JP2011183401A - 油圧ダイクッション装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】下死点におけるダイクッションパッドの跳ね上がりを効果的に抑制することができる油圧ダイクッション装置及びその制御方法を提供する。
【解決手段】油圧ダイクッション装置20は、例えばプレス機1のスライド10と接触しスライド10の移動と連動して一軸移動可能なダイクッションパッド22と、ダイクッションパッド22を駆動する油圧シリンダ23と、油圧シリンダ23に連通されて油圧シリンダ23で用いられる油が蓄えられるアキュムレータ26と、油圧シリンダ23とアキュムレータ26との間の油の流路を開閉するロジック弁27と、ダイクッションパッド22が下死点に達した時点で油圧シリンダ23内の油が排出されてアキュムレータ26に蓄えられるようにロジック弁27を制御する制御装置30とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、油圧ダイクッション装置及びその制御方法に関する。
油圧ダイクッション装置は、上金型と下金型との間で被加工物を挟んで成型するプレス機に設けられ、上金型との間で被加工物を狭持して、しわ押え用の反力や被加工物をプレス成型するための突き上げ力(プレス機の可動部であるスライドに対する押付力:クッション力)を発生する装置である。この油圧ダイクッション装置は、下金型が取り付けられるダイクッションパッドと、ダイクッションパッドを駆動する油圧シリンダと、油圧シリンダに上記のクッション力を発生させる制御を行う制御装置とを備える。
上記構成の油圧ダイクッション装置は、油圧シリンダの圧力を昇圧させることで、クッション力を発生させている。被加工物の成型中は大きなクッション力が必要になるため油圧シリンダは、例えば10〜30Mpa程度の高い圧力に昇圧される。被加工物が上金型と下金型との間に挟持された状態で油圧ダイクッションパッドが下死点に達すると被加工物の成型が終了する。すると、ダイクッションパッドからスライドが離間されるため、制御装置によって、ダイクッションパッドの位置を保持する制御(ロッキング制御)が行われる。
以下の特許文献1には、ダイクッションパッドが下死点に達したときに、電動サーボモータを駆動して、その下死点位置から所定の退避高さだけ下降側にダイクッションパッドを退避させる制御を行うダイクッション制御装置が開示されている。かかる制御を行うことにより、ダイクッションパッドが下死点に達してスライドが上昇した瞬間に生ずる被加工物の跳ね上がりを防止している。
特開2007−2371874号公報
ところで、上述した下死点におけるダイクッションパッドの跳ね上がりが生ずると、ダイクッションパッドが大きく振動することになるため、機械的な負荷がかかって油圧ダイクッション装置の寿命を短縮させる虞が考えられる。また、ダイクッションパッドの跳ね上がりが生ずると、上述した被加工物の跳ね上がりが生ずるばかりではなく、振動による大音響が生じて騒音となるため、ダイクッションパッドの跳ね上がりは極力抑制する必要がある。
上述した特許文献1は、電動サーボモータを駆動してダイクッションパッドを下降側に退避させる制御を行うことにより、ダイクッションパッドの跳ね上がりを防止しているが、電動サーボモータに対する制御が複雑になるという問題がある。また、電動サーボモータに対する制御が複雑であるため、ダイクッションパッドを退避させるタイミングを精確に制御するのは困難であり、ダイクッションパッドの跳ね上がりを十分に抑制できない場合も考えられるという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、下死点におけるダイクッションパッドの跳ね上がりを効果的に抑制することができる油圧ダイクッション装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の油圧ダイクッション装置は、接触対象物(10)と接触し前記接触対象物の移動と連動して一軸移動可能な接触部材(22)と、該接触部材を駆動する油圧シリンダ(23)とを備える油圧ダイクッション装置(20)において、前記油圧シリンダに連通されており、前記油圧シリンダで用いられる油が蓄えられる蓄圧器(26)と、前記油圧シリンダと前記蓄圧器との間の油の流路を開閉する弁装置(27)と、前記接触部材が下死点に達した時点で前記油圧シリンダ内の油が排出されて前記蓄圧器に蓄えられるように前記弁装置を制御する制御装置(30)とを備えることを特徴としている。
また、本発明の油圧ダイクッション装置は、前記制御装置が、前記弁装置が閉状態から開状態になるのに要する応答時間を考慮して前記弁装置を制御することを特徴としている。
また、本発明の油圧ダイクッション装置は、前記制御装置が、前記接触部材が下死点に達する時点から前記応答時間の分だけ前の時点で前記弁装置の制御を行うことを特徴としている。
また、本発明の油圧ダイクッション装置は、前記油圧シリンダの圧力状態を検出する圧力センサ(29a〜29c)を備えており、前記制御装置は、前記圧力センサによって検出される前記油圧シリンダの圧力状態が予め設定された圧力状態になった場合に前記弁装置を開状態から閉状態にする制御を行うことを特徴としている。
また、本発明の油圧ダイクッション装置は、前記弁装置が、開状態と閉状態との2状態をとるロジック弁であることを特徴としている。
また、本発明の油圧ダイクッション装置は、前記油圧シリンダが、前記接触部材に連結された第1ピストン(P1)と、前記第1ピストンとの間で油を挟持し、当該油に対する加圧及び減圧を行うための第2ピストン(P2)とを備えることを特徴としている。
また、本発明の油圧ダイクッション装置は、前記第2ピストンに連結された可動板(24)と、前記制御装置によって制御され、前記可動板を移動させることによって前記第1ピストンと前記第2ピストンとの間に挟持された油に対する加圧及び減圧を行うモータ(25)とを備えることを特徴としている。
本発明のダイクッション装置の制御方法は、接触対象物(10)と接触し前記接触対象物の移動と連動して一軸移動可能な接触部材(22)と、該接触部材を駆動する油圧シリンダ(23)とを備える油圧ダイクッション装置(20)の制御方法において、前記接触部材が下死点に達した時点で前記油圧シリンダ内の油が排出されて前記油圧シリンダに連通された蓄圧器(26)に蓄えられるように、前記油圧シリンダと前記蓄圧器との間の流路を開閉する弁装置(27)を制御することを特徴としている。
本発明によれば、油圧シリンダに連通した蓄圧器と、油圧シリンダと蓄圧器との間の油の流路を開閉する弁装置とを設け、接触部材が下死点に達した時点で油圧シリンダ内の油が排出されて蓄圧器に蓄えられるように弁装置を制御装置によって制御しているため、下死点におけるダイクッションパッドの跳ね上がりを効果的に抑制することができるという効果がある。その結果として、油圧ダイクッション装置にかかる機械的な負荷が軽減されて装置寿命を伸ばすことができるとともに騒音が防止されるという効果がある。
本発明の一実施形態による油圧ダイクッション装置を備えるプレス機の概略構成を示す側面図である。 本発明の一実施形態による油圧ダイクッション装置を備えるプレス機の動作を示すフローチャートである。 プレス時において油圧シリンダ23で発生するクッション力の一例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態による油圧ダイクッション装置及びその制御方法について詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態による油圧ダイクッション装置を備えるプレス機の概略構成を示す側面図である。図1に示す通り、プレス機1は、スライド10(接触対象物)と油圧ダイクッション装置20とを備えており、スライド10を油圧ダイクッション装置20に衝突(接触)させて、これらの間に挟持されたパネルP(被加工物)をプレス成型する。
スライド10は、鉛直方向の往復運動が可能に構成されており、その下部にはパネルPをプレス成型するための上金型D1が取り付けられている。具体的に、スライド10は、メインモータ(図示省略)によって回転駆動されるクランク軸11と、クランク軸11の偏心部とスライド10の上部とを連結するコネクティングロッド12とを備えるクランク機構によって往復運動が可能である。
尚、クランク機構にはクランク軸11の回転角を検出する回転角センサ13が設けられており、この回転角センサ13で検出された回転角によってスライド10の速度やスライド10が油圧ダイクッション装置20に衝突する時点が求められる。回転角センサ13の検出結果は、スライド10の動作を制御する制御装置(図示省略)及び油圧ダイクッション装置20の動作を制御する制御装置30にそれぞれ出力される。
油圧ダイクッション装置20は、クッションピン21、ダイクッションパッド22(接触部材)、油圧シリンダ23、移動板24、モータ25、アキュムレータ26(蓄圧器)、ロジック弁27(弁装置)、ストロークセンサ28、及び圧力センサ29a〜29cを備えており、制御装置30の制御の下でしわ押え用の反力やパネルPをプレス成型するためのクッション力を発生する。
ダイクッションパッド22は、スライド10の下方に配置され、クッションピン21を介して下金型D2を支持する。また、ダイクッションパッド22は、スライド10が衝突(接触)したときにスライド10の移動と連動して鉛直下方向に移動可能である。尚、本明細書中の「接触」なる語句は、スライド10とダイクッションパッド22とが、ダイクッションピン21、上金型D1、下金型D2、パネルPを介して間接的に触れることを意味する。
油圧シリンダ23は、ピストンP1(第1ピストン)及びピストンP2(第2ピストン)を備えており、モータ25の駆動によりクッション力が制御される。ピストンP1は、一端部がダイクッションパッド22の下部に連結され、他端部が油圧シリンダ23の内部を上室23aと中室23bとに仕切っている。ピストンP2は、一端部が可動板24に連結され、他端部が油圧シリンダ23の内部を中室23bと下室23cとに仕切っている。これらピストンP1,P2により仕切られる上室23a、中室23b、及び下室23cには油が充填されている。
可動板24は、ネジ溝を有する穴部が両端部に形成されている平板状の部材である。可動板24に形成された穴部の各々には、側面にネジ山が形成されておりモータ25によって軸の周りに回動可能に構成された円柱形状の送り部材25aが介挿されている。送り部材25aの各々の軸は鉛直方向に設定されており、モータ25によって送り部材25aを同じ速度で回転させると可動板24を鉛直方向に並進させることができる。
ここで、可動板24はピストンP2の一端に連結されているため、可動板24が鉛直方向に移動するとピストンP2は可動板24と一体になって鉛直方向に移動する。モータ25の駆動によって可動板24を上方向に移動させると、ピストンP1とピストンP2との間に挟持された油が加圧されるため、油圧シリンダ23のクッション力を大きくすることができる。これに対し、モータ25の駆動によって可動板24を下方向に移動させると、ピストンP1とピストンP2との間に挟持された油が減圧されるため、油圧シリンダ23のクッション力を小さくすることができる。
アキュムレータ26は、油圧シリンダ23に連通されており、ピストンP1,P2で仕切られる中室23bに充填される油が蓄えられるものである。具体的には、パネルPのプレス成型が行われるときに、ダイクッションパッド22が下死点に達した時点で中室23bに充填されている油が排出されてアキュムレータ26に蓄えられる。これは、ダイクッションパッド22が下死点に達してスライド10と離間される際に生ずる跳ね上がり(振動)を抑制するためのである。
ロジック弁27は、開状態と閉状態との2状態のうちの何れか一方の状態になる弁であり、油圧シリンダ23とアキュムレータ26とを接続する配管に設けられ、制御装置30の制御の下で油圧シリンダ23とアキュムレータ26との間の配管の流路を開状態又は閉状態にする。油圧シリンダ23とアキュムレータ26との間の流路の開閉を行う弁としてロジック弁を用いるのは、開閉制御が容易であるとともに、閉状態から開状態になるのに要する応答時間が短いためである。
ストロークセンサ28は、ダイクッションパッド22の鉛直方向の移動量を検出するセンサである。また、圧力センサ29a〜29cは、油圧シリンダ23の上室23aの油圧、中室23bの油圧、下室23cの油圧をそれぞれ検出するセンサである。尚、図1では図示を省略しているが、これらストロークセンサ28及び圧力センサ29a〜29cの検出結果は制御装置30に出力される。
制御装置30は、回転角センサ13、ストロークセンサ28、及び圧力センサ29a〜29cの検出結果を用いてモータ25を制御して油圧シリンダ23で発生するクッション力の調整を行う。また、回転角センサ13及び圧力センサ29a〜29cの検出結果を用いてロジック弁27を制御することにより、ダイクッションパッド22が下死点に達してスライド10が離間される時に生ずる跳ね上がり(振動)を抑制する。
ここで、ダイクッションパッド22の跳ね上がりを抑制するには、ダイクッションパッド22が下死点に達してパネルPのプレス成型が完了する精確なタイミングで油圧シリンダ23のクッション力を減ずる必要がある。つまり、ダイクッションパッド22が下死点に達した時点でピストンP1とピストンP2との間に挟持されている油が排出されてアキュムレータ26に蓄えられるように制御するする必要がある。このため、制御装置30は、ロジック弁27が閉状態から開状態になるのに要する応答時間を考慮してロジック弁27の制御を行う。
具体的に、ダイクッションパッド22が下死点に達する時点での回転角センサ13の検出結果をθ0[度]、クランク軸11の回転角速度をω[度/sec]、ロジック弁27の応答時間をtd[sec]とすると、制御装置30は以下の(1)式で示される角度θ1[度]が回転角センサ13で検出されたタイミングでロジック弁27を閉状態から開状態にする制御を行う。つまり、制御装置30は、ダイクッションパッド22が下死点に達する時点からロジック弁27の応答時間の分だけ前の時点でロジック弁27の制御を行う。
θ1=θ0−ω×td …(1)
また、制御装置30は、ダイクッションパッド22が下死点付近の予め設定された位置(ロッキング位置)で停止している状態において、圧力センサ29a〜29cによって検出される油圧シリンダ23の圧力状態が予め設定された圧力状態になった場合にロジック弁27を開状態から閉状態にする制御を行う。具体的には、圧力センサ29a〜29cの検出結果から油圧シリンダ23の残圧が無くなったと判断した場合に、ロジック弁27の制御を行う。
次に、上記構成におけるプレス機の動作について説明する。図2は、本発明の一実施形態による油圧ダイクッション装置を備えるプレス機の動作を示すフローチャートである。まず、プレス機1に設けられたスライド10及び油圧ダイクッション装置20のダイクッションパッド22は、パネルPの成型を開始する前に制御装置30等の制御によって予め定められた高さ位置にそれぞれ配置される(ステップS11)。そして、クッションピン21を介してダイクッションパッド22上に支持された下金型D2上にパネルPが配置されたか否かが判断される(ステップS12)。
以上の配置が完了すると、ステップS12の判断結果が「YES」になり、不図示の制御装置の制御によってメインモータのトルクが制御されてクランク軸11の回転が開始され、これによりスライド10の下降が開始される(ステップS13)。スライド10の下降が開始されると、制御装置30は油圧センサ29a〜29cの検出結果を参照しつつモータ25を制御して、油圧シリンダ23に目標とするクッション力を発生させる。ここで、目標とするクッション力とは、スライド10がダイクッションパッド22に衝突する時点で油圧シリンダ23に発生させるべきクッション力である。
以上の制御を行っている間、制御装置30は回転角センサ13の検出結果に基づいてスライド10がダイクッションパッド22に衝突したか否かを判断する(ステップS14)。スライド10がダイクッションパッド22に衝突したと判断すると、ステップS14n判断結果が「YES」になり、制御装置30は、パネルPのプレス成型を行う上で必要となる一定のクッション力を油圧シリンダ23に発生させる制御を行う(ステップS15)。これにより、パネルPが上金型D1と下金型D2との間に一定のクッション力をもって挟持された状態で、スライド10とダイクッションパッド22が一体となって所定の距離(ストローク)だけ鉛直下方向に移動する。
制御装置30は、上記のクッション力の制御を行っている間、回転角センサ13及びストロークセンサ28の検出結果を参照して、ダイクッションパッド22が下死点の近傍に到達したか否かを判断している(ステップS16)。ここで、下死点の近傍とは、ダイクッションパッド22が下死点に達する前の位置であって、ロジック弁27の応答時間を考慮してロジック弁27を閉状態から開状態に制御すべき位置をいう。具体的には、回転角センサ13の検出結果が、前述した(1)式に示される角度θ1になる位置である。
制御装置30は、ステップS16の判断結果が「NO」である間は、ステップS15に示されるクッション力の制御を継続する。これに対し、ステップS16の判断結果が「YES」になると、制御装置30は、ロジック弁27を閉状態から開状態にする制御を行う(ステップS17)。かかる制御を行うことにより、ダイクッションパッド22が下死点に達したタイミングで、油圧シリンダ23のピストンP1,P2に挟持された油が排出されてアキュムレータ26に蓄積される。
ダイクッションパッド22が下死点に達すると、スライド10がダイクッションパッド22から離間してパネルPのプレス成型が完了し、これによりパネルPが上金型D1及び下金型D2通りにプレス成型された成型品が得られる。ここで、スライド10がダイクッションパッド22から離間するタイミングでは、上述したステップS17の制御によって油圧シリンダ23のクッション力が減じられている。このため、ダイクッションパッド22からスライド10が離間しても、ダイクッションパッド22の跳ね上がり(振動)は殆ど生じない。
図3は、プレス時において油圧シリンダ23で発生するクッション力の一例を示す図である。尚、図3においては、横軸に時間をとり、縦軸に圧力(クッション力)を取っている。また、横軸の時刻t1はスライド10がダイクッションパッド22に衝突する時刻であり、横軸の時刻t2はダイクッションパッド22が下死点に達する時刻である。図3に示す通り、スライド10がダイクッションパッド22に衝突する時刻t1で油圧シリンダ22で発生するクッション力が急激に大きくなっており、その後ダイクッションパッド22が下死点に達する時刻t2までは一定のクッション力にされている。
ダイクッションパッド22が下死点に達した時刻t2の直後において、従来は、スライド10がダイクッションパッド22から離間することにより、油圧シリンダに残存するクッション力によってダイクッションパッドの跳ね上がりが生じていた。このため、図3中の符号F2を付した曲線(破線)で示す通り、油圧シリンダのクッション力が振動していた。これに対し、本実施形態では、ダイクッションパッド22が下死点に達した時刻t2で油圧シリンダP1,P2で挟持される油を排出してクッション力を減ずる制御を行っているため、スライド10がダイクッションパッド22から離間しても跳ね上がりは生じず、図3中の符号F1を付した曲線(実線)で示す通り、油圧シリンダ23のクッション力も殆ど振動しない。
スライド10がダイクッションパッド22から離間すると、制御装置30によって、ダイクッションパッド22の位置を、下死点付近の予め設定されたロッキング位置に保持する制御(ロッキング制御)が行われる。かかるロッキング制御が行われている間に、プレス成型されたパネルPは下金型D2上から取り除かれる。
また、以上のロッキング制御を行っている間、制御装置30は、油圧センサ29a〜29cによって検出される油圧シリンダ23の圧力状態が予め設定された圧力状態(残圧が無くなった状態)になったか否かを判断する(ステップS18)。そして、ステップS18の判断結果が「YES」になると、制御装置30は、ロジック弁27を開状態から閉状態にする制御を行う(ステップS19)。これにより、油圧シリンダ23とアキュムレータ26との間の流路が閉状態になる。以上の処理にて、1枚のパネルPをプレス成型する一連の処理が終了する。図2に示した処理が繰り返されることにより、複数枚のパネルPがプレス成型される。
以上説明した通り、本実施形態では、油圧シリンダ23に連通したアキュムレータ26と油圧シリンダ23とアキュムレータ26との間の流路を開閉するロジック弁27とを設け、ダイクッションパッド22が下死点に達した時点で油圧シリンダ23内の油(ピストンP1,P2に挟持された油)が排出されてアキュムレータ26に蓄えられるように制御装置30がロジック弁27を制御している。このため、ダイクッションパッド22が下死点に達してスライド10がダイクッションパッド22から離間するときのダイクッションパッドの跳ね上がりを効果的に抑制することができる。その結果として、油圧ダイクッション装置20にかかる機械的な負荷が軽減されて装置寿命を伸ばすことができるとともに騒音が防止される。
以上、本発明の一実施形態による油圧ダイクッション装置及びその制御方法について説明したが、本発明は上記実施形態に制限されず、本発明の範囲内で自由に変更が可能である。例えば、上記実施形態では、油圧シリンダ23とアキュムレータ26との間の流路を開閉する弁装置としてロジック弁27を用いていたが、制御が容易であって応答時間が短ければロジック弁27以外の弁を用いることも可能である。
10 スライド
20 油圧ダイクッション装置
22 ダイクッションパッド
23 油圧シリンダ
24 可動板
25 モータ
26 アキュムレータ
27 ロジック弁
29a〜29c 油圧センサ
30 制御装置
P1,P2 ピストン

Claims (8)

  1. 接触対象物と接触し前記接触対象物の移動と連動して一軸移動可能な接触部材と、該接触部材を駆動する油圧シリンダとを備える油圧ダイクッション装置において、
    前記油圧シリンダに連通されており、前記油圧シリンダで用いられる油が蓄えられる蓄圧器と、
    前記油圧シリンダと前記蓄圧器との間の油の流路を開閉する弁装置と、
    前記接触部材が下死点に達した時点で前記油圧シリンダ内の油が排出されて前記蓄圧器に蓄えられるように前記弁装置を制御する制御装置と
    を備えることを特徴とする油圧ダイクッション装置。
  2. 前記制御装置は、前記弁装置が閉状態から開状態になるのに要する応答時間を考慮して前記弁装置を制御することを特徴とする請求項1記載の油圧ダイクッション装置。
  3. 前記制御装置は、前記接触部材が下死点に達する時点から前記応答時間の分だけ前の時点で前記弁装置の制御を行うことを特徴とする請求項2記載の油圧ダイクッション装置。
  4. 前記油圧シリンダの圧力状態を検出する圧力センサを備えており、
    前記制御装置は、前記圧力センサによって検出される前記油圧シリンダの圧力状態が予め設定された圧力状態になった場合に前記弁装置を開状態から閉状態にする制御を行う
    ことを特徴とする請求項3記載の油圧ダイクッション装置。
  5. 前記弁装置は、開状態と閉状態との2状態をとるロジック弁であることを特徴とする請求項4記載の油圧ダイクッション装置。
  6. 前記油圧シリンダは、前記接触部材に連結された第1ピストンと、
    前記第1ピストンとの間で油を挟持し、当該油に対する加圧及び減圧を行うための第2ピストンと
    を備えることを特徴とする請求項1から請求項5記載の油圧ダイクッション装置。
  7. 前記第2ピストンに連結された可動板と、
    前記制御装置によって制御され、前記可動板を移動させることによって前記第1ピストンと前記第2ピストンとの間に挟持された油に対する加圧及び減圧を行うモータと
    を備えることを特徴とする請求項6記載の油圧ダイクッション装置。
  8. 接触対象物と接触し前記接触対象物の移動と連動して一軸移動可能な接触部材と、該接触部材を駆動する油圧シリンダとを備える油圧ダイクッション装置の制御方法において、
    前記接触部材が下死点に達した時点で前記油圧シリンダ内の油が排出されて前記油圧シリンダに連通された蓄圧器に蓄えられるように、前記油圧シリンダと前記蓄圧器との間の流路を開閉する弁装置を制御することを特徴とするダイクッション装置の制御方法。
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