JP5178320B2 - 無線通信システム、通信装置、無線通信方法、無線通信プログラム、及びプロセッサ - Google Patents
無線通信システム、通信装置、無線通信方法、無線通信プログラム、及びプロセッサ Download PDFInfo
- Publication number
- JP5178320B2 JP5178320B2 JP2008135486A JP2008135486A JP5178320B2 JP 5178320 B2 JP5178320 B2 JP 5178320B2 JP 2008135486 A JP2008135486 A JP 2008135486A JP 2008135486 A JP2008135486 A JP 2008135486A JP 5178320 B2 JP5178320 B2 JP 5178320B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- communication device
- communication
- data
- subcarrier
- subcarriers
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 238000004891 communication Methods 0.000 title claims description 305
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 156
- 230000008569 process Effects 0.000 claims description 78
- 238000012545 processing Methods 0.000 claims description 78
- 238000012937 correction Methods 0.000 claims description 68
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 64
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 41
- 239000006185 dispersion Substances 0.000 claims description 27
- 230000004044 response Effects 0.000 claims description 7
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 29
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 19
- 230000006870 function Effects 0.000 description 14
- 230000014509 gene expression Effects 0.000 description 11
- 125000004122 cyclic group Chemical group 0.000 description 7
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 description 6
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 6
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 5
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 5
- 238000012804 iterative process Methods 0.000 description 5
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 5
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 230000003252 repetitive effect Effects 0.000 description 3
- 230000001413 cellular effect Effects 0.000 description 2
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 2
- 230000010363 phase shift Effects 0.000 description 2
- 230000003044 adaptive effect Effects 0.000 description 1
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 1
- 239000000969 carrier Substances 0.000 description 1
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 238000013461 design Methods 0.000 description 1
- 239000000284 extract Substances 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 230000008707 rearrangement Effects 0.000 description 1
- 238000001228 spectrum Methods 0.000 description 1
- 230000009897 systematic effect Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
Description
一方で、複数のユーザが、同じ周波数を使用し、空間分割で通信する方式であるMIMO(Multiple InputMultiple Output:多入力多出力)は、受信アンテナ本数が送信アンテナ本数と等しい、あるいは多い場合を想定する技術であり、SORMとは異なる方式である。
横枕一成、他著「ダイナミックスペクトル制御を用いたスペクトル重複リソースマネジメント」2008年電子情報通信学会総合大会講演論文集437頁、電子情報通信学会2008年3月5日発行
例えば、これまでの技術では、1つのデータに関する情報を数本のサブキャリアに分割して送信する通信方式では、使用するサブキャリアの平均のSINR(Signal to Interference plus Noise Ratio:信号対干渉雑音比)やSNR(Signal to Noise power Ratio:信号対雑音比)により使用するサブキャリアを決定しており、該決定されたサブキャリアによっては、伝搬路の影響や干渉の影響で誤り訂正符号を施したデータを復号できないことがある。
また、例えば、これまでの技術では、特に、複数の端末が同一の周波数帯域からサブキャリアを選択して通信するシステムにおいて、該選択されたサブキャリアによっては、ある端末との通信では、誤り訂正符号を施したデータをすぐに復号できるが、他の端末では、誤り訂正符号を施して送信したデータを復号できないことがある。
また、例えば、これまでの技術では、SORM方式のシステムのように、複数の送信装置でサブキャリアを重複使用し、送信アンテナ数より少ない受信アンテナ数で通信を行うRank落ちに対応できるようなシステムにおいて、ターボ等化技術のように繰り返し処理が行われる受信機を想定し、繰り返し処理が適切に行われる方法がなく、重複使用するサブキャリアによっては、ターボ符号を施して送信したデータを復号できないことがある。
上記構成によると、無線通信システムは、誤り訂正符号を施して送信したデータを復号できるか否かを判断できる情報である前記等化データ信頼性情報を用いて、前記第1の通信装置との通信に用いるサブキャリアの割り当てを決定するので、誤り訂正符号を施して送信したデータを受信した装置が復号することができるように、サブキャリアを割り当てることができる。
上記構成によると、前記無線通信システムは、複数の前記第1の通信装置がサブキャリアを共有してデータを送信するので、通信効率を高めることができる。
上記構成によると、前記無線通信システムは、前記等化データ信頼性情報の計算量を少なくすることができ、負荷を軽減することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の第1実施形態について説明する。図1は、この発明の第1の実施形態に係る無線通信システムの概念図である。
この図において、基地局装置A(第3の通信装置、他の通信装置)と移動局装置1〜3(移動局装置X、第1の通信装置、第2の通信装置)とは、無線通信を行う。後述するように、基地局装置Aは、移動局装置1〜3が通信に用いる上りリンクのサブキャリアの割り当てを決定し、移動局装置1〜3に通知する。また、移動局装置1〜3は、基地局装置Aに対し、伝搬路推定に用いるパイロット信号を送信している。
また、等化技術についても、基地局装置Aは、周波数領域SC/MMSEに限らず、例えば、時間領域SC/MMSEや最大事後確率(MAP:Maximum A Posteriori probability)等化などを用いてもよい。また、基地局装置Aは、繰り返し等化処理を行う技術を採用しているが、繰り返し等化処理を行わない技術についても、繰り返し回数を1回と考えることで採用することができる。
本実施形態では、通信方式をDSC−FDMとする。
図2は、本実施形態に係る移動局装置Xの構成を示す概略的ブロック図である。移動局装置Xは、アンテナx101、x113、受信部x102、制御部x103、符号化部x104、S/P(Serial/Parallel:シリアル/パラレル)変換部x105、DFT(Discrete Fourier Transform:離散フーリエ変換)部x106、サブキャリア割当部x107、IDFT(Inverse Discrete Fourier Transform:逆離散フーリエ変換)部x108、CP(Cyclic Prefix:サイクリックプレフィックス)挿入部x109、P/S(Parallel/Serial:パラレル/シリアル)変換部x110、D/A(Digital/Analog:ディジタル/アナログ)変換部x111、及びRF(Radio Frequency:無線周波数)部x112を備えている。
制御部x103は、受信部x102から入力されたデータから、サブキャリアの割り当てを表わす情報を抽出し、サブキャリア割当部x107に対し、該サブキャリアの割り当て情報のサブキャリアに信号を割り当てさせる制御情報を出力する。
S/P変換部x105は、符号化部x104から入力された時間軸信号をシリアル/パラレル変換し、DFT部x106に出力する。
DFT部x106は、S/P変換部x105から入力された時間軸信号に離散フーリエ変換を行い、周波数信号を生成してサブキャリア割当部x107に出力する。
CP挿入部x109は、IDFT部x108から入力された信号に、所定のサイクリックプレフィックス(CP)を挿入し、P/S変換部x110に出力する。
P/S変換部x110は、CP挿入部x109から入力された信号に対して、パラレル/シリアル変換を行い、D/A変換部x111に出力する。
D/A変換部x111は、P/S変換部x110から入力されたディジタル信号をアナログ信号に変換し、RF部x112に出力する。
RF部x112は、D/A変換部x111から入力されたアナログ信号を、無線周波数の信号にアップコンバートし、アンテナx113を介し、基地局装置A1に送信する。
図3は、本実施形態に係る基地局装置A1の構成を示す概略的ブロック図である。
なお、本実施形態に係る基地局装置A1は、2つの移動局装置X(例えば、移動局装置1、2)からの送信信号を同時に復号するとした場合(以下、2ユーザ多重という)の基地局装置である。
パイロット分離部a103は、受信部a102から入力された受信信号を、パイロット信号と受信データ信号とに分離する。パイロット分離部a103は、該分離したパイロット信号を伝搬路特性・分散推定部a104に出力する。また、パイロット分離部a103は、該分離した受信データ信号をCP除去部a105に出力する。
なお、伝搬路特性・分散推定部a104は、連続して通信を行っている場合、前回の通信で推定した伝搬路特性ξX(k)を用いてもよい。
FFT部a106は、CP除去部a105から入力された時間信号である受信データ信号を、高速フーリエ変換によって周波数信号に変換し、該変換した信号を、後述するサブキャリアの割り当てを表わす情報に基づき、移動局装置Xの信号ごとに等化・復号化部a107に出力する。
等化・復号化部a107は、伝送経路の歪みを補償する等化処理、及び、誤り訂正による復号処理を施して、誤り訂正符号を施す前のデータを復号して復号ビットを出力する。等化・復号化部a107の処理の詳細は、後述する。
サブキャリア割当決定部a108は、後述する等化データ信頼性検出部a109が算出した等化器出力相互情報量IXを用いて、移動局装置Xとの通信に用いるサブキャリアの割り当てを決定する。サブキャリア割当決定部a108が行うサブキャリアの割り当て決定方法は、後述する。
サブキャリア割当決定部a108は、決定したサブキャリアの割り当てを表わす情報をサブキャリア割当通知部a110に出力する。
なお、出力相互情報量、及び等化データ信頼性検出部a109が行う等化器出力相互情報量IXの検出方法の詳細は、後述する。
等化データ信頼性検出部a109は、算出した等化器出力相互情報量IXをサブキャリア割当決定部a108に出力する。
送信部a111は、移動局装置Xに送信するデータ信号を、ディジタル/アナログ変換によりアナログ信号に変換して送信信号として、無線周波数の信号にアップコンバートし、アンテナa112を介し、移動局装置Xに送信する。
等化・復号化部a107は、等化処理を行う等化器c11−1、c11−2、復号処理を行う復号器c12、デインターリーバ14−1、14−2、及びインターリーバ16−1、16−2を含んで構成される。
等化器c11−1は、ソフトキャンセル部11−1、等化部12−1、復調部13−1、ソフトレプリカ生成部17−1、及び伝搬路特性乗算部18−1を含んで構成される。また、等化器c11−2は、ソフトキャンセル部11−2、等化部12−2、復調部13−2、ソフトレプリカ生成部17−2、及び伝搬路特性乗算部18−2を含んで構成される。また、復号器c12は、復号部15を含んで構成される。
なお、1回目の処理では、ソフトレプリカ生成部17−1によるソフトレプリカが生成されていないため、受信信号レプリカも生成されていない。そのため、ソフトキャンセル部11−1はキャンセル処理を行わない。
デインターリーバ14−1は、受信データ信号のビット列の時間順を、図示しない移動局装置Xのインターリーバで並び換えられた前の並びに戻す。
インターリーバ16−1は、復号部15から入力された受信データ信号の時間順を、再び移動局装置Xのインターリーバでのように並び換える。
ソフトレプリカ生成部17−1は、インターリーバ16−1が再び並び換えた対数尤度比LLRより、信頼性に比例した振幅を有するソフトレプリカSsoftを生成する。ソフトレプリカ生成部17−1は、例えば、式(1)によってソフトレプリカSsoftを算出することができる。
また、例えば、後述する等化器c11−1と等化器c11−2には、それぞれ、移動局装置1と移動局装置2の受信データ信号が入力される。
まず、ターボ等化技術の理論的な仕組みについて説明し、次に、本実施形態に係る等化データ信頼性検出部a109が行う等化器出力相互情報量IXの検出方法について説明して、本実施形態に係るサブキャリア割当決定部a108が行うサブキャリアの割り当て決定方法について説明をする。
図5は、ターボ等化技術を実現するための機能構成を示す概略ブロック図である。図6〜図10は、ターボ等化技術の繰り返し処理を視覚的に表す外部情報交換(EXIT:EXtrinsic Information Transfer)チャートである。
等化器c1及び復号器c2は、相互にデータ信号に関する信頼性の値を交換し、この信頼性の値を互いの信号検出における事前情報として活用する。そのため、等化部出力対数尤度比LLRが復号部入力対数尤度比LLRとなる。また、復号部出力対数尤度比LLRが等化部入力対数尤度比LLRとなる。
なお、等化器c1は、図4の点線で囲った等化器c11−1に相当する。また、復号器c2は、図4の点線で囲った復号器c12に相当する。なお、原則として等化器c1と復号器c2との間に、デインターリーバ14−1と、インターリーバ16−1とが設けられる。
この図において、EXITチャートの横軸は、等化器外部入力相互情報量(等化器入力相互情報量)及び復号器外部出力相互情報量(復号器出力相互情報量)を示す。また、この図においてEXITチャートの縦軸は、等化器外部出力相互情報量(等化器出力相互情報量)及び復号器外部入力相互情報量(復号器入力相互情報量)を示す。
また、外部相互情報量とは、出力対数尤度比LLRから入力対数尤度比LLRを除算した対数尤度比LLR、即ち直前の処理のみによって改善した相互情報量を表す。つまり、外部相互情報量とは、等化器c1または復号器c2の直前の処理のみで改善した相互情報量を表しており、入力された時点で把握していた信頼性による相互情報量は減算されている(外部相互情報量を、単に相互情報量という)。この場合、対数尤度比LLRを得たときのデータ信号についての相互情報量は「0」から「1」の間の値に拘束される。
また、相互情報量が「0」であるということは、データ信号に関する情報が得られていないことを意味する。また、相互情報量が「1」であるということは、データ信号に関する情報を完全に得ている、即ち完全にデータ信号を再生できることを意味している。
次に、等化器c1は、復号器c2の出力相互情報量を入力相互情報量として用い、矢印A21−2に従って、出力相互情報量「0.8」を得る。復号器c2は、等化器c1の出力相互情報量を入力相互情報量として用い、矢印A22−2に従って、出力相互情報量「1」を得る。このとき、得られた復号器出力相互情報量が「1」に到達したため、この段階で復調を行うことによって誤りなく信号を検出することができる。
この図の場合、復号器c2が2回動作すれば、復号器c2からの復号器出力相互情報量は、「1」となり、誤りなく送信信号を復号することが可能になることを意味する。
まず、1回目の繰り返し処理では、事前情報は一切得られていないため、等化器c1の入力相互情報量は「0」である。そして、等化器c1は、矢印A31−1に従って、等化器出力相互情報量「0.4」を得る。
一方、入出力特性が途中で交わる場合(図7の場合)は、交差した点で繰り返し処理が止まってしまい、それ以上は特性が向上せず、送信ビットを誤りなく検出することができない(スタック状態)。
この図において、EXITチャートの横軸は、等化器入力相互情報量及び復号器出力相互情報量を示し、EXITチャートの縦軸は、等化器出力相互情報量及び復号器入力相互情報量を示す。
なお、この図は、2つの移動局装置Xが1つのシステムバンドにおけるサブキャリアを直交する関係(サブキャリアの重複使用を許さない関係)で使用した場合のEXITチャートである。また、この図は、等化器出力相互情報量(等化データ信頼性情報)を用いないで、任意に、サブキャリアを割り当てた場合のEXITチャートの一例である。
EXITチャートにおける等化部の入力相互情報量が「0」のとき(以下、始点という)の出力値を始点等化器出力相互情報量IX Sという。この図において、曲線L41−1と曲線L42−1の始点等化器出力相互情報量IX Sは、それぞれ、始点BP41−1、始点BP42−1における等化器出力相互情報量I1、I2である。
また、EXITチャートにおける等化部の入力相互情報量が「1」のとき(以下、終点という)の出力値を終点等化器出力相互情報量IX Eという。この図において、曲線L41−1と曲線L42−1の終点等化器出力相互情報量IX Eは、それぞれ、終点EP41−1、終点EP41−2における等化器出力相互情報量I1、I2である。
まず、移動局装置Xの受信信号雑音比SNRXを検出する式を示し、次に、該受信信号雑音比SNRXから等化器相互情報量IXを算出する式を示す。ここで、本実施形態に係る等化データ信頼性検出部a109は、始点等化器出力相互情報量IX Sと終点等化器出力相互情報量IX Eを検出する。すなわち、等化データ信頼性検出部a109は、最初の等化処理についての等化データ信頼性情報と、伝送経路の歪みが完全に補償された場合の等化処理についての等化データ信頼性情報を検出する。
なお、通常、始点等化器出力相互情報量IX Sに対して終点等化器出力相互情報量IX Eの方が大きな値をとるが、これは終点等化器出力相互情報量IX Eが、伝搬路により生じる符号間干渉を完全に除去した状態を前提しているのに対し、始点等化器出力相互情報量IX Sは符号間干渉がある状態を示しているからである。
本来、EXITチャートにおける等化部の入出力特性は、取得した伝搬路情報に対し、等化部に入力する相互情報量を変数として算出するが、例えば「0.1」間隔で算出するとしても、計算量の負荷が大きい。本実施形態によれば、始点等化器出力相互情報量IX Sと終点等化器出力相互情報量IX Eとを用いて近似することで、該計算量の負荷を軽減することができる。
なお、本実施形態は、始点等化器出力相互情報量IX Sと終点等化器出力相互情報量IX Eの2点の値を用いてサブキャリアの割り当てを決定しているが、本実施形態はこれに限らず、例えば、2以上の等化器出力相互情報量IXを用いてサブキャリアの割り当てを決定してもよく、その際には、始点、終点、その他の等化器入力情報量IXの数点に対応する等化器出力相互情報量IXの諸点の間を順次結ぶ直線によって等化器の入出力特性を近似してもよい。すなわち、等化データ信頼性検出部a109は、繰り返しのうち少なくとも2つ以上の等化器出力相互情報量IXを検出するとしてもよい。
図9と図10において、EXITチャートの横軸は、等化器入力相互情報量及び復号器出力相互情報量を示し、EXITチャートの縦軸は、等化器出力相互情報量及び復号器入力相互情報量を示す。
図9と図10とは、それぞれ、互いに異なる復号器c2、c2’についての相互情報量の入出力関係を示している。
サブキャリア割当決定部a108は、復号器c2の入出力特性が曲線L42である場合、閾値I1をI1=0.35、閾値I2をI2=0.8として記憶し、等化データ信頼性検出部a109が検出した始点等化器出力相互情報量IX Sと終点等化器出力相互情報量IX Eとが、それぞれ、閾値I1=0.35、閾値I2=0.8より高くなるように、サブキャリアの割り当てを決定する。
このように復号器の特性により、始点等化器出力相互情報量IX Sと終点等化器出力相互情報量IX Eで必要となる相互情報量は異なる値になる。
本実施形態に係るサブキャリアの割り当てを決定する方法は、後述するように、サブキャリアを割り当てる各移動局装置Xについて、該移動局装置Xからの信号にスタック状態が発生しない状態になるまで、優先して1つずつサブキャリアを選択する。そして、信号にスタック状態が発生しない状態となった移動局装置Xについては、全ての他の移動局装置Xについてスタック状態が発生しない状態となってから、残りのサブキャリアを選択する。サブキャリア割当決定部a108は、このようにして選択したサブキャリアを、各移動局装置Xが信号を割り当てるサブキャリアとして決定する。
このように、本実施形態に係る無線通信システムは、スタック状態が発生しうる移動局装置Xに対し、優先してサブキャリアを割り当てることにより、より多くの移動局装置Xについて、スタック状態を発生させず通信をすることができる。
なお、一度スタックが起こらないことを確定した端末は、全ての移動局装置Xの割当が終了した後、残りのあいているサブキャリアに対して、割当を行うように示しているが、この最後の割り当ては行わないで送信することも可能である。これは図11においてステップS110を行わないことを意味する。
まず、サブキャリア割当決定部a108と等化データ信頼性検出部a109は、パラメータの初期設定をする。具体的に、サブキャリア割当決定部a108は、移動局装置Xに選択したサブキャリアの数nをn=1とし、等化データ信頼性検出部a109は、各移動局装置Xに対するξX(k)を全てのサブキャリア番号kに対して0にする(S101)。
次に、等化データ信頼性検出部a109は、伝搬路特性・分散推定部a104から、各移動局装置Xの伝搬路特性ξX(k)(以下、ξ’X(k)とする)と基地局装置A1における熱雑音の分散σ2を取得する(S102)。
サブキャリア割当決定部a108は、該選択したサブキャリアについて、伝搬路特性ξ’X(k)を伝搬路特性ξX(k)に代入する(S106)。
一方、ステップS105の判定にて、始点等化器出力相互情報量IX Sが「0.35」未満、あるいは、終点等化器出力相互情報量IX Eが「0.8」未満と判定されない場合、サブキャリア割当決定部a108は、他の移動局装置XについてステップS104の処理をする。
次に、サブキャリア割当決定部a108は、移動局装置Xに割り当てたサブキャリアの数nが、各移動局装置Xが使用するサブキャリアの総数Kより大きいか否かを判定する(S109)。ステップS109にて、移動局装置Xに選択したサブキャリアの数nが、各移動局装置が使用するサブキャリアの総数Kより大きいと判定された場合、サブキャリア割当決定部a108は、ステップS110の処理をする。
一方、ステップS109にて、移動局装置Xに選択したサブキャリアの数nが、各移動局装置Xが使用するサブキャリアの総数K以下と判定された場合、サブキャリア割当決定部a108は、ステップS103〜S107の処理をする。
次に、サブキャリア割当決定部a108は、サブキャリアが未選択の移動局装置Xに対し、未使用のサブキャリアから適宜サブキャリアを選択する(S110)。この選択については、当然、できるだけ品質の良いサブキャリアを選択する方がより通信が誤りなく行われる可能性が高くなるが、ランダムに選択しても大きな問題は生じない。また、先にも示したが、このフローを省略することも可能である。
なお、このフローでは、サブキャリアを1つずつ選択し、nを1ずつ増加させているが、サブキャリアを2つまたはそれ以上ずつ選択し、該選択した数ずつ増加させることも可能である。
サブキャリア割当決定部a108は、以上の動作により選択したサブキャリアを、各移動局装置Xが信号を割り当てるサブキャリアとして決定する。
表1は移動局装置1(TX1)、2(TX2)と、基地局装置A1の間のサブキャリア番号k(k=1〜8)ごとに、該サブキャリア番号kのサブキャリア(以下、サブキャリアkという)における伝搬路特性の絶対値|ξ’X(k)|を示す。
表2は、図11中におけるステップS109での判定が真(n=K=4)になるまでの関係であって、移動局装置1(TX1)、2(TX2)のそれぞれについて、サブキャリア割当決定部a108が割り当てるサブキャリアkと、S104で算出される始点等化器出力相互情報量IX Sと、終点等化器出力相互情報量IX Eとの関係を示す。
仮に、サブキャリアの割り当てを、単純に移動局装置1と移動局装置2とを交互に行ったとすると、移動局装置1にはサブキャリア1、2、3、7が割り当てられ、移動局装置2にはサブキャリア4、5、6、8が割り当てられる。この場合、移動局装置2の終点等化器出力相互情報量I2 E=0.79となり、十分な相互情報量(I2 E≧I2=0.8)を得ることができない。つまり、移動局装置2からの信号は、スタックが発生し、復号することできない。
このように、本実施形態に係るサブキャリアの割り当て方法では、スタック状態が発生しうる移動局装置2に対し、信号にスタック状態が発生しない状態になった移動局装置1より、優先してサブキャリアを割り当てるので、基地局装置A1は、より多くの移動局装置Xの信号にスタック状態が発生しないように、サブキャリアを割り当てることができる。
図12は、本実施形態に係る、等化器出力相互情報量IXを用いてサブキャリアを割り当てた場合の等化器c11−1の入出力特性(実線:曲線L71−1)及び等化器c11−2の入出力特性(実線:曲線L71−2)と、等化器出力相互情報量IXを用いない場合の等化部の入出力特性(点線:曲線L41−1、曲線L41−2)を示す。また、図12は、復号器c12の入出力特性を曲線L42として示す。
なお、この図において、曲線L41−1、曲線L41−2、曲線L42は、図8の曲線と同じ曲線である。
つまり、本実施形態によるサブキャリアの割り当て方法は、元来特性に余裕のあった移動局装置1のサブキャリアの選択の自由度を下げたり、移動局装置2のサブキャリアの選択の自由度を上げたりすることができ、多重される移動局装置Xの特性がスタックすることを避ける(曲線L71−1、曲線L71−2)ことができる。
図13は、本実施形態に係るサブキャリアの割り当てを決定する動作の別の一例を示すフロー図である。
図11で示したサブキャリアの割り当て方法は、多重される移動局装置Xを任意に選択してサブキャリアを割り当てる方法であった。図13にサブキャリアの割り当て方法は、移動局装置Xに優先度を設定し、該優先度に従った順序で、サブキャリアの割当を行う例である。この優先度は、サービス品質クラスQoS(Quality of Service)や、セルにおける移動局装置Xの位置等によって設定され、例えば、セルエッジに存する移動局装置Xは優先度が高い(先にサブキャリアを割り当てる)、又は、セル中央に存する移動局装置Xは優先度が高いとして、例えば、サブキャリア割当決定部a108により、設定される。
次に、サブキャリア割当決定部a108は、サブキャリアを割り当てていない移動局装置Xのうち、S201にて決定した優先度が一番高い移動局装置Xを選択する(S203)。サブキャリア割当決定部a108は、該選択した移動局装置Xについて、S204〜S210の処理を行う。また、サブキャリア割当決定部a108は、選択した移動局装置Xに割り当てたサブキャリアの数nをn=0とする(S204)。
次に、等化データ信頼性検出部a109は、伝搬路特性ξX(k)とσ2とを用いて、(7)と式(8)より、始点等化器出力相互情報量IX S、終点等化器出力相互情報量IX Eを算出する(S206)。
一方、ステップS207の判定にて、等化器出力相互情報量IX Sが「0.35」未満、あるいは、等化器出力相互情報量IX Eが「0.8」未満と判定されない場合、サブキャリア割当決定部a108は、移動局装置Xに選択したサブキャリアの数nをKとする(S209)。つまり、該移動局装置Xの信号は、EXITチャートにおいてスタックせず、通信が成功する確率が十分に高い条件を満たすので、移動局装置Xに選択したサブキャリアの数nをKとすることで、ステップS210の判定により、該移動局装置Xのサブキャリアの割当を一旦終了させる。
ステップS109にて、移動局装置Xに選択したサブキャリアの数nが、移動局装置Xが使用するサブキャリアの総数Kと等しいと判定された場合、サブキャリア割当決定部a108は、ステップS211の判定をする。
一方、ステップS109にて、移動局装置Xに選択したサブキャリアの数nが、移動局装置Xが使用するサブキャリアの総数Kと等しくないと判定された場合、サブキャリア割当決定部a108は、ステップS205の処理をする。
ステップS211にて、サブキャリアの選択処理を行っていない移動局装置Xがあると判定された場合、サブキャリア割当決定部a108は、ステップS203の処理をする。
一方、ステップS211にて、サブキャリアの選択処理を行っていない移動局装置Xがないと判定された場合、サブキャリア割当決定部a108は、ステップS212の処理をする。
次に、サブキャリアが未選択の移動局装置Xに対し、未使用のサブキャリアから適宜サブキャリアを選択する(S212)。この選択については、当然、できるだけ品質の良いサブキャリアを割り当てる方がより通信が誤りなく行われる可能性が高くなるが、ランダムに選択しても大きな問題は生じない。
サブキャリア割当決定部a108は、以上の動作により選択したサブキャリアを、各移動局装置Xが信号を割り当てるサブキャリアとして決定する。
まず、基地局装置A1は、各移動局装置Xからのパイロット信号を受信する(S301)。
基地局装置A1は、各移動局装置Xの伝搬路特性ξ’X(k)と基地局装置A1における熱雑音の分散σ2を検出して等化器出力相互情報量(始点等化器出力相互情報量IX S、終点等化器出力相互情報量IX E)を算出する(S302)。
基地局装置A1は、各移動局装置Xに対し、各移動装置Xの信号についてスタックが発生しないように、サブキャリアの割り当てを決定する(S303)。
基地局装置A1は、ステップS303にて割り当てを決定したサブキャリアの情報を、各移動装置x10に対して通知する(S304)。
各移動装置Xは、ステップS304にて通知された情報のサブキャリアに、信号を割り当て、基地局装置A1と通信をする(S305)。
基地局装置A1は、ステップS305にて送信された信号を受信し、復号する(S306)。
以下、図面を参照しながら本発明の第2実施形態について説明する。
第1の実施形態では、無線通信システムは、複数のユーザを周波数領域で多重する場合、互いに使用するサブキャリアが重ならないよう制御されていた。本実施形態では、無線通信システムは、ターボ等化技術を利用して、他ユーザが一部のサブキャリアの重複使用を可能にするSORM方式の無線通信システムである。すなわち、無線通信システムは、少なくとも一部のサブキャリアを共有してデータを送信する複数の移動局装置Xを備える。
なお、本実施形態に係る無線通信システムの概念図は、図1と同じである。また、本実施形態に係る移動局装置Xは、第1の実施形態と同じである。
図15は、この発明の第2の実施形態に係る基地局装置A2の構成を示す概略的ブロック図である。
本実施形態による基地局装置A2(図15)と、第1の実施形態による基地局装置A1(図3)を比較すると、等化・復号化部a207、サブキャリア割当決定部a208、及び等化データ信頼性検出部a209が異なる。しかし、他の構成要素(アンテナa101、a112、受信部a102、パイロット分離部a103、伝搬路特性・分散推定部a104、CP除去部a105、FFT部a106、サブキャリア割当通知部a110、送信部a111)が持つ機能は第1の実施形態と同じであるので、第1の実施形態と同じ機能の説明は省略する。
本実施形態による等化・復号化部a207(図16)と、第1の実施形態による等化・復号化部a107(図4)を比較すると、ソフトキャンセル部21−1、21−2、伝搬路特性乗算部28−1、28−2が異なる。しかし、他の構成要素(等化部12−1、12−2、復調部13−1、13−2、デインターリーバ14−1、14−2、復号部15、インターリーバ16−1、16−2、ソフトレプリカ生成部17−1、17−2)が持つ機能は第1の実施形態と同じであるので、第1の実施形態と同じ機能の説明は省略する。
また、等化器c21−1は、ソフトキャンセル部21−1、等化部等化部12−1、復調部13−1、ソフトレプリカ生成部17−1、及び伝搬路特性乗算部28−1を含んで構成される。また、等化器c21−2は、ソフトキャンセル部21−2、等化部等化部12−2、復調部13−2、ソフトレプリカ生成部17−2、及び伝搬路特性乗算部28−1を含んで構成される。また、復号器c12は、復号部15を含んで構成される。
なお、1回目の処理では、ソフトレプリカ生成部17−1によるソフトレプリカが生成されていないため、受信信号レプリカも生成されていない。そのため、ソフトキャンセル部11−1)はキャンセル処理を行わない。
また、本実施形態に係るSORM方式の基地局装置A2では、サブキャリアを重複使用することを前提としているため、伝搬路特性乗算部28−1は、生成した受信信号レプリカを、ソフトキャンセル部21−2に出力する。
なお、ソフトキャンセル部21−2、及び伝搬路特性乗算部28−2が備える機能は、それぞれ、ソフトキャンセル部21−1、及び伝搬路特性乗算部28−1が備える機能と同じである。
図17は、SORM方式を適用した場合としない場合について説明するための図(EXITチャート)である。
この図は、曲線L41−1は、多重しない場合について、等化器c1の入出力特性を示す曲線(例えば、移動局装置1)である。また、曲線L81−1は、移動局装置Xについて、他の移動局装置Xの同一の帯域に多重し、かつ、他の移動局装置Xと一部のサブキャリアの重複使用をした場合、つまり、SORMによるユーザ多重を行った場合について、等化器c1の入出力特性を示す曲線である。また、この図は、復号器の入出力特性を、曲線L42として示す。
なお、この図において、曲線L41−1、曲線L42は、図8の曲線と同じ曲線である。
なお、曲線L41−1と曲線L81−1の終点EP41−1は、ほぼ一致する。これは多重した場合でも、移動局装置Xの信号は、重複使用するサブキャリアにおける他の移動局装置Xの信号からの干渉を完全にキャンセルできている状態を示す。つまり、図8に示す等化器の入出力特性(曲線L41−1)である場合、SORMによるユーザ多重を行っても、等化器の入出力特性は、曲線L81−1に示す入出力特性となり、最終的には多重しない場合と同じ特性を得ることが可能であることを意味する。ただし、この復号器の入出力特性を算出する際、移動局装置Xの信号を復号処理する復号器の出力相互情報量が、サブキャリアを重複使用する他の移動局装置Xの信号を復号処理する復号器の出力相互情報量と一致する場合ある。
2ユーザ多重の場合にSORM方式を適用した場合の構成は、例えば、図16に示したように、等化器c21−1及び復号器c12、等化器c21−2及び復号器c12を備えた構成である。
この図では、曲線L91−1と曲線L91−2は、SORM方式を適用しない場合の曲線である。また、曲線L91−1は、移動局装置1の受信データ信号に関する曲線であり、曲線L91−2は、移動局装置2の受信データ信号に関する曲線であるとする。曲線L91−1、曲線L91−2は、始点が異なり、終点が同一の場合の等化器c1の入出力特性を示す曲線である。
等化器の入出力特性は、該等化器を含む基地局装置A2でのノイズ電力との比により、上下にシフトする。移動局装置1と移動局装置2とが重複してサブキャリアを使用すると、つまり、SORM方式を適用すると、重複使用したサブキャリアの影響でそれぞれ始点等化器出力相互情報量I1 S、I2 Sが下がる。
この図のBP1は、移動局装置1に対し、SORM方式を適用した場合の始点を示し、この図のBP2は、移動局装置2に対し、SORM方式を適用した場合の始点を示す。
信号電力に対するノイズ電力が変動すると、等化器の入出力特性を示す曲線は、上下に平行に移動する。従って、受信電力が下がると、始点等化器出力相互情報量IX Sの低い移動局装置Xの信号に先にスタックが発生することは明白で、スタックを起こしてしまうと、サブキャリアを重複使用する始点等化器出力相互情報量IX Sが大きい他の移動局装置Xにも影響を及ぼしてしまう。
まず、移動局装置Xの受信信号雑音比SNRXを検出する式を示し、次に、該受信信号雑音比SNRXから等化器相互情報量IXを算出する式を示す。等化データ信頼性検出部a209は、移動局装置Xについて、始点等化器出力相互情報量IX Sと終点等化器出力相互情報量IX Eを検出する。
移動局装置Xについて、始点の受信信号雑音比SNRX Sと、終点の受信信号雑音比SNRX Eは、たとえば、等化後の等価振幅利得μXの始点における値μX S、終点における値μX Eを用いて、式(9)、(10)で表される。
また、ξX(k)は移動局装置Xにおけるk番目の離散周波数における伝搬路特性であり、式(9)において、分母のΣの項は、移動局装置Xで使用されるサブキャリアのみについて演算される。また、式(9)、式(10)では多重される信号も、始点のレプリカ信号電力を0、終点ではレプリカ信号電力を1として演算している。式(11)において、δは始点では0、終点では1であり、始点におけるγX(γX S)と終点におけるγX(γX E)は、それぞれ、式(12)、(13)で表される。
以上の式により計算したSNRX S(式(9))とSNRX E(式(10))とを用いて、始点等化器出力相互情報量IX Sと終点等化器出力相互情報量IX Eは、それぞれ、式(14)、(15)で表される。
なお、式(10)は、サブキャリアを重複使用する移動局装置Xの干渉が完全に除去されたあとの等化器相互情報量IXを示すので、式(3)と完全に一致している。式(9)は式(2)に比べると複雑である。これを簡単に処理するために、等化データ信頼性検出部a209は、式(9)の変わりに式(2)を使用し、重複使用しているサブキャリアについては、式(2)の演算に考慮しないとしてもよい。
サブキャリア割当決定部a208は、等化データ信頼性検出部a209が検出した始点等化器出力相互情報量IX Sと終点等化器出力相互情報量IX Eとが、それぞれ、閾値「0.35」、閾値「0.8」を上回るように、サブキャリアの割り当てを決定する。
まず、サブキャリア割当決定部a208と等化データ信頼性検出部a209は、パラメータの初期設定をする。具体的に、サブキャリア割当決定部a208は、後述する重複選択を解除するサブキャリアの数nをn=1とする(S401)。
次に、等化データ信頼性検出部a209は、伝搬路特性・分散推定部a104から、各移動局装置Xの伝搬路特性ξ’X(k)と基地局装置A2における熱雑音の分散σ2を取得する(S402)。
次に、等化データ信頼性検出部a209は、ステップS402にて取得した伝搬路特性ξX(k)とσ2とを用いて、(14)と式(15)より、始点等化器出力相互情報量IX S、終点等化器出力相互情報量IX Eを算出する(S404)。
次に、サブキャリア割当決定部a208は、全ての移動局装置Xについて、終点等化器出力相互情報量IX Eが閾値「0.8」以上であるか否かを判定する(S405)。ステップS405の判定にて、全ての移動局装置Xについて、終点等化器出力相互情報量IX Eが「0.8」以上であると判定された場合、サブキャリア割当決定部a208は、ステップS406の判定を行う。
一方、ステップS405の判定にて、始点等化器出力相互情報量IX Sが閾値「0.35」未満になる移動局装置Xがないと判定された場合、サブキャリア割当決定部a208は、選択して該始点等化器出力相互情報量IX Sとなったサブキャリアで割り当てを決定し、フローを終了する。
つまり、サブキャリア割当決定部a208は、重複使用するとして選択されたサブキャリアについて、移動局装置1に対する選択を解除することにより、移動局装置2の始点等化器出力相互情報量I2 Sを増加させ、始点等化器出力相互情報量I2 Sが閾値「0.35」以上となるようにサブキャリアの選択を変更する。
サブキャリア割当決定部a208は、nがステップS403にて重複して選択されたサブキャリア数以下か否かを判定する(S409)。ステップS409の判定にて、nが重複して選択されたサブキャリア数以下と判定される場合、サブキャリア割当決定部a208は、ステップS404の処理をする。
一方、ステップS409の判定にて、nが重複して選択されたサブキャリア数より大きいと判定される場合、サブキャリア割当決定部a208は、処理を終了する。
なお、上記フローでは、nを1ずつ増加させているが、2以上ずつ増加させてもよい。この場合、ステップS407では、2以上の重複選択されたサブキャリアの選択を解除する。また、フローの繰り返し回数を制限してもよい。
表3は移動局装置1(TX1)、2(TX2)と、基地局装置A2の間のサブキャリア番号k(k=1〜8)ごとに、該サブキャリア番号kのサブキャリア(以下、サブキャリアkという)における伝搬路特性の絶対値|ξ’X(k)|を示す。
サブキャリア割当決定部a208は、図19のステップS405の処理にて、全ての移動局装置Xについて、終点等化器出力相互情報量IX Eが閾値「0.8」以上であると判定し、次に、ステップS406の処理にて、始点等化器出力相互情報量IX Sが閾値「0.35」未満になる移動局装置X(移動局装置2)があると判定する。
つまり、本実施形態に係るサブキャリア割り当て方法により、移動局装置1の終点等化器出力相互情報量I1 Eは、若干小さくなるものの、始点等化器出力相互情報量I1 S、I2 Sは、閾値I1(「0.35」)以上を満たすことができ、また、終点等化器出力相互情報量I1 E、I2 Eは、I2(「0.8」)以上を満たすことができる。つまり、移動局装置1、2の信号について、スタックを発生させないことが可能となる。
しかし、本発明はこれに限らず、例えば、他セルへの影響を考慮しない場合、サブキャリア割当決定部a208は、まず、重複使用を全く許さないようにサブキャリアを選択して、始点等化器出力相互情報量IX Sの値を大きな値とする。次に、サブキャリア割当決定部a208は、閾値I1以上を満たす限り、|ξ’X(k)|が大きいサブキャリアを重複使用するように選択することにより、終点等化器出力相互情報量IX Eの値を大きくし、閾値I2以上となるようにサブキャリアの割り当てを決定してもよい。
以下、図面を参照しながら本発明の第3実施形態について説明する。
第2の実施形態では、SORM方式の無線通信システムは、重複使用するサブキャリアを、システム帯域から任意に選択してサブキャリアの割り当てを決定していた。本実施形態では、無線通信システムは、予め重複使用するサブキャリアが決められているSORM方式の無線通信システムである。
なお、本実施形態に係る無線通信システムの概念図は、図1と同じである。また、本実施形態に係る移動局装置Xは、第2の実施形態と同じである。
この図において、横軸は周波数であり、縦方向の矢印がサブキャリアである。また、破線の矢印は、重複使用するサブキャリアを示す。また、この図において、S1〜10各々で示される範囲をサブチャネルといい、無線通信システムは、1のサブチャネルを1の移動局装置Xに割り当てる。
この図は、サブチャネルのサブキャリア数は8であり、各移動局装置Xに割り当てるサブキャリア数は、8であることを示す。また、図20(a)〜(c)は、システム帯域中の使用可能なサブキャリア総数は、それぞれ、64であることを示す。
図20(b)は、各サブチャネルについて、隣接するサブチャネルと1のサブキャリアを重複使用する無線通信システムのサブキャリアの割り当てを示す。この場合、システム帯域中のサブキャリアを割り当てることができる移動局装置Xの数は、最大9台(トータル9サブチャネル)である。
このように、図20(a)〜(c)を比較すると、サブキャリアの重複使用する無線通信システム(図20(c)、(b))は、重複使用しない無線通信システム(図20(a))に比べ、基地局装置Aに対し、同時にアクセスできる移動局装置Xの数を多くすることできる。
図21は、本実施形態に係る基地局装置A3の構成を示す概略的ブロック図である。
本実施形態による基地局装置A3(図21)と、第2の実施形態による基地局装置A1(図15)を比較すると、伝搬路特性・分散推定部a304、サブキャリア割当決定部a308、等化データ信頼性検出部a309が異なる。しかし、他の構成要素(アンテナa101、a112、受信部a102、パイロット分離部a103、CP除去部a105、FFT部a106、等化・復号化部a207、サブキャリア割当通知部a110、送信部a111)が持つ機能は第1の実施形態と同じであるので、第2の実施形態と同じ機能の説明は省略する。
等化データ信頼性検出部a309は、算出した受信信号雑音比SNRXとダイナミックレンジADRとをサブキャリア割当決定部a308に出力する。
この図において、曲線101−1と曲線101−2とは、それぞれ、ダイナミックレンジADRが異なる場合の等化器c1の入出力特性を示す曲線である。曲線101−2は、曲線101−1で示される場合に比べ、ダイナミックレンジADRが大きい場合の等化器c1の入出力特性を示す曲線である。
なお、予め重複使用するサブキャリアが決められているSORM方式の無線通信システムでは、移動局装置Xが選択できるサブキャリアの自由度がなくなると、ダイナミックレンジADRの影響を受けるため、サブキャリアを自由に選択する無線通信システム(第1の実施形態、第2の実施形態)に比べ、遅延分散の影響を受けやすくなる。
本実施形態では、予め重複使用するサブキャリアが決められており(図20(b)、(c))、各移動局装置Xに割り当てるサブキャリアと、重複使用するサブキャリアが限定されている。よって、上記第1の実施形態、第2の実施形態で示したようなサブキャリアの選択により、始点等化器出力相互情報量IX Sや終点等化器出力相互情報量IX Eの制御を行うことができず、特性を改善するには統計的な処理が必要になる。
サブキャリア割当決定部a308は、ダイナミックレンジADRの大きい移動局装置Xから、受信信号雑音比SNRXが大きいサブチャネルを選択していくことで、サブキャリアの割り当てを決定する。なお、ダイナミックレンジADRの大きい移動局装置Xとは、サブチャネルごとのダイナミックレンジADRについて、すべてのサブチャネルについての平均値が大きい移動局装置Xである。ただし、本発明はこれに限らず、例えば、システム帯域についてのダイナミックレンジADRであってもよい。
これにより、ダイナミックレンジADRの大きい移動局装置Xについての始点等化器出力相互情報量IX Sの値が小さくなることでスタック状態が発生することを回避することができる。
このように制御すると、サブキャリアを重複使用するいずれかの移動局装置Xのみにスタック状態が発生し、他の移動局装置Xと重複するサブキャリアの信号に誤りが発生することで、他の移動局装置Xにも連鎖的に誤りが発生することを防止することができる。この場合、該グループに、誤りが発生するような受信電力では、該グループに属する全ての移動局装置Xが誤りとなるが、グループに誤りが発生する確率を低くすることができる。
なお、本実施形態では、グループに対し重複使用するサブキャリア数を決定しているが、本発明はこれに限らず、例えば、ダイナミックレンジADRの閾値を予め決めておき、移動局装置XのダイナミックレンジADRの平均値が、該閾値以下の場合には、重複使用するサブキャリア数が多いサブキャリアの割り当て(例えば、図20(c))に決定し、該閾値より小さい場合には、重複使用するサブキャリア数が少ないサブキャリアの割り当て(例えば、図20(b))に決定してもよい。
なお、本実施形態に係る無線通信システムの動作は、第2の実施形態(図14)と同じであるので説明は省略する。
a101,a112・・・アンテナ、a102・・・受信部、a103・・・パイロット分離部、a104・・・伝搬路特性・分散推定部、a105・・・CP除去部、a106・・・FFT部、a107,a207・・・等化・復号化部、a108,a208・・・等化データ信頼性検出部、a109,a209・・・サブキャリア割当決定部、a110・・・サブキャリア割当通知部、a111・・・送信部
11−1,11−2,21−1,21−2・・・ソフトキャンセル部、12−1,12−2・・・等化部、13−1,13−2・・・復調部、14−1,14−2・・・デインターリーバ、15・・・復号部、16−1,16−2・・・インターリーバ、17−1,17−2・・・ソフトレプリカ生成部、18−1,18−2,28−1,28−2・・・伝搬路特性乗算部
c11−1,c11−2,c21−1,c21−2,c1・・・等化器、c12,c2・・・復号器
X(1,2,3)・・・移動局装置
x101,x113・・・アンテナ、x102・・・受信部、x103・・・制御部、x104・・・符号化部、x105・・・S/P変換部、x106・・・DFT部、x107・・・サブキャリア割当部、x108・・・IDFT部、x109・・・CP挿入部
x110・・・P/S変換部、x111・・・D/A変換部、x112・・・RF部
Claims (30)
- 誤り訂正符号を施したデータの信号を送信する第1通信装置及び第2通信装置と、該第1通信装置及び第2通信装置の各々から送信された信号に対し、伝送経路の歪みを補償する等化処理、及び、誤り訂正符号による復号処理を施して、誤り訂正符号を施す前のデータを復号する第3通信装置と、を備える無線通信システムにおいて、
前記第3通信装置は、
前記等化処理後のデータの信頼性を表わす等化データ信頼性情報を検出する等化データ信頼性検出部と、
前記第2通信装置との通信に用いるサブキャリアの割り当てを決定し、前記等化データ信頼性検出部が検出した等化データ信頼性情報であって前記第2通信装置から送信されたデータの等化データ信頼性情報を用いて、前記第1通信装置との通信に用いるサブキャリアの割り当てを決定するサブキャリア割当決定部と、
前記サブキャリア割当決定部が決定したサブキャリアの割り当てを表わす情報を通知するサブキャリア割当通知部と、
を備え、
前記第1通信装置は、
前記第3通信装置との通信に用いるサブキャリアを、前記第3通信装置のサブキャリア割当通知部から通知された情報のサブキャリアであって前記第3通信装置と前記第1通信装置との通信に用いるサブキャリアとするサブキャリア割当部を備え、
前記第2通信装置は、
前記第3通信装置との通信に用いるサブキャリアを、前記第3通信装置のサブキャリア割当通知部から通知された情報のサブキャリアであって前記第3通信装置と前記第2通信装置との通信に用いるサブキャリアとするサブキャリア割当部を備える
ことを特徴とする無線通信システム。 - 前記サブキャリア割当決定部は、前記第2通信装置から送信されたデータの前記等化データ信頼性情報が表わす信頼性が、所定の信頼性より高くなるように、前記第1通信装置との通信に用いるサブキャリアの割り当てを決定する
ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。 - 前記サブキャリア割当決定部は、前記第1通信装置との通信に用いるサブキャリアを選択し、前記第2通信装置との通信に用いるサブキャリアを選択し、
前記第2通信装置から送信されたデータの等化データ信頼性情報を用いて、前記第1通信装置との通信に用いるサブキャリアとして選択したサブキャリアの少なくとも一部を変更することで、前記第1通信装置との通信に用いるサブキャリアの割り当てを決定する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の無線通信システム。 - 前記サブキャリア割当決定部は、前記第1通信装置から送信された信号の伝搬路特性に基づいて前記第1通信装置との通信に用いるサブキャリアを選択し、前記第2通信装置から送信された信号の伝搬路特性に基づいて前記第2通信装置との通信に用いるサブキャリアを選択し、
前記第2通信装置から送信されたデータの等化データ信頼性情報を用いて、前記第1通信装置との通信に用いるサブキャリアとして選択したサブキャリアの少なくとも一部を変更することで、前記第1通信装置との通信に用いるサブキャリアの割り当てを決定する
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の無線通信システム。 - 前記第1通信装置と前記第2通信装置は、少なくとも一部のサブキャリアを共有してデータを送信し、
前記サブキャリア割当決定部は、前記等化データ信頼性検出部が検出した等化データ信頼性情報であって前記第2通信装置から送信されたデータの等化データ信頼性情報を用いて、前記第1通信装置が前記第2通信装置と共有するサブキャリアを決定する
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の無線通信システム。 - 前記サブキャリア割当決定部は、前記第2通信装置から送信されたデータの前記等化データ信頼性情報が表わす信頼性が、所定の信頼性より高くなるように、前記第1通信装置が前記第2通信装置と共有するサブキャリアを決定する
ことを特徴とする請求項5に記載の無線通信システム。 - 前記第1通信装置と前記第2通信装置は、少なくとも一部のサブキャリアを共有してデータを送信し、
前記サブキャリア割当決定部は、前記等化データ信頼性検出部が検出した等化データ信頼性情報であって前記第2通信装置から送信されたデータの等化データ信頼性情報を用いて、前記第1通信装置が前記第2通信装置と共有しないサブキャリアを決定する
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の無線通信システム。 - 前記サブキャリア割当決定部は、前記第1通信装置のサブキャリアの選択の自由度を下げて、前記第2通信装置のサブキャリアの選択の自由度を上げるように、前記第1通信装置との通信に用いるサブキャリアの割り当てを決定する
ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の無線通信システム。 - 前記サブキャリア割当決定部は、前記第1通信装置から送信された信号の伝搬路特性と、前記第2通信装置から送信されたデータの等化データ信頼性情報を用いて、前記第1通信装置との通信に用いるサブキャリアの割り当てを決定する
ことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の無線通信システム。 - 前記サブキャリア割当決定部は、前記第1通信装置から送信された信号の伝搬路特性を低くし、前記第2通信装置から送信されたデータの等化データ信頼性情報が表わす信頼性を高くするように、前記第1通信装置との通信に用いるサブキャリアの割り当てを決定する
ことを特徴とする請求項9に記載の無線通信システム。 - 前記サブキャリア割当決定部は、前記第1通信装置から送信されたデータの前記等化データ信頼性情報が表わす信頼性と前記第2通信装置から送信されたデータの前記等化データ信頼性情報が表わす信頼性の両方が、所定の信頼性より高くなるように、前記第1通信装置との通信に用いるサブキャリアの割り当てを決定する
ことを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の無線通信システム。 - 前記サブキャリア割当決定部は、前記第1通信装置から送信されたデータと前記第2通信装置から送信されたデータの両方が、スタック状態にならないように、前記第1通信装置との通信に用いるサブキャリアの割り当てを決定する
ことを特徴とする請求項11に記載の無線通信システム。 - 前記第1通信装置と前記第2通信装置は、少なくとも一部のサブキャリアを共有してデータを送信し、
前記サブキャリア割当決定部は、前記等化データ信頼性検出部が検出した等化データ信頼性情報であって前記第2通信装置から送信されたデータの等化データ信頼性情報を用いて、前記第1通信装置と前記第2通信装置に共有させるサブキャリアの数を調整する
ことを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の無線通信システム。 - 前記サブキャリア割当決定部は、前記等化データ信頼性検出部が検出した等化データ信頼性情報であって前記第2通信装置から送信されたデータの等化データ信頼性情報を用いて、前記第1通信装置と前記第2通信装置にサブキャリアを共有させるか否かを判定する
ことを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の無線通信システム。 - 前記所定の信頼性は、前記復号処理に係る相互情報量の入出力特性に基づく信頼性である
ことを特徴とする請求項1から請求項14のいずれか一項に記載の無線通信システム。 - 前記等化データ信頼性情報は、等化後の等価振幅利得から算出される相互情報量である
ことを特徴とする請求項1から請求項15のいずれか一項に記載の無線通信システム。 - 前記等化データ信頼性情報は、使用するサブキャリアの周波数応答と、前記第3通信装置における熱雑音の分散値に基づく信頼性情報である
ことを特徴とする請求項1から請求項16のいずれか一項に記載の無線通信システム。 - 前記第3通信装置は、前記等化処理と前記復号処理を繰り返し行い、
前記等化データ信頼性検出部は、前記繰り返しのうち少なくとも2つ以上の前記等化処理の等化データ信頼性情報を検出する
ことを特徴とする請求項1から請求項17のいずれか一項に記載の無線通信システム。 - 前記繰り返しのうち少なくとも2つ以上の前記等化処理の等化データ信頼性情報は、最初の前記等化処理についての等化データ信頼性情報と、伝送経路の歪みが完全に補償される場合の前記等化処理についての等化データ信頼性情報とである
ことを特徴とする請求項18に記載の無線通信システム。 - 前記等化処理は、周波数領域における最小二乗誤差法に基づいた処理である
ことを特徴とする請求項1から請求項19のいずれか一項に記載の無線通信システム。 - 前記無線通信システムは、少なくとも一部のサブキャリアを共有してデータを送信する複数の前記第1の通信装置を備え、
前記等化データ信頼性情報は、伝搬路の周波数領域での振幅変動を示す情報である
ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。 - 前記サブキャリア割当決定部は、前記等化データ信頼性情報が表す値が近似する複数の前記第1の通信装置ごとに、サブキャリアの割り当てを決定する
ことを特徴とする請求項21に記載の無線通信システム。 - 第1通信装置及び第2通信装置から送信された誤り訂正符号を施したデータの信号に対し、伝送経路の歪みを補償する等化処理、及び、誤り訂正による復号処理を施して、誤り訂正符号を施す前のデータを復号する通信装置において、
前記等化処理後のデータの信頼性を表わす等化データ信頼性情報を検出する等化データ信頼性検出部と、
前記等化データ信頼性検出部が検出した等化データ信頼性情報であって前記第2通信装置から送信されたデータの等化データ信頼性情報を用いて、前記第1通信装置との通信に用いるサブキャリアの割り当てを決定するサブキャリア割当決定部と、
前記サブキャリア割当決定部が決定したサブキャリアの割り当てを示す情報を、前記第1の通信装置へ通知するサブキャリア割当通知部と、
を備えることを特徴とする通信装置。 - 伝送経路の歪みを補償する等化処理、及び、誤り訂正符号による復号処理を施して、誤り訂正符号を施す前のデータを復号する他の通信装置に対し、誤り訂正符号を施したデータの信号を送信する第1通信装置において、
前記他の通信装置との通信に用いるサブキャリアを、前記等化処理後のデータの信頼性を表わす等化データ信頼性情報であって、前記他の通信装置に対して誤り訂正符号を施したデータの信号を送信する第2通信装置から送信されたデータの等化データ信頼性情報を用いて前記他の通信装置が決定したサブキャリアとするサブキャリア割当部を備える
ことを特徴とする第1通信装置。 - 第1通信装置及び第2通信装置から送信された誤り訂正符号を施したデータの信号に対し、伝送経路の歪みを補償する等化処理、及び、誤り訂正符号による復号処理を施して、誤り訂正符号を施す前のデータを復号する通信装置における無線通信方法であって、
前記通信装置が、前記等化処理後のデータの信頼性を表わす等化データ信頼性情報を検出する第1の過程と、
前記通信装置が、前記第1の過程にて検出した等化データ信頼性情報であって前記第2通信装置から送信されたデータの等化データ信頼性情報を用いて、前記第1通信装置との通信に用いるサブキャリアの割り当てを決定する第2の過程と、
前記通信装置が、前記第2の過程にて決定したサブキャリアの割り当てを表わす情報を、前記第1の通信装置へ通知する第3の過程と、
を有することを特徴とする無線通信方法。 - 伝送経路の歪みを補償する等化処理、及び、誤り訂正符号による復号処理を施して、誤り訂正符号を施す前のデータを復号する他の通信装置に対し、誤り訂正符号を施したデータの信号を送信する第1通信装置における無線通信方法であって、
前記他の通信装置との通信に用いるサブキャリアを、前記等化処理後のデータの信頼性を表わす等化データ信頼性情報であって、前記他の通信装置に対して誤り訂正符号を施したデータの信号を送信する第2通信装置から送信されたデータの等化データ信頼性情報を用いて前記他の通信装置が決定したサブキャリアとするサブキャリア割当過程
を有することを特徴とする無線通信方法。 - 第1通信装置及び第2通信装置から送信された誤り訂正符号を施したデータの信号に対し、伝送経路の歪みを補償する等化処理、及び、誤り訂正符号による復号処理を施して、誤り訂正符号を施す前のデータを復号する通信装置のコンピュータに、
前記等化処理後のデータの信頼性を表わす等化データ信頼性情報を検出する等化データ信頼性検出手段、
前記等化データ信頼性検出過程にて検出した等化データ信頼性情報であって前記第2通信装置から送信されたデータの等化データ信頼性情報を用いて、前記第1通信装置との通信に用いるサブキャリアの割り当てを決定するサブキャリア割当決定手段、
前記サブキャリア割当決定過程にて決定したサブキャリアの割り当てを表わす情報を、前記第1の通信装置へ通知するサブキャリア割当通知手段、
として機能させる無線通信プログラム。 - 伝送経路の歪みを補償する等化処理、及び、誤り訂正符号による復号処理を施して、誤り訂正符号を施す前のデータを復号する他の通信装置に対し、誤り訂正符号を施したデータの信号を送信する第1通信装置のコンピュータに、
前記他の通信装置との通信に用いるサブキャリアを、前記等化処理後のデータの信頼性を表わす等化データ信頼性情報であって、前記他の通信装置に対して誤り訂正符号を施したデータの信号を送信する第2通信装置から送信されたデータの等化データ信頼性情報を用いて前記他の通信装置が決定したサブキャリアとするサブキャリア割当手段、
として機能させる無線通信プログラム。 - 第1通信装置及び第2通信装置から送信された誤り訂正符号を施したデータの信号に対し、伝送経路の歪みを補償する等化処理、及び、誤り訂正による復号処理を施して、誤り訂正符号を施す前のデータを復号する通信装置におけるプロセッサにおいて、
前記等化処理後のデータの信頼性を表わす等化データ信頼性情報であって前記第2通信装置から送信されたデータの等化データ信頼性情報を用いて、前記第1通信装置との通信に用いるサブキャリアの割り当てを決定するプロセッサ。 - 伝送経路の歪みを補償する等化処理、及び、誤り訂正符号による復号処理を施して、誤り訂正符号を施す前のデータを復号する他の通信装置に対し、誤り訂正符号を施したデータの信号を送信する第1通信装置におけるプロセッサにおいて、
前記他の通信装置との通信に用いるサブキャリアを、前記等化処理後のデータの信頼性を表わす等化データ信頼性情報であって、前記他の通信装置に対して誤り訂正符号を施したデータの信号を送信する第2通信装置から送信されたデータの等化データ信頼性情報を用いて前記他の通信装置が決定したサブキャリアとするプロセッサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008135486A JP5178320B2 (ja) | 2008-05-23 | 2008-05-23 | 無線通信システム、通信装置、無線通信方法、無線通信プログラム、及びプロセッサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008135486A JP5178320B2 (ja) | 2008-05-23 | 2008-05-23 | 無線通信システム、通信装置、無線通信方法、無線通信プログラム、及びプロセッサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009284313A JP2009284313A (ja) | 2009-12-03 |
JP5178320B2 true JP5178320B2 (ja) | 2013-04-10 |
Family
ID=41454278
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008135486A Expired - Fee Related JP5178320B2 (ja) | 2008-05-23 | 2008-05-23 | 無線通信システム、通信装置、無線通信方法、無線通信プログラム、及びプロセッサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5178320B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015083296A1 (ja) | 2013-12-06 | 2015-06-11 | 富士通株式会社 | 電力調整方法、電力調整プログラム、電力調整装置及び半導体集積回路 |
JP6786540B2 (ja) * | 2018-03-16 | 2020-11-18 | 株式会社東芝 | 無線通信装置および無線通信方法 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4215148B2 (ja) * | 2002-04-10 | 2009-01-28 | 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ | 多入力多出力ターボ受信方法及びその受信機 |
CN1762118A (zh) * | 2003-03-14 | 2006-04-19 | 松下电器产业株式会社 | 正交频分多路复用接收装置及正交频分多路复用接收方法 |
DE602004031892D1 (de) * | 2004-01-13 | 2011-04-28 | Ntt Docomo Inc | Gerät und Verfahren zum Generieren einer Menge von Kanaleingangssymbolen und Gerät und Verfahren zum Generieren von Informationsbits |
JP2005286362A (ja) * | 2004-03-26 | 2005-10-13 | Sanyo Electric Co Ltd | デジタル受信機 |
EP1775869A1 (en) * | 2005-10-17 | 2007-04-18 | NTT DoCoMo, Inc. | Receiver and method with reduced complexity for IDMA (interleave division multiple access) |
JP2007135021A (ja) * | 2005-11-11 | 2007-05-31 | Hitachi Communication Technologies Ltd | マルチキャリア通信における符号化信号配置方法及び通信装置 |
JP2008042861A (ja) * | 2006-07-11 | 2008-02-21 | Sanyo Electric Co Ltd | 通信システム、端末装置、基地局、及び通信方法 |
-
2008
- 2008-05-23 JP JP2008135486A patent/JP5178320B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009284313A (ja) | 2009-12-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5086880B2 (ja) | 送信装置、受信装置及び無線通信システム | |
RU2390969C2 (ru) | Прием передач h-arq без помех в квазиортогональной системе связи | |
KR100943572B1 (ko) | 직교 주파수 분할 다중 접속 시스템에서 주파수재사용율을 고려한 적응적 부채널 할당 장치 및 방법 | |
US8102882B2 (en) | Subcarrier truncating data transmission scheme in OFDM system | |
US10374851B2 (en) | Communication system, communication device and communication method that can improve frequency use efficiency | |
US8503502B2 (en) | Radio communication system, transmission device, reception device, and communication method | |
JP5916507B2 (ja) | 送信装置、受信装置、送信方法、プログラムおよび集積回路 | |
US20120275410A1 (en) | Wireless communication system, base station apparatus, and frequency allocating method | |
WO2010137231A1 (ja) | 受信装置、受信方法、通信システムおよび通信方法 | |
WO2012173142A1 (ja) | 受信装置、周波数割当方法、制御プログラムおよび集積回路 | |
JP5622404B2 (ja) | 無線通信システム、および通信装置 | |
JP5753678B2 (ja) | 無線送信装置 | |
JP5884115B2 (ja) | 移動局装置、基地局装置、無線通信システムおよび送信方法 | |
CN111030771A (zh) | 非正交多重接入系统中的用户装置选择方法及其基站 | |
JP5660705B2 (ja) | 通信装置、無線通信システム、および周波数割当方法 | |
JP2012120064A (ja) | 無線信号処理方法および無線通信装置 | |
JP4937186B2 (ja) | 無線通信システム、通信装置、無線通信方法、無線通信プログラム、及びプロセッサ | |
JP5178320B2 (ja) | 無線通信システム、通信装置、無線通信方法、無線通信プログラム、及びプロセッサ | |
JP2012060407A (ja) | 受信装置、通信システム、受信装置の制御プログラムおよび集積回路 | |
JP5252734B2 (ja) | 無線受信装置、無線受信方法、及び無線受信プログラム | |
JPWO2009038018A1 (ja) | 無線送信装置、無線通信システム及び無線送信方法 | |
CN114629757A (zh) | 用于非正交传输的调制策略选择方法、系统、存储介质及终端 | |
US20130329682A1 (en) | Wireless control device, wireless terminal device, wireless communication system, control program and integrated circuit |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100826 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120502 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120508 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120709 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120925 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121120 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20121211 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130108 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |