JP3115420U - 立軸平面研削用セグメント形砥石 - Google Patents

立軸平面研削用セグメント形砥石 Download PDF

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Abstract

【課題】 削液及び研削切粉の移動を良好に行い、さらにホルダによる砥石の固定力が低下するおそれを少なくする。
【解決手段】 回転中心軸2の周りに配設され、砥石1の内周部6に回転方向Aと交差して研削液供給及び研削切粉排除用の筋溝9を形成した立軸平面研削用セグメント形砥石において、筋溝9の長手方向Lを前記回転方向Aと斜めに交差して形成する。筋溝9の回転方向と逆側先端9Aを下向きに形成すると共に、回転方向側先端9Bを上向きに形成し、前記交差角度θを30〜75度とする。砥石9の内周部6を外周部7より硬度を低く形成する。前記内周部6に前記筋溝9を複数設ける。筋溝9にある研削液及び研削切粉Pには回転方向Aに伴う力が作用して良好な移動を行うことができる。また内周部6、外周部7において周速度に応じて適切な硬度とすることができ、ワークを均一に研削できる。
【選択図】図1

Description

本考案は、立軸平面研削用セグメント形砥石に関するものである。
従来、この種のものとして回転中心軸の周りに配設される立軸平面研削用セグメント形砥石において、砥石の内周部を外周部より硬度を低く形成し、かつ内周部に回転方向と交差して小幅な研削液供給及び研削切粉排除用筋を上下方向に形成した立軸平面研削用セグメント形砥石が公知である(例えば、特許文献1)。
実用新案登録第3054262号公報
素材の研削、研磨技術において、いうまでもなく金属加工の一般常識として軟らかい素材の研削、研磨には硬い砥石を用い、硬い素材の研削、研磨には軟らかい砥石を用いることは一般的である。
そして、硬い素材を研削、研磨加工をするには前記従来技術のように硬度を軟らかく製作した砥石を利用しなければならないが、従来技術のように小幅な研削液供給及び研削切粉排除用筋を上下方向に形成したような砥石においては、研削液及び研削切粉は回転に伴う遠心力と直交する方向に移動しなければならず、その移動を良好に行うことができない。さらに砥石をホルダに設置し回転して加工を行うと筋が崩壊する可能性があり、この結果ホルダによる砥石を固定する安定度が低下するおそれがある。
解決しようとする問題点は、回転中心軸の周りに配設される立軸平面研削用セグメント形砥石において、研削液及び研削切粉の移動を良好に行う点である。さらにホルダによる砥石を固定する安定度が低下するおそれを少なくする点である。
請求項1の考案は、回転中心軸の周りに配設され、砥石の内周部に回転方向と交差して研削液供給及び研削切粉排除用の筋溝を形成した立軸平面研削用セグメント形砥石において、前記筋溝の長手方向を回転方向と斜めに交差して形成したことを特徴とする立軸平面研削用セグメント形砥石である。
請求項2の考案は、回転中心軸の周りに配設される立軸平面研削用セグメント形砥石において、砥石の内周部を外周部より硬度を低く形成し、かつ内周部に回転方向と交差して研削液供給及び研削切粉排除用の筋溝を形成した立軸平面研削用セグメント形砥石において、前記筋溝の長手方向を回転方向と斜めに交差して形成したことを特徴とする立軸平面研削用セグメント形砥石である。
請求項3の考案は、前記筋溝の前記回転方向側先端を上向きに形成すると共に、前記回転方向と逆側先端を下向きに形成することを特徴とする請求項2記載の立軸平面研削用セグメント形砥石である。
請求項4の考案は、前記筋溝の長手方向と前記回転方向との交差角度を30〜75度に形成することを特徴とする請求項3記載の立軸平面研削用セグメント形砥石である。
請求項5の考案は、前記筋溝の溝幅より溝深さを小さく形成することを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の立軸平面研削用セグメント形砥石である。
請求項1の考案によれば、斜めに設けられた筋溝が設けられることにより、研削液の供給と研削切粉の排除を回転に平行してより良好に行うことができる。
請求項2の考案によれば、研削液の供給と研削切粉の排除を回転に平行してより良好に行うことができると共に、ワーク(素材)を均一に研削できる。
請求項3の考案によれば、ワークで発生した研削切粉は先端より良好に排出される。
請求項4の考案によれば、研削液を確実に供給できると共に切削切粉を確実に排除することができる。
請求項5の考案によれば、溝深さを小さく形成することで、研削液や研削切粉が奥深くならないので目詰まりしにくくなる。
本考案における好適な実施の形態について、添付図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、実用新案登録請求の範囲に記載された本考案の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本考案の必須要件であるとは限らない。
以下、本考案のー実施例を図を参照して説明する。立軸平面研削は複数のセグメント形の砥石1を回転中心軸2の周りにほぼ円板状のホルダ3を介して放射状に配設し、これら砥石1を中心軸2を回転中心として回転させることによりワークWと砥石1の先端面4を接触させワークWの表面を研削するものである。砥石1は前記先端面4の他に、該先端面4と反対側に位置する基端面5、回転中心軸2と対向するように位置する内周部6、該内周部6と対向し回転中心軸2と反対側に位置する外周部7、及び内周部6と外周部7との端部間に位置する左右側部8からなる。
さらに、内周部6に研削液供給及び研削切粉排除用の筋溝9を形成する。この筋溝9は溝幅Cが内周部6の面積に比較して狭く、筋溝9はその長手方向Lを前記回転方向Aと斜めに交差して直線状又は円弧曲線状に形成したものであって、筋溝9の回転方向と逆側先端9Aを下向きに開口するよう形成すると共に、回転方向側先端9Bを上向きに開口するように形成している。前記交差の交差角度θは30〜75度が好ましい。尚、具体的には前記交差角度θは長手方向Lと先端面4との交差角度θ´となる。そして筋溝は溝幅Cより溝深さDを小さく形成している。例えば溝深さDは、0.1mmに形成する。また、この筋溝9は内周部6に平行状態となって複数設けられるものである。さらに、内周部6の左右両端部に面取り部10を形成する。
そして、砥石1の硬度は図2に示すように内周部6の硬度hが、外周部7の硬度Hより次第に低く形成されている。さらに詳述すると、前記硬度は回転中心軸2を基準としてほぼ正比例して前記内周部6側を次第に外周部7側より低くするものである。
次に前記構成についてその作用を説明する。回転中心軸2を中心として砥石1を回転させた際、先端面4における内周部6の硬度を低く(軟らかく)して、目詰まりを防止し、外周部7側ではワークWに合わせた硬度に形成している。さらに、先端面4における内周部6と外周部7との中間部では、外周部7側から内周部6側にかけて硬度を次第に低くしているので、ワークWとの単位時間当たりの接触面積に対応して最適な硬度に形成され、該中間部においても目詰まりを防止できるようになっている。
さらに、研削時には筋9に沿って研削液が円滑に先端面4に供給されるので、研削面の発熱防止に寄与し、また砥粉、研削切粉Pの排除を確実に行う。
以上のように、本考案の実施例では請求項1に対応して、回転中心軸2の周りに配設され、砥石1の内周部6に回転方向Aと交差して研削液供給及び研削切粉排除用の筋溝9を形成した立軸平面研削用セグメント形砥石において、前記筋溝9の長手方向Lを前記回転方向Aと斜めに交差して形成したことで、筋溝9にある研削液及び研削切粉Pには回転方向Aに伴う力が作用して良好な排除を行うことができる。
また、本考案の実施例では請求項2に対応して、請求項1に加え砥石9の内周部6を外周部7より硬度を低く形成したことで、内周部6、外周部7において周速度に応じて適切な硬度とすることができ、ワークWを均一に研削でき、さらに研削液を供給できると共に切削切粉Pを排除することができる。
さらに、本考案の実施例では請求項3に対応して、前記筋溝9の回転方向と逆側先端9Aを下向きに形成すると共に、回転方向側先端9Bを上向きに形成することによって、ワークWで発生した研削切粉Pは良好に排出される。
しかも、前記筋溝9の長手方向Lと前記回転方向Aとの交差角度θ(θ´)を30〜75度に形成することで、研削液を確実に供給できると共に切削切粉Pを確実に排除することができる。交差角度θ(θ´)が30度より小さいときや、75度より大きいときには研削液の供給や切削切粉Pの排除を行いにくくなる。
また、本考案の実施例では請求項5に対応して、前記筋溝9の溝幅Cより溝深さDを小さく形成したことにより、溝深さDを小さく形成することで、研削液や研削切粉Pが奥深くならないので目詰まりしにくくなる。
以上のように本考案にかかる立軸平面研削用セグメント形砥石は種々の用途に適用できる。
本考案の実施例1を示す一部を拡大した斜視図である。 本考案の実施例1を示す断面図である。
符号の説明
1 砥石
2 回転中心軸
6 内周部
7 外周部
9 筋溝
9A 先端
9B 先端
A 回転方向
θ 交差角度

Claims (5)

  1. 回転中心軸の周りに配設され、砥石の内周部に回転方向と交差して研削液供給及び研削切粉排除用の筋溝を形成した立軸平面研削用セグメント形砥石において、前記筋溝の長手方向を回転方向と斜めに交差して形成したことを特徴とする立軸平面研削用セグメント形砥石。
  2. 回転中心軸の周りに配設される立軸平面研削用セグメント形砥石において、砥石の内周部を外周部より硬度を低く形成し、かつ内周部に回転方向と交差して研削液供給及び研削切粉排除用の筋溝を形成した立軸平面研削用セグメント形砥石において、前記筋溝の長手方向を回転方向と斜めに交差して形成したことを特徴とする立軸平面研削用セグメント形砥石。
  3. 前記筋溝の前記回転方向側先端を上向きに形成すると共に、前記回転方向と逆側先端を下向きに形成することを特徴とする請求項2記載の立軸平面研削用セグメント形砥石。
  4. 前記筋溝の長手方向と前記回転方向との交差角度を30〜75度に形成することを特徴とする請求項3記載の立軸平面研削用セグメント形砥石。
  5. 前記筋溝の溝幅より溝深さを小さく形成することを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の立軸平面研削用セグメント形砥石。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07321509A (ja) * 1994-05-20 1995-12-08 Kokusai Electric Co Ltd 周波数帯域可変フィルタ

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