JP2011165315A - リール - Google Patents

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Abstract

【課題】ハブの剛性を向上できるとともに、ハブに対するフランジの溶着強度も向上できる3ピース構造のリールを得る。
【解決手段】内周面に径方向に張り出す張出部22Aが形成され、外周面に記録テープTが巻回される円筒状のハブ22と、ハブ22の一方の端部側に設けられ、張出部22Aに溶着される第1延設部24Aを有する第1フランジ24と、ハブ22の他方の端部側に設けられ、張出部22Aに溶着される第2延設部26Aを有する第2フランジ26と、を備えたリール20とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、コンピューター等のデータ保存用として使用される磁気テープ等の記録テープが巻回されるリールに関する。
従来、コンピューター等のデータ記録再生媒体(データバックアップ)として使用される磁気テープ等の記録テープを樹脂製のリールに巻装し、そのリールをケース内に単一で収容してなる記録テープカートリッジが知られている。このような記録テープカートリッジのリールにおいては、記録テープが巻回されるハブと、記録テープの幅方向端部を保持する上フランジ及び下フランジが、それぞれ別体で成形される場合がある(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
このような3ピース(部品)構造のリールでは、ハブの上端部に上フランジが溶着され、ハブの下端部に下フランジが溶着される。したがって、記録テープの巻き締まりによってハブが変形すると、ハブに溶着された上フランジ及び下フランジが、その変形の影響によって変形するおそれがある。また、上フランジ及び下フランジが、それぞれハブの上端部及び下端部に溶着される構成であると、変形時に剥離するおそれがあるなど、その溶着強度が充分に確保されない問題もある。
特開2002−133818号公報 特開2005−108409号公報
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、ハブの剛性を向上できるとともに、ハブに対するフランジの溶着強度も向上できる3ピース構造のリールを得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載のリールは、内周面に径方向に張り出す張出部が形成され、外周面に記録テープが巻回される円筒状のハブと、前記ハブの一方の端部側に設けられ、前記張出部に溶着される第1延設部を有する第1フランジと、前記ハブの他方の端部側に設けられ、前記張出部に溶着される第2延設部を有する第2フランジと、を備えたことを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、ハブの内周面に形成された張出部に、第1フランジの第1延設部と、第2フランジの第2延設部を溶着する構成にしたので、ハブに対する第1フランジ及び第2フランジの溶着強度を向上できるとともに、ハブの剛性を向上させることができる。
また、請求項2に記載のリールは、請求項1に記載のリールであって、前記張出部が、環状に形成されていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、張出部が環状に形成されているので、ハブに対する第1フランジ及び第2フランジの溶着強度を更に向上できるとともに、ハブの剛性を更に向上させることができる。
また、請求項3に記載のリールは、請求項1又は請求項2に記載のリールであって、前記張出部が、前記ハブの略中央に形成されていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、張出部がハブの略中央に形成されているので、ハブに対する第1フランジ及び第2フランジの溶着強度を更に向上できるとともに、ハブの剛性を更に向上させることができる。
また、請求項4に記載のリールは、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のリールであって、前記張出部の張り出し長さが、前記第1延設部及び前記第2延設部の厚さと同一であることを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、張出部の張り出し長さが、第1延設部及び第2延設部の厚さと同一とされているため、ハブ内に設ける制動部材や解除部材が張出部に干渉するおそれがない。
以上のように、本発明によれば、ハブの剛性を向上できるとともに、ハブに対するフランジの溶着強度も向上できる3ピース構造のリールを提供することができる。
記録テープカートリッジの概略斜視図 記録テープカートリッジを上から見た場合の概略分解斜視図 記録テープカートリッジを下から見た場合の概略分解斜視図 リールの構成を示す概略分解斜視図 リールの構成を示す概略側断面図 リールハブの概略平面図 回転シャフトの駆動ギア噛合前の記録テープカートリッジを示す概略側断面図 回転シャフトの駆動ギア噛合後の記録テープカートリッジを示す概略側断面図
以下、本発明の実施の形態について、図面を基に詳細に説明する。最初に記録テープカートリッジ10の概略構成について説明し、次にリール20について説明する。また、その説明の便宜上、記録テープカートリッジ10のドライブ装置への装填方向を矢印Aで示し、それを記録テープカートリッジ10の前方向(前側)とする。
そして、矢印Aと直交する矢印B方向を右方向(右側)とし、矢印A及び矢印Bと直交する矢印C方向を上方向(上側)とする。また、以下において「径方向」と言う場合は、ケース12に収容されたリール20の軸心(中心)線から放射状に外方へ向かう方向と平行な方向を指している。
図1〜図3で示すように、記録テープカートリッジ10は、略矩形箱状のケース12を有している。このケース12は、ポリカーボネート(PC)等の樹脂製の上ケース14と下ケース16とが、それぞれ天板14Aの周縁に立設された周壁14Bと、底板16Aの周縁に立設された周壁16Bとを互いに当接させた状態で、超音波溶着やねじ止め等によって接合されて構成されている。
ケース12の右壁12Bには、後述するリール20に巻装された記録テープTを引き出すための開口18が形成されており、この開口18から引き出される記録テープTの自由端部には、ドライブ装置の引出部材(図示省略)によって係止(係合)されつつ引き出し操作されるリーダーピン30が固着されている。
リーダーピン30の記録テープTの幅方向端部より突出した両端部には、環状溝32が形成されており、この環状溝32が引出部材のフック等に係止される。これにより、記録テープTを引き出す際に、フック等が記録テープTに接触して傷付けることがない構成である。
また、ケース12の開口18の内側、即ち上ケース14の天板14A内面及び下ケース16の底板16A内面には、ケース12内において、リーダーピン30を位置決めして保持する上下一対のピン保持部36が設けられている。このピン保持部36は、記録テープTの引き出し側が開放された略半円形状をしており、直立状態のリーダーピン30の両端部34は、その開放側からピン保持部36内に出入可能とされている。
また、ピン保持部36の近傍には、板バネ38が固定配置されるようになっており、この板バネ38の二股状の先端部がリーダーピン30の上下両端部34にそれぞれ係合して、リーダーピン30をピン保持部36に保持するようになっている。なお、リーダーピン30がピン保持部36に出入する際には、板バネ38の先端部は適宜弾性変形してリーダーピン30の移動を許容する構成である。
また、その開口18は、ドア50によって開閉される。このドア50は、開口18を閉塞可能な大きさの略矩形板状に形成され、ケース12の右壁12Bに沿って移動できるように、開口18の内側の天板14A及び底板16Aには、ドア50の上下端部を摺動可能に嵌入させる溝部64が形成されている。
また、ドア50の後端部中央には、シャフト52が突設されており、そのシャフト52には、コイルバネ58が挿嵌されている。そして、シャフト52の後端には、そのコイルバネ58の脱落を防止する拡開部54が形成されている。また、下ケース16には、そのシャフト52に挿嵌されたコイルバネ58の後端を係止する係止部62を有する支持台60が突設されている。
したがって、ドア50は、シャフト52が支持台60上に摺動自在に支持されるとともに、コイルバネ58の後端が係止部62に係止されることにより、そのコイルバネ58の付勢力によって、常時開口18の閉塞方向へ付勢される構成である。なお、開口18の開放時、シャフト52を支持する支持台66を支持台60の後方側に更に突設しておくことが好ましい。
また、ドア50の前端部には、開閉操作用の凸部56が外方に向かって突設されている。この凸部56が、記録テープカートリッジ10のドライブ装置への装填に伴い、そのドライブ装置側の開閉部材(図示省略)と係合するようになっている。これにより、ドア50がコイルバネ58の付勢力に抗して開放される構成である。
また、ケース12の左後部には、記録テープTへの記録可・不可が設定されるライトプロテクト70が左右方向にスライド可能に設けられており、ケース12の後壁には、このライトプロテクト70を人手で操作するための操作突起72を突出させる開孔68が形成されている。この開孔68は、上ケース14と下ケース16とを接合したときに、上ケース14の周壁14Bに形成された切欠部68Aと、下ケース16の周壁16Bに形成された切欠部68Bとによって形成される構成である。
また更に、下ケース16には、ライトプロテクト70の突部74が露出される長孔69が左右方向に長く穿設されており、記録テープカートリッジ10がドライブ装置に装填されたときに、そのドライブ装置側でライトプロテクト70の位置を検知して、記録テープTへの記録可・不可が自動的に判断されるようにしている。なお、この突部74は下ケース16の下面から突出することはない。
次に、リール20及び不使用時(ドライブ装置に装填されないとき)にリール20の回転を阻止する制動部材80等について説明する。ケース12の内部には、ポリカーボネート(PC)等の樹脂製のリール20が1つだけ回転可能に収容される。
このリール20は、図4〜図6で示すように、リール20の軸心部を構成する円筒状のリールハブ22と、その上端部側に設けられる環状の上フランジ24と、その下端部側に設けられる円板状の下フランジ26とで構成されている。そして、リールハブ22の外周面に、情報記録再生媒体としての磁気テープ等の記録テープTが巻回され、上フランジ24及び下フランジ26によって、その巻回された記録テープTの幅方向の端部が保持される。
一方、リールハブ22の内周面で、その高さ方向略中央には、リール20(リールハブ22)の回転中心に向かう径方向に所定長さL張り出す断面視矩形状の張出部22Aが環状に(周方向に)突設されている。また、上フランジ24の内周縁部には、環状延設部24Aが所定高さで立設されており、下フランジ26の上面で、かつ環状延設部24Aと同軸的に対面可能な所定位置には、環状延設部26Aが所定高さで立設されている。
そして、環状延設部26Aの上面には、溶着用のリブ26Bが等間隔で複数(例えば3個)突設されており、環状延設部24Aの下面にも、リブ26Bと同等の溶着用のリブ24B(図5参照)が等間隔で複数(例えば3個)突設されている。これにより、環状延設部24Aの下面が張出部22Aの上面に超音波溶着され、環状延設部26Aの上面が張出部22Aの下面に超音波溶着される構成である。
つまり、環状延設部24Aと環状延設部26Aの高さは、それぞれリールハブ22の張出部22Aの高さ(厚さ)Hを除いた高さの約1/2ずつとされており、環状延設部24Aと環状延設部26Aの外周面側に、リールハブ22が溶着によって相対回転不能に設けられるようになっている。なお、張出部22Aの高さ(厚さ)Hは、リールハブ22の肉厚Wより小さくされている。
また、リールハブ22を成形する際の樹脂材の注入口となるゲート(図示省略)は、張出部22Aの先端面(径方向内面)に1つ又は複数設けられている。更に、張出部22Aの径方向への張り出し長さLは、延設部24A、26Aの肉厚(厚さ)Dと同一(L=D)とされている。
これにより、リールハブ22の内部に挿設される制動部材80(後述)及び解除部材90(後述)が、その張出部22Aに確実に干渉しない構成である。また、張出部22Aに溶着する順番は、リールハブ22との位置精度が要求されるリールギア44(後述)等を備えた下フランジ26(延設部26A)が先である方が望ましい。
他方、図1〜図3で示すように、下フランジ26の下面には、リールギア44が環状に形成されており、下ケース16の略中央には、そのリールギア44を外部に露出するためのギア開口40が穿設されている。このギア開口40から露出されるリールギア44が、ドライブ装置の回転シャフト100に形成された駆動ギア102(図7、図8参照)に噛合されて回転駆動されることにより、ケース12内において、リール20がケース12に対して相対回転可能とされる。
また、下フランジ26の下面におけるリールギア44の径方向内側には、磁性材より成る環状のリールプレート46がインサート成形等により固着されており、ドライブ装置の回転シャフト100に設けられた環状のマグネット(図示省略)の磁力によって吸着・保持されるようになっている。更に、リール20は、上ケース14及び下ケース16の内面にそれぞれ部分的に突設されて、ギア開口40と同軸的な円形の軌跡上にある内壁としての遊動規制壁42によってガタつかないように保持されている。
また、図4、図5で示すように、下フランジ26の環状延設部26Aよりも径方向内側で、かつ下フランジ26と同軸的な円形の軌跡上となる所定位置には、係合ギア48が等間隔に複数(例えば120度間隔で3個)立設されており、その係合ギア48の間で、かつ底面視においてリールギア44上となる所定位置には、貫通孔29が等間隔に複数(この場合は120度間隔で3個)穿設されている。そして、そのリールハブ22の内部には、例えばポリアセタール(POM)等の樹脂材で成形された円板状の制動部材80が挿設される。
図1〜図3で示すように、制動部材80の下面80A周縁部には、係合ギア48と噛合可能な制動ギア84が環状に形成されている。そして、制動部材80の上面には、上ケース14の天板14A内面から下方へ向かって突設された平面視略十字状の回転規制リブ76が内部に挿入される平面視略十字状の溝部86Aを有する係合壁部86が、その回転規制リブ76の高さよりも若干高くなるように立設されている。これにより、制動部材80は、ケース12(上ケース14)に対して回転不能とされるとともに、リールハブ22内において傾くことなくガイドされつつ、上下方向に移動可能となる構成である。
また、上ケース14と制動部材80との間には圧縮コイルスプリング98が配設される。すなわち、圧縮コイルスプリング98の一端が上ケース14の回転規制リブ76の外側に突設された環状突起78の内側(回転規制リブ76と環状突起78の間)に当接し、他端が制動部材80の上面に設けられた環状溝88内に当接した状態に配設される。これにより、圧縮コイルスプリング98の位置が径方向にずれない構成であり、この圧縮コイルスプリング98の付勢力により、制動部材80は、常時下方に向かって付勢される。
したがって、記録テープカートリッジ10は、不使用時(ドライブ装置に装填されないとき)において、常時制動ギア84が係合ギア48と噛合する状態とされて、リール20のケース12に対する相対回転が阻止された回転ロック状態とされる。なお、このとき、リール20は、この付勢力によって下ケース16側に押し付けられ、リールギア44をギア開口40から露出させる。また、制動部材80のリールハブ22内におけるガタつき(径方向の位置ずれ)を抑止するために、環状延設部26Aの内周面には、その全高に亘る長さとされた位置規制用のリブ28が、等間隔に複数突設されている(図4、図5参照)。
また、リールハブ22の内部で、かつ制動部材80の下側(下フランジ26と制動部材80との間)には、例えばポリブチレンテレフタレート(PBT)等の樹脂材で成形された平面視略正三角形状の解除部材90が設けられる。解除部材90には、適宜位置に所定の形状とされた貫通孔92が複数(図示のものは六角形状とされて3つ)穿設されており、解除部材90の軽量化が図られている。
また、解除部材90の下面で、かつ各頂点部分には、貫通孔29に挿通されて下フランジ26のリールギア44上から所定高さ下方へ突出する略円柱状の脚部94が突設されている。したがって、回転シャフト100の駆動ギア102がリールギア44に噛合する動作に伴って、その脚部94が押し上げられ、解除部材90を介して制動部材80が押し上げられる構成である。
なお、このとき、解除部材90が最上位まで(通常2mm〜3mm程度)上昇しても、脚部94が貫通孔29から完全に外れないように構成されている。また、解除部材90の上面中央には平面視円形状の平面部96が形成されており、制動部材80の下面80A中央に突設された略半球状の解除突起82が当接するようになっている(図7、図8参照)。したがって、制動部材80と解除部材90との接触面積が低減され、使用時(リール20の回転時)における摺動抵抗が軽減される。
以上のような構成の記録テープカートリッジ10及びリール20において、次に、その作用について説明する。上記構成の記録テープカートリッジ10では、不使用時(保管時や運搬時等)には、開口18がドア50によって閉塞されている。そして、記録テープTがリール20のリールハブ22の外周面に巻装されている。
ここで、このリールハブ22は、その内周面の高さ方向略中央に、断面視矩形状とされた張出部22Aが、リール20(リールハブ22)の径方向に所定長さL張り出すように、環状に突設されている。そして、その張出部22Aの高さ(厚さ)Hが、リールハブ22の肉厚Wより小さく形成されている。また、リールハブ22を成形する際の樹脂材の注入口となるゲート(図示省略)が、張出部22Aの先端面(径方向内面)に1つ又は複数設けられている。
したがって、リールハブ22を成形する際、そのゲートから注入した樹脂材は、張出部22Aからリールハブ22の上端部及び下端部まで良好に流れる。よって、張出部22Aが形成されたリールハブ22であっても、樹脂材の冷却時間が異なることによる収縮変形が生じないようにできる。つまり、張出部22Aが形成されたリールハブ22であっても、精度よく成形することができる。
また、リール20を組み立てるとき、張出部22Aに、まず下フランジ26の延設部26Aが溶着され、次に上フランジ24の延設部24Aが溶着される。したがって、リールハブ22に対するリールギア44の芯出し(回転中心を一致させる位置決め)が精度よく行える。
また、上フランジ24及び下フランジ26に立設されている延設部24A、26Aを、リールハブ22の張出部22Aに溶着する構成であるため、リールハブ22に対する上フランジ24及び下フランジ26の溶着がしやすく、かつ、その溶着強度を向上させることができる。
更に、リールハブ22は、延設部24A、26Aの外周面側に設けられ、リールハブ22の内周面側には、張出部22Aが環状に突設されているため、リールハブ22の剛性を向上させることができる。したがって、記録テープTの巻量が増加され、巻き締まり力が増大しても、リールハブ22の径方向内側への倒れ込み変形を防止することができる。また、張出部22Aの張り出し長さLは、延設部24A、26Aの肉厚(厚さ)Dと同一(L=D)とされているので、制動部材80及び解除部材90が、その張出部22Aに干渉するおそれがない。
さて、記録テープTを使用する際には、前壁12Aを先頭にして記録テープカートリッジ10を矢印A方向に沿って、ドライブ装置内へ装填する。すると、まず、そのドライブ装置側に設けられた開閉部材が、ドア50の凸部56に係合する。そして、この状態で、記録テープカートリッジ10が更に矢印A方向へ移動すると、開閉部材が凸部56をコイルバネ58の付勢力に抗しつつ相対的に後方へ移動させる。すると、その凸部56が突設されているドア50は、右壁12Bに沿って溝部64内を後側へ摺動し、開口18を開放する。
こうして、記録テープカートリッジ10がドライブ装置に所定深さ装填され、開口18が完全に開放されると、ドライブ装置の位置決め部材(図示省略)が、下ケース16に形成された位置決め用の穴部(図示省略)に相対的に挿入される。ここで「相対的」としているのは、記録テープカートリッジ10が下降する場合と、位置決め部材が上昇する場合があるからで、以下「相対的」とした場合は同様である。これにより、記録テープカートリッジ10がドライブ装置内における所定位置に精度よく位置決めされ、ドア50のそれ以上の摺動(後方への移動)が規制される。
また、記録テープカートリッジ10が所定位置に位置決めされると、回転シャフト100が相対的にギア開口40から進入し、駆動ギア102をリールギア44に噛合させる。すると、その駆動ギア102がリールギア44と噛合する動作に伴って、リールギア44上に突出している脚部94が、圧縮コイルスプリング98の付勢力に抗して押し上げられ、解除部材90を介して制動部材80が上方へ押し上げられて、制動ギア84と係合ギア48との噛合が解除される。
そして、駆動ギア102とリールギア44とが完全に噛合した状態で、リールプレート46が、駆動ギア102の内側に設けられた環状のマグネット(図示省略)の磁力によって吸着・保持されることにより、リール20は、駆動ギア102に対するリールギア44の噛合が維持されつつ、ケース12内で、そのケース12に対して相対回転可能となるロック解除状態とされる(図8参照)。
一方、開放された開口18からは、ドライブ装置側に設けられた引出部材がケース12内に進入し、ピン保持部36に位置決め保持されたリーダーピン30を把持して引き出す。なお、このとき、記録テープカートリッジ10はドライブ装置内において精度よく位置決めされているので、引出部材は確実にリーダーピン30の環状溝32にそのフックを係止させることができる。また、リール20は、その回転ロック状態が解除されているので、リーダーピン30の引出動作に伴って回転できる。
こうして、開口18から抜き出されたリーダーピン30は、図示しない巻取リールに収容される。そして、その巻取リールとリール20とを同期して回転駆動することにより、記録テープTは、巻取リールに巻き取られつつ順次ケース12から引き出され、所定のテープ経路に沿って配設された記録再生ヘッド(図示省略)によって情報の記録や再生が行われる。
情報の記録や再生が終了した記録テープカートリッジ10をドライブ装置から排出する際には、まず、回転シャフト100が逆回転することにより、記録テープTがリール20に巻き戻される。そして、記録テープTがリール20に最後まで巻き戻されて、リーダーピン30がピン保持部36に保持されると、位置決め部材が位置決め用の穴部から相対的に抜き出されるとともに、回転シャフト100がギア開口40から相対的に抜き出され、リールギア44に対する駆動ギア102の噛合が解除される。
すると、圧縮コイルスプリング98の付勢力により、制動部材80及び解除部材90が下方に向かって押圧され、貫通孔29に挿通されている脚部94がリールギア44上における下フランジ26の下面から所定高さ下方へ突出するとともに、制動ギア84が係合ギア48に噛合する。これにより、リール20は、再度ケース12内での相対回転が阻止された回転ロック状態となる(図7参照)。
その後、記録テープカートリッジ10は、図示しないイジェクト機構によって矢印A方向とは反対方向に移動される。すると、この移動に伴って、ドア50はコイルバネ58の付勢力によって開口18の閉塞方向へ摺動し、開口18を完全に閉塞する(初期状態に復帰する)。こうして、リール20のケース12に対する相対回転がロックされ、開口18が閉塞された記録テープカートリッジ10は、ドライブ装置内から完全に排出される。
以上、説明したように、リールハブ22の内周面に環状張出部22Aを形成し、その環状張出部22Aに、下フランジ26の環状延設部26Aと、上フランジ24の環状延設部24Aを、この順番で溶着する構成としたので、リールハブ22に対するリールギア44の芯出しが精度よくできるとともに溶着強度を高めることができ、更にはリールハブ22の剛性を高めることができる。
したがって、記録テープTの巻量が増加しても、リールハブ22の倒れ込み変形を防止することができる。つまり、これにより、記録容量の高容量化に充分に対応可能な記録テープカートリッジ10を得ることができる。また、リールハブ22の変形抑制に優れることから、長期保存時における記録テープTへのダメージを低減することが可能となる。
なお、張出部22Aは、リールハブ22の高さ方向(上下方向)における丁度中央に突設されることが望ましいが、上下方向に多少ずれていても構わない。したがって、上記実施形態では、張出部22Aの位置を高さ方向における略中央としている。また、これに伴い、延設部24A、26Aの高さも適宜微調整して構わない。
また、上記実施形態では、リーダー部材として、リーダーピン30を有する構成としたが、リーダーブロック(図示省略)やリーダーテープ(図示省略)を有する構成としてもよく、開口18を開閉するドア50も、例えば所定の円弧(図示省略)に沿って移動する構成にしてもよい。
また、上記実施形態では、リール20が単一で収容される記録テープカートリッジ10について説明したが、リール20が2つ収容される記録テープカセット(図示省略)にも適用が可能である。更に、記録テープTは情報の記録及び記録した情報の再生が可能な長尺テープ状の情報記録再生媒体として把握されるものであれば足り、記録テープカートリッジ10(リール20)が如何なる記録再生方式の記録テープTにも適用可能であることは言うまでもない。
10 記録テープカートリッジ
12 ケース
20 リール
22 リールハブ
22A 張出部
24 上フランジ(第1フランジ)
24A 延設部(第1延設部)
26 下フランジ(第2フランジ)
26A 延設部(第2延設部)
29 貫通孔
30 リーダーピン
44 リールギア
48 係合ギア
80 制動部材
82 解除突起
84 制動ギア
90 解除部材
94 脚部
100 回転シャフト
102 駆動ギア

Claims (4)

  1. 内周面に径方向に張り出す張出部が形成され、外周面に記録テープが巻回される円筒状のハブと、
    前記ハブの一方の端部側に設けられ、前記張出部に溶着される第1延設部を有する第1フランジと、
    前記ハブの他方の端部側に設けられ、前記張出部に溶着される第2延設部を有する第2フランジと、
    を備えたことを特徴とするリール。
  2. 前記張出部は、環状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のリール。
  3. 前記張出部は、前記ハブの略中央に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のリール。
  4. 前記張出部の張り出し長さは、前記第1延設部及び前記第2延設部の厚さと同一であることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のリール。
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