JP2011191431A - 難易度算出装置、難易度算出方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

難易度算出装置、難易度算出方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】楽譜情報から得られる演奏方法及び演奏手順に基づく難易度判定に比べて、より的確に楽器の演奏の難易度を算出することができる難易度算出装置を提供する。
【解決手段】複数の音の配列を示した楽曲データに基づいて、楽器を用いた楽曲の演奏の難易度を算出する難易度算出装置において、前記楽曲データに基づいて、所定時間あたりの音数を検出する音数検出手段と、該音数検出手段にて検出された音数に基づいて前記楽器の演奏の難易度を算出する難易度算出手段とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、楽器を用いた楽曲の演奏の難易度を算出する難易度算出装置、難易度算出方法及びコンピュータプログラムに関する。
携帯端末装置を用いたギター演奏の練習を可能にしたギター演奏支援サイトが実用化されている。ギター演奏支援サイトは、ユーザ所望の楽曲を受け付け、ギター練習用の楽譜を表示するためのファイルを携帯端末装置へ配信する。該ファイルを受信した携帯端末装置はギター練習用の楽譜をディスプレイに表示し、楽曲を再生する。ユーザは、携帯端末装置のディスプレイに表示された楽譜を見ながらギターの練習を行うことができる。
特開2006−078656号公報 特開2007−167383号公報 特開2007−178695号公報
しかしながら、従来のギター演奏支援サイトにおいては、楽曲の演奏の難易度は表示されない。ユーザは、ただ弾きたい楽曲を選択するしかなく、楽曲の演奏を開始して初めて、該楽曲の演奏の難易度を知ることになる。従って、易しい楽曲を用いてギターの練習を開始し、徐々に難しい楽曲に挑戦するといった計画的な練習を行うことができなかった。もちろん、楽譜の情報があれば、ギターのコード情報からある程度の難易度を推測することは可能であるが、実際の所、演奏の難易度は種々の要因で変動するため、コード情報のみでは難易度を的確に判定することは困難である。
なお、特許文献1〜3には、楽曲の演奏又はゲームの難易度を判定する種々の技術が開示されているが、楽曲のビートに着眼して、ギター等の楽器の演奏の難易度を算出する技術は開示されていない。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、楽曲における所定時間あたりの音数を検出し、検出された音数に基づいて、楽器を用いた該楽曲の演奏の難易度を算出するように構成することにより、楽譜情報から得られる演奏方法及び演奏手順に基づく難易度判定に比べて、より的確に楽器の演奏の難易度を算出することができる難易度算出装置、難易度算出方法及びコンピュータプログラムを提供することにある。
本発明に係る難易度算出装置は、複数の音の配列を示した楽曲データに基づいて、楽器を用いた楽曲の演奏の難易度を算出する難易度算出装置において、前記楽曲データに基づいて、所定時間あたりの音数を検出する手段と、該手段にて検出された音数に基づいて前記楽器の演奏の難易度を算出する手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る難易度算出装置は、複数の音の配列を示した楽曲データに基づいて、楽器を用いた楽曲の演奏の難易度を算出する難易度算出装置において、前記楽曲データは、前記楽曲を構成する複数の小節からなる複数の区間に区分けする情報を有し、前記楽曲データに基づいて、前記楽曲の小節毎に1小節あたりの音数を検出する音数検出手段と、複数の区間毎に、該区間を構成する複数の小節に係る音数を代表する一の音数を特定する特定手段と、各区間を代表する音数に基づいて、前記楽器の演奏の難易度を算出する難易度算出手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る難易度算出装置は、前記楽曲データは、複数の音源の音の配列を示した情報を有し、前記音数検出手段は、前記楽曲データに基づいて、1小節あたりの音数を前記複数の音源毎に検出する手段と、前記楽曲の小節毎に、検出された各音源の音数の加重平均を算出する加重平均算出手段とを備え、前記特定手段は、複数の区間毎に、該区間を構成する複数の小節に係る加重平均の音数を代表する一の音数を特定するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る難易度算出装置は、前記区間を代表する音数は、前記区間を構成する複数の小節毎に算出された複数の音数の最頻値であることを特徴とする。
本発明に係る難易度算出装置は、前記区間を代表する音数は、前記区間を構成する複数の小節毎に算出された複数の音数の最大値であることを特徴とする。
本発明に係る難易度算出装置は、前記難易度算出手段は、前記複数の区間を代表する音数の平均値を算出する手段を備えることを特徴とする。
本発明に係る難易度算出装置は、前記難易度算出手段は、前記複数の小節に係る音数の平均値を算出する手段を備えることを特徴とする。
本発明に係る難易度算出装置は、前記楽器はギターであることを特徴とする。
本発明に係る難易度算出方法は、複数の音の配列を示した楽曲データに基づいて、楽器を用いた楽曲の演奏の難易度を算出する難易度算出方法において、前記楽曲データに基づいて、所定時間あたりの音数を検出し、検出された音数に基づいて前記楽器の演奏の難易度を算出することを特徴とする。
本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、複数の音の配列を示した楽曲データに基づいて、楽器を用いた楽曲の演奏の難易度を算出させるコンピュータプログラムにおいて、前記コンピュータを、前記楽曲データに基づいて、所定時間あたりの音数を検出する手段と、該手段にて検出された音数に基づいて前記楽器の演奏の難易度を算出する手段として機能させることを特徴とする。
本発明にあっては、楽曲における所定時間あたりの音数を検出し、検出された音数に基づいて楽器の演奏の難易度を算出する。前記音数と、演奏の難易度とが関連する楽器、例えばギターに関しては、該楽器の演奏の難易度を評価する指標になる。なお、音数は、楽曲の所定時間あたりの音符の数に必ずしも対応するものでは無く、楽曲における所定時間あたりの発生音の数を含む広義の意味である。
本発明にあっては、音数検出手段によって、楽曲の小節毎に音数が検出される。楽曲は、複数の小節からなる複数の区間に区分けされており、難易度算出手段は、各区間を代表する音数を特定し、各区間を代表する音数に基づいて、楽器の演奏の難易度を算出する。
一般的に各小節の音数を全て用いて楽器の演奏の難易度を算出した場合、楽曲の特徴部分が他の部分に埋もれてしまい、算出された難易度と、実際に楽曲を演奏する難易度とが解離することがある。本発明にあっては、複数の小節から構成される区間を代表する音数に基づいて、難易度を算出するため、より的確に楽曲の演奏の難易度を算出することが可能である。
本発明にあっては、複数の音源毎に音数を検出し、各音数の加重平均を算出し、区間毎に複数の加重平均である音数を代表する一の音数を特定する。そして、特定された音数に基づいて難易度を算出する。楽曲の伴奏に貢献する音源ほど重み付けを重くすることによって、より的確に楽曲の演奏の難易度を算出することが可能になる。
本発明にあっては、区間を構成する複数の小節毎に算出された複数の音数の最頻値を、該区間を代表する音数として特定する。従って、最も頻出する音数を前記区間における楽器の演奏の難易度として反映させることが可能である。
本発明にあっては、区間を構成する複数の小節毎に算出された複数の音数の最大値を、該区間を代表する音数として特定する。従って、最も大きい音数、つまり最も演奏が難しい小節の音数を前記区間における楽器の演奏の難易度として反映させることが可能である。
本発明にあっては、難易度算出手段は、複数の区間を代表する音数の平均値を算出することによって、楽器の演奏の難易度を算出する。前記平均値は、各区間の難易度の平均値に対応する。
本発明にあっては、複数の小節の音数の平均値を算出する。該平均値は複数の各小節の難易度の平均値に対応する。
本発明にあっては、ギターの演奏の難易度を算出することが可能である。
本発明によれば、楽譜情報から得られる演奏方法及び演奏手順に基づく難易度判定に比べて、より的確に楽器の演奏の難易度を算出することができる。
実施の形態1に係るギター練習支援システムの一構成例を模式的に示すブロック図である。 実施の形態1に係るギター練習支援装置の一構成例を模式的に示すブロック図である。 MusicXMLファイルの一例を概念的に示す説明図である。 メタ情報ファイルの一例を概念的に示す説明図である。 楽曲再生用SMFの一例を概念的に示す説明図である。 ギター演奏の難易度算出に係る制御部の処理手順を示すフローチャートである。 ギター演奏の難易度算出に係る制御部の処理手順を示すフローチャートである。 ギター演奏の難易度算出に係る制御部の処理手順を示すフローチャートである。 ビートの検出結果の一例を概念的に示す図表である。 難易度の算出結果の一例を概念的に示す図表である。 メタ情報及び難易度情報の表示画面の一例を示した模式図である。 設定画面の一例を示した模式図である。 ギター練習ファイルの生成方法を概念的に示した模式図である。 「移動モード」で再生されたタブ譜表示画面の一例を示した模式図である。 「固定モード」で再生されたタブ譜表示画面の一例を示した模式図である。 変形例に係るギター練習支援装置の一構成例を模式的に示すブロック図である。 ビート情報ファイルの一例を概念的に示す説明図である。 他のビート情報ファイルの一例を概念的に示す説明図である。 実施の形態2に係るカラオケ装置の一構成例を模式的に示すブロック図である。 実施の形態2におけるギター演奏の難易度算出に係る制御部の処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態2におけるギター演奏の難易度算出に係る制御部の処理手順を示すフローチャートである。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係るギター演奏支援装置(難易度算出装置)1は、ギターを用いた楽器の演奏の難易度を、楽曲のビートを用いて算出することによって、的確に楽器の演奏の難易度を算出することを可能にしたものである。
図1は、実施の形態1に係るギター練習支援システムの一構成例を模式的に示すブロック図である。本実施の形態1に係るギター練習支援システムは、ギターを用いた楽曲の演奏の難易度を算出し、ギター演奏の練習を行うための各種情報を送信するギター練習支援装置1と、インターネット等の有線又は無線の通信網Nを介してギター練習支援装置1に接続される携帯端末装置2とを備える。
図2は、実施の形態1に係るギター練習支援装置1の一構成例を模式的に示すブロック図である。ギター練習支援装置1は、該ギター練習支援装置1の各構成部の動作を制御する制御部11、例えば、CPU(Central Processing Unit)を備え、制御部11には、バス19を介してROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、入力部14と、表示部15と、通信部16と、記憶部17と、外部記憶装置18と、が接続されている。
制御部11は、ROM12及び記憶部17に記録されたコンピュータプログラム31をRAM13に読み出して実行することにより、本実施の形態1に係る難易度判定方法を実施、即ち後述のギター演奏の難易度算出に係る処理を実行する。また、制御部11は、ギター練習支援サイトを携帯端末装置2に表示させるウェブサーバに係る処理を実行する。
ROM12は、コンピュータの動作に必要な制御プログラムを記憶したマスクROM、EEPROM等の不揮発性メモリである。
RAM13は、制御部11の演算処理を実行する際に生ずる各種データを一時記憶するDRAM、SRAM等の揮発性メモリである。
入力部14は、キーボード、マウス等の入力装置、表示部15は、例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、CRT等の出力装置である。
通信部16は、通信網Nを介して接続された携帯端末装置2との間で、楽曲のメタ情報、ギター演奏の難易度情報、ギター練習支援を行うための情報を含むギター練習ファイル、その他、各種サービスに係るデータを送受信するインタフェースであり、通信部16による各種情報の送受信は制御部11によって制御される。
外部記憶装置18は、コンピュータを本発明に係る難易度算出装置として機能させるためのコンピュータプログラム31をコンピュータ読み取り可能に記録したDVD(Digital Versatile Disc)−ROM,BD(Bluray(登録商標) Disc),CD(Compact Disc)−ROM等の記録媒体3からコンピュータプログラム31、その他の各種データを読み取る光ディスクドライブである。なお、光ディスクドライブは、外部記憶装置18の一例であり、ハードディスク、フレキシブルディスクのような磁気ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ等からデータを読み書きする装置で外部記憶装置18を構成しても良い。
記憶部17は、コンピュータを、ギター練習支援装置1として機能させるためのコンピュータプログラム31を記憶するハードディスク、不揮発性半導体メモリ等である。また、記憶部17は、MusicXML(Extensible Markup Language)ファイル17a、メタ情報ファイル17b、楽曲再生用SMF(Standard MIDI File)17c、タブ譜用SMF17d等を記憶している。各種ファイルの詳細は後述する。更に、記憶部17は、ギター練習支援サイトのユーザ画面、ギター練習画面等を作成するための画像部品を記憶している。
なお、ギター練習支援装置1を、1台のコンピュータを用いて実現する例を説明したが、複数のコンピュータを用いて分散処理させても良いことは、言うまでも無い。
図3は、MusicXMLファイル17aの一例を概念的に示す説明図である。MusicXMLファイル17aは、タブ譜上に表示される調記号、拍子記号、小節、音符、弾弦方法の内容をそれぞれ記述した小節情報、音符情報及び弾弦情報を含む。
図4は、メタ情報ファイル17bの一例を概念的に示す説明図である。メタ情報ファイル17bは、楽曲の曲名、歌手名、作詞者名、作曲者名を夫々示した曲名情報、歌手名情報、作詞者名情報、作曲者名情報を含む。また、メタ情報ファイル17bは、楽曲のチューニング量を示したチューニング情報、ギターを演奏する際に装着するカポ(カポタスト)の位置を示したカポ情報、楽曲を構成するパートを示した情報、楽曲の著作権に関する著作権情報等を含む。
図5は、楽曲再生用SMF17cの一例を概念的に示す説明図である。楽曲再生用SMF17cは、ヘッダチャンクと、トラックチャンクとで構成される。ヘッダチャンクは、所定の文字列からなるチャンクタイプ情報、ヘッダチャンクのデータ量を示したデータ長情報、楽曲再生用SMF17cファイルのフォーマットタイプを示したフォーマット情報、単位時間を定義する単位時間情報を含む。単位時間情報は、例えば4分音符の時間を示した数値480、又は960等が利用される。実施の形態1では、1拍が48に対応するものとして説明する。
トラックチャンクは、複数のトラックイベントと、各トラックイベントに付加されたデルタタイムとを含む。トラックイベントには、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)イベント、メタイベントなどがある。MIDIイベントは、音のオンオフを指定するデータ、音高を指定する音高データ、音量を指定する音量データ(ベロシティ)、楽器の制御データ、音色を指定する音色データ等を格納する。メタイベントは、楽曲を構成する小節、楽曲を複数の区間に区分けするための情報、楽曲の拍子、テンポ、著作権情報等を格納する。デルタタイムは、該デルタタイムが付加されたトラックイベントと、直前のトラックイベントとの時間差を示す情報である。該時間差は、ヘッダチャンクに格納された単位時間情報に基づいて表される。なお、メタ情報ファイル17bに含まれる情報の全部又は一部を、トラックイベントに格納するように構成しても良い。また、MusicXMLに含まれる情報の一部をトラックイベントに格納するように構成しても良い。
タブ譜用SMF17dは、基本的には楽曲再生用SMFと同様の構成及び内容であり、タブ譜表示に好適な態様になるように一部内容が補正されたものである。
図6乃至図8は、ギター演奏の難易度算出に係る制御部11の処理手順を示すフローチャート、図9は、ビートの検出結果の一例を概念的に示す図表、図10は、難易度の算出結果の一例を概念的に示す図表である。まず、ギター練習支援装置1のギター練習支援サイトにアクセスした携帯端末装置2は、ギター演奏の難易度の判定類型を受け付ける(ステップS11)。具体的には、演奏が難しい部分も含めてギターをある程度正確に弾くことができれば良いと考えるユーザ向けの第1類型、演奏が難しい部分を除き、曲全体を適当に弾くことができれば良いと考えるユーザ向けの第2類型、ギターを完璧に弾くことを所望するユーザ向けの第3類型がある。
次いで、携帯端末装置2は、ステップS11で受け付けた類型の種別と、楽曲情報の送信を要求するための情報を送信することによって、楽曲情報の送信をギター練習支援装置1に要求する(ステップS12)。
ギター練習支援装置1の制御部11は、携帯端末装置2から送信された楽曲情報の要求を通信部16にて受信する(ステップS13)。楽曲情報の要求を受信した制御部11は、楽曲再生用SMF17cを記憶部17から読み出し(ステップS14)、読み出された楽曲再生用SMF17cに基づいて、楽曲の小節毎にビートを検出する(ステップS15)。ビート(音数)は、楽曲における所定時間あたりの打点の数である。また、ここでは、楽曲再生用SMF17cに基づいて楽曲のビートを検出する例を挙げたが、タブ譜用SMF17dに基づいて楽曲のビートを算出するように構成しても良い。ただし、楽曲再生用SMF17cを利用した方がより正確かつ適切に楽曲のビートを検出することができる。
図9を用いて、ビートの検出結果の一例を説明する。図9中「小節」列は、楽曲を構成する複数の小節に先頭から昇順に付された番号を表している。「時間」列は、楽曲の先頭から各小節の終端までの時間を示している。ここでは1拍が48で表されており、4分の4拍子の楽曲である場合、1小節毎に192の数値(時間)が積算される。楽曲は、楽曲の特徴に応じて複数の区間に区分けされており、「区間」列は、各小節が属する区間を示している。区間は、複数の小節で構成される。例えば、小節1〜3は「Aメロ」の区間に属し、小節4〜6は「Bメロ」の区間に属し、小節7は「サビ」の区間に属している。「チャンネル1」〜「チャンネル16」は、同時に出力することができる16種類の音源にそれぞれ対応している。各「チャンネル1」〜「チャンネル16」列は、時系列順の複数の小節毎に音色と、検出されたビートとが対応付けられている。ここで、音色は、ギター、ベース、ピアノ、ドラム等の各種音源の音の特性である。「調整ビート」及び「区間調整ビート」については後述する。
ステップS15の処理を終えた制御部11は、次いで、複数の区間毎に、調整ビートを算出する(ステップS16)。図9に示すように、小節1には、16個のチャンネルが対応しており、各チャンネル毎にビートが検出されている。そこで、制御部11は、各チャンネルのビートに基づいて、「小節1」のビートを算出する。例えば、「小節1」に対応する各チャンネルのビートの加重平均を調整ビートとして算出する。加重平均の重み付けは、ビートを良く表している楽器に対応するチャンネルに対して重く設定すると良い。例えば、ドラム、ギター等の音色を有するチャンネルのビートに対する重み付けを大きく設定する。制御部11は、他の小節についても同様にして調整ビートを算出する。
なお、重み付けの情報は、例えば、楽曲再生用SMF17cに含ませても良いし、記憶部17が別に記憶しても良い。また、調整ビートを、各チャンネルのビートの加重平均にて算出する例を説明したが、言うまでも無く各チャンネルのビートの平均値を調整ビートとしても良い。
次いで、制御部11は、ステップS11で第1類型を受け付けたか否かを判定する(ステップS17)。第1類型を受け付けたと判定した場合(ステップS17:YES)、制御部11は、小節毎に算出した調整ビートの最頻値を用いて区間調整ビートを算出する(ステップS18)。具体的には、制御部11は、図9に示すように、同一の区間に属する複数の小節それぞれのビートの最頻値を特定し、特定されたビートを区間調整ビートとしてRAM13に記憶する。例えば、「Aメロ」の区間に属する小節1〜3のビートは、ぞれぞれ「5」,「8」,「5」であるため、最頻値である「5」を区間調整ビートとする。また同様に、「Bメロ」の区間に属する小節4〜6のビートは、それぞれ「8」、「8」、「9」であるため、最頻値である「8」を区間調整ビートとする。
そして、制御部11は、ステップS18で算出された区間調整ビートの平均値を算出し、該平均値を用いて難易度を算出する(ステップS19)。実施の形態1では、制御部11は、算出された平均値をそのまま、楽曲の演奏の難易度としてRAM13に記憶させる。図9及び図10(a)に示すように、小節1〜8からなる楽曲において算出された区間調整ビート「5」、「8」、「12」、「30」の平均値は13.75であり、この数値が難易度となる。
ステップS19の処理を終えた場合、又はステップS11で第1類型を受け付けていないと判定した場合(ステップS17:NO)、制御部11は、ステップS11で第2類型を受け付けたか否かを判定する(ステップS20)。第2類型を受け付けたと判定した場合(ステップS20:YES)、制御部11は、小節毎に算出した調整ビートの平均値を算出し、算出された平均値を用いて難易度を算出する(ステップS21)。具体的には、制御部11は、算出された平均値をそのまま、楽曲の演奏の難易度としてRAM13に記憶させる。図9及び図10(b)に示すように、小節1〜8からなる楽曲において算出された調整ビート「5」、「8」…「30」の平均値は10.625であり、この数値が難易度となる。
ステップS21の処理を終えた場合、又はステップS11で第2類型を受け付けていないと判定した場合(ステップS20:NO)、制御部11は、ステップS11で第3類型を受け付けたか否かを算出する(ステップS22)。第3類型を受け付けたと判定した場合(ステップS22:YES)、制御部11は、小節毎に算出した調整ビートの最大値を用いて区間調整ビートを算出する(ステップS23)。具体的には、制御部11は、図10(c)に示すように、同一の区間に属する複数の小節それぞれのビートの最大値を特定し、特定されたビートを区間調整ビートとしてRAM13に記憶する。例えば、「Aメロ」の区間に属する小節1〜3のビートは、ぞれぞれ「5」,「8」,「5」であるため、最大値である「8」を区間調整ビートとする。また同様に、「Bメロ」の区間に属する小節4〜6のビートは、それぞれ「8」、「8」、「9」であるため、最大値である「9」を区間調整ビートとする。
そして、制御部11は、ステップS23で算出された区間調整ビートの平均値を算出し、該平均値を用いて難易度を算出する(ステップS24)。実施の形態1では、制御部11は、算出された平均値をそのまま、楽曲の演奏の難易度としてRAM13に記憶させる。図10(c)に示すように、小節1〜8からなる楽曲において算出された区間調整ビート「8」、「9」、「12」、「30」の平均値は14.75であり、この数値が難易度となる。
ステップS24の処理を終えた場合、又はステップS11で第3類型を受け付けていないと判定した場合(ステップS22:NO)、制御部11は、メタ情報を記憶部17から読み出し(ステップS25)、読み出したメタ情報と、ステップS19,ステップS21又はステップS24で算出した難易度を示した難易度情報とを、通信部16を介して携帯端末装置へ送信する(ステップS26)。
携帯端末装置2は、ギター練習支援装置1から送信されたメタ情報及び難易度情報を受信し(ステップS27)、受信したメタ情報及び難易度情報をディスプレイに表示する(ステップS28)。
図11は、メタ情報及び難易度情報の表示画面の一例を示した模式図である。携帯端末装置2のディスプレイには、楽曲の曲名、歌手、作曲者、カポ情報、チューニング情報、楽器情報、パート情報、著作権情報等のメタ情報と、難易度をA〜Fで表示した難易度レベルとが表示される。
次いで、携帯端末装置2は、楽曲の再生を受け付けたか否かを判定する(ステップS29)。楽曲の再生を受け付けなかった場合、例えばキャンセルボタンが操作された場合(ステップS29:NO)、制御部11は、処理をステップS11へ戻す。楽曲の再生を受け付けた場合(ステップS29:YES)、携帯端末装置2は、楽曲の再生に係る各種設定を受け付ける(ステップS30)。
図12は、設定画面の一例を示した模式図である。携帯端末装置2は、2本のスライドバーによって、音量設定及びスピード設定をそれぞれディスプレイに表示する。また、携帯端末装置2は、タブ譜の表示方法として後述の「移動」モード及び「固定」モードのいずれかを受け付ける。更に、携帯端末装置2は、「ミュート」モード及び「ミュートしない」モードのいずれかを受け付ける。「ミュート」モードは、ギター演奏の練習を行う際、ギターのパートを消音にするモードであり、「ミュートしない」モードは、ギターのパートも再生するモードである。
ステップS30で設定を受け付けた携帯端末装置2は、ステップS30で受け付けた設定内容を示した設定情報、携帯端末装置2の種類を示す機種情報を送信すると共に、ギター練習ファイルをギター練習支援装置1に要求する(ステップS31)。
ギター練習支援装置1の制御部11は、設定情報、機種情報、ギター練習ファイルの要求を受信し(ステップS32)、受信した設定情報、機種情報に対応したギター練習ファイルを生成する(ステップS33)。
図13は、ギター練習ファイルの生成方法を概念的に示した模式図である。制御部11は、MusicXMLファイル17a、メタ情報ファイル17b、及びタブ譜用SMF17dを記憶部17から読み出し、図13に示すように、読み出した各ファイルと、上述の処理で算出した難易度情報とに基づいて、タブ譜変換処理を実行し、タブ譜表示データを生成する。タブ譜表示データは、楽曲のギター練習を行うためのタブ譜を表示するための情報と、該楽曲のメタ情報及び難易度情報とを結合したデータである。
そして、制御部11は、設定情報において「ミュートしない」モードが設定されている場合、タブ譜表示データと、楽曲再生用SMF17cとを結合することによって、携帯端末装置2の機種に対応したギター練習ファイルを生成する。図13では、第1及び第2携帯端末の2種類の機器に対応したギター練習ファイルを生成する例を説明する。制御部11は、ステップS32で受信した設定情報に基づいて、ギター練習ファイルの要求元の種類が第1及び第2携帯端末のいずれであるかを特定する。送信元が第1携帯端末であると判定した場合、制御部11は、第1携帯端末用結合処理を実行することによって、第1携帯端末に対応したフォーマットのギター練習ファイルを生成する。同様に、送信元が第2携帯端末であると判定した場合、制御部11は、第2携帯端末用結合処理を実行することによって、第2携帯端末に対応したフォーマットのギター練習ファイルを生成する。
また、制御部11は、設定情報において「ミュート」モードが設定されている場合、タブ譜表示データと、楽曲再生用SMF17cと、ギターパートの消音を指定するパートミュートデータとを結合することによって、携帯端末装置2の機種に対応したギター練習ファイルを生成する。
ステップS33の処理を終えた制御部11は、生成されたギター練習ファイルを通信部16を介して携帯端末装置2へ送信する(ステップS34)。
携帯端末装置2は、ギター練習支援装置1から送信されたギター練習ファイルを受信する(ステップS35)。そして、携帯端末装置2は、受信したギター練習ファイルを再生し(ステップS36)、処理を終える。
図14は、「移動モード」で再生されたタブ譜表示画面の一例を示した模式図、図15は、「固定モード」で再生されたタブ譜表示画面の一例を示した模式図である。ギター練習ファイルを再生した携帯端末装置2のディスプレイには、上下2行で表示された2本のタブ譜と、各タブ譜の上下に挟まれるようにして表示されたギターのネックと、再生操作部とが表示される。「移動」モードにおいては、図14に示すように、まず上方のタブ譜に音符が表示され、続きの音符が下方のタブ譜に表示される。以下、同様にして、上下上下…の順で音符がタブ譜上に表示される。「固定」モードにおいては、図15に示すように、上方のタブ譜にのみ音符が表示される。なお、各モードにおいては、再生済みの音符と、未再生の音符とを色分けするように構成すると良い。また、ギターのネックの画像には、6本の弦及びフレットが表示されており、演奏時点におけるギターのコードが丸印で表示される。再生部は、音量バー、巻き戻しボタン、再生ボタン、早送りボタン、再生箇所を示した再生バー等を含んで構成される。
更に、携帯端末装置2は、ギター練習ファイルに基づいて楽曲を再生する。「ミュートしない」モードにおいては、全パートの音源データが再生され、「ミュート」モードにおいては、ギターパートを除いた音源データが再生される。
ユーザは、携帯端末装置のディスプレイに表示されたタブ譜を見ながらギター演奏の練習を行うことができる。
実施の形態1にあっては、楽譜情報から得られる演奏方法及び演奏手順に基づく難易度判定に比べて、より的確にギターの演奏の難易度を算出することができる。
また、第1及び第3類型の難易度算出方法にあっては、楽曲の小節毎に検出された調整ビートの平均値を算出するのでは無く、各区間を代表する区間調整ビートに基づいて、ギターの演奏の難易度を算出する。従って、楽曲の特徴部分が他の部分に埋もれること無く、より的確に楽曲の演奏の難易度を算出することが可能である。
特に、第1類型の難易度算出方法にあっては、区間を構成する小節毎に算出された複数の調整ビートの最頻値を区間調整ビートとして特定し、該区間調整ビートの平均値を難易度として算出するため、楽曲の特徴を捉えて演奏の難易度を算出することができる。
特に、第3類型の難易度算出方法にあっては、区間を構成する小節毎に算出された複数の調整ビートの最大値を区間調整ビートとして特定し、該区間調整ビートの平均値を難易度として算出するため、楽曲の最も難易度が高い部分を捉えて演奏の難易度を算出することができる。第3類型は、難易度が高い部分も含めて完璧に楽曲の演奏を行うことを所望するユーザにとって好適である。
更に、第2類型の難易度算出方法にあっては、区間を構成する小節毎に算出された複数の調整ビートの平均値を難易度として算出するため、難易度が高い部分をうまく弾けなくても楽曲全体を適当に弾ければ良いとするユーザにとって好適な難易度の算出を行うことができる。
(変形例)
変形例に係るギター練習支援装置1は、楽曲のビートの検出結果を記憶しておくことによって、ビート検出を行わずに楽曲の演奏の難易度を算出するように構成したものである。
図16は、変形例に係るギター練習支援装置1の一構成例を模式的に示すブロック図である。変形例に係るギター練習支援装置1の記憶部17は、ビート情報ファイル17eを更に記憶する。
図17は、ビート情報ファイルの一例を概念的に示す説明図である。ビート情報ファイルは、楽曲を構成する各小節に昇順で付与された番号を格納した「小節」列と、各小節が属する区間を示した「区間」列と、該当する小節のビートを格納した「調整ビート」列とで構成されており、小節の番号、区間の種別及びビートを対応付けて格納している。
制御部11は、図6乃至図8に示した処理と同様の処理手順で楽曲の演奏の難易度を算出し、ギター練習ファイルを送信する。但し、ステップS15及びステップS16の処理に代えて、制御部11は、ビート情報ファイルを記憶部17から読み出す処理を実行する。
外部記憶装置18は、上述の処理手順で難易度算出方法をコンピュータに実施させるためのコンピュータプログラム131をコンピュータ読み取り可能に記録した記録媒体103から該コンピュータプログラム131、その他の各種データを読み取り、記憶部117は読み出されたコンピュータプログラム131を記憶する。
変形例にあっては、ビート検出を行うことなく、楽曲の演奏の難易度を算出することができる。
なお、変形例に係るビート情報ファイルに、更に区間調整ビートを格納するように構成しても良い。
図18は、他のビート情報ファイルの一例を概念的に示す説明図である。図18に示したビート情報ファイルは、「小節」列、「区間」列、及び「調整ビート」列に加え、各区間の最頻値を格納した「第1区間調整ビート」列、各区間の最大値を格納した「第2区間調整ビート」列とで構成されており、小節の番号、区間の種別、ビート、各区間の最頻値である区間調整ビートと、各区間の最大値である区間調整ビートとを対応付けて格納している。
前記ビート情報ファイルを記憶部17が記憶している場合、制御部11は、ステップS18及びステップS23の処理を実行せずに、難易度を算出することができる。このように構成された場合、より簡易な処理で演奏の難易度を算出することができる。
更に、本実施の形態1及び変形例では、携帯端末装置2からの求めに応じて、都度、楽曲の演奏の難易度を算出しているが、第1乃至第3類型それぞれの難易度を楽曲毎に予め算出して記憶部17に記憶させておき、求めに応じて該当する難易度を記憶部17から読み出し、携帯端末装置2へ送信するように構成しても良い。
(実施の形態2)
図19は、実施の形態2に係るカラオケ装置4の一構成例を模式的に示すブロック図である。カラオケ装置4は、家庭用テレビゲームのコンピュータにて実現されるものであり、該カラオケ装置4の各構成部の動作を制御する制御部41、例えば、CPUを備える。制御部41には、バスを介してROM42、RAM43、外部記憶装置44、映像出力部45、内部記憶装置46、音声出力部47、音声入力部48、遠隔操作信号受信部49、及び通信部50が接続されている。なお、言うまでもなく、カラオケ装置4を専用機として構成しても良い。
制御部41は、ROM42及び後述の内部記憶装置46に記録されたコンピュータプログラム7をRAM43に読み出して実行することにより、本発明に係る後述の難易度算出方法を実施し、ギター練習支援機能を有するカラオケ装置4として動作する。なお、制御部41がビート検出、難易度算出処理、音声再生処理等を実行する例を説明するが、言うまでもなく、各種処理をビート検出回路、MIDI音源等のハードウェアにて実現するように構成しても良い。
ROM42は、コンピュータの動作に必要な制御プログラムを記憶したマスクROM、EEPROM等の不揮発性メモリである。
RAM43は、制御部41の演算処理を実行する際に生ずる各種データを一時記憶するDRAM、SRAM等の揮発性メモリである。
外部記憶装置44は、本発明の実施の形態1に係るコンピュータプログラム7をコンピュータ読み取り可能に記録したDVD−ROM,BD,CD−ROM等の記録媒体6からコンピュータプログラム7、その他の各種データを読み取る光ディスクドライブである。
内部記憶装置46は、コンピュータを、ギター練習支援機能付きのカラオケ装置4として機能させるためのコンピュータプログラム7を記憶するハードディスク、不揮発性半導体メモリ等である。なお、通信網Nに接続されている図示しない外部コンピュータから本発明に係るコンピュータプログラムをダウンロードするようにしても良い。
映像出力部45は、制御部41にて与えられた各種メニュー画面、楽曲メタ情報、難易度情報を表示するための画像データを、表示部81で表示可能な映像信号に変換し、該映像信号を表示部81へ出力する回路である。表示部81は、例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、CRT等である。
音声出力部47は、制御部41にて与えられた音声データをスピーカ82で出力可能な音声信号に変換し、該音声信号をスピーカ82へ出力する回路である。なお、言うまでも無く、音声出力部47及び音声入力部48を、一のコネクタ、例えばHDMIコネクタで構成しても良い。
音声入力部48は、例えば音声データが入力されるUSBポートであり、USBケーブルを介してマイク83が接続されている。マイク83は、歌唱者によって行われた歌唱を集音してアナログの音声信号に変換し、該音声信号を増幅及びAD変換し、AD変換されたデジタルの音声データを音声出力部47へ出力する。
遠隔操作信号受信部49は、カラオケ装置4の動作を操作するためのリモコン84から送信された遠隔操作信号を受信し、受信した遠隔操作信号に係るデータを制御部41に与える回路である。
通信部50は、有線又は無線の通信網Nを介して接続された外部のカラオケサーバ9との間で、ギター練習に必要なMusicXMLファイル、メタ情報ファイル、楽曲再生用SMF、タブ譜用SMF、カラオケの楽曲データ、各種サービスに係るデータを送受信するインタフェースであり、通信部50による各種情報の送受信は制御部41によって制御される。
図20及び図21は、実施の形態2におけるギター演奏の難易度算出に係る制御部41の処理手順を示すフローチャートである。まず、カラオケ装置4は、ギター演奏の難易度の判定類型を受け付ける(ステップS51)。次いで、制御部41は、楽曲情報の送信を要求するための情報をカラオケサーバ9へ送信することによって、楽曲に係る各種情報の送信をカラオケサーバに要求する(ステップS52)。そして、制御部41は、カラオケサーバ9から送信されたMusicXMLファイル、メタ情報ファイル、楽曲再生用SMF、及びタブ譜再生用SMFを受信する(ステップS53)。各ファイルの内容は、実施の形態1で説明した内容と同じである。
そして、制御部41は、受信した楽曲再生用SMFに基づいて、楽曲の小節毎にビートを検出し(ステップS54)、複数の区間毎に、調整ビートを算出する(ステップS55)。
次いで、制御部41は、ステップS51で第1類型を受け付けたか否かを判定する(ステップS56)。第1類型を受け付けたと判定した場合(ステップS56:YES)、制御部41は、小節毎に算出した調整ビートの最頻値を用いて区間調整ビートを算出する(ステップS57)。そして、制御部41は、ステップS57で算出された区間調整ビートの平均値を算出し、該平均値を用いて難易度を算出する(ステップS58)。
ステップS58の処理を終え、又はステップS51で第1類型を受け付けていないと判定した場合(ステップS56:NO)、制御部41は、ステップS51で第2類型を受け付けたか否かを判定する(ステップS59)。第2類型を受け付けたと判定した場合(ステップS59:YES)、制御部41は、小節毎に算出した調整ビートの平均値を算出し、算出された平均値を用いて難易度を算出する(ステップS60)。
ステップS60の処理を終えた場合、又はステップS51で第2類型を受け付けていないと判定した場合(ステップS59:NO)、制御部41は、ステップS51で第3類型を受け付けたか否かを算出する(ステップS61)。第3類型を受け付けたと判定した場合(ステップS61:YES)、制御部41は、小節毎に算出した調整ビートの最大値を用いて区間調整ビートを算出する(ステップS62)。
そして、制御部41は、ステップS62で算出された区間調整ビートの平均値を算出し、該平均値を用いて難易度を算出する(ステップS63)。実施の形態2では、制御部41は、算出された平均値をそのまま、楽曲の演奏の難易度としてRAM43に記憶させる。
ステップS63の処理を終えた場合、又はステップS51で第3類型を受け付けていないと判定した場合(ステップS61:NO)、制御部41は、受信したメタ情報と、ステップS58,ステップS60又はステップS63で算出した難易度を示した難易度情報を表示部81に表示する(ステップS64)。
次いで、制御部41は、楽曲の再生を受け付けたか否かを判定する(ステップS65)。楽曲の再生を受け付けなかった場合、例えばキャンセルボタンが操作された場合(ステップS65:NO)、制御部41は、処理をステップS51へ戻す。楽曲の再生を受け付けた場合(ステップS65:YES)、制御部41は、楽曲の再生に係る各種設定を受け付ける(ステップS66)。
次いで、制御部41は、ステップS66で受け付けた設定内容に応じたギター練習ファイルを生成する(ステップS67)。そして、制御部41は、生成したギター練習ファイルを再生し(ステップS68)、処理を終える。
実施の形態2にあっては、実施の形態1と同様のギター練習支援、演奏の難易度算出等の処理をカラオケ装置4側で実行することができ、実施の形態1と同様の効果を奏する。
なお、本実施の形態2にあっては、ビート情報ファイルを利用せずに難易度を算出する方法を例示したが、上述の変形例で説明したようにビート情報ファイルを利用して演奏の難易度を算出するように構成しても良い。
また、本実施の形態2にあっては、カラオケ装置で演奏の難易度算出を行う例を説明したが、携帯電話機、PDA(Personal Data Assistance)、パーソナルコンピュータその他の通信端末上で難易度算出を実行するように構成しても良い。
更にまた、演奏の難易度として、ギター演奏の難易度を算出する例を説明したが、ビートと、演奏の難易度とが関連する楽器であれば、他の楽器演奏の難易度算出に本発明を適用しても良い。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 演奏支援装置
2 携帯端末装置
3 記録媒体
11 制御部
13 RAM
16 通信部
17 記憶部
17a MusicXMLファイル
17b メタ情報ファイル
17c 楽曲再生用SMF
17d タブ譜用SMF
31 コンピュータプログラム
46 内部記憶装置
N 通信網

Claims (10)

  1. 複数の音の配列を示した楽曲データに基づいて、楽器を用いた楽曲の演奏の難易度を算出する難易度算出装置において、
    前記楽曲データに基づいて、所定時間あたりの音数を検出する手段と、
    該手段にて検出された音数に基づいて前記楽器の演奏の難易度を算出する手段と
    を備えることを特徴とする難易度算出装置。
  2. 複数の音の配列を示した楽曲データに基づいて、楽器を用いた楽曲の演奏の難易度を算出する難易度算出装置において、
    前記楽曲データは、
    前記楽曲を構成する複数の小節からなる複数の区間に区分けする情報を有し、
    前記楽曲データに基づいて、前記楽曲の小節毎に1小節あたりの音数を検出する音数検出手段と、
    複数の区間毎に、該区間を構成する複数の小節に係る音数を代表する一の音数を特定する特定手段と、
    各区間を代表する音数に基づいて、前記楽器の演奏の難易度を算出する難易度算出手段と
    を備えることを特徴とする難易度算出装置。
  3. 前記楽曲データは、
    複数の音源の音の配列を示した情報を有し、
    前記音数検出手段は、
    前記楽曲データに基づいて、1小節あたりの音数を前記複数の音源毎に検出する手段と、
    前記楽曲の小節毎に、検出された各音源の音数の加重平均を算出する加重平均算出手段と
    を備え、
    前記特定手段は、
    複数の区間毎に、該区間を構成する複数の小節に係る加重平均の音数を代表する一の音数を特定するようにしてある
    ことを特徴とする請求項2に記載の難易度算出装置。
  4. 前記区間を代表する音数は、前記区間を構成する複数の小節毎に算出された複数の音数の最頻値である
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の難易度算出装置。
  5. 前記区間を代表する音数は、前記区間を構成する複数の小節毎に算出された複数の音数の最大値である
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の難易度算出装置。
  6. 前記難易度算出手段は、
    前記複数の区間を代表する音数の平均値を算出する手段を備える
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項5のいずれか一つに記載の難易度算出装置。
  7. 前記難易度算出手段は、
    前記複数の小節に係る音数の平均値を算出する手段を備える
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項5のいずれか一つに記載の難易度算出装置。
  8. 前記楽器はギターである
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一つに記載の難易度算出装置。
  9. 複数の音の配列を示した楽曲データに基づいて、楽器を用いた楽曲の演奏の難易度を算出する難易度算出方法において、
    前記楽曲データに基づいて、所定時間あたりの音数を検出し、
    検出された音数に基づいて前記楽器の演奏の難易度を算出する
    ことを特徴とする難易度算出方法。
  10. コンピュータに、複数の音の配列を示した楽曲データに基づいて、楽器を用いた楽曲の演奏の難易度を算出させるコンピュータプログラムにおいて、
    前記コンピュータを、
    前記楽曲データに基づいて、所定時間あたりの音数を検出する手段と、
    該手段にて検出された音数に基づいて前記楽器の演奏の難易度を算出する手段と
    して機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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