JP2011185401A - 軸連結装置およびトルクリミッタ - Google Patents

軸連結装置およびトルクリミッタ Download PDF

Info

Publication number
JP2011185401A
JP2011185401A JP2010053332A JP2010053332A JP2011185401A JP 2011185401 A JP2011185401 A JP 2011185401A JP 2010053332 A JP2010053332 A JP 2010053332A JP 2010053332 A JP2010053332 A JP 2010053332A JP 2011185401 A JP2011185401 A JP 2011185401A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
peripheral surface
hydraulic passage
axial direction
shaft
passage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010053332A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5544941B2 (ja
Inventor
Yoshio Nakagawa
喜雄 中川
Akihide Nagayama
彰英 永山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Corp
Original Assignee
JTEKT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTEKT Corp filed Critical JTEKT Corp
Priority to JP2010053332A priority Critical patent/JP5544941B2/ja
Priority to EP11157483.6A priority patent/EP2365228B1/en
Priority to KR1020110020917A priority patent/KR101750737B1/ko
Priority to CN201110060774.XA priority patent/CN102207136B/zh
Publication of JP2011185401A publication Critical patent/JP2011185401A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5544941B2 publication Critical patent/JP5544941B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D9/00Couplings with safety member for disconnecting, e.g. breaking or melting member
    • F16D9/06Couplings with safety member for disconnecting, e.g. breaking or melting member by breaking due to shear stress
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D1/00Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements
    • F16D1/06Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements for attachment of a member on a shaft or on a shaft-end
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D1/00Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements
    • F16D1/06Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements for attachment of a member on a shaft or on a shaft-end
    • F16D1/08Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements for attachment of a member on a shaft or on a shaft-end with clamping hub; with hub and longitudinal key
    • F16D1/0805Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements for attachment of a member on a shaft or on a shaft-end with clamping hub; with hub and longitudinal key with radial clamping due to deformation of a resilient body or a body of fluid
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D43/00Automatic clutches
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D43/00Automatic clutches
    • F16D43/02Automatic clutches actuated entirely mechanically
    • F16D43/20Automatic clutches actuated entirely mechanically controlled by torque, e.g. overload-release clutches, slip-clutches with means by which torque varies the clutching pressure
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D7/00Slip couplings, e.g. slipping on overload, for absorbing shock

Abstract

【課題】液圧通路を形成するための溶接部が破壊しにくくて、信頼性が高い軸連結装置およびトルクリミッタを提供する。
【解決手段】筒部材の第2の筒部材111の第1部材170は、液圧通路126の軸方向の一方側において、径方向の外方側に突出する環状の径方向突出部181を有し、第2の筒部材111の第2部材171は、液圧通路126の軸方向の一方側において、液圧通路126よりも径方向の外方側に位置する内周面242と、その内周面242よりも軸方向の一方側に位置すると共に、径方向の内方側に突出する第1の径方向突出部201とを有する。径方向突出部181と、第1の径方向突出部201とを突き合わせて、突き合わせた部分同士を溶接して一体化する。
【選択図】図2

Description

本発明は、軸連結装置およびトルクリミッタに関する。
従来、トルクリミッタとしては、特開昭62−159815号公報(特許文献1)に記載されているものがある。
このトルクリミッタは、軸部材と、この軸部材に外嵌した筒部材とを備え、筒部材は、環状の油圧通路を有する。
上記油圧通路は、軸部材の軸方向に延在している。上記筒部材は、筒状の第1部材と、筒状の第2部材とを有し、上記第1部材の内周面は、油圧通路を介して第2部材の外周面に径方向に対向している。
上記第1部材と、上記第2部材とは、油圧通路の一端に軸方向に隣接する第1箇所および油圧通路の他端に軸方向に隣接する第2箇所で溶接されて接合されている。上記油圧通路は、上記第1箇所に軸方向に重なると共に、上記第2箇所に軸方向に重なっている。
上記トルクリミッタは、上記環状の油圧通路に油を封入して、油圧通路を径方向に拡張することにより、上記筒部材の第2部材の内周面を縮径して、この内周面を軸部材の外周面に押しつけて、筒部材と軸部材とを摩擦結合して、軸部材と軸部材との間でトルクを伝達するようになっている。
上記トルクリミッタは、筒部材と、軸部材との間に、所定以上のトルクが作用して、筒部材に対する軸部材の相対回転が生じた場合、上記油圧通路に連通している油抜き通路の油圧通路側とは反対側の密封された端部が、上記相対回転に起因して破断して、外部に対して開口するようになっている。このようにして、上記油圧通路内の油を外部に排出して、筒部材と軸部材との摩擦結合を解除して、筒部材と軸部材との間のトルクの伝達を遮断するようになっている。
特開昭62−159815号公報(第1図)
上記従来のトルクリミッタにおいては、トルクの伝達時に、油圧通路を径方向に拡張して、筒部材を、軸部材に押圧する構成であるから、トルクの伝達時に、上記油圧通路の両側の溶接部が、常時、股裂き方向である径方向に引っ張り応力を受けることになる。したがって、上記溶接部の周辺で疲労が起こって、上記溶接部が破壊するということを避けがたい。
そこで、本発明の課題は、液圧通路を形成するための溶接部が破壊しにくくて、寿命が長くて、信頼性が高い軸連結装置およびトルクリミッタを、提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の軸連結装置は、
軸部材と、
この軸部材に外嵌した筒部材と
を備え、
上記筒部材および上記軸部材のうちの一方の部材は、その一方の部材と、上記筒部材および上記軸部材のうちの他方の部材との間でトルクの伝達を行うときに、上記一方の部材の周面を上記他方の部材の周面に押し付けるための液圧通路を有し、
上記液圧通路は、上記一方の部材の略軸方向に延在し、
上記一方の部材は、
上記一方の部材の上記周面を有する環状の第1部材と、
上記第1部材に上記液圧通路を介して対向する環状の第2部材と
を有し、
上記第1部材は、上記液圧通路の上記軸方向の一方側において、上記一方の部材の径方向の上記他方の部材側とは反対側に突出する環状の径方向突出部を有し、
上記第2部材は、上記液圧通路の上記軸方向の一方側において、上記液圧通路に対して上記径方向の上記一方の部材の上記周面側とは反対側に位置する周面と、その周面の上記軸方向の一方側に位置すると共に、上記径方向の上記他方の部材側に突出する環状の径方向突出部とを有し、
上記第1部材の上記径方向延在部の先端に位置する周面と、上記第2部材の上記径方向延在部の上記先端に位置する周面とを一体化すると共に、上記液圧通路に対して上記径方向の上記一方の部材の上記周面側とは反対側に位置する溶接部を有することを特徴としている。
本発明によれば、上記液圧通路を構成する第1部材および第2部材の夫々が、上記液圧通路に対して上記径方向の上記一方の部材の上記周面とは反対側に、環状の径方向突出部の先端を有し、第1部材の径方向延在部の先端に位置する周面と、第2部材の径方向延在部の上記先端に位置する周面とを溶接する構成であるから、従来の構成と比較して、溶接部に作用する応力を格段に小さくすることができる。したがって、溶接の溶け込み不足や、溶接の溶け込み過ぎの影響を受けず、液圧通路を形成するための溶接部の破損を大きく抑制することができる。
また、本発明のトルクリミッタは、
本発明の軸連結装置を備え、
上記液圧通路に封入した液体により上記液圧通路を上記径方向に拡張することにより、上記軸部材と上記筒部材とを摩擦係合する一方、上記液圧通路に封入された液体を除去することにより、上記軸部材が上記筒部材に対して相対回転することを特徴としている。
本発明によれば、従来のトルクリミッタと比較して、油圧通路を形成するための溶接部の破壊を抑制することができ、寿命を長くすることができ、信頼性を高くすることができる。
本発明の軸連結装置によれば、従来の構成と比較して、溶接部に作用する応力を格段に小さくすることができて、溶接の溶け込み不足や、溶接の溶け込み過ぎの影響を受けず、液圧通路を形成するための溶接部の破損を大きく抑制することができる。
本発明の一実施形態のトルクリミッタの軸方向の断面図である。 上記実施形態のトルクリミッタの溶接部の構成について説明する模式図である。 トルクリミッタに作用する応力分布を示すFEM解析の結果を示す図である。 トルクリミッタに作用する応力分布を示すFEM解析の結果を示す図である。 本発明の変形例のトルクリミッタにおける図2に対応する図である。
以下、本発明を図示の形態により詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態のトルクリミッタの軸方向の断面図である。
このトルクリミッタは、一方の部材としての筒部材101と、他方の部材としての軸部材102と、シャーバルブ106と、玉軸受117および玉軸受118とを有する。
上記筒部材101は、第1の筒部材110と、第2の筒部材111とからなっている。上記第1の筒部材110は、一方の部材の周面としての略円筒状の内周面121を有している。この内周面121は、動力の伝達時において、他方の部材の周面としての軸部材102の外周面120に摩擦結合するようになっている。トルク伝達面である軸部材102の外周面120と筒部材101の内周面121とは、処理温度が400度以上420度以下の低温窒化処理が施されて硬化されている。上記軸部材102の外周面120を含む表層部は、窒化物層になっており、また、筒部材101の内周面121を含む表層部は、窒化物層になっている。これら二つの窒化物層の層厚は、ともに2μm以上3μm以下になっている。また、これら二つの窒化物層の硬さは、略同じ硬さで、これら二つの窒化物層のビッカース硬さHvは、ともに600Hv以上になっている。尚、トルク伝達面は、窒化されていなくても良く、また、トルク伝達面の硬さも、上記以外の硬さを採用できる。
上記軸部材102は、上記外周面120を有する本体部108と、本体部108の外面から突出する断面略L字形状の係止部109とを有する。上記軸部材102の外周面120と、筒部材101の内周面121との間には、焼付き防止用の潤滑油であるタービンオイルやトラクションオイルが充填されている。
上記第2の筒部材111は、第1の筒部材110の略円筒状の外周面123に当接する略円筒状の内周面124を有している。上記第2の筒部材111は、シャーバルブ取付穴130と、液圧通路の一例としての環状の油圧通路126とを有する。上記油圧通路126は、第2の筒部材111の内部に形成されている。上記油圧通路126は、第2の筒部材111の内周面124に沿うように所定長さ軸方向に延在している。
上記シャーバルブ106は、シャーバルブ取付穴130に嵌入されている。上記シャーバルブ106がシャーバルブ取付穴130に嵌入されている状態で、シャーバルブ106の一端部は、第2の筒部材111の外周面よりも径方向の外方に突出している。また、上記断面略L字形状の係止部109は、径方向延在部と、軸方向延在部とを有する。上記径方向延在部は、軸部材102の本体部108から略径方向に延びると共に、第2の筒部材111の端面に軸方向に対向している。また、上記軸方向延在部は、上記径方向延在部につながっていると共に、第2の筒部材111の外周面に沿って軸方向に延在している。上記シャーバルブ106の上記一端部は、係止部109の上記軸方向延在部によって、係止されている。
上記シャーバルブ106は、一端のみが開口したチューブ127を有している。このチューブ127は、シャーバルブ106がシャーバルブ取付穴130に嵌入されている状態で、略軸部材102の径方向に延在している。また、シャーバルブ106がシャーバルブ取付穴130に嵌入されている状態でチューブ127の閉鎖側の一端部は、第2の筒部材111の外周面よりも径方向の外方に突出している。上記チューブ127の閉鎖側とは反対側の開口は、油圧通路126の一端に連通している。上記油圧通路126のシャーバルブ106側は、密封空間になっている。
上記玉軸受117は、軸部材102の外面に外嵌固定された内輪140と、第2の筒部材111の内面に内嵌固定された外輪141と、内輪140の軌道面と外輪141の軌道面と間に配置された玉142とを有する。また、上記玉軸受118は、軸部材102の外面に外嵌固定された内輪144と、第1の筒部材110の内面に内嵌固定された外輪145と、内輪144の軌道面と外輪145の軌道面と間に配置された玉146とを有する。上記玉軸受117および118は、軸部材102が筒部材101に対して相対回転しているとき、軸部材102を筒部材101に対して回転自在に支持するようになっている。
図2は、上記一実施形態の油圧通路126の両側の溶接を、よりわかり易く説明するための模式図である。
図2に示すように、上記第2の筒部材111は、環状の第1部材170と、環状の第2部材171とを有する。上記第1部材170と第2部材171とは、油圧通路126を介して径方向に対向している。換言すれば、油圧通路126の内面は、径方向に互いに対向する第1部材170の外周面と、第2部材171の内周面とを含んでいる。
上記第1部材170は、筒状部180と、環状の径方向突出部181とを有する。上記径方向突出部181は、軸方向の一方側としての油圧通路126の軸方向の玉軸受117(図1参照)側において、筒状部180から、油圧通路126に対して径方向の内周面121(図1参照)側とは反対側である径方向の外方側に突出している。上記径方向突出部181の軸方向の玉軸受118(図1参照)側(軸方向の他方側)の端面は、拡径部185と、径方向延在部186とを有し、拡径部185は、軸方向の一方側に行くにしたがって漸次拡径し、径方向延在部186は、拡径部185の径方向の外方側の端部から径方向の外方側(拡径部185に対して径方向の摩擦係合の内周面121側とは反対側)に延在している。
上記第2部材171は、油圧通路126の軸方向の玉軸受117側(軸方向の一方側)に、内周面242と、第1径方向突出部201とを有する。上記内周面242は、油圧通路126に対して径方向の内周面121(図1参照)側とは反対側である油圧通路126よりも径方向の外方側に位置している。また、上記第1径方向突出部201は、内周面242の軸方向の玉軸受117側に位置し、径方向の内方側に突出している。
詳しくは、上記第2部材171は、油圧通路126の内面の一部を構成する内周面と、内周面240と、段部241と、上記内周面242と、縮径部243と、径方向延在部244とを有する。上記内周面240は、油圧通路126の軸方向の一方側の端部に軸方向に隣接している。また、上記段部241は、その内周面240の軸方向の一方側の端部から径方向に延在している。また、上記内周面242は、段部241の径方向の外方側の端部から軸方向の一方側に延在している。また上記縮径部243は、内周面242の軸方向の一方側の端部から軸方向の一方側に行くにしたがって漸次縮径している。また、上記径方向延在部244は、縮径部243から径方向の内方側(縮径部243に対して径方向の摩擦係合の内周面121側)に延在している。
上記第1部材170の径方向突出部181の外周面と、第2部材171の径方向突出部201の内周面とは、溶接により一体化されている。換言すれば、上記第1部材170の径方向突出部181の先端と、第2部材171の径方向突出部201の先端とは、環状の溶接部203で一体化されている。上記第2部材171の内周面242は、この内周面242に径方向に重なる第1部材170の外周面224に間隔をおいて位置している。換言すると、上記第2の筒部材111は、環状の第1密封室225を有している。上記溶接部203は、密封室225の径方向の外方側の角部と、密封室225の径方向の内方側の角部との間の中央部に、軸方向に重なる位置に存在している。
また、図2に示すように、上記第2部材171は、油圧通路126の軸方向の玉軸受118(図1参照)側(軸方向の他方側)に、油圧通路126よりも径方向の外方に位置する内周面210と、第2径方向突出部211とを有し、第2径方向突出部211は、内周面210の軸方向の玉軸受118側から径方向の内方側に突出している。上記第2径方向突出部211の径方向の内方の端部は、軸方向の玉軸受117側に、溶接を行う端面を有する。この端面の径方向の内方側の部分と、第1部材170の軸方向の玉軸受118側の端面の径方向の内方側の部分とは、溶接により一体化されている。上記第2部材171の内周面210は、この内周面210に径方向に重なる第1部材170の外周面234に間隔をおいて位置している。換言すると、上記第2の筒部材111は、環状の第2密封室235を有している。上記油圧通路126の玉軸受118(図1参照)側の環状の溶接部204は、密封室235の軸方向の中央部(密封室235の軸方向の両端部以外の部分)に径方向に重なる箇所に存在している。尚、上記密封室225および密封室235は、筒部材101に発生する歪みを吸収する役割を果たしている。
図3は、図2に示す構成のトルクリミッタにおいて、密封室225周辺の応力分布を、FEM(Finite Element Method)解析したときの解析結果を示す図である。尚、図3においては、紙面の右上に夫々について矩形の枠内に示す複数のハッチングにおいて、より紙面の上方側に示すハッチングがそれより下方側のハッチングよりも応力が高い部分を示すものである。
図3に示すように、応力が高い箇所が、密封室225径方向の外方側および内方側の角部(湾曲部)に存在する一方、応力が低い箇所が、密封室225の径方向の外方側の角部と、密封室225の径方向の内方側の角部との間の中央部に存在している。したがって、上記一実施形態のように、溶接部203(図2参照)が、密封室225の径方向の外方側の角部と、密封室225の径方向の内方側の角部との間の中央部に、軸方向に重なる位置に存在すれば、溶接部203の破壊を大きく抑制できて、トルクリミッタの寿命を格段に長くすることができる。
図4は、図2に示す構成のトルクリミッタにおいて、密封室235周辺の応力分布を、FEM解析したときの解析結果を示す図である。尚、図4においては、紙面の右上に夫々について矩形の枠内に示す複数のハッチングにおいて、より紙面の上方側に示すハッチングがそれより下方側のハッチングよりも応力が高い部分を示すものである。
図4に示すように、応力が高い箇所が、密封室235の軸方向の油圧通路126側とは反対側の端部に存在する一方、応力が低い箇所が密封室235の軸方向の中央部および密封室235の軸方向の油圧通路126側の端部に存在している。したがって、上記一実施形態のように、溶接部204(図2参照)が、密封室235の軸方向の中央部に径方向に重なる位置に存在すれば、溶接部204の破壊を大きく抑制できて、トルクリミッタの寿命を格段に長くすることができる。
上記構成において、このトルクリミッタは、筒部材101または軸部材102に所定値以下の負荷(トルクの伝達を行う範囲の負荷)がかかっている場合には、図示しないカプラを介して油圧通路126に注入されたのち密封された油圧拡張用の油で、第1の筒部材110の内周面121を縮径して内周面121を軸部材102の外周面120に押し付けて、軸部材102と筒部材101とを摩擦結合して、軸部材102と筒部材101との間でトルクを伝達するようになっている。
一方、軸部材102または筒部材101に所定値以上の負荷(トルクの伝達を行う範囲よりも大きな負荷)がかかって、軸部材102の外周面120が、第1の筒部材110の内周面121に対してスリップして、軸部材102と筒部材101の軸回りの位置が変化した場合、係止部109がシャーバルブ106の径方向の外方側の一端部を切断して、油圧通路126内の油圧拡張用の油を、一端部が切断されたシャーバルブ106を介して外部に排出するようになっている。このようにして、軸部材102の外周面120に対する第1の筒部材110の内周面121の押圧力をなくして、軸部材102と筒部材101の摩擦結合を解いて、トルクの伝達を遮断するようになっている。このようにして、軸部材102または筒部材101に過負荷が生じた場合において、トルクの伝達を遮断して、トルクリミッタ装置に連結されている高価な機械を保護している。
上記実施形態のトルクリミッタによれば、油圧通路126を構成する第1部材170が、油圧通路126の軸方向の一方の側に、径方向の外方に突出する径方向突出部181を有すると共に、第2部材171が、油圧通路126の軸方向の一方の側に、径方向の内方に突出する第1径方向突出部201を有し、径方向突出部181の先端と、第1径方向突出部201の先端とを、突き合わせて、溶接しているから、従来の構成と比較して、溶接部203に作用する応力を格段に小さくすることができる。したがって、溶接の溶け込み不足や、溶接の溶け込み過ぎの影響を受けず、油圧通路126を形成するための溶接部203の破損を大きく抑制することができる。したがって、トルクリミッタの寿命を長くすることができて、信頼性を高くすることができる。
尚、上記実施形態のトルクリミッタでは、油圧通路126が、筒部材101の内部に形成されていたが、この発明では、油圧通路は、軸部材の内部に形成されていても良い。この場合、例えば、シャーバルブを、軸方向に延在するようにし、シャーバルブの先端部が、軸部材の軸方向の端面よりも軸方向に突出するようにし、かつ、シャーバルブの先端部を係止する筒部材の係止部が、上記軸部材の軸方向の端面に沿って径方向に延在するようにする。このようにすることにより、軸部材が筒部材に対して相対回転した場合に、上記シャーバルブの先端部を破壊することができて、高価な機械の破損を防止することができる。
また、上記実施形態のトルクリミッタでは、筒部材101において、摩擦係合を行う内周面121を有する第1の筒部材110と、油圧通路126を有する第2の筒部材111とが別体であったが、この発明では、筒部材または軸部材は、一体の部材が、摩擦係合を行う周面および液圧通路を有する構成であっても良い。
また、上記実施形態のトルクリミッタでは、液圧通路が、油圧通路126であって、液圧通路を径方向に拡張するのに使用する液体が油であったが、この発明では、液圧通路を径方向に拡張するのに使用する液体は、水等、油以外の如何なる液体であっても良い。
また、上記実施形態のトルクリミッタでは、油圧通路126の軸方向の一方側のみにおいて、径方向に突出する二つの径方向突出部181,201を突き合わせて、突き合わせた箇所同士を溶接する構成であったが、この発明では、以下の図5に示す変形例のように、油圧通路の軸方向の両側において、二つの径方向突出部を突き合わせて、突き合わせた箇所同士を溶接する構成であっても良い。
図5は、本発明の変形例のトルクリミッタにおける図2に対応する図である。
図5に示すように、この変形例では、油圧通路326を有する第2の筒部材312を、環状の第1の第1部材301と、環状の第2の第1部材302と、環状の第2部材303とで構成している。図5に示すように、上記第1の第1部材301および第2の第1部材302の夫々は、軸方向の断面において、断面略L字状の形状を有している。上記環状の油圧通路326の外周面は、第1の第1部材301と、第2の第1部材302とで構成される一方、油圧通路326の内周面は、第2部材303のみから構成されている。断面L字状の第1の第1部材301の軸方向に突出している突出部の軸方向の端面と、断面L字状の第2の第1部材302の軸方向に突出している突出部の軸方向の端面とを突き合わせて、突き合わされた端面同士を、溶接している。このようにして、凹部を有する断面コ字状の一体部材を形成し、凹部の外周面の一部を、油圧通路326の外周面として利用している。また、上記油圧通路326の軸方向の一方側では、第1の第1部材301と、第2部材303とを、上記実施形態のトルクリミッタにおける油圧通路126の軸方向の一方側の溶接と同じ方法で溶接している。また、上記油圧通路326の軸方向の他方側でも、第2の第1部材302と、第2部材303とを、上記実施形態のトルクリミッタにおける油圧通路126の軸方向の一方側の溶接と同じ方法で溶接している。このような3箇所の溶接を採用しても、図3および図4に示す応力のFEM解析から明らかなように、各溶接が、応力が集中しない箇所での溶接となっているから、各溶接部の破損等を大きく抑制でき、寿命が長く、信頼性が高いトルクリミッタを構成できる。
尚、上記実施形態では、液圧通路の径方向の拡張を、トルクリミッタに採用したが、この発明では、液圧通路の径方向の拡張を、トルクリミッタ以外の軸連結装置に採用しても良い。具体的には、例えば、液圧通路の径方向の拡張を用いて、二つのフランジ部を摩擦係合しても良い。
101 筒部材
102 軸部材
120 軸部材の摩擦係合を行う外周面
121 筒部材の摩擦係合を行う内周面
126,326 油圧通路
170 第1部材
171,303 第2部材
181 第1部材の径方向突出部
201 第2部材の径方向突出部
203 溶接部
242 第2部材の内周面
301 第1の第1部材
302 第2の第1部材

Claims (2)

  1. 軸部材と、
    この軸部材に外嵌した筒部材と
    を備え、
    上記筒部材および上記軸部材のうちの一方の部材は、その一方の部材と、上記筒部材および上記軸部材のうちの他方の部材との間でトルクの伝達を行うときに、上記一方の部材の周面を上記他方の部材の周面に押し付けるための液圧通路を有し、
    上記液圧通路は、上記一方の部材の略軸方向に延在し、
    上記一方の部材は、
    上記一方の部材の上記周面を有する環状の第1部材と、
    上記第1部材に上記液圧通路を介して対向する環状の第2部材と
    を有し、
    上記第1部材は、上記液圧通路の上記軸方向の一方側において、上記一方の部材の径方向の上記他方の部材側とは反対側に突出する環状の径方向突出部を有し、
    上記第2部材は、上記液圧通路の上記軸方向の一方側において、上記液圧通路に対して上記径方向の上記一方の部材の上記周面側とは反対側に位置する周面と、その周面の上記軸方向の一方側に位置すると共に、上記径方向の上記他方の部材側に突出する環状の径方向突出部とを有し、
    上記第1部材の上記径方向延在部の先端に位置する周面と、上記第2部材の上記径方向延在部の上記先端に位置する周面とを一体化すると共に、上記液圧通路に対して上記径方向の上記一方の部材の上記周面側とは反対側に位置する溶接部を有することを特徴とする軸連結装置。
  2. 請求項1に記載の軸連結装置を備え、
    上記液圧通路に封入した液体により上記液圧通路を上記径方向に拡張することにより、上記軸部材と上記筒部材とを摩擦係合する一方、上記液圧通路に封入された液体を除去することにより、上記軸部材が上記筒部材に対して相対回転することを特徴とするトルクリミッタ。
JP2010053332A 2010-03-10 2010-03-10 軸連結装置およびトルクリミッタ Active JP5544941B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010053332A JP5544941B2 (ja) 2010-03-10 2010-03-10 軸連結装置およびトルクリミッタ
EP11157483.6A EP2365228B1 (en) 2010-03-10 2011-03-09 Shaft connector and torque limiter
KR1020110020917A KR101750737B1 (ko) 2010-03-10 2011-03-09 축 연결 장치 및 토크 리미터
CN201110060774.XA CN102207136B (zh) 2010-03-10 2011-03-10 轴连结装置以及扭矩限制器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010053332A JP5544941B2 (ja) 2010-03-10 2010-03-10 軸連結装置およびトルクリミッタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011185401A true JP2011185401A (ja) 2011-09-22
JP5544941B2 JP5544941B2 (ja) 2014-07-09

Family

ID=44146764

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010053332A Active JP5544941B2 (ja) 2010-03-10 2010-03-10 軸連結装置およびトルクリミッタ

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP2365228B1 (ja)
JP (1) JP5544941B2 (ja)
KR (1) KR101750737B1 (ja)
CN (1) CN102207136B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018013148A (ja) * 2016-07-20 2018-01-25 株式会社ジェイテクト トルクリミッタ

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6089498B2 (ja) * 2012-08-27 2017-03-08 株式会社ジェイテクト トルクリミッタ

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009257382A (ja) * 2008-04-14 2009-11-05 Jtekt Corp 軸連結装置およびトルクリミッタ
JP2010048362A (ja) * 2008-08-22 2010-03-04 Jtekt Corp 軸連結装置およびトルクリミッタ
JP2010048361A (ja) * 2008-08-22 2010-03-04 Jtekt Corp 軸連結装置およびトルクリミッタ

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2659547A1 (de) * 1976-12-30 1978-07-06 Herbert Schmidt Vorrichtung zum verbinden von nabe und welle durch reibschluss
DE3545651A1 (de) 1985-12-21 1987-07-02 Voith Gmbh J M Kupplung mit einer nabe zum uebertragen eines drehmoments auf eine welle
DE19919619A1 (de) * 1999-04-29 2000-11-30 Siemens Ag Klemmring und Verfahren zum dauerhaften Befestigen eines Körpers
US7059457B2 (en) * 2003-10-06 2006-06-13 Lee Lanny R Expansion motor
US8220609B2 (en) * 2006-03-30 2012-07-17 Jtekt Corporation Torque limiter

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009257382A (ja) * 2008-04-14 2009-11-05 Jtekt Corp 軸連結装置およびトルクリミッタ
JP2010048362A (ja) * 2008-08-22 2010-03-04 Jtekt Corp 軸連結装置およびトルクリミッタ
JP2010048361A (ja) * 2008-08-22 2010-03-04 Jtekt Corp 軸連結装置およびトルクリミッタ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018013148A (ja) * 2016-07-20 2018-01-25 株式会社ジェイテクト トルクリミッタ

Also Published As

Publication number Publication date
KR101750737B1 (ko) 2017-06-27
CN102207136A (zh) 2011-10-05
EP2365228B1 (en) 2014-09-17
CN102207136B (zh) 2015-09-23
EP2365228A2 (en) 2011-09-14
EP2365228A3 (en) 2013-07-24
JP5544941B2 (ja) 2014-07-09
KR20110102240A (ko) 2011-09-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102107484B1 (ko) 열팽창을 수용하기 위한 구성을 가진, 샤프트에 나사체결되는 터보차저 임펠러
JP5822245B2 (ja) スリップヨークアセンブリ
JP2009162323A (ja) トルクリミッタ
WO2008032729A1 (fr) Structure de transmission électrique
KR101982224B1 (ko) 피니언 축용 복열 베어링을 포함하는 차동 장치
JP5544941B2 (ja) 軸連結装置およびトルクリミッタ
US8919214B2 (en) Alignment sleeve and seal
CA3118204A1 (fr) Appareil hydraulique a percussions equipe d'un dispositif d'etancheite
KR101749495B1 (ko) 기어 스핀들 및 그에 사용되는 오일 시일
JP5488021B2 (ja) 軸連結装置およびトルクリミッタ
JP6476942B2 (ja) トルクリミッタ
JP2007107689A (ja) トルクコンバータ
JP4736394B2 (ja) シールリング
JP5182028B2 (ja) トルクリミッタ
JP5217979B2 (ja) 軸連結装置およびトルクリミッタ
JP2010116969A5 (ja)
JP2010019278A (ja) トルクリミッタ
JP5644604B2 (ja) トルクリミッタ
JP6939230B2 (ja) シール機構
JP2013217420A (ja) 軸連結装置およびトルクリミッタ
JP2018013148A (ja) トルクリミッタ
KR100526020B1 (ko) 동력전달축과 금속요크의 축결합구조
JP5136356B2 (ja) 流体圧カプラー、軸連結装置およびトルクリミッタ
JP6060556B2 (ja) トルクリミッタ
WO2019150436A1 (ja) 駆動装置並びにこの駆動装置を備えたバルブ装置及びターボチャージャーのリンク駆動機構

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131015

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131017

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131209

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140415

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140428

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5544941

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150