JP2011184098A - 開封具付き注出具 - Google Patents

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Abstract

【課題】開封具が閉塞膜を破断する際には開封具が傾くようなことがあっても確実に注出開口を破断することができる開封具付き注出具を提供する。
【解決手段】開封具付き注出具1は、開封具3の下方への移動を可能にする連結部8,9を備えている。開封具3は、中央押圧部10の下面中央部から下方に延び、先端に切断部20を有する主部17と、主部17の延在方向に対して放射状に延びる複数の翼部18と、主部17の軸心を中心にして周方向へ延び、中央押圧部10に上端が連結された規制板19とからなる。側壁6の内周部には、開封具3の開口15aへのずれを是正するガイドリブ22を設け、開封具3の下方への押圧移動時において、規制板19がガイドリブ22に当接可能に設けられ、ガイドリブ22開封具3の位置ずれを規制するようにした。
【選択図】図4

Description

本発明は、開封部に注出筒部が一体型に装着されている紙パックなどの包装容器の内容液を好適に流出するとともに開封部の開口にある閉塞膜を切断した後に閉塞膜が開口を塞がないようにする開封具付き注出具に関する。
調味料、牛乳、清涼飲料等の包装容器において使用される紙パックは、紙を主体として外面及び内面が、ポリエチレン樹脂、必要に応じてアルミニウム箔、バリヤ性樹脂等から成るバリヤ層が形成される。そして、上面に注出口を形成するためのパンチ穴が形成され、該パンチ穴が閉塞膜によって閉塞されている。
このような、紙パックには、特許文献1に開示されているように、注出口を開ける開封具付き注出具がある。このような注出具は、上部に注出開口を形成した外筒と下端にパンチ穴を開封するカッターを形成した内筒とを備えている。注出開口には、ヒンジ結合で注出開口を開閉する蓋が設けられ、カッターは円筒状の内筒の先端を斜めに切断したような形状に形成されている。
注出具は、紙パックの開封前は、袋に入れられた状態で紙パック本体の側面に接着固定されているのであって、開封時にユーザが袋とともに取り外して、袋を破って注出具を取り出し、そして、この注出具をパンチ穴にねらいを定め、カッターをパンチ穴に押し込んで開封することとなる。外筒(注出部)と内筒(カッター)とでは、外筒の方が径が大きく、また、それらの間には環状の支持溝が形成されており、パンチ穴の縁部が支持溝に入り込んで注出具は紙パック本体に抜け止めされる。
特開2007−182258号公報 特願2009−235190
このように、特許文献1の開封具付き注出具は、開封時にユーザがまず袋とともに取り外して、袋を破って注出具を取り出すこととなり、開封に手間がかかる。そして、この注出具をパンチ穴にねらいを定める必要があり、位置決めをユーザ自身が行わなければならない。また、幼児や病人などのように、必ずしも位置決めが容易に行うことができるとは限らない。
また、特許文献1のような注出具はカッターが円筒状であり、円筒部内を流通路としているので、飲料の流出量を大きくすることができず、円筒形の上端部に注出口を形成しているので、飲料の流出の際に飲料が注出口(流出路)を塞ぐ傾向にあり、容器内に空気が入り込まず、空気置換性の低下により、十分に飲料が流出されないという問題点があった。
そこで、本出願の出願人は、特許文献2の開封具付き注出具のような空気置換性に優れて飲料の十分な流出を得ることができる開封具付き注出具を提案した。
特許文献2の開封具付き注出具は、パンチ孔の周縁を囲う周壁を備え、周壁に連続する天面壁には、中央に押圧部を設け、押圧部の周縁には押圧部を下降させる折り返し部を有する連結部を設けている。押圧部の下面にはカッターが設けられ、カッターは水平方向に8方へ放射状に延びる翼部が設けられ、翼部の下端にはカッター刃が形成されている。カッターはパンチ孔の直上方に設けられ、押圧部を下方へ押すことによって、上述の折り返し部が下方へ伸び、カッターが下降しパンチ孔を切断できる。
しかしながら、特許文献2の開封具付き注出具は、押圧部を正しく下降させた場合は、問題はないが、押圧部が比較的大きいため、押圧部の外周端を押したような場合は、カッターが傾斜してしまい、カッター刃の先端が開口から外れてしまうおそれがある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、パンチ孔を閉塞する閉塞膜や開口などの流通路を閉塞する隔壁を、切り込み刃が突き破ったときの残留切削片が流通路を閉塞することなく、開封具が閉塞膜を破断する際には開封具が傾くようなことがあっても確実にパンチ孔を破断することができる開封具付き注出具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の開封具付き注出具は、天面壁と該天面壁の周縁部から下方に延びる側壁とからなり、天面壁の下面中央部には開封具が配設され、閉塞膜で封止された容器の開口部を覆って設けられる注出具であって、
前記天面壁は、肉厚の中央押圧部と、該中央押圧部と周縁部とを連結し、前記開封具の下方への移動を可能にする連結部とからなり、
前記開封具は、天面壁の前記中央押圧部から下方に延び、先端に切断部を有する主部と、該主部の延在方向に対して直角方向へ放射状に延び、天面壁に上端が連結された複数の翼部と、これらの各翼部の放射方向端部から前記主部の軸心を中心にして周方向へ延び、天面壁に上端が連結された規制部とからなり、
前記側壁の内周部には、前記開封具の前記開口部へのずれを是正するガイド部を設け、前記開封具の押圧移動時において、前記規制部が前記ガイド部に当接可能に設けられ、前記開封具の位置ずれを規制するようにした。
上記開封具付き注出具の前記ガイド部は、前記側壁の内周面から該側壁の上下方向に延在し、前記側壁の内周側に突出するガイドリブとすることが好ましい。
上記開封具付き注出具の前記ガイドリブは、前記規制部に対応する位置にのみ配設することが好ましい。
上記開封具付き注出具の前記側壁には、前記注出具内に流入した内容液を注出具外に注出する注出口部と、該注出口部に開閉可能に設けられた蓋部材とを設けることが好ましい。
上記開封具付き注出具は、前記開封具が前記開口部の直上方に設けられ、前記連結部の変形に付随して前記開封具を下方へ押圧移動させることにより、前記閉塞膜が破断可能に設けられていることが好ましい。
本発明の開封具付き注出具の開封具は、天面壁の下面中央部から下方に延び、先端に切断部を有する主部と、該主部の延在方向に対して直角方向へ放射状に延び、天面壁に上端が連結された複数の翼部と、これらの各翼部の放射方向端部から前記主部の軸心を中心にして周方向へ延び、天面壁に上端が連結された規制部とからなり、前記側壁の内周部には、前記開封具の前記開口部へのずれを是正するガイド部を設け、前記開封具の押圧移動時において、前記規制部が前記ガイド部に当接可能に設けられ、前記開封具の位置ずれを規制するようにしたので、開封具が傾斜するようなことがあっても、切断部が開口から外れないように案内される。
本発明の実施形態における開封具付き注出具の蓋部材が開放した状態の正面図である。 図1の開封具付き注出具の蓋が開放した状態の平面図である。 図1の開封具付き注出具の蓋が開放した状態の底面図である。 開封具付き注出具の蓋が開放した状態における図3のA−A線方向における断面図を容器の一部と共に示した断面図である。 図1の開封具付き注出具の蓋が開放した状態の右側面図である。 図1の開封具付き注出具の蓋が開放した状態の左側面図である。 開封具付き注出具の開栓具が上方位置にある状態における図3のB−B線方向における断面図である。 開封具付き注出具の開栓具が下方位置にある状態における図3のB−B線方向における断面図を容器の一部と共に示した断面図である。 開封具付き注出具の開栓具を説明するための、開栓具の部分のみ側面から見た図3のC−C線方向における断面図である。 開封具付き注出具の開栓具が傾斜しながら下降する状態における図3のB−B線方向における断面図を容器の一部と共に示した断面図である。
以下、本発明の実施形態による開封具付き注出具について図面を参照しながら説明する。なお、本明細書にて上下方向について特記しない場合は、開封具付き注出具が正立状態にあるときを基準とする。
図1は、本実施形態による開封具付き注出具1の蓋が閉じた状態の正面図、図2は蓋が開放した状態(以下の図3〜6も同じである)の平面図、図3は底面図、図4は図3のA−A線方向における断面図を容器の一部と共に示した断面図、図5は右側面図、図6は左側面図である。
初めに、図4を参照にして、樹脂製の開封具付き注出具1は、成形機によって一体的に形成され、容器本体12の上面における一端側に配設されている。開封具付き注出具(単に注出具とも呼ぶ)1は、開封具3を一体的に備えている。
注出具1の底部は、注出用の開口15aの周囲を囲むようにして配置され、容器本体12の外装材15に溶着される環状の基部5と、基部5から上方へ延びる側壁(周壁)6と、側壁6の内側に連結されている天面壁7とを備えている。側壁6は、下側に円筒形の円筒部6aを設け、上側に壁部の一部が上下に略U字形状に欠落している欠落部6bと、該欠落部6b以外の横断面がC字形状の囲い部6cとを備えている(図6)。
容器本体12は、内装材14と外装材15とによって形成され、外装材15には、飲料を注出具1側へ通過させるための開口15aが形成されている。なお、開口15aは、飲料を収容している状態では、内装材14の閉塞膜14aにより閉塞されている。
図1及び図2を参照にして、基部5は側壁6の下端に沿った半円部5aと、半円部5a以外の半円領域に形成され側壁6の下端から水平方向に延びる平板部5bとからなり、容器本体12に形成した開口15aの周囲を環状に囲っている。
側壁6には、ほぼ円筒形状の注出口部24が設けられ、注出口部24はその円筒軸が水平方向に向くようにして側壁6から僅かに突出するように配置されている。注出口部24の基端側内部は注出具1の内部空間に連通し、先端側は円形の注出口25(図5参照)が形成されている。注出口25の大きさは側壁6の円筒部6aから囲い部6cにわたって形成され、注出口25の開口は、容器本体12の一側面12aに対して同一面上に近い位置もしくは同一面上に配置している。
注出口部24の側部には、注出口部側台座28aが設けられている。注出口部側台座28aは、注出口部24の円弧面に沿って形成され、蓋部材26には蓋側台座28bが蓋側壁の円弧面に沿って設けられ、注出口部側台座28aと蓋側台座28bとの間には一対のヒンジ連結部27が形成され、ヒンジ連結部27を回転軸として水平方向に開閉することができる。
一対のヒンジ連結部27間には、注出口部側台座28aから上下方向の中間高さ位置に突出するストッパー突条27aが形成されていて、蓋部材26が開閉される際に、このストッパー突条27aが蓋側台座28bと干渉することにより、内容液の注出時に、蓋部材26が閉じて注ぎ出しの邪魔となることがない。
蓋部材26の裏側には、注出口25の内径に外径がほぼ等しい円環状の嵌入部29が形成され、嵌入部29は蓋部材26の裏面から環状に突出するように形成されている。嵌入部29が注出口25に嵌入されて、注出口25が蓋部材26によって密閉される一方、蓋部材26は嵌入部29により注出口25に保持される。蓋部材26のヒンジ連結部27が取付けてある位置と反対側の側部には、蓋部材26の面(半径)方向外側へ突出する庇26aが形成されている。庇26aは、蓋部材26の外側へ突出することによって、蓋部材26の開閉を容易にすることができる。
ヒンジ連結部27は、蓋部材26を開放したときに、水平方向へ180度近くまで蓋部材26が開くように、樹脂の弾性力を利用してある程度の反発力を持たせることが好ましい。
図2,図4に示すように、側壁6の内側に連続する天面壁7は、周縁部11、支持連結部8と反転連結部9からなる連結部及び中央押圧部10とからなる。周縁部11は側壁6の上端と隣接している部分の頂部11aと、欠落部6bのある平坦な谷面11bとから構成される。
支持連結部8は天面壁7の外周端に位置し、頂部11aに対応する位置の内側に設けられ、頂部11aから谷面11bの高さ位置まで下方へ延びているが、谷面11bに対応する位置には、支持連結部8は形成されていない。
支持連結部8及び谷面11bの内方側には、反転連結部9が連結され、反転連結部9は、支持連結部8よりも肉薄に形成されている。支持連結部8と反転連結部9との間及び谷面11bと反転連結部9との間には、作用基部21が形成されている。反転連結部9はその作用基部21から上方へ向かって斜め内側に傾斜している。詳しくは、反転連結部9は作用基部21から内側上方へ比較的大きな角度で円錐筒形状に延び、中間部で曲点9aを形成し、曲点9aからは、角度をやや緩やかにして内側上方へ延びている。
反転連結部9の内側端部は中央押圧部10に連結されている。中央押圧部10は、円形の板状部材である。初期状態では、中央押圧部10は反転連結部9に支持されており、反転連結部9は、中央押圧部10を上方位置に保持する程度の強度を必要とする。
中央押圧部10の下面10aには開封具3が設けられ、中央押圧部10に下方への押圧力を付加すると、反転連結部9は図7の状態から図8に示す状態へ、開封具3全体を上方位置から下方位置に位置付けることができる。すなわち、中央押圧部10を押すと樹脂の変形作用によって作用基部21が起点となって、反転連結部9が下方へ折れ曲がるようにして下方へ反転する。したがって、開封具3は、初期状態の上昇位置から下降位置に前進移動が可能である。
開封具3は、主部17と翼部18とから構成されている。主部17は柱状で中央押圧部10の中心部から垂下するように形成され、下端部には先端が逆円錐形状に尖ったように形成された切断部20が設けられている。翼部18は、主部17の外周部から主部17の中心線を基準にして放射状に4方向(周方向へ90度間隔:十字形状)へ翼状に延び、その先端部には規制板19を形成している。
翼部18は、放射方向へ中央押圧部10の下面10aのほぼ中間位置の規制板19まで延び(図3参照)、上下方向には下面10aから下方へ向かって切断部20の上端位置、すなわち、その円錐形状のほぼ基端側位置まで延びている。
規制板19は、主部17の軸心を中心として各翼部18の外側端部までを半径とした円周上の周方向両側の2方向へ延びる。規制板19の端部19cは主部17の中心線Oに対して平行であり、規制板19の周方向の長さは同じ大きさに形成されている。
図4及、図5及び図9に示すように、翼部18の下方先端部には第1切断補助部18aが形成され規制板19の下方先端部には第2切断補助部19aが形成されている。切断補助部18aは、開封具3の外側から内側に向かって下方に傾斜している。切断部20の先端は鋭角(ほぼ60度)に形成され、第1切断補助部18aの傾斜は切断部20の傾斜よりも緩やかであり、本実施形態では、直線上に向かい合う第1切断補助部18a,18aの傾斜の延長線上の交差角は鈍角である(図7)。
反転連結部9の長さは、該反転連結部9が反転して、開封具3が下降位置にあるとき、少なくとも第1切断補助部18aが開口15aの高さよりも下方に位置し、好ましくは第2切断補助部19aが開口15aの高さよりも下方に位置する長さ、言い換えれば、規制板19の外面19bの面が内装材14よりも低い位置にくるようにする。
本実施形態では、開封具3の各翼部18は注出口25の中央から注出具1(又は開封具3の主部17)の中心に向かう延長線に対して、45度の角度をずらして形成されている。そして、4つの規制板19に向かい合う側壁6にはガイド部であるガイドリブ22が形成されている。すなわち、ガイドリブ22は、注出口25の中央から注出具1(又は開封具3の主部17)の中心に向かう延長線に対して、45度の角度をずらして形成されており、注出口25がある部位に対してずらすように配置されている。
図4に示すようにガイドリブ22は、側壁6の内周面から半径方向内側に向けて突出し、ガイドリブ22の長さは周縁部11の谷部11bに対応する位置では、谷部11bの下面から下方へ向かって形成され、ほぼ注出口25の下端位置の高さまで延びており、外装材15とは間隔を空けている。また、頂部11aに対応する位置では頂部11aの下面から下方へ向かって、ほぼ注出口25の下端位置で、外装材15と間隔を空けた位置にわたって形成されている。
ガイドリブ22は、各規制板19に臨む位置に各々3つが形成され、3つのガイドリブ22の側壁周方向における間隔は、規制板19の横幅(周方向幅)よりも狭く形成されている。
規制板19とガイドリブ22の間隔は、図10に示すように、開封具3の規制板19が半径方向へ移動する最大半径の長さ以内にガイドリブ22の先端が突出する必要があり、かつガイドリブ22に規制板19が接触した状態で、切断部20が開口15aの直上方に位置できる必要がある。
次に、本実施形態の開封具付き注出具の作用について説明する。
注出具1を用いて開口15aを覆っている閉塞膜14aを突き破るときには、中央押圧部10を下方へ押圧する。中央押圧部10を押圧すると、中央押圧部10に連結している反転連結部9に力が作用し、反転連結部9を下方に反転させる力が作用する。そして、作用基部21が反転連結部9を反転させる作用起点となり得る。反転連結部9が下方に反転すると、反転連結部9の反り返りによる突っ張り力が生じ、反転連結部9は外力を加えない限り、戻ることもなく、下方位置で安定する。このように、樹脂の変形力によって、反転連結部9が作用基部21よりも下方に反転され、開封具3を下方へ移動することができる。
この反転連結部9が反転しているときに、中央押圧部10を押し下げることによって、外装材15の開口15aを覆っている内装材14の閉塞膜14aが押し拡げられる。
開封具3は、当初、先端が尖っている切断部20が閉塞膜14aを突き破り、次いで、開封具3が下方に移動するに連れて第1切断補助部18aの順に閉塞膜14aの破断を進行し、かつ押し広げる。そして、第2切断補助部19aが第1切断補助部18aに遅れて、閉塞膜14aの切断片を下方へ押し広げたり、規制板19の外面19bで切断片が内側に向くことを規制する。
ユーザから開口15aが形成されている部分が見えない場合にも、開封具3が垂下するときは、切断部20の先端が開口15a内のほぼ中心に位置しているので、中央押圧部10を下方へ押し下げるだけで、切断部20が閉塞膜14aを突き破ることができ、閉塞膜14aの開口15aに対応する部分が破断される。
このように、閉塞膜14aを破断するときは、ユーザの押圧力によって突き破るが、閉塞膜14aを突き破って下降位置に達した後は、反転連結部9の反転力(突っ張り力)と規制板19の外面19bが開口15aの周縁部に密着するので、この密着力や摩擦力によって、開封具3を開口15aに差し込んだ状態に保持できる。
このような密着力を付与するためには、容器本体12の開口15aの半径に対して、主部17の軸心から規制板19の外面19bまでの半径を開口15aと同等か僅かに大きくすると密着力を大きくする観点から望ましい。したがって、規制板19の外面19bの横断面形状は、円弧形が望ましいが、平面であってもよい。
この際、注出具1の斜め方向から欠落部6bに指を通しながら中央押圧部10を押し込んだり、中央押圧部10を下方へ押しても、中央押圧部10の端部を押し込んだような場合は、開封具3が斜め下方向に向かう力が負荷し、開封具3の下端にある切断部20が開口15aの位置から外れてしまい、例えば、第1切断補助部18aの刃先が容器本体12の面に対して平行若しくは平行に近い角度で当接し、開封できなかったり、内装材14及び外装材15の重合した厚い部分を切断するような不具合が考えられる。
本実施形態では、開封具が軸心からずれない状態では、勿論、開封具3が軸心からずれて下降して、規制板19がガイドリブ22に触れない状態、切断部20の先端が開口15aの直上方のいずれかに位置し、規制板19がガイドリブ22に当接した状態のいずれであっても、切断部20の先端が開口15aのいずれかの位置の直上方に位置する。したがって、中央押圧部10をそのまま下方へ押すことによって、規制板19がガイドリブ22に案内されてそのまま開封具3が下方へ移動して、開口15aを塞いでいる閉塞膜14aを切断部20が突き破ることができる。
飲料を注出する場合は、蓋部材26を開栓する。蓋部材26は、上述したように一対のヒンジ連結部27の間に設けたストッパー突条27aなどによってか、或いはヒンジの弾性力によって、開封した後は側方に位置し重力作用で戻らないようにして、飲料の流出を妨げないようにしている。
飲料の注出は、注出口25が下方へ向くように容器本体12を傾斜させることによって行う。円形の注出口25は注出具1の側壁6のほぼ上端から下端にわたる範囲で、開口が広く形成されており、容器本体12を少し傾けるだけで多量の飲料を注出できる。
このように、飲料を流出させると、通常では、開口15aの周縁に残っている内装材14の閉塞膜14aが切断された残留破断片が流路となる翼部18,18間の隙間を塞ごうとすることが考えられる。
本実施形態では、規制板19の外面19bが開口15a縁まで食い込むか、或いは外面19bが開口15a縁に密着して、残留破断片が開口15aの内方側へ向くのを規制し、閉塞膜14aが取り除かれた開口15aを塞ぐことを防止できる。
このように、4つの翼部18で形成された4つの流路が形成されることになり、主として注出口25側の流路が飲料の流出口となり、注出口25と反対側の流路が空気の流入口となり、空気置換性がよく飲料の流出量を大きくすることができる。
所望量の飲料の流出が終了した後は、蓋部材26を閉じて注出口25を閉塞することができ、次の使用時に備える。
以上、本発明を実施形態に基づいて添付図面を参照しながら詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく、更に他の変形あるいは変更が可能である。
ガイドリブ22は、側壁6の内周面に先端が垂直(注出具1の軸方向に平行)になるように形成したが、下端側が内方へ向くように傾斜させて、開封具3を中心側に寄せるようにガイドしてもよいし、他の形態でガイド部を形成してもよい。
注出口部24及び注出口25の形状は、本実施形態では密封性を考慮して円形に形成したが、四角形に形成してもよい。また、蓋部材26については、ヒンジ連結部27結合としたが、蓋部材26は注出具1に一体とすることなく、別部材としてもよい。
蓋部材26のヒンジ連結部27は、注出口部24の側部に設けたが、注出口部24の上部に設けてもよい。
1 開封具付き注出具
3 開封具
5 基部
6 側壁
7 天面壁
8 厚肉連結部
9 反転連結部
10 中央押圧部
12 容器本体
14a 閉塞膜
15a 開口
17 主部
18 翼部
19 規制板
20 切断部
22 ガイドリブ
24 注出口部
25 注出口
26 蓋部材
27 ヒンジ連結部

Claims (5)

  1. 天面壁と該天面壁の周縁部から下方に延びる側壁とからなり、天面壁の下面中央部には開封具が配設され、閉塞膜で封止された容器の開口部を覆って設けられる注出具であって、
    前記天面壁は、肉厚の中央押圧部と、該中央押圧部と周縁部とを連結し、前記開封具の下方への移動を可能にする連結部とからなり、
    前記開封具は、天面壁の前記中央押圧部から下方に延び、先端に切断部を有する主部と、該主部の延在方向に対して直角方向へ放射状に延び、天面壁に上端が連結された複数の翼部と、これらの各翼部の放射方向端部から前記主部の軸心を中心にして周方向へ延び、天面壁に上端が連結された規制部とからなり、
    前記側壁の内周部には、前記開封具の前記開口部へのずれを是正するガイド部を設け、前記開封具の押圧移動時において、前記規制部が前記ガイド部に当接可能に設けられ、前記開封具の位置ずれを規制するようにした、開封具付き注出具。
  2. 前記ガイド部は、前記側壁の内周面から該側壁の上下方向に延在し、前記側壁の内周側に突出するガイドリブである請求項1に記載の開封具付き注出具。
  3. 前記ガイドリブは前記規制部に対応する位置にのみ配設するようにした請求項2に記載の開封具付き注出具。
  4. 前記側壁には、前記注出具内に流入した内容液を注出具外に注出する注出口部と、該注出口部に開閉可能に設けられた蓋部材とを設けた請求項1〜3のいずれかに記載の開封具付き注出具。
  5. 前記開封具が前記開口部の直上方に設けられ、前記連結部の変形に付随して前記開封具を下方へ押圧移動させることにより、前記閉塞膜が破断可能に設けられている請求項1〜4のいずれかに記載の開封具付き注出具。
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