JP2015059466A - 吸気加熱装置 - Google Patents

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Koichi Masuda
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Abstract

【課題】内燃機関への吸気を加熱する専用のヒータを用いることなく、内燃機関への吸気を加熱できる吸気加熱装置を提供する。【解決手段】この吸気加熱装置1は、エンジン3に配設されて燃料を噴射するインジェクタ13と、燃料タンク9から供給される燃料Fをインジェクタ13に供給するデリバリパイプ11と、デリバリパイプ11内の燃料Fを加熱する燃料加熱用ヒータ17と、エンジン3へと空気を導く経路を構成する吸気系部品(エアクリーナ5)とを備え、デリバリパイプ11と前記吸気係部品とは、互いに熱交換可能な位置に配置される。【選択図】図1

Description

本発明は、アルコール燃料が使用可能なFFV(Flexible Fuel Vehicle)の内燃機関 に供給する空気(即ち吸気)を加熱する吸気加熱装置に関する。
特許文献1のFFVは、吸気チャンバ内の空気(即ち吸気)を吸引するエアポンプと、エアポンプからの空気を加熱してデリバリパイプに排出するヒータとを含む吸気加熱装置を備えている。このFFVでは、吸気チャンバ内の空気を専用のヒータで加熱することで、エンジンの冷間始動性を向上している。
特許文献2のFFVは、燃料タンクからのエタノールを噴射するメインインジェクタと、燃料タンクからのエタノールを加熱するヒータと、ヒータ加熱されたエタノールを噴射する冷始動インジェクタと、燃料タンクからのエタノールをメインインジェクタに供給する状態とヒータ加熱されたエタノールを冷始動インジェクタに供給する状態とを切り替えるバルブ手段とを備えている。このFFVでは、低温始動時(即ち冷間始動時)は、冷始動インジェクタからヒータ加熱されたエタノールを噴射することで、エンジンの低温始動性を向上している。
特開2012−132348号公報 特開2013−119850号公報
特許文献1のFFVでは、専用のヒータを用いて吸気チャンバ内の空気(即ち吸気)が加熱されるので、コストが掛かるという問題点があった。
特許文献2のFFVでは、燃料タンクからのエタノールがヒータ加熱されるので、そのヒータ加熱されたエタノールの熱により、インジェクタおよびインジェクタに燃料を分配するデリバリパイプが温度上昇して発熱していたが、この熱(放射熱)は自然放熱により捨てられていた。
そこで、本発明は、上記の問題点を鑑みてなされたものであり、内燃機関への吸気を加熱する専用のヒータを用いることなく、内燃機関への吸気を加熱できる吸気加熱装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の吸気加熱装置は、内燃機関に配設されて燃料を噴射するインジェクタと、燃料タンクから供給される燃料を前記インジェクタに供給するデリバリパイプと、前記デリバリパイプ内の燃料または前記インジェクタ内の燃料を加熱するヒータと、前記内燃機関へと空気を導く経路を構成する吸気系部品とを備えた吸気加熱装置において、前記インジェクタおよび/または前記デリバリパイプと前記吸気係部品とは、互いに熱交換可能な位置に配置されることを特徴とする。
上記の構成によれば、デリバリパイプ内の燃料および/またはインジェクタ内の燃料を加熱するヒータ(燃料加熱用ヒータ)を備えるので、そのヒータによりデリバリパイプおよび/またはインジェクタも加熱される。そして、インジェクタおよび/またはデリバリパイプと吸気係部品とは、互いに熱交換可能な位置に配置されるので、吸気係部品は、インジェクタおよび/またはデリバリパイプの放射熱により加熱され、この加熱により吸気係部品内を流れる空気(即ち吸気)が加熱される。
このように、燃料加熱用ヒータにより加熱されたインジェクタおよび/またはデリバリパイプの放射熱を利用して内燃機関への吸気を加熱するので、内燃機関への吸気を加熱する専用のヒータを用いることなく、内燃機関への吸気を加熱できる。
本発明の吸気加熱装置によれば、内燃機関への吸気を加熱する専用のヒータを用いることなく、内燃機関への吸気を加熱できる。
本発明の実施形態に係る吸気加熱装置の構成概略図である。
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
<構成説明>
図1は、本発明の実施形態に係る吸気加熱装置の構成概略図である。
この実施形態に係る吸気加熱装置は、アルコール燃料が使用可能なFFV(Flexible Fuel Vehicle)の内燃機関(例えばエンジン)に供給する空気(即ち吸気)を加熱する装置である。この吸気加熱装置1は、図1に示すように、アルコール燃料が使用可能なエンジン3と、エアクリーナ5と、吸気マニホールド7と、燃料タンク9と、デリバリパイプ11と、インジェクタ13とを備えている。この実施形態では、エアクリーナ5および吸気マニホールド7はそれぞれ、エンジン3の各気筒へと空気を導く経路を構成する吸気係部品となっている。
エアクリーナ5は、エンジン3に供給される空気(即ち吸気)を浄化するものである。エアクリーナ5は、空気浄化用のフィルタエレメント5aが収容された箱状のエアクリーナケース5bと、外部からの空気を取り入れるための筒状のインレットホース5cと、フィルタエレメント5aで浄化された空気を吸気マニホールド7に排出する筒状のアウトレットホース5dとを備えている。
インレットホース5cは、その上流端部に空気取入口5eが設けられ、その下流端部がエアクリーナケース5bに接続されている。アウトレットホース5dは、その上流端部がエアクリーナケース5bに接続されると共にその下流端部が吸気マニホールド7に接続されている。
吸気マニホールド7は、エアクリーナ5からの空気を一時的に貯留してエンジン3の各気筒(図示省略)に供給するものである。吸気マニホールド7は、エアクリーナ5からの空気を一時的に貯留する吸気チャンバ7aと、吸気チャンバ7a内の空気をエンジン3の前記各気筒に供給する複数の分岐管7bとを備えている。図1では、作図便宜上、分岐管7bは1つだけ図示されている。各分岐管7bはそれぞれ、その上流端部が吸気チャンバ7aに接続されると共にその下流端部が前記気筒の吸気ポート(図示省略)に接続されている。
燃料タンク9は、エンジン3で使用される燃料(例えばアルコール燃料)Fを貯留するものである。燃料タンク9は、燃料供給路15を介してデリバリパイプ11に接続されている。燃料供給路15は、その上流端部が燃料タンク9に接続されると共にその下流端部がデリバリパイプ11に接続されている。燃料タンク9内には、燃料ポンプ9aが設置されており、燃料ポンプ9aにより、燃料タンク9内の燃料Fが燃料供給路15を介してデリバリパイプ11に圧送される。
デリバリパイプ11は、燃料タンク9から圧送された燃料Fを一時的に貯留してインジェクタ13に供給するものである。デリバリパイプ11には、デリバリパイプ11内の燃料Fを加熱する(即ち暖めるための)燃料加熱用ヒータ17が配設されている。燃料加熱用ヒータ17によりデリバリパイプ11内の燃料Fが加熱されることで、冷間時でも燃料Fが気化し易くなっている。
インジェクタ13は、デリバリパイプ11から供給される燃料Fをエンジン3の各気筒に噴射供給するものである。インジェクタ13は、例えば吸気マニホールド7の各分岐管7b毎に設置されている。インジェクタ13は、分岐管7b内に燃料Fを噴射して、その噴射燃料を分岐管7b内の空気と混合して前記気筒に供給する。なお、インジェクタ13に供給される燃料Fは、上述のように、燃料加熱用ヒータ17により加熱されているので、インジェクタ13から噴射された燃料は、気化し易くなっている。
この吸気加熱装置1では、燃料加熱用ヒータ17によりデリバリパイプ11内の燃料Fが加熱されるので、その加熱された燃料Fによりデリバリパイプ11が加熱されて、その熱がデリバリパイプ11から放射される。エアクリーナ5(例えばエアクリーナケース5b)は、そのようなデリバリパイプ11との間で熱交換可能な位置(即ちデリバリパイプ11に接近した位置)に配置される。この熱交換により(即ちデリバリパイプ11の放射熱により)、エアクリーナケース5bが加熱されて、エアクリーナケース5b内の空気(即ち吸気)が加熱される。
このように、この吸気加熱装置1では、燃料加熱用ヒータ17によりデリバリパイプ11内の燃料Fが加熱されて燃料Fが気化し易くされると共に、加熱された燃料Fにより加熱されたデリバリパイプ11の放射熱を利用してエアクリーナ5内の空気(即ち吸気)が加熱されて(即ち吸気暖気されて)、更に燃料Fが気化し易くされている。
この吸気加熱装置1では、更に、エアクリーナケース5bは、例えば、デリバリパイプ11におけるインジェクタ13側の反対側を覆うように(即ちデリバリパイプ11の表面との対向面5fが広くなるように)形成されている。これにより、エアクリーナ5とデリバリパイプ11との間の熱交換が効率的に行われる。
<主要な効果>
以上のように構成された吸気加熱装置1によれば、デリバリパイプ11内の燃料Fを加熱する燃料加熱用ヒータ17を備えるので、そのヒータ17によりデリバリパイプ11も加熱される。そして、デリバリパイプ11と前記吸気係部品(ここではエアクリーナ5)とは、互いに熱交換可能な位置に配置されるので、前記吸気係部品は、デリバリパイプ11の放射熱により加熱され、この加熱により前記吸気係部品内を流れる空気(即ち吸気)が加熱される。このように、燃料加熱用ヒータ17により加熱されたデリバリパイプ11の放射熱を利用して内燃機関(ここではエンジン3)への吸気を加熱するので、燃料加熱用ヒータ17を備える場合において、前記内燃機関への吸気を加熱する専用のヒータを用いることなく、前記内燃機関への吸気を加熱できる。
<変形例>
上述の実施形態では、エアクリーナ5(正確にはエアクリーナケース5b)とデリバリパイプ11との間の熱交換を利用して吸気を加熱する場合で説明したが、そのように限定するものではない。エアクリーナケース5bの代わりに、外部からの空気をエンジン3の各気筒へと導く経路を構成する部品であれば、どのような部品(例えば吸気マニホールド7、インレットホース5c、アウトレットホース5dなど)でもよい。
また、上述の実施形態では、デリバリパイプ11の放射熱を利用して前記吸気係部品(例えばエアクリーナ5)を加熱したが、そのように限定するものではない。例えば、燃料加熱用ヒータ17により加熱された燃料Fによりインジェクタ13も加熱されるので、デリバリパイプ11の放射熱の代わりに又はデリバリパイプ11の放射熱と共に、インジェクタ13の放射熱を利用して、前記吸気係部品を加熱してもよい。
また、上述の実施形態では、燃料加熱用ヒータ17は、デリバリパイプ11に配設されて、デリバリパイプ11内の燃料Fを加熱する場合で説明したが、そのように限定するものではない。例えば、燃料加熱用ヒータ17をインジェクタ13に配設して、インジェクタ13内の燃料Fを加熱してもよい。この場合は、燃料加熱用ヒータ17によりインジェクタ13内の燃料Fが加熱され、その熱により主にインジェクタ13が加熱されるので、インジェクタ13と前記吸気係部品との間で熱交換を行うことが望ましい。
本発明は、アルコール燃料が使用可能なFFV(Flexible Fuel Vehicle)の内燃機関に供給する空気(即ち吸気)を加熱する吸気加熱装置への適用に最適である。
1 吸気加熱装置
3 エンジン(内燃機関)
5 エアクリーナ(吸気係部品)
7 吸気マニホールド(吸気係部品)
9 燃料タンク
11 デリバリパイプ
13 インジェクタ
17 燃料加熱用ヒータ(ヒータ)
F 燃料

Claims (1)

  1. 内燃機関に配設されて燃料を噴射するインジェクタと、
    燃料タンクから供給される燃料を前記インジェクタに供給するデリバリパイプと、
    前記デリバリパイプ内の燃料または前記インジェクタ内の燃料を加熱するヒータと、
    前記内燃機関へと空気を導く経路を構成する吸気系部品と
    を備えた吸気加熱装置において、
    前記インジェクタおよび/または前記デリバリパイプと前記吸気係部品とは、互いに熱交換可能な位置に配置されることを特徴とする吸気加熱装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10963675B2 (en) 2019-01-30 2021-03-30 Realnetworks, Inc. Method for selecting images in video of faces in the wild

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