JP2011181789A - 半導体光源 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンパクトでかつ高速動作可能な半導体光源を提供することにある。
【解決手段】外部信号光により制御される半導体光源において、注入電流により光を出力する分布帰還型レーザ部101と、分布帰還型レーザ部101に隣接して設けられた可変光減衰器部102と、可変光減衰器部102に隣接して設けられ、片側端面103aに高反射膜105が形成されて外部共振器を構成し、前記光が導波する光導波路部103を具備し、分布帰還型レーザ部101と可変光減衰器部102と光導波路部103とが同じ半導体基板上に作製されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、外部制御光により高速に制御可能な半導体光源に関する。
高速信号光により高速制御可能な半導体デバイスとしては、非特許文献1の報告にあるように、半導体光増幅器を用いた波長変換素子や、非特許文献2の報告にあるように、半導体光増幅器を干渉アーム内に設置した、マッハツェンダ型波長変換素子により検討されている。
半導体光増幅器を用いた波長変換素子では、図6に示すように、2つの光(ポンプ光、及びプローブ光)を上下のクラッド部13,14に挟まれる半導体光増幅器11の活性領域12に注入し、四光波混合等の非線形現象を原理として用いることで、2光波の周波数差に対応した周波数領域に信号光を生成する。この際、プローブ光に信号を重畳しておけば、生成された信号光にも同じ信号が重畳されることを原理としている。
また、図7に示すように、マッハツェンダ型波長変換素子20は、第1の3dBカプラ21と、この第1の3dBカプラ21の光出力導波路21c,21dにマッハツェンダ変調器の干渉アーム22を介して接続される第2の3dBカプラ23と、干渉アーム22に接続される信号光入力導波路24と、干渉アーム22に配置された半導体光増幅器25とを備える。このマッハツェンダ型波長変換素子20においては、マッハツェンダ干渉型の干渉アーム22に配置された半導体光増幅器25へ、信号光入力導波路24を介して信号光を入力し、当該半導体光増幅器25の1つを飽和させ、キャリア密度変動を誘起することで、屈折率を変え、干渉型の干渉状態を変調し、信号光入力導波路24とは別の第1の3dBカプラ21の光入力導波路21bに注入したプローブ光の光出力を変調することで光信号の他の光キャリアへの載せ変えを行っている。これにより、第2の3dBカプラ23の光出力導波路23dから変換光が出力する。
これらの技術により、40Gb/sデジタル光信号の情報を、波長の異なる他の光へ載せ変える、波長変換技術が実現されている。
Atsushi Matsumoto et al., "Operational Design on High-Speed Semiconductor Optical Amplifier With Assist Light for Application to Wavelength Converters Using Cross-Phase Modulation", IEEE Journal of Quantum Electronics, vol.42, no.3, pp.313-323, March 2006 Tatsuo Hatta et al., "Polarization-Insensitive Monolithic 40-Gbps SOA-MZI Wavelength Converter With Narrow Active Waveguides", IEEE Journal of Selected Topics in Quantum Electronics, vol.13, no.1, pp.32-39, January/February 2007
しかし、当該光素子を駆動するには、外部光源が必要であり、全体として大きなシステムとなっていた。また、動作条件の精密な設定が必要で、安定性の面で問題があった。
したがって、本発明は上述したような課題を解決するために為されたものであって、コンパクトでかつ高速動作可能な半導体光源を提供することを目的としている。
上述した課題を解決する第1の発明に係る半導体光源は、
外部信号光により制御される半導体光源において、
注入電流により光を出力する分布帰還型半導体レーザと、
前記分布帰還型半導体レーザに隣接して設けられた可変光減衰器と、
前記可変光減衰器に隣接して設けられ、片側端面に高反射膜が形成されて外部共振器を構成し、前記光が導波する光導波路を具備し、
前記分布帰還型半導体レーザと前記可変光減衰器と前記光導波路とが同じ半導体基板上に作製されている
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第2の発明に係る半導体光源は、
第1の発明に係る半導体光源であって、
前記可変光減衰器は、前記分布帰還型半導体レーザの活性層と同じ構造の光導波層を有し、前記光導波層の光吸収量を注入電流量で調整可能とした可変光減衰器である
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第3の発明に係る半導体光源は、
第1の発明に係る半導体光源であって、
前記可変光減衰器は、電界吸収効果を用いた可変光減衰器である
ことを特徴とする。
本発明に係る半導体光源によれば、半導体レーザに外部共振器及び可変光減衰器をモノリシック集積することになる。これにより、外部共振器構成時の素子内での光往復時間に対応する変調周波数帯のRF信号で強度変調された入力信号光に対する応答感度を増強し、半導体レーザの強度変調された入力信号光に対する応答帯域を拡大するとともに、外部共振器による変調感度増強率を可変光減衰器で調整することで、強度変調された入力信号光に対する応答感度の変調周波数依存性を調整できる。よって、コンパクトでありかつ高速動作することができる。
本発明の第1の実施例に係る半導体光源の構造図である。 本発明の実施例1に係る半導体光源における、可変光減衰器部の減衰量を最大とした際の、外部光信号に対する応答特性を示す図である。 本発明の実施例1に係る半導体光源における、可変光減衰器部の減衰量を調整した際の、外部光信号に対する応答特性を示す図である。 本発明の実施例1に係る半導体光源における、50Gb/s NRZ信号光による動作時のアイパターンを示す図である。 本発明の第2の実施例に係る半導体光源の構造図である。 従来の半導体光増幅器を用いた波長変換素子の一例を示す図である。 従来のマッハツェンダ型波長変換素子の一例を示す図である。
本発明に係る半導体光源について、各実施例で具体的に説明する。
本発明の第1の実施例に係る半導体光源について図1〜図4を参照して説明する。
本実施例に係る半導体光源100は、図1に示すように、分布帰還型(Distributed FeedBack,DFB)半導体レーザを構成するDFBレーザ部101に可変光減衰器を構成する可変光減衰器部102、及び光導波路を構成する光導波路部103をモノリシック集積した構造を備えている。
また、光導波路部103の片側端面103a(可変光減衰器部102が集積された部分と逆の端面)には高反射膜105が形成され、DFBレーザ部101の端面101aには反射防止膜104が形成されている。
DFBレーザ部101は、注入電流により光を出力する活性層110を備える。なお、活性層110の下部には半導体光源下部構造121が設けられ、活性層110の上部には半導体光源上部構造122が設けられる。
可変光減衰器部102は、DFBレーザ部101に直列に配置された素子である。可変光減衰器部102は、DFBレーザ部101の活性層110と同じ構造であって、注入電流量により光吸収量を調整する光導波層(領域)112を備える。なお、光導波層112の下部には半導体光源下部構造121が設けられ、光導波層112の上部には半導体光源上部構造122が設けられる。
光導波路部103は、可変光減衰器部102に直列に配置された素子であって、光が導波する光導波層113を備える。なお、光導波層113の下部には半導体光源下部構造121が設けられ、光導波層113の上部には半導体光源上部構造122が設けられる。
上述した半導体光源下部構造121は、n−InP基板とn−InPバッファー層とn−InPクラッド層を有し、この順番にて下側から積層した構造である。半導体光源下部構造121の下部には半導体光源共通n側電極108が設けられる。
半導体光源上部構造122は、p−InPクラッド層を有する構造である。なお、DFBレーザ部101にあっては、活性層110とp−InPクラッド層の間に回折格子111が設けられ、p−InPクラッド層の上に1.3μm組成p−InGaAsPコンタクト層を介してDFBレーザ電流注入電極(p−電極)106が設けられる。可変光減衰器部102にあっては、p−InPクラッド層の上に1.3μm組成p−InGaAsPコンタクト層を介して可変光減衰器制御電極(p−電極)107が設けられる。光導波路部103にあっては、p−InPクラッド層の下部にて、1.2μm組成InGaAsP SCH層と1.1μm組成p−InGaAsP層とがこの順番にて下側から積層されている。
また、半導体光源上部構造122には素子分離溝131,132が設けられており、これら素子分離溝131,132により隣接する素子同士が分離されている。
よって、上述した半導体光源100は、DEBレーザ部101と可変光減衰器部102と光導波路部103とが、同一の半導体基板上にて光結合するように作製されている。
各部分の長さは、それぞれDFBレーザ部101の長さLDFB=300μm、可変光減衰器部102の長さLVOA=200μm、光導波路部103の長さLWG=800μmとなっている。素子全体の長さは1,300μmであり、各部分の等価屈折率3.3を考慮すると、光が素子共振器内(反射防止膜104−高反射膜105間)を往復する時間は約29psとなり、対応する周波数は約35GHzとなる。このため、外部共振器の構成を取ることで、35GHz付近の変調周波数領域のRF信号で強度変調された入力信号光に対する半導体光源100の変調感度の増大が期待できる。
強度変調された入力信号光に対する変調感度の増強効率は、光導波路部103からのフィードバック光量により変化するので、可変光減衰器部102でこのフィードバック光量を調整することで変調感度増強率の調整が可能となり、半導体光源100の、強度変調された入力信号光に対する応答感度の変調周波数依存性の調整が可能となる。
可変光減衰器部102は、上述したように半導体レーザの活性層を用いた光導波層112(半導体導波路)で実現した。この半導体光源100の可変光減衰器部102は、DFBレーザ部101の活性層110と同じ構造の光導波層112を有するため、電流非注入時にはDFBレーザ発振モードに対して、大きな吸収係数を示し、外部共振器が形成されない。しかし、可変光減衰器制御電極107を通して電流を注入することで、当該領域112の光吸収量を制御することができ、光導波路部103からのフィードバック光量を調整して、DFBレーザ部101へ導くことができる。
ここで、上述した構成の半導体光源(素子)の製造方法について、製造工程順に説明する。
1)まず、結晶成長装置内で、有機金属化学気相蒸着法(Metal Organic Chemical Vapor Deposition,MOCVD)を用いて、n−InP基板上にn−InPバッファー層及びn−InPクラッド層を成長する。
2)次に1.2μm組成InGaAsP分離閉込(Separate Confinement Heterostructure,SCH)層(厚さ5nm)を成長し、その上に1.3μm組成のInGaAsP障壁層(厚さ10nm)及びInGaAs井戸層(厚さ5nm)を順次成長する。前記障壁層は7層とし、前記井戸層は6層とした。
3)さらに1.2μm組成InGaAsP SCH層(厚さ5nm)、1.1μm組成p−InGaAsP回折格子形成層(厚さ100nm)、p−InPクラッド層(厚さ20nm)を成長する。上述した第2工程および本工程によりDFBレーザ部101の活性層110を形成する。
4)上述した第3工程で得られた基板を結晶成長装置から取り出し、電子ビーム描画装置でDFBレーザ部101のみに周期197nmの回折格子パターンを描画し、ドライエッチングにより回折格子111を形成する。
5)再度結晶成長装置へ基板を戻し、p−InPクラッド層(厚さ500nm)、1.3m組成p−InGaAsPコンタクト層(厚さ50nm)を、順次成長する。
6)続いて、DFBレーザ部101及び可変光減衰器部102をSiO2膜でカバーし、それ以外の、n−InPクラッド層に近接する1.2μm組成InGaAsP SCH層までの結晶をエッチングで除去する。
7)そして、上述した第6工程で結晶を除去した部分へ、1.2μm組成InGaAsP SCH層(厚さ5nm)、1.3μm組成InGaAsP障壁層(厚さ10nm)及び1.48μm組成InGaAsP井戸層(厚さ5nm)、1.3mm組成InGaAsP光導波層(厚さ100nm)、1.2μm組成InGaAsP SCH層(厚さ5nm)、1.1μm組成p−InGaAsP層(厚さ100nm)、p−InPクラッド層(厚さ550nm)を順次バットジョイント成長し、光導波路部103の光導波層113を形成する。
8)続いて、素子ストライプ構造を電子ビーム描画装置で描画し、ドライエッチングによりメサストライプを形成する。
9)上述した第8工程でエッチングにより除去した領域に、電流狭窄用埋込層として、半絶縁(Semi−insulating,SI)InPを成長し、埋め込み構造を有する素子を形成する。
10)DFBレーザ部101と可変光減衰器部102にp−電極106及び107を形成し、両者間、及び可変光減衰器部102と光導波路部103の間に素子分離溝131,132をそれぞれ形成する。
11)続いて、基板側(半導体光源下部構造121の下面側)に半導体光源共通n側電極(n−電極)108を形成する。
12)最後に、チップを劈開により取り出し、DFBレーザ出射端(DFBレーザ部101の端面101a)に反射防止膜104、光導波路劈開端(光導波路部103の片側端面103a)に高反射膜105を形成して、半導体光源100が得られる。
上述した手順で作製された半導体光源100の作用について、図2および図3を参照して説明する。ここでは、半導体光源100の強度変調信号光に対する応答感度を、信号光の強度をサイン波のRF電気信号で変調し、その変調周波数を変化させることで、測定した。
まず、可変光減衰器部102を無バイアス状態とし、光導波路部103からの戻り光がDFBレーザ部101へ戻らないようにして、応答帯域を測定した。その結果を図2に示す。この図2には、半導体光源100のDFBレーザ部101へのバイアス電流を素子しきい値の5倍(5Ith)、10倍(10Ith)、13倍(13Ith)に設定した場合の、応答特性をそれぞれ点線、1点鎖線、実線で示している。図2に示すように、バイアス電流を増加すると、応答帯域が拡大していることがわかる。バイス電流が13Ithの際には、3dB帯域(応答感度がDCの場合に対して半分(−3dB)となる変調周波数)が約30GHzとなった。
可変光減衰器制御電極107を通して可変光減衰器部102へ注入する電流を調整し、応答特性の変化を測定した。その結果を図3に示す。ここでは、DFBレーザ部101へのバイアス電流を13Ithとした。なお、図3にて、注入電流が3mAであるときの規格化応答感度は、30GHz以下にあっては、注入電流が0mAであるときの規格化応答感度とほぼ同じ値であった。図3に示すように、可変光減衰器部102への注入電流を増加し、光減衰量を低減するに従って、DFBレーザ部101から光導波路部103へ伝搬し、再度DFBレーザ部101へフィードバックされる光量が増加し、光の共振器内往復時間に対応する35GHz付近の入力信号光に対する応答感度が増大していくことがわかる。注入電流を10mAとした際に、45GHz以上の3dB帯域が確認できた。
図3に示される、光源の応答特性に現れる感度の山は、実システムでの使用に際し、信号光に重畳された光デジタル波形を歪ませる要因となることが懸念される。この波形歪みが許容範囲にあるのか否かを、高速光デジタル信号を重畳した信号光で、本光源を動作させる事により検証した。本状態で、50Gb/s NRZ信号で変調された光デジタル信号を入力信号光として、当該半導体光源100に注入した結果、図4に示すアイパターンが観測された。この図4に示すように、良好なアイ開口が確認されていることがわかり、本光源の実システムへの適用性が確認できた。
したがって、本実施例に係る半導体光源100によれば、上述したように、DFBレーザ部101に外部共振器を構成する光導波路部103及び可変光減衰器部102をモノリシック集積することにより、外部共振器構成時の素子内での光往復時間に対応する変調周波数帯のRF信号で強度変調された入力信号光に対する応答感度を増強し、DFBレーザ部101の強度変調された入力信号光に対する応答帯域を拡大するとともに、外部共振器による変調感度増強率を可変光減衰器部102で調整することで、強度変調された入力信号光に対する応答感度の変調周波数依存性を調整できる。よって、コンパクトでありかつ高速動作することができる。
なお、本実施例ではSI−InPで埋め込んだ、埋め込み構造の半導体光源100を用いて説明したが、pn埋め込み構造を有する素子、リッジ構造やハイメサ構造の素子である半導体光源とすることも可能である。
また、全共振器長を1,300μmに設定することで、感度増強する変調周波数の中心を35GHzに設定した半導体光源100を用いて説明したが、光導波路部103やDFBレーザ部101、可変光減衰器部102の長さを調整し、半導体光源の全共振器長を調整することで、当該中心周波数を調整した半導体光源とすることも可能である。このような半導体光源とすることにより、上述した半導体光源と同様な作用効果を奏する上に、全共振器長を短くすることで、当該中心周波数を増大し、さらなる広帯域化が可能である。
本発明の第2の実施例に係る半導体光源について、図5を参照して説明する。
本実施例に係る半導体光源は、上述した第1の実施例に係る半導体光源にて、可変光減衰器部のみを変更した素子であって、それ以外は同一の素子を具備する。
本実施例に係る半導体光源200は、図5に示すように、分布帰還型(Distributed FeedBack,DFB)半導体レーザを構成するDFBレーザ部101に可変光減衰器を構成する可変光減衰器部202、及び光導波路を構成する光導波路部103をモノリシック集積した構造を備えている。
また、光導波路部103の片側端面103a(可変光減衰器部102が集積された部分と逆の端面)には高反射膜105が形成され、DFBレーザ部101の端面101aには反射防止膜104が形成されている。
DFBレーザ部101は、注入電流により光を出力する活性層110を備える。なお、活性層110の下部には半導体光源下部構造121が設けられ、活性層110の上部には半導体光源上部構造122が設けられる。
可変光減衰器部202は、DFBレーザ部101に直列に配置された素子である。可変光減衰器部202は、電界吸収効果を用いた層構造、例えば多重量子井戸で構成され、注入電流量により光吸収量を調整する光導波層(領域)212を備える。なお、光導波層212の下部には半導体光源下部構造121が設けられ、光導波層112の上部には半導体光源上部構造122が設けられる。
光導波路部103は、可変光減衰器部102に直列に配置された素子であって、光が導波する光導波層113を備える。なお、光導波層113の下部には半導体光源下部構造121が設けられ、光導波層113の上部には半導体光源上部構造122が設けられる。
上述した半導体光源下部構造121は、n−InP基板とn−InPバッファー層とn−InPクラッド層を有し、この順番にて下側から積層した構造である。半導体光源下部構造121の下部には半導体光源共通n側電極108が設けられる。
半導体光源上部構造122は、p−InPクラッド層を有する構造である。なお、DFBレーザ部101にあっては、活性層110とp−InPクラッド層の間に回折格子111が設けられ、p−InPクラッド層の上に1.3μm組成p−InGaAsPコンタクト層を介してDFBレーザ電流注入電極(p−電極)106が設けられる。可変光減衰器部202にあっては、p−InPクラッド層の下部にて、1.2μm組成InGaAsP SCH層と1.1μm組成p−InGaAsP層とがこの順番にて下側から積層されている。また、p−InPクラッド層の上に1.3μm組成p−InGaAsPコンタクト層を介して可変光減衰器制御電極(p−電極)107が設けられる。光導波路部103にあっては、p−InPクラッド層の下部にて、1.2μm組成InGaAsP SCH層と1.1μm組成p−InGaAsP層とがこの順番にて下側から積層されている。
また、半導体光源上部構造122には素子分離溝131,132が設けられており、これら素子分離溝131,132により隣接する素子同士が分離されている。
よって、上述した半導体光源200は、DEBレーザ部101と可変光減衰器部202と光導波路部103とが、同一の半導体基板上にて光結合するように作製されている。
各部分の長さは、それぞれDFBレーザ部101の長さLDFB=300μm、可変光減衰器部202の長さLVOA=200μm、光導波路部103の長さLWG=800μmとなっている。素子全体の長さは1,300μmであり、各部分の等価屈折率3.3を考慮すると、光が素子共振器内(反射防止膜104−高反射膜105間)を往復する時間は約29psとなり、対応する周波数は約35GHzとなる。このため、外部共振器構成を取ることで、35GHz付近の変調周波数領域のRF信号で強度変調された入力信号光に対する半導体光源200の変調感度の増大が期待できる。
強度変調された入力信号光に対する変調感度の増強効率は、光導波路部103からのフィードバック光量により変化するので、可変光減衰器部202でこのフィードバック光量を調整することで変調感度増強率の調整が可能となり、半導体光源200の、強度変調された入力信号光に対する応答感度の変調周波数依存性の調整が可能となる。
半導体光源200の可変光減衰器部202は、上述したように電界吸収効果を用いた強度変調器により実現した。上述した第1の実施例で示した、可変光減衰器部102の光導波層112をDFBレーザ部101の活性層110と同一の組成で作製し、可変光減衰器部102へ電流を注入することで光のフィードバック量を調整する構造の半導体光源100においては、可変光減衰器部102の光導波層112へたまったキャリア密度の変化により、位相雑音が発生してしまうが、本実施例に係る半導体光源200では、印加する電界の強度を制御することで光の吸収量を制御し、戻り光のフィードバック量を制御するため、当該領域への余剰キャリアの蓄積が起こらず、位相雑音の発生がないというメリットがある。
ここで、上述した構成の半導体光源(素子)の製造方法について、製造工程順に説明する。
1)まず、結晶成長装置内で、有機金属化学気相蒸着法(Metal Organic Chemical Vapor Deposition,MOCVD)を用いて、n−InP基板上にn−InPバッファー層及びn−InPクラッド層を成長する。
2)次に1.2μm組成InGaAsP分離閉込(Separate Confinement Heterostructure,SCH)層(厚さ5nm)を成長し、その上に1.3μm組成のInGaAsP障壁層(厚さ10nm)及びInGaAs井戸層(厚さ5nm)を順次成長する。前記障壁層は7層とし、前記井戸層は6層とした。
3)さらに1.2μm組成InGaAsP SCH層(厚さ5nm)、1.1μm組成p−InGaAsP回折格子形成層(厚さ100nm)、p−InPクラッド層(厚さ20nm)を成長する。上述した第2工程及び本工程によりDFBレーザ部101の活性層110を形成する。
4)上述した第3工程で得られた基板を結晶成長装置から取り出し、電子ビーム描画装置でDFBレーザ部101のみに周期197nmの回折格子パターンを描画し、ドライエッチングにより回折格子111を形成する。
5)再度結晶成長装置へ基板を戻し、p−InPクラッド層(厚さ500nm)、1.3μm組成p−InGaAsPコンタクト層(厚さ50nm)を、順次成長する。
6)続いて、DFBレーザ部101をSiO2膜でカバーし、それ以外の、n−InPクラッド層に近接する1.2μm組成InGaAsP SCH層までの結晶をエッチングで除去する。
7)そして、再度1.2μm組成InGaAsP SCH層(厚さ5nm)、1.3μm組成InGaAsP障壁層(厚さ10nm)及び1.48μm組成InGaAsP井戸層(厚さ5nm)を順次バットジョイント成長する。前記障壁層は7層とし、前記井戸層は6層とした。この多重量子井戸層が可変光減衰器202の光導波層212となる。
8)さらに、1.2μm組成InGaAsP SCH層(厚さ5nm)、1.1μm組成p−InGaAsP層(厚さ100nm)、p−InPクラッド層(厚さ500nm)、1.3μm組成のp−InGaAsPコンタクト層(厚さ50nm)を順次成長する。
9)続いて、DFBレーザ部101及び可変光減衰器部202をSiO2膜でカバーし、それ以外の、n−InPクラッド層に近接する1.2μm組成InGaAsP SCH層までの結晶をエッチングで除去する。
10)上述した第9工程で結晶を除去した部分へ、1.2μm組成InGaAsP SCH層(厚さ5nm)、1.3μm組成InGaAsP障壁層(厚さ10nm)及び1.48μm組成InGaAsP井戸層(厚さ5nm)、1.3mm組成InGaAsP光導波層(厚さ100nm)、1.2μm組成InGaAsP SCH層(厚さ5nm)、1.1μm組成p−InGaAsP層(厚さ100nm)、p−InPクラッド層(厚さ550nm)を順次成長し、光導波路部103の光導波層113を形成する。
11)続いて、素子ストライプ構造を電子ビーム描画装置で描画し、ドライエッチングによりメサストライプを形成する。
12)上述した第11工程でエッチングにより除去した領域に、電流狭窄用埋込層として、半絶縁(Semi−insulating, SI)InPを成長し、埋め込み構造を有する素子を形成する。
13)DFBレーザ部101と可変光減衰器部202にp−電極106及び107を形成し、両者間、及び可変光減衰器部202と光導波路部103の間に素子分離溝131,132をそれぞれ形成する。
14)続いて、基板側(半導体光源下部構造121の下面側)に半導体光源共通n側電極(n−電極)108を形成する。
15)最後に、チップを劈開により取り出し、DFBレーザ出射端(DFBレーザ部101の端面101a)に反射防止膜104、光導波路劈開端(光導波路部103の片側端面103a)に高反射膜105を形成して、半導体光源200が得られる。
上述した手順で作製された半導体光源200の作用について説明する。ここでは、半導体光源200の強度変調信号光に対する応答感度を、信号光の強度をサイン波のRF電気信号で変調し、その変調周波数を変化させることで、測定した。
まず、可変光減衰器部202に電圧を印加し(VVOA=−4V)、光導波路部103からの戻り光がDFBレーザ部101へ戻らないようにして、応答帯域を測定した。その結果は図2に示す実施例1の場合とほぼ同じ特性を示し、DFBレーザ部101へのバイアス電流を13Ithとすることで、約30GHzの3dB帯域が確認できた。
また、可変光減衰器部202への印加電圧を低減し、光減衰量を低減するに従って、光導波路部103へ伝搬し、DFBレーザ部101へフィードバックされる光量が増加し、光の共振器内往復時間に対応する35GHz付近の入力信号光に対する応答感度が増大していくことが確認できた。印加電圧VVOAを0Vとした際には、45GHz以上の3dB帯域が確認できた。
したがって、本実施例に係る半導体光源200によれば、上述したように、DFBレーザ部101に外部共振器を構成する光導波路部103及び可変光減衰器部202をモノリシック集積することにより、外部共振器構成時の素子内での光往復時間に対応する変調周波数帯のRF信号で強度変調された入力信号光に対する応答感度を増強し、DFBレーザ部101の強度変調された入力信号光に対する応答帯域を拡大するとともに、外部共振器による変調感度増強率を可変光減衰器部202で調整することで、強度変調された入力信号光に対する応答感度の変調周波数依存性を調整できる。よって、コンパクトでありかつ高速動作することができる。
本発明に係る半導体光源によれば、コンパクトでありかつ高速動作できるため、通信産業などで有益に利用することができる。
11 半導体光増幅器
12 半導体光増幅器の活性領域
13 上クラッド部
14 下クラッド部
20 マッハツェンダ型波長変換素子
21 第1の3dBカプラ
22 マッハツェンダ変調器の干渉アーム
23 第2の3dBカプラ
24 信号光入力導波路
25 半導体光増幅器
100 半導体光源
101 DFBレーザ部
102 可変光減衰器部
103 光導波路部
104 反射防止膜
105 高反射膜
106 DFBレーザ電流注入電極
107 可変光減衰器制御電極
108 半導体光源共通n側電極
110 活性層
111 回折格子
112 光導波層(可変光減衰器導波層)
113 光導波層
131,132 素子分離溝
200 半導体光源
202 可変光減衰器部
212 光導波層

Claims (3)

  1. 外部信号光により制御される半導体光源において、
    注入電流により光を出力する分布帰還型半導体レーザと、
    前記分布帰還型半導体レーザに隣接して設けられた可変光減衰器と、
    前記可変光減衰器に隣接して設けられ、片側端面に高反射膜が形成されて外部共振器を構成し、前記光が導波する光導波路を具備し、
    前記分布帰還型半導体レーザと前記可変光減衰器と前記光導波路とが同じ半導体基板上に作製されている
    ことを特徴とする半導体光源。
  2. 前記可変光減衰器は、前記分布帰還型半導体レーザの活性層と同じ構造の光導波層を有し、前記光導波層の光吸収量を注入電流量で調整可能とした可変光減衰器である
    ことを特徴とする、請求項1記載の半導体光源。
  3. 前記可変光減衰器は、電界吸収効果を用いた可変光減衰器である
    ことを特徴とする、請求項1記載の半導体光源。
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