JP2011191862A - ファイル管理装置、ファイル管理システム、およびファイル管理プログラム - Google Patents

ファイル管理装置、ファイル管理システム、およびファイル管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ファイル管理のための特別な登録作業や更新作業をすることなく、作成したファイルを検索したりバージョンを管理したりすることが可能な、簡便なファイル管理技術を提供する。
【解決手段】ファイルの新規作成、更新、コピー、またはダウンロードを含むイベントの発生を監視するイベント発生監視手段(111)、イベントが発生したと判断された場合にファイルについてアップロードが許可されているかを判定するアップロード許可判定手段(112)、ファイルについてのアップロードが許可されていると判定された場合にネットワークを介してファイルを予め定められたサーバ(2)にアップロードするアップロード手段(114)を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、パーソナルコンピュータにおいて作成される文書やスプレッドシート等のファイルを特別な登録・更新作業をすることなく簡単に管理するためのファイル管理技術に関する。
従来、複数のユーザにより同一の文書やスプレッドシート等の電子ファイルの登録や参照、更新を可能とするために、サーバが一元的に多数の電子ファイルを管理する文書管理システムが利用されていた。
例えば特許文献1には、複数の文書データベース、および、検索用データを管理する検索用データベースを設け、文書データベースで管理する文書情報を取得して、取得された文書情報を検索用データとして検索用データベースに登録するように構成した文書管理システムが記載されている。このような文書管理システムによれば、文書情報の変更を履歴でとらえる検索用データが文書に対して登録され、個々の文書を履歴により絞込みを掛けて検索できるため利便性がよく、複数の文書にまたがる横断検索が可能であった(特許文献1、段落0006、0007)。
また特許文献2には、文書の格納位置を示すロケーション情報と文書の署名情報とを関連づけて記憶し、指定された文書とバージョンの異なる文書の中から署名情報が一致する文書を検索し、指定された文書とともにバージョン情報と関連づけて表示する文書管理システムが記載されている。このような文書管理システムによれば、文書IDが異なる文書が外部からネットワーク内にダウンロードされた場合でも文書の署名情報に基づき関連する文書を検索できるので、ネットワークに分散している同一文書を判別しバージョン関係を明らかにすることができていた(特許文献2、段落0008、0009)。
特開2009−187400号公報 特開2009−037491号公報
しかしながら、上記特許文献1や特許文献2に記載の文書管理システムでは、ネットワーク内に専用の文書管理システムを導入する必要があった。通常、このような文書管理システムは非常に高価で大がかりなものであるため、ユーザ個人が自分のパーソナルコンピュータで利用したり仲間とファイルを交換したりするような個人的な利用環境でのファイル管理には向かなかった。
また上記特許文献1や特許文献2に記載の文書管理システムでは、ユーザが作成した文書をバージョン管理したい場合にはユーザが改めて文書管理システムに文書を新規登録したりバージョンアップを登録したりするための動作が必要であった。文書管理システムが導入されている環境であっても、作成した文書をローカルのフォルダに格納したまま文書管理システムに登録することを忘れてしまったとすれば、その文書は文書管理システムの管理から外れてしまう。そのような文書を再利用する場合には、ファイル名を参照したり文書の内容を確認したりして探し出さなければならなかった。
また上記特許文献1や特許文献2に記載の文書管理システムでは、文書管理システムが個々の文書をファイル名やロケーション情報に基づき管理していた。このためユーザが文書名を変更したりロケーションを変更したりした場合にはその文書が検索不可能となってしまっていた。
本発明は、上記課題に鑑み、ファイル管理のための特別な登録作業や更新作業をすることなく、作成したファイルを検索したりバージョンを管理したりすることが可能な、簡便なファイル管理技術を提供することを目的の一つとする。
上記目的を達成するためのファイル管理装置は、ファイルの新規作成、更新、コピー、またはダウンロードを含むイベントの発生を監視するイベント発生監視手段と、イベントが発生したと判断された場合にファイルについてアップロードが許可されているかを判定するアップロード許可判定手段と、ファイルについてのアップロードが許可されていると判定された場合にネットワークを介してファイルを予め定められたサーバにアップロードするアップロード手段と、を備えたことを特徴とする。
上記目的を達成するためのファイル管理プログラムは、コンピュータに、ファイルの新規作成、更新、コピー、またはダウンロードを含むイベントの発生を監視する機能と、イベントが発生したと判断された場合にファイルについてアップロードが許可されているかを判定する機能と、ファイルについてのアップロードが許可されていると判定された場合にネットワークを介してファイルを予め定められたサーバにアップロードする機能と、を実行させるためのファイル管理プログラムである。
かかる発明によれば、イベントが発生した場合にファイルのアップロードが許可されているか否かが判定され、アップロードが許可されていればネットワークを介してファイルがサーバにアップロードされる。よって、ユーザの特別の操作無しにファイルのアップロードを含むファイル管理が実行される。
上記目的を達成するためのファイル管理システムは、上記記載のファイル管理装置と、ネットワークを介してファイル管理装置と通信可能に設けられるサーバと、を備えるファイル管理システムであって、サーバは、アップロードされたファイルを参照してサムネイル情報を生成しサムネイルデータベースに格納するサムネイル生成部と、アップロードされたファイルを参照してファイルに含まれているテキストを抽出するテキスト抽出部と、抽出されたテキストに基づいてインデックス情報を生成しインデックスデータベースに格納するインデックス生成部と、を備える。
かかる発明によれば、ファイルがアップロードされた場合には、サムネイル情報およびインデックス情報が作成されるので、検索要求に応じたファイルの検索結果を提供する基礎情報が自動的に作成可能である。
上記目的を達成するためのファイル管理システムは、イベントが発生したと判断された場合にファイルにバージョン情報が含まれているかを確認し、ファイルにバージョン情報が含まれていない場合に、新たなバージョン情報を生成してファイルに埋め込み、ファイルにバージョン情報が含まれていた場合に、ファイルに含まれているバージョン情報を更新する、バージョン管理手段をさらに備える。
上記目的を達成するためのファイル管理プログラムは、イベントが発生したと判断された場合にファイルにバージョン情報が含まれているかを確認する機能と、ファイルにバージョン情報が含まれていない場合に、新たなバージョン情報を生成してファイルに埋め込む機能と、ファイルにバージョン情報が含まれていた場合に、ファイルに含まれているバージョン情報を更新する機能と、をさらに実行させる。
かかる発明によれば、イベントが発生した場合にファイルにバージョン情報が含まれているか否かに応じたバージョン情報の生成・更新が行われる。よって、ユーザの特別の操作無しにファイルのバージョンアップを含むファイル管理が実行される。
本発明は、さらに以下の要素を含んでいてもよい。
(1)上記ファイル管理装置において、アップロード許可判定手段は、ファイルの属性、ファイルのパス、またはファイルが格納されているフォルダの属性に基づいてファイルについてアップロードが許可されているかを判定する。
(2)上記ファイル管理装置において、ネットワークへの接続が不可能な状態にある場合には、ファイルについての送信待機情報を生成して蓄積し、ネットワークへの接続が可能となった場合に、送信待機情報に基づいてファイルをアップロードする送信待機管理手段をさらに備える。
(3)上記ファイル管理システムにおいて、サーバは、ファイル管理装置から検索要求が送信されて来た場合には、検索要求に含まれるキーワードに基づいてインデックスデータベースを検索して対応するインデックス情報を抽出し、サムネイルデータベースを参照して抽出したインデックス情報に対応するサムネイル情報を読み出し、抽出されたインデックス情報および読み出されたサムネイル情報を含む検索結果ファイルを生成してファイル管理装置に返信する。
本発明によれば、ファイル管理装置がユーザの操作とは独立してファイルについてイベントの発生を監視してイベントが発生した場合にファイルをアップロードするので、ファイル管理のための特別な登録作業や更新作業をユーザがする必要がなく、簡便にファイル管理を行うことが可能である。
ファイル管理システムのブロック図。 新規にファイルを作成した場合のファイル管理処理の動作説明図。 既存のファイルを更新した場合のファイル管理処理の動作説明図。 フォルダ間でファイルをコピーした場合のファイル管理処理の動作説明図。 ネットワークからファイルをダウンロードした場合のファイル管理処理の動作説明図。 記録媒体からファイルをコピーした場合のファイル管理処理の動作説明図。 送信待機処理の動作説明図。 サーバにファイルをアップロードした場合のファイル管理システムの登録動作説明図。 検索要求が送信された場合のファイル管理システムの検索動作説明図。 新規にファイルを作成した場合のバージョン管理処理の動作説明図。 既存のファイルを更新した場合のバージョン管理処理の動作説明図。 フォルダ間でファイルをコピーした場合のバージョン管理処理の動作説明図。 ネットワークからバージョン情報を含むファイルをダウンロードした場合のバージョン管理処理の動作説明図。 ネットワークからバージョン情報を含まないファイルをダウンロードした場合のバージョン管理処理の動作説明図。 記録媒体からバージョン情報を含むファイルをコピーした場合のファイル管理処理の動作説明図。 記録媒体からバージョン情報を含まないファイルをコピーした場合のファイル管理処理の動作説明図。
以下に本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一または類似の手段・ブロックは同一又は類似の符号で表している。図面に記載された各ブロックは便宜的に機能に応じて区分けして記載したものである。したがって、目的とする動作結果が得られる限り、図面に記載されたブロックの構成を適宜変更することが可能である。
(定義)
本明細書において用いられる用語を以下のとおり定義する。
「ファイル」:オペレーティングシステム(OS)が管理する情報単位であり、文書、スプレッドシート、プレゼンテーションツール等任意の形式を含む。
「イベント」:OSの管理によりファイルについて生じる動作をいい、ファイルの新規作成、ファイルの更新、ファイルのコピー、およびネットワークからのダウンロードを含む。
「エージェント」:本発明に係るファイル管理プログラムを動作させることによりパーソナルコンピュータに常駐する機能であり、パーソナルコンピュータを本発明に係るファイル管理装置として機能させるものである。
「埋め込む」:ファイルの付属情報としてファイルと一体不可分に、OSによるファイル操作によって消去されることのないように記憶されることを意味する。例えばファイルのバージョン情報をファイルの属性情報と共に所定のアルゴリズムで符号化してファイルの一部として記憶することをいう。ただし、アルゴリズムを利用した符号化をせずに記憶される場合も含む。
(ファイル管理システムの構成)
最初にファイル管理システム全体の構成を説明してから、各実施形態を説明する。
図1にファイル管理システムのブロック図を示す。図1に示すように、本ファイル管理システムは、クライアントであるファイル管理装置1と、ネットワーク3を介してファイル管理装置1と通信可能に接続されたサーバ2と、を備えている。
パーソナルコンピュータ1は、本発明に係るファイル管理プログラムが実行されることにより本発明に係るファイル管理装置として動作するようになっている。以下、このようなパーソナルコンピュータを「ファイル管理装置」とも称呼する。ファイル管理装置1は、サーバ2に対応するクライアントであり、ユーザにより操作される。
サーバ2は、本発明に係るファイル管理システムの一部であり、本発明に係るファイル管理システムを維持管理する者によって運営される。サーバ2は、ファイル管理装置1からファイルのアップロードがあった場合に、後述するようにサムネイル情報およびインデックス情報を生成する。またファイル管理装置1から検索要求があった場合に、後述するようにインデックス情報に基づいてファイルを検索し、サムネイル情報を含む検索結果が返信するように構成されている。
ネットワーク3は、主としてインターネット等の大規模広域通信網(WAN)を意味するが、限定的な閉環境で展開されるローカルエリアネットワーク(LAN)も含む。ネットワーク3において、ファイル管理装置1およびサーバ2はそれぞれのネットワークアドレスを指定することによりアクセスが可能に構成されている。
(ファイル管理装置1)
ファイル管理装置1は、OS管理部100とエージェント110とで構成されている。
OS管理部100は、パーソナルコンピュータに所定のオペレーティングシステム(OS)を実行させることで機能的に実現されるファイルシステムである。OS管理部100は、文書、スフレッドシート、プレゼンテーションツール等を作成するためのアプリケーションプログラムとパーソナルコンピュータのハードウェアとの仲介を果たし、ハードディスク等に形成されるフォルダへのファイルの保存、読み出し等の処理を実行する。
エージェント110は、本発明に係るファイル管理プログラムをパーソナルコンピュータに実行させることで機能的に実現される。エージェント110は、実行されることによりパーソナルコンピュータのメモリ空間に常駐し、OS管理部100の発生するイベントを監視可能に構成されている。エージェント110は、ネットワーク3の特定のネットワークアドレスにより特定されるサーバ(例えばサーバ2)や、CD−ROMやDVD−ROM等の記憶媒体からダウンロードされてインストールされる。一旦インストールされたあとは、パーソナルコンピュータを起動させるたびに、常駐プログラムとしてメモリ空間に常駐するようになっている。
具体的にエージェント110は、イベント発生監視手段111、アップロード許可判定手段112、送信待機管理手段113、アップロード手段114、バージョン管理手段115、通知ウインドウ管理手段116、ユーザ管理手段117、およびエージェントデータベース118を備えている。これらの機能ブロックは機能に基づく便宜上の区分けであり、上記以外の区分けであってもよい。
イベント発生監視手段は、OS管理部100によるファイルの新規作成、ファイルの更新、ファイルのコピー、またはファイルのダウンロードを含むイベントの発生を監視する機能ブロックである。エージェント110は、常駐プログラムとして動作しているため、OS管理部100が何からのファイル操作を実行するたびにそのイベントの内容を検出可能となっている。
アップロード許可判定手段112は、イベントが発生したと判断された場合にイベント発生に係るファイルについてアップロードが許可されているかを判定する機能ブロックである。例えばアップロード許可判定手段112は、ファイルの属性、ファイルのパス、またはファイルが格納されているフォルダの属性に基づいて、そのファイルのアップロードが許可されているかを判定する。そのファイルの属性がアップロード禁止に指定されている場合にはそのファイルのアップロードが禁止状態であると判断する。そのファイルのパスがアップロード禁止に設定されている場合にもそのファイルのアップロードが禁止状態であると判断する。そのファイルが格納されているフォルダがアップロードを禁止する指定となっている場合にもそのフォルダに格納されたファイルのアップロードが禁止状態であると判断する。アップロード許可判定手段112は、当該ファイル管理装置1がオフライン状態であるため、以下に説明する送信待機管理手段113が待機状態としたファイルについて、オンライン状態となった時には再度、ファイルのアップロードの許可の有無を判定する。
送信待機管理手段113は、ネットワーク3への接続が不可能な状態にある場合には、ファイルについての送信待機情報を生成して蓄積し、ネットワーク3への接続が可能となった場合に、送信待機情報に基づいてファイルをアップロードする機能ブロックである。送信待機情報としては、限定はされないが、例えば、ユーザを特定するユーザID、ファイル名、ファイルパス、ファイルのバージョン情報、イベントが新規作成か更新かコピーかダウンロードかを示すイベントタイプ等を含む。具体的に送信待機管理手段113は、OSが提供するアプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)を利用して、ファイル管理装置1がオフライン状態であるかオンライン状態であるかを判定する。そしてオフライン状態であると判定された場合には送信待機情報を生成して所定のメモリアドレスに格納する。送信待機管理手段113は、定期的にオフライン状態であるかオンライン状態であるかを監視する。送信待機管理手段113は、当該ファイル管理装置1がオンライン状態になったと判定した場合に、送信待機情報を参照して対応するファイルをアップロード許可判定手段112に送る。
アップロード手段114は、ファイルについてのアップロードが禁止状態とされていない場合、すなわちアップロードが許可されていると判定された場合には、ネットワーク3を介してファイルを予め定められたサーバ2にアップロードする機能ブロックである。アップロード手段114は、予め記憶されたネットワークアドレスを指定してサーバ2にアクセスし、ファイルをアップロード可能に構成されている。
バージョン管理手段115は、ファイルのバージョン管理に係る機能ブロックである。具体的にバージョン管理手段115は、イベントが発生したと判断された場合にファイルにバージョン情報が含まれているかを確認する。そしてファイルにバージョン情報が含まれていない場合には、バージョン管理手段115は新たなバージョン情報を生成してファイルに埋め込む。一方、ファイルにバージョン情報が含まれていた場合には、バージョン管理手段115はファイルに含まれているバージョン情報を更新する。
バージョン情報は、ファイルの付属情報としてファイルと一体不可分に記憶され、OSによるファイル操作によって消去されることのない情報である。例えばファイルの属性情報を格納するヘッダー部分の一部に記憶される。好適には、バージョン情報は所定のアルゴリズムを用いて、他の情報、例えばファイルの属性情報(ファイル名、ファイルパス、ユーザ名、現在時刻等)と共に符号化されることにより生成され、ファイルの一部として記憶される(埋め込まれる)。記録する際にこのような特定のアルゴリズムに従って符号化した情報をファイルに埋め込み、参照する際に埋め込んだ情報を復号化して参照するので、復号化されたバージョン情報やファイルの属性情報に基づいて、バージョン情報の他、ファイルの作成者に係るユーザID、ファイル名、格納されていたファイルパス等を把握することが可能である。
またバージョン情報は、生成のたびに異なる値となるように生成される。他のファイルのどのバージョン情報を比較しても同じ値が存在しないユニークな値である。そのためバージョン情報は、必ず異なる値が得られるか、または同じ値が得られる可能性が可能な限りゼロに近いような方法により生成することが好ましい。例えば、現在時刻やファイルの属性情報の一部を用いて、ハッシュ関数に基づくハッシュ化演算により生成することができる。
バージョン情報は、例えば「親バージョン情報」と「現在バージョン情報」とに分類される。親バージョン情報は、当該ファイルが新規作成、更新、コピーまたはダウンロードといったイベントが発生した場合に直前のファイルの現在バージョン情報である。現在バージョン情報は、イベント発生後に当該ファイルに付与されるバージョン情報である。例示としてバージョン情報を(親バージョン情報、現在バージョン情報)で表すものとする。ファイルが新規作成された場合、バージョン情報は例えば(0、100)とされる。「0」は前のバージョン情報が無い、すなわち親ファイルが存在しないことを示す。このファイルが更新保存された場合、バージョン情報は例えば(100,250)と変更される。更新前の現在バージョン情報「100」が親バージョン情報に移され、現在バージョン情報として「250」が付与される。この更新されたファイルがさらに更新されると、バージョン情報は例えば(250、500)とされる。更新前の現在バージョン情報「250」が親バージョン情報に移され、現在バージョン情報として「500」が付与される。このようにファイル自体に記憶されるバージョン情報は、直前のバージョン情報(親バージョン情報)と当該ファイルのためのバージョン情報(現在バージョン情報)となる。新規作成以降、複数回のイベントを経てきた履歴情報は、サーバ2に参照可能に格納されることになる。
通知ウインドウ管理手段116は、所定のイベントが生じた場合に、ファイル管理装置1のディスプレイに専用ウィンドウを表示させ、そのイベントに係る情報、例えばユーザIDやファイル名等を表示する機能ブロックである。上記イベントとは、例えば、ファイル管理装置1からファイルがアップロードされたこと、他のユーザがサーバ2にアクセスして当該ファイル管理装置1のユーザが作成したファイルをダウンロードしたこと、当該ファイル管理装置1のユーザがサーバ2に対して「支持」を表明している他のユーザがファイルをサーバ2にアップロードしたこと等を含む。
ユーザ管理手段117は、ファイル管理装置(パーソナルコンピュータ)1に設定されたユーザの個人情報を管理する機能ブロックである。一つのユーザの個人情報に対応して一つのユーザIDを登録し、ファイルに対応付けて管理する。ユーザIDが登録される手順を説明する。最初にユーザがサーバ2に接続すると、ユーザからの入力情報を参照しながら、サーバ2がユーザID、パスワード、ユーザ名、メールアドレス、所属、必要な画像等の情報を含むユーザアカウントを生成する。生成されたユーザIDおよびパスワードは、サーバ2への接続先情報とともにサーバ2からファイル管理装置1にダウンロードされ、ユーザ管理手段117によりエージェントデータベース118に登録される。ユーザ管理手段117による登録が終了すれば、ファイル管理装置1はサーバ2と双方向通信が可能となり、本発明に係る各種処理を実行可能となる。
エージェントデータベース118は、エージェント110の動作に必要とされるバージョン情報、ユーザの属性情報、後述する送信待機情報等を格納するデータベースである。
(サーバ2)
サーバ2は、アプリケーションサーバ200、データベース群210、およびモジュール群220を備えている。
(アプリケーションサーバ200)
アプリケーションサーバ200は、ファイル管理装置1から送信されるファイルを受け付け、個々のファイルについて管理をし、ファイル管理装置1からの要求内容に応じて回答するサーバである。具体的にアプリケーションサーバ200は、ファイル管理手段201、ユーザ管理手段202、バージョン管理手段203、アクセスコントロール手段204、検索手段205、およびウェブインターフェース手段206を備える。これらの機能ブロックは機能に基づく便宜上の区分けであり、上記以外の機能ブロックに区分けしてもよい。
ファイル管理手段201は、ネットワーク3を介してファイル管理装置1からファイルがアップロードされると、アップロードされたファイルにファイルIDを付与し、当該ファイルIDに対応付けてそのファイルをストレージ212に格納する。このファイルIDは、アップロードされたファイルにユニークな番号であって、他のファイルと同じファイルIDにならないように生成される。例えば、上記バージョン情報の生成と同様に、現在時刻やファイルの属性情報の一部を用いて、ハッシュ関数に基づくハッシュ化演算により生成することができる。またファイル管理手段201は、アップロードされたファイルに埋め込まれている情報を復号化してファイルの属性情報を参照する。そしてファイルをアップロードしてきたファイル管理装置1に係るユーザIDを参照して、アップロードされた時刻をファイル管理データとしてストレージ212に格納する。またファイル管理手段201は、ファイルのランク、アップロードしたファイル管理装置1のユーザID、コメント数、ダウンロード数、閲覧数、ファイルサイズ、ファイルタイプ等のファイルの属性情報を更新可能にストレージ212にファイル管理データとして格納する。
ユーザ管理手段202は、新たなファイル管理装置1からユーザの登録要求が送信される度に、ユーザID、パスワード、ユーザ名、メールアドレス、所属、必要な画像等の情報を含むユーザアカウントを生成する。生成されたユーザアカウントの諸情報は、ユーザデータベース211に登録される。そしてユーザ管理手段202は、生成したユーザIDおよびパスワードを、当該サーバ2への接続先情報とともにファイル管理装置1にダウンロードする。ユーザアカウントが生成され登録されたファイル管理装置1に対しては、当該ファイル管理装置1から認証要求が送信されてくるたびに、ユーザ管理手段202は、ユーザデータベース211を参照してユーザIDおよび対応付けられたパスワードによるユーザ認証を実行可能に構成されている。
バージョン管理手段203は、ファイル管理装置1からファイルがアップロードされてくるたびに、ファイルに埋め込まれていた情報を復号化してバージョン情報を参照する。そしてストレージ212に格納されていた関連ファイルについてのファイル管理データを検索する。ファイル管理データには、新規作成されたファイルについて新たに作成され、当該新規作成に係るファイルを更新、コピーまたはダウンロードすることによって生成された関連ファイルを履歴として関連付けて登録するようになっている。
ここでバージョン管理手段115の説明で述べたように、ファイルが新規作成以外の方法(更新、コピー、またはダウンロード)で生成される度に、元となるファイルの現在バージョン情報が新たに生成されたファイルの親バージョン情報として記録される。よって、元となるファイルの現在バージョン情報と新たに作成されたファイルの親バージョン情報とは等しいことになる。前述のようにバージョン情報は、他に同じ値が存在しない特異なものである。よって、アップロードされたファイルの親バージョン情報と同じ値の現在バージョン情報を有するファイルは、アップロードされたファイルの元となる親ファイルであると特定できることになる。
そこでバージョン管理手段203は、ストレージ212に格納されているファイル管理データを参照して、アップロードされたファイルの親バージョン情報と同じ値の現在バージョン情報を有するファイルを検索する。そして検索されたファイルを新たにアップロードされたファイルに対応付けるように、ファイル管理データを更新する。各ファイルを特定する情報としては、特異な値であるファイルIDを利用する。このような対応付け処理により、履歴情報を参照して過去の特定のバージョン情報を特定することができ、過去の特定のバージョン情報に係るファイルIDを参照してストレージ212を検索することにより、所望のバージョン情報に係る過去のファイルが読み出し可能になっている。
アクセスコントロール手段204は、ストレージ212に格納されたファイルのアクセス権情報を参照し、個々のファイルが読み込み可能に設定されているか書き込み可能に設定されているかに対応させてファイルへのアクセスを制御する。
検索手段205は、ファイル管理装置1から検索要求が送信されて来た場合には、検索要求に含まれるキーワードに基づいてインデックスデータベース214を検索して対応するインデックス情報を抽出する。次いで検索手段205は、サムネイルデータベース213を参照して抽出したインデックス情報に対応するサムネイル情報を読み出し、抽出されたインデックス情報および読み出されたサムネイル情報を含む検索結果ファイルを生成してファイル管理装置1に返信する。
ウェブインターフェース手段206は、当該ファイル管理システムに係るユーザ向けの専用ウェブサイトを提供する機能ブロックである。ウェブインターフェース手段206は、当該専用ウェブサイトにおいてユーザ(ファイル管理装置1)がユーザIDおよびパスワードによりログインした場合には、ユーザIDに対応付けて登録されている過去のファイルやファイルの属性情報をユーザに閲覧させるためのファイルを生成し提供する。ログインしたユーザはファイルの閲覧、ダウンロード、またはアップロードが行えるようになっている。このようなユーザの閲覧状況は、後述するランキング計算部225で集計されるようになっている。
(データベース群210)
データベース群210は、サーバ2の機能維持に必要な各種データを種類別に格納する記憶手段であり、ユーザデータベース211、ストレージ212、サムネイルデータベース213、およびインデックスデータベース214を備える。これらのデータベースの区別はデータの種類に基づく便宜上の区分けであり、上記以外のデータベースの構成としてもよい。
ユーザデータベース211は、ファイル管理装置1を利用するユーザの属性情報を構造体として格納する記憶領域である。具体的にファイル管理装置1のユーザIDをインデックスとして、パスワード、ユーザ名、メールアドレス、所属、画像等のユーザの属性情報を格納する。
ストレージ212は、ファイル管理装置1からアップロードされたファイル自体とファイル管理データとを格納する記憶領域である。ストレージ212における各ファイルのロケーションは、ファイル管理データを参照することにより特定される。
サムネイルデータベース213は、サムネイル生成部221が生成したファイルごとのサムネイル情報を格納する記憶領域である。インデックスデータベース214は、インデックス生成部223が生成したファイルごとのインデックス情報を格納する記憶領域である。
(モジュール群220)
モジュール群220は、定期的にまたは要求により起動され、データベース群210に格納された情報に基づいて一定の機能を実行するよう構成された機能ブロックであり、サムネイル生成部221、テキスト抽出部222、インデックス生成部223、ファイル分析部224、およびランキング計算部225を備える。これらの機能ブロックは機能に基づく便宜上の区分けであり、上記以外の機能ブロックに区分けしてもよい。
サムネイル生成部221は、ファイルが格納されたというイベントに対応させて、または、スケジューラにより定期的に起動されて、ファイル管理装置1からアップロードされたファイルについてサムネイル情報を生成し、サムネイルデータベース213に格納する機能ブロックである。サムネイル情報は、ファイルに対応付けられたアプリケーションでファイルを表示する際に表示されることになるウィンドウイメージの縮小版の集合であり、非限定の例示としてpdf形式で保存される。例えばファイルが文書に関するものであれば、ページ毎の縮小イメージがサムネイルとして順番に作成される。サムネイル生成部221がサムネイル情報を生成するタイミングに限定は無く、例えば、ストレージ212に新たなファイルが格納されるたびに作成するよう構成することができる。また、スケジューラにより定期的に起動されてストレージ212を検索し、新たにアップロードされたファイルについてサムネイル情報を作成するように構成してもよい。
テキスト抽出部222は、アップロードされたファイルを参照してファイルに含まれている総ての文章を対象として、分節や段落、フレーズなどを単位として、それぞれの単位の意味のある文字列をキーワードとして抽出する機能ブロックである。意味のある文字列は、ユーザにより検索キーワードとして選択されうるような性質を用いた文字列であり、例えば出現頻度が高い文字列や固有名詞である。抽出されたキーワードはインデックス生成部223に渡される。
インデックス生成部223は、抽出されたキーワードを上記ファイルIDに対応付け、さらにサムネイル毎のページ番号等のインデックス情報とも対応付けて、インデックスデータベース214に格納する機能ブロックである。このような処理により、ユーザが指定するキーワードから、ファイルの内容そしてファイルに関連するサムネイルが参照できるようになっている。
ファイル分析部224は、ストレージ212を参照して、ファイルのバージョン情報、ファイルに対して行われたイベントなどを分析する機能ブロックである。
ランキング計算部225は、「ユーザのランキング情報」および「ファイルのランキング情報」を生成する機能ブロックである。「ユーザのランキング情報」は、同じユーザIDからアップロードされてきたファイルの数、専用ウェブサイトにおいてそのユーザに「支持」を表明したユーザの数、専用ウェブサイトにおいてアップロードしたファイルに対して書き込まれたコメントの数、アップロードしたファイルに対してユーザが付与した点数等に基づくランキング情報である。「ファイルのランキング情報」は、専用のウェブサイトにおいて各ファイルに対する閲覧回数、各ファイルのダウンロード回数、ファイルの更新回数(アップロード回数)等に基づくランキング情報である。
(実施形態1)
次に、本発明の実施形態1として、図2〜図7を参照しながら、上記ファイル管理装置1におけるイベント発生監視手段111、アップロード許可判定手段112、送信待機管理手段113、及びアップロード手段114の動作を説明する。
[新規作成]
図2を参照して、新規にファイルを作成した場合のファイル管理処理を説明する。
ステップS10において、ユーザはパーソナルコンピュータにおいて所望のアプリケーションプログラムを立ち上げ、任意のファイル形式、例えば文書、スプレッドシート、またはプレゼンテーションツールの各形式のファイルを作成する。
ステップS11において、作成したファイルをユーザが所望のフォルダに格納すると、OS管理部100は、予めOSで定められた形式のファイル属性を生成してファイルに付与し、イベントを発生させる。ファイル保存時に、ユーザはファイル管理システムを立ち上げたり、ファイルの新規登録をしたりする必要が無い。
ステップS12において、エージェント110のイベント発生監視手段111は常駐プログラムとしてイベントの発生を監視している。そして新規作成に係るイベントが発生したことを検出すると、ステップS13に移行する。
ステップS13において、エージェント110のアップロード許可判定手段112は、新規作成のイベント発生に係るファイルがアップロード可能なファイルであるか否かを判定する。具体的にアップロード許可判定手段112は、ファイルの属性情報やファイルが格納されたフォルダの属性情報を参照する。そしてそのファイルにアップロード禁止が指定されているか、または、そのファイルが格納されるパスがアップロード禁止に指定されているかを判定する。
ファイルがアップロード可能なファイルと判定された場合には、ステップS14に移行し、エージェント110のアップロード手段114は、新規作成のイベント発生に係るファイルをサーバ2にアップロードする。
[更新]
図3を参照して、既存のファイルを更新した場合のファイル管理処理を説明する。
ステップS20において、ユーザは過去に作成していずれかのフォルダに格納されていたファイルを読み出す。OS管理部100は、既存のファイルに対応付けられたアプリケーションプログラムを起動する。ユーザはこのアプリケーションプログラムを利用して既存のファイルを編集する。
ステップS21において、編集を終了したユーザがこの既存のファイルを上書き保存する。OS管理部100は、更新保存の指示に対応させて、更新に係るイベントを発生させる。ファイル更新時に、ユーザはファイル管理システムを立ち上げたり、ファイルの更新登録をしたりする必要が無い。
ステップS22において、イベント発生監視手段111はイベントの発生を監視している。そして更新保存に係るイベントが発生したことを検出すると、ステップS23に移行する。
ステップS23において、アップロード許可判定手段112は、更新保存のイベント発生に係るファイルがアップロード可能なファイルであるか否かを上記新規作成時と同様に判定する。
ファイルがアップロード可能なファイルと判定された場合には、ステップS24に移行し、アップロード手段114は、更新保存のイベント発生に係るファイルをサーバ2にアップロードする。
[コピー]
図4を参照して、ファイルをコピーした場合のファイル管理処理を説明する。
ステップS30において、ユーザはファイルをコピーする。例えばフォルダ1に格納されていたファイルをフォルダ2にコピーする。
ステップS31において、イベント発生監視手段111はイベントの発生を監視している。そしてコピー保存に係るイベントが発生したことを検出すると、ステップS32に移行する。コピーしたファイルについて、ユーザはファイル管理システムを立ち上げたり、コピーしたファイルの新規登録をしたりする必要が無い。
ステップS32において、アップロード許可判定手段112は、コピー保存のイベント発生に係るファイルがアップロード可能なファイルであるか否かを上記新規作成時と同様に判定する。
ファイルがアップロード可能なファイルと判定された場合には、ステップS33に移行し、アップロード手段114は、コピー保存のイベント発生に係るファイルをサーバ2にアップロードする。
なお、あるファイル名を有しているファイルに他のファイル名を付けて保存した場合にも、上記コピーして保存した場合と同様に動作する。
[ネットワークからのダウンロード]
図5を参照して、ネットワークからファイルをダウンロードした場合のファイル管理処理を説明する。
ステップS40において、ユーザはネットワーク3を介して特定のウェブサイトにアクセスし、そのウェブサイトで提供されているファイルをフォルダにダウンロードする。または、電子メールを受信して添付されていたファイルをローカルのフォルダにコピーする。上記特定のウェブサイトとは、例えば、サーバ2のウェブインターフェース手段206により提供される専用ウェブサイトである。
ステップS41において、イベント発生監視手段111はイベントの発生を監視している。そしてダウンロード保存に係るイベントが発生したことを検出すると、ステップS42に移行する。ダウンロードしたファイルについて、ユーザはファイル管理システムを立ち上げたり、ダウンロードしたファイルの新規登録をしたりする必要が無い。
ステップS42において、アップロード許可判定手段112は、ダウンロード保存のイベント発生に係るファイルがアップロード可能なファイルであるか否かを上記新規作成時と同様に判定する。
ファイルがアップロード可能なファイルと判定された場合には、ステップS43に移行し、アップロード手段114は、ダウンロード保存のイベント発生に係るファイルをサーバ2にアップロードする。
[記録媒体からのコピー]
図6を参照して、記録媒体からファイルをコピーした場合のファイル管理処理を説明する。
ステップS50において、ユーザはファイル管理装置1に設けられた記録媒体読取装置に挿入された記録媒体(CD−ROM,DVD−ROM等)から所定のファイルを特定のフォルダにコピーする。
ステップS51において、イベント発生監視手段111はイベントの発生を監視している。そして記録媒体からのコピー保存に係るイベントが発生したことを検出すると、ステップS52に移行する。コピーしたファイルについて、ユーザはファイル管理システムを立ち上げたり、コピーしたファイルの新規登録をしたりする必要が無い。
ステップS52において、アップロード許可判定手段112は、記録媒体からのコピー保存のイベント発生に係るファイルがアップロード可能なファイルであるか否かを上記新規作成時と同様に判定する。
ファイルがアップロード可能なファイルと判定された場合には、ステップS53に移行し、アップロード手段114は、記録媒体からのコピー保存のイベント発生に係るファイルをサーバ2にアップロードする。
[送信待機処理]
図7を参照して、送信待機管理手段113による送信待機処理を説明する。
ステップS60において、上記図2〜図6において説明したような、ファイルの新規作成、更新、コピー、またはダウンロードのいずれかの処理が行われる。
ステップS61において、上記同様に、イベントの発生を監視していたイベント発生監視手段111が対応するイベントの発生を検出すると、ステップS62に移行する。
ステップS62において、上記同様に、イベントが発生したファイルがアップロード可能なファイルなのかを上記新規作成時と同様にして確認する。
ステップS63において、エージェント110の送信待機管理手段113は、現在、ファイルのアップロードが可能か否かを判定する。具体的には、APIを利用して現時点でネットワークの状態を判定する。
ファイルのアップロードが可能な状態であると判定された場合にはオンライン状態であるため、上記同様、ステップS64に移行し、アップロード手段114はファイルをサーバ2にアップロードする。
一方、ファイルのアップロードが不可能な状態であると判定された場合にはオフライン状態である。そこでステップS65に移行し、送信待機管理手段113は、送信待機情報を作成し所定のメモリアドレスに格納する。例えば、送信待機管理手段113は、ユーザID、ファイル名、ファイルパス、バージョン情報、イベントタイプ等を含む送信待機情報を生成する。
ステップS66において、エージェント110は定期的にネットワークの状態を診断する。そしてネットワークがオンライン状態になったと判定された場合には、送信待機情報を参照してファイルを読み出す。
ステップS67において、アップロード許可判定手段112が読み出したファイルについてアップロード可能なファイルであるかを判定し、アップロード可能なファイルである場合には、アップロード手段114がファイルをサーバ2にアップロードする。
(本実施形態1の利点)
(1)以上本実施形態1によれば、エージェント110が常駐し、イベントの発生を監視し、イベントが発生した場合にファイルをアップロードする。よって、ユーザはファイルの新規作成、更新、コピー、またはダウンロードといった操作をするたびにファイル管理システムを立ち上げたり登録や更新処理をしたりといった特別な操作を行う必要がない。このため、ユーザの自発的な操作無しに、ファイルのアップロードを含むファイル管理をすることが可能である。
(2)本実施形態1によれば、アップロード許可判定手段112がファイルについてアップロードの禁止状態を判定する。よって、アップロードさせたくないファイルにはアップロード禁止を設定したり、アップロード禁止のフォルダに格納したりすることで、ファイルの自動アップロードを禁止することができる。
(3)本実施形態1によれば、送信待機管理手段113がファイルのアップロードが不可能な場合に送信待機情報を生成し、その後、エージェント110がオンライン状態になり次第、待機状態のファイルをアップロードする。よって、ユーザはネットワークの接続状態を留意することなくファイルを操作することができ、操作されたファイルはオンライン状態になり次第、アップロードされる。
(実施形態2)
次に、本発明の実施形態2として、図8および図9を参照しながら、上記サーバ2における検索処理の動作を説明する。
[ファイルアップロード時のサーバの動作]
図8を参照して、サーバ2にファイルをアップロードした場合の登録動作を説明する。
ステップS70において、ファイル管理装置1は、上述したようにユーザの操作に係るファイルを、ネットワーク3を介してサーバ2に送信する。ステップS71において、ファイルがアップロードされてくると、アプリケーションサーバ200のファイル管理手段201は、当該ファイルについてファイルIDを生成し、ファイルIDに対応付けてファイルをストレージ212に格納する。次いでファイル管理手段201は、アップロードされたファイルに埋め込まれている情報を復号化してファイルの属性情報を参照する。そしてファイルをアップロードしてきたファイル管理装置1に係るユーザID、アップロードされた時刻をファイル管理データとしてストレージ212に格納する。
ステップS72において、モジュール群220のサムネイル生成部221は、ファイルが格納されたというイベントに対応させて、または、スケジューラにより定期的に起動されて、ストレージ212に格納されたファイルについてサムネイル情報を生成し、サムネイルデータベース213に格納する。
ステップS73において、テキスト抽出部222は、アップロードされたファイルを参照してファイルに含まれているキーワードを抽出する。
ステップS74において、インデックス生成部223は、抽出されたキーワードをファイルIDおよびサムネイル毎のページ番号等のインデックス情報に対応付けて、インデックスデータベース214に格納する。
[検索要求のサーバの動作]
図9を参照して、ファイル管理装置1から検索要求が送信された場合の検索動作を説明する。
ステップS80において、サーバ2に接続するファイル管理装置1において、起動されたウェブブラウザ等のインターフェースを通じて検索ウィンドウにユーザが検索したいファイルのキーワードを書き込む。ステップS81において、ウェブブラウザ等のアプリケーションプログラムは、この検索キーワードをユーザIDとともに検索要求としてサーバ2に送信する。
ステップS82において、アプリケーションサーバ200の検索手段205は、インデックスデータベース214を参照してキーワードを含んでいるファイルIDおよびページ番号の組を検索する。そしてそのキーワードを含んでいるファイルが存在した場合にはステップS83に移行し、そのキーワードを含んでいるファイルのファイルIDおよびそのキーワードが含まれているページ番号を取得する。当該キーワードを含んでいるファイルは一つとは限らないため、複数のファイルの各々についてファイルIDおよびそのキーワードを含んでいるページ番号が取得される。
ステップS84において、検索手段205は取得されたファイルIDに基づいてサムネイルデータベース213を検索し、当該ファイルIDに対応するファイルのサムネイル情報を参照する。そしてページ番号に対応するサムネイル情報を読み出す。そしてユーザデータベース211を参照し、抽出されたファイルに対応するファイル名、バージョン情報、ファイルのランク、アップロードされた時間、アップロードしたユーザID、コメント数、ダウンロード数、閲覧数、ファイルサイズ、ファイルタイプなどのファイルの属性情報を読み出す。
ステップS85において、検索手段205は、抽出されたサムネイル情報およびファイル属性情報を含めた検索結果ファイルを作成し、送信要求が出されたファイル管理装置1に返信する。
ステップS86において、検索結果ファイルを受信したファイル管理装置1では、ウェブブラウザ等のインターフェースを通じて検索結果ファイルを画像表示する。
図9は、ファイル管理装置1において表示される検索結果ウィンドウ120の例である。図9に示すように、例示として、検索結果ウィンドウ120には、ファイル名121、該当ページのサムネイル122、ファイル属性情報123がファイル毎に並べて表示される。
(本実施形態2の利点)
(1)上記実施形態2によれば、サムネイル生成部221がアップロードされたファイルについて容量の相対的に小さいサムネイル情報を生成してファイルに対応付けて格納するので、ファイル管理装置1においてユーザは多数のファイルに関する情報を一覧して閲覧し、選択することが可能である。
(2)上記実施形態2によれば、インデックス生成部223がファイルに対応したインデックス情報を作成し格納しているので、ファイル管理装置1においてユーザは抽出されたファイルに係る属性情報を参照してファイル選択の補助として利用することが可能である。
(3)上記実施形態2によれば、インデックス情報にはランキング計算部225が生成したランキング情報が含められるので、ファイル管理装置1においてユーザは抽出されたファイルに係るランキング情報を参照してファイル選択の補助として利用することが可能である。
(実施形態3)
次に、本発明の実施形態3として、図10〜図16を参照しながら、上記ファイル管理装置1におけるバージョン管理手段115の動作を中心に説明する。
[新規作成]
図10を参照して、新規にファイルを作成した場合のバージョン管理処理を説明する。
ステップS110において、ユーザはパーソナルコンピュータにおいて所望のアプリケーションプログラムを立ち上げ、任意のファイル形式、例えば文書、スプレッドシート、またはプレゼンテーションツールの各形式のファイルを作成する。
ステップS111において、作成したファイルをユーザが所望のフォルダに格納すると、OS管理部100は、予めOSで定められた形式のファイル属性を生成してファイルに付与し、イベントを発生させる。
ステップS112において、エージェント110のイベント発生監視手段111は常駐プログラムとしてイベントの発生を監視している。そして、新規作成に係るイベントが発生したことを検出すると、ステップS113に移行する。
ステップS113において、エージェント110のバージョン管理手段115は、新規作成のイベント発生に係るファイルにバージョン情報が含まれているか否かを確認する。具体的には、バージョン管理手段115は、ファイルのファイル属性に係る所定の位置にバージョン情報が存在するか否かを確認する。
ファイルにバージョン情報が存在しないと判定された場合には、新規作成に係るファイルと判断してステップS114に移行し、バージョン管理手段115は新規作成ファイルのバージョン情報を作成する。すなわち、親バージョン情報を新規作成に係る値「0」とし、現在バージョン情報を新規作成に係る値とした新たなバージョン情報を生成する。生成されたバージョン情報は、そのファイルのファイル名、ファイルパス、ユーザ名、現在時刻などの属性情報を参照して所定のアルゴリズムに従って生成され、新規作成に係るファイルの所定の位置に埋め込まれる。
そしてステップS115に移行し、エージェント110のアップロード手段114は、新規作成のイベント発生に係るファイルをサーバ2にアップロードする。なお上述したように、送信待機管理手段113の管理に従ってアップロードが可能か否かを判定し、オフライン状態と判定された場合に一旦送信待機情報を生成して待機し、オンライン状態となり次第、アップロードするように処理してもよい。
[更新]
図11を参照して、既存のファイルを更新した場合のバージョン管理処理を説明する。
ステップS120において、ユーザは過去に作成していずれかのフォルダに格納されていたファイルを読み出す。OS管理部100は、既存のファイルに対応付けられたアプリケーションプログラムを起動する。ユーザはこのアプリケーションプログラムを利用して既存のファイルを編集する。
ステップS121において、編集を終了したユーザがこの既存のファイルを上書き保存する。OS管理部100は、更新保存の指示に対応させて、更新に係るイベントを発生させる。
ステップS122において、イベント発生監視手段111は常駐プログラムとしてイベントの発生を監視している。そして、更新作成に係るイベントが発生したことを検出すると、ステップS123に移行する。
ステップS123において、バージョン管理手段115は、更新保存のイベント発生に係るファイルにバージョン情報が含まれているか否かを確認する。具体的には、バージョン管理手段115は、ファイルの所定の位置にバージョン情報が存在するか否かを確認する。
ファイルにバージョン情報が存在していると判定された場合にはステップS124に移行し、バージョン管理手段115は更新保存に係るファイルのバージョン情報を作成する。すなわちバージョン管理手段115は、更新前のファイルに係る現在バージョン情報を親バージョン情報に移し、現在バージョン情報を更新保存に係る値とした新たなバージョン情報を生成する。生成されたバージョン情報は、そのファイルのファイル名、ファイルパス、ユーザ名、現在時刻などの属性情報を参照して所定のアルゴリズムに従って生成され、更新保存に係るファイルの所定の位置に埋め込まれる。
そしてステップS125に移行し、エージェント110のアップロード手段114は、更新保存に係るファイルをサーバ2にアップロードする。なお上述したように、送信待機管理手段113の管理に従ってアップロードが可能か否かを判定し、オフライン状態と判定された場合に一旦送信待機情報を生成して待機し、オンライン状態となり次第、アップロードするように処理してもよい。
[コピー]
図12を参照して、ファイルをコピーした場合のバージョン管理処理を説明する。
ステップS130において、ユーザはファイルをコピーする。例えばフォルダ1に格納されていたファイルをフォルダ2にコピーする。
ステップS131において、イベント発生監視手段111はイベントの発生を監視している。そしてコピー保存に係るイベントが発生したことを検出すると、ステップS132に移行する。
ステップS132において、バージョン管理手段115は、コピー保存のイベント発生に係るファイルにバージョン情報が含まれているか否かを確認する。具体的には、バージョン管理手段115は、ファイルの所定の位置にバージョン情報が存在するか否かを確認する。
ファイルにバージョン情報が存在していると判定された場合には、ステップS133に移行し、バージョン管理手段115はコピー保存に係るファイルのバージョン情報を作成する。すなわちバージョン管理手段115は、コピー元のファイルに係る現在バージョン情報を親バージョン情報に移し、現在バージョン情報をコピー保存に係る値とした新たなバージョン情報を生成する。生成されたバージョン情報は、そのファイルのファイル名、ファイルパス、ユーザ名、現在時刻などの属性情報を参照して所定のアルゴリズムに従って生成され、コピー保存に係るファイルの所定の位置に埋め込まれる。
そしてステップS134に移行し、エージェント110のアップロード手段114は、コピー保存に係るファイルをサーバ2にアップロードする。なお上述したように、送信待機管理手段113の管理に従ってアップロードが可能か否かを判定し、オフライン状態と判定された場合に一旦送信待機情報を生成して待機し、オンライン状態となり次第、アップロードするように処理してもよい。
[ネットワークからのダウンロード]
図13を参照して、ネットワークからバージョン情報を含むファイルをダウンロードした場合のバージョン管理処理を説明する。
ステップS140において、ユーザはネットワーク3を介して特定のウェブサイトにアクセスし、そのウェブサイトで提供されているファイルをフォルダにダウンロードする。または、電子メールを受信して添付されていたファイルをローカルのフォルダにコピーする。上記特定のウェブサイトとは、例えば、サーバ2のウェブインターフェース手段206により提供される専用ウェブサイトである。
ステップS141において、イベント発生監視手段111はイベントの発生を監視している。そしてダウンロード保存に係るイベントが発生したことを検出すると、ステップS142に移行する。
ステップS142において、バージョン管理手段115は、ダウンロード保存のイベント発生に係るファイルにバージョン情報が含まれているか否かを確認する。具体的には、バージョン管理手段115は、ファイルの所定の位置にバージョン情報が存在するか否かを確認する。
ファイルにバージョン情報が存在していると判定された場合には、ステップS143に移行し、バージョン管理手段115はダウンロード保存に係るファイルのバージョン情報を作成する。すなわちバージョン管理手段115は、ダウンロードするファイルに係る現在バージョン情報を親バージョン情報に移し、ダウンロード保存に係る現在バージョン情報とした新たなバージョン情報を生成する。生成されたバージョン情報は、そのファイルのファイル名、ファイルパス、ユーザ名、現在時刻などの属性情報を参照して所定のアルゴリズムに従って生成され、ダウンロード保存に係るファイルの所定の位置に埋め込まれる。
そしてステップS144に移行し、エージェント110のアップロード手段114は、ダウンロード保存に係るファイルをサーバ2にアップロードする。なお上述したように、送信待機管理手段113の管理に従ってアップロードが可能か否かを判定し、オフライン状態と判定された場合に一旦送信待機情報を生成して待機し、オンライン状態となり次第、アップロードするように処理してもよい。
図14を参照して、ネットワークからバージョン情報を含まないファイルをダウンロードした場合のバージョン管理処理を説明する。
ステップS140〜ステップS142までは上記と同じである。
ステップS142において、バージョン管理手段115が、ダウンロードするファイルにバージョン情報が存在してないと判定した場合にはステップS145に移行する。そしてバージョン管理手段115は、新規作成に係るバージョン情報を作成する。すなわちバージョン管理手段115は、親バージョン情報を新規作成に係る値「0」とし、現在バージョン情報をダウンロード保存に係る値とした新たなバージョン情報を生成する。生成されたバージョン情報は、そのファイルのファイル名、ファイルパス、ユーザ名、現在時刻などの属性情報とともに所定のアルゴリズムに従って符号化され、ダウンロード保存に係るファイルの所定の位置に埋め込まれる。ステップS144以降は上記と同様である。
[記録媒体からのコピー]
図15を参照して、記録媒体からバージョン情報を含むファイルをコピーした場合のファイル管理処理を説明する。
ステップS150において、ユーザはファイル管理装置1に設けられた記録媒体読取装置に挿入された記録媒体(CD−ROM,DVD−ROM等)から所定のファイルを特定のフォルダにコピーする。
ステップS151において、イベント発生監視手段111はイベントの発生を監視している。そして記録媒体からのコピー保存に係るイベントが発生したことを検出すると、ステップS152に移行する。
ステップS152において、バージョン管理手段115は、記録媒体からのコピー保存のイベント発生に係るファイルにバージョン情報が含まれているか否かを確認する。具体的には、バージョン管理手段115は、ファイルの所定の位置にバージョン情報が存在するか否かを確認する。
ファイルにバージョン情報が存在していると判定された場合には、ステップS153に移行し、バージョン管理手段115は記録媒体からのコピー保存に係るファイルのバージョン情報を作成する。すなわちバージョン管理手段115は、コピー元のファイルに係る現在バージョン情報を親バージョン情報に移し、現在バージョン情報をコピー保存に係る値とした新たなバージョン情報を生成する。生成されたバージョン情報は、そのファイルのファイル名、ファイルパス、ユーザ名、現在時刻などの属性情報とともに所定のアルゴリズムに従って符号化され、記録媒体からのコピー保存に係るファイルの所定の位置に埋め込まれる。
そしてステップS154に移行し、エージェント110のアップロード手段114は、記録媒体からのコピー保存に係るファイルをサーバ2にアップロードする。なお上述したように、送信待機管理手段113の管理に従ってアップロードが可能か否かを判定し、オフライン状態と判定された場合に一旦送信待機情報を生成して待機し、オンライン状態となり次第、アップロードするように処理してもよい。
図16を参照して、記録媒体からバージョン情報を含まないファイルをコピーした場合のファイル管理処理を説明する。
ステップS150〜ステップS152までは上記と同じである。
ステップS152において、バージョン管理手段115が、コピー元のファイルにバージョン情報が存在してないと判定した場合にはステップS155に移行する。そしてバージョン管理手段115は、新規作成に係るバージョン情報を作成する。すなわちバージョン管理手段115は、親バージョン情報を「0」とし、現在バージョン情報を記録媒体からのコピー保存に係る値とした新たなバージョン情報を生成する。生成されたバージョン情報は、そのファイルのファイル名、ファイルパス、ユーザ名、現在時刻などの属性情報を参照して所定のアルゴリズムに従って生成され、記録媒体からのコピー保存に係るファイルの所定の位置に埋め込まれる。ステップS154以降は上記と同様である。
(実施形態3の利点)
(1)上記実施形態3によれば、バージョン管理手段115がイベント発生に係る元ファイルにバージョン情報が存在するかしないかを判定する。これにより、新規にファイル管理システムに導入されるファイルについて新規作成に係るバージョン情報を付与することが可能である。
(2)上記実施形態3によれば、バージョン管理手段115がイベント発生に係る元ファイルにバージョン情報が存在する場合にそのバージョン情報を親バージョン情報として新たに作成されるファイルに格納する。これにより、イベント発生前のファイルと当該ファイルとの関係を記録することが可能である。
(3)上記実施形態3によれば、バージョン管理手段115が新規に作成されるファイルの現在バージョン情報をイベントのタイプに応じて記録する。これにより、当該ファイルがどのようなユーザの処理(イベント)により生成されたものであるのか記録することが可能である。
(4)上記実施形態3によれば、バージョン管理手段115が生成したバージョン情報がアップロード手段114によりサーバ2に送信され、バージョン管理手段203により履歴情報に更新記録される。これにより、新規作成時からのファイルの履歴をユーザに閲覧可能に提供することが可能である。
本発明に係るファイル管理システムは、インターネットに接続するクライアントおよびサーバとの間で構成することが可能である。すなわち、インターネットに接続するパーソナルコンピュータにファイル管理プログラムをインストールすることにより本発明に係るファイル管理装置とすることが可能である。またインターネット上にアクセス可能に接続されたサーバを本発明に係るサーバとすることが可能である。
また本発明に係るファイル管理システムは、ローカルエリアネットワークに接続する複数のコンピュータ装置間で構成してもよい。
1…ファイル管理装置(パーソナルコンピュータ)、2…サーバ、3…ネットワーク、100…OS管理部、110…エージェント、111…イベント発生監視手段、112…アップロード許可判定手段、113…送信待機管理手段、114…アップロード手段、115…バージョン管理手段、116…通知ウインドウ管理手段、117…ユーザ管理手段、118…エージェントデータベース、120…検索結果ウィンドウ、121…ファイル名、122…サムネイル、123…ファイル属性情報、200…アプリケーションサーバ、201…ファイル管理手段、202…ユーザ管理手段、203…バージョン管理手段、204…アクセスコントロール手段、205…検索手段、206…ウェブインターフェース手段、210…データベース群、211…ユーザデータベース、212…ストレージ、213…サムネイルデータベース、214…インデックスデータベース、220…モジュール群、221…サムネイル生成部、222…テキスト抽出部、223…インデックス生成部、224…ファイル分析部、225…ランキング計算部

Claims (9)

  1. ファイルの新規作成、更新、コピー、またはダウンロードを含むイベントの発生を監視するイベント発生監視手段と、
    前記イベントが発生したと判断された場合に前記ファイルについてアップロードが許可されているかを判定するアップロード許可判定手段と、
    前記ファイルについてのアップロードが許可されていると判定された場合にネットワークを介して前記ファイルを予め定められたサーバにアップロードするアップロード手段と、
    を備えたことを特徴とするファイル管理装置。
  2. 前記アップロード許可判定手段は、
    前記ファイルの属性、前記ファイルのパス、または前記ファイルが格納されているフォルダの属性に基づいて前記ファイルについてアップロードが許可されているかを判定する、
    請求項1に記載のファイル管理装置。
  3. 前記ネットワークへの接続が不可能な状態にある場合には、前記ファイルについての送信待機情報を生成して蓄積し、前記ネットワークへの接続が可能となった場合に、前記送信待機情報に基づいて前記ファイルをアップロードする送信待機管理手段をさらに備える、
    請求項1に記載のファイル管理装置。
  4. 前記イベントが発生したと判断された場合に前記ファイルにバージョン情報が含まれているかを確認し、
    前記ファイルに前記バージョン情報が含まれていない場合に、新たなバージョン情報を生成して前記ファイルに埋め込み、
    前記ファイルに前記バージョン情報が含まれていた場合に、前記ファイルに含まれている前記バージョン情報を更新する、バージョン管理手段をさらに備える、
    請求項1乃至3に記載のファイル管理装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載のファイル管理装置と、ネットワークを介して前記ファイル管理装置と通信可能に設けられるサーバと、を備えるファイル管理システムであって、
    前記サーバは、
    アップロードされた前記ファイルを参照してサムネイル情報を生成しサムネイルデータベースに格納するサムネイル生成部と、
    アップロードされた前記ファイルを参照して前記ファイルに含まれているテキストを抽出するテキスト抽出部と、
    抽出された前記テキストに基づいてインデックス情報を生成しインデックスデータベースに格納するインデックス生成部と、を備える、
    ファイル管理システム。
  6. 前記サーバは、
    前記ファイル管理装置から検索要求が送信されて来た場合には、前記検索要求に含まれるキーワードに基づいて前記インデックスデータベースを検索して対応する前記インデックス情報を抽出し、
    前記サムネイルデータベースを参照して抽出した前記インデックス情報に対応する前記サムネイル情報を読み出し、
    抽出された前記インデックス情報および読み出された前記サムネイル情報を含む検索結果ファイルを生成して前記ファイル管理装置に返信する、
    請求項5に記載のファイル管理システム。
  7. コンピュータに、
    ファイルの新規作成、更新、コピー、またはダウンロードを含むイベントの発生を監視する機能と、
    前記イベントが発生したと判断された場合に前記ファイルについてアップロードが許可されているかを判定する機能と、
    前記ファイルについてのアップロードが許可されていると判定された場合にネットワークを介して前記ファイルを予め定められたサーバにアップロードする機能と、
    を実行させるためのファイル管理プログラム。
  8. 前記ネットワークへの接続が不可能な状態にある場合には、前記ファイルについての送信待機情報を生成して蓄積し、前記ネットワークへの接続が可能となった場合に、前記送信待機情報に基づいて前記ファイルをアップロードする機能をさらに実行させる、
    請求項7に記載のファイル管理プログラム。
  9. 前記イベントが発生したと判断された場合に前記ファイルにバージョン情報が含まれているかを確認する機能と、
    前記ファイルに前記バージョン情報が含まれていない場合に、新たなバージョン情報を生成して前記ファイルに埋め込む機能と、
    前記ファイルに前記バージョン情報が含まれていた場合に、前記ファイルに含まれている前記バージョン情報を更新する機能と、をさらに実行させる、
    請求項7または8に記載のファイル管理プログラム。
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