JP2011196267A - 圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の圧縮機構部を備えた圧縮機において、圧縮機の製造コストの削減及び小型化を図る。
【解決手段】圧縮機(1)は、駆動軸(53)と、該駆動軸(53)に連結されて軸方向に積層された2つの圧縮機構部(20,30)とを備えている。該2つの圧縮機構部(20,30)の間に、各圧縮機構部(20,30)の少なくとも1つのシリンダ室(23d,33d)から圧縮流体が吐出される吐出空間(81)を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧縮機に関し、特に、複数の圧縮機構部を有する圧縮機に係るものである。
従来より、複数の圧縮機構部が駆動軸の軸方向に積み重ねられた圧縮機構を備えた圧縮機が用いられている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、シリンダ室を形成するシリンダとシリンダ室内で偏心回転するピストンとをそれぞれ有する2つの圧縮機構部が軸方向に積み重ねられてなる圧縮機構を備えた圧縮機が開示されている。該圧縮機では、上側の第1圧縮機構部の上部にシリンダ室の上端を閉塞するフロントヘッドが設けられる一方、下側の第2圧縮機構部の下部にシリンダ室の下端を閉塞するリアヘッドが設けられ、両圧縮機構部の間には、第1圧縮機構部のシリンダ室の下端を閉塞すると共に第2圧縮機構部のシリンダ室の上部を閉塞するミドルプレートが設けられている。
また、上記フロントヘッドの上方には第1吐出マフラーが設けられ、第1圧縮機構部において圧縮された流体は第1吐出マフラー内に吐出される。一方、上記リアヘッドの下方には第2吐出マフラーが設けられ、第2圧縮機構部において圧縮された流体は第2吐出マフラー内に吐出される。また、第1圧縮機構部及び第2圧縮機構部には、第2マフラーと第1マフラーとを連通する連通路が形成され、第2圧縮機構部において圧縮された流体は、第2マフラー内に吐出された後、連通路を介して第1マフラー内に導かれて第1圧縮機構部から吐出された流体と合流し、第1マフラー内からケーシング内に流出する。
特許2792366号公報
しかしながら、上記圧縮機のように、各圧縮機構部において圧縮された流体が別個の吐出空間に吐出されるように構成すると、圧縮機構部と同数のマフラーが必要となって部品点数の増加を招き、圧縮機の製造コストの増大及び大型化を招くという問題があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の圧縮機構部を備えた圧縮機において、圧縮機の製造コストの削減及び小型化を図ることにある。
第1の発明は、駆動軸(53)と、該駆動軸(53)に連結されて軸方向に積層された2つの圧縮機構部(20,30)とを備えた圧縮機であって、上記2つの圧縮機構部(20,30)の間には、各圧縮機構部(20,30)の少なくとも1つのシリンダ室(23d,33d)から圧縮流体が吐出される吐出空間(81)が形成されている。
第1の発明では、駆動軸(53)が回転すると、2つの圧縮機構部(20,30)では、各々のシリンダ室(23d,33d)において流体が圧縮される。そして、各シリンダ室(23d,33d)において圧縮された流体は、2つの圧縮機構部(20,30)の間に形成された単一の吐出空間(81)に吐出される。
第2の発明は、第1の発明において、上記2つの圧縮機構部(20,30)の間には、該2つの圧縮機構部(20,30)の各々の一部を構成する中間部材(19)が設けられ、上記吐出空間(81)は、上記中間部材(19)に形成されている。
第2の発明では、2つの圧縮機構部(20,30)の各シリンダ室(23d,33d)において圧縮された流体は、2つの圧縮機構部(20,30)の各々の一部を構成する中間部材(19)に形成された単一の吐出空間(81)に吐出される。
第3の発明は、第2の発明において、上記吐出空間(81)に圧縮流体を吐出するシリンダ室(23d,33d)は、上記中間部材(19)に面している。
第3の発明では、吐出空間(81)に圧縮流体を吐出するシリンダ室(23d,33d)は、中間部材(19)に面している。このように構成することにより、シリンダ室(23d,33d)と吐出空間(81)との距離が短くなる。
第4の発明は、第2又は第3の発明において、上記2つの圧縮機構部(20,30)は、環状空間を形成する内側シリンダ部(21a,31a)及び外側シリンダ部(21b,31b)と、該内側シリンダ部(21a,31a)及び外側シリンダ部(21b,31b)を連結して上記環状空間の軸方向一端部を閉塞する鏡板部(21d,31d)とを有するシリンダ(21,31)と、上記環状空間に設けられて該環状空間を内側の内側シリンダ室(23b,33b)と外側の外側シリンダ室(23c,33c)とに区画する環状ピストン部(22b,32b)と、該環状ピストン部(22b,32b)に連結されて上記環状空間の軸方向他端部を閉塞する鏡板部(22c,32c)とを有して上記シリンダ(21,31)に対して偏心回転するピストン(22,32)と、上記ピストン(22,32)の鏡板部(22c,33c)の外周部を取り囲み、該鏡板部(22c,33c)との間に最外側シリンダ室(23d,33d)を形成する環状部材(21c,31c)とをそれぞれ備え、上記吐出空間(81)には、上記2つの圧縮機構部(20,30)の上記最外側シリンダ室(23d,33d)から圧縮流体が吐出されるように構成されている。
第4の発明では、2つの圧縮機構部(20,30)では、駆動軸(53)の回転に伴ってピストン(22,32)がシリンダ(21,31)に対して偏心回転すると、内側シリンダ室(23b,33b)、外側シリンダ室(23c,33c)及び最外側シリンダ室(23d,33d)において流体が圧縮される。そして、2つの圧縮機構部(20,30)の各シリンダ室のうち、最外側シリンダ室(23d,33d)の圧縮流体が、中間部材(19)の内部に形成された吐出空間(81)に吐出される。
第5の発明は、第2乃至第4のいずれか1つの発明において、上記中間部材(19)の内部には、上記吐出空間(81)に圧縮流体を吐出するシリンダ室(23d,33d)に吸入される流体が流通する吸入通路(71)が形成されている。
第5の発明では、中間部材(19)の内部に形成された吐出空間(81)に圧縮流体を吐出するシリンダ室(23d,33d)は、中間部材(19)の内部に形成された単一の吸入通路(71)から流体を吸入する。
第6の発明は、第2乃至第5のいずれか1つの発明において、上記中間部材(19)は、軸方向に並ぶ2つの部材(19a,19b)によって構成され、上記吐出空間(81)は上記2つの部材(19a,19b)に跨って形成され、上記吐出空間(81)には、該吐出空間(81)に圧縮流体を吐出するシリンダ室(23d,33d)の吐出口(P11,P11)を開閉する吐出弁(88,88)がそれぞれ設けられている。
ところで、上述のように中間部材(19)の内部に吐出空間(81)を形成することとすると、該吐出空間(81)に圧縮流体を吐出するシリンダ室(23d,33d)の吐出口(P11,P11)を開閉する吐出弁(88,88)を取り付けることが困難となる。
そこで、第6の発明では、中間部材(19)を軸方向に並ぶ2つの部材(19a,19b)によって構成し、吐出空間(81)を該2つの部材(19a,19b)に跨るように形成することとしている。
本発明によれば、2つの圧縮機構部(20,30)の各々少なくとも1つのシリンダ室(23d,33d)における圧縮流体を別個の空間に吐出するのではなく、単一の吐出空間(81)に吐出することとしたため、吐出空間を1つ削減することができる。また、第2の発明によれば、上記単一の吐出空間(81)を中間部材(19)の内部に形成することとしたため、吐出流体の脈動を緩和するためのマフラー部材を省略して部品点数を低減することができる。従って、圧縮機の製造コストを削減すると共に小型化を図ることができる。
また、第3の発明によれば、中間部材(19)の内部に形成された吐出空間(81)と該吐出空間(81)に圧縮流体を吐出するシリンダ室(23d,33d)との距離を短くすることにより、吐出空間(81)に吐出される流体の圧力損失を低減することができる。
また、第4の発明によれば、2つの圧縮機構部(20,30)の両最外側シリンダ室(23d,33d)の圧縮流体を単一の吐出空間(81)に吐出することとしたため、各々3つのシリンダ室(23b,23c,23d,33b,33c,33d)を有する両圧縮機構部(20,30)の吐出空間を1つ削減することができる。また、上記単一の吐出空間(81)を中間部材(19)の内部に形成することとしたため、吐出流体の脈動を緩和するためのマフラー部材を省略して部品点数を低減することができる。従って、圧縮機の製造コストを削減すると共に小型化を図ることができる。
また、第5の発明によれば、中間部材(19)の内部に形成された吐出空間(81)に圧縮流体を吐出するシリンダ室(23d,33d)に吸入される流体を、別個の通路を介して各シリンダ室(23d,33d)に吸入させるのではなく単一の吸入通路(71)から両シリンダ室(23d,33d)に吸入させることとしたため、吸入通路を1つ削減することができる。従って、圧縮機の製造コストの削減と小型化をより促進することができる。
また、第6の発明によれば、中間部材(19)を2つの部材(19a,19b)によって構成し、吐出空間(81)を該2つの部材(19a,19b)に跨るように形成することにより、容易に吐出空間に2つの圧縮機構部(20,30)の吐出弁(88,88)を取り付けることができる。
図1は、本発明の実施形態1に係る圧縮機の縦断面図である。 図2は、図1の部分拡大図である。 図3(a)は、本発明の実施形態1に係る圧縮機の圧縮機構部の横断面図であり、図3(b)は、上記圧縮機の圧縮機構部の他の横断面図である。 図4は、本発明の実施形態1に係る圧縮機の他の縦断面の一部を拡大して示す図である。 図5は、本発明の実施形態1に係るブレードの拡大斜視図である。 図6は、本発明の実施形態1に係る圧縮機構部の動作状態図である。 図7は、本発明の実施形態1に係る圧縮機構部の動作状態図である。 図8は、本発明の実施形態2に係る圧縮機の一部を拡大して示す縦断面図である。 図9は、本発明の実施形態2に係る圧縮機の圧縮機構部の横断面図である。 図10は、本発明の実施形態2に係る圧縮機構部の動作状態図である。 図11は、本発明の実施形態3に係る圧縮機の一部を拡大して示す縦断面図である。 図12は、本発明の実施形態3に係る圧縮機の圧縮機構部の横断面図である。 図13は、本発明の実施形態3に係る圧縮機構部の動作状態図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
《発明の実施形態1》
実施形態1に係る圧縮機(1)は回転式圧縮機であり、図1に示すように、ケーシング(10)内に、2つの圧縮機構部(第1圧縮機構部(20)及び第2圧縮機構部(30))が駆動軸(53)の軸方向に積み重ねられた圧縮機構(40)と駆動機構である電動機(50)とが収納され、全密閉型に構成されている。上記圧縮機(1)は、例えば、空気調和装置の冷媒回路において、蒸発器から吸入した冷媒を圧縮して凝縮器へ吐出するために用いられる。
上記ケーシング(10)は、円筒状の胴部(11)と、該胴部(11)の上端部に固定された上部鏡板(12)と、胴部(11)の下端部に固定された下部鏡板(13)とから構成されている。上記胴部(11)には、詳細について後述する第1圧縮機構部(20)及び第2圧縮機構部(30)のシリンダ室(23a,…,23d,33a,…,33d)に冷媒を導くための吸入管(60,…,64)と、上記シリンダ室(23a,…,23d,33a,…,33d)において圧縮された冷媒を吐出するための吐出管(65,…,69)とが貫通して設けられている。
上記電動機(50)は、上記ケーシング(10)内において、上記圧縮機構(40)よりも上方に配置され、ステータ(51)とロータ(52)とを備えている。ステータ(51)は、ケーシング(10)の胴部(11)に固定されている。一方、ロータ(52)には駆動軸(53)が一体となって回転するように連結されている。該駆動軸(53)はロータ(52)から下方に延伸し、下部には第1偏心部(53a)及び第2偏心部(53b)が形成されている。上側の第1偏心部(53a)は、該第1偏心部(53a)の上下の主軸部分よりも大径に形成され、駆動軸(53)の軸心から所定量だけ偏心している。一方、下側の第2偏心部(53b)は、上記第1偏心部(53a)と同径に形成され、第1偏心部(53a)と同じ量だけ駆動軸(53)の軸心から偏心している。なお、第1偏心部(53a)と上記第2偏心部(53b)とは、駆動軸(53)の軸心を中心として互いに180°位相がずれている。
上記第1圧縮機構部(20)及び第2圧縮機構部(30)は上下二段に重ねられて、ケーシング(10)に固定されたフロントヘッド(16)からリアヘッド(17)までの間に構成されている。第1圧縮機構部(20)が電動機(50)側(図1の上側)に配置され、第2圧縮機構部(30)がケーシング(10)の底部側(図1の下側)に配置されている。なお、本実施形態では、フロントヘッド(16)は本体部(16a)と蓋部(16b)とによって構成され、リアヘッド(17)も本体部(17a)と蓋部(17b)とによって構成されている。また、フロントヘッド(16)とリアヘッド(17)の間には、ミドルプレート(19)が設けられている。
上記ミドルプレート(19)は、第1圧縮機構部(20)及び第2圧縮機構部(30)の間にあって両圧縮機構部(20,30)の一部を構成している。また、ミドルプレート(19)は、駆動軸(53)の軸方向に並ぶ2つの部材(19a,19b)によって構成されている。具体的には、ミドルプレート(19)は、第1圧縮機構部(20)側の本体部(19a)と、該本体部(19a)の下方に重ね合わされた蓋部(19b)とを備えている。
図2乃至図5に示すように、上記第1圧縮機構部(20)は、ケーシング(10)の胴部(11)に固定された第1シリンダ(21)と、駆動軸(53)の第1偏心部(53a)に取り付けられて第1シリンダ(21)に対して偏心回転する第1ピストン(22)と、これら第1シリンダ(21)と第1ピストン(22)との間に形成される4つのシリンダ室(23a,23b,23c,23d)を高圧室(23aH,23bH,23cH,23dH)と低圧室(23aL,23bL,23cL,23dL)とに区画する第1ブレード(24)とを備えている。
一方、上記第2圧縮機構部(30)は、該第1圧縮機構部(20)に対して上下反転している。該第2圧縮機構部(30)は、ケーシング(10)の胴部(11)に固定された第2シリンダ(31)と、駆動軸(53)の第2偏心部(53b)に取り付けられて第2シリンダ(31)に対して偏心回転する第2ピストン(32)と、これら第2シリンダ(31)と第2ピストン(32)との間に形成される4つのシリンダ室(33a,33b,33c,33d)を高圧室(33aH,33bH,33cH,33dH)と低圧室(33aL,33bL,33cL,33dL)とに区画する第2ブレード(34)とを備えている。
実施形態1では、フロントヘッド(16)の本体部(16a)が第1シリンダ(21)を構成し、リアヘッド(17)の本体部(17a)が第2シリンダ(31)を構成している。また、本実施形態では、第1シリンダ(21)及び第2シリンダ(31)が固定側で、第1ピストン(22)及び第2ピストン(32)が可動側である。そして、第1ピストン(22)が第1シリンダ(21)に対して偏心回転運動をし、第2ピストン(32)が第2シリンダ(31)に対して偏心回転運動をするように構成されている。
上記第1シリンダ(21)は、駆動軸(53)と同心上に位置して環状空間を形成する内側シリンダ部(21a)及び外側シリンダ部(21b)と、該外側シリンダ部(21b)の外周部から下方に延伸する最外側シリンダ部(21c)と、内側シリンダ部(21a)及び外側シリンダ部(21b)の上端部を連接するシリンダ側鏡板部(21d)とを備えている。内側シリンダ部(21a)は円環の一部分が分断されたC型形状に形成されている(図3(A)参照)。
上記第2シリンダ(31)は、駆動軸(53)と同心上に位置して環状空間を形成する内側シリンダ部(31a)及び外側シリンダ部(31b)と、該外側シリンダ部(31b)の外周部から上方に延伸する最外側シリンダ部(31c)と、内側シリンダ部(31a)及び外側シリンダ部(31b)の下端部を連接するシリンダ側鏡板部(31d)とを備えている。
上記第1ピストン(22)は、第1偏心部(53a)に嵌合する内側ピストン部(22a)と、該内側ピストン部(22a)の外周側の環状空間内で該内側ピストン部(22a)と同心上に位置する外側ピストン部(環状ピストン部)(22b)と、該2つのピストン部(22a,22b)の下端部を連結するピストン側鏡板部(22c)とを有している。内側ピストン部(22a)は切欠部(n1)が形成され、外側ピストン部(22b)は円環の一部分が分断されたC型形状に形成されている(図3(A)参照)。また、ピストン側鏡板部(22c)の外周部には切欠部(n2)が形成されている(図3(B)参照)。
上記第2ピストン(32)は、第2偏心部(53b)に嵌合する内側ピストン部(32a)と、該内側ピストン部(32a)の外周側の環状空間内で該内側ピストン部(32a)と同心上に位置する外側ピストン部(環状ピストン部)(32b)と、該2つのピストン部(32a,32b)の上端部を連結するピストン側鏡板部(32c)とを有している。内側ピストン部(32a)は切欠部(n1)が形成され、外側ピストン部(32b)は円環の一部分が分断されたC型形状に形成されている(図3(A)参照)。また、ピストン側鏡板部(32c)の外周部には切欠部(n2)が形成されている(図3(B)参照)。
フロントヘッド(16)の本体部(16a)を構成する第1シリンダ(21)とリアヘッド(17)の本体部(17a)を構成する第2シリンダ(31)には、それぞれ上記駆動軸(53)を支持するための軸受部(21e,31e)が形成されている。本実施形態の圧縮機(1)は、上記駆動軸(53)が上記第1圧縮機構部(20)及び上記第2圧縮機構部(30)を上下方向に貫通し、第1偏心部(53a)及び第2偏心部(53b)の軸方向両側の主軸部分が軸受部(21e,31e)を介してケーシング(10)に保持される貫通軸構造となっている。
次に、第1、第2圧縮機構部(20,30)の内部構造について説明するが、第1、第2圧縮機構部(20,30)は、シリンダ容積を変えるために外側ピストン部(22,32)の軸方向長さ寸法とそれに対応するシリンダ(21,31)の軸方向長さ寸法を除いては互いに実質的に同一の構成であるため、第1圧縮機構部(20)を代表例として説明する。
上記第1ブレード(24)は、厚みを有する板状の長尺部(24a)及び短尺部(24b)と、断面形状が略半円形状の一対の揺動ブッシュ部(24c)とを有し、これら3つの部分は一体に形成されている。
上記長尺部(24a)は、シリンダ側鏡板部(21d)とピストン側鏡板部(22c)との間において径方向に長く延び、外端部が外側シリンダ部(21b)に形成された溝(21f)に径方向に摺動自在に収容されている。長尺部(24a)の揺動ブッシュ部(24c)よりも内側の部分は、内側シリンダ部(21a)の分断箇所に摺動可能に挿入され、内端は内側ピストン部(22a)の切欠部(n1)にミクロンオーダーの隙間を挟んで対向している。
上記短尺部(24b)は、長尺部(24a)とミドルプレート(19)との間において径方向に延び、最外側シリンダ部(21c)に形成された溝(21f)に径方向に摺動自在に収容されている。短尺部(24b)の内端は、ピストン側鏡板部(22c)の切欠部(n2)にミクロンオーダーの隙間を挟んで対向している。
上記一対の揺動ブッシュ部(24c)は、長尺部(24a)の径方向中央部付近において、各平面部が長尺部(24a)を側方から挟み込むように形成されている。そして、一対の揺動ブッシュ部(24c)は、外側ピストン部(22b)の分断箇所に形成されたブッシュ溝(c1,c2)に揺動自在に収容されている。一対の揺動ブッシュ部(24c)は、外側ピストン部(22b)が第1ブレード(24)に対して揺動するように構成されている。なお、一対の揺動ブッシュ部(24c)は、長尺部(24a)と別部材に構成されていてもよい。
このような構成により、第1ピストン(22)は、第1偏心部(53a)の偏心回転に伴って、第1ブレード(24)に対して一対の揺動ブッシュ部(24c)の中心点を揺動中心として揺動すると共に、上記溝(21f)及び上記内側シリンダ部(21a)の分断箇所に対する上記第1ブレード(24)の長手方向への摺動に伴って同方向に進退する。
第1偏心部(53a)に摺動自在に嵌合する内側ピストン部(22a)と、該内側ピストン部(22a)の外周面よりも大径な内周面を有する内側シリンダ部(21a)との間には、最内側シリンダ室(23a)が形成されている。また、同心上に位置する内側シリンダ部(21a)の外周面と外側シリンダ部(21b)の内周面との間には環状空間が形成されている。この環状空間は、該環状空間内に配置された外側ピストン部(22b)によって、内外2つのシリンダ室(23b,23c)に区画されている。具体的には、内側シリンダ部(21a)の外周面と外側ピストン部(22b)の内周面との間に内側シリンダ室(23b)が形成され、外側ピストン部(22b)の外周面と外側シリンダ部(21b)の内周面との間に外側シリンダ室(23c)が形成されている。さらに、ピストン側鏡板部(22c)は、上面が上記3つのシリンダ室(23a,23b,23c)に面する一方、下面がミドルプレート(19)の上面(本体部(19a)の上面)に面するように設けられ、外周面は最外側シリンダ部(21c)の内周面と対向している。これにより、ピストン側鏡板部(22c)の外周面と最外側シリンダ部(21c)との間には最外側シリンダ室(23d)が形成されている。
このように、上記圧縮機(1)は、それぞれが4つのシリンダ室(23a,…,23d,33a,…,33d)を有する第1圧縮機構部(20)と第2圧縮機構部(30)を備えている。
第1圧縮機構部(20)と第2圧縮機構部(30)の内側ピストン部(22a,32a)と内側シリンダ部(21a,31a)は、内側ピストン部(22a,32a)の外周面と内側シリンダ部(21a,31a)の内周面とが1点(第1接点)で実質的に接する状態(厳密にはミクロンオーダーの隙間があるが、その隙間での冷媒の漏れが問題にならない状態)において、その接点と位相が180°異なる位置で、内側シリンダ部(21a,31a)の外周面と外側ピストン部(22b,32b)の内周面とが1点(第2接点)で実質的に接し、その接点と位相が180°異なる位置(第1接点と位相が同じ位置)で、外側ピストン部(22b,32b)の外周面と外側シリンダ部(21b,31b)の内周面とが1点(第3接点)で実質的に接すると共に、ピストン側鏡板部(22c,32c)の外周面と最外側シリンダ部(21c,31c)の内周面とが1点(第4接点)で実質的に接するようになっている。
以上の構成において、駆動軸(53)が回転すると、第1ピストン(22)は、揺動ブッシュ部(24c)の中心点を揺動中心として揺動し、第1ブレード(24)と共に該第1ブレード(24)の長手方向へ進退する。また、駆動軸(53)が回転すると、第2ピストン(32)は、揺動ブッシュ部(34c)の中心点を揺動中心として揺動し、第2ブレード(34)と共に該第2ブレード(34)の長手方向へ進退する。
上記動作により、第1ピストン(22)と第1シリンダ(21)の各接点(第1接点〜第4接点)がそれぞれ図6(A)〜(D)、図7(A)〜(D)へ順に移動する。一方、第2ピストン(32)と第2シリンダ(31)の各接点(第1接点〜第4接点)は、第1ピストン(22)と第1シリンダ(21)の対応する接点に対して駆動軸(53)の軸心回りに180°ずれている。つまり、駆動軸(53)の上側から見て、第1圧縮機構部(20)の動作状態が図6(A)及び図7(A)のとき、第2圧縮機構部(30)の動作状態は図6(C)及び図7(C)となる。
また、本実施形態では、圧縮機構(40)は、8つのシリンダ室(23a,…,23d,33a,…,33d)において冷媒を4段階に圧縮する4段圧縮機構に構成されている。
具体的には、第1圧縮機構部(20)及び第2圧縮機構部(30)の最外側シリンダ室(23d,33d)によって1段目の低段圧縮室が形成されている。また、第1圧縮機構部(20)の外側シリンダ室(23c)と内側シリンダ室(23b)とによって2段目の第1中間段圧縮室が形成され、第2圧縮機構部(30)の外側シリンダ室(33c)と内側シリンダ室(33b)とによって3段目の第2中間段圧縮室が形成されている。さらに、第1圧縮機構部(20)及び第2圧縮機構部(30)の最内側シリンダ室(23a,33a)によって4段目の高段圧縮室が形成されている。
また、上記圧縮機構(40)には、各シリンダ室(23a,…,23d,33a,…,33d)の吸入ポート(P1,P2,P3)及び吐出ポート(P11,P12,P13,P14)がそれぞれ形成されている。
具体的には、ミドルプレート(19)には、上記第1圧縮機構部(20)及び第2圧縮機構部(30)の最外側シリンダ室(23d,33d)の吸入ポート(P1)及び吐出ポート(P11)がそれぞれ形成されている。
また、フロントヘッド(16)には、第1圧縮機構部(20)の外側シリンダ室(23c)及び内側シリンダ室(23b)が共用する吸入ポート(P2)と、第1圧縮機構部(20)の最内側シリンダ室(23a)の吸入ポート(P3)とが形成されている。また、フロントヘッド(16)には、第1圧縮機構部(20)の外側シリンダ室(23c)の吐出ポート(P12)と、第1圧縮機構部(20)の内側シリンダ室(23b)の吐出ポート(P13)と、第1圧縮機構部(20)の最内側シリンダ室(23a)の吐出ポート(P14)とが形成されている。
一方、リアヘッド(17)には、第2圧縮機構部(30)の外側シリンダ室(33c)及び内側シリンダ室(33b)が共用する吸入ポート(P2)と、第2圧縮機構部(30)の最内側シリンダ室(33a)の吸入ポート(P3)とが形成されている。また、リアヘッド(17)には、第2圧縮機構部(30)の外側シリンダ室(33c)の吐出ポート(P12)と、第2圧縮機構部(30)の内側シリンダ室(33b)の吐出ポート(P13)と、第2圧縮機構部(30)の最内側シリンダ室(33a)の吐出ポート(P14)とが形成されている。
また、上記圧縮機構(40)には、各シリンダ室(23a,…,23d,33a,…,33d)の吸入ポート(P1,P2,P3)に接続されて、各シリンダ室(23a,…,23d,33a,…,33d)に冷媒を吸入させるための吸入通路(71,…,75)が形成されている。
具体的には、ミドルプレート(19)に、第1圧縮機構部(20)及び第2圧縮機構部(30)の最外側シリンダ室(23d,33d)の吸入ポート(P1,P1)に連通する吸入通路(71)が形成されている。
また、フロントヘッド(16)に、第1圧縮機構部(20)の外側シリンダ室(23c)及び内側シリンダ室(23b)の共用の吸入ポート(P2)に連通する吸入通路(72)と、第1圧縮機構部(20)の最内側シリンダ室(23a)の吸入ポート(P3)に連通する吸入通路(73)とが形成されている。
また、リアヘッド(17)に、第2圧縮機構部(30)の外側シリンダ室(33c)及び内側シリンダ室(33b)の共用の吸入ポート(P2)に連通する吸入通路(74)と、第2圧縮機構部(30)の最内側シリンダ室(33a)の吸入ポート(P3)に冷媒を導く吸入通路(75)とが形成されている。
上記各吸入通路(71,…,75)には、ケーシング(10)の外部から内部に冷媒を導く吸入管(60,…,64)がそれぞれ接続されている。
また、上記圧縮機構(40)には、各シリンダ室(23a,…,23d,33a,…,33d)の吐出ポート(P11,P12,P13,P14)に接続されて、各シリンダ室(23a,…,23d,33a,…,33d)から冷媒が吐出される吐出空間(81,…,85)が形成されている。
具体的には、ミドルプレート(19)に、第1圧縮機構部(20)及び第2圧縮機構部(30)の最外側シリンダ室(23d,33d)の吐出ポート(P11,P11)に連通する吐出空間(81)が形成されている。
また、フロントヘッド(16)に、第1圧縮機構部(20)の外側シリンダ室(23c)及び内側シリンダ室(23b)の吐出ポート(P12,P13)に連通する吐出空間(82)と、第1圧縮機構部(20)の最内側シリンダ室(23a)の吐出ポート(P14)に連通する吐出空間(83)とが形成されている。
一方、リアヘッド(17)に、上記第2中間段圧縮室を構成する第2圧縮機構部(30)の外側シリンダ室(33c)と内側シリンダ室(33b)から冷媒が吐出される吐出空間(84)と、上記高段圧縮室を構成する第2圧縮機構部(30)の最内側シリンダ室(33a)から冷媒が吐出される吐出空間(85)とが形成されている。
上記各吐出空間(81,…,85)は、脈動を抑制するマフラー空間部(81a,…,85a)と該マフラー空間部(81a,…,85a)に連通する通路部(81b,…,85b)とによって形成されている。
上記各吐出空間(81,…,85)のマフラー空間部(81a,…,85a)には、各吐出ポート(P11,…,P14)を開閉する吐出弁(88)がそれぞれ設けられている。一方、上記各吐出空間(81,…,85)の通路部(81b,…,85b)には、吐出冷媒をケーシング(10)の外部へ導く吐出管(65,…,69)がそれぞれ接続されている。
上記吐出空間(81)は、ミドルプレート(19)の本体部(19a)と蓋部(19b)に跨るように形成されている。具体的には、吐出空間(81)のマフラー空間部(81a)が、本発明に係る中間部材を構成するミドルプレート(19)の2つの部材である本体部(19a)と蓋部(19b)とに跨るように形成されている。また、上記吐出空間(83)のマフラー空間部(83a)は、フロントヘッド(16)の本体部(16a)と蓋部(16b)とに跨るように形成される一方、吐出空間(82)のマフラー空間部(82a)は、本体部(16a)側に形成されて蓋部(16b)によって閉塞されるように構成されている。さらに、上記吐出空間(84,85)のマフラー空間部(84a,85a)は、リアヘッド(17)の本体部(17a)側に形成されて蓋部(17b)によって閉塞されるように構成されている。
−運転動作−
次に、圧縮機(1)の運転動作について説明する。ここで、第1、第2圧縮機構部(20,30)の動作は、位相が互いに180°異なる状態で行われる。
電動機(50)を起動すると、第1圧縮機構部(20)では、ロータ(52)の回転が駆動軸(53)の第1偏心部(53a)を介して第1ピストン(22)に伝達され、該第1ピストン(22)は、揺動ブッシュ部(24c)の中心点を揺動中心として揺動すると共に、第1ブレード(24)と共に該第1ブレード(24)の長手方向へ進退する。これにより、第1ピストン(22)が第1シリンダ(21)に対して揺動しながら公転し、第1圧縮機構部(20)の4つのシリンダ室(23a,23b,23c,23d)において所定の圧縮動作が行われる。
具体的には、最内側シリンダ室(23a)及び外側シリンダ室(23c)では、図6(A)の状態から駆動軸(53)が図の右回りに回転して図6(B)〜図6(D)の状態へ変化するのに伴い、低圧室(23aL,23cL)の容積が増大し、冷媒が吸入ポート(P3,P2)から低圧室(23aL,23cL)にそれぞれ吸入される。また、駆動軸(53)が一回転して再び図6(A)の状態になると、上記低圧室(23aL,23cL)への冷媒の吸入が完了する。そして、上記低圧室(23aL,23cL)は冷媒が圧縮される高圧室(23aH,23cH)となり、第1ブレード(24)を隔てて新たな低圧室(23aL,23cL)が形成される。駆動軸(53)がさらに回転すると、上記低圧室(23aL,23cL)において冷媒の吸入が繰り返される一方、高圧室(23aH,23cH)の容積が減少し、該高圧室(23aH,23cH)で冷媒が圧縮される。高圧室(23aH,23cH)の圧力が所定値となって吐出空間(83,82)との差圧が設定値に達すると、該高圧室(23aH,23cH)の冷媒の圧力によって吐出弁(88,88)が開き、冷媒が吐出空間(83,82)から吐出管(65,66)を通ってケーシング(10)から流出する。
また、最外側シリンダ室(23d)では、図7(A)の状態から駆動軸(53)が図の右回りに回転して図7(B)〜図7(D)の状態へ変化するのに伴い、低圧室(23dL)の容積が増大し、冷媒が吸入ポート(P1)から低圧室(23dL)にそれぞれ吸入される。また、駆動軸(53)が一回転して再び図7(A)の状態になると、上記低圧室(23dL)への冷媒の吸入が完了する。そして、上記低圧室(23dL)は冷媒が圧縮される高圧室(23dH)となり、第1ブレード(24)を隔てて新たな低圧室(23dL)が形成される。駆動軸(53)がさらに回転すると、上記低圧室(23dL)において冷媒の吸入が繰り返される一方、高圧室(23dH)の容積が減少し、該高圧室(23dH)で冷媒が圧縮される。高圧室(23dH)の圧力が所定値となって吐出空間(81)との差圧が設定値に達すると、該高圧室(23dH)の冷媒の圧力によって吐出弁(88)が開き、冷媒が吐出空間(81)から吐出管(67)を通ってケーシング(10)から流出する。
一方、内側シリンダ室(23b)では、図6(C)の状態から駆動軸(53)が図の右回りに回転して図6(D)〜図6(B)の状態へ変化するのに伴い、低圧室(23bL)の容積が増大し、冷媒が吸入ポート(P2)から低圧室(23bL)にそれぞれ吸入される。また、駆動軸(53)が一回転して再び図6(C)の状態になると、上記低圧室(23bL)への冷媒の吸入が完了する。そして、上記低圧室(23bL)は冷媒が圧縮される高圧室(23bH)となり、第1ブレード(24)を隔てて新たな低圧室(23bL)が形成される。駆動軸(53)がさらに回転すると、上記低圧室(23bL)において冷媒の吸入が繰り返される一方、高圧室(23bH)の容積が減少し、該高圧室(23bH)で冷媒が圧縮される。高圧室(23bH)の圧力が所定値となって吐出空間(82)との差圧が設定値に達すると、該高圧室(23bH)の冷媒の圧力によって吐出弁(88)が開き、冷媒が吐出空間(82)から吐出管(66)を通ってケーシング(10)から流出する。
なお、外側シリンダ室(23c)と内側シリンダ室(23b)とでは、冷媒の吸入開始のタイミング及び吐出開始のタイミングがほぼ180°異なる。
一方、第2圧縮機構部(30)では、ロータ(52)の回転が駆動軸(53)の第2偏心部(53b)を介して第2ピストン(32)に伝達され、該第2ピストン(32)は、揺動ブッシュ部(34c)の中心点を揺動中心として揺動すると共に、第2ブレード(34)と共に該第2ブレード(34)の長手方向へ進退する。これにより、第2ピストン(32)が第2シリンダ(31)に対して揺動しながら公転し、第2圧縮機構部(30)の4つのシリンダ室(33a,33b,33c,33d)において所定の圧縮動作が行われる。
上記第2圧縮機構部(30)における圧縮動作は、実質的に第1圧縮機構部(20)の圧縮動作と同じであり、冷媒が各シリンダ室(33a,33b,33c,33d)内で圧縮される。各シリンダ室(33a,33b,33c,33d)において、高圧室(33aH,33bH,33cH,33dH)の圧力が所定値となって各吐出空間(85,84,84,81)との差圧が設定値に達すると、該高圧室(33aH,33bH,33cH,33dH)の冷媒の圧力によって吐出弁(88,88,88,88)が開き、冷媒が各吐出空間(85,84,84,81)から吐出管(69,68,68,67)を通ってケーシング(10)から流出する。
−実施形態1の効果−
上記圧縮機(1)によれば、第1圧縮機構部(20)及び第2圧縮機構部(30)の各々少なくとも1つのシリンダ室(最外側シリンダ室(23d,33d))において圧縮された冷媒を別個の空間に吐出するのではなく、両圧縮機構部(20,30)の間に形成された単一の吐出空間(81)に吐出することとした。これにより、吐出空間を1つ削減することができる。また、単一の吐出空間(81)を本発明に係る中間部材としてのミドルプレート(19)の内部に形成することとしたため、吐出冷媒の脈動を緩和するためのマフラー部材を省略して部品点数を低減することができる。従って、本圧縮機(1)によれば、製造コストを削減すると共に小型化を図ることができる。
また、本圧縮機(1)によれば、単一の吐出空間(81)に圧縮冷媒を吐出する最外側シリンダ室(23d,33d)を、吐出空間(81)が形成されたミドルプレート(19)に面するように構成することにより、最外側シリンダ室(23d,33d)と吐出空間(81)との距離を短縮することができる。これにより、吐出空間(81)に吐出される冷媒の圧力損失を低減することができる。
さらに、本圧縮機(1)によれば、単一の吐出空間(81)に圧縮冷媒を吐出する最外側シリンダ室(23d,33d)に吸入される冷媒を、別個の通路を介して各最外側シリンダ室(23d,33d)に吸入させるのではなく単一の吸入通路(71)から各最外側シリンダ室(23d,33d)に吸入させることとしたため、吸入通路を1つ削減することができる。従って、本圧縮機(1)によれば、製造コストの削減と小型化をより促進することができる。
ところで、上述のようにミドルプレート(19)の内部に吐出空間(81)を形成することとすると、該吐出空間(81)に圧縮冷媒を吐出する第1圧縮機構部(20)及び第2圧縮機構部(30)の両最外側シリンダ室(23d,33d)の吐出ポート(P11,P11)を開閉する吐出弁(88,88)を取り付けることが困難となる。
そこで、本圧縮機(1)では、ミドルプレート(19)を本体部(19a)と蓋部(19b)の2つの部材によって構成し、吐出空間(81)を上記2つの部材(19a,19b)に跨るように形成することとした。これにより、吐出空間(81)をミドルプレート(19)の内部に形成することとしても、容易に吐出空間(81)に第1圧縮機構部(20)及び第2圧縮機構部(30)の両最外側シリンダ室(23d,33d)の吐出ポート(P11,P11)の吐出弁(88,88)を取り付けることができる。
《発明の実施形態2》
図8及び図9に示すように、実施形態2は、実施形態1の圧縮機(1)の圧縮機構(40)の構成を変更したものである。実施形態2の圧縮機構(140)は、駆動軸(53)の軸方向に積み重ねられた2つの圧縮機構部(第1圧縮機構部(120)及び第2圧縮機構部(130))を備えている。
上記第1圧縮機構部(120)及び第2圧縮機構部(130)は上下二段に重ねられて、ケーシング(10)に固定されたフロントヘッド(116)からリアヘッド(117)までの間に構成されている。第1圧縮機構部(120)が電動機(50)側(図8の上側)に配置され、第2圧縮機構部(130)がケーシング(10)の底部側(図8の下側)に配置されている。また、フロントヘッド(116)とリアヘッド(117)の間には、ミドルプレート(119)が設けられている。
上記ミドルプレート(119)は、第1圧縮機構部(120)及び第2圧縮機構部(130)の間において両圧縮機構部(120,130)の各々の一部を構成し、本発明に係る中間部材を構成している。また、ミドルプレート(119)は、駆動軸(53)の軸方向に並ぶ2つの部材(119a,119b)によって構成されている。具体的には、ミドルプレート(119)は、第1圧縮機構部(120)側の本体部(119a)と、該本体部(119a)の第2圧縮機構部(130)側(下側)に重ね合わされた蓋部(119b)とを備えている。
上記第1圧縮機構部(120)は、環状空間(123a,123b)を有する第1シリンダ(121)と、駆動軸(53)の第1偏心部(53a)に取り付けられて第1シリンダ(121)に対して偏心回転する第1ピストン(122)と、上記環状空間(123a,123b)を高圧室(圧縮室)(123aH,123bH)と低圧室(吸入室)(123aL,123bL)とに区画する第1ブレード(124)とを有している。
一方、上記第2圧縮機構部(130)は、該第1圧縮機構部(120)に対して上下反転している。該第2圧縮機構部(130)は、環状の第2シリンダ室(133a,133b)を有する第2シリンダ(131)と、駆動軸(53)の第2偏心部(53b)に取り付けられて第2シリンダ(131)に対して偏心回転する第2ピストン(132)と、上記第2シリンダ室(133a,133b)を高圧室(圧縮室)(133aH,133bH)と低圧室(吸入室)(133aL,133bL)とに区画する第2ブレード(134)とを有している。
実施形態2では、図8に示すように、ミドルプレート(119)の一部が上記第1シリンダ(121)及び第2シリンダ(131)をそれぞれ構成している。
上記第1シリンダ(121)は、駆動軸(53)と同心上に位置して環状空間を形成する内側シリンダ部(121a)及び外側シリンダ部(121b)と、該内側シリンダ部(121a)及び外側シリンダ部(121b)の下端部を連接するシリンダ側鏡板部(121c)とを備えている。
上記第2シリンダ(131)は、駆動軸(53)と同心上に位置して環状空間を形成する内側シリンダ部(131a)及び外側シリンダ部(131b)と、該内側シリンダ部(131a)及び外側シリンダ部(131b)の上端部を連接するシリンダ側鏡板部(131c)とを備えている。
なお、上記第1シリンダ(121)と第2シリンダ(131)とは、上下逆向きに設けられて互いのシリンダ側鏡板部(121c,131c)が一体に形成され、上記ミドルプレート(119)を構成している。
上記第1ピストン(122)は、第1偏心部(53a)に摺動自在に嵌合する軸受部(122a)と、該軸受部(122a)の外周側の環状空間内で該軸受部(122a)と同心上に位置する環状ピストン部(122b)と、該環状ピストン部(122b)と上記軸受部(122a)の上端部を連結するピストン側鏡板部(122c)とを有している。環状ピストン部(122b)は、円環の一部分が分断されたC型形状に形成されている(図9参照)。
上記第2ピストン(132)は、第2偏心部(53b)に嵌合する軸受部(132a)と、該軸受部(132a)の外周側の環状空間内で該軸受部(132a)と同心上に位置する環状ピストン部(132b)と、該環状ピストン部(132b)と上記軸受部(132a)の下端部を連結するピストン側鏡板部(132c)とを有している。環状ピストン部(122b)は、円環の一部分が分断されたC型形状に形成されている(図9参照)。
次に、第1及び第2圧縮機構部(120,130)の内部構造について説明する。なお、第1及び第2圧縮機構部(120,130)は、実質的に同一の構成であるため、第1圧縮機構部(120)を代表例として説明する。
上記第1圧縮機構部(120)は、図9に示すように、環状ピストン部(122b)の分断箇所に設けられて上記第1ブレード(124)に対して環状ピストン部(122b)を揺動可能に連結する一対の揺動ブッシュ(125,125)を備えている。上記第1ブレード(124)は、環状空間(123a,123b)の径方向線上で、該環状空間(123a,123b)の内周側の内側シリンダ部(121b)から外周側の外側シリンダ部(121a)に亘って、環状ピストン部(122b)の分断箇所を挿通して延在するように構成され、内側シリンダ部(121b)及び外側シリンダ部(121a)に固定されている。なお、第1ブレード(124)は、内側シリンダ部(121b)及び外側シリンダ部(121a)と一体的に形成してもよい。
外側シリンダ部(121a)の内周面と内側シリンダ部(121b)の外周面は、互いに同一中心上に配置された円筒面であり、その間に上記環状空間(123a,123b)が形成されている。該環状空間(123a,123b)内には、第1ピストン(122)の環状ピストン部(122b)が設けられ、該環状ピストン部(122b)によって上記環状空間(123a,123b)は、内側の内側シリンダ室(123a)と外側の外側シリンダ室(123b)とに区画されている。
なお、シリンダ側鏡板部(121c)とピストン側鏡板部(122c)と軸受部(122a)と内側シリンダ部(121b)との間には、内側シリンダ部(121b)の内周側で軸受部(122a)の偏心回転動作を許容するための動作空間が形成されている(図8参照)。
第1ピストン(22)と第1シリンダ(21)は、環状ピストン部(122b)の外周面と外側シリンダ部(121a)の内周面とが1点で実質的に接する状態(厳密にはミクロンオーダーの隙間があるが、その隙間での冷媒の漏れが問題にならない状態)において、その接点と位相が180°異なる位置で、環状ピストン部(122b)の内周面と内側シリンダ部(121b)の外周面とが1点で実質的に接するように構成されている。
上記一対の揺動ブッシュ(125,125)は、それぞれ断面形状が略半円形状に形成され、互いのフラット面同士が対向するように配置されている。そして、一対の揺動ブッシュ(125,125)の対向面の間のスペースがブレード溝(126)を構成している。
第1ブレード(124)は、上記ブレード溝(126)に、一対の揺動ブッシュ(125,125)のフラット面と実質的に面接触するように設けられている。一方、一対の揺動ブッシュ(125,125)は、円弧状の外周面が環状ピストン部(122b)と実質的に面接触している。また、一対の揺動ブッシュ(125,125)は、ブレード溝(126)に第1ブレード(124)を挟んだ状態で、第1ブレード(124)の長手方向(環状空間(123a,123b)の径方向)に進退するように構成されている。また、一対の揺動ブッシュ(125,125)は、環状ピストン部(122b)が第1ブレード(124)に対して揺動するように構成されている。
このような構成により、上記一対の揺動ブッシュ(125,125)は、該一対の揺動ブッシュ(125,125)の中心点を揺動中心として上記環状ピストン部(122b)が第1ブレード(124)に対して揺動可能となり、且つ上記環状ピストン部(122b)が第1ブレード(124)に対して該第1ブレード(124)の長手方向へ進退可能となる。
以上のように、上記圧縮機(1)では、第1圧縮機構部(120)及び第2圧縮機構部(130)がそれぞれ2つずつの圧縮室(123a,123b)(133a,133b)を有している。そして、駆動軸(53)が回転すると、第1ピストン(122)が、一対の揺動ブッシュ(125,125)と共に第1ブレード(124)に沿って進退しながら、一対の揺動ブッシュ(125,125)の中心点を揺動中心として揺動する。また、駆動軸(53)が回転すると、第2ピストン(132)も、第1ピストン(122)と同じように、第2揺動ブッシュ(135)と共に第2ブレード(134)に沿って進退しながら、第2揺動ブッシュ(135)の中心点を揺動中心として揺動する。
この動作により、第1ピストン(122)と第1シリンダ(121)との第1接触点が図10(A)から(D)へ順に移動する。一方、第2ピストン(132)と第2シリンダ(131)との第2接触点は、第1接触点に対して駆動軸(53)の軸心回りに180°ずれている。つまり、駆動軸(53)の上側から見て、第1圧縮機構部(120)の動作状態が図10(A)のとき、第2圧縮機構部(130)の動作状態は図10(C)となる。
なお、本実施形態では、圧縮機構(140)は、4つのシリンダ室(123a,123b,133a,133b)において冷媒を1段階に圧縮する単段圧縮機構に構成されている。
また、上記圧縮機構(140)には、各シリンダ室(123a,123b,133a,133b)の吸入ポート(P101)及び吐出ポート(P111,P112)がそれぞれ形成されている。
具体的には、ミドルプレート(119)に、上記第1圧縮機構部(120)及び第2圧縮機構部(130)の内側シリンダ室(123a,133a)及び外側シリンダ室(123b,133b)の吸入ポート(P101)がそれぞれ形成されている。また、ミドルプレート(119)には、上記第1圧縮機構部(120)及び第2圧縮機構部(130)の内側シリンダ室(123a,133a)の吐出ポート(P111,P111)と、上記第1圧縮機構部(120)及び第2圧縮機構部(130)の外側シリンダ室(123b,133b)の吐出ポート(P112,P112)がそれぞれ形成されている。
また、上記ミドルプレート(119)には、各シリンダ室(123a,123b,133a,133b)の吸入ポート(P101)に接続されて、各シリンダ室(123a,123b,133a,133b)に冷媒を吸入させるための吸入通路(171)が形成されている。該吸入通路(171)には、ケーシング(10)の外部から内部に冷媒を導く吸入管(160)が接続されている。
さらに、上記ミドルプレート(119)には、各シリンダ室(123a,123b,133a,133b)の吐出ポート(P111,P112)に接続されて、各シリンダ室(123a,123b,133a,133b)から冷媒が吐出される吐出空間(181)が形成されている。該吐出空間(181)は、脈動を抑制するマフラー空間部(181a)と該マフラー空間部(181a)に連通する通路部(181b)とによって形成されている。
上記吐出空間(181)のマフラー空間部(181a)は、ミドルプレート(119)の本体部(119a)と蓋部(119b)に跨るように形成されている。また、マフラー空間部(181a)には、各吐出ポート(P111,P112)を開閉する吐出弁(188)がそれぞれ設けられている。一方、上記吐出空間(181)の通路部(181b)には、吐出冷媒をケーシング(10)の外部へ導く吐出管(165)が接続されている。
−運転動作−
電動機(50)を起動すると、第1圧縮機構部(120)では、ロータ(52)の回転が駆動軸(53)の第1偏心部(53a)を介して第1ピストン(122)に伝達され、該第1ピストン(122)は、一対の揺動ブッシュ(125,125)と共に第1ブレード(124)に沿って進退しながら、一対の揺動ブッシュ(125,125)の中心点を揺動中心として揺動する。これにより、第1ピストン(122)が第1シリンダ(121)に対して揺動しながら公転し、第1圧縮機構部(120)の2つのシリンダ室(123a,123b)において所定の圧縮動作が行われる。
具体的には、内側シリンダ室(123a)及び外側シリンダ室(123b)では、図10(A)の状態から駆動軸(53)が図の右回りに回転して図10(B)〜図10(D)の状態へ変化するのに伴い、低圧室(123aL,123bL)の容積が増大し、冷媒が吸入ポート(P101)から低圧室(123aL,123bL)にそれぞれ吸入される。また、駆動軸(53)が一回転して再び図10(A)の状態になると、上記低圧室(123aL,123bL)への冷媒の吸入が完了する。そして、上記低圧室(123aL,123bL)は冷媒が圧縮される高圧室(123aH,123bH)となり、第1ブレード(124)を隔てて新たな低圧室(123aL,123bL)が形成される。駆動軸(53)がさらに回転すると、上記低圧室(123aL,123bL)において冷媒の吸入が繰り返される一方、高圧室(123aH,123bH)の容積が減少し、該高圧室(123aH,123bH)で冷媒が圧縮される。高圧室(123aH,123bH)の圧力が所定値となって吐出空間(181)との差圧が設定値に達すると、該高圧室(123aH,123bH)の冷媒の圧力によって吐出弁(188,188)が開き、冷媒が吐出空間(181)から吐出管(165)を通ってケーシング(10)から流出する。
なお、内側シリンダ室(123a)と外側シリンダ室(123b)とでは、冷媒の吸入開始のタイミング及び吐出開始のタイミングがほぼ180°異なる。
一方、第2圧縮機構部(130)では、ロータ(52)の回転が駆動軸(53)の第2偏心部(53b)を介して第2ピストン(132)に伝達され、該第2ピストン(132)は、第2揺動ブッシュ(135)と共に第2ブレード(134)に沿って進退しながら、第2揺動ブッシュ(135)の中心点を揺動中心として揺動する。これにより、第2ピストン(132)が第2シリンダ(131)に対して揺動しながら公転し、第2圧縮機構部(130)の2つのシリンダ室(133a,133b)において所定の圧縮動作が行われる。
上記第2圧縮機構部(130)における圧縮動作は、第1圧縮機構部(120)の圧縮動作と同じであり、冷媒が各シリンダ室(133a,133b)内で圧縮される。各シリンダ室(133a,133b)において、高圧室(133aH,133bH)の圧力が所定値となって吐出空間(181)との差圧が設定値に達すると、該高圧室(133aH,133bH)の冷媒の圧力によって吐出弁(188,188)が開き、冷媒が吐出空間(181)から吐出管(165)を通ってケーシング(10)から流出する。
−実施形態2の効果−
上記圧縮機(1)では、第1圧縮機構部(120)及び第2圧縮機構部(130)の各々少なくとも1つのシリンダ室(内側シリンダ室(123a,133a)及び外側シリンダ室(123b,133b))において圧縮された冷媒を別個の空間に吐出するのではなく、両圧縮機構部(120,130)の間に形成された単一の吐出空間(181)に吐出することとした。これにより、吐出空間を1つ削減することができる。また、上記単一の吐出空間(181)を本発明に係る中間部材としてのミドルプレート(119)の内部に形成することとしたため、吐出冷媒の脈動を緩和するためのマフラー部材を省略して部品点数を低減することができる。従って、実施形態2の圧縮機(1)によっても、製造コストを削減すると共に小型化を図ることができる。
また、上記圧縮機(1)では、単一の吐出空間(181)に圧縮冷媒を吐出する内側シリンダ室(123a,133a)及び外側シリンダ室(123b,133b)を、吐出空間(181)が形成されたミドルプレート(119)に面するように構成している。これにより、内側シリンダ室(123a,133a)及び外側シリンダ室(123b,133b)と吐出空間(181)との距離を短縮することができる。これにより、吐出空間(181)に吐出される冷媒の圧力損失を低減することができる。
さらに、本圧縮機(1)によれば、単一の吐出空間(181)に圧縮冷媒を吐出する内側シリンダ室(123a,133a)及び外側シリンダ室(123b,133b)に吸入される冷媒を、別個の通路を介して各内側シリンダ室(123a,133a)及び外側シリンダ室(123b,133b)に吸入させるのではなく単一の吸入通路(171)から各内側シリンダ室(123a,133a)及び外側シリンダ室(123b,133b)に吸入させることとしたため、吸入通路を1つ削減することができる。従って、本圧縮機(1)によれば、製造コストの削減と小型化をより促進することができる。
また、本圧縮機(1)でも、ミドルプレート(119)を本体部(119a)と蓋部(119b)の2つの部材によって構成し、吐出空間(181)を上記2つの部材(119a,119b)に跨るように形成することとした。これにより、吐出空間(181)をミドルプレート(119)の内部に形成することとしても、容易に吐出空間(181)に第1圧縮機構部(120)及び第2圧縮機構部(130)の両シリンダ室(123a,133a)(123b,133b)の吐出ポート(P111,P112)の吐出弁(88,88)を取り付けることができる。
《発明の実施形態3》
図11及び図12に示すように、実施形態3は、実施形態1の圧縮機(1)の圧縮機構(40)の構成を変更したものである。実施形態3の圧縮機構(240)は、駆動軸(53)の軸方向に積み重ねられた2つの圧縮機構部(第1圧縮機構部(220)及び第2圧縮機構部(230))を備えている。
上記第1圧縮機構部(220)及び第2圧縮機構部(230)は上下二段に重ねられて、ケーシング(10)に固定されたフロントヘッド(216)からリアヘッド(217)までの間に構成されている。第1圧縮機構部(220)が電動機側(図11の上側)に配置され、第2圧縮機構部(230)がケーシング(10)の底部側(図11の下側)に配置されている。また、フロントヘッド(216)とリアヘッド(217)の間には、ミドルプレート(219)が設けられている。
上記ミドルプレート(219)は、第1圧縮機構部(220)及び第2圧縮機構部(230)の間において両圧縮機構部(220,230)の各々の一部を構成し、本発明に係る中間部材を構成している。また、ミドルプレート(219)は、駆動軸(53)の軸方向に並ぶ2つの部材(219a,219b)によって構成されている。具体的には、ミドルプレート(219)は、第1圧縮機構部(220)側の本体部(219a)と、該本体部(219a)の第2圧縮機構部(230)側(下側)に重ね合わされた蓋部(219b)とを備えている。
上記第1圧縮機構部(220)は、第1シリンダ室(223)を有する第1シリンダ(221)と、駆動軸(53)の第1偏心部(53a)に取り付けられて上記第1シリンダ室(223)内において偏心回転する第1ピストン(222)と、上記第1シリンダ室(223)を高圧室(圧縮室)(223H)と低圧室(吸入室)(223L)とに区画する第1ブレード(224)とを有している。第1シリンダ室(223)は、フロントヘッド(216)とミドルプレート(219)との間に形成されている。
一方、上記第2圧縮機構部(230)は、該第1圧縮機構部(220)に対して上下反転している。該第2圧縮機構部(230)は、第2シリンダ室(233)を有する第2シリンダ(231)と、駆動軸(53)の第2偏心部(53b)に取り付けられて上記第2シリンダ室(233)内において偏心回転する第2ピストン(232)と、上記第2シリンダ室(233)を高圧室(圧縮室)(233H)と低圧室(吸入室)(233L)とに区画する第2ブレード(234)とを有している。第2シリンダ室(233)は、リアヘッド(217)とミドルプレート(219)との間に形成されている。
次に、第1及び第2圧縮機構部(220,230)の内部構造について説明する。なお、第1及び第2圧縮機構部(220,230)は、実質的に同一の構成であるため、第1圧縮機構部(220)を代表例として説明する。
第1シリンダ(221)は、円筒形状に形成され、駆動軸(53)の第1偏心部(53a)の外周を取り囲むように設けられている。一方、第1ピストン(222)は、円筒形状に形成されて駆動軸(53)の第2偏心部(53b)に嵌合されると共に第1シリンダ(221)の内部に配置されている。そして、第1シリンダ(221)の内周面と第1ピストン(222)の外周面との間に第1シリンダ室(223)が形成されている。
図12に示すように、第1ピストン(222)の外周面には、平板状の第1ブレード(224)が突設されている。該第1ブレード(224)は、第1シリンダ室(223)を、低圧室(223L)と、高圧室(223H)とに区画する。
また、上記第1ブレード(224)は、第1シリンダ(221)に対して揺動自在に設けられた一対の揺動ブッシュ(225)のブレード溝(226)に摺動自在に挟み込まれている。一対の揺動ブッシュ(225)は、ぞれぞれ断面形状が略半円形状に形成され、互いのフラット面同士が対向するように配置されている。そして、一対の揺動ブッシュ(225,225)の対向面の間のスペースが上記ブレード溝(226)を構成している。
第1ブレード(224)は、上記ブレード溝(226)に、一対の揺動ブッシュ(225,225)のフラット面と実質的に面接触するように設けられている。一方、一対の揺動ブッシュ(225,225)は、円弧状の外周面が第1シリンダ(221)と実質的に面接触している。このような構成により、第1ピストン(222)は、第1ブレード(224)と共に該第1ブレード(24)の長手方向に進退すると共に、一対の揺動ブッシュ(225,225)の中心点を揺動中心として揺動する。
以上のように、上記圧縮機(1)では、第1圧縮機構部(220)及び第2圧縮機構部(230)がそれぞれ1つずつの圧縮室(223,233)を有している。そして、駆動軸(53)が回転すると、第1ピストン(222)が、第1ブレード(224)の長手方向に進退しながら、一対の揺動ブッシュ(225,225)の中心点を揺動中心として揺動する。また、駆動軸(53)が回転すると、第2ピストン(232)も、第1ピストン(222)と同じように、第2ブレード(234)の長手方向に進退しながら、第2揺動ブッシュ(235)の中心点を揺動中心として揺動する。
この動作により、第1ピストン(222)と第1シリンダ(221)との第1接触点が図13(A)から(D)へ順に移動する。一方、第2ピストン(232)と第2シリンダ(231)との第2接触点は、第1接触点に対して駆動軸(53)の軸心回りに180°ずれている。つまり、駆動軸(53)の上側から見て、第1圧縮機構部(220)の動作状態が図13(A)のとき、第2圧縮機構部(230)の動作状態は図13(C)となる。
なお、本実施形態では、圧縮機構(240)は、2つのシリンダ室(223,233)において冷媒を1段階に圧縮する単段圧縮機構に構成されている。
また、上記ミドルプレート(219)には、各シリンダ室(223,233)の吸入ポート(P201)及び吐出ポート(P211)がそれぞれ形成されている。
さらに、ミドルプレート(219)には、各シリンダ室(223,233)の吸入ポート(P201)に接続されて、各シリンダ室(223,233)に冷媒を吸入させるための吸入通路(271)が形成されている。該吸入通路(271)には、ケーシング(10)の外部から内部に冷媒を導く吸入管(260)が接続されている。
また、上記ミドルプレート(219)には、各シリンダ室(223,233)の吐出ポート(P211)に接続されて、各シリンダ室(223,233)から冷媒が吐出される吐出空間(281)が形成されている。該吐出空間(281)は、脈動を抑制するマフラー空間部(281a)と該マフラー空間部(281a)に連通する通路部(281b)とによって形成されている。
上記吐出空間(281)のマフラー空間部(281a)は、ミドルプレート(219)の本体部(219a)と蓋部(219b)に跨るように形成されている。また、マフラー空間部(281a)には、吐出ポート(P211)を開閉する吐出弁(288)が設けられている。一方、上記吐出空間(281)の通路部(281b)は、ケーシング(10)の内部空間に対して開口している。
−運転動作−
電動機(50)を起動すると、第1圧縮機構部(220)では、ロータ(52)の回転が駆動軸(53)の第1偏心部(53a)を介して第1ピストン(222)に伝達され、該第1ピストン(222)は、第1ブレード(224)の長手方向に進退しながら、一対の揺動ブッシュ(225,225)の中心点を揺動中心として揺動する。これにより、第1ピストン(222)が第1シリンダ(221)に対して揺動しながら公転し、第1圧縮機構部(220)のシリンダ室(223)において所定の圧縮動作が行われる。
具体的には、シリンダ室(223)では、図13(A)の状態から駆動軸(53)が図の右回りに回転して図13(B)〜図13(D)の状態へ変化するのに伴い、低圧室(123L)の容積が増大し、冷媒が吸入ポート(P201)から低圧室(223L)にそれぞれ吸入される。また、駆動軸(53)が一回転して再び図13(A)の状態になると、上記低圧室(223L)への冷媒の吸入が完了する。そして、上記低圧室(223L)は冷媒が圧縮される高圧室(223H)となり、第1ブレード(124)を隔てて新たな低圧室(223L)が形成される。駆動軸(53)がさらに回転すると、上記低圧室(223L)において冷媒の吸入が繰り返される一方、高圧室(223H)の容積が減少し、該高圧室(223H)で冷媒が圧縮される。高圧室(223H)の圧力が所定値となって吐出空間(281)との差圧が設定値に達すると、該高圧室(223H)の冷媒の圧力によって吐出弁(288)が開き、冷媒が吐出空間(281)から吐出管(265)を通ってケーシング(10)から流出する。
一方、第2圧縮機構部(230)では、ロータ(52)の回転が駆動軸(53)の第2偏心部(53b)を介して第2ピストン(232)に伝達され、該第2ピストン(232)は、第2ブレード(234)の長手方向に進退しながら、第2揺動ブッシュ(235)の中心点を揺動中心として揺動する。これにより、第2ピストン(232)が第2シリンダ(231)に対して揺動しながら公転し、第2圧縮機構部(230)のシリンダ室(233)において所定の圧縮動作が行われる。
上記第2圧縮機構部(230)における圧縮動作は、第1圧縮機構部(220)の圧縮動作と同じであり、冷媒が各シリンダ室(233)内で圧縮される。シリンダ室(233)において、高圧室(233H)の圧力が所定値となって吐出空間(281)との差圧が設定値に達すると、該高圧室(233H)の冷媒の圧力によって吐出弁(222L)が開き、冷媒が吐出空間(281)からケーシング(10)の内部空間に流出する。
−実施形態3の効果−
上記圧縮機(1)によれば、第1圧縮機構部(220)及び第2圧縮機構部(230)の各々のシリンダ室(223,233)において圧縮された冷媒を別個の空間に吐出するのではなく、両圧縮機構部(220,230)の間に形成された単一の吐出空間(281)に吐出することとした。これにより、吐出空間を1つ削減することができる。また、単一の吐出空間(281)を本発明に係る中間部材としてのミドルプレート(219)の内部に形成することとしたため、吐出冷媒の脈動を緩和するためのマフラー部材を省略して部品点数を低減することができる。従って、本圧縮機(1)によれば、製造コストを削減すると共に小型化を図ることができる。
また、本圧縮機(1)によれば、単一の吐出空間(281)に圧縮冷媒を吐出するシリンダ室(223,233)を、吐出空間(281)が形成されたミドルプレート(219)に面するように構成することにより、シリンダ室(223,233)と吐出空間(281)との距離を短縮することができる。これにより、吐出空間(281)に吐出される冷媒の圧力損失を低減することができる。
さらに、本圧縮機(1)によれば、単一の吐出空間(281)に圧縮冷媒を吐出するシリンダ室(223,233)に吸入される冷媒を、別個の通路を介して各シリンダ室(223,233)に吸入させるのではなく単一の吸入通路(271)から各シリンダ室(223,233)に吸入させることとしたため、吸入通路を1つ削減することができる。従って、本圧縮機(1)によれば、製造コストの削減と小型化をより促進することができる。
また、本圧縮機(1)でも、ミドルプレート(219)を本体部(219a)と蓋部(219b)の2つの部材によって構成し、吐出空間(181)を上記2つの部材(219a,219b)に跨るように形成することとした。これにより、吐出空間(281)をミドルプレート(219)の内部に形成することとしても、容易に吐出空間(281)に第1圧縮機構部(220)及び第2圧縮機構部(230)の両シリンダ室(223,233)の吐出ポート(P211)の吐出弁(288,288)を取り付けることができる。
《その他の実施形態》
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
上記実施形態1では、圧縮機構(40)は、第1圧縮機構部(20)及び第2圧縮機構部(30)を備え、8つのシリンダ室(23a,…,23d,33a,…,33d)において4段圧縮することとしていたが、圧縮段数はこれに限られない。単段であってもよく、5段以上であってもよい。
上記各実施形態では、圧縮機構(40,140,240)は、それぞれ第1圧縮機構部(20,120,220)と第2圧縮機構部(30,130,230)とを備えていた。しかし、上記各圧縮機構(40,140,240)は、上記第1圧縮機構部(20,120,220)及び第2圧縮機構部(30,130,230)の他にさらに1つ又は複数の圧縮機構部を備えたものであってもよい。つまり、上記各圧縮機(1)は、上記第1圧縮機構部(20,120,220)及び第2圧縮機構部(30,130,230)を含む3つ以上の圧縮機構部を備えたものであってもよい。
上記実施形態1及び実施形態2では、ミドルプレート(19,119)に形成された吐出空間(181,181)の連絡部(81b,181b)に吐出管(165)が接続されていたが、該吐出管(165)が設けられずに、実施形態3のように開口していてもよい。
また、実施形態1では、第1圧縮機構部(2)及び第2圧縮機構部(30)の各ピストン側鏡板部(22c,32c)の外周部を取り囲み、該ピストン側鏡板部(22c,32c)の外周面との間に最外側シリンダ室(23d,33d)を形成する本発明に係る環状部材を、各シリンダ(21,31)の最外側シリンダ部(21c,31c)によって構成していた。しかしながら、本発明に係る管状部材は、シリンダ(21,31)の一部として構成されてなくてもよい。例えば、中間部材(19)の一部として構成されていてもよく、シリンダ(21,31)とは別体に構成されたフロントヘッド及びリアヘッドの一部として構成されていてもよい。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、本発明は、圧縮機に関し、特に、複数の圧縮機構部を有する圧縮機について有用である。
1 圧縮機
19 ミドルプレート(中間部材)
19a 本体部
19b 蓋部
20 第1圧縮機構部
30 第2圧縮機構部
21 第1シリンダ
31 第2シリンダ
21a、31a 内側シリンダ部
21b、31b 外側シリンダ部
21c、31c 最外側シリンダ部
21d、31d シリンダ側鏡板部
22 第1ピストン
32 第2ピストン
22a、32a 内側ピストン部
22b、32b 外側ピストン部(環状ピストン部)
22c、32c ピストン側鏡板部
23a、33a 最内側シリンダ室
23b、33b 内側シリンダ室
23c、33c 外側シリンダ室
23d、33d 最外側シリンダ室
40 圧縮機構
53 駆動軸
71 吸入通路
81 吐出空間
81a マフラー空間部
88 吐出弁

Claims (6)

  1. 駆動軸(53)と、該駆動軸(53)に連結されて軸方向に積層された2つの圧縮機構部(20,30)とを備えた圧縮機であって、
    上記2つの圧縮機構部(20,30)の間には、各圧縮機構部(20,30)の少なくとも1つのシリンダ室(23d,33d)から圧縮流体が吐出される吐出空間(81)が形成されている
    ことを特徴とする圧縮機。
  2. 請求項1において、
    上記2つの圧縮機構部(20,30)の間には、該2つの圧縮機構部(20,30)の各々の一部を構成する中間部材(19)が設けられ、
    上記吐出空間(81)は、上記中間部材(19)に形成されている
    ことを特徴とする圧縮機。
  3. 請求項2において、
    上記吐出空間(81)に圧縮流体を吐出するシリンダ室(23d,33d)は、上記中間部材(19)に面している
    ことを特徴とする圧縮機。
  4. 請求項2又は3において、
    上記2つの圧縮機構部(20,30)は、
    環状空間を形成する内側シリンダ部(21a,31a)及び外側シリンダ部(21b,31b)と、該内側シリンダ部(21a,31a)及び外側シリンダ部(21b,31b)を連結して上記環状空間の軸方向一端部を閉塞する鏡板部(21d,31d)とを有するシリンダ(21,31)と、
    上記環状空間に設けられて該環状空間を内側の内側シリンダ室(23b,33b)と外側の外側シリンダ室(23c,33c)とに区画する環状ピストン部(22b,32b)と、該環状ピストン部(22b,32b)に連結されて上記環状空間の軸方向他端部を閉塞する鏡板部(22c,32c)とを有して上記シリンダ(21,31)に対して偏心回転するピストン(22,32)と、
    上記ピストン(22,32)の鏡板部(22c,33c)の外周部を取り囲み、該鏡板部(22c,33c)との間に最外側シリンダ室(23d,33d)を形成する環状部材(21c,31c)とをそれぞれ備え、
    上記吐出空間(81)には、上記2つの圧縮機構部(20,30)の上記最外側シリンダ室(23d,33d)から圧縮流体が吐出されるように構成されている
    ことを特徴とする圧縮機。
  5. 請求項2乃至4のいずれか1つにおいて、
    上記中間部材(19)の内部には、上記吐出空間(81)に圧縮流体を吐出するシリンダ室(23d,33d)に吸入される流体が流通する吸入通路(71)が形成されている
    ことを特徴とする圧縮機。
  6. 請求項2乃至5のいずれか1つにおいて、
    上記中間部材(19)は、軸方向に並ぶ2つの部材(19a,19b)によって構成され、
    上記吐出空間(81)は上記2つの部材(19a,19b)に跨って形成され、
    上記吐出空間(81)には、該吐出空間(81)に圧縮流体を吐出するシリンダ室(23d,33d)の吐出口(P11,P11)を開閉する吐出弁(88,88)がそれぞれ設けられている
    ことを特徴とする圧縮機。
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