JP2011185571A - ヒートポンプシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却温水が保有する熱を、燃焼機関から発生される動力により駆動される圧縮機を備えたヒートポンプサイクルにおいて充分利用して、暖房運転において可能な限り高い成績係数を得る。
【解決手段】燃焼機関1により発生される駆動力により運転される圧縮機2を冷媒循環路L1に備え、圧縮機2により冷媒を圧縮して凝縮器11に送り当該凝縮器11で熱を放出するとともに、凝縮器11から冷媒を膨張弁3、蒸発器4に送り、蒸発器4で受熱して、圧縮機2に戻るヒートポンプサイクルを備え、燃焼機関1により発生する排熱を温水として回収して、冷媒循環路L1を流れる冷媒に与える排熱熱交換器5を備えたヒートポンプシステムを構成するに、圧縮機2と凝縮器11との間に排熱熱交換器5を備え、冷媒が圧縮機2、排熱熱交換器5、凝縮器11、膨張弁3、蒸発器4の順に循環する構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃焼機関により発生される駆動力により運転される圧縮機を冷媒循環路に備え、圧縮機により冷媒を圧縮して凝縮器に送り当該凝縮器で熱を放出するとともに、凝縮器から冷媒を膨張弁、蒸発器に送り、蒸発器で受熱して、圧縮機に戻るヒートポンプサイクルを備え、さらに、前記燃焼機関により発生する排熱を回収して、冷媒循環路を流れる冷媒に与える熱交換器を備えたヒートポンプシステムに関するとともに、その使用方法に関する。
このようなヒートポンプシステムが、特許文献1、特許文献2に開示されている。
特許文献1は、エンジン駆動ヒートポンプ装置を関し、ヒートポンプ暖房における暖房能力の向上を図っている。
この特許文献1の図3には、暖房運転時の運転状態が示されている。
図3に示される暖房運転においては、圧縮機2から吐出される冷媒が、室内機8(3)、膨張弁4、室外熱交換器9(5)、冷媒加熱用熱交換器16を経て、圧縮機2に戻る。エンジン冷却水は、エンジン1から排熱熱交換器14を経た後、冷媒加熱用熱交換器16に送られ、その後、エンジン1に戻る。ここで、部材番号は、特許文献1において付されている番号で記載している。
特許文献2は、冷媒圧力の損失を低減させ、室外熱交換器とエンジン廃熱回収器に適正な冷媒量を供給することを可能としている。
特許文献2の図1に、このエンジン駆動式ヒートポンプの構成が示されている。段落〔0028〕〜〔0032〕を参照すると、このヒートポンプでも、暖房運転では、圧縮機2から吐出される冷媒が、室内熱交換器5、室外膨張弁6、室外熱交換器4、圧縮機2に戻る。さらに、このヒートポンプでは、室外熱交換器4とエンジン廃熱回収器15を並列に配置し、エンジン廃熱回収器15からの冷媒も圧縮機2に戻る。ここで、部材番号は、特許文献2において付されている番号で記載している。
これら特許文献1、2に開示のシステムにおけるヒートポンプとしての主要な差は、エンジン排熱をどのように利用するかの差であるが、基本的に、エンジン排熱熱交換器においてエンジン排熱を回収し、冷媒を過熱状態として圧縮機に導入する構成を採用している。
本願においては、エンジン排熱のヒートポンプサイクルにおける利用形態が問題となるため、上記の特許文献1に記載のヒートポンプを、従来技術の代表例として、以下説明する。
本明細書の図3に、特許文献1に開示のエンジン駆動式ヒートポンプ装置(ヒートポンプシステムの一例)の構成を簡略化して示した。図3において、同図左側に室内機50を、同図右側に室外機60を示している。室内機50には、凝縮器として働く室内熱交換器51が備えられており、室外機60には、燃焼機関としてのガスエンジン61、このガスエンジン61により駆動される圧縮機62、膨張弁63、蒸発器としての室外熱交換器64、燃焼機関から送り出される排熱により冷媒を過熱する排熱熱交換器として働く過熱器65が備えられている。
この装置は、ガスエンジン61により発生される駆動力により運転される圧縮機62を冷媒循環路L1に備え、圧縮機62により冷媒を圧縮して凝縮器51に送り当該凝縮器51で熱を放出するとともに、凝縮器51から冷媒を膨張弁63、蒸発器64に送り、蒸発器64で受熱して、圧縮機62に戻るヒートポンプサイクルが備えられている。
一方、この装置には、ガスエンジンからの排熱は、蒸発器64と圧縮機62との間に設けられる過熱器65に送られ、排熱を回収して、利用することができる。
特開2008−286476号公報 特開2006−250436号公報
上記のようなヒートポンプシステムでは、一般に、冷媒にR410A(ディポン社の登録商標)が用いられており、投入一次エネルギー(HHV基準)の約32%が燃焼機関としてのエンジンの軸端出力として圧縮機の駆動に使われ、また約50%がエンジンの温水出力として冷媒蒸発の熱源の一部に利用される。ここで、エンジンの利用温水は、最高85℃で約10℃温度を下げてエンジンに戻される。即ち、排熱熱交換器において、温水が有する排熱を冷媒で回収する場合、温水温度は85℃から75℃程度まで温度低下を受ける。
圧縮機の出口における吐出冷媒ガス温度は、外気温度、室内暖房設定温度、暖房熱負荷、熱交換器伝熱の性能などで決まる圧縮比と圧縮機の効率により左右されるが、圧縮機入口の冷媒の過熱度が5℃、室内吹き出し温風温度が35℃なら、おおよそ65℃である。
この圧縮機出口の冷媒ガスを、先の温水で加熱できれば、暖房時の成績係数は、(外気からの吸熱分)+(圧縮機所要動力)+(ガスエンジン温水出力)を投入一次エネルギーで割った値(118+32+50=200%)まで高めることができる。この計算値は、現在出願人らが製造しているヒートポンプシステムのカタログ値を参考にしたものであり、この例では、暖房出力95kWに対して、燃料であるのガス消費量の値が64.8kWであり、このクラスのガスエンジンの軸端効率を仮に32%(HHV)とすると、軸端出力に対するヒートポンプのCOPは 95/(64.8×0.32)=4.6程度となる。ガス消費量を100とすれば、外気からもらう熱:68、冷媒の蒸発に役だつエンジン排熱:50、エンジン軸出力:32となり、50+68=118 が蒸発器がもらう熱となり、ヒートポンプの暖房COPは 上述のように(118+32)/32=4.7となる。
しかし、圧縮機の出口における吐出冷媒ガス温度が高いため、ガスエンジンの温水出力の一部しか冷媒の加熱に使えず、そのためシステムを簡略化するため、図3に示した特許文献1に開示の技術の如く、ガスエンジンの温水出力は、冷媒の蒸発熱源の一部として利用されている。
この場合、外気から得る冷媒蒸発熱は、投入一次エネルギーの約68%であり、このシステムの成績係数は、(68)+(50)+(32)の150%、また圧縮機の導入動力に対する成績係数は、150/32=4.7となる。
さらに外気から熱を得るには、通常外気温度より10℃〜15℃温度を下げた冷媒蒸発温度(外気5℃なら−10℃前後)として、蒸発器の出口ではほぼ乾きガスにする必要がある。そのためこの冷媒蒸発温度は、電子膨張弁により圧縮機吸い込み圧力にリンクして制御されている。
一方、ガスエンジンの最高85℃の導入温水は、前述の−10℃前後の冷媒の蒸発に用いられ、大きな温度差で熱交換ができ、伝熱面積を小さくできる反面、熱の有効活用の点では非常に無駄な利用形態となっている。
従って、本願の目的は、燃焼機関の運転に従って発生する排熱を温水として回収し、当該温水が保有する熱を、当該燃焼機関から発生される動力により駆動される圧縮機を備えたヒートポンプサイクルにおいて充分利用でき、暖房運転において可能な限り高い成績係数を得ることができるヒートポンプシステムを得ることにある。
上記目的を達成するための、燃焼機関により発生される駆動力により運転される圧縮機を冷媒循環路に備え、前記圧縮機により冷媒を圧縮して凝縮器に送り当該凝縮器で熱を放出するとともに、前記凝縮器から冷媒を膨張弁、蒸発器に送り、前記蒸発器で受熱して、前記圧縮機に戻るヒートポンプサイクルを備え、
前記燃焼機関により発生する排熱を温水として回収して、前記冷媒循環路を流れる冷媒に与える排熱熱交換器を備えたヒートポンプシステムの特徴構成は、
前記圧縮機と前記凝縮器との間に前記排熱熱交換器を備え、
前記冷媒が前記圧縮機、前記排熱熱交換器、前記凝縮器、前記膨張弁、前記蒸発器の順に循環して前記圧縮機に戻ることを特徴とする。
このヒートポンプシステムでは、燃焼機関から回収した排熱を従来構成のように蒸発器から出た冷媒の蒸発・過熱に利用するのではなく、圧縮機による圧縮を終えた後の冷媒の蒸発・過熱に利用する。
即ち、蒸発器、圧縮機及び排熱熱交換器の入口まで気液混相状態で運転する。
例えば、安定運転時の蒸発器出口冷媒のクオリティー(乾き度)を0.85前後とする。この使用状態では、蒸発器管内を流れる冷媒は、常に二相流の状態であり、これまでの蒸発器出口を常に乾きガスまで昇温する運転に比べて、循環量を増やす効果も相まって、伝熱性能が高められ、圧縮機の吸い込み圧力を高めることができる。さらに、付加的効果として、これにより冬季の着霜を防止することが可能となる。
また、圧縮後の冷媒の飽和温度を30℃前後と設定しても、凝縮器に導入される冷媒温度は約75℃まで昇温でき、その吹き出し温風温度を高めることができ、従来システムで得られる同じ温風温度を低い圧縮比で実現でき、圧縮機の効率向上にも寄与して導入動力に対する成績係数を高めることができる。すなわち圧縮比を下げることで前記の成績係数を4.7から5.5に上げることができ、(5.5×32=176)+(50)となり、投入一次エネルギー比226%と現行の約1.5118倍の暖房能力を得ることができる。
ここで、圧縮機がスクロール式圧縮機であることが、好ましい。
気液混相状態の冷媒を良好に圧縮できるためである。
このような構成のヒートポンプシステムにおいて、その運転制御に関して、以下の構成を有することが好ましい。
1 燃焼機関に戻る熱媒温度の制御
燃焼機関に戻る熱媒温度の制御は、下記の構成を採用することで実現できる。
即ち、排熱熱交換器から燃焼機関に戻る熱媒としての冷却水の温度を検出する戻り熱媒温度検出手段と、膨張弁の開度を調整する開度調整手段とを備え、
戻り熱媒温度検出手段により検出される熱媒の温度に基づいて、開度調整手段を働かせて、戻り熱媒温度を目標温度に制御する第1制御手段を備える。
この構成にあっては、燃焼機関に戻る熱媒の温度を、ヒートポンプサイクルに備えられる膨張弁の開度調整で、容易に行うことができる。ここで、膨張弁を開側に操作することで、熱媒戻り温度を低下させることができ、膨張弁を閉側に操作することで、熱媒戻り温度を上昇させることができる。
2 燃焼機関に戻る熱媒温度の制御
排熱熱交換器へ導入される冷媒温度の制御は、下記の構成を採用することで実現できる。
即ち、排熱熱交換器への冷媒の温度を検出する冷媒温度検出手段と、
圧縮機であるスクロール式圧縮機の回転速度を調整する回転速度調整手段とを備え、
冷媒温度検出手段により検出される冷媒の温度に基づいて、回転速度調整手段を働かせて、排熱熱交換器に入る冷媒温度を目標温度に制御する第2制御手段を備える。
この構成にあっては、ヒートポンプサイクルに備えられる圧縮機の回転速度制御で、排熱熱交換器への冷媒の温度を容易に制御できる。ここで、回転速度を上昇させることで、冷媒の温度を上昇させることができ、回転速度を低下させることで、冷媒の温度を下降させることができる。
本願に係る、これまで説明してきたヒートポンプシステムの運転方法としては、蒸発器の出口及び前記圧縮機の出口における冷媒の状態を乾き度が1未満の気液混相状態とし、前記排熱熱交換器の出口における冷媒の状態を乾き度が1以上の気相状態とすることで、成績係数の高い運転を実現できる。
また、膨張弁の開度を調整して排熱熱交換器から燃焼機関に戻る熱媒の温度を調整することができる。
さらに、圧縮機の回転速度を調整して凝縮器における冷媒の凝縮温度を調整することができる。
本発明に係るヒートポンプシステムの概略構成を示す構成図。 本発明及び従来に係るヒートポンプシステムのエンタルピー−圧力線図及び温度線図。 従来技術に係るヒートポンプシステムの概略構成を示す構成図。
以下、図面に基づいて、本願に係るヒートポンプシステムの構成を説明する。
図1に示すように、燃焼機関であるガスエンジン1により発生される駆動力により運転される圧縮機2を冷媒循環路L1に備え、圧縮機2により冷媒を圧縮して凝縮器である室内熱交換器11に送り当該室内熱交換器11で熱を放出するとともに、室内熱交換器11から冷媒を膨張弁である電子膨張弁3、蒸発器である室外熱交換器4に送り、この室外熱交換器4で受熱して、圧縮機2に戻るヒートポンプサイクルを備えて構成されている。
さらに、ガスエンジン1は、排熱熱交換器5との間で冷却水が循環される構成が採用されており、熱媒であるエンジン冷却水をガスエンジンの冷却ジャケット15と排熱熱交換器5との間で循環させる冷却水循環路L2を備えており、当該エンジン冷却水によりガスエンジン1により発生する排熱を回収して、冷媒循環路L1を流れる冷媒に与えることが可能となっている。
本発明に係るヒートポンプシステムでは、図1に示すように、圧縮機2と室内熱交換器11との間に排熱熱交換器5を備え、冷媒循環路L1において、冷媒が圧縮機2、排熱熱交換器5、室内熱交換器11、電子膨張弁3、室外熱交換器4の順に循環して圧縮機2に戻る構成が採用されている。
ここで、本願においては、圧縮機2としてスクロール式圧縮機を採用している。このようにスクロール式圧縮機を採用している理由は、冷媒が気液混相状態にあっても、その良好な圧縮駆動が可能となるためである。
さらに、このヒートポンプシステムには制御装置7が備えられており、この制御装置7によりヒートポンプサイクルの運転状態および冷却水サイクルの運転状態を制御できるように構成されている。具体的には、ヒートポンプサイクルに関しては、このサイクルに備えられる圧縮機2の回転速度、電子膨張弁3の開度を制御可能とされており、冷却水サイクルに関しては、このサイクルに備えられる循環ポンプ6の回転速度を制御可能とされている。
前記圧縮機2の回転速度は、制御装置7に備えられる回転速度調整手段71により調整される。一方、電子膨張弁3の開度は、制御装置7に備えられる開度調整手段72により調整される。これらは、これまでのヒートポンプシステムにおける制御構成と変わることはない。
さて、本願に係るヒートポンプシステムには、本願独特の構成が採用されている。
図1に示すように、排熱熱交換器5からガスエンジン1に戻る冷却水の温度を検出する戻り熱媒温度検出手段T1が備えられている。そして、この戻り熱媒温度検出手段T1により検出される熱媒の温度に基づいて、開度調整手段72を働かせて、戻り熱媒温度を目標温度に制御する第1制御手段73が備えられている。
ここで第1制御手段73は、戻り熱媒温度が目標温度に対して低い場合に、電子膨張弁3を閉側に制御し、戻り熱媒温度が目標温度に対して高い場合に、電子膨張弁3を開側に制御する。
図1に示すように、排熱熱交換器5への冷媒の温度を検出する冷媒温度検出手段T2が備えられている。そして、この冷媒温度検出手段T2により検出される冷媒の温度に基づいて、前記回転速度調整手段71を働かせて、前記排熱熱交換器5に入る冷媒温度を目標温度に制御する第2制御手段74が備えられている。
ここで第2制御手段74は、冷媒温度が目標温度に対して低い場合に、圧縮機2の回転速度を増加側に制御し、冷媒温度が目標温度に対して高い場合に、圧縮機2の回転速度を低下側に制御する。
以下、図2に基づいて、本願に係るヒートポンプシステムと、従来構造に係るヒートポンプシステムとを比較して、その運転状態を説明する。
図2において、(a)がヒートポンプシステムのエンタルピー−圧力線図であり、(b)が温度線図である。
これらの図において、実線で本願に係るヒートポンプシステムの状態を示し、一点鎖線で、従来のヒートポンプシステムの状態を示した。
本願に係るヒートポンプシステムに関して、圧縮機2における圧縮をS1−S2で、排熱熱交換器5における冷媒の加熱をS2−S3で、室内熱交換器11における凝縮をS3−S4で、電子器膨張弁3における膨張をS4−S5で、室外熱交換器4における蒸発をS5−S1で示した。
従来技術に係るヒートポンプシステムに関して、圧縮機62における圧縮をs2−s3で、室内熱交換器51における凝縮をs3−s4で、電子器膨張弁63における膨張をs4−s5で、室外熱交換器64における蒸発をs5−s1で、さらに、過熱器65における蒸発後の過熱をs1−s2で示した。
さらに、図2(b)には、本願に係る排熱熱交換器5における熱媒であるエンジン冷却水の温度変化をC1−C2で、従来技術に係る排熱熱交換器65における熱媒であるエンジン冷却水の温度変換をc1−c2で示している。また、本願に係る室内熱交換器11における室内気の温度変化をR1−R2で、従来技術に係る室内熱交換器51における室内気の温度変換をr1−r2で示している。
図2(a)から判明するように、本願に係るヒートポンプシステムでは、安定運転時の室外熱交換器(蒸発器)4の出口の冷媒のクオリティー(乾き度)を0.85前後とする。結果、当該室外熱交換器4内の蒸発器管を流れる冷媒は、常に二相流の状態とできる。
また、圧縮機2による圧縮後の冷媒の飽和温度を30℃前後と設定しても、室内熱交換器(凝縮器11)に導入される冷媒温度は約75℃まで昇温できるので、室内熱交換器11の吹き出し温風温度を高めることができ、従来システムで得られる同じ温風温度を低い圧縮比で実現でき、圧縮機の効率向上にも寄与して導入動力に対する成績係数を高めることができることとなった。
燃焼機関の運転に従って発生する排熱を温水として回収し、当該温水が保有する熱を、当該燃焼機関から発生される動力により駆動される圧縮機を備えたヒートポンプサイクルにおいて充分利用でき、暖房運転において可能な限り高い成績係数を得ることができるヒートポンプシステムを得ることができた。
1 ガスエンジン
2 圧縮器
3 電子膨張弁
4 室外熱交換器
5 排熱熱交換器
11 室内熱交換器
7 制御装置
71 回転速度調整手段
72 開度調整手段
73 第1制御手段
74 第2制御手段
T1 熱媒温度検出手段
T2 冷媒温度検出手段

Claims (7)

  1. 燃焼機関により発生される駆動力により運転される圧縮機を冷媒循環路に備え、前記圧縮機により冷媒を圧縮して凝縮器に送り当該凝縮器で熱を放出するとともに、前記凝縮器から冷媒を膨張弁、蒸発器に送り、前記蒸発器で受熱して、前記圧縮機に戻るヒートポンプサイクルを備え、
    前記燃焼機関により発生する排熱を温水として回収して、前記冷媒循環路を流れる冷媒に与える排熱熱交換器を備えたヒートポンプシステムであって、
    前記圧縮機と前記凝縮器との間に前記排熱熱交換器を備え、
    前記冷媒が前記圧縮機、前記排熱熱交換器、前記凝縮器、前記膨張弁、前記蒸発器の順に循環して前記圧縮機に戻るヒートポンプシステム。
  2. 前記圧縮機がスクロール式圧縮機である請求項1記載のヒートポンプシステム。
  3. 前記排熱熱交換器から前記燃焼機関に戻る熱媒としての冷却水の温度を検出する戻り熱媒温度検出手段と、
    前記膨張弁の開度を調整する開度調整手段とを備え、
    前記戻り熱媒温度検出手段により検出される前記熱媒の温度に基づいて、前記開度調整手段を働かせて、戻り熱媒温度を目標温度に制御する第1制御手段を備えた請求項1又は2記載のヒートポンプシステム。
  4. 前記排熱熱交換器への冷媒の温度を検出する冷媒温度検出手段と、
    前記圧縮機であるスクロール式圧縮機の回転速度を調整する回転速度調整手段とを備え、
    前記冷媒温度検出手段により検出される冷媒の温度に基づいて、前記回転速度調整手段を働かせて、前記排熱熱交換器に入る冷媒温度を目標温度に制御する第2制御手段を備えた請求項1〜3のいずれか一項記載のヒートポンプシステム。
  5. 前記蒸発器の出口及び前記圧縮機の出口における冷媒の状態を乾き度が1未満の気液混相状態とし、前記排熱熱交換器の出口における冷媒の状態を乾き度が1以上の気相状態とする請求項1又は2記載のヒートポンプシステムの運転方法。
  6. 前記膨張弁の開度を調整して前記排熱熱交換器から前記燃焼機関に戻る熱媒の温度を調整する請求項5記載のヒートポンプシステムの運転方法。
  7. 前記圧縮機の回転速度を調整して前記凝縮器における冷媒の凝縮温度を調整する請求項5又は6記載のヒートポンプシステムの運転方法。
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