JP2011194453A - シーム溶接方法及びその装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】3枚以上のワークが積層され、且つその最外に厚みが最も小さい最薄ワークが配置された積層体に対してシーム溶接を施す際、前記最薄ワークと、該最薄ワークに隣接するワークとの間にナゲットを十分に成長させる。
【解決手段】シーム溶接機16は、積層体26中の最上の最薄ワーク32に当接するとともに互いに逆の極性である第1ローラ電極20及び電流分岐用ローラ電極24と、最下の金属板28に当接するとともに電流分岐用ローラ電極24と同極性である第2ローラ電極22とを具備する。第1ローラ電極20及び電流分岐用ローラ電極24の合計加圧力F1、F2は、第2ローラ電極22の加圧力F3と均衡するように制御される。この状態で、交流電源60から電流が供給され、第1ローラ電極20から第2ローラ電極22に向かう電流i1と、第1ローラ電極20から最薄ワーク32内を通過して電流分岐用ローラ電極24に向かう分岐電流i2とが流れる。
【選択図】図5
【解決手段】シーム溶接機16は、積層体26中の最上の最薄ワーク32に当接するとともに互いに逆の極性である第1ローラ電極20及び電流分岐用ローラ電極24と、最下の金属板28に当接するとともに電流分岐用ローラ電極24と同極性である第2ローラ電極22とを具備する。第1ローラ電極20及び電流分岐用ローラ電極24の合計加圧力F1、F2は、第2ローラ電極22の加圧力F3と均衡するように制御される。この状態で、交流電源60から電流が供給され、第1ローラ電極20から第2ローラ電極22に向かう電流i1と、第1ローラ電極20から最薄ワーク32内を通過して電流分岐用ローラ電極24に向かう分岐電流i2とが流れる。
【選択図】図5
Description
本発明は、3枚以上のワークを積層するとともに、前記ワーク中、厚みが最小である最薄ワークを最外に配置して形成した積層体に対してシーム溶接を行うシーム溶接方法及びその装置に関する。
シーム溶接は、金属板同士を接合する手法として広汎に知られている。特許文献1、2に記載されるように、シーム溶接では、積層された金属板(積層体)が1組のローラ電極によって挟持された後、該ローラ電極同士の間に通電がなされる。すなわち、積層体中に、その積層方向に沿う電流経路が形成される。勿論、プラス電極を出発した電流は、該プラス電極が接触した金属板、金属板同士が互いに接触して形成される接触面、マイナス電極が接触した金属板を順次通過し、マイナス電極に到達する。
この通電の最中、前記接触面近傍の部位に抵抗発熱が起こる。これにより、該部位が溶融する。
その後、前記ローラ電極に対して積層体が移動されることにより電流経路が移動し、結局、積層体における抵抗発熱が起こる部位が移動する。すなわち、移動前に溶融していた部位から電流が遠ざかり、このため、該部位の抵抗発熱が終了する。その結果、該部位の温度が低下し、これにより該部位が凝固して固相となる。この凝固部位は、主にナゲットと呼称される。
一方、新たな電流経路に対応する部位では、上記と同様に、金属板同士が互いに接触して形成される接触面近傍の部位が溶融する。
以降は、上記した現象が逐次的に繰り返されることにより、金属板同士が連続的に接合される。
場合によっては、3枚以上の金属板同士を接合することが求められることもある。ここで、金属板は互いに同一厚みであるとは限らず、寧ろ、互いに相違することが大半である。すなわち、複数枚の金属板の中には、厚みが最も小さいワーク(以下、最薄ワークとも表記する)が含まれる。
このような最薄ワークを積層体の最外に配置してシーム溶接を行った場合、この最薄ワークと、該最薄ワークに隣接する別のワークとの間のナゲットが十分に成長しないことがある。この理由は、最薄ワークの厚みが最小であるために固有抵抗が最小となることに起因して、十分な抵抗発熱が起こらなくなるためであると推察される。
最薄ワーク近傍のナゲットを大きく成長させるべく、電流値を大きくすることも想起される。しかしながら、この場合、ワークが溶融して飛散する、いわゆるスパッタが惹起され易くなるという不具合を招く。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、積層体中の最外に配置された最薄ワークと該最薄ワークに隣接するワークとの間にナゲットを十分に成長させることが可能であり、しかも、スパッタが発生する懸念を払拭し得るシーム溶接方法及びその装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、3枚以上のワークを積層するとともに、前記ワーク中、厚みが最小である最薄ワークを最外に配置して形成した積層体に対してシーム溶接を行うシーム溶接方法であって、
前記積層体を第1ローラ電極及び第2ローラ電極で挟持するとともに、前記最薄ワークに当接した前記第1ローラ電極とは逆の極性である電流分岐用電極を前記最薄ワークに当接させる工程と、
前記第1ローラ電極、第2ローラ電極及び前記電流分岐用電極を前記積層体に対して相対的に移動させながら、前記第1ローラ電極と前記第2ローラ電極の間に通電を行うことで前記積層体に対してシーム溶接を施すとともに、前記第1ローラ電極から前記電流分岐用電極に向かう分岐電流、又は、前記電流分岐用電極から前記第1ローラ電極に向かう分岐電流を流す工程と、
を有することを特徴とする。
前記積層体を第1ローラ電極及び第2ローラ電極で挟持するとともに、前記最薄ワークに当接した前記第1ローラ電極とは逆の極性である電流分岐用電極を前記最薄ワークに当接させる工程と、
前記第1ローラ電極、第2ローラ電極及び前記電流分岐用電極を前記積層体に対して相対的に移動させながら、前記第1ローラ電極と前記第2ローラ電極の間に通電を行うことで前記積層体に対してシーム溶接を施すとともに、前記第1ローラ電極から前記電流分岐用電極に向かう分岐電流、又は、前記電流分岐用電極から前記第1ローラ電極に向かう分岐電流を流す工程と、
を有することを特徴とする。
すなわち、この場合、第1ローラ電極及び第2ローラ電極で積層体を挟持するのみでなく、最薄ワークに対して電流分岐用電極を当接させて通電を行う。該電流分岐用電極とともに前記最薄ワークに当接した第1ローラ電極は、この電流分岐用電極とは逆の極性であるので、第1ローラ電極から電流分岐用電極に向かう電流、又はその逆方向に流れる電流のいずれか一方が分岐して生じる。この分岐電流が最薄ワークの内部を流れることにより、この最薄ワークと、該最薄ワークに隣接するワークとの界面が十分に加熱される。
このように分岐電流による加熱がなされることにより、前記界面に十分な大きさのナゲットが成長する。これにより、接合強度に優れた接合部が得られる。
しかも、この場合、残余のワーク内を流れる電流値が、第1ローラ電極及び第2ローラ電極のみで積層体を挟持して通電を行う通常のシーム溶接に比して小さくなる。このため、前記界面に形成されたナゲットが十分な大きさに成長する間にスパッタが起こる懸念が払拭される。
以上のように、本発明によれば、積層体中の最外に配置された最薄ワークと、該最薄ワークに隣接するワークとの間にナゲットを十分に成長させることが可能となる。その上、スパッタが発生する懸念をも払拭し得る。
なお、上記の工程を行う間、残余のワーク同士の界面にナゲットが形成されない場合や、十分に成長しない場合には、電流分岐用電極のみを最薄ワークから離間させるか、又は、電流分岐用電極と電源との間の電気経路のみを切断した上で、第1ローラ電極と第2ローラ電極の間の通電を続行すればよい。電流分岐用電極と電源との間の電気経路を切断するには、例えば、電流分岐用電極と電源との間にスイッチを介装し、このスイッチをオフ(切)状態とすればよい。
この離間又は電気経路の切断に伴って分岐電流が消失するので、最薄ワークにおけるジュール熱に基づく発熱量が小さくなり、その結果、最薄ワークとそれに隣接するワークとの間に形成されたナゲットの成長速度が小さくなる。その一方で、残余のワークに流れる電流値が大きくなり、該残余のワークではジュール熱に基づく発熱量が大きくなる。これにより残余のワーク同士の界面においてナゲットが形成され、且つ十分に成長する。
また、本発明は、3枚以上のワークを積層するとともに、前記ワーク中、厚みが最小である最薄ワークを最外に配置して形成した積層体に対してシーム溶接を行うシーム溶接方法であって、
前記積層体を第1ローラ電極及び第2ローラ電極で挟持するとともに、前記最薄ワークに対し、前記第1ローラ電極が当接した部位とは別の部位に加圧用部材を当接させ、前記加圧用部材によって前記最薄ワーク側から前記積層体を加圧する工程と、
前記第1ローラ電極及び前記加圧用部材による前記積層体に対する加圧力と、前記第2ローラ電極による前記積層体に対する加圧力とを均衡させた状態で、前記第1ローラ電極、第2ローラ電極及び前記電流分岐用電極を前記積層体に対して相対的に移動させながら、前記第1ローラ電極と第2ローラ電極の間に通電を行う工程と、
を有することを特徴とする。
前記積層体を第1ローラ電極及び第2ローラ電極で挟持するとともに、前記最薄ワークに対し、前記第1ローラ電極が当接した部位とは別の部位に加圧用部材を当接させ、前記加圧用部材によって前記最薄ワーク側から前記積層体を加圧する工程と、
前記第1ローラ電極及び前記加圧用部材による前記積層体に対する加圧力と、前記第2ローラ電極による前記積層体に対する加圧力とを均衡させた状態で、前記第1ローラ電極、第2ローラ電極及び前記電流分岐用電極を前記積層体に対して相対的に移動させながら、前記第1ローラ電極と第2ローラ電極の間に通電を行う工程と、
を有することを特徴とする。
第1ローラ電極と加圧用部材との合計加圧力が第2ローラ電極の加圧力と均衡することから、第1ローラ電極の加圧力は、第2ローラ電極に比して小さくなる。従って、第1ローラ電極側と、該第1ローラ電極に略対向する第2ローラ電極との間では、加圧力は、第1ローラ電極側から第2ローラ電極に向かうにつれて作用範囲が広がるように分布する。このため、最薄ワークとそれに隣接するワークとの界面に作用する力は、残余のワーク同士の界面に作用する力に比して小さくなる。
このような分布が生じる結果、最薄ワークとそれに隣接するワークとの接触面積が残余のワーク同士の接触面積に比して小さくなる。従って、最薄ワークとそれに隣接するワークとの界面の接触抵抗を大きくすることができ、これにより、ジュール熱に基づく発熱量を大きくすることができる。従って、該界面に生成するナゲットを大きく成長させることが可能となり、結局、最薄ワークとこれに隣接するワークとの接合強度を確保することができる。
しかも、加圧用部材によって最薄ワークが押圧されるので、最薄ワークがこれに隣接するワークから離間することが抑制される。従って、軟化した溶融部が最薄ワークとこれに隣接するワークとの離間箇所からスパッタとして飛散することを防止することができる。
なお、加圧用部材を、第1ローラ電極とは逆の極性である電流分岐用電極で構成し、前記通電を行う際、第1ローラ電極から電流分岐用電極に向かう分岐電流、又は、電流分岐用電極から第1ローラ電極に向かう分岐電流のいずれかを生じさせるようにしてもよい。
さらに、本発明は、3枚以上のワークを積層するとともに、前記ワーク中、厚みが最小である最薄ワークを最外に配置して形成した積層体に対してシーム溶接を行うためのシーム溶接装置であって、
前記最薄ワークに当接する第1ローラ電極と、
前記第1ローラ電極とともに前記積層体を挟持する第2ローラ電極と、
前記最薄ワークに当接し、且つ前記第1ローラ電極とは逆の極性である電流分岐用電極と、
を備え、
シーム溶接を施すために前記積層体を挟持した前記第1ローラ電極と前記第2ローラ電極との間で通電を行う際、前記第1ローラ電極から前記電流分岐用電極に向かう分岐電流、又は、前記電流分岐用電極から前記第1ローラ電極に向かう分岐電流を流すことを特徴とする。
前記最薄ワークに当接する第1ローラ電極と、
前記第1ローラ電極とともに前記積層体を挟持する第2ローラ電極と、
前記最薄ワークに当接し、且つ前記第1ローラ電極とは逆の極性である電流分岐用電極と、
を備え、
シーム溶接を施すために前記積層体を挟持した前記第1ローラ電極と前記第2ローラ電極との間で通電を行う際、前記第1ローラ電極から前記電流分岐用電極に向かう分岐電流、又は、前記電流分岐用電極から前記第1ローラ電極に向かう分岐電流を流すことを特徴とする。
このような構成とすることにより、シーム溶接時に、最薄ワーク内を流れて該最薄ワークとこれに隣接するワークとの界面を十分に加熱し得る分岐電流、すなわち、第1ローラ電極から電流分岐用電極に向かう電流、又はその逆方向に流れる電流を生じさせることができるようになる。その結果、上記したように、この界面に十分な大きさのナゲットを成長させることができる。
しかも、分岐電流を発生させるためには、電流分岐用電極と、該電流分岐用電極を変位させるための変位機構を必要に応じて設けるのみでよい。従って、電流分岐用電極を設けたことに伴って装置構成が複雑になることもない。また、動作制御も簡素である。
残余のワーク同士の界面にナゲットが形成されない場合や、十分に成長しない場合には上記したように、電流分岐用電極のみを最薄ワークから離間させるか、又は、電流分岐用電極と電源との間の電気経路のみを切断した上で、第1ローラ電極と第2ローラ電極の間の通電を続行すればよい。
電流分岐用電極と電源との間の電気経路のみを切断する第1の構成として、第1ローラ電極、第2ローラ電極及び電流分岐用電極に対して共通の電源を電気的に接続し、且つ前記電流分岐用電極と前記電源との間に、該電流分岐用電極と該電源との間の電気経路のみを接続又は停止するスイッチを設けることが挙げられる。
また、第2の構成として、第1ローラ電極及び第2ローラ電極に対して第1電源を電気的に接続する一方、第1ローラ電極及び電流分岐用電極に第2電源を電気的に接続することが挙げられる。勿論、第1電源と第2電源は、個別に電流を供給又は供給停止することが可能である。
さらにまた、本発明は、3枚以上のワークを積層するとともに、前記ワーク中、厚みが最小である最薄ワークを最外に配置して形成した積層体に対してシーム溶接を行うためのシーム溶接装置であって、
前記最薄ワークに当接する第1ローラ電極と、
前記第1ローラ電極とともに前記積層体を挟持する第2ローラ電極と、
前記最薄ワークにおける前記第1ローラ電極が当接した部位とは別の部位に当接し、前記積層体を前記最薄ワーク側から加圧するための加圧用部材と、
を具備し、
さらに、前記加圧用部材に対して前記積層体を加圧する加圧力を付与する加圧機構と、前記加圧機構を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記第1ローラ電極と前記第2ローラ電極との間に通電が行われる際、前記第1ローラ電極及び前記加圧用部材による前記積層体に対する加圧力と、前記第2ローラ電極による前記積層体に対する加圧力とを均衡させることを特徴とする。
前記最薄ワークに当接する第1ローラ電極と、
前記第1ローラ電極とともに前記積層体を挟持する第2ローラ電極と、
前記最薄ワークにおける前記第1ローラ電極が当接した部位とは別の部位に当接し、前記積層体を前記最薄ワーク側から加圧するための加圧用部材と、
を具備し、
さらに、前記加圧用部材に対して前記積層体を加圧する加圧力を付与する加圧機構と、前記加圧機構を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記第1ローラ電極と前記第2ローラ電極との間に通電が行われる際、前記第1ローラ電極及び前記加圧用部材による前記積層体に対する加圧力と、前記第2ローラ電極による前記積層体に対する加圧力とを均衡させることを特徴とする。
このような構成とすることにより、第1ローラ電極及び第2ローラ電極による積層体に対する加圧力を、第1ローラ電極(最薄ワーク)側から第2ローラ電極に向かって作用範囲が大きくなるように分布させることができる。その結果、最薄ワークとこれに隣接するワークとの界面の接触抵抗を大きくすることができ、該界面を十分に加熱して適切な大きさのナゲットを成長させることができる。これにより、最薄ワークとこれに隣接するワークとの接合強度を大きくすることができる。
また、第1ローラ電極とは逆の極性である電流分岐用電極で加圧用部材を構成し、前記通電を行う際、第1ローラ電極から電流分岐用電極に向かう分岐電流、又は、電流分岐用電極から第1ローラ電極に向かう分岐電流のいずれかを生じさせるようにしてもよい。上記したように、この場合、第1ローラ電極から電流分岐用電極に向かう電流、又はその逆方向に流れる電流によって、最薄ワークとこれに隣接するワークとの界面が十分に加熱されるので、前記界面に十分な大きさのナゲットを成長させ、接合強度に一層優れた接合部を得ることができるようになる。
本発明によれば、積層体を挟持する第1ローラ電極及び第2ローラ電極の他、前記積層体の最外に配置された最薄ワークに当接する電流分岐用電極を用い、この電流分岐用電極と、該電流分岐用電極とともに前記最薄ワークに当接した前記第1ローラ電極との間に、前記最薄ワークを経由する電流を流すか、又は、第1ローラ電極と第2ローラ電極で積層体を挟持することに加え、積層体の最外に配置された最薄ワークを加圧用部材(好適には電流分岐用電極)で加圧し、この状態でシーム溶接を行うようにしている。
このようにしてシーム溶接を行うことにより、前記最薄ワークとこれに隣接するワークとの界面を十分に加熱することができるようになる。従って、この界面に十分な大きさのナゲットを成長させることができるようになり、その結果、最薄ワークとこれに隣接するワークとが十分な接合強度で接合する。
以下、本発明に係るシーム溶接方法につき、これを実施するシーム溶接装置との関係で好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1は、第1実施形態に係るシーム溶接装置10の概略全体側面図である。このシーム溶接装置10は、多関節ロボット12と、該多関節ロボット12の先端アーム14に支持されたシーム溶接機16とを有する。多関節ロボット12とシーム溶接機16とをこのように組み合わせて構成されるシーム溶接装置10は、前記特許文献1、2にも記載されるように公知であるため、この構成についての詳細な説明は省略する。
一部横断面斜視図である図2、及び一部断面側面図である図3に示すように、シーム溶接機16は、先端アーム14にマウント18(図1参照)を介して支持された第1ローラ電極20、第2ローラ電極22、及び電流分岐用ローラ電極24(電流分岐用電極)を具備し、この中の第2ローラ電極22が積層体26の下方に位置するとともに、第1ローラ電極20及び電流分岐用ローラ電極24が積層体26の上方に位置する。すなわち、シーム溶接機16は、第1ローラ電極20及び電流分岐用ローラ電極24と、第2ローラ電極22とで積層体26を挟持する。
先ず、溶接対象である積層体26につき若干説明する。この場合、積層体26は、3枚の金属板28、30、32が下方からこの順序で積層されることによって構成される。この中の金属板28、30の厚みはD1(例えば、約1mm〜約2mm)に設定され、金属板32の厚みはD1に比して小寸法のD2(例えば、約0.5mm〜約0.7mm)に設定される。すなわち、金属板28、30の厚みは同一であり、金属板32はこれら金属板28、30に比して薄肉である。以下においては、金属板32を最薄ワークと呼称することもある。
なお、金属板28、30は、例えば、JAC590、JAC780又はJAC980(いずれも日本鉄鋼連盟規格に規定される高性能高張力鋼板)からなり、最薄ワーク32は、例えば、JAC270(日本鉄鋼連盟規格に規定される高性能絞り加工用鋼板)からなる。
一方、前記マウント18にはガイドレール34が敷設されるとともに、第1ローラ電極20を第2ローラ電極22に対して接近又は離間する方向に変位させるための第1シリンダ、第1ローラ電極20を回転付勢するための第1回転用モータ、第2ローラ電極22を第1ローラ電極20に対して接近又は離間する方向に変位させるための第2シリンダ、第2ローラ電極22を回転付勢するための第2回転用モータが支持される。このような構成は公知であり(例えば、特許文献1参照)、従って、図示及び詳細な説明を省略する。なお、第1シリンダ及び第2シリンダに代替してサーボモータ等を採用するようにしてもよい。
ガイドレール34の凸部36には、第1ローラ電極20を支持した第1移動テーブル38の凹部40と、第2ローラ電極22を支持した第2移動テーブル42の凹部44とが摺動自在に係合される。第1移動テーブル38は前記第1シリンダの図示しない第1ロッドに連結されるとともに、第2移動テーブル42は前記第2シリンダの図示しない第2ロッドに連結される。
すなわち、第1ローラ電極20は、第1シリンダの第1ロッドが進退動作することに伴って第2ローラ電極22に対して接近又は離間する方向(矢印Y2、Y1方向)に変位する。その一方で、第2ローラ電極22は、第2シリンダの第2ロッドが進退動作することに伴って第1ローラ電極20に対して接近又は離間する方向(矢印Y1、Y2方向)に変位する。
第1ローラ電極20と第1移動テーブル38との間には、第1中実軸46が介在する。この第1中実軸46が、前記第1回転用モータの作用下に回転動作することにより、第1ローラ電極20が回転動作する。同様に、第2ローラ電極22は、前記第2回転用モータの作用下に第2中実軸48が回転動作することに伴って回転動作する。
ここで、第1移動テーブル38は、ガイドレールとして機能する。すなわち、第1移動テーブル38の一端面に突出形成された凸部50には、前記第3シリンダの図示しない第3ロッドが連結された第3移動テーブル52の凹部53が摺動自在に係合される。従って、電流分岐用ローラ電極24は、前記第3ロッドが進退動作することに伴って、第2ローラ電極22に対して接近又は離間する方向(矢印Y2、Y1方向)に変位することが可能である。
電流分岐用ローラ電極24と第3移動テーブル52との間には、中空軸54が介在する。また、電流分岐用ローラ電極24には、その厚み方向に沿って貫通孔56が形成されている。第1中実軸46は、中空軸54に通されるとともに、先端部が電流分岐用ローラ電極24の貫通孔56から露呈する。
第1ローラ電極20と電流分岐用ローラ電極24の間には、所定のクリアランスが形成される(特に、図1及び図3参照)。従って、第1ローラ電極20と電流分岐用ローラ電極24が互いに摺接することはない。
要部概略正面図である図4に示すように、第1実施形態においては、第1リード線58を介して第1ローラ電極20が交流電源60の正極に電気的に接続されるとともに、第2リード線62を介して第2ローラ電極22が前記交流電源60の負極に電気的に接続され、さらに、第2リード線62から分岐するようにして該第2リード線62に接続された第3リード線64を介して電流分岐用ローラ電極24が交流電源60の負極に電気的に接続される。このことから諒解される通り、第1ローラ電極20と電流分岐用ローラ電極24はともに、積層体26を構成する最薄ワーク32に当接するものの、その極性は互いに逆である。
ここで、第3リード線64にはON/OFFスイッチ66が介装される。このON/OFFスイッチ66の入/切を切り替えることにより、電流分岐用ローラ電極24に対し、第1ローラ電極20及び第2ローラ電極22とは別個に、電流を供給又は供給停止することが可能である。
以上の構成において、前記第1〜第3シリンダ、第1〜第3回転用モータ、交流電源60、ON/OFFスイッチ66は、制御手段としての制御ユニット68(図1参照)に電気的に接続されている。すなわち、これら第1〜第3シリンダ、第1〜第3回転用モータ、交流電源60、ON/OFFスイッチ66の動作ないし付勢・滅勢は、制御ユニット68によって制御される。
第1実施形態に係るシーム溶接装置10は、基本的には以上のように構成されるシーム溶接機16を具備するものであり、次に、その作用効果につき、第1実施形態に係るシーム溶接方法との関係で説明する。
積層体26に対してシーム溶接を行う際、すなわち、金属板28、30同士を接合するとともに金属板30、32同士を接合する際には、先ず、前記ロボットが、第1ローラ電極20と第2ローラ電極22の間に積層体26が配置されるように前記先端アーム14、すなわち、シーム溶接機16を移動させる。
その後、制御ユニット68の作用下に前記第1シリンダ及び前記第2シリンダが付勢され、これに伴って前記第1ロッド及び前記第2ロッドが前進動作を開始する。すなわち、第2ローラ電極22が第1ローラ電極20に対して接近するように矢印Y1方向に向かって変位し、且つ第1ローラ電極20が第2ローラ電極22に対して接近するように矢印Y2方向に向かって変位する。その結果、第1ローラ電極20と第2ローラ電極22の間に積層体26が挟持される。
その一方で、制御ユニット68によって第3シリンダが付勢される。これに伴って第3ロッドが矢印Y2方向に向かって前進動作し、その結果、第1ローラ電極20と第2ローラ電極22によって積層体26が挟持されるのと同時、又はその前後に、電流分岐用ローラ電極24が最薄ワーク32に当接する。図5には、このときの模式的な側面断面図が示されている。
なお、図5では、ON/OFFスイッチ66の図示を省略しているが、ON/OFFスイッチ66を入として交流電源60の負極に電気的に接続された状態を、記号「−(マイナス)」によって示している。
制御ユニット68は、最薄ワーク32に対する第1ローラ電極20及び電流分岐用ローラ電極24の合計加圧力(F1+F2)が、金属板28に対する第2ローラ電極22の加圧力(F3)と均衡するように、前記第1シリンダ及び前記第3シリンダの第1ロッド、第3ロッドの各推進力と、前記第2シリンダの第2ロッドの推進力とを制御する。この制御により、積層体26に対する矢印Y1方向に沿って作用する加圧力(F1+F2)と、矢印Y2方向に沿って作用する加圧力(F3)とが略同等となる。
すなわち、このとき、F1<F3が成り立つ。従って、積層体26が第1ローラ電極20と第2ローラ電極22から受ける力は、第2ローラ電極22から第1ローラ電極20に向かうにつれて作用範囲が広くなる(大きくなる)ように分布する。このため、金属板30、32の界面に作用する力は、金属板28、30の界面に作用する力に比して小さくなる。
一方、電流分岐用ローラ電極24を用いずにF1=F3とした場合、積層体26が第1ローラ電極20と第2ローラ電極22から受ける力は、第2ローラ電極22から第1ローラ電極20にわたって均等である。換言すれば、金属板30、32の界面に作用する力と、金属板28、30の界面に作用する力とが等しくなる。
このように、力が作用する範囲は、F1<F3であるときの方がF1=F3であるときに比して狭い。このことは、F1<F3であるときには、F1=F3であるときに比して最薄ワーク32が金属板30に対して押圧される範囲が狭いこと、換言すれば、接触面積が小さいことを意味する。
このように第1ローラ電極20から第2ローラ電極22に至るまでの加圧力を分布させ、金属板30に対する最薄ワーク32の接触面積を小さくしたことに伴い、積層体26から第1ローラ電極20に向かう反力が生じる。第1実施形態では、この反力を電流分岐用ローラ電極24で受けている。
次に、制御ユニット68は、ON/OFFスイッチ66を入状態とするとともに、積層体26に対する交流電源60からの通電を開始する。上記したように、第1ローラ電極20、第2ローラ電極22の各々が交流電源60の正極、負極に接続されているため、図3〜図5に示すように、第1ローラ電極20から第2ローラ電極22に向かう電流i1が流れる。
上記したように、最薄ワーク32には電流分岐用ローラ電極24も当接しており、この電流分岐用ローラ電極24の極性は負である。従って、第1ローラ電極20からは、上記した電流i1と同時に、電流分岐用ローラ電極24に向かう分岐電流i2が出発する。
制御ユニット68は、例えば、図6に示すように、電流i1の通電時間よりも電流i2の通電時間が短くなるように、交流電源60のパルス設定を行うとともに、ON/OFFスイッチ66の入/切の切替を行う。この間、電流i1に基づくジュール熱により、金属板28、30の間、及び金属板30、32の間がそれぞれ加熱され、図5に示すように、各々の部位に加熱領域が形成される。
ここで、F1+F2=F3(F1<F3)であるときの最薄ワーク32と金属板30との接触面積は、上記したように、F1=F3(F2=0)であるときの最薄ワーク32と金属板30との接触面積に比して小さい。このため、金属板30、32の界面における接触抵抗及び電流密度は、F1<F3であるときの方がF1=F3であるときに比して大きくなる。このため、F1<F3であるときには、F1=F3であるときに比してジュール熱の発生量、すなわち、抵抗発熱量が大きくなる。従って、金属板28、30の界面に生成する加熱領域70と、金属板30、32の界面に生成する加熱領域72とが略同等の大きさに成長する。
この間、最薄ワーク32は、電流分岐用ローラ電極24で金属板30側に押圧されている。この押圧により、低剛性の最薄ワーク32が通電(加熱)に伴って反ること、すなわち、金属板30から離間することが抑制される。このため、軟化した溶融部が最薄ワーク32と金属板30との離間箇所からスパッタとして飛散することを防止することができる。
そして、電流i1が流れる当初、第1ローラ電極20からは、電流分岐用ローラ電極24に向かう分岐電流i2が出発する。このように、第1実施形態においては、最下の金属板28に流れず、少なくとも最薄ワーク32に流れる分岐電流i2が発生する。この結果、第1ローラ電極20及び第2ローラ電極22のみを使用する一般的なシーム溶接に比して最薄ワーク32の内部を通過する電流値が大きくなる。
従って、この場合、最薄ワーク32の内部に、前記加熱領域72とは別の加熱領域74が形成される。加熱領域74は、時間の経過とともに拡大して加熱領域72と一体化する。金属板30、32の界面には、このようにして一体化した加熱領域72、74の双方から熱が伝達される。
以上のようにして形成された加熱領域70によって金属板28、30の界面が加熱されるとともに、加熱領域72、74によって、金属板30、32の界面が加熱される。その結果、両界面の温度が十分に上昇して溶融するに至る。
その後、制御ユニット68の作用下にON/OFFスイッチ66が切状態に切り替えられる。これに伴って分岐電流i2が消失するため、図7に示すように、最薄ワーク32には、第1ローラ電極20から第2ローラ電極22へ向かう電流i1のみが流れるようになる。従って、加熱領域74(図5参照)が消失する。
なお、ON/OFFスイッチ66を切り替えることに代替し、前記第3シリンダの第3ロッドを矢印Y1方向に向かって後退動作させることで電流分岐用ローラ電極24を最薄ワーク32から離間させ、これにより分岐電流i2を消失させるようにしてもよい。
その一方で、金属板28、30、32においては、通常のシーム溶接時と同様の状態が形成される。すなわち、厚みが大きい金属板28、30ではジュール熱による発熱量が増加し、その結果、加熱領域70が広がるとともにその温度が一層上昇する。金属板28、30の界面は、この温度上昇した加熱領域70に加熱され、これにより、該界面近傍の温度が十分に上昇してさらに溶融する。
その後、積層体26が移動するか、又は、先端アーム14(図1参照)が移動することに伴い、第1ローラ電極20、第2ローラ電極22及び電流分岐用ローラ電極24に対して積層体26が相対的に移動され、これにより電流経路が移動する。すなわち、溶融した部位から電流が遠ざかり、このため、該部位におけるジュール熱の発生が終了する。
従って、該部位の温度が低下し、図8に示すように、最終的に凝固して金属板28、30の間、金属板30、32の間にナゲット76、78がそれぞれ形成される。これにより金属板28、30同士、金属板30、32同士が互いに接合された接合品が得られるに至る。
なお、電流i1、分岐電流i2の通電時間が図6に示されるように制御される第1実施形態において、積層体26の移動方向では、ナゲット76、78は図9に示すように形成される。場合によっては、ナゲット76、78が連続的に連なることもある。
上記したように、金属板30、32の界面は、加熱領域72、74が形成されることにより十分に加熱される。このため、この界面は、抵抗発熱が大きい金属板28、30の界面と略同程度に溶融して強固なナゲット78を形成する。このため、得られた接合品においては、金属板28、30同士の接合強度と同様に、金属板30、32同士の接合強度も優れる。上記したように金属板30、32の界面に十分なジュール熱が発生したことに伴って、金属板30、32の間のナゲット78が十分に成長しているからである。
以上のように、第1実施形態によれば、スパッタが生成することを回避しつつ、金属板30、32の間に、金属板28、30の間のナゲット76と略同程度の大きさのナゲット78を成長させることができ、これにより、金属板30、32同士の接合強度が優れた接合品を得ることができる。
しかも、上記から諒解される通り、第1実施形態に係るシーム溶接装置10を構成するに際しては、電流分岐用ローラ電極24と、該電流分岐用ローラ電極24を変位させるための変位機構(シリンダ又はサーボモータ等)とを設ければよい。従って、電流分岐用ローラ電極24を設けることに伴ってシーム溶接装置10の構成が複雑化することもない。
なお、上述の実施形態は、第1ローラ電極20及び電流分岐用ローラ電極24の合計加圧力(F1+F2)と、金属板28に対する第2ローラ電極22の加圧力(F3)とを均衡させる場合を例示して説明しているが、分岐電流i2を流す第1実施形態では、このような均衡を図る必要は特にない。
ところで、この第1実施形態では、電流分岐用ローラ電極24を加圧用部材として用いるようにしているが、第2実施形態として、電極の機能を有しない単なる加圧用部材(例えば、長尺棒形状のロッドや、円環形状のリング体等)を用いる態様を挙げることもできる。
第2実施形態においては、第1ローラ電極20から第2ローラ電極22のみに通電を行いながら、第1ローラ電極20と同じく最薄ワーク32側に配置された加圧用部材で最薄ワーク32を押圧する。この際、制御ユニット68は、最薄ワーク32に対する第1ローラ電極20及び加圧用部材の合計加圧力(F1+F2)が、最下の金属板28に対する第2ローラ電極22の加圧力(F3)と均衡するように、第1〜第3シリンダの第1〜第3ロッドの推進力を制御する。
このように、加圧用部材を用いた上で積層体26を挟持する際の加圧力を均衡させる第2実施形態においては、第1ローラ電極20から第2ローラ電極22に向かう電流i1のみを流すことにより、金属板28、30の間に形成されるナゲット76と、金属板30、32の間に形成されるナゲット78とを互いに同程度の大きさとすることができる。
ここで、第1実施形態に係るシーム溶接装置10の構成において、例えば、ON/OFFスイッチ66を常時切に設定する等して電流分岐用ローラ電極24と交流電源60とを電気的に絶縁すれば、第2実施形態に係るシーム溶接方法を実施することができる。すなわち、第1実施形態に係るシーム溶接装置10の構成によれば、電流分岐用ローラ電極24に対して電流を流す・流さないを選択することにより、第1実施形態に係るシーム溶接方法・シーム溶接装置10、又は第2実施形態に係るシーム溶接方法・シーム溶接装置のいずれを実施ないし構成するかを選択することができる。「電極の機能を有しない単なる加圧用部材」には、このように、電極として機能させないものを含む。
また、第1実施形態及び第2実施形態のいずれにおいても、図10及び図11に示すように、第1中実軸46と中空軸54を互いに離間して配置し、図12に示すように、第1ローラ電極20の側方に電流分岐用ローラ電極24を位置させるようにしてもよい。勿論、この場合、中空軸54ではなく中実軸で電流分岐用ローラ電極24を支持するようにしてもよい。
さらに、ON/OFFスイッチ66に代替して、図13に示すように、第3リード線64に対し、交流電源60とは別の交流電源80を介装するようにしてもよい。この場合、該交流電源80のパルス設定(電流供給時間)を交流電源60に比して短くすることによって、図6に示すように電流i1、分岐電流i2を流すことができる。
さらにまた、図4又は図13に示す電気的構成のいずれにおいても、図14に示すようなパルス設定で電流i1、分岐電流i2を流すようにしてもよい。この場合、積層体26の流れ方向に沿って図15に示すようにナゲット76、78が点在する。又は、ナゲット76、78が連続することもある。
又は、図16に示すように、電流i1が継続して流れるように設定するとともに、分岐電流i2にパルス設定を行うようにしてもよい。この場合、金属板28、30の接触界面に対して連続的な通電がなされる一方、最薄ワーク32の内部に分岐電流i2が間欠的に流れる。このため、図17に示すように、金属板28、30の接触界面に、積層体26の相対的な移動方向に沿って直線的に延在するナゲット76が形成され、且つ金属板30、32の接触界面に、複数個のナゲット78が点在して形成される。すなわち、金属板28、30同士は線接合され、金属板30、32同士は点接合される。
このように接合状態を相違させることにより、金属板28、30、32の金属種や厚みに応じて適切な接合強度を得ることが可能となる。
そして、上記した実施形態とは逆に、最下の金属板28に当接した第2ローラ電極22から、最上の最薄ワーク32に当接した第1ローラ電極20に向かう電流を流すようにしてもよい。この場合にも、最薄ワーク32に当接した電流分岐用ローラ電極24の極性を第1ローラ電極20と逆にする。すなわち、第2ローラ電極22及び電流分岐用ローラ電極24を交流電源60の正極に電気的に接続する一方、第1ローラ電極20を交流電源60の負極に電気的に接続する。これにより、第2ローラ電極22から第1ローラ電極20に向かう電流i1と、電流分岐用ローラ電極24から第1ローラ電極20に向かう分岐電流i2とが発生する。
加えて、4枚以上の金属板で積層体26を構成するようにしてもよいことは勿論である。
第1実施形態及び第2実施形態のいずれにおいても、最薄ワーク32のみならず、その直下の金属板30にも分岐電流i2が流れるようにしてもよい。
10…シーム溶接装置 12…多関節ロボット
16…シーム溶接機 20…第1ローラ電極
22…第2ローラ電極 24…電流分岐用ローラ電極
26…積層体 28、30、32…金属板
60、80…交流電源 66…ON/OFFスイッチ
68…制御ユニット 70、72、74…加熱領域
76、78…ナゲット i1…電流
i2…分岐電流
16…シーム溶接機 20…第1ローラ電極
22…第2ローラ電極 24…電流分岐用ローラ電極
26…積層体 28、30、32…金属板
60、80…交流電源 66…ON/OFFスイッチ
68…制御ユニット 70、72、74…加熱領域
76、78…ナゲット i1…電流
i2…分岐電流
Claims (9)
- 3枚以上のワークを積層するとともに、前記ワーク中、厚みが最小である最薄ワークを最外に配置して形成した積層体に対してシーム溶接を行うシーム溶接方法であって、
前記積層体を第1ローラ電極及び第2ローラ電極で挟持するとともに、前記最薄ワークに当接した前記第1ローラ電極とは逆の極性である電流分岐用電極を前記最薄ワークに当接させる工程と、
前記第1ローラ電極、第2ローラ電極及び前記電流分岐用電極を前記積層体に対して相対的に移動させながら、前記第1ローラ電極と前記第2ローラ電極の間に通電を行うことで前記積層体に対してシーム溶接を施すとともに、前記第1ローラ電極から前記電流分岐用電極に向かう分岐電流、又は、前記電流分岐用電極から前記第1ローラ電極に向かう分岐電流を流す工程と、
を有することを特徴とするシーム溶接方法。 - 請求項1記載の溶接方法において、前記第1ローラ電極と前記第2ローラ電極の間に通電を行う最中、電流分岐用電極のみを最薄ワークから離間させるか、又は、前記電流分岐用電極と電源との間の電気経路のみを切断することで前記分岐電流を停止することを特徴とするシーム溶接方法。
- 3枚以上のワークを積層するとともに、前記ワーク中、厚みが最小である最薄ワークを最外に配置して形成した積層体に対してシーム溶接を行うシーム溶接方法であって、
前記積層体を第1ローラ電極及び第2ローラ電極で挟持するとともに、前記最薄ワークに対し、前記第1ローラ電極が当接した部位とは別の部位に加圧用部材を当接させ、前記加圧用部材によって前記最薄ワーク側から前記積層体を加圧する工程と、
前記第1ローラ電極及び前記加圧用部材による前記積層体に対する加圧力と、前記第2ローラ電極による前記積層体に対する加圧力とを均衡させた状態で、前記第1ローラ電極、第2ローラ電極及び前記電流分岐用電極を前記積層体に対して相対的に移動させながら、前記第1ローラ電極と第2ローラ電極の間に通電を行う工程と、
を有することを特徴とするシーム溶接方法。 - 請求項3記載の溶接方法において、前記加圧用部材を、前記第1ローラ電極とは逆の極性である電流分岐用電極で構成し、前記通電を行う際、前記第1ローラ電極から前記電流分岐用電極に向かう分岐電流、又は、前記電流分岐用電極から前記第1ローラ電極に向かう分岐電流のいずれかを生じさせることを特徴とするシーム溶接方法。
- 3枚以上のワークを積層するとともに、前記ワーク中、厚みが最小である最薄ワークを最外に配置して形成した積層体に対してシーム溶接を行うためのシーム溶接装置であって、
前記最薄ワークに当接する第1ローラ電極と、
前記第1ローラ電極とともに前記積層体を挟持する第2ローラ電極と、
前記最薄ワークに当接し、且つ前記第1ローラ電極とは逆の極性である電流分岐用電極と、
を備え、
シーム溶接を施すために前記積層体を挟持した前記第1ローラ電極と前記第2ローラ電極との間で通電を行う際、前記第1ローラ電極から前記電流分岐用電極に向かう分岐電流、又は、前記電流分岐用電極から前記第1ローラ電極に向かう分岐電流を流すことを特徴とするシーム溶接装置。 - 請求項5記載の装置において、前記第1ローラ電極、前記第2ローラ電極及び前記電流分岐用電極に電気的に接続された1個の電源を有し、且つ前記電流分岐用電極と前記電源との間に、該電流分岐用電極と該電源との間の電気経路のみを接続又は停止するスイッチが設けられたことを特徴とするシーム溶接装置。
- 請求項5記載の装置において、前記第1ローラ電極及び前記第2ローラ電極に電気的に接続された第1電源と、前記第1ローラ電極及び前記電流分岐用電極に電気的に接続された第2電源とを有し、前記第1電源と前記第2電源は、個別に電流を供給又は供給停止することが可能であることを特徴とするシーム溶接装置。
- 3枚以上のワークを積層するとともに、前記ワーク中、厚みが最小である最薄ワークを最外に配置して形成した積層体に対してシーム溶接を行うためのシーム溶接装置であって、
前記最薄ワークに当接する第1ローラ電極と、
前記第1ローラ電極とともに前記積層体を挟持する第2ローラ電極と、
前記最薄ワークにおける前記第1ローラ電極が当接した部位とは別の部位に当接し、前記積層体を前記最薄ワーク側から加圧するための加圧用部材と、
を具備し、
さらに、前記加圧用部材に対して前記積層体を加圧する加圧力を付与する加圧機構と、前記加圧機構を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記第1ローラ電極と前記第2ローラ電極との間に通電が行われる際、前記第1ローラ電極及び前記加圧用部材による前記積層体に対する加圧力と、前記第2ローラ電極による前記積層体に対する加圧力とを均衡させることを特徴とするシーム溶接装置。 - 請求項8記載の装置において、前記加圧用部材が、前記第1ローラ電極とは逆の極性である電流分岐用電極であり、前記通電を行う際、前記第1ローラ電極から前記電流分岐用電極に向かう分岐電流、又は、前記電流分岐用電極から前記第1ローラ電極に向かう分岐電流のいずれかを生じさせることを特徴とするシーム溶接装置。
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