JP2011194477A - 切削ブレード - Google Patents
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Abstract
【課題】切削ブレードを回転スピンドルに装着する際の真円出しに関して効率性及び経済性を高める。
【解決手段】切削ブレード3の装着孔32の内周面に弾性部材33を配設し、弾性部材33が変形することで、切削ブレード3が固定フランジ2の円形ボス部22に圧入装着されるように構成し、その固定フランジ2を回転スピンドル10に装着し、切削ブレード3の固定フランジ2に対する偏心量を小さくする。そして、偏心量が少ないことにより、一度真円ドレスを行った後は、取り外して再装着しても偏心量が小さいため、真円ドレスを再度行う必要がなく効率的であり、真円ドレスによる切削刃31の摩耗が少ないため切削ブレード3の寿命を長くすることができる。
【選択図】図1
【解決手段】切削ブレード3の装着孔32の内周面に弾性部材33を配設し、弾性部材33が変形することで、切削ブレード3が固定フランジ2の円形ボス部22に圧入装着されるように構成し、その固定フランジ2を回転スピンドル10に装着し、切削ブレード3の固定フランジ2に対する偏心量を小さくする。そして、偏心量が少ないことにより、一度真円ドレスを行った後は、取り外して再装着しても偏心量が小さいため、真円ドレスを再度行う必要がなく効率的であり、真円ドレスによる切削刃31の摩耗が少ないため切削ブレード3の寿命を長くすることができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、回転スピンドルの先端に装着されて使用される切削ブレードに関する。
半導体ウェーハ等の板状物の切削に使用される切削装置においては、高速回転する回転スピンドルの先端に固定フランジが装着され、この固定フランジに切削ブレードが装着されている。
固定フランジは、回転スピンドルの軸線方向に延在する軸状の円形ボス部を備えている。一方、切削ブレードは、中心孔を有する支持基台と、支持基台の外周縁部に固着された切削刃とから構成され、固定フランジの円形ボス部に切削ブレードの中心孔を挿入して嵌合させ、固定フランジを回転スピンドルに挿入して固定することにより、切削ブレードが固定フランジを介して回転スピンドルに装着される(例えば特許文献1参照)。
回転スピンドルに対する切削ブレードの着脱を可能とするためには、固定フランジの円形ボス部の外周面と切削ブレードの支持基台の内周面との間に数μm程度の僅かな隙間を設ける必要がある。したがって、その隙間が原因となって、回転スピンドルの回転軸に対して切削ブレードが偏心して装着されることがある。そして、切削ブレードが偏心して装着されると、真円出しされた切削ブレードによる切削時と比較して切削ブレードの切削刃の外周面のうち切削に寄与する領域が少なくなり、切削に寄与する領域の切削抵抗が増大し、その結果、被加工物に形成される切削溝の両側面に発生するチッピングが増大するという問題がある。
このような問題を回避するため、切削ブレードを固定フランジに装着した後に、切削刃を用いてドレッサーボードを切削することにより切削刃の真円ドレスを行って真円出しを行い、切削刃の全周が被加工物に均等に当たるように形状を修正することが行われている。
しかし、固定フランジに対する切削ブレードの偏心の方向及び偏心量はその都度変化するため、切削ブレードを取り外して装着するごとに真円ドレスを行わなければならない。また、真円ドレスでは、切削刃を余分に摩耗させることになり、寿命を短くする。さらに、繰り返しの真円ドレスによりドレッサーボードも多数枚必要となる。したがって、切削ブレードを脱着するたびに真円ドレスを行うことは、非効率かつ不経済である。
本発明は、上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術課題は、切削ブレードを回転スピンドルに装着する際の真円出しに関して効率性及び経済性高めることである。
本発明は、回転スピンドルの先端に装着され円形ボス部を有する固定フランジに装着される切削ブレードに関するもので、円環形状の支持基台と、支持基台の外周縁部に固着された切削刃とを具備し、支持基台の中心には固定フランジの円形ボス部に挿入される装着孔を有し、装着孔の内周面の一部または全面に弾性部材が配設され、弾性部材が変形することにより円形ボス部に圧入装着されるように構成される。
本発明に係る切削ブレードは、装着孔の内周面に弾性部材を配設し、弾性部材が変形することで円形ボス部に圧入装着されるように構成したため、切削ブレードの固定フランジに対する装着の容易性を確保しつつ、偏心量を小さくすることができる。そして、装着孔の内周面に弾性部材が配設されているため、一度真円ドレスを行った後は、取り外して再装着しても、偏心状態及び偏心量の変化が少ないことにより、真円ドレスを再度行う必要がなく効率的であり、真円ドレスによる切削刃の摩耗が少ないため切削ブレードの寿命を長くすることができる。
図1に示すスピンドルユニット1は、図示しないモータに連結されて回転可能な回転スピンドル10と、回転スピンドル10を回転可能に支持するスピンドルハウジング11とを有している。回転スピンドル10の先端部には雌ねじ12が形成されている。
回転スピンドル10には固定フランジ2が装着される。固定フランジ2は、回転スピンドル10に挿入される中心孔を有する挿入軸部20と、挿入軸部20から拡径したツバ部21と、ツバ部21よりも縮径した軸状に形成された円形ボス部22と、円形ボス部22の外周面先端側に形成された雄ねじ23とで構成されている。円形ボス部22は、断面が真円の円柱形状に形成されている。
切削ブレード3は、円環形状の支持基台30と、支持基台30の外周縁部に固着された切削刃31とを備えている。切削刃31は、ダイヤモンド砥粒等の砥粒をボンド剤等で固めて構成される。支持基台30の中心には装着孔32が形成されている。装着孔32の内周面には弾性部材33が配設されている。図1における弾性部材33は、装着孔32の周方向に間欠的に配設されているが、図2に示す弾性部材33aのように、装着孔32の周方向全面に切れ目なく被覆されていてもよい。すなわち、弾性部材は、装着孔32の内周面の一部または全面に配設される。
固定ナット4は、固定フランジ2の円形ボス部22に形成された雄ねじ23に螺着されるものであり、貫通孔40の内周面に雌ねじ41が形成されて構成されている。円形ボス部22に切削ブレード3の装着孔32を挿入し、支持基台30を固定フランジ2のツバ部21に押し当て、固定ナット4を雌ねじ23に螺着することにより、切削ブレード3が固定フランジ2に固定される。
固定ボルト5は、回転スピンドル10の先端部に形成された雌ねじ12に螺着されるものであり、固定ナット4の貫通孔40及び切削ブレード3の装着孔32を貫通させて固定ボルト5を雌ねじ12に螺着締結することにより、固定フランジ2が回転スピンドル10に固定され、切削ブレード3が固定フランジ2を介して回転スピンドル10に装着される。こうして切削ユニット6が形成される。
図3に示すように、切削ブレード3の装着孔32の内周面に配設された弾性部材33の厚さTは、例えば0.5〜0.6mm程度である。また、切削ブレード3の装着孔32の内周面に配設された弾性部材33の内径W1は、固定フランジ2の円形ボス部22の外径W2よりも小径となっている。具体的には、弾性部材の内径W1は、円形ボス部22の外径W2よりも0.01mm〜1.00mmほど小さくすることが望ましい。弾性部材33の内径W1と円形ボス部22の外径W2とがこのように(W1<W2)の関係にある場合において、装着孔32を円形ボス部22に挿入すると、弾性部材33が円形ボス部22によって押圧されて変形し、その厚さが元の厚さTより小さくなることにより、切削ブレード3が円形ボス部22に圧入装着される。このとき、弾性部材33の内周面が円形ボス部22の外周面に密着する。そして、図1に示した固定ナット4を雄ねじ23に螺着すると、図4に示すように、切削ブレード3が固定フランジ2に固定される。さらに、固定ボルト5を回転スピンドル10の雌ねじ12に螺着すると、切削ブレード3が回転スピンドル10に装着される。
その状態で回転スピンドル10が高速回転させると、弾性部材33が円形ボス部22に密着しているため、切削ブレード3の回転スピンドル10に対する偏心がないか、あっても非常に小さい。したがって、真円ドレスを行う必要がないため効率的であり、真円ドレスにより切削刃が摩耗することもないため切削ブレード3の寿命が長くなり経済的である。また、切削ブレード3の偏心がないか少ないことにより、一度真円ドレスを行った後は、取り外して再装着しても偏心がないか小さいため、真円ドレスを再度行う必要がなく効率的である。したがって、真円ドレスによる切削刃の摩耗がないか少ないため、切削ブレードの寿命を長くすることができる。また、装着孔32に弾性部材33、33aを配設したことにより、切削ブレードごとの偏心量のバラツキも少なくなるため、切削ブレードを新しいものに交換した場合においても、真円ドレスの回数を低減することができる。実際にワークを切削した場合は、切削ブレード3の切削刃の全周がワークに均等に当たり、切削抵抗が増大することがないため、チッピングが少なく、高品質な切削が可能となる。
弾性部材33、33aが柔らかすぎると高速回転時に偏心が生じやすく、弾性部材33、33aが固すぎると円形ボス部22に対する装着孔32の挿入がしにくいという問題があるが、弾性部材33、33aとしてショア硬度が30〜100程度のものを使用すると、いずれの問題も生じにくい。
1:スピンドルユニット
10:回転スピンドル 11:スピンドルハウジング 12:雌ねじ
2:固定フランジ
20:挿入軸部 21:ツバ部 22:円形ボス部 23:雄ねじ
3:切削ブレード
30:支持基台 31:切削刃 32:装着孔 33、33a:弾性部材
4:ナット
40:貫通孔 41:雌ねじ
5:固定ボルト
6:切削ユニット
10:回転スピンドル 11:スピンドルハウジング 12:雌ねじ
2:固定フランジ
20:挿入軸部 21:ツバ部 22:円形ボス部 23:雄ねじ
3:切削ブレード
30:支持基台 31:切削刃 32:装着孔 33、33a:弾性部材
4:ナット
40:貫通孔 41:雌ねじ
5:固定ボルト
6:切削ユニット
Claims (1)
- 回転スピンドルの先端に装着され円形ボス部を有する固定フランジに装着される切削ブレードであって、
円環形状の支持基台と、該支持基台の外周縁部に固着された切削刃とを具備し、
該支持基台の中心には該固定フランジの円形ボス部に挿入される装着孔を有し、該装着孔の内周面の一部または全面に弾性部材が配設され、該弾性部材が変形することにより該円形ボス部に圧入装着される切削ブレード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010060558A JP2011194477A (ja) | 2010-03-17 | 2010-03-17 | 切削ブレード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010060558A JP2011194477A (ja) | 2010-03-17 | 2010-03-17 | 切削ブレード |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011194477A true JP2011194477A (ja) | 2011-10-06 |
Family
ID=44873330
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010060558A Pending JP2011194477A (ja) | 2010-03-17 | 2010-03-17 | 切削ブレード |
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-
2010
- 2010-03-17 JP JP2010060558A patent/JP2011194477A/ja active Pending
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