JP2013188763A - シーム溶接方法及びシーム溶接装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】積層体中の最外に配置された最薄ワークと該最薄ワークに隣接するワークとの間に十分な大きさのナゲットを形成することが可能であり、しかも、チリが発生する懸念を払拭し得るシーム溶接方法及びシーム溶接装置を提供する。
【解決手段】複数のワークW1〜W3を積層すると共に、該ワークW1〜W3中、厚みが最小である最薄ワークW3を最外に配置して形成した積層体100を第1ローラ電極26と第2ローラ電極28とで挟持してシーム溶接を行うシーム溶接装置10において、最薄ワークW3に接触する第2ローラ電極28が、第1ローラ電極26よりも溶接進行方向に沿って先行して配置されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数のワークを積層すると共に、前記ワーク中、厚みが最小の最薄ワークを最外に配置して形成した積層体に対してシーム溶接を行うシーム溶接方法及びシーム溶接装置に関する。
シーム溶接は、金属板同士を接合する手法として広汎に知られている(例えば、特許文献1参照)。シーム溶接では、積層された金属板(積層体)が一対のローラ電極によって挟持された後、該ローラ電極同士の間に通電がなされる。すなわち、積層体中に、その積層方向に沿う電流経路が形成される。プラス電極から流れ出した電流は、該プラス電極が接触した金属板、金属板同士の接触部、マイナス電極が接触した金属板を順次通過し、マイナス電極に到達する。
この通電の最中に、前記金属板同士の接触部に抵抗発熱(ジュール熱)が発生する。これにより、該部位が溶融する。
その後、前記一対のローラ電極に対して積層体が相対的に移動されることにより電流経路が移動し、結局、積層体における抵抗発熱が起こる部位が移動する。すなわち、移動前に溶融していた部位から電流が遠ざかり、このため、該部位の抵抗発熱が終了する。その結果、該部位の温度が低下し、これにより該部位が凝固して固相となる。この凝固部位は、主にナゲットと称呼される。
一方、新たな電流経路に対応する部位では、上記と同様に、金属板同士の接触部が溶融する。以降は、上記した現象が逐次的に繰り返されることにより、金属板同士が連続的に接合される。
特開2007−167896号公報
ところで、積層体として、厚みの異なる複数の金属板を積層して構成することがある。そして、厚みが最も小さいワーク(最薄ワーク)を積層体の最外に配置してシーム溶接を行った場合、この最薄ワークと該最薄ワークに隣接する別のワークとの間のナゲットが十分に成長しないことがある。この理由は、最薄ワークの厚みが最小であるために固有抵抗が最小となることに起因して、十分な抵抗発熱が起こらなくなるためであると推察される。最薄ワーク近傍のナゲットを大きく成長させるべく、電流値を大きくすることも想定されるが、この場合、ワークが溶融して飛散する、いわゆるスパッタ(チリ)が惹起され易くなるという不具合を招く。
本発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、積層体中の最外に配置された最薄ワークと該最薄ワークに隣接するワークとの間に十分な大きさのナゲットを形成することが可能であり、しかも、チリが発生する懸念を払拭し得るシーム溶接方法及びシーム溶接装置を提供することを目的とする。
[1] 本発明に係るシーム溶接方法は、複数のワークを積層すると共に、前記ワーク中、厚みが最小である最薄ワークを最外に配置して形成した積層体を一対のローラ電極で挟持してシーム溶接を行うシーム溶接方法であって、前記最薄ワークに接触する前記一方のローラ電極を前記他方のローラ電極よりも溶接進行方向に沿って先行させた状態で、前記一対のローラ電極を前記積層体に対して相対的に移動させながら該一対のローラ電極間に通電を行うことを特徴とする。
本発明に係るシーム溶接方法によれば、最薄ワークに接触する一方のローラ電極を他方のローラ電極よりも溶接進行方向に沿って先行させているので、積層体には、一方のローラ電極から他方のローラ電極に向かうに従って、溶接進行方向とは逆方向に傾斜する電流経路が形成される。そうすると、ある時点T1では、前記電流経路上において、最薄ワークと該最薄ワークに隣接するワークとの接触部位(第1部位)に抵抗発熱が起こる。そして、一対のローラ電極が積層体に対して相対移動した時点T2になると、前記第1部位の溶接進行方向に隣接する第2部位が発熱すると共に、該第1部位の前記他方のローラ電極側に隣接する第3部位が発熱することになる。このとき、すでに発熱している第1部位は、第2部位と第3部位とによってさらに加熱されるため、前記第1部位には十分な大きさのナゲット(均整の取れたナゲット)が形成される。これにより、接合強度に優れた接合が得られる。
また、一方のローラ電極を他方のローラ電極よりも溶接進行方向に沿って先行させた場合、一対のローラ電極の溶接進行方向の位置を揃えた場合と比較して、各ローラ電極の積層体に対する接触面積が大きくなると共に、ワーク間の接触面積が大きくなる。これにより、電流経路の電流密度が比較的小さくなるので、一対のローラ電極間に流す電流値を増大した場合であっても、チリの発生を好適に抑えることができる。
[2] 上記のシーム溶接方法において、前記最薄ワークの厚みに対する前記積層体の厚みの比率を算出する算出工程と、前記算出工程にて算出された前記比率に応じて、前記積層体の積層方向に沿った線分に対する前記各ローラ電極の回転軸を通る線分の溶接進行方向に沿った傾斜角度を設定する設定工程とを行ってもよい。
このような方法によれば、最薄ワークの厚みに対する積層体の厚みの比率に応じて、傾斜角度を設定するので、前記積層体に十分な大きさのナゲットを効率的に形成することができる。
[3] 上記のシーム溶接方法において、前記設定工程では、前記傾斜角度を5°以下に設定してもよい。このような方法によれば、傾斜角度が5°以下に設定されるため、一対のローラ電極が離間し過ぎることを抑えることができる。よって、積層体に十分な大きさのナゲットを一層効率的に形成することができる。
[4] 本発明に係るシーム溶接装置は、複数のワークを積層すると共に、前記ワーク中、厚みが最小である最薄ワークを最外に配置して形成した積層体を一対のローラ電極で挟持してシーム溶接を行うシーム溶接装置であって、前記最薄ワークに接触する前記一方のローラ電極が、前記他方のローラ電極よりも溶接進行方向に沿って先行して配置されていることを特徴とする。
本発明に係るシーム溶接装置によれば、最薄ワークに接触する一方のローラ電極を他方のローラ電極よりも溶接進行方向に沿って先行して配置するので、上述したシーム溶接方法と同様の効果を奏する。
[5] 上記のシーム溶接装置において、前記最薄ワークの厚みに対する前記積層体の厚みの比率を算出する比率算出手段と、前記比率算出手段にて算出された比率に基づいて、前記積層体の積層方向に沿った線分に対する前記各ローラ電極の回転軸を通る線分の溶接進行方向に沿った傾斜角度を設定する傾斜角度設定手段とをさらに備えてもよい。
このような装置によれば、比率算出手段にて算出された比率に基づいて傾斜角度を設定するので、積層体に十分な大きさのナゲットを効率的に形成することができる。
[6] 上記のシーム溶接装置において、前記傾斜角度設定手段は、前記傾斜角度を5°以下に設定してもよい。このような装置によれば、傾斜角度が5°以下に設定されるため、一対のローラ電極が離間し過ぎることを抑えることができる。よって、積層体に十分な大きさのナゲットを一層効率的に形成することができる。
以上説明したように、本発明によれば、最薄ワークに接触する一方のローラ電極を他方のローラ電極よりも溶接進行方向に沿って先行させているので、積層体中の最外に配置された最薄ワークと該最薄ワークに隣接するワークとの間に十分な大きさのナゲットを形成することができる。しかも、各ローラ電極の積層体に対する接触面積とワーク間の接触面積を大きくすることができるので、チリが発生する懸念を払拭し得る。
本発明の一実施形態に係るシーム溶接装置の概略全体側面図である。 図1に示すシーム溶接機の斜視図である。 前記シーム溶接機の模式的一部正面図である。 本発明の一実施形態に係るシーム溶接方法を説明するためのフローチャートである。 積層体のうち第1ローラ電極と第2ローラ電極によって挟持された部位が撓んでいる状態を説明するための説明図である。 第1ローラ電極の第1ワークに対する接触面積と第2ローラ電極の第3ワークに対する接触面積を説明するための模式的説明図である。 図7Aは時点T1における積層体の発熱部位を示した説明図であり、図7Bは、時点T1よりも進んだ時点T2における積層体の発熱部位を示した説明図であり、図7Cは、時点T2よりも進んだ時点T3における積層体の発熱部位を示した説明図である。 本発明の一実施例に係るシーム溶接装置の模式図である。 図8のIX−IX線に沿った断面図である。 図8の実施例の実験結果を示したグラフである。 本発明の変形例に係るシーム溶接方法を説明するための説明図である。
以下、本発明に係るシーム溶接方法について、それを実施するためのシーム溶接装置との関係において、好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、本発明の一実施形態に係るシーム溶接装置10は、溶接対象物である積層体100をシーム溶接するためのものであって、多関節ロボット12と、前記多関節ロボット12の先端アーム14に支持されたシーム溶接機16と、入力部17と、制御ユニット18とを備える。
先ず、前記積層体100の構成について説明する。本実施形態に係る積層体100は、例えば、自動車のドア開口部に用いられるものであって、3枚のワーク(金属板)W1、W2、W3が積層されることにより形成される。
ワークW1は、例えば、JAC590、JAC780、又はJAC980(いずれも日本鉄鋼連盟規格に規定される高性能高張力鋼板、いわゆるハイテン材)からなり、積層体100の一方の最外層(最外面)を構成する。ワークW2は、例えば、前記ワークW1と同様の材料(ハイテン材)からなり、積層体100の中間層を構成する。ワークW3は、例えば、JAC270(日本鉄鋼連盟規格に規定される高性能絞り加工用鋼板、いわゆる軟鋼材)からなり、積層体100の他方の最外層(最外面)を構成する。
そのため、本実施形態の積層体100は、軟鋼材であるワークW3が、ハイテン材であるワークW1及びワークW2と比較して、固有抵抗が低く且つ熱伝導率が高いため比較的発熱し難い特性を有する。
図3から諒解されるように、ワークW1の厚みとワークW2の厚みはD1(例えば、約1mm〜約2mm)に設定され、ワークW3の厚みはD1に比して小寸法のD2(例えば、約0.5mm〜約0.7mm)に設定される。すなわち、ワークW3は、積層体100の最薄ワークとなる。なお、ワークW1の厚みとワークW2の厚みは、同一ではなく異なっていてもよい。
多関節ロボット12は、いわゆる産業用ロボットとして構成されており、制御ユニット18の作用下で、シーム溶接機16を任意の位置で且つ任意の姿勢に移動可能である(図1参照)。
シーム溶接機16は、多関節ロボット12の先端アーム14に対してマウント部19を介して固定されたガイドレール20と、ガイドレール20に設けられた第1駆動機構22と第2駆動機構24と、第1駆動機構22に設けられた第1ローラ電極26と、第2駆動機構24に設けられた第2ローラ電極28とを有する。
ガイドレール20は、直方体状に構成されており、先端アーム14が位置する側とは反対側の面の幅方向(図2のZ方向)略中央には、全長に亘って凸部30が形成されている。
第1駆動機構22は、ガイドレール20の延在方向(矢印Y方向)に沿って該ガイドレール20に対して移動可能に設けられた第1移動テーブル32と、第1移動テーブル32に設けられて第1ローラ電極26が固定された第1回転軸34とを含む。
第1移動テーブル32には、ガイドレール20の凸部30に摺動可能に係合する凹部36が形成されている。第1移動テーブル32は、例えば、ガイドレール20に設けられた図示しない第1シリンダと第1ロッドによって、ガイドレール20の延在方向に沿って該ガイドレール20に対して移動可能となっている。
第1回転軸34は、ガイドレール20の厚み方向(矢印Y方向と矢印Z方向とに直交する方向)に沿って延在しており、第1移動テーブル32に設けられた図示しない第1回転用モータによって回転可能となっている。
第2駆動機構24は、ガイドレール20の延在方向(矢印Y方向)に沿って該ガイドレール20に対して移動可能に設けられた第2移動テーブル38と、ガイドレール20の幅方向(図2の矢印Z方向)に沿って該第2移動テーブル38に対して移動可能に設けられた第3移動テーブル40と、第3移動テーブル40に設けられて第2ローラ電極28が固定された第2回転軸42とを含む。
第2移動テーブル38には、ガイドレール20の凸部30に摺動可能に係合する凹部44が形成されている。第2移動テーブル38は、例えば、ガイドレール20に設けられた図示しない第2シリンダと第2ロッドによって、ガイドレール20の延在方向に沿って該ガイドレール20に対して移動可能となっている。第2移動テーブル38における前記凹部44が形成された面とは反対側の面には、ガイドレール20の幅方向に沿って全長に亘って凸部46が形成されている。
第3移動テーブル40には、第2移動テーブル38の凸部46に摺動可能に係合する凹部48が形成されている。第3移動テーブル40は、例えば、第2移動テーブル38に設けられた図示しない第3シリンダと第3ロッドによって、ガイドレール20の幅方向(矢印Z方向)に沿って該第2移動テーブル38に対して移動可能となっている。
第2回転軸42は、第1回転軸34に対して平行配置された状態で第3移動テーブル40に設けられた図示しない第2回転用モータによって回転可能となっている。
第1ローラ電極26と第2ローラ電極28の各々は、円板状に形成されている。図2及び図3から諒解されるように、第1ローラ電極26の外周面は、積層体100(ワークW1)の一方の面に接触し、第2ローラ電極28の外周面は、積層体100(ワークW3)の他方の面に接触する。第1ローラ電極26と第2ローラ電極28は、同一構成であってもよいし、その径方向の寸法や幅方向の寸法が異なるように構成してもよい。
シーム溶接機16は、溶接電源部50と、溶接電源部50の負極と第1ローラ電極26とを電気的に接続する第1リード線(電力線)52と、溶接電源部50の正極と第2ローラ電極28とを電気的に接続する第2リード線(電力線)54とをさらに有する(図1及び図3参照)。
溶接電源部50は、交流電源と溶接トランス等を含んで構成されるものであって、第1リード線52と第2リード線54を介して第1ローラ電極26と第2ローラ電極28間に通電を行う。
入力部17は、制御ユニット18に対して積層体100を構成する各ワークW1〜W3の板厚等の情報を入力することができる。
制御ユニット18は、ロボット制御部58、板厚比率算出部59、傾斜角度設定部60、及び溶接機制御部62を有する。ロボット制御部58は、多関節ロボット12を駆動制御する。
板厚比率算出部59は、入力部17から入力された各ワークW1〜W3の板厚情報等に基づいて、ワーク(最薄ワーク)W3の厚みD2に対する積層体100の厚みD0の比率(板厚比率R=D2/D0)を算出する。
傾斜角度設定部60は、板厚比率算出部59にて算出された板厚比率Rに基づいて、積層体100の積層方向(矢印Y方向)に沿った線分Aに対する第1ローラ電極26の回転軸線CL1と第2ローラ電極28の回転軸線CL2とを結ぶ線分Bの溶接進行方向に沿った傾斜角度θを設定する(図3参照)。具体的には、傾斜角度設定部60は、前記板厚比率Rが大きくなるほど、大きい傾斜角度θに設定する。このように傾斜角度θを設けることにより、第2ローラ電極28は、第1ローラ電極26よりも溶接進行方向に先行して配置されることとなる。
本実施形態では、傾斜角度設定部60は、例えば、傾斜角度θを7°以下、好ましくは5°以下に設定する。このように設定することにより、第1ローラ電極26と第2ローラ電極28が離間し過ぎることを抑えることができるからである。
また、傾斜角度設定部60は、板厚比率Rが5よりも大きい場合に、傾斜角度θを3°≦θ≦5°の範囲に設定し、板厚比率Rが3以下の場合に、傾斜角度θを1°程度に設定することが好ましい。
傾斜角度θが小さ過ぎると、ワークW2とワークW3との接触部位を十分に加熱することが難しくなり、傾斜角度θが大き過ぎると、積層体100に形成される電流経路が長くなり過ぎ(第1ローラ電極26と第2ローラ電極28との間隔が広くなり過ぎ)、シーム溶接に必要な溶接電流値が過大になるからである。
溶接機制御部62は、前記第1〜第3シリンダ、前記第1及び第2回転用モータ、及び溶接電源部50を駆動制御する。
本実施形態に係るシーム溶接装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、その作用効果につき、この実施形態に係るシーム溶接方法との関係において説明する。
先ず、板厚比率算出部59は、各ワークW1〜W3の厚み寸法の情報を取得して板厚比率Rを算出する(図4のステップS1)。各ワークW1〜W3の厚み寸法は、作業者等が入力部17に入力することにより取得してもよいし、制御ユニット18の記憶部等に予め記憶しておいたワーク情報(各ワークの厚み寸法等の情報)から取得してもよい。
続いて、傾斜角度設定部60は、算出された板厚比率Rに基づいて傾斜角度θを設定する(ステップS2)。すなわち、傾斜角度設定部60は、前記板厚比率Rが大きくなるほど、傾斜角度θを大きく設定する。このとき、例えば、傾斜角度設定部60は、3°≦θ≦5°の範囲となるように該傾斜角度θを設定する。
次に、設定された傾斜角度θとなるように第1ローラ電極26と第2ローラ電極28の相対位置を調整する(ステップS3)。具体的には、溶接機制御部62は、第3シリンダ内の圧力を制御して第3移動テーブル40を矢印Z方向に移動することにより、第2ローラ電極28を第1ローラ電極26よりも溶接進行方向に移動させて、傾斜角度θを設定値にする。
その後、第1ローラ電極26と第2ローラ電極28とで積層体100を挟持する(ステップS4)。具体的には、先ず、ロボット制御部58は、多関節ロボット12を制御して、積層体100の溶接開始点近傍にシーム溶接機16を移動させて、ワークW1側に第1ローラ電極26が位置すると共にワークW3側に第2ローラ電極28が位置するように該シーム溶接機16の姿勢を調整する。そして、溶接機制御部62は、第1及び第2シリンダ内の圧力を制御して、第1ローラ電極26と第2ローラ電極28とを互いに近接させる。これにより、第1ローラ電極26の外周面がワークW1の一方の面に接触すると共に第2ローラ電極28の外周面がワークW3の他方の面に接触する。
これにより、積層体100は、第1ローラ電極26と第2ローラ電極28とによって加圧挟持される。そうすると、積層体100のうち第1ローラ電極26と第2ローラ電極28とにより挟持された部分が各ローラ電極26、28の形状に対応した形状に撓むため(図5参照)、各ローラ電極26、28を溶接進行方向の位置を揃えて配置した場合と比較して、第1ローラ電極26のワークW1に対する接触面積S1が溶接進行方向及び該第1ローラ電極26の幅方向に沿って増大すると共に、第2ローラ電極28のワークW3に対する接触面積S2が溶接進行方向の逆方向及び該第2ローラ電極28の幅方向に沿って増大することになる(図6参照)。
続いて、第1ローラ電極26と第2ローラ電極28を回転(転動)させながら通電することによりシーム溶接を行う(ステップS5)。すなわち、ロボット制御部58が多関節ロボット12を制御してシーム溶接機16を移動させながら、溶接機制御部62が第1回転用モータを駆動して第1ローラ電極26を回転すると共に第2回転用モータを駆動して第2ローラ電極28を回転する。これと略同時に、溶接機制御部62は、溶接電源部50を駆動して第1ローラ電極26と第2ローラ電極28の間に通電を行う。
そうすると、積層体100には、第2ローラ電極28から第1ローラ電極26に向かうに従って、溶接進行方向とは逆方向に傾斜する電流経路が形成されることになる。そのため、図7Aに示すように、ある時点T1では、前記電流経路上において、ワークW2とワークW3との接触部位(第1部位)H1aと、ワークW2における該接触部位H1aよりもやや後方の部位H1bと、前記部位H1bのやや後方であってワークW1とワークW2との接触部位H1cとに、抵抗発熱が起こる。
そして、図7Bに示すように、前記時点T1よりも進んだ時点T2では、積層体100に対して第1ローラ電極26と第2ローラ電極28とが溶接進行方向に若干移動しているため、前記接触部位H1aから溶接進行方向に若干ずれた接触部位(第2部位)H2aと、前記部位H1bから溶接進行方向に若干ずれた部位(第3部位)H2bと、前記接触部位H1cから溶接進行方向に若干ずれた接触部位H2cとに抵抗発熱が起こる。このとき、すでに発熱している前記接触部位H1aは、前記接触部位H2aと前記部位H2bとによってさらに加熱されることになる。
そして、図7Cに示すように、前記時点T2よりも進んだ時点T3では、時点T2の場合と同様に、前記接触部位H2aから溶接進行方向に若干ずれた接触部位H3aと、前記部位H2bから溶接進行方向に若干ずれた部位H3bと、前記接触部位H2cから溶接進行方向に若干ずれた接触部位H3cとに抵抗発熱が起こる。
このとき、前記接触部位H3cは、ワークW3よりも厚みが大きく且つ固有抵抗の大きいワークW1とワークW2との接触部位であるため、十分な抵抗発熱が起きる。
このように、第2ローラ電極28を第1ローラ電極26よりも先行して配置した状態でシーム溶接を行うことにより、加熱不足になり易いワークW2とワーク(最薄ワーク)W3との接触部位H1aが十分に加熱溶融されるため、ワークW2とワークW3との接触部位に十分に大きなナゲットを形成することができる。
また、本実施形態では、前記接触部位H3cに形成されるナゲットがワークW2とワークW3との接触部位にまで成長するため、全体として均整の取れた大きなナゲットを得ることができる。これにより、ワークW1とワークW2とが強固に接合されると共にワークW2とワークW3とが強固に接合されるに至る。
その後、第1ローラ電極26と第2ローラ電極28が溶接終了点に達した時点で、シーム溶接を終了する(ステップS6)。具体的には、溶接機制御部62は、溶接電源部50を制御して第1ローラ電極26と第2ローラ電極28の通電を停止して、第1及び第2シリンダ内の圧力を調整することにより第1ローラ電極26と第2ローラ電極28を積層体100から離間させる。この段階で、今回のシーム溶接が終了する。
本実施形態によれば、ワーク(最薄ワーク)W3に接触する第2ローラ電極28を第1ローラ電極26よりも溶接進行方向に沿って先行させているので、積層体100には、第2ローラ電極28から第1ローラ電極26に向かうに従って、溶接進行方向とは逆方向に傾斜する電流経路が形成される。そうすると、ある時点T1では、前記電流経路上において、ワークW3と該ワークW3に隣接するワークW2との接触部位(第1部位)H1aに抵抗発熱が起こる。そして、第1ローラ電極26と第2ローラ電極28が積層体100に対して相対移動した時点T2になると、前記第1部位H1aの溶接進行方向に隣接する第2部位H2aが発熱すると共に、該第1部位H1aの前記第1ローラ電極26側に隣接する第3部位H2bが発熱することになる。このとき、すでに発熱している第1部位H1aは、第2部位H2aと第3部位H2bとによってさらに加熱されるため、前記第1部位H1aには十分な大きさのナゲットが形成される。これにより、接合強度に優れた接合が得られる。
また、本実施形態では、第1ローラ電極26と第2ローラ電極28を溶接進行方向に位置を揃えて配置した場合と比較して、第1ローラ電極26のワークW1に対する接触面積S1と第2ローラ電極28のワークW3に対する接触面積S2とを大きくすることができる。これにより、電流経路の電流密度が比較的小さくなるので、第1ローラ電極26と第2ローラ電極28の間に通電する電流値を増大しても、チリの発生を好適に抑えることができる。
さらに、本実施形態によれば、ワークW3の厚みD2に対する積層体100の厚みD0の板厚比率Rに応じて、傾斜角度θを設定しているので、前記積層体100に十分な大きさのナゲットを効率的に形成することができる。しかも、前記傾斜角度θを5°以下に設定しているので、第1ローラ電極26と第2ローラ電極28とが離間し過ぎることを抑えることができる。よって、積層体100に十分な大きさのナゲットを一層効率的に形成することができる。
以下に本発明に係る実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。
本実施例では、図8及び図9に示すように、上述したシーム溶接装置10と同様の構成を有するシーム溶接装置200を用いて溶接対象物としての積層体202にシーム溶接をした後、せん断強度試験を行った。
積層体202としては、板厚が0.65mmのワーク(JAC270F)W10と、板厚が1.80mmのワーク(JSC590R)W20と、板厚が1.40mmのワーク(JSC590R)W30とをこの順番で積層したものを使用した。すなわち、この積層体202の板厚比率Rは、R=(1.40+1.80+0.65)/0.65の算出式より、約5.9であり5よりも大きい。
本実施例に係るシーム溶接装置200では、ワーク(最薄ワーク)W10側に第1ローラ電極204を配設し、ワークW30側に第2ローラ電極206を配設した。
第1ローラ電極204と第2ローラ電極206の各々は、銅クロム合金(CrCu)で構成された水冷式のローラ電極を用いた。また、第1ローラ電極204の厚みt1を10mmに設定し、その外周面の曲率半径r1を15mmに設定した。第2ローラ電極206の厚みt2を10mmに設定し、その外周面の曲率半径r2を100mmに設定した。
本実施例の溶接条件としては、溶接速度を4m/min、加圧力を450kgf、通電時間6msecと休止時間6msecの通電サイクル、アップスロープ時間を150msecとした。
本実施例に係る実験結果を図10に示す。図10において、横軸は溶接電流を示し、縦軸は傾斜角度を示している。この図10では、◎はチリの発生がなく母材破断したものを、○はチリの発生がなく界面破断したものを、△はチリの発生があり母材破断したものを、×はチリの発生がなく剥がれが生じたものをそれぞれ示している。すなわち、◎及び○で示した部分では、各ワークW10、W20、W30の入熱バランスが良好であることを意味する。
この実験結果によれば、第2ローラ電極206が第1ローラ電極204よりも先行している場合(傾斜角度が−1度及び−3度の場合)は、傾斜角度が0度の場合と比較して、○である溶接電流幅が狭くなった。
傾斜角度が+1度の場合は、傾斜角度が0度の場合と比較して、○である溶接電流幅は同一であったが、○の領域が高電流側にシフトした。傾斜角度が+3度の場合は、傾斜角度が+1度の場合と比較して、○の領域がさらに高電流側にシフトすると共に一部に◎の結果を得ることができた。傾斜角度が+5度の場合は、傾斜角度が+3度の場合と比較して、◎である溶接電流幅が広くなった。なお、傾斜角度が+7度の場合は、○及び◎の結果を得ることはできなかった。
このように、板厚比率Rが5よりも大きい場合に、傾斜角度が0°<θ≦5°の範囲では、傾斜角度が0度の場合よりも溶接性が向上することが証明された。また、傾斜角度が3°≦θ≦5°の範囲では、溶接性が一層向上することが証明された。
本発明は、上述した実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは当然可能である。
例えば、本発明に係るシーム溶接方法は、3枚のワークW1、W2、W3を積層して構成された積層体100に対してシーム溶接を行う例に限定されない。例えば、図11に示すように、2枚のワークW1、W3を積層して構成された積層体102に対してシーム溶接を行う場合であっても、上述した実施形態と同様の効果を奏する。また、4枚以上のワークを積層して構成された積層体に対してシーム溶接を行う場合も同様である。
10、200…シーム溶接装置 12…多関節ロボット
16…シーム溶接機 18…制御ユニット
26、204…第1ローラ電極 28、206…第2ローラ電極
59…板厚比率算出部 60…傾斜角度設定部
100、102、202…積層体 W1、W2、W3…ワーク

Claims (6)

  1. 複数のワークを積層すると共に、前記ワーク中、厚みが最小である最薄ワークを最外に配置して形成した積層体を一対のローラ電極で挟持してシーム溶接を行うシーム溶接方法であって、
    前記最薄ワークに接触する前記一方のローラ電極を前記他方のローラ電極よりも溶接進行方向に沿って先行させた状態で、前記一対のローラ電極を前記積層体に対して相対的に移動させながら該一対のローラ電極間に通電を行うことを特徴とするシーム溶接方法。
  2. 請求項1記載のシーム溶接方法において、
    前記最薄ワークの厚みに対する前記積層体の厚みの比率を算出する算出工程と、
    前記算出工程にて算出された前記比率に応じて、前記積層体の積層方向に沿った線分に対する前記各ローラ電極の回転軸を通る線分の溶接進行方向に沿った傾斜角度を設定する設定工程とを行うことを特徴とするシーム溶接方法。
  3. 請求項2記載のシーム溶接方法において、
    前記設定工程では、前記傾斜角度を5°以下に設定することを特徴とするシーム溶接方法。
  4. 複数のワークを積層すると共に、前記ワーク中、厚みが最小である最薄ワークを最外に配置して形成した積層体を一対のローラ電極で挟持してシーム溶接を行うシーム溶接装置であって、
    前記最薄ワークに接触する前記一方のローラ電極が、前記他方のローラ電極よりも溶接進行方向に沿って先行して配置されていることを特徴とするシーム溶接装置。
  5. 請求項4記載のシーム溶接装置において、
    前記最薄ワークの厚みに対する前記積層体の厚みの比率を算出する比率算出手段と、
    前記比率算出手段にて算出された比率に基づいて、前記積層体の積層方向に沿った線分に対する前記各ローラ電極の回転軸を通る線分の溶接進行方向に沿った傾斜角度を設定する傾斜角度設定手段とをさらに備えることを特徴とするシーム溶接装置。
  6. 請求項5記載のシーム溶接装置において、
    前記傾斜角度設定手段は、前記傾斜角度を5°以下に設定することを特徴とするシーム溶接装置。
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