JP2011172186A - 無線通信システム、通信装置、プログラムおよび集積回路 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の無線通信システムは、第1の通信装置が第2の通信装置に対して情報ビットを送信信号として送信する際、第1の通信装置が誤り訂正符号を生成する複数のコンポーネントエンコーダを有するターボ符号部により、情報ビットに複数の誤り訂正符号を挿入し、誤り訂正符号が挿入された情報ビットを符号化して、送信信号を生成する無線通信システムであって、第1の通信装置から受信した信号の伝搬特性により、第2の通信装置が設定する通信パラメータと、通信パラメータに対して設定された、第2の通信装置におけるターボ等化における繰り返し処理の収束性を悪化させる条件値とを比較し、比較結果によりコンポーネントエンコーダの拘束長を変える。
【選択図】図1
Description
さらに、ターボ符号で用いられる繰り返し復号の手法を等化器と復号部に適用したターボ等化技術(非特許文献2参照)による受信特性の改善も検討されている。一般にシングルキャリア伝送において、インパルス応答による送信信号の畳み込みと、誤り訂正符号化による情報ビットの拘束とをそれぞれ内符号、外符号とみなして繰り返しを行うことでシンボル間干渉(ISI:Inter Symbol Interference)の影響を可能な限り除去することができる。また、ターボ等化に用いる誤り訂正符号として、良好な受信特性を得ることができるターボ符号を用いることが検討されている(特許文献1参照)。ここで、ターボ等化とは、ターボ原理に基づくMAP(Maximum A Posteriori)検出器と復号器の繰り返し処理により外部情報を交換することで信号検出をする手法である。シングルキャリアのMAP検出器は、復号器からフィードバックされるISIやユーザ間干渉、セル間干渉、アンテナ間干渉などのレプリカをキャンセルするソフトキャンセラ、周波数領域等化のことである。マルチキャリアにも適用可能であり、その場合のMAP検出器では符号間干渉、キャリア間干渉などのレプリカをキャンセルするソフトキャンセラとなる。
また、受信機の受信アンテナが送信アンテナよりも少ない場合、この状態において適用可能な周波数拡散された信号であるスペクトルを、一部重複した周波数範囲に割り当てられることを許容し、繰り返し等化技術であるターボ等化により受信機で信号検出する技術がある(特許文献2参照)。
前記第2の通信装置が、複数の前記送信アンテナ毎へ割り当てる周波数の帯域、符号化率及び変調シンボルの変調多値数からなる制御情報を決定し、前記第2の通信装置が前記制御情報と、複数の送信アンテナに重複して割り当てた帯域の重複率と、受信アンテナの本数からなる前記通信パラメータのすべてもしくは一部を前記第1の通信装置に通知し、前記第1の通信装置が通知された通信パラメータと、ターボ等化における繰り返し処理の収束性を悪化させる条件値とを比較することにより、前記複数のコンポーネントエンコーダが異なる拘束長で構成するターボ符号部を用いて符号化することを特徴とする。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。図1は、この発明の一実施形態による無線通信システムの概念図である。
この図1において、基地局装置eNBは、複数の端末装置UE1、UE2、UE3と下り回線及び上り回線を用いて相互に無線通信を行っている。基地局装置eNB、複数の端末装置UE1、UE2、UE3それぞれは送受信機の機能を有する装置である。しかし、以下の各実施形態における説明においては、端末装置UE1,UE2,UE3のそれぞれが上り回線を通してデータ信号を基地局装置eNBに送信する場合について説明する。このため、データ信号の送信側と受信側との意味で、端末装置を送信装置と称し、基地局装置eNBを受信装置と称する。したがって、ここで言う送信装置および受信装置は、前者が端末装置の送信部を指称し、後者が基地局装置の受信部を指称する場合を包含するが、それに限定されない。
ここで、端末装置UE1は、2本の送信アンテナを用いる空間多重した同一周波数を用いたMIMO(Multiple Input Multiple Output;多入力/多出力)伝送を行っている。一方、端末装置UE2及びUE3は、1本の送信アンテナによるデータ送信を行っている。ただし、各端末装置がデータ送信に用いるアンテナの本数は、伝搬路状況から送信に用いるアンテナ数や帯域の割り当てを基地局装置eNBが決定し、各々の端末装置に対して通知する。
次に、図1における無線通信システムにおいて、基地局装置eNBと、端末装置UE2及びUE3とを用いた、シングルキャリアによるデータ送信を例に、第1の実施形態の無線通信システムを説明する。
第1の実施形態における送信装置構成について、図3を用いて説明する。図3は、本実施形態における端末装置UE2及びUE3の構成例を示すブロック図である。本実施形態では、端末装置UE2及びUE3の送信装置構成として説明する。端末装置UE2は、ターボ符号部101、変調部102、FFT(Fast Fourier Transform;高速フーリエ変換)部103、マッピング部104、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform; 逆高速フーリエ変換)部105、参照信号多重部106、符号化方法決定部107及び制御情報受信部108を有している。端末装置UE3は、端末装置UE2と同様の構成である。
符号化方法決定部107では、通知される符号化率に基づいて、予め設定されている複数のパンクチャパターンからいずれかを選択して、使用するパンクチャパターンの決定を行うとともに、符号化率、変調方式及び重複率に基づいて、符号化の拘束長に関する情報を決定し、決定されたパンクチャパターン及び符号化の拘束長に関する情報をターボ符号部101に出力する。符号化方法決定部107は、符号化率とパンクチャパターンとを対応付けて記憶している。ここで、拘束長とは、RSC符号器にて生成される畳み込み符号において畳み込まれるビットの数を示している。
変調部102は、入力される符号化ビットを、QPSK(Quaternary Phase Shift Keying;四相位相偏移変調)、16QAM(16-ary Quadrature Amplitude Modulation;16直交振幅変調)などの変調のうち、制御情報受信部108から受けた変調方式による変調を施して変調シンボルとした後、この変調シンボルをFFT部103に対して出力する。
ここで、1変調シンボルを構成するビット数を変調多値数とし、例えばQPSKでは2ビットから1シンボルから構成され、16QAMでは4ビットから構成される。
FFT部103は、変調部102から入力される変調シンボルを、時間領域から周波数領域のデータ信号に変換し、変換されたデータ信号をマッピング部104へ出力する。
IFFT部105は、周波数領域のデータ信号を、時間領域の送信信号に変換し、この変換した送信信号を参照信号多重部106に対して出力する。
参照信号多重部106は、時間領域において送信信号に対して参照信号(符号パターンが既知であるパイロット信号)を多重する処理を行う。
また、端末装置UE3も端末装置UE2と同様の信号処理により、送信信号を生成してアップコンバートし、電力増幅器PAにより送信電力に増幅した後に送信アンテナから送信する。
本実施形態では、参照信号多重部106が時間領域において参照信号を多重したが、マッピング部104が周波数領域で参照信号を送信信号に対して多重する構成としても良い。この場合、参照信号多重部106は必要なくなる。
ターボ符号部101には、パンクチャパターンと拘束長に関する情報とが、符号化方法決定部107から入力される。ここで、拘束長の情報は、符号化方法決定部107が、符号化率や重複率、変調方式の情報を基に、ターボ符号部101内の符号化部201と符号化部204とに対し、それぞれ求めた拘束長の情報とする。
符号化部204は、並び替え部203から入力される、並べ替えられたデータビットに対して、符号化方法決定部107より通知された拘束長によりRSC符号化を行う。
ここで、並び替え部203の並び替えのパターンは、ターボ符号部101と、基地局装置eNBにおける復号部とで予め同一のパターンが保持されている。このため、符号化部204は、システマティックビットを送信する必要がない。したがって、符号化部204はパリティビットのみを生成し、パンクチャ部202へ出力する。上述した符号化部201及び204の各々は、情報ビットであるシステマティックビットに対して付加する異なるパリティビットを誤り訂正符号として生成する。
パンクチャパターンは、端末装置UE2のターボ符号部101と、基地局装置eNBにおける復号部とで同じものが予め設定されている。
符号ビット出力部205は、符号化部201から入力されるシステマティックビットと、パンクチャ部202から入力されるパンクチャリングされたパリティビットとを連結する。
ターボ符号部101は、システマティックビットと、パンクチャ部202から出力されるパリティビットとが連結されたビット列を、符号ビットとして出力する。
図5(a)の符号化部は、遅延回路204−11、204−12、204−13と、加算器204−21、204−22、304−23、204−24とから構成されている。
図5(b)の符号化部は、遅延回路204−31、204−32と、加算器204−41、204−42、304−43とから構成されている。
符号化部201及び符号化部204の各々は、符号化方法決定部107から入力される拘束長に対応して、時系列に入力されるデータビットの畳み込む数を拘束長のビット数となるよう、遅延回路と加算器との接続を制御する。例えば、符号化部201における拘束長が4から3に変更する場合、図5(a)から図5(b)の遅延回路及び加算器の接続が変更される。ここで、符号化部201及び符号化部204の拘束長は最初から異なる数で設定していても良い。
この図においては、基地局装置eNBは、参照信号分離部301、FFT部302、デマッピング部303、ソフトキャンセラ部304、等化部305、IFFT部306、復調部307、復号部308、レプリカ生成部309、FFT部310、IUI抽出部311、伝搬路推定部312、ソフトキャンセラ部324、等化部325、IFFT部326、復調部327、復号部328、レプリカ生成部329、FFT部330、IUI抽出部331を有している。
このとき、参照信号分離部301は、受信した受信信号をベースバンド信号にダウンコンバートし、A/D変換を行うことでディジタル信号に変換する。
また、参照信号分離部301は、ディジタル信号からサイクリックプレフィックスCPを除去した後、各送信装置の参照信号を分離し、この分離した参照信号を伝搬路推定部312に対して出力し、参照信号が分離されたデータ信号を、FET部302に対して出力する。
また、伝搬路推定部312は、推定した伝搬路特性により、送信装置毎に対して、帯域割当(帯域の割当情報)、符号化率、変調方式などを設定する。このとき、伝搬路推定部312は、帯域割当を設定する際、各送信装置の伝搬路特性に基づいて、重複した割当も許容するため、他の送信装置との割当帯域の重複率を含めて帯域割当を設定する。ここで、重複率とは、複数の送信装置に対し、割り当てた帯域で同一周波数に複数の送信装置が割り当てられている割合をしめす。例えば、送信装置数が2であり、それぞれ10サブキャリアの割当を行い、5サブキャリアが重複している場合には重複率が0.5となる。
そして、伝搬路推定部312は、設定した帯域の割当情報、符号化率、変調方式及び重複率からなる制御情報を、フィードバックするための信号に変換し、図示しない変調部、無線部及び送信アンテナを介して各送信装置(端末装置UE2、UE3)に対して送信する。ここで、伝搬路推定部312には、伝搬路特性に対応して、実験などにより所定の誤り率が得られるように求めた制御情報が予め設定されており、入力される伝搬路特性に対応して記憶されている制御情報を出力する。また、伝搬路推定部312は、上記制御情報により拘束長及びパンクチャパターンを求め、この求めた拘束長及びパンクチャパターンを復号部328へ出力する。
デマッピング部303は、内部に記憶されている送信装置に対して前に送信した際のマッピング情報である帯域の割当情報により、周波数信号を各送信装置からの信号に分離、すなわち端末装置UE2からの信号Aと、端末装置UE3からの信号Bとに分離する。
そして、デマッピング部303は、周波数信号を分離した各装置からの信号を異なる検出経路に出力する。本実施形態において、デマッピング部303は、周波数信号を分離した信号Aをソフトキャンセラ部304へ、また信号Bをソフトキャンセラ部324へ出力する。ここで、この段階においては、単にマッピング情報を用いて周波数信号を分離するのみであるため、送信時に重複していた一部の割当帯域の周波数信号に関しては互いに干渉として残っている。
また、ソフトキャンセラ部304は、ソフトキャンセルした信号Aを、等化部305に対して出力する。
ただし、ソフトキャンセラ部304は、第1回目は、フィードバック情報がなく、また、IUI抽出部331より他の送信装置が重複して帯域へ信号を割り当てたことによるユーザ間干渉の情報が入力されないため、ISIとIUIをキャンセルする処理を行わない。
IFFT部306は、等化部305から入力される等化処理された信号Aを、周波数領域の信号から時間領域の信号に変換し、変換結果として処理信号A1を復調部307に対して出力する。
復調部307は、前回送信装置に送信した変調方法に対応させて、IFFT部306から入力される処理信号A1に対し、変調シンボルの復調処理を行い、復調された復調信号A2を復号部308へ出力する。
レプリカ生成部309は、前回送信装置に送信した変調方法に対応させて、再度、復号ビットを変調シンボルに変換し、レプリカ信号RAとしてFFT部310に対して出力する。
ソフトキャンセラ部304は、FFT部310から入力されるフィードバック情報により、自身の信号AにおけるISI干渉のキャンセル処理を行う。
すなわち、ソフトキャンセラ部324は、後述する復号部328からのフィードバック情報と、IUI抽出部311より他の送信装置が重複して帯域へ信号を割り当てたことによるユーザ間干渉の情報とにより、分離された信号B(特定の送信装置の信号)に対し、ソフトキャンセル処理によりISIとIUIをキャンセルする処理を行う。
また、ソフトキャンセラ部324は、ソフトキャンセルした信号Bを、等化部325に対して出力する。
ただし、ソフトキャンセラ部324は、第1回目はフィードバック情報がなく、また、IUI抽出部311より他の送信装置が重複して帯域へ信号を割り当てたことによるユーザ間干渉の情報が入力されないため、ISIとIUIをキャンセルする処理を行わない。
IFFT部326は、等化部325から入力される等化処理された信号Bを、周波数領域の信号から時間領域の信号に変換し、変換結果として処理信号B1を復調部327に対して出力する。
復調部327は、前回送信装置に送信した変調方法に対応させて、IFFT部326から入力される処理信号B1に対し、変調シンボルの復調処理を行い、復調された復調信号B2を復号部328へ出力する。
レプリカ生成部329は、前回送信装置に送信した変調方法に対応させて、再度、復号ビットを変調シンボルに変換し、レプリカ信号RBとしてFFT部330に対して出力する。
ソフトキャンセラ部324は、FFT部330から入力されるフィードバック情報により、自身の信号BにおけるISI干渉のキャンセル処理を行う。
この送信装置毎の送信信号の復号処理は、任意の回数または所定の回数繰り返して行われ、最後に、復号部308、328の各々の後段に設けられた図示しない判定部により、復号ビットに対して硬判定等を行うことにより、送信装置毎の復号データを得ることになる。
本実施形態においては、帯域の重複率の増加や変調方式の多値化によるターボ等化における繰り返し処理の収束性の変化に応じて、符号化方法決定部107及び117の各々が、ターボ符号部101及び111内部のコンポーネントエンコーダ(RSC符号器)である符号化部201と符号化部204の拘束長をそれぞれ決定する。
逆に、両方の符号化部の拘束長を長くすると、受信した信号に対する誤り訂正能力が向上して高くなるが、ターボ等化における繰り返し処理の収束性が悪くなる。
そのため、帯域の重複率、変調多値数、符号化率によりターボ等化における繰り返し処理の収束性を考慮してコンポーネントエンコーダである符号化部201及び符号化部204の拘束長を決めることが好ましい。ここで、変調多値数は、多値変調方式における1シンボルで送信するビット数、変調方式のとして受信機から入力される。また、ターボ符号部101及び111内の2つのコンポーネントエンコーダ(符号化部201及び符号化部204)が異なる拘束長を用いる、もしくはいずれか片方のみの拘束長を変更することで、誤り訂正能力の劣化を抑えつつ、ターボ等化における繰り返し処理の収束性が良い符号方法を決定することが望ましい。
ステップS1:
制御情報受信部108は、受信装置である基地局装置eNBより通知された制御情報を受信し、受信した制御情報を符号化方法決定部107に対して出力する。受信装置より通知された制御情報には、符号化率、変調多値数、他の送信装置との帯域割当の重複率が含まれているが、ここで、符号化率をC、変調多値数をM、他の送信装置との帯域割当の重複率をRとする。
符号化方法決定部107は、受信した制御情報に含まれる符号化率Rが収束性の悪くなる高い符号化率の閾値のrcより高い値であるかの判定を行う。
ここで、符号化方法決定部107は、符号化率Cと符号化率の閾値rcとの関係がC>rcの場合、処理をステップS3へ進め、一方、符号化率Cと符号化率の閾値rcとの関係がC≦rcの場合、処理をステップS6へ進める。
符号化方法決定部107は、ステップS2において符号化率が高いと判断した場合、通知された変調多値数Mが収束性の悪くなる多値数m1より大きい値か否かの判定を行う。なお、QPSKの変調多値数は2であり、16QAMの変調多値数は4である。
ここで、符号化方法決定部107は、変調多値数Mと多値数m1との関係がM>m1の場合、処理をステップS4へ進め、一方、変調多値数Mと多値数m1との関係がM≦m1の場合、処理をステップS5へ進める。
符号化方法決定部107は、符号化部201または符号化部204のいずれか一方の拘束長を短くする。これにより、ターボ復号処理の収束性が改善されることになる。
符号化方法決定部107は、例えば符号化部204における拘束長を拘束長4から拘束長3へと1つ下げ、この求めた拘束長を符号化部204へ出力する。
そして、符号化部204は、符号化方法決定部107から入力される拘束長に対応して、コンポーネントエンコーダとしての拘束長を変更するよう内部の論理演算回路の構成を変更する。拘束長の変更において、例えば、符号化部204は、図5(a)から図5(b)に示すように、遅延回路及び加算器の接続の構成を変更する。または、図5(a)と図5(b)とに示すRSC符号器を符号化部内に有し、すなわち符号化部が異なる拘束長のRSC符号器を複数有し、符号化部が符号化方法決定部107からの拘束長により、誤り訂正符号の生成に使用するRSC符号器を変更する。ここで、いずれの符号部の拘束長を変化させるか、また拘束長の長さをどの程度変化させるかは、符号化方法決定部107内部に予め設定されている。
例えば、変調多値数Mと多値数m1との差分、符号化率Cと閾値rcとの差分、重複率Rと閾値r0との差分等の組合せになどにより、変更する拘束長の長さ(1つ、あるいは2つ以上の複数)を設定するテーブルを有し、ステップS4において、組合せに対応した拘束長をこのテーブルから読み出し、読み出した拘束長により調整するように構成しても良い。
また、例えば、ステップS2において「NO」で、ステップS5において「YES」の場合に拘束長を1つ下げ、ステップS2において「YES」で、ステップS3において「YES」の場合に拘束長を2つ下げるなどのように比較対象の組合せにより、拘束長を変更する数を設定して、その組合せにより拘束長を選択するように構成しても良い。
符号化方法決定部107は、受信装置から通知された帯域の重複率Rが収束性の悪くなる閾値のr0より高い重複率が否かの判定を行う。
ここで、符号化方法決定部107は、重複率Rと閾値r0との関係がR>r0の場合、処理をステップS4へ進め、一方、重複率Rと閾値r0との関係がR≦r0の場合、処理をステップS6へ進める。
符号化方法決定部107は、符号化率Cがrc以下の符号化率であれば、拘束長を変えることによる収束性の改善は必要がないため、符号化方法決定部107は、2つのコンポーネントエンコーダである符号化部201及び204の拘束長を変化させず、同一の拘束長(例えば、拘束長4)を用いるよう設定する。
また、ターボ等化における繰り返し処理の収束性を悪化させる条件値としての閾値rc、m1、roを用いた拘束長の決定は受信機でも必要であるため、予め3つのパラメータは送信装置、受信装置で同一の値が決められ、それぞれに記憶されているものとする。本実施形態では、拘束長を変更する例について説明したが、複数のコンポーネントエンコーダが同一の拘束長のターボ符号部と異なる拘束長のターボ符号部を持っており、図7の条件により誤り訂正に用いるターボ符号部を決定しても良い。
この図8において、拘束長(K1、K2)は、ターボ符号部101内の2つのコンポーネントエンコーダである符号化部201及び204の各々を、それぞれ拘束長K1と拘束長K2にした場合を示しており、拘束長(3、3)は拘束長3のコンポーネントエンコーダを並列連接したターボ符号化を行った場合の特性を示している。
また、ターボ符号部111もターボ符号部101と同様の構成となる。
また、送信装置をUE2及びUE3、受信装置を基地局装置eNBとするアップリンクとして説明したが、送信装置が複数の基地局装置eNBであり、受信装置をUEとするダウンリンクにおいても適用可能である。その場合には、送信装置が帯域割当や変調方式、重複率なども決定することができ、送信装置から受信装置へデータ送信に用いた制御情報に加え、誤り訂正符号に用いたコンポーネントエンコーダの拘束長を通知することで、実現できる。
また、送信装置の数を端末装置UE2及びUE3の2個として説明したが、送信装置の数が3個以上の場合においても、受信装置が図6におけるソフトキャンセラ304から復号部308を送信装置と同数だけ処理することで適用可能である。例えば、端末装置が3個の場合、ソフトキャンセラ部304では、復号部308からフィードバックされるソフトレプリカのみが、キャンセルするISIの情報となり、他の2つの復号器の各々からフィードバックされるソフトレプリカはIUI情報となり、それぞれシンボル間の干渉及びユーザ間の干渉に対するキャンセル処理に用いられる。
例えば、図3に示す送信装置において、変調部102が変調した変調シンボルに対するFFT部103による時間領域から周波数領域への変換処理を行わない。すなわち、変調部102は、変調した変調シンボルをマッピング部104へ出力する。
そして、マッピング部104は、変調シンボルを帯域割当情報により各周波数にマッピングし、割り当てたデータ信号をIFFT部105へ出力する。
以降の処理は、すでに説明した送信信号の処理と同様のため省略する。
信号検出部351及び352の各々は、伝搬路推定部312から入力される伝搬路特性の推定値に基づいて、デマッピング部303から入力されるデマッピングされた信号の位相検波を行い、それぞれソフトキャンセラ部304、325へ出力する。他の処理はすでに説明した動作と同様あるため、説明を省略する。
また、受信装置が帯域の重複率を送信装置に通知せずに、送信装置の符号化方法決定部107が符号化率と変調方式のどちらか一方、もしくは両方の項目と、それぞれの項目に対応するターボ等化における繰り返し処理の収束性を悪化させる条件値とを比較し、この比較結果から拘束長を決定するように、符号化方法決定部107を構成しても良い。
さらに、拘束長の決定は、収束性を改善するために1つのコンポーネントエンコーダだけ拘束長を短くするという例で本実施形態の構成を説明したが、ターボ符号部101(または111)内の2つのコンポーネントエンコーダが同一の拘束長を用いる場合に短い拘束長、例えば3である場合には、本実施形態とは逆に、1つのコンポーネントエンコーダだけ拘束長を長くするようにし、2つのコンポーネントエンコーダで異なる拘束長を用いるように構成しても良い。
また、本実施形態を適用することにより、符号化の拘束長を、また符号化率からパンクチャパターンを決定し、ターボ符号を生成するため、様々な変調方式や通信方式、伝搬路特性に対しても、干渉が多い環境下においても誤り率特性を改善することが可能となる。
第2の実施形態においては、送信装置を多アンテナによるMIMO伝送を行うユーザ端末UE1(図1参照)とし、受信装置を基地局装置eNBとし、受信装置がターボ等化のような繰り返し処理を用いる場合に、高い符号化率や多値変調、アンテナ間の相関値が高いなどのターボ等化における繰り返し処理の収束性が悪い環境でターボ符号部内のコンポーネントエンコーダを異なる拘束長で構成することで収束性を改善する構成例について、図10を用いて説明する。
ターボ符号部701は、符号化方法決定部708で決定された符号化方法で符号化、すなわち、図3に示すターボ符号部101と同様に、パンクチャパターン及び拘束長によりデータビットを符号化し、符号化された符号化ビットをS/P部702に対して出力する。
変調部703及び713の各々は、制御情報受信部709から入力される変調方式の情報に対応した変調方式により、変調シンボルを生成する。また、変調部703は生成した変調シンボルをFFT部704へ出力し、また、変調部713は生成した変調シンボルをFFT部714へ出力する。
同様に、FFT部714は、変調部713から入力される変調シンボルを、時間領域から周波数領域のデータ信号に変換し、変換されたデータ信号をマッピング部715へ出力する。
マッピング部705は、制御情報受信部709から入力される帯域割当情報を基に、周波数領域のデータ信号を、対応する帯域に割り当てる処理を行い、割り当てたデータ信号をIFFT部706へ出力する。
マッピング部715は、制御情報受信部709から入力される帯域割当情報を基に、周波数領域のデータ信号を、対応する帯域に割り当てる処理を行い、割り当てたデータ信号をIFFT部716に対して出力する。
IFFT部716は、周波数領域のデータ信号を、時間領域の送信信号に変換し、この変換した送信信号を参照信号多重部717に対して出力する。
参照信号多重部707は、時間領域において送信信号に対して参照信号(符号パターンが既知であるパイロット信号)を多重する処理を行い、アンテナT1に対する送信信号として出力する。
参照信号多重部717は、時間領域において送信信号に対して参照信号を多重する処理を行い、アンテナT2に対する送信信号として出力する。
ここで、図10に示す送信装置は、MIMO送信を行うため、複数の送信アンテナ(アンテナT1、アンテナT2)が同一時刻、同一周波数を使用するため、図11に示すような離散的な帯域割当もしくは、図12の例の連続的な帯域割当が行われる。図11は、アンテナT1とアンテナT2への離散的な帯域の割当の一例について示している。図12は、アンテナT1とアンテナT2への連続的な帯域の割当の一例について示している。
本実施形態においては、図1に示すように、受信アンテナを2本持っている受信装置(基地局装置eNB)として説明するが、受信アンテナを3本以上持っていても良い。
この図13において、基地局装置eNBは、参照信号分離部801、FFT部802、デマッピング部803、ソフトキャンセラ部804、MIMO分離部805、IFFT部806、復調部807、P/S部808、復号部809、S/P部810、レプリカ生成部811、FFT部812、参照信号分離部821、FFT部822、デマッピング部823、ソフトキャンセラ部824、IFFT部826、復調部827、レプリカ生成部831、FFT部832を有している。
また、参照信号分離部821は、送信装置(端末装置UE1)からの受信信号をアンテナTB2により受信し、符号化データと参照信号との分離を行う。
ここで、受信アンテナTB1及び受信アンテナTB2の各々は、端末装置UE1からの受信信号を同時に受信する。
また、参照信号分離部801は、受信した受信信号をベースバンド信号にダウンコンバートし、A/D変換を行うことでディジタル信号に変換し、このディジタル信号をFFT部802に対して出力する。
同様に、参照信号分離部821は、受信した受信信号をベースバンド信号にダウンコンバートし、A/D変換を行うことでディジタル信号に変換し、このディジタル信号をFFT部822に対して出力する。
また、参照信号分離部801及び821の各々は、サイクリックプレフィックスを除去し、参照信号をディジタル信号から分離し、この分離した参照信号を伝搬路推定部813に対して出力する。
また、伝搬路推定部813は、推定した伝搬路特性により、送信装置毎に対して、帯域割当(帯域の割当情報)、符号化率、変調方式などを設定し、アンテナ間の相関値を算出する。
そして、伝搬路推定部813は、設定した帯域の割当情報、符号化率、変調方式及びアンテナ間の相関値からなる制御情報を、フィードバックするための信号に変換し、図示しない変調部、無線部及び送信アンテナを介して送信装置(端末装置UE1)に対して送信する。
デマッピング部803及び823は、図6のデマッピング部303と同様に、伝搬路推定部813より入力され、内部に記憶している前回送信装置へ送信したマッピング情報により、各送信装置からの信号に分離し、それぞれ分離した信号をソフトキャンセラ部804、824へ出力する。
MIMO分離部805は、伝搬路推定部813から入力される、アンテナTB1、TB2各々で受信した参照信号より推定された伝搬路情報を基に、空間多重されている信号を分離する。
そして、MIMO分離部805は、例えば、分離したアンテナTB1の信号をIFFT部806へ出力し、アンテナTB2の信号をIFFT部826へ出力する。
同様に、IFFT部826は、MIMO分離部805から入力されるアンテナTB2の信号を、周波数領域の信号から時間領域の信号に変換し、変換結果として処理信号B2を復調部827に対して出力する。
復調部827は、前回送信装置に送信した変調方法に対応させて、IFFT部826から入力される処理信号B2に対し、変調シンボルの復調処理を行い、復調された復調信号B2をP/S部808へ出力する。
復号部809は、P/S部808から入力されるP/S変換した信号に対し、送信装置に制御情報として通知した拘束長や符号化率の情報による復号処理を行い、復号結果をS/P部810に対して出力する。
レプリカ生成部811は、図6のレプリカ生成部309と同様に、処理信号B1に対応する信号ビット列からレプリカ信号RB1を生成し、生成したレプリカ信号RB1をFFT部812に対して出力する。
同様に、レプリカ生成部831は、図6のレプリカ生成部309と同様に、処理信号B2に対応する信号ビット列からレプリカ信号RB2を生成し、生成したレプリカ信号RB2をFFT部832に対して出力する。
ソフトキャンセラ部804は、FFT部812から入力されるフィードバック情報により、自身の信号B1におけるISI干渉のキャンセル処理を行う。
FFT部832は、レプリカ生成部831から入力されるレプリカ信号RB2を、時間領域の信号から周波数領域の信号に変換し、変換結果をフィードバック情報として、ソフトキャンセラ部824に対して出力する。
ソフトキャンセラ部824は、FFT部832から入力されるフィードバック情報により、自身の信号B2におけるISI干渉のキャンセル処理を行う。
後の復号処理は、図3における対応する各部の処理と同様のため、説明を省略する。
このため、高い符号化率やアンテナ間の相関値が高く残留アンテナ間干渉(IAI:Inter Antenna Interference)が多い場合、変調多値数が一定の値以上などのターボ復号部を用いたターボ等化における繰り返し処理の収束性の変化に応じて、ターボ符号部内部のコンポーネントエンコーダである符号化部201と符号化部204の拘束長を符号化方法決定部708で決定する。
ステップS11:
制御情報受信部709は、基地局装置eNBより通知された制御情報を受信し、受信した制御情報を符号化方法決定部708へ出力する。受信装置から通知された制御情報において、符号化率をC、変調多値数をM、アンテナ間の相関値をAとする。
符号化方法決定部708は、受信した制御情報に含まれる符号化率Rが、収束性の悪くなる高い符号化率である閾値rcより高い値であるか否か(C>rcであるか否か)を判定する。
このとき、符号化方法決定部708は、符号化率Cが閾値rcを超える(C>rc)場合、処理をステップS13へ進め、一方、符号化率Cが閾値rc以下(C≦rc)の場合、拘束長を変えることによる収束性の改善は必要がないと判定されるため、処理をステップS16へ進める。
符号化方法決定部708は、通知された変調多値数Mが収束性の悪くなる多値数m1より大きい値か否か(M>m1であるか否か)を判定する。
このとき、符号化方法決定部708は、変調多値数Mが多値数m1を超える(M>m1)の場合、収束性が悪いと判定されるため、処理をステップS14へ進め、一方、変調多値数Mが多値数m1以下(M≦m1)の場合、処理をステップS15へ進める。
符号化方法決定部708は、符号化部201または符号化部204のいずれか一方の拘束長を下げる。これにより、ターボ復号処理の収束性が改善されることになる。
符号化方法決定部708は、例えば、符号化部204における拘束長を拘束長4から拘束長3へと1つ下げ、この求めた拘束長を符号化部204へ出力する。そして、符号化部204は、符号化方法決定部107から入力される拘束長に対応して、コンポーネントエンコーダとしての拘束長を変更するよう内部の論理演算回路の構成を変更する。拘束長の変更において、例えば、符号化部204は、図5(a)から図5(b)に示すように、遅延回路及び加算器の接続の構成を変更する。または、図5(a)と図5(b)とに示すRSC符号器を符号化部内に有し、すなわち符号化部が異なる拘束長のRSC符号器を複数有し、符号化部が符号化方法決定部107からの拘束長により、誤り訂正符号の生成に使用するRSC符号器を変更する。ここで、いずれの符号部の拘束長を変化させるか、また拘束長をどの程度変化させるかは、符号化方法決定部708内部に予め設定されている。
符号化方法決定部708は、受信装置より通知されたアンテナ間の相関値Aが収束性の悪くなる閾値acより高い相関値か否か(A>acであるか否か)を判定する。
このとき、符号化方法決定部708は、アンテナ間の相関値Aが閾値acを超える(A>ac)の場合、収束性が悪いと判定されるため、処理をステップS14へ進め、一方、アンテナ間の相関値Aが閾値ac以下(A≦ac)の場合、拘束長を変えることによる収束性の改善は必要がないと判定されるため、処理をステップS16へ進める。
符号化方法決定部708は、拘束長を変えることによる収束性の改善は必要がないため、符号化部201及び符号化部204の2つのコンポーネントエンコーダが同一の拘束長を使用する。例えば、符号化方法決定部708は、符号化部201及び符号化部204の各々の拘束長を4と設定し、拘束長の制御の処理を終了する。
また、図14に示すフローチャートにより用いる閾値rc、m1、acを用いた拘束長の決定は受信機でも必要であるため、予め3つのパラメータは送信装置、受信装置の双方において同一の値が決められているものとする。
また、送信装置をUE1、受信装置を基地局装置eNBとするアップリンクとして説明したが、送信装置が複数の受信装置を有する場合、ダウンリンクにも適用可能である。
また、送信装置の送信アンテナ数を2本として説明したが、3本以上の場合においても同様に適用可能である。
伝送方式をシングルキャリアとし、受信処理にターボ等化を適用した例で説明をしたが、第1の実施形態と同様に、マルチキャリアにおいても干渉キャンセラと復号部の繰り返し処理を受信装置で行う場合には適用可能である。
また、受信装置がアンテナ間の相関値を送信装置に通知せず、送信装置が符号化率と変調方式のどちらか一方、もしくは両方の項目と、それぞれの項目に対応するターボ等化における繰り返し処理の収束性を悪化させる条件値との比較を行い、この比較結果から拘束長を決定するように、符号化方法決定部708を構成しても良い。
さらに、拘束長の決定は、収束性を改善するために1つのコンポーネントエンコーダだけ拘束長を短くするという例で本実施形態を説明したが、2つのコンポーネントエンコーダが同一の拘束長を用いる場合に、短い拘束長、例えば3である場合には、1つのコンポーネントエンコーダだけ拘束長を長くし、2つのコンポーネントエンコーダで異なる拘束長を用いるように符号化方法決定部708を構成しても良い。
第3実施形態においては、送信装置が多アンテナによる送信とし、アンテナ毎に伝搬路利得の高いサブキャリアを割り当て、一部のサブキャリアのみ重複する場合において、受信装置がターボ等化のような繰り返し処理を用いる場合に、高い符号化率や多値変調、アンテナ間で使用する帯域の重複率が高いなどのターボ等化における繰り返し処理の収束性が悪い環境でターボ符号部内のコンポーネントエンコーダを異なる拘束長で構成することで収束性を改善する構成例について、図16を用いて説明する。図16は、本実施形態による基地局eNBの受信装置の構成例を示す図である。
この場合の送信装置(端末装置)の構成は、図10と同様であり、受信装置は図16に示すように、図6のIUI抽出部311とIUI抽出部331を、それぞれIAI(inter antenna interference;他アンテナからの干渉)の除去に用いるIAI干渉レプリカを生成するIAI抽出部401とIAI抽出部431となる以外は同様となる。
また、符号化方法決定部107でのターボ符号部内のコンポーネントエンコーダ毎の拘束長を決定する方法は、第1の実施形態と同様に図7のフローチャートにより決定する。
また、送信装置をUE1、受信装置を基地局装置eNBとするアップリンクとして説明したが、ダウンリンクにも適用可能である。
また、アンテナの数を2として説明したが、3以上の場合においても同様に適用可能である。
また、伝送方式をシングルキャリアとし、受信処理にターボ等化を適用した例で説明をしたが、第1の実施形態と同様に、マルチキャリアにおいても干渉キャンセラと復号部の繰り返し処理を受信装置で行う場合には適用可能である。
また、受信装置が帯域の重複率を送信装置に通知せず、送信装置が符号化率と変調方式のどちらか一方、もしくは両方の項目と、それぞれの項目に対応するターボ等化における繰り返し処理の収束性を悪化させる条件値との比較を行い、この比較結果から拘束長を決定するように、符号化方法決定部107を構成しても良い。
さらに、拘束長の決定は、収束性を改善するために1つのコンポーネントエンコーダだけ拘束長を短くするという例で本実施形態の構成を説明したが、2つのコンポーネントエンコーダが同一の拘束長を用いる場合に短い拘束長、例えば3である場合には、本実施形態とは逆に、1つのコンポーネントエンコーダだけ拘束長を長くするようにし、2つのコンポーネントエンコーダで異なる拘束長を用いるように構成しても良い。
第4の本実施形態においては、第1の実施形態から第3の実施形態のいずれかの送信装置及び受信装置からなる無線通信システムにおいて、受信装置がターボ等化のような繰り返し処理を用いる場合に、受信装置の受信アンテナ本数が少なく、ターボ等化における繰り返し処理の収束性が悪い環境でターボ符号部内のコンポーネントエンコーダを異なる拘束長で構成することで収束性を改善する例について説明する。
図17は本実施形態における符号化方法決定部107(及び708)が行う拘束長の制御処理の動作例を示すフローチャートである。
ステップS21:
制御情報受信部108は、基地局装置eNBの受信装置より通知された制御情報を受信し、受信した制御情報を符号化方法決定部107へ出力する。受信装置から通知された制御情報において、符号化率をC、変調多値数をM、アンテナの本数をARX NUMとする。
符号化方法決定部107は、受信した制御情報に含まれる符号化率Rが、収束性の悪くなる高い符号化率である閾値rcより高い値であるか否か(C>rcであるか否か)を判定する。
このとき、符号化方法決定部107は、符号化率Cが閾値rcを超える(C>rc)場合、処理をステップS23へ進め、一方、符号化率Cが閾値rc以下(C≦rc)の場合、拘束長を変えることによる収束性の改善は必要がないと判定されるため、処理をステップS26へ進める。
符号化方法決定部107は、通知された変調多値数Mが収束性の悪くなる多値数m1より大きい値か否か(M>m1であるか否か)を判定する。
このとき、符号化方法決定部107は、変調多値数Mが多値数m1を超える(M>m1)の場合、収束性が悪いと判定されるため、処理をステップS24へ進め、一方、変調多値数Mが多値数m1以下(M≦m1)の場合、処理をステップS25へ進める。
符号化方法決定部107は、符号化部201または符号化部204のいずれか一方の拘束長を下げる。これにより、ターボ復号処理の収束性が改善されることになる。
符号化方法決定部107は、例えば、符号化部4における拘束長を拘束長4から拘束長3へと1つ下げ、この求めた拘束長を符号化部204へ出力する。そして、符号化部204は、符号化方法決定部107から入力される拘束長に対応して、コンポーネントエンコーダとしての拘束長を変更するよう内部の論理演算回路の構成を変更する。拘束長の変更において、例えば、符号化部204は、図5(a)から図5(b)に示すように、遅延回路及び加算器の接続の構成を変更する。または、図5(a)と図5(b)とに示すRSC符号器を符号化部内に有し、すなわち符号化部が異なる拘束長のRSC符号器を複数有し、符号化部が符号化方法決定部107からの拘束長により、誤り訂正符号の生成に使用するRSC符号器を変更する。ここで、いずれの符号部の拘束長を変化させるか、また拘束長をどの程度変化させるかは、符号化方法決定部107内部に予め設定されている。
符号化方法決定部107は、受信装置より通知された受信アンテナ本数ARX_NUMが収束性の悪くなると判断する閾値の受信アンテナ本数ARX_MINより少ないか異なるかを(ARX_NUM<ARX_MINであるか否か)判定する。
このとき、符号化方法決定部107は、受信アンテナ本数ARX_NUMが閾値ARX_MINより小さい(ARX_NUM<ARX_MIN)の場合、収束性が悪いと判定されるため、処理をステップS24へ進め、一方、受信アンテナ本数ARX_NUMが閾値ARX_MIN以上(ARX_NUM≧ARX_MIN)の場合、拘束長を変えることによる収束性の改善は必要がないと判定されるため、処理をステップS26へ進める。
符号化方法決定部107は、拘束長を変えることによる収束性の改善は必要がないため、符号化部201及び符号化部204の2つのコンポーネントエンコーダが同一の拘束長を使用する。例えば、符号化方法決定部107は、符号化部201及び符号化部204の各々の拘束長を4と設定し、拘束長の制御の処理を終了する。
また、図17に示すフローチャートにより用いる閾値rc、m1、ARX_MINを用いた拘束長の決定は受信機でも必要であるため、予め3つのパラメータは送信装置、受信装置の双方において同一の値が決められているものとする。本実施形態は、第1の実施形態と同様に、ダウンリンク、アップリンクのいずれにも適用可能である。
本実施形態においては、ターボ等化における繰り返し処理の収束性が悪い環境として受信アンテナ本数が少ない場合について説明したが、CP長を超える遅延波が到来する場合やセル間干渉が多い場合、周波数選択性が強い場合、アップリンクにおいてセル内の複数の送信装置の送信タイミングに大きくずれがある場合など、周波数オフセットが大きい場合などの干渉が強い通信環境下ではターボ等化における繰り返し処理の収束性が悪くなることから、いずれの場合にも適用可能である。
また、本実施形態の符号化方法決定部107においては、第1の実施形態と同様に、符号化率、変調方式(変調多値数)、受信装置の受信アンテナの本数などを基に、図17に示す処理によりコンポーネントエンコーダ毎の拘束長を決定している。この拘束長を受信装置側で各送信装置のコンポーネントエンコーダ毎の拘束長を決定し、制御情報として送信装置に通知しても良い。
また、別のコンポーネントエンコーダの拘束長の決定方法として、受信アンテナ本数のみから決定するように、符号化方法決定部107を構成しても良い。
第5の実施形態においては、第1の実施形態から第4の実施形態のいずれかの送信装置、受信装置からなる無線通信システムにおいて、受信装置がターボ等化のような繰り返し処理を用いる場合に、復号処理の演算量を考慮し、短い拘束長のターボ符号を誤り訂正として適用し、干渉が多くターボ等化における繰り返し処理が正しく収束できない環境で長い拘束長のターボ符号を誤り訂正として適用し、収束性を改善する例について説明する。以下、第1の実施形態を例に説明する。
伝搬路推定部312は、伝搬路特性を推定して伝搬路特性の推定値を得て、この推定値から符号化率、変調方式(変調多値数)、重複率、帯域の割り当て情報を設定し、これらを制御情報として送信装置(端末装置UE)へ送信する。
そして、符号化方法決定部107は、符号化率、変調方式(変調多値数)、重複率の各のいずれもが、予めそれぞれに対して設定されている干渉の少ないターボ等化における繰り返し処理が正しく収束し易い環境下であることを示す閾値より高いか否かの判定を行う。
一方、符号化方法決定部107は、 符号化方法決定部107は、符号化率、変調方式(変調多値数)、帯域の割り当て情報のいずれかが、それぞれの閾値以上である場合、ターボ符号部101内の符号化部201及び符号化部204のいずれか一方の拘束長を増加、例えば拘束長3から拘束長4とする。
また、変調多値数が多い場合や符号化率が高い場合でも同様に長い拘束長のターボ符号を用いても良い。ここで、拘束長の決定は、受信装置が帯域の重複率やアンテナ間の相関値、受信アンテナ本数を通知し、送信装置の符号化決定部で決定しても良く、受信装置で決定してターボ符号部内のコンポーネントエンコーダの拘束長を送信装置に通知しても良い。本実施例で説明した干渉以外でも同様に干渉が多くなる環境下で拘束長を変えても良い。
102,703,713…変調部
103,302,310,330…FFT部
104,705,715…マッピング部
105,306,326,706,716,806,826…IFFT部
106,707,717…参照信号多重部
107,708…符号化方法決定部
108,709…制御情報受信部
201,204…符号化部
202…パンクチャ部
203…並び替え部
205…符号ビット出力部
204−11,204−12,204−13…遅延回路
204−21,204−22,204−23,204−24…加算器
204−31,204−32…遅延回路
204−41,204−42,204−43…加算器
301,801,821…参照信号分離部
704,714,802,812,822,832…FFT部
303,803,823…デマッピング部
304,324,804,824…ソフトキャンセラ部
305,325…等化部
307,327,807,827…復調部
308,328,809…復号部
309,329,811,831…レプリカ生成部
311,331…IUI抽出部
312,813…伝搬路推定部
351,352…信号検出部
401,431…IAI抽出部
702,810…S/P部
805…MIMO分離部
808…P/S部
UE1,UE2,UE3…端末装置
eNB…基地局装置
Claims (25)
- 第1の通信装置が第2の通信装置に対して情報ビットを送信信号として送信する際、前記第1の通信装置が誤り訂正符号を生成する複数のコンポーネントエンコーダを有するターボ符号部により、情報ビットに複数の前記誤り訂正符号を挿入し、当該誤り訂正符号が挿入された情報ビットを符号化して、前記送信信号を生成する無線通信システムであって、
前記第2の通信装置が、ターボ等化による信号の受信処理を行う場合、前記複数のコンポーネントエンコーダが異なる拘束長で構成するターボ符号部を用いることを特徴とする無線通信システム。 - 前記第2の通信装置が前記第1の通信装置から受信した信号の伝搬特性により設定する通信パラメータと、当該通信パラメータに対して設定されたターボ等化における繰り返し処理の収束性を悪化させる条件値とを比較し、比較結果により前記複数のコンポーネントエンコーダが異なる拘束長で構成するターボ符号部を用いることを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
- 請求項1または請求項2に記載の無線通信システムであって、
前記ターボ符号部を構成する複数のコンポーネントエンコーダのいずれか1つの拘束長を変更することを特徴とする無線通信システム。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の無線通信システムであって、
前記複数のコンポーネントエンコーダがそれぞれ異なる拘束長に設定されていることを特徴とする無線通信システム。 - 請求項2に記載の無線通信システムであって、
前記通信パラメータのいずれかがターボ等化における繰り返し処理の収束性を悪化させる条件値に該当する場合、前記ターボ符号部内のいずれか1つのコンポーネントエンコーダの拘束長を変えることを特徴とする無線通信システム。 - 請求項2に記載の無線通信システムであって、
当該無線通信システムの前記第2の通信装置が、複数の前記第1の通信装置へ重複した帯域の割当を許容し、受信した前記送信信号をターボ等化における繰り返し処理により復号の処理を行う場合
前記第2の通信装置が、複数の第1の通信装置毎へ割り当てる周波数の帯域、符号化率及び変調シンボルの変調多値数と、前記第2の通信装置が用いる受信アンテナの本数とからなる制御情報を決定し、
前記第2の通信装置が前記制御情報と複数の第1の通信装置に重複して割り当てた帯域の重複率からなる前記通信パラメータのすべてもしくは一部を前記第1の通信装置に通知し、
前記第1の通信装置が通知された通信パラメータと、ターボ等化における繰り返し処理の収束性を悪化させる条件値とを比較することにより、前記複数のコンポーネントエンコーダが異なる拘束長で構成するターボ符号部を用いて符号化する
ことを特徴とする無線通信システム。 - 請求項2に記載の無線通信システムであって、
当該無線通信システムの前記第2の通信装置が、前記第1の通信装置の有する複数の送信アンテナ毎に割り当てる帯域を決定し、前記複数の送信アンテナへ重複した帯域の割当を許容し、ターボ等化処理による受信処理を行う場合、
前記第2の通信装置が、複数の前記送信アンテナ毎へ割り当てる周波数の帯域、符号化率及び変調シンボルの変調多値数からなる制御情報を決定し、
前記第2の通信装置が前記制御情報と、複数の送信アンテナに重複して割り当てた帯域の重複率と、受信アンテナの本数からなる前記通信パラメータのすべてもしくは一部を前記第1の通信装置に通知し、
前記第1の通信装置が通知された通信パラメータと、ターボ等化における繰り返し処理の収束性を悪化させる条件値とを比較することにより、前記複数のコンポーネントエンコーダが異なる拘束長で構成するターボ符号部を用いて符号化する
ことを特徴とする無線通信システム。 - 請求項2に記載の無線通信システムであって、
当該無線通信システムの前記第2の通信装置が複数の前記第1の通信装置へ重複した帯域の割当を許容し、ターボ等化処理による受信処理を行う場合、
前記第2の通信装置が複数の前記第1の通信装置毎へ割り当てる帯域と符号化率、変調多値数からなる制御情報を決定し、
前記第2の通信装置が前記制御情報と複数の第1の通信装置に重複して割り当てた帯域の重複率と、前記第2の通信装置が用いる受信アンテナの本数とからなる前記通信パラメータのすべてもしくは一部と、対応する当該通信パラメータとターボ等化における繰り返し処理の収束性を悪化させる条件値とを比較することにより、前記第1の通信装置におけるターボ符号部のコンポーネントエンコーダ毎の拘束長を決定し、当該拘束長の情報を前記第1の通信装置に通知し、
前記第1の通信装置が、前記ターボ符号部におけるコンポーネントエンコーダの拘束長を変える
ことを特徴とする無線通信システム。 - 請求項2に記載の無線通信システムであって、
当該無線通信システムの第2の通信装置は第1の通信装置の有する複数の送信アンテナ毎に割り当てる帯域を決定し、前記複数の送信アンテナへ重複した帯域の割当を許容し、ターボ等化処理による受信処理を行う場合、
前記第2の通信装置が複数の送信アンテナ毎へ割り当てる帯域と符号化率、変調多値数からなる制御情報を決定し、
前記制御情報と複数の送信アンテナに重複して割り当てた帯域の重複率と、受信アンテナの本数とからなる前記通信パラメータのすべてもしくは一部と、対応する当該通信パラメータとターボ等化における繰り返し処理の収束性を悪化させる条件値とを比較することにより、前記第1の通信装置におけるターボ符号部のコンポーネントエンコーダ毎の拘束長を決定し、当該拘束長の情報を前記第1の通信装置に通知し、
前記第1の通信装置が、前記ターボ符号部におけるコンポーネントエンコーダの拘束長を変える
ことを特徴とする無線通信システム。 - 請求項2に記載の無線通信システムであって、
当該無線通信システムの前記第1の通信装置が、複数の送信アンテナを用いて前記第2の通信装置に空間多重した信号を伝送し、前記第2の通信装置が複数の受信アンテナを用いて空間多重された信号の分離とターボ等化による受信処理とを行う場合、
前記第2の通信装置は複数の送信アンテナ毎へ割り当てる帯域と符号化率、変調多値数からなる制御情報を決定し、
前記制御情報と複数のアンテナ毎の伝搬路推定から算出したアンテナ間の相関値、受信アンテナの本数とからなる前記通信パラメータのすべてもしくは一部と、対応する当該通信パラメータとターボ等化における繰り返し処理の収束性を悪化させる条件値とを比較することにより、前記第1の通信装置におけるターボ符号部のコンポーネントエンコーダ毎の拘束長を決定し、当該拘束長の情報を前記第1の通信装置に通知し、
前記第1の通信装置が、前記拘束長の情報により、前記ターボ符号部におけるコンポーネントエンコーダの拘束長を変える
ことを特徴とする無線通信システム。 - 請求項2に記載の無線通信システムであって、
当該無線通信システムの前記第1の通信装置が、複数の送信アンテナを用いて前記第2の通信装置に空間多重した信号を伝送し、第2の通信装置が複数の受信アンテナを用いて空間多重された信号の分離とターボ等化による受信処理を行う場合、
前記第2の通信装置が複数のアンテナ毎へ割り当てる帯域と符号化率、変調多値数、複数のアンテナ毎の伝搬路推定から算出したアンテナ相関値、受信アンテナ本数からなる制御情報を決定し、当該制御情報を前記第1の通信装置に送信し、
前記第1の通信装置が、前記制御情報のパラメータのすべてもしくは一部と、対応する当該通信パラメータとターボ等化における繰り返し処理の収束性を悪化させる条件値とを比較することにより、ターボ符号部のコンポーネントエンコーダ毎の拘束長を決定し、前記ターボ符号部における複数のコンポーネントエンコーダが異なる拘束長を用いる
ことを特徴とする無線通信システム。 - 請求項6から請求項11のいずれか一項に記載の無線通信システムであって、
前記符号化率が高い場合に前記符号化部のコンポーネントエンコーダの拘束長を変えることを特徴とする無線通信システム - 通信装置が他の通信装置に対して情報ビットを送信信号として送信する際、前記第1の通信装置が誤り訂正符号を生成する複数のコンポーネントエンコーダを有するターボ符号部により、情報ビットに複数の前記誤り訂正符号を挿入し、当該誤り訂正符号が挿入された情報ビットを符号化して、前記送信信号を生成する無線通信システムで用いる通信装置であって、
前記ターボ符号部内の複数のコンポーネントエンコーダの各々が異なる拘束長を使用することを特徴とする通信装置。 - 請求項13に記載の通信装置であって、
前記通信パラメータのいずれかがターボ等化における繰り返し処理の収束性を悪化させる条件値に該当する場合、前記ターボ符号部内のいずれか1つのコンポーネントエンコーダの拘束長を変えることを特徴とする通信装置。 - 請求項13に記載の通信装置であって、
当該無線通信システムの前記他の通信装置が、複数の前記通信装置へ重複した帯域の割当を許容し、ターボ等化処理による受信処理を行う場合、
前記ターボ符号部内の複数のコンポーネントエンコーダの各々が異なる拘束長を有していることを特徴とする通信装置。 - 請求項13に記載の通信装置であって、
当該無線通信システムの前記他の通信装置が、前記通信装置の有する複数の送信アンテナ毎に割り当てる帯域を決定し、前記複数の送信アンテナへ重複した帯域の割当を許容し、ターボ等化処理による受信処理を行う場合、
前記ターボ符号部内の複数のコンポーネントエンコーダの各々が異なる拘束長を有していることを特徴とする通信装置。 - 請求項13に記載の通信装置であって、
前記他の通信装置から受信した信号の伝搬特性により、前記他の通信装置が設定する通信パラメータと、当該通信パラメータに対して設定された、前記通信装置におけるターボ等化における繰り返し処理の収束性を悪化させる条件値とを比較し、比較結果により前記コンポーネントエンコーダの拘束長を変えることを特徴とする通信装置。 - 請求項13から請求項17のいずれか一項に記載の通信装置であって、
前記ターボ符号部内の2つのコンポーネントエンコーダの各々の拘束長を、いずれか一方を3とし、他方を4とすることを特徴とする通信装置。 - 請求項6、請求項7及び請求項11のいずれか一項記載の無線通信システムにおける通信装置であって、
前記他の通信装置より帯域の割当情報、変調方式、符号化率、帯域の重複率、アンテナ間の相関値、受信アンテナの本数からなる通信パラメータのすべて、もしくは一部を通知され、通知された通信パラメータの情報を基に、ターボ符号部におけるコンポーネントエンコーダの拘束長を決定し、ターボ符号化を行うことを特徴とする通信装置。 - 前記他の通信装置が通信装置に対して情報ビットを送信信号として送信する際、前記通信装置が誤り訂正符号を生成する複数のコンポーネントエンコーダを有するターボ符号部により、情報ビットに複数の前記誤り訂正符号を挿入し、当該誤り訂正符号が挿入された情報ビットを符号化して、前記送信信号を生成する無線通信システムで用いる通信装置であって、
前記通信装置が、
複数の送信アンテナ毎へ割り当てる帯域と符号化率、変調多値数からなる制御情報を決定し、
前記制御情報と複数のアンテナ毎の伝搬路推定から算出したアンテナ間の相関値、受信アンテナの本数とからなる前記通信パラメータのすべてもしくは一部と、対応する当該通信パラメータとターボ等化における繰り返し処理の収束性を悪化させる条件値とを比較することにより、前記他の通信装置におけるターボ符号部のコンポーネントエンコーダ毎の拘束長を決定し、当該拘束長の情報を前記他の通信装置に通知する
ことを特徴とする通信装置。 - 請求項1に記載の無線通信システムの第1の通信装置を制御する処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記第2の通信装置より通知される帯域の割当情報、変調方式、符号化率、帯域の重複率、アンテナ間の相関値、受信アンテナ本数からなる通信パラメータのすべてもしくは一部の情報を基に、ターボ符号部内のコンポーネントエンコーダ毎に拘束長を決定し、ターボ符号化を行う
ことを特徴とするコンピュータ実行可能なプログラム。 - 請求項1に記載の無線通信システムの第2の通信装置を制御する処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記第1の通信装置への帯域の割当情報、変調方式、符号化率からなる制御情報と、前記制御情報に帯域の重複率と、アンテナ間の相関値と、前記第2の通信装置の受信アンテナ本数とを、通信パラメータとし、前記第2の通信装置がターボ符号部内のコンポーネントエンコーダ毎の拘束長を決定する情報として、前記第1の通信装置に対して送信部に送信させる
ことを特徴とするコンピュータ実行可能なプログラム。 - 請求項1に記載の無線通信システムの第2の通信装置を制御する処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記第1の通信装置へ帯域の割当情報、変調方式、符号化率からなる制御情報と、前記制御情報に前記装置間の帯域の重複率と、アンテナ間の相関値と、前記第2の通信装置の受信アンテナ本数とを、通信パラメータとし、この通信パラメータにより、前記第1の通信装置におけるターボ符号部内のコンポーネントエンコーダ毎の拘束長を求め、求めた拘束長を前記第1の通信装置に対して送信部に送信させる
ことを特徴とするコンピュータ実行可能なプログラム。 - 通信装置が他の通信装置に対して情報ビットを送信信号として送信する際、前記第1の通信装置が誤り訂正符号を生成する複数のコンポーネントエンコーダを有するターボ符号部により、情報ビットに複数の前記誤り訂正符号を挿入し、当該誤り訂正符号が挿入された情報ビットを符号化して、前記送信信号を生成する無線通信システムで用いる通信装置の集積回路であって、
前記ターボ符号部内の複数のコンポーネントエンコーダの各々が異なる拘束長を使用することを特徴とする集積回路。 - 他の通信装置が通信装置に対して情報ビットを送信信号として送信する際、前記通信装置が誤り訂正符号を生成する複数のコンポーネントエンコーダを有するターボ符号部により、情報ビットに複数の前記誤り訂正符号を挿入し、当該誤り訂正符号が挿入された情報ビットを符号化して、前記送信信号を生成する無線通信システムで用いる通信装置の集積回路であって、
前記通信装置が、
複数の送信アンテナ毎へ割り当てる帯域と符号化率、変調多値数からなる制御情報を決定し、
前記制御情報と複数のアンテナ毎の伝搬路推定から算出したアンテナ間の相関値、受信アンテナの本数とからなる前記通信パラメータのすべてもしくは一部と、対応する当該通信パラメータとターボ等化の収束性を悪化させる条件値とを比較することにより、前記他の通信装置におけるターボ符号部のコンポーネントエンコーダ毎の拘束長を決定し、当該拘束長の情報を前記他の通信装置に通知する
ことを特徴とする集積回路。
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