JP2011178001A - 筆記具 - Google Patents
筆記具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011178001A JP2011178001A JP2010043580A JP2010043580A JP2011178001A JP 2011178001 A JP2011178001 A JP 2011178001A JP 2010043580 A JP2010043580 A JP 2010043580A JP 2010043580 A JP2010043580 A JP 2010043580A JP 2011178001 A JP2011178001 A JP 2011178001A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slider
- mechanical pencil
- pencil unit
- writing
- shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)
Abstract
【解決手段】 軸本体内に少なくともシャープペンシルユニットを含む筆記体を前後動可能に複数配置し、それらの筆記体の後端にスライダーの前端を連結すると共に、該スライダーを前記軸本体に設けられた摺動溝に前後動自在に配置した筆記具において、前記筆記体のうち、少なくともシャープペンシルユニットをスライダーに対して回動可能に連結すると共に、前記シャープペンシルユニットとスライダーの連結部を点接触とし、その連結部の前方および後方に空間部を形成したことを特徴とする筆記具。
【選択図】 図3
Description
そのシャープペンシルユニットの湾曲作用は、特に重大な問題である。即ち、シャープペンシルユニットの一つである芯タンクや、その芯タンクの前方に取り付けられている先部材との連結部分が湾曲してしまうため、芯が自重で落下することができなくなってしまい、芯が繰り出せなくなってしまうばかりでなく、ややもすると、芯が折損してしまうのである。
そこで、押子に対して、シャープペンシルユニットを屈曲可能に配置した複式筆記具の開発がなされた。具体的に説明すると、押子とシャープペンシルユニットの芯タンクを線接触によって連結させたものである。
本実施例を図1〜図21に示し説明する。尚、図中下方を前方と言い、上方を後方と言う。例として黒色と赤色の2色からなるボールペンリフィル、及びシャープペンシルユニットが摺動自在に配置されている多芯筆記具である。参照符号1は、軸本体であり、その軸本体1は、前軸2と後軸3とより構成されている。また、本例において、前軸2は、先部材4と中軸5の螺合構造により構成されているが、凸凹嵌合で圧入されていても良いし、一体的に形成されていても良い。しかし、後述する筆記体の交換や成形の容易性を考慮すると2部材とし、着脱自在に固定した方が良い。また、前記先部材4の内径部には、先端側へ向かって徐々に径が小さくなる円錐部4aが形成されている。そして、その先部材4の先端には、筆記体が出没する突出孔4bが形成されている。(図1〜3を参照)
前記後軸3の前方には断面の形状が外側に円弧部を有する半月形をした脚部8が120度間隔の位置に形成されている。この脚部8は、スリット6が形成されることにより形成される。よって、筆記体の数によって脚部8の数は変わる。その脚部8の外接円径は、後軸3の最大外径よりも小さく形成されている。(図6を参照)
符号9は、後軸3に一体的に形成されたクリップ部であるが、別部材で構成し後軸3に固定などしても良い。符号10は、前記クリップ部9の前方内面に形成された玉部であって、その玉部10は前記中軸5の表面に当接している。
また、貫通した孔11Sfの内周面のほぼ中央部には、微細な突起が円周上に形成されている。内周面に円周上の突起を形成することによって、スライダーを樹脂成型品とした場合、後述するようにその成形性の向上が図られる。
尚、本例においては、孔11Sfの断面形状を円形としているが、楕円や三角、四角、多角形、或いはこれらの組合せた形状としても良いが、スライダー11Sを成形品とした場合には、その成形性を考慮すると丸形状が良い。また、孔11Sfの数は、本例では3箇所としているが、1個所であっても良いし、4個所や5個所などであっても良い。
尚、前記ボールペンリフィル16Bは、インキを収容するポリプロピレンなどの樹脂材質で押し出し成形によって形成されたインキ収容管16Baと、そのインキ収容管16Baの前方に圧入されたボールペンチップ16Bbなどから構成されている(図9を参照)。
ここで、前記スライダー11Bは、透明、或いは、着色された半透明な材質で形成されているため、その内部に位置する前記接続部材15の色や表示を容易に識別することができる。これに加え、スライダー11Bには平面部11bと曲面部11cが形成されているため、それによって得られるレンズ効果によって、前記接続部材15の色をさらに容易に識別することができるようになる(図10を参照)。
尚、前記スライダー11Bの前端部には、後述する弾撥部材17の外径部を保持する延出部11dが形成されている(図8参照)。延出部11d間の長さは、後述する弾撥部材17外径よりも若干短く形成されており、これによって弾撥部材17は延出部11dに圧入された状態となっている。即ち、ボールペンリフィル16Bを交換する際にも弾撥部材17がスライダー11Bの前端部から外れないようになっている。また、前記スライダー11Bの接続部材15(後方部15a)に対する挿着力(嵌合力)は、ボールペンリフィル16Bの接続部材15(前方部15b)に対する挿着力(嵌合力)よりも弱く設定されている。即ち、筆記体16Bをスライダー11Bに対して離脱させようとすると、ボールペンリフィル16Bと接続部材15が連結された状態でスライダー11Bから離脱する。参照符号17は、ボールペンリフィル16B並びにボールペンリフィル16に接続するスライダー11Bを後方に付勢するコイルスプリングなどの弾撥部材である。
尚、本例においては、孔11Sfの断面形状を円形としているが、楕円や三角、四角、多角形、或いはこれらの組合せた形状としても良いが、スライダー11Sを成形品とした場合には、その成形性を考慮すると丸形状が良い。また、孔11Sfの数は、本例では3箇所としているが、1個所であっても良いし、4個所や5個所などであっても良い。
ここで、シャープペンシルユニット16Sの先端が前記軸本体1の先端より突出した前進位置において、スライダー11Sのツバ部11Sdの上部11Seを前方方向へ押圧操作すると、シャープペンシルユニット16Sの先部材167が、前記先部材4の内径部の先端側へ向かって徐々に径が小さくなる円錐部4aに当接し、シャープペンシルユニット16Sの前進移動が阻止される。ここで、さらに、スライダー11Sを押圧操作すると、芯タンク161やチャック体163が弾撥部材166の弾発力に抗して前進し、これによって芯の繰り出しがなされる。このとき、前述した通り、シャープペンシルユニット16Sの回動範囲は芯タンク161の後端内面部が後方筒部25の表面に接触することによって規制されており、この接触によりスライダー11Sを前方に押圧したとき、芯タンク161の後端内面部が後方筒部25の喰いつくように作用して、スライダー11Sの前方への動きをロスなく、確実にシャープペンシルユニット16S(芯タンク161)に伝達することができるのである。
この芯繰り出し操作の過程で、スライダー11Sのツバ部11Sdが後軸3の外周面を摺接している。よって、従来技術にあるような、スライダー11Sの摺動突起12を受けるために、後軸3の摺動溝7の軸芯方向側に、更なる摺動溝やスライド面を設ける必要はない。
尚、図20(b)は、スライダー11Sが前進した状態を図示している。この状態では、後軸3は、スリット6、並びに、幅狭スリット部6aが大きな空間部となっている。この状態では勿論、更に芯の繰り出し作動を行うと、空間部にゴミや埃などの異物が入り易くなる。その結果、ゴミや埃などの異物がスリット6や幅狭スリット部6aの壁面、及び、スライド面3aに貼り付きやすい状態になっている。
但し、スリット6は外周面に近いのでゴミや埃などの異物は取り除き易く、スライド面3aは、摺動突起12の背面が接しながら摺動しているので、ゴミや埃などの異物は掻き出し易くなっている。しかし、幅狭スリット部6aは、軸心近傍に位置しているため、ゴミや埃などの異物を取り除き難くなっている。そこで、本実施例においては、シャープペンシルユニット16Sを軸本体1に収納する後退動作により、スライダー11Sの孔11Sfが、幅狭スリット部6aのゴミや埃を掻き取るように除去すると共に、孔11Sfに掻き取った異物を貯留するのである。そして、貯留した後においては、孔11Sfの幅狭スリット部6aから露出した部分から排出されるのである。
また、前記スライダー11Sの連結部21には、芯タンク161の後端部に挿入されており、スライダー11Sの前方筒部22と芯タンク161の間には前方筒部22の傾斜面22aと芯タンク161の内面とによって前方空間部26が形成されている。また、芯タンク161の後方の平面部37と芯タンク161の内面とによって、後方空間部38が形成されている。また、スライダー11Sと芯タンク161の後端には隙間30が形成されている。この状態でスライダー11Sの溝部23付近の芯タンク161の外側は、径方向に小さくするようにかしめている(かしめ部28)。そのかしめ部28により芯タンク161はスライダー11Sから脱落することなく固定される(図28(a)参照)。このとき、シャープユニット16Sの前記軸本体1の中心軸線に向かう断面ではスライダー11Sの前方筒部22に形成された傾斜面22aと芯タンク161の間に前方空間部26が形成されている。また、後方筒部25の外形を芯タンク161の内形より小さく設定することにより、各々の寸法差で後方空間部27が形成されている。更に詳しくは、軸心方向の断面での後方空間部27は前記後方空間部38より大きく形成されているのである。即ち、後方空間部38は、平面部37が形成されることによって、少ない隙間となっているのである。これによりシャープペンシルユニット16Sは軸心方向には、より大きく回動することが可能となっている。これにより軸径の変化に対応することが可能となるばかりでなく、横方向への回動が規制され、出没時に他の筆記体への不要な接触を防止できるので、スムーズな出没動作が可能となる。本例では芯タンク161の後方の平面部35が形成された状態で、スライダー11Sの連結部21に挿入されているが、芯タンク161の平面部37を形成する前に連結部21に挿入し、その後、かしめなどの方法により芯タンク161の後方に平面部37を形成してもよい。この場合、芯タンク161の連結部21への挿入の際には方向性を定める必要が無く、生産性が向上する。
2 前軸
3 後軸
3a スライド面
4 先部材
4a 円錐部
4b 突出孔
5 中軸
6 スリット
6a スリット
7 摺動溝
8 脚部
9 クリップ部
10 玉部
11 スライダー
111 延出部
11B ボールペンリフィル用のスライダー
11S シャープペンシルユニット用のスライダー
11Sd ツバ部
11Se 上部
11Sf 孔
11a 孔
11b 平面部
11c 円弧状の曲面部
11d 延出部
12 摺動突起
13 解除突起
14 解除突起
15 接続部材
15a 後方部
15b 前方部
15c 大径部
15d 嵌合突起
15e 平面部
15f 突起
15g 突起
16B ボールペンリフィル
16Ba インキ収容管
16Bb ボールペンチップ
16Bc 膨出部
16Bd 膨出部
16Be 内面形状
16S シャープペンシルユニット
16Sa 芯タンク
16Sb シャープペンシルセット
161 芯タンク
162 継ぎ手部材
163 チャック体
164 チャックリング
165 ガイド筒
166 弾発部材
167 先部材
168 芯戻り止め部材
17 弾撥部材
18 連結部
19 貫通孔
20 溝部
21 連結部
22 前方筒部
23 溝部
24 傾斜面
25 後方筒部
26 前方空間部
27 後方空間部
28 かしめ部
30 隙間
31 連結部
32 前方筒部
32a 傾斜面
33 溝部
33a 前方空間部
33b 前方空間部
34 傾斜面
35 後方筒部
35a 平面部
35b 後方空間部
36 後方空間部
37 平面部
38 後方空間部
Claims (2)
- 軸本体内に少なくともシャープペンシルユニットを含む筆記体を前後動可能に複数配置し、それらの筆記体の後端にスライダーの前端を連結すると共に、該スライダーを前記軸本体に設けられた摺動溝に前後動自在に配置した筆記具において、前記筆記体のうち、少なくともシャープペンシルユニットをスライダーに対して回動可能に連結すると共に、前記シャープペンシルユニットとスライダーの連結部を点接触とし、その連結部の前方および後方に空間部を形成したことを特徴とする筆記具。
- 前記連結部の前方および後方の空間部は、軸心方向の空間部を径方向の空間部より大きく設定したことを特徴とする請求項1記載の筆記具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010043580A JP5560772B2 (ja) | 2010-02-26 | 2010-02-26 | 筆記具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010043580A JP5560772B2 (ja) | 2010-02-26 | 2010-02-26 | 筆記具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011178001A true JP2011178001A (ja) | 2011-09-15 |
JP5560772B2 JP5560772B2 (ja) | 2014-07-30 |
Family
ID=44690056
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010043580A Active JP5560772B2 (ja) | 2010-02-26 | 2010-02-26 | 筆記具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5560772B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020090039A (ja) * | 2018-12-06 | 2020-06-11 | ゼブラ株式会社 | 出没式筆記具 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008221512A (ja) * | 2007-03-09 | 2008-09-25 | Sun-Star Stationery Co Ltd | 複式筆記具 |
JP2008302672A (ja) * | 2007-06-11 | 2008-12-18 | Zebra Pen Corp | 多芯筆記具 |
JP2011025579A (ja) * | 2009-07-28 | 2011-02-10 | Pilot Corporation | 多芯筆記具のスライド部材における筆記体との連接構造 |
-
2010
- 2010-02-26 JP JP2010043580A patent/JP5560772B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008221512A (ja) * | 2007-03-09 | 2008-09-25 | Sun-Star Stationery Co Ltd | 複式筆記具 |
JP2008302672A (ja) * | 2007-06-11 | 2008-12-18 | Zebra Pen Corp | 多芯筆記具 |
JP2011025579A (ja) * | 2009-07-28 | 2011-02-10 | Pilot Corporation | 多芯筆記具のスライド部材における筆記体との連接構造 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020090039A (ja) * | 2018-12-06 | 2020-06-11 | ゼブラ株式会社 | 出没式筆記具 |
JP7165571B2 (ja) | 2018-12-06 | 2022-11-04 | ゼブラ株式会社 | 出没式筆記具 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5560772B2 (ja) | 2014-07-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6304958B2 (ja) | 消去部材を備えた筆記具 | |
US7878726B2 (en) | Stick-shaped material propelling container | |
JP5560772B2 (ja) | 筆記具 | |
JP5593646B2 (ja) | 筆記具 | |
JP2008162246A (ja) | 多芯式筆記具 | |
JP5395637B2 (ja) | 筆記具 | |
JP7260969B2 (ja) | 筆記具 | |
JP2017105161A (ja) | ボールペンチップ及び該ボールペンチップを具備した筆記具 | |
JP5549201B2 (ja) | 筆記具 | |
JP5768638B2 (ja) | 複式筆記具 | |
JP5621630B2 (ja) | 複式筆記具 | |
JP6171265B2 (ja) | 複式筆記具 | |
JP5540488B2 (ja) | 筆記具 | |
JP5434480B2 (ja) | 筆記具 | |
JP4072907B2 (ja) | 多芯筆記具 | |
JP5070942B2 (ja) | 複式筆記具 | |
JP6364277B2 (ja) | 筆記具 | |
JP2009034874A (ja) | リフィル、及び、そのリフィルを配置した筆記具 | |
JP2020082634A (ja) | 筆記具 | |
JP6356532B2 (ja) | 筆記具 | |
JP7261009B2 (ja) | 筆記具 | |
JP2011025579A (ja) | 多芯筆記具のスライド部材における筆記体との連接構造 | |
JP6680998B2 (ja) | 出没式筆記具 | |
JP2024000377A (ja) | 出没式筆記具 | |
JP2022160763A (ja) | ボールペン |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20121225 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130913 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20131001 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20131128 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140114 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140218 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140513 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140526 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5560772 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |