JP2011191958A - 省電力管理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ネットワークに接続された複数の情報処理装置に共有される複数台の画像形成装置の電源モードを統括的に制御可能な省電力管理装置を提供する。
【解決手段】省電力管理装置10は、ネットワークに接続された各情報処理装置の稼働状態(通常モード、ログオフモード、電源オフ)と、通常モードとこれより電力消費の少ない省電力モードとを有する複数の画像形成装置30の電源モードとを周期的に検出して監視し、この検出結果から、情報処理装置5の稼働状態・稼動台数に見合った通常モードの画像形成装置30の台数を決定し、その決定した台数で運用されるように複数の画像形成装置30の電源モードを制御する。
【選択図】図1
【解決手段】省電力管理装置10は、ネットワークに接続された各情報処理装置の稼働状態(通常モード、ログオフモード、電源オフ)と、通常モードとこれより電力消費の少ない省電力モードとを有する複数の画像形成装置30の電源モードとを周期的に検出して監視し、この検出結果から、情報処理装置5の稼働状態・稼動台数に見合った通常モードの画像形成装置30の台数を決定し、その決定した台数で運用されるように複数の画像形成装置30の電源モードを制御する。
【選択図】図1
Description
本発明は、複数の画像形成装置の電源モードを制御する省電力管理装置に関する。
近年、オフィスなどに設置される事務機器に対する省電力化の要請が高まっており、プリンタや複合機などの画像形成装置では、実行するジョブやユーザからの操作のない待機状態が一定時間以上継続すると、通常より電力消費の少ない省電力モードへ自動的に電源モードを遷移させる機能が設けられている。
一方、複合機などの画像形成装置はネットワークに接続されて多数のPC(パーソナルコンピュータ)で共有される場合も多く、このような使用環境においては、待機状態の継続によって省電力モードへの移行を判断する方式の制御のみでは、効率的な省電力化は難しい。
そこで、下記特許文献1には、ネットワークに接続されている情報処理装置(PC)の台数に応じて、共有機器の電源モードを省電力モードに切り換えるか否かを制御する技術が開示されている。
特許文献1に開示の技術は、ネットワークに接続されている共有機器(たとえば、画像形成装置)が1台の場合を想定したものである。
しかし、多人数のオフィスなどでは、ネットワークに複数台の画像形成装置を接続し、これらを多数のPCで共有することが多く、特許文献1に開示の技術では、このような使用環境に対応することはできない。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、ネットワークに接続された複数の情報処理装置に共有される複数台の画像形成装置の電源モードを統括的に制御可能な省電力管理装置を提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]第1電源モードとこれより電力消費の少ない第2電源モードとを有する複数の画像形成装置の電源モードを制御する省電力管理装置であって、
ネットワークを介して前記複数の画像形成装置に接続されると共に前記画像形成装置に対してジョブを投入する機能を備えた複数の情報処理装置、の稼働状態を検出する検出部と、
前記検出部の検出結果に基づいて、前記第1電源モードにする画像形成装置の台数を決定し、前記第1電源モードの画像形成装置が前記決定した台数となるように前記複数の画像形成装置の電源モードを制御する制御部と、
を有する
ことを特徴とするを省電力管理装置。
ネットワークを介して前記複数の画像形成装置に接続されると共に前記画像形成装置に対してジョブを投入する機能を備えた複数の情報処理装置、の稼働状態を検出する検出部と、
前記検出部の検出結果に基づいて、前記第1電源モードにする画像形成装置の台数を決定し、前記第1電源モードの画像形成装置が前記決定した台数となるように前記複数の画像形成装置の電源モードを制御する制御部と、
を有する
ことを特徴とするを省電力管理装置。
上記発明では、ネットワークに接続された複数の情報処理装置の稼働状態を検出し、その検出した稼働状態に見合った台数の画像形成装置が第1電源モード(たとえば、すぐにジョブを実行可能な稼働状態)となるように制御する。これにより、必要台数を超える画像形成装置が第1電源モードで待機することによる無駄な電力消費を抑制しつつ、第1電源モードの画像形成装置を必要台数確保するのでユーザの利便性も担保される。
[2]前記複数の画像形成装置の電源モードを検出する電源モード検出部をさらに有し、
前記制御部は、前記決定した台数とするために電源モードを変更すべき画像形成装置の台数および変更内容を、前記電源モード検出部の検出結果に基づいて求める
ことを特徴とする[1]に記載の省電力管理装置。
前記制御部は、前記決定した台数とするために電源モードを変更すべき画像形成装置の台数および変更内容を、前記電源モード検出部の検出結果に基づいて求める
ことを特徴とする[1]に記載の省電力管理装置。
上記発明では、画像形成装置の電源モードを検出することで、現時点で第1電源モードの画像形成装置の台数を認識し、この台数と情報処理装置の稼働状況に見合った目標台数とから、電源モードを変更すべき画像形成装置の台数およびその変更内容を導出する。電源モード検出部による検出は、たとえば、各画像形成装置が、自装置の判断で省電力モードに移行したり情報処理装置からジョブを受信することで省電力モードから復帰したりする場合、すなわち、当該省電力管理装置により各画像形成装置の電源モードを完全には制御できない場合に有効である。
[3]前記画像形成装置は、前記第2電源モードよりさらに電力消費の少ない第3電源モードを有したものであり
前記検出部は、前記各情報処理装置の稼動状態を3段階に検出し、
前記制御部は、前記段階別の情報処理装置の台数に基づいて、前記第1電源モードにする画像形成装置の台数と、前記第2電源モードにする画像形成装置の台数を決定し、前記第1電源モードの画像形成装置の台数と前記第2電源モードの画像形成装置の台数がそれぞれ前記決定した台数となるように前記複数の画像形成装置の電源モードを制御する
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の省電力管理装置。
前記検出部は、前記各情報処理装置の稼動状態を3段階に検出し、
前記制御部は、前記段階別の情報処理装置の台数に基づいて、前記第1電源モードにする画像形成装置の台数と、前記第2電源モードにする画像形成装置の台数を決定し、前記第1電源モードの画像形成装置の台数と前記第2電源モードの画像形成装置の台数がそれぞれ前記決定した台数となるように前記複数の画像形成装置の電源モードを制御する
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の省電力管理装置。
上記発明では、情報処理装置の稼働状態としては、たとえば、ユーザがログインしている通常状態と、ログアウト状態と、電源オフ状態の3段階に検出される。画像形成装置は、第1電源モード(たとえば、ジョブ実行可能な状態)と、これより電力消費の少ない第2電源モード(たとえば、操作部は電源オフするが印刷部の定着ヒータを比較的すぐに印刷可能な温度に維持する状態)と、これよりさらに電力消費の少ない第3電源モード(たとえば、印刷部の定着ヒータをオフした状態)を有し、省電力管理装置は、段階別の情報処理装置の台数に基づいて画像形成装置の電源モードを制御する。たとえば、通常状態の情報処理装置の台数に基づいて第1電源モードにする画像形成装置の台数を決定し、ログオフ状態の情報処理装置の台数に基づいて第2電源モードにする画像形成装置の台数を決定する。このように、情報処理装置の状態をきめ細かく把握して、複数の画像形成装置の電源モードをより細かく制御することができる。
[4]前記第2電源モードでは、操作パネルの電源がオフになり、
前記第3電源モードでは、印刷部の電源がオフになる
ことを特徴とする[3]に記載の省電力管理装置。
前記第3電源モードでは、印刷部の電源がオフになる
ことを特徴とする[3]に記載の省電力管理装置。
[5]制御部は、前記画像形成装置からジョブの実行履歴情報を収集し、該収集した実行履歴情報から過去所定期間内に画像形成装置へジョブを投入した情報処理装置を特定し、該特定した情報処理装置のみの稼動状態に基づいて前記決定を行う
ことを特徴とする[1]乃至[4]のいずれか1つに記載の省電力管理装置。
ことを特徴とする[1]乃至[4]のいずれか1つに記載の省電力管理装置。
上記発明では、過去所定期間内にジョブを画像形成装置へ投入した履歴のある情報処理装置のみの稼働状態に基づいて、第1電源モードや第2電源モードにする画像形成装置の台数を決定する。これにより、ジョブを投入する可能性の低い情報処理装置は、第1電源モード等の画像形成装置の必要台数を決定するための判断から除外される。
[6]制御部は、情報処理装置から画像形成装置へジョブを投入してからそのジョブの実行が開始されるまでの平均待ち時間と、この平均待ち時間の対象期間における、情報処理装置の稼動台数と第1電源モードの画像形成装置の台数とから、平均待ち時間を所定の目標時間とするための情報処理装置の稼動台数と第1電源モードの画像形成装置の台数との関係を求め、これに基づいて前記決定を行う
ことを特徴とする[1]乃至[5]のいずれか1つに記載の省電力管理装置。
ことを特徴とする[1]乃至[5]のいずれか1つに記載の省電力管理装置。
上記発明では、運用中の実績、すなわち、ジョブを投入してからジョブが開始されるまでの平均待ち時間とその平均待ち時間の算出対象期間における情報処理装置の平均稼動台数と第1電源モードの画像形成装置の平均台数とから、ジョブを投入してからジョブの実行が開始されるまでの平均待ち時間を目標時間にするために必要な、情報処理装置の稼動台数と第1電源モードの画像形成装置の必要台数との比率を求める。そして、情報処理装置の現在の稼動台数と上記の比率とから第1電源モードの画像形成装置の必要台数を決定する。このように、運用実績から、情報処理装置の稼動台数と第1電源モード等の画像形成装置の必要台数との関係を求めるので、第1電源モード等の画像形成装置の必要台数を設置環境に適した値に自動調整することができる。
本発明に係る省電力管理装置によれば、ネットワークに接続された複数の情報処理装置に共有される複数台の画像形成装置の電源モードを統括的に制御して効率的に電力消費を抑制することができる。
以下、図面に基づき本発明の各種実施の形態を説明する。
図1(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る省電力管理装置10が接続されたネットワーク環境の一例を示している。LAN(Local Area Network)などのネットワーク2には、複数台の情報処理装置5(以後、PCとも呼ぶ)と、複数台の画像形成装置30と、これら複数台の画像形成装置の電源モードを統括的に制御する省電力管理装置10とが接続されている。
画像形成装置30は、記録紙に画像を形成して出力する機能を備えたプリンタや複合機などである。本例では、画像形成装置30は、原稿を光学的に読み取ってその複製画像を記録紙に印刷するコピージョブ、読み取った原稿の画像データをファイルにして保存したり外部端末へネットワークを通じて送信したりするスキャンジョブ、情報処理装置5からネットワークを通じて受信した印刷データに係る画像を記録紙上に形成して印刷出力する印刷ジョブなどのジョブを実行する機能を備えた複合機である。
画像形成装置30は、電源モードとして、ジョブを実行可能な通常モードと、通常モードより電力消費の少ない省電力モードとを有している。省電力モードでは、たとえば、操作パネルは消灯や電源オフとし、印刷部などは通電を停止した状態にされて、ジョブは実行できない。電源モードの1つには電源オフも含まれる。
また、画像形成装置30は、通常モードにおいて、ジョブを実行せずかつユーザから操作を何ら受けない状態(待機状態)が所定時間(たとえば、30分)継続すると、自動的に省電力モードへ移行する機能を有している。また、省電力管理装置10から電源モードの変更要求を受けると、その要求に応じて自装置の電源モードを変更する機能を備えている。
情報処理装置5は、画像形成装置30に対して、スキャンジョブや印刷ジョブなどのジョブを投入してその実行を依頼する機能を備えている。情報処理装置5は、OSプログラムや画像形成装置30のドライバプログラム、文書や画像を作成・編集するアプリケーションプログラムなどがインストールされたパーソナルコンピュータなどである。
省電力管理装置10は、ネットワーク2を介して接続されている複数の画像形成装置30の電源モードを制御する機能を果たす。すなわち、省電力管理装置10は、ネットワーク2を介して接続されている複数の情報処理装置5の稼動状態を検出して監視すると共に(図1(a):P1)、ネットワーク2を介して接続されている管理対象の複数台の画像形成装置30の稼動状態(電源モードやジョブの実行有無)を検出して監視する(図1(a):P2)。そして、情報処理装置5の稼動状態の検出結果に基づいて、通常モードあるいは省電力モードにしておくべき画像形成装置30の台数を決定し、通常モードや省電力モードの画像形成装置30がその決定した台数となるように、管理対象の画像形成装置30に対して電源モードの変更要求を送信する(図1(b):P3)機能を備えている。モード変更要求を受けた画像形成装置30(MFP1)は、指示されたモードに電源モードを変更する。
図1の例では、省電力管理装置10は、稼動中の情報処理装置5の台数に見合った必要台数よりも通常モードで稼動している画像形成装置30が多いことを検出し、通常モードであってジョブ実行中でない1台の画像形成装置30(MFP1)に対して、省電力モードへの変更要求P3を送信している。そして、このモード変更要求を受けた画像形成装置30(MFP1)は、通常モードから省電力モードへ移行している。
さらに省電力管理装置10は、情報処理装置5に対して、各画像形成装置30の稼動状態を通知する機能を備えている。これは、通常モードの画像形成装置30(特に、ジョブ実行中でないもの)がジョブの投入先として選択されるようにするための情報を情報処理装置5のユーザに提供するものである。たとえば、各画像形成装置30の稼動状態(通常モード(ジョブなし)、通常モード(ジョブ有)、省電力モード、電源オフなど)を通知する、あるいは推奨する順(たとえば、通常モード(ジョブなし)、省電力モード、通常モード(ジョブ有)、電源オフの順)に画像形成装置30をリスト化して通知する。この通知内容は、たとえば、情報処理装置5にインストールされている当該画像形成装置30のドライバプログラムの設定画面などに、ジョブ投入先の選択情報として表示される。
なお、最も推奨する画像形成装置30を自動選択して提示してもよい。また、省電力管理装置10がプリントサーバの機能も兼ねるようにし、ユーザから特に指定を受けた場合を除いて、推奨順位の最も高い画像形成装置30をジョブの投入先として省電力管理装置10が自動的に決定するようにしてもよい。
図2は、省電力管理装置10の概略構成を示している。省電力管理装置10は当該省電力管理装置10の動作を統括制御する制御部としてのCPU(Central Processing Unit)11を備えている。CPU11には、バス12を通じてROM(Read Only Memory)13と、RAM(Random Access Memory)14と、不揮発メモリ15と、ネットワークI/F部16と、ハードディスク装置(HDD)17と、タイマ部18が接続されている。
ROM13には各種のプログラムが格納されており、これらのプログラムに従ってCPU11が処理を実行することにより省電力管理装置10としての各機能が実現される。RAM14はCPU11がプログラムを実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリなどとして使用される。
不揮発メモリ15は、電源をオフにして記憶内容が破壊されないメモリであり、管理対象の情報処理装置5や画像形成装置30に関する情報(名称やIPアドレス、あるいは管理対象とするドメイン名など)やシステム情報、各種の設定情報などが保存される。また、後述する通常モード必要台数表71や省電力モード必要台数表73、電源オン必要台数表75なども不揮発メモリ15に記憶される。
ネットワークI/F部16は、ネットワーク2と接続して外部の情報処理装置5や画像形成装置30と各種のデータを送受信する機能を果たす。ハードディスク装置17は、大容量不揮発の記憶装置である。ハードディスク装置17には、たとえば、電源モードの管理に係る履歴情報などが記憶される。
タイマ部18は、所定の時間を計測する。ここでは、情報処理装置5の稼動状態の検出周期を計測するPC監視タイマ、情報処理装置5からの応答のタイムアウトを監視するためのPC応答監視タイマ、画像形成装置30の稼動状態の検出周期を計測するMFP監視タイマ、画像形成装置30からの応答のタイムアウトを監視するためのMFP応答監視タイマ、など複数のタイマを備えている。
省電力管理装置10は、専用装置として構成されてもよいし、汎用のサーバコンピュータ等に所定のプログラムを組み込むことで実現されてもよい。
図3は、画像形成装置30の概略構成を示している。画像形成装置30は、当該画像形成装置30の動作を統括制御する制御部としてのCPU31を備えている。CPU31には、バス32を通じて画像読取部33と、印刷部34と、ROM35と、RAM36と、不揮発メモリ37と、表示部38と、操作部39と、画像処理部41と、ネットワークI/F部42と、ハードディスク装置(HDD)43と、電源部44が接続されている。
ROM35には各種のプログラムが格納されており、これらのプログラムに従ってCPU31が処理を実行することにより画像形成装置30としての各機能が実現される。RAM36はCPU31がプログラムを実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリや画像データを格納する画像メモリなどとして使用される。
画像読取部33は、原稿を光学的に読み取って画像データを取得する機能を果たす。画像読取部33は、たとえば、原稿に光を照射する光源と、その反射光を受けて原稿を幅方向に1ライン分読み取るラインイメージセンサと、ライン単位の読取位置を原稿の長さ方向に順次移動させる移動手段と、原稿からの反射光をラインイメージセンサに導いて結像させるレンズやミラーなどからなる光学経路、ラインイメージセンサの出力するアナログ画像信号をデジタルの画像データに変換する変換部などを備えて構成される。
印刷部34は、画像データに応じた画像を記録紙に印刷する機能を果たす。ここでは、記録紙の搬送装置と、感光体ドラムと、帯電装置と、レーザーユニットと、現像装置と、転写分離装置と、クリーニング装置と、定着装置とを有し、電子写真プロセスによって画像形成を行う、所謂、カラーレーザープリンタとして構成されている。他の方式のプリンタであっても構わない。なお、定着装置は、電気ヒータを備えたローラで記録紙上のトナーを紙面に押圧して定着させる熱定着方式となっている。
不揮発メモリ37には、システム情報、ユーザ情報などが記憶される。システム情報には、当該画像形成装置30のIPアドレス、装置名称なども含まれる。
画像形成装置30の操作パネルは表示部38と操作部39で構成され、表示部38は、液晶ディスプレイ(LCD…Liquid Crystal Display)などで構成され、各種の操作画面、設定画面などを表示する機能を果たす。操作部39は、ユーザからジョブの投入や設定など各種の操作を受け付ける機能を果たす。操作部39は、表示部38の画面上に設けられて押下された座標位置を検出するタッチパネルのほかテンキーや文字入力キー、スタートキーなどを備えて構成される。
画像処理部41は、画像の拡大縮小、回転などの処理のほか、印刷データをイメージデータに変換するラスタライズ処理、画像データの圧縮、伸張処理などを行う。
ネットワークI/F部42は、ネットワーク2を通じて省電力管理装置10や情報処理装置5と各種のデータを送受信する機能を果たす。
ハードディスク装置43は、大容量不揮発の記憶装置であり、たとえば、印刷データや画像データの保存に使用される。また、ハードディスク装置43には、当該画像形成装置30におけるジョブの実行履歴が記憶される。たとえば、ジョブの実行履歴として、ジョブ毎に、ジョブ種、ジョブの投入を受けた日時、ジョブを投入したユーザ、操作部39から受け付けたジョブか情報処理装置5から受け付けたジョブかを示す情報および情報処理装置5から受け付けたジョブの場合はその情報処理装置5の識別情報(端末名称やIPアドレスなど)、ジョブの実行開始日時と実行終了日時、ジョブの実行結果(成功またはエラー情報)などが保存される。
電源部44は、商用電源からの電力を適宜の電圧に変換して画像形成装置30の各部へ電力を供給する。また、CPU31からの指示に従って、電力を供給するか供給停止するかを電力供給先別に制御する機能を備えている。ここでは、通常モードでは全ての部分に電力供給し、省電力モードでは画像読取部33、印刷部34、表示部38、画像処理部41、ハードディスク装置43への通電は停止し、CPU11やネットワークI/F部42への通電は継続するようになっている。なお、画像形成装置30は、現在の電源モードの継続時間を測定し、その情報を省電力管理装置10へ提供する機能を備えている。
次に、省電力管理装置10の動作を説明する。
まず、情報処理装置5の稼動状態の検出について説明する。ここでは、省電力管理装置10は、情報処理装置5の稼動状態を、ユーザがログインしている状態(通常モードとする)と、電源はオンしているがユーザがログインしていない状態(ログオフモード)と、電源オフの状態と、を区別して検出する。
通常モードは、アプリケーションプログラムなどを使用して各種の処理を実行可能な状態であり、ユーザは、所定の操作を行うことで情報処理装置5から画像形成装置30へジョブを投入することができる。なお、情報処理装置5は、電源をオンすると、まず、装置の初期化処理などの立ち上げ処理を行った後、ログオフモードとなり、ユーザがログインするのを待機する状態になる。ログオフモードでユーザが正規にログインすると通常モードへ移行する。ログオフモードではユーザは情報処理装置5にてアプリケーションを使用したり、ジョブを画像形成装置30へ投入したりすることはできない。通常モードからは、電源オフもしくは所定のログオフ操作によってログオフモードへ遷移する。
なお、省電力管理装置10は、さらに細かく情報処理装置5の稼動情報を検出してもよい。たとえば、ユーザがログインしている通常モードの情報処理装置5については、画像形成装置30へジョブを投入する機能を備えたアプリケーションプログラムや画像形成装置30のドライバプログラムが起動されているか否かを検出してもよい。
図4は、省電力管理装置10が情報処理装置5の稼動状態を検出する処理の流れを示し、図5は、各情報処理装置5の稼動状態が登録されるPC状態管理テーブル50の一例を示している。
PC状態管理テーブル50には、管理対象の情報処理装置5毎に、その情報処理装置5の名称(PC名)と、IPアドレスと、稼動状態と、応答フラグと、判断対象フラグとが関連付けて登録される。
図4に示すように、CPU11は、情報処理装置5の稼動状態の検出周期を作り出すPC監視タイマに、たとえば、5分を設定して起動し(ステップS101)、これがタイムアップするのを待つ(ステップS102;No)。PC監視タイマがタイムアップすると(ステップS102;Yes)、稼動状態の判断対象にする情報処理装置5を抽出する(ステップS103)。
詳細には、図6に示すように、管理対象とされている各画像形成装置30から印刷ジョブに係るジョブの実行履歴情報(印刷履歴情報)を取得し(ステップS121)、過去所定期間内に行われた印刷ジョブの送信元PC(該印刷ジョブを投入した情報処理装置5)を抽出し、その抽出した情報処理装置5を判断対象の情報処理装置5に設定する(ステップS122)。過去所定期間は、使用環境を勘案して管理者などが適宜に設定すればよい。たとえば、1、2時間〜1日程度の期間が設定される。設定値は、不揮発メモリ15などに保存される。
なお、ステップS121では、過去所定期間内の印刷履歴情報のみを各画像形成装置30から取得するようにしてもよい。さらには、前回取得時以降の印刷履歴情報のみを取得するようにしてもよい。たとえば、前回取得時における過去所定期間の印刷履歴情報がある場合は、今回取得すべき過去所定期間と重複しない期間(たとえば、5分毎に取得するならば、最新の5分間)の印刷履歴情報のみを取得するようにしてもよい。
図4に戻って説明を続ける。CPU11は、PC状態管理テーブル50の中の、ステップS103で抽出した情報処理装置5に対応する判断対象フラグをセット(図5では「○」)し、それら以外の情報処理装置5に対応する判断フラグをリセット(図5では「−」)すると共に、すべての情報処理装置5について、応答フラグを「False」に設定する(ステップS104)。
次に、CPU11は、判断対象フラグがセットされているすべての情報処理装置5に対して、状態取得要求を送信し、PC応答監視タイマを起動する(ステップS105)。PC応答監視タイマは、通信相手からの応答を待つ最大時間を測定する。たとえば、1分に設定する。CPU11は、PC応答監視タイマがタイムアウトする前に情報処理装置5から状態取得応答を受信すると(ステップS106;Yes)、その受信した状態取得応答が示す稼動状態をその状態取得応答の送信元の情報処理装置5の稼動状態としてPC状態管理テーブル50に登録する(ステップS107)。また、その受信した状態取得応答の送信元の情報処理装置5に対応する応答フラグを「True」に設定して(ステップS108)、ステップS106へ戻る。ここでは、状態取得応答により、稼動状態が通常モードであるかログオフモードであるかが通知される。
PC応答監視タイマがタイムアウトすると(ステップS109;Yes)、PC応答監視タイマを停止させ(ステップS110)、応答フラグが「False」の情報処理装置5の稼動状態として「電源オフ」をPC状態管理テーブル50に登録する(ステップS111)。その後、再びステップS101に戻って本処理を繰り返す。これにより、周期的に各情報処理装置5の稼動状態が検出され、検出された最新の稼動状態でPC状態管理テーブル50が更新される。
次に、画像形成装置30の稼動状態の検出について説明する。ここでは、省電力管理装置10は、画像形成装置30の稼動状態を、電源モードが通常モードであって実行中のジョブがない通常モード(ジョブなし)と、電源モードが通常モードであって実行中のジョブが有る通常モード(ジョブ有)と、省電力モードと、電源オフ、とに区別して検出する。
図7は、省電力管理装置10が画像形成装置30の稼動状態を検出する処理の流れを示し、図8は、各画像形成装置30の稼動状態が登録されるMFP状態管理テーブル60の一例を示している。
MFP状態管理テーブル60には、管理対象の画像形成装置30毎に、その画像形成装置30の名称(MFP名)と、IPアドレスと、稼動状態と、モード継続時間と、応答フラグと、モード変更トリガと、平均待ち時間とが関連付けて登録される。モード継続時間は、稼動状態の欄に示す稼動状態の継続時間を示している。
モード変更トリガは、画像形成装置30の稼動状態が省電力モードや電源オフである場合に、その稼動状態へ遷移した起因が省電力管理装置10からのモード変更要求によるものか、画像形成装置30側での判断や操作に基づくものであるかを示す。モード変更トリガの欄には、前者の場合は「管理装置」、後者の場合は「MFP」と登録される。平均待ち時間は、ジョブを投入してからそのジョブの実行が開始されるまでの待ち時間の平均値である。
図7に示すように、CPU11は、画像形成装置30の稼動状態の検出周期を作り出すMFP監視タイマに、たとえば、5分を設定して起動し(ステップS201)、これがタイムアップするのを待つ(ステップS202;No)。MFP監視タイマがタイムアップすると(ステップS202;Yes)、すべての画像形成装置30について、MFP状態管理テーブル60の応答フラグを「False」に設定する(ステップS203)。
次に、CPU11は、MFP状態管理テーブル60に登録されているすべての画像形成装置30に対して、状態取得要求を送信し、MFP応答監視タイマを起動する(ステップS204)。MFP応答監視タイマは、通信相手からの応答を待つ最大時間を測定するものであり、たとえば、1分に設定する。MFP応答監視タイマがタイムアウトする前に画像形成装置30から状態取得応答を受信すると(ステップS205;Yes)、その受信した状態取得応答が示す稼動状態等をその状態取得応答の送信元の画像形成装置30に関連付けてMFP状態管理テーブル60に登録する(ステップS206)。ここでは、画像形成装置30は、状態取得応答として、稼動状態と共に、平均待ち時間やモード継続時間を示す情報を返送するようになっており、省電力管理装置10は受信したこれらの情報もMFP状態管理テーブル60の該当箇所に登録する。
なお、CPU11は、受信した状態取得応答が「省電力モード」であって、MFP状態管理テーブル60の中のその画像形成装置30に対応するモード変更トリガの欄の値が「管理装置」でない場合には、そのモード変更トリガの欄に「MFP」を登録するようになっている。
また、CPU11は、その受信した状態取得応答の送信元の画像形成装置30に対応する応答フラグを「True」に設定して(ステップS207)、ステップS205へ戻る。
MFP応答監視タイマがタイムアウトすると(ステップS208;Yes)、MFP応答監視タイマを停止させ(ステップS209)、応答フラグが「False」の画像形成装置30の稼動状態として「電源オフ」をMFP状態管理テーブル60に登録する(ステップS210)。その後、再びステップS201に戻って本処理を繰り返す。これにより、周期的に各画像形成装置30の稼動状態等が検出され、検出された最新情報でMFP状態管理テーブル60が更新される。
次に、省電力管理装置10が画像形成装置30に対して電源モードの変更要求を行う処理について説明する。なお、省電力管理装置10は、画像形成装置30に対して、図9の実線矢印が示す範囲で、電源モードの変更を要求することができる。すなわち、省電力モードと通常モード(ジョブなし)間での変更と、省電力モードから電源オフへのモード変更を要求でき、電源オフから省電力モードへの変更や通常モード(ジョブあり)から省電力モードなどへの変更は要求しないようになっている。
図10は、電源モード変更処理を示している。CPU11は、通常モードの情報処理装置5の台数に基づいて画像形成装置30の電源モードを制御する第1変更処理(ステップS301)を行い、その後、ログオフモードの情報処理装置5の台数に基づいて画像形成装置30の電源モードを制御する第2変更処理(ステップS302)を行って処理を終了する(リターン)。電源モード変更処理は、所定の周期で行われる。たとえば、図7のステップS210の後に実行されるように構成されてもよい。
図11は、通常モードの情報処理装置5の台数に対する通常モードの画像形成装置30の必要台数(通常モードMFP必要台数)を登録した通常モード必要台数表71である。図12は、ログオフモードの情報処理装置5の台数に対する省電力モードの画像形成装置30の必要台数(省電力モードMFP必要台数)を登録した省電力モード必要台数表73である。これらは省電力管理装置10の不揮発メモリ15に記憶される。
図13は、第1変更処理(図10のステップS301)の詳細を示す流れ図である。CPU11は、PC状態管理テーブル50から通常モードの情報処理装置5の台数をカウントして求め(ステップS321)、この台数に対応する通常モードMFP必要台数Naを、通常モード必要台数表71を参照して求める(ステップS322)。また、CPU11はMFP状態管理テーブル60を参照して、通常モード(ジョブなし)の画像形成装置30の台数Nwaitと、通常モード(ジョブ有)の画像形成装置30の台数Nactと、省電力モードの画像形成装置30の台数Nlowとを求める。
そして、通常モード(ジョブなし)と通常モード(ジョブ有)の画像形成装置30の合計台数(Nwait+Nact)とステップS322で求めた通常モードMFP必要台数Naとを比較し(ステップS323)、(Nwait+Nact)>Naの場合は(ステップS323;Yes)、現時点での通常モードの画像形成装置30の台数が過剰であると判断して、その過剰な分がなくなる、もしくは減るように、通常モード(ジョブなし)の画像形成装置30を省電力モードに移行させる(ステップS324、S325、S326)。
詳細には、通常モード(ジョブなし)の画像形成装置30の台数Nwaitが過剰分の台数(Nwait+Nact―Na)を超える場合は(ステップS324;Yes)、過剰分である(Nwait+Nact―Na)台の通常モード(ジョブなし)の画像形成装置30に対して、省電力モードへの変更要求を送信(ステップS325(モード変更要求処理))し、処理を終了する(リターン)。一方、通常モード(ジョブなし)の画像形成装置30の台数Nwaitが過剰分の台数(Nwait+Nact―Na)以下の場合は(ステップS324;No)、現時点で存在するすべての通常モード(ジョブなし)の画像形成装置30(Nwait台)に対して省電力モードへの変更要求を送信(ステップS326(モード変更要求処理))し、処理を終了する(リターン)。
通常モード(ジョブなし)と通常モード(ジョブ有)の画像形成装置30の合計台数(Nwait+Nact)と通常モードMFP必要台数Naとが一致する場合は(ステップS323;No、ステップS327;Yes)、モード変更の必要なしと判断して処理を終了する(リターン)。
通常モード(ジョブなし)と通常モード(ジョブ有)の画像形成装置30の合計台数(Nwait+Nact)が通常モードMFP必要台数Na未満の場合は(ステップS327;No)、通常モードにある画像形成装置30の台数が必要台数に対して不足しているので、不足が解消されるように、あるいは不足が減少するように、省電力モードにある画像形成装置30を通常モードに移行させる(ステップS329、S330、S331)。
詳細には、省電力モードの画像形成装置30がない場合は(ステップS328;No)、省電力管理装置10からのモード変更要求によって通常モードへ移行させることのできる画像形成装置30が存在しないので、本処理を終了する(リターン)。省電力モードの画像形成装置30が存在し(ステップS328;Yes)かつその台数Nlowが不足台数(Na−(Nwait+Nact))を超える場合は、不足台数分の省電力モードの画像形成装置30に対して通常モードへの変更要求を送信(ステップS330(モード変更要求処理))し、処理を終了する(リターン)。
一方、省電力モードの画像形成装置30の台数Nlowが不足台数(Na−(Nwait+Nact))以下の場合は(ステップS329;No)、現時点のすべての省電力モードの画像形成装置30(Nlow台)に対して通常モードへの変更要求を送信(ステップS331(モード変更要求処理))し、処理を終了する(リターン)。
図14は、第1の実施の形態における第2変更処理(図10のステップS302)の詳細を示す流れ図である。CPU11は、PC状態管理テーブル50からログオフモードの情報処理装置5の台数をカウントして求め(ステップS351)、この台数に対応する省電力モードMFP必要台数Nbを、省電力モード必要台数表73を参照して求める(ステップS352)。
次に、現時点で存在する省電力モードの画像形成装置30の台数NlowとステップS352で求めた省電力モードMFP必要台数Nbとを比較し、省電力モードの画像形成装置30の台数Nlowが省電力モードMFP必要台数Nbを超える場合は(ステップS353;Yes)、その超える台数分(Nlow−Nb)の省電力モードの画像形成装置30に対して、電源オフへのモード変更要求を送信(ステップS354(モード変更要求処理))し、処理を終了する(リターン)。
省電力モードの画像形成装置30の台数Nlowが省電力モードMFP必要台数Nb以下の場合は(ステップS353;No)、省電力モードの画像形成装置30の台数は過剰でないので、そのまま本処理を終了する(リターン)。なお、本実施の形態では、省電力管理装置10からのモード変更要求で画像形成装置30を電源オフから省電力モードへ遷移させることはできないが、もしこれが可能ならば、電源オフの画像形成装置30に対して省電力モードへのモード変更要求を送信するように構成されてもよい。
ステップS325、S326、S330、S331などのモード変更要求処理において、該当するモードの画像形成装置30の中からモード変更の対象とする画像形成装置30を指定された台数だけ選択する方式には、モード継続時間を基準に判断する第1選択方式と、省電力モードへ移行した起因(モード変更トリガ)をさらに加味して判断する第2選択方式とがある。以下、これらについて説明する。
図15は、第1選択方式によるモード変更要求処理の流れを示している。この処理は、要求するモード(変更先のモード)を示す情報と、モード変更させる台数(変更要求台数)とを引数としている。要求するモードが通常モードであれば(ステップS371:通常モード)、MFP状態管理テーブル60の中から、稼動状態が省電力モードの画像形成装置30を、モード継続時間の長い順に、変更要求台数分選択する。ただし、足りないときは、あるだけ選択する(ステップS372)。それら選択した画像形成装置30に対して通常モードへの変更要求を送信する(ステップS375)。
要求するモードが省電力モードであれば(ステップS371:省電力モード)、MFP状態管理テーブル60の中から、稼動状態が通常モード(ジョブなし)の画像形成装置30を、モード継続時間の長い順に、変更要求台数分選択する。ただし、足りないときは、あるだけ選択する(ステップS373)。それら選択した画像形成装置30に対して省電力モードへの変更要求を送信する(ステップS375)。
要求するモードが電源オフであれば(ステップS371:電源オフ)、MFP状態管理テーブル60の中から、稼動状態が省電力モードの画像形成装置30を、モード継続時間の長い順に、変更要求台数分選択する。ただし、足りないときは、あるだけ選択する(ステップS374)。それら選択した画像形成装置30に対して電源オフモードへの変更要求を送信する(ステップS375)。
図16は、第2選択方式によるモード変更要求処理の流れを示している。この処理は、要求するモード(変更先のモード)を示す情報と、モード変更する台数(変更要求台数)とを引数としている。要求するモードが通常モードであれば(ステップS381:通常モード)、MFP状態管理テーブル60の中から、稼動状態が省電力モードで且つモード変更トリガが「管理装置」となっている画像形成装置30を、モード継続時間の長い順に、変更要求台数分選択する。ただし、足りないときは、あるだけ選択する(ステップS382)。さらに、MFP状態管理テーブル60の中のそれら選択した画像形成装置30に対応するモード変更トリガの欄をクリアする(ステップS383)。また、それら選択した画像形成装置30に対して通常モードへの変更要求を送信する(ステップS388)。
要求するモードが省電力モードであれば(ステップS381:省電力モード)、MFP状態管理テーブル60の中から、稼動状態が通常モード(ジョブなし)の画像形成装置30を、モード継続時間の長い順に、変更要求台数分選択する。ただし、足りないときは、あるだけ選択する(ステップS384)。そして、MFP状態管理テーブル60の中のそれら選択した画像形成装置30に対応するモード変更トリガの欄に「管理装置」を登録する(ステップS385)。また、それら選択した画像形成装置30に対して省電力モードへの変更要求を送信する(ステップS388)。
要求するモードが電源オフであれば(ステップS381:電源オフ)、MFP状態管理テーブル60の中から、稼動状態が省電力モードの画像形成装置30を、モード継続時間の長い順に、変更要求台数分選択する。ただし、足りないときは、あるだけ選択する(ステップS386)。さらに、MFP状態管理テーブル60の中のそれら選択した画像形成装置30に対応するモード変更トリガの欄をクリアする(ステップS387)。また、それら選択した画像形成装置30に対して電源オフモードへの変更要求を送信する(ステップS388)。
このように第2選択方式では、省電力管理装置10からのモード変更要求によって省電力モードへ移行させた画像形成装置30の中からのみ通常モードに変更する画像形成装置30を選択する。すなわち、画像形成装置30自らの判断で省電力モードになっている画像形成装置30は、通常モードへのモード変更要求を行う対象としない。これは、自らの判断で省電力モードになっている画像形成装置30は、過去一定時間以上ジョブの実行や操作を受けていないので、今後もユーザがその画像形成装置30をジョブの投入先に選択する可能性は低いと想定されることによる。なお、ステップS382で選択された台数が変更要求台数に満たない場合は、その不足分については、モード変更トリガを検索条件から外し、モード継続時間の長い順に選択するように構成してもよい。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態では、第1の実施の形態で使用した図12の省電力モード必要台数表73に代えて、図17に示す電源オン必要台数表75を参照する。また、図10のステップS302の処理として図14に示す第2変更処理に代えて、図18に示す第2変更処理が行われる。その他は第1の実施の形態と同一であり、それらの説明は省略する。
第2の実施の形態で参照する図17の電源オン必要台数表75には、ログオフモードの情報処理装置5の各種台数に対して、通常モードの画像形成装置30と省電力モードの画像形成装置30との合計の必要台数(電源オンMFP必要台数)が登録されている。
図18の第2変更処理では、ログオフモードの情報処理装置5の台数に基づいて、通常モードの画像形成装置30と省電力モードの画像形成装置30との合計台数が目標台数(電源オンMFP必要台数)となるように、省電力モード中の画像形成装置30を電源オフにモード変更する制御が行われる。すなわち、CPU11は、PC状態管理テーブル50からログオフモードの情報処理装置5の台数をカウントして求め(ステップS401)、この台数に対応する電源オンMFP必要台数Na+bを、電源オン必要台数表75を参照して求める(ステップS402)。
次に、現時点で存在する通常モード(ジョブなし)の画像形成装置30の台数Nactと通常モード(ジョブ有)の画像形成装置30の台数Nwaitと省電力モードの画像形成装置30の台数Nlowとの合計台数(Nact+Nwait+Nlow)と、電源オンMFP必要台数Na+bとを比較する。合計台数(Nact+Nwait+Nlow)が電源オンMFP必要台数Na+bを超えている場合は(ステップS403;Yes)、その過剰分がなくなる、もしくは減少するように、省電力モード中の画像形成装置30を電源オフするようにモード変更を制御する。
詳細には、電源オンしている過剰な台数(Nact+Nwait+Nlow―Na+b)が省電力モードの画像形成装置30の台数Nlowを超えている場合は(ステップS404;Yes)、現存するすべての省電力モードの画像形成装置30(Nlow台)に対して電源オフへのモード変更を要求して(ステップS405:モード変更要求処理)本処理を終了する(リターン)。
一方、電源オンしている過剰な台数(Nact+Nwait+Nlow―Na+b)が省電力モードの画像形成装置30の台数Nlow以下の場合は(ステップS404;No)、過剰な台数(Nact+Nwait+Nlow―Na+b)分の省電力モードの画像形成装置30に対して電源オフへのモード変更を要求して(ステップS406:モード変更要求処理)本処理を終了する(リターン)。
このように、ログオフモードの情報処理装置5の台数に基づいて、通常モードの画像形成装置30と省電力モードの画像形成装置30との合計台数が目標台数(電源オンMFP必要台数)となるように制御するので、必要以上に省電力モードの画像形成装置30が存在することが抑制される。
たとえば、通常モードの情報処理装置5が21台存在する場合には、通常モード必要台数表71より、2台の画像形成装置30が通常モードとなるように制御される。この場合に、ログオフモードの情報処理装置5が10台存在すると、第1の実施の形態では省電力モード必要台数表73に従い、省電力モードの画像形成装置30を別途、1台設けることになる。しかし、通常モード必要台数表71によれば、2台の通常モードの画像形成装置30で、40台の通常モードの情報処理装置5に対応するのであるから、その2台で、通常モードの情報処理装置5の19台分に対応可能な余裕がある。したがって、敢えて省電力モードの画像形成装置30を別途、1台確保する必要はない。このような場合に電源オン必要台数表75を使用する第2の実施の形態では、省電力モードの画像形成装置30の台数を無駄に増やさないような制御がなされる。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
第3の実施の形態では、画像形成装置30は、省電力モードとして、省電力モード1とこれよりさらに電力消費の少ない省電力モード2を備えており、省電力管理装置10は、これに対応した電源モードの制御を行う。
たとえば、省電力モード1では、表示部38など操作パネルの電源はオフにするが、印刷部34の電源はオフにせず、省電力モード2では、印刷部34の電源もオフにする。あるいは、省電力モード1では印刷部34の定着ヒータを通常モードのときに比べて低い所定の待機温度に維持し、省電力モード2では定着ヒータをオフするなどが行われる。
第3の実施の形態に係る省電力管理装置10では、画像形成装置30に対して、図19の実線矢印が示す範囲で、電源モードの変更を要求することができる。第3の実施の形態では、電源オフへのモード変更制御は行わない。以下、第1の実施の形態と相違する部分についてのみ説明する。
第3の実施の形態では、図10のステップS301の第1変更処理として、図13に示す処理に代えて、図20、図21に示す第1変更処理が行われる。また、図10のステップS302の第2変更処理として、図14に示す処理に代えて、図22に示す第2変更処理が行われる。
図20に示すように、第1変更処理では、CPU11は、PC状態管理テーブル50から通常モードの情報処理装置5の台数をカウントして求め(ステップS501)、この台数に対応する通常モードMFP必要台数Naを、通常モード必要台数表71を参照して求める(ステップS502)。また、CPU11はMFP状態管理テーブル60を参照して、通常モード(ジョブなし)の画像形成装置30の台数Nwaitと、通常モード(ジョブ有)の画像形成装置30の台数Nactと、省電力モード1の画像形成装置30の台数Nlow1と省電力モード2の画像形成装置30の台数Nlow2を求める。
そして、通常モード(ジョブなし)と通常モード(ジョブ有)の画像形成装置30の合計台数(Nwait+Nact)と通常モードMFP必要台数Naとを比較し(ステップS503)、(Nwait+Nact)>Naの場合は(ステップS503;Yes)、現時点で通常モードにある画像形成装置30の台数が過剰であると判断して、その過剰な分がなくなる、もしくは減少するように、通常モード(ジョブなし)の画像形成装置30を省電力モード1に移行させる(ステップS504、S505、S506)。
詳細には、通常モード(ジョブなし)の画像形成装置30の台数Nwaitが過剰分の台数(Nwait+Nact―Na)を超える場合は(ステップS504;Yes)、過剰分の台数(Nwait+Nact―Na)の通常モード(ジョブなし)の画像形成装置3に対して、省電力モード1への変更要求を送信(ステップS505(モード変更要求処理))して、処理を終了する(リターン)。
一方、通常モード(ジョブなし)の画像形成装置30の台数Nwaitが過剰分の台数(Nwait+Nact―Na)以下の場合は(ステップS504;No)、現存するすべての通常モード(ジョブなし)の画像形成装置30(Nwait台)に対して省電力モード1への変更要求を送信(ステップS506(モード変更要求処理))して、処理を終了する(リターン)。
通常モード(ジョブなし)と通常モード(ジョブ有)の画像形成装置30の合計台数(Nwait+Nact)と通常モードMFP必要台数Naとが一致する場合は(ステップS503;No、ステップS507;Yes)、モード変更の必要なしと判断して処理を終了する(リターン)。
通常モード(ジョブなし)と通常モード(ジョブ有)の画像形成装置30の合計台数(Nwait+Nact)が通常モードMFP必要台数Na未満の場合は(ステップS503;No、ステップS507;No)、現存する通常モードの画像形成装置30の台数が必要台数に対して不足しているので、不足が解消される、あるいは減少するように、省電力モード1または2にある画像形成装置30を通常モードに移行させる(図21:ステップS508以降)。
詳細には、省電力モード1の画像形成装置30が存在し(ステップS508;Yes)かつその台数Nlow1が不足台数(Na−(Nwait+Nact))を超える場合は(ステップS509;Yes)、不足台数分の省電力モード1の画像形成装置30に対して通常モードへの変更要求を送信(ステップS510(モード変更要求処理))して、処理を終了する(リターン)。
一方、省電力モード1の画像形成装置30の台数Nlow1が不足台数(Na−(Nwait+Nact))以下の場合は(ステップS509;No)、現時点のすべての省電力モード1の画像形成装置30(Nlow1台)に対して通常モードへの変更要求を送信(ステップS511(モード変更要求処理))して、ステップS512へ移行する。また、省電力モード1の画像形成装置30がない場合も(ステップS508;No)、ステップS512へ移行する。
ステップS512では、省電力モード2の画像形成装置30が存在するか否かを確認する。省電力モード2の画像形成装置30が存在し(ステップS512;Yes)、かつその台数Nlow2が不足台数(Na−(Nwait+Nact+Nlow1))を超える場合は(ステップS513;Yes)、不足台数(Na−(Nwait+Nact+Nlow1))分の省電力モード2の画像形成装置30に対して通常モードへの変更要求を送信(ステップS514(モード変更要求処理))して、処理を終了する(リターン)。
一方、省電力モード2の画像形成装置30の台数Nlow2が不足台数(Na−(Nwait+Nact+Nlow1))以下の場合は(ステップS513;No)、現時点のすべての省電力モード2の画像形成装置30(Nlow2台)に対して通常モードへの変更要求を送信(ステップS515(モード変更要求処理))して、処理を終了する(リターン)。
省電力モード2の画像形成装置30の台数Nlow2が0の場合は(ステップS512;No)、通常モードへ移行させることのできる画像形成装置30が存在しないので、本処理を終了する(リターン)。
図22は、第3の実施の形態における第2変更処理を示している。CPU11は、PC状態管理テーブル50からログオフモードの情報処理装置5の台数をカウントして求め(ステップS521)、この台数に対応する省電力モード1の省電力管理装置10の必要台数(省電力モード1MFP必要台数Nb)を、省電力モード必要台数表73を参照して求める(ステップS522)。
次に、現存する省電力モード1の画像形成装置30の台数Nlow1と省電力モード1MFP必要台数Nbとを比較し、省電力モード1の画像形成装置30の台数Nlow1が省電力モード1MFP必要台数Nbを超える場合は(ステップS523;Yes)、その超える台数分(Nlow1−Nb)の省電力モード1の画像形成装置30に対して、省電力モード2へのモード変更要求を送信(ステップS524(モード変更要求処理))して、処理を終了する(リターン)。
省電力モード1の画像形成装置30の台数Nlow1が省電力モード1MFP必要台数Nb以下の場合は(ステップS523;No)、省電力モード2の画像形成装置30が存在するか否かを調べる。省電力モード2の画像形成装置30が存在しない場合は(ステップS525;Yes)、省電力モード1へ変更可能な画像形成装置30が見つからないので、本処理を終了する(リターン)。
省電力モード2の画像形成装置30が存在する場合は(ステップS525;No)、省電力モード2の画像形成装置30の台数Nlow2と不足している省電力モード1の画像形成装置30の台数(Nb−Nlow1)とを比較し、省電力モード1の画像形成装置30の不足台数(Nb−Nlow1)が省電力モード2の画像形成装置30の台数Nlow2を超える場合は(ステップS526;Yes)、すべての省電力モード2の画像形成装置30(Nlow2台)に対して省電力モード1へのモード変更要求を送信(ステップS527(モード変更要求処理))して、処理を終了する(リターン)。
省電力モード1の画像形成装置30の不足台数(Nb−Nlow1)が省電力モード2の画像形成装置30の台数Nlow2以下の場合は(ステップS526;No)、その不足台数分(Nb−Nlow1)の省電力モード2の画像形成装置30に対して、省電力モード1へのモード変更要求を送信(ステップS528(モード変更要求処理))して、処理を終了する(リターン)。
次に、第4の実施の形態について説明する。
第4の実施の形態に係る省電力管理装置10は、通常モード必要台数表71や省電力モード必要台数表73、電源オン必要台数表75を、動的に変更する機能を備えている。ここでは、ジョブを受信してからジョブを実行開始するまでの平均待ち時間が、予め定めた許容可能な待ち時間(設定許容時間Tcon)以下となるように、通常モード必要台数表71における通常モードMFP必要台数を更新する。また更新した通常モード必要台数表71の各通常モードMFP必要台数に係数μ(1>μ>0)を乗算して、省電力モード必要台数表73の通常モードMFP必要台数を求めて更新するようになっている。
なお、管理者等は、設定許容時間Tconや係数μを適宜設定変更することができ、設定変更された設定許容時間Tconや係数μの値は省電力管理装置10の不揮発メモリ15に記憶されて必要時に参照される。
省電力管理装置10は、画像形成装置30へ情報処理装置5からジョブを投入してからそのジョブの実行が開始されるまでの平均待ち時間と、この平均待ち時間を求めたときの、情報処理装置5の稼動台数(通常モードの台数)と、この平均待ち時間を求めたときの通常モードの画像形成装置30の台数とから、平均待ち時間を設定許容時間Tconとするための、通常モードの情報処理装置5の台数と通常モードの画像形成装置30の台数との関係(比率)を求め、これに基づいて通常モード必要台数表71を更新する。さらに更新した通常モード必要台数表71の各値と係数μとから省電力モード必要台数表73を更新する。
図23は、通常モード必要台数表71および省電力モード必要台数表73の動的更新処理の流れを示している。CPU11は、MFP状態管理テーブル60から、通常モード(ジョブなし、およびジョブ有)の画像形成装置30の平均待ち時間の平均値Tavgを求める(ステップS601)。次に、平均待ち時間の平均値Tavgと設定許容時間Tconとを比較し(ステップS602)、平均待ち時間の平均値Tavgが設定許容時間Tconに対する所定の誤差範囲(たとえば、設定許容時間Tconの前後10パーセント以内)であれば(ステップS602;Yes)、現在の通常モード必要台数表71の各値は適切であると判断して処理を終了する(エンド)。
平均待ち時間の平均値Tavgが設定許容時間Tconに対する所定の誤差範囲内にない場合は(ステップS602;No)、
Tcon>Tavg(Nact+Nwait)÷(Nact+Nwait+X)
を満たす最小の整数Xを求める(ステップS603)。次に、通常モードの情報処理装置5の台数Pactと通常モード(ジョブなし及びジョブ有)の画像形成装置30の必要台数(Nact+Nwait+X)との比から、通常モード必要台数表71を更新する(ステップS604)。そして、更新後の通常モード必要台数表71の各通常モードMFP必要数に係数μを乗じた値の整数値(端数は切り捨て等する)を、省電力モードMFP必要数として、省電力モード必要台数表73を更新する(ステップS605)。たとえば、通常モードの情報処理装置5の台数が20〜40のランクに対して求めた通常モードMFP必要数が4で、係数μが0.5であれば、省電力モードの情報処理装置5の台数が20〜40のランクに対応する省電力モードMFP必要数は、4×μ=2、として求められる。
Tcon>Tavg(Nact+Nwait)÷(Nact+Nwait+X)
を満たす最小の整数Xを求める(ステップS603)。次に、通常モードの情報処理装置5の台数Pactと通常モード(ジョブなし及びジョブ有)の画像形成装置30の必要台数(Nact+Nwait+X)との比から、通常モード必要台数表71を更新する(ステップS604)。そして、更新後の通常モード必要台数表71の各通常モードMFP必要数に係数μを乗じた値の整数値(端数は切り捨て等する)を、省電力モードMFP必要数として、省電力モード必要台数表73を更新する(ステップS605)。たとえば、通常モードの情報処理装置5の台数が20〜40のランクに対して求めた通常モードMFP必要数が4で、係数μが0.5であれば、省電力モードの情報処理装置5の台数が20〜40のランクに対応する省電力モードMFP必要数は、4×μ=2、として求められる。
このように平均待ち時間が目標の設定許容時間Tcon内となるように通常モード必要台数表71や省電力モード必要台数表73を動的に更新するので、ジョブ開始までの平均待ち時間が許容範囲に収まるようなシステムの運用が可能になる。
なお、ステップS603の演算により、通常モードの情報処理装置5の台数Pactと通常モード(ジョブなしとジョブ有)の画像形成装置30の必要台数(Nact+Nwait+X)との比が分かる。そこで、通常モード必要台数表71を通常モードの情報処理装置5の台数で参照して通常モードMFP必要数を求める代わりに、検出した通常モードの情報処理装置5の台数に、先ほどの比を乗じて、通常モードMFP必要数を求めるようにしてもよい。さらに、その通常モードMFP必要数に係数μを乗じて、省電力モードMFP必要数を求めるようにしてもよい。
通常モード必要台数表71や省電力モード必要台数表73では、情報処理装置5の台数は20台単位でランク分けして管理されているが、上記の比を使用することで、より的確に通常モードMFP必要数を求めることができる。
なお、図23の処理は、管理者等から指示されたタイミングで実行されてもよいし、設定した周期で繰り返し実行されてもよい。なお、平均待ち時間の計測期間中は、通常モードの画像形成装置30の台数や情報処理装置5の稼動状況が一定の状態にする、あるいは一定の状態にすることが好ましい。また、平均待ち時間の計測期間中に、通常モードの画像形成装置30の台数や情報処理装置5の稼動状況が変化することに対応した演算を行うようにしてもよい。たとえば、平均待ち時間の計測期間中における通常モードの画像形成装置30の稼動台数の平均値を、その平均待ち時間に対応する通常モードの画像形成装置30の台数とし、平均待ち時間の計測期間中における通常モードの情報処理装置5の台数の平均値を、その平均待ち時間に対応する通常モードの情報処理装置5の台数にすればよい。
以上のように、本発明の省電力管理装置10によれば、ネットワーク2に接続された複数の情報処理装置5に共有される複数台の画像形成装置30の電源モードを統括的に制御するので、効率的に電力消費を抑制することができる。情報処理装置5の稼動状況に応じて、通常モードの画像形成装置30の台数等を制御するので、必要以上の台数が通常モードで待機しているような場合に比べて、全体としての消費電力を大幅に削減することができる。また、情報処理装置5の稼動台数に見合った台数の画像形成装置30は通常モードで運用されるので、ユーザに不便をかけることはない。
たとえば、昼休みになったとき、オフィスで使用されていた情報処理装置5の多くが、通常モードからログオフモードや電源オフモードにされ、通常モードの情報処理装置5の台数が一気に減少することがある。このような場合に、一定時間の無操作及びジョブなしによって各画像形成装置30が自律的に省電力モードに入るまで通常モードのまま放置すれば、多くの電力が無駄に消費されてしまう。これに対して、本発明の省電力管理装置10で画像形成装置30の電源モードを管理すれば、情報処理装置5の稼動台数が減ったことを検出したら直ちに省電力管理装置10からモード変更要求が送信されて、過剰な画像形成装置30が省電力モードに強制的に移行されるので、ユーザに不便をかけることなく、複数の画像形成装置30全体としての電力消費を効率的に節減することができる。
特に、本実施の形態では、省電力管理装置10から情報処理装置5へ、各画像形成装置30の稼動状態を通知するので、通常モードで稼動している画像形成装置30へジョブを送信するようにユーザをガイドすることができ、複数台の画像形成装置30の電源モードを省電力管理装置10の目論見通りに運用することが可能になる。すなわち、ユーザは省電力管理装置10からのガイドに従ってジョブの送信先を選択するので、省電力管理装置10がモード変更要求を送信して省電力モードに移行させている画像形成装置30にジョブが投入される可能性が低くなり、省電力モードの画像形成装置30がジョブの受信によって通常モードへ復帰してしまうことが防止される。
また、本実施の形態では、画像形成装置30の稼動台数を判断する場合の基礎になる情報処理装置5を、過去所定期間内に印刷ジョブを投入した情報処理装置5のみに限定するので、画像形成装置30へジョブを投入しない情報処理装置5の稼動状態や稼動台数の影響を受けずに、画像形成装置30の稼動台数を的確に決定して、電源モードを制御することができる。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
たとえば、実施の形態では管理対象の画像形成装置30が複合機の場合を例に説明したが、ネットワーク接続可能なプリンタなど他の種類の画像形成装置であってもかまわない。
実施の形態では、情報処理装置5の稼動状態を、通常モードとログオフモードと電源オフの3段階に検出し、画像形成装置30の電源モードを、通常モードと省電力モードと電源オフ、もしくは通常モードと省電力モード1と省電力モード2の3段階に制御したが、本発明は3段階同士の制御に限定されるものではなく、2段階であっても、4段階以上に区分して管理してもよい。また情報処理装置5における稼動状態の段階数と画像形成装置30における電源モードのモード数とは一致しなくてもかまわない。
また、省電力管理装置10の機能はいずれかの画像形成装置30に組み込まれてもよい。
実施の形態で例示した監視タイマなどに設定する時間は一例であり、システムの運用状況に応じて適宜にすればよい。
2…ネットワーク
5…情報処理装置
10…省電力管理装置
11…CPU
12…バス
13…ROM
14…RAM
15…不揮発メモリ
16…ネットワークI/F部
17…ハードディスク装置
18…タイマ部
30…画像形成装置
31…CPU
32…バス
33…画像読取部
34…印刷部
35…ROM
36…RAM
37…不揮発メモリ
38…表示部
39…操作部
41…画像処理部
42…ネットワークI/F部
43…ハードディスク装置
44…電源部
50…PC状態管理テーブル
60…MFP状態管理テーブル
71…通常モード必要台数表
73…省電力モード必要台数表
75…電源オン必要台数表
5…情報処理装置
10…省電力管理装置
11…CPU
12…バス
13…ROM
14…RAM
15…不揮発メモリ
16…ネットワークI/F部
17…ハードディスク装置
18…タイマ部
30…画像形成装置
31…CPU
32…バス
33…画像読取部
34…印刷部
35…ROM
36…RAM
37…不揮発メモリ
38…表示部
39…操作部
41…画像処理部
42…ネットワークI/F部
43…ハードディスク装置
44…電源部
50…PC状態管理テーブル
60…MFP状態管理テーブル
71…通常モード必要台数表
73…省電力モード必要台数表
75…電源オン必要台数表
Claims (6)
- 第1電源モードとこれより電力消費の少ない第2電源モードとを有する複数の画像形成装置の電源モードを制御する省電力管理装置であって、
ネットワークを介して前記複数の画像形成装置に接続されると共に前記画像形成装置に対してジョブを投入する機能を備えた複数の情報処理装置、の稼働状態を検出する検出部と、
前記検出部の検出結果に基づいて、前記第1電源モードにする画像形成装置の台数を決定し、前記第1電源モードの画像形成装置が前記決定した台数となるように前記複数の画像形成装置の電源モードを制御する制御部と、
を有する
ことを特徴とする省電力管理装置。 - 前記複数の画像形成装置の電源モードを検出する電源モード検出部をさらに有し、
前記制御部は、前記決定した台数とするために電源モードを変更すべき画像形成装置の台数および変更内容を、前記電源モード検出部の検出結果に基づいて求める
ことを特徴とする請求項1に記載の省電力管理装置。 - 前記画像形成装置は、前記第2電源モードよりさらに電力消費の少ない第3電源モードを有したものであり
前記検出部は、前記各情報処理装置の稼動状態を3段階に検出し、
前記制御部は、前記段階別の情報処理装置の台数に基づいて、前記第1電源モードにする画像形成装置の台数と、前記第2電源モードにする画像形成装置の台数を決定し、前記第1電源モードの画像形成装置の台数と前記第2電源モードの画像形成装置の台数がそれぞれ前記決定した台数となるように前記複数の画像形成装置の電源モードを制御する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の省電力管理装置。 - 前記第2電源モードでは、操作パネルの電源がオフになり、
前記第3電源モードでは、印刷部の電源がオフになる
ことを特徴とする請求項3に記載の省電力管理装置。 - 制御部は、前記画像形成装置からジョブの実行履歴情報を収集し、該収集した実行履歴情報から過去所定期間内に画像形成装置へジョブを投入した情報処理装置を特定し、該特定した情報処理装置のみの稼動状態に基づいて前記決定を行う
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の省電力管理装置。 - 制御部は、情報処理装置から画像形成装置へジョブを投入してからそのジョブの実行が開始されるまでの平均待ち時間と、この平均待ち時間の対象期間における、情報処理装置の稼動台数と第1電源モードの画像形成装置の台数とから、平均待ち時間を所定の目標時間とするための情報処理装置の稼動台数と第1電源モードの画像形成装置の台数との関係を求め、これに基づいて前記決定を行う
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の省電力管理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010056832A JP2011191958A (ja) | 2010-03-13 | 2010-03-13 | 省電力管理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010056832A JP2011191958A (ja) | 2010-03-13 | 2010-03-13 | 省電力管理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011191958A true JP2011191958A (ja) | 2011-09-29 |
Family
ID=44796806
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2010056832A Withdrawn JP2011191958A (ja) | 2010-03-13 | 2010-03-13 | 省電力管理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2011191958A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2010
- 2010-03-13 JP JP2010056832A patent/JP2011191958A/ja not_active Withdrawn
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