燃料滞留部22内には、燃料滞留部22から燃料噴射弁4に燃料Fを供給する燃料供給部41の燃料吸込口411が加熱部材3の加熱面30に対向して配置されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、燃料を加熱する機能を備えた内燃機関の燃料供給装置に関する。
近年、CO2排出量削減、石油代替燃料の活用等の社会的要請から、環境性に優れたアルコール(エタノール、メタノール等)やガソリンにアルコールを混合したアルコール混合燃料が自動車等の内燃機関用燃料として注目されている。
ところが、アルコールは、ガソリンに比べて引火点が高く、気化潜熱が大きいため(気化し難いため)、アルコールを含んだアルコール燃料(アルコールやアルコール混合燃料)を使用した場合には、低温時の始動性が悪化する傾向がある。特に、アルコール濃度が高い燃料を使用した場合には、低温時の始動が困難となるおそれがある。そのため、このような場合には、アルコール燃料を予め加熱しておくことが必要となる。
この対策として、特許文献1には、燃料レールの主管と燃料噴射弁との間に加熱部材を挿入した伝熱領域(第2管)を設けた内燃エンジンの燃料加熱装置が開示されている。これによれば、伝熱領域を通過する燃料を加熱部材によって加熱し、その加熱した燃料を燃料噴射弁に供給することができる。
特表2008−542622号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された構造では、燃料を加熱するための伝熱領域を構成する長尺の部材(第2管)が燃料レールの主管から突出するように取り付けられている。そのため、全体の構造が大きく、複雑となる。また、伝熱領域を構成する部材(第2管)が外部に露出した状態で取り付けられているため、外部への放熱が大きくなり、燃料を効率よく加熱することが困難である。また、燃料は、燃料レールの主管から伝熱領域となる長尺の部材(第2管)を介して燃料噴射弁に供給されることから、加熱した燃料を迅速に供給することが困難である。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、簡易な構成でありながら、燃料を効率よく加熱し、その加熱した燃料を迅速に供給することができる内燃機関の燃料供給装置を提供しようとするものである。
本発明は、燃料噴射弁に燃料を供給するための燃料レールと、上記燃料を加熱するための加熱部材とを有する内燃機関の燃料供給装置であって、
上記燃料レールは、上記燃料を流通させる燃料流通部と、上記燃料を滞留させると共にその滞留させた上記燃料を上記加熱部材によって加熱する燃料滞留部とを有しており、
該燃料滞留部は、上記燃料流通部に連通していると共に、該燃料流通部の外側又は内部において該燃料流通部における燃料流通方向に対して平行な方向に形成されており、
上記加熱部材は、その加熱面が上記燃料レールの上記燃料滞留部に面するように配置されており、
上記燃料レールの上記燃料滞留部内には、該燃料滞留部から上記燃料噴射弁に上記燃料を供給する燃料供給部の燃料吸込口が上記加熱部材の上記加熱面に対向して配置されていることを特徴とする内燃機関の燃料供給装置にある(請求項1)。
本発明の燃料供給装置において、上記燃料レールは、燃料を流通させる燃料流通部と、燃料を滞留させて加熱する燃料滞留部とを有する。そして、該燃料滞留部は、上記燃料流通部の外側又は内部において該燃料流通部における燃料流通方向に対して平行な方向に形成されている。これにより、燃料を滞留させて加熱するスペースを燃料が主に流通する上記燃料流通部の近くに簡易な構成で確保することができる。
また、上記加熱部材は、その加熱面が上記燃料レールの上記燃料滞留部に面するように配置されている。そのため、上記燃料流通部から流れ込んで上記燃料滞留部に滞留した燃料は、上記加熱部材の上記加熱面からの熱をロスなく受け取ることができる。これにより、上記燃料滞留部に滞留させた燃料を上記加熱部材によって効率よく加熱することができる。
また、上記燃料レールの上記燃料滞留部内には、上記燃料噴射弁に燃料を供給する燃料供給部の燃料吸込口が上記加熱部材の上記加熱面に対向して配置されている。すなわち、上記燃料供給部の上記燃料吸込口を燃料が加熱される上記加熱部材の上記加熱面近傍に配置している。これにより、上記燃料滞留部において加熱した燃料をそのまま、熱を逃がすことなく迅速に上記燃料噴射弁に供給することができる。
このように、本発明によれば、簡易な構成でありながら、燃料を効率よく加熱し、その加熱した燃料を迅速に供給することができる内燃機関の燃料供給装置を提供することができる。
実施例1における、燃料供給装置を示す説明図。 実施例1における、燃料供給装置の燃料流通方向の断面を示す説明図。 実施例1における、燃料供給装置の燃料流通方向に直交する断面を示す説明図。 実施例1における、隔壁部を設けない燃料供給装置の燃料流通方向の断面を示す説明図。 実施例2における、燃料供給装置の燃料流通方向の断面を示す説明図。 実施例2における、隔壁連通部の位置を変更した燃料供給装置の燃料流通方向の断面を示す説明図。 実施例3における、燃料供給装置の燃料流通方向に直交する断面を示す説明図。 実施例3における、加熱面に設けた突起部の配設位置等を示す説明図。 実施例3における、燃料供給装置の燃料流通方向に直交する断面を示す説明図。 実施例4における、加熱部材の加熱面に設けた突起部の配設位置、形状等を示す説明図。 実施例4における、加熱部材の加熱面に設けた突起部の配設位置、形状等を示す説明図。 実施例4における、加熱部材の加熱面に設けた突起部の配設位置、形状等を示す説明図。 実施例5における、加熱部材の加熱面に設けた突起部の配設位置、形状等を示す説明図。 実施例5における、加熱部材の加熱面に設けた突起部の配設位置、形状等を示す説明図。 実施例5における、加熱部材の加熱面に設けた突起部の配設位置、形状等を示す説明図。 実施例6における、加熱部材の加熱面に設けた突起部の配設位置、形状等を示す説明図。 実施例6における、加熱部材の加熱面に設けた突起部の配設位置、形状等を示す説明図。
本発明において、上記燃料供給装置は、例えば、自動車等の内燃機関に燃料を供給するためのものである。具体的には、内燃機関の各気筒に燃料を噴射する上記燃料噴射弁に燃料を供給するためのものである。
また、上記燃料は、アルコールを主成分とすることが好ましい(請求項2)。
すなわち、エタノール、メタノール等のアルコールは、伝熱性が低いという性質がある。そのため、アルコールを含むアルコール燃料(アルコールやアルコール混合燃料)を使用する場合には、燃料を効率よく加熱し、その加熱した燃料を迅速に供給することができる本発明の燃料供給装置を採用することが非常に有効である。これにより、従来問題となっていた内燃機関の低温時の始動性を改善することができる。
また、上記燃料供給部の上記燃料吸込口と上記加熱部材の上記加熱面との間の距離は、3mm以下であることが好ましい(請求項3)。
この場合には、上記燃料滞留部において加熱した燃料をそのまま、より一層熱を逃がすことなく迅速に上記燃料噴射弁に供給することができる。特に、伝熱性の低いアルコールを含むアルコール燃料を使用する場合には、上記加熱部材の上記加熱面にできるだけ近い場所から燃料を吸い込むことで、十分に加熱された燃料を確実に上記燃料噴射弁に供給することができる。
また、上記燃料滞留部は、上記加熱部材の上記加熱面に直交する方向の厚みを例えば5mm以下とすることが好ましい。
この場合には、例えば、上記燃料滞留部において内燃機関の始動に必要な燃料のみを加熱して供給することができ、加熱エネルギーが不要に大きくなることを防止することができる。
また、上記加熱部材は、正の温度係数(PTC:positive temperature coefficient)を有する材料からなる発熱部を備えていることが好ましい(請求項4)。
すなわち、正の温度係数を有する材料(以下、PTC材料という)は、十分な電力を供給すると一定の温度で平衡が保たれる性質を有するため、無制御で一定の温度を保持することができる。これにより、上記発熱部の温度を所望の温度に精度良く制御することができる。特に、沸点が低いエタノール、メタノール等のアルコールを含むアルコール燃料を使用する場合には、精度良く温度調整をしなければならないことから、PTC材料を用いることが非常に有効な手段となる。
また、上記加熱部材の上記発熱部は、板状であることが好ましく、このような形状とすることで上記加熱部材の上記加熱面に沿って配置することができ、上記加熱部材や装置全体の小型化を図ることができる。もちろん、上記発熱部は、板状以外の形状とすることもできる。
また、上記発熱部に用いるPTC材料としては、例えば、BaTiO3を主成分とするセラミック材料等が挙げられる。
また、上記燃料レールの側壁部には、上記燃料流通部から外側に窪んだ窪み部が形成されており、上記加熱部材は、上記加熱面が上記窪み部の底面となるように配置されており、上記窪み部内には、上記燃料滞留部が形成されている構成とすることができる(請求項5)。
この場合には、上記加熱部材によって効率よく加熱することができる上記燃料滞留部を簡易な構成で形成することができる。
また、上記構成において、上記燃料流通部と上記燃料滞留部との間には、両者を隔てる隔壁部が設けられており、該隔壁部には、上記両者の間を連通する隔壁連通部が設けられていることが好ましい(請求項6)。
この場合には、上記隔壁部を設けることにより、上記燃料滞留部が上記燃料流通部から区画された空間となる。そのため、上記燃料流通部から上記隔壁連通部を介して上記燃料滞留部に流れ込み、滞留させた燃料を上記加熱部材によってより一層効率よく加熱することができる。
また、上記隔壁部における上記燃料流通部側の壁面は、上記燃料レールの上記側壁部の内壁面と同一面上に形成されていることが好ましい(請求項7)。
この場合には、上記燃料レールの上記燃料流通部を流通する燃料の流れを妨げることなく、上記燃料滞留部を形成することができる。また、上記燃料レールの上記側壁部を利用して、上記燃料流通部と上記燃料滞留部との間を隔てる上記隔壁部を形成することもできる。
また、上記燃料流通部と上記燃料滞留部との間には、両者を隔てる隔壁部が設けられており、該隔壁部には、上記両者の間を連通する隔壁連通部が設けられていることが好ましい(請求項8)。
この場合には、上記隔壁部を設けることにより、上記燃料滞留部が上記燃料流通部から区画された空間となる。そのため、上記燃料流通部から上記隔壁連通部を介して上記燃料滞留部に流れ込み、滞留させた燃料を上記加熱部材によってより一層効率よく加熱することができる。
また、上記燃料レールの側壁部には、外部に開口する開口部が形成されており、上記加熱部材は、上記開口部を閉塞するように配置されており、上記加熱部材には、上記加熱面を覆うように上記隔壁部が取り付けられていることが好ましい(請求項9)。
すなわち、上記燃料滞留部が内部に形成されることになる上記隔壁部を予め上記加熱部材に取り付けておく。これにより、上記加熱部材を上記燃料レールの上記側壁部の上記開口部に配置することで、本発明の燃料供給装置の構成を実現することができ、製造が非常に容易となる。
また、上記隔壁部には、必要に応じて、上記隔壁連通部を1又は複数設けることができる。
また、上記隔壁連通部は、上記燃料供給部の上記燃料吸込口からある程度距離を離した位置に設けることが好ましい。これにより、加熱前の燃料が上記隔壁連通部から上記燃料滞留部に流れ込み、該燃料滞留部内において十分に加熱された燃料が上記燃料供給部の上記燃料吸込口から上記燃料噴射弁に供給される。すなわち、十分に加熱された燃料から優先的に上記燃料噴射弁に供給することができると共に、加熱前の燃料が上記燃料噴射弁に供給されることを防止することができる。
また、上記隔壁連通部を設ける位置は、任意で様々な位置に変更することができる。
また、上記隔壁部には、上記燃料噴射弁に燃料を供給する上記燃料供給部を貫通配置させるための貫通孔を設けておくことが好ましい。これにより、上記燃料滞留部内において、上記燃料供給部の上記燃料吸込口を上記加熱部材の上記加熱面に対向する位置に容易に配置することができる。
また、上記貫通孔を設ける位置は、任意で様々な位置に変更することができる。
また、上記加熱部材の上記加熱面には、上記燃料滞留部内に流入して上記燃料吸込口に吸い込まれる燃料の流れ方向を制御する突起部が設けられていることが好ましい(請求項10)。
この場合には、上記燃料滞留部内の燃料の流れ方向を制御することにより、上記燃料滞留部内に燃料を十分に滞留させ、上記加熱部材によって燃料が十分に加熱されるようにすることができる。また、十分に加熱された燃料から優先的に上記燃料吸込口に吸い込まれるように(上記燃料噴射弁に供給されるように)することができる。
また、上記加熱面に上記突起部を設けることにより、上記加熱面の表面積(放熱面積)を大きくすることができ、燃料の加熱効率を向上させることができる。
また、上記加熱面に上記突起部を設けることにより、上記加熱面の強度向上を図ることもできる。
また、上記加熱部材の上記加熱面及び上記隔壁部における上記燃料滞留部側の壁面の少なくとも一方には、上記隔壁部の上記隔壁連通部から上記燃料滞留部内に流入して上記燃料吸込口に吸い込まれる燃料の流れ方向を制御する突起部が設けられていることが好ましい(請求項11)。
この場合には、上記燃料滞留部内の燃料の流れ方向を制御することにより、上記燃料滞留部内に燃料を十分に滞留させ、上記加熱部材によって燃料が十分に加熱されるようにすることができる。また、十分に加熱された燃料から優先的に上記燃料吸込口に吸い込まれるように(上記燃料噴射弁に供給されるように)することができる。
また、上記加熱面や上記隔壁部に上記突起部を設けることにより、上記加熱面や上記隔壁部の強度向上を図ることもできる。
また、上記加熱部材の上記加熱面には、上記突起部が設けられていることが好ましい(請求項12)。
この場合には、上記加熱面の表面積(放熱面積)を大きくすることができ、燃料の加熱効率を向上させることができるという効果を確実に得ることができる。
また、上記隔壁部の上記隔壁連通部と上記燃料吸込口との間には、両者の間を結んだ直線を横切るように上記突起部が設けられていることが好ましい(請求項13)。
この場合には、上記隔壁連通部から流入した燃料が上記燃料吸込口まで直線的に流れて吸い込まれることを上記突起部によって防止することができる。すなわち、上記隔壁連通部から流入した燃料が上記突起部によって迂回してから上記燃料吸込口に吸い込まれるようにすることができる。これにより、上記加熱部材によって十分に加熱されていない燃料が上記燃料噴射弁に供給されることを防止することができる。
また、上記隔壁部の上記隔壁連通部は、上記燃料滞留部の外周部に設けられ、上記燃料吸込口は、上記燃料滞留部の中央部に設けられており、上記突起部は、上記燃料滞留部内の燃料に上記燃料吸込口を中心とする周方向のベクトル成分を有する流れを生じさせるように設けられていることが好ましい(請求項14)。
この場合には、例えば、上記隔壁連通部から流入した燃料が徐々に上記燃料吸込口に近づくように、周方向に渦を巻いて流れるようにすることができる。これにより、上記燃料滞留部内に燃料を十分に滞留させ、上記加熱部材によって燃料が十分に加熱されるようにすることができる。また、十分に加熱された燃料から優先的に上記燃料吸込口に吸い込まれるように(上記燃料噴射弁に供給されるように)することができる。
また、燃料が渦を巻いて流れるようにする場合には、なるべく大きな周方向の渦を形成することが有効である。すなわち、上記燃料滞留部内の燃料が撹拌され、十分に加熱されていない燃料が上記燃料噴射弁に供給されることをより一層防止することができる。そのため、例えば、上記突起部を設けなかった場合に上記隔壁連通部から上記燃料吸込口に向かって流れる燃料が自然に渦を巻く方向と同じ方向に渦を巻いて流れるように上記突起部を設けることが好ましい。
(実施例1)
本発明の実施例にかかる燃料供給装置について、図を用いて説明する。
本例の燃料供給装置1は、図1〜図3に示すごとく、燃料噴射弁4に燃料(図中にFと示す)を供給するための燃料レール2と、燃料を加熱するための加熱部材3とを有する。
燃料レール2は、燃料を流通させる燃料流通部21と、燃料を滞留させると共にその滞留させた燃料を加熱部材3によって加熱する燃料滞留部22とを有する。燃料滞留部22は、燃料流通部21に連通していると共に、燃料流通部21の外側において燃料流通部21における燃料流通方向Xに対して平行な方向に形成されている。
加熱部材3は、その加熱面30が燃料レール2の燃料滞留部22に面するように配置されている。
そして、燃料レール2の燃料滞留部22内には、燃料滞留部22から燃料噴射弁4に燃料を供給する燃料供給部41の燃料吸込口411が加熱部材3の加熱面30に対向して配置されている。
以下、これを詳説する。
本例の燃料供給装置1は、図1に示すごとく、自動車のエンジン(内燃機関)にアルコール燃料(アルコールやアルコール混合燃料)を供給するためのものである。
燃料供給装置1は、燃料レール2から複数の燃料噴射弁4にそれぞれ燃料が供給されるように構成されている。具体的には、燃料タンク(図示略)内の燃料が燃料ポンプ(図示略)により汲み上げられ、燃料供給パイプ(図示略)を経由して燃料レール2内に送られ、その燃料レール2内の燃料が各燃料噴射弁4に供給される。そして、各燃料噴射弁4に供給された燃料は、エンジンの各気筒(図示略)に噴射される。
図2、図3に示すごとく、筒状の燃料レール2内には、燃料を流通させる燃料流通部21が形成されている。また、燃料レール2における各燃料噴射弁4が配置されている場所には、側壁部20から外側に突出して開口してなる突出部23が設けられている。突出部23の開口部231には、燃料を加熱するための加熱部材3がその開口部231を閉塞するように配置されている。
また、同図に示すごとく、燃料レール2の側壁部20には、燃料流通部21から外側に窪んだ窪み部24が形成されている。窪み部24内には、燃料を滞留させると共にその滞留させた燃料を加熱部材3によって加熱する燃料滞留部22が形成されている。燃料滞留部22は、燃料流通部21の外側において燃料流通部21における燃料流通方向Xに対して平行な方向に形成されている。
また、同図に示すごとく、加熱部材3は、その加熱面30が窪み部24の底面241となるように、また燃料滞留部22に面するように配置されている。また、加熱部材3は、正の温度係数(PTC)を有する材料からなる板状発熱部31を備えている。板状発熱部31は、加熱部材3の加熱面30に沿って配置されている。本例では、板状発熱部31として、BaTiO3を主成分とするセラミック材料からなる加熱素子を用いている。
また、図2に示すごとく、燃料流通部21と燃料滞留部22との間には、両者を隔てる隔壁部25が燃料レール2の側壁部20を延ばして設けられている。隔壁部25における燃料流通部21側の壁面251は、燃料レール2の側壁部20の内壁面201と同一面上に形成されている。
また、図2、図3に示すごとく、隔壁部25には、燃料流通部21と燃料滞留部22との間を連通する隔壁連通部252が複数設けられている。また、隔壁部25には、燃料供給部41を貫通配置させるための隔壁貫通孔253が1つ設けられている。本例では、隔壁部25において、隔壁連通部252を燃料流通方向Xの下流側に、隔壁貫通孔253を燃料流通方向Xの上流側に設けている。
また、同図に示すごとく、燃料噴射弁4に接続された燃料供給部41は、燃料レール2の側壁部20を貫通し、さらに隔壁部25の隔壁貫通孔253を貫通して配置されている。燃料供給部41の燃料吸込口411は、燃料滞留部22内において、加熱部材3の加熱面30に対向して近接配置されている。
本例では、図2に示すごとく、燃料供給部41の燃料吸込口411と加熱部材3の加熱面30との間の距離Lは、3mm以下である。また、燃料滞留部22は、加熱部材3の加熱面30に直交する方向の厚みWが5mm以下である。
そして、図2、図3に示すごとく、本例の燃料供給装置1においては、燃料レール2の燃料流通部21を流通する燃料は、隔壁部25の隔壁連通部252を介して燃料滞留部22に流れ込む。燃料滞留部22に流れ込んで滞留した燃料は、加熱部材3の加熱面30から熱を受けて加熱される。燃料滞留部22において加熱された燃料は、燃料供給部41の燃料吸込口411から吸い込まれて燃料噴射弁4に供給される。
次に、本例の燃料供給装置1における作用効果について説明する。
本例の燃料供給装置1において、燃料レール2は、燃料を流通させる燃料流通部21と、燃料を滞留させて加熱する燃料滞留部22とを有する。そして、燃料滞留部22は、燃料流通部21の外側において燃料流通部21における燃料流通方向Xに対して平行な方向に形成されている。これにより、燃料を滞留させて加熱するスペースを燃料が主に流通する燃料流通部21の近くに、できるだけ簡易な構成で確保することができる。
また、加熱部材3は、その加熱面30が燃料レール2の燃料滞留部22に面するように配置されている。そのため、燃料流通部21から流れ込んで燃料滞留部22に滞留した燃料は、加熱部材3の加熱面30からの熱をロスなく受け取ることができる。これにより、燃料滞留部22に滞留させた燃料を加熱部材3によって効率よく加熱することができる。
また、燃料レール2の燃料滞留部22内には、燃料噴射弁4に燃料を供給する燃料供給部41の燃料吸込口411が加熱部材3の加熱面30に対向して配置されている。すなわち、燃料供給部41の燃料吸込口411を燃料が加熱される加熱部材3の加熱面30近傍に配置している。これにより、燃料滞留部22において加熱した燃料をそのまま、熱を逃がすことなく迅速に燃料噴射弁4に供給することができる。
また、本例では、自動車のエンジン(内燃機関)に供給する燃料は、アルコールを主成分とするアルコール燃料(アルコールやアルコール混合燃料)である。すなわち、エタノール、メタノール等のアルコールは、伝熱性が低いという性質がある。そのため、アルコールを含むアルコール燃料(アルコールやアルコール混合燃料)を使用する場合には、燃料を効率よく加熱し、その加熱した燃料を迅速に供給することができる本発明の燃料供給装置1を採用することが非常に有効である。これにより、従来問題となっていた低温時の始動性を改善することができる。
また、燃料供給部41の燃料吸込口411と加熱部材3の加熱面30との間の距離Lは、3mm以下である。そのため、燃料滞留部22において加熱した燃料をそのまま、より一層熱を逃がすことなく迅速に燃料噴射弁4に供給することができる。特に、本例のように、伝熱性の低いアルコールを含むアルコール燃料を使用する場合には、加熱部材3の加熱面30にできるだけ近い場所から燃料を吸い込むことで、十分に加熱された燃料を確実に燃料噴射弁4に供給することができる。
また、燃料滞留部22は、加熱部材3の加熱面30に直交する方向の厚みWが5mm以下である。そのため、燃料滞留部22に滞留させた燃料と加熱部材3の加熱面30との距離をできるだけ小さくすることができる。これにより、燃料滞留部22に滞留させた燃料を加熱部材3によってより一層効率よく加熱することができる。
また、加熱部材3は、正の温度係数(PTC)を有する材料からなる発熱部31を備えている。すなわち、PTC材料は、十分な電力を供給すると一定の温度で平衡が保たれる性質を有するため、無制御で一定の温度を保持することができる。これにより、発熱部31の温度を所望の温度に精度良く制御することができる。特に、本例のように、沸点が低いエタノール、メタノール等のアルコールを含むアルコール燃料を使用する場合には、精度良く温度調整をしなければならないことから、PTC材料を用いることが非常に有効な手段となる。また、発熱部31を板状としているため、加熱部材3等の小型化を図ることもできる。
また、燃料レール2の側壁部20には、燃料流通部21から外側に窪んだ窪み部24が形成されており、加熱部材3は、その加熱面30が窪み部24の底面241となるように配置されており、窪み部24内には、燃料滞留部22が形成されている。そのため、加熱部材3によって効率よく加熱することができる燃料滞留部22を簡易な構成で形成することができる。
また、燃料流通部21と燃料滞留部22との間には、両者を隔てる隔壁部25が設けられており、隔壁部25には、上記両者の間を連通する隔壁連通部252が設けられている。そのため、燃料滞留部22が燃料流通部21から区画された空間となる。これにより、燃料流通部21から隔壁連通部252を介して燃料滞留部22に流れ込み、滞留させた燃料を加熱部材3によってより一層効率よく加熱することができる。
なお、隔壁連通部252は、燃料滞留部22に流れ込んで加熱された燃料を燃料供給部41の燃料吸込口411に効率良く送ることができれば、種々様々な位置に1又は複数設けることができる。
また、隔壁部25における燃料流通部21側の壁面251は、燃料レール2の側壁部20の内壁面201と同一面上に形成されている。そのため、燃料レール2の燃料流通部21を流通する燃料の流れを妨げることなく、燃料滞留部22を形成することができる。また、燃料レール2の側壁部20を利用して、燃料流通部21と燃料滞留部22との間を隔てる隔壁部25を形成することもできる。
また、隔壁連通部252は、燃料供給部41の燃料吸込口411からある程度距離を離した位置に設けられている。これにより、加熱前の燃料が隔壁連通部252から燃料滞留部22に流れ込み、その燃料滞留部22内において十分に加熱された燃料が燃料供給部41の燃料吸込口411から燃料噴射弁4に供給される。すなわち、十分に加熱された燃料から優先的に燃料噴射弁4に供給することができると共に、加熱前の燃料が燃料噴射弁4に供給されることを防止することができる。
また、隔壁部25には、燃料供給部41を貫通配置させるための隔壁貫通孔253が設けられている。そのため、燃料滞留部22内において、燃料供給部41の燃料吸込口411を加熱部材3の加熱面30に対向する位置に容易に配置することができる。
このように、本例によれば、簡易な構成でありながら、燃料を効率よく加熱し、その加熱した燃料を迅速に供給することができる内燃機関の燃料供給装置1を提供することができる。
なお、本例では、図2、図3に示すごとく、燃料流通部21と燃料滞留部22との間に両者を隔てる隔壁部25を設ける構成としたが、例えば、図4に示すごとく、隔壁部25を設けない構成とすることもできる。この場合でも、簡易な構成でありながら、燃料を効率よく加熱し、その加熱した燃料を迅速に供給することができるという本発明の効果を十分に得ることができる。
(実施例2)
本例は、図5に示すごとく、燃料供給装置1における燃料滞留部22の位置等を変更した例である。
本例では、同図に示すごとく、加熱部材3は、燃料レール2の側壁部20に設けられた突出部23の開口部231を閉塞すると共に突出部23内を埋め尽くすように配置されている。加熱部材3には、その加熱面30を覆うようにカバー状の隔壁部25が取り付けられている。隔壁部25内には、燃料滞留部22が形成されている。燃料滞留部22は、燃料流通部21の内部において燃料流通部21における燃料流通方向Xに対して平行な方向に形成されている。
また、同図に示すごとく、隔壁部25には、燃料流通部21と燃料滞留部22との間を連通する隔壁連通部252が1つ設けられている。また、隔壁部25には、燃料供給部41を貫通配置させるための隔壁貫通孔253が1つ設けられている。本例では、隔壁部25の底部において、隔壁連通部252を燃料流通方向Xの上流側に、隔壁貫通孔253を燃料流通方向Xの下流側に設けている。
また、燃料噴射弁4に接続された燃料供給部41は、燃料レール2の側壁部20を貫通し、さらに隔壁部25の隔壁貫通孔253を貫通して配置されている。
その他は、実施例1と同様の構成である。
本例の場合には、燃料レール2の側壁部20には、外部に開口する開口部231(突出部23の開口部231)が形成されており、加熱部材3は、開口部231を閉塞するように配置されており、加熱部材3には、その加熱面30を覆うように隔壁部25が取り付けられている。すなわち、燃料滞留部22が内部に形成されることになるカバー状の隔壁部25を予め加熱部材3に取り付けておく。これにより、加熱部材3を燃料レール2の側壁部20の開口部231に配置することで、本発明の燃料供給装置1の構成を実現することができ、製造が非常に容易となる。
その他は、実施例1と同様の作用効果を有する。
また、本例では、カバー状の隔壁部25を加熱部材3に取り付けたが、例えば、燃料レール2に取り付ける構成とすることもできる。
また、隔壁連通部252を隔壁部25の底部における燃料流通方向Xの上流側に設けたが、例えば、図6に示すごとく、隔壁部25における燃料流通方向Xの下流側の側面部に設けることもできる。このとき、隔壁貫通孔253を隔壁部25の底部における燃料流通方向Xの上流側に設ける。
なお、隔壁連通部252は、上述したように、燃料滞留部22に流れ込んで加熱された燃料を燃料供給部41の燃料吸込口411に効率良く送ることができれば、種々様々な位置に1又は複数設けることができる。
(実施例3)
本例は、図7、図8に示すごとく、加熱部材3の加熱面30に突起部26を設けた例である。
本例では、図7に示すごとく、加熱部材3の加熱面30には、隔壁部25の隔壁連通部252から燃料滞留部22内に流入して燃料吸込口411に吸い込まれる燃料の流れ方向を制御する突起部26が設けられている。
具体的に説明すると、図7、図8に示すごとく、加熱部材3の加熱面30は円形状であり、その円形状の加熱面30に面して円柱状の空間を有する燃料滞留部22が形成されている。なお、加熱面30は、円形状だけでなく、多角形状等でもよい。
図8に示すごとく、燃料滞留部22の中央部221には、燃料吸込口411が配置されている。また、燃料滞留部22の外周部222には、2つの隔壁連通部252が燃料吸込口411を挟んで対向する位置に配置されている。
そして、図8に示すごとく、加熱部材3の加熱面30には、燃料滞留部22内の燃料に燃料吸込口411を中心とする周方向のベクトル成分を有する流れを生じさせるように、2つの突起部26が設けられている。
2つの突起部26は、それぞれ隔壁連通部252の内側から徐々に燃料吸込口411に近づくように、周方向に渦を巻くように形成されている。これにより、隔壁連通部252から流入した燃料が徐々に燃料吸込口411に近づくように、周方向に渦を巻いて流れるように、燃料の流れ方向を制御している。
その他は、実施例1と同様の構成である。
なお、図8は、加熱部材3の加熱面30を燃料滞留部22側から見た図である(後述する図10〜図17も同様)。
また、図8には、燃料吸込口411における燃料の吸込み流れ(実線矢印A)、隔壁連通部252における吸込み流れ(点線矢印B)を示してある(後述する図13〜図17も同様)。
本例の場合には、加熱面30に設けた突起部26によって燃料滞留部22内の燃料の流れ方向を制御することにより、燃料滞留部22内に燃料を十分に滞留させ、加熱部材3によって燃料が十分に加熱されるようにすることができる。また、十分に加熱された燃料から優先的に燃料吸込口411に吸い込まれるように(燃料噴射弁4に供給されるように)することができる。
また、加熱面30に突起部26を設けることにより、加熱面30の表面積(放熱面積)を大きくすることができる。これにより、加熱面30による燃料の加熱効率を向上させることができる。
また、加熱面30に突起部26を設けることにより、加熱面30の強度向上を図ることもできる。
その他は、実施例1と同様の作用効果を有する。
なお、本例では、図7、図8に示すごとく、加熱部材3の加熱面30に突起部26を設けた例を示したが、図9に示すごとく、隔壁部25における燃料滞留部22側の壁面250に突起部26を設けてもよい。また、加熱部材3の加熱面30及び隔壁部25における燃料滞留部22側の壁面250の両方に突起部26を設けてもよい(後述する実施例4〜6も同様)。
また、加熱部材3の加熱面30に突起部26を設ける構成は、上述した実施例1の図4に示した構成に適用することもできる(後述する実施例4〜6も同様)。
(実施例4)
本例は、図10〜図12に示すごとく、加熱部材3の加熱面30に突起部26を設けた構成(実施例3の図7、図8に示した構成)を基にして、突起部26の配設位置、形状等を変更した例である。
図10〜図12に示す例では、燃料滞留部22の中央部221には、燃料吸込口411が配置されている。また、燃料滞留部22の外周部222には、隔壁連通部252が複数配置されている。
そして、隔壁連通部252と燃料吸込口411との間には、両者の間を結んだ直線(仮想線C:図10(a)参照)を横切るように必ず突起部26が設けられている。
その他は、実施例3と同様の構成である。
本例の場合には、隔壁連通部252から流入した燃料が燃料吸込口411まで直線的に流れて吸い込まれることを突起部26によって防止することができる。すなわち、隔壁連通部252から流入した燃料が突起部26によって迂回してから燃料吸込口411に吸い込まれるようにすることができる。これにより、加熱部材3によって十分に加熱されていない燃料が燃料噴射弁4に供給されることを防止することができる。
その他は、実施例3と同様の作用効果を有する。
(実施例5)
本例は、図13〜図15に示すごとく、加熱部材3の加熱面30に突起部26を設けた構成(実施例3の図7、図8に示した構成)を基にして、突起部26の配設位置、形状等を変更した例である。
図13〜図15に示す例では、燃料滞留部22の中央部221には、燃料吸込口411が配置されている。また、燃料滞留部22の外周部222には、隔壁連通部252が複数配置されている。
また、加熱部材3の加熱面30には、燃料滞留部22内の燃料に燃料吸込口411を中心とする周方向のベクトル成分を有する流れを生じさせるように、複数の突起部26が設けられている。
また、隔壁連通部252と燃料吸込口411との間には、両者の間を結んだ直線(仮想線C:図13(a)参照)を横切るように必ず突起部26が設けられている。
特に、図13に示す例では、突起部26に加えて、燃料吸込口411における燃料の吸込みによって、周方向のベクトル成分を有する流れを生じさせている。
また、図14に示す例では、突起部26に加えて、隔壁連通部252における燃料の吸込みによって、周方向のベクトル成分を有する流れを生じさせている。
また、図15に示す例では、突起部26に加えて、燃料吸込口411及び隔壁連通部252における燃料の吸込みによって、周方向のベクトル成分を有する流れを生じさせている。
その他は、実施例3と同様の構成であり、実施例3及び4の作用効果を有する。
(実施例6)
本例は、図16、図17に示すごとく、加熱部材3の加熱面30に突起部26を設けた構成(実施例3の図7、図8に示した構成)を基にして、燃料吸込口411の配設位置、突起部26の配設位置、形状等を変更した例である。
図16、図17に示す例では、燃料滞留部22の外周部222には、燃料吸込口411及び複数の隔壁連通部252が配置されている。隔壁連通部252は、燃料吸込口411からある程度距離を離して配置されている。
また、隔壁連通部252と燃料吸込口411との間には、両者の間を結んだ直線(仮想線C:図16(a)参照)を横切るように必ず突起部26が設けられている。
その他は、実施例4と同様の構成であり、同様の作用効果を有する。
1 燃料供給装置
2 燃料レール
21 燃料流通部
22 燃料滞留部
3 加熱部材
30 加熱面
4 燃料噴射弁
41 燃料供給部
411 燃料吸込口
F 燃料
X 燃料流通方向

Claims (14)

  1. 燃料噴射弁に燃料を供給するための燃料レールと、上記燃料を加熱するための加熱部材とを有する内燃機関の燃料供給装置であって、
    上記燃料レールは、上記燃料を流通させる燃料流通部と、上記燃料を滞留させると共にその滞留させた上記燃料を上記加熱部材によって加熱する燃料滞留部とを有しており、
    該燃料滞留部は、上記燃料流通部に連通していると共に、該燃料流通部の外側又は内部において該燃料流通部における燃料流通方向に対して平行な方向に形成されており、
    上記加熱部材は、その加熱面が上記燃料レールの上記燃料滞留部に面するように配置されており、
    上記燃料レールの上記燃料滞留部内には、該燃料滞留部から上記燃料噴射弁に上記燃料を供給する燃料供給部の燃料吸込口が上記加熱部材の上記加熱面に対向して配置されていることを特徴とする内燃機関の燃料供給装置。
  2. 請求項1に記載の燃料供給装置において、上記燃料は、アルコールを主成分とすることを特徴とする内燃機関の燃料供給装置。
  3. 請求項1又は2に記載の燃料供給装置において、上記燃料供給部の上記燃料吸込口と上記加熱部材の上記加熱面との間の距離は、3mm以下であることを特徴とする内燃機関の燃料供給装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料供給装置において、上記加熱部材は、正の温度係数を有する材料からなる発熱部を備えていることを特徴とする内燃機関の燃料供給装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃料供給装置において、上記燃料レールの側壁部には、上記燃料流通部から外側に窪んだ窪み部が形成されており、上記加熱部材は、上記加熱面が上記窪み部の底面となるように配置されており、上記窪み部内には、上記燃料滞留部が形成されていることを特徴とする内燃機関の燃料供給装置。
  6. 請求項5に記載の燃料供給装置において、上記燃料流通部と上記燃料滞留部との間には、両者を隔てる隔壁部が設けられており、該隔壁部には、上記両者の間を連通する隔壁連通部が設けられていることを特徴とする内燃機関の燃料供給装置。
  7. 請求項6に記載の燃料供給装置において、上記隔壁部における上記燃料流通部側の壁面は、上記燃料レールの上記側壁部の内壁面と同一面上に形成されていることを特徴とする内燃機関の燃料供給装置。
  8. 請求項1〜4に記載の燃料供給装置において、上記燃料流通部と上記燃料滞留部との間には、両者を隔てる隔壁部が設けられており、該隔壁部には、上記両者の間を連通する隔壁連通部が設けられていることを特徴とする内燃機関の燃料供給装置。
  9. 請求項8に記載の燃料供給装置において、上記燃料レールの側壁部には、外部に開口する開口部が形成されており、上記加熱部材は、上記開口部を閉塞するように配置されており、上記加熱部材には、上記加熱面を覆うように上記隔壁部が取り付けられていることを特徴とする内燃機関の燃料供給装置。
  10. 請求項5に記載の燃料供給装置において、上記加熱部材の上記加熱面には、上記燃料滞留部内に流入して上記燃料吸込口に吸い込まれる燃料の流れ方向を制御する突起部が設けられていることを特徴とする内燃機関の燃料供給装置。
  11. 請求項6〜9のいずれか1項に記載の燃料供給装置において、上記加熱部材の上記加熱面及び上記隔壁部における上記燃料滞留部側の壁面の少なくとも一方には、上記隔壁部の上記隔壁連通部から上記燃料滞留部内に流入して上記燃料吸込口に吸い込まれる燃料の流れ方向を制御する突起部が設けられていることを特徴とする内燃機関の燃料供給装置。
  12. 請求項11に記載の燃料供給装置において、上記加熱部材の上記加熱面には、上記突起部が設けられていることを特徴とする内燃機関の燃料供給装置。
  13. 請求項11又は12に記載の燃料供給装置において、上記隔壁部の上記隔壁連通部と上記燃料吸込口との間には、両者の間を結んだ直線を横切るように上記突起部が設けられていることを特徴とする内燃機関の燃料供給装置。
  14. 請求項11〜13のいずれか1項に記載の燃料供給装置において、上記隔壁部の上記隔壁連通部は、上記燃料滞留部の外周部に設けられ、上記燃料吸込口は、上記燃料滞留部の中央部に設けられており、上記突起部は、上記燃料滞留部内の燃料に上記燃料吸込口を中心とする周方向のベクトル成分を有する流れを生じさせるように設けられていることを特徴とする内燃機関の燃料供給装置。
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