JP2015057905A - 無線制御装置、無線端末装置、無線通信システム、制御プログラムおよび集積回路 - Google Patents

無線制御装置、無線端末装置、無線通信システム、制御プログラムおよび集積回路 Download PDF

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淳悟 後藤
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一成 横枕
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泰弘 浜口
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Abstract

【課題】複数のユーザ間で一部のスペクトルの重複を許容する伝送方法を用いる場合に、ターボ等化のユーザ間干渉を除去する能力である収束性を改善する。
【解決手段】複数の無線端末装置が同一の送信タイミングで送信した信号を受信して、ターボ等化による信号検出を行なう無線制御装置であって、無線端末装置間でスペクトルの少なくとも一部が重複する伝送方法でデータ伝送を行なう場合は、少なくとも一つの無線端末装置について、スペクトルが重複しない伝送方法で用いられる通信パラメータよりもターボ等化の収束性が高くなる通信パラメータを選択する伝送方法決定部211と、選択した通信パラメータを無線端末装置に通知する制御情報送信部217と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数の送信装置が一部の周波数を重複して割り当てて伝送する技術に関する。
移動体無線通信システムでは、トラフィックの急増によりシステム帯域の広帯域化が進められていることから、限られた資源である周波数の利用効率の向上が課題の一つとなっている。周波数利用効率を向上する技術として、Clustered DFT-S-OFDM(Discrete Fourier Transform Spread Orthogonal Frequency Division Multiplexing)がある(非特許文献1参照)。Clustered DFT-S-OFDMは、ダイナミックスペクトル制御(DSC:Dynamic Spectrum Control)、DFT-S-OFDM with SDC(Spectrum Division Control)とも呼称される。
Clustered DFT-S-OFDMでは、シングルキャリアのスペクトルを部分スペクトルであるクラスタに分割し、そのクラスタを帯域内で離散的に現れる伝搬路利得の高い周波数に割り当てることが可能である。このような離散的な帯域割当の際に、複数のユーザがそれぞれ周波数分割多重アクセス(FDMA)を行なうと、ある帯域を割当てられるユーザは1ユーザに限定されるため、すべてのユーザが必ずしも利得の高い周波数を使用できるとは限らない。そのため、複数のユーザでのデータ伝送を行なう場合にも最大限の伝搬路利得を獲得することを目的に、複数のユーザ間でスペクトルの一部が重複することを許容するデータ伝送の検討が行なわれている(特許文献1参照)。このようなユーザ間干渉が生じるデータ伝送でも繰り返し等化技術であるターボ等化技術を適用することにより、受信装置でユーザ毎の信号を検出することができる。ここで、ターボ等化とは、ターボ原理に基づくMAP(Maximum A Posteriori)検出器と復号器の繰り返し処理により外部情報を交換することで信号を検出する手法である。
国際公開2009-022709号
3GPP Draft Report of 3GPP TSG RAN WG1 #62 v0.1.0
しかしながら、複数のユーザ間で一部のスペクトルの重複を許容する伝送方法では、ターボ等化によりユーザ間干渉を完全に除去できない場合に、伝送特性が劣化する問題があった。
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、複数のユーザ間で一部のスペクトルの重複を許容する伝送方法を用いる場合に、ターボ等化のユーザ間干渉を除去する能力である収束性を改善することができる無線制御装置、無線端末装置、無線通信システム、制御プログラムおよび集積回路を提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような手段を講じた。すなわち、本発明の無線制御装置は、複数の無線端末装置が同一の送信タイミングで送信した信号を受信して、ターボ等化による信号検出を行なう無線制御装置であって、前記無線端末装置間でスペクトルの少なくとも一部が重複する伝送方法でデータ伝送を行なう場合は、少なくとも一つの無線端末装置について、スペクトルが重複しない伝送方法で用いられる通信パラメータよりもターボ等化の収束性が高くなる通信パラメータを選択する伝送方法決定部と、前記選択した通信パラメータを前記無線端末装置に通知する制御情報送信部と、を備えることを特徴としている。
このように、無線制御装置は、無線端末装置間でスペクトルの少なくとも一部が重複する伝送方法でデータ伝送を行なう場合は、少なくとも一つの無線端末装置について、スペクトルが重複しない伝送方法で用いられる通信パラメータよりもターボ等化の収束性が高くなる通信パラメータを選択するので、ターボ等化後の残留ユーザ間干渉による伝送特性の大幅な劣化を防ぎ、セルスループットや周波数利用効率の向上を実現できる。
(2)また、本発明の無線制御装置において、前記伝送方法決定部は、前記無線端末装置間で重複するスペクトルと重複しないスペクトルとの割合に基づいて、前記無線端末装置間でスペクトルが重複しない伝送方法で用いられる通信パラメータよりもターボ等化の収束性が高くなる通信パラメータを選択することを特徴としている。
このように、無線制御装置は、無線端末装置間で重複するスペクトルと重複しないスペクトルとの割合に基づいて、無線端末装置間でスペクトルが重複しない伝送方法で用いられる通信パラメータよりもターボ等化の収束性が高くなる通信パラメータを選択するので、ターボ等化後の残留ユーザ間干渉による伝送特性の大幅な劣化を防ぎ、セルスループットや周波数利用効率の向上を実現できる。
(3)また、本発明の無線制御装置において、前記伝送方法決定部は、前記無線端末装置間でスペクトルが重複しない伝送方法では通信パラメータとしてターボ符号を用いる一方、前記無線端末装置間でスペクトルの少なくとも一部が重複する伝送方法では、少なくとも一つの無線端末装置について、通信パラメータとして畳み込み符号またはLDPC(Low Density Parity Check)符号を用いることを特徴としている。
このように、無線制御装置は、無線端末装置間でスペクトルが重複しない伝送方法では通信パラメータとしてターボ符号を用いる一方、無線端末装置間でスペクトルの少なくとも一部が重複する伝送方法では、少なくとも一つの無線端末装置について、通信パラメータとして畳み込み符号またはLDPC(Low Density Parity Check)符号を用いるので、ターボ等化後の残留ユーザ間干渉による伝送特性の大幅な劣化を防ぎ、セルスループットや周波数利用効率の向上を実現できる。
(4)また、本発明の無線制御装置において、前記伝送方法決定部は、前記無線端末装置間でスペクトルが重複しない伝送方法では通信パラメータとして高い符号化率または高い変調多値数のいずれか一方を用いる一方、前記無線端末装置間でスペクトルの少なくとも一部が重複する伝送方法では通信パラメータとして前記符号化率よりも低い符号化率または前記変調多値数よりも低い変調多値数を用いることを特徴としている。
このように、無線制御装置は、無線端末装置間でスペクトルが重複しない伝送方法では通信パラメータとして高い符号化率または高い変調多値数のいずれか一方を用いる一方、無線端末装置間でスペクトルの少なくとも一部が重複する伝送方法では通信パラメータとして符号化率よりも低い符号化率または変調多値数よりも低い変調多値数を用いるので、ターボ等化後の残留ユーザ間干渉による伝送特性の大幅な劣化を防ぎ、セルスループットや周波数利用効率の向上を実現できる。
(5)また、本発明の無線制御装置において、前記伝送方法決定部は、前記無線端末装置間でスペクトルが重複しない伝送方法では通信パラメータとして高い変調多値数を用いる一方、前記無線端末装置間でスペクトルの少なくとも一部が重複する伝送方法では通信パラメータとして前記変調多値数よりも低い変調多値数および畳み込み符号またはLDPC(Low Density Parity Check)符号を用いることを特徴としている。
このように、無線制御装置は、無線端末装置間でスペクトルが重複しない伝送方法では通信パラメータとして高い変調多値数を用いる一方、無線端末装置間でスペクトルの少なくとも一部が重複する伝送方法では通信パラメータとして変調多値数よりも低い変調多値数および畳み込み符号またはLDPC(Low Density Parity Check)符号を用いるので、ターボ等化後の残留ユーザ間干渉による伝送特性の大幅な劣化を防ぎ、セルスループットや周波数利用効率の向上を実現できる。
(6)また、本発明の無線制御装置において、前記伝送方法決定部は、前記低い変調多値数を用いる場合は、伝送可能なビット数を維持するように前記符号化率を上げることを特徴としている。
このように、無線制御装置は、低い変調多値数を用いる場合は、伝送可能なビット数を維持するように符号化率を上げるので、ビット数を維持しつつ、ターボ等化後の残留ユーザ間干渉による伝送特性の大幅な劣化を防ぎ、セルスループットや周波数利用効率の向上を実現できる。
(7)また、本発明の無線制御装置において、前記伝送方式決定部は、前記各無線端末装置との間の伝搬路特性に応じて、前記無線端末装置間でスペクトルの少なくとも一部が重複する伝送方法または前記無線端末装置間でスペクトルが重複しない伝送方法のいずれか一方を選択することを特徴としている。
このように、無線制御装置が、各無線端末装置との間の伝搬路特性に応じて、無線端末装置間でスペクトルの少なくとも一部が重複する伝送方法または無線端末装置間でスペクトルが重複しない伝送方法のいずれか一方を選択するので、複数のユーザでのデータ伝送を行う場合にも最大限の伝搬路利得を獲得することができる。
(8)また、本発明の無線端末装置は、上記(1)から(7)のいずれかに記載の無線制御装置から通知された通信パラメータを用いて、前記無線制御装置に対してデータ伝送を行なうことを特徴としている。
このように、無線端末装置が、上記(1)から(7)のいずれかに記載の無線制御装置から通知された通信パラメータを用いて、無線制御装置に対してデータ伝送を行なうので、無線制御装置は、ターボ等化後の残留ユーザ間干渉による伝送特性の大幅な劣化を防ぎ、セルスループットや周波数利用効率の向上を実現できる。
(9)また、本発明の無線通信システムは、上記(1)から(7)のいずれかに記載の無線制御装置と、(8)記載の無線端末装置と、から構成されることを特徴としている。
このように、無線通信システムは、上記(1)から(7)のいずれかに記載の無線制御装置と、(8)記載の無線端末装置と、から構成されるので、ターボ等化後の残留ユーザ間干渉による伝送特性の大幅な劣化を防ぎ、セルスループットや周波数利用効率の向上を実現できる。
(10)また、本発明の制御プログラムは、複数の無線端末装置が同一の送信タイミングで送信した信号を受信して、ターボ等化による信号検出を行なう無線制御装置の制御プログラムであって、前記各無線端末装置との間の伝搬路特性に応じて、前記無線端末装置間でスペクトルの少なくとも一部が重複する伝送方法または前記無線端末装置間でスペクトルが重複しない伝送方法のいずれか一方を選択する処理と、前記無線端末装置間でスペクトルの少なくとも一部が重複する伝送方法でデータ伝送を行なう場合は、少なくとも一つの無線端末装置について、スペクトルが重複しない伝送方法で用いられる通信パラメータよりもターボ等化の収束性が高くなる通信パラメータを選択する処理と、前記選択した通信パラメータを前記無線端末装置に通知する処理と、の一連の処理を、コンピュータに読み取り可能および実行可能にコマンド化したことを特徴としている。
このように、制御プログラムが、無線端末装置間でスペクトルの少なくとも一部が重複する伝送方法でデータ伝送を行なう場合は、少なくとも一つの無線端末装置について、スペクトルが重複しない伝送方法で用いられる通信パラメータよりもターボ等化の収束性が高くなる通信パラメータを選択するので、無線制御装置は、ターボ等化後の残留ユーザ間干渉による伝送特性の大幅な劣化を防ぎ、セルスループットや周波数利用効率の向上を実現できる。
(11)また、本発明の集積回路は、無線制御装置に実装されることにより、前記無線制御装置に複数の機能を発揮させる集積回路であって、複数の無線端末装置が同一の送信タイミングで送信した信号を受信して、ターボ等化による信号検出を行なう機能と、前記各無線端末装置との間の伝搬路特性に応じて、前記無線端末装置間でスペクトルの少なくとも一部が重複する伝送方法または前記無線端末装置間でスペクトルが重複しない伝送方法のいずれか一方を選択する機能と、前記無線端末装置間でスペクトルの少なくとも一部が重複する伝送方法でデータ伝送を行なう場合は、少なくとも一つの無線端末装置について、スペクトルが重複しない伝送方法で用いられる通信パラメータよりもターボ等化の収束性が高くなる通信パラメータを選択する機能と、前記選択した通信パラメータを前記無線端末装置に通知する機能と、の一連の機能を、前記無線制御装置に発揮させることを特徴としている。
このように、集積回路が、無線端末装置間でスペクトルの少なくとも一部が重複する伝送方法でデータ伝送を行なう場合は、少なくとも一つの無線端末装置について、スペクトルが重複しない伝送方法で用いられる通信パラメータよりもターボ等化の収束性が高くなる通信パラメータを選択するので、無線制御装置は、ターボ等化後の残留ユーザ間干渉による伝送特性の大幅な劣化を防ぎ、セルスループットや周波数利用効率の向上を実現できる。
本発明を適用することにより、複数のユーザ間で一部のスペクトルの重複を許容する伝送方法を用いる場合にターボ等化の収束性を改善でき、周波数利用効率の向上を実現できる。
本発明の無線通信システム構成の概念図である。 本発明の送信装置1であるUE1-1の一例を示すブロック図である。 本発明の送信装置1であるUE1-2の一例を示すブロック図である。 本発明に係る受信装置3で決定されるUE1-1とUE1-2の帯域割当の例を示す図である(周波数分割多重でデータ伝送を行なう場合)。 本発明に係る受信装置3で決定されるUE1-1とUE1-2の帯域割当の例を示す図である(一部のスペクトルの重複を許容する場合)。 本発明における1本の受信アンテナ201を有する受信装置3であるeNB3の構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る伝送方法決定部211の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態の変形例に係る伝送方法決定部211の構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態の変形例に係る伝送方法決定部211の別の構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態の変形例において、送信装置1の数を2とし、すべての送信装置1が同様の符号化、符号化率、変調方式を用いる場合のFER特性を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態に係る伝送方法決定部211の構成例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係るMCS決定部601における符号化率と変調方式の決定のフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係るMCS決定部601における符号化率と変調方式の決定のフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る伝送方法決定部211の別の構成例を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る伝送方法決定部211の別の構成例を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。以下の実施形態では、データ伝送を行なう送信装置を移動局装置とし、データを受信する受信装置を基地局装置とする伝送のアップリンクについて説明するが、ダウンリンク(基地局装置から移動局装置への伝送)にも適用可能である。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の無線通信システム構成の概念図である。本実施形態における通信システムでは、データ信号を送信する無線通信装置であるUE(以下、送信装置とも呼ぶ)1-1とUE1-2、データ信号を受信する無線通信装置であるeNB(以下、受信装置とも呼ぶ)3から構成される。UE1-1、1-2を合わせてUE1または送信装置1と表す。UE1-1とUE1-2は、同一時刻に送信することが可能であり、周波数分割多重による同時アクセスを行なう。また、UE1-1とUE1-2が同一時刻にデータ伝送を行なう際、一部のスペクトルが重複する伝送も可能である。受信装置3では、同一時刻に送信された信号を各々の送信装置1毎に信号の受信処理を行なう。本図では、送信装置1の数を2としているが、3以上でも良く、送受信のアンテナ数も1でも2本以上でも良い。
図2A、図2Bは、本発明の送信装置1であるUE1-1とUE1-2の一例を示すブロック図である。ただし、本発明を説明するのに必要な最小限のブロック図としている。図2A、図2Bの送信装置1において、UE1-1とUE1-2は独立にデータ信号を生成し、同一の構成であるため、UE1-1のブロック図を用いて説明する。UE1-1では、受信装置3より通知された制御情報を制御情報受信部101-1で受信する。制御情報には、データ伝送に用いる帯域割当情報や、変調方式および符号化率(符号化率と変調方式を合わせて、以下、MCS(Modulation and Coding Scheme)と呼称する)、符号化方法に関する情報などが含まれる。なお、MCSは変調方式と符号化率の組み合わせを示すことが多いが、トランスポートブロックサイズのような情報ビット数と変調方式、帯域幅から符号化率が一意に決まるため、このようなMCSの通知を使用してもよい。
制御情報受信部101-1は、受信した制御情報に含まれる符号化方法や符号化率の情報を符号化部103-1に入力し、変調多値数の情報を変調部105-1に入力し、帯域割当情報をマッピング部107-1と参照信号生成部109-1に入力する。ここで、これらの送信信号の生成過程で用いられるパラメータは、受信装置3で送信装置1毎に決定されるが、詳細は後述する。符号化部103-1は、入力されたデータビットに対し、制御情報により通知された符号化方法や符号化率の情報を基に誤り訂正符号化を施す。誤り訂正符号化の例としては、畳み込み符号やターボ符号、LDPC(Low Density Parity Check)符号などがある。変調部105-1は、符号ビットに対してQPSK(Quaternary Phase Shift Keying;四相位相偏移変調)、16QAM(16-ary Quadrature Amplitude Modulation;16直交振幅変調)などの変調のうち、制御情報受信部101-1より入力された変調多値数の変調を施す。変調部105-1から出力された変調シンボルは、FFT部111-1で時間領域から周波数領域のデータ信号に変換された後に、マッピング部107-1に出力される。
マッピング部107-1は、入力された周波数領域のデータ信号に対し、制御情報受信部101-1より通知された帯域割当情報に基づいて、信号の割り当てを行なう。マッピング部107-1より出力された信号は、IFFT部113-1で時間領域の信号に変換される。一方、参照信号生成部109-1では、制御情報受信部101-1よりデータの帯域割当情報が入力され、データ伝送に用いられる帯域幅と同一の長さの信号を生成し、データと同一周波数に割り当てる。その後、参照信号生成部109-1において、割り当てを行なわれた参照信号は、周波数領域から時間領域に変換され、参照信号多重部115-1に入力される。参照信号多重部115-1では、データ信号と参照信号生成部109-1から入力された復調用参照信号を多重する。本例では、時間領域で参照信号を多重する構成としたが、周波数領域で参照信号を多重する構成としても良い。
参照信号が多重された信号は、送信処理部117-1でCP(Cyclic Prefix;サイクリックプレフィックス)が挿入され、D/A(Digital/Analog;ディジタル/アナログ)変換でアナログ信号に変換された後に無線周波数にアップコンバートされる。アップコンバートされた信号は、PA(Power Amplifier)で送信電力に増幅された後に送信アンテナ119-1から送信される。UE1-2もUE1-1と同様の処理により送信信号を生成し、データ伝送を行なう。
図3A、図3Bは、本発明に係る受信装置3で決定されるUE1-1とUE1-2の帯域割当の例を示す図である。複数の送信装置1が周波数分割多重でデータ伝送を行なう場合が、図3Aであり、一部のスペクトルの重複を許容する場合が図3Bである。図3Aの周波数分割多重では、同一時刻にデータ伝送を行なう送信装置1に対して、周波数軸上で直交するように受信装置3で割り当てを決定する。一方、図3Bの一部のスペクトルの重複を許容する場合は、周波数軸上での直交性を崩し、ユーザ間干渉が生じることを許容し、各々の送信装置1の伝搬路利得が高い周波数を受信装置3が割り当てる。
図4は、本発明における1本の受信アンテナ201を有する受信装置3であるeNB3の構成例を示すブロック図である。ただし、受信アンテナ201は複数有していても良い。また、同一時刻にデータ伝送した送信装置1の数が2である場合について説明するが、3以上であっても良い。受信装置3では、複数の送信装置1からの信号を受信アンテナ201で受信し、受信処理部203においてベースバンド周波数にダウンコンバートし、A/D変換を行なうことでディジタル信号に変換し、ディジタル信号からCPを除去する。受信処理部203から出力された信号は、参照信号分離部205で参照信号とデータ信号に分離され、参照信号は伝搬路推定部207へ、データ信号はFFT部209へ出力される。伝搬路推定部207は、送受信装置で既知の参照信号により、送信装置1毎の伝搬路の周波数応答を推定する。推定したすべての送信装置1の伝搬路特性を伝送方法決定部211に出力し、UE1-1の伝搬路特性を等化部213-1、UE1-2の伝搬路特性を等化部213-2に出力する。
伝送方法決定部211は、伝搬路特性を基に帯域割当方法、送信装置1毎の帯域割当、符号化方法、MCSなどを決定し、送信装置1毎の制御情報をそれぞれ制御情報生成部215に入力する。ここで、伝送方法決定部211で決定する制御情報については、後述する。制御情報生成部215以降は送信装置1毎に処理されるが、1つの送信装置1へ制御情報を送信する過程を説明する。制御情報生成部215は、伝送方法決定部211より入力された送信パラメータより送受信間で予め決められているフォーマットの制御情報を生成する。生成された制御情報は、制御情報送信部217において送信装置1へ送信するための信号に変換し、変調部、無線部および送信アンテナを介して送信装置1に通知される。また、制御情報生成部215は、周波数帯域の割当情報をデマッピング部219に入力し、変調多値数や符号化率、符号化方法の情報をそれぞれ復調部221-1、221-2と復号部223-1、223-2に入力する。ここで、これらのパラメータは該制御情報に基づいて送信装置1より生成された信号の受信時に使用するため、該信号を受信するまで記憶されている。
一方、参照信号分離部205によって分離されたデータ信号は、FFT部209において時間領域の信号から周波数領域の信号に変換された後、デマッピング部219に出力される。デマッピング部219は、送信装置1毎の帯域割当情報に基づいて、周波数領域の受信信号を抽出し、送信装置1であるUE1-1、UE1-2より送信された信号をそれぞれソフトキャンセラ部225-1、225-2に出力する。以降は、送信装置1の信号毎に同一の処理が施されるが、UE1-1の受信処理のみを説明する。
ソフトキャンセラ部225-1には、デマッピング部219より抽出された信号が入力される。また、ソフトキャンセラ部225-1には、復号部223-1で得られた復号ビットから生成された周波数領域のレプリカがFFT部227-1から入力される。また、ソフトキャンセラ部225-1には、複数の送信装置1間で一部のスペクトルが重複することで生じるユーザ間干渉のレプリカがIUI抽出部229-2から入力される。IUI抽出部229-1、229-2には、送信装置1の数が3以上の場合、スペクトルが重複した送信装置1すべてのレプリカが入力され、ユーザ間干渉のレプリカを生成する。ソフトキャンセラ部225-1は、抽出された信号からこれらのレプリカをキャンセルする。ただし、1回目のソフトキャンセラの処理では、復号部223-1、223-2より得られる情報がないため、何もしない。等化部213-1では、伝搬路推定部207から入力された伝搬路特性より無線伝搬路の歪みを補償する等化処理を行ない、IFFT部231-1に出力する。ここで、等化処理は、MMSE(Minimum Mean Square Error)規範に基づく重みやZF(Zero Forcing)重み等を乗算することである。
等化部213-1から入力された信号は、IFFT部231-1により周波数領域の信号から時間領域の信号に変換される。復調部221-1では、制御情報生成部215で伝搬路特性に基づいて決定され、制御情報送信部217を介し送信された変調多値数の情報を記憶している。時間領域の信号は、復調部221-1において記憶されている変調多値数の情報を基にシンボルの復調を施される。復号部223-1には、変調多値数の情報と同様に符号化方法、符号化率の情報が記憶されている。復調されたビットは、記憶されている符号化方法、符号化率の情報を基に復号部223-1により誤り訂正復号が施され、その結果復号部223-1の出力としてデータビットを得る。ここで、ターボ符号や畳み込み符号が用いられた場合には、Max-Log-MAP(Maximum A Posteriori)アルゴリズム等による誤り訂正復号が施され、LDPC符号が用いられた場合にはSum-Productアルゴリズム等による誤り訂正復号が施される。
復号結果は、ターボ等化処理を行なう場合、レプリカ生成部233-1に出力される。レプリカ生成部233-1は、復号ビットに対して再度変調を施すことで、送信変調シンボルのレプリカを生成する。FFT部227-1では、図示していないが伝搬路推定部207で推定されたUE1-1の伝搬路の周波数応答が入力され、生成された時間領域のレプリカを周波数領域に変換した後に、周波数領域のレプリカと伝搬路の周波数応答を乗算した結果をソフトキャンセラ部225-1に入力する。さらに、FFT部227-1で得られた周波数領域のレプリカと伝搬路の周波数応答を乗算した信号は、IUI抽出部229-1にも入力され、UE1-1とUE1-2が重複して割り当てられた帯域のレプリカだけを抽出し、ソフトキャンセラ部225-2に入力する。これは、UE1-2の受信処理のソフトキャンセラ部225-2でユーザ間干渉を除去するのに用いられる。以上の繰り返し処理により、送信装置1が送信したデータの受信処理を行なう。
図5は、本発明の第1の実施形態に係る伝送方法決定部211の構成の一例を示すブロック図である。伝送方法決定部211では、入力されたすべての送信装置1の伝搬路特性が割当方式決定部301へ入力され、複数の送信装置1に対して、周波数分割多重による割り当てか、複数の送信装置1間で一部のスペクトルの重複を許容する割り当てを行なうかを決定する。この割り当てを決定する基準は、周波数分割多重で帯域割当を決定した際に、送信装置1が劣悪な伝搬路特性を割り当てられるかどうかである。例えば、周波数分割多重を適用した際の帯域割当と伝搬路推定値より送信装置1毎の受信SINR(Signal to Interference plus Noise power Ratio)を算出し、予め決められた受信SINRの閾値と比較するなどである。スケジューリング部303では、すべての送信装置1の伝搬路特性と割当方式決定部301で決定された割り当て方法に基づいて、送信装置1毎の帯域割当を決定する。送信装置1毎の帯域割当は、符号化方式決定部305と送信パラメータ出力部307に出力される。
符号化方式決定部305は、送信装置1毎の符号化方法を割当方式決定部301で決定した割り当て方法を基に決定する。ただし、スケジューリング部303より送信装置1毎の帯域割当が結果的にスペクトルの重複しない割り当てとなった場合には、割当方式決定部301でFDMAが選択されたと見なしても良い。符号化方式決定部305における符号化方法の決定は、割当方式が周波数分割多重を用いる場合、ターボ等化により除去する干渉は主にマルチパスによるシンボル間干渉であり、ターボ等化の収束性を考慮することなく、強力な誤り訂正符号化であるターボ符号などを使用する。
一方、割当方式が複数の送信装置1間で一部のスペクトルの重複を許容する割当を用いることを決定した場合、ターボ等化の収束性を向上できる畳み込み符号やLDPC符号などを選択する。ただし、すべての送信装置1がターボ等化の収束性を向上できる符号化を用いる必要はなく、少なくとも1つの送信装置1が用いれば良い。また、ターボ等化の収束性を向上できる符号化を用いるユーザの選択は、スケジューリング部303より決定した帯域割当より、送信装置1毎に受信SINRを算出し、予め決められた閾値を下回る送信装置1や最も受信SINRが低い送信装置1などである。ただし、受信SINRに基づいて符号化方法を変更する送信装置1を決定することに限定されず、ランダムに決定しても良い。以上の様に決定された符号化方法は、MCS決定部309と送信パラメータ出力部307に出力される。
MCS決定部309には、送信装置1毎の伝搬路特性と、スケジューリング部303と符号化方式決定部305より帯域割当と符号化方法が送信装置1毎に入力され、送信装置1毎のMCSを決定する。MCSの決定方法の一例としては、帯域割当より受信SINRを算出し、符号化方式決定部305により決定された符号化方法でFER(Frame Error Rate)特性が0.1を満たし、送信できるビット数の最も多い符号化率、変調多値数とするなどである。MCS決定部309より、送信装置1毎のMCSを送信パラメータ出力部307に出力する。以上の様にスケジューリング部303より帯域割当、符号化方式決定部305より符号化の方法、MCS決定部309よりMCSの情報が送信パラメータ出力部307に入力される。送信パラメータ出力部307は、これらの送信パラメータを制御情報として送信装置1へ通知するために、制御情報生成部215に出力する。
本実施形態では、送信装置1の数が2である場合について説明したが、3以上であっても適用でき、少なくとも1つの送信装置1がターボ等化の収束性を考慮した符号化方法を用いる形とすれば良い。
以上の様に、ユーザ間干渉が生じる送信装置1間で一部のスペクトルの重複を許容する割当を行ない、ターボ等化処理による干渉除去を行なうシステムにおいては、少なくとも1つの送信装置1がターボ等化の収束性を考慮した符号化方法を用いることで、ターボ等化後の残留ユーザ間干渉による伝送特性の大幅な劣化を防ぎ、セルスループットや周波数利用効率の向上を実現できる。
[第1の実施形態の変形例]
第1の実施形態における変形例を説明する。本変形例における送信装置1と受信装置3の構成は、第1の実施形態と同様であり、それぞれ図2A、図2B、図4となる。ただし、受信装置3の伝送方法決定部211の構成が異なる。
図6は、本発明の第1の実施形態の変形例に係る伝送方法決定部211の構成例を示すブロック図である。割当方式決定部301とスケジューリング部303は第1の実施形態と同様である。ただし、スケジューリング部303より決定された送信装置1毎の帯域割当は、重複率算出部401へ入力される。重複率算出部401では、複数の送信装置1に対して決定した帯域割当の情報より、周波数領域で重複した割り当てが行なわれる帯域幅FOVERLAP(i)と重複しない割り当てが行なわれる帯域幅FDIVISION(i)を算出する。ただし、iは送信装置1を示すインデックスであり、送信装置1の数をNTXとすると、1≦i≦NTXを満たす。
次式により、送信装置1毎の重複率ROVER(i)を算出する。
OVER(i)=FOVERLAP(i)/(FOVERLAP(i)+FDIVISION(i))…式(1)
重複率算出部401は、算出した送信装置1毎の重複率ROVER(i)を符号化方式決定部403に出力する。符号化方式決定部403では、予め決められている重複率の閾値RMaxを保持しており、重複率が式(2)を満たす場合にはターボ等化の収束性を考慮しないターボ符号を選択し、重複率が式(3)を満たす場合にはターボ等化の収束性を向上できる畳み込み符号やLDPC符号を選択する。
OVER(i)<RMax…式(2)
OVER(i)≧RMax…式(3)
符号化方式決定部403で決定された送信装置1毎の符号化方法は、MCS決定部309と送信パラメータ出力部307に入力される。MCS決定部309は、送信装置1毎の符号化方法と帯域割当、送信装置1毎の伝搬路特性により、第1の実施形態と同様の方法を用いて、送信装置1毎のMCSを決定し、送信パラメータ出力部307に出力する。送信パラメータ出力部307は、送信装置1毎の帯域割当、符号化方法、MCSを制御情報として送信装置1へ通知するために、制御情報生成部215に出力する。
図7は、本発明の第1の実施形態の変形例に係る伝送方法決定部211の別の構成例を示すブロック図である。受信装置3の伝送方法決定部211は、図7の様な割当方式決定部301がない構成でも良い。図7の構成におけるスケジューリング部501では、重複を許容して送信装置1毎の帯域割当を決定し、受信SINRに応じて重複率を下げる。例えば、受信SINRの閾値XSINRを予め決めておき、XSINRを上回る範囲で重複率を下げる割り当てとする。スケジューリング部501は、重複率を下げた結果の帯域割当を重複率算出部401へ出力し、以降は図6と同様に送信パラメータを決めても良い。
図8は、本発明の第1の実施形態の変形例において、送信装置1の数を2とし、すべての送信装置1が同様の符号化、符号化率、変調方式を用いる場合のFER特性を示すグラフである。符号化は、ターボ等化の収束性を考慮しないターボ符号とターボ等化の収束性を考慮したirregular LDPC符号とし、符号化率を3/4としている。変調方式はQPSK、最大の重複率を0%(FDMの場合)〜50%としている。ターボ符号は、拘束長4のターボ符号とし、LDPC符号は、4096行16384列の検査行列を用い、行重みを12、列重みを表1に示す3種類から構成されるものを用いている。
Figure 2015057905
また、ターボ等化と復号の繰り返し回数は、ターボ符号がターボ等化を8回、ターボ復号を8回とし、LDPC符号はターボ等化とSum-Productの繰り返しが共通で100回としている。図8より、重複率が35%程度を超えるとターボ符号のFER特性が大幅に劣化していることがわかる。そのため、RMaxの一例としては、35%とすることが考えられる。ただし、RMaxの値はこれに限定されない。本変形例では、重複率が高い送信装置1の符号化方法をターボ等化の収束性を考慮した符号化方法とする例を示したが、重複率が高い送信装置1と重複して帯域を割り当てられる送信装置1に対してターボ等化の収束性を考慮した符号化方法を適用しても良い。
以上の様に、ユーザ間干渉が生じる送信装置1間で一部のスペクトルの重複を許容する割当を行ない、ターボ等化処理による干渉除去を行なうシステムにおいては、重複率を考慮し、送信装置1がターボ等化の収束性を考慮した符号化方法を用いることで、ターボ等化後の残留ユーザ間干渉による伝送特性の大幅な劣化を防ぎ、セルスループットや周波数利用効率の向上を実現できる。
[第2の実施形態]
本実施形態における送信装置1と受信装置3の構成は、前記第1の実施形態と同様であり、それぞれ図2A、図2B、図4となる。ただし、受信装置3の伝送方法決定部211の構成が異なる。
図9は、本発明の第2の実施形態に係る伝送方法決定部211の構成例を示すブロック図である。割当方式決定部301とスケジューリング部303、重複率算出部401における処理は前記第1の実施形態の変形例と同様である。重複率算出部401により算出された送信装置1毎の重複率ROVER(i)がMCS決定部601に入力される。さらに、MCS決定部601には、送信装置1毎の伝搬路特性と帯域割当がそれぞれ伝搬路推定部207とスケジューリング部303より入力される。
図10は、本発明の第2の実施形態に係るMCS決定部601における符号化率と変調方式の決定のフローチャートである。まず、MCS決定部601は、帯域割当の情報を基に送信装置1毎の受信SINRを算出する(ステップS1)。次に、MCS決定部601は、受信SINRより変調多値数Mを決定する(ステップS2)。続いて、MCS決定部601は、受信SINRと変調多値数Mより符号化率Cを決定する(ステップS3)。ここで、MCS決定部601は、受信SINRより変調多値数Mと符号化率Cの決定に用いる、受信SINRと変調多値数M、符号化率Cの対応表を予め持っているものとする。MCS決定部601は、重複率ROVER(i)が予め決められている重複率の閾値RMaxより小さいかどうかを判定し(ステップS4)、小さい場合(ステップS4:Yes)はMCSを確定する。重複率ROVER(i)が閾値RMax以上の場合は(ステップS4:No)、S5でターボ等化の収束性を考慮して符号化率Cを下げ、送信装置1へ通知する符号化率をC-Cとする(ステップS5)。例えば、C=3/4とすると、C=1/4として符号化率1/2に下げる。
本実施形態では、重複率の閾値RMaxを一定の値として説明したが、変調多値数Mや符号化率Cの少なくとも1つにより異なる値としても良い。また、符号化率の下げ幅もCについても一定の値である必要はなく、変調多値数MやS3で選択された符号化率Cによって、異なる値としても良い。また、本実施形態では重複率の閾値RMaxにより符号化率Cを下げるか否かの判定を行ったが、ROVER(i)>0であれば、必ず符号化率Cを下げるとしても良い。
以上の様に、ユーザ間干渉が生じる送信装置1間で一部のスペクトルの重複を許容する割当を行ない、ターボ等化処理による干渉除去を行なうシステムにおいては、重複率を考慮し、送信装置1がターボ等化の収束性を考慮した符号化率を用いることで、ターボ等化後の残留ユーザ間干渉による伝送特性の大幅な劣化を防ぎ、セルスループットや周波数利用効率の向上を実現できる。
[第3の実施形態]
本実施形態における送信装置1と受信装置3の構成は、前記第1の実施形態と同様であり、それぞれ図2A、図2B、図4となる。また、受信装置3の伝送方法決定部211の構成も図9と同じであるが、MCS決定部601の符号化率C、変調多値数Mの決定方法が異なる。
図11は、本発明の第3の実施形態に係るMCS決定部601における符号化率と変調方式の決定のフローチャートである。MCS決定部601は、送信装置1の受信SINRを算出し(ステップS101)、変調多値数Mと符号化率Cをそれぞれ決定する(ステップS102とステップS103)。変調多値数Mと変調方式は、表2の様に関連付けられているものとする。
Figure 2015057905
次に、MCS決定部601は、重複率ROVER(i)が予め決められている重複率の閾値RMaxより小さいかどうかを判定し(ステップS104)、小さい場合は(ステップS104:Yes)、MCSを確定する。重複率ROVER(i)が閾値RMax以上の場合は(ステップS104:No)、MCS決定部601は、ターボ等化の収束性を考慮して変調多値数を下げ、送信装置1へ通知する変調多値数M-Mとする(ステップS105)。例えば、M=4の16QAMとすると、M=2として変調方式をQPSKとするように変調多値数を下げる。
本実施形態では、重複率の閾値RMaxを一定の値として説明したが、変調多値数Mや符号化率Cの少なくとも1つにより異なる値としても良い。また、変調多値数の下げ幅もMについても一定の値である必要はなく、変調多値数MやS3で選択された符号化率Cによって、異なる値としても良い。また、本実施形態では重複率の閾値RMaxにより変調多値数を下げるか否かの判定を行ったが、ROVER(i)>0であれば、必ず変調多値数を下げるとしても良い。
図12は、本発明の第3の実施形態に係る伝送方法決定部211の別の構成例を示すブロック図である。図9の伝送方法決定部211の構成に限定されず、図12のような変調多値数を下げると共に、符号化方式決定部701により、ターボ等化の収束性を向上できる畳み込み符号やLDPC符号を適用するようにしても良い。符号化の選択方法は、第1の実施形態と同様のため、省略する。
図13は、本発明の第3の実施形態に係る伝送方法決定部211の別の構成例を示すブロック図である。符号化方式決定部701までは図12と同じであり、符号化率再計算部801が追加となっている。符号化率再計算部801では、MCS決定部601で図11のステップS104の判定により変調多値数を下げた場合には伝送できるビット数が少なくなることから、符号化率を上げることで伝送できるビット数を維持しても良い。
以上の様に、ユーザ間干渉が生じる送信装置1間で一部のスペクトルの重複を許容する割当を行ない、ターボ等化処理による干渉除去を行なうシステムにおいては、重複率を考慮し、送信装置1がターボ等化の収束性を考慮した変調方式を用いることで、ターボ等化後の残留ユーザ間干渉による伝送特性の大幅な劣化を防ぎ、セルスループットや周波数利用効率の向上を実現できる。
発明に関わるUE1およびeNB3で動作するプログラムは、本発明に関わる上記実施形態の機能を実現するように、CPU等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)である。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的にRAMに蓄積され、その後、各種ROMやHDDに格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行なわれる。プログラムを格納する記録媒体としては、半導体媒体(例えば、ROM、不揮発性メモリカード等)、光記録媒体(例えば、DVD、MO、MD、CD、BD等)、磁気記録媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等)等のいずれであってもよい。
また、ロードしたプログラムを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、オペレーティングシステムあるいは他のアプリケーションプログラム等と共同して処理することにより、本発明の機能が実現される場合もある。また市場に流通させる場合には、可搬型の記録媒体にプログラムを格納して流通させたり、インターネット等のネットワークを介して接続されたサーバコンピュータに転送したりすることができる。この場合、サーバコンピュータの記憶装置も本発明に含まれる。
また、上述した実施形態におけるUE1およびeNB3の一部、または全部を典型的には集積回路であるLSIとして実現してもよい。UE1およびeNB3の各機能ブロックは個別にチップ化してもよいし、一部、または全部を集積してチップ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現しても良い。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いることも可能である。
以上、この発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も特許請求の範囲に含まれる。
1、1-1、1-2 UE、送信装置
3 eNB、受信装置
101-1、101-2 制御情報受信部
103-1、103-2 符号化部
105-1、105-2 変調部
107-1、107-2 マッピング部
109-1、109-2 参照信号生成部
111-1、111-2 FFT部
113-1、113-2 IFFT部
115-1、115-2 参照信号多重部
117-1、117-2 送信処理部
119-1、119-2 送信アンテナ
201 受信アンテナ
203 受信処理部
205 参照信号分離部
207 伝搬路推定部
209 FFT部
211 伝送方法決定部
213-1、213-2 等化部
215 制御情報生成部
217 制御情報送信部
219 デマッピング部
221-1、221-2 復調部
223-1、223-2 復号部
225-1、225-2 ソフトキャンセラ部
227-1、227-2 FFT部
229-1、229-2 IUI抽出部
231-1、231-2 IFFT部
233-1、233-2 レプリカ生成部
301 割当方式決定部
303 スケジューリング部
305 符号化方式決定部
307 送信パラメータ出力部
309 MCS決定部
401 重複率算出部
403 符号化方式決定部
501 スケジューリング部
601 MCS決定部
701 符号化方式決定部
801 符号化率再計算部

Claims (7)

  1. 複数の無線端末装置と同一の送信タイミングで通信する無線制御装置であって、
    前期無線制御装置と前期複数の無線端末装置との通信において、複数のスペクトルの少なくとも一部が重複する帯域割当を行うことを決定するスケジューリング部と、前期通信に用いる通信パラメータを決定するMCS決定部とを備え、
    前記スケジューリング部において前期帯域割当によって決まる前記重複するスペクトルと重複しないスペクトルとの割合である重複率が決まり、
    前期MCS決定部は、第一の重複率で使用する通信パラメータの変調多値数を前記第一の重複率よりも高い第二の重複率の場合に用いられる変調多値数よりも高くすることを特徴とする無線制御装置。
  2. 前記第二の重複率の場合に変調多値数を2とすることを特徴とする請求項1記載の無線制御装置。
  3. 前期MCS決定部は、前期第一の重複率で使用する通信パラメータの符号化率を前記第一の重複率よりも高い第二の重複率の場合に用いられる符号化率よりも高くすることを特徴とする請求項1記載の無線制御装置。
  4. 複数の無線端末装置と同一の送信タイミングで通信する無線制御装置であって、
    前期無線制御装置と前期複数の無線端末装置との通信において、複数のスペクトルの少なくとも一部が重複する帯域割当を行うことを決定するスケジューリング部と、前期通信に用いる通信パラメータを決定する符号化方式決定部とを備え、
    前記スケジューリング部において前期帯域割当によって決まる前記重複するスペクトルと重複しないスペクトルとの割合である重複率が決まり、
    前期符号化方式決定部は、第一の重複率で使用する誤り訂正符号化方式を前記第一の重複率よりも高い第二の重複率の場合に用いられる誤り訂正符号化方式と異なる誤り訂正符号化方式とすることを特徴とする無線制御装置。
  5. 前記誤り訂正符号化方式は、前記第二の重複率で畳み込み符号またはLDPC(Low Density Parity Check)符号を用いることを特徴とする請求項4記載の無線制御装置。
  6. 無線制御装置と他の無線端末装置の送信タイミングと同一のタイミングで通信する無線端末装置であって、
    前記無線制御装置と通信する通信パラメータである帯域割当方法と変調多値数を受信する制御情報受信部を備え、
    前期制御情報受信部は前記無線制御装置によって決定される前記帯域割当方法の前記他の無線端末装置と一部のスペクトルが重複する帯域割当を受信し、
    前記無線制御装置が決定した前期帯域割当によって決まる前記重複するスペクトルと重複しないスペクトルとの割合である重複率が決まり、
    第一の重複率で受信する前記変調多値数は前記第一の重複率よりも高い第二の重複率の場合に用いられる変調多値数よりも高いことを特徴とする無線端末装置。
  7. 前記制御情報受信部は、前記無線制御装置により送信される通信パラメータの符号化率を受信し、前期第一の重複率で受信する符号化率が前記第一の重複率よりも高い第二の重複率の場合に受信する符号化率よりも高いことを特徴とする請求項6記載の無線端末装置。
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