JP2011174099A - 粗面化合金化溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法、ならびに合金化溶融亜鉛めっき鋼板と熱可塑性樹脂組成物の成形体とが接合された複合体およびその製造方法 - Google Patents

粗面化合金化溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法、ならびに合金化溶融亜鉛めっき鋼板と熱可塑性樹脂組成物の成形体とが接合された複合体およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】合金化溶融亜鉛めっき鋼板の表面に樹脂を接触させた場合に、良好な密着性を付与することができる粗面化合金化溶融亜鉛めっき鋼板を提供すること。
【解決手段】Fe含有量が3〜20質量%の範囲内のめっき層を有する合金化溶融亜鉛めっき鋼板を準備する。この合金化溶融亜鉛めっき鋼板を酸化性の酸性水溶液に浸漬して、めっき層の表面に平均深さが0.8μm以上で、かつ前記めっき層の膜厚に対する前記めっき層表面からの平均深さの割合が80%以下のピットを複数形成する。酸化性の酸性水溶液としては、塩化第二鉄水溶液が好ましい。
【選択図】図2

Description

本発明は、粗面化合金化溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法、ならびに合金化溶融亜鉛めっき鋼板と熱可塑性樹脂組成物の成形体とが接合された複合体およびその製造方法に関する。
金属と樹脂とを一体化する技術として、接着剤によって接着させる方法が知られている。また、近年、アルミニウム合金を挿入した射出成形金型に熱可塑性樹脂を射出することで、アルミニウム合金と熱可塑性樹脂とを接合させる方法(インサート射出成形接着法)が提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。特許文献1〜3の方法では、アルミニウム合金の表面を所定の水溶液などで処理して、アルミニウム合金の表面に微細な凹凸を形成することで、接合性を向上させている。
特開2006−027018号公報 特開2004−050488号公報 特開2005−342895号公報
しかしながら、本発明者の予備実験によれば、特許文献1〜3に記載の水溶液で亜鉛系めっき鋼板を浸漬処理し、熱可塑性樹脂組成物の成形体との複合体を製造したところ、めっき鋼板と熱可塑性樹脂組成物の成形体との接合性は十分なものではなかった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、合金化溶融亜鉛めっき鋼板の表面に熱可塑性樹脂組成物を接触させた場合に、良好な密着性を付与することができる粗面化合金化溶融亜鉛めっき鋼板を提供することを目的とする。
また、本発明は、粗面化合金化溶融亜鉛めっき鋼板と熱可塑性樹脂組成物の成形体とが接合された複合体であって、熱可塑性樹脂組成物の密着性に優れた複合体を提供することを目的とする。
本発明者は、合金化溶融亜鉛めっき鋼板の表面を酸化性の酸性水溶液で処理することで、アンカー効果による密着性の向上に寄与できるピットを鋼板表面に形成できることを見出し、さらに検討を加えて本発明を完成させた。
すなわち、本発明の第一は、以下の粗面化合金化溶融亜鉛めっき鋼板に関する。
[1]Fe含有量が3〜20質量%の範囲内のめっき層を有し;前記めっき層の表面には、前記めっき層表面からの平均深さが0.8μm以上で、かつ前記めっき層の膜厚に対する前記めっき層表面からの平均深さの割合が80%以下のピットが形成されており;前記めっき層の見かけ表面積Sに対する実表面積Sの比率S/Sは、9.1以上である、粗面化合金化溶融亜鉛めっき鋼板。
[2]前記ピットが形成される前の前記めっき層表面の酸化皮膜の平均厚みDに対する前記ピットが形成された後の前記めっき層表面の酸化皮膜の平均厚みDの比率D/Dは、1.0超である、[1]に記載の粗面化合金化溶融亜鉛めっき鋼板。
本発明の第二は、以下の粗面化合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法に関する。
[3]Fe含有量が3〜20質量%の範囲内のめっき層を有する合金化溶融亜鉛めっき鋼板を準備するステップと;前記合金化溶融亜鉛めっき鋼板を酸化性の酸性水溶液に浸漬するステップとを有する、粗面化合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
[4]前記酸化性の酸性水溶液は、Fe3+を含む、[3]に記載の製造方法。
[5]前記酸化性の酸性水溶液は、塩化第二鉄水溶液である、[3]に記載の製造方法。
本発明の第三は、以下の複合体に関する。
[6][1]または[2]に記載の粗面化合金化溶融亜鉛めっき鋼板と、成形収縮率が1.4%以下の熱可塑性樹脂組成物の成形体とが接合された複合体。
[7]前記熱可塑性樹脂組成物は、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリブチレンテレフタレート系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂およびパーフルオロ系樹脂からなる群から選択される1種以上を含む、[6]に記載の複合体。
本発明の第四は、以下の複合体の製造方法に関する。
[8][1]または[2]に記載の粗面化合金化溶融亜鉛めっき鋼板を射出成形金型に挿入するステップと;前記射出成形金型に、成形収縮率が1.4%以下の熱可塑性樹脂組成物を射出して、前記粗面化合金化溶融亜鉛めっき鋼板の表面に前記熱可塑性樹脂組成物の成形物を接合するステップとを有する、合金化溶融亜鉛めっき鋼板と熱可塑性樹脂組成物の成形体とが接合された複合体の製造方法。
[9]前記熱可塑性樹脂組成物は、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリブチレンテレフタレート系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂およびパーフルオロ系樹脂からなる群から選択される1種以上を含む、[8]に記載の複合体の製造方法。
本発明によれば、その表面に熱可塑性樹脂組成物を接触させた場合に、良好な密着性を付与することができる粗面化合金化溶融亜鉛めっき鋼板を提供することができる。したがって、本発明によれば、合金化溶融亜鉛めっき鋼板と熱可塑性樹脂組成物の成形体とが接合された複合体であって、熱可塑性樹脂組成物の密着性に優れた複合体を提供することができる。
図1Aは、粗面化処理前の合金化溶融亜鉛めっき鋼板のめっき層表面を示す電子顕微鏡写真である。図1Bは、粗面化処理前の合金化溶融亜鉛めっき鋼板のめっき層断面を示す電子顕微鏡写真である。 図2Aは、塩化第二鉄水溶液で浸漬処理を行った後の合金化溶融亜鉛めっき鋼板のめっき層表面を示す電子顕微鏡写真である。図2Bは、塩化第二鉄水溶液で浸漬処理を行った後の合金化溶融亜鉛めっき鋼板のめっき層断面を示す電子顕微鏡写真である。 図3Aは、浸漬処理前のめっき層のX線回折プロファイルである。図3Bは、塩化第二鉄水溶液で浸漬処理を行った後のめっき層のX線回折プロファイルである。
1.粗面化合金化溶融亜鉛めっき鋼板
本発明の粗面化めっき鋼板は、めっき層表面に複数のピット(溝、穴)が形成されている合金化溶融亜鉛めっき鋼板である。
基材となる合金化溶融亜鉛めっき鋼板の下地鋼としては、低炭素鋼や中炭素鋼、高炭素鋼、合金鋼などが使用される。良好なプレス成形性が必要とされる場合は、低炭素Ti添加鋼、低炭素Nb添加鋼などの深絞り用鋼板が下地鋼として好ましい。
合金化溶融亜鉛めっき鋼板は、ζ相(FeZn13)、δ1相(FeZn)、Γ1相(FeZn21)およびΓ相(FeZn10)を含むめっき層を有する。めっき層の表面では、δ1相(FeZn)と、η相(Zn)またはζ相(FeZn13)とが混在していることが好ましい。後述するように、η相またはζ相が選択的(優先的)に除去されることでピットが形成されるからである。
めっき層中のFe含有量は、3〜20質量%の範囲内が好ましい。Fe含有量が3質量%未満の場合および20質量%超の場合、めっき層の表面にδ1相とη相またはζ相とを混在させることが困難なため、十分な数のピットを形成することができない。また、めっき層中のAl含有量は、合金化の際にFeおよびZnの相互拡散が遅延化することを防ぐ観点から、0.5質量%以下が好ましい。めっき層中のFe含有量は、ICP発光分光分析法により測定することができる。
本発明の粗面化めっき鋼板のめっき層の表面には、複数のピットが形成されている(図2Aおよび図2B参照)。ここで「ピット」とは、めっき層の表面に対する凹部を広く意味し、溝状の凹部や穴状の凹部を含む。これらのピットは、アンカー効果により熱可塑性樹脂組成物との密着性を向上させる。すなわち、本発明の粗面化めっき鋼板の表面に熱可塑性樹脂組成物を接触させた場合、熱可塑性樹脂組成物の一部がこれらのピット内に入り込むため、アンカー効果により熱可塑性樹脂組成物との密着性が向上する。
ピットのめっき層表面からの平均深さは、0.8μm以上、かつめっき層の膜厚に対して80%以下が好ましい。ピットの平均深さが0.8μm未満の場合、アンカー効果が不十分なため、熱可塑性樹脂組成物との接合性を十分に向上させることができない。一方、ピットの平均深さがめっき層の膜厚に対して80%超の場合、下地鋼が露出しやすくなるため、裸耐食性が低下するおそれがある。粗面化処理を行っていない通常の合金化溶融亜鉛めっき鋼板の表面にも、複数の凹部が存在するが(図1Aおよび図1B参照)、その平均深さは0.8μm未満(通常0.5μm程度)である。ピットの平均深さは、例えばめっき層の断面を電子顕微鏡などで観察することで測定できる。
本発明の粗面化めっき鋼板は、めっき層の表面に所定の平均深さのピットが多数形成されているため、めっき層の見かけ表面積Sに対してめっき層の実表面積Sが大きい。ここで、「見かけ表面積」とは、ピットが形成されていないと仮定した場合のめっき層表面の表面積をいう。たとえば、めっき層の表面形状が長方形の場合は、縦の長さ×横の長さで求められる面積が「見かけ表面積」である。また、「実表面積」とは、見かけ表面積に加えてピット内部の表面積も含む実際の表面積である。
熱可塑性樹脂組成物との接合性を向上させる観点からは、めっき層の見かけ表面積Sに対する実表面積Sの比率S/Sは、9.1以上が好ましい。表面積の比率S/Sが9.1未満の場合、アンカー効果が不十分なため、熱可塑性樹脂組成物との接合性を十分に向上させることができない。前述の通り、粗面化処理を行っていない通常の合金化溶融亜鉛めっき鋼板の表面にも複数の凹部が存在するが、通常の合金化溶融亜鉛めっき鋼板では、めっき層の見かけ表面積Sに対する実表面積S’の比率S’/Sは、9.1未満(4.8程度)である。したがって、粗面化処理を行っていない通常の合金化溶融亜鉛めっき鋼板のめっき層の実表面積S’に対する本発明の粗面化めっき鋼板のめっき層の実表面積Sの比率S/S’は、1.9以上である。めっき層の実表面積は、例えばBET法で求めることができる。
また、本発明の粗面化めっき鋼板は、複数のピットが形成される前の酸化皮膜の平均厚みDに対する複数のピットが形成された後の酸化皮膜の平均厚みDの比率D/Dが1.0超であることが好ましい。すなわち、本発明の粗面化めっき鋼板の酸化皮膜の平均厚みDは、ピットが形成される前の合金化溶融亜鉛めっき鋼板の酸化皮膜の平均厚みDよりも大きいことが好ましい。酸化皮膜の平均厚みの比率D/Dが1.0以下の場合、裸耐食性が不十分となるおそれがある。酸化皮膜の平均厚みは、オージェ電子分光法(AES)により測定することができる。
本発明の粗面化めっき鋼板は、特に限定されないが、例えば以下の方法により製造されうる。
2.粗面化合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法
本発明の粗面化めっき鋼板の製造方法は、1)基材となる合金化溶融亜鉛めっき鋼板を準備する第1のステップと、2)準備した合金化溶融亜鉛めっき鋼板を酸化性の酸性水溶液に浸漬する第2のステップとを有する。
第1のステップでは、基材となる合金化溶融亜鉛めっき鋼板を準備する。
基材となる合金化溶融亜鉛めっき鋼板は、めっき層中のFe含有量が3〜20質量%の範囲内のものが好ましい。めっき層の表面にピットを形成するためには、めっき層の表面においてδ1相とη相またはζ相とが混在している必要があるが、Fe含有量が3質量%未満の場合および20質量%超の場合、めっき層の表面にこれらの相を混在させることが困難であるからである。めっき層中のFe含有量が3〜20質量%の範囲内であり、かつめっき層の表面においてδ1相とη相またはζ相とが混在している合金化溶融亜鉛めっき鋼板は、例えば溶融亜鉛めっき鋼板を420〜550℃で1〜10秒間加熱処理をすることで製造されうる。
第2のステップでは、第1のステップで準備した合金化溶融亜鉛めっき鋼板を酸化性の酸性水溶液に浸漬する。この工程により、めっき層の表面においてη相またはζ相が選択的(優先的)に除去され、めっき層の表面にピットが形成される。
酸化性の酸性水溶液は、合金化溶融亜鉛めっき鋼板のめっき層のη相またはζ相を選択的(優先的)に溶解しうるものであれば特に限定されない。そのような水溶液の例には、塩化第二鉄(FeCl)水溶液などのFe3+を含む水溶液が含まれる。
本発明者らの予備実験によれば、Znなどを溶解する際に一般的に使用される塩酸(塩化水素水溶液)で浸漬処理を行ったところ、η相またはζ相の選択的な溶解は観察されず、めっき層表面が一様に溶解してしまった。その結果、アンカー効果を期待できるピットは形成されなかった。また、裸耐食性を向上させる酸化皮膜の膜厚の増大も観察されなかった。このことからわかるように、本発明の製造方法では、酸化性の酸性水溶液(例えば、塩化第二鉄水溶液)を用いて浸漬処理を行うことが重要である。
処理液として塩化第二鉄水溶液を使用する場合、塩化第二鉄の濃度は、0.1〜2.0mol/Lの範囲内が好ましい。塩化第二鉄の濃度が0.1mol/L未満の場合、十分な深さのピットを形成することができず、熱可塑性樹脂組成物との接合性を十分に向上させることができない。一方、塩化第二鉄の濃度が2.0mol/L超の場合、η相およびζ相以外の部分(例えば、δ1相)も溶解させてしまうため、アンカー効果を期待できるピットを形成することができない。
また、処理液として塩化第二鉄水溶液を使用する場合、塩化第二鉄水溶液の液温は、室温〜80℃の範囲内が好ましい。液温が80℃を超えると、加水分解によるものと推定される水酸化鉄(III)(Fe(OH))の沈殿が発生し、処理液の組成が変化してしまうからである。
また、処理液として塩化第二鉄水溶液を使用する場合、浸漬時間は、120秒以下が好ましい。浸漬時間が120秒を超えると、η相およびζ相以外の部分(例えば、δ1相)も溶解させてしまうため、アンカー効果を期待できるピットを形成することができない。
前述の通り、酸化性の酸性水溶液に浸漬すると、めっき層の表面においてη相またはζ相が除去され、複雑な形状のピットが形成される(図2参照)。浸漬処理前後のめっき層をオージェ電子分光法(AES)により分析したところ、浸漬処理で除去されていない部位において、浸漬処理により酸化皮膜の膜厚が増加していることがわかった。このことから、η相およびζ相が選択的に除去されるのは、酸化性の酸性水溶液中では、めっき層の電位が卑な部位ほど水溶液に溶解しやすくなるためと推察される。
なお、第2のステップでは、めっき鋼板を酸化性の酸性水溶液に浸漬する代わりに、めっき鋼板の表面に酸化性の酸性水溶液を塗布しても同様の効果を得られる。しかしながら、めっき鋼板の形状によっては、鋼板表面と水溶液との接触程度に差異が生じてしまうため、浸漬処理によりピットを形成することが好ましい。
以上の手順により、合金化溶融亜鉛めっき鋼板のめっき層の表面に良好な密着性を付与可能な複雑な形状のピットを形成して、本発明の粗面化めっき鋼板を製造することができる。このようにして製造された本発明の粗面化めっき鋼板は、処理前よりも酸化皮膜が厚いため、より優れた裸耐食性を発揮することができる。
3.粗面化めっき鋼板と熱可塑性樹脂組成物との複合体
本発明の複合体は、本発明の粗面化合金化溶融亜鉛めっき鋼板と熱可塑性樹脂組成物の成形体とが接合されている複合体である。
熱可塑性樹脂組成物に接合される鋼板は、上述の本発明の粗面化めっき鋼板である。本発明の粗面化めっき鋼板は、めっき層の表面に多数のピットを有しているため、接合面において熱可塑性樹脂組成物がピット内に入り込み、アンカー効果により鋼板と熱可塑性樹脂組成物とが強固に接合されている。
熱可塑性樹脂組成物は、結晶性の熱可塑性樹脂および非結晶性の熱可塑性樹脂のどちらを含んでいてもよい。結晶性の熱可塑性樹脂の例には、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂などが含まれる。非結晶性の熱可塑性樹脂の例には、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂、アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアセタール樹脂、パーフルオロ系樹脂(テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテルなど)などが含まれる。
熱可塑樹脂組成物の成形収縮率は、1.4%以下であることが好ましい。成形収縮率は、射出成形時に使用した金型の樹脂流入部の容積Aに対し、射出成形後に固化した樹脂組成物の容積Bを測定し、「(A−B)/A×100(%)」として求めることができる。
熱可塑樹脂組成物の成形収縮率は、樹脂の種類によっても調整されうるが、例えばフィラーを添加することによっても調整されうる。フィラーの例には、ガラス繊維、炭素繊維、アラミド樹脂などの繊維系フィラー;カーボンブラック、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、炭酸マグネシウム、シリカ、タルク、ガラス、粘土、リグニン、雲母、石英粉、ガラス球などの粉フィラー;炭素繊維やアラミド繊維の粉砕物などが含まれるが、特に限定されない。熱可塑性樹脂組成物におけるフィラーの含有量は、5〜60質量%の範囲内が好ましく、10〜40質量%の範囲内がより好ましい。
熱可塑樹脂組成物の成形収縮率は、結晶性樹脂と非結晶性樹脂とを混合することによっても調整されうる。一般的に、結晶性樹脂の方が、非結晶性樹脂よりも成形収縮率が大きいので、非結晶性樹脂の混合比率を高めれば、成形収縮率も低減されうる。
本発明の複合体は、特に限定されないが、例えば以下の方法により製造されうる。
4.粗面化めっき鋼板と熱可塑性樹脂の成形体との複合体の製造方法
本発明の複合体は、本発明の粗面化めっき鋼板を射出成形金型に挿入した後、熱可塑性樹脂組成物を射出成形金型内に射出することで製造されうる。
まず、本発明の粗面化めっき鋼板を射出成形金型に挿入する。次いで、射出成形金型内に、高温の熱可塑性樹脂組成物を高圧で射出する。このとき、射出成形金型にガス抜きを設けて、熱可塑性樹脂組成物が円滑に流れるようにすることが好ましい。前述の通り、本発明の粗面化めっき鋼板のめっき層の表面には複数のピットが形成されており、高温の熱可塑性樹脂組成物はピットが形成された表面に接触する。射出成形金型の温度は、使用する樹脂の融点近傍であることが好ましい。射出された熱可塑性樹脂が、粗面化めっき鋼板のピットの内部に侵入しやすくするためである。
射出終了後、金型を開き離型して複合体を得る。射出成形により得られた複合体は、成形後にアニール処理をして、成形収縮による内部歪みを解消することが好ましい。
以上の手順により、粗面化合金化溶融亜鉛めっき鋼板のめっき層の表面に熱可塑性樹脂組成物の成形体を接合させて、本発明の複合体を製造することができる。このようにして製造された本発明の複合体は、熱可塑性樹脂組成物がめっき層のピットに入り込むため、優れた接合性を発揮することができる。
以下、本発明を実施例を参照して詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されない。
1.粗面化合金化溶融亜鉛めっき鋼板の作製
板厚0.8mmのSPCCを基材とする、片面あたりのめっき付着量が45g/m(めっき層の膜厚7.5μm)の溶融亜鉛めっき鋼板を加熱処理して、合金化溶融亜鉛めっき鋼板を作製した。このとき、加熱処理の条件(温度、時間)を変化させて、めっき層中のFe含有量をそれぞれ異なるものとした(Fe含有量:1.0〜25.5質量%)。めっき層中のFeの含有量は、インヒビターを含有した塩酸でめっき層を溶解し、溶液中のFeおよびZn濃度をICP発光分光分析法により測定することで求めた。
各めっき鋼板をアルカリ脱脂(pH11、液温60℃、浸漬時間60秒)した後、表1に示す組成の水溶液に表1に示す条件(液温、時間)で浸漬して、各めっき鋼板の表面にピットを形成した。浸漬処理を終えた各めっき鋼板を流水で洗浄した後、熱風乾燥機で乾燥させた。
浸漬処理を終えた各めっき鋼板(実施例1〜17、比較例1〜6)について、形成されたピットの平均深さ、めっき層の見かけ表面積Sに対する実表面積Sの比率S/S、浸漬処理前のめっき層表面の酸化皮膜の平均厚みDに対する浸漬処理後の酸化皮膜の平均厚みDの比率D/Dを求めた。ピットの平均深さは、FE−SEM(S−4000;株式会社日立ハイテクノロジーズ)を用いてめっき層の断面を2000〜10000倍で観察し、めっき層表面から垂直方向にピットの深さを測定することで求めた。また、表面積の比率S/Sは、全自動ガス吸着量測定装置(オートソーブ−1−C/VP/TCD/MS;カンタクローム社)を用いて定量法によりKrガスの吸着量を測定し、浸漬処理後のめっき層の表面積を測定することで求めた。酸化皮膜の平均厚みの比率D/Dは、オージェ電子分光装置(JAMP−9500F;日本電子株式会社)を用いてめっき層の深さ方向のプロファイルを得ることで求めた。より具体的には、オージェ分析のプロファイルにおいて、分析時間0秒の点(めっき層表面)から、酸素のピークが亜鉛のピークと重なる点までを酸化皮膜として、酸化皮膜の平均厚みの比率D/Dを求めた。
表2に、浸漬処理を終えた各めっき鋼板(実施例1〜17、比較例1〜6)についての、浸漬処理前のめっき層のFe含有量、粗面化処理の条件、ピットの平均深さ、表面積の比率S/S、酸化皮膜の平均厚みの比率D/Dを示す。
図1は、実施例3のめっき鋼板の、浸漬処理前のめっき層表面(図1A)およびめっき層断面(図1B)を示す写真(SEM像)である。また、図2は、実施例8のめっき鋼板の、浸漬処理後のめっき層表面(図2A)およびめっき層断面(図2B)を示す写真(SEM像)である。これらの写真から、塩化第二鉄水溶液で浸漬処理をすることにより、めっき層表面にピットを形成できることがわかる。
図3は、実施例5のめっき鋼板の、浸漬処理前のめっき層のX線回折プロファイル(図3A)および浸漬処理後のめっき層のX線回折プロファイル(図3B)である。図3Aおよび図3Bから、δ1相とη相とが共存する合金化溶融亜鉛めっき鋼板を塩化第二鉄水溶液で浸漬処理することにより、めっき層のη相が選択的に溶解して、ピットが形成されることがわかる。
2.接合性試験および裸耐食性試験
(1)接合性試験
粗面化処理を終えた各めっき鋼板(実施例1〜17、比較例1〜6)から、幅30mm×長さ100mmの試験片を切り出した。また、表3に示す組成の熱可塑性樹脂組成物を射出成形装置に充填し、表3に示す温度で溶融させた。
表3に示される各樹脂について、ポリプロピレンは、ノバテックPP MA1B(融点170℃;日本ポリプロ株式会社)を使用した。また、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンは、テクノABS130(融点91℃;テクノポリマー株式会社)を使用した。ポリエチレンテレフタレートは、ライナイト530(融点230℃;デュポン株式会社)を使用した。ポリブチレンテレフタレートは、ジュラネックス2002(融点228℃;ポリプラスチックス株式会社)を使用した。ポリカーボネートは、ユーピロンGS−2030MR2(融点250℃;三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社)を使用した。ポリフェニレンサルファイドは、フォートロン0220A9(融点280℃;ポリプラスチックス株式会社)を使用した。ポリエチレンは、ニポロンハード1000(融点134℃;東ソー株式会社)を使用した。ポリアセタールは、TPS−POM NC(融点163℃;東洋プラスチック精工株式会社)を使用した。テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテルは、フルオンPFA P−65P(融点310℃、旭硝子株式会社)を使用した。
射出成形金型に試験片(実施例1〜17、比較例1〜6)を挿入し、溶融状態の熱可塑性樹脂組成物を射出成形金型内に射出した。射出成形金型内の熱可塑性樹脂組成物を流入させる部分の容積は、幅30mm×長さ100mm×厚さ4mmであり、幅30mm×長さ30mmの領域でめっき層と熱可塑性樹脂組成物とが接触している。熱可塑性樹脂組成物を射出成形金型内に射出した後、熱可塑性樹脂組成物を固化させて、試験片と熱可塑性樹脂の成形体との複合体を得た。
得られた各複合体について、引張り試験を行い、引張り速度100mm/分で破断したときの強度を測定した。剥離強度が2.0kN以上の場合を「◎」、1.5kN以上2.0kN未満の場合を「○」、1.0kN以上1.5kN未満の場合を「△」、1.0kN未満の場合を「×」と評価した。
(2)裸耐食性試験
粗面化処理を終えた各めっき鋼板(実施例1〜17、比較例1〜6)から、幅30mm×長さ100mmの試験片を切り出した。各試験片の端面にシールを施し、JIS Z2371に準拠して35℃のNaCl水溶液を試験片に6時間噴霧した。NaCl水溶液の噴霧を終えた後、各試験片の表面を観察し、白錆の発生面積率により各試験片の裸耐食性を評価した。このとき、白錆の発生面積率が10面積%未満の場合を「◎」、10面積%以上20面積%未満の場合を「○」、20面積%以上50面積%未満の場合を「△」、50面積%以上の場合を「×」と評価した。
(3)結果
接合性試験および裸耐食性試験の結果を表4に示す。
実施例1〜17の試験片は、ピットの平均深さが0.8〜6.0μmの範囲内であるため、接合性について良好な評価が得られた。また、実施例1〜17の試験片は、酸化皮膜の厚みの比率D/Dが1.0超であるため、裸耐食性について良好な評価が得られた。
これに対し、めっき層中のFe含有量が3質量%未満または20質量%超の比較例1,2の試験片は、ピットの平均深さが0.8μm未満であるため、接合性について良好な評価が得られなかった。また、比較例3の試験片は、ピットの平均深さがめっき層の厚みの80%超と過剰にエッチングされたため、裸耐食性について良好な評価が得られなかった。また、塩酸または硫酸で浸漬処理を行った比較例4、5の試験片は、ピットの平均深さが0.8μm未満であり、酸化皮膜の厚みの比率D/Dも1.0未満であるため、接合性および裸耐食性のいずれについても良好な評価が得られなかった。また、未処理の比較例6の試験片は、ピットの平均深さが0.8μm未満であるため、接合性について良好な評価が得られなかった。
本発明の粗面化合金化溶融亜鉛めっき鋼板は、樹脂との密着性に優れているため、例えば各種電子機器、家庭用電化製品、医療機器、自動車車体、車両搭載用品、建築資材などに好適に用いられる。

Claims (9)

  1. Fe含有量が3〜20質量%の範囲内のめっき層を有し、
    前記めっき層の表面には、前記めっき層表面からの平均深さが0.8μm以上で、かつ前記めっき層の膜厚に対する前記めっき層表面からの平均深さの割合が80%以下のピットが形成されており、
    前記めっき層の見かけ表面積Sに対する実表面積Sの比率S/Sは、9.1以上である、
    粗面化合金化溶融亜鉛めっき鋼板。
  2. 前記ピットが形成される前の前記めっき層表面の酸化皮膜の平均厚みDに対する前記ピットが形成された後の前記めっき層表面の酸化皮膜の平均厚みDの比率D/Dは、1.0超である、請求項1に記載の粗面化合金化溶融亜鉛めっき鋼板。
  3. Fe含有量が3〜20質量%の範囲内のめっき層を有する合金化溶融亜鉛めっき鋼板を準備するステップと、
    前記合金化溶融亜鉛めっき鋼板を酸化性の酸性水溶液に浸漬するステップと、
    を有する、粗面化合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
  4. 前記酸化性の酸性水溶液は、Fe3+を含む、請求項3に記載の製造方法。
  5. 前記酸化性の酸性水溶液は、塩化第二鉄水溶液である、請求項3に記載の製造方法。
  6. 請求項1に記載の粗面化合金化溶融亜鉛めっき鋼板と、成形収縮率が1.4%以下の熱可塑性樹脂組成物の成形体とが接合された複合体。
  7. 前記熱可塑性樹脂組成物は、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリブチレンテレフタレート系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂およびパーフルオロ系樹脂からなる群から選択される1種以上を含む、請求項6に記載の複合体。
  8. 請求項1に記載の粗面化合金化溶融亜鉛めっき鋼板を射出成形金型に挿入するステップと、
    前記射出成形金型に、成形収縮率が1.4%以下の熱可塑性樹脂組成物を射出して、前記粗面化合金化溶融亜鉛めっき鋼板の表面に前記熱可塑性樹脂組成物の成形物を接合するステップと、
    を有する、合金化溶融亜鉛めっき鋼板と熱可塑性樹脂組成物の成形体とが接合された複合体の製造方法。
  9. 前記熱可塑性樹脂組成物は、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリブチレンテレフタレート系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂およびパーフルオロ系樹脂からなる群から選択される1種以上を含む、請求項8に記載の複合体の製造方法。
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