JP2015059541A - 燃料加熱システム、および、これを用いた燃料レール - Google Patents
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Description
加熱室形成部は、所定の板厚の材料により形成され上凹部を有する上部材、および、所定の板厚の材料により形成され下凹部を有し上部材と接合することにより上凹部と下凹部との間に加熱室を形成する下部材からなる。
加熱装置は、発熱可能な発熱部を有し、当該発熱部が加熱室内に位置するよう加熱室形成部に設けられ、加熱室内の燃料を発熱部により加熱可能である。
また、上部材および下部材は、所定の板厚の材料により形成されているため、質量を低減でき、耐振動性に優れる。
本発明の第1実施形態による燃料加熱システム、これを用いた燃料レール、および、その一部を図1〜7に示す。
本実施形態では、燃料レール1は、燃料噴射弁10とともに、エンジン2近傍のインテークマニホールド6に取り付けられ、燃料供給源としての燃料タンク7からの燃料を燃料噴射弁10に分配する。
図1、2に示すように、レール部20は、上部材21および下部材22からなる。
上部材21および下部材22は、例えば、所定の板厚の金属板をプレス加工等の塑性変形加工をすることにより形成されている。上部材21および下部材22は、長尺状に形成されている。ここで、上部材21と下部材22との長手方向の長さ、および、短手方向の長さは、概ね同じである。
下部材22は、上部材21に対し長手方向および短手方向が対応するよう、かつ、凹部が上部材21の凹部に対向するよう上部材21に接合している。これにより、上部材21の凹部と下部材22の凹部との間に燃料流路200が形成されている(図1、2参照)。
上部材40および下部材50は、例えば、所定の板厚の金属板をプレス加工や深絞り加工等の塑性変形加工をすることにより形成されている。
上部材40は、一方の面側から他方の面側へ凹む上凹部41を有している。下部材50は、一方の面側から他方の面側へ凹む下凹部51を有している。
第1壁面301、第2壁面302および第3壁面303は、上部材40の上凹部41に形成されている。第4壁面304は、第1壁面301に対向するよう、下部材50の下凹部51に形成されている。
第3壁面303は、第1壁面301と第2壁面302とを接続するよう角部310に形成されている。
第1筒部31は、上部材40と同じ材料により筒状に形成されている。第1筒部31は、加熱室300外に位置し、一端が上部材40に接続するよう上部材40と一体に形成されている。
第2筒部32は、下部材50と同じ材料により有底筒状に形成されている。第2筒部32は、加熱室300内に位置し、底部とは反対側の端部が下部材50に接続するよう下部材50と一体に形成されている(図7参照)。本実施形態では、第2筒部32は、例えば深絞り加工により下部材50と一体に形成されている。
なお、入口開口部33および出口開口部34は、互いに所定距離以上離れるよう形成されている。
本体61は、略円筒状に形成されている。発熱部62は、例えば金属により棒状、より具体的には長い円柱状に形成されている。発熱部62は、本体61と同軸となるよう本体61に設けられている。発熱部62は、電力を供給されることにより発熱する。これにより、発熱部62は、周囲の媒体(気体または液体等)を加熱することができる。
取付部材90は、本体91および取付部92を有している。
本体91は、例えば金属により長尺の板状に形成されている。取付部92は、本体91の長手方向の2箇所に形成されている(図2参照)。
燃料レール1は、取付部92の穴部に例えばボルト等の締結部材を通し、取付部92をインテークマニホールド6に固定することにより、インテークマニホールド6に取り付けられる。
加熱装置60は、発熱可能な発熱部62を有し、当該発熱部62が加熱室300内に位置するよう加熱室形成部30の上部材40に設けられ、加熱室300内の燃料を発熱部62により加熱可能である。
また、上部材40および下部材50は、所定の板厚の材料により形成されているため、質量を低減でき、耐振動性に優れる。
レール部20は、長尺状に形成され、入口開口部33に接続し燃料タンク7からの燃料が流れる燃料流路200を有している。燃料加熱システム100は、レール部20の長手方向に沿って略等間隔で4つ設けられている。燃料噴射弁10は、4つの燃料加熱システム100のそれぞれに対応するよう4つ取り付けられる。
本発明の第2実施形態による燃料加熱システムを図8〜10に示す。第2実施形態は、加熱室の内部構成が第1実施形態と異なる。
図8、9に示すように、案内部材70は、本体71、遮蔽部72および固定部73を有している。
本発明の第3実施形態による燃料加熱システムを図11〜13に示す。第3実施形態は、案内部材70の構成が第2実施形態と異なる。
第3実施形態では、案内部材70は、穴部74をさらに有している。穴部74は、本体71を板厚方向に貫くよう形成されている。
本発明の他の実施形態では、加熱装置は、下部材に設けられていてもよい。また、加熱装置の本体、発熱部およびホルダは、どのような形状に形成されていてもよい。また、ホルダは、上部材または下部材と一体に形成されていてもよい。また、加熱装置は、本体およびホルダを備えていなくてもよい。
また、本発明の他の実施形態では、第1筒部31を備えないこととしてもよい。
また、上述の実施形態では、各部材同士をろう付けにより接合する例を示した。これに対し、本発明の他の実施形態では、各部材同士を、例えば溶接等、ろう付け以外の方法により接合することとしてもよい。
このように、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
30 ・・・・加熱室形成部
33 ・・・・入口開口部
34 ・・・・出口開口部
300 ・・・加熱室
40 ・・・・上部材
41 ・・・・上凹部
50 ・・・・下部材
51 ・・・・下凹部
60 ・・・・加熱装置
62 ・・・・発熱部
Claims (5)
- 内燃機関(2)に燃料を供給する燃料噴射弁(10)とともに前記内燃機関または前記内燃機関近傍に取り付けられ、燃料供給源(7)からの燃料を加熱して前記燃料噴射弁に導く燃料加熱システム(100)であって、
所定の板厚の材料により形成され上凹部(41)を有する上部材(40)、および、所定の板厚の材料により形成され下凹部(51)を有し前記上部材と接合することにより前記上凹部と前記下凹部との間に加熱室(300)を形成する下部材(50)からなる加熱室形成部(30)と、
前記燃料供給源からの燃料を前記加熱室内に導く入口開口部(33)と、
前記加熱室内の燃料を前記燃料噴射弁に導く出口開口部(34)と、
発熱可能な発熱部(62)を有し、当該発熱部が前記加熱室内に位置するよう前記加熱室形成部に設けられ、前記加熱室内の燃料を前記発熱部により加熱可能な加熱装置(60)と、
を備える燃料加熱システム。 - 一端に前記出口開口部が形成され、内側に前記燃料噴射弁を接続可能なよう、前記加熱室形成部と一体に形成される筒部(32)をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の燃料加熱システム。
- 前記筒部は、前記加熱室内に位置するよう形成されていることを特徴とする請求項2に記載の燃料加熱システム。
- 前記加熱室形成部は、第1壁面(301)、当該第1壁面に対し直角を含む所定の角度範囲内で交わる第2壁面(302)、および、前記第1壁面と前記第2壁面との間において前記加熱室に含まれるよう形成される角部(310)を有し、
前記角部、前記入口開口部および前記出口開口部は、前記燃料加熱システムが前記内燃機関または前記内燃機関近傍に取り付けられた状態において、前記発熱部に対し鉛直方向上側に位置するよう形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の燃料加熱システム。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の燃料加熱システムと、
前記入口開口部に接続し前記燃料供給源からの燃料が流れる燃料流路(200)を有する長尺状のレール部(20)と、を備え、
前記燃料加熱システムは、前記レール部の長手方向に沿って複数設けられ、
前記燃料噴射弁は、複数の前記燃料加熱システムのそれぞれに対応するよう複数取り付けられることを特徴とする燃料レール(1)。
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- 2013-09-20 JP JP2013194899A patent/JP6243676B2/ja active Active
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