以下、図面を参照しながら、実施の形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本開示の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本開示の必須構成要件であるとは限らない。
<システム構成>
まず、図1を用いて本開示に係る資料作成支援システムの構成について説明する。図1は、本実施形態に係る資料作成支援システム1の構成例を表すブロック図である。図1に示される資料作成支援システム1は、処理サーバ10、及び端末装置20を備える。処理サーバ10と端末装置20とは、例えば、インターネット、及び/又は通信事業者が提供する通信網等のネットワークを介して接続されている。
処理サーバ10は、コンピュータ、及びメインフレーム等により実現される情報処理装置の一例である。処理サーバ10は、複数の資料を予め記憶しており、端末装置20の少なくとも何れかから送信される検索条件に基づき、記憶している資料を構成するページから、端末装置20のユーザが所望するページをユーザへ提示する。そして、提示したページに対するユーザからの指示に基づき、資料ファイルを作成し、作成した資料ファイルを端末装置20へ送信する。なお、処理サーバ10は、1台のコンピュータにより実現されてもよいし、複数台のコンピュータが組み合わされて実現されてもよい。
端末装置20は、ユーザからの操作を受け付け、処理サーバ10と通信する端末であり、例えば、スマートフォン、コンピュータ、又はヘッドマウントディスプレイ等の情報処理装置である。端末装置20は、インターネット、LAN(Local Area Network)等のネットワークを介して処理サーバ10に接続可能である。端末装置20と処理サーバ10との間の接続は、有線でもよいし無線でもよい。
端末装置20は、例えば、処理サーバ10、又は別途サーバ(不図示)が提供する動作環境(API(Application Programing Interface)、プラットフォーム等)を利用して処理サーバ10にアクセスする。また、端末装置20は、インストールされた専用のアプリケーションソフトウェアによって処理サーバ10にアクセスしてもよい。
<処理サーバ及び端末装置の構成>
次に、処理サーバ10及び端末装置20の構成について説明する。図2は、図1に示される処理サーバ10の機能構成の例を示すブロック図である。図2に示される処理サーバ10は、例えば、処理部11、記憶部12、及び通信インタフェース13を備える。処理部11、記憶部12、及び通信インタフェース13は、例えば、バスを介して互いに通信可能に接続されている。なお、図2では、処理サーバ10が記憶している資料がプレゼンテーション資料である場合を例に説明する。また、資料を構成するページは、プレゼンテーション資料においては、スライドに相当するものとする。
処理部11は、例えば、プロセッサであり、CPU(Central Processing Unit)、CPUが処理を実行する際に用いるメモリを備える。メモリは、いわゆる主記憶装置であり、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等により構成される。CPUは、例えば、記憶部12に記憶されているプログラムをメモリに読み込む。CPUは、メモリに読み込まれたプログラムを実行する。これにより、処理部11は、プログラムに対応する種々の機能を実現する。
記憶部12は、種々の情報を記憶するHDD(hard disk drive)、又はSSD(solid state drive)等の不揮発性の記憶回路を備える、いわゆる補助記憶装置である。記憶部12は、記憶手段の一例である。なお、記憶部12は、CD−ROM、DVD、及びフラッシュメモリ等の可搬性記憶媒体との間で種々の情報を読み書きする駆動装置等であってもよい。
記憶部12は、本実施形態に係るプログラム、例えば、資料作成支援プログラム121を記憶している。なお、資料作成支援プログラム121は、例えば、記憶部12に予め記憶されていてもよい。また、例えば、非一過性の記憶媒体に記憶されて配布され、非一過性の記憶媒体から読み出されて記憶部12にインストールされてもよい。
また、記憶部12は、例えば、機械学習により生成された第1学習済みモデル122及び第2学習済みモデル123を記憶している。第1学習済みモデル122及び第2学習済みモデル123は、例えば、端末装置20のユーザからのアクセスに応答して処理サーバ10がサービスを当該ユーザに提供するにあたり、予め記憶部12に記憶されている。これら学習済みモデルは、端末装置20が処理サーバ10に随時アップロードする各種資料ファイル(処理サーバ10に蓄積される資料ファイル)に基づき、随時、生成されることとしてもよい。
第1学習済みモデル122は、学習用データに基づき、モデル学習プログラムに従って機械学習モデルに機械学習を行わせることにより得られる。本実施形態において、第1学習済みモデル122は、例えば、処理サーバ10にアップロードされたプレゼンテーション資料を構成する各スライドに対し、所定のタグを割り当てるように学習されている。このとき、学習用データは、例えば、プレゼンテーション資料のスライドを入力データとし、このスライドに対してユーザにより割り当てられるタグを正解出力データとする。
第2学習済みモデル123は、学習用データに基づき、モデル学習プログラムに従って機械学習モデルに機械学習を行わせることにより得られる。本実施形態において、第2学習済みモデル123は、例えば、商談情報に含まれる商談メモの所定のセンテンスに対し、所定のタグを割り当てるように学習されている。このとき、学習用データは、例えば、商談メモに含まれるセンテンスを入力データとし、このセンテンスに対してユーザにより割り当てられるタグを正解出力データとする。
本実施形態に係る機械学習モデルは、例えば、複数の関数が合成されたパラメータ付き合成関数である。パラメータ付き合成関数は、複数の調整可能な関数、及びパラメータの組合せにより定義される。本実施形態に係る機械学習モデルは、上記の要請を満たす如何なるパラメータ付き合成関数であってもよいが、多層のネットワークモデル(以下、多層化ネットワークと呼ぶ)であるとする。多層化ネットワークを用いる第1学習済みモデル122は、スライドを入力する入力層と、スライドに対して割り当てられるタグを出力する出力層と、入力層と出力層との間に設けられる少なくとも1層の中間層あるいは隠れ層とを有する。多層化ネットワークを用いる第2学習済みモデル123は、センテンスを入力する入力層と、センテンスに対して割り当てられるタグを出力する出力層と、入力層と出力層との間に設けられる少なくとも1層の中間層あるいは隠れ層とを有する。第1学習済みモデル122及び第2学習済みモデル123は、人工知能ソフトウェアの一部であるプログラムモジュールとしての利用が想定される。
本実施形態に係る多層化ネットワークとしては、例えば、深層学習(Deep Learning)の対象となる多層ニューラルネットワークである深層ニューラルネットワーク(Deep Neural Network:DNN)が用いられ得る。DNNとしては、例えば、画像を対象とする畳み込みニューラルネットワーク(Convolution Neural Network:CNN)を用いてもよい。
また、記憶部12には、資料データベース(DB)124が設けられている。資料データベース124には、例えば、複数のプレゼンテーション資料1241、タグ情報1242、及びメタ情報1243が記憶されている。
プレゼンテーション資料1241は、例えば、プレゼンテーションを作成し、表示するためのプレゼンテーション用のアプリケーションに対応して作成されたファイルデータである。プレゼンテーション資料1241は、それぞれ1又は複数のスライドから構成されている。各スライドにおいて、所定範囲の表示領域に、テキスト、画像、動画などの各オブジェクトを配置する位置、各オブジェクトを表示するためのモーション(カットインなど)などの情報が関連付けられている。
タグ情報1242は、プレゼンテーション資料1241のスライドそれぞれに割り当てられているタグについての情報である。
メタ情報1243は、プレゼンテーション資料1241それぞれに対して付帯されるメタデータについての情報である。新たなプレゼンテーション資料が処理サーバ10にアップロードされると、アップロードされた資料は資料データベース124に記憶される。また、新たに記憶されるプレゼンテーション資料1241についての新たなレコードがタグ情報1242、及びメタ情報1243に追加される。
また、記憶部12には、商談情報データベース125が設けられている。商談情報データベース125には、例えば、複数の商談情報1251、及び商談メモ情報1252が記憶されている。商談情報1251は、商談に関する種々の情報である。商談メモ情報1252は、商談毎に入力される商談メモについての情報である。例えば、端末装置20は、ユーザから、スケジュールの情報(日時、件名、場所、参加者の情報等を含む)と関連付けて、当該スケジュールの商談の内容を示す情報(商談メモ)の入力を受け付けて処理サーバ10へ送信する。例えば、処理サーバ10においてスケジュールの情報を管理することとし、端末装置20が処理サーバ10にアクセスすることで各ユーザのスケジュールの情報を端末装置20に表示させることができる。スケジュールに示される商談が終了したことにより、端末装置20が、ユーザから、当該スケジュールの情報において、商談メモの入力を受け付けることとしてもよい。これにより、処理サーバ10は、端末装置20に提供するスケジュール機能において、スケジュールの日時等の情報と関連付けて商談メモの情報を保持することができる。また、処理サーバ10は、端末装置20から受信した情報に基づいて、商談情報データベース125に、商談のスケジュールと、商談メモとを関連付けてレコードを登録することとしてもよい。
通信インタフェース13は、例えば、ネットワークと接続する回路により実現される。通信インタフェース13は、ネットワークを介し、端末装置20のうち少なくともいずれかと通信する。通信インタフェース13は、受付手段の一例である。
図2に示される処理部11は、記憶部12に記憶されているプログラムを実行することで、当該プログラムに対応する機能を実現する。例えば、処理部11は、資料作成支援プログラム121を実行することで、記憶制御部111、特定部112、割当部113、学習部114、提示部115、及び出力部116の機能を実現する。
なお、処理部11は、複数のCPUが組み合わされて形成されていても構わない。すなわち、図2に示される記憶制御部111、特定部112、割当部113、学習部114、提示部115、及び出力部116は、例えば、各CPUがプログラムを実行することで実現されても構わない。また、処理部11は、記憶制御部111、特定部112、割当部113、学習部114、提示部115、及び出力部116の機能をそれぞれ有する専用のハードウェア構成により形成されていても構わない。また、処理部11は、記憶制御部111、特定部112、割当部113、学習部114、提示部115、及び出力部116の機能をそれぞれ有する専用のハードウェア回路を組み込んだ特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA)、他の複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、又は単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)により形成されていても構わない。
記憶制御部111は、記憶部12へのデータの記憶を制御する。具体的には、例えば、記憶制御部111は、アップロードされたプレゼンテーション資料1241を資料データベース124へ記憶させる。また、記憶制御部111は、特定部112〜出力部116の動作に応じ、資料データベース124に記憶されているプレゼンテーション資料1241、タグ情報1242、又はメタ情報1243を読み出す。また、記憶制御部111は、新たに入力された商談についての情報を商談情報1251に書き込む。また、記憶制御部111は、特定部112〜提示部115の動作に応じ、商談情報データベース125に記憶されている商談情報1251、又は商談メモ情報1252を読み出す。
特定部112は、検索条件に基づいてスライドを検索し、検索で発見されたスライドにより構成されるプレゼンテーション資料1241を特定する。具体的には、例えば、特定部112は、検索条件として入力されたテキスト情報を含むスライドを、資料データベース124に記憶されているプレゼンテーション資料1241から検索する。特定部112は、検索で発見したスライドを含むプレゼンテーション資料1241を特定する。
また、例えば、特定部112は、検索条件として入力された画像を含むスライド、又は入力された画像と類似する画像を含むスライドを、資料データベース124に記憶されているプレゼンテーション資料1241から検索する。特定部112は、検索で発見したスライドを含むプレゼンテーション資料1241を特定する。
また、例えば、特定部112は、検索条件として選択されたタグが割り当てられたスライドを、資料データベース124に記憶されているプレゼンテーション資料1241から検索する。特定部112は、検索で発見したスライドを含むプレゼンテーション資料1241を特定する。
また、例えば、特定部112は、検索条件として入力された商談情報に対応するスライドを、資料データベース124に記憶されているプレゼンテーション資料1241から検索する。特定部112は、検索で発見したスライドを含むプレゼンテーション資料1241を特定する。
割当部113は、プレゼンテーション資料1241のスライドに対してタグを割り当てる。例えば、割当部113は、第1学習済みモデル122を用い、プレゼンテーション資料1241のスライドに対してタグを割り当てる。具体的には、例えば、割当部113は、プレゼンテーション資料1241のスライドを第1学習済みモデル122へ入力し、第1学習済みモデル122からタグを出力させる。割当部113は、出力されたタグを、入力したスライドに割り当てる。このとき、例えば、割当部113は、出力されたタグをスライドに対するお勧めタグとしてユーザに提示し、ユーザからの選択を受け付けるようにしてもよい。
また、割当部113は、ユーザからタグの入力を受け付け、ユーザから指定されたタグをスライドに割り当てる。また、割当部113は、処理サーバ10に蓄積されるプレゼンテーション資料1241に含まれるスライドとの類似度に基づき、そのスライドに付されているタグをスライドに割り当ててもよい。
また、割当部113は、商談メモ情報1252の商談メモに対してニーズ分類を割り当てる。ニーズ分類は、顧客からの要望に基づいて割り当てられる商談案件についての分類であり、商談案件毎に入力された商談メモの内容に基づいて割り当てられる。例えば、割当部113は、第2学習済みモデル123を用い、商談メモ情報1252の商談メモに対してニーズ分類を割り当てる。具体的には、例えば、割当部113は、商談メモ情報1252の商談メモを第2学習済みモデル123へ入力し、第2学習済みモデル123からニーズ分類を出力させる。割当部113は、出力されたニーズ分類を、入力した商談メモに割り当てる。割り当てられたニーズ分類は、商談メモの集合としての商談情報に割り当てられたものと扱われる。また、割当部113は、ユーザからニーズ分類の入力を受け付け、ユーザから指定されたニーズ分類を、商談メモに割り当てる。
学習部114は、機械学習モデルに機械学習を実行させることで、第1学習済みモデル122又は第2学習済みモデル123を学習させる。
提示部115は、入力された検索条件に基づくスライドをユーザへ提示する。具体的には、提示部115は、例えば、検索条件に基づいて検索されたスライドに基づき、縮小画像を作成する。提示部115は、作成した縮小画像を整列させた画面をユーザへ提示する。このとき、提示部115は、例えば、作成した縮小画像が、特定部112により特定されたプレゼンテーション資料1241の代表画像となるように縮小画像を表示する。なお、スライドに基づく縮小画像の作成は、端末装置20で実施されてもよい。
出力部116は、ユーザにより選択されたスライドを、所定のファイル形式に変換して出力する。具体的には、例えば、出力部116は、ユーザからプレゼンテーションファイルを作成する旨の指示信号を受けると、ユーザにより選択されたスライドを資料データベース124から読み出す。出力部116は、読み出したスライドを用い、プレゼンテーションファイルを作成し、端末装置20へ送信する。
なお、処理サーバ10は、入力インタフェースを有していてもよい。入力インタフェースは、例えば、マウス、キーボード、及び、操作面へ触れることで指示が入力されるタッチパネル等により実現される。入力インタフェースは、操作者からの入力指示を電気信号へ変換し、電気信号を処理部11へ出力する。なお、入力インタフェースは、マウス、及びキーボード等の物理的な操作デバイスに限定されない。入力インタフェースには、例えば、外部の入力機器から入力される電気信号を受け付ける受信ポートが含まれてもよい。
また、処理サーバ10は、出力インタフェースを有していてもよい。出力インタフェースは、例えば、表示機器、及び印刷機器等により実現される。表示機器としては、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、LEDディスプレイ、プラズマディスプレイ、及びCRTディスプレイ等、任意のディスプレイが利用可能である。表示機器は、映像データに基づく映像等を表示する。印刷機器は、例えば、プリンタである。印刷機器は、通信に関する所定の情報を所定用紙に印刷する。なお、出力インタフェースは、表示機器、及び印刷機器等の物理的な出力装置に限定されない。出力インタフェースには、例えば、外部の出力装置へ画像データを送信する送信ポートが含まれてもよい。
<データ構造>
(1)タグ情報1242
図3は、図2に示される記憶部12に記憶されるタグ情報1242のデータ構造の一例を表す図である。図3に示されるように、タグ情報1242では、資料データベース124に記憶されているプレゼンテーション資料1241を構成する各スライドに割り当てられているタグが管理されている。
本実施形態において、タグは、スライドに示されている内容を表すものである。タグは、例えば、顧客に提案する資料という観点として、会社概要、目的、ニーズ、課題、商材提案(解決策)、又は契約(見積)等の観点からスライドの内容を表している。本実施形態では、ニーズの観点から、例えば、オペレーションに対する改善を提起するスライドを表すタグ、顧客に対し事業企画の示唆を与えるスライドを表すタグ、事業戦略に係る方針を提案するスライドを表すタグ、又は、所定の業務に関して説明するスライドを表すタグ等が設定されている。
オペレーションに対する改善を提起するスライドを表すタグとしては、例えば、「業務革新」、「DX・事業改革」、「営業力強化」、「共有・社内コミュニケーション」、「提案力向上」、「ナレッジシェア」、「生産性向上」、「見える化」、「コスト削減」等のタグが含まれる。顧客に対し事業企画の示唆を与えるスライドを表すタグには、例えば、「generalな情報収集」、「テクノロジー調査」、「海外動向」等のタグが含まれる。事業戦略に係る方針を提案するスライドを表すタグには、例えば、「新規事業開発」、「研究開発」、「経営企画・既存事業戦略」等のタグが含まれる。所定の業務に関して説明するスライドを表すタグには、例えば、「人事・総務・広報」等のタグが含まれる。
なお、タグはニーズの観点からスライドを表したものに限定されない。会社概要、目的、課題、商材提案(解決策)、又は契約(見積)等の観点からスライドの内容を表すタグがあってもよい。例えば、商材提案を観点とする場合には、例えば、商材名、又はサービス名等がタグとして設けられていてもよい。タグは、予め設定されていてもよいし、ユーザが必要に応じて作成してもよい。
例えば、図3に示されるタグ情報1242では、「AA不動産様向け.ppt」を構成するスライド1に対して「新規事業開発」、及び「generalな情報収集」のタグが割り当てられており、スライド2に対して「業務革新」のタグが割り当てられており、スライド3に対して「DX・事業改革」のタグが割り当てられている。また、タグ情報1242では、資料データベース124に記憶されているその他のプレゼンテーション資料1241、例えば、「BBシステムズ様向け.ppt」、「CC建設様向け.ppt」、「資料その1.ppt」、及び「資料その2.ppt」を構成する各スライドについて割り当てられているタグも管理されている。
例えば、新たなプレゼンテーション資料1241が資料データベース124に記憶されると、処理部11の割当部113により、記憶されたプレゼンテーション資料1241の各スライドに対してタグが割り当てられる。そして、記憶制御部111により、新たに記憶されたプレゼンテーション資料1241についての新たなレコードがタグ情報1242に追加される。
なお、タグは、顧客への提案資料を作成する観点のみでなく、社内向け提案資料、又は一般向け提案資料を作成する観点からスライドの内容を表したものであってよい。社内への提案資料を作成する観点としては、例えば、目的、ニーズ、課題、解決策等の観点がある。このような観点から、例えば、社内向けの新規事業を提案するスライドを表すタグ、又は決済を仰ぐための取締役会等に上程するスライドを表すタグ等が設定される。一般向け提案資料を作成する観点としては、例えば、目的、ニーズ、課題、解決策等の観点がある。このような観点から、例えば、社会問題への解決策を提案するスライドを表すタグ、又は世界の新たなトレンドを説明するスライドを表すタグ等が設定される。
(2)メタ情報1243
図4は、図2に示される記憶部12に記憶されるメタ情報1243のデータ構造の一例を表す図である。図4に示されるように、メタ情報1243では、資料データベース124に記憶されているプレゼンテーション資料1241の各スライドに付帯されるメタデータが管理されている。メタデータには、例えば、プレゼンテーション資料1241の作成者、又は作成日に係るデータが含まれる。また、メタデータには、例えば、スライドに対する他ユーザからの評価を表すデータが含まれる。また、メタデータには、スライドの他ユーザの利用状況を表すデータが含まれる。
本実施形態では、メタデータとして、例えば、「作成者」、「作成日」、「いいね回数」、「ダウンロード回数」、及び「評価者」がプレゼンテーション資料1241の各スライドに付帯される。「作成者」は、プレゼンテーション資料1241を作成した者を表す。「作成日」は、プレゼンテーション資料1241が作成された日付を表す。なお、作成日に加え、スライドの更新日があってもよい。「いいね回数」は、ユーザがスライドに対して「いいね」を押下した回数を表し、つまり、スライドに対する他ユーザからの評価を表すデータの一例である。「ダウンロード回数」は、スライドがユーザにより指定され、ダウンロードされた回数を表し、つまり、スライドの他ユーザの利用状況を表すデータの一例である。「評価者」は、「いいね」を押下した者を表し、つまり、スライドに対する他ユーザからの評価を表すデータの一例である。なお、メタデータはこれらに限定されず、これらの一部であってもよいし、その他のデータがあっても構わない。
例えば、図4に示されるメタ情報1243では、「AA不動産様向け.ppt」のスライド1に対し、「作成者:田中」、「作成日:YY/MM/DD」、「いいね回数:15」、「ダウンロード回数:5」、及び「評価者:山田、高橋」が記憶され、スライド2に対し、「作成者:田中」、「作成日:YY/MM/DD」、「いいね回数:24」、「ダウンロード回数:10」、及び「評価者:山田、高橋」が記憶され、スライド3に対し、「作成者:田中」、「作成日:YY/MM/DD」、「いいね回数:45」、「ダウンロード回数:30」、及び「評価者:山田、高橋、佐々木」が記憶されている。また、メタ情報1243では、資料データベース124に記憶されているその他のプレゼンテーション資料1241、例えば、「BBシステムズ様向け.ppt」、「CC建設様向け.ppt」、「資料その1.ppt」、及び「資料その2.ppt」の各スライドに付帯されるメタデータも管理されている。
新たなプレゼンテーション資料1241が資料データベース124に記憶されると、処理部11の記憶制御部111により、記憶されたプレゼンテーション資料1241の各スライドに対してメタデータが付される。そして、記憶制御部111は、新たに記憶されたプレゼンテーション資料1241のスライドに付したメタデータレコードをメタ情報1243に追加する。
(3)商談情報1251
図5は、図2に示される記憶部12に記憶される商談情報1251のデータ構造の一例を表す図である。商談情報1251は、例えば、商談が発生した際に入力される情報に基づいて作成される。商談情報1251では、商談案件毎に情報が入力されている。案件毎の情報には、例えば、商談案件を識別するための情報、商談相手を表すための情報、商談案件を管理(担当)する者の情報、商談案件をカテゴライズするための情報等が含まれる。
図5に示される例では、商談情報1251には、商談案件毎に、例えば、「商談ID」、「取引先」、「業界」、「部署」、「営業担当者」、「起案日」、「ニーズ分類」、及び「商談結果」が記憶されている。「商談ID」は、商談案件を識別するための識別子であり、商談案件を識別するための情報の一例である。「取引先」は、商談案件を持ち掛ける相手方の企業を表す。「業界」は、取引先企業が属する業界を表す。「部署」は、商談案件を持ち掛ける、取引先企業内の部署を表す。「取引先」、「業界」、及び「部署」は、商談相手を表すための情報の一例である。「営業担当者」は、商談案件を担当する者を表し、商談案件を管理(担当)する者の情報の一例である。「起案日」は、商談案件が起案された日付を表す。「ニーズ分類」は、商談案件に対して割り当てられた分類を表す。「商談結果」は、商談の結果を表す。「起案日」、「ニーズ分類」、「商談結果」は、商談案件をカテゴライズするための情報の一例である。なお、商談情報1251に含まれる情報はこれらに限定されず、これらの一部であってもよいし、その他の情報があっても構わない。
本実施形態において、ニーズ分類は、商談メモ情報1252に記憶されている商談メモの内容を表すものである。ニーズ分類は、例えば、タグと対応する分類が設定されている。例えば、本実施形態では、オペレーションに対する改善を提起する商談メモを表す分類、顧客に対し事業企画の示唆を与える商談メモを表す分類、事業戦略に係る方針を提案する商談メモを表す分類、又は、所定の業務に関して説明する商談メモを表す分類等が設定されている。
オペレーションに対する改善を提起する商談メモを表す分類としては、例えば、「業務革新」、「DX・事業改革」、「営業力強化」、「共有・社内コミュニケーション」、「提案力向上」、「ナレッジシェア」、「生産性向上」、「見える化」、「コスト削減」等の分類が含まれる。顧客に対し事業企画の示唆を与える商談メモを表す分類には、例えば、「generalな情報収集」、「テクノロジー調査」、「海外動向」等の分類が含まれる。事業戦略に係る方針を提案する商談メモを表す分類には、例えば、「新規事業開発」、「研究開発」、「経営企画・既存事業戦略」等の分類が含まれる。所定の業務に関して説明する商談メモを表す分類には、例えば、「人事・総務・広報」等の分類が含まれる。
例えば、図5に示される商談情報1251では、「商談ID:0000XX」に対し、「取引先:A株式会社」、「業界:金融・証券・保険」、「部署:システム企画部」、「営業担当者:田中」、「起案日:YY/MM/DD」、「ニーズ分類:提案力向上、ナレッジシェア」、及び「商談結果:受注」が記憶されている。また、商談情報1251では、その他の商談、例えば、「商談ID:0000XY」、「商談ID:0000XZ」についての情報も管理されている。
新たな商談が発生すると、処理部11の記憶制御部111により、新たな商談についての新たなレコードが商談情報1251に追加される。追加されたレコードに、ユーザにより入力された情報が記憶されていく。ニーズ分類については、例えば、処理部11の割当部113により、商談メモ情報1252に記憶される商談メモに基づいて分類が割り当てられる。
(4)商談メモ情報1252
図6は、図2に示される記憶部12に記憶される商談メモ情報1252のデータ構造の一例を表す図である。商談メモ情報1252は、例えば、商談について入力される商談メモに基づいて作成される。図6に示されるように、商談メモ情報1252では、例えば、「商談ID」に対し、「入力日」、及び「メモ」が記憶されている。「入力日」は、商談メモが入力された日付を表す。「メモ」は、入力された商談メモそのものを表す。
例えば、図6に示される商談メモ情報1252では、「商談ID:0000XX」に対し、商談メモが3回入力されたことが表されている。また、商談メモ情報1252では、その他の商談、例えば、「商談ID:0000XY」、「商談ID:0000XZ」についての商談メモも管理されている。なお、商談メモが入力される回数は3回ずつに限定されない。
商談情報1251に記憶されている商談に対して、商談メモが入力されると、対応する商談についての商談メモのレコードが追加されていく。
<資料作成支援処理>
処理サーバ10が、ユーザに対してスライドを提示し、提示したスライドのうち指定されたスライドに基づいてプレゼンテーションファイルを作成する資料作成支援処理について説明する。
図7は、図1に示される資料作成支援システム1において、処理サーバ10が端末装置20における資料作成を支援する場合の処理サーバ10と端末装置20との動作の例を説明する図である。
まず、端末装置20のユーザは、端末装置20を介して処理サーバ10に接続する。端末装置20による接続を受け付けると処理サーバ10は、例えば、処理部11の表示制御部により、ユーザから入力される検索条件を受け付けるための第1画面を、端末装置20に表示させる(ステップS101)。
ユーザは、第1画面における所定の領域に検索条件を入力する。検索条件が入力されると、検索条件に関するデータが処理サーバ10へ送信される。
処理サーバ10は、端末装置20から送信された検索条件を受信すると、処理部11の特定部112により、資料データベース124に記憶されているプレゼンテーション資料1241から、検索条件を満たすスライドを検索する(ステップS102)。特定部112は、検索条件を満たすスライドを発見すると、このスライドを含むプレゼンテーション資料1241を特定する(ステップS103)。
特定部112によりプレゼンテーション資料1241が特定されると、処理部11の提示部115は、発見したスライドの縮小画像(サムネイル)を作成する。提示部115は、作成した縮小画像を、特定されたプレゼンテーション資料1241の代表画像として表示する第2画面のレイアウトを決定する(ステップS104)。第2画面のレイアウトを決定すると、提示部115は、端末装置20に第2画面を表示させる(ステップS105)。
端末装置20のユーザは、第2画面で提示されている縮小画像を参照し、所望のスライドを含むことが期待されるプレゼンテーション資料1241を選択する。
第2画面においてプレゼンテーション資料1241が選択されると、端末装置20は、処理サーバ10へ、プレゼンテーション資料1241が選択された旨の選択信号を送信する。端末装置20からの選択信号を受信すると処理サーバ10の提示部115は、選択されたプレゼンテーション資料1241に関する情報を資料データベース124から読み出す(ステップS106)。提示部115は、例えば、読み出したプレゼンテーション資料1241を構成する全てのスライドそれぞれについての縮小画像を作成する。提示部115は、プレゼンテーション資料1241を構成するスライドをユーザに表示するための第3画面のレイアウトを決定する(ステップS107)。第3画面のレイアウトを決定すると、提示部115は、端末装置20に第3画面を表示させる(ステップS108)。
第3画面では、プレゼンテーション資料1241を構成するスライドについての縮小画像が表示されている。ユーザは、表示されている縮小画像を参照し、自身が参考にしたいと考えるスライドを選択し、スライドを選択した情報を端末装置20に記憶させる(ステップS109)。
ユーザは、第3画面で表示されるプレゼンテーション資料1241のスライドについての選択が完了すると、ステップS101で示される、検索条件を受け付けるための第1画面、又は、ステップS105で示される、複数のプレゼンテーション資料1241の縮小画像が表示される第2画面を端末装置20に表示させる。ユーザは、上記の説明に示されるように、画面に表示されるスライドから所望のスライドを選択し、スライドを選択した情報を端末装置20に蓄積する。
ユーザは、プレゼンテーションファイルを作成するのに十分なスライドを選択すると、選択したスライドの一覧を表示させるための表示指示を端末装置20に入力する。端末装置20は、表示指示が入力されると、選択されたスライドについて蓄積された情報に基づき、選択されたスライドの一覧を表示する第4画面を表示する(ステップS110)。
ユーザは、第4画面を参照し、選択したスライドで十分な場合には、選択したスライドをダウンロードする旨の指示を入力する。一方、選択したスライドで十分でない場合、ユーザは、ステップS101で示される第1画面、又は、ステップS105で示される第2画面を端末装置20に表示させ、所望のスライドの選択を繰り返す。
処理サーバ10は、端末装置20から送信された、スライドをダウンロードする旨の指示を受信すると、処理部11の出力部116により、選択されたスライドを資料データベース124から読み出す。出力部116は、読み出したスライドを用いて1つのプレゼンテーションファイルを作成する(ステップS111)。プレゼンテーションファイルを作成すると、出力部116は、作成したプレゼンテーションファイルを端末装置20へ送信する。
<資料作成支援処理の具体例>
本実施形態において、処理サーバ10は、検索条件として、テキスト入力、画像入力、タグによる絞り込み、商談情報入力等、種々の入力を受け付けることが可能である。以下では、図8〜18を用い、それぞれの入力について説明する。
(1)検索条件:テキスト入力
まず、端末装置20のユーザは、端末装置20を介して処理サーバ10に接続する。端末装置20による接続を受け付けると処理サーバ10は、例えば、処理部11の表示制御部により、検索条件を受け付けるための第1画面を、端末装置20に表示させるための情報を端末装置20へ送信する。端末装置20は、処理サーバ10から送信された情報に基づき、第1画面をディスプレイに表示する(ステップS101)。
図8は、図1に示される端末装置20で表示される第1画面の例を表す模式図である。図8で示される例では、提案書の検索が、フリーワード検索により実施されることが示されている。端末装置20のディスプレイの中央近傍には、検索条件としてのテキストを入力するためのキーワード入力欄31が設けられている。ユーザは、所望のスライドを取得するため、キーワード入力欄31にテキストを入力する。キーワード入力欄31にテキスト情報が入力され、実行キーが押下されると、検索条件としてのテキスト情報が処理サーバ10へ送信される。
キーワード入力欄31の下方には、注目領域32が表示されている。注目領域32には、「最近話題の提案書」が1位から3位まで記載されている。「最近話題の提案書」は、例えば、他ユーザからの評価が高い順に上位3つのプレゼンテーション資料1241が表示される。図8に示される例では、「最近話題の提案書」は、「いいね回数」に基づいて表示されている。図8に示される「最近話題の提案書」では、ファイル名、作成者、及びいいね回数が表示されている。これらの表示は、例えば、記憶部12のメタ情報1243に基づく。「最近話題の提案書」に表示される3つのプレゼンテーション資料1241は、それぞれ選択可能となっている。ユーザが端末装置20の入力インタフェースを操作し、「最近話題の提案書」に表示される3つのプレゼンテーション資料1241のうちいずれかのプレゼンテーション資料を選択すると、ステップS105で示される第2画面が端末装置20に表示される。
処理サーバ10は、端末装置20から送信されたテキスト情報を受信すると、処理部11の特定部112により、資料データベース124に記憶されているプレゼンテーション資料1241から、受信したテキスト情報を含むスライドを検索する(ステップS102)。特定部112は、テキスト情報を含むスライドを発見すると、このスライドを含むプレゼンテーション資料1241を特定する(ステップS103)。このとき、同一のプレゼンテーション資料1241から複数のスライドが発見されても構わない。
特定部112によりプレゼンテーション資料1241が特定されると、処理部11の提示部115は、発見したスライドの縮小画像(サムネイル)を作成する。提示部115は、作成した縮小画像を、発見したスライドを含むプレゼンテーション資料1241の代表画像として表示する第2画面のレイアウトを決定する(ステップS104)。第2画面のレイアウトを決定すると、提示部115は、第2画面を表示させるための情報と、作成した縮小画像に関するデータとを端末装置20へ送信する。
第2画面のレイアウトを決定する際、提示部115は、縮小画像の配列順序を、例えば、所定の優先度に従って配列する。例えば、提示部115は、入力されたテキストを多く含むスライドを含むプレゼンテーション資料1241の優先度を高くする。また、提示部115は、高評価のスライド、例えば、「いいね」の回数が多いスライドを含むプレゼンテーション資料1241の優先度を高くするようにしてもよい。また、提示部115は、利用回数の多いスライド、例えば、ダウンロード回数が多いスライドを含むプレゼンテーション資料1241の優先度を高くするようにしてもよい。また、提示部115は、キーパーソンからの評価の高いスライド、例えば、キーパーソンから「いいね」をもらったスライドを含むプレゼンテーション資料1241の優先度を高くするようにしてもよい。評価者がキーパーソンであるかどうかは、例えば、評価者について登録されている個人情報のステータス、例えば、役職等により判断される。また、提示部115は、キーパーソンからの利用回数が多いスライド、例えば、キーパーソンからのダウンロード指示の対象となったスライドを含むプレゼンテーション資料1241の優先度を高くするようにしてもよい。また、提示部115は、スライドの新しさに応じて優先度を設定して構わない。例えば、提示部115は、作成日、又は更新日が新しいスライドを含むプレゼンテーション資料1241の優先度を高くする。また、提示部115は、上記の組み合わせに基づいて優先度を設定してもよい。
なお、提示部115は、優先度の設定を最適化する機能を有していてもよい。例えば、提示部115は、ユーザが画面に表示されるスライドのうち、どのスライドを選択したかを、スライドにおけるテキストの含有率、スライドの評価、スライドの利用度、スライドの評価者、又は利用者のステータス、スライドの新しさ等と関連付けて記憶する。そして、提示部115は、ユーザがスライドを選択する際のメタデータの傾向に基づき、プレゼンテーション資料1241の優先度を自動的に変動させる。このように、優先度をユーザの選択履歴に基づいて自動で変動させることで、ユーザが所望するスライドをユーザに提示する確率と、ユーザが所望するスライドをユーザに提示するスピードとを向上させることが可能となる。優先度の設定を最適化する機能は、例えば、機械学習モデルにより実現される。
端末装置20は、処理サーバ10から送信された、第2画面を表示するための画像、及び縮小画像に関するデータを受信し、受信した情報に基づいて第2画面をディスプレイに表示する(ステップS105)。図9は、図1に示される端末装置20で表示される第2画面の例を表す模式図である。図9に示される例では、キーワード入力欄31に「ニュース 課題」が入力されている。図9で示される第2画面では、この検索条件のもと、処理サーバ10でXX件のプレゼンテーション資料1241が特定されたことが表示されている。また、第2画面では、これらのプレゼンテーション資料1241において、「ニュース 課題」を含むスライドの縮小画像が代表画像として表示されている。このとき、1つのプレゼンテーション資料1241に含まれる複数のスライドの縮小画像が、それぞれプレゼンテーション資料1241の代表画像として表示されてもよい。
端末装置20のユーザは、提示されている縮小画像を参照し、所望のスライドを含むことが期待されるプレゼンテーション資料1241を選択する。例えば、図9において、ユーザは、提示画面で表示される縮小画像33を代表画像とする「資料その1.ppt 作成者:加藤」を選択する。
図9に示される第2画面において縮小画像33に代表されるプレゼンテーション資料1241が選択されると、端末装置20は、処理サーバ10へ選択信号を送信する。端末装置20からの選択信号を受信すると処理サーバ10の提示部115は、選択されたプレゼンテーション資料1241、タグ情報1242、メタ情報1243を、資料データベース124から読み出す(ステップS106)。提示部115は、読み出したプレゼンテーション資料1241を構成する全てのスライドについて縮小画像を作成する。提示部115は、プレゼンテーション資料1241を構成するスライドをユーザに表示する第3画面のレイアウトを、縮小画像、タグ情報1242、メタ情報1243に基づいて決定する(ステップS107)。第3画面のレイアウトを決定すると、提示部115は、第3画面を表示させるための情報、縮小画像に関するデータ、並びに、プレゼンテーション資料1241についてのタグデータ及びメタデータを端末装置20へ送信する。
端末装置20は、処理サーバ10から送信される、第3画面を表示させるための情報、縮小画像に関するデータ、並びに、プレゼンテーション資料1241についてのタグデータ及びメタデータを受信し、受信したデータに基づいて第3画面をディスプレイに表示する(ステップS108)。図10は、図1に示される端末装置20で表示される第3画面の例を表す模式図である。図10に示される例では、表示領域34に、ユーザにより選択されたプレゼンテーション資料1241についての情報が表示されている。表示領域34で表示される情報は、例えば、タグ情報、及びメタ情報(ファイル情報)が表示されている。なお、表示領域34には、商談情報の記載もあるが、ここでは何も表示されていない。図10に示される例によれば、選択されたプレゼンテーション資料1241を構成するスライドには、表示領域34のタグ情報で表されるように、「新規事業開発」、「海外動向」、「generalな情報収集」、及び「経営企画・既存事業戦略」が割り当てられていることがわかる。
図10に示される例では、画面中央の縦方向にプレゼンテーション資料1241を構成するスライドについての縮小画像35が表示されている。縮小画像35は、ユーザの操作により、縦方向にスワイプされ、画面外の縮小画像35と入れ替わる。これにより、ユーザからの操作に応じ、プレゼンテーション資料1241を構成する全てのスライドの縮小画像35が表示されるようになっている。
表示される縮小画像35には、スライドに割り当てられているタグ36が、縮小画像35に付されて表示されている。例えば、図10では、上段の縮小画像35には、「海外動向」のタグ36と、「generalな情報収集」のタグ36とが付されている。また、中段の縮小画像35には、「海外動向」のタグ36が付されている。また、下段の縮小画像35には、「新規事業開発」のタグ36が付されている。このようにスライド毎に、スライドの内容と対応するタグ36が付されることにより、スライドの内容を直感的に把握することが可能となる。
第3画面では、気になるスライドを選択するためのアイコンが表示されている。本実施形態においては、縮小画像35に付されて表示されるリボン37が、スライドを選択するためのアイコンに相当する。アイコンは、ユーザからの選択に応じ、例えば、視覚的に変化する。視覚的な変化とは、例えば、色彩の変化、又は形状の変化等である。図10に示される例では、リボン37は、ユーザにより選択されると黒く変色する。ユーザの選択により、アイコンに視覚的変化が生じることで、選択したスライドを一目で認識することが可能となる。端末装置20は、ユーザによりスライドが選択されると、選択されたスライドに関する情報、例えば、選択されたスライドを含むプレゼンテーション資料1241のファイル名、スライドのページ番号、及びスライドの縮小画像を記憶する。ここで選択されたスライドは、ダウンロード候補のスライドを意味する。
図10に示される第3画面では、ユーザは、縮小画像35の類似画像を表示させることが可能となっている。例えば、ユーザは、第3画面で表示されている縮小画像35のいずれかを指示子により指定することが可能である。図10に示される例では、指示子は、カーソル38に相当する。図10によれば、第3画面の上段の縮小画像35がユーザにより指定され、指定された縮小画像35上にカーソル38が付される。カーソル38が付された縮小画像35は、類似スライドを検索する対象として扱われる。画面の右上に表示される第2縮小画像39は、カーソル38が付された縮小画像35をさらに縮小して表示したものである。
縮小画像35にカーソル38が付されると、カーソル38が付された縮小画像35と対応するスライドと類似するスライドを検索する旨の指示信号が処理サーバ10へ送信される。
処理サーバ10は、指示信号を受けると、処理部11の特定部112により、指定された縮小画像35と対応するスライドと類似するスライドを検索する。類似スライドの検索は、種々の手法により実施される。例えば、特定部112は、スライドに割り当てられているタグに基づいて類似するスライドを検索する。具体的には、例えば、特定部112は、指定されたスライドに割り当てられているタグと同じタグが割り当てられているスライドを類似するスライドとして発見する。また、特定部112は、指定されたスライドに割り当てられているタグと同じ概念のタグが割り当てられているスライドを類似するスライドとして発見する。同じ概念のタグとは、割り当てられているタグの上位概念を表すものであり、例えば、顧客に対し事業企画の示唆を与えるスライドを表すタグとして、「generalな情報収集」、「テクノロジー調査」、「海外動向」等のタグが含まれる。
また、特定部112は、例えば、スライド内のテキスト情報に基づいて類似するスライドを検索してもよい。具体的には、特定部112は、所定のテキスト解析により、類似のテキストを含むスライドを類似スライドとして発見する。また、特定部112は、例えば、スライド内の画像に基づいて類似するスライドを検索してもよい。具体的には、特定部112は、所定の画像解析により、同一の画像又は類似の画像を含むスライドを類似スライドとして発見する。このとき、例えば、特定部112は、入力された画像と一致する、又は類似する画像を検出するように学習された学習済みモデルを利用して類似のスライドを検索する。
類似するスライドが発見されると、提示部115は、発見したスライドの縮小画像を作成する。提示部115は、作成した縮小画像についての画像データを端末装置20へ送信する。
端末装置20は、処理サーバ10から送信される画像データを受信し、受信した画像データに基づく縮小画像を第3画面の表示領域310に表示する。ユーザにより、表示領域310内の縮小画像が選択されると、選択された縮小画像と対応するスライドにより構成されるプレゼンテーション資料1241を表示する第3画面が、端末装置20で表示される。
ステップS101〜ステップS109の処理が繰り返され、ダウンロード候補のスライドがユーザにより選択される。ユーザは、ダウンロード候補のスライドを納得いくまで選択すると、選択したスライドの一覧を表示させるための表示指示を端末装置20に入力する。図10に示される例では、「保存したスライド311」の押下が、選択したスライドの一覧を表示させるための表示指示に相当する。ユーザにより、「保存したスライド311」が押下されると、端末装置20は、選択されたスライドについて蓄積された情報に基づき、選択されたスライドの一覧を表示する第4画面を表示する(ステップS110)。
図11は、図1に示される端末装置20で表示される第4画面の例を表す模式図である。図11で示される例では、第3画面においてユーザにより選択されたスライドの縮小画像35が複数表示されている。図11に示される例では、縮小画像35がユーザにより選択されたものであることを明らかとするため、又は、全体を確認した上で選択を解除するため、縮小画像35に、スライドを選択するためのアイコンが付されている。すなわち、黒く変色したリボン37が縮小画像35のすべてに付されている。なお、第4画面では、黒色化していないリボンが付された縮小画像は表示されない。
図11に示される例では、実際にダウンロードする縮小画像35を確定させるためのアイコンが表示されている。図11に示される例では、縮小画像35の左肩に表示されるチェックボックス312がダウンロードを確定させるためのアイコンに相当する。ユーザは、実際にダウンロードを希望するスライドについてのチェックボックス312にチェックを入れる。
図11に示される例では、画面の右上にダウンロードボタン313が表示されている。ユーザは、ダウンロードさせる縮小画像35を確定させると、つまり、チェックボックス312へのチェックの入力が完了すると、ダウンロードボタン313を押下する。ダウンロードボタン313が押下されると、プレゼンテーションファイルを作成する旨の指示信号が、選択されたスライドを特定する特定情報と共に処理サーバ10へ送信される。
処理サーバ10の出力部116は、プレゼンテーションファイルを作成する旨の指示信号を受けると、特定情報により特定されるスライドを資料データベース124から読み出す。出力部116は、読み出したスライドを用い、プレゼンテーションファイルを作成する(ステップS111)。このとき、出力部116は、端末装置20から、プレゼンテーションファイル内のスライドの並び順を入れ替える指示を受け付けてもよい。出力部116は、ユーザから入力された並び順に従った順序でスライドを配列し、プレゼンテーションファイルを作成する。
プレゼンテーションファイルを作成すると、出力部116は、作成したプレゼンテーションファイルを端末装置20へ送信する。
(2)検索条件:画像入力
端末装置20のユーザが処理サーバ10にアクセスすることで、例えば、処理部11の表示制御部の制御により、端末装置20のディスプレイには、検索条件を受け付けるための第1画面が表示される(ステップS101)。
図12は、図1に示される端末装置20で表示される第1画面のその他の例を表す模式図である。図12で示される例では、提案書の検索が、画像検索により実施されることが示されている。端末装置20のディスプレイの中央近傍には、検索条件としての画像についての選択を受け付ける選択ウィンドウ41が表示されている。選択ウィンドウ41には、選択対象となる複数の画像が表示されている。ユーザは、例えば、選択ウィンドウ41に表示される画像のうち、いずれか一つを選択する。ユーザにより画像が選択されると、検索条件としての画像データが処理サーバ10へ送信される。
処理サーバ10は、端末装置20から送信された検索条件としての画像データを受信すると、処理部11の特定部112により、資料データベース124に記憶されているプレゼンテーション資料1241から、受信した画像を含むスライド、又は受信した画像と類似する画像を含むスライドを検索する(ステップS102)。特定部112によるスライドの検索では、例えば、既存の画像認識技術が用いられる。具体的には、例えば、特定部112は、入力された画像と一致する、又は類似する画像を検出するように学習された学習済みモデルを利用して受信した画像を含むスライドを検索する。特定部112は、受信した画像を含むスライド、又は受信した画像と類似する画像を含むスライドを発見すると、これらのスライドを含むプレゼンテーション資料1241を特定する(ステップS103)。
特定部112によりプレゼンテーション資料1241が特定されると、処理部11の提示部115は、発見したスライドの縮小画像を作成する。提示部115は、作成した縮小画像を、発見したスライドを含むプレゼンテーション資料1241の代表画像として表示する第2画面のレイアウトを決定する(ステップS104)。第2画面のレイアウトを決定すると、提示部115は、第2画面を表示させるための情報と、作成した縮小画像に関するデータとを端末装置20へ送信する。
第2画面のレイアウトを決定する際、提示部115は、縮小画像の配列順序を、例えば、所定の優先度に従って配列する。例えば、提示部115は、入力された画像と類似度の高い画像を含むスライドを含むプレゼンテーション資料1241の優先度を高くする。なお、提示部115は、優先度の設定を最適化する機能を有していてもよい。
端末装置20は、処理サーバ10から送信された、第2画面を表示するための画像、及び縮小画像に関するデータを受信し、受信した情報に基づいて第2画面をディスプレイに表示する(ステップS105)。図13は、図1に示される端末装置20で表示される第2画面のその他の例を表す模式図である。図13に示される例では、表示領域42に検索条件として入力された画像が表示されている。図13で示される第2画面では、この検索条件のもと、処理サーバ10でXX件のプレゼンテーション資料1241が特定されたことが表示されている。また、第2画面では、これらのプレゼンテーション資料1241において、入力画像を含むスライドの縮小画像、及び入力画像と類似する画像を含むスライドの縮小画像が代表画像として表示されている。このとき、1つのプレゼンテーション資料1241に含まれる複数のスライドの縮小画像が、それぞれプレゼンテーション資料1241の代表画像として表示されてもよい。
端末装置20のユーザは、提示されている縮小画像を参照し、所望のスライドを含むことが期待されるプレゼンテーション資料1241を選択する。例えば、図13において、ユーザは、提示画面で表示される縮小画像43を代表画像とする「資料その2.ppt 作成者:渡辺」を選択する。ステップS105以降の動作は、検索条件がテキスト入力である場合と同様である。
(3)検索条件:タグによる絞り込み
端末装置20のユーザが処理サーバ10にアクセスすることで、例えば、処理部11の表示制御部の制御により、端末装置20のディスプレイには、検索条件を受け付けるための第1画面が表示される(ステップS101)。
図14は、図1に示される端末装置20で表示される第1画面のその他の例を表す模式図である。図14で示される例では、提案書の検索が、タグを用いた絞り込みにより実施されることが示されている。端末装置20のディスプレイの左端には、タグの選択ウィンドウ51が表示されている。選択ウィンドウ51には、選択対象となる複数のタグが表示されている。選択ウィンドウ51に表示されている複数のタグは、資料データベース124のタグ情報1242で、プレゼンテーション資料1241を構成するスライドに割り当てられているタグと関連付けられている。
選択ウィンドウ51では、例えば、タグ毎にチェックボックスが設けられている。図14においては、チェックボックスへチェックが付されていない、つまり、タグはまだ選択されていないため、検索されたスライドの数は0件となっている。ユーザは、例えば、選択ウィンドウ51に表示されるタグのうち、少なくともいずれか一つを選択し、チェックボックスにチェックを付する。ユーザによりタグが選択されると、検索条件としてのタグ情報が処理サーバ10へ送信される。
処理サーバ10は、端末装置20から送信された検索条件としてのタグ情報を受信すると、処理部11の特定部112により、資料データベース124に記憶されているプレゼンテーション資料1241から、選択されたタグが割り当てられているスライドを検索する(ステップS102)。このとき、特定部112は、例えば、選択されたタグが少なくとも一つ割り当てられているスライドを検索する。特定部112は、選択されたタグが割り当てられたスライドを発見すると、このスライドを含むプレゼンテーション資料1241を特定する(ステップS103)。
特定部112によりプレゼンテーション資料1241が特定されると、処理部11の提示部115は、発見したスライドの縮小画像を作成する。提示部115は、作成した縮小画像を、発見したスライドを含むプレゼンテーション資料1241の代表画像として表示する第2画面のレイアウトを決定する(ステップS104)。第2画面のレイアウトを決定すると、提示部115は、第2画面を表示させるための情報と、作成した縮小画像に関するデータとを端末装置20へ送信する。
第2画面のレイアウトを決定する際、提示部115は、縮小画像の配列順序を、例えば、所定の優先度に従って配列する。例えば、提示部115は、選択されたタグのすべてが割り当てられているスライドを含むプレゼンテーション資料1241の優先度を高くし、割り当てられているタグの数が減るほど優先度を低くする。なお、提示部115は、優先度の設定を最適化する機能を有していてもよい。
端末装置20は、処理サーバ10から送信された、第2画面を表示するための画像、及び縮小画像に関するデータを受信し、受信した情報に基づいて第2画面をディスプレイに表示する(ステップS105)。このように、ユーザが第1画面においてタグを選択する操作に応答し、選択したタグが関連付けられるスライドのサムネイルが表示される第2画面へ画面が遷移することになる。つまり、ユーザがタグを指定する操作に応答して、画面に、タグに関連付けられるスライドのサムネイルが表示されることになる。
図15は、図1に示される端末装置20で表示される第2画面のその他の例を表す模式図である。図15に示される例では、ユーザによる選択を受け付けることにより、選択ウィンドウ51の「共有・社内コミュニケーション」、「新規事業開発」、「DX・事業革新」、及び「営業力強化」のチェックボックスにチェックが付されている。図15で示される第2画面では、この検索条件のもと、処理サーバ10でXX件のプレゼンテーション資料1241が特定されたことが表示されている。また、第2画面では、これらのプレゼンテーション資料1241において、「共有・社内コミュニケーション」、「新規事業開発」、「DX・事業革新」、及び「営業力強化」のタグが割り当てられているスライドの縮小画像が代表画像として表示されている。このとき、1つのプレゼンテーション資料1241に含まれる複数のスライドの縮小画像が、それぞれプレゼンテーション資料1241の代表画像として表示されてもよい。
図15に示される第2画面では、ユーザは、縮小画像52により表されるスライドの情報を表示させることが可能となっている。例えば、ユーザは、第2画面に表示されている縮小画像のいずれかを指示子により指定することが可能である。図15に示される例では、指示子は、カーソル53に相当する。図15によれば、第2画面の左上の縮小画像52がユーザにより指定され、指定された縮小画像52上にカーソル53が付される。カーソル53が付された縮小画像52により表されるスライドの詳細情報が表示領域54に表示される。表示領域54では、ユーザにより指定されたスライドについての情報が表示されている。表示領域54で表示される情報は、例えば、タグ情報、及びメタ情報(ファイル情報)が表示されている。なお、表示領域54には、商談情報の記載もあるが、ここでは何も表示されていない。図15に示される例によれば、指定されたスライドには、表示領域54のタグ情報で表されるように、「新規事業開発」、「海外動向」、「generalな情報収集」、及び「経営企画・既存事業戦略」が割り当てられていることがわかる。
端末装置20のユーザは、提示されている縮小画像、及び表示領域54に表示されている詳細情報を参照し、所望のスライドを含むことが期待されるプレゼンテーション資料1241を選択する。例えば、図15において、ユーザは、提示画面で表示される縮小画像52を代表画像とする「資料その1.ppt 作成者:加藤」を選択する。ステップS105以降の動作は、検索条件がテキスト入力である場合と同様である。
また、図14及び図15で示される例では、画面の上方に、テキストを入力するためのキーワード入力欄55が設けられている。例えば、図15で提示されるプレゼンテーション資料1241が多く、所望のプレゼンテーション資料1241を選択しきれない場合、ユーザは、キーワード入力欄55にキーワードを入力し、検索対象をさらに絞り込む。
キーワード入力欄55にテキスト情報が入力され、実行キーが押下されると、検索条件としてのテキスト情報が処理サーバ10へ送信される。処理サーバ10は、端末装置20から送信されたテキスト情報を受信すると、処理部11の特定部112により、タグに基づいて特定したプレゼンテーション資料1241から、受信したテキスト情報を含むスライドを検索する。特定部112は、テキスト情報を含むスライドを発見すると、このスライドを含むプレゼンテーション資料1241を特定する。特定部112によりプレゼンテーション資料1241が特定されると、処理部11の提示部115は、発見したスライドの縮小画像をプレゼンテーション資料1241の代表画像として表示する第2画面を端末装置20に表示させる。
(4)検索条件:商談情報
まず、端末装置20のユーザは、端末装置20を介して処理サーバ10に接続する。端末装置20による接続を受け付けると処理サーバ10は、処理部11の記憶制御部111により、記憶部12から商談情報1251を読み出す。処理部11の表示制御部は、検索条件を受け付け、かつ、読み出した情報を表示する第1画面を、端末装置20に表示させるための情報を端末装置20へ送信する。端末装置20は、処理サーバ10から送信された情報に基づき、第1画面をディスプレイに表示する(ステップS101)。
図16は、図1に示される端末装置20で表示される第1画面のその他の例を表す模式図である。図16で示される例では、「どの商談に関する資料を探しますか?」と表示され、提案書の検索が、商談情報を入力とした検索により実施されることが示されている。端末装置20のディスプレイの中央近傍には、商談情報1251に基づいて作成された商談情報61が表示されている。商談情報61では、レコード毎に、「取引先」、「業界」、「部署」、「営業担当者」、及び「起案日」の項目が設けられている。ユーザは、商談情報61に表示されるいずれかの項目の情報を参照し、商談情報61中のいずれかの案件を選択することが可能である。案件のいずれかが選択されると、商談情報61中の案件を指定する指定情報が処理サーバ10へ送信される。
また、図16で示される例では、画面の上方に、テキストを入力するためのキーワード入力欄62が設けられている。例えば、図16で提示される商談情報61のレコードが多く、所望の案件を選択しきれない場合、ユーザは、キーワード入力欄62にキーワードを入力し、検索対象を絞り込む。キーワード入力欄62にテキスト情報が入力され、実行キーが押下されると、検索条件としてのテキスト情報が処理サーバ10へ送信される。処理サーバ10は、端末装置20から送信されたテキスト情報を受信すると、処理部11の記憶制御部111により、入力されたテキストを含む案件を商談情報1251から検索する。表示制御部は、発見した情報を端末装置20に表示させる。
処理サーバ10は、端末装置20から送信された指定情報を受信すると、処理部11の記憶制御部111により、指定情報により指定された案件についての情報を、記憶部12の商談情報1251及び商談メモ情報1252から読み出す。商談情報1251及び商談メモ情報1252から指定された情報が読み出されると、処理部11の特定部112は、資料データベース124に記憶されているプレゼンテーション資料1241から、所定のスライドを検索する(ステップS102)。具体的には、特定部112は、指定された情報に対して割り当てられているニーズ分類を参照する。特定部112は、割り当てられているニーズ分類と対応するタグが少なくとも一つ割り当てられているスライドを検索する。特定部112は、割り当てられているニーズ分類と対応するタグが割り当てられたスライドを発見すると、このスライドを含むプレゼンテーション資料1241を特定する(ステップS103)。
特定部112によりプレゼンテーション資料1241が特定されると、処理部11の提示部115は、発見したスライドの縮小画像(サムネイル)を作成する。提示部115は、作成した縮小画像を、発見したスライドを含むプレゼンテーション資料1241の代表画像として表示する第2画面のレイアウトを決定する(ステップS104)。第2画面のレイアウトを決定すると、提示部115は、第2画面を表示させるための情報と、作成した縮小画像に関するデータとを端末装置20へ送信する。
第2画面のレイアウトを決定する際、提示部115は、縮小画像の配列順序を、例えば、所定の優先度に従って配列する。例えば、提示部115は、割り当てられているニーズ分類と対応するすべてのタグが割り当てられているスライドを含むプレゼンテーション資料1241の優先度を高くし、割り当てられているタグの数が減るほど優先度を低くする。なお、提示部115は、優先度の設定を最適化する機能を有していてもよい。
端末装置20は、処理サーバ10から送信された、第2画面を表示するための画像、及び縮小画像に関するデータを受信し、受信した情報に基づいて第2画面をディスプレイに表示する(ステップS105)。図17、18は、図1に示される端末装置20で表示される第2画面のその他の例を表す模式図である。図17に示される例では、表示領域63に、ユーザにより選択された商談案件についての情報が表示されている。図17に示される例では、表示領域63に、商談情報、及びニーズ分類が表示されている。商談情報では、商談案件を特定可能な情報、例えば、「取引先:B株式会社」、「業界:−」、「部署:−」、「営業担当者:佐藤」、及び「起案日:YY/MM/DD」の情報が表示されている。また、ニーズ分類では、商談案件に割り当てられているニーズ分類、「新規事業開発」、「海外動向」、「generalな情報収集」、及び「経営企画・既存事業戦略」が表示されている。
図17に示される第2画面では、これらの検索条件に基づき、処理サーバ10でXX件のプレゼンテーション資料1241が特定されたことが表示されている。また、第2画面では、これらのプレゼンテーション資料1241において、商談案件に対して割り当てられたニーズ分類と対応するタグが割り当てられているスライドの縮小画像64が代表画像として表示されている。このとき、1つのプレゼンテーション資料1241に含まれる複数のスライドの縮小画像が、それぞれプレゼンテーション資料1241の代表画像として表示されてもよい。
図17に示される例では、縮小画像64の下に、スライドを識別するための情報、例えば、資料名及び作成者、並びに、割り当てられているタグ65が表示されている。タグ65の横にはスライダー66が設けられており、スライダー66を上下方向に移動させることで、表示できずに見切れてしまっているタグ65が表示されることになる。
図17に示される第2画面において、ユーザは、表示領域63で表示されている商談案件についての商談メモを確認することが可能である。例えば、ユーザが表示領域63に表示されている「商談メモ一覧を表示する631」を押下すると、この商談案件についての商談メモが表示される。図18は、商談メモを表示する表示ウィンドウ67の例を表す図である。図18に示される表示ウィンドウ67では、入力された日付と共に商談メモが表示されている。例えば、表示ウィンドウ67では、日付671と、ニーズ分類672と、メモ内容673とが表示されている。メモ内容673は、日付671を選択することで、選択した日付671に対応した内容が表示される。メモ内容673に表示されるセンテンスの一部には、網掛け6731がなされている。この網掛け6731は、ニーズ分類672が割り当てられた根拠となるセンテンスに付されるものである。網掛け6731の下方には、このセンテンスに基づいて割り当てられたニーズ分類6732が表示されている。
端末装置20のユーザは、図17で提示されている縮小画像64、表示領域63に表示されている商談情報及びニーズ分類、並びに、「商談メモ一覧を表示する631」の押下により展開される表示ウィンドウ67に表示されている商談メモを参照し、所望のスライドを含むことが期待されるプレゼンテーション資料1241を選択する。具体的には、例えば、ユーザは、表示領域63に表示されている商談情報及びニーズ分類、及び、表示ウィンドウ67に表示されている商談メモに基づき、図16で示される第1画面で選択した商談案件が自身が要求していたものかどうかを確認する。ユーザは、この商談案件が自身が求めていたものである場合、図17で提示されている縮小画像64を確認し、所望のスライドを含むことが期待されるプレゼンテーション資料1241を選択する。例えば、図17において、ユーザは、提示画面の左上に表示される縮小画像64を代表画像とする「資料その5.ppt 作成者:山田」を選択する。ステップS105以降の動作は、検索条件がテキスト入力である場合と同様である。
なお、上記説明では、縮小画像が処理サーバ10で作成される場合を例に説明したが、縮小画像は必ずしも処理サーバ10で作成される必要はない。処理サーバ10の特定部112で発見されたスライドが端末装置20へ送信され、送信されたスライドに基づいて端末装置20で縮小画像が作成されても構わない。
また、上記説明では、処理サーバ10がユーザにより選択されたスライドに基づいてプレゼンテーションファイルを作成し、端末装置20が作成されたプレゼンテーションファイルをダウンロードする場合を例に説明した。しかしながら、作成されたプレゼンテーションファイルは、端末装置20にダウンロードされず、端末装置20からのアクセスに応じて閲覧可能に、処理サーバ10で記憶されても構わない。
また、上記説明では、処理サーバ10は、第2画面に表示される縮小画像の選択に応じて、プレゼンテーション資料のスライドの縮小画像を第3画面に表示する。そして、処理サーバ10は、第3画面に表示されるスライドの縮小画面へのユーザからの選択に基づいてプレゼンテーションファイルを作成している。しかしながら、本実施形態は、この仕様に限定されない。処理サーバ10は、第2画面に表示される縮小画像に対する選択指示に応じ、プレゼンテーションファイルを作成しても構わない。
<割り当て処理>
次に、プレゼンテーション資料1241を構成するスライドにタグを割り当てる処理、商談情報1251における各商談案件にニーズ分類を割り当てる処理、及び第2学習済みモデル123を再学習する処理について説明する。
(1)スライドへのタグの割り当て
処理部11は、タグが割り当てられていないプレゼンテーション資料1241を構成するスライドに対し、第1学習済みモデル122を用いてタグを割り当てる。例えば、新たなプレゼンテーション資料1241がアップロードされると、処理部11の割当部113は、プレゼンテーション資料1241を構成するスライドに対し、第1学習済みモデル122を用いてタグを割り当てる。
また、割当部113は、所定のタイミング、例えば、所定の時間、所定の曜日、所定の日、又はユーザからの指示等に応じ、割り当てがなされていないプレゼンテーション資料1241を対象としてタグの割り当てを実施してもよい。このとき、タグの割り当て処理の対象となるプレゼンテーション資料1241は、割り当てがなされていないプレゼンテーション資料1241の全てでもいいし、一部であっても構わない。
また、割当部113は、第1学習済みモデル122を用いず、ユーザからのタグの指定に基づいて、スライドへタグを割り当てるようにしてもよい。このとき、ユーザは、新たなタグを作成し、作成したタグを指定してもよいし、既存のタグからタグを指定してもよい。
また、ユーザにより手動でスライドにタグが割り当てられると、第1学習済みモデル122は、この割り当てにより再学習がなされてもよい。例えば、ユーザによりタグが新たに割り当てられたスライドが入力データとなり、かつ、このとき割り当てられたタグが正解出力データとなる。処理部11の学習部114は、この入力データと正解出力データとを学習用データとして、機械学習モデルに機械学習を行わせ、第1学習済みモデル122を再学習させる。再学習のタイミングには制限はない。例えば、学習部114は、予め設定された時間、例えば、アクセスの少ない夜間、予め設定された曜日、予め設定された日等に再学習を実施してもよいし、ユーザから入力される再学習の指示に応じて再学習を実施してもよいし、ユーザにより新しいタグがスライドに割り当てられて際に再学習を実施してもよい。
(2)商談情報へのニーズ分類の割り当て
処理部11は、ニーズ分類が割り当てられていない商談案件についての商談メモに対し、第2学習済みモデル123を用いてニーズ分類を割り当てる。例えば、商談情報1251の更新を受け付け、新たな商談案件が加えられると、処理部11の割当部113は、新たに加えられた商談案件についての商談メモに対し、第2学習済みモデル123を用いてニーズ分類を割り当てる。処理部11の記憶制御部111は、新たに割り当てられたニーズ分類に基づいて、商談情報1251を更新する。
また、割当部113は、所定のタイミング、例えば、所定の時間、所定の曜日、所定の日、又はユーザからの指示等に応じ、ニーズ分類が割り当てられていない商談案件を対象としてニーズ分類の割り当てを実施してもよい。例えば、図7に示されるステップS101において、図16で表示される商談情報61のうち、いずれか1つの商談案件が選択された際に、割当部113は、ニーズ分類の割り当てを実施してもよい。このとき、割当部113は、商談情報61のうちいずれかのレコードが選択されると、選択されたレコードに対応する商談メモに対し、第2学習済みモデル123を用いてニーズ分類を割り当てる。
また、割当部113は、第2学習済みモデル123を用いず、ユーザからのニーズ分類の指定に基づいて、商談メモへニーズ分類を割り当てるようにしてもよい。このとき、ユーザは、新たなニーズ分類を作成し、作成したニーズ分類を指定してもよいし、既存のニーズ分類からニーズ分類を指定してもよい。
(3)第2学習済みモデル123の再学習
第2学習済みモデル123は、ユーザにより手動で商談メモに割り当てられたニーズ分類に基づき、再学習されてもよい。具体的には、例えば、ユーザは、自身が入力した商談メモ、又は他者が入力した商談メモから、ニーズ分類が割り当てられるべきセンテンスを選択する。このとき、ニーズ分類が割り当てられるべきセンテンスとは、例えば、センテンスの内容が、既存のニーズ分類により想起される内容であることをいう。または、例えば、センテンスの内容が、新たなニーズ分類を設定するほどに重要であることをいう。ユーザは、選択したセンテンスと対応するニーズ分類を既存の複数のニーズ分類から選択する。または、ユーザは、選択したセンテンスと対応するニーズ分類を新たに作成する。ユーザは、選択したセンテンスを入力データとし、選択したニーズ分類を教師データ(正解出力データ)として登録する。
図19は、図1に示される端末装置20で表示される教師データを登録するための画面の例を表す模式図である。図19に示される画面では、左端に、第2学習済みモデル123の学習状況を表す表示領域71が表示されている。表示領域71では、第2学習済みモデル123によりニーズ分類が割り当てられたセンテンスの累計と、教師データの入力必須件数に対する実際に入力されている教師データの数とが表示されている。また、図19に示される画面では、表示領域71の右側に、入力データとしてのセンテンスと、教師データとしてのニーズ分類とが表示される表示領域72が表示されている。表示領域72では、ユーザにより選択されたセンテンス、このセンテンスの内容と対応すると判断された、教師データとしてのニーズ分類、及びセンテンスの入力に対して第2学習済みモデル123が出力した分類結果が表示されている。
ユーザは、表示領域72にセンテンス、及び教師データとしてのニーズ分類を入力する。ユーザは、教師データの入力が終了すると、図19で表示される「教師データ作成を完了する73」を押下し、教師データの入力を完了させる。
ユーザによる教師データの入力が完了すると、処理部11の学習部114は、選択されたセンテンスを入力データとし、かつ、教師データとして割り当てられたニーズ分類を正解出力データとして、機械学習モデルに機械学習を行わせ、第2学習済みモデル123を再学習させる。再学習のタイミングには制限はない。例えば、学習部114は、予め設定された時間、例えば、アクセスの少ない夜間、に再学習を実施してもよいし、ユーザから入力される再学習の指示に応じて再学習を実施してもよいし、ユーザにより「教師データ作成を完了する73」が押下された際に再学習を実施してもよい。
以上のように、本実施形態では、処理サーバ10は、1又は複数のページにより構成される複数の資料データを記憶している。処理サーバ10は、通信インタフェース13により、所望のページを検索するための検索条件を受け付けると、処理部11の特定部112により、受け付けた検索条件に基づいて、複数の資料データから、検索条件に対応する1又は複数のページを検索する。そして、処理サーバ10は、提示部115により、検索で発見されたページのサムネイルをユーザに提示するようにしている。これにより、ユーザが所望するページが予め記憶されている資料データのうちから検索され、検索により発見されたページが、その内容を確認できる態様でユーザに提示されることになる。
したがって、本開示の情報処理装置、資料作成支援システム、資料作成支援方法、及び資料作成支援プログラムによれば、蓄積される資料を参照して、目的とする資料を効率的に作成することを支援できる。
なお、本実施形態では、処理サーバ10が記憶している資料がプレゼンテーション資料であり、資料を構成するページは、プレゼンテーション資料のスライドである場合を例に説明したが、本実施形態は、資料が表計算資料、ドキュメント資料、又はレイアウト保存資料等である場合にも適用可能である。
表計算資料は、例えば、表計算し、計算結果を表示するための、表計算用のアプリケーションに対応して作成されたファイルデータである。資料が表計算資料である場合、資料を構成するページは、例えば、シートに相当する。ただし、シートに含められる情報は、プレゼンテーション資料におけるスライドのように、制限がない。そこで、資料を構成するページがシートである場合、処理部11の提示部115は、検索条件に基づいて発見されたシートの少なくとも一部を用いて縮小画像を作成する。具体的には、例えば、提示部115は、発見されたシートにおいて、検索条件を含むオブジェクトについての縮小画像を作成する。
ドキュメント資料は、例えば、文章を入力し、入力された文章を表示するための、文章作成用のアプリケーションに対応して作成されたファイルデータである。資料がドキュメント資料である場合、資料は例えば、ページにより構成される。ただし、ドキュメント資料に含まれるデータがどのページで表示されるかは、レイアウトの設定によって異なる。そこで、資料がドキュメント資料である場合、例えば、ドキュメント資料のメタデータとして、予め設定されたレイアウトが記憶されている。処理部11の特定部112は、レイアウトに準拠して区切られるページ単位で、検索条件を満たすページを発見する。また、処理部11の提示部115は、発見されたページの縮小画像を作成する。また、処理部11の割当部113は、レイアウトに準拠して区切られるページ単位で、タグを割り当てる。
レイアウト保存資料は、例えば、PDF(登録商標)(Portable Document Format)資料等である。レイアウト保存資料である場合、資料は例えば、ページにより構成される。
以上、本開示のいくつかの実施形態を説明したが、これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものとする。
<付記>
実施形態で説明した事項を以下に付記する。
(付記1)
複数の資料データを記憶し、前記資料データは1又は複数のページにより構成される記憶手段を制御する記憶制御手段(111)と、
所望のページを検索するための検索条件を受け付ける受付手段(13)と、
受け付けた前記検索条件に基づいて、前記複数の資料データから、当該検索条件に対応する1又は複数のページを検索する特定手段(112)と、
前記検索で発見されたページのサムネイルをユーザに提示する提示手段(115)と
を具備する情報処理装置(10)。
(付記1)によれば、過去の資料を参照した効率的な資料の作成を支援できる。
(付記2)
前記受付手段は、前記検索条件としてテキスト情報を受け付け、
前記特定手段は、前記検索条件として受け付けられたテキスト情報を含むページを検索する(付記1)に記載の情報処理装置。
(付記2)によれば、過去の資料を参照した効率的な資料の作成を支援できる。
(付記3)
前記記憶制御手段は、前記記憶手段において、前記資料データの前記1又は複数のページそれぞれを、当該ページの内容に関連するタグを割り当てて記憶し、
前記受付手段は、前記検索条件として選択可能に表示されるタグに対する選択を受け付け、
前記特定手段は、前記検索条件として選択されたタグに基づいて、当該タグに関連するページを検索する(付記1)又は(付記2)に記載の情報処理装置。
(付記3)によれば、ユーザが検索キーワードをテキスト入力せず、タグを選択するのみで、所望するページを検索することが可能となる。このため、例えば、ユーザが検索すべき文字列を想起できない場合等においても所望のページを検索することができる。
(付記4)
資料を構成するページにタグを割り当てる割当手段(113)を具備する(付記3)に記載の情報処理装置。
(付記4)によれば、資料に対して予めタグを割り当てておかなくても、タグを選択してページを検索することが可能となる。
(付記5)
前記割当手段は、前記記憶手段に記憶されている資料を構成するページに割り当てられたタグに基づいて学習された学習済みモデル(122)を用い、ページにタグを割り当てる(付記4)に記載の情報処理装置。
(付記5)によれば、人の労力をかけずに各ページにタグを割り当てることが可能となる。
(付記6)
前記学習済みモデルを、新たに割り当てられたタグに基づいて再学習する学習手段を具備する(付記5)に記載の情報処理装置。
(付記6)によれば、新たに割り当てられたタグについての情報を反映させた学習済みモデルを用いてタグの割り当てが行われることになる。
(付記7)
前記受付手段は、前記検索条件として画像を受け付け、
前記特定手段は、前記検索条件として受け付けられた画像を含むページ、又は前記受け付けられた画像と類似する画像を含むページを検索する(付記1)乃至(付記3)のいずれかに記載の情報処理装置。
(付記7)によれば、ユーザが画像を入力するのみで、所望するページを検索することが可能となる。このため、例えば、ユーザは、視覚的な直感に基づいて所望のページを検索することができる。
(付記8)
前記記憶制御手段は、前記記憶手段において、1又は複数の商談案件を含む商談情報を、それぞれの商談案件に商談案件の内容に関連する分類を割り当てて記憶し、
前記受付手段は、前記検索条件として選択可能に表示される商談情報に対する選択を受け付け、
前記特定手段は、前記検索条件として選択された商談案件に割り当てられる分類と対応するページを検索する(付記1)乃至(付記3)、及び(付記7)のいずれかに記載の情報処理装置。
(付記8)によれば、ユーザが商談案件を入力するのみで、所望するページを検索することが可能となる。このため、例えば、ユーザは、過去に営業訪問した近しい会社が想起できず、参考とすべき資料を見つけるための検索文字列が思い浮かばない場合であっても所望のページを検索することができる。また、目標達成まで精度の高いページに迅速に到達可能となる。
(付記9)
商談案件に分類を割り当てる割当手段を具備する(付記8)に記載の情報処理装置。
(付記9)によれば、商談案件に対して予めニーズ分類を割り当てておかなくても、商談案件に基づいてページを検索することが可能となる。
(付記10)
前記割当手段は、商談案件に割り当てられた分類に基づいて学習された学習済みモデル(123)を用い、商談案件に分類を割り当てる(付記9)に記載の情報処理装置。
(付記10)によれば、人の労力をかけずに商談案件に分類を割り当てることが可能となる。
(付記11)
前記学習済みモデルを、新たに割り当てられた分類に基づいて再学習する学習手段を具備する(付記10)に記載の情報処理装置。
(付記11)によれば、新たに割り当てられたニーズ分類についての情報を反映させた学習済みモデルを用いてニーズ分類の割り当てが行われることになる。
(付記12)
前記特定手段は、前記検索で発見したページを含む資料を特定し、
前記提示手段は、前記検索で発見したページのサムネイルを、前記特定した資料の代表画像として提示する(付記1)乃至(付記11)のいずれかに記載の情報処理装置。
(付記12)によれば、ユーザは、所望のページを含む資料に効率的にアクセスすることが可能となる。
(付記13)
前記提示手段は、前記特定した資料に対するユーザからの選択に応じ、前記選択された資料に含まれるページをユーザに提示する(付記12)に記載の情報処理装置。
(付記13)によれば、ユーザは、所望のページを含む資料において、他に参考となるページがあるか否かを確認できる。このため、ハイセンスな資料を隅々まで参照することが可能となる。
(付記14)
前記提示手段は、前記特定したページを所定の優先度に応じた順序で前記ユーザに提示する(付記1)乃至(付記13)のいずれかに記載の情報処理装置。
(付記14)によれば、ユーザが所望するページのうち、目標達成まで精度の最も高いページに迅速に到達可能となる。
(付記15)
前記提示手段は、資料の評価の高さ、資料の作成日の近さ、ページのダウンロード数の多さ、評価者のステータス、ダウンロード指示をした者のステータス、又はこれらの組み合わせに基づいて前記優先度を設定する(付記14)に記載の情報処理装置。
(付記15)によれば、ユーザが所望するページのうち、目標達成まで精度の最も高いページに迅速に到達可能となる。
(付記16)
前記提示手段は、ユーザの操作履歴を参照し、前記優先度を設定する(付記14)又は(付記15)に記載の情報処理装置。
(付記16)によれば、ユーザが所望するページにさらに迅速に到達可能となる。
(付記17)
前記ユーザに提示したページの少なくとも1つを用いてファイルを作成し、前記作成したファイルを出力する出力手段を具備する(付記1)乃至(付記16)のいずれかに記載の情報処理装置。
(付記17)によれば、必要なスライドが含まれたファイルが即座に入手可能となり、作業の効率がさらに向上する。
(付記18)
前記資料は、プレゼンテーション資料であり、
前記資料に含まれるページは、スライドである(付記1)乃至(付記17)のいずれかに記載の情報処理装置。
(付記18)によれば、過去のプレゼンテーション資料を参照した効率的な資料の作成を支援できる。
(付記19)
前記資料は、表計算資料であり、
前記資料に含まれるページは、シートである(付記1)乃至(付記17)のいずれかに記載の情報処理装置。
(付記19)によれば、過去の表計算資料を参照した効率的な資料の作成を支援できる。
(付記20)
前記資料は、ドキュメント資料又はレイアウト保存資料である(付記1)乃至(付記17)のいずれかに記載の情報処理装置。
(付記20)によれば、過去のドキュメント資料、又はレイアウト保存資料を参照した効率的な資料の作成を支援できる。