JP2011167603A - 塗布方法及び塗布装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】塗布液の省量化及び装置の小型化を図り、基板である半導体ウエハW上の塗布膜の膜厚について高い均一性を得ること。
【解決手段】ウエハWを基板保持部であるスピンチャック2に略水平に保持させ、塗布ノズル4の吐出口41を、前記ウエハWに対して近接させた状態で相対的に移動させながら、前記吐出口41から毛細管現象により塗布液を引き出してウエハWに塗布する。毛細管現象を利用して塗布液を塗布しているので、塗布液の省量化及び装置の小型化を図ることができる。この後ウエハW上の塗布液がウエハWから飛散しない回転数で当該ウエハWを回転させることにより、ウエハW上の塗布膜の膜厚の面内均一性を向上させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、基板に塗布液を塗布する塗布方法及び塗布装置に関する。
半導体デバイスやLCD基板の製造プロセスにおいて、レジスト液等の塗布液は、一般的にスピンコーティング法により半導体ウエハ(以下「ウエハ」という)に塗布されている。この手法は、スピンチャック上に保持されたウエハを回転すると共に、その中心にノズルから塗布液を供給し、この塗布液を遠心力により外方へ延伸させてウエハ表面全体に塗布液を伸展させるものである。
しかしながら、この手法では、ウエハの回転時に、ウエハの外方へ飛散する塗布液の量が多く、塗布液の使用効率が悪いという課題がある。またウエハの外方へ塗布液が飛散するため、ウエハの側方全体を覆うようにカップ体を設ける必要があり、ウエハの大型化に伴ってカップ体も大きくなることから、塗布液の塗布を行う塗布モジュールが大型化してしまうという課題もある。
このような課題の解決手法として、特許文献1には、毛細管現象を利用して、角型基板に塗布液を塗布する手法が提案されている。この手法は、塗布液槽に斜め上方側に伸びる毛管状の塗布液流出路を設け、塗布液槽内の塗布液が毛細管作用によって塗布液流出路を上昇してその先端から流出し、基板に塗布するというものである。
ところでこの毛細管現象を利用した塗布手法では、塗布液槽内の液面高さと塗布液流出路の先端の高さとの差異によって、塗布液流出路から流出する塗布液の量が調整される。このため、基板に対して均一な膜厚で塗布液を塗布するためには、塗布液槽内の液面高さと塗布液流出路の先端の高さとを一定に保つ必要がある。しかしながら、毛細管現象により塗布液流出路から流出する塗布液の量は極めて少量であり、現実的には一枚の基板を塗布する間に塗布液槽内の液面高さを常に一定に調整することは困難である。
一方より線幅の細い、高密度パターンを有するフォトマスクの製造には、レジスト液を均一に塗布することが要求されるため、この毛細管現象を利用した塗布方法をレジスト液の塗布に適用した場合、レジスト膜の膜厚均一性という点で課題が残る。
特開平8−24740号公報
本発明は、このような事情の下になされたものであり、塗布液の省量化及び装置の小型化を図り、基板上の塗布膜の膜厚について高い均一性を得ることができる技術を提供することにある。
このため本発明は、基板に塗布液を供給して塗布膜を形成する方法において、
基板を基板保持部に略水平に保持させる工程と、
次いで塗布ノズルの吐出口を、前記基板に対して近接させた状態で相対的に移動させながら、前記吐出口から毛細管現象により塗布液を引き出して基板に塗布する工程と、
続いて基板上の塗布液が基板から飛散しない回転数で当該基板を回転させる工程と、を含むことを特徴とする。
例えば前記吐出口は、基板の被塗布面の幅と同じかそれ以上の長さに形成され、前記基板に塗布液を塗布する工程は、前記塗布ノズルを基板に対して前記吐出口と交差する方向に相対的に移動させながら行われる。また例えば前記基板を回転させる工程は、前記基板保持部を鉛直軸まわりに回転させることにより行われる。さらに前記塗布液を基板に塗布する前に、基板の被塗布面における周縁領域を撥塗布液化する工程を行うようにしてもよい。
また本発明の塗布装置は、基板に塗布液を供給して塗布膜を形成する塗布装置において、
基板を略水平に保持すると共に、当該基板を鉛直軸まわりに回転させる基板保持部と、
吐出口を備えると共に、この吐出口を含む塗布液の流路が毛細管状に構成された塗布ノズルと、
この塗布液ノズルの吐出口を基板保持部に保持された基板に対して近接させた状態で相対的に移動させる移動機構と、
その上面が大気開放されると共に、前記塗布ノズルと塗布液供給路により接続され、その内部の塗布液の液面の高さが塗布ノズルの吐出口の高さよりも低く設定された塗布液槽と、
前記塗布ノズルを移動機構により移動させながら、前記吐出口から毛細管現象により塗布液を引き出して基板に塗布し、次いで基板保持部により基板上の塗布液が基板から飛散しない回転数で当該基板を回転させるように、これら移動機構と基板保持部と、を制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
例えば前記吐出口は、基板の被塗布面の幅と同じかそれ以上の長さに形成され、前記移動機構は、前記塗布ノズルと基板保持部に保持された基板とを、当該吐出口と交差する方向に相対的に移動させるようにしてもよい。また前記基板保持部は移動機構を兼ねるものであり、基板の被塗布面の幅と同じかそれ以上の長さに形成された前記吐出口を基板保持部に保持された基板と対向させて、基板を回転させることにより、塗布液を基板に塗布するようにしてもよい。さらに基板の被塗布面における周縁領域を撥塗布液化する撥塗布液化機構を備えるようにしてもよい。
本発明によれば、塗布ノズルの吐出口を基板に対して近接させた状態で、これら塗布ノズルと基板とを相対的に移動させて、前記吐出口から毛細管現象により塗布液を引き出して基板に塗布している。このため塗布液が飛散して無駄になるといったことがなく、塗布液の省量化を図ることができ、また装置の小型化を図ることができる。さらに塗布液を塗布した基板を、基板上の塗布液が飛散しない回転数で回転させているので、塗布膜の膜厚の均一性を高めることができる。
本発明に係る塗布装置の第1の実施の形態を示す断面図である。 前記塗布装置の一部を示す斜視図である。 前記塗布装置を示す平面図である。 前記塗布装置に設けられるガス供給機構の一例を示す断面図である。 前記塗布装置に設けられる塗布ノズルの一例を示す斜視図である。 前記塗布装置に設けられる塗布ノズルと塗布液タンクの一例を示す断面図である。 本発明に係る塗布方法の一実施の形態を示す工程図である。 本発明に係る塗布方法の一実施の形態を示す工程図である。 本発明に係る塗布装置の他の実施の形態を示す断面図である。 本発明に係る塗布装置のさらに他の実施の形態を示す断面図である。 本発明に係る塗布装置のさらに他の実施の形態の一部を示す斜視図である。 本発明に係る塗布装置のさらに他の実施の形態に係る断面図である。 前記塗布装置の作用を示す工程図である。
本発明に係る塗布装置1の第1の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1〜図3に示すように、塗布装置1は、処理容器10の内部に、基板例えばウエハWを裏面側から水平に保持すると共に、鉛直軸周りに回転自在に構成されたスピンチャック2を備えている。このスピンチャック2は、ウエハWを吸引保持する基板保持部をなすものであり、ウエハWを水平に保持する概略円板状のテーブル21と、このテーブル21の下面中央部に接続された回転軸22と、を備えている。前記テーブル21は例えば真空吸着又は静電吸着によりウエハWを吸着保持するように構成されている。前記回転軸22の下部側には、当該回転軸22を鉛直軸まわりに回転自在及び昇降自在に支持する駆動機構23が接続されている。図3中、10aはウエハWの搬送口である。
前記スピンチャック2の上方側には、当該スピンチャック2に保持されたウエハWと対向するように、撥塗布液化機構を兼ねるガス供給機構3が設けられている。撥塗布液化機構はウエハW表面に対する塗布液の接触角制御を行うものであり、例えばガス供給機構3は、図2及び図4に示すように、ウエハWを覆う大きさの平面円形状に形成され、その内部は第1のガス供給室31と、第2のガス供給室32とに分割されている。以下では塗布液としてレジスト液を用いる場合を例にしているため、撥塗布液化は撥レジスト化として説明する。
前記第1のガス供給室31は、ウエハWの周縁領域11に撥塗布液化ガス(撥レジスト化ガス)を供給するためのガス供給室であり、第2のガス供給室32は、ウエハWの中央領域12に親塗布液化ガス(親レジスト化ガス)を供給するためのガス供給室である。これら第1及び第2のガス供給室31,32の下面には、多数のガス供給孔31a,32aが穿設されている。また第1のガス供給室31には、ガス供給路33を介して撥レジスト化ガス供給部34が接続されると共に、第2のガス供給室32にはガス供給路35を介して親レジスト化ガス供給部36が接続されている。これらガス供給路33,35には、バルブやマスフローコントローラを備えた流量調整部33a,35aが夫々介設されている。
ウエハWにおける前記撥レジスト化ガスを供給する周縁領域11は、例えば図4に示すように、ウエハWが200mmサイズである場合、外縁から0.5mm〜30mm程度内側の領域である。一方前記親レジスト化ガスを供給する中央領域12は、前記周縁領域11の内側の領域である。ウエハWの周縁領域11に撥レジスト化ガスを供給する理由は、撥レジスト化ガスの供給によって当該周縁領域11を撥レジスト性にしておき、当該領域11へレジスト液を塗布しにくくするためである。このようにウエハWの周縁領域11へのレジスト液の塗布を抑制すると、ウエハWの搬送アーム(図12参照)は、一般的にウエハWの周縁領域11を保持するため、当該搬送アームへのレジスト液の付着を抑えることができる。また後の工程において、スピンチャック2を回転させる時の回転条件設定のマージンを広げることができる。レジストがウエハWのより内側にある方が、ウエハWを回転させたときにウエハ外部へ飛散しにくくなるからである。
またウエハWの中央領域12に親レジスト化ガスを供給する理由は、親レジスト化ガスの供給により当該中央領域12を親レジスト性にしておくことで、レジスト液を馴染みやすくし、当該レジスト液を塗布しやすくするためである。前記撥レジスト化ガスとしてはフッ素コーティング剤等を用いることができ、前記親レジスト化ガスとしてはプロピレングリコールメチルエーテル(PGME)等を用いることができる。このようなガス供給機構3は、昇降機構37により昇降部材38を介して、その下面がスピンチャック2上のウエハW表面と近接するガス供給位置と、ウエハWの上方側に離れた待機位置との間で昇降自在に構成されている。前記ガス供給位置とは、ガス供給機構3の下面が、スピンチャック2上のウエハW表面から5mm〜10mm程度離隔する位置である。
記スピンチャック2に保持されたウエハWの上方側には、塗布ノズル4が設けられている。この塗布ノズル4は図2及び図3に示すように、図中Y方向に伸びる長尺ノズルであり、その下面には長さ方向に沿って伸びるスリット状の吐出口41が形成されている。この吐出口41は、ウエハWの被塗布面の幅と同じかそれ以上の長さに形成されている。ここで前記被塗布面の幅は、ウエハWに対して塗布液を塗布しようとする領域に応じて決定される。この例ではウエハ全面に塗布液を塗布するので、前記被塗布面の幅はウエハの直径に相当するが、ウエハWの中央領域12のみに塗布液を塗布する場合には、当該中央領域12の直径に相当する。またウエハWの回路形成領域のみに塗布液を塗布する場合には、当該回路径領域の最大幅に相当する。基板が角型である場合には、前記被塗布面の幅は、基板に対して塗布液を塗布しようとする領域の最大幅に相当する。また塗布ノズル4の吐出口41は、この例ではスリット状であるが、多数の吐出孔を互いに間隔をおいて配列するものであってもよい。
前記塗布ノズル4の内部には、図5及び図6に示すように、その長さ方向に沿って前記吐出口41と連通する塗布液流路42が形成されている。この塗布液流路42には、塗布ノズル4内に形成された流路43を介して、後述する塗布液タンク5から塗布液が供給される。この例では、吐出口41、塗布液流路42及び流路43により、塗布ノズル4内の塗布液の流路が構成されている。これら吐出口41、塗布液流路42及び流路43の幅L1は、毛細管現象が得られる大きさ、例えば0.1mm〜0.5mm程度の毛細管状に設定されている。
この塗布ノズル4は、図3に示すように、移動機構44により、吐出口41をスピンチャック2上のウエハW表面に近接させた状態で移動するように構成されている。前記移動機構44は、前記吐出口41と交差する方向(図3中X方向)に伸びるガイドレール45に沿って移動自在に構成されている。こうして塗布ノズル4は、吐出口41と交差する方向に、スピンチャック2の一端側の外側の待機位置(図3に示す位置)から、スピンチャック2に保持されたウエハWの他端側まで移動できるようになっている。ここで吐出口41をスピンチャック2上のウエハW表面に近接させた状態とは、塗布ノズル4の下端と前記ウエハW表面との距離L2が例えば0.1mm〜0.4mm程度の状態をいう。また塗布ノズル4が待機位置にあるときには、ガス供給機構3がガス供給位置に移動することを妨げず、一方ガス供給機構3が待機位置にあるときには、塗布ノズル4の移動を阻害しないように構成されている。
前記塗布液タンク5は、その内部に塗布液例えばレジスト液が貯留された塗布液槽を成すものであり、その上方側は大気開放されている。この塗布液タンク5と塗布ノズル4との間は塗布液供給路51を介して接続されており、この塗布液供給路51の他端側は前記塗布ノズル4内の流路43に接続されている。また塗布液供給路51には、塗布開始時に塗布液を押し出す役目を果たすポンプP1と、開閉バルブV1とが設けられている。
塗布液タンク5の上方側には、塗布液タンク5内の塗布液の液面の高さ位置を検出するための液面センサ52が設けられており、この液面センサ52としては例えば超音波式液面レベルセンサを用いることができる。また塗布液タンク5は昇降機構53により昇降自在に構成されており、この昇降機構53としては例えばボールネジを備えた機構を用いることができる。さらに塗布液タンク5は、塗布液を貯留する塗布液貯槽6とポンプP2及び開閉バルブV2を備えた供給路61により接続されている。
この塗布装置1では、連通管の原理を利用して塗布液タンク5から塗布液を塗布ノズル4に供給し、塗布ノズル4とウエハWとの間では毛細管現象を利用して塗布液を吐出している。このため既述のように塗布ノズル4内の塗布液の流路は、毛細管現象が得られる毛細管状に形成され、塗布液ノズル4の吐出口41の先端の高さ位置より塗布液タンク5内の塗布液の液面の高さ位置が低くなるように設定される。
この際、塗布液タンク5内の塗布液の液面の高さ位置と塗布ノズル4の先端の高さ位置との差分H(図6参照)により、塗布ノズル4から吐出される塗布液の量が調整される。従って、塗布ノズル4から吐出される塗布液の量が適切な量となるように、塗布ノズル4内の流路の大きさや、前記差分H、塗布液供給路51の容積等が決定される。ここで前記塗布液供給路51はフレキシブルに構成され、塗布時には、塗布液タンク5は移動せずに塗布ノズル4のみが移動するようになっている。このように塗布ノズル4が移動して塗布液供給路51の形状が変化した場合であっても、既述の連通管の原理が作用するように構成されている。
そして塗布時には塗布液タンク5内の塗布液の液面の高さを液面センサ52により検出し、この検出値に基づいて、後述する制御部7により前記差分Hが一定になるように、塗布液タンク5の高さを昇降機構53により制御することが行われる。前記差分Hを一定にすることにより、塗布液ノズル4から吐出される塗布液の量が一定になるからである。
またスピンチャック2の下部側には、カップ体13が設けられている。このカップ体13は、図1〜図3に示すように、平面形状が四角形状に構成され、その長さ方向(図3中Y方向)の一辺が、塗布ノズル4の吐出口41よりも大きくなるように設定されている。但し後述するように、当該塗布装置1では塗布ノズル4からカップ体13に塗布液がほとんど吐出されることはないため、必ずしもカップ体13を設ける必要はない。
前記制御部7は、塗布装置1における各機器の動作を統括制御するものであり、例えばコンピュータからなり、不図示のプログラム格納部を有している。このプログラム格納部には、後述の作用で説明する塗布液の塗布処理が行われるように命令が組まれたプログラムが格納され、このプログラムが制御部に読み出されることで、制御部7は、ガス供給機構3による撥レジスト化ガスや親レジスト化ガスの供給、塗布ノズル4の移動、塗布ノズル4からウエハWへの塗布液の供給、スピンチャック2によるウエハの回転、塗布液タンク5の液面の調整、塗布液貯槽6から塗布液タンク5への塗布液の供給などを制御する。前記プログラムは、例えばハードディスク、コンパクトディスク、マグネットオプティカルディスクまたはメモリーカードなどの記憶媒体に収納された状態でプログラム格納部に格納される。
前記塗布液タンク5の液面の調整は、例えば次のようにして行われる。制御部7は、スピンチャック2上のウエハWに対して塗布液の吐出を開始する開始指令を塗布ノズル4の移動機構44及び液面センサ52に出力し、この指令に基づいて塗布ノズル4は塗布開始位置に移動する。この塗布開始位置とは、ウエハWの一端側の端部に塗布液を吐出する位置である。
一方この開始指令に基づいて、液面センサ52では塗布液タンク5内の塗布液の液面の高さ位置を検出し、制御部7ではこれを基準高さ位置として取得する。そしてこれ以降所定時間例えば0.1秒毎に液面センサ52により液面の高さ位置を検出し、制御部7に出力する。そして制御部7では、例えば検出した高さ位置と基準高さ位置とを比較して、前記塗布液タンク5内の塗布液の液面の高さ位置が基準高さ位置に揃うまで、昇降機構53に塗布液タンク5を昇降させるように指令を出力する。例えば検出された高さ位置が基準高さ位置よりも1mm低い場合には、昇降機構53により塗布タンク5を開始指令時の高さよりも1mm高くなるように制御する。前記昇降機構53では、例えばボールネジ機構の回転数により、塗布タンク5を1mm高くするときの回転数が予め把握されているので、制御部7からの指令に基づいて所定数回転させることにより塗布タンク5の高さの制御が行われる。
続いて上述の塗布装置の作用について図7及び図8を参照しながら説明する。先ず処理容器10内に図示しない搬送アームによりウエハWを搬送して、スピンチャック2上にウエハWを受け渡す。このウエハWは、例えば他のユニットにてヘキサメチルジシラサン(HMDS)ガスを供給してウエハW表面を撥水性にするHMDS処理が行われたものである。このHMDS処理を行うことにより、現像時におけるレジストパターンの剥離が抑えられる。
またウエハWの受け渡しは、ウエハWの周縁側を保持する搬送アームの場合には、スピンチャック2のテーブル21を搬送アームの進退動作を阻害しない大きさに設定し、スピンチャック2と搬送アームとを相対的に昇降させることにより行われる。またスピンチャック2に図示しないウエハWの突き上げピンを設け、この突き上げピンと搬送アームとを相対的に昇降させることによりウエハWの受け渡しを行うようにしてもよい。
次いで図7(a)に示すように、ガス供給機構3をガス供給位置まで下降させ、ウエハWの周縁領域11に撥レジスト化ガスを供給すると共に、ウエハWの中央領域12に親レジスト化ガスを供給する。このとき塗布ノズル4は待機位置に置かれている。こうしてウエハWに対して所定流量の撥レジスト化ガス及び親レジスト化ガスを供給することにより、前記周縁領域11を撥レジスト化すると共に、前記中央領域12を親レジスト化した後、ガス供給機構3を待機位置まで上昇させる。ここで撥レジスト化ガス及び親レジスト化ガスの供給は同時に行ってもよいし、一方を供給した後、他方を供給するようにしてもよい。また撥レジスト化ガス及び親レジスト化ガスの供給を同時に行うとしても、必ずしも供給開始及び供給停止のタイミングが同時である必要はなく、供給開始や供給停止のタイミングはずれていてもよい。
次いでガス供給機構3が待機位置に戻った後、制御部7から塗布液の塗布開始指令を移動機構44及び液面センサ52に出力する。これにより塗布ノズル4は図7(b)に示す塗布開始位置まで移動し、液面センサ52は塗布液タンク5内の液面の高さ位置を検出して、制御部7に出力する。こうして制御部7ではこの液面の高さ位置を基準高さ位置として取得した後、バルブV1及びポンプP1に開始指令を出力する。これによりバルブV1が開き、ポンプP1により所定量の塗布液Rが塗布液タンク5から塗布ノズル4に送り出される。
ここで既述のように、塗布ノズル4とウエハWとの間では毛細管現象により塗布液が塗布されるが、この毛細管現象は塗布ノズル4の吐出口41とウエハW表面との間が塗布液により接触する場合に発生する。従って塗布の開始時には、ポンプP1により塗布液Rを送液して、確実に吐出口41とウエハWとの間に塗布液Rを存在させておくことにより、この後ポンプP1を停止しても毛細管現象により吐出口41から塗布液が引き出されることになる。この際、ポンプP1により塗布液Rを押し出す量は、吐出口41から吐出される塗布液RがウエハWに接液する程度であり、塗布ノズル4の下面とウエハW表面との距離L2は、0.1mm〜0.4mm程度であることから極めて少量である。また塗布ノズル4の吐出口41はウエハWの直径をカバーする大きさであることから、塗布開始時には、吐出口41において塗布対象のウエハWが存在しない領域がある。しかしながら既述のようにポンプP1により吐出口41から塗布液を押し出す量は極めて少量であることから、塗布対象のウエハWが存在しない吐出口41においては塗布液Rが盛り上がるものの、ウエハWに接液した吐出口41側に塗布液Rが引っ張られる状態になる。このため結果として塗布対象のウエハWが存在しない吐出口41においても塗布液がカバー体13に落下するおそれはない。
続いて図7(c)に示すように、塗布ノズル4を移動機構44により、スピンチャック2上に保持されたウエハWの一端側から他端側に移動させ、ウエハWに対して塗布液Rを塗布して塗布膜を形成する。このとき、既述のように塗布ノズル4内の塗布液の流路(流路43、塗布液流路42、吐出口41)は、毛細管状に形成されているので、塗布ノズル4とウエハWとの間では毛細管現象により塗布液Rが塗布される。つまり塗布ノズル4の吐出口41とウエハWとは塗布液Rを介して接触しており、塗布ノズル4の移動に伴い、ウエハWにより吐出口41から塗布液Rが毛細管現象により引き出されるようにして塗布される。そして塗布液タンク5では、上面が大気開放されており、塗布液タンク5と塗布ノズル4との間では連通管の原理が作用しているので、前記吐出口41から引き出された分を補償する分の塗布液が、塗布液タンク5により塗布ノズル4に供給される。
この際、液面センサ52では所定のタイミングで塗布液タンク5内の塗布液の液面高さが検出され、この検出値が制御部7に出力される。そして制御部7ではこの検出値と前記基準高さ位置とを比較し、塗布液タンク5内の塗布液の液面が基準高さ位置に揃うように昇降機構53を制御する。このように塗布液タンク5内の液面の高さを揃えることにより、塗布ノズル4の吐出口41からの塗布液の吐出量を揃えることができる、
こうして図8(a)に示すように、ウエハWの他端側まで塗布ノズル4を移動させて、ウエハWに対する塗布液Rの塗布を行った後、制御部7から塗布終了指令を移動機構44、バルブV1及び液面センサ52に出力する。これによりバルブV1を閉じ、液面センサ52による液面の検出を終了し、移動機構44により塗布ノズル4は待機位置まで移動する。ここで終了時においても、塗布ノズル4の吐出口41において塗布対象のウエハWが存在しない領域があるが、対応するウエハWがない吐出口41では毛細管現象が発生せず、ウエハWによって塗布液が引き出されることがない。従って、塗布対象のウエハWがない吐出口41から塗布液が液垂れするといったことはほとんど起こらない。このようにしてウエハWには例えば10μm程度の膜厚で塗布液Rであるレジスト液の塗布膜が形成される。
この後図8(b)に示すように、塗布液Rが塗布されたウエハWを、ウエハWから塗布液Rが飛散しない回転数で回転させる。ここで塗布ノズル4から毛細管現象を利用して塗布液を塗布しているので、ウエハW上の塗布膜の膜厚は、10μm程度と極めて薄い。このためウエハWを回転しても塗布液Rが飛散しにくい状態であり、塗布液Rが飛散しない回転数とは、例えば100rpm〜500rpm程度の回転数をいう。このように塗布液Rが塗布されたウエハWを回転させることにより、遠心力によってウエハW上の塗布液Rが移動するため、ウエハW表面における塗布膜の膜厚の均一性を高めることができる。この一連の工程により、ウエハW表面に塗布液が塗布されて塗布膜が形成されるが、所定枚数のウエハWに対して塗布液の塗布を行った後、塗布液貯槽6から所定量の塗布液が塗布液タンク5内に供給される。
ここで既述のようにウエハW上の塗布膜の厚さは極めて薄く、また塗布液タンク5内の塗布液の液面高さが一定になるように調整を行っているため、ある程度の均一性を確保しながら塗布液Rをウエハ表面に塗布することができる。しかしながら近年レジストパターンがより精密になっているので、より塗布膜の膜厚の均一性を高くすることが要請されている。この際、塗布液タンク5内の塗布液の液面調整を精密に行えば理論上、塗布膜の膜厚均一性は向上するが、実際には塗布液の塗布量が極めて少ないため、液面の変化量も微小であり、前記液面の高さ位置を常に一定に維持することは困難である。これに対して、予めある程度の均一性を確保しながらウエハW表面に塗布液Rを塗布しておき、さらにウエハWを回転させることにより、塗布膜の膜厚均一性をより高めることは、簡易な手法により、確実に膜厚均一性を向上できるため、有効である。
この際、ウエハWを回転させることにより、ウエハW上の塗布液Rは遠心力によって外側に移動しようとするが、ウエハ外周での表面張力により、レジスト液はウエハ外周からこぼれにくくなっている。またウエハWの周縁領域11は撥レジスト化されているので、回転前におけるウエハW上のレジストは最外周からより中心側に存在しており、仮に後の工程においてスピンチャック2を高速で回転させて乾燥を行う場合であっても、スピン条件設定のマージンを広げることができる。
以上において、上述の実施の形態では、塗布ノズル4の吐出口41から毛細管現象により塗布液を引き出してウエハWに塗布しており、毛細管現象により引き出される塗布液の量は極めて少ない。また塗布ノズル4の吐出口41をウエハWに近接させた状態で、塗布ノズル4を移動させながら塗布を行っているため、スピンコーティングのようにウエハWから飛散する塗布液がない。このようなことから、塗布液の省量化を図ることができる。
さらにウエハWから塗布液が飛散するおそれがないため、スピンチャック2に保持されたウエハWの上方側から下方側に亘って塗布液の飛散する領域をカバーするような大きなカップ体を設ける必要がなく、装置の小型化を図ることができる。さらに毛細管現象により塗布液を塗布した後、さらに塗布液が飛散しない程度の回転数でウエハWを回転させているので、塗布膜の膜厚において高い面内均一性を確保することができ、精密なレジストパターンを形成する場合に有効である。
以上において、塗布装置は図9に示すように構成してもよい。この例が上述の実施の形態の塗布装置と異なる点は、塗布液の塗布開始時にポンプP1により塗布ノズル4から塗布液を押し出す代わりに、補助ノズル8を用いて、塗布ノズル4とウエハWとの間に塗布液Rを供給することである。この補助ノズル8はバルブやポンプ等を備えた塗布液供給部81に接続され、例えば塗布液タンク5と塗布ノズル4との間に、塗布ノズル4の移動やスピンチャック2へのウエハWの受け渡しを阻害しないように設けられている。
そしてこの例では制御部7からの塗布開始指令に基づいて、例えば塗布ノズル4が塗布開始位置に移動したタイミングで、補助ノズル8から塗布ノズル4とウエハW表面との間に塗布液Rを供給するように構成される。このときに補助ノズル8から供給される塗布液Rの量は、塗布ノズル4の吐出口41とウエハW表面との間を塗布液Rにて接続できる程度である。このような構成においても、第1の実施の形態と同様に、塗布液の省量化及び小型化を図ることができ、塗布液の膜厚について高い均一性を得ることができる。
さらに塗布装置は図10に示すように構成してもよい。この例が第1の実施の形態の塗布装置と異なる点は、塗布ノズル4と共に塗布液タンク5も移動する構成であることである。例えばこの例では、ノズルユニット83内部に塗布ノズル4と塗布液タンク5とがまとめられており、このノズルユニット83が移動機構44により吐出口41と交差する方向に移動自在に構成されている。
ノズルユニット83内部には塗布ノズル4と塗布液タンク5とを結ぶ塗布液供給路51や、塗布液タンク5内の塗布液の液面を検出する液面センサ52、塗布液タンク5の昇降機構53も設けられている。そして液面センサ52からの検出値に基づいて制御部7により塗布液タンク5の昇降機構53が制御されるように構成されている。これらの構成は第1の実施の形態の塗布装置と同様である。また塗布液タンク5と塗布液貯槽6とを結ぶ供給路61はフレキシブルに構成されており、ノズルユニット83が移動したときに供給路61の形状が変化するようになっている。このような構成においても、第1の実施の形態と同様に、塗布液の省量化及び小型化を図ることができ、塗布液の膜厚について高い均一性を得ることができる。
さらに上述の構成では、塗布ノズル4をウエハWに対して吐出口41と交差する方向に移動させたが、塗布ノズル4側を動かさずにスピンチャック2側を吐出口41と交差する方向に移動させるようにしてもよい。また図11に示すように、塗布ノズル4を、スピンチャック2上のウエハWの中心と、吐出口41の長さ方向の中心とを対応させると共に、吐出口41がウエハW表面と近接するように配置し、スピンチャック2側を半回転させることにより、塗布液を塗布するようにしてもよい。この際、スピンチャック2側を回転させるのではなく、塗布ノズル4側を吐出口41の長さ方向の中心を軸として回転させるようにしてもよい。この場合、塗布ノズル4の長さ方向における単位面積あたりの塗布液の吐出量を揃えるために、吐出口41からの塗布液の吐出速度をウエハWの中心側で遅く、ウエハWの外周側で速くするように制御してもよい。
続いて図12及び図13を例にして、塗布ノズル4の吐出口41が上向きに配置される実施の形態について説明する。図12(a)中84は、ウエハWを略水平に吸着保持すると共に、水平軸まわりに反転させる反転機構である。この反転機構は、例えば真空吸着又は静電吸着によりウエハWを吸着保持するステージ86と、このステージ86を水平な回転軸85に沿って回転させる回転機構87と、を備えている。例えばステージ86は、ウエハWの中央側を吸着保持するように構成されている。そして例えば図12(b)に示すように、ウエハWの周縁側を保持する搬送アーム15との間でウエハWの受け渡しを行う際に、搬送アーム15をステージ86に対して進退させても搬送アーム15とステージ86とが接触しない大きさに設定されている。
ガス供給機構3、塗布ノズル4、塗布液タンク5等は、塗布ノズル4の吐出口41が上側を向いている以外は第1の実施の形態の塗布装置1と同様に構成されている。つまりこの例においても塗布ノズル4内における吐出口41を含む塗布液の流路は毛細管状に構成されると共に、塗布液タンク5内の塗布液の液面の高さは、塗布ノズル4の吐出口41の高さよりも低くなるように構成されている。こうして塗布ノズル4の吐出口41とウエハWとの間では毛細管現象により塗布液が引き出され、塗布ノズル4と塗布液タンク5との間では連通管の原理により塗布液が供給されるようになっている。
このような構成では、先ず図13(a)に示すように、搬送アーム15からステージ86にウエハWを受け渡し、当該ステージ86上にウエハWを吸着保持させる。そしてガス供給機構3をウエハWにガスを供給する位置に下降させ、ウエハWの周縁領域11及び中央領域12に夫々撥レジスト化ガス及び親レジスト化ガスを供給する。ここでステージ86に搬送アーム15からウエハWを受け渡すときには、ウエハWを保持した搬送アーム15をステージ86の上から下降させてステージ86上にウエハWを受け渡し、その後搬送アーム15を退行させることにより行う。
次いで図13(b)に示すように、ステージ86上にウエハWを吸着保持させた状態で、当該ステージ86を回転機構87により反転させ、ウエハW表面を下側に向ける。このウエハWの反転動作を行っているときには、予めガス供給機構3及び塗布ノズル4を、前記反転動作を阻害しないように待機位置に移動しておく。そして塗布ノズル4の吐出口41をウエハW表面に近接させた状態で、ウエハWの一端側から他端側まで移動機構44により移動させて、第1の実施の形態と同様に、ウエハW表面に毛細管現象を利用して塗布ノズル4から塗布液Rを塗布する。こうしてウエハWに塗布液Rの塗布を行った後、回転機構87によりウエハW表面が上側を向くようにステージ86を反転させる。この際その表面に塗布液Rが塗布されたウエハWを反転することになるが、塗布膜の膜厚は10μm程度と非常に薄いため、反転動作中に液垂れや、液の偏りが発生するおそれはない。
こうしてステージ86上に上を向いた状態で置かれたウエハWは、搬送アーム15により受け取られて、回転ユニット88に搬送される。この回転ユニット88は、ウエハWを吸着保持すると共に鉛直軸まわりに回転させる回転ステージ89を備えており、搬送アーム15から当該回転ステージ89にウエハWが受け渡される。回転ユニット88では、塗布液Rが塗布されたウエハWに対して、当該塗布液RがウエハWから飛散しない回転数例えば100rpm〜500rpmで回転させる。
このような構成においても、上述の実施の形態と同様に、塗布ノズル4から毛細管現象を利用して塗布液が塗布されるので、塗布液の省量化及び装置の小型化を図ることができ、塗布液の塗布後にウエハWを回転させているので、塗布液の膜厚の均一性をより高めることができる。
またこのように塗布ノズル4の吐出口41を上向きに配置した場合であっても、塗布開始時に、補助ノズル8からウエハWと塗布ノズル4との間に塗布液を供給するようにしてもよいし、また塗布ノズル4と塗布液タンク5とを一緒に移動させるようにしてもよい。
以上において、本発明では、ウエハWに塗布液を塗布し、次いでウエハW上の塗布液がウエハWから飛散しない回転数で当該ウエハWを回転させた後、回転数を例えば500rpm〜2000rpm程度に大きくしてウエハ上の塗布液を乾燥させる工程を行うようにしてもよい。
また本発明は、塗布ノズルの吐出口を、前記ウエハに対して近接させた状態で相対的に移動させながら、前記吐出口から毛細管現象により塗布液を引き出してウエハWに塗布する工程と、次いでウエハW上の塗布液がウエハWから飛散しない回転数で当該ウエハWを回転させる工程とを実施すればよく、塗布装置の構成は上述の実施の形態には限られない。従って塗布ノズル4からの吐出開始時に塗布液を押し出すポンプP1や補助ノズル8は必ずしも必要な構成ではない。
さらに上述の実施の形態では、ガス供給機構3を用いてウエハWの周縁領域11に撥レジスト化ガスを供給し、ウエハWの中央領域12に親レジスト化ガスを供給したが、これら撥レジスト化ガス及び親レジスト化ガスの供給は必ずしも必要ではない。また撥レジスト化ガスのみを供給するように構成してもよいし、ガス供給機構3を塗布装置1と別ユニットに設けるようにしてもよい。
さらにまた塗布液を塗布したウエハWの回転は塗布装置1とは別ユニットで行うようにしてもよい。また本発明は、レジスト液や反射防止膜形成用の薬液や、現像液、ポリイミド等を基板に塗布する塗布装置にも適用でき、本発明の基板には、半導体ウエハのみならず液晶ディスプレイ用のガラス基板(LCD基板)や、太陽電池用基板等の基板も含まれる。
2 スピンチャック
4 塗布ノズル
41 吐出口
44 移動機構
5 塗布液タンク
7 制御部
W 半導体ウエハ

Claims (8)

  1. 基板に塗布液を供給して塗布膜を形成する方法において、
    基板を基板保持部に略水平に保持させる工程と、
    次いで塗布ノズルの吐出口を、前記基板に対して近接させた状態で相対的に移動させながら、前記吐出口から毛細管現象により塗布液を引き出して基板に塗布する工程と、
    続いて基板上の塗布液が基板から飛散しない回転数で当該基板を回転させる工程と、を含むことを特徴とする塗布方法。
  2. 前記吐出口は、基板の被塗布面の幅と同じかそれ以上の長さに形成され、
    前記基板に塗布液を塗布する工程は、前記塗布ノズルを基板に対して前記吐出口と交差する方向に相対的に移動させながら行うことを特徴とする請求項1記載の塗布方法。
  3. 前記基板を回転させる工程は、前記基板保持部を鉛直軸まわりに回転させることにより行うことを特徴とする請求項1又は2記載の塗布方法。
  4. 前記塗布液を基板に塗布する前に、基板の被塗布面における周縁領域を撥塗布液化する工程を行うことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一つに記載の塗布方法。
  5. 基板に塗布液を供給して塗布膜を形成する塗布装置において、
    基板を略水平に保持すると共に、当該基板を鉛直軸まわりに回転させる基板保持部と、
    吐出口を備えると共に、この吐出口を含む塗布液の流路が毛細管状に構成された塗布ノズルと、
    この塗布液ノズルの吐出口を基板保持部に保持された基板に対して近接させた状態で相対的に移動させる移動機構と、
    その上面が大気開放されると共に、前記塗布ノズルと塗布液供給路により接続され、その内部の塗布液の液面の高さが塗布ノズルの吐出口の高さよりも低く設定された塗布液槽と、
    前記塗布ノズルを移動機構により移動させながら、前記吐出口から毛細管現象により塗布液を引き出して基板に塗布し、次いで基板保持部により基板上の塗布液が基板から飛散しない回転数で当該基板を回転させるように、これら移動機構と基板保持部と、を制御する制御部と、を備えることを特徴とする塗布装置。
  6. 前記吐出口は、基板の被塗布面の幅と同じかそれ以上の長さに形成され、前記移動機構は、前記塗布ノズルと基板保持部に保持された基板とを、当該吐出口と交差する方向に相対的に移動させることを特徴とする請求項5記載の塗布装置。
  7. 前記基板保持部は移動機構を兼ねるものであり、基板の被塗布面の幅と同じかそれ以上の長さに形成された前記吐出口を基板保持部に保持された基板と対向させて、基板を回転させることにより、塗布液を基板に塗布することを特徴とする請求項5記載の塗布装置。
  8. 基板の被塗布面における周縁領域を撥塗布液化する撥塗布液化機構を備えることを特徴とする請求項5ないし7のいずれか一つに記載の塗布装置。
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