JP2011182232A - 電話転送装置、電話転送方法およびプログラム、電話転送システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電話転送装置10に、無線基地局と通信を行う通信実行部110と、端末装置が無線基地局の無線通信エリア内に存在しているか否かを表す在圏情報を取得する在圏情報取得部120と、端末装置を特定する情報と在圏情報とを関連付けたメンバ情報を記憶するメンバ情報記憶部130と、無線基地局の無線通信エリア内に存在している端末装置のうち、一の端末装置の着信呼を転送するか否かを判定し、着信呼を転送する場合にはメンバ情報記憶部に記憶されているメンバ情報に基づいて選択される他の端末装置に着信呼を転送する転送制御部140とを備えた。
【選択図】 図1
Description
特許文献1の技術は、PBXシステムに収容された端末装置に対する電話転送システムであって、着信番号に応じて転送先を選択する不在転送の技術が示されている。また、特許文献2の技術は、構内交換機に収容されたサービスステーションの同一サービス範囲に存在している電話機に対して内線転送する技術が示されている。
例えば、携帯電話機がユーザの身近に存在せず着信に気付くことができなかった場合では、特許文献1に記載されている従来の電話転送サービスが実行されてしまうと、着信元の携帯電話機のユーザが所在しているエリアとは異なるエリアの転送設定先の電話端末装置に着信が転送されてしまう場合があり、不便である。
したがって、移動体通信を利用しているユーザに対して従来よりも細やかな通信エリアに応じた電話転送サービスを提供することが可能となる。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明における第1の実施の形態にかかる電話転送装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態にかかる電話転送装置は、移動体通信における無線基地局の無線通信エリア内に存在する任意の端末装置への着信呼を同じ無線基地局の無線通信エリアに存在する他の端末装置へ転送する転送電話サービスを実行するものである。
図1に示すように、本実施の形態にかかる電話転送装置10は、通信実行部110と、在圏情報取得部120と、メンバ情報記憶部130と、転送制御部140とから構成されている。
在圏情報取得部120は、移動体通信における端末装置が無線基地局の無線通信エリアに存在しているか否かを示す在圏情報を通信実行部110を介して無線基地局から取得する。
メンバ記憶部130は、無線基地局と無線通信が実行可能な端末装置を特定する情報と、端末装置が無線基地局の無線通信エリアに存在しているか否かを示す在圏情報とを関連付けたメンバ情報を記憶する。
転送制御部140は、無線基地局の無線通信エリアに存在している端末装置の着信呼の有無を監視するとともに着信呼を転送するか否かを判定し、着信呼を転送する場合には、メンバ記憶部130に記憶されているメンバ情報内の在圏情報に基づいて転送先となる端末装置を選択し、選択した端末装置に転送する着信呼を接続させる転送制御を実行する。
図2に示すように、本実施の形態にかかる電話転送装置10は、無線基地局の無線通信エリアに存在している端末装置の情報(在圏情報)をネットワークを介して通信実行部110に取得させる(S101)。
通信実行部110によって在圏情報が無線基地局より取得されると、メンバ記憶部140は、無線基地局と無線通信可能な端末装置を特定する情報と取得した在圏情報とを関連付けたメンバ情報を図示しない記憶領域に記憶する(S102)。
転送制御部140は転送先となる端末装置を選択すると、転送する着信呼を転送先として選択した端末装置に接続する転送制御を実行する(S104)。
図3は、本発明の第2の実施の形態にかかる電話転送装置を含んだ電話転送システムの構成を示すブロック図である。
本実施の形態における電話転送システムは、図3に示すように、移動体通信における無線基地局2と、この無線基地局2と無線通信を行う端末装置3−a〜3−nと、無線基地局2とブロードバンド回線網1−1などのネットワーク1を介して接続される電話転送装置20とから構成されており、無線基地局2の無線通信エリア内に存在する端末装置3−nへの着信呼を無線基地局2の無線通信エリアに存在する他の端末装置3−xへ転送する転送電話サービスを電話転送装置20に実行させるものである。
なお、本実施の形態にかかる電話転送装置20の構成要素において、第1の実施の形態に置いて説明した電話転送装置10と同一の構成および機能を有するものについては、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
フェムトBTS2は、その通信範囲2−1が数十メートル程度と極めて小規模な無線基地局であり、ブロードバンド回線1−1を介して移動体通信サービス網1−2に接続される。微弱電波エリアや家庭内などの特定のエリアに設置されたフェムトBTSは、通常の移動体通信無線基地局4とは無線通信できない端末装置や家庭内に存在している端末装置と無線通信を行い、これら端末装置による移動体通信を実現させるものである。
例えば、図4に示すように、自宅に設置されたフェムトBTS2は、その通信範囲2−1に存在している端末装置、すなわち、自宅に所在しているユーザAの端末装置3−aとユーザBの端末装置3−bと無線通信を行うことにより、これら端末装置3−a,3−bによる移動体通信を実現する。
具体的には、図4に示すように、ユーザXがユーザBへ呼出信号を発信した場合、この呼出信号は通常の移動体通信無線基地局4を経由して移動体通信サービス網1−2を介してユーザBの端末装置3−bを呼び出す。このとき、端末装置3−bはフェムトBTS2の通信範囲2−1に存在していることから、電話転送装置20は、端末装置3−bへのユーザXからの着信呼を監視してこの着信呼を転送する必要があると判断すると、フェムトBTS2の通信範囲2−1に存在している他の端末装置、すなわちユーザAの端末装置3−aを転送先として選択し、着信呼を端末装置3−aへ接続させる。
図3に示すように、本実施の形態にかかる電話転送装置20は、ブロードバンド回線網を介してフェムトBTS2とパケット通信を行う通信実行部110と、端末装置3−a〜3−nがフェムトBTS2と無線通信が可能な状態であるか否かを示す在圏情報を取得する在圏情報取得部220と、端末装置3−a〜3−nを特定する情報に在圏情報が関連付けられたメンバ情報231を記憶するメンバ情報記憶部230と、フェムトBTS2の通信範囲に存在している端末装置3−nの着信呼に対して転送制御を実行する転送制御部240とから構成されている。
ここで、メンバ情報記憶部230に記憶されるメンバ情報231は、フェムトBTS2と無線通信が可能な端末装置3−a〜3−nを特定する電話番号と、この電話番号に対応するID情報(端末装置の名前に相当)と、在圏情報取得部220が取得した在圏情報とが関連付けられた情報とすることができる。
これにより、メンバ情報記憶部230に記憶されるメンバ情報231は、フェムトBTS2の通信範囲に存在しかつフェムトBTSと無線通信可能である端末装置か否かを示す最新の情報とすることができる。
ここで、転送テーブル241の一例を図6に示す。図6に示す用に、転送テーブル241は、着信呼の発信元番号毎に転送先となる端末装置3−nの優先順位を設定した転送設定情報を、図5に示すメンバ情報231に記憶されている「ID」それぞれに応じて記憶した情報である。
なお、本実施の形態における電話転送システムのフェムトBTS2が自宅に設置される場合には、メンバ情報231に登録されているユーザ全てを転送設定情報の転送先として自動登録するとしても良い。
これにより、転送制御部240は、着信呼の発信元に応じて転送先を選択することができる。
なお、転送設定テーブル241に記憶されていない発信元番号からの着信呼については所定の端末装置3−nを最優先の転送先として選択しても良い。
図7に示すように、本実施の形態にかかる電話転送装置20は、フェムトBTS2の通信範囲2−1内に存在している端末装置3−a〜3−nの所在状況(在圏情報)に変化があったか否かを判断し(S201)、変化が無い場合には(S201で「No」)、引き続き在圏情報の変化を検出する待機状態となる(S201)。
メンバ情報231を更新した後に、転送制御部240は、メンバ情報231に記憶されている在圏情報が「在圏端末」となっている端末装置3−nの着信呼の有無を判定し(S203)、在圏端末に着信呼が無い場合には(S203で「No」)、フェムトBTS2における在圏情報の変化を検出する待機状態となる(S201)。
ここで、転送制御部240が着信呼に対する転送制御の要否の判定について、例えば、一定時間が経過しても着信応答の無い着信呼を検出することにより転送制御の要否を判断することができる。また、転送制御部240は、フェムトBTS2から送信される着信応答の無い着信呼の転送要求信号を受信することにより、着信呼の転送制御の要否を判断しても良い。
なお、転送制御部240による着信呼に対する転送制御の要否の判定は、リングバックトーンの有無に応じてなされても良い。具体的には、リングバックトーンがある場合(通常の呼出中)には、一定時間経過の後に着信応答の有無を確認して判定し、リングバックトーンが無い場合(通話中または圏外など)には、即時転送制御有りと判定しても良い。
転送テーブル241に発信元番号に対応した転送設定情報が記憶されていない、すなわち、着信呼の発信元番号が転送不許可番号であった場合(S205で「No」)、電話転送装置20は、着信呼に対して転送制御を実行せずに動作を終了する。
転送テーブル241に発信元番号に対応した転送設定情報が記憶されている、すなわち、着信呼の発信元番号が転送許可番号であった場合(S205で「Yes」)、転送制御部240は、着信呼の転送先の有無を判定する(S206)。
すなわち、転送制御部240は、転送テーブル241に基づいて選択された転送先候補である端末装置3−nのメンバ情報231における在圏情報が「在圏端末」であれば「転送先有り」と判定し、「圏外端末」であれば「転送先なし」と判定する。
転送制御部240によって「転送先有り」と判定された場合(S206で「Yes」)、転送制御部240は、選択した転送先となる端末装置3−nへ着信呼を接続する転送制御を実行する。ここで、転送制御部240による転送制御は、転送制御部240からの制御信号をフェムトBTS2へ送信することにより実行されても良く、また、転送制御部240からの制御信号を移動体通信サービス網1−2の呼制御システム(不図示)へ送信することにより実行されても良い。
転送先が着信呼に応答していないと判定された場合(S208で「No」)、電話転送装置20は、転送先の有無の確認を転送制御部240に再び実行させる(S206)。
転送先が着信呼に応答していると判定された場合(S208で「Yes」)、着信呼の転送制御が正常に通話完了されたので、電話転送装置20は転送動作を終了する。
本実施の形態にかかる電話転送システムは、図3に示すように、無線基地局(フェムトBTS)2と電話転送装置20と端末装置3−a〜3−nとから構成されるが、ここでは、図4に示すように、フェムトBTS2の通信範囲2−1に存在する端末装置3−bの着信呼を電話転送装置20によって転送する場合について、本実施の形態における電話転送システムによる電話転送サービスの実行シーケンスを説明する。
図4に示すようにユーザXがユーザBに対して発信すると、フェムトBTS2は、ユーザBの端末装置3−bに対して呼出信号(着信通知)を送信する(S303)。
なお、
例えば、ユーザXの電話番号(発信元番号)が「090−5555−****」であったならば、図6に示す転送設定テーブルによれば、優先順位が最上位の転送先候補はユーザCであり、電話転送装置20はユーザCを転送先候補して選択する。
例えば、図5に示すメンバ情報231によれば、ユーザCの在圏情報は「圏外端末」となっており、フェムトBTS2との無線通信が実行不可能な状態であることを示している。よって、電話転送装置20は、ユーザCへの着信呼の転送は不可であると判定する。
ここで、電話転送装置20が実行する転送制御は、フェムトBTS2に対して転送先の情報(転送制御情報)を送信し(S311)、この転送制御情報を受信したフェムトBTS2により着信呼を転送先へ接続する(S312)ことにより実現しても良い。
在圏端末であるユーザAの端末装置3−aは、この転送着信通知に対する着信応答をフェムトBTS2へ送信し(S314)、ユーザXと通話を開始する。
したがって、移動体通信を利用しているユーザに対して従来よりも細やかな通信エリアに応じた電話転送サービスを提供することが可能となる。
Claims (9)
- 所定の端末装置との間で無線帯域信号を送受信する無線基地局とネットワークを介して通信を行う通信実行部と、
前記端末装置が前記無線基地局の無線通信エリア内に存在しているか否かを表す在圏情報を前記通信実行部を介して前記無線基地局から取得する在圏情報取得部と、
前記端末装置を特定する情報と前記在圏情報とを関連付けたメンバ情報を記憶するメンバ情報記憶部と、
前記端末装置のうち、前記無線基地局の無線通信エリア内に存在している一の端末装置に着信呼があった場合にこの着信呼を転送するか否かを判定し、前記着信呼を転送する場合には前記メンバ情報記憶部に記憶された前記メンバ情報に基づいて選択される他の端末装置に前記着信呼を転送する転送制御部と
を備えることを特徴とする電話転送装置。 - 請求項1に記載の電話転送装置において、
前記在圏情報取得部は、前記無線基地局の無線通信エリア内に存在している端末装置の状態に変化が発生すると前記無線基地局から前記在圏情報を取得し、
前記メンバ情報記憶部は、前記在圏情報取得部によって取得された最新の前記在圏情報で前記メンバ情報記憶部に記憶された前記在圏情報を更新することを特徴とする電話転送装置。 - 請求項2に記載の電話転送装置において、
前記在圏情報は、前記端末装置が前記無線基地局の無線通信エリア内に存在しかつ前記無線基地局との無線通信が実行可能な状態の在圏端末であるか否かを表し、
前記転送制御部は、前記在圏端末に前記着信呼を転送することを特徴とする電話転送装置。 - 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の電話転送装置において、
前記メンバ情報は、前記端末装置を特定する電話番号と、この電話番号に対応するIDと、前記在圏情報とを関連付けた情報であることを特徴とする電話転送装置。 - 請求項4に記載の電話転送装置において、
前記転送制御部は、発信元の電話番号に応じて前記メンバ情報と転送による着信呼の接続順位とを関連付けて記憶した転送設定テーブルをさらに備え、この転送設定テーブルと前記メンバ情報とに基づいて選択される前記端末装置に前記着信呼を転送することを特徴とする電話転送装置。 - 所定の端末装置との間で無線帯域信号を送受信する無線基地局とネットワークを介して通信を行う通信実行ステップと、
前記端末装置が前記無線基地局の無線通信エリア内に存在しているか否かを表す在圏情報を前記通信実行ステップにより前記無線基地局から取得する在圏情報取得ステップと、
前記端末装置を特定する情報と前記在圏情報とを関連付けたメンバ情報を記憶するメンバ情報記憶ステップと、
前記在圏情報取得ステップによって取得された最新の前記在圏情報で前記メンバ情報内の前記在圏情報を更新するメンバ情報更新ステップと、
前記端末装置のうち、前記無線基地局の無線通信エリア内に存在している一の端末装置に着信呼があった場合にこの着信呼を転送するか否かを判定し、前記着信呼を転送する場合には前記メンバ情報記憶部に記憶された前記メンバ情報に基づいて選択される他の端末装置に前記着信呼を転送する転送制御ステップと
を備えることを特徴とする電話転送方法。 - 請求項6に記載の電話転送方法において、
前記在圏情報取得ステップにより取得される前記在圏情報は、前記端末装置が前記無線基地局の無線通信エリア内に存在しかつ前記無線基地局との無線通信が実行可能な状態の在圏端末であるか否かを表し、
前記転送制御ステップは、前記在圏端末に前記着信呼を転送することを特徴とする電話転送方法。 - 請求項6または請求項7に記載の電話転送方法を、コンピュータに実行させることを特徴とする電話転送プログラム。
- 端末装置と、この端末装置と無線通信を実行する無線通信基地局と、この無線通信基地局とネットワークを介して接続される電話転送装置とから構成される電話転送システムにおいて、
前記無線基地局は、無線通信エリアが数十メートル程度のフェムトセル無線基地局装置であり、
前記電話転送装置は、請求項1乃至4のいずれか一項に記載された電話転送装置であることを特徴とする電話転送システム。
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