JP2014016920A - 管理装置、システム及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ネットワークを介して通信可能な複数の機器を管理する管理装置が、管理対象の機器の利用を要求する利用要求を受け付けると共に、その利用要求を受け付けた場合に、管理対象の機器のうち、その受け付けた利用要求に応じた動作を実行させる機器以外で、省電力モードでない機器をターゲット機器として選択し(S13)、その選択したターゲット機器に、省電力モードへの移行指示を送信する(S14)ようにした。
【選択図】 図6
Description
例えば、特許文献1には、監視装置が複数の画像形成装置を監視し、その監視結果に基づいて、消費電力が一番少ない画像形成装置を選定し、選定した装置の情報を外部クライアントに送信することが記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、消費電力の低減のためには、監視装置が選定した画像形成装置を用いて画像形成を行うこととなり、ユーザが指定した画像形成装置で画像形成を行うことができないという問題があった。
このような問題は、画像形成装置以外の装置を使用する場合でも、同様に発生するものである。
〔第1の実施形態:図1乃至図6〕
まず、第1の実施形態について説明する。
図1は、この発明のシステムの第1の実施形態の構成を示す図である。
図1に示すシステムは、管理装置の第1の実施形態である管理装置10と、画像処理装置20A〜20Eと、利用者端末30とを備え、これらをネットワーク40により接続したものである。
管理装置10は、ハードウェアとしては公知のコンピュータでよい。
ここでは、図2に示す通り、管理装置10は、CPU11、ROM12、RAM13、通信I/F(インタフェース)14、HDD(ハードディスクドライブ)15、UI(ユーザインタフェース)部16を、システムバス17により接続した構成としている。
通信I/F14は、ネットワーク40を介して通信するためのインタフェースである。
なお、ユーザの操作は、外部装置から操作内容を示すデータを受信することにより受け付けてもよい。また、ユーザへの情報の提示は、画面の表示内容を示すデータや画面に表示させるべきデータを外部装置へ送信することによって行ってもよい。
図3に示すように、管理装置10は、利用要求受付部101、消費電力管理部102、消費電力算出部103、ジョブ実行要求部104、省電力モード移行指示部105、機器情報取得部106、機器情報保持部107、機種情報保持部108を備える。
省電力モード移行指示部105は、消費電力管理部102からの指示に従い、指示された送信先の画像処理装置20に対して、省電力モードへの移行指示を送信する機能を備える。
機種情報保持部108は、後述する機種情報テーブルにより、管理装置10の管理対象になり得る画像処理装置の機種に関する情報を管理する機能を保持する機能を備える。この情報には、各機種の、該当機種が取り得る動作モード毎の消費電力の情報が含まれる。
これらのうち、ジョブ実行部201は、ジョブ実行要求部104から送信されるジョブ実行要求に応じて、画像処理装置20のハードウェアを制御し、印刷や画像送信、画像蓄積などを実行する機能を備える。
この利用要求送信部301は、ユーザからの操作に応じてあるいは自動的に、画像処理装置20の利用を要求する利用要求を生成し、管理装置10に対して送信する機能を備える。
図4に示す機種情報テーブルは、管理装置10の管理対象になり得る画像処理装置の機種に関する種々の情報を登録するテーブルであるが、ここでは、この実施形態の特徴である消費電力の管理に関連する情報のみを示している。
そして、機種情報テーブルには、各機種の画像処理装置における、その画像処理装置が取り得る動作モード毎の消費電力が登録されている。図4の例では、機種Aの画像処理装置は、ジョブ実行中の場合100W、通常待機中の場合50W、省電力モードの場合5Wの消費電力であることを示している。ここに登録する値は、カタログスペックで構わない。
以上の機種情報テーブルの情報は、予め管理装置10に登録しておく。
図5に示す機器情報テーブルは、管理装置10の管理対象である各画像処理装置20の種々の情報を登録するためのテーブルであるが、ここでは、この実施形態の特徴である消費電力の管理に関連する情報のみを示している。
そして、機器情報テーブルには、各画像処理装置について、機器ID、機種ID、動作状態及び消費電力を登録する。
機種IDは、画像処理装置の機種を特定するための識別情報である。機種情報テーブルに登録されているIDにより、機種を特定している。
これらの機器IDと機種IDは、画像処理装置を管理対象とする際に、その画像処理装置の情報として機器情報テーブルに登録する。逆に言えば、管理装置10と同じネットワークに接続されていたり通信可能であったりしても、機器情報テーブルに登録されていない機器は、管理装置10の管理対象ではない。
消費電力は、画像処理装置の現在の消費電力である。この情報は、機種IDと動作モードの情報に基づき機種情報テーブルを検索して得られる値である。従って、機器情報テーブルに登録することは必須ではないが、この値を参照する度に検索を行うと処理負荷が大きくなるので、動作状態が変化する度に変化後の動作状態に対応する値を登録するようにしている。
図6に、この処理のフローチャートを示す。このフローチャートに示す処理は、図3に示した管理装置10の各部が連携して行う処理に当たる。
管理装置10のCPU11は、受付手段である利用要求受付部101が機器利用要求を受け付けると、図6のフローチャートに示す処理を開始する。
そしてまず、機種情報テーブル及び機器情報テーブルの内容に基づき、受け付けた要求に従って管理対象機器にジョブを実行させた場合の、管理対象機器の消費電力の合計値を推定する(S11)。
これがYesであれば、ジョブを実行させても管理対象の画像処理装置全体で見たときの消費電力はさほど大きくないことがわかるので、CPU11は今のところ消費電力を無理に削減する必要はないと判断する。そして、受け付けた機器利用要求に従ったジョブの実行要求を、そのジョブを実行させるべき画像処理装置20に送信し(S16)、処理を終了する。
また、図6に示した処理により、要求に従ったジョブを実行すると管理対象機器全体として見た場合の消費電力が大きくなりすぎる場合に、ジョブの実行を担当しない機器を省電力モードに移行させることにより、管理対象機器全体として見た場合の消費電力を低減することができる。従って、ジョブ自体は所望の機器に実行させつつ、消費電力の低減を図ることができる。
次に、第2の実施形態について説明する。
この実施形態は、第1の実施形態と、管理装置10が消費電力の削減を行うと判断する基準が異なるのみであるので、この点についてのみ説明し、その他の説明は省略する。また、第1の実施形態と共通の構成要素には第1の実施形態と同じ符号を用いる。
この第2の実施形態において、管理装置10のCPU11は、受付手段である利用要求受付部101が機器利用要求を受け付けると、図7のフローチャートに示す処理を開始する。
次に、機種情報テーブル及び機器情報テーブルの内容に基づき、受け付けた要求に従って管理対象機器にジョブを実行させた場合に、管理対象機器の消費電力の合計値を推定する(S22)。この推定は、図6のステップS11と同様に行うことができる。
これがYesであれば、ジョブを実行させても管理対象の画像処理装置全体で見たときの消費電力は実行前と比べてさほど増加しないことがわかるので、CPU11は今のところ消費電力を無理に削減する必要はないと判断する。そこで、図6のステップS16と同様に、受け付けた機器利用要求に従ったジョブの実行要求を、そのジョブを実行させるべき画像処理装置20に送信し(S27)、処理を終了する。
以上の図7に示した処理において、CPU11は、ステップS24及びS25において選択手段として、ステップS25においてはさらに送信手段としてそれぞれ機能する。
消費電力の増加そのものよりも、急激な増加を避けたい場合に、この実施形態は有効である。
次に、第3の実施形態について説明する。
この実施形態は、第1の実施形態と、省電力モードに移行させる機器を選択する基準が異なるのみであるので、この点について説明し、その他の説明は省略する。また、第1の実施形態と共通の構成要素には第1の実施形態と同じ符号を用いる。
図8に示す管理装置10′は、機器利用予測部109を設けた点と、機器情報保持部107′が、図3の機器情報保持部107の機能に加えて管理対象の各画像処理装置の利用状況の情報を保持する機能も有する点とが、第1の実施形態の管理装置10と異なる。
これに伴い、画像処理装置20の機器情報送信部203は、ジョブ実行部201がジョブを実行する度にその旨を管理装置10′に通知し、機器情報取得部106はその通知を受け付けて、機器情報保持部107′が管理する利用状況の情報を更新する。
この利用状況テーブルは、管理装置10の管理対象である各画像処理装置20について、その画像処理装置が利用される可能性がどの程度あるかを予測するための情報を登録するテーブルである。そしてここでは、各画像処理装置について、時間帯毎(ここでは1時間毎)にジョブの実行回数を登録している。この回数は、1日ごとにクリアするのではなく、ある程度の日数に亘って累積させることが好ましい。
なお、この利用状況テーブルに登録すべき機器は、図5に示した機器情報テーブルに登録すべき機器と同じであるから、これら2つのテーブルをまとめて1つのテーブルとしてもよい。
この予測は、単に現在の時刻における過去の利用回数が少ない機器については利用される可能性が低いと判断して行うようにしてもよいし、その他適宜公知の手法を適用してもよい。
この処理は、ステップSA及びSBの部分が図6と異なるのみであるので、この点についてのみ説明する。
そして、その選択した機器に、省電力モード移行要求を送信する(SB)。
この処理において、CPU11はステップSAでは予測手段として機能する。
なお、ここでは利用可能性を考慮するようにしたが、単に利用頻度を考慮するようにしてもよい。すなわち、利用状況テーブルに登録されている単位時間当たりの利用回数が少ない機器を、優先的に省電力モードへ移行させるようにしてもよい。このとき、利用回数を時間帯毎に分けて集計することも必須ではない。
また、必ずしも最も利用される可能性の低いものを選択する必要はなく、利用可能性を1つのパラメータとして考慮し、利用される可能性が低い機器を優先的に選択するようにすれば足りる。
次に、第4の実施形態について説明する。
この実施形態は、第1の実施形態と、省電力モードに移行させる機器の候補を利用者端末に表示させて、どの機器を省電力モードに移行させるかをユーザに選択させる点が異なるのみであるので、この点について説明し、その他の説明は省略する。また、第1の実施形態と共通の構成要素には第1の実施形態と同じ符号を用いる。
図11に示す管理装置10″は、移行対象表示部110を設けた点が、第1の実施形態の管理装置10と異なる。
この移行対象表示部110は、消費電力管理部102が選択した省電力モードへの移行候補の機器を、利用者端末30″に送信して表示させ、その中から移行対象とする機器を選択させる機能を備える。また、その選択結果を受け付けて消費電力管理部102に通知する機能も備える。
この移行対象選択部302は、移行対象表示部110から受信した、省電力モードへの移行候補の機器の情報を所定の表示手段に表示させ、ユーザから、その中で移行対象とする機器の選択を受け付ける機能を有する。また、その選択結果を管理装置10″に通知する機能も有する。
この移行対象選択画面400には、消費電力低減のためいずれかの機器を省電力モードに移行させる必要がある旨のメッセージ401と、移行対象表示部110から送信された移行対象の候補と対応するボタン402〜404、キャンセルボタン405を備える。
そして、ボタン402〜404のいずれかを操作することにより、移行対象を選択することができる。また、キャンセルボタン405を操作することにより、省電力モードへの移行を行わないことを選択することができる。
この処理において、ステップS31乃至S33は、図6のステップS11乃至S13と同様であるので、説明を省略する。なお、ステップS33の検索で得られた機器が、省電力モードへの移行対象機器の候補となる。
また、ステップS35で選択がなかった場合(省電力モードへの移行を行わないことが選択された場合)、判断はNoとなり、ステップS38へ進んでジョブの実行要求の送信を行う。
従って、図13の処理によれば、図6の処理の場合に比べ、いずれかの機器を省電力モードに移行させる必要性、およびどの機器を省電力モードに移行させるかをユーザに通知し、また選択させることができる。
したがって、よりユーザの利便性を考慮した消費電力の低減を行うことができる。
また、省電力モードに移行させる機器についてユーザの選択を受け付けない場合でも、どの機器を省電力モードに移行させるかを、機器利用要求の送信元である利用者端末30″に通知することは有用である。
例えば、上述した実施形態においては、管理装置10が利用要求を受け付けた場合に図6等の処理を実行するようにしたが、利用要求と関係なく同様な処理を実行するようにすることも考えられる。例えば、定期的に実行したり、管理対象機器の消費電力の合計が閾値を超えた場合に実行したりすることが考えられる。
この処理は、図6のステップS11〜S13がSX〜SZに変わったのみである。
そして、ステップSXでは、機器情報テーブルの内容に基づき、管理対象機器の現在の消費電力の合計値を算出する。ステップSYでは、その算出値が閾値以下か否か判断する。ステップSZでは、管理対象機器のうち、利用者端末30から受け付けた要求に係るジョブを実行中でも省電力モードでもない機器を検索する。
以上によっても、上述した実施形態の場合と同様な効果を得ることができる。
図1に示したシステム構成は一例であり、用途や目的に応じて様々なシステム構成例があることは言うまでもない。
このようなプログラムは、はじめからコンピュータに備えるROM等の記憶手段に格納しておいてもよいが、記録媒体であるCD−ROMあるいはフレキシブルディスク,SRAM,EEPROM,メモリカード等の不揮発性記録媒体(メモリ)に記録して提供することもできる。
また、以上説明してきた各実施形態、動作例及び変形例の構成は、相互に矛盾しない限り任意に組み合わせて実施可能であることは勿論である。
Claims (10)
- ネットワークを介して通信可能な複数の機器を管理する管理装置であって、
管理対象の機器の利用を要求する利用要求を受け付ける受付手段と、
管理対象の機器のうち、利用要求に応じた動作を実行させている機器以外で、かつ省電力モードでない機器をターゲット機器として選択する選択手段と、
前記選択手段が選択したターゲット機器に、省電力モードへの移行指示を送信する送信手段とを備えることを特徴とする管理装置。 - ネットワークを介して通信可能な複数の機器を管理する管理装置であって、
管理対象の機器の利用を要求する利用要求を受け付ける受付手段と、
前記受付手段が利用要求を受け付けた場合に、管理対象の機器のうち、その受け付けた利用要求に応じた動作を実行させる機器以外で、かつ省電力モードでない機器をターゲット機器として選択する選択手段と、
前記選択手段が選択したターゲット機器に、省電力モードへの移行指示を送信する送信手段とを備えることを特徴とする管理装置。 - 請求項1又は2に記載の管理装置であって、
管理対象の機器から該機器の動作状態の情報を取得する取得手段を備え、
前記選択手段は、前記取得手段が取得した情報に基づき、利用中でない機器の中から前記ターゲット機器を選択することを特徴とする管理装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の管理装置であって、
前記選択手段は、消費電力のより大きい機器を優先して前記ターゲット機器として選択することを特徴とする管理装置。 - 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の管理装置であって、
前記選択手段は、利用頻度のより小さい機器を優先して前記ターゲット機器として選択することを特徴とする管理装置。 - 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の管理装置であって、
管理対象の各機器の過去の利用実績から、管理対象の各機器が第2の所定時間内に利用される可能性を予測する予測手段を備え、
前記選択手段は、前記第2の所定時間内に利用される可能性がより低い機器を優先して前記ターゲット機器として選択することを特徴とする管理装置。 - 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の管理装置であって、
前記選択手段は、前記受付手段が利用要求を受信した場合に前記ターゲット機器の選択を行う手段であり、
前記選択手段が選択したターゲット機器を該利用要求の送信元に通知する通知手段を備えることを特徴とする管理装置。 - 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の管理装置であって、
前記受信手段が受信した利用要求に応じた動作を機器に実行させた状態での、管理対象の各機器の消費電力の合計を予測する予測手段を備え、
前記選択手段は、前記受付手段が利用要求を受信した場合に前記ターゲット機器の選択を行う手段であり、
前記選択手段及び前記送信手段は、前記予測手段の予測する消費電力が所定の閾値を下回るまで、前記ターゲット機器の選択と前記省電力モードへの移行指示の送信を繰り返すことを特徴とする管理装置。 - 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の管理装置と、
該管理装置による管理の対象となる複数の機器であって、それぞれ該管理装置から省電力モードへの移行指示を受信した場合に自身を省電力モードへ移行させる手段を備えた機器とを備えるシステム。 - コンピュータを、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の管理装置として機能させるためのプログラム。
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