JP6064828B2 - 燃料レール - Google Patents
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Description
上部材は、長尺の板状に形成されている。
加熱室形成部は、燃料流路の外側の上部材または下部材に複数設けられ、加熱室、燃料流路内の燃料を加熱室内に導く入口開口部、および、加熱室内の燃料を燃料噴射弁に導く出口開口部を有している。
加熱装置は、発熱可能な発熱部を有し、当該発熱部が加熱室内に位置するよう加熱室形成部に設けられ、加熱室内の燃料を発熱部により加熱可能である。
接続カップは、一端が加熱室形成部の出口開口部に接続し、他端に燃料噴射弁が接続される。
上部材は、平面状の上平面部を有している。下部材は、上平面部に当接する平面状の下平面部を有している。上部材および下部材は、上平面部および下平面部に形成された出口穴部を有している。接続カップは、一端が出口穴部を経由して出口開口部に接続している。
また、本発明では、上部材および下部材は、板状の部材により形成されているため、プレス加工等により容易に形成可能であり、燃料流路を形成する部位が弾性変形することにより、燃料流路内の燃料の脈動を低減可能である。
本発明の一実施形態による燃料レール、および、その一部を図1〜4に示す。
図1に示すように、一実施形態の燃料レール1は、内燃機関(以下、「エンジン」という)2の近傍に取り付けられる。エンジン2は、4つの気筒3を有する4気筒エンジンである。各気筒3には、燃焼室4が形成されている。エンジン2は、例えばエタノール等のアルコール燃料、または、アルコールとガソリンとの混合燃料を燃料として駆動する。各燃焼室4には、吸気ポート5が接続されており、当該吸気ポート5を経由して燃焼室4に吸気が導入される。吸気ポート5は、インテークマニホールド6に形成されている。
燃料レール1は、レール部20、加熱室形成部50および加熱装置60等を備えている。
図4に示すように、上部材30および下部材40は、例えば金属により長尺の板状に形成されている。ここで、上部材30と下部材40との長手方向の長さ、および、短手方向の長さは、概ね同じである。
図4(A)、(B)に示すように、上部材30は、入口穴部33、出口穴部34、上平面部35、上側流路形成部36および上延伸部37等を有している。
図4(C)、(D)に示すように、下部材40は、出口穴部43、燃料流路形成部44、下平面部45および下延伸部46等を有している。
本体51は、略矩形柱状に形成されている。取付部52は、略矩形柱状に形成され、長手方向が本体51の長手方向に対し傾斜するよう、本体51と一体に形成されている。ここで、加熱室形成部50の本体51は、長手方向がレール部20の長手方向に沿うよう、かつ、6つの外壁のうち1つが上部材30に当接するよう設けられている。
本体61は、略円筒状に形成されている。発熱部62は、例えば金属により長い円柱状に形成されている。発熱部62は、本体61と同軸となるよう本体61に設けられている。発熱部62は、電力を供給されることにより発熱する。これにより、発熱部62は、周囲の媒体(気体または液体等)を加熱することができる。
発熱部62は、加熱室500を入口開口部54が含まれる領域である入口領域510と出口開口部55が含まれる出口領域520とに分けたとき、一端が入口領域510側に位置し、他端が出口領域520側に位置するよう設けられている(図3参照)。
上述の実施形態では、加熱室形成部がレール部の上部材に接続するよう設けられる例を示した。これに対し、本発明の他の実施形態では、加熱室形成部は、レール部の下部材に接続するよう設けられていてもよい。すなわち、加熱室形成部は、レール部に対し鉛直方向下側に設けられていてもよい。
また、本発明の他の実施形態では、加熱室の容積は、5〜9cm3に限らず、5〜9cm3以外の大きさでもよい。
また、本発明の他の実施形態では、燃料流路は、上平面部および下平面部により、複数に分断されていなくてもよい。この場合、上側流路は形成されていなくてもよい。
また、本発明の他の実施形態では、加熱装置および発熱部は、どのような形状に形成されていてもよい。また、加熱装置は、本体を備えていなくてもよい。
このように、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
30 ・・・・上部材
40 ・・・・下部材
41 ・・・・一方の面(上部材側の面)
42 ・・・・他方の面(上部材とは反対の面)
44 ・・・・燃料流路形成部
50 ・・・・加熱室形成部
54 ・・・・入口開口部
55 ・・・・出口開口部
60 ・・・・加熱装置
62 ・・・・発熱部
400 ・・・燃料流路
500 ・・・加熱室
Claims (7)
- 内燃機関(2)に燃料を供給する複数の燃料噴射弁(10)とともに前記内燃機関または前記内燃機関近傍に取り付けられ、燃料供給源(7)からの燃料を前記燃料噴射弁に分配する燃料レール(1)であって、
長尺の板状に形成される上部材(30)と、
長尺の板状に形成され、前記上部材に対し長手方向および短手方向が対応するよう、かつ、板厚方向で重なるよう前記上部材に接合し、前記上部材側の面(41)から前記上部材とは反対の面(42)側へ凹む燃料流路形成部(44)を有し、前記燃料供給源からの燃料が流通する燃料流路(400)を前記燃料流路形成部と前記上部材との間に形成する下部材(40)と、
前記燃料流路の外側の前記上部材または前記下部材に複数設けられ、加熱室(500)、前記燃料流路内の燃料を前記加熱室内に導く入口開口部(54)、および、前記加熱室内の燃料を前記燃料噴射弁に導く出口開口部(55)を有する加熱室形成部(50)と、
発熱可能な発熱部(62)を有し、当該発熱部が前記加熱室内に位置するよう前記加熱室形成部に設けられ、前記加熱室内の燃料を前記発熱部により加熱可能な加熱装置(60)と、
一端が前記加熱室形成部の前記出口開口部に接続し、他端に前記燃料噴射弁が接続される接続カップ(23)と、を備え、
前記上部材は、平面状の上平面部(35)を有し、
前記下部材は、前記上平面部に当接する平面状の下平面部(45)を有し、
前記上部材および前記下部材は、前記上平面部および前記下平面部に形成された出口穴部(34、43)を有し、
前記接続カップは、一端が前記出口穴部を経由して前記出口開口部に接続している燃料レール。 - 前記発熱部は、棒状に形成され、
前記発熱部の軸を含む仮想平面で前記加熱室を2つの領域に分けたとき、前記入口開口部および前記出口開口部は、いずれも、前記2つの領域の一方側に設けられている請求項1に記載の燃料レール。 - 前記下平面部または前記上平面部と前記内燃機関または前記内燃機関近傍とを接続するよう前記下平面部または前記上平面部に設けられる接続部(24)をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料レール。
- 前記燃料流路は、1組の前記上平面部および前記下平面部が間に位置するよう複数形成され、
前記上部材は、前記下部材側の面(32)から前記下部材とは反対の面(31)側へ凹む上側流路形成部(36)を有し、複数の前記燃料流路を接続する上側流路(300)を前記上側流路形成部と前記下部材との間に形成していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の燃料レール。 - 前記上部材は、前記上平面部および前記下平面部の面方向に対し直交する方向に沿って延びる上延伸部(37)を外縁部に有し、
前記下部材は、前記上延伸部に当接しつつ前記上延伸部と同じ方向に延びる下延伸部(46)を外縁部に有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の燃料レール。 - 前記上延伸部および前記下延伸部は、前記加熱室形成部側に延びるよう形成されていることを特徴とする請求項5に記載の燃料レール。
- 前記上延伸部は、前記上部材の短手方向へ凹む上凹部(38)を有し、
前記下延伸部は、前記上凹部に対応し前記下部材の短手方向へ凹む下凹部(47)を有していることを特徴とする請求項5または6に記載の燃料レール。
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