JP2011178306A - 重荷重用空気入りタイヤ - Google Patents

重荷重用空気入りタイヤ Download PDF

Info

Publication number
JP2011178306A
JP2011178306A JP2010045430A JP2010045430A JP2011178306A JP 2011178306 A JP2011178306 A JP 2011178306A JP 2010045430 A JP2010045430 A JP 2010045430A JP 2010045430 A JP2010045430 A JP 2010045430A JP 2011178306 A JP2011178306 A JP 2011178306A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shoulder
groove
tire
width direction
notch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010045430A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5436270B2 (ja
Inventor
Teruhiko Hagiwara
照彦 萩原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2010045430A priority Critical patent/JP5436270B2/ja
Publication of JP2011178306A publication Critical patent/JP2011178306A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5436270B2 publication Critical patent/JP5436270B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Tires In General (AREA)

Abstract

【課題】ステアリング軸での使用時において、トラクション性能の確保とショルダー陸部の偏摩耗の抑制とを両立させることを課題とする。
【解決手段】セカンド陸部16に設けられたセカンド横溝24のショルダー主溝22(最外側主溝)への開口位置に、タイヤ幅方向外側に向かって開口幅が広くなるセカンド切欠き34が設けられ、ショルダー陸部18に設けられたショルダー横溝30のショルダー主溝22(最外側主溝)への開口位置に、セカンド横溝24の延長線上においてセカンド切欠き34と対向すると共に、タイヤ幅方向内側に向かって開口幅が広くなるショルダー切欠き40が設けられている。そしてショルダー切欠き40の溝底40Aが、セカンド切欠き34の溝底34Aよりも浅くなるように設定されており、ショルダー切欠き40は、トレッド部12が摩耗して行く間に、セカンド切欠き34よりも早期に消滅する。
【選択図】図3

Description

本発明は、重荷重用空気入りタイヤに関する。
タイヤ周方向に沿って主溝が形成されているタイヤでは、トラクション性能を確保するために、主溝を周方向にジグザグ状に延びる形状にすることが提案されている(例えば特許文献1)。なお、このような形状にしてトラクション性能を確保することは、特に重荷重用のタイヤで有効である。
特開2004−210235号公報
しかし、タイヤ幅方向外側に位置する主溝をこのようにジグザグ状にすると、この形状によって偏摩耗核が発生することや、タイヤ周方向の陸部剛性差に起因して、特にステアリング軸で使用した場合に、ショルダー陸部のタイヤ幅方向内側部分の偏摩耗が促進されるという問題があった。特許文献1では、このような偏摩耗を抑制することが提案されているが、更なる改良が求められている。
本発明は、上記事実を考慮して、ステアリング軸での使用時におけるショルダー陸部の偏摩耗の抑制と、ドライブ軸での使用時におけるトラクション性能の確保とを両立させることを課題とする。
請求項1の発明は、トレッド部に、タイヤ周方向に延びる少なくとも3本の主溝と、該主溝のうちのタイヤ幅方向における最外側主溝の幅方向内側に隣接し、タイヤ幅方向外側の陸部エッジが平面視直線状で、タイヤ幅方向内側の陸部エッジが平面視ジグザグ状とされ、少なくとも前記最外側主溝に開口するセカンド横溝が形成されたセカンド陸部と、前記最外側主溝のタイヤ幅方向外側に隣接し、少なくとも該最外側主溝に開口するショルダー横溝が形成されたショルダー陸部と、が少なくとも形成され、前記ショルダー横溝は、前記セカンド横溝の延長線上に形成され、前記セカンド横溝の前記最外側主溝への開口位置に、タイヤ幅方向外側に向かって開口幅が広くなるセカンド切欠きが設けられ、前記ショルダー横溝の前記最外側主溝への開口位置に、前記セカンド横溝の延長線上において前記セカンド切欠きと対向すると共に、タイヤ幅方向内側に向かって開口幅が広くなるショルダー切欠きが設けられ、該ショルダー切欠きの溝底が、前記セカンド切欠きの溝底よりも浅くなるように設定されている。
請求項1に記載の発明では、セカンド陸部のタイヤ幅方向外側の陸部エッジが、平面視直線状とされているので、該セカンド陸部のタイヤ幅方向外側の陸部部分では、タイヤ周方向の陸部剛性差が抑えられている。従って、セカンド陸部のタイヤ幅方向外側の陸部部分における偏摩耗が抑制される。また、セカンド陸部のタイヤ幅方向内側の陸部エッジが、平面視ジグザグ状とされているので、セカンド陸部のタイヤ幅方向内側の陸部部分でトラクション性能が得られる。
そして、セカンド陸部にセカンド横溝が形成されると共に、ショルダー陸部にショルダー横溝が形成されているので、これらの横溝のエッジによってトラクション性能を得ることができる。従って、セカンド陸部のタイヤ幅方向外側の陸部エッジが平面視直線状であることによって損なわれたトラクション性能を、このセカンド横溝及びショルダー横溝によって充分に補うことができ、タイヤのトラクション性能が確保される。
またセカンド横溝の最外側主溝への開口位置に、タイヤ幅方向外側に向かって開口幅が広くなるセカンド切欠きが設けられ、ショルダー横溝の最外側主溝への開口位置に、タイヤ幅方向内側に向かって開口幅が広くなるショルダー切欠きが設けられているので、3本の主溝がタイヤ周方向に延びる形状であっても、使用初期におけるトラクション性能を確保することができる。
ショルダー横溝はセカンド横溝の延長線上に形成されており、セカンド切欠きと該延長線上において対向しているが、ショルダー切欠きの溝底はセカンド切欠きの溝底よりも浅く、同じ位置にないことから、石噛みが生じることを好適に防止することができる。
またショルダー切欠きの溝底が、セカンド切欠きの溝底よりも浅いことから、ショルダー切欠きは、トレッド部が摩耗して行く間に、セカンド切欠きよりも早期に消滅する。ショルダー切欠きの消滅以降は、該ショルダー陸部のタイヤ周方向の形状変化がなくなるので、該ショルダー陸部の耐偏摩耗性が向上する。
なお、一般的に、ステアリング軸に装着されるタイヤでは耐偏摩耗性能が主に要求され、ドライブ軸に装着されるタイヤではトラクション性能が主に要求される。この両者の性能は背反する関係になっている。すなわち、ステアリング軸での耐偏摩耗性能を重視すると、一般的にステアリング軸専用タイヤに多く見られるストレート溝を形成することになる。一方、このストレート溝が主体のパターンでは、ドライブ軸での使用時にトラクション性能が損なわれる。請求項1に記載の発明では、トラクション性能の確保とショルダー陸部の偏摩耗の抑制とを両立させることができるので、ステアリング軸、ドライブ軸の両方に適用され得るタイヤ、すなわち、装着軸の区別無く使用可能なオールポジションタイヤとすることが可能である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の重荷重用空気入りタイヤにおいて、前記主溝は、深さが13〜20mm、幅が12〜16mmの範囲とされている。
ここで、主溝の深さの範囲を13〜20mmとしたのは、13mmを下回ると、摩耗寿命が実用的なレベルに足りなくなるからであり、20mmを上回ると、発熱耐久性に劣るものとなるからである。また主溝の幅の範囲を12〜16mmとしたのは、12mmを下回ると、ウェット性能が低下するおそれがあり、16mmを上回ると、摩耗寿命が実用的なレベルに足りなくなるからである。
請求項2に記載の発明では、主溝の深さ及び幅を適正に規定することにより、耐摩耗性と発熱耐久性及びウェット性能を実用的なレベルで両立させることができる。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の重荷重用空気入りタイヤにおいて、前記セカンド横溝及び前記ショルダー横溝は、深さが1〜3mm、幅が2〜5mmの範囲とされている。
ここで、セカンド横溝及びショルダー横溝の深さの範囲を1〜3mmとしたのは、1mmを下回ると、これらの横溝によるトラクション性向上の効果が得難くなるからであり、3mmを上回ると、ショルダー陸部が偏摩耗し易くなるからである。またセカンド横溝及びショルダー横溝の幅の範囲を2〜5mmとしたのは、2mmを下回ると、これらの横溝によるトラクション性向上の効果が得難くなるからであり、5mmを上回ると、ショルダー陸部が偏摩耗し易くなるからである。
請求項3に記載の発明では、このようにセカンド横溝及びショルダー横溝の深さ及び幅を適正に規定することにより、トラクション性能の確保と偏摩耗防止との両立を図り易い。
請求項4の発明は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の重荷重用空気入りタイヤにおいて、前記ショルダー切欠きの大きさは、タイヤ幅方向に2〜6mm、タイヤ周方向に2〜8mmの範囲とされている。
ここで、ショルダー切欠きの大きさの範囲を、タイヤ幅方向に2〜6mmとしたのは、2mmを下回ると、トラクション性能が発揮されなくなるからであり、6mmを上回ると、偏摩耗の原因となるからである。またショルダー切欠きの大きさの範囲を、タイヤ周方向に2〜8mmとしたのは、2mmを下回ると、トラクション性能が発揮されなくなるからであり、8mmを上回ると、偏摩耗の原因となるからである。
請求項4に記載の発明では、ショルダー切欠きの大きさの範囲を適正に規定することにより、トラクション性能と耐偏摩耗性能を両立させることができる。
請求項5の発明は、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の重荷重用空気入りタイヤにおいて、前記ショルダー切欠きの前記溝底の位置は、トレッド踏面からタイヤ径方向内側に、前記最外側主溝の深さの10〜35%の範囲とされている。
ここで、ショルダー切欠きの溝底の位置を、トレッド踏面からタイヤ径方向内側に、最外側主溝の深さの10〜35%としたのは、10%を下回ると、トラクション性能が発揮されなくなるからであり、35%を上回ると、偏摩耗や石噛みの原因となるからである。
請求項5に記載の発明では、ショルダー切欠きの溝底の位置を適正に設定することにより、トラクション性能と耐偏摩耗性能を両立させることができる。
本発明に係る重荷重用空気入りタイヤによれば、ステアリング軸での使用時におけるショルダー陸部の偏摩耗の抑制と、ドライブ軸での使用時におけるトラクション性能の確保とを両立させることができる。
重荷重用空気入りタイヤのトレッドパターンを示す平面図である。 (A)セカンド切欠きを示す、図1における2A−2A矢視拡大断面図である。(B)ショルダー切欠きを示す、図1における2B−2B矢視拡大断面図である。 本実施形態に係る重荷重用空気入りタイヤのトレッドを示す拡大斜視図である。 比較例に係る重荷重用空気入りタイヤのトレッドを示す拡大斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づき説明する。図1において、本実施の形態に係る重荷重用空気入りタイヤ10は、例えばバス・トラック用のタイヤであり、トレッド部12に、主溝14と、セカンド陸部16と、ショルダー陸部18と、が少なくとも形成されている。
主溝14は、少なくとも3本形成され、夫々タイヤ周方向Uに延びている。具体的には、主溝14として、タイヤセンターCL上をタイヤ周方向Uにジグザグ状に延びるセンター主溝20と、センター主溝20のタイヤ幅方向両側に夫々位置してタイヤ周方向Uに直線状に延びる2本のショルダー主溝22とが形成されている。ここで、タイヤ周方向Uにジグザグ状に延びるとは、溝部分がタイヤ周方向に対して傾斜しており、その傾斜方向が互い違いになるように折り返しながらタイヤ周方向に延びることをいう。
ショルダー主溝22は、主溝14のうちのタイヤ幅方向における最外側主溝である。これら3本の主溝14によって、トレッド部12には、2本のセカンド陸部16と、2本のショルダー陸部18との合計4本の陸部が形成されている。
センター主溝20及びショルダー主溝22は、何れも、深さが13〜20mm、幅が12〜16mmの範囲とされている。具体的には、センター主溝20及びショルダー主溝22は、例えば深さが16.6mm、幅が15.6mmとされる。ここで、センター主溝20及びショルダー主溝22の深さの範囲をこのように設定したのは、該深さが13mmを下回ると、摩耗寿命が実用的なレベルに足りなくなるからであり、該深さが20mmを上回ると、発熱耐久性に劣るものとなるからである。またセンター主溝20及びショルダー主溝22の幅の範囲を12〜16mmとしたのは、該幅が12mmを下回ると、ウェット性能が低下するおそれがあり、該幅が16mmを上回ると、摩耗寿命が実用的なレベルに足りなくなるからである。
このように、主溝14の深さ及び幅を適正に規定することにより、耐摩耗性と発熱耐久性及びウェット性能を実用的なレベルで両立させることができるようになっている。
また、本実施形態では、ショルダー陸部18のタイヤ幅方向外側端がトレッド端Tとなっている。ここで、トレッド端Tとは、空気入りタイヤをJATMA YEAR BOOK(2009年度版、日本自動車タイヤ協会規格)に規定されている標準リムに装着し、JATMA YEAR BOOKでの適用サイズ・プライレーティングにおける最大負荷能力(内圧−負荷能力対応表の太字荷重)に対応する空気圧(最大空気圧)の100%を内圧として充填し、最大負荷能力を負荷したときのタイヤ幅方向最外の接地部分を指す。なお、使用地又は製造地においてTRA規格、ETRTO規格が適用される場合は各々の規格に従う。
セカンド陸部16は、主溝14のうちのタイヤ幅方向における最外側主溝、即ちショルダー主溝22の幅方向内側に隣接し、タイヤ幅方向外側の陸部エッジ16Eが平面視直線状で、タイヤ幅方向内側の陸部エッジ16Fが平面視ジグザグ状とされ、少なくともショルダー主溝22に開口するセカンド横溝24が形成されている。
このセカンド横溝24は、セカンド陸部16のうち、ジグザグ状のセンター主溝20によって形成されたセンター主溝側屈曲凹部26から、タイヤ周方向Uと交差する方向に延び出して、ショルダー主溝22に至っている。即ち、セカンド横溝24は、ショルダー主溝22だけでなく、センター主溝20にも開口している。
またセカンド陸部16のタイヤ幅方向外側の陸部エッジ16Eには、短いサイプ28が、タイヤ周方向Uに沿って配列されている。この短いサイプ28は、ショルダー主溝22からタイヤ幅方向内側に延び出し、セカンド陸部16内で終端している。
ショルダー陸部18は、ショルダー主溝22のタイヤ幅方向外側に隣接し、少なくとも該ショルダー主溝22に開口するショルダー横溝30が形成されている。本実施形態では、ショルダー横溝30は、セカンド横溝24の延長線上に形成されており、ショルダー主溝22のみに開口すると共に、ショルダー陸部18の陸部内で終端している。ショルダー主溝22がタイヤ周方向Uに直線状であることから、ショルダー陸部18のタイヤ幅方向内側の陸部エッジ18Eも平面視直線状となっている。この陸部エッジ18Eには、短いサイプ32が、タイヤ周方向Uに沿って配列されている。この短いサイプ32は、ショルダー主溝22からタイヤ幅方向外側に延び出し、ショルダー陸部18内で終端している。
セカンド横溝24及びショルダー横溝30は、深さ24D,30D(図2(A),(B))が1〜3mm、幅が2〜5mmの範囲とされている。ここで、セカンド横溝24及びショルダー横溝30の深さの範囲を1〜3mmとしたのは、1mmを下回ると、これらの横溝によるトラクション性向上の効果が得難くなるからであり、3mmを上回ると、ショルダー陸部18が偏摩耗し易くなるからである。またセカンド横溝24及びショルダー横溝30の幅の範囲を2〜5mmとしたのは、2mmを下回ると、これらの横溝によるトラクション性向上の効果が得難くなるからであり、5mmを上回ると、ショルダー陸部18が偏摩耗し易くなるからである。このようにセカンド横溝24及びショルダー横溝30の深さ及び幅を適正に規定することにより、トラクション性能の確保と偏摩耗防止とを両立させることができる。
図1,図2(A)に示されるように、セカンド横溝24のショルダー主溝22への開口位置には、タイヤ幅方向外側に向かって開口幅が広くなるセカンド切欠き34が設けられている。また、図1,図2(B)に示されるように、ショルダー横溝30のショルダー主溝22への開口位置には、セカンド横溝24の延長線上においてセカンド切欠き34と対向すると共に、タイヤ幅方向内側に向かって開口幅が広くなるショルダー切欠き40が設けられている。
ショルダー切欠き40の溝底40Aは、セカンド切欠き34の溝底34Aよりも浅くなるように設定されている。また、図2(B)に示されるように、ショルダー切欠き40の溝底40Aの位置は、トレッド踏面36からタイヤ径方向内側に、ショルダー主溝22の深さHの10〜35%の範囲とされている。
ここで、ショルダー切欠き40の溝底40Aの位置を、トレッド踏面36からタイヤ径方向内側に、ショルダー主溝22の深さの10〜35%としたのは、10%を下回ると、トラクション性能が発揮されなくなるからであり、35%を上回ると、偏摩耗や石噛みの原因となるからである。このように、ショルダー切欠き40の溝底40Aの位置を適正に設定することにより、トラクション性能と耐偏摩耗性能を両立させることができるようになっている。
図示の例では、ショルダー切欠き40の溝底40Aが、ショルダー主溝22に向かってタイヤ径方向内側に傾斜しており、トレッド部12が該溝底40Aの最深部まで摩耗したときに、ショルダー切欠き40が消滅するようになっている。従って、上記したショルダー切欠き40の溝底40Aの位置の範囲は、該溝底40Aの最深部の位置を基準とする。なお、ショルダー横溝30の深さ30Dは、ショルダー切欠き40の溝底40Aよりも浅く設定される。
また図3において、ショルダー切欠き40の大きさは、タイヤ幅方向に2〜6mm、タイヤ周方向に2〜8mmの範囲とされている。
ここで、ショルダー切欠き40の大きさの範囲を、タイヤ幅方向に2〜6mmとしたのは、2mmを下回ると、トラクション性能が発揮されなくなるからであり、6mmを上回ると、偏摩耗の原因となるからである。またショルダー切欠き40の大きさの範囲を、タイヤ周方向に2〜8mmとしたのは、2mmを下回ると、トラクション性能が発揮されなくなるからであり、8mmを上回ると、偏摩耗の原因となるからである。このように、ショルダー切欠き40の大きさの範囲を適正に規定することにより、トラクション性能と耐偏摩耗性能を両立させることができるようになっている。
一方、図2(A),図3に示されるように、セカンド切欠き34の溝底34Aの位置は、例えばショルダー主溝22の溝底と同等に設定されている。
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図1において、本実施形態に係る重荷重用空気入りタイヤ10では、セカンド陸部16のタイヤ幅方向外側の陸部エッジ16Eが、平面視直線状とされているので、該セカンド陸部16のタイヤ幅方向外側の陸部部分では、タイヤ周方向の陸部剛性差が抑えられている。従って、セカンド陸部16のタイヤ幅方向外側の陸部部分における偏摩耗が抑制される。また、セカンド陸部16のタイヤ幅方向内側の陸部エッジ16Fが、平面視ジグザグ状とされているので、セカンド陸部16のタイヤ幅方向内側の陸部部分でトラクション性能が得られる。
そして、セカンド陸部16にセカンド横溝24が形成されると共に、ショルダー陸部18にショルダー横溝30が形成されているので、これらの横溝のエッジによってトラクション性能を得ることができる。従って、セカンド陸部16のタイヤ幅方向外側の陸部エッジ16Eが平面視直線状であることによって損なわれたトラクション性能を、このセカンド横溝24及びショルダー横溝30によって充分に補うことができる。このため、重荷重用空気入りタイヤ10のトラクション性能が確保される。
また、図1から図3に示されるように、セカンド横溝24のショルダー主溝22への開口位置に、タイヤ幅方向外側に向かって開口幅が広くなるセカンド切欠き34が設けられ、ショルダー横溝30のショルダー主溝22への開口位置に、セカンド横溝24の延長線上においてセカンド切欠き34と対向すると共に、タイヤ幅方向内側に向かって開口幅が広くなるショルダー切欠き40が設けられているので、3本の主溝14(センター主溝20及びショルダー主溝22)がタイヤ周方向に延びる形状であっても、使用初期におけるトラクション性能を確保することができる。
また、図2,図3に示されるように、ショルダー切欠き40の溝底40Aが、セカンド切欠き34の溝底34Aよりも浅くなるように設定されており、ショルダー切欠き40は、トレッド部12が摩耗して行く間に、セカンド切欠き34よりも早期に消滅する。ショルダー切欠き40の消滅以降は、該ショルダー陸部18のタイヤ周方向の形状変化がなくなるので、該ショルダー陸部18の耐偏摩耗性が向上する。
更に、ショルダー横溝30はセカンド横溝24の延長線上に形成されており、セカンド切欠き34とショルダー切欠き40とが該延長線上において対向しているが、ショルダー切欠き40の溝底40Aはセカンド切欠き34の溝底34Aよりも浅く、同じ位置にないことから、石噛みが生じることを好適に防止することができる。
なお、一般的に、ステアリング軸に装着されるタイヤでは耐偏摩耗性能が主に要求され、ドライブ軸に装着されるタイヤではトラクション性能が主に要求される。この両者の性能は背反する関係になっている。すなわち、ステアリング軸での耐偏摩耗性能を重視すると、一般的にステアリング軸専用タイヤに多く見られるストレート溝を形成することになる。一方、このストレート溝が主体のパターンでは、ドライブ軸での使用時にトラクション性能が損なわれる。
本実施形態に係る重荷重用空気入りタイヤ10では、トラクション性能の確保とショルダー陸部18の偏摩耗の抑制とを両立させることができるので、ステアリング軸、ドライブ軸の両方に適用され得るタイヤ、即ち、装着軸の区別無く使用可能なオールポジションタイヤとすることが可能である。
またショルダー切欠き40の溝底40Aを浅くすると、ドライブ軸での使用時のトラクション性能が損なわれる傾向となるが、タイヤセンター部(セカンド陸部16)に対して接地圧の低いショルダー陸部18では、実際のトラクション性能に与える影響は大きくない。ジグザグ状のセンター主溝20や、セカンド陸部16を横断するセカンド横溝24及び該セカンド陸部16に沿うサイプ28によって、オールポジションタイヤに求められる市場要求を十分に満たすことができる。
また、図1,図3に示されるように、ショルダー横溝30のタイヤ幅方向外側端が、ショルダー陸部18のタイヤ幅方向外側端にまで到達せずに該ショルダー陸部18内で閉じていると、該ショルダー陸部18の偏摩耗が抑制されるので、重荷重用空気入りタイヤ10の使用寿命(走行可能距離)を長くすることができる。
(試験例)
実施例(図3)と、比較例(図4)の2種類のタイヤについて、実車走行による性能試験を行って、偏摩耗性とトラクション性能を評価した。実施例は、上記した第1実施形態に対応している。
図4において、比較例に係る重荷重用空気入りタイヤ100は、ショルダー切欠き140の溝底140Aの位置が実施例と異なり、該ショルダー切欠き140は、ショルダー主溝22の溝底と同等の深さまで、一様な形状となっている。
試験者数は3であり、テスト車両は2−D−4トラクターヘッドに3軸トレーラーを連結したセミトレーラーを用いた。テストに用いたタイヤの本数は、1人の試験者につき、比較例に係るタイヤを12本、実施例に係るタイヤを12本である。
偏摩耗性の評価は、すべての重荷重用空気入りタイヤを、夫々正規リムに組み込み、正規内圧とし、テスト車両のステアリング軸及びドライブ軸に装着して、通常走行で走行試験を行った後に偏摩耗した体積を測定することにより評価した。その結果を指数により示すと、比較例が100であるのに対し、実施例は120となった。指数が大きいほど、良好な結果であり、実施例に係るタイヤの偏摩耗性は、比較例よりも向上していることが確認された。
比較例では、ショルダー切欠き140の溝底140Aがショルダー主溝22の溝底と同等の深さまで、一様な形状であるため、摩耗初期、中期及び末期のどの摩耗率においても、タイヤ周方向の形状変化(剛性変化)があり、摩耗初期に発生した偏摩耗核が消えることなく進展したものと考えられる。
またトラクション性能については、試験者のフィーリングにより評価した。その結果、実施例は、従来例と同等のトラクション性能を有していることが確認された。
10 重荷重用空気入りタイヤ
12 トレッド部
14 主溝
16 セカンド陸部
18 ショルダー陸部
20 センター主溝(主溝)
22 ショルダー主溝(最外側主溝)
24 セカンド横溝
30 ショルダー横溝
30 ショルダー陸部
34 セカンド切欠き
34A 溝底
36 トレッド踏面
40 ショルダー切欠き
40A 溝底
H ショルダー主溝(最外側主溝)の深さ
U タイヤ周方向

Claims (5)

  1. トレッド部に、
    タイヤ周方向に延びる少なくとも3本の主溝と、
    該主溝のうちのタイヤ幅方向における最外側主溝の幅方向内側に隣接し、タイヤ幅方向外側の陸部エッジが平面視直線状で、タイヤ幅方向内側の陸部エッジが平面視ジグザグ状とされ、少なくとも前記最外側主溝に開口するセカンド横溝が形成されたセカンド陸部と、
    前記最外側主溝のタイヤ幅方向外側に隣接し、少なくとも該最外側主溝に開口するショルダー横溝が形成されたショルダー陸部と、が少なくとも形成され、
    前記ショルダー横溝は、前記セカンド横溝の延長線上に形成され、
    前記セカンド横溝の前記最外側主溝への開口位置に、タイヤ幅方向外側に向かって開口幅が広くなるセカンド切欠きが設けられ、
    前記ショルダー横溝の前記最外側主溝への開口位置に、前記セカンド横溝の延長線上において前記セカンド切欠きと対向すると共に、タイヤ幅方向内側に向かって開口幅が広くなるショルダー切欠きが設けられ、
    該ショルダー切欠きの溝底が、前記セカンド切欠きの溝底よりも浅くなるように設定されている重荷重用空気入りタイヤ。
  2. 前記主溝は、深さが13〜20mm、幅が12〜16mmの範囲とされている請求項1に記載の重荷重用空気入りタイヤ。
  3. 前記セカンド横溝及び前記ショルダー横溝は、深さが1〜3mm、幅が2〜5mmの範囲とされている請求項1又は請求項2に記載の重荷重用空気入りタイヤ。
  4. 前記ショルダー切欠きの大きさは、タイヤ幅方向に2〜6mm、タイヤ周方向に2〜8mmの範囲とされている請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の重荷重用空気入りタイヤ。
  5. 前記ショルダー切欠きの前記溝底の位置は、トレッド踏面からタイヤ径方向内側に、前記最外側主溝の深さの10〜35%の範囲とされている請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の重荷重用空気入りタイヤ。
JP2010045430A 2010-03-02 2010-03-02 重荷重用空気入りタイヤ Active JP5436270B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010045430A JP5436270B2 (ja) 2010-03-02 2010-03-02 重荷重用空気入りタイヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010045430A JP5436270B2 (ja) 2010-03-02 2010-03-02 重荷重用空気入りタイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011178306A true JP2011178306A (ja) 2011-09-15
JP5436270B2 JP5436270B2 (ja) 2014-03-05

Family

ID=44690294

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010045430A Active JP5436270B2 (ja) 2010-03-02 2010-03-02 重荷重用空気入りタイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5436270B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014162250A (ja) * 2013-02-21 2014-09-08 Bridgestone Corp タイヤ
WO2018037941A1 (ja) * 2016-08-26 2018-03-01 株式会社ブリヂストン タイヤ
CN112384379A (zh) * 2018-08-30 2021-02-19 横滨橡胶株式会社 充气轮胎

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63134312A (ja) * 1986-11-26 1988-06-06 Bridgestone Corp 重荷重用空気入りラジアルタイヤ
JPH0195910A (ja) * 1987-10-07 1989-04-14 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 石噛みを防止した空気入りタイヤ
JPH0672107A (ja) * 1990-11-15 1994-03-15 Michelin & Cie 重量車用タイヤのトレッド
JPH1086613A (ja) * 1996-09-19 1998-04-07 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りタイヤ
JPH1111115A (ja) * 1997-06-20 1999-01-19 Bridgestone Corp 重荷重用空気入りタイヤ
JPH1134614A (ja) * 1997-07-23 1999-02-09 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ
JP2003072322A (ja) * 2001-08-31 2003-03-12 Ohtsu Tire & Rubber Co Ltd :The 空気入りタイヤ
JP2004216979A (ja) * 2003-01-10 2004-08-05 Bridgestone Corp 重荷重用空気入りラジアルタイヤ
JP2005289122A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Sumitomo Rubber Ind Ltd 重荷重用タイヤ
JP2008056111A (ja) * 2006-08-31 2008-03-13 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 空気入りタイヤ
JP2008273306A (ja) * 2007-04-26 2008-11-13 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63134312A (ja) * 1986-11-26 1988-06-06 Bridgestone Corp 重荷重用空気入りラジアルタイヤ
JPH0195910A (ja) * 1987-10-07 1989-04-14 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 石噛みを防止した空気入りタイヤ
JPH0672107A (ja) * 1990-11-15 1994-03-15 Michelin & Cie 重量車用タイヤのトレッド
JPH1086613A (ja) * 1996-09-19 1998-04-07 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りタイヤ
JPH1111115A (ja) * 1997-06-20 1999-01-19 Bridgestone Corp 重荷重用空気入りタイヤ
JPH1134614A (ja) * 1997-07-23 1999-02-09 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ
JP2003072322A (ja) * 2001-08-31 2003-03-12 Ohtsu Tire & Rubber Co Ltd :The 空気入りタイヤ
JP2004216979A (ja) * 2003-01-10 2004-08-05 Bridgestone Corp 重荷重用空気入りラジアルタイヤ
JP2005289122A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Sumitomo Rubber Ind Ltd 重荷重用タイヤ
JP2008056111A (ja) * 2006-08-31 2008-03-13 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 空気入りタイヤ
JP2008273306A (ja) * 2007-04-26 2008-11-13 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014162250A (ja) * 2013-02-21 2014-09-08 Bridgestone Corp タイヤ
WO2018037941A1 (ja) * 2016-08-26 2018-03-01 株式会社ブリヂストン タイヤ
CN109641487A (zh) * 2016-08-26 2019-04-16 株式会社普利司通 轮胎
JPWO2018037941A1 (ja) * 2016-08-26 2019-06-20 株式会社ブリヂストン タイヤ
EP3505368A4 (en) * 2016-08-26 2019-08-14 Bridgestone Corporation TIRE
CN109641487B (zh) * 2016-08-26 2021-09-17 株式会社普利司通 轮胎
CN112384379A (zh) * 2018-08-30 2021-02-19 横滨橡胶株式会社 充气轮胎

Also Published As

Publication number Publication date
JP5436270B2 (ja) 2014-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006151083A (ja) 重荷重車両用タイヤ
JP4730063B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5275610B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5888368B2 (ja) 空気入りタイヤ
US20140224397A1 (en) Heavy duty pneumatic tire
JP4718294B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2006256433A (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JP2007302112A (ja) 空気入りタイヤ
JP5276008B2 (ja) タイヤ
JP5449209B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5144116B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5109481B2 (ja) 重荷重用空気入りタイヤ
JP5436270B2 (ja) 重荷重用空気入りタイヤ
JP5798106B2 (ja) タイヤ
JP2011088498A (ja) タイヤ
JP4687342B2 (ja) 空気入りタイヤ
EP3231638B9 (en) Pneumatic tire
JP7095374B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5762216B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2010155502A (ja) タイヤ
JP5528208B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2008126943A (ja) 空気入りタイヤ
JP2007253768A (ja) 空気入りタイヤ
JP4690064B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4528091B2 (ja) 空気入りタイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131112

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131210

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5436270

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250